ビョン爆発5ラン岩瀬10年50試合、逆転竜5連勝!
エースの好投と効果的な本塁打攻勢で
横浜に勝利し、CSマジックを『3』にしたドラゴンズ。
迎えたハマスタでの第2戦は、立ち上がりから劣勢の展開。
先発・中田が3点を奪われKOされると、打線は三浦の前に苦戦。
しかし終盤8回、イ・ビョンギュが起死回生の同点2ランを放つと、
延長10回には寺原から2打席連続となる逆転の3ラン!
そのリードをプロ野球史上初の10年連続50試合登板を
達成した岩瀬が1点こそ奪われはしたものの守り、逆転勝ちで5連勝。
CS進出マジックも『2』に減らし、ついに3位が見えてきました。
◇セントラル・リーグ公式戦 横浜-中日 23回戦 (2日・横浜スタジアム | 中日16勝7敗) | |||||||||||
7765人 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | R |
中 日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 3 | 6 |
横 浜 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 |
[勝] 浅尾(42試合3勝1敗1S) [S] 岩瀬(50試合3勝3敗35S) [D本] ウッズ34号 イ・ビョンギュ15号2ラン、16号3ラン | |||||||||||
[Dバッテリー] 中田、小林、齊藤、清水昭信、高橋、長峰、浅尾、岩瀬 - 谷繁 |
【ゲームレビュー】
延長戦を制し、連勝を5に伸ばした
10回、井端と中村紀洋の安打でつくった1死一、三塁から
イ・ビョンギュが右へ勝ち越し3ランを放った。
イは8回にも同点2ラン。5打点の活躍だった。
投手は総力戦。7番手・浅尾が3勝目を挙げ、最後は岩瀬が締めた。
(公式サイト、中日新聞、共同通信社、ニッカン式スコア)
【イニング経過】
この日の横浜の先発が三浦ということで、
6番・右翼に対三浦9打数5安打の井上を起用。
中村紀洋がスタメンを外れ、井端は7番のまま。
1回、先頭・イ・ビョンギュがセンターへ弾き返すヒットで出たが、
続く荒木の2球目、エンドランがかかるも空振り。
スタートを切っていたビョンが全力疾走しないまま二塁タッチアウト。
荒木もフォークに空振り三振に倒れ、チャンスに至らず。
ドラゴンズの先発は、予想された山本昌ではなく中田。
中8日で久々の先発となったものの、いきなり乱調。
先頭の下園にストレートの四球を与えると、藤田が初球送って二塁へ。
さらに内川に初球、ストライクを取りにいった
真ん中低目のストレートを積極的に運ばれ、
センター前へのタイムリー。(0-1)
不用意に先制を許してしまうと、
続く村田にはフルカウントからの6球目、
外へのストレートを当てられると、右方向へ伸びた打球は
そのままライトポール際へと飛び込む2ランホームランに。(0-3)
リズムが掴めぬまま、わずか10球で3点を奪われた中田。
その後も吉村を空振り三振に取ったものの、
金城、相川に連打を浴び、2死一、二塁。
さらに石川にフルカウントから内へのフォークを弾き返され、レフト前へ。
三塁を回った金城を、9月のJA全農Go・Go賞(強肩賞)受賞の和田が
好返球で刺し、追加点こそ防ぎはしたが、
1イニングで5安打を集中され3失点。波乱の初回となった。
3点を追うことになったドラゴンズ。
2回、1死からウッズが外へのボールをミートし、
二塁への内野安打で出ると、続く井上は粘ってフルカウント。
しかし9球目、内へのスライダーにバットが空を切ると、
スタートを切っていたウッズが二塁で刺され、三振ゲッツー。
初回に続き、ちぐはぐな攻撃で三浦を乗せてしまう。
4回、1死から元祖・三浦キラーの荒木が
真ん中低目のストレートをうまく払って、
左中間を抜くツーベースで出ると、和田の二ゴロで三塁へ。
4番の森野に期待がかかるが、
初球カーブにタイミングを外されてしまい、二塁ゴロ。
初回に続き、自分の打撃をさせてもらえず。
2回の2死一、二塁のピンチを切り抜け、3回は三者凡退の中田。
しかし4回ウラ、先頭・石川に5球ファウルで粘られた末、
12球目、真ん中高目のストレートを弾き返され
左中間を大きく破るツーベース。
またしても得点圏に走者を背負うと、続く三浦は浅い中飛で1アウト。
ところが落合監督がマウンドへ。
これ以上の失点は許されない場面だけに、中田はここで交代。
3イニング1/3、71球を投げ、7安打2奪三振2四球で3失点。
背番号20は首脳陣の期待にまたも背き、結果を残せなかった。
代わって2番手は、復帰後初登板のなる小林。
横浜ベンチも動き、下園に代えて大西を起用してくる。
左キラーとの対戦となった小林だったが、
カウント1-0からの2球目、内へのストレートを叩かれると、
詰まりながらも、一塁後方へフラフラと上がるフライ。
落ちればテキサスヒットという感じだったが、
ここで荒木がスーパープレイ!
