14 2006日本シリーズ

2006年10月27日 (金)

最後まで厚い壁、ドラゴンズ日本一の夢叶わず。

憲伸 志願のエース痛恨被弾
信じられない…

3連敗を喫し、敵地・札幌で北海道日本ハム
王手をかけられてしまったドラゴンズ
セ・リーグチャンピオンの意地にかけても
勝利して、決戦を再びナゴヤへ持っていきたいところ。
迎えた第5戦、エース・川上憲伸
チームの命運をかけましたが、
力及ばず、52年ぶりの日本一の夢は
叶わぬまま、その幕を閉じました。

◇2006年度 日本シリーズ
北海道日本ハム-中日 第5戦
(26日・札幌ドーム | 中日1勝4敗)
42030人 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
中 日
日本ハム ×
[敗] 川上(2試合1勝1敗)
[D本]なし
[Dバッテリー]
川上、平井、久本、中里-谷繁

共同通信社中スポ戦評ニッカン式スコア

何が何でも勝って、ナゴヤに戻る。
後がなくなったドラゴンズは、
今夜も打線を組み替え、アレックスをベンチに上げて、
7番に井上、そして9番・センターに英智を入れました。

44年ぶりの日本一に王手をかけた
北海道日本ハムの先発は、ダルビッシュ有
その立ち上がり、先頭の荒木が内角のストレートに
バットをへし折られ、ピッチャーゴロに倒れますが、
続く井端がセンター前ヒットで出塁します。
しかし福留の当たりはショート正面のゴロ。
6-4-3と渡るダブルプレーとなり、
相変わらずの悪い流れでチャンスを潰します。

一方、ドラゴンズの先発は川上憲伸
初戦、8回2失点で勝利投手になったエースが
大一番のマウンドに中4日で上がりました。
その立ち上がり、先頭の森本
外へのカーブで空振り三振に取りますが、
続く田中賢介にレフト前ヒット。
さらに小笠原にも初球を叩かれ、ライト前と
連打で1死一、二塁とピンチを迎えてしまいます。
続くセギノールのセンターフライで
田中賢介がタッチアップで三塁へ。
さらに稲葉に四球を与えてしまい、2死満塁。
ここでお祭り男のSHINJOを迎えますが、
真ん中低目のカーブで空振り三振。
いきなりのピンチを凌いだ川上
さっそくガッツポーズが飛び出します。

勝つためには先制したいドラゴンズ
2回、先頭のウッズがライト前ヒット。
さらに1死から森野もレフトへ運んで、
一、二塁とチャンスを迎えます。
しかし続く井上は引っ張ってのセカンドゴロ。
ショートに送られる間に、ウッズは三塁に進みます。
2死一、三塁となって迎えるは、
今シリーズの打率が.417と当たっている谷繁
しかしボールを叩くと、弱い当たりのサードゴロ。
あわや内野安打かと思われましたが、惜しくも無得点。

続く3回も英智のライト前ヒットから
荒木の犠打、井端の進塁打、
そして福留が四球で2死一、三塁と
チャンスを作りますが、
ウッズが遊ゴロに倒れてしまい、この回も0。
前夜同様、ランナーこそ出しますが、
またもあと1本が出ずに、得点が奪えず。
第3戦の2回以降の連続イニング無得点は、
ついに20へと伸びてしまいます。

しかし4回、ダルビッシュの制球の乱れを突き、
先頭の立浪がライト前ヒットで出ると、
続く森野が一塁側にきっちりと送って、二塁へ。
井上は外へのスライダーに空振り三振に倒れますが、
谷繁、英智と連続ストレートの四球で、2死満塁。
ここで迎えるは、シリーズ16打数1安打と
不振にあえぐ荒木
カウント2-1からの4球目、
真ん中のストレートを叩くと、打球は一塁横へのゴロ。
しかし小笠原が横っ飛びするも弾いてしまい、内野安打に。
この間に三塁走者の立浪がホームイン!
打った荒木も懸命に走り、
なんと一塁へヘッドスライディング!
ここまでチームに迷惑をかけてきた
荒木必死の姿勢が生み出した気迫の一打!
21イニングぶりの得点で
ドラゴンズがようやく先制します。

1点をもらった川上は、
2回以降4回まで北海道日本ハム打線を
きっちりと三者凡退に打ち取り、
エースの名に恥じない投球を見せます。

しかし5回ウラ、先頭の稲田直人
センターオーバーのツーベースを浴びると、
続く鶴岡がきっちり送って、三塁へ。
ここで迎えるは、9番・金子
カウント1-1からの3球目になんとスクイズ敢行。
川上が懸命に飛び込みながら、
グラブトスで本塁に送るも間に合わずセーフ。
下位打線に繋がれてしまい、思わぬ失点。
1-1の同点に追いつかれてしまいます。

追いつかれたドラゴンズは、
6回、先頭の森野がレフト前ヒットで出ると、
続く井上の代打には、現役引退を決めている
ベテラン・川相昌弘を送ります。
サインは、もちろん送りバント。
今シリーズ初出場ながら、さすが川相というバント
きっちりと1球で決め、森野は二塁へ進みます。
ところが続く谷繁が真ん中低目のスライダーに、
さらに英智も外角低目のスライダーにと
連続の空振り三振に倒れてしまい、この回も無得点。
好調の井上にあえて代打・川相を使ってまで
作ったチャンスでしたが、活かすことが出来ません。

5回を終え76球、ここまで3安打1失点。
必死に踏ん張ってきた川上でしたが、
徐々に疲れが見え始めてきます。
6回ウラ、先頭の田中賢介にセンター前に運ばれると、
続く小笠原の5球目になんと二塁へスチール
バッテリーは裏をかかれ、進塁を許してしまいます。
何とか小笠原を一ゴロに打ち取りますが、
その間に田中賢介は三塁へ。
そして迎えるは、セギノール
カウント1-2からの4球目、
内角へのカットボールを豪快に引っ張られると、
打球は、ライトポール際へ飛び込んでしまいます。
まさかの勝ち越し2ランホームラン。
ガックリときた川上は、マウンド上で
両ひざに手をついてうつむいたまま。
完ぺきに流れを持って行かれた痛恨の被弾で、
3-1とリードを奪われてしまいます。
まさかの一発に動揺しながらも
後続を打ち取った川上は、
結局、この回でマウンドを降りました。

2点ビハインドとなったドラゴンズ
終盤にさしかかり、反撃したいところでしたが、
強気の投球を続けるダルビッシュの前に
7回は、荒木、井端が続けてのサードゴロ。
そして福留も内角のストレートに空振り三振。
続く8回も1死から立浪が一二塁間を破りますが、
代わった岡島のスライダーを叩いた
森野の当たりは、一塁正面のゴロ。
小笠原がそのまま一塁を踏んで、3-3-6のダブルプレー。
このままでは終わらせないと思いつつも
それとは裏腹に相手のペースに押されてしまいます。

そして8回ウラ、きついダメ押しが。
マウンドには、7回途中から登板の3番手・久本が続投。
先頭のセギノールを空振り三振に取りますが、
続く稲葉に真ん中高目のストレートを捉えられると、
打球は右中間スタンドへ飛び込むホームラン。
4-1とダメを押され久本は降板、中里にスイッチします。

迎えるは、現役最後の打席となったSHINJO
その目はすでにがあふれています。
対する中里は、ストレート勝負。
そして3球目、148キロのストレートに
フルスイングでの空振り三振
札幌ドームのスタンドはスタンディング・オベーション。
感動的なシーンを終え、ついにクライマックスを迎えます。

4-1で迎えた最終回、
北海道日本ハムのクローザー・MICHAELが。
最後の意地を見せたいドラゴンズでしたが、
先頭の上田は、ライトフライ。
続く谷繁も力のないショートゴロに倒れ、ツーアウト。
そして最後は、英智の代打・アレックス
カウント1-1からの3球目、
真ん中高目のスライダーを叩いて、
レフトフライに倒れ、ゲームセット。

北海道日本ハム、44年ぶりとなる日本一。
その立役者となったSHINJOは、すでに涙、涙。
そしてナインの手で胴上げをされました。
その光景をショックからか、
ベンチで動けずに見つめたドラゴンズナイン
札幌ドームでまさかの3連敗
結果1勝4敗と、地元・ナゴヤに戻せぬまま、
52年振りの日本一の夢は、はかなく消え、
日本シリーズは、寂しいままに幕を閉じました。

この悔しさは来年必ず晴らす。終わってしまいましたね。
苦しみながらも
1点を奪いましたが、
結局得点はその1点のみ。
8安打を放ち、毎回のように
チャンスこそ作りますが、
今夜も活かすことが出来ず
流れを変えることはできませんでした。

最後の砦となった憲伸は、よく投げたと思います。
しかし一瞬のスキを突かれての失点。
相手がうまかったというしかないでしょう。
いくらエースが踏ん張っても、1点の援護では
この勢いを止めることは出来ませんでした。

それにしても札幌での3連戦は
ドラゴンズらしさが消えてしまい、
何もできなかったという印象でした。
そんなチームではないと何度思ったことか。
あっけない幕切れとなってしまい、寂しいですが、
これが現状の実力、まだまだ力が足りないのでしょう。

今季のドラゴンズ
『負けないドラゴンズ』と言われてきましたが、
『強いドラゴンズ』とは言えませんでした。
長丁場のリーグ戦は勝ち抜けても、
短期決戦は、強いチームが勝つ。
そんなことを教えられたシリーズだったと思います。

ただ日本一は逃しましたが、
151試合、さまざまな感動をくれた
中日ドラゴンズの監督、コーチ、選手、スタッフの
みなさんには感謝したいと思います。
ありがとう、そしてお疲れ様でした。

来季は、ポストシーズンゲーム
勝ち抜かないと、日本一にはなれません。
難しい連覇への挑戦とともに
プレッシャーが数重にもなる短期決戦
勝ち抜けるチームになってほしいです。

そのためにも選手達にはさらに鍛錬
再び夢となってしまった日本一に向かい、
進んでいってほしいと思います。
これからも頑張れ、中日ドラゴンズ!!


今夜のコメントから。(26日)

●川上憲伸
<エースの意地と存在感を見せるも、
6回、セギノールに一発を浴び、3失点で降板>
「先取点を与えたくない気持ちでマウンドに行った。
セギノール本塁打を打たれたことよりも、
先頭打者(田中賢介)を出した方が悔しい」

<5回1死三塁、金子にスクイズを決められ>
「頭にはあった。
外に外そうとしたんだけど、外しきれなかった。
中4日の登板? それは言い訳にはならない」

<中日からただ1人、敢闘選手賞として表彰を受け>
「責任ですか。自分ではわからない。
果たしたことになるのかな。今はよくわからない」
憲伸の声「1年間ありがとう」、中スポ、
サンスポスポーツ報知共同通信社
スポニチ名古屋名古屋ニッカンCBC

●荒木雅博
<4回2死満塁で先制のタイムリー内野安打>
「気持ちですよ気持ち。これからですよ」

<18打数2安打の打率.111。
シリーズ敗戦を一身に背負うように、小さな声で>
「残念です。申し訳ないです。
流れを呼び込めるバッティングができませんでした」
中スポサンスポスポーツ報知
MSN毎日新聞スポニチ名古屋ニッカン

●福留孝介
<日本シリーズ5戦で20打数4安打、打率.200。
本来の勝負強い打撃を発揮できず>
「まあ、仕方がない。
これで野球が終わったワケじゃないし。
厳しい攻めだった? 
いや、そういうこともないけど...。でも悔しいです。
自分を評価できるか?
それはできないでしょう。そういうことでは...。
今年1年、長かった。いい勉強になった」
中スポサンスポMSN毎日新聞
スポニチ名古屋名古屋ニッカン

●タイロン・ウッズ
<本塁打と打点が一つもないまま
終戦を迎え、来季のリベンジを誓う>
「タフなシリーズだった...。
勝負事は、だれかが勝って、
だれかが負けるんだから結果は仕方がない。
完全燃焼はできなかったから、
オレたちはシリーズの舞台にまた帰ってくる」
(東京中日、サンスポスポニチ名古屋

●井端弘和
<持ち味の堅守は見せたが
打撃は第2戦の本塁打ぐらいしか貢献できず>
「力を出せなかったと思う。
来年またこの舞台に立てるようにがんばりたい」

<全日程が終了し中4日で臨んだ
日本シリーズだったが、風邪で体調を崩す>
「気持ちが緩んだわけじゃない。
でも、疲れてないつもりが、4日間に疲れが出て来て…」
(東京中日、サンスポ

●田中監督付スコアラー
<さばさばとした表情で敗因を分析>
「完敗だな。研究されたとかいうより、
力の差を認めないといけない。
1、2番が調子悪くて打てなかった。その差が出た」
(東京中日)

●井上一樹
<選手会長は悔しい幕切れにも顔を上げ>
「悔しいね。でもみんなそれぞれが
一生懸命やったから、しょうがないよ」
(東京中日)

●谷繁元信
<攻守にちぐはぐだったシリーズを反省しきり>
「2戦目、3戦目と自分のミスがでてしまった。
まだ訓練が足りないというか、若いですね。
チームが後手後手に回って、
ワンプレーが尾を引く形になった。
自分たちの野球ができたのは、1戦目だけだった。
でもこれで終わりじゃない。
ゆっくり休んで鍛え直してから、ま」
(東京中日、共同通信社

●立浪和義
<2試合連続の5番・DHで2安打を放つが、
自身4度目のシリーズも日本一には届かず>
「僕は最後やという気持ちでやってきた。
きょう打っても、きのう(第4戦)は
いいところで打てなかった...。来年また頑張ります」
(東京中日、サンスポスポニチ名古屋名古屋ニッカン

●久本祐一
<8回、稲葉にダメ押し被弾>
「どうしても日本一になりたいという
強い気持ちでマウンドに上がったんですけど、
自分の力が足りなかったです」
(東京中日)

●川相昌弘
<6回無死一塁、井上の代打で犠打成功。
現役最後の打席をバントで飾る>
「ダルビッシュの球は速いので
手ごわいと思ったけどね。
ボールが見えて何とか転がすことができました。
最後にいい思い出になりました。
現役に悔いはまったくない。
選手としてはバントで世界一になれたので、
今度は指導者として世界一のチームをつくりたい。
それがこれからの目標です」
(東京中日、サンスポスポニチ名古屋ニッカン

◆岩瀬仁紀
<守護神も1試合しか登板機会なし>
「もう少し投げる機会があれば...。
でも仕方ないです」
(東京中日)

◆山本昌
<第6戦での先発を信じて調整を行う>
「次に回ってきたらもう1度がんばりたい」
名古屋ニッカン

◆中田賢一
<第4戦に先発し、4回を1失点。
スクランブル発進の態勢を整える>
「リリーフ? そうですね。
まだまだ投げられるという気持ちはあります。
しっかりと準備をして、きっちり調子を整えたい」
名古屋ニッカン

◆杉下茂
<日本シリーズを振り返り>
「札幌に行ってからの3戦は、
持っている力の半分という感じ。
雰囲気に飲まれちゃったんじゃないかな。
投手陣は頑張ったが、打線は単発的なヒットは出ても
進塁打を打てず、つながりを欠いた」
サンスポ

◆伊藤球団代表
<進退伺を出す落合監督の去就について>
「契約が切れる今月中に
(落合監督に)オーナー報告をしてもらい、
そこでオーナーが話をするでしょう。
(続投要請は)まあ、そうじゃないかな。
ただ、まずは監督の報告を待ってからです。
(オーナーらの)方針が変わったとは聞いていない。
社長やオーナーが判断すること」
スポーツ報知MSN毎日新聞

◆西川球団社長
<落合監督の去就について>
「(大島)名誉オーナーも
(白井)オーナーも(続投の方針で)同意している。
法外な条件を要求されたりしない限り
そう(続投)なるだろう。
ただ、落合監督本人が
あれだけ日本一と言ってきたんだから、
(去就について)どう考えているのかは分からない」
名古屋ニッカン

◆白井オーナー
<落合監督の去就について>
「(続投の方針だった)リーグ優勝の時点と
状況は変わらない。
ただ本人の気持ちも聞いてみないといけないな」
名古屋ニッカン

●落合監督
<4連敗と流れを変えることが出来ず、
公約の52年ぶりの日本一を果たせず>
「この日本一を一番喜んでいるのが、
死んだ(日本ハムの)
大社(義規)前オーナーだろうな。
生きている間に見られりゃよかったんだろうけど。
日本ハムにはおめでとうと言いたい」

<敗因は>
「なんか(チームが)
日本シリーズの雰囲気をもってなかったな。
何でなのかわからない。
オレらもよくわからないけど、
そういうのが選手になかったのかも」

<そのままズルズルと?>
「今年一年よく戦ったと思うけど、
日本ハムに負けたというより、
52年の厚い壁にはね返されたっていうのが現状。
そんじょそこら(の強化)じゃ乗り越えられない。
強くはなったけど、
強い者が必ず勝つとは限らないのがスポーツ。
勝った者が強い。
負けないチーム、勝つチームを作らないとな。
日本一になっても満足はしない。
だってこの球団は連覇をしてないんだぜ。
まだやらなきゃいけないことは、たくさん残ってる」

<それが今後の課題?>
「中日ドラゴンズの課題だろう。
31日にオレの契約は切れる。
まずは3年間の報告をオーナーにして、
進退伺いを出して、それからだ。
あとは球団が決めること」

<自身の考えは?>
「(続投かどうかは)まだわからん。
(報告に)行ってからの話。
(白井オーナーが)来年監督をやれっていうのか、
はいお疲れさんってなるのか。
今どうこういう話じゃない。
契約社会って、そういうもんだ。
今月中にどういう形か出るだろう。
それまではゆっくり休ませてもらう。
選手も休ませてやらないと」

<チームについては>
「3年かけてよくここまでにはなった。
先のことを考えれば、勝つチームにしていかないと。
誰がやるにしてもだ。
選手にすれば(2年前に続いて)2回負けたわけだから。
ただ7試合(実際は5試合)だけで
評価したら選手がかわいそう。146試合よく戦った。
そっちの方もねぎらってやらないとな」
(中スポ、サンスポスポーツ報知共同通信社
MSN毎日新聞スポニチ名古屋名古屋ニッカンCBC


今日のその他。(26日)

中日・アレックスが退団へ
(読売新聞、スポーツ報知スポニチ

中日・佐藤二軍監督が退団、後任に元西武の辻発彦氏?
(読売新聞)

ヨミウリ・オンラインなどに出ていました。
「へ」とか「?」なので
詳しくは後日ということで、見出しのみにしておきます。


ごあいさつ。

52年ぶりの日本一を目指したドラゴンズ
応援してきた『ST ドラゴンズスタジアム』
「2006シーズン」「2006日本シリーズ」編
今回でひと区切りとなります。

1シーズンご愛読していただいた方、
シーズン途中からお読みいただいた方、
トラックバックやコメントを下さった方、
本当にどうもありがとうございました。

オフシーズンも地道にやっていきたいと
思っていますので、よろしかったらご愛読下さい。
これからもよろしくお願いします!

