感動しました ノーヒットノーラン
マサ、史上最年長41歳1カ月
エース・川上憲伸の力投で、直接対決の初戦を制し、
優勝へのマジックを17としたドラゴンズ。
ナゴヤドームの連勝も9に伸ばし、
迎えた第2戦は、午後3時からのデーゲーム。
追いすがる虎を再び引き離しにかかります。
ドラゴンズの先発は、予想された朝倉ではなく、
中6日で山本昌を持ってきました。
そして元祖・虎キラーの昌さんが、後がない阪神に対し、
大事なゲームで素晴らしい大偉業を達成しました。
◇セントラル・リーグ公式戦 中日-阪神 18回戦 (16日・ナゴヤドーム | 中日13勝4敗1分け) |
38287人 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
R |
阪 神 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
中 日 |
1 |
0 |
0 |
2 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
3 |
[勝] 山本昌(23試合9勝7敗) [D本]井端6号 ウッズ34号2ラン |
[Dバッテリー] 山本昌-谷繁 |
(共同通信社、中スポ戦評、ニッカン式スコア)
中6日での登板となった山本昌。
立ち上がり、先頭の赤星を
初球、サード正面ライナーに取ると、
続く関本も初球、詰まり気味のレフトフライ。
さらに体調不足から復帰したシーツを
二ゴロに打ち取り、まずまずのスタートを切ります。
一方、阪神の先発は、中5日の福原。
2連続完投中、チーム一の安定感を誇る右腕。
その福原から、2番・井端が
カウント0-2からの3球目、
甘い外角中央へのストレートを叩くと、
打球は右方向へ伸びていき、
ライトポール際へ飛び込みます。
打った井端自身も驚く、まさかの右へのホームラン。
2戦目もドラゴンズが先制します。
ファーストストライクを狙い、早いカウントから
積極的に打ってくる阪神打線に対し、
山本昌は丁寧に低目に放るベテランらしい投球。
全く寄せ付けずに、一回り目をパーフェクト。
早いテンポでゲームは進んでいきます。
わずか26球で、2巡目に入った山本昌。
4回、先頭の赤星の当たりはサードゴロ。
しかし逆シングルで捕りにいった森野が
タイミングが合わずにはじいてしまい、エラー。
この試合はじめてランナーを出してしまいます。
続く関本が送って、1死二塁。
しかしシーツを外へのスクリューでライトフライ。
金本も真ん中高目のスライダーを
打ち損じての三塁ファウルフライ。
ベテランが落ち着いてピンチを凌ぎます。
好投を続ける山本昌に、
打線の大きな援護が加わります。
4回ウラ、1死から福留が高目に入った
カーブをはじき返して、センター前へ運ぶと、
積極的な走塁で一気に二塁を陥れます。
ここで迎えるは、4番・ウッズ。
初球、外角高目のストレートを見逃さず叩くと、
大きな孤を描いて歓喜のライトスタンドへ!
まさに打った瞬間という2ランホームラン。
主砲の一発で、3-0とリードが広がります。
3点リードとなった山本昌ですが、
依然として完ぺきなピッチング。
5回、6回と三者凡退に抑え、いまだノーヒット。
三たびクリーンアップに回った7回も
関本を外角高目のストレートで空振り三振。
シーツを内へのストレートでセカンドフライ。
さらに金本を内へのスクリューでつまらせ、
三塁へのファウルフライに取り、三者凡退。
ドーム内も徐々にざわめきを見せ始めます。
7回を投げ、85球。
5奪三振を奪い、四死球もなく、
4回の森野のエラーのみの無安打無失点!
記録達成なるかと、一球一球ごとに視線が集まり、
ストライク1つ取るごとに、
場内が大きく沸きまくります。
しかしそれをよそに淡々と投げ続ける山本昌。
23人目の打者となった濱中をセカンドフライ。
鳥谷を二ゴロに打ち取ると、
嫌な感じの矢野も初球、内へのスクリューで
サードゴロに打ち取って、スリーアウト。
ついに8つの0とともに、Hの欄も依然0が点ります。
そして迎えた9回表、
もちろんマウンドには、大きな背中の背番号34が!