打球に向かって背走すると、最後は飛び込んで見事キャッチ!
気迫のダイビングキャッチに三塁走者は還れず、そのまま2アウト。
救われた小林は、続く藤田を真ん中低目のスライダーで空振り三振。
無死三塁を見事に切り抜け、流れをこちらに引き寄せた。
5回、ここまで散発3安打の打線が反撃の狼煙。
先頭のウッズがカウント1-2からの4球目、
内角低めのストレートを軽い感じでミートすると、
芯に当たった打球は、そのまま伸びてセンターバックスクリーンに!
荒木効果が波及したか、追撃の一発で2点差に。(1-3)
しかし後続が続かず、反撃は1点のみに終わる。
続く6回は、一転してちぐはぐ。
この回先頭、齊藤の代打・平田がレフト前に弾き返すヒットで出るも、
イ・ビョンギュが外へのフォークを引っかけて、投ゴロ。
ランナーが入れ替わると、続く荒木も三ゴロに倒れまたして二塁封殺。
さらに和田が外へのストレートに空振り三振。
三浦に手こずる間にゲームは進んでいき、終盤8回に。
7回を投げ終え、94球。
ドラゴンズ戦は今季2完投の三浦。
8回も井端見逃し三振、谷繁打ち上げ遊飛で早くも2アウト。
またしても同じようになってしまいそうなペースだったが、
1つのプレーがまたしても流れを変えることに。
2死から登場の清水昭信の代打・中村紀洋が
カウント2-1からの5球目、外角高目のストレートを弾き返すと、
強い打球のセカンドライナーに。
しかしこれを二塁・石川が弾いてしまいヒットとなると、
続くイ・ビョンギュがカウント1-1からの2球目、
ど真ん中に甘く入ってきたストレートを振り抜くと、
ライナーでセンターバックスクリーン左に飛び込む2ラン!(3-3)
チェンジと思われた当たりが一転ヒットとなり、
続く打者にこの日唯一とも言える失投。
それを逃さず見事な叩いた起死回生の一発で、
ついに同点に追いついたドラゴンズ。
三浦から代わった2番手・石井裕也には封じ込められたものの、
流れは十分こちらへと向かっていた。
9回、続投の石井裕也から先頭・森野が四球を選ぶが、
続くウッズは外角低目のシンカーに合わず、見送り三振。
さらに高橋の代打・デラロサは、
2ストライクからボールをしっかり見ていたものの、
7球目、外へのシンカーに手を出してしまうと、ショート正面のゴロ。
6-4-3と渡ってしまい、おあつらえ向けのゲッツー。
またしても石井裕也に、恩返しを喫してしまった。
5回以降、齊藤-清水昭信-高橋と繋いできたリリーフ陣。
9回ウラは同点ということで、6番手は左腕の長峰がマウンドへ。
先頭の代打・武山、続く大西と簡単に2死を奪い、
藤田の遊ゴロでチェンジかと思いきや、
井端からの送球が逸れてしまい、ウッズの足が離れセーフ。
思わぬエラーからサヨナラのランナーを許してしまう。
そして迎えるは、首位打者の内川。
それに呼応し落合監督がマウンドへ、7番手として浅尾を投入する。
長打が出れば、サヨナラのピンチ。
浅尾は初球パームでストライクを取ると、
続く2球目は真ん中高目に150キロストレート。
しかし内川が打ち損じたか、打球はショート正面へのゴロ。
二塁へ送られ3アウト。ゲームは同点のまま延長へと突入した。
