いざ竜鯉同率決戦、きょうから広島3位天王山。
今シーズンもいよいよ残り15試合。
現在62勝62敗5分けで3位タイのドラゴンズ。
きょう19日からは、いよいよ直接対決。
同率で並ぶカープと敵地・広島市民球場での3連戦に臨みます。
クライマックスシリーズ進出を懸けての『3位天王山』。
この対決を制して、3位の座を完全確保してほしい。
大事な一戦を前に向けての調整を行った竜戦士の声を集めました。
ドラゴンズトピックス(18日)
◇吉見一起
<きょう19日の広島3連戦の初戦先発が濃厚。
右肩痛から復帰後の初勝利を目指す>
「次はもっと長いイニングを投げられるよう頑張りたいですね」
(中スポ)
◇中田賢一
<左ひざ痛から満を持しての復帰。
20日の第2戦に先発予定>
「(2軍戦での好投で)変なイメージはもうないですね。
体? 何ともないです。大丈夫です」
<復活の課題に挙げていた直球も本来の力強さが戻ってきた。
ただ最高の投球だったように思えた前回のプロアマ交流戦も
『ある球』が投げられなかったことで納得がいかなかった>
「外角低めの直球ですね。
その球を投げたいんです。あとちょっとなんですよ」
<短い言葉に巻き返しへの決意を込め>
「頑張ります」
(中スポ、スポニチ名古屋、ニッカン、名タイ)
◆川井進
<出場選手登録を抹消されているが、広島入り。
再登録は20日から可能だが、第3戦に先発起用される可能性が高い。
2軍には数日間しかいなかったが、微調整を行ってきたよう>
「ファームで修正? ファームにいた2、3日だけでは、修正が難しいです」
(東京中日)
◇小笠原孝
<9月に入って未勝利だが、この日『特守』を敢行。
個別に約20分間、森コーチのノックを受ける。
広島遠征にも帯同。中5日での第3戦先発もありそうなムード>
「体のキレを戻したかった。
(ノック効果を)試合で出せればいいんですけど」
(東京中日、スポニチ名古屋)
◇森バッテリーチーフコーチ
<山本昌、小笠原の両ローテーション投手を広島遠征に帯同。
ナゴヤドームの投手陣練習を終え、報道陣をけむに巻き>
「知らない」
(スポニチ名古屋)
◇高橋聡文
<中スポ『丸ごと高橋選手』より。
以下ミニインタビュー、今季好調のワケは?>
「体が強くなったと思います。
投球フォーム的なものもありますけど、
今年は肩、ひじの状態が落ち着いてきました」
<今年はウエートトレーニングも積極的に増やしている>
「今年は太りました。
春先から比べると体重が5、6キロ増えています。
増えた分は、自分では筋肉だと思ってます」
<体のケアは>
「今年から始めた『おぎ体操』が大きいと思う。
春のキャンプで佐藤亮太君(ニックネームが『おぎ』)に
教えてもらった体操なんですが、
今年はブルペンで投げる前にいつもやってます。
肩回りとかを柔らかくするストレッチなんですけど、
これをやると肩の回りがいいんです」
(中スポ)
◇森野将彦
<打率.329、6本塁打と広島戦を得意とし、
9月は61打数25安打で打率.410と打撃好調をキープ。
3位死守を懸けた広島との直接対決を迎え、
脅威の1番打者は闘志を内に秘めて>
「どの試合も大切だし、どことやるのも一緒。
プレーする立場としては、いま相手を考える余裕はない」
<いつも同様、自然体で打席に入る心づもり。
おどけつつ、決戦の地へと乗り込んで>
「台風がきているらしいから、
ひょっとしたら勝負は最終戦へ持ち越しになるかもしれないよ」
(中スポ)
【ドラゴンズ・今週末の日程】
19日(金) 対広島(18:00・広島市民球場)
20日(土) 対広島(14:00・広島市民球場)
21日(日) 対広島(13:30・広島市民球場)
22日(月) 対東京ヤクルト(18:00・ナゴヤドーム)
23日(火・祝)対東京ヤクルト(18:00・ナゴヤドーム)
