憲伸防御率隠れ1位と若竜ドミニカに宮崎に出発。
ドラゴンズのレギュラーシーズンも
きょうの東京ヤクルト戦と12日の阪神戦で終了。
消化試合とはいえど、18日から控えるクライマックスシリーズに向け、
しっかりと調整していくことが大切となるでしょう。
この日1軍は午前中に神宮屋内練習場で一部投手陣が練習。
一方、若竜はドミニカ・ウインターリーグ参加のため、
新井、川井ら精鋭6選手がこの日、セントレアから旅立ち。
またファーム本隊もきょう7日から宮崎県内で行われる
フェニックス・リーグに向け、出発したとのこと。
「菊地結婚していた」なども含め、この日の話題を集めました。
ドラゴンズトピックス(6日)
◇川上憲伸
<タイトル獲得の可能性が、急浮上。
あと9イニング2/3を投げれば、規定投球回に達し、
失点が『7点以内』なら、リーグ防御率1位に躍り出る。
事の重大さにチーム関係者や本人が気づき、動き始めたのは前日>
「ぼくって、あと何回で規定投球回になるんですか」
<現在、115イニング1/3で規定に届いていないが、
北京五輪派遣選手に対する特別措置により
投げさえすればタイトルは射程圏内となってくるが>
「規定投球回? 知ってますよ。
そうみたいですね。どうしましょうねえ…」
<きょう7日の東京ヤクルト戦のスポニチ先発予想。
さらに12日の阪神戦で先発登板が濃厚。
この日は神宮屋内練習場で行われた一部投手陣の練習に参加。
ランニング中心の軽めの練習に汗を流したが>
「まだ、いつ投げるか分からないんですよね。
シーズンの疲れは蓄積しているけど、前回登板の疲れはありません。
2ケタ、ぜひ勝ちたい。狙いますよ」
(中スポ、サンスポ、スポーツ報知、スポニチ名古屋、ニッカン、デイリー)
◇小笠原孝
<きょう7日の東京ヤクルト戦・中スポ先発予想。
13日ぶりの先発、今季のラストチャンスで『復活投』を目指す。
好投を誓うとともに川上の防御率タイトルにも興味津々>
「チャンスがあるなら獲得してほしいですよね」
(東京中日)
◇山本昌
<前日5日は休日だったが、この日の練習に参加。
CSに向けての調整を再開。次登板があれば12日の阪神戦>
「日程的にはいけるけど、チェンも(川上)憲伸も投げられるからね。
(宮崎の)フェニックス・リーグもあるし、どうなるかは分からないよ」
<200勝達成後は、日本シリーズ初白星を
最大の目標に掲げているが、短期決戦は得意とはいえないだけに>
「CSに向けてしっかり投げ込んで、
ちゃんと投げられるようにしたいです」
(東京中日、ニッカン)
【ドラゴンズ・残り試合の日程】
10月7日(火) 対東京ヤクルト(18:20・明治神宮野球場)
10月12日(日) 対阪神(18:00・スカイマークスタジアム)
ドラゴンズのレギュラーシーズンも残り2試合。
まだCS第1ステージの相手も決まらぬ事態ですが、
しっかり準備ができる分、その利点を活かし、
残りゲームを戦ってほしいなと思います。
ところできょう7日は、公式戦としては
関東最終戦となる神宮での東京ヤクルト戦。
ロードに出る前は、苦手のビジターをどう克服するかが
課題とされてしましたが、ハマスタで3連勝、
そして東京ドームを1勝1敗で抜けて、3位を確保。
見違えるような戦いに、『強さ』を感じましたが、
ここまで来たら、良いカタチで最後も締めて、
地元・ナゴヤへと戻ってほしいところです。
気になる先発予想は、2つに割れましたね。
大方の予想は、中5日でエース・川上憲伸。
一方中スポだけは、9月24日以来登板がない小笠原。
明治の先輩・後輩コンビの名前が挙がっていますが、
川上を揃って予想しているのには、
思わぬタイトル獲得の可能性が浮上したからということも。
実は、川上があと9イニング2/3を投げると、
北京五輪派遣選手に対する特別措置(19イニング免除)により
規定投球回数に到達することに。
しかもそのイニングで、失点を7点以内に抑えたならば、
現在防御率1位のルイス(広島・2.680)を抜き、2.66。
なんと最優秀防御率を獲得できることになるのだそうです。
過去、最多勝2回、最多奪三振1回、沢村賞のタイトルを
獲得している川上ですが、防御率1位というのはこれまでなし。
ルイスが4日の横浜戦で8失点と炎上したことで防御率が急上昇。
それにより、チーム関係者及び川上が気付いたのが、前日5日。
まさに降ってわいてきたものではあるものの、
