中田14勝、ノリ満塁弾、平田初安打最後竜圧勝!
中田、奪三振王より日本一
あと3つ…5イニング8Kで交代
レギュラーシーズンの戦いも残りあと2試合。
ドラゴンズは、神宮で東京ヤクルトとの最終戦。
中7日で先発したのは、チーム最多13勝の中田賢一。
翌週からのクライマックスシリーズに向けてと、
初タイトルの奪三振王をかけてマウンドとなりましたが、
ゲームは一方的な展開で進んでいきました。
◇セントラル・リーグ公式戦 東京ヤクルト-中日 最終戦 (6日・明治神宮野球場 | 中日17勝7敗) | ||||||||||
27203人 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R |
中 日 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 8 |
ヤクルト | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |
[勝] 中田(28試合14勝8敗) [D本] 中村紀洋20号満塁 | ||||||||||
[Dバッテリー] 中田、小笠原、平井 - 小田、清水将海 |
【ゲームレビュー】
投打で圧倒し8-1で大勝
1回、四球の井端が盗塁と暴投で三塁へ進み、
ウッズの適時打と平田の2点適時打で3点を先制。
6回、イ・ビョンギュの適時打で1点を加え、
さらに代打の中村紀洋が満塁本塁打で試合を決めた。
先発・中田が走者を許しながら要所を締め、
5回無失点の投球で14勝目。6回から小笠原、
9回から平井とつなぎ、東京ヤクルト打線を1点に抑えた。
(中スポ、共同通信社、ニッカン式スコア)
消化試合とはいえ、相手の古田PMの
引退メモリアルゲームでもあり、
けっこう観衆が多かったこの日の神宮。
しかしゲームは初回から一方的な展開となりましたが、
相手先発・松井がバタついている間に、
井端の四球に盗塁、さらにワイルドピッチから
4番・ウッズのライト右へのタイムリー。
さらにこの日5番のイ・ビョンギュがレフト左に落とし、
二、三塁から、6番・平田が待望のプロ初安打!
カウント0-1からの2球目、内角低目のストレートを
詰まりながらも、二塁後方へ落とすヒット!
上がった瞬間から「落ちてくれ!」と叫びましたが、
うまく落ちてくれてうれしかったですね。
本人は一、二塁間に挟まれてしまったものの、
その間に2点が加わり、今回こそは
しっかり打っての2打点となりました。
前回の試合で昇格即7番スタメンで、4打数無安打。
それでも試してくれたうえ、6番に上がるなど
期待が大きかっただけに、この1本はうれしかったことでしょう。
自分の打席に多々チャンスが回ってくるのは運もある証拠。
明日もスタメンのチャンスはあります。
続けて打てるように頑張ってもらいたいですね。
さらにこの日は、6回にビッグイニング!
スミ3になってしまい、もう一押しほしかったところで
あと1本も出てくれてうれしかったですね。
ヒットと盗塁の井端と四球のウッズを置いて、
イ・ビョンギュがラッキーながら
一、二塁間を抜くタイムリーで追加点を挙げると、
平田三振のあとは、続けざまの代打攻勢。
柳田の代打・立浪が四球を選ぶと、トドメとなった
小田の代打・中村紀洋のグランドスラム!
東京ヤクルト2番手・花田のカウント1-0からの2球目、
内へのシュートを低い弾道のライナーながらも
レフトポール際ギリギリに落とす一発。
けっしてきれいな当たりではないものの、価値ある一撃。
腰痛をかかえ、状態のよくない中村紀洋が
気持ちで持っていった満塁弾、出た瞬間は大騒ぎでした!