2006年10月26日 (木)

残塁ドラゴンズ完封負け、あとは3連勝しかない。

竜7安打12残塁0点
雑念を捨て1球に集中するしかない

札幌での初戦に拙攻で敗れ、
日本シリーズを1勝2敗としたドラゴンズ
不振の打線のテコ入れのため、
DH出場の立浪の打順を7番から5番へと上げました。
もし敗れると、北海道日本ハム
王手をかけられてしまう大事なゲーム。
シリーズ初登板となった中田賢一
打線が援護できるでしょうか。

◇2006年度 日本シリーズ
北海道日本ハム-中日 第4戦
(25日・札幌ドーム | 中日1勝3敗)
41835人 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
中 日
日本ハム ×
[敗] 中田(1試合1敗)
[D本]なし
[Dバッテリー]
中田、石井、鈴木、久本、吉見-谷繁

共同通信社中スポ戦評ニッカン式スコア

地元・札幌で歴史的勝利を上げた北海道日本ハム
第4戦の先発には、シーズン終盤、監督批判
処分を受けていた金村曉を持ってきました。
登板前、金村はスタンドの四方に向かい、
頭を下げてからマウンドへ上がります。

その金村と相対するドラゴンズ
不安定な立ち上がりを突いて、
初回1死から井端が三遊間を抜くヒットで出ると、
続く福留は初球を叩き、ショートフライに倒れますが、
ウッズの初球に井端がスチール。
さらにそのウッズも四球を選び、2死一、二塁。
ここで早くも、5番・立浪に打順が回ります。
しかし2球目、真ん中低目のフォークを叩くと
良い当たりながらも、ショート正面のライナー。
先制のチャンスを逃してしまいます。

一方、ドラゴンズの先発は、中田賢一
初の日本シリーズ登板は先発となりましたが、
立ち上がり力が入ったか、制球が不安定
先頭の森本に四球を与えると、
当然、田中賢介は、送りバント。
谷繁が掴むと、今夜はしっかり一塁へ送球します。
続く小笠原に対し、追い込みながらも
四球を与えてしまい、1死一、二塁とすると、
さらにセギノールには、なんとカウント0-3。
しかしフルカウントからセンターフライに打ち取ると、
続く稲葉もフルカウントから
真ん中へのストレートで空振り三振。
なんとかピンチを凌ぎます。

先制したいドラゴンズは続く2回、
なおも安定しない金村から
先頭の6番・森野がセンター前ヒットで出ますが、
7番に下がったアレックスがカットボールを叩くと
ショート正面のゴロ、6-4-3のダブルプレーに倒れます。
続く谷繁がライト前ヒットで出ますが、
井上が初球を打ち上げ、ショートフライ。
前夜同様のちぐはぐな攻めとなってしまいます。

さらに3回、2死から福留がセンター前ヒットで出ると、
さらにウッズは勝負を避けられ、ストレートの四球。
クリーンアップがつないでのチャンス。
再度、立浪にチャンスが巡ります。
カウント1-2からの4球目、
真ん中低めのストレートを打つもセンターフライ。
またも得点を奪えず、流れを掴むことが出来ません。

2回は1死二塁としながらも、後続を凌いだ中田
しかし3回、先頭の森本
真ん中高目のフォークを叩かれ
右中間突破のスリーベースを浴びると、
続く田中賢介にも、中に入ったストレートを叩かれ、
センター左にワンバウンドで落ちる
タイムリーツーベース。
連打を浴びて、先制を許してしまいます。

動揺した中田は、制球を乱してしまい、
小笠原の右足に当たる死球を与えると、
続くセギノールの尻にもぶつけてしまい、
なんと二者連続の死球
無死満塁と大きなピンチを迎えてしまい、
たまらず森コーチもマウンドへ向かいます。

首根っこをつかまれ、カツを入れられた
中田は多少落ち着いたのか、
迎えた稲葉に粘られながらも、
内角へのフォークで空振り三振に取ると、
続くSHINJOの三遊間を抜ける当たりを
井端が横っ飛びの好捕でツーアウト。
さらに稲田直人を外角低目のストレートで
見送りの三球三振に。
何とか踏ん張って、最少失点に凌ぎました。

1点を追いかけるドラゴンズ
5回、先頭の井上の当たりは
オーバーフェンスまであとちょっとという
ライトフェンス直撃のツーベース
選手会長の一打で、反撃の口火を切ると、
続く荒木の二ゴロで三塁へ進みます。
井端はカットボールを強引に引っ張りますが、
三ゴロに倒れ、ランナーそのまま。
2死三塁で、「札幌男」福留を迎えます。
ここでヒルマン監督がマウンドへ。
監督批判となったきっかけの
4回2/3という場面で、ゲキを飛ばします。
これが効果となったのか、カウント2-2からの5球目、
外角低目のフォークに福留のバットが空を切ります。
空振り三振に倒れ、同点ならず。
ドラゴンズベンチに重苦しいムードが漂います。

粘りの投球で要所をしめて、
4回を3安打1失点だった中田に代えて、
5回のマウンドからは、2番手・石井が上がります。
左打者が並ぶために登板となった石井でしたが、
1死から小笠原に初球、外へのストレートを叩かれ、
レフトへのツーベースを浴びると、
続くセギノールに四球を与え、1死一、二塁。
ここで前夜3ランの好調・稲葉を迎えます。

札幌ドーム全体の「稲葉ジャンプ」の震動のなか、
果敢に勝負に行った石井でしたが、
外角高目に浮いたスライダーを叩かれると、
打球は左中間を大きく破っていきます。
塁上のランナーがすべて生還となる
タイムリーツーベースとなって、3-0
大きな中押し点を追加されてしまったドラゴンズ
流れはすっかり北海道日本ハムに傾いてしまいます。

3点ビハインドとなったドラゴンズ
6回、北海道日本ハム2番手・トーマスを攻め、
先頭のウッズが左中間突破のツーベース。
続く立浪は大きなライトフライに倒れますが、
森野が四球を選び、1死一、二塁とチャンスを作ります。

ここで北海道日本ハムベンチが動き、
トーマスから建山義紀にスイッチ。
ドラゴンズベンチもアレックスに代打・上田を送ります。
古巣への恩返しのチャンスを迎えた上田でしたが、
ボールを叩き、浅いセンターフライ。
打ち取られてしまいますが、続く谷繁が左脇腹に死球。
2死満塁とチャンスが広がります。

ここで迎えるは、前の打席二塁打の井上
カウント2-1からの4球目、
カーブを振り抜くと、打球はライトフェンスへと一直線!
ところが無情にも右へ逸れてしまい、
わずか20センチの差でファウル。
惜しい当たりで打ち直しとなってしまった井上は、
続く5球目、内角低目のシンカーに空振り三振
悔しさから、思わずバットを地面に叩き付けます。

今夜敗れると、北海道日本ハム
王手をかけられてしまうドラゴンズ
それだけは避けたいと、続く7回、
ようやく上位打線がつながります。
続投の建山から荒木が四球を選び、出塁すると、
続く井端が泳ぎながらも三遊間を抜くヒット。
無死一、二塁で、福留を迎えます。
ここで北海道日本ハムベンチは、岡島にスイッチ。
2戦連続での対戦となった福留?岡島
雪辱し、得点を奪いたいところでしたが、
3球目、外角低目一杯のストレートに
ハーフスイングを取られてしまい、
2打席連続の三振に倒れてしまいます。

しかしドラゴンズ打線は、粘りをみせて
ウッズの投ゴロと立浪の四球で、
再び、2死満塁のチャンスを作ります。
ここで迎えるは、森野
ところがカウント1-1からの3球目、
狙っていた真ん中低目のカーブを
引っ張るも一塁ゴロ。
6回に続き、満塁のチャンスを生かせずに
三者残塁となったドラゴンズ
本塁が実に遠いものとなってしまいました。

8回も岡島の前に三者凡退に倒れると、
最終回は、3連投のクローザー・MICHEAL
荒木、井端、福留
完ぺきに打ち取られて、ゲームセット。
再三、ランナーを出しながらも、
最後までかえす事が出来ずに、12残塁での完封負けで
まさかの3連敗となってしまったドラゴンズ
ついに対戦成績は1勝3敗となり、
北の大地で王手をかけられてしまいました。

チクショウ!ついに追い込まれて
しまいました。
毎回のようにあれだけ
チャンスを作りながら、
ホームが遠く、
なんと17イニング連続無得点
拙攻の次は、
なんと残塁の山。
12残塁と打線の不振がさらに深刻となりました。

起爆剤にしたかった5番DH・立浪
良い当たりを放ちながらも、三度すべてアウト。
さらに6回の2死満塁での井上のライトへの一打。
あの打球がもう少しに流れてくれていれば...。
悔やみきれないシーンがいくつもありました。
福留が連続三振に倒れ、ウッズが勝負してもらえない。
調子の上がらないアレックスには代打が出されました。
そして象徴的になってしまったのが、15-1の荒木
こんなはずではないと、誰もが思っているでしょう。

そんななかで投手陣は、若手の継投で3失点。
ただ打線の援護があれば、
決して悪くはなかったでしょう。
先発した中田は、球威こそありましたが、
ボールがばらついてしまい、
再三のピンチを背負いましたが、
粘って何とか0に凌ぐ、粘りの投球。
3回ウラに小笠原、セギノールに連続死球で
無死満塁になったときは、
果たしてどうなるかと思いましたが、
それを凌ぎきった投球は見事でした。
しかし細かい制球や、先頭打者対策など
シリーズでの経験を生かし、
今後に取り組んでほしいです。

シリーズ前はこのような展開になるとは
全く思っていませんでした。
自分も「余裕こいてた」かも?
選手も全力で戦っていますが、
今一つ力を出し切れない状況が続いています。

ただここまで来たら、持てる力を
出せるだけ出すのみでしょう。
のびのび戦う北海道日本ハムに対し、
日本一を意識しすぎるドラゴンズ
逆の意味で硬くなってしまっています。

「開きなおらないよ」
落合監督は言っていますが、
試合後、ミーティングで選手にゲキを飛ばしたそうです。
ナインはもっと気を楽にして、元気よく戦うべき。
ここへ来て普段通りの野球をしても
意味はないと思いますし、出来ないでしょう。
リーグ終盤の阪神のように、
失うものなしに一戦一戦必死に戦っていく。
それしかないのかもしれません。

明日はエース・川上憲伸が先発します。
エースがしっかり投げて、
打線が1点でも早いイニングで奪って、
できるだけ得点を奪う。
とにかく悔いの残らぬよう、がむしゃらに戦って、
1つ1つのアウトを着実に重ねていく。
それで決戦を絶対にナゴヤに持っていく。
明日はそれだけに焦点を置き、そして絶対勝ちましょう!


今夜のコメントから。(25日)

●中田賢一
<日本シリーズ初先発も、4回3安打1失点で降板>
「思っていたより、すんなり入っていけたと思います。
毎回のように先頭打者を出してしまって…。
うまく言葉がみつかりません。もっと投げたかったです。
緊張? それはいつも通りだったんですけど…。
日本シリーズの雰囲気? 別に。
いつもと変わらない。全然普通だった。
次に登板の機会があれば先発でも中継ぎでも
何でもいいんで、必死にやりたいです」
中スポサンスポMSN毎日新聞スポニチ名古屋ニッカン

●立浪和義
<7番から5番に打順が上がるも、
3度の得点機で凡退し、無安打に終わる>
「全部、チャンスで回ってきたのに…。
打てなかったのは自分。
いい当たりでもアウトになったら
意味がない。結果がすべて…。
あれこれ言っても仕方ない。がんばるだけ。
明日(26日)打つだけ。負けたら終わりなんだから」
(中スポ、サンスポスポーツ報知名古屋ニッカン

●福留孝介
<ポイントゲッターが5打数1安打、
2度の得点機でいずれも空振り三振。
気持ちを次戦に切り替え>
「もう勝つしかないでしょう。
やるしかない。みんなも同じ気持ちです」
サンスポスポーツ報知名古屋ニッカン

●タイロン・ウッズ
<今シリーズは依然として打点0。
この日も二塁打と2四球、イラ立ちを募らせ>
「打てるボールを相手投手が投げてきてくれない。
(日本ハムの投手陣が)勝負してこないんだから、
こっちはどうしようもない。
ボール球ばかりで四球を選ぶしかない。
それでチームが勝てばいいんだけど。
ただ、チャンスでヒットが出ないと、
こういうタフな試合になる。
とにかく明日、リラックスして
自分たちの野球をするしかないよ。あとがないんだから」
(中スポ、サンスポスポーツ報知

●井上一樹
<6回2死満塁でライト線への一打が
わずかの差でファウルになり>
「惜しかった? そうやね。そういう打球が...」
(東京中日、スポニチ名古屋ニッカン

●荒木雅博
<4打数無安打でシリーズ15打数1安打の.067>
「金村はカットボールが良かったね。
以前対戦したときと、キレが違った」
サンスポ

●上田佳範
<6回1死一、二塁のチャンスで
アレックスの代打で登場。
元同僚・建山に打ち取られ、中飛に倒れる>
「甘い球が来たらいこうと思っていた。
(建山とは)紅白戦とかで対戦したことはあった。
また明日です」
(東京中日)

●石井裕也
<5回から2番手でシリーズ初登板。
稲葉に走者一掃の2点二塁打を浴び、2失点で降板>
「スライダーが甘く入りました。
打たれた自分が悪いです。
気持ちを入れて投げたけど、(制球が)甘くなった」
(東京中日、サンスポ

●久本祐一
<6回1死一塁から4番手で登板。
無事に切り抜けると、7回は三者凡退に>
「いい投球はできました。
とにかく、次へつなげていくだけです」
(東京中日)

●吉見一起
<8回、5番手でシリーズ初登板。、
2死満塁のピンチも招いたが、無失点に切り抜ける>
「緊張はしたけど、
どうしようもないというほどではなかった。
全体的にボールが高かった。3人で抑えたかった」
(東京中日、名古屋ニッカン

◆川上憲伸
<背水の第5戦の先発予想。自然体で調整を行う。
すべてを託されるエースに不安は一切ない>
「昨日と今日(25日)は
リラックスしようと思ってやっていました。
まあ動いているだけ。いつもと同じ感じでやってますよ。
試合? 普段通りやるだけです。
いつも言っているように、大事なことは、
いかに自分の投球をするか、ですから」

<北海道日本ハム打線の印象について>
「若い選手が多くて勢いはあると思う」
中スポスポニチ名古屋名古屋ニッカン

◆朝倉健太
<シリーズでのリベンジを誓う>
「次は借りを返したいと思います」
名古屋ニッカン

◆白井オーナー
<札幌ドームを訪れ、チームを激励>
「日本ハムは強い。
こっちが思っている以上に強いね」

<試合前に西川球団社長、落合監督らと約20分会談>
「内容? 雑談だよ。
札幌は寒いとか、そういったたぐいのことだ。
風邪をひかないようにってね。
そんな深刻な話はしない。
シリーズの最中なんだから、
深刻なことは何も話してません。

うーん、3試合を見ている限りは、
中日本来の姿が発揮できていないね。
神経質になり過ぎているのかな。
わたしは名古屋で胴上げと思っている。
ドラゴンズとしては
名古屋に帰って決戦に持ち込みたいね」

<試合後に報道陣に囲まれると巻き返しを期待>
「日本ハムは3連勝したんだから
ドラゴンズも3連勝する可能性があるということ。
そう思っています」
(東京中日、サンスポスポーツ報知名古屋ニッカン

●森バッテリーチーフコーチ
<先発・中田の降板について>
「(原因が)何もなかったら代えないだろ」
サンスポ

●高代野手総合チーフコーチ
<12残塁の拙攻について>
「打開策? あったら教えてほしいよ」
サンスポ

●落合監督
<残塁の山を築き3連敗、王手をかけられ>
「かえっていいんじゃないか。
(選手も)その気になってくれる。
余裕こいてたところもあったから、ちょうどいい。
開き直る? 開き直らないよ。
どうやって開き直るの。
現実にあと3つ勝てばいいこと」
(中スポ、サンスポスポーツ報知共同通信社
MSN毎日新聞スポニチ名古屋名古屋ニッカンCBC


若竜からの話題。(25日)

◆フェニックス・リーグ
中日-東京ヤクルト
(25日・サンマリンスタジアム宮崎)
  000 200 000 =
  201 020 10X =
[勝] 石川
[D本] なし
(公式HP・ファーム情報

○石川賢
<先発し、5回を投げ4安打2失点>
「先発だったけど、
中継ぎと同じ気持ちで1球1球丁寧に投げました。
ストライクが先行して打ち取ることができ、
球速(MAX145キロ)も出たのが収穫でした」
中スポ

フェニックス・リーグもいよいよ最終戦
サンマリンでの東京ヤクルト戦。
3年目の石川が、なんとプロ初先発
しかしMAX145kmのストレートをはじめ、
売りであるシュートなどの変化球を投げ分け、
タイムリーで2失点した4回以外はほぼ完ぺき。
結局5回を投げ、4安打3奪三振無四球の2失点と好投。
今季1軍では、わずか1試合のみ
(4月27日・東京ヤクルト戦)の登板だった石川でしたが、
正念場の来季に向けて、収穫を掴んだようです。

打線は初回、澤井のタイムリーで先制、
春田にもタイムリーも出て、2点を先行。
3回、中村公治の犠牲フライで1点。
さらに追加点を挙げ、最終戦を飾りました。

7勝6敗1分でフェニックス・リーグを終えたドラゴンズ2軍
秋季キャンプは、ナゴヤ球場で行われます。

2006年10月25日 (水)

好投朝倉無念、拙攻ドラゴンズ北海道に屈す。

朝倉、初回だけ…
悔しさいっぱい

1勝1敗で迎えた日本シリーズ。
第3戦はプロ野球史上初めて
北海道・札幌での開催となりました。
第2戦で逆転負けを喫したドラゴンズは、
しっかり切り替えて臨みたいところ。
ところが北海道の熱い風
いきなり飲み込まれてしまいました。

◇2006年度 日本シリーズ
北海道日本ハム-中日 第3戦
(24日・札幌ドーム | 中日1勝2敗)
41798人 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
中 日
日本ハム ×
[敗] 朝倉(1試合1敗)
[D本]なし
[Dバッテリー]
朝倉、小林、中里-谷繁

共同通信社中スポ戦評ニッカン式スコア

パ・リーグのホームゲームとなり、
第3戦からは指名打者制を採用。
ドラゴンズは、7番・DHで立浪を起用。
井上を9番に回すスタメンを組みました。

一方、北海道日本ハムの先発は、
28歳のルーキー左腕・武田勝
その立ち上がり、先頭の荒木がセンター前ヒット。
シリーズ9打席目で初となる安打で出塁すると、
続く井端は初球を打ち上げてしまい、
一塁ファウルフライに倒れてしまいます。
しかし福留の2球目に荒木が二塁へスチール。
そしてカウント2-2からの5球目、
内角から入ったストレートを叩くと、
詰まりながらも左中間へ落ちるタイムリー!
1、2戦目ではなかった上位打線が繋がり、
敵地・札幌ドームで幸先良く1点を先制します。

ドラゴンズの先発は、予想通り朝倉健太
日本シリーズでは初の先発マウンドに。
ところが初回、いきなり先頭の森本
初球、内角高目のシュートをライト前に運ばれると、
続く田中賢介の送りバントは、キャッチャー前に。
谷繁が素早く反応、二塁へと送りますが、
一塁走者の森本がそれ以上のスタートを切っていたため、
二塁はセーフ。(記録は犠打と谷繁フィルダースチョイス
無死一、二塁とピンチを背負います。
ここで迎えるは、今シリーズ無安打の3番・小笠原
しかし中に入ったストレートを叩かれると、
打球は左中間フェンスを直撃。
逆転となる2点タイムリーツーベース。
わずか6球、あっという間にゲームをひっくり返されます。