延長10回、横浜3番手は、クローザーの寺原。
しかし12連敗中のチームだけに、間隔が空き中8日。
それが影響しているのか、ストレートのキレが今一つ。
そこを突いて、攻め込んでいくドラゴンズ。
この回先頭の井端が、外へのストレートを弾き返し、
二塁強襲の内野安打で出塁すると、
続く谷繁はスリーバント失敗に倒れたものの、
中村紀洋が内へのストレートを詰まりながらも
センター前に落とすヒットで、1死一、三塁。
井端の判断良い走塁も功を奏し、
この日初めて連打でチャンスメークをする。
ここで迎えるは、前の打席同点2ランを放ったイ・ビョンギュ。
犠牲フライでも1点が入るという1死一、三塁。
その反面、ゲッツーも考えられるシチュエーション。
しかしこの場面、集中していたというビョン。
空振りとファウルで2ストライクに追い込まれたものの、
くさい球をきっちり見逃し、フルカウント。
そして迎えた6球目、スライダーが内角低目やや中よりに。
これを逃さず、完ぺきにすくい上げると、
高々と舞い上がった打球は、ライトスタンド上段へ!
まさに打った瞬間と言う2打席連続弾は、
勝負を決める3ランホームランに。(6-3)
相手のエースに続き、クローザーをも打ち砕き、この日なんと5打点。
思いも寄らぬビョンの大爆発で、ついに逆転に成功した。
3点リードとなった延長10回ウラ、
ドラゴンズ8番手は、もちろん守護神。
この日で、ついに10年連続50試合以上登板という
前人未到の大記録を達成した岩瀬がマウンドに上がる。
メモリアルとなったマウンドだったが、
いきなり先頭の村田にストレートをセンター前に運ばれると、
続く吉村にはレフトへあわやホームランという大ファウル。
何とか二ゴロに打ち取り、二封すると、
金城もライトライナーに打ち取り、2アウト。
しかし相川に自らの足元を抜かれるヒットを許し、
一、二塁としてしまうと、
石川には中に入ったシュートを叩かれ、
三塁横を鋭く抜いていくタイムリー。(6-4)
前夜に続き、1点を奪われてしまう。
それでも勝てればいいというのが、百戦錬磨の守護神。
2死一、二塁と一発サヨナラのピンチで、
寺原の代打に佐伯を迎えたものの、早々と追い込むと、
最後は外へのスライダーで空振り三振に取って、ゲームセット!
若干ヒヤヒヤながら最後は岩瀬で逃げ切り、5連勝となったドラゴンズ。
神宮で広島が勝ちはしたものの、自力で減らし、
クライマックス進出マジックは『2』へ。
しぶとく勝利をモノにするなど、チーム状態も上々。
そして3位確保は、ついに秒読み段階へと突入した。3時間45分という
ロングゲームとなりましたが、
正直、8回途中までは
負けを覚悟していましたし、
三浦に完投されてしまうのではと
思っていました。
他球場の結果で広島の勝利も知っていましたし、
また1ゲーム差となってしまうと、やりにくいなと…。
そんな風なことを考えていたときに飛び出したビョンの2ラン。
あれで目が覚めましたし、『勝てる!』と思いましたね。
その後石井裕也には相変わらず苦しめられたものの、
間隔が空いた寺原の調子が今イチだったのにも助けられた。
そして一、三塁のチャンスで飛び出したビョンの鮮やかな決勝3ラン!
