吉見粘ってコイ封じ、逆襲竜集中打で3タテ阻止!
投打とも覇気がなく、カープに不甲斐ない連敗。
ついにリーグ制覇と自力3位が消滅してしまったドラゴンズ。
広島市民球場での最後のゲームとなった第3戦は、
ついに「悔しさ」を表したのか、打線が初回に集中攻撃!
広島先発・ルイスを攻め、森野、ウッズの連続タイムリーで
先制すると、和田も続いて2ランを放つなど一挙4点。
その援護をもらったサンデー吉見が、粘りの投球で
勢いに乗る広島打線を7回途中まで2失点に抑えると、
その後を勝ちパターンの継投で凌ぎ、直接対決3連敗を阻止。
3位争いに何とか踏みとどまるとともに、
吉見が約3カ月ぶりとなる9勝目をマークしました。
◇セントラル・リーグ公式戦 広島-中日 最終戦 (21日・広島市民球場 | 中日13勝9敗2分け) | ||||||||||
29960人 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R |
中 日 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 |
広 島 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 |
[勝] 吉見(32試合9勝3敗) [S] 岩瀬(46試合3勝3敗32S) [D本] 和田14号2ラン | ||||||||||
[Dバッテリー] 吉見、高橋、浅尾、岩瀬 - 谷繁 |
【ゲームレビュー】
投打で踏ん張り、連敗を3でストップ
今季の広島最終戦を白星で飾った
1回、ルイスの立ち上がりを攻めた。
1死二塁から森野とウッズが連続適時二塁打。
さらに和田の2ランで一気に4点を入れた。
吉見は安打を許しながらも落ち着いた投球。
3カ月ぶりの勝ち星で9勝目を挙げた。
7回以降は継投でしのいだ。
(公式サイト、中日新聞、共同通信社、ニッカン式スコア)
【イニング経過】
昨夜から降り続く激しい雨の影響で、
試合開始を30分ずらし、14時開始となったデーゲーム。
ドラゴンズのスタメンは、前日同様
イ・ビョンギュ、荒木、森野の1、2、3番。
しかし6番・三塁で中村紀洋が復帰。現状でのベストとなる。
その新オーダーがこの日はいきなり機能。
広島先発・ルイスの立ち上がりを攻め、
1回、先頭イ・ビョンギュが外へのストレートを
レフトへ運び出塁すると、荒木が初球送って二塁へ。
先制のチャンスで迎えるは、森野。
初球、ど真ん中に入ってきたスライダーを叩き、
左中間へのタイムリーツーベース。(1-0)
前日完封負けの屈辱を晴らすべく、わずか4球で先制する。
なおも積極果敢な攻撃は続き、ウッズがカウント2-2からの6球目、
外角やや中寄りに入ったスライダーを逆らわずに叩くと、
右中間へ持って行くタイムリーツーベース!(2-0)
連打で追加点を挙げると、さらに続いたのが和田。
カウント1-0からの2球目、シュート回転し
内角高目に入ったストレートを弾き返すと、
レフトスタンドへ飛び込む2ランホームラン!(4-0)
まさに連手必勝、その立ち上がりのみに狙いを定め、
ファーストストライクを叩いての4長打4得点。
防御率リーグトップで14勝の相手のエースをいきなり攻略した。
ドラゴンズ先発は、中7日で吉見。
幸先良く4点の援護をもらったものの、
立ち上がり、いきなり得点圏に走者を。
1回ウラ、先頭の東出にレフト前ヒットを許すと、
続く天谷にセーフティー気味に送られ、二塁へ。
ここで迎えるは、前日猛打賞5打点のアレックス。
しかしひるまず向かっていくと、カウント2-1からの4球目、
内へのストレートで空振り三振に。
さらに栗原も外へのフォークを引っかけさせての遊ゴロ。
相手の主軸を封じ込み、反撃機を断ち切る。
この日は、内角への投球が光った吉見。
2回ウラ、先頭・嶋を内へのストレートで見逃し三振に取ると、