それ以降は、古田PMの『絶妙なリード』があっただけに
ダメが押せませんでしたが、これで十分。
このところ拙攻気味な打線が8点を奪えたことがまずヨシ。
後は主力となる選手個々が、CSに向け、
より一層調子を上げてくれたらと願いたいところです。
一方、投手陣では先発・中田が5回を無失点。
初回、やや不安定で、田中浩康のヒットと
ラミレスへの死球で一、二塁。
ガイエルに大きなライトフライを浴びたうえ、
リグスにストレートの四球。
3点がセーフティーリードにならないのかと
やや不安でしたが、続く宮本を初球、
外角高目のストレートで一塁ファウルフライ。
これが大きかったですね。
以降は、走者こそ出すものの、要所を締める投球。
好打者の青木を2打席連続三振に打ち取ったり、
最終イニングでは、それまで2安打を浴びていた
田中浩康を二ゴロに打ち取ったうえ、
ラミレス、ガイエルを連続の空振り三振。
8奪三振で惜しくも奪三振王にはあと3個届かなかったものの、
5回無失点と良いカタチで終われたのでは。
細かい変化球の制球など、課題はありますが、
14勝目をマークし、CSへ弾みが付いたのでは。
次週の阪神戦ではさらに虎キラーぶりを発揮できるよう、
進めていってほしいですね。
また6回からは、2番手で小笠原が登板。
登板直前に5点の追加点をもらったこともあり、
前回の広島戦よりは落ち着いた投球。
『代打・オレ』との対戦では花を持たせましたが、
それ以外はしっかりと切り、3回を2安打無失点。
CSでの登板はどの辺かはわかりませんが、
上々の投球だったと思います。
ついに明日の横浜戦が、今季144試合目。
ビジターでのゲームとなりそうですが、
できれば勝ちたいですね。
この日、村田が引退する佐々岡から一発を放ったため、
ウッズの本塁打王はやや厳しい状況となりましたが、
できればハマスタでの一発を期待したいところ。
さらにCSへ向けて山井、朝倉が良いカタチで入れるための好投も。
そして今季11勝12敗と1つ負けている
横浜との対戦成績を何とかタイにして、
レギュラーシーズンを締めてもらいたいです!
☆ウィナーズ・ボイス(6日)
◎中田賢一
<5回を5安打8奪三振無失点でチーム最多の14勝目>
「テンポよく投げることだけ集中してやりました。
カウントがよく取れてどんどんいけたかなと思います。
(粘りの投球に)今年はずっとそうなんで
まあ気持ちだけ切らさないようにしっかり投げました。
(球も走っていた)それが僕の強みだと思っているので、
これは継続してやっていきたいですね。
(今後に向けて)与えられたところに僕はしっかり
投げるだけなんで、まあどこで投げろって言われようが
準備はしっかりしていきたいと思います。
(ファンに)まだ先、試合がありますけど、
1つ1つ勝っていきます。がんばります。ありがとうございました」
<先発談話>
「ストレートはしっかり腕を振れていたし、
フォークの感覚もよかった。
あとは今後にむけてカーブ、スライダーの精度を
もう少し上げたかったです」
<5回まで8奪三振。
奪三振のタイトルにあと3個及ばなかったが>
「あと3奪三振? ああ、そうだったんですか。
でもそれはいいでしょう。
予定通りの降板? そうですね。三振は意識しなかったです。
課題のストレートとフォークで押していけた。
ヒットはそこそこ打たれたけど、カウントが悪くなることはなかった。
走者を背負っても、速いテンポを意識して投げることができた」
<3年目の今季は初めて1年間ローテーションを
守り切ってチームトップの14勝を挙げた>
「14勝? できすぎです。これを次につなげていきたい」。
(公式HP、中スポ、サンスポ、スポニチ名古屋、名古屋ニッカン)
○中村紀洋
<6回、レフトポール際へ満塁ホームラン>
「打ったのは、シュート。
うまく打つことができました。
少し詰まったけどうまいこと切れずに入ってよかった。
(前の打者の)立浪さんが四球を選ばれていたので、
とにかく積極的にいこうと思ったのがよかったと思います」
<4年ぶりの20号が代打では自身初の満塁本塁打。
歴代2位タイとなり、王監督の記録にあと1本と迫る>
「狙った? いや、まあ、ははは…。
記録は15本? えっ、そうなん?
王さんまで何本? あと1本か。よっしゃ、打ったろ。
何とか15本までいきたいですね。
それを目指して、王さんを超えられるようにがんばります」
<腰痛は一進一退の状態。大事を取って
2試合連続スタメンから外れたが、今もしびれを感じている>
「クライマックスシリーズ前に1本出て良かった?