打った瞬間「よし、行ったあ!」とまさに絶叫。
大事な場面で決められるビョン様のここぞの集中力と
芯に当たると飛んでいくパワフルさに大いに驚くとともに、
逆転勝ちとなり、まさに気分は最高という感じでした。
相手が12連敗中。そろそろ勝ちそうなムードがあるなか、
先発の中田があっという間に3点を奪われたうえ、
三浦の出来が回を追うことによくなっているときたら、
これはマズイなと思っていましたが、
それにしても野球というのは、
1つのプレーで流れが変わるものなんですね。
4回1死三塁のピンチを救った荒木のダイブ。
あそこで1点奪われていたら、ゲームを持って行かれていたでしょうし、
その反対としては、8回の中村紀洋の二塁強襲打。
あれを石川が捕っていたら、おそらく終わっていたことのでは。
しかしこれが4連勝中と12連敗中とのチームの差なのか。
目標があるチームとないチームの差なのか。
ピンチを凌ぎ、チャンスをきっちりモノにできるのは、
ここに来てようやく出てきたドラゴンズの「底力」からではないかと。
またしても全得点が本塁打によるものにはなりましたが、
同点2ランにしても、逆転3ランにしても、
その前の打者が繋いだ結果によるものですし、
とりあえずはプラスに考えてよさそうだなとも感じました。
2回以降失点を最小限に抑えたリリーフ陣も頑張りました。
そして前人未到の10年連続50試合登板を成し遂げた
守護神・岩瀬の献身ぶりにも本当に頭が下がります。
それでもとにかく現状の目標は、3位確保。
たとえ総力戦になろうとも、しっかり勝って、
クライマックスシリーズ進出を決めることが大事。
チームの流れもだいぶ良くなってきましたし、
このまま一気にCSマジックを減らし、その座を掴んでほしいですね。
『2』となったことで、もう広島を意識しなくてもよさそう。
あとは自力でCSマジックを減らすことでしょう。
そのためには横浜には申し訳ないですが、3タテを希望。
そして進出に王手をかけ、東京ドームであっさりと決めてほしい。
逆転勝利でさらに勢いに乗ったであろうドラゴンズ。
さらなる奮闘と、もう一踏ん張りをお願いしたいと思います。
☆ウィナーズ・ボイス(2日)
◎岩瀬仁紀
<延長10回に登板し、史上初の10年連続50試合登板を達成。
3安打で1失点も今季35セーブ目で記録を飾り>
「(おめでとうございます)
ありがとうございます。
(10年かけて達成した記録、どう感じるか)
そ、そうですね、まあ10年と言ったら(笑)
長く感じますけど、まあ、よくここまで来れたと思います。
(デビューの時から常に厳しい場面での登板。
この10年間を振り返って)
めいっぱいやってます。はい。
(この試合、どういう気持ちでマウンドに上がったか)
やっぱり、ここまで来たら勝たないといけないし、
えー、広島が勝ったのも知ってますから、
えー、何とか、勝てました!