一方、連敗とノーヒットを阻止すべく
先頭、藤本の代打にスペンサーを送ります。
2球目、中に入ったカーブを叩かれると、
一瞬ヒヤっとするような大きなセンターフライ。
しかし英智がしっかり掴みます。
続く福原の代打には、因縁の中村豊。
2球目、外角低目のカーブを叩いて、
サードゴロで、あっという間にツーアウト。
ついに大記録まで、あと1人と迫ります。
そして迎えるは、この試合
阪神でただ一人、出塁をしている赤星。
ライトからの大きな『あと1人』コールの中、
山本昌がこの日投じた97球目は、
内角への宝刀・スクリューボール。
赤星が叩くと、打球はサード正面のゴロ。
森野がしっかり掴んで、
一塁の渡邉へ送ってゲームセット!
山本昌が、この大事な一戦で、
なんとプロ野球史上73人目の
ノーヒットノーランを達成!!
それも41歳1カ月での達成は、史上最年長!
スタンディング・オベーションの
ナゴヤドームは、まるで優勝のような大騒ぎ!
谷繁が持ち上げ、ベンチからは笑顔の立浪が突進!
その中で左手を大きく挙げ、喜びの表情を見せる山本昌。
そしてマウンドを中心に、
ドラゴンズナインのハイタッチの輪が!
そして花束をもらい、ベンチに戻った山本昌に
落合監督も、帽子を取って最敬礼。
大舞台で大ベテランが大記録を打ち立て、
直接対決に連勝したドラゴンズ。
虎をさらに窮地に追い込み、
優勝へのマジックを『15』へ減らしました。
昌さんが
大事な一戦で
なんとノーヒットノーランを
達成いたしました!
おめでとうございます!
実はこのゲーム、
自分は幸運にも
生観戦できたのですが、
こんな大偉業を観られて本当にうれしかったです。
前日の憲伸の力投に感動したという昌さん。
立ち上がり、赤星が初球、2番・関本も初球、
そして苦手のシーツもファーストストライクを
二ゴロと、阪神の早打ちにも助けられ、
すんなりと切り抜けたのが大きかったですね。
序盤は淡々と投げ込んでいる感がありましたが、
4回、森野のエラーで赤星を出し、
1死二塁とされても、シーツ、金本をしっかり抑え、
それ以降は危なげない場面もなく、ノーヒット。
4回の森野のエラーが、結局この試合
唯一の出塁になったのですが、
あれがあったからこそ、野手陣が逆に硬くならずに
ノーヒットノーランができたのではとも思います。
さらに4回に出たウッズのライトへの2ラン。
3点という点差も良い緊張感を保たせた要因でしょう。
7回くらいから場内が徐々にザワザワしはじめ、
8回にはアウト1つ取るごとに大歓声。
そして迎えた最終回、スペンサー、
中村豊とクセのある選手が出てきて
少し嫌な感じがしましたが、しっかり抑え、
最後は赤星を内角へのスクリューでサードゴロ。
エラーをした森野のところに来たのは、
けっして偶然ではなかったでしょう。
達成の瞬間はまるで優勝のような騒ぎでしたね。
ナインの歓喜の輪にもみくちゃになる昌さん。
グラウンド上のナインよりも、
真っ先に立浪がベンチから飛び出し、
昌さんのところに突っ込んだのも印象的でした。
そして堂々のお立ち台。
そこで語ったコメントがとてもよかったです。
『チームが勝ってくれたことがよかったです。
本当にうれしいです!』
自分の偉業よりも、チームの勝利。
これこそ昌さんらしさなんだなと感じました。
189個重ねた白星の中には
なかったノーヒットノーラン。
88年に留学を経て、1軍でデビューし、5勝。
90年以降は、ずっとチームの中心。
8月で41歳になった今季は、
途中、援護がない時がありながらも
ローテを1シーズンしっかり守って、9勝7敗。
奮投しているベテランへ与えてくれた
まさに大きなご褒美なのかもしれませんね。
それにしても、とても感動しました。
昌さんに本当にありがとうと言いたいです。
そして偉業によって掴んだ勝利は、
チームにとっても、大きな勝利となり、
さらに優勝に向け、勢いに乗れると思います。
まだまだ昌さんの力は必要です。
あと11勝となった200勝という大目標もあります。
まだなったことのない日本一という目標もあります。
これからも目標に向かって進む
昌さんを応援していきたいと思います。
ところでこれで、ナゴヤドームの
対阪神戦は10連勝となりました。
ここまでくれば、やっぱり3タテでしょう。
明日の先発は、朝倉がずれるのか、
ほかの投手なのかは正直、わかりませんが、
今度こそ虎に最後の引導を渡してしまいましょう!