落ち着く間ももらえない朝倉は、
続くセギノールにライト前に運ばれ、
無死一、三塁とされると、
稲葉には、高々と上がるライトへの犠牲フライ。
3-1とさらにリードを許してしまいますが、
続くSHINJOを4-6-3の併殺に打ち取り、何とかスリーアウト。
ピンチを脱したその顔は汗だくとなっていました。

2点ビハインドとなったドラゴンズ
2回1死から迎えるは、7番・DHの立浪
注目の第1打席は、中に入ったチェンジアップを
積極的に叩いて、右中間を大きく破るツーベース
反撃のチャンスを作りますが、
続く谷繁は内角低目のスライダーに空振り三振。
井上も遊ゴロに倒れ、活かすことが出来ません。

なおも4回に再びチャンス。
先頭のウッズがレフト前に落ちるヒット。
続く森野の当たりは二塁正面のゴロで
4-6-3のダブルプレーで潰しかけてしまいますが、
アレックスが三遊間を抜くヒットで出ると、
立浪が外へのスライダーを
今度はセンター前に運びます。
2死一、二塁で迎えるは、またも谷繁
しかしフルカウントからの6球目、
内角低目のチェンジアップに空振り三振。
力んでしまい、自らのミスを取り返せません。

初回にいきなり3点失った朝倉でしたが、
落ち着きを取り戻し、2回、3回はともに三者凡退。
4回ウラも先頭のセギノールを四球で出しますが、
続く稲葉を外角低目のシュートで6-4-3のダブルプレー。
続くSHINJOも当てただけの一ゴロに打ち取り、
無失点と本来の投球を見せていきます。

何とか同点、逆転へと持っていきたいドラゴンズ
5回、先頭の井上がセカンドへの内野安打で出ると、
続く荒木の3球目にエンドランを敢行します。
ところが外角高目のスライダーを叩くと、
打球はなんと二塁ベース左へのショートゴロ。
6-4-3と渡って、またもダブルプレー
ランナーこそ出しますが、相手の併殺網に
かかってしまい、またもチャンスを潰します。

流れを変えたいドラゴンズ
続く6回もチャンスを作ります。
先頭の福留の当たりは、セカンドゴロ。
田中賢介のグラブを弾くとボールはセンターへと転々。
その間に福留が好走塁、一気に二塁を陥れます。
(記録は二塁打)
ここで北海道日本ハムベンチが動き、
投手を武田勝から3連投の武田久にスイッチ。
さらに捕手も高橋信二から中嶋へと交代します。
迎えるは、4番のウッズ
一発が出れば、同点の場面でしたが、
フルカウントからの6球目、
渾身の内角高目のシュートに空振り三振。
続く森野の二ゴロで福留が三塁へ進みますが、
アレックスは初球を打ち上げ、一塁ファウルフライ。
日本ハムの強気の継投の前にまたも得点が奪えません。

今夜はとことん拙攻続きのドラゴンズ打線
続く7回1死から谷繁がセンター前ヒットで出ますが、
井上が内へのスライダーを捉えるも、打球は一塁正面。
3-6-3のダブルプレーに倒れ、この回も0。
今夜3つ目となる併殺に、
ライトスタンドの一角からは、
思わずため息がもれてしまいます。

そんな拙攻に負けずに投げ込んでいたのが朝倉
2回以降、6回まではヒットわずかに1本のみ。
7回ウラに稲葉のヒットとSHINJOの送りバント、
さらに稲田の代打・小田を敬遠。
1死一、二塁のピンチを背負いますが、
中嶋を真ん中低目のシュートで空振り三振。
続く金子も外へのフォークでキャッチャーフライ。
ピンチをしっかり凌ぎ、味方の援護をひたすら待ちます。

何とか朝倉に報いたいドラゴンズ
8回はトップからの打順でしたが、
荒木はショート正面のゴロ。
井端の鋭い打球が一塁線を襲いますが、
一塁・小笠原が横っ飛びで好捕。
さらに福留は代わった岡島の外へのストレートに
空振りの3球三振に倒れ、三者凡退。
突破口を見い出せぬまま、ゲームは終盤を迎えます。

7回を投げ、91球。
力投を見せてきた朝倉でしたが、
この回先頭の森本にセンター前に落とされると、
続く田中賢介は当然送りバントで1死二塁。
小笠原を迎えたところで、落合監督がマウンドへ。
朝倉をあきらめ、左の小林へとスイッチします。
ところが日本シリーズのムードに飲まれた小林は、
小笠原への初球、内角低目へのシュートを
右ふともも裏に当ててしまい、死球
これには、ベンチも思わずあきれ顔
1死一、二塁となって、中里へとスイッチします。

小林同様、シリーズ初登板となった中里
いきなりセギノールを迎えますが、
持ち前のストレート一本勝負。
4球目、148キロの外へのストレートで
空振り三振に斬って、その力を発揮します。

続いて迎えるは、左の稲葉
ここで落合監督が再びマウンドへ。
てっきり左の岩瀬久本に代えるかと思いきや、
中里のストレートにかけ、そのまま続投を指示。
ゲキを飛ばして、マウンドを降ります。
そして投じた初球は、なんと真ん中低目へのスローカーブ。
ストレートにヤマを張っていた稲葉でしたが、
反応してすくい上げると、打球は伸びていき、
センター右のスタンドに飛び込んでしまいます。
終盤に飛び出してしまった3ランホームラン
結果的に継投が裏目に出てしまったドラゴンズ
6-1と勝負を決められてしまいました。

最終回は、もちろんクローザー・MICHEALが登板。
先頭のウッズが内角高目のストレートを空振り三振。
続く森野もライトフライ。さらにアレックス
キャッチャーフライに倒れ、ゲームセット。

北海道・札幌ドームの独特なムード
飲まれてしまい、初回に失点。
さらに打線が拙攻を繰り返してしまったドラゴンズ
連敗となって対戦成績は、1勝2敗に。
普段通りの野球が影を潜め、このシリーズはじめて
リードを許すこととなってしまいました。

シゲさま、まさかのミス。初回に先制して、
良い感じでイケる
思いましたが、
そのウラの
あっという間の逆転劇
谷繁の二塁への送球は、
TVで見ると
明らかに間に合わないように見えました。
一塁走者・森本の思いきりの良さもありましたが、
これで一気に流れを持って行かれた気がしましたね。
谷繁はそれを挽回しようと気負ってしまい、
その後の攻撃、守備両面で裏目裏目に出てしまいました。
とりあえずリセットした方が良いでしょう。

朝倉は悔しいでしょうね。
2回以降は、本当に良く投げたと思います。
シュート、スライダーが良く決まり、
北海道日本ハム打線完ぺきに抑え込みました。
ただ悔やまれるは、あの初回の3点だけでした。

それにしても流れが掴めませんね。
初回、荒木にようやくヒットが出ても、
福留が先制タイムリーを放ち、好走塁を見せても、
7番・DHで入れた立浪
気迫の2安打でチャンスを作り出しても、
併殺などでつぶれてしまう。
投げても中里が抜群のストレートで
セギノールを空振り三振に打ち取っても、
結局は流れを引き寄せられない。
武田勝、武田久の投球も良かったこともありますが、
北海道のムードに飲まれてしまった気がします。

とにかく流れを変えたいですね。
それが明日先発が濃厚の中田になるのか、
つながらない荒木、井端の1、2番になるのか、
それとも4番のウッズになるのか、
どうなるのかは、わからない部分がありますが、
まずはしっかり切り替えて
第4戦に臨むことが大事だと思います。

地元でのびのび戦う北海道日本ハムに比べ、
自分たちの野球が出来なかったドラゴンズ
確かに札幌の大観衆のスゴさもわかりますが、
シーズンでも同じような状況は経験しているはず。
まあ1試合戦って、ムードも掴んだことでしょうから、
札幌での第2戦となる明日は、
ベンチ選手も焦らず、チーム全体で落ち着いて戦い、
しっかりとやり返して、タイにしてほしいと思います。
そしてナゴヤでの胴上げへ持っていきましょう。


今夜のコメントから。(24日)

●朝倉健太
<シリーズ初先発は、7回1/3を6安打4失点。
いきなり3点を失った立ち上がりを悔やむ>
「あの回だけだった? そうですね。
緊張はなかったけど...。
初回に点を取られたらこうなるということです。
(自分を)見失ってはいません。
調子も悪くなかったので。
ただ、あー打たれているなあと思っていた」
(中スポ、サンスポスポーツ報知共同通信社
MSN毎日新聞スポニチ名古屋名古屋ニッカン

●谷繁元信
<1回無死一塁、バント処理の判断ミス。
2試合続けての痛い守りのミスを悔やむ>
「あれはぼくの判断ミス。
(捕球する)バウンドが1回多かったけど、
普通だったらあれで(二塁での封殺が)間に合うのに...。
朝倉は良かった。あの回だけだった」
サンスポスポーツ報知共同通信社

●立浪和義
<7番・DHで今シリーズ初めてスタメン出場。
3打数2安打と結果を出す>
「交流戦で何度かやってるけど、DHは久々だった。
シーズンはずっと代打でやってきたんで、
自分としては集中して打席に入れましたね。
(DHは)3打席か4打席かチャンスがある。
でも、1、2打席目に集中して打たないと、
(その後)乗っていけないから。
最初に1本出たのはよかったです。
この先、どれだけ日本シリーズに
出られるかわからない。それだけの年齢にきている。
だから、今回のシリーズには期するものがある。

<せっかくのチャンスメークも
後続の反撃を呼び込めず>
「なかなかうまいこといかないね。
でも明日は絶対に勝ちます」
中スポ共同通信社スポニチ名古屋名古屋ニッカン

●福留孝介
<1回、1死二塁で先制タイムリー>
「チャンスで(走者を)かえせてよかったです。
まだまだこれからです」

<得意にしている札幌ドームで
2安打し孤軍奮闘も、勝利には結び付かず>
「ミスしたら負けるってこと。
打撃? よかったんじゃない。
うん、あれはいいバッティングができた。

痛い敗戦か? そんなことないよ。
短期決戦は1試合、1試合なんだから切り替えなきゃ。
自分たちがやってきたことしかできないし、
自分たちを信じてやるしかないでしょ」
(中スポ、サンスポスポニチニッカン名古屋ニッカン

●タイロン・ウッズ
<武田勝に2打数1安打に抑えられ>
「武田勝? 普通の投手だった。
変化球も、何の変哲もない普通のボールだと思うよ。
特別なことは何もない」
サンスポMSN毎日新聞

●荒木雅博
<5回無死一塁、エンドラン失敗で
遊ゴロ併殺に倒れ>
「エンドランがかかった。
セカンド(田中賢介)が二塁(ベースカバー)に
入れない位置にいたので
無理やり引っ張ったんだけど」

<今シリーズ初安打をマークし、
初回の得点に結びつけたが>
「きょう1本出てなかったら、
今ごろ下向いてしゃべれないですよ。
きょう1本出たんで、
何とか切り替えてやっていくしかない」
(東京中日、サンスポスポーツ報知スポニチ名古屋

●森野将彦
<4回、無死一塁で二ゴロ併殺打に倒れ>
「結果がすべてです」
(東京中日)

●井上一樹
<7回、1死一塁で一ゴロ併殺に>
「野球というのはそういうもの。
感じ? ヒットが出なければ感じが悪いように見えて、
出れば、いいように見えるかもしれないけど...。
ここまできたら、感じ、とかじゃない」
(東京中日)

●高代野手総合チーフコーチ
<エンドランを仕掛けるも併殺など
ちぐはぐな攻めに首をひねる>
「エンドランで走らせてもゲッツーになるし、
バントをやればファウルになるし...。
ミスというのはディフェンスだけじゃないんだ。
オフェンスにもある。それが出れば勝てない。
特に短期決戦ではな」
(東京中日、共同通信社

●小林正人
<8回1死二塁でシリーズ初登板。
いきなり小笠原への初球に死球。そのまま降板>
「次の1点が入ったら厳しい場面だったので
一塁が空いてたから、厳しく攻めようと思って...。
結果が…。ちょっと厳しくいきすぎました」
(東京中日、共同通信社

●中里篤史
<8番、3番手で登板。
セギノールを三振に仕留めた直後に
稲葉にまさかの3ランを浴び、うなだれるばかり>
「低めに投げようと思って、それはできたんですが」
(東京中日、共同通信社名古屋ニッカン

◆奈良原浩
<中日のユニホームを着て、
初めて札幌ドームに乗り込む>
「まあ、少し複雑な思いがあることはあるけど...。
それはそれです。ゲームに入ったら、
日本ハムがどうとか、考えないです。
試合の相手でしかない。
他チームとやるときとまったく同じ感覚ですよ」

<公私ともに仲がいいという
北海道日本ハム・小笠原について>
「グラウンドでは、1人の相手の選手でしかない」
(東京中日)

◆ルイス・マルティネス
<日本ハムのユニホームを着た札幌ドームの
バットボーイのユニホームから除く赤い襟に>
「ヘーイ。シンジョー? あっち行け」
(東京中日)

◆鈴木義広
<第2戦でのシリーズ初登板について>
「変な緊張はなかった」
(東京中日)

◆中田賢一
<第4戦の先発予想。
完全敵地の中で精神的な強さも求められるが
練習後、日本シリーズの雰囲気について>
「大丈夫です」
(東京中日、名古屋ニッカン

●田中監督付スコアラー
<北海道日本ハムのベテラン、
リリーフ捕手・中嶋の6回での投入に>
「確かに出番は早かったね。
武田久とのセットで勝ちに来たということでしょう。
ただ(中嶋うんぬんより)ウチの打者が
迷っていたような感じがします」
中スポ

●落合監督
<3併殺と拙攻の連続で連敗。
敗因は采配ミスだと語り、責任を背負い込む>
「9本(安打を)打って1点しか入らなかったら、
ベンチ(にいる監督の指示)が悪いんだ。
1本しか打ってない、っていうんじゃないんだからな。
野球って、ベンチが悪いと勝てないんだ。
選手を送り出すのが監督の仕事。
選手は(グラウンドに)出て行きたくても
出て行けないんだから」
(東京中日、サンスポスポーツ報知共同通信社
MSN毎日新聞スポニチ名古屋名古屋ニッカンCBC


若竜からの話題。(24日)

◆フェニックス・リーグ
ドゥサン・ベアーズ-中日
(24日・清武町総合運動公園野球場)
   000 020 000 =
 DB 000 200 000 =
[D投] 佐藤充、加藤、齊藤、川岸
[D本] なし
(公式HP・ファーム情報

△佐藤充
<今リーグ2回目の先発。
5回を投げ、2安打2失点>
「4回は打たれたけど、腕が振れて
いいボールがいっていたと思います。
きょうはいい球と悪い球がはっきりしていたので、
そのあたりを修正していきたいと思います」
中スポ

フェニックス・リーグも残り2戦となりました。
第13戦は、韓国・ドゥサン(斗山)ベアーズとの一戦。
かつてはウッズも在籍したチームだそうです。
先発した佐藤充が好投。
3回まではパーフェクトだったものの、
4回に2安打と2四球などで2点を先制されました。
結局5回、77球を投げ、2安打4奪三振の2失点。
今後に向け、まずまずだったようです。

ゲームは2点ビハインドのドラゴンズ
5回、高橋光信の犠牲フライと
春田の左中間を抜けるタイムリーで
同点に追いつきましたが、その後は
両軍投手陣が踏ん張り、引き分けに終わりました。

2006年10月24日 (火)

日本シリーズ北海道初上陸、竜打線のカギは...。

荒木、沈黙を破れ
シリーズ7タコ 北都初決戦

1勝1敗となった日本シリーズ。
今夜からは舞台を史上初めての
北海道・札幌ドームに移して、第3戦が行われます。
ドラゴンズナインは、名古屋から空路で移動、
札幌ドームでナイター練習を行い、
選手それぞれが球場の雰囲気を確かめました。
特にカギを握る打線の調整に余念がなかったようです。

◇荒木雅博
<日本シリーズ2戦で7打数無安打。
しかしリードオフマンには悲壮感はない>
「たった2試合ですからね。
そんなに気にしたってしょうがないですよ。
きょうの練習でも特別
チェックするところはないんです。
あとはタイミングだけなんです。
第1戦、第2戦ともに、もう一つだった。
そんなに深刻じゃないですよ。

(日本シリーズに)戸惑いがないことはない。
シリーズの戦い方は、
シーズンともトーナメントとも違う。
そういえば2年前も最初打てなかったんだよな。
ヒットが出る時はくる。
それまで絶対焦らないことですよ。

2戦で相手の中継ぎの球筋を
見ることができたのは大きい。
緊張って言いますけど、
日本シリーズは10回やっても緊張するんです。
思い切りいくだけですよ」
(中スポ、スポニチ名古屋名古屋ニッカン

1勝1敗とタイになり、敵地に乗り込んだドラゴンズ
流れを引き戻すためには、
2試合でチーム打率.203の打線を
いかに復調できるかがカギを握ると思われます。
現在一番好調なのが、打率5割の8番・谷繁
続いて7番の井上と下位は当たっていますが、
上位打線、特にシーズン3割を放った荒木
まだ8打席ノーヒットなのが気になります。

しかし荒木本人は「あとはタイミングの問題」
修正点がつかめているため、
決して深刻ではないようです。
短期決戦はいかに流れを早く掴むか。
リードオフマンがしっかり仕事ができないと、
取れる点も取れなくなってしまいます。
打線が爆発するためには、荒木の出塁は不可欠。
一本出れば、固め打ちとなる可能性は大きいです。
出来れば、今夜の第3戦の第一打席で
ぜひともヒットを打ってほしいです。


◇立浪和義
<札幌での指名打者での出場が確実。
シリーズ初の先発出場に気持ちの高ぶりを口に>
「まだ、直接言われているわけじゃないから。
ただ、僕自身(DHの)準備はしてますよ。
そうしないと後悔しますから。
いろんなプレッシャーはありますけど、
悔いのないようにしたい。
使ってもらえるなら、結果を出さないといけない」

<第2戦の7回1死一、二塁、
中途半端なスイングで遊ゴロに倒れ>
「振って凡打ならあきらめがつく。
中途半端なスイングで凡打に終わったことが悔しい。
今季の代打で最も悔いの残る打席だった」

<ミスタードラゴンズが、
52年ぶりの日本一へのキーマンとなる>
「何だかんだ言ってもあと5試合。
今週ですべてが決まるわけですから。
プロ野球選手にとって日本シリーズは
最高の舞台。幸せを感じている。
結果が出ると嬉しいし出ないと悔しい。
いいところで1本でも打てるように頑張ります」
(中スポ、サンスポスポーツ報知
スポニチ名古屋名古屋ニッカン

◇高代野手総合チーフコーチ
<立浪のDH起用について>
「かえす人間が1人増えたということ。
確実にランナーを進めていける」
名古屋ニッカン

札幌での3試合は、パ・リーグホームのため、
指名打者(DH)制を採用。
そのDHに、やはり代打の切り札、
19年目のベテラン・立浪が起用されるようです。
落合監督もDHでの起用を示唆。
打線のカンフル剤ともなりうる存在の
ミスタードラゴンズは、意欲満々
札幌に移動後、打撃練習。
さらに終了後には入念に走塁練習を行うなど
精力的な動きを見せました。

日本シリーズは、4度目の出場。
通算19試合に出場してきた立浪
今季の交流戦での指名打者としての成績は、
11試合で34打数4安打3打点、打率.118と
結果は残せていませんが、
7月以降は、代打の切り札として
チャンスに強い打撃を披露。
現役最多安打を誇る好打者らしい活躍を見せています。