(これでCS進出にぐっと近づいた)
そうですね、本当は目指すところはそこじゃないんですけど、
えー、今ある目標というか、えー、今やらなきゃはいけないのは、
何としてでもシリーズに出て、勝ち上がっていくしかないです。
(今後も厳しい戦いが続く)
そうですね、今日のような不安なピッチングでなくて、
あの、きちっとした形で終わらせたいと思います。
お、応援よろしくお願いします。
(逆転の日本一に向けて、ファンに一言)
一戦一戦、えー、必死に頑張っていきますんで、
応援の方、よろしくお願います」
<10年連続50試合以上登板のプロ野球新記録を、
自分の役割通りセーブで飾って>
「いつも勝ち試合での登板が自分の使命だと思っている。
10年? 自分でやったことだから何と言っていいかわからない。
ただ、10年と言えば長く感じる。よくここまできたなと思います
(9年連続の)秋山(登氏・元大洋)さん? 知ってます」
<優秀なだけでも、丈夫なだけでも登れない『未踏峰』。
『救援投手に必要な条件は?』と聞くと>
「マウンドには不安を持っていかないこと。
不安はあるんですよ。打たれたときは反省もします。
でも、マウンドに上がるときは守りじゃなく、攻める。
大胆にいかないと勝てません」
<酒を飲めない体質だからアルコールとは無縁。
肩甲骨の可動域が広いため、体さえできれば
投球練習なしでもマウンドに上がれるという>
「とにかく致命的なケガをしないこと。体調管理には気を配ってきた」
<それでも今シーズンは北京五輪に出場したこともあり、
体力的なきつさを感じていたという。苦悩の分だけ達成感もひとしお>
「今年は普段なら体調がよくなる時期でも上がってこなかった。
この10年間では今年が一番きつい。
でも、気持ち、体を切らさないようにやってきた。
体をどうやってもたせるか。気力をどうやってもたせるか…。
何とか体と気持ちをつないでいる」
<疲れは限界に近い。それでも今は休むわけにはいかない。
CS出場に向けラストスパートをかける>
「頑張って勝ち上がるしかない」
<生まれながらのリリーバーに最後にこう聞く。
『もう一度生まれ変わったら、リリーフ投手になりますか?』>
「なりません! ボクは向いていないと思います。
(失敗を)引きずらないタイプが一番だと思うけど、ボクは違う。
先発に? いや、野手をやりたいですね」
(公式サイト、中スポ、サンスポ、時事通信、毎日jp、スポニチ名古屋、ニッカン)
○イ・ビョンギュ
<8回、バックスクリーンへ起死回生の同点2ラン。
さらに延長10回には右中間へ特大の勝ち越し3ランを放つ>
「(2ランは)何とかしようと思って打席へ入った。
完ぺきなバッティングができた。
(3ランは)打ったのはカットボール。ラッキーだったよ」
<しめて2発5打点の大暴れで、まさに『独り舞台』。
ヒーローインタビューを日本新記録の
10年連続50試合登板を達成した岩瀬に譲り、試合後はおどける>
「きょうは岩瀬に聞いてよ」
<『1番』という打順が本来の力を目覚めさせる。
トップバッターに座った9月20日の広島戦以降の9試合では、
40打数15安打の打率.375と打ちまくり、11打点を稼ぎ出す。
本人は打順の変更と好結果との因果関係をはぐらかす>
「『1番』が好影響? わからない」
<昨年のCSでは第1、第2ステージともに本塁打を放ち、
日本シリーズでは打点王の活躍を見せた『ミスターオクトーバー』。
9試合連続安打に満面の笑みを見せて>
「(この時期に)集中力が高まるのは当然だよ。
まだCS出場が決まったわけじゃない。
それが今の打席での集中力につながっている。
何とかしようという強い気持ちが結果に出ている」
(中スポ、サンスポ、スポーツ報知、時事通信、
毎日jp、スポニチ名古屋、名タイ)
○高代野手総合チーフコーチ
<当面は一発のあるイ・ビョンギュを核弾頭に置き続ける方針>
「居心地がいいんじゃないかな。
今のイ・ビョンギュ下位打線でためた走者を『そうじ』してくれるし、
チームにとって『1番・イ・ビョンギュ』はいいね」
(中スポ)
○荒木雅博
<4回1死三塁、大西の飛球をスーパーキャッチし追加点を阻止。
名手が認めた超・超ファインプレー>