☆今夜のビクトリーラン!(16日)
○山本昌
<史上73人目のノーヒットノーランを達成>
「記録にはびっくりしていますが
今日の大事なゲームで勝てたことがうれしいです。
昨日憲伸がすばらしいピッチングをしてくれて
それに続きたいという気持ちが
今日のピッチングになったのだと思います。
あまり実感はないんですが
チームが勝ったことが一番うれしいです。
コントロールはそれほど良くなくて
球が少し走っていたくらいでした。
長くやっているのでこういうこともあるのかなと思います。
これだけ多くのファンの方々の前で
こういう記録が達成できて本当に良かったです。
まだまだ試合があるのでがんばりたいと思います。
今日は本当にありがとうございました!」
「あまり実感がないんですけど、
勝ったことがホントにうれしいです。
ビックリしてますけど、
それよりもきょうの大事なゲームに
勝ったことがうれしいですね。
昨日(15日)のケンシン(川上)と一緒で、
5回、6回まで(頭の中が)真っ白で放っていた。
手が振れているなとは思ったけど、
真ん中にいくボールが多く、制球が実は苦しかった。
谷繁がうまくリードしてくれたし、
阪神の序盤の早打ちにも助けられた。
7回ぐらいでヒットが出ていないなと気付いたけど、
そのうち出るだろうなと思っていた。
9回はその気で投げたけど…。
先頭を打ち取ってからは、チャンスも、
もうないだろうから、やりにいきました。
何より天王山で気合が入っていたし、
昨日の川上のピッチングにも感激して、
いつも以上の力が出たと思う。
長くやっているといろんな記録も出てくるけど、
それより、マジック減らしに貢献できればいい」
(公式HP、中スポ、サンスポ、スポーツ報知、
共同通信社、MSN毎日新聞、スポニチ名古屋、名古屋ニッカン)
<中スポ紙面『山本昌と一問一答』より
ノーヒットノーランを達成した感想を>
「これだけ長く先発をやってきて、
チャンスもあまりなかったけど、
大事なところで勝ったんで、自分でもすごいなと思います」
<最後の打者・赤星を迎えた場面は>
「ランナーを2人出したら
岩瀬に代わってもらおうと思ってて、2死までこぎ着けた。
ここでセーフティー(バント)はないだろうな、と(笑)」
<赤星を打ち取った>
「勝ったという、そっちの喜びがあって、
みんながパーッと出て来てくれて、
ホント、信じられないくらいだった」
<過去に、惜しかった経験は?>
「7回2死までパーフェクトというのが、
あったハズですけど、あまりそういうのは
縁がない人だったので、自分でもビックリしています」
<大事な1戦だった>
「天王山で、ボクらも何日か前から
気合を入れて調整してきた。
連勝できたのは大きいし、
一生懸命調整してきてよかったと思う。
(ノーヒットノーランは)すごい記録では
ありますけど、勝ったことがうれしい。
<200勝がまた近づいた>
「それはあまり関係ないと思いますが...。
次の登板が大事。
もう1勝すれば二ケタになりますし、
優勝が来るときまで精一杯やりたい」
<試合の途中、他の選手から声をかけられた?>
「何も言われませんでしたね。
(失策をした)森野だけ申し訳なさそうな
顔をしてました。逆に励まそうかと思った(笑)。
谷繁も(ベンチの)隣に座ったけど、何も言わなかった」
<前回の登板から変えたところは?>
「新しい調整法を採り入れて、