悲願のタイトル獲得への大きなチャンス。
右肩の状態などを考え、できれば強行登板は避けたい首脳陣も
この日12勝目を挙げ、2.682まで迫った石川(東京ヤクルト)、
またあす8日の首位直接対決に登板濃厚の内海(巨人・2.77)など
逆転1位の可能性を残す投手の動向を見ながら、
エースの登板機会を判断していくことになるようです。
5日の巨人戦を仲間と団体観戦して、
終了後、水道橋の居酒屋で『CS進出祝賀会』なるものを開催。
大いに盛り上がり、楽しかったのですが、
そのなかの雑談で出てきたのが、
和田の打率が3割を切りそうで、どうなるのか。
また昌さんは規定投球回数に届かず、
今季ドラゴンズの投手陣では、到達者がゼロになりそう。
小笠原は、惜しくも勝ち星伸びず8勝で終わってしまうのかなど。
ただエースに関しては、ここまで来たら5年連続の2ケタ勝利は、
達成してほしいなという期待こそ出たぐらい。
まさか『防御率1位』のタイトルが手中にあるというのは
正直、まったく頭になかっただけに、
今朝のスポーツ紙を見て、ちょっと驚きましたね。
さらにこうなれば、先発で長いイニングでなくても、
うまく登板をやりくりして、ぜひとも獲得してほしいなと思いました。今季、右足内転筋の張りなどの影響で
開幕直後の1カ月は調子が上がらず、
ファーム落ちや中継ぎを経験。
しかし復帰し、
今季初勝利を挙げた5月以降は、
得意とする交流戦も
うまく乗り越え、先発の柱として奮闘。
北京五輪の関係で2カ月チームを離脱したものの、
復活以降は調子も上々ですし、気がつけば防御率2.34。
確かに大きく打たれた試合もあったものの、
それ以外はきっちりと抑えているんですよね。
北京で心身ともに大きなダメージを喰らうなど、
例年になく厳しいシーズンではあるものの、
最後にこういうタイトルが取れれば、報われるというもの。
さらに今後のポストシーズンに向けても、
大きな弾みが付くのではと期待したくなるのも当然でしょう。
まあチームとしては、残り試合いろんな投手を投げさせたい。
先発としても、憲伸の他にも、小笠原、吉見、
昌さん、チェン、清水昭信ら、多くの名前が挙がります。
あとはこのチャンスを、投手陣の長である
森コーチら首脳陣がどう判断するかでしょう。
ライバルも多く、場合によっては回避の可能性もありますが、
単純計算なら、残り2試合で9イニング2/3は可能な数字。
そんななかで果たして『隠れ1位』が本当の1位になってくるのか。
残りゲームでのエースの登板に大いに注目したいです。
若竜トピックス(6日)
◆菊地正法
<15日に開幕するドミニカ・ウインターリーグに
参加するため、中部国際空港発の航空機で出発。
7歳年上の有美さんと結婚していたことがこの日明らかに。
帰国するのが、12月5日で名古屋市内での挙式が同7日。
姉さん女房を喜ばせるためにも、収穫を手に帰ってくることを誓う>
「嫁さんのためにも、という思いはありますね。
せっかくのチャンスですから、何かを得て帰ってきたいですね」
<今年1月に婚姻届を提出。
知り合ったのは東邦ガス時代で知人の紹介
今回は夫人の希望で写真は『NG』だが、それでもちゃっかり自慢>
「(7歳年上ながら)彼女が若く見えて、ボクが老け顔。
だから釣り合って見えるんですよ。一緒にいて本当に楽しいです」
<挙式が12月初旬とあって夫人の負担が増えるが、背中を押された。
日本で待ってくれる新妻のためにも、無駄な時間を過ごすわけにはいかない>
「長打力がある打者に左右の変化で抑えられるようにしたいですね。
シュート、スライダーの精度を磨きたいんです。
打者との駆け引きとか、いろんなことを吸収したいですね」
(中スポ)
◆川井進
<2年連続2度目の『ドミニカ武者修行』に余裕の表情。
今年は選手会から要望されていた帰国期限がないだけに、
12月に実現する本物の大リーガーとの対戦を楽しみに>
「スゴイ選手は12月に来るんです。歓声が全然、違いますよ。
そういう打者を抑えたいですね」
<また新井と共に所属するエスコヒドで
住田コーチがマネジャー的な仕事をこなすことを喜び>
「(住田)ワタリさんがいれば安心です」
(中スポ、<ドラ番記者>)
◆新井良太
<3年目を迎えるウインター・リーグへの派遣だが、
今回は初めて野手が参加。まずは出場を目標に
猛アピールしなければならないが、ウエスタンの首位打者は>
「不安はないです。いまはワクワクしています。
