残り9試合直線勝負と復活昌クラウン賞受賞!
現在、広島とともに同率3位タイ。
クライマックスシリーズ進出に向け、
残り9試合、ラストスパートをかけるドラゴンズ。
しかし25、26日とゲームがないため、
この日の1軍は、ナゴヤドームで一部投手陣が練習。
一方野手陣は完全オフということで英気を養ったもよう。
今季最後の地元での2連戦を前にしたドラゴンズナイン。
この日の話題をいくつかまとめましたので、どうぞ。
ドラゴンズトピックス(25日)
◇山本昌
<『第27回ドラゴンズ・クラウン賞』最優秀選手賞に選出され、
200勝を達成したときにも負けないくらいの
底抜けの笑顔で、吉報を受け止める>
「ファンの皆さんに直接選んでいただける賞だから、
最も大切にしている賞の一つなんです。本当に光栄だね」
<後がないという悲壮な覚悟で臨んだ今シーズン。
年齢的な衰えを指摘する声も耳に届いていた>
「そう言われても仕方ないと思っていた」
<5月の復帰以降は安定した投球でローテーションを守り、
チームが苦しんだ夏場に、破竹の7連勝をマークするなど、ここまで11勝。
8月4日の巨人戦では本拠地・ナゴヤドームの観衆の前で、
完投で200勝を達成。健在を十分すぎるほどアピールし、
現役続行への手応えをあらためて感じ取った年になった>
「いい成績? そうだね。来年、再来年につながる投球ができたよ」
<最優秀選手賞の受賞は93年以来、15年ぶり2度目。
今年は初めてハイブリッド車が賞品として贈られるが>
「そうなの? ボクは車が好きだし、
トヨタさんの車を必ず1台は持っているんです。もちろん乗りたいですよ」
<この日は、ナゴヤドームで行われた一部投手陣の練習に参加。
17日の阪神戦以降、登板が8日間ないが>
「まだそんなに(間隔は)開いてないでしょう。
疲れを取るため? そんなことないよ。普通ですよ」
<あと19イニングとなった規定投球回数については>
「なるようにしかならないからね」
(中スポ)
◇吉見一起
<プロ3年目にして初めて
『第27回ドラゴンズ・クラウン賞』優秀選手賞を獲得。
今年、最も活躍した若手は素直に喜びをかみしめ>
「本当ですか。うれしいです」
<だからといって、満足しているわけじゃない。
現時点での目標はCS進出、2年連続日本一に向けて活躍すること>
「やっぱり1年間活躍しないと。
今年は途中で離脱して、チームに迷惑をかけましたからね。
いまは残り試合に集中してチームに貢献していきたい」
(中スポ)
◇チェン・ウェイン
<この日、ナゴヤドームで一部投手陣練習に参加。
22日にプロ初完投初完封勝利を飾ったが>
「次の試合もコントロールよく投げていきたいと思います」
(ニッカン)
◇小笠原孝
<ナゴヤドームの一部投手陣練習で
明大の先輩・川上から熱烈指導を受ける>
「体重移動のことと、ヒジの位置が下がっていると言われました」
<ここ数試合振るわなかっただけに
お手本を示してくれる川上の言葉に必死に耳を傾けて>
「(山本)昌さんもアドバイスしてくださいましたし、
やろうとしていることが、ある程度はできた。
あとは試合でできるかどうか。
このままでは終われませんからね。いい投球を取り戻したいです」
(スポニチ名古屋、名タイ)
◆西川球団社長
<FA権を取得している川上とこの日、名古屋市内で会談。
残留してほしいという球団の考えを伝えて、短時間で終了>
「交渉ではありません。
残ってほしいというこちらの思いを伝えただけです」
<また継続してFA権を持つ岩瀬について。
複数年契約を検討していることを明言>
「複数年は検討する。ひとつの目安は4年でしょう。
しっかり話し合っていく気持ちがある」
<さらに複数年契約の年俸についても言及>
「年俸は変動性になるでしょう。
活躍すれば上がるし、活躍できなければ下がることになる。
それが普通の形」
(中スポ、ニッカン)
◇森野将彦
<中スポ『プロフェッショナルのこだわり』より。
ユーティリティの守備ぶりに注目。器用さについて聞く。
その源流はプロ入り前に培われていた>
「ポジションによって動きは違いますが、
内野は高校までで全部守ったので、特に違和感はありませんでした。
7年目(03年)で一塁を守りましたが、
高校1年の時にやってて、結構自信あったんですよ」
<逆にプロに入ってとまどいを感じたのは本職の方>
「ショートで入ったのに、ショートが一番とまどいました。
守備範囲が広くて大変だった」
<落合監督は就任した04年から、ついに外野に進出。
初めて守ったのは、8月7日の広島戦の左翼>
「外野は全くの初めてでした。
試合に出るためにはやらないといけなかったし、
守ってピッチャーに迷惑かけられないし。