今回は(登板間の)ピッチングの回数を増やした。
川上と一緒に調整していたので、
川上も同じ調整でピッチングを増やしていた。
その辺でも、いい経験が出来たと思う」
<高校では完全試合を?>
「高校3年の春の地区大会の準決勝で...」
(中スポ)
『やっちゃったんだというのは
時間が経って実感してます。
試合後、在名各放送局のインタビューを
ナゴヤドームで終えたら、
携帯電話にメッセージがいっぱい。
なんでもこれ以上録音できないぐらいだったそうで。
このホームページの掲示板も優勝した時よりも
すごいメッセージで、改めてびっくりです。
昨日、憲伸がすごいピッチングをしてくれたので、
なんとかその流れを引き継ごうと
丁寧にいくことを心掛けていました。
特に回の先頭打者は出さないように、と思って。
立ち上がり、阪神がとても積極的にきてくれたので
球数が少なく済んだのが
長いイニングを投げられることにつながったかな。
でも8回までは、そのうちヒットは
打たれるだろう、と思っていました。
リードが3点だったので、ボク自身もベンチも、
なんとか勝てるようにという意識が強く、
これが7点も8点もリードしていたら
みんなにはやし立てられていたでしょうから、
それもよかったのかも。
最終回はさすがに、ノーヒットノーランを意識して
投げましたが、やってみて思ったのは、
とにかく大事なゲームを勝ててよかったということ。
ただ、終盤に向かうにつれて
1アウトを、1ストライクを取るたびに
大きくなっていく声援には本当に助けられました。
長くやっていればいろいろなことがありますが、
まさかボクがノーヒットノーランというのは
今でも少し信じられません。
またこの話は場を改めて、ゆっくり書きたいと思います。
今はとにかく、優勝に近づくことができてよかった。
そしてまた次もいい投球ができるようにと願っています』
(『山本昌公式ホームページ』より引用)
○谷繁元信
<捕手として2度目のノーヒットノーラン。
97球を振り返った第一声は>
「楽しかった。
僕は(川上のノーヒット・ノーランに次いで)2回目。
今日はなかなか捕まらないとは思っていました」
<両手を突き上げながら駆け寄り
山本昌を抱きかかえにいったが>
「憲伸のときは持ち上げられたんだけど、
あの人、100キロ以上あるでしょ。
こっちの腰を痛めそうだから、途中であきらめました」
<山本昌の快記録を好リード>
「(02年にノーヒットノーランをリードした)
憲伸のときは力でねじ伏せたけど、
山本さんの場合は相手との読み合いになるからね。
相手が苦しんで、こっちの思うように
いったのが楽しかった。
年に何回かのうちの1回ですよ」
<配球の妙。その詳細は>
「そういう場面はあったけど、
まだ(阪神との)戦いが残っているから」
<序盤、ファーストストライクを振ってきた>
「それは2人目には気づきました。
それならそれで、タイミングを外して
打たせればいいやと…」
<生まれ変わっても、捕手になりたいか?>
「少なくとも投手(の選択肢)はないね。
3割30発打てるような才能があれば
野手だけど、そうじゃなかったら捕手がいいですよ」
(中スポ、スポニチ名古屋、名古屋ニッカン)
○森野将彦
<4回、赤星の三ゴロを弾き、痛恨のエラー。
試合後、報道陣に囲まれると苦笑い>
「完全試合をボクが阻止したって言いたいんでしょう?
