開幕1軍メンバー公示と驚異の回復力ふたたび。
開幕まであと1日、
あす30日からのセ・リーグ開幕を控え、
この日、開幕戦でベンチ入り可能な
1軍登録選手28名が、リーグ公示されました。
注目のドラゴンズの開幕メンバーは以下の通りです。
今日の公示。(28日)
【開幕日出場選手登録名簿】(中日)
<投 手>11 川上憲伸、12 岡本真也、13 岩瀬仁紀、
14 朝倉健太、20 中田賢一、34 山本昌、
36 デニー、42 S・ラミレス、49 グラセスキ、
67 高橋聡文、68 長峰昌司、69 小林正人
<捕 手>26 小田幸平、27 谷繁元信、39 清水将海
<内野手>2 荒木雅博、3 立浪和義、5 渡邉博幸、
6 井端弘和、31 森野将彦、44 ウッズ、
48 澤井道久、99 中村紀洋
<外野手>1 福留孝介、7 イ・ビョンギュ、
56 中村公治、57英智、62 普久原淳一
(背番号順、東京中日、セ・リーグ公式)
◇小林正人
<プロ5年目にして、初めての開幕1軍に>
「まだまだこれからだと思っています。
ここまではオープン戦でいい結果が出ているので、
このまま続けていきたいです」
<軸足の一部がかかっていれば
OKという投球プレートの規約改正を積極的に利用。
オープン戦自責0と結果が出た>
「自分ではプラスになっていると思います。
(増した角度については)
自分の投球を打席で見ることはできないので…」
<転機は入団3年目の秋。
森コーチが横手投げへの転向を進言したこと>
「森さんが言うのならやってみよう、と。
相手打者を抑えられれば何でもいい、と思えるようになった。
それまでは自分の思った通りの球を、
思ったところに投げたいと考えていた。
スピードにもこだわりがあった。
今もまったく考えないワケではないですけど」
(中スポ)
◇長峰昌司
<5年目で初めて開幕1軍を決め、
ピンと来ないながらも、先発に意欲満々>
「何も変わらないです。実感がないです。
シュートに手ごたえをつかんだのが良かったです。
でも、まだこれからが大事だと思います。
(行けと)言われればいつでもいきます」
(中スポ、名古屋ニッカン)
◇高橋聡文
<中継ぎ左腕が開幕1軍に滑り込む>
「ストレートのキレが良くなってきた。
オープン戦とシーズンは別物なので、
このまま残れるように結果を出したい」
(中スポ)
◇フランクリン・グラセスキ
<S・ラミレスとともに開幕1軍スタート。
あす30日の開幕戦登板に意欲満々>
「早く投げたい?
もちろん。金曜日に投げるよ。
目標にしていたから、うれしいね。
初めから競争になると思っていた。良かったよ。
(オープン戦の)初めのうちは
調子が上がらなかったけど、うまく調整できた。
まだスピードは出るよ。(球速)152キロは出せる。
気持ちが楽になったし、これからはもっと腕が振れると思うよ」
(名古屋タイムズ)
◇澤井道久
<走塁、打撃を評価され、
開幕1軍メンバーに名前を連ねる>
「ここ(1軍)に残っているのは、
バッティングと足が評価されてるからだと思います。
シーズンに入ってからも(持ち味を)出していきたい」
(中スポ)
◇普久原淳一
<初の1軍昇格及び開幕1軍をゲット>
「前日は寝られないかも。
出番があるとすれば、代打や代走だと思う。
そこで自分の力を出したい」
(中スポ)
◇中村公治
<初の開幕1軍入りが決まり>
「このまま残れるように必死にやるだけです」
(中スポ)
◇中里篤史
<今季のセットアッパーに期待されるも、2軍スタートに>
「(森バッテリーチーフ)コーチから
もっと調子を上げてこいと言われました。
(オープン戦6試合、通算5回2/3を投げ無失点と)
結果は失点がなかったけど、内容的には満足できていなかった。