続くシーボルを内へのシュートで詰まらせ、レフトフライ。
さらに3回ウラも、東出を内へのストレートで二塁ゴロに取るなど、
谷繁のリードに従い、攻める姿勢を見せ、
勢いに乗るカープ打線にチャンスを与えず、ゼロを重ねる。
しかし4回ウラ、思わぬ味方のエラーからピンチ。
この回先頭、アレックスが外へのストレートを
右方向へ持って行き、ライト前へのヒット。
ところが雨でかなり濡れていた天然芝の影響か、
球足が速くなっていたゴロをライトのビョンがトンネル。
1ヒット1エラーで二塁まで進まれてしまうと、
続く栗原を詰まらせ、浅いセンターフライに落ち取ったものの、
嶋にカウント1-2からの4球目、
外へのストレートをレフト前に運ばれてのヒット。
ところが今度は和田が濡れた打球のバウンドが合わずにお手玉。
さらに芝に足を取られる間に、
アレックスが三塁から一気にホームイン(4-1)。
気の毒な打球の連続で、1点を返される。
さらにシーボルにもフォークを拾われ、レフト前ヒット。
1死一、二塁と追加点のピンチを迎えてしまうが、
ここからは落ち着き、石原を内角高目のストレートで二塁フライ。
さらに梵を外へのフォークでライトフライ。
後続をしっかり打ち取り、それ以上の失点は防いだ。
1点を奪われた吉見だったが、
中盤以降は相手の拙攻にも助けられる。
5回ウラ、先頭・ルイスに初球をレフト前に運ばれると、
天谷にもセンターに返され、1死一、二塁。
得点圏で迎えるは、再びアレックス。
しかしここもバッテリーはやはり内角攻め。
初球、内へのシュートを投げ込むと、三塁正面のゴロ。
5-4-3と渡って、まさに狙い通りのダブルプレー。
さらに続く6回ウラも、1死から嶋にセンター前へヒットを許すも、
シーボルを内へのシュートで詰まらせ、5-4-3のゲッツー。
毎回、誰かしらにヒットを許し、ランナーこそ出すものの、
要所で粘り強さを披露して、追加点だけは許さない。
らしい投球で広島打線を封じ、ゲームは3点差のまま終盤へ。
6回を投げ終え78球と、完投もできそうなペースの吉見
しかし7回ウラ、1死から梵にレフト前ヒットを許すと、
続くルイスには代打が送られ、左の前田智徳。
このコールを聞くと、落合監督がマウンドへ。
まだいけそうな感じながらも、早めの継投。
2番手として、左の高橋を投入する。
しかしここでやや流れが変化。
前田智徳に粘られた末、真ん中高目のストレートを
引っ張られ、ライト前に落とされると、
1死一、三塁から東出に外角高目のストレートを
左方向へ持って行かれての犠牲フライ。(4-2)
じりじりと攻め寄られ、2点差に迫られてしまう。
なおも2死一塁で天谷には代打・緒方孝市。
一方ドラゴンズベンチも、高橋から右の浅尾にスイッチ。
長打が出れば、再び追いつかれてしまうピンチ。
しかしここで踏ん張ったのが、浅尾。
カウント2-2からの6球目、谷繁のサインに2度首を振り、
自ら選択したのは、外へのパームボール。
振らされた緒方孝市は打ち上げてしまい、センターフライ。
見事にピンチを切り抜けると、そのまま8回も続投。
クリーンアップとの対戦ながら、この日始めての三者凡退に取る好投。
2点差のまま、守護神へと勝利のバトンを繋ぐ。
9回ウラ、ドラゴンズ4番手は、岩瀬。
野手陣もセンターに英智を入れるなど、勝利のフォーメーションに。
しかし先頭のシーボルにレフト前ヒットを許すと、
木村の代打・倉にも外へのシュートをセンター前に運ばれ、1死一、二塁。
勝負を諦めない姿勢を見せられたものの、
ここでドラゴンズサイドに大きなプレーが!
続く赤松の引っ張った強い打球は、三遊間へ。
しかしサードに入っていた森野がこれを横っ飛びで掴むと、
走ってきた二塁走者のシーボルに直接タッチしてアウト。
まさに「命懸け」の好守で、岩瀬を助けると、
救われた岩瀬は、続く東出をシュートで詰まらせ、
二塁正面のゴロに仕留めて、ゲームセット!