もちろん落合監督もそれは織り込み済み。
DHでの出場をにらみ、優勝決定後は
2試合先発で起用し、生きた球を見せてきました。
打線爆発のためのキーマンとしては、
もってこいの存在となりうるミスタードラゴンズ
シリーズ2戦では、代打のみでノーヒットですが、
結果を出せる打者が打線に一枚加わることは、
より相手に脅威を抱かせると思われます。
あとはいかに立浪自身が結果を出せるかが
今後の打線のカギを握ることとなるでしょう。。

今夜からの舞台・札幌ドームでは、
6年間の通算打率が.367、19打点と相性も良好。
「日本一になりたい」という気持ちは
おそらくチーム一ではないかと思われます。
短期決戦ではベテランの経験も必要。
立浪が打てば、チームはより波に乗ります。
増える打席で良い結果を出し、ベテランらしく
チームをしっかり引っ張っていってほしいです。


◇井端弘和
<札幌ドームでは
85打数34安打1本塁打の打率4割>
「ぼくは札幌が好きなんですよ。
相性が良くて、よく打ってますよ」

<敵地には2年前同様、1勝1敗で乗り込む>
「この前は負け、勝ちで1日空いた。
今年は逆で、負けて1日空いたから
気分的には楽になりました」
(東京中日)

◇福留孝介
<相性のいい札幌ドームで巻き返しを誓う>
「(荒木を)ガンガンかえせるように頑張ります!
打撃練習をしていてもいいイメージがあった。
いい感じで入っていけるんじゃないでしょうか。
バッティング練習からいいイメージだった。
監督から? 寒いから風邪ひくなよ、と。
それだけアドバイスされました。
相性はいい。いいイメージがありますよ。
(第2戦に)1本出て気分も楽になったし」
中スポスポーツ報知スポニチ名古屋

◇タイロン・ウッズ
<通常は1回のフリー打撃+15分の居残り特打、
さらに落合監督の指導を受け、復調に手応え>
「最初の時はいつもの感じと違った。
だから2度目をやらせてもらった。

監督とは打撃の話をしていた。
前日は悪いボールに手を出して、
自分のスイングを壊してしまったのかな。
明日からはもっと我慢強くいけないといけない
自分でも(特打が)必要と思った。
でも今日でまた良くなったよ。
だいぶうまく打てるようになった」
(東京中日、MSN毎日新聞スポニチ名古屋名古屋ニッカン

◇森野将彦
<フリー打撃で落合監督からアドバイスを受ける>
「バッティングの基本を言われました。
姿勢とか本当に当たり前のことだけど、
それができていないといけないので」
名古屋ニッカン

◇アレックス・オチョア
<練習中のフリー打撃で左足甲に自打球を当てる。
ベンチ裏でのアイシング治療で回復>
「ちょっと痛いけど、大したことないよ。
時々あることだから。
シリーズはまだ1勝1敗。これからが楽しみ」
(東京中日)

そのほか野手陣も札幌ドームでしっかり調整。
福留、ウッズ、森野には
落合監督から身ぶり手ぶりを交えての
直接指導が入ったようです。
強力な北海道日本ハム投手陣をいかに打ち崩せるか。
打線の繋がりに勝利はかかっています。
さらにバントもしっかり練習してもらい、
きっちり得点を奪っていってほしいです。


◇朝倉健太
<第3戦でシリーズ初先発が濃厚。
しかし13勝右腕は平常心を強調>
「勝ち星で追いつかれての敵地入り?
別にどうってことないですよ。
ハムは強いチームだとは思ったけど、
データと実際の印象が特に違うというのはない。
相手とかそういうんじゃなくて、
自分にとってはゲームを作ることが一番大事。
そうやってきましたから。
自分の仕事ができるように頑張ります」

<中部国際空港では報道陣にお願い>
「何もないっすよ。
ぼくをフリーにしてくださいよー」
(中スポ、スポニチ名古屋名古屋ニッカン

◇中田賢一
<第4戦の先発予想。
北海道日本ハムとは対戦歴がなし>
「2試合じっくり見させてもらったので、
イメージはけっこうしっかりできています。
まずは要求通りのボールを、
そのコースに投げることですね...。
もし逆球になっても、厳しいコースに行けば、
それはそれで甘いところにいくよりはいいんです」
(東京中日)

一方、先発投手は、きょうの第3戦は朝倉
第4戦は中田が予想されています。
なかでも重圧がかかるであろう朝倉は、
札幌ドームでランニング、キャッチボールなど最終調整。
練習終了後、ロッカーに戻る表情はやや硬かったそうです。

2年前のシリーズでは、中継ぎで2試合投げましたが、
今回は初となる先発でのマウンド。
1、2戦もベンチ裏で戦況を見つめ、
北海道日本ハム打線の特徴をつかんだようです。
その投球次第でシリーズの流れを
左右する可能性もあります。
重要なのは、いかに自分の投球が出来るか。
朝倉は、シュートを駆使し、強気の投球で
内野ゴロなど凡打を重ねられるか。
また中田はボールを丁寧に低目に集められるか。
その辺りがカギとなってくるでしょう。
大歓声のアウェーでいかに力を発揮できるか。
若い両投手の好投を期待したいと思います。


◇落合監督
<1勝1敗のタイで敵地・札幌ドームに
乗り込むことになったが>
「選手はシーズン中と同じ感じでできている。
何も心配していないよ」

<指名打者制を採用する
敵地での戦いについて>
「(指名打者は?)立浪。
それしかないでしょう。ほかに誰がいるの。
そのために(16日の)広島で
5打席立たせているんだから。
あとは並び(打順)だけ。
どうすればうまくく回るかこれから考える」

<練習後、報道陣に対し>
「きょうは休み。休みの日ぐらい休ませてくれよ」
(中スポ、サンスポスポーツ報知
スポニチ名古屋名古屋ニッカン)

最後に落合監督ですが、
札幌ドームでは精力的に動き回り
約2時間の練習中、打撃ケージの後ろで
身ぶり手ぶりでの熱血指導を繰り返していたようです。
負けてしまい下がった士気をいかに上げるか。
その手綱さばきも注目されます。
果たしてこの3連戦で勝負は決まってしまうのか。
それともナゴヤへ再び戻ってくるのか。
外気は冷たい札幌での熱い3連戦。
ドラゴンズナインの頑張りに期待したいと思います!


サッポロからの話題。(23日)

◇福留孝介
<右肩痛の治療のためファン投票で
選出されていた日米野球を出場辞退>
「2月からずっとよくなくて
(今春の)WBCからごまかしながらやってきました。
せっかく(日米野球に)選んでいただいたんですが、
無理をして来年に影響が出るのも困るので、
お断りさせてもらいました」

<日本ハムに勝てば、11月9日から
アジアシリーズがあるが、白紙を強調>
「何とも言えない。出場が決まった時点で
(首脳陣と)話し合って決めます。
チームのことなんで」

<今季の最優秀JCB・MEP賞に選出され>
「光栄です。
1年間やってきたことが数字になって
現れたのだと思う。とても励みになりました」
NPB公式中スポ、東京中日、サンスポ
スポニチ名古屋名古屋ニッカン

福留の話題を2つ。
まず11月3日から行われる『イオン日米野球2006』
そのNPB選抜チームにファン投票2位で
選ばれていましたが、この度主催者側から
「福留が右肩治療のため出場を辞退する」
発表されました。(代替は涌井(西武))
春先から違和感を感じるなど痛めていた右肩
WBCの予選のときがひどかったようですが、
それからだましだましでやってきたそうです。
ファン投票では球宴に続いての辞退となりますが、
今後のためにしっかり治してほしいです。

またセリーグの今季の
『最優秀JCB・MEP賞』の受賞も決定。
今季公式戦でMEP(Most Exciting Player)賞を13回獲得。
まさに「セ・リーグを最も沸かせた男」となったようです。
ぜひとも日本シリーズを沸かせる男
これからなってほしいと思います。

2006年10月23日 (月)

山本昌またも勝てず、シリーズ1勝1敗のタイに。

マサ、シリーズで勝てない
竜、逆転負け 1勝1敗で札幌へ

普段通りの野球で日本シリーズに先勝し、
日本一に向け好スタートを切ったドラゴンズ
第2戦は、23年目・41歳の山本昌
ルーキー・22歳の八木というサウスポー対決に。
1点を争う投手戦は、終盤ミスも重なり、
痛恨の敗戦へとつながってしまいました。

◇2006年度 日本シリーズ
中日-北海道日本ハム 第2戦
(22日・ナゴヤドーム | 中日1勝1敗)
38095人 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
日本ハム
中 日
[敗] 山本昌(1試合1敗)
[D本]井端1号 福留1号
[Dバッテリー]
山本昌、平井、岡本、鈴木、久本-谷繁

共同通信社中スポ戦評ニッカン式スコア

4度目となる日本シリーズ、
5試合目の先発となった山本昌
立ち上がり、いきなり先頭の森本
外角低目のスクリューをセンター前に運ばれ、
田中賢介の送りバントで二塁へと進まれます。
続く小笠原は空振り三振に打ち取り、ツーアウト。
ところが迎えた4番・セギノール
カウント2-2からの5球目、
内角高目のストレートを
ボールと判定されてしまいます。
多少動揺したか、続く6球目、
外角低目のスクリューボールを叩かれ、
打球がショートを強襲すると
名手・井端のグラブが弾かれ、後逸
その間に森本がホームインして、1-0。
タイムリー内野安打で、先制を許してしまいます。

一方、北海道日本ハムの先発は、
12勝を挙げたルーキー左腕の八木智哉
交流戦では対戦がない初ものでしたが、
1死から井端が粘った末
フルカウントからの8球目、
中に入ったストレートを狙い打つと、
打球はレフトスタンド最前列に飛び込みます。
井端いわく「自分のミス」を取り返す一発。
同点ホームランで振り出しに戻します。

同点にしてもらった山本昌は、
2回以降、4回まで三者凡退に打ち取る投球。
丁寧にコーナーを突き、緩急を織り交ぜ
相手のタイミングをずらすなど
ベテランらしい投球術
北海道日本ハム打線を翻弄していきます。

そんな山本昌に追加点は、4回ウラ。
先頭は、ここまでシリーズ無安打の福留孝介
ようやく目覚めの一打が飛び出します。
カウント1-1からの3球目、
中に入ってきたスライダーをはじき返して、
ライトスタンドにライナーで持っていきます。
6打席目で出た初安打がホームラン!
走り出してすぐに右手を突き上げ
ガッツポーズの福留
自身もファンも待ち望んだ一打で、
2-1と勝ち越しに成功します。

リードをもらった山本昌は、
5回、先頭のSHINJOに詰まりながらもセンター前、
さらに鶴岡の送りバントと、粘られた末の
金子のセンターフライで、2死三塁とピンチ。
しかし八木をセンターフライに取って、得点を与えません。

4回まで、八木の前にホームラン2本のみの
2安打に抑え込まれていたドラゴンズ
しかし5回ウラ、先頭の井上がセンター前、
さらに谷繁がレフト前に運び、無死一、二塁と
連打で追加点のチャンスを作り出します。

ここで迎えるは、山本昌
当然サインは、送りバント。
初球、三塁方向へ転がします。
ところが二塁走者の井上が若干スタートが遅れたうえ、
チャージした八木が好フィールディング。
素早い送球が三塁に渡り、フォースアウト。
一塁上で山本昌もあ然の表情を浮かべます。
ランナーが入れ替わって、1死一、二塁。
しかし荒木は打ち上げ、ライトファウルフライ。
井端も粘りましたが、10球目シンカーをレフトフライ。
ノーアウトのランナーを生かすことが出来ません。

両投手の好投で、1点を巡る投手戦の様相に。
ところが7回、勝ち星を掴むため奮投する
山本昌が思わぬミスから捕まってしまいます。

1死から稲葉の当たりは
ボテボテのキャッチャーゴロ。
しかし谷繁の一塁への送球が、走者の稲葉と交錯。
ウッズが捕れずにセーフとなってしまいます。
(記録は谷繁のエラー)
さらに続くSHINJOの当てただけの打球が
ライト線へのポテンヒットとなって、1死一、三塁。
不運な当たりが続き、ピンチを背負います。
続く鶴岡はフルカウントの末、
外にボールになるスクリューで空振り三振に取りますが、
その間にSHINJOがスタート、盗塁成功で
2死二、三塁とピンチは広がります。

迎えるは、8番・金子
ここで落合監督がマウンドへ。
ベンチの指示は、「決着は自分でつけなさい」
満塁策を敷かずに、金子との勝負を選択します。
ところが、カウント1-2からの4球目、
ストレートが甘く真ん中高目に。
金子がはじき返すと、打球は
差し出したグラブの先を抜けてセンター前へ。
稲葉に続いて、二走のSHINJOも一気にホームイン!
2点タイムリーで、3-2と逆転。
痛恨の一打を浴びてしまった山本昌はここで降板。
6回2/3、104球を投げ、5安打3奪三振無四球で3失点。
手に届きそうだったシリーズ初白星は、
5度目となった今回も、お預けとなってしまいました。

1点を追うことになったドラゴンズ
7回ウラのマウンドには、
北海道日本ハム2番手の武田久
しかし捕手にはベテランの
中嶋聡を起用してきました。
それでもドラゴンズ打線が、反撃。
先頭のアレックスが、センター前ヒットで出ると、
井上には、当然バントのサインが出されます。
ところが2球目バントを試みるも、
内へのストレートを打ち上げてしまい、
キャッチャーファウルフライ。
今夜チーム2度目のバント失敗、走者を進められません。

続く好調の谷繁が一二塁間を抜き、
1死一、三塁とチャンスが広げると、
平井には、代打・立浪が告げられます。
なんとか1点をかえしたい場面でしたが、
止めたバットに当たるショートゴロ。
さらに荒木は初球を叩いて、ピッチャーゴロ。
3割打者がシリーズに入り、いまだノーヒット。
武田久の前にチャンスを潰してしまいます。

8回からドラゴンズ3番手は、岡本
しかし今夜はボールが高く、
『悪い岡本』の方が顔を出してしまいます。
先頭の森本にきれいにライト前に運ばれると、
田中賢介の送りバントで二塁へ。
続く小笠原の一二塁間を鋭く抜けそうな当たりを
ウッズが反応して、横っ跳びで好捕
2死三塁となって迎えるは、セギノール
ところが制球が乱れてしまい、
カウントを0-3としてしまいます。
何とか1つストライクを取ったものの、
5球目のストレートが、真ん中高目に。
逃さず叩かれると、高々と上がった打球は、
右中間スタンドに飛び込んでしまいます。
試合を決定付ける2ランホームラン
悪い癖が出てしまった岡本
続く稲葉にもレフト前に運ばれると、降板。
もったいない2点を与え、5-2と点差が広がります。

3点を追うことになったドラゴンズでしたが、
北海道日本ハムの誇るクローザーに阻まれます。
8回は武田久の前に、福留、ウッズが連続三振。
最終回は、実戦では9月27日以来となる
パのセーブ王・MICHEALの前に、
森野が一ゴロ、アレックスもレフトフライ。
そして最後は、井上が内角高目のスライダーに
空振り三振に倒れ、ゲームセット。

相手に良い印象を与えてしまう敗戦を喫し、
前夜の雪辱をされてしまったドラゴンズ
対戦成績を1勝1敗のタイに。
投打に多少不安を抱えながらも、
敵地・札幌ドームに乗り込むこととなりました。

また勝てないのか....。接戦となった
ゲームでしたが、
逃げ切ることが
できませんでした。
それまで好投していた
昌さんでしたが、
7回、エラーと
ポテンヒットで出したランナー。
不運なところもありましたが、
大事な勝負の場面で打たれ、力尽きてしまいました。
ベンチとバッテリーで決めた勝負ですから
あそこで踏ん張れなかったのは残念でした。

それにしても昌さん
日本シリーズで勝てないですね。
何とか打線が援護してほしかったですが、
ホームラン2本だけでは、厳しかったです。
やはりバントなど決めるところを
決められないと得点にはつながりません。
チャンスをつぶしてしまったことで
流れを逃したという部分はあったと思います。

打線では、ようやく福留に初ヒットとなる
一発が出たので、ホッとしましたが、
シリーズ7打数ノーヒットの荒木が心配ですね。
八木のピッチングが良かったこともありますが、
上位が抑えられてしまっているのが気になります。
舞台が札幌に変わることで、気持ちを切り替えて
次戦に臨んでくれることを願います。

これで1勝1敗のタイとなり、
舞台は札幌ドームへと移ることになりました。
ものすごいスタンドになるという
独特なムードに戸惑うかもしれませんが、
甲子園の騒音も体験してますから気にしすぎないこと。
逆にエネルギーにしてくれればいいなとも思います。

相手は勢いに乗るかもしれませんが、
日本一を掴むんだという気持ち
ここまで培ってきた自信さえ失わなければ、
まだまだ2戦目が終わったばかり、行けるでしょう。
とにかく、あと5試合で3つ勝てばいい。
第3戦は、おそらく朝倉が先発してくると思います。
アウェーの状況に負けない投球と
打線の奮起と援護に期待したいです。


今夜のコメントから。(22日)

●山本昌
<6回2/3を5安打3失点(自責1)
4度目のシリーズで5度目の先発もまたも黒星>
「本当に申し訳ないです。
(連勝へ)もうちょっとだったのに…。
本当に申し訳ない。
もったいないことをしてしまった…。
次があれば、頑張りたいですね」

<7回2死二、三塁で金子を迎え>
「あそこは当然、勝負にいきました。
満塁にしても(次の9番の八木に)代打でしょうから。
(敬遠で)満塁にして代打というのもねえ...」
(中スポ、スポーツ報知共同通信社
スポニチスポニチ名古屋名古屋ニッカン

『申し訳ないとしか言いようがありません。
振り返ってみるとやっぱりミスが出たらダメだというか、
5回の攻撃、無死一、二塁で
ボクがきっちり送っていれば
違う展開になっていたでしょう。
次のチャンスがあれば、今度こそ生かしたいと思います』

『山本昌公式ホームページ』より引用)

●谷繁元信
<7回2死二、三塁から金子と勝負して
逆転を許した場面について>
「(あそこは)勝負。(山本昌は)よく頑張ったと思う」
サンスポ

●井端弘和
<1回、同点のソロ本塁打>
「(1回表にセギノールのゴロを弾いて)
グラブには当たっていたんで、前に落とさないと…。
記録はヒットになったけど、
自分のプレーで失点してしまったので、
申し訳ない気持ちだった」

<八木とはオープン戦で1度だけ対戦。
イメージでは、石川(東京ヤクルト)、
高橋建(広島)、そして山本昌>
「(八木との対戦を)全然覚えていない。
(スクリューが)石川ほど抜けてこないし、
山本さんほど落ちない。
ファウルを打ってるうちにタイミングが合ってきた」

<その後の打席は凡退したが>
「ホームランが出て、打ちづらくなってしまった。
でもだいぶ振れてきたんで、よくなってくると思います」
中スポサンスポスポーツ報知名古屋ニッカン

●福留孝介
<4回、今シリーズ初安打となる勝ち越しソロ本塁打>
「打った球は分からない。
何とかして塁に出たい。そう思って打っただけです。
完ぺきですね。うまいこと出ました。
うまく反応して、うまくバットに引っかかってくれました。
タイミングがおかしかったわけじゃない。
合っていたのが、ようやく結果に出ました」