メジャーリーガーからいっぱい盗みたいですね」
(東京中日)
◆藤井淳志
<ウインターリーグ出場のためドミニカ共和国へ出発。
異国の地で『大リーグ級ボディー』を身に付けて帰ってくる決意。
楽な環境ではないことは理解しているが、それでも笑って>
「楽しみですよ」
<競争が激しく、定位置争いをするだけでも
力が付きそうだが、首脳陣の思惑はそれだけではなかった。
落合監督はドミニカ派遣を伝えた時
『おまえの体は日本人離れしているんだ。
メジャーリーガーの体の使い方をしっかり見て学んでこい』と話したという。
生かし切れていない潜在能力を引き出すことが今回の目的>
「こういうチャンスはなかなかないですから。何か少しでも得て帰ってきます」
(名タイ)
◆住田コンディショニングコーチ
<飛躍が期待されるドミニカ組に強力な援軍が同行。
昨季までドミニカ・ウインターリーグの
アギラスのコンディショニングコーチ。
ドミニカには2シーズン在籍、環境、言葉の面でも頼りになる存在>
「ボクにしてみたら帰るようなものですね。
向こうは雰囲気がいい。街全体が野球中心なんです」
(中スポ<ドラ番記者>)
◇小林正人
<昨季、ドミニカ・ウインターリーグに参加。
『昨年の今ごろはドミニカだったね』と聞かれると>
「CSで投げたいという気持ちはありました。
でも、ドミニカへ行って、いい経験をすることができました」
<セットアッパーだったドミニカでの修行はやはり貴重。
その経験があるからこそ、今がある。
このままならCSの出場メンバーに名前を連ねることになるが>
「CSに投げられるように頑張りたいです」
(中スポ)
◇落合監督
<藤井、新井などCSメンバーに入れても
おかしくないはずの面々をドミニカに行かせることに>
「あえて行かせたんだよ。来年のことを考えてみろ。
あいつらが少しでもうまくなって帰ってきてくれれば…」
(中スポ)
◆朝倉健太
<右腕の血行障害からの復活を目指す。
この日、25選手とともに、中部国際空港発の航空機で宮崎入り。
きょう7日から宮崎で始まるフェニックス・リーグに参加し、
あす8日の埼玉西武戦で先発予定。
猛アピールすれば1軍への道が開けるが>
「チャンスがあったら(1軍に)行きたい気持ちがある」
(中スポ)
◆小林2軍投手コーチ
<フェニックス・リーグの主目的は若手の育成だが、
結果次第で1軍への道が開けることを説明>
「この中から上に行く選手がないことはないよ。
どんな状況にでも対応できるようにするだけだから」
(中スポ)
◆久本祐一
<昨オフの左ひじ故障で今季1軍登板なしに終わり、
フェニックス・リーグで結果を求める。
今季何度も痛みがぶり返した左ひじだが、もう心配なし。
ようやく納得のいく投球ができるようになり>
「もう問題ないですね。時間はかかってしまったけど、
それぐらいのけがだったと思うし仕方がない」
<リーグ参加前の最終練習となった5日、
ナゴヤ球場内のブルペンで切れのいい球を56球投げ込み>
「スピードは意識していないけど、球の切れが戻ってきましたね」
<苦しいシーズンになった中、得るものはあった。
それを来季に生かすため、完全復活を印象付ける決意>
「正直もう駄目かと思ったこともあった。
でもけがをプラスに考えようと思いました。
いろいろな人の話も聞けたし、
投球フォームについても考えることができた。
とにかく結果を出したい。フェニックス・リーグは
イースタン・リーグのチームが相手になるし、
あまり知らない打者相手でも結果を残せるように頑張りたい」
(名タイ)
【2008年フェニックス・リーグ 中日試合日程】
10月7日(火)H 対湘南(12:30・サンマリンスタジアム宮崎)
10月8日(水)V 対埼玉西武(12:30・南郷スタジアム)
10月9日(木)H 対東北楽天(12:30・西都原運動公園野球場)
10月11日(土)V 対湘南(12:30・清武町総合運動公園野球場)
10月12日(日)H 対埼玉西武(12:30・串間市総合運動公園野球場)
10月13日(月)V 対東京ヤクルト(12:30・生目の杜第2野球場)
10月14日(火)H 対巨人(13:00・日南市天福球場)
10月16日(木)V 対東北楽天(12:30・ひむかスタジアム)
10月17日(金)H 対東京ヤクルト(12:30・アイビースタジアム)
10月18日(土)V 対千葉ロッテ(12:30・アイビースタジアム)
