おそるべし前田2000本フィーバー、竜投こっぱみじん。
広島市民球場での対カープの第2戦。
前田智徳の通算2000本安打まで、ついにあと1本。
広島市民球場は、それを見ようとなんと超満員!
カープファンで真っ赤に染まったスタンドで、
まさに敵役となったドラゴンズナイン。
悲しいかな、その役割をきっちりと果たしてしまったようです。
◇セントラル・リーグ公式戦 広島-中日 17回戦 (1日・広島市民球場 | 中日11勝6敗) | ||||||||||
29541人 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R |
中 日 | 1 | 1 | 0 | 0 | 3 | 2 | 0 | 0 | 0 | 7 |
広 島 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 8 | × | 14 |
[敗] 岡本(50試合3勝2敗) [D本] 中村紀洋16号、ウッズ32号2ラン、立浪2号2ラン | ||||||||||
[Dバッテリー] 小笠原、鈴木、平井、高橋、岡本、久本 - 谷繁 |
【ゲームレビュー】
中継ぎ陣がリードを守りきれず逆転負け
6回、平井が栗原にソロを打たれ、7回は高橋が2失点。
続く8回に1死一、三塁で岡本が代打・嶋に逆転の3ランを浴びた。
代わった久本も流れを止められず、8回だけで計8点を失った。
打線は5回にウッズの2ランなどで逆転し、
6回には代打・立浪の2ランで追加点を奪った。
7回以降は広島の継投策に封じられた。
(中スポ、共同通信社、ニッカン式スコア)
まさに想像を絶するゲームだったなと…。
普通なら7-3となった時点で逃げ切れるパターン。
しかし前々日に川上に8回途中まで投げさせ、
前夜も朝倉が9回を完投。
なぜそうさせなくてはいけないのかが、
十分にわからせることとなったゲームでした。
前田智徳が通算2000本安打まであと1本。
この日の広島市民球場は、それを見ようと超満員!
29541人も入ったようですが、その9割がカープファン。
真っ赤に染まっての大歓声は、まるで優勝決定試合のよう。
完全アウェーは甲子園で慣れてはいるでしょうが、
今回のそれは、それ以上だったのでは。
中村紀洋の追撃の一発や、ウッズの勝ち越し2ラン、
また立浪の通算3500塁打となる2ランのときは、
球場全体が完璧にシーンとなりましたからね。
案の定、先発の小笠原は、
それに完全に飲み込まれ、初回2発を浴びての3失点。
その後も毎回のように四球で走者を出すなど、制御できず。
しかしその小笠原が4回に降板したことが、
中継ぎ陣に歪みをもたらし、8回に完全に手詰まり状態。
7回のピンチで前田智徳を併殺に取った岡本がそのまま続投。
8回、2死から打席に送られた時点でこれはまずいなと感じました。
6回に平井が一発を浴び、7回には高橋がつかまり2失点。
さらに7回のドラゴンズの攻撃はいかにもあっさりと
クリーンアップが三者凡退に終わったことで、広島ペース。
危惧していたことは、8回先頭、栗原の四球で現実となり、
森笠のレフトへのポテンヒットは完全に流れでのもの。
そして1死一、三塁から飛び出した代打・嶋の逆転3ラン。
初球、外角高目のスライダーをレフト最前列へ。
これで完全に勝負は決まってしまいました。
こうなると、あとは前田智徳の2000本安打達成だけ。
球場全体が完全に出来上がったお祭りムードのなか、
登板となった久本には酷だったかもしれませんね。
結局、想像もつかないような、1イニングス8失点。
かなりキツいゲームとなってしまいました。
9月いきなりのゲームで中継ぎ陣の崩壊。
今後の戦いに向け、不安要素が早くも露呈しましたが、
普通のゲームではなかったことを差し引いても
不安な部分は残ったかもしれません。
特に夏場まで頑張ってきた岡本、平井の不調が顕著。
旬の男だった高橋も今までの貯金を
すべてはき出してしまいましたし、
体調不良後登板のない岩瀬を含め、現状はかなり厳しいですね。
首位・巨人が敗れたために差こそ縮まりませんが、
終盤の抑えが強固な阪神と比べ、名ばかりの中継ぎ陣では、
相手にとって与しやすしとなってしまうかも。
早急な整備とコンディションの復調を願うばかりです。
通常のゲームなら、おそらく回らなかったであろう、
8回の第5打席で、ライト右へヒットを放った前田智徳選手。
通算2000本安打達成おめでとうございます。
ゲームがああなってしまったので、
単なるプロ野球ファンの立場で見ていましたが、
まさに感動的な達成シーンとなりました。
あんなにファンに愛され、幸せだなとも思いました。
ただカープファンも十分に満足されたでしょうし、
お祭りムードは、もうおしまい。
ドラゴンズナインには、しっかり切り替えて、
特に投手陣には気を引き締め直して第3戦を戦ってもらいたい。
先発予定の中田の制球がポイントとなってくるでしょう。
ダメージの大きな中継ぎ陣を休ませるためにも、
ここは長いイニングを放ってほしいところです。
クライマックスシリーズ進出マジックも一時消滅。
浮かれ気分を排除して、ここはしっかり勝ち越しを。
そして地元での首位攻防を迎えてもらいたいです!