<しかしチームは逆転負け。
1勝1敗で大好きな札幌へ乗り込む>
「チームが勝たないと…。
また気持ちを切り替えてやればいい。
札幌ドームは相性がいいですからね。
まだあるわけだし、きょうで終わりじゃないですから」
中スポスポーツ報知共同通信社
スポニチ名古屋ニッカン名古屋ニッカン

●岡本真也
<8回から3番手で登板。
セギノールに試合を決める一発を浴びる>
「コースが甘かった。
それより(回の先頭の)森本に打たれたことです」
スポニチ名古屋

●井上一樹
<5回無死一、二塁、
山本昌のバントにスタートが遅れ、三塁封殺>
「ハトが豆鉄砲食らったような感じ。
ブルドッグをしてきたと思ったのに、
(サードの小笠原が)何で止まるんだ?って。
警戒して思わず止まってしまいました」
(東京中日)

●荒木雅博
<7回2死一、三塁のチャンスで投ゴロに倒れる>
「ストレート狙い。
そこへスライダーが来て、
とめようとしたバットに当たった。
中途半端ですね。最悪のバッティングでした」

<シリーズ無安打にも前を向く>
「この2戦で中継ぎと抑えの球筋が見られたからね。
これからは思い切っていく。
中途半端だけは絶対にしないように」
(東京中日)

●立浪和義
<7回1死一、二塁の好機に代打で遊ゴロ>
「いい場面でああいう(中途半端な)打撃をしたら…。
せっかくチャンスにつかってもらっているのに。
中途半端だったんで本当に情けないです。
打撃のタイミングが合ってなかった。
やり返したい。取り返せるように頑張る」
(東京中日、サンスポ名古屋ニッカン

●平沼打撃投手
<このシリーズにかけている立浪に>
「ここ数日の立浪は怖いほど気合が入っている」
(東京中日)

●タイロン・ウッズ
<アジアシリーズに進出した場合、
自身は出場しないことを明らかに>
「日本シリーズが終わったら、アメリカに帰るんだ」
スポーツ報知

◆井手編成担当
<ウッズ、アレックスが日本一になった場合、
アジアシリーズに出場しないことを明らかに>
「タイロンに関しては
(シーズン終盤に痛めた)左足を
がまんして出場している状態。
足の治療をしたいということなので仕方がない。
(出場辞退の)話も聞いているし、認めている。
契約期間内ではありますが、
配慮することになるでしょう」
(東京中日、スポーツ報知

◆川上憲伸
<32年ぶりの開幕白星をもたらしてから
一夜明け、シリーズ完全燃焼を誓う>
「シリーズの序盤は勝ってしまえばどんな形でもいい。
短期決戦だから、打たれるまでとことん続けていく。
下手な駆け引きはしない。
投げてもあと1試合か2試合。何とかなります」
名古屋ニッカン

◆杉下茂
<日本シリーズ第2戦を観戦。
試合前、落合監督と談笑し>
「そろそろ日本一になってくれよって言ったんだよ。
キャンプの時、(落合監督は)僕に
『日本一になります』って約束したんだから。
(52年間は)あまり長すぎて、お化けが出ちゃうよ」
サンスポ名古屋ニッカン

●森バッテリーチーフコーチ
<山本昌と今後の投手陣について>
「使い方をいろいろと考える。
シーズン中ならもう1試合あるかもしれないが、
北海道ではDH制で代打がいらない。
中継ぎを増やすかもしれない」
スポーツ報知

●落合監督
<ミスが出ての黒星に>
「負ける時はこんなもん。
珍しくというか、負けるときは
たいがい、こんなもんだろ。
ちょっとしたミスが重なっていくとこうなっちゃう。
ウチの負けの典型的なパターン。
でも、尾を引く負けじゃない」

<7回を振り返り>
「あそこはボロボロでってわけじゃなかったから。
(続投で)行かせてやらないと。
決着は自分でつけさせてやらないと。
代えませんよ。あんなとこで。
代えて(後続が打たれて)
アイツ(山本昌)に負けがつくと死んじゃう。
勝ちをつけてやらないと」

<敬遠の選択は>
「(敬遠で)埋める気はない。
(満塁策は)サラサラない。
それまでの内容が内容だったから。
きょうのマサ(山本昌)の」

<選手の動きは>
「悪くない。まあ、今日は不運もあった。
そんなもんだ。それが野球っていうもんだよ。
一言で言えば勝ち運がなかった」

<本拠地1勝1敗に>
「1勝1敗で御の字じゃないのか。
どうやったって、あと3つ勝たなきゃいけない。
きょう勝っておけば残り5試合で2つが、
5試合で3つになっただけ。
それはシーズン中と一緒。何の変わりもないよ」
(中スポ、サンスポスポーツ報知
MSN毎日新聞スポニチ名古屋ニッカンCBC


若竜からの話題。(22日)

◆フェニックス・リーグ
東京ヤクルト-中日
(21日・西都原運動公園野球場)
  000 010 320 =
  000 000 110 =
[勝] 高江洲
[D本] なし
(公式HP・ファーム情報、宮崎スポーツ・パワスポ

○高江洲拓哉
<先発で8回を投げ、6安打2失点と好投>
「立ち上がりどこに行くか?分からないほどでした。
『力を抜いて』と言い聞かせながら投げました。
5回ごろからは感覚が戻り
腕を振って投げられました。
2回の登板とも長いイニングを
投げることができたし、
試合をつくることができたので自信になります。
きょうは試合前半、調子が悪いなりに
何とか抑えることができたのが収穫ですね。
でも、点を取ってもらった後に
失点したことが反省点です」
(公式HP、中スポ

○小山良男
<序盤制球に苦しむ高江洲を女房役としてリード。
打つ方でも先制タイムリーなど4打数2安打2打点>
「最近打撃が不調だったですが、良かったです。
早めに足を上げ待つようにしました。
そしたら良くなりました」
(公式HP)

フェニックス・リーグ第11戦は、東京ヤクルト戦
このリーグ2試合目の先発のルーキー・高江洲好投
序盤は制球に苦しみましたが、4回以降は本来の投球。
8回を投げ2失点に抑え、15日の巨人戦に続く出来に
本人も自信になるとコメントしました。

一方、打線は5回、小山のタイムリーで先制すると
7回2死から櫻井、中川、小山、普久原の4連打で3点。
さらに8回は澤井のタイムリー二塁打と
相手エラーで2点。集中打を活かしての勝利となりました。

◆フェニックス・リーグ
中日-インボイス
(22日・串間市総合運動公園野球場)
    000 251 000 =
  010 000 001 =
[敗] 樋口
[D本] 春田
(公式HP・ファーム情報

●春田剛
<2回、山岸からライトスタンドへ
今リーグ初本塁打となる先制弾を放つ>
「ボール2のカウントだったので、
真っすぐ一本に絞って思い切りバットを振ったら
ホームランになりました。ホームランは別にして、
第2打席で送りバントを失敗してしまった。
細かい部分がこれからの課題です」
中スポ

フェニックス・リーグ第12戦は、
かつてドラゴンズのキャンプ地だった
串間で行われたインボイス戦。
ルーキーの春田が2回、ライトへソロ。
このリーグ戦初アーチを放ちました。
好きなコースであるインコースのストレートをガツン!
ウエスタンチーム本塁打王の待望の一発でした。

しかしこの日は投手陣が火だるま。
先発し、3回までパーフェクトだった樋口が、
4回に捕まり、連続二塁打を浴び2失点。
さらに5回にも二塁打と四球で1失点。
代わった川岸は連続本塁打を浴びるなど散々。
8-1と大敗となってしまいました。

2006年10月22日 (日)

ドラゴンズシリーズ先勝、日本一へ好スタート!

竜先勝 日本一発進だぁ
憲伸、熱投131球 日本シリーズ第1戦

今季の日本プロ野球の頂点を決める
2006年の日本選手権シリーズが開幕しました。
52年ぶりの日本一を目指すドラゴンズ
北海道日本ハムが争うナゴヤドームでの第1戦
序盤、点の取り合いになったゲームは、
エースの粘りの投球とミスにつけ込む攻撃という
まさにドラゴンズらしい野球を大舞台で展開。
32年ぶりにシリーズ初戦を制しました。

◇2006年度 日本シリーズ
中日-北海道日本ハム 第1戦
(21日・ナゴヤドーム | 中日1勝)
38009人 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
日本ハム
中 日 ×
[勝] 川上(1試合1勝)
[S] 岩瀬(1試合1S)
[D本]なし
[Dバッテリー]
川上、岩瀬-谷繁

共同通信社中スポ戦評ニッカン式スコア

ドラゴンズの先発は、やはりエース
川上憲伸が初戦のマウンドに上がりました。
その立ち上がり、先頭の森本
外角高目のストレートで空振り三振に取るも、
続く田中賢介が一塁前へセーフティーバント。
さらに小笠原の4球目にすかさず二塁へスチール。
揺さぶりをかけられたうえ、小笠原にも四球。
1死一、二塁といきなりピンチを迎えてしまいます。
しかし4番・セギノール
真ん中低目のカットボールで空振り三振。
続く稲葉も三ゴロと、何とか無失点で切り抜けます。

一方、北海道日本ハムの先発は、
公式戦・プレーオフ含めて11連勝中という
弱冠20歳、若きエースのダルビッシュ有
初回、先頭の荒木がバットを折られてのレフトフライ。
続く井端もバットをへし折られての投ゴロ。
さらに福留は外へのストレートに
見逃しでの三球三振と
噂にたぐわぬ最高の立ち上がりを見せられます。

しかしそのダルビッシュ
シリーズの独特のムードに飲み込まれます。
2回ウラ、先頭のウッズが四球を選ぶと、
続く森野はファーストストライクを
積極的に叩いての左中間へのツーベース。
無死二、三塁とドラゴンズ
先制のチャンスを掴みます。
アレックスは空振り三振に倒れますが、
井上を迎えると、日ハムベンチはなんと敬遠
1死満塁となって、8番・谷繁を迎えます。
先制点を奪って、流れを掴みたい場面。
カウント1-2からの4球目、
ど真ん中のストレートをセンター前に弾き返します。
二者が生還するタイムリーヒットで、2-0
2年前のシリーズでも満塁弾を放っていた
『満塁男』の一打でドラゴンズが先制します。

2点をもらった川上でしたが、
今夜は、コントロールに苦しむ投球。
3回、先頭の森本に初球を叩かれ、ライト前ヒットを許すと、
続く田中賢介に送られ、二塁へ。
さらに小笠原には、内へのカットボールが外れて四球。
1死一、二塁とランナーを背負ってしまいます。
迎えたセギノールへの初球、カットボールが甘く中に入り、
ライト前へタイムリーを浴びると、
続く稲葉には四球を与えてしまい、1死満塁と再びピンチ。
ここで登場するは、6番・SHINJO
内角のカーブをレフトへ運ばれ、犠牲フライ。
点を取ってもらった直後のやってはいけない失点
2-2の同点に追いつかれてしまいます。

しかしダルビッシュの方も依然不安定。
3回ウラ、1死からウッズがレフト前ヒットで出ると、
続く森野は高いバウンドのピッチャーゴロ。
しかし併殺を焦ったダルビッシュ
二塁を見てしまった上に一塁にも放らず、オールセーフ。
判断ミスから一、二塁とチャンスが広がります。

続くアレックスはボテボテの投ゴロに倒れ、
2死二、三塁となり迎えるは、井上
カウント2-1からの5球目、
外角低目のストレートを流すと、
打球はレフト前に落ちるタイムリー!
三塁からウッズが生還。森本の好返球もあって
二塁走者の森野は本塁で刺されたものの、
選手会長の一打で、3-2と勝ち越しに成功します。

1点リードをもらった川上は、
本調子からは遠いものの、さすがはエース。
4回以降は、立ち直りの気配を見せ、
6回のSHINJOのライトオーバーの二塁打1本のみ。
ようやくゲームが落ち着きを取り戻し、
1点差のまま、8回の攻防を迎えます。

7回を投げ、115球の川上
8回はクリーンアップを迎えましたが、
先頭の小笠原のセンターへ抜けそうな当たりを
井端が回り込んで掴んで、一塁へ送球。
ヘッドスライディング及ばず、遊ゴロに打ち取ると、
2死一塁からのSHINJOの遊撃への深い打球を
追いついた井端が、振り向きざまに
二塁へジャンピングスロー!
荒木が足を伸ばして掴み、フォースアウト!
好守の連続に、マウンド上の川上からも
感謝のガッツポーズが飛び出しました。

その流れもあったか、
4回以降ノーヒットのドラゴンズ
8回ウラ、大きなダメ押し点が。
マウンドには、7回から登板の2番手、
今季のパ・リーグ最優秀中継ぎ投手の武田久
この回先頭のウッズが四球を選び、出塁すると、
続く森野は初球をきっちり送りバント。
代走・英智が二塁へと進みます。
ここで迎えるは、3打数無安打のアレックス
ところがカウント1-3の後、
武田久が二塁へけん制悪送球
ミスが飛び出し、英智が三塁へ進みます。
動揺した武田久アレックスが見逃しませんでした。
5球目、外へのスライダーを叩くと、
レフトフェンス直撃のタイムリーツーベース!
二塁へヘッドスライディングで飛び込むアレックス
4-2と土壇場で大きな追加点が加わり、
場内各所でウエーブが巻き起こります。

なおも代わった岡島から
井上が四球を選び1死一、二塁。
続く谷繁に落合監督が呼び寄せ、耳打ち。
プッシュ気味の送りバントで、2死二、三塁として、
川上に代打・立浪を送ります。
しかし初球から積極的に行くも、レフトフライ。
5点目は奪えなかったものの、
相手のミスをしっかり突いた追加点
2点リードでゲームは最終回に突入します。

9回のマウンドには、守護神・岩瀬が上がります。
ところがシリーズのムードからか、制球が今一つ。
先頭の代打・マシーアスを二ゴロに打ち取るも、
谷繁がマウンドへ行き、岩瀬に声をかけます。
続く金子を一塁正面のゴロに取って、ツーアウト。
すると今度は、落合監督がマウンドへ。
「2点のリードがあるんだから落ち着いていけ」
声をかけられ、迎えるは岡島の代打・田中幸雄
しかしきっちり遊ゴロに打ち取り、ゲームセット。
シーズン通りの野球で、
シリーズ第1戦を取ったドラゴンズ
初戦の白星はなんと32年ぶり
幸先良いスタートで、待望の日本一に向け、
まずは一歩リードしました。

見事だ、いばちん!大事な第1戦、
まずはドラゴンズが取りました。
独特なムード
あるという日本シリーズ。
普段通りの野球
できたかできなかったかの差が、
勝敗に出たのではと思います。
やはり経験というのは
大きかった。
2年前のナゴヤドームでの
初戦に比べて、
落ち着きが違いましたし、
先制できたことで
中盤からは楽な気持ちで
見ることができました。

2回の先制点
大きかったですね。
立ち上がり完ぺきだった
ダルビッシュの制球の
乱れを突いて、
しっかりと好球を逃さなかった森野、谷繁のヒット。
先にしっかりと流れを掴み、
最後までリードを許さなかったのは大きかったです。
さらに3回の井上選手会長の勝ち越し打、
そして8回のアレックスのダメ押しと、
今夜は、中盤から下位打線がつながっての得点。
おそらく上位、主軸はマークされているので、
点を取っていくには、下位打線の活躍にかかります。
この調子で乗っていってほしいです。

また、相手のミスもしっかり突くなど
ドラゴンズらしい野球もしっかり披露しました。
日本ハムナインが全体的に硬かったことに比べ、
シーズン中の気持ちのまま
シリーズに入ることが出来たドラゴンズナイン
8回の井端の好守連発がそれを象徴するかのように
特に野手陣にそのムードを感じました。

一方、投手陣は憲伸にしろ、岩瀬にしろ
ちょっと硬かったですね。
開幕投手となった憲伸は、
8回、131球を投げ、
5安打6奪三振5四死球の2失点。
立ち上がりから力みもあってか、珍しく制球難
甘く中に入ったところを北海道日本ハム打線
捕まってしまい、2点を失ってしまいました。
ただそこからがエース
ゲーム中にしっかり配球を組み替え、
修正することが出来たのは、さすがでした。
岩瀬も若干、制球に苦しみましたが、
シリーズ初セーブも挙げましたし、
次は落ち着いて投げることができるでしょう。
そんなには心配はしていません。

まずは1つ取って、一歩リードできました。
明日は、おそらく昌さんが先発。
シリーズには、3度出場しているにも関わらず、
まだ未勝利という昌さん
シーズン後半の投球が出来れば、
勝利はつかめるのではと思います。
そのためにも先に点を与えず、
逆に打線がしっかり援護してあげてほしい。
地元で連勝し、良いカタチ
札幌へ乗り込めるよう、頑張ってほしいと思います。


☆今夜のビクトリーラン!(21日)

○川上憲伸
<粘りの投球で8回を5安打2失点、
シリーズ第1戦の勝利に貢献>
「苦しかったです。
勝つことしか頭になくて
とにかくチームが先に点を取ってくれるまで
何とか踏ん張って投げようと考えていました」

<序盤のピッチングは
みんなが心配したと思いますが>
「僕が一番心配しました。
2点先取してもらった後で2点取られて
久々にへんな脂汗をかきながら投げました。
そのあとすぐに点を取ってくれたので
勢いをつけることができました」

<4回以降は完璧なピッチング>
「谷繁さんと試合中も考えながら
外を中心とした工夫したピッチングを
することができたと思います。
何よりもファンの方々の声援のおかげで
リズムに乗って投げることができました。
どんな試合でも投げられるように
ここまで来たら総力戦で行きたいと思います。
また明日からすばらしい戦いをしたいと
思いますので応援よろしくお願いします!」

「苦しかったっす。
全力でいこうと初回から飛ばしていったんですけど、
途中からボールがいかなくなって、
力みになって。恐らく調子が悪かったんでしょう。
調子が悪いなら、力を抜いて制球を重視して
投げようと思ったけど、気づいたのが
点を取られた後だったので危なかった。
球数が増えるのも仕方ない。
絶対に落とせない試合だったから。

(谷繁とは)腕が横振りになっているから
球が全部お辞儀している。
タテ振りに上から投げて角度をつけようということと、
外カット(外角のカットボール)中心にしよう、
という話をしました」

<シーズン中の茶色から真っ黒のグラブに新調>
「使っていたのが古くなっていたからね」
憲伸の声「1勝」、公式HP、中スポ、
サンスポスポーツ報知共同通信社
スポニチ名古屋名古屋ニッカン

○谷繁元信
<2回1死満塁で先制2点タイムリー>
「打ったのは、ストレート。
チャンスだったんで何とか1点でも!という
気持ちで打ちました。
先に点を取れば憲伸も乗っていける。
その気持ちしかなかった。

(前打者・井上が)敬遠されるのは
しょうがないでしょう。
あそこで打てたのが良かったし、
ムードが良くなった。ぼくも憲伸も楽になった」

<球場入りするとき、待ち受ける報道陣に>
「ちょっとぉー。
みんな表情が硬いんじゃないの」

<リード面でも4回以降は無失点>
「(川上は)最初はバランスが悪かったけど
2点を取られてから良くなった」
(公式HP、中スポサンスポスポーツ報知
共同通信社スポニチ名古屋ニッカン

○井上一樹
<3回、レフト前へタイムリー>
「打ったのは、ストレート。
とにかくバットに当てる事だけを考えていた。
ランナーを還せて良かったです。

自画自賛じゃないけど、あのバッティングを
もう1回しろと言われてもできないね。
(敬遠された2回と)同じような状況で回ってきたけど、
今度は勝負してくると思ってました。
どの球にも対応できるようには待ってた」