24日(水) 対東京ヤクルト(18:00・ナゴヤドーム)
9連戦を4勝5敗と負け越し、
3位争いを抜け出せなかったドラゴンズ。
今季最後の広島市民球場での3連戦は、
クライマックスシリーズ進出に向けての大一番となりました。
引き分けの数こそ違えど、ともに62勝62敗。
決して調子がよくないながらも勝率5割で踏ん張るドラゴンズと
もっか上り調子で「最後の市民球場」で夢を見たい広島。
状態こそ違えど、目指しているのはAクラスの確保。
直接交わるのは、これが最後となるだけに、
両チームとも勝ち越しもしくは、3タテを狙うことと思われます。
今季の対戦成績は、12勝7敗2分けとドラゴンズが優位。
しかしこれが広島市民球場になると、話は別。
過去の対戦を振り返ると、以下のように↓
【今季の広島市民球場でのカープ戦寸評】
4月11日(○ 7-3)和田満塁3ランで7打点、朝倉2勝目コイに6連勝。
4月12日(● 1-3)先発小笠原2ランとソロ被弾で3失点。
4月13日(○ 7-0)先発野手全員17安打、吉見11安打打たれながらも完封。
7月8日 (● 0-3)中5日山本昌、6イニング3失点も無援。
7月9日 (● 2-3)荒木痛恨の失策、サヨナラ負けで今季2度目の4連敗。
7月10日(○ 8-7)7点先行も追いつかれ同点、9回ウッズ弾でケリ。
8月12日(○ 5-4)復帰ビョン来日初の1試合2発、昌たなぼた201勝目。
8月13日(● 5-11)イバノリアベックで5点も、中田ひっくり返される。
8月14日(● 0-4)好投川井6回痛恨の2ラン、打線はゼロ行進。
(9試合・4勝5敗)
4月12、13日はデーゲームで、あとはナイトゲーム。
ただ印象として残るのが、
ドラゴンズが一方的にリードしながら、
追いつかれるなり、ひっくり返されてしまう展開。
その一方で、完封負けが2試合あるなど打てないことも。
特に土のグラウンドの影響もあるのか、
野手に思わぬミスが起こるうえ、広島ファンの異様なムードなど、
地の利も十分に生かされていることもあるようです。
そういうことも踏まえながらの3連戦。
初戦ナイトゲームで、土日はデーゲーム。
さらに今季苦手としているビジターゲームということで、
ドラゴンズ的にはやりにくい部分もかなりありそう。
広島市民球場でのゲームは残り9試合ということで、
おそらく週末は「最後の市民球場」を観に満員となるかも。
そんななかでいかに平常心を保ち、ゲームを進められるか。
それが今回の3連戦のカギとなってくると思われます。
注目される先発投手は、中スポ予想によると、
初戦・吉見、2戦目・中田、3戦目が川井という布陣。
その一方で、中田が初戦に来るのではないかとか、
3戦目に小笠原を中5日で持ってくるという予想も。
先週の横浜戦の初戦に先発した清水昭信は、17日に中継ぎで登板。
さらに3戦目先発の山内は降板後即強制送還で2軍落ち。
よって顔ぶれはだいぶ変わってくることでしょう。そのなかでは、吉見、中田の
両右腕に期待したいですね。
ともに故障でファーム落ちし、
復帰勝利を目指す2人。
復帰後3試合目となる吉見としては、
徐々に調子を上げてきていますし、
大事な一戦で復帰白星となれば、
本人にとっても、チームにとっては大きいこと。
持ち前の低目を突く投球で、広島打線を抑え込み、
この3連戦の先手を掴めるように導いてほしいです。
一方、おそらくきょう明日で登録されるであろう中田。
ゲーム中のケガという不本意な形で降格してしまっただけに、
上がったらチームに貢献したいという気持ちは十分あるでしょう。
故障が癒え、ウエスタンの登板では今イチだったものの、
先日のプロアマ交流試合では、本来の持ち味を披露。
左ひざの不安を一掃しただけでなく、
課題だった制球力にも手応えを掴んだとのこと。
体の方も心配なさそうですし、今季これまで苦しんできた分も
