ドラゴンズ、沖縄秋季キャンプ終了!
福留、有終弾「最後は狙った!」
フォーム改造の集大成・・・
来季へ好感触
◇ 中日・紅白戦 (23日・北谷公園野球場) |
紅 100 200 010 = 4 |
白 200 005 00× = 7 |
[紅投] 佐藤、川岸、中里、小林-小山、清水 |
[白投] 山井、石川、久本-前田 |
[本] 上田、福留(紅) |
【主な選手の成績】
<紅組>
1番・セカンド 中川 4打数1安打
3番・ライト 上田 4打数1安打1打点
4番・センター 福留 3打数2安打1打点
7番・レフト 櫻井 4打数1安打1打点
<白組>
1番・レフト 普久原 5打数2安打1打点
2番・ショート 鎌田 4打数1安打3打点
3番・サード 森野 5打数2安打1打点
4番・一塁 高橋光信 4打数1安打1打点
5番・センター 英智 4打数2安打
<紅組>
先発・ 佐藤 2回3安打2失点
2番手・ 川岸 4回6安打5失点
3番手・ 中里 1回無安打無失点
4番手・ 小林 1回無安打無失点
<白組>
先発・ 山井 5回5安打3失点
2番手・ 石川 2回1安打無失点
3番手・ 久本 2回1安打1失点
◇福留孝介
<紅白戦最終打席の8回、
久本からあわや場外の130メートル弾。
新打撃フォームに来季へ高感触を残し今季終了>
「終わりよければすべてよし!
ホームランしか狙ってなかったです。
今年最後だったからね。
こういう形で良かったんじゃないかな。
春にどうなるかは分からないけど、
これでいいかなと思える感触はつかめました。
やりたいことがあって
(キャンプに) きたわけだけど、
思うようにはできたと思いますよ。」
◇上田佳範
<紅白戦で山井からライトへ移籍第1号。
テスト入団で途中合流も確かな手応え>
「いい感じでたたけましたねえ。
これほどバットを振って、ランニングをした
(秋季) キャンプはあまりないので、
来季に向けて大きいと思う。」
ついに最終日、本当にお疲れ様でした。
おなじみ北谷キャンプ現地レポさんの
フォトアルバムはこちらのリンク集から。
今回は、紅白戦ヴァージョンと
17キロラン・ヴァージョンがあります!
沖縄キャンプも30日目。
いよいよ最終日です。
このキャンプ最後の紅白戦は
途中、雨に降られるゲームとなりました。
福留と上田に一発が出ましたね。
途中抜けはあったものの、
この秋、フォーム改造に取り組んだ福留。
8回、今年おそらく最後の打席で、
久本のストレートをフルスイング!
あわや場外の特大弾で締めくくりしました。
福留本人は、自身のHPの『孝介日記』で
ぼんやりと『こんな感じかなぁ~』と思えるものは
出てきています。完成度は10~20%くらいかな。
完成したら、飛距離・打率ともに上がると思うよ。
完成したらね。(ちょっと弱気)
と綴っていました。さらに
「これでいいと思ったら、
先はないじゃないですか。
とにかく打撃をもっとシンプルに
したかったんです。そうすれば、
打てない時期が長くなることもない。
チームに迷惑をかけないって
ことですから。」というコメントも。
よりシンプルを目指した
竜のスラッガーの新たなる挑戦。
この有終弾で、秋は一区切り。
来春のキャンプでさらなる仕上げを
してほしいものです。
上田にとっても実りあるキャンプだったでしょう。
テスト入団で途中参加も
外野陣にだいぶ食い込んだことでしょう。
この調子で春も期待したいです。
他の打者では、右中間オーバー
走者一掃の三塁打の鎌田、
先頭打者に抜擢、積極的なプレーの普久原、
福留の好走もあるが、タイムリーの櫻井などが
ハツラツとした動きを見せていました。
投手では、佐藤がツメのアクシデントなども
あって途中降板しましたが、
石川がよく投げていたようです。
ドラ・中里、1001球締め
竜秋季キャンプ最終日“大台”達成
◇中里篤史
<紅白戦で1回を抑え、さらにブルペンで投球。
この日合計82球を投げ、プロ入り後のキャンプで
初の1000球超えを達成+1球のゲン担ぎ>
「最後は気持ちが入った。
1000球でもよかったんですが、
10月1日 (広島戦) にプロ初勝利を挙げたので、
『1』がついた方がいいかなと。
縁起がいいですからね。
こんなに投げられたのは入団して初めて。
一番充実していたキャンプでした。
自信になったので、万全の状態で
春のキャンプを迎えたい。
肩の強化は継続して、春にはもっともっと投げて、
ほかの投手に追いつけるようにしたいですね。」
◇中田賢一
<最終日ブルペンで125球の投げ込み。
今キャンプ投げた球数は2144球>
「いい時の感覚なら30点ぐらいですけど、
最後の5球はいいボールが投げられました。
今年はもうブルペンには入らず、肩を休めます。
その分、肩周辺のウエートトレに
時間を費やします。」
期待の若手右腕コンビ、
中里と中田もこの日はブルペンで投げ込み、
合計1001球と2144球で、
この秋を締めくくりました。
特に入団5年目の
秋季キャンプで
初の1000球超え。
ブランクから甦った
中里にとって、
完走できたことは、
とても大きいと思います。
あえて1球足して、1001球としたのは、
『10.01』のゲン担ぎとのこと。
来季は背番号が若くなり、
世間でいうエースナンバー『18』となる中里。
ドラゴンズのエースナンバー『20』を背負う
同い年の中田とはこれからも
様々な面で競争となることでしょう。
お互いオフはしっかり体のケアを
してもらいたいですね。
◇高代コーチ