あの場面は守備位置に迷った。
いつもは(赤星のときは)
土の中に守備位置をとっているんですけど、
あの打席だけはヒットを止めようと
三遊間に寄っていたんです。その分だけ...。
試合中は“やってしまったものは仕方ない”
試合が終わるまではノーヒットノーランを
できるようにと思っていたけど、
9回は必死でした。何も考えられませんでした…。
終わってからは
『ああ、あの1人だけか...』って考えましたよ
昌さんとは何もしゃべってません」
(中スポ、スポニチ名古屋、名古屋ニッカン)
☆ドラゴンズナイン・祝福のコメント!
(すべて中スポ、トーチュウより)
○荒木雅博
「なぜか憲伸さんの時ほど緊張感がなく
最後の打球も捕れたらいいなってくらいでした」
○井端弘和
「気楽に守れました。
ヒットを打たれなければいいと思ってました。
自分のところに転がってきたら、
とにかく一塁へ強く投げればいいと思ってました」
○福留孝介
「きょうはマサさんだよ。
守備についているときは
頑張ってくれという気持ちだったね。
もしボクのところにゴロが来たら
投げるだけでも(一塁に)投げるつもりでした。
中途半端な打球だけは飛んでくるなと
思ってました。よかったです」
(名古屋ニッカン)
○タイロン・ウッズ
「素晴らしいよ。
相手のタイミングを外す
彼らしい投球を見せてくれたね」
○渡邉博幸
「ボクにとっては高校の先輩でも
ありますからすごくうれしいです。
でもいつも以上に緊張しましたね。
内野安打も防がなきゃと思っていましたから」
○アレックス・オチョア
「同じチームの選手がやるのは初めて見たよ。
これ以上ないくらい素晴らしく、
パワフルな投球だったね」
○井上一樹
「守っててリズムの良さを感じました。
こんな天王山で、
快挙を達成するなんてすごいの一言です」
○英智
「途中から守備に入ったとき、
いつもと雰囲気が違うので緊張しました。
貴重な経験をさせてもらいました」
○川相昌弘
「プレッシャーをかけたくなかったから、
2アウトからベンチの奥で見てた。
勝ったのがよかったし、そこでマサが
ああいうピッチングをしてくれて最高だね」
○立浪和義
「山本さんは先輩ですが
1軍に出始めたのが同じシーズン。
苦労をともにしてきた人だし、しかも大事な試合。
あの投球はすごい気力だと思います」
(名古屋ニッカン)
○平井正史
「5回が終わっていけそうと思いました。
すごいですね。(オリックス時代の)
95年の佐藤義則さんのも見てますし、
最年長記録を2回見ることができました」
○中田賢一
「ベンチ入りしてなかったけど、
ドームに残ってテレビで見てました。
すごいことですよね。
普段から良く話しかけてくれるし、
お世話になっているのでうれしいですよ」
○鈴木義広
「すごいの一言です。
ノーヒットノーランは、僕も大学で
やったことはありますけど、
四球はたくさん出しましたからね。
無四球なのが、またすごいです」
○久本祐一
「山本昌さんは
『オレは昔、こうやって失敗したんだ』って、
自分の失敗談を語ってくれる。
救われる気持ちになったし、勉強になった」
○デニー友利
「初回、最初の2球を見た時は
やばいなと思ったけど、
シーツの二ゴロで落ち着いて、
オイオイって言ってる間に、すごいことになったね」
○岩瀬仁紀
「(祝福に行くのが)出遅れました。
ブルペンにいて、仕事だからしょうがないです。
マサさんはタフな人です。
普段の生活でもタフだなと思うことがある。
ぼくもこれからも頑張れるようにやっていかないと」
(名古屋ニッカン)
★阪神ナインのコメント。
(すべて中スポ、MSN毎日新聞、名古屋ニッカン)
●赤星憲広(阪神)
<1回三直、4回三ゴロ失、6回一ゴロ、9回三ゴロ>
「積極的に打っていったんだけど……。
今日は何を言っても言い訳になってしまう」
●関本健太郎(阪神)
<1回左飛、4回犠打、7回三振>
「序盤は狙い球を絞った?