そんなんよりも早く体が治ってほしい。
まだ、しびれてるけどな…。
何とか治して、クライマックスシリーズでは、
スタート(先発)からいけるようになることを、
自分でも祈っています」
(公式HP、中スポ、サンスポ、共同通信社、時事通信、
毎日jp、スポニチ名古屋、名古屋ニッカン、デイリー)
○平田良介
<初回2死二、三塁で、二塁後方に
ポトリと落ちる右前2点タイムリー。
記念すべきプロ初安打を打点付きで飾り>
「球種はわかりません。すごくうれしいです。
初めてのヒットに打点がついて、いいところで打てて良かったです。
落ちろと思って走りました。いいところに落ちました。
<プロ初スタメンとなった4日は押し出し死球で
プロ初打点を挙げたものの、4打数無安打に終わり>
「ヒット打たないとどうにもならないと思った」
<この日の試合前のティー打撃で
立浪から下半身の使い方をアドバイスされ>
「タイミングが合ってなくて、
立浪さんからタイミングの取り方を教えてもらったんです。
打つときに体が入りすぎていたので修正するよういわれました。
ありがたいです。バットでとった打点なのでうれしい」
<大阪桐蔭高の後輩・中田が
北海道日本ハムに指名されたが>
「自分のことで精いっぱい。
結果が出ることによって、
去年より1つ1つ成長しているのかなと思います。
このまま1軍に帯同したい。
クライマックスシリーズも同行できたらいいです。
上に残れるよう頑張ります」
(公式HP、中スポ、サンスポ、時事通信、スポニチ名古屋、名古屋ニッカン)
○タイロン・ウッズ
<初回、ライトへ先制タイムリー>
「打ったのは、ストレート。
ランナーを返すことに集中していたよ」
<試合中盤は2四球に泣かされ、一発はなし。
横浜・村田がこの日36号を放ち、1差をつけられたが>
「村田? 知らん。
オレはもうタイトルには興味がない
投手が誰を1番恐れているか、わかるだろ。オレがキングだ。
本塁打王は3回も取っているんだから、それより日本一だ。
まだなっていない日本一になりたいんだよ。
横浜戦? どうせ明日(7日)は全部四球だろ。
歩かされるよ。あいつらは弱虫だからな」
(公式HP、中スポ、サンスポ、名古屋ニッカン)
○イ・ビョンギュ
<3点リードの6回1死一、三塁で、ライト前タイムリー>
「打ったのは、ストレート。
最低でも外野フライを打とうと思ったら、
ヒットになってよかったです」
(公式HP、東京中日)
○小笠原孝
<6回から2番手で登板。3回を2安打無失点>
「投げることは決まっていました。
低めにはまあまあですけど、決まっていたと思います。
打席に入ったので、ヒットも打ちたかったんですけどねえ。
きょうゼロで抑えられたことがよかった。
まだ終わりじゃないので気持ちを切らさないようにいきたい。
このままいい形で気持ちよく入っていきたいです」
(中スポ、名古屋ニッカン)
◆福留孝介
<ナゴヤ球場でランニング中心のリハビリメニューをこなす。
朝倉が投球練習をしているところに顔を出すと、
バッターボックスに立ち、約10球ほど球筋を見ることも>
「特別なことはやってないよ」
(東京中日)
○落合監督
<5回82球で先発・中田を降板させたことに>
「中田のタイトル? 欲しいのなら先にとっておけ。
タイトルってそういうもんだよ。
アイツのためにやっているわけじゃないから。
内容? それは本人に聞かなきゃわからない。
けど、ゼロで抑えたってことはよかったんだろうな。
でも、その中で打たれてるのが何かってのを考えたら、
バッテリー間でもうちょっと詰められるんじゃないか」
(中スポ、毎日jp、スポニチ名古屋)
今日の公示。(6日)
◆セ・リーグ
【出場選手登録】
△中日 柳田殖生内野手
(共同通信社)
◇柳田殖生
<5日の練習で1軍に合流。
この日出場選手登録をされる>
「フェニックス・リーグがある
宮崎に行くものだと思っていました。
残り2試合。使われても代打だろうけど、
2打席に勝負かけたいです」
<自身の強みは、勝負強さと語る>
「高校、社会人と大舞台でよく打てるんですよ。
地方大会はからっきしなんですけどね。
クライマックスシリーズのような短期決戦は
簡単に味わえないので、もちろんメンバーに入りたい。
初本塁打の時みたいに、もう一回、
びっくりするような仕事をしたいですね」
(中スポ)
中日ラスト登板を終えたデニーに代わり、
この日、2年目の内野手・柳田が登録され、
7月15日以来の1軍昇格を果たしました。
ファーム日本一後、広島に招集された若竜から