初回の集中打で奪った4点を辛くも守りきり、
直接対決3連敗を食い止め、カード最終戦を飾ったドラゴンズ。
広げられていたゲーム差を1に縮めるとともに、借金も再び1に。
さらに9安打を許したものの、粘りの投球で
7回途中まで2失点に凌いだ先発・吉見が、約3カ月ぶりとなる9勝目をマーク。
「3位天王山」に1勝2敗と負け越し、4位に転落したものの、
広島市民球場でのラストゲームで、せめてもの意地を見せた。
不甲斐ない連敗を喫し、リーグ制覇と自力3位が消滅。
普通ならモチベーションが下がってしまうゲームですが、
ナインがようやく「悔しさ」を表し、
広島に1つ返してくれたことがうれしかったですね。
まあ繋がったのが初回だけ、
2回以降は9回に森野が放った1安打だけというところに
相変わらずの調子の悪さもうかがえはするものの、
相手のエースを一気に攻め込み、主軸が繋がってのビッグイニング。
そして何とか踏みとどまっての連敗脱出は、
チームにとっても大きかったことと思います。
それにしても初回の集中打は、鮮やかでしたね。
弱い雨が降っているうえ、雨70%と予報も良くない。
勝つためには早い回から得点を奪うことが鉄則といえども、
ここまで集中して、ワンチャンスを生かせたのは久しぶり。
さらに1人1人が早いカウントから甘い球を狙って打ち返す。
それがこの日は徹底していたなと。
前日までは覇気もなく沈んでいた打線でしたが
ここに来て、ようやく諦めない姿勢と意地を見せてくれた。
TVを見ながら思わず「こうじゃなくっちゃ」と言ってしまいましたね。
特にウッズ、和田という主軸が、ようやく仕事をしてくれたのもプラス。
チームの状態的には、広島の方が上とはいえ、
底力はまだまだこちらに分があると思いますし、
残り試合がわずかなものの、この日のような集中力で
自分たちの戦いにさえ持ち込めれば、
再び3位を奪い返すことはできる。
それができそうな予感もした初回の4点だったと思います。
またこの日のヒーローで
誰かを挙げるとすれば、
やはり先発で好投した吉見でしょう。
初戦に投げてくるのではと
思っていましたが、
たっぷり間を空けて、
再び相性の良い『サンデー』に。
初戦に中田が、2戦目に川井が、
小笠原がやられたことも、
少なからず目の当たりにしてきたと思いますが、
この日はまさに、攻め込む投球に終始。
勢いある相手に臆せず向かっていき、
内角を徹底的に攻め、打球を詰まらせて、
打ち取っていたのが、印象に残りましたね。
9安打と相変わらずヒットこそ打たれてはいるものの、
要所でしっかり粘って、得点は奪わせない。
さらに制球も安定し、無四球というのもよかったですね。
復帰して3試合目の登板となった背番号19ですが、
ようやく本来の「らしさ」を取り戻してくれたなと。
残り試合、さらにその先にもまだ登板があると思いますが、
この日のような投球を続けてもらいたい。
さらにここまで来たら、ぜひ自己初となる2ケタ勝利も。
窮地を救ってくれた右腕に感謝するとともに、
必ずそれらを成し遂げてほしいと期待します。
「3位天王山」に1勝2敗と負け越し、
4位という状態で、ナゴヤに戻ることとなりました。
しかしその差は、まだ1ゲーム。
これ以上落とすことができなくなっている現状ではありますが、
とにかく諦めずに戦う姿勢を見せてほしいものですね。
そして今週は、今季のナゴヤドームでの最後の5試合。
まずは神宮で翻弄されてしまった東京ヤクルトとの3連戦を迎えます。
ドラゴンズ相手ではいやらしさを醸し出すスワローズですが、
そんなことは気にせず、1試合1試合に集中することが大事。
とにかく現状で目指すものは、日本一連覇への挑戦権。
そのためには、勝ち続けるのみということはわかっているはず。
地元に戻って、竜党の熱い声援をバックにして戦える5試合。
それを必ずやチカラにして、残された目標のために、
チーム一丸となって、全力を尽くしてほしいと思います!