絞りきれなかったら、
最初のように積極的にはいけない。
谷繁の好リードが影響?
何回も対戦している投手なんだけどね。
重圧? なかった。攻めるだけなんで」
●アンディー・シーツ(阪神)
<1回二ゴロ、4回右飛、7回二飛>
「ヤマモトマサはベリーグットだった。
ベストピッチだった」
●金本知憲(阪神)
<2回左飛、4回三邪飛、7回三邪飛>
「山本昌は調子がよかった?
どうやろなあ。知らん。分からんよ。
切り替えるしかない?
まだ、試合はあるんやからな」
●濱中治(阪神)
<2回左飛、5回三振、8回二飛>
「(山本昌が)よかったんちゃう?
こんな負け方をして、話すことなどない」
●鳥谷敬(阪神)
<2回中飛、5回三ゴロ、8回二ゴロ>
「いい投球? 分からないです。
どんな策を取った? わからないです。
ツボにはまった感じか? そんなことはないです」
●矢野輝弘(阪神)
<3回左飛、5回遊ゴロ、8回三ゴロ>
「今日の山本昌は、
全然どうにもならない感じはなかったが、
こっちも力んでしまった」
●藤本敦士(阪神)
<3回三振、6回中飛>
「よくわからないですけど、自分の中では
甘い球は来ていたんだけど、とらえきれなかった」
●シェーン・スペンサー(阪神)
<9回中飛>
「いつも通りに打席に入った。
自分通りのスイングをした結果がこれだよ」
●中村豊(阪神)
<9回三ゴロ>
「最後はつなごうという意識で代打?
そう思っていない人間はいないでしょう。
山本昌? 僕に聞いてもしかたないでしょ」
(投手の福原忍が3回三振、6回三振)
●正田打撃コーチ(阪神)
「ヒットコースに飛ばなかっただけ。
積極的に打ちにいった選手を責めることはない。
焦り、硬さが見られた」
●和田打撃コーチ(阪神)
「ウチに焦りがあった。バットの振りが大きくなった」
●岡田監督(阪神)
「ここ(ナゴヤドーム)に来たら打てんなあ。
エラーだけやろ。四球もないし。
打線は悪くなかったんやけど……」
★その他の祝福コメント。
◆渡田球審
「攻めてくる投手に対し、
今日は阪神が早打ちでしたね。
(ノーヒットノーランは)
阪神打線が早く打った結果ではないかと思います。
僕は(1軍の)審判になって初めての経験です」
(中スポ、MSN毎日新聞)
◆佐藤義則投手コーチ(北海道日本ハム)
<40歳11カ月でノーヒットノーラン達成。
山本昌に破られるまで最年長記録を保持>
「交流戦の際の会話の中で、
彼(山本昌)が『永く投げ続けるには、
どうしたら良いのか教えてほしい。
200勝をぜひ達成したい』と聞かれたことがあった。、
その時には『短い距離をしっかり
走り込んでおくことが大切。足さえ動けば
いくらでも投げられるはずだよ』と話したが、
もしそれを参考にしてくれていて、
この大記録を達成できたのだとしたら、
とても光栄なことだね。心からおめでとうと言いたい」
(中スポ、MSN毎日新聞)
◆古田監督(東京ヤクルト)
<山本昌と同じ昭和40年会>
「ほんまにすごい。
9回の投球をテレビで見ていたが、
緩急を使って、淡々と投げていた。
コントロールと緩急でね。プロ野球選手のかがみだよ。
速い球があるわけでもないが、
135キロあれば抑えられることを証明した」
(中スポ、MSN毎日新聞)
◆山﨑武司(東北楽天)
<16年間、中日でともにプレー>
「よかったじゃん。
おっさん連中の励みになりました。
僕もうれしいね」
(中スポ)
◆関川浩一(東北楽天)
<中日OBがお祝いのコメント>
「すごいね。さすがです。