★プレーヤーズ・ボイス(1日)
●岡本真也
<逆転3ランを浴びるなど4失点で負け投手>
「力がないだけ」
(共同通信社、時事通信)
●立浪和義
<6回、代打でライトへ2ランを放ち、
史上22人目の通算3500塁打を達成>
「初球から高い球を狙っていこうと思っていた。
いい形で点が入ってよかったです」
<しかしチームは逆転負けし、勝利に結びつかず>
「この時期、記録のことは関係ない。
チャンスに使ってもらっているので結果を出すだけ」
<広島・前田智徳の2000本安打へのコメント>
「足が悪い中、大勢の観客の前で
決められてよかった。左では1番の打者だ」
(共同通信社、時事通信1、2、名古屋ニッカン)
●森野将彦
<初回、レフトへ先制タイムリー>
「いいところに落ちてくれました」
(名古屋ニッカン)
●落合監督
<中継ぎ陣が踏ん張り切れず、逆転負け>
「ホームゲームじゃないし、負ける時はこうやって負ける。
1イニングに8点なんて誰が考える。
それが現実に起きるのが、野球だ」
(共同通信社、MSN毎日新聞、名古屋ニッカン)
ドラゴンズが勝って、野球ファンとして
前田選手の2000本安打達成を心から
お祝いしたかったのですが・・・
見るも無残な結果になってしまいました。
お祭りも終わったので中田投手に
頑張ってもらいましょう。
完投、お願いっ!
投稿: ドラゴンズブルー | 2007年9月 2日 (日) 07時07分
8回裏の逆転3点被弾は……あ~、やっぱり
最前列に舞い降りましたか。現地に行くと
よく分かりますが、想像以上に狭いです、
市民球場(苦笑)。
と、負け惜しみはこれくらいにして、痛い大逆転負け
でしたね。今日は中田投手に踏ん張ってもらい、
中継ぎ陣の気持ちの切り替えの一日に
してほしいです。
投稿: ドライチ | 2007年9月 2日 (日) 07時20分
前田フィーバーの雰囲気に中日投手陣が完全に
飲まれてしまったようですね。
しかし優勝を争っているチームが、そんなことでは
先が思いやられます^^;
特にベテラン平井、岡本にはもうちょっとしっかり
してもらいたいです。
負け越すわけには行きません。
今日は何としても勝って欲しいですね。
投稿: daojing(オヤジ) | 2007年9月 2日 (日) 07時22分
記念すべき試合の観戦お疲れ様でした。
ドラファンは肩身の狭い状態だったと思いますが、
メモリアルゲームの観戦は思い出になりますね。
それにしても、中継陣の負の連鎖。。。
気持ちを切り替えて勝負の9月を乗り切って
もらいましょう!
投稿: ギンタロウ | 2007年9月 2日 (日) 11時56分
そういえば、現地観戦でしたね。
試合の方は、しょっぱい結果でしたが
前田選手のメモリアルデーを見れたのが
印象に残りそうですね。
(一挙8失点もそうでしたが(^^ゞ)
それにしても、空気に思いっきり呑まれた
中継ぎ陣・・・・・。
久本は毎度の事なので(言い過ぎww)
聡文が心配です。
昨年だったか、一昨年か忘れましたが
ココの球場で同じようにやられて
抹消になった記憶があります。
立ち直れますかね。
今日は、お祭りも終わったので
しっかり勝って勢いに乗りたいですね。
投稿: dai | 2007年9月 2日 (日) 12時19分
タイロン・立浪に一発が出た時は勝ちを確信したのですが…(>_<) 小笠原先発試合で、まさか14失点とは誰も想像しないですよね(--;) 後から考えると、4回3失点は他の投手陣に比べるとましなほうでしたね(笑)
お祭りは昨日だけで終了です=3 しっかり勝ち越してから、巨人を迎え撃ちましょう(^^)/
投稿: さかティー | 2007年9月 2日 (日) 15時00分
みなさんコメントありがとうございます!
昨夜は帰宅が遅くなり、そのまま爆睡で、
PCを開けず、返事が遅くなったことをお詫びいたします。
>ドラゴンズブルーさん
できれば、前田智徳選手の2000本安打も出て、
ドラゴンズが勝ってくれれば、文句なしだったのですが、
まさかあんな結末になってしまうとは(T^T)
中田投手の完投、期待したのですが、うーん…(T^T)
>ドライチさん
市民球場、いい球場でしたが、
外野フェンスがちょっと低いですね。
ライナー性でも簡単にホームランになってしまうと辛い。
再来年完成予定の新球場では、
その辺は直してもらわないといけませんよね(^^ゞ
>daojing(オヤジ)さん
あの地鳴りのような歓声は、滅多に味わえません。
しかし今後の厳しい戦いでは
そういうなかでも勝っていってもらわないと。
慣れているはずの中継ぎ陣が、
飲み込まれたのはショックでした(T^T)
>ギンタロウさん
満員にはなるだろうとは思っていましたが、
あんなムードになるとは、思いもしませんでした。
こういう経験は滅多にないので、
その辺はとても良い経験になりました。
カープファンの熱さも感じられましたし(^^)
それにしても9月連敗、きついです。
ナゴヤにか返って、みんなでサウナですね!
>daiさん
たとえ負けても、ただでは帰らないというか、
いいお土産をいただいたなと思っています(T^T)
高橋投手、6回は締めてもらいたかったのですが、
状態が良くなかったですね。
久本、菊地両投手も含め、左腕の中継ぎ陣の
奮起も願いたいところです。頼むよォ…。
>さかティーさん
通常なら、立浪選手の2ランで決まりのパターン。
勝ちパターンの投手が出てきて軒並み打たれては
ほんと元もこうもないかなと。
小笠原投手、振り返るとヒットは初回ぐらいなんですよ。
四球が痛かったなと思いました(T^T)
祭りは今度こそ終わらせて、ナゴヤでリスタートを。
投稿: Toshikichi | 2007年9月 3日 (月) 07時25分