<コーチが選ぶ沖縄キャンプのMVPは>
「全体的に強く振れるようにはなったね。
低レベルではあるけど、普久原、鎌田がよくなった。
レギュラーとのレベルの違いをわかってくれれば、
それだけでもプラスになると思うよ。」
◇近藤コーチ
<同じく投手の沖縄キャンプのMVPは>
「しいてあげれば小林ですね。
フォーム改造をしている中、力はついてきた。
全体的にも走り込みで体力がついたと思います。」
◇普久原淳一
<この日の紅白戦でも、6回に
満塁からレフトへタイムリーを放つ>
「(MVPの評価は) うれしいですが、
春に落ちないようがんばらないと。」
◇鎌田圭司
<キャンプ当初は、ケガで監督にカミナリを
落とされるも、連日の特守などで成長>
「ケガしたら話にならないから
それはよかったけど、まだまだです。」
◇小林正人
<サイドハンドに転向、
キャンプ最多の2460球を投げ込んだ>
「フォームの形は見えてきました、
オフのトレーニングが大切です。」
(トーチュウ『来季こそ!!』より)
秋季キャンプのMVPに高代、近藤両コーチが
選んだのは、上の3選手でした。
森野、森岡などもかなりの練習を積みましたが、
やはり将来の伸びしろから選出されたようです。
31泊32日、30日間のロングキャンプ。
休日はわずか4日、1日10時間という
とてつもないハードな練習をこなし、
真っ黒になった選手達。
選手それぞれが目的をもって、
取り組んでいたことでしょう。
これが来春のキャンプ、さらなるシーズンへ、
そしてV奪回、日本一へと
実を結んでもらいたいです。
中田 遠回りしても圧勝 (中スポ)
◇中田賢一
<優勝にも苦笑い>
「競争ではなかったのでマイペースで
走れましたが、思ったよりきつかった。
近道しようとしたら、遠回りだったんです。
坂道はすごいし、大変でした。」
◇石川賢
<500円のお小遣いの使い道は>
「110円だけ (飲料・コーラに)使いました。」
◇高橋聡文
<500円をしっかり有効活用>
「(使ったのは) 水と肉まんです。」
紅白戦後の訓辞を述べた
高代コーチの最後の言葉は
「じゃあ、最後がんばって走って!」
秋季キャンプの締めくくりは、
やはり行われたようです。
北谷球場から恩納村の宿舎までの17キロマラソン。
福留のみが参加免除となったこのマラソン。
参加者は28選手、と中前、勝崎両コーチ。
ユニフォームからラフなトレーニングウェアに着替え、
音楽を聴きながら走ろうとする者や、
しっかりタオルで頭に鉢巻を巻いた者など、
雨も上がった紅白戦終了後の午後2時27分、
球場を一勢にスタートしました。
途中、嘉手納から読谷にかけて
側道に入ってしまい、10人ほどがコースアウト?
結果3キロ近くプラスになったものの、
中田は、正規コースを走っていた森野を
途中で抜き去る強さを見せました。
そして気になるのは、所持金500円でしょう。
これは、それぞれ飲料や肉まんなど
有効利用をしたようで、
タクシー移動はなかった模様。
結果は、その中田が1時間28分で優勝!
さすが、ドラゴンズ長距離走の雄。
4キロ走に続いて圧勝となったようです。
以下、森野、朝倉、石井、長峰、櫻井。
さらに山井、中里、堂上、前田が
上位10人となりました。
ちなみにビリ5は、
英智、上田、清水、鎌田。
そしてオーラスが『肉まん』聡文。
中田がゴールしてから41分後。
2時間8分での到着となりました。
ダントツ最下位予想の石川は、
頑張ったようで16位とまずまずの順位でした。
頭にはねじりはちまき、
腰にコルセットを巻いた光ちゃんや
フライングした柳沢なども
しっかり走ったようで、
全員無事に完走出来たようです。
それにしても紅白戦やブルペン投球の後にも
関わらず、しっかり走ってくれました。
ゴールした選手達の顔は、
カメラマンがいたこともあって、
晴れ晴れだったよう?
選手の皆さん、本当にお疲れさまでした。
PS 今日のその他。
ドラ6巡目斉藤、先発&リリーフOK
2番手で登板4回1/3無失点
■社会人野球日本選手権 2回戦 (23日・大阪ドーム)
NTT西日本 5-2 七十七銀行
◇斉藤信介 (D6巡目・NTT西日本)
<2番手で登板し、気迫あふれる投球。
4回1/3を2安打無失点で勝利投手となる>
「ドラフト指名選手ということで
目立つので、引き締めました。
まだまだ球は走っていない。
初戦で岸田 (オリックス3巡目) が
勝ち投手になったので負けられないと思った。
あいつは投手として
尊敬しているし、負けたくない。
(地元から応援に来た家族らに)
ウイニングボール投げてやろうと思ったけど、
指名されて調子乗ってると
思われそうでやめました。」
◇藤井淳志 (D3巡目・NTT西日本)
<この日も3打数無安打、1回戦から7打数音無し>
「打てないときはこんなもんですかね。
バッティングは悪くはないんですけど。
やばいです。恩返しどころか、足を引っ張ってる。」
◇米村スカウト
<斉藤の登板を待ち望んでいたが納得顔>
「投げっぷりがいい。
故障にも強いし、先発もリリーフもいける。」
斉藤投手、出てきましたね。
記事のフォトでは、やはり吠えていました。
5選手がドラフトで指名されたNTT西日本のなかで
この大会最後での登場となりましたが、
MAX146キロのストレートとスライダーで
4回1/3を2安打6奪三振と要所を締め、勝ち投手に。
コメントも面白かったです。
これでNTT西日本は、ベスト8に進出。
斉藤投手は次戦以降もリリーフで登板を待つそうです。