一掃できるような投球を見せてほしいと思いますね。
夏場踏ん張り、実質エースとなっていた昌さん、
さらにずっと先発ローテを守っていた小笠原という面々に
疲れも目立ち始めてきたこの時期。
ようやく戻ってきた若き右腕の2人に、
チームの命運もかかっていると言えるでしょう。
この日の夜、投手陣は移動した広島市内で、
昌さんの200勝祝いを兼ねた決起集会を開催したようですが、
とにかく投手陣がいかに踏ん張れるかですね。
野手陣も含め、相変わらずベストメンバーが揃わないうえ、
シーズンの疲労が見え隠れドラゴンズですが、
ぜひともここは最後の踏ん張りを見せてほしい。
そして決戦を制し、3位の座の完全確保を。
世間は東京ドームの首位攻防に目が行くでしょうが、
それより深い意味合いの『3位天王山』。大いに注目したいと思います。
ところで今朝の中スポ『丸ごと高橋選手』の中で、
高橋が浅尾に顔が「ポニョ」に似ていると言われ、
わざわざ映画館にまで観に行ったとのこと。
確かに雰囲気はあったりしますね。
ただ今は筋肉で体重増ですが、オフは食べ過ぎで、
「お腹がポニョポニョ」とか言われないようにしないと(笑)。
それよりも笑ってしまったのが、佐藤亮太のニックネーム『おぎ』。
おそらく「おぎやはぎ」の小木博明さんから
来ているんでしょうが、こちらの方が似てるかも?
それにしても清水昭信の「ゲンさん」といえ、
ドラゴンズナインのネーミングって、けっこう安易だなあと。
今日の公示。(18日)
◆セ・リーグ
【出場選手登録抹消】
▼中日 小林正人投手
(公式サイト、共同通信社)
◆川上憲伸
<北京五輪から帰国後の公式戦復帰が遅れているが
この日、練習先のナゴヤ球場でCS前の
レギュラーシーズンでの登板に向けて意欲を見せる>
「CS(クライマックスシリーズ)で復帰? いやいや。
CSより前にできれば1試合、何とか投げたいと思っています」
<帰国後は投球練習すらできない日が続いたが、
すでに変化球を投げられるまでに状態は回復している。
勝利が宿命づけられているエースだけに、早期復帰については言葉を濁し>
「順調? うーん。まだまだ」
(憲伸の声「我慢」、中スポ)
◆井端弘和
<右ひざ靱帯損傷からの戦列復帰を目指す
この日、故障から約3週間を経て、本格的なランニングを開始。
ナゴヤ球場周辺を約20分間にわたってみっちりジョギング。
室内練習場ではこれも故障後初のティー打撃を敢行>
「そろそろ上げていかないと。痛みはないし、順調です」
<今後もひざの状態を見ながらペースアップを図ることになりそう。
慎重に言葉を選びながら、復帰への意欲を口に>
「クライマックスシリーズ? 分からない。
まずはゴロを捕れるようにならないと…」
<チームは19日から広島との3連戦。熱いエールも忘れず>
「何とか勝ってほしい」
(中スポ)
17日の阪神戦の8回に中継ぎで登板。
1死から今岡に四球を与え、
続く金本にダメ押しの2ランを打たれた小林が、
この日登録を抹消されました。
この3連戦で、中田、川井が再昇格するため、
投手陣の枠を空けるための処置ともいえますが、
このところ、追い込みながらもボールが甘くなって、
手痛い一打を食らっていた小林だけに、ここはやり直しかなと。
しっかり修正して、次のチャンスを待ってほしいです。
また現在ファームで調整中の主力選手の情報が。
井端が故障から約3週間を経て、
ついに走り出すと共に、故障後初のティー打撃を敢行。
さらに北京五輪後、公式戦復帰が遅れている
エース・川上がようやく口を開き、マウンドへの熱い思いを語ったもよう。
この日はナゴヤ球場で、山井と
力強くキャッチボールしていたという憲伸ですが、
まさに『我慢』という状態なのでしょう。
もどかしい気持ちもあるとは思いますが、