昨年の日本シリーズのときのようなボールがいくようになれば」
(中スポ、名古屋ニッカン)
◇佐藤亮太
<吉見、長峰らと開幕ローテを争うも
開幕1軍メンバーからは外れる>
「まだまだ他にいいピッチャーがいるから仕方ないです」
(中スポ)
投手は、川上、山本昌、朝倉、中田そして長峰と
先発ローテとなるであろう5投手をすべて登録。
また中継ぎとして、S・ラミレス、
グラセスキの新外国人2投手が入り、
岡本-岩瀬につないでいくようです。
その一方で、先発左腕として有望な佐藤亮太、
さらに中継ぎ、セットアッパーとして
期待されていた中里、鈴木は、
再調整を言い渡され、惜しくも開幕1軍ならず。
代わりにオープン戦終盤に昇格した
高橋が滑り込むという形になったようです。
野手では、捕手は今季の構想通りの3人制。
サバイバルの末、内野の1枠を勝ち取ったのは
オープン戦で活躍した澤井。
さらに支配下選手登録された中村紀洋も
しっかり開幕1軍に名を連ねました。
また福留、英智以外は、入れ替わった外野陣。
今季のキーマンであるイ・ビョンギュに加え、
井上、上田のベテランを抑えて、
中村公治と普久原が初の開幕1軍をゲット。
それぞれ代打、代走、守備固めとして
評価され、首脳陣の構想に入ったもよう。
前日の時点ですでに
当確ランプが
点いていましたが、
実際に公示されると、
やはりうれしいでしょうね。
中でも、5年目で
初の開幕1軍をゲットした小林。
サイド転向で活路を見いだしたことが、
ここまでの成長に結びついたと思います。
ただ昨日も触れましたが、あくまでスタートライン。
あとはそれぞれ与えられた状況で
しっかりと良い働きをみせることができるか。
その結果によって、1軍で長く生き残れることでしょう。
狭き門をくぐり抜けた若竜たち。
そのイキの良さで新風を吹き込んでほしいです。
ナゴヤからの話題。(28日)
◇中村紀洋
<前日は別メニューだったが、全体練習に復帰。
投内連係やフリー打撃などフルメニューをこなし、
開幕スタメンへの意欲を見せる>
「今日動いてみて、守備も打撃も意外とできましたね。
(落合監督の)ノックで動けなかったら
僕もやばいなと思っていた。
打撃は逆に力が抜けていい感じでした。
思った通りにバットが出ていた。
あした(29日)の朝、どのような状態に
なっているか分からないけど、
腫れていなかったら万事OKです」
<左ひざは完治したわけではなく、現在も
アイシング、マッサージ、電気治療を続けている>
「痛いのは痛い。怖さはある」
<練習後、開幕1軍が公示されたたことを知り>
「開幕戦? 出させていただけるなら出たい。
もちろんそこに向け調整して、やらせてもらいたい。
一歩一歩、着実に進んでいきたい。
目標は開幕でスコアボードに名前があること。
開幕のスコアボードに名前が載るのはいいですからね。
あした腫れていないことを祈ります」
(中スポ、サンスポ、スポーツ報知、
スポニチ名古屋、名古屋ニッカン)
◇高代野手総合チーフコーチ
<中村紀洋の驚異的な回復力に>
「ビックリした。
きのうのきょうでどうかと思ったが、
これだけ動けるとは思わなかった。
この状態なら(開幕スタメンも)いけるんじゃないかな」
(中スポ、サンスポ、スポニチ名古屋)
◇福留孝介
<フリー打撃では快音を連発。
2年連続首位打者に向け、手ごたえを口に>
「やりたい事はやれた。
(フォームも)自然にできている。
開幕したら結果は出るでしょう。
出なかったら、また、その時に考えます」
(スポニチ名古屋)
◇立浪和義
<初の代打要員として開幕を迎えることに>
「ずっとスタメンで出てきたから、
よーいドンでベンチにいるのは寂しい気がします。