10月19日(日)H 対北海道日本ハム(12:30・西都原運動公園野球場)
10月21日(火)V 対北海道日本ハム(12:30・サンマリンスタジアム宮崎)
10月22日(水)H 対千葉ロッテ(12:30・清武町総合運動公園野球場)
10月23日(木)V 対巨人(12:30・生目の杜第2野球場)
(H=ホーム、V=ビジター、10、15、20日は練習日・予備日。
NPB公式、フェニックスリーグ2008公式サイトより)
【中日ドラゴンズ参加予定選手(フェニックスリーグ2008)】
<投 手>金剛、朝倉、中里、山内、山井、
平井、ネルソン、赤坂、高江洲、久本
<捕 手>小山、清水将海、小川
<内野手>堂上直倫、中川、谷、西川、森岡、岩﨑、澤井、柳田、福田
<外野手>中村一生、中村公治、普久原、堂上剛裕
(背番号順・公式サイト、中スポ、フェニックスリーグ2008公式サイト)
ウエスタン・リーグの全日程が終了後、
ナゴヤ球場でずっと練習を行っていた若竜たちですが、
この日、一部が海外への厳しい『武者修行』。
もう一方は、秋の教育リーグを戦うためにナゴヤから旅立ちました。
まずは15日に開幕する『ドミニカ・ウインターリーグ』に
参加するため、飛び立ったのが精鋭6選手。
川井、佐藤亮太、菊地の3投手に、前田、新井、藤井の3野手。
3年目となるドミニカですが、今回は野手も参加。
中田、高橋、長峰、吉見、小林らが歩んだきた
『活躍への登竜門』とはいえ、日本では考えられない
厳しいサバイバルとなるのは、想像つくところ。
それでもぜひともチャンスを得て、何かを掴んでもらいたいですね。
特に新井、藤井などは来季こそはぜひとも1軍に定着し、
レギュラーを脅かしてほしい存在だけに、期待は大きいところです。
また今朝の中スポで「結婚していた」ことが明らかになった菊地。
今季は結局1軍に上がれなかったうえ、ファームでも炎上。
不本意なシーズンとなっただけに、
この遠征が飛躍のきっかけとなるよう、奮投してもらいたいです。
ちなみに今年からは帰国期限がないだけに、
12月に実現するメジャーリーガーとの対戦も可能とのこと。
住田コーチが同行し、川井、新井が「エスコヒド」、
佐藤亮太、前田が「エストレージャス」、
そして藤井、菊地は「リセイ」にそれぞれ所属するもよう。
またその他のファーム26選手は、
この日、中部国際空港発の航空機で宮崎入り。
きょう7日から宮崎県内で行われる
ファームの秋季教育リーグ『フェニックス・リーグ』に参加します。
NPB、独立リーグ、また韓国KBOからのチームと、
合わせて14球団が参加して、繰り広げられる同リーグ。
ドラゴンズは、イースタン7球団との対戦に。
若手の育成が主目的とはなってはいるものの、
参加メンバーのなかには、再起をかける朝倉や山井らの名前も。
それぞれが課題や目的を持って、試合に挑んでいくようですが、
猛アピールすれば、CSに向かう1軍への道が開けることも。
特に投手陣からは、昇格の可能性があるかもしれませんし、
チャンスを掴めるよう、しっかり取り組んでほしいなと思います。
憲伸投手、チャンスが巡ってきたわけですから
ぜひ、初の防御率タイトルを獲得してもらいましょう!
あと9回2/3は微妙なイニング数ですが、
登坂機会が2度あれば、問題なくクリアーして
さらに防御率を抑えられると思います。
まずは、今夜の先発発表に注目しましょう!
投稿: ドライチ | 2008年10月 7日 (火) 14時52分
憲伸にタイトルを獲って欲しい気持ちはヤマヤマですが
無理な登板には賛成できませんねえ
なぜなら、CS
日シリ
と頼れる投手が他に居ませんから
やっぱドラゴンズのエースは憲伸しか考えられないですよ
投稿: 伊トケン | 2008年10月 7日 (火) 16時00分
コメントありがとうございます!
>ドライチさん

自分的にはチャンスがあれば活かしてほしいと思いましたが、
憲伸投手、ベンチ入りもしませんでしたね
残り試合で、9イニング2/3というのは中途半端だったかも。
残念ながら、タイトルは幻に終わましたが、
おそらく神戸である最終登板、ぜひとも良いカタチで締めてほしいです
>伊トケンさん
落合監督も賛成しなかったようで
憲伸投手のタイトルは幻となってしまいました。
自分も久々に新聞
まあ調子自体はよさそうですし、
ぜひともポストシーズンで好投してほしいですね
投稿: Toshikichi | 2008年10月 8日 (水) 11時26分