ここは、はやる気持ちを抑え、調子を整えることが大事でしょう。
井端もそうですが、ここまで来たら、とにかく焦らずしっかり治すこと。
そして万全に近い状態で戻ってきてくれること。
もしそれが今シーズンが無理だとしても仕方がない。
再び力投、好守を魅せるためにも、じっくり向かってほしいです。
若竜トピックス(18日)
◆ウエスタン・リーグ公式戦
サーパス-中日 22回戦
(18日・あじさいスタジアム北神戸)
D 001 200 000 = 3
SU 031 101 00× = 6
[敗] 佐藤充(14試合7勝4敗)
[D本] なし
[D投] 佐藤充、金剛、久本、中里
(公式サイト、オリックス・バファローズ)
【ゲームレビュー】
先発・佐藤充は2回ウラ、1死から相川に四球を許すと、
迎の左前先制適時打、岡田の右中間2点二塁打などで、3点を奪われる。
3回、サーパス先発・コロンカから西川が内野安打で出塁すると、
柳田が左中間に適時二塁打を放ち、反撃。
しかし直後の3回ウラに一輝の右中間適時二塁打で再び3点差とされる。
それでも続く4回、右中間三塁打の中村一生を置き、
中村公治の右中間適時二塁打で、点差を縮めると
なおも打線が繋がり、堂上剛裕の右前打で無死一、三塁から
前田の遊ゴロ併殺打の間に追加点を加え、3-4と1点差に迫る。
しかし4回ウラ、佐藤充が辻に左越えのソロ本塁打を打たれると、
6回ウラにも、2番手・金剛が迎に右中間へソロ本塁打を被弾。
攻撃陣は5回以降、5人を継ぎこむ
サーパスリリーフ陣を攻略できず、3-6で敗れる。
(公式サイトより)
●佐藤充
<勝利数、勝率、防御率の3部門でウ・リーグトップ。
しかしこの日は精彩を欠き、4敗目(7勝)を喫す。
先発で5イニングを投げて6安打2奪三振1四球の5失点。
1軍再昇格に向け、最悪の結果となってしまい>
「ノーコメント」
(中スポ)
●高橋2軍投手コーチ
<精彩を欠いた佐藤充の投球に辛口評価>
「いい球と悪い球がはっきりしていた。失投も多かった」
(中スポ)
●西川明
<この日は5打数3安打の固め打ち。
打撃絶好調、最近10試合では.480の高打率をマークしている。
この日の3安打中2本を左腕・コロンカから、その内容に満足顔>
「左ピッチャーだったが、
ポイントを後ろに置いてうまく打つことができました」
(中スポ)
◇伊藤球団代表
<今秋、投手陣だけがナゴヤ球場以外の地で
キャンプを行うことが明らかに。
日程、場所共に未定だが、阿久比町など愛知県内で選定中。
ファームの選手だけでなく、1軍選手も参加させる方針>
「CSや日本シリーズに出れば話は別だけどね。
(会場)候補地に話はしてある」
(東京中日、スポーツ報知、ニッカン)
ウエスタン・リーグの公式戦もいよいよ残りわずか。
北神戸で行われたサーパス戦は、
序盤から点の取り合いとなったものの、先発・佐藤充の出来が今ひとつ。
せっかく味方が反撃してくれたにも関わらず、
直後のイニングで失点し、踏ん張れずに5イニングを5失点。
その他も攻守にそれほど目立つところなく、3-6で敗れてしまいました。
今後のファームの日程は、
あす20日にナゴヤ球場で阪神戦(21、22日が予備日)。
その後は10月に宮崎で行われるフェニックス・リーグ。
そしてさらにかなりハードになりそうな
ナゴヤ球場などでの秋季練習へと繋がっていきます。
個人的に昨年からすでに、「おぎ」と
呼ばせていただいていました(笑)。でも、
亮太投手の方が、引き締まった男前と
思うのですが、いかがでしょうか…。
広島市民球場での星取表は、ここ数年
いつもこんな感じですよね。まずまずかと…。
しかし、この3連戦はもちろん「○○○」を
熱望します。勝負のカギは、先発投手の
踏ん張りでしょうね。特に、中田投手に期待します!
投稿: ドライチ | 2008年9月19日 (金) 15時48分