☆ウィナーズ・ボイス(21日)
◎吉見一起
<6イニング1/3を投げ、9安打2失点。
粘り強い投球で、約3カ月ぶりの9勝目をマーク>
「(おめでとうございます)ありがとうございます。
(チームは連敗。負けられない試合だったと思うが、
どんな気持ちでマウンドへ)
そうですね、今日はもう、初回に4点取ってくれたので、
あのう、一人一人丁寧にいこうと思っていきました。
(6イニング1/3を2失点。投球を振り返って)
そうですね、まあ、7回も投げきりたかったんですけども、
まあそれは、次回の課題にしたいと思います。
(自身6月22日以来、約3カ月ぶりの白星の気持ちは)
いや、まあ、特に何もないんですけども、
はい、まあ、うれしいです、はい。
(チームとしては負けると広島との差が3ゲーム。
今日勝って1ゲームにできたのは大きいのでは)
そうですね、今日勝てたっていうことは、大きいと思います。
(チーム残り試合12試合。今後に向けてひと言)
えー、そうですね、もう、一試合も落とせないと思いますので、
まあ、一試合一試合大事に戦っていきたいと思います、はい」
<毎回のように塁上に走者を背負ったが、
ひたすら攻めに徹し、7回途中まで失策絡みの1点にしのぎ>
「(安打を打たれても得点を許さない)
僕らしい粘りだったんじゃないですか。
(1回に)4点取ってもらったので、
ランナーを出しても1点は与えてもいいという気持ちで投げた」
<試合前は心配そうに雨雲を見上げ、
半信半疑のまま、ロッカールームとベンチを行き来>
「まだ降ってますよね。
気持ちだけは切らさないようにしていた」
<日曜日としては7つ目の白星で『サンデー神話』も復活。
二けた勝利にリーチをかけたことで、
新人王レースにも再び名乗りを上げたが>
「新人王? 全然意識していませんよ。
それより、一試合一試合全力で投げるだけです」
(中スポ、共同通信社、時事通信、毎日jp、スポニチ名古屋、ニッカン)
○和田一浩
<初回1死二塁から左翼席へ14号2ランを放つ>
「苦しいゲームが続いてた。
ずっと調子が悪くてチームにずっと迷惑をかけてたんで、
何とか打てて良かった」
<『悔しくないのかね。ウチの連中は…』という
前夜の落合監督の談話を新聞で読み、雪辱の念を表に出す>
「悔しいですし、悔しさは(各選手が)それぞれ持っていると思います。
きょうはそういう気持ちもありました。
とにかく気合を入れて、勝とうという気持ちでいってます」
<決して好調ではなく、試行錯誤を続けている。
前日の練習でも落合監督から打撃フォームの指導を受け>
「きのう落合監督からアドバイスをもらって…。
打ててよかった。勝つと負けるのでは大違いですからね。
まだちょっとうまく合ってないところがあるけど、いい兆しはあると思います」
<主軸一人一人の思いが重なり合い、
凝縮された4点。しかし反省も胸に刻んで>
「いい形で点を取ることができた。
その後、取れなかったのがいけない」
(中スポ、中日新聞、サンスポ、スポニチ名古屋、ニッカン、デイリー)
○森野将彦
<初回1死二塁、初球攻撃で中堅左への先制タイムリー二塁打>
「打ったのは、スライダー。
相手はいい投手。甘いところはどんどんいこうと思ってました。
1回に点が取れてよかった」
<守備固めシフトで中堅から三塁に回った
2点リードの9回1死一、二塁、赤松の打球に飛びついて好捕。
二走・シーボルをタッチアウトして、大ピンチを救う>
「命がけです。必死です」
<全打席、どんな展開でも必死に結果を求める。試合前にこんな話を>
「みんな悔しいと思っている。でもそれだけじゃプロじゃない。
どれだけ打ってもいい。打てるだけ打つ? そんな感じです。
1打席で調子を崩すこともあるし、
ボクには気を抜けるような打席はないです。
今までもなかったけど、これからはもちろんないです」
(中スポ1、2、中日新聞、サンスポ、時事通信、ニッカン)
○タイロン・ウッズ
<1回1死二塁から中堅右へタイムリー二塁打>
「バットを少し短く持って、コンパクトに打つことを心掛けた」
<普段はグリップエンドまで目いっぱい長く握る。
一つのスタイルを崩してまで、初回バットを短く持った。
これは今季初めての行動でタイムリーを放ち>
「握りが変わることはあるが、短く持ったのは初めて。
とにかくいいふうに打とうと考えて、
心持ちバットを短く握ったんだ。3つ負けるワケにはいかない」
(中スポ、中日新聞、サンスポ、毎日jp、ニッカン)
○浅尾拓也
<7回2死一塁で3番手で登場。代打・緒方孝市を
中飛に打ち取ると、8回は三者凡退とパーフェクトリリーフ。
8月13日の試合で5点を失った屈辱を
広島市民球場最後の試合で晴らすことが出来>
「広島の勢いを止めることができて良かったです。