最初のころは練習時間が全然足りなかったです」
<外野を守るにあたって、お手本にした選手は>
「特にいませんでした。
(英智、藤井と)うまい人がいるじゃないですか。かなわないです」
<守るときにどういうことに気をつけているか、
守備位置別のポイントを。まずは一塁>
「とにかく一塁ベースに早く入れるようにすることです」
<二塁の守備では>
「打球を捕った後にあわてないことですね」
<三塁は内野では一番多く、本職といえる場所だが>
「本職と思われてるけど、
守ってそうで、守ってないポジションなんです。
とにかく打球への反応が速くなければいけない。
捕らないといけないですから」
<遊撃は入団当初から変わらず大変な場所>
「ぼくにとっては一番守りにくい場所ですね。難しいポジションです」
<外野では右翼が一番難しいポジションという>
「場所によって、捕ってからいろんな場所に投げないといけない。
判断力が大事です。(中堅は)守備範囲が一番大事です」
<内外野をこなすため、試合では3種類のグラブ、ミットを使用。
ただ内野では二塁、三塁、遊撃については>
「使い慣れているもので守るのが
一番いいので、1種類で全部守っています。
どのグラブも特に工夫がしてあるというのはないです。
普通のグラブです」
(中スポ『プロフェッショナルのこだわり』より)
◆井端弘和
<右ひざ靱帯損傷で戦列離脱中。
2日連続でフリー打撃を敢行。107スイングで4本のサク越え。
前日以上にヒット性の打球が増えてきた。
守備練習、ベースランニングも速度などを徐々にレベルアップ>
「順調です、早く復帰できるように頑張っていきたい」
(東京中日)
今日の公示。(25日)
◆セ・リーグ
【出場選手抹消】
▼中日 田中大輔捕手
(再登録は10月5日以降。公式サイト、共同通信社)
この日、4位・広島が首位タイの巨人を破り、
135試合を戦い、65勝65敗5分けの勝率5割となったことで、
数字上でもまったくの五分となったドラゴンズと広島。
試合数も並んだことにより、その展望はより見やすいものに。
クライマックスシリーズ進出に向けての3位争いは、
直線勝負となりそうな今後、さらに熾烈を極めてくることでしょう。
そんななか今週末は27日に横浜と、翌28日に巨人と
ナゴヤドーム今季最後の公式戦を戦うドラゴンズ。
この日の1軍は、川上、小笠原、山本昌、吉見、
チェン、小林という一部投手陣のみが練習を行い、
キャッチボールやランニングなど約1時間半に渡り、汗を流したもよう。
ゲームがないことと、2日間日程が空くことで、
各スポーツ紙の方も、ドラゴンズに関しては
大きな話題もなく、コメントも比較的少なかったですね。
ただその中では、前夜復帰したエース・憲伸が、
明治の後輩・小笠原に、熱血指導を行ったことと、
その夜に球団幹部とFA前会談を持ったことが印象に残ったかなと。
あと田中が抹消された枠に、小林が入るのか、
それとも井端が呼ばれることになるのか、その辺りも気になりました。
昨季の山井、長峰、今季の吉見など、
憲伸のアドバイスというのは、効果的なようで、
けっこう若手投手陣には、大きなチカラとなっていますが、
このところどうも奮わない小笠原だけに、
ぜひとも『憲伸指導』の成果が出てほしいものですね。
そしてエース自身にも、今季残りさらに頑張ってもらい、
ぜひとも2人で白星をより重ねてほしいなと。
打線にどうしても波があるため、大きな期待がしにくい状況。
できれば昌さん、吉見、中田らも含めた先発投手陣に
残り試合を踏ん張ってほしいなと願うばかりです。
またその他の話題では、
毎年ドラゴンズで最も活躍した選手に贈られる
『第27回ドラゴンズ・クラウン賞』の表彰選手が決定し、
今季の最優秀選手には、史上24人目の200勝を達成。
さらに史上最年長の2ケタ勝利を塗り替えるなど、今季11勝。
安定した投球で健在をアピールした山本昌が15年ぶり2度目の受賞。
優秀選手には和田、森野、そして吉見が選ばれました。
『昇竜賞』とともに、
ドラゴンズでは権威のあるクラウン賞。
ただこちらの方は、
ファン投票をもとに選考される賞、
さらに昌さんが好きな
クルマがもらえる賞だけに
そのうれしさもひとしおではないかと思います。
チーム的にかなり低迷した今季、昌さんの活躍が、
ファンに明るい話題を提供してくれましたし、
「今季ドラゴンズで誰が一番活躍したか?」と聞かれたら、
やはり昌さんの名前が、1、2を争うほどで出てくることでしょう。
限界説を乗り越え、待望の200勝と最年長の2ケタ勝利と、
先発投手が総崩れするなか、よく踏ん張ってくれた昌さん、
クラウン賞受賞、おめでとうございます!