堂上剛裕、森岡、新井、平田に続き、5人目の抜擢。
早速この日『7番・サード』スタメンでテスト出場を果たしましたが、
2回の第1打席は、カウント2-2から外のフォークに見逃し三振。
続く4回の第2打席も、カウント2-2から
外へのストレートに、同じく見逃し三振。
結果この日は、2打数無安打2三振。
バットを振れず、6回のチャンスには打席はなし。
代打の切り札・立浪にその場を譲ることとなりました。
ドラフトからの話題。(6日)
◆赤坂和幸(浦和学院高)
<東海テレビ『ドラゴンズHOTスタジオ』に生出演>
「メチャクチャ緊張しました。
(目標の投手は)朝倉さん。
朝倉さんのスタイルがずっと好きだったんです。
シュート? 教えてもらえたら最高です」
(中スポ)
◆樋口賢(尾道商高)
<赤坂とともに『ドラHOT』に生出演>
「始まってからは意外と緊張しなかったです。
(目標の投手は)川上さん。
川上さんは自分らしさを持っていて、
自分のピッチングをしている、という感じがします」
(中スポ)
高校生ドラフトで指名を受けた
1巡目の赤坂投手と3巡目の樋口賢投手が
週末を利用し、ナゴヤのマスコミに初登場。
東海テレビ『ドラゴンズHOTスタジオ』に生出演しました。
初対面となったこの2人、やはり緊張していたようですね。
昨夜は試合開始前に通路を上がって行ったら、
Toshikichiさんが座ってらっしゃったので
ビックリしましたが、偶然にお会いできるというのも
嬉しいですね~。有難うございました。
中田投手、ピンチは招きながら粘りきるという
持ち味は出せたのではないでしょうか。
CSに向けてしっかりと調整していけば、
次はもっといい内容で勝利できそうです。
それにしても、平田選手は強運もありますよね。
スター候補生は実力以外に、持って生まれた
“何か”があるものですが、平田選手も
間違いなくそういう雰囲気がありますね!
投稿: ドライチ | 2007年10月 7日 (日) 09時10分
師匠も観戦でしたか。
乙カレーさまでした(^_^)
久しぶりに楽に見れる試合でしたね。
いつも点が入らなくてモヤモヤしているのに
これだけ取ってくれれば、安心してお酒が
飲めました(爆
やっぱり平田くんは、何か持ってますね。
チャンスで回ってくる巡り合わせもですが
ヒットで打点を稼いでくれました。
今度は、良い当たりで打点を上げてほしいです。
今日は、今季最終戦です。
しっかりとした野球をやってCSに
臨んでほしいです。
投稿: dai | 2007年10月 7日 (日) 12時51分
いつも楽しく拝見させていただいております。 私のブログはまだまだですが頑張っておりますので、気が向いたら覗いてくださいね ランキングクリックしておきました!
投稿: 世界一の不動産王 | 2007年10月 7日 (日) 15時45分
中田投手はタイトル残念でしたが
その分CSや日シリでMVP狙ってもらい
ましょう。
平田選手も初安打が出てホッとしたでしょうね。
オフはやるべき事が分かっただろうから
来季が楽しみです。
最終戦、頑張ってもらいたい。
投稿: ドラゴンズブルー | 2007年10月 7日 (日) 16時43分
みなさんコメントありがとうございます!
昨夜も観戦してきました(^^)
今季はハマスタ観戦が1勝1敗だったので
勝って終わらせたかったのですが、残念。
敗戦のショックに電車内で爆睡でした(T^T)
>ドライチさん
こちらこそお会いできてうれしかったです(^^)
神宮で締めておけば、シーズンスッキリ終われましたが。
中田投手、まずまずの好投。
あとは細かい制球さえ安定させれば、
CSもいけそうな気がします。
平田選手、初ヒットよかったですね。
やはり『何か』は持っています、そんな気がします!
>daiさん
こちらこそ乙カレーです(^^)
やや肌寒い神宮でしたが、ゲームは大勝。
中押しができたのが大きかったです。
平田選手、ハマスタでは猛打賞。
うまくいけばCSも帯同できそうです。
>世界一の不動産王さん
ありがとうございます。
ブログ覗かせてもらいました。
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>ドラゴンズブルーさん
中田投手、これからのシリーズでぜひとも好投。
チームに貢献してもらいたいです。
特にCSの第1ステージで勝ってほしいです。
平田選手、今後も楽しみな存在(^^)
ただまだまだ鍛錬は必要、頑張ってほしいです!
投稿: Toshikichi | 2007年10月 8日 (月) 06時09分