この前、ここで5点を取られたので、その借りを返したかった」
(東京中日)
○岩瀬仁紀
<9回、2安打を許したが、得点されることなく32セーブ目。
ストレートはMAX145キロを記録。勝利への意欲は球速に表れ>
「きょうはストレートの感じが良かった。
間隔も空いている(中4日)から、きちっと投げないとね。
ボクが最後に投げないことにはチームは勝ちませんから」
<前日までの試合はいずれも大差で敗戦。
肩をつくるまでもない悔しい一方的な試合展開に。
3戦目ようやくの出番で仕事を果たし>
「何とかつないでくれと思って見てた」
(東京中日、スポニチ名古屋)
◇田中大輔
<午前中は大雨洪水警報が発令されるほどの激しい雨。
その雨空がうらめしそうを見つめる。
この日、中学時代に在籍した少年野球チームと
母校・如水館高の関係者100人を球場に招待していたが、
判断をギリギリまで待ったおかげで無事、試合も開催。
出場機会はなかったが、1軍で頑張る姿を地元でみせることができ>
「中止になって、10月にもう1回来るのは
ぼくはいいんですけど、招待したみなさんにとっては残念ですからね」
(中スポ<ドラ番記者>)
○笘篠外野守備走塁コーチ
<午前中の雨で外野の芝部分は水が浮き、最後まで乾かず。
4回にバウンドを合わせ損なったイ・ビョンギュがトンネル。
さらに和田が濡れた芝に足を滑らせとり損なうなど、
外野陣につらいプレーが続き、苦笑い>
「田んぼの中でやっているような感じで、
試合前に気を付けるように言ったけど、2つもエラーが出てしまって」
<それでも大量失点につながらなかったことに胸をなで落とし>
「吉見がよく抑えてくれました」
(東京中日)
○高代野手総合チーフコーチ
<今の中日で広島市民球場に最もゆかりのある関係者。
現役最後の89年、さらに90年から98年までコーチとして
計10年間広島に在籍。感慨深げに話す>
「コーチになったのがここからだからね」
<在籍時代には野村謙二郎、緒方孝市、金本、
江藤、前田智徳らが主力として活躍。名選手に鍛え上げたが>
「育てたという思いはないよ。
彼らに勉強させられたことが多かった。
(コーチの)人数が少なくて、
それでいて選手の練習量は多かったから大変だった。
今と比べものにならないほど動いていたよ」
<広島の練習量の多さを物語る思い出として挙げたのが、
現・巨人の木村拓也。捕手から外野、そして内野へコンバート。
当然、練習には付き添い、指導した>
「涙を流して練習していた。でも、どこでも守れる選手になった。
今や巨人のセカンドで名前が出てくるんやからね」
<試合後、グラウンドに深々と礼をして、球場を後に>
「やっぱり、この球場がなくなるのは寂しいね」
(中スポ)
○落合監督
<広島先発・ルイスを初回の一気攻撃で攻略。
4点のリードを守って逃げ切り、CS進出に望みをつなぐ。
3位・広島に1差と踏みとどまり、安どの表情。
視線の先には『スミ4』を示すスコアボードが>
「ん? 初回だけじゃないか、初回。見てみろ」
<前日の敗戦でリーグ優勝の可能性が消滅。
しかし試合前には気持ちを切り替える。残る目標は連続日本一だけ>
「(優勝が)なくなったんだろ。
なくなったといっても、終わったわけじゃない。
負けたという現実はあるわけだけど、まだ試合は残っているんだ」
<広島の本拠地は来季から新球場となるため、
中日にとって、この日が広島市民球場でのラストゲーム。
球場を出る時は深々とグラウンドに深々と一礼して>
「(中日にとって)広島球場で最後のゲームに勝ってよかった。
これでもう終わりなんだろ? 1つずつ昔の球場が消えていく中で、
いろんなことがあった球場だからな。
1000打点とか、オールスターMVPとか、
いい思い出も悪い思い出もたくさんあるよ。
打ったこともある。抑えられたこともある。
勝ったことも、負けたことも…。本当にいろんなことがあった。
投手が目の前から投げてくる感じのする球場なんだよな」
(中スポ、中日新聞、サンスポ、スポーツ報知、
毎日jp、スポニチ名古屋、ニッカン、デイリー)
今日の公示。(21日)
◆セ・リーグ
【出場選手登録】
△中日 中里篤史投手
【同抹消】
▼中日 川井進投手
(再登録は10月1日以降。公式サイト、共同通信社)
◆川上憲伸
<疲労などのために2軍調整中。
この日、ナゴヤ球場で行われる阪神との練習試合で、
北京五輪後、初の実戦マウンド(2イニング)が
予定されていたが、雨天中止。
中止が決まると淡々。正午すぎには球場を後に>
「なるようになる? そうそう」
(中スポ、名タイ)
◆高橋2軍投手コーチ
<登板が雨で流れた川上の直近の見通しを語り、
紅白戦での復帰登板を視野に入れる>
「しょうがない。次は(23日に予定されている)紅白戦?