ただ今季を振り返るのは、もうちょっと先かなと。
順位も確定してないですし、この先もあるはずですからね。
予想されていた東京ヤクルト戦で先発登板がなかっただけに、
その体調面をちょっと心配していましたが、
この日練習していたことを考えると、おそらく大丈夫そう。
あす26日の横浜戦に先発してくることと思われます。
自分的には、昌さんに今季ぜひとも
規定投球回数を達成してほしかったのですが、
残り19イニングということで、いくらか微妙。
ただ残り1、2回の登板で、ぜひとも好投してもらい、
よりそのイニングに近づいてほしいなと。
そして白星を重ね、夢の日本シリーズ初勝利へつないでほしい。
『復活の年』を良いカタチで締めるため、
大ベテランの最後の一踏ん張りに期待したいと思います。
若竜トピックス(25日)
◆中日2軍紅白戦
(25日・ナゴヤ球場)
紅 000 303 =6
白 010 020 =3
(6イニング制)
[本] なし
[投](紅)朝倉、ネルソン (白)赤坂、樋口
(中スポ)
◆朝倉健太
<右腕血行障害のため、2軍で調整中。
ナゴヤ球場で行われた紅白戦に紅組の先発として登板。
4イニングを1安打1失点(自責0)に抑え、復活に向けて前進>
「きょうは普通に投げられたのがよかった。いい感じで投げられました」
<今後は週明けにも行われる2軍紅白戦で再び登板する予定>
「光が見えてきました」
(朝倉健太公式、中スポ)
◆小林2軍投手コーチ
<内野ゴロの山を築いた朝倉の投球に進歩を認めて>
「(故障後)一番よかった」
(中スポ)
◇森バッテリーチーフコーチ
<ドミニカ共和国のウインターリーグに
今年は野手も派遣されることについて説明>
「過去2年間の投手の実績で、中日の選手は信頼を得た。
今年は野手の枠を空けてもらえるようだ」
(スポーツ報知)
ファームはナゴヤ球場で紅白戦が行われ、
右腕血行障害からの復帰を目指す朝倉が先発。
4イニング、56球を投げ、内野安打1本の1安打1四球1失点(自責0)。
内野ゴロが多く取るなど「らしさ」を見せ、一歩前進したもよう。
ただ残り試合等を考えると、今季中の1軍は厳しいんじゃないかと。
また中スポなどには、毎秋恒例となりつつある、
ドミニカ共和国のウインターリーグに関しての情報が。
今季は、総勢6選手が派遣される予定で、
そのなかの2、3人が野手になってくるとのこと。
まだ決定とは言えないものの、
ウエスタン首位打者の新井をはじめ、藤井、前田らの名前が。
また現地チームのHPでは「今年も川井が来る!」という報も。
その辺を中心とした若竜たちが、派遣されるようです。
投手と比べ、よりサバイバルが厳しいそうな野手。
果たして若竜野手陣がその中に食い込めるのでしょうか?
ただこれまで派遣された投手たちのように、
そういった経験は、来期以降に必ず活きてくるはず。
第1陣は10月6日に、第2陣はチームの全日程終了後に
出発する予定だそうですが、『一皮むける』べく、
異国で大いにもまれ、奮闘してくれることを願います。
憲伸投手のアドバイスを受けたからには、小笠原投手、
次回こそは良い結果を残さなければなりません。
しっかりと課題を消化して、久しぶりの勝利を
挙げてほしいですね。
この2日間のインターバルがリフレッシュ期間となり、
明日からの良い流れにつながることを期待します。
ライバルチームがしぶといので、もう負けられませんから!
投稿: ドライチ | 2008年9月26日 (金) 17時02分
コメントありがとうございます!
>ドライチさん
久々に1軍生活を共にした熱烈先輩の指導に
小笠原投手、応えてほしいですね。
とにかく初回失点と制球に気をつけてもらい、
このまま終わるのだけは避けてほしいと願います。
残り9試合に突っ走るための良いオフになればいいですね。
明日はある意味「上田選手の引退試合」の意味合いも。
ぜひとも勝って、送り出してほしいと思います。
投稿: Toshikichi | 2008年9月27日 (土) 01時15分
中スポにありましたがクラウン賞の第一回受賞者は田尾氏だったんですね。
以降、大島氏や谷沢氏、小松氏、平野氏など蒼々たるメンバーが名を連ねていました。
懐かしい名前も見つけました。
00年のバンチ氏です。
あのノーノーはハマスタのレフトスタンドで観戦していましたが、大興奮でした。
憲伸もこれらのOBと同じくドラを愛しているはず。
我々ファンも残留を望んでいます。
今季このままでは不完全燃焼でしょうから是非とも来季は残留して欲しい。
孝介の時のように球団編成がヘマをしなければ大丈夫と信じています。
投稿: りくぶっち | 2008年9月27日 (土) 13時02分
コメントありがとうございます!
>りくぶっちさん
ドラゴンズならではの賞ではありますが、
蒼々たるメンバーなんだなと改めて思いました。
またバンチさんのノーヒットノーラン、懐かしいですね。
ノーノー独特の緊張感は現地だとさらに格別だったのでは?
憲伸投手、ぜひとも残留してほしいですが、
今朝のニッカンにはフロントが何かしでかしそうな予感も?
社長、ちょっと待ってよ!と思わず言いたくなりました(^^ゞ
投稿: Toshikichi | 2008年9月27日 (土) 13時55分