<球場入りするときは、いつも通りの
サンダル姿に黄色の長袖シャツを着てきた>
「(本日のラッキーカラーの)黄色の服なんて
あったかなと思って探したらあったんだよ。
緊張してるとかいう言葉がほしいんでしょ。
でも全然ない。なるようにしかならないもん。
ケセラセラだよ」
(公式HP、中スポサンスポスポーツ報知
共同通信社スポニチ名古屋ニッカン

○アレックス・オチョア
<8回、レフトフェンス直撃のタイムリー>
「打ったのは、スライダーかカットボール。
前の打席で自分の思ったスイングが出来なかったので、
この打席はホームランを打つつもりで思い切っていった。
もうちょっとでホームランだったね。
ウエイトトレーニングがまだたりないのかな。

今月は風邪であまり試合に出られなくて、
最初はタイミングが合わなかったけど、
球を(十分に)見ることができたので
タイミングが合わせられた。
緊張はしていない。気持ちが前面に出たよ。
今回は勝つという気持ちを前面に出したい」
(公式HP、中スポ、サンスポスポーツ報知
スポニチ名古屋ニッカン

○井端弘和
<8回に好プレーを連発、守備で勝利に貢献>
「新庄(SHINJO)さんのプレーよりも、
あそこ(8回先頭の小笠原)がヤマ場と思った。
とにかく先頭打者を塁に出したくない。
そういう思いがあのプレーにつながったんだと思います
足の速いイメージがあるので、
(タイミング的に)どうかなと思ったけど、
(自分の)動きにムダがなかったですね」
(東京中日、サンスポスポニチ名古屋ニッカン

○岩瀬仁紀
<9回、2番手で登板。
3度目の出場で初セーブを挙げる>
「セーブとか、何年ぶりとか、どうでもいいんです。
とにかく勝つことが第一。勝ててよかったです。
シリーズは勝って、日本一になることが大事ですから。

やっぱり緊張しましたね。
もちろん準備はできていたけど、
いざマウンドに上がったらうまく対応できなかった…。
球場の雰囲気がいつもと違ったし。
今日は力が入ったけど、これで1回投げたんで、
次は大丈夫だと思います。
あと3つ、何とか勝ちたいですね」。
中スポスポーツ報知共同通信社
スポニチ名古屋ニッカン

○森野将彦
<2回、先制点につながる左中間二塁打を放つ>
「初球がボールになって、ストライクがほしいカウント。
(ダルビッシュが)自信を持っている球を
待ってました。狙い通りです。
タイロンが歩くと点が入るケースが多い。
僕が打てばチャンスが広がる。
これで乗っていければいいけど、まだ初戦だから」
(東京中日、サンスポスポニチ名古屋

○福留孝介
<この日は4打数無安打、
2戦目以降の巻き返しを誓う>
「状態はそんなに悪くないし、結果が出ていないだけ。
自分がヒットでなくてもチームが勝てばいいよ」
(東京中日、名古屋ニッカン

○立浪和義
<8回2死二、三塁で代打登場もレフトフライ>
「とりあえず(試合に)出たけど...。
あしたは結果が出せるよう頑張ります」
(東京中日、サンスポ

○タイロン・ウッズ
<試合前にSHINJOから『Homerun King』という
刺しゅうの入ったスパイクをプレゼントされ上機嫌>
「彼が僕のためにデザインしてくれた。
サイズもぴったり。本塁打王のプレゼントだと思う。
SHINJOのことが嫌いなやつなんているかい?
彼はスター性もユーモアもあるし、
明るくてハンサムだ。
女の子にも人気がある。みんな彼のことが好きだよ」
(サンスポ、名古屋ニッカン

○上田佳範
<日本シリーズという大舞台で
古巣・北海道日本ハムと戦う>
「戦力外通告を受けたときは正直、寂しかったですよ。
コーチはもちろん、スタッフとしても
職員としても、残るすべはないとまで言われましたから。

出番が来たら、必死で食らいついて、
与えられた責任を果たしたいですね。
代打、代走、守備固め、何でもいい。
とにかくチームの役に立ちたい。そして勝ちたい」
(東京中日)

◇山本昌
<4度目のシリーズに緊張なし。
22日の先発に備えてリラックスムード>
「いやぁ、まだまだですよ。これからですよ。
まだの意味? まだ(試合が)始まっていませんからね」
(東京中日、サンスポ

◇高木守道
<日本シリーズ第1戦で始球式を行う。
スーツ姿で登場、軽やかなフォームから
ノーバウンドの球を高めに投げ込む>
「(スタンドを埋めた大観衆に)
すごい盛り上がりを感じた
今年は殿堂入りして、日本シリーズで
始球式もさせてもらって本当に光栄。
いい思い出になりました。
ワンバウンドだけは投げないようにと思った」

<日本シリーズの勝敗については>
「私は4勝1敗で中日と思っています」
サンスポ名古屋ニッカン

○森バッテリーチーフコーチ
<先発・川上について(3回終了時)>
「調子は良くない。四球を出さない事だな。
後は、点を取ってくれるまで粘り強く投げるしかない」
(公式HP)

○落合監督
<勝利監督インタビューから。
7戦戦う中でのまず第1戦の勝利、
これも大きな勝利だと思うのですが>
「7戦というよりもこのシリーズは4つ勝たないと
日本一になれませんからそのまず一歩目です。
だからあと6試合で3つこれを何とか取りに行きます」

<ドラゴンズとしては、
初戦をものにするのは32年ぶりでした>
「そうなんですか、知りませんでした」

<過去5年間で初戦をものにした
チームは日本一に一番近いんです>
「それも知りませんでした」

<選手達の表情は?>
「16日までゲームがあったので
選手たちはシーズン中の気持ちのまま
このシリーズに入ってくれました。
それまで苦しんでセ・リーグの
ペナントを取ったわけですから
選手は日本シリーズってことで変な昂ぶりもなく
普通どおりに試合に臨んでくれていると思っています」

<ドラゴンズらしい第1戦でした>
「川上を立てて第1戦するわけですから、
ゲームの展開からすれば、
川上から岩瀬につないだっていう
一番良い形で第一戦を終われたと思います」

<8回の向こうのミスによる1点は大きかったですね>
「シーズン中からこういう試合をやってますから、
そのポイント、ポイントというのは
選手が掴んでくれてると思います」

<川上投手の序盤について
皆心配していたと思いますが>
「いや、心配はしていません。
うちのエースですから」

<4回以降は素晴らしいピッチングでした>
「自分でもあんまり状態良くないかな、
という感じで途中から投球パターンを
変えたようなとこもあるしね、
丁寧になりましたね。崩れなくなりました」

<2戦目以降の戦いについて>
「シーズン通りの野球をするしかありません。
それができたらあと3つ勝つことができます。
明日も今日のような試合になると思いますが
球場に足を運んで我々の背中を押してください。
ありがとうございました」

<川上?岩瀬の必勝継投に>
「スターターはスターターでキチッとしてくれて、
後から行く人も持ち場をしっかりやってくれた。
本来の姿。ウチの野球が出来たね。
それでいいんじゃないか」

<2年前との比較は>
「足が動いているね。2年前はあんな感じではなかった。
まあ、その点は心配していなかったけど」
公式HP、中スポ、サンスポスポーツ報知
共同通信社MSN毎日新聞スポニチ名古屋名古屋ニッカンCBC


PS 今夜の渡邉選手。

日本シリーズ第1戦、
普段通りの野球をしたドラゴンズ
出番もやはり普段通りでした。
9回、立浪に代わり、一塁の守備固めで登場。
先頭のマシーアスの二ゴロを掴んだ
荒木の送球が若干、本塁方向へ逸れましたが、
体と足をしっかり伸ばしてキャッチすると、
続く金子の一塁正面のゴロを落ち着いて処理。
しっかりと勝利に貢献しました。
2年目の西武とのシリーズでは、ノーヒット。
さらに最後の打者になってしまった渡邉選手
今回のシリーズでは、ヒット1本を期待します!

2006年10月21日 (土)

燃えよドラゴンズ、2006日本シリーズ今夜開幕!

落合監督 スキなし!!
きょう日本シリーズ開幕

いよいよ今夜午後6時10分から
ドラゴンズ北海道日本ハム
日本選手権シリーズが始まります。
開幕を目前に控えた前日、両チームが
舞台となるナゴヤドームで最終調整。
また監督会議なども行われましたが、
落合監督をはじめ、ドラゴンズナインには
気負いは感じられなかったようです。
開幕を控えた監督、選手のコメントをどうぞ!

◇落合監督
<日本シリーズ恒例の監督会見にて。
チーム状態は>
「まずまずじゃないですか。
(シーズンと)何の変わりもないと思います」

<手ごたえは>
「まだ頭が回ってません。
まだ日本シリーズモードに入っていません。
(2年前と比べても)わかりません。
そういうことは考えていない」

<北海道日本ハムについては>
「まだ日本シリーズモードに入っていないので。
その辺のことは考えていません。
交流戦とシリーズは別物ですし」

<4勝するための要素とは?>
「あったら教えてください。
わかる人は誰もいないと思います。勝負事ですから」

<自らインタビュアーに>
「困ってるんでしょ?
(それでも)理想はありません。
7ゲームのうち4つ勝てばいい。
どういうゲームになるか、皆目見当がつきません。
(勝つための)シナリオを書ける人はいるんですかね。
いれば打者なら10割打てるし、投手であれば
27個のアウト全部三振で取れる。
ということは146勝するだろうし....。
(自分は)台本は書きません。
どうやっても27個のアウトを取らなきゃ勝てない。
27個取れば勝てるし、(ビジターで)
24個しか取れないと1敗するということ」

<本拠地開幕も>
「どこから始まろうと有利、不利はない」

<一応聞きますが、期待する選手は...>
「全員に期待します。枠に入った40人全員に。
ベンチ入りするのは25人だけど、
戦うのは枠に入った40人。
(日本ハムでマークするのも)誰もいません。
全員です。誰が出てくるかわかりません。
だから40人全員をマークします」

<ヒルマン監督と撮影用に
握手はしたが、笑わない>
「ほぼ無表情で何とかするのも腕の見せどころだぞ」
(東京中日、サンスポスポーツ報知名古屋ニッカン

いよいよ始まります!決戦前日の
監督会議後の記者会見。
落合監督は、
相変わらずの口調での
オレ流モード
「まだ日本シリーズモードには入っていません」
心境や対策を最後まで口にはしませんでした。

徹底した沈黙モードはある意味
記者泣かせとなりましたが、
それこそ日本一にかけているという意気込み。
短期決戦はひとつ間違えると、
流れは一気に相手へと伝わってしまいます。
指揮官自らスキは絶対に見せない。
その考えが徹底しているなと思いました。

2年前と比べ、チーム全体が成長
経験という武器もありますし、
あくまでも選ばれた40人を駆使して、
普段通りの野球で4つ勝ち、日本一を取りに行く。
落合野球3年間の集大成をこのシリーズで
見せていくという強い心構えを感じました。

王手をかけながら逃したという
2年前の雪辱もあると思いますが、
あくまで目標は『日本一』
本心はかなり燃えていることでしょう。
シリーズ練習を開始する前には、全選手を前に
「シーズンは勝つべくして勝ってきた。
ただ52年ぶりの日本一というのが
オレたちの目標だ。それに向かって頑張ろう」

ゲキを飛ばしたのが、落合監督
泣いても笑っても残り7試合で4つ勝つ
52年ぶりの日本一に向けての大舞台。
チーム一丸となって、
しっかりと戦っていってほしいと思います。


◇川上憲伸
<2度目のシリーズ開幕投手が濃厚。
日本シリーズという舞台にも平常心を強調>
「もともと相手どうこうではなく、
自分のピッチングをするというか、
自分本来のボールを投げるようにとやってきたんで。
(日本ハムは)交流戦の時と印象は
そんなに変わってないと思いますけど」

<シリーズ独特の緊張感について>
「僕なのかなと思いながら、明日投げるとか、
本当にコーチから何も言われてないんです。
だから、(緊張は)全然ないです。
(体調も)多少疲れは残ってますけど、
状態がいいからピッチングがいいとは限らない。
考え方によっては、
リーグ戦を戦うよりはシリーズの方が楽。
やるか、やられるか、どっちかだから」

<2年前、西武に負けた悔しさは忘れていない>
「みんな3回目、というよりは
2回目という感じなんじゃないですかね。
2年前と今回はつながっていると思います。
チームのみんなも負けた悔しさとか、
要因を気にしている気がする。
投げる機会があれば、力を出したい。
中継ぎであろうが先発であろうが、
自分の力を十分発揮できるよう頑張ります。
楽しみにしていてください」
中スポサンスポ、スポーツ報知、共同通信社
MSN毎日新聞スポニチ名古屋名古屋ニッカン

◇山本昌
「まあ、頑張りますわ。それしか言えないよね」
サンスポ

◇岩瀬仁紀
「いたって何も変わらない。
(緊張も)特にないです。
実はガチガチでマウンドに上がるかもねえ」
名古屋ニッカン

シリーズの開幕投手は、
やはりエースが任されるでしょう。
第1戦の先発が予想される川上憲伸は、
山本昌を相手にキャッチボールなど
軽めの調整で最終チェックを終えたそうです。

直接指名はされていないようで、
リラックスムードのようですが、
落合采配では、節目節目は必ず憲伸
おそらく投げてくるのでしょうんね。
コメントの中で印象的だったのが、
「2年前と今回はつながっていると思います」
憲伸をはじめ、ナインは2年前の悔しさを忘れていません。
これが良いエネルギーになっていると思います。
短期決戦では、初戦を取った方が必ず有利。
2年前の開幕戦は、黒星だったドラゴンズ
エースの渾身の投球で、チームを勝利に導いてほしいです。

また野手陣もこの日、最終調整。
午後2時すぎから約3時間、体を動かしたそうですが、
終始穏やかなリラックスムード。
2年前のシリーズ経験者も多く、
心境も『普通だよ』という選手が多かったようです。
それでは、スタメンが予想される選手たち
日本シリーズへかける意気込みをどうぞ!

【ドラゴンズ・予想スタメン】
(コメントは、東京中日より)

◇1番セカンド・荒木雅博
「2年前に比べて、打撃も走塁も
技術が上がっているという確信がある。
目標は当然優勝です。
そのためにも初戦を何としても取りたいですね」

◇2番ショート・井端弘和
「一度経験しているので、前回より余裕があります。
緊張感もない。早く1勝したいですね」

◇3番ライト・福留孝介
「調子は良くもなく悪くもなくいつも通り。
何も変わらない。
いい感じで準備ができている。
今回は落ち着いてプレーできると思いますよ。

気持ちがまだ盛り上がってないですよ。
今から盛り上がったら、今夜寝られなくなっちゃう。
まずは打席に立つこと。すべてはそれからです。
あれこれ考えても仕方ないから。

特別にこれというのはないけど、
お客さんがたくさんいる中で野球ができるのは嬉しい。
この時期までできるんだから、思い切ってやればいい」
サンスポスポニチ名古屋

◇4番ファースト・タイロン・ウッズ
「いつでも開幕オッケーだ。
日本シリーズでプレーするのは初めてだから
雰囲気を味わうのが楽しみ。
(米国3A、ベネズエラ、韓国と制し)
4か国でチャンピオンになれると最高だね。

(日本ハム側の全打席で敬遠する可能性も示唆)
その辺のことは何とも言えない。
ただ、そうなっても、自分よりも
うしろの人が何とかしてくれるだろう
勝つためのキーポイントは前よりもうしろの打者。
森野とかが握っているかもね。
1発を打てるに越したことはないけど、
自分のプレッシャーはかけず普段通りの野球をする。
その中で、勝利に貢献できる
ホームランが打てれば最高だね」
中スポスポーツ報知、スポニチ名古屋)

◇5番サード・森野将彦
「バッティング練習、良すぎましたね。
いい感じで初戦に入れます。
知らないピッチャーほど思い切っていけばいいです。
(ウッズ敬遠策にも)
そこで打ったらボクもヒーローになれる」
とにかく思い切ってぶつかっていきたい」
スポニチ名古屋

◇6番センター・アレックス・オチョア
「体調はだいぶよくなった。
『日米制覇』を今年こそ成し遂げたい」

◇7番レフト・井上一樹
「前回もう1勝で転んだ。
セ・リーグの代表として
52年振りの日本一を勝ち取りたい」
名古屋ニッカン

◇8番キャッチャー・谷繁元信
「いつも通り平常心です。
いろいろ考えることはあるけど、
整理して頭をすっきりさせて臨みたい。
2年前に比べると、データ的にも、体力的にも、精神的にもいい。
それが結果につながるかはやってみてからのお楽しみだね」

◇代打の切り札・立浪和義
「先手必勝という言葉もある。
先取点をとったゲームは勝つ確率が高い。
(代打としての出場については)
いいところで打席がくることをしっかり想定して、
結果を出せるように頑張るだけ」
名古屋ニッカン

独特のムードがあるという日本シリーズ
誰が流れを掴み、シリーズ男になることが出来るか。
そのためには、普段通りの野球に
いかに近づけられるプレーが出来るかにかかるでしょう。
投手も野手もナインが目指すは一つ
それは、52年ぶりの日本一!
その頂点を目指す戦いが今夜から始まります。
持てる力をフルに発揮し、
北海道日本ハム撃破してもらいましょう!