でも巻き返したいですから。
モチベーションを高めていきます」
(スポニチ名古屋)
◇森野将彦
<2年ぶりに迎える開幕戦について>
「(骨折した)去年は特別でしたからね。
今年は開幕戦から出られるように頑張ります」
(中スポ)
◇川上憲伸
<ナゴヤドームで調整を行う。
3年連続5度目の開幕投手に向け、集中力を高める>
「僕は僕が初めて投げる試合のために、
しっかりと調整するだけです。
それ以外のことはあまり考えないようにしています」
(名古屋ニッカン)
◇落合監督
<今秋ドラフトから希望枠を
廃止する方針を示したことについて>
「うちは早くから使わないと言っていた。
こっちの仕事は獲ってきた選手を育てること。
何も答えようがない。
それにしても10対1で意見がひっくり返ったのに
何で(少数派は)それを貫かなかったのかな」
<練習後、報道陣に中村紀洋について
問われると、ニヤリと笑って球場を後に>
「さようなら」
(名古屋ニッカン1、2)
この日のドラゴンズナインは、
お昼頃にミーティングを行い、
午後2時からナゴヤドームで練習。
投内連係の練習をみっちり行った後、
落合監督自らがノックを行った守備練習、
さらに打撃練習というメニューをこなしたもよう。
そのなかで注目されたのが、
左ひざの打撲で、前日は別メニュー。
開幕スタメンが「微妙」された中村紀洋。
しかしこの日は、再び『驚異の回復力』!
サポーターで患部を固定し、
足を引きずることなくランニングに参加すると、
6日ぶりの守備練習では軽快な動きを見せるとともに、
3日ぶりのフリー打撃でも、
49スイング中14本のさく越えを放つなど、
「5番・三塁」と予想される開幕スタメンに向け、
回復ぶりを大いにアピールしたようです。
前日はダメかもしれないと
思いましたが、本人も言うように
「意外に」大丈夫なのかもしれませんね。
ただ痛みはまだ残っているということで
きょうの朝、左ひざが腫れてなければ
クリアというように予断は許さないようです。
まあ急いで出なくもいいとは思いますし、
代打でも十分のような気もしますが。
「無理をさせない」が基本の落合監督。
あすどのような判断を下すか、注目です。
若竜からの話題。(28日)
◆ウエスタン・リーグ公式戦
福岡ソフトバンク-中日2回戦
(28日・雁の巣球場)
D 001 000 000 =1
H 000 000 101x =2
[敗] 清水昭信(1試合1敗)
[D本] なし
[D投] 吉見、久本、清水昭信、菊地
(中スポ、福岡ソフトバンクホークス)
●吉見一起
<先発し、7回を7安打1失点と好投>
「オープン戦では
いろいろ試しながら投げていたけど、
きょうは(2軍の)公式戦だったので、
チームが勝つことを優先して投げました。
(7回に)同点に追いつかれたのは
悔しいけど、満足いく内容でした」
(中スポ)
雁の巣での福岡ソフトバンク戦。
先発の吉見が、7回を7安打無死球で1失点と好投。
テンポよく、強気に攻め
ランナーが出しても要所を凌ぐ
本来の投球を見せ、復調をアピールしたもよう。
1軍先発陣に何かあったら、
真っ先に呼ばれそうな2年目右腕。
この調子を維持しておいてほしいです。
ゲームは、3回、ソフトバンク先発・星野から
柳田四球、堂上剛裕ライト前など、2死一、三塁から、
「2番・二塁」でスタメンのルーキー・西川が
公式戦初打点となるレフトへ先制タイムリー。
しかし7回ウラ、力尽きた吉見が
小斉のタイムリーを浴び、同点。
そして迎えた9回ウラ、
3番手・清水昭信が捕まり、
松田の中安と犠打、大野死球で、1死一、二塁。
ここで菊地にスイッチしたものの、
代打・吉本にライトオーバーの二塁打。
サヨナラで今季初黒星となってしまいました。