この勢いで早く200勝してほしいです」
(中スポ)
◆鹿島投手コーチ(東北楽天)
<かつての同僚の快挙を喜ぶ>
「ウチの投手陣にほしいね、って書いておいてよ」
(中スポ)
◆工藤公康(巨人)
<同じ40代左腕の快挙を聞き>
「マサ、おめでとう。
勝ち星(215勝)は抜かれないと思うけど、
ノーヒットノーランは並べるように頑張るよ。
(最年長記録は)来年、オレが抜くよ」
(名古屋ニッカン)
◆山本秀明氏(日大藤沢高監督)
<兄の快挙を喜ぶ>
「本当にすごい。
この調子で200勝を達成してもらいたい。
僕が甲子園に行くのと、(兄の)
200勝がどっちが早いですかね」
(名古屋ニッカン)
◆小山裕史代表(ワールドウイング)
<山本昌の「若さ」について>
「マサ君の筋肉は20歳台半ば。
(肩関節の)可動域も広がっています」
(名古屋ニッカン)
○伊藤球団代表
「ノーヒットノーランによる報奨金は
球団の規約の中に定められていますから。
その額はちゃんと支払います。
(最年長、無四球などの付加価値は)
ま、これからじっくり検討します」
(中スポ)
○落合監督
<ベンチ前では帽子を取り、最敬礼。
山本昌をお辞儀をして出迎える>
「何も言うことはありません。
こんなゲームでノーヒットノーランをやるなんて、
ご褒美だろ。(山本)マサへの。だって初めてなんだろ?
きょうはすべてにおいて良かった。
良くなきゃこんなことはない。
味方のファインプレーに助けられたわけでもなく
本当の意味でのノーヒットノーランだ。
予感? それはなかったなあ。
1人ヒットを打たれたら、
岩瀬につなげばいいやと思ってたよ。
そこまで引っ張らないと、
お客さんに怒られちゃうからな」
(中スポ、サンスポ、スポーツ報知、共同通信社、
MSN毎日新聞、名古屋ニッカン、CBC)
☆今日のコメントから!(16日)
○井端弘和
<1回、ライトへ先制のホームラン
広いナゴヤドームで初のライトフェンス越え>
「打ったのはストレート。
ホームランは狙ったわけじゃないですが、
右方向へしっかりと打てました。
練習でも打てないような当たりにびっくりです。
(打球が飛んだのは)逆方向だったけど、
外の球をしっかり振ったら入ってくれました。
あっちの方向には、今年はタイムリーしかなかったし、
練習でも入ったことがなかったから
しかも大事な一戦で打てて、ちょっとうれしい」
<広島で元気を取り戻し、チームは5連勝>
「(チームは)全然心配してなかったです。
減ってるけど、まだマジックなんて。
残り20何試合もありますからね。
マジックの数が問題ではなく、
あとの残り試合を全力で戦えば
優勝が待っているということ」
(公式HP、中スポ、スポニチ名古屋、名古屋ニッカン)
○タイロン・ウッズ
<4回、34号2ランホームラン>
「打ったのは、ストレート。
コースケ(福留)が2塁まで行ってくれたので、
何とかホームに還すことを考えて強く振った。
カーブとかストレートとかじゃなく、
ストライクなら全部振っていくつもりだった。
いい所に飛んでくれたね。
久々に名古屋で打ててハッピーだよ」
<これで打点は105。来日以来のベストを更新>
「グレイトだよ。それはたくさんのチャンスを
つくってくれているチームメートのおかげでもあるよ。
いつもたくさんチャンスをつくってもらえて、
そこで打っているということだね。
残り24試合あるから本塁打も40本行きたいね。
40本までいけば、いいシーズンだったと言えるけどね」