ナゴヤからの話題。(20日)

監督会議はわずか15分
(名古屋ニッカン)

日本シリーズ恒例の監督会議は、
無風のまま、わずか15分で終了。
04年には予告先発導入を巡り、
西武と激論を戦わせた落合監督でしたが、
今回は、札幌ドームのグラウンド・ルールで、
フェアゾーン上空の天井のすき間に
打球が挟まった場合『二塁打』になるという
特別グラウンドルールについて確認しただけ。
ヒルマン監督と激論を交わすシーンはありませんでした。


◇井上一樹
<練習前、荒木とともに
ナゴヤドームの周囲にある植え込みに
バットの材料となるアオダモを3本植樹>
「折りたくて折っているわけじゃないけど、
より大切さを知った。
感謝の気持ちでバットを大切にしたい」
サンスポ、スポニチ名古屋)

◇荒木雅博
<アオダモ植樹の重要性を痛感>
「メープル、アッシュと色々使ってきたけど
最後はアオダモにたどり着いたから」
スポニチ名古屋

日本シリーズ開催を記念して
井上選手会長荒木がナゴヤドーム敷地内の植え込みに
バットの原料となるアオダモの植樹を行いました。
不足が問題となっているアオダモ。
2選手ともに、その重要性を再確認したようです。


若竜からの話題。(20日)

◆フェニックス・リーグ
千葉ロッテ-中日
(20日・清武町総合運動公園野球場)
  110 000 000 =
  000 100 31X =
[敗] 川井進
[D本] なし
(公式HP・ファーム情報

●川井進
<6回0/3を投げ、11安打4失点>
「同点にされるのを恐れて慎重になりすぎました。
与えなくていい四球を出してしまったし、
それが大量失点につながってしまいました」
(中スポ)

フェニックス・リーグ第10戦は、千葉ロッテ戦
先発し、粘りの投球を見せていた川井進
7回、不用意な四球などで突如崩れ、無死満塁で降板。
代わった齊藤が初球を打たれての2点タイムリー。
この回、3点を奪われ、逆転負けとなりました。

球速、切れとも今一つ、ボール先行ながら、
6回まで凌いできた川井進
結局、6回0/3を11安打1奪三振2四球で4失点。
無駄な四球は良いものではありません。
その辺を反省しないといけないでしょう。

また打線では初回、2死二塁から
高橋光信の先制タイムリー。
鎌田が好走塁を見せるなど、
40人枠の宮崎組、頑張っているようです。

2006年10月20日 (金)

40戦士でハム料理、学ぶドラゴンズ臨戦態勢。

日本ハム料理本1cm
竜スコアラーが丸裸

日本シリーズまであと1日
北海道日本ハムナインが名古屋入りしたことで
いよいよ臨戦態勢となりました。
その前日となった19日、シリーズ出場資格者40人が発表。
さらにスコアラー陣が分析した資料をもとに
練習前、約1時間のミーティングが行われ、
日ハムナインが丸裸にされたようです。

2006年度日本シリーズ 出場資格者 (中日ドラゴンズ)
▽監督 66落合
▽コーチ 80森、81高代、76近藤、77宇野、75石嶺、72長嶋、84早川
▽投手(18人) 11川上、12岡本、13岩瀬、14朝倉、16佐藤充、
        18中里、19吉見、20中田、23鈴木、30石井、
        34山本昌、36平井、38齊藤、46デニー友利、
        49マルティネス、50佐藤亮太、61久本、69小林

▽捕手(4人)  27谷繁、37小山、39清水、40小田
▽内野手(12人) 0高橋光信、2荒木、3立浪、5渡邉、6井端、
         7川相昌弘、25新井、31森野、44ウッズ、
         45森岡、54鎌田、95奈良原

▽外野手(6人) 1福留、4アレックス、9井上、
           22藤井、35上田、57英智

NPB公式サイト共同通信社

◇鈴木義広
<シリーズ初出場に気合を高め>
「内角と外角を投げ分ける自分の投球ができれば、
抑えられると思ってます。
プレッシャーはすごくかかると思うけど、
テレビで見てるのと、実際グラウンドで
感じるのとは違うはず。まずは出てみないと」
(東京中日)

◇佐藤亮太
<16日の広島戦でデビューしたばかり。
吉見、齊藤、藤井、新井とともに40人枠に入り>
「よかったうれしいです」
(東京中日)

◇落合英二
<日本シリーズの出場40人枠から外れる
来季構想外も現役続行を希望>
「(今後については)
もう少し考えてから決めたいと思っている。
(右)肩と相談しながらですね」
名古屋ニッカン

日本シリーズの出場有資格者
両チーム各40選手が発表されました。
ドラゴンズの出場資格者は、上記の通り↑
順当なメンバーと思いますが、
最終テストに落ちた佐藤充も名を連ねました。
またフェニックス・リーグに参加中の
高橋光信、森岡、鎌田、小山らも入りましたが、
その一方で、落合英二、小笠原孝、
チェンら
の名前はありませんでした。

野手陣は、ほとんどがシリーズ経験者ですが、
中田、吉見をはじめ、中里、鈴木、石井、
佐藤亮太、小林など
投手陣は、
初出場が目立ちます。
まずは、40人枠に入った選手たち、
次はベンチ入り25人を目指すことになります。
若竜投手陣には、ぜひとも頑張ってもらいたいです。


◇奈良原浩
<6月に北海道日本ハムから移籍。
自身に負けず劣らずの資料の情報量に驚く>
「ほぼ完ぺきでした。すごいです。
あれで(日本ハムの)予備知識としては100%得られる。
詳細に調べてあります。間違いないです。
選手としてはありがたいし助かります」

<元チームメートの性格やクセを
理解している範囲で野手ミーティングのなかで話す>
「データはスコアラーさんの方が詳しいと思いますが、
性格的なものだったら、ボクの方が詳しいかな?」
(中スポ、スポニチ名古屋名古屋ニッカン

◇上田佳範
<昨年まで14年間、日本ハムに在籍。
その細かなデータに笑みを隠せず>
「(発言は)少しでも役立つものがあったらと思って。
資料? そんなこと、話せないですよ。
話したらマズイでしょ。でも本当に参考になりました」
(中スポ、スポニチ名古屋

◇谷繁元信
<日本ハム情報を細かにインプット>
「どこも同じ。
1、2番が出て3、4、5番でかえすというのは、
どこも同じでしょ。
(警戒する選手は)全員。
全部おさえられるように頑張るだけです」
(中スポ)

◇福留孝介
<データの活用法を語る>
「スコアラーの方々が寝る間を惜しんで
集めてきてくれた情報だから、生かさないと。
ただそれで頭でっかちになってはいけない。
頭に入れて、打席でどうするかだね」
(中スポ)

◇荒木雅博
<北海道日本ハム外野陣に屈指の足で挑む>
「自分の脚力、相手の守備力、
相手が球を落としたりとか、そういうことを考えた上で、
スキがあれば行きます。
(日本ハム外野陣が)いいから、
(次の塁へ)行かないとか、そういうことはない。
そうそうミスはないと思うけど、
何とか先の塁を狙っていきたい」
(中スポ)

◇高代野手総合チーフコーチ
<データプラス実戦で攻略の糸口をつかむ>
「ダルビッシュは球が速くなったという報告が入っている。
あとは試合の中で分析しないといけない部分があるだけ。
実際打席に立ってみないと。立って分かる情報もある」
(中スポ、スポニチ名古屋

◇田中 監督付スコアラー
<約1時間行われた中身の濃いミーティングに>
「どんな質問にも答えられるように、
よく調べてきてくれてる。
奈良原も、よく調べている、とびっくりしていたよ。
シーズン終盤の試合を中心に見ました。
札幌ドームは甲子園に似た雰囲気がある。

交流戦では中継ぎにやられたね。
攻撃が切られた。
建山、武田久、岡島とか気を付けないと」
(中スポ、スポーツ報知共同通信社名古屋ニッカン

◇落合監督
<ミーティングには欠席。
前日に続いて煙幕を張る>
「まだ回ってないよ、頭は。
日本シリーズ対策? まだ早すぎ」
スポーツ報知共同通信社スポニチ名古屋

ドラゴンズナインは、この日、
練習前に投手組と野手組に分かれ、
日本シリーズへ向けて、約1時間のミーティング
11人のスコアラー陣が分析、制作した
選手用の資料の解説と、映像が入ったDVDを配布。
その膨大な量と、日本ハム選手の性格分析にまで
及んでいたという詳細さに、
6月まで日本ハムに在籍していた
ベテラン・奈良原も驚いていたようです。

分析は、交流戦とシーズン終盤から
プレーオフにかけての分が中心。
9月初旬からスコアラーを派遣したドラゴンズ
そのなかで出てきた結論は、
主役よりも脇役に注意しろというものでした。
ダルビッシュ、八木の先発陣よりも
武田久、建山、岡島ら
中継ぎ陣への対策に時間が割かれ、
打者では、小笠原SHINJOではなく、
森本、稲葉、田中賢介など
ある意味脇役を警戒するよう通達されたそうです。

さらに選手の特徴を知っている
奈良原上田もミーティングでは話をして、
北海道日本ハムのデータは
ナインにだいぶインプットされたようです。

それにしてもA4用紙にして、厚さが
約1センチ(中スポ)、約5センチ(スポニチ名古屋)
約10センチ(名古屋ニッカン)と
果たして実際、どのくらいかは定かではないですが、
12球団最多の11人のスコアラー陣がしっかり仕事
かなり詳細にまとめてくれたようですね。
DVDなどは、どうまとまっているのか、
一度見てみたいなと思うくらいです。

まあ、あとは実際に相対して、
確認する作業になるとは思いますが、
頭でっかちにならない程度に
たたき込むことが大事でしょう。

おそらく5月、6月の交流戦の時とは、
ドラゴンズ北海道日本ハム
似て非なるチームになっていることでしょう。
ただ一度でも手を合わせていることは大きいでしょう。
あとはこのデータをしっかり生かし、
こちらはそれ以上の仕事をする。
スコアラー陣の結晶でもある資料を役立て、
それに報いるプレーと勝利を期待しましょう。


◇川上憲伸
<21日の開幕を担うことが有力>
「シリーズ? 多くを語れません。
調整は順調? ま、そうですね」

<この日は山本昌ともに打撃練習。
ナゴヤドームのスタンドへ6発もぶちこむ>
「打撃フォームはバラバラですけどね」
サンスポスポニチ名古屋

◇山本昌
<川上と並び、打撃練習を行う
相手打線のデータもインプットして準備着々>
「まあ、しっかりやりますよ。
傾向は交流戦の時とだいたい同じ感じだったかな。
どういうカウントでどうくるかとか…。
セにいた2人(SHINJOと稲葉)もいるしね。
(プレーオフの)勢いとかそういうところが
違うかもしれないけどね。
びっくりするような違いはなかった」
サンスポ名古屋ニッカン

◇朝倉健太
<2度目の日本シリーズは先発で。
2年前の西武戦ではリリーフで2試合登板>
「(2年前は)緊張なんて全然なかった。
出させてもらってよかったっていうだけです。
(今回の)プレッシャー? まだ何も。
その場に立ってみないとわかりません」
(東京中日)

ミーティングを終えた投手陣のこの日の練習では、
初戦、2戦目の先発が予想される
川上憲伸山本昌がそろって打撃練習。
ナゴヤドームでのゲームは、
投手も打席に立つこともあり、
あたかもこの2投手が、登板するかもという
まさに予告先発を思わせる練習だったようです。

そのなかで気になったのが、打撃投手。
憲伸は左投手、昌さんは右投手と相対したそうですが、
北海道日本ハムの予想先発は、
第1戦が右のダルビッシュ、第2戦が左の八木
果たしてどちらが初戦に来るのかわかりませんね。
順当なら、川上-山本昌-朝倉-中田
来るのがオーソドックスなのですが、
朝倉も間隔が空いていますし、どう出てくるでしょうか。

ところで憲伸は、ナゴヤドームに
6本もホームランをぶち込んでいたようですが、
自分的には、10日に二度失敗したバントの練習
きちんとやってくれたのか。
「ティー打撃からフリー打撃、
バント練習を約20分間」
と出ていましたが、
そのやりくりの方が、気になりました。


◇井上一樹
<3度目となるシリーズはかつてない熱さで臨む>
「個人では日本シリーズで
天国と地獄の両方を経験した。
けど、日本一の喜びはまだ味わっていない。
どうしても勝ちたいんです。
今回は個人成績は本当にどうでもいい。
チームが勝つためなら、何でもやる。
今度こそMVPが欲しいなんて、言ってられない。
絶対に勝ちたいから。
短期決戦は気持ちが強いチームが勝つ。そう思ってる」
中スポ

今朝の中スポに、井上選手会長
シリーズにかける意気込みが出ていました。
井上のいう『天国』とは04年のシリーズ、
13打数7安打8打点1本塁打。
好守などでもチームを引っ張り、
敢闘選手賞に輝きました。
一方、『地獄』とは
まだ背番号が99の時代の99年のシリーズ。
13打数ノーヒット5三振とまったく奮いませんでした。

選手会長『絶対に勝つ』という気持ちを強調。
確かに『日本一になる』という気持ちは、
北海道日本ハムナインのそれ以上だと思います。
2年前に王手をかけながら、地元で連敗。
苦杯をなめたときからずっと、
目標を『日本一』に置いてやってきたドラゴンズ
最強ともいえる今季が、文字通りのチャンス到来。
「絶対に勝つ」という気持ちをしっかりもって、
選手会長がチームを引っ張り、栄光を掴んでほしいと思います!


若竜からの話題。(19日)

◆フェニックス・リーグ
中日-湘南
(19日・サンマリンスタジアム宮崎)
 SR 000 001 000 =
   000 000 20X =
[勝] 齊藤
[S] 石川
[D本] 平田
(公式HP・ファーム情報

○金本明博
<6回を投げ、5安打1失点と好投>
「前回の登板(14日・千葉ロッテ戦3回0/3、3失点)
では試合を作ることができなかったが、
今回はできたのでホッとしています。
フォークのコントロールが良かったです。疲れました。
きょうは先頭バッターにフォアボールを与えて
点を取られてしまったことが反省点です。
来季は自分にとって勝負の年。
1年間試合に出て結果を出したい」

○平田良介
<7回1死二塁、岡本から
センターバックスクリーンに飛び込む2ラン>
「打ったのは高目のチェンジアップです。
当たりが出てなかったので
久しぶりに良い感触でした。
今まで調子が悪かったので、
これから調子を上げていきたいですね」
(ともに公式HP、中スポ

○齊藤信介
<2回をピシャリと抑え勝ち投手>
「スライダーがムチャ曲がっていました。
打たれる感じがしなかったです」
(公式HP)

フェニックス・リーグ第9戦は、湘南シーレックス戦。
湘南のメンバーには、横浜でも1軍に入っている
吉村、内川、古木、桑原など、そうそうたる面々。
それに相対したのが、高卒ルーキーの金本
2度目の先発となったこの日、
制球、変化球のキレともに前回の汚名を返上。
6回を投げ、5安打3奪三振3四球で1失点と
まずまずの好投を見せたようです。
野手としてのセンスもありながら、
投手を選択した金本、来季は勝負となりそうです。

攻撃陣では、1点リードで迎えた7回、
平田が広いサンマリンのバックスクリーンに
ライナーで決勝する逆転2ランを放ちました。
これまで調子が悪かったという平田
来季は強烈な後輩も入ってきます。
負けないように成長してほしいと思いますね。

2006年10月19日 (木)

気合十分ドラゴンズ、シリーズ練習始まる。

中田、4人目先発
お前しかいない!!

ドラゴンズが日本シリーズに向け、再始動
ナゴヤドームで約4時間半にわたって
チームの全体練習が行われました。
午後1時から始まった練習では、
守りのチームらしく投内連係からスタート、
打撃練習に約3時間を割くなど、入念だったようです。
そのなかでシリーズに向け、
気合十分の選手たちのコメントをどうぞ!

◇落合監督
<練習前のミーティングでは
全選手、コーチを前にしてゲキを飛ばす>
「シーズンは勝つべくして勝ってきた。
ただリーグ優勝が最終目標ではない。
52年ぶりの日本一になるために
シーズンを戦って来たんだから、
それに向かってみんなで頑張ろう」

<日本シリーズ3日前にも、
報道陣に対しては、胸の内を明かさず>
「まだ、何にも考えてません。
頭を動かす時期じゃない。そのうちゆっくり考えるよ」
(中スポ、サンスポスポーツ報知
時事通信MSN毎日新聞スポニチ名古屋名古屋ニッカン

練習前のミーティングでは
全選手、コーチを前にして
日本一に向けてのゲキを飛ばしたという落合監督
自ら、野手陣にノックを行ったり、
荒木、井端、福留、森野らの打撃をチェックするなど、
精力的な動きを見せていたもよう。

しかし発せられるコメントは、
あくまでもオレ流
相手を挑発するような言動は絶対に言わない。
1つのプレーで流れが変わるという短期決戦
真相は定かではないですが、
指揮官自ら、実践しているのでしょう。

19日に全体ミーティングが行われ、
それまで分析してきた北海道日本ハム細部
明らかになってくると思われます。
あくまでも黙して語らず
大舞台となっても指揮官は決して変わらないようです。
話しても話さなくても、とにかく結果が大事。
いつも通りの落合采配に期待しています。


◇中田賢一
<4人目の先発を任されることになりそう>
「どうなんですかね。
まだ何も言われてないので...。
僕は先発でも中継ぎでも、
投げられるならどこでもいいです。
(短期決戦は)1つのプレーで
流れがガラリと変わると思う。
完全集中型で1戦を大事にいきます」

<1、2戦目は自身の地元・九州の
友人たちがナゴヤドームに観戦にくる>
「投げないこともあるって言ったんですけどね。
月曜日を会社休みにしてまで
来てくれる友達だちもいて、ほんとありがたいですよ」
(中スポ)

◇川上憲伸
<開幕投手を任されるエースはあえて沈黙>
「先の話はしません。やる事は変わりませんから」
スポニチ名古屋

◇山本昌
<41歳のベテランは、汚名返上に燃える。
20歳のダルビッシュとの対戦希望>
「20歳と41歳か。対戦するしかないでしょ。
おれは2戦目の可能性が高いけど、一つ目もいいな。
過去3度のシリーズでは
ちょっとしたほころびから、やられた。
細心の注意を払いつつ、時に大胆に投げたい」
サンスポ

◇森バッテリーチーフコーチ
<先発陣を4人に絞ったことを明かす>
「3連敗したら3人で回さないといけないけど
(先発は)4パターン考えている。
ちゃんとシリーズを考えて投げさせてある」
スポニチ名古屋

◇岩瀬仁紀
<シリーズ準備OKをアピール。
日本シリーズでは9試合に登板。
9回1/3イニング連続無失点>
「いつでも(試合に)入っていける状態です。
出番が早くくる方がいいですけど、こればっかりはね。
(14日の東京ヤクルト戦以来)登板が空いてる?
それは大丈夫ですけど、早めに1回投げたいですね。
特別意識しすぎてもおかしくなりますが、
(自身)3度目の日本シリーズで、
まだ取っていない日本一を取りたい」
(東京中日、共同通信社名古屋ニッカン

◇谷繁元信
<2年ぶりの日本シリーズを前に心得を語る>
「シーズンとは違う。
1つのプレー、たった1球で流れが変わってしまう。
シーズン中には、なかなかないことですけど、
そういうのが完ぺきに(結果に)出てしまうのがシリーズ」
スポニチ名古屋

投手陣の練習には、16人が参加。
キャッチボールを終えた後、
投内連係を行う組と、ランニングを行う組とに
分けられましたが、主力はほとんどが投内連係組。
その中に背番号20・中田賢一の姿が。
これで川上、山本昌、朝倉に次ぐ先発が
中田に決定したことが明らかになりました。

ともに2ケタ勝利を挙げた3投手に次ぐ
4人目の先発がカギを握るこのシリーズ。
マルティネス、佐藤充、吉見
候補は何人もいましたが、
やはり最後は中田に託されたようです。

今季は結局7勝4敗1セーブと、最後の登板まで
課題である制球難を克服は出来なかったものの、
ここぞという時のハートなどは
決して3投手にも負けないものがあると思います。
また内転筋を痛め、今季の交流戦は登板なし
実際に相対していないということもあるでしょう。
中田が任されるのは、おそらく1試合。
一説では、狙っているのは4連勝でのスイープ。
現在、持てる力を出し切って、
チームの勝利に貢献してほしいですね。


◇福留孝介
<入団して3度目、自身2度目となる
日本シリーズへの意気込みを話す>
「今までがどうだったからと言って、
変に力むこともないし普段通りの野球をするだけ。
それだけ考えればいい。
52年ぶり? それは僕らが計算することじゃない。
グラウンドに立って、どうやって勝てるかを
考え頑張るのが僕らの仕事だから」

<札幌ドームは、01年の球場第1号を
放つなど好相性。敵地での大暴れを誓う>
「イメージ? どうだったっけ?
実は(札幌ドームの)相性はいいんだよね。
イメージいいよ」

<この日の練習後、取材を3本こなすなど、
チームでの注目度はナンバーワン>
「うん、注目されることは、いちいち気にしてないから。
でも、いやなことではないね。プロ野球選手としては」
中スポMSN毎日新聞名古屋ニッカン

◇森野将彦
<通常の打撃練習に加え、落合監督が見つめる中、
居残り特打を行うなど、1時間バットを振りまくる>
「そんなに振りましたか? 
キャンプと同じくらいと
清水さん(打撃投手)に言われました。
気持ちよかったですよ。
何かおかしいかなと思い始めたので、
単純に振ることを意識しました。
シンプルにバットを振ることだけ、心がけました」