本人が『投げたい』と言えば、投げさせる可能性がある」
(中スポ、名タイ)
◆井端弘和
<前日に故障後初のダッシュを行い、
右ひざ靱帯損傷の回復ぶりをアピール。
一夜明けたこの日は初のゴロ捕練習を行う。
自身が回復のバロメーターとして挙げていた練習を開始し>
「まだ球拾いみたいなもの」
<縦の動きに終始したが、軽快にゴロをさばく。
踏ん張りを必要とする横の動きについては>
「週明けから」
(東京中日)
前日の広島第2戦、1軍に再昇格して、
即先発に抜てきされたものの、
先制を許すなど、4回途中6安打2失点でKO。
首脳陣の期待に応えることはできなかった川井が、
この日出場選手登録を抹消されました。
やはり大一番のプレッシャーがあったのでしょうか。
市民球場の登板は初めてではなかったものの、
あの歓声やムードは一種異様なものがありましたからね。
今後の先発陣の状態によって、代わりはしますが、
もしかしたら今季最後の1軍登板の可能性も。
4月16日の巨人戦でプロ初勝利を挙げて以来の2勝目は、
来季に持ち越しとなるかもしれません。
代わって1軍には、右の中継ぎとして中里を登録。
ウエスタンの終盤は、絶好調と言われていた背番号18。
ぜひとも変わった姿を1軍でのマウンドで披露してほしいです。
吉見投手のピッチングは、4月の同じ球場での
初完封勝利を思い起こさせる見事な粘り強さでした。
マウンドさばきも終始、落ち着いていましたね。
久しぶりの先発勝利で、残りのレギュラーシーズンと
ポストシーズンでの活躍が楽しみになってきました。
和田選手のホームランも、お久しぶりでしたね。
ほんの少しバットの芯を外して、打球が
上がりすぎたかなとも思いましたが、
まさに気合で持っていった一発に映りましたよ!
投稿: ドライチ | 2008年9月22日 (月) 12時30分
コメントありがとうございます!
>ドライチさん
吉見投手、ようやく本来の投球を取り戻したかなと
らしい内容での久々の白星だけに、
本人も納得できたのではないかと思います。
今季ここまで2ケタ勝利は昌さんしかいないので、
ぜひとも成し遂げてほしいなと期待します。
和田さんのホームランは、
お好み焼きを食しながら見ていたのですが、
気合とチームの流れに乗った一発でしたね
このところもがいていましたし、
復調へのきっかけとなってくれればうれしいです!
投稿: Toshikichi | 2008年9月22日 (月) 17時53分
3位返り咲きおめでとうございます。CSに進出しGを倒して~。
P.S.
ファームの福ちゃん55を応援してあげてください。
新米ブロガー
黄色いメガホン
投稿: 黄色いメガホン | 2008年9月23日 (火) 11時26分
コメントありがとうございます!
>黄色いメガホンさん
まだ単独3位ではないですが、
CS進出できるよう、応援していきたいと思います。
福田選手、秋季練習では一塁守備をいっぱい練習してもらい、
はやくうまくなるよう頑張ってほしいです。
投稿: Toshikichi | 2008年9月23日 (火) 18時25分