(公式HP、中スポ、スポニチ名古屋、名古屋ニッカン)
◆佐藤充
<ナゴヤ球場での2軍練習に参加。
高橋投手コーチを相手に遠投。
投げ方を確かめながら、強めの球を放る>
「ビデオで見てもフォームのどこを
直さなきゃいけないというところはないんです。
10日間で戻れるように頑張ります」
(中スポ<ドラ番記者>)
○落合監督
<ベテランの活躍で阪神との直接対決に2連勝。
そしてナゴヤドームでの阪神戦は10戦全勝>
「こういう試合でこういうゲーム。
(こんなことは)初めてだな。
長いことやっていて...。
でも結果的にそうなったけど、
見ている方はがっぷり四つの野球じゃないか。。
力と力の、ガチンコ勝負を見られたんじゃないかな。
ゲームに関しては投げる人が投げて
打つ人が打つというゲームができた。
見ているファンも面白かったと思う」
(公式HP、中スポ、名古屋ニッカン、CBC)
記録備忘録。(16日)
◇山本昌の投球内容
【打者】28【投球数】97【安打】0
【三振】5 【四死球】0 【内野ゴロ】9
【内野飛球】2【内野邪飛】2
【内野ライナー】1【外野飛球】8【内野失策】1
(内野ゴロは犠打1を含む)
山本昌が今年5月25日、ガトームソン(東京ヤクルト)以来
プロ野球73人、84度目のノーヒットノーランを達成。
中日の投手では、川上憲伸が
02年8月1日の巨人戦で記録して以来10人目。
41歳1カ月での達成は、95年8月26日に
佐藤義則(オリックス)が近鉄戦で達成したときの
40歳11カ月を上まわるプロ野球史上最年長記録。
この日、許した走者は、4回先頭の赤星の
失策出塁のみ(三塁手・森野のエラー)。
許した走者1人だけで完封した『準完全試合』は
今年6月8日、斉藤和巳(福岡ソフトバンク)以来42度目。
四死球なし、失策の走者1人だけで
完全試合を逃したのは、1リーグ時代の
1948年9月6日の真田重蔵(太陽)に次いで2度目。
2リーグ制後は初。準完全試合でも最年長記録。
PS 今夜の渡邉選手。
9回、ウッズに代わり一塁の守備固めで登場。
ベンチ前でのキャッチボールでは、
普通のキャッチボールではなく、
相手にゴロを要求するなど、
日藤の先輩の大偉業を不意にしないように
かなり神経を使っているように感じました。
確かに大事な場面で一二塁間を抜けたり、
不意のセフティバントとかもあったりしますからね。
しかし今夜の阪神の打球は
全体的に左方向が多かったです。
そして最後のサードゴロ。
神奈川軍団・森野からの送球をしっかり掴み、
大偉業にしっかり花を沿え、歓喜の輪に加わりました!
ところで今朝の中スポにて
その人柄で愛される昌さんについて、
渡邉選手の思いが載っていましたので、紹介↓
◇渡邉博幸
「マサさんが投げる時って本当に緊張する。
特に最近そうですね。
後輩のぼくがいうのも何ですけど、
どうしてもマサさんには200勝をしてほしいんです。
だからボールが飛んできたら
絶対にアウトにしてやる。
打席では絶対に得点に絡んでやると思っているんです。
ぼくだけじゃなく、チームのみんながそうなんです」
(中スポ『番記者のちょっといい話』より)
日大藤沢高の、そしてドラゴンズの
後輩だからというだけではない
尊敬の気持ちが良く出ていていいですね。
ところがその続きに出ていましたが、
試合後、大切な200勝のボールを
なんと渡邉選手が隠して困らせ、
さらにデニーがスタンドに投げこむフリをして、
昌さんを慌てさせたそうです。
尊敬している先輩なのに...。思わず和んでしまいました。