<日本ハムとの交流戦は、
2年間で32打数14安打。
今季は打率.364と相性は確かに良い>
「ぼくは日本ハムは嫌いじゃないですよ。
今年は札幌ドームには
(右手小指骨折のリハビリで)行ってませんが、
ナゴヤドームでは打ってますよね。去年も打ってます。
シリーズMVP? それを獲るくらいの勢いでいきたい。
チャンスで結果を出せば、賞もついてくると思う。
2年前と違って、今年は自信というわけじゃないけど、
1年間通してやってきた責任感があります。
結果を出したい」
中スポサンスポ

◇荒木雅博
<シリーズを前にリラックスムード>
「(初出場となった)
一昨年より緊張はしていないですね。
(16日に公式戦が終了して)試合間隔もちょうどいいし、
いい感じでシリーズに入っていけると思います」
名古屋ニッカン

◇井端弘和
<2度目となるシリーズ、やりやすさを強調>
「やりやすいんじゃないの。勢いはあるが、
(日本ハムは)うちと似たチームだから。
(04年に)経験しているのは大きい。
僕の場合、前回の1戦目はあっという間に終わった感じ。
何でかはわからないけど、
緊張でガチガチだったかもしれない。
今回は全然違う。気持ちも切れていない」
(東京中日、サンスポスポーツ報知

◇タイロン・ウッズ
<フリー打撃で左打席に立ち、約10球打ち返す>
「(左打席に)アハハ、ノーセンスだったね。
長いシーズンずっと右で打ってきたから
少しバランスを整えようと思って。
体調? いいよ。もう準備OKだ」
(東京中日)

◇井上一樹
<日本シリーズではノーパフォーマンスを明言。
選手会長は普段着野球を強調>
「シリーズは独特の雰囲気があるけど、緊張はしない。
(短期決戦の日本シリーズは)
早く波に乗ることが大事。平常心に尽きる。

うちの選手は控えめだから。何もしないよ。
それとも、向こうが上から降りてくるなら、
うちは下から出てくるってやった方がいい?
パフォーマンスで勝てるわけじゃない。
いかに普段着野球をやるか、だからね」
(東京中日、スポーツ報知MSN毎日新聞

◇奈良原浩
<今季途中に北海道日本ハムから移籍。
19日の全体ミーティングで特別講師も>
「選手の性格的なものは分かりますから。
聞かれれば答えるつもりです」

<西武の黄金期も知るベテランが、
指揮官の沈黙の理由をこう分析>
「西武時代は相手を刺激したり、
うかつな発言をしないよう、
先輩たちから言われてきた。
“発言”でシリーズの流れが変わったりしますからね」
サンスポ

◇川相昌弘
<メンタルアドバイザーの立場から
日本シリーズの心得を説く>
「短期決戦だから1つのミスや敗戦を
気にしていたらどんどんやられてしまう。
みんなが1試合、1試合を切り離して考えることが大切」
名古屋ニッカン

野手陣もナゴヤドームで練習を再開。
特に、北海道日本ハムの強力な投手陣を
打ち込むために、打撃練習に時間を割きました。

そのなかで注目度ナンバーワンは、
やはり首位打者の福留
04年は左手人さし指骨折で出場できず、
自身としてはルーキーイヤーの99年以来の
2度目のシリーズとなりますが、
あくまでも普段通りの野球を心掛けていくもよう。

相手が北海道日本ハムに決まり、
圧倒的なレフトスタンドの応援があるそうですが、
福留にとって、札幌ドームは好相性。
公式戦では、打率.276、4本塁打、24打点ですが、
こけら落としの第1号を放ったり、
巨人戦で大爆発をしたりと、印象度が高く、
本人も良いイメージで臨めるとのこと。

ライトスタンドの球場第1号着弾地点には
自身の名前入りの記念プレート
取り付けられているという福留
敵地でも気持ちよく打ちまくり、
ぜひともシリーズ男になってもらいたいです。

またこの日、バットを振りまくったのが、森野
通常の打撃練習の他に、落合監督の指名で
急きょ30分の特打を行い、アドバイスも受けました。
シリーズでは、首位打者の福留
二冠王のウッズのあとの5番を打つことが確実。
主軸は必ずマークされるのが当たり前のシリーズ。
5番・森野にかかる期待というのが
より一層、大きなものになるでしょう。

カギを握る森野ですが、日ハムとの対戦は
相性も良く、あくまでプラス思考。
とにかく昨秋からチーム一、練習を行ってきた森野
シーズン最後の大舞台で結果を出して、
男を挙げてほしいと思います。

また2年前の初戦などは、ガチガチだった
ドラゴンズナインでしたが、
ほとんどのメンバーが2度目となるだけに
その辺りの経験は大きいと思います。
チーム全体に言えるのは、
まず初戦を必ず取って、流れをつかむこと。
ナゴヤドームで初戦を迎えられる
アドバンテージを生かし、
平常心の野球をできるだけ見せられるよう、
あと2日、しっかり調整していってほしいです。


ナゴヤからの話題。(18日)

高木守道氏が第1戦始球式
(中スポ)

◇高木守道 氏
<日本シリーズ第1戦の始球式を務める>
「中日のOBということもあるし、
地元でのシリーズの開幕を
迎えるということもあるので、
(今回の起用に)なったんじゃないですか。
光栄という言葉に尽きます。
いささか緊張はしていますが、
今年は殿堂入りも果たすことができて二重の喜びです。
ドラゴンズにはぜひ、
52年ぶりの日本一を果たしてほしい」
(東京中日)

◇杉下茂 氏
<52年前の日本一の立役者が
後輩たちにエールを送る>
「確実に送って1点を取る。
最少点を取って逃げ込むのも同じ。
(シリーズの鍵は)やっぱり川上。
いいかげん日本一になって、
お化けが出ないように成仏させてほしいと
いつも言ってるんだ」
スポニチ名古屋

21日のナゴヤドームでの日本シリーズ第1戦
試合前セレモニーの始球式
OBの高木守道氏が務めることになりました。
またこの日のスポニチ名古屋には、
52年前の日本一に貢献した杉下翁のコメントも。
OBの願いもファン同様だと思います。
守道さんもうれしそうです。
ぜひともその投球フォームも
『守道チェック』してほしいと思います。


今日のその他。(18日)

黒田、小笠原らが初取得 FA有資格72選手が公示
(共同通信社)

◇西川球団社長
<13日に編成会議を行う。
最大の目玉となる広島・黒田獲りはある?>
「補強ポイントをしっかり話し合った。
今までも調査は少しずつ進めていたが、
再度(細部にわたって)行ったということ」

◇落合監督
<FA補強について>
「FA宣言した選手は全員、興味あるよ」
(ともにスポニチ

コミッショナー事務局がこの日、
今年のフリーエージェント(FA)
有資格者
として、72選手を公示しました。
詳しくはこちらから

FA権を行使する場合は、日本シリーズ終了の翌日から
土、日曜日と祝日を除く、7日以内に在籍球団に通知し、
コミッショナー事務局から「FA宣言選手」として
公示された翌日から、国内外すべての球団と
交渉可能となるそうです。

ちなみにドラゴンズのFA資格選手は、以下の通り。

【2006年度 フリーエージェント資格選手】
<中 日>
◆資格を持続している選手
井上一樹、上田佳範、落合英二、
川相昌弘、立浪和義、山本昌

◇今年FA資格を取得した選手
デニー友利
NPB公式サイトより)

ドラゴンズの選手のなかでは、
おそらく宣言する選手はいないでしょう。
落合英二の動向が少々気になりますが。

一方、今朝のスポニチ
「中日が今オフ、FA宣言することが確実な
広島・黒田博樹の獲得に乗り出すことが分かった」
と掲載。
黒田がFA宣言に踏み切った場合、
獲得に動く方針で一致したとのこと。
巨人、阪神も獲得に乗り出す方針があるという黒田
果たして、参戦するのでしょうか?


【日本シリーズ日程とテレビ放送予定】
第1戦 中日北海道日本ハム(TBSテレビ)
第2戦 中日北海道日本ハム(フジテレビ、BS1)
第3戦 北海道日本ハム中日(テレビ朝日)
第4戦 北海道日本ハム中日(テレビ東京、BS1)
第5戦 北海道日本ハム中日(テレビ朝日)
第6戦 中日北海道日本ハム(フジテレビ)
第7戦 中日北海道日本ハム(TBSテレビ、BS1)
(局は東京キー局。BS1=NHK衛星第1
名古屋地区は、TBS=CBC、フジ=東海テレビ
テレ朝=メ~テレ、テレ東=テレビ愛知
4勝した時点で終了、東京中日より)

日本シリーズのテレビ中継の放送局が出ていました。
リーグ優勝では地上波の中継がなかったドラゴンズ
ぜひとも今回はしっかり映ってほしいです。
局的には、順当といったところですが、
第4戦がテレビ東京というところがナイス。
日テレ系は、例のごとく中継はなし。
札幌地区の視聴率は、ある意味注目かもしれませんよ。

2006年10月18日 (水)

つかの間の休日、中日いよいよシリーズモード!

マサ、日本一へイメトレ万全
ハムは虎 勝てる!抑えられる!!

公式戦を16日に終えたドラゴンズ
この日は、21日からの日本シリーズを前に
最後の完全休養日。きょう18日からの
総仕上げの前に英気を養ったもよう。
そんな中から投打のベテラン
シリーズに向けてのコメントが入ってきました。

◇山本昌
<ナゴヤ球場で軽めながら練習を行う。
「きょうの練習? 他意はないよ。
シーズン中と同じように調整したかっただけ。
いつ投げるかはわからないけど」

<北海道日本ハムの印象は>
「シリーズで対戦するのは初めてだけど、
交流戦でやっているからね。
打線は、あの時とそんなに
変わってないはずだからイメージしやすい。
それに、阪神に近いと思う。
足の速い1番がいて、主軸に
いい左打者がいるところとかね。
ハムの方がパワーはあるかもしれないね。
だから、いつもと同じように、
いかに主軸の前に走者をためないか。
これがポイントになってくるんじゃないのかな」
(中スポ)

◇立浪和義
<ナゴヤでは代打の切り札、
札幌では指名打者での先発出場が濃厚。
シリーズで攻撃陣のカギを握る>
「名古屋では代打でということになるでしょうね。
札幌? 何も言われてはないですけど、
自分で準備だけはしておかないと。
いつ、どんな形で試合に出ても
いいようにはしておきます」

<16日の広島戦では志願の先発出場
不足がちだった打席数を補う>
「きのう(16日)はヒットは打てなかったけど、
たくさん打席に立ててよかったと思っています。
しっかりとやれることだけはやっておかないとね。
きょう1日はゆっくり休んで、
またあしたから体調を整えていきます」
中スポ

◇落合監督
<午後の新幹線で広島から名古屋へ。
日本シリーズ対策は何も口にせず>
「きょうは頭が働かない。休みだ。終わり。以上」
中スポスポニチ名古屋名古屋ニッカン

広島からの移動日で大半の選手は休日の中、
名古屋に残留していた昌さんは、
ランニングなど軽めの練習を行いました。
シリーズでは、第2戦と第6戦の先発が予想される昌さん
悲願の日本一を、自らのシリーズ初勝利で貢献し、
成し遂げたいところですが、
対戦する北海道日本ハム打線
「阪神に似たイメージ」と発言。
得意としていた阪神打線に当てはめ、
戦っていくと語りました。

確かにファンの熱気も含め、
似た部分もないとはいえませんが、
苦手だったパ・リーグ相手の対戦に
得意だった阪神を当てはめるのは、悪くはないでしょう。
41歳になってからは、大舞台で好投!
終盤、阪神相手に熟練の投球を魅せてくれました。
シリーズでの勝ち星がないのが、気になりますが、
交流戦でも戦っていますし、変に意識せず
自らの投球でハム打線に向かっていってほしいです。

また打のベテランは、もちろん
『ミスター・ドラゴンズ』立浪和義
88年、99年、そして04年と
これまで3度の日本シリーズに
バリバリのレギュラーとして出場。
今回は、これまでと立場が違い、
ナゴヤドームでは、代打の切り札として、
また3~5戦の札幌ドームでは、DHとしての
出場が予定されています。

4番を打つウッズが、札幌でのゲームでも
一塁守備を希望していることもあり
おそらく立浪がDHで出場が濃厚。
今季の交流戦でもDHで8試合出場していますし、
敵地・札幌では、勝負強い立浪
一打席のみにしておくのはもったいないでしょう。
すでにその心構えは出来ている立浪
12日の阪神戦、16日の広島戦と
スタメン出場で、目慣らしも行いました。

いまや登場のシーンは、ナゴヤドームでは
最大のボルテージとなります。
そこで良い一撃が飛び出せば、勢いもつきますし、
より相手にダメージを与えることが出来ることでしょう。
2年前の西武とのシリーズ第2戦の7回には、
あの松坂からライトスタンドへ
起死回生の同点3ランを放った立浪
あの感動はまだまだ忘れてはいません。
自身のキャリアのなかで、まだ成し遂げたことのない
日本一へ向け、全力を発揮してほしいと思います。


◇佐藤亮太
<1軍帯同が決まり、広島から宮崎に移動後、
シリーズ練習が行われる名古屋にとんぼ返り>
「左投手が足りないということで
(1軍に)残るように言われました。
シリーズの40人枠に
入れるかもということは聞きました。
まだ40人枠に入っただけ。
ベンチ入りし試合に出られるように頑張ります」
スポーツ報知名古屋ニッカン

◆佐藤充
<40人枠テストに不合格となり宮崎へ移動。
フェニックス・リーグに再参戦が決まる>
「まだまだ力が足りない、ということだと思います」
(東京中日)

◇新井良太
<休日返上でナゴヤ球場屋内練習場で打ち込む>
「ボクみたいなクソ選手は休みなんかいらないっす」
(東京中日)

この日、16日の広島戦に出場した
若手の振り分けが行われ、
宮崎から抜擢された投手3人、野手3人のなかから、
ルーキーの佐藤亮太藤井の1軍帯同が決定。
また第3の捕手として、宮崎から清水が招集されました。
とくにマスコミは、左腕の佐藤亮太に注目。
『シリーズの秘密兵器へ浮上』と取り上げられました。

16日の広島戦、2番手で登板。
いきなり連打でピンチを背負ったものの、
前田を内角高目のストレートで詰まらせ、
一塁ファウルフライに打ち取ると、
さらに1死満塁から二者連続三振で無失点。
140キロ前半のストレートと
スライダー、スクリューなどの変化球のキレも良く、
文句なしの投球を見た首脳陣は、
40人枠入りを決めたようです。

確かに田中賢介から、小笠原、セギノール(左右)
さらに稲葉と左の強打者がそろう日本ハム
久本、小林、石井とともに左の中継ぎの一員に。
または調子の良くない中田
第4の先発を争うこともあるかもしれません。
今季1試合しか投げていないので、データも少なく、
まさに秘密兵器となりうる存在でしょう。

先日の登板を見て、思ったよりも
ストレートが速くて驚きました。
変化球も低めに集まっていましたし、
落ち着きさせすれば、良い方向に傾くかも。
チャンスを生かし、頑張ってほしいです。


◇田中監督付スコアラー
<親指と人差し指の幅を10センチほど広げ>
「夜遅くまでビデオをみている。
明日、チームに出す資料がこんなになっているよ」

<日本ハムの要注意人物に、
稲葉と田中賢介の2人を挙げ、警戒を強める>
「稲葉に、ウチの(川上)憲伸が
打たれているんだよね。ヤクルト時代から、
よくやられているイメージがあるんだ。
彼(田中賢介)が2番に定着して、日本ハムが強くなった」

<敵将・ヒルマン監督をこう分析>
「ハッキリしている。
チームに勢いもあるし、
変な駆け引きもしてこないはず。
捨て試合とか余計な細工はしてこない。
一気に4つを獲りにくる」
(東京中日、サンスポスポニチ名古屋

この日、ナゴヤドームにスコアラー陣が集合。
プレーオフを偵察した安田スコアラーを中心に
膨大な資料をもとに、北海道日本ハム
分析が急ピッチで行われたようです。

そのなかで要注意人物に指名されたのは、稲葉田中賢介
特に交流戦6試合で24打数10安打、
打率.417稲葉には、より警戒を強めました。
自分もやはり稲葉が怖いですね。
ある意味、小笠原SHINJOよりもコワイ気がします。
19日の全体ミーティングまでに
この分析作業は続いて行くそうです。


ナゴヤからの話題。(17日)

川上、谷繁らが受賞 最優秀バッテリー賞
(共同通信社、スポニチ名古屋

『2006年度プロ野球最優秀バッテリー賞』
選考会がこの日開かれ、セ・リーグからは
川上-谷繁のバッテリーが選ばれました。
憲伸は、04年に次ぐ2度目の受賞(前回も谷繁と)
谷繁は、98年(佐々木主浩)04年(憲伸)に次いで
3度目の受賞となりました。おめでとうございます!


秋季キャンプは名古屋で
(名古屋ニッカン)

◇井手編成担当
<今秋のキャンプを名古屋で行うことを決める>
「秋季キャンプの方針はすでに聞いています」

◇落合監督
<秋季キャンプについて>
「今年はナゴヤ球場と屋内練習場でみっちりとやるよ。
少数精鋭でやらないといけないな。
主力はゆっくりと休ませる。
鍛えがいのある若手がいるからね。
若い選手はひと冬越えたら変わるんだよ」
(ともに名古屋ニッカン

今年の秋季キャンプが、
これまでの沖縄・北谷から方針を転換し、
ナゴヤ球場と隣接する屋内練習場で
行われることになりました。
原則的に主力選手は参加せず、
少数精鋭の若手主体で行われるため、
経費節減となったようです。
しかしチームの底上げのための
ハードメニューはどこでおこなっても一緒。
若竜にとっては地獄のキャンプとなりそうです。


落合英に戦力外通告
(サンスポ)

今朝のサンスポ.comに、
『落合英二が、戦力外通告を受けていたことが
明らかになった』
と出ていて、驚きました。
91年に入団し、主にセットアッパーとして
活躍してきた生え抜きのベテランの英二

背水の覚悟で臨んだ今季でしたが、開幕から二軍。
6月末に一軍に昇格したものの、5試合の登板のみ。
8月3日の再降格後は、そのまま2軍生活でした。

サンスポには「球団側では、二軍投手コーチの
ポストを準備する方針」
と出ていましたが、真相は不明。
新たな情報が待たれるところです。


若竜からの話題。(17日)

◆フェニックス・リーグ
インボイス-中日
(17日・ひむかスタジアム)
  000 100 001 =
    010 130 01X =
[敗] 金剛
[D本] なし
(公式HP・ファーム情報

●澤井道久
<4打数2安打で好調をアピール>
「宮崎に来て、バッティングも守備も
調子よくなってきています。
この調子を秋季キャンプでも続けて、
来年につながっていくようにしたい」
中スポ

フェニックス・リーグ第8戦は、インボイス戦
2年目の澤井が打撃好調。
連日のマルチヒットで気を吐きました。
今季はケガに泣かされ、
思うような働きができなかった澤井
3年目での巻き返しにかけるようです。
また4回に春田が、9回は平田がタイムリーを放ちました。

また投手陣は、先発の金剛が2回、先制を許すと
4回に一発を浴び、5回はエラー絡みで3失点。
結局5回を投げ、7安打5失点。
踏ん張りきれなかったようです。

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