「ボクの中でもかなり上位に入るベストプレーです」
<打球が上がった瞬間、全力疾走を開始。そして気迫みなぎるダイブ>
「あそこはファーストも無理でしょう。
タイロン(ウッズ)、動くなっ、と思ってました。
3点差と4点差では違いますから、捕れてよかったです」
<打っても9月14日以来13試合ぶりのマルチ安打となり>
「たまには打たないとね。
ここまで来たら、しっかりやっていかないといけない」
(中スポ)
○井端弘和
<延長10回無死、二塁強襲の内野安打を放って出塁すると、
中村紀洋の中前に落ちるヒットで一気に三塁へ。
難しい判断を迫られるところだが、
迷わず走って勝ち越しのチャンスを広げる。
好走塁ではあったが、その代償に右足を痛めたもよう>
「あの場面、自分が出塁すれば、点が入ると思っていた。
その前の打席で、直球がくると分かっていて、手が出せなかった。
それを頭に入れて思い切って打っていった
(好走塁には)外野も少し下がっていたし、
自分としては落ちると思っていました。でも痛かった…」
<ケガから復帰して、最初の安打がチームの勝利につながり>
「勝利に貢献できたことが大きい」
(中スポ、中日新聞)
○中村紀洋
<2点を追う8回2死に代打で登場。
右安打を放って出塁し、続くイ・ビョンギュの同点弾を呼ぶと、
延長10回1死二塁でも中前打。『爆弾』を抱えながらの奮闘に>
「貴重なヒットが打てました。出る以上は完全燃焼します」
(東京中日)
○タイロン・ウッズ
<3点を追う5回に反撃のノロシ。
センターバックスクリーンへ運ぶ34号ソロを放つ。
ここ2試合は無安打だったが、この日は4打数2安打>
「バットの芯でうまくとらえることができたよ」
(東京中日、サンスポ、毎日jp、ニッカン)
○中田賢一
<先発したが、またも期待を裏切る結果に。
1回、内川の適時打と村田の2ランで3点を失うと、
2回以降も立ち直れず、4回1死三塁の場面で交代。
3イニング1/3を投げ7安打3失点。チームは逆転勝ちしたが>
「チームに申し訳ありません…」
<8月25日の巨人戦で左ひざを痛めてから、本来の投球ができない。
現状のままではCSでの登板も厳しくなってきたが>
「ひざ? マウンドに立つ以上はそれをいえない。
修正するところはわかっているので、それを自分でやっていくしかない」
(中スポ、サンスポ、ニッカン)
○清水昭信
<先発で2勝を挙げているが、
先発と中継ぎの両面での活躍を誓う。
シーズン終盤を迎えただけに気合を入れて>
「与えられたところで、一生懸命投げるだけですから」
(ニッカン)
○浅尾拓也
<今年は中継ぎエースとして成長。
ここまで40試合以上を投げての防御率1点台は誇れる数字。
この快進撃を支える秘密はナゴヤドームにあるビデオルーム。
連日、登板した試合のあとに自分をチェックするため足を運んでいた>
「自分で納得のいく投球だったとしても、
映像で見て理想と違えば『あ、違う』って思うときもありますね。
(チェックするのは)フォームだったり、打者との間合いだったり。
本当に参考になっています。編集していただけて感謝しています」
<ルーキーだった昨年は、とにかく無失点に、
とにかく無事に登板を終えることに無我夢中だったが、
1年が過ぎ、投球そのもの以上にプロとしての意識が大きく変化。
この夜は同点の9回に登板すると、2球で勝ち投手に>
「チームが勝ってよかった」
(中スポ)
○笘篠外野守備走塁コーチ
<1回2死一、二塁から石川が左前打。
カウント2-3のため、走者は自動的にスタートする場面。
二塁走者は俊足の金城だったが、左翼の和田が本塁で刺した。
セオリーより打球方向のデータを踏まえ、わずかな可能性にかけた>
「あの場面、ベンちゃん(和田)だけは後ろに下げなかった。
石川の力量を考えて、後ろを越されることはないと判断したんだよ。
まあ、越されたり、左翼線だったら、ボクの責任だったね」
<実は同じような経験を選手時代に味わっていた。
左翼で下がろうとしたが、当時の伊原コーチの指示は『そのまま』。
結果、左前打を本塁打で刺した。西武黄金期での経験が生きている>
「肩の強い選手じゃなかったんだけどね。こういうこともあるんだなって」
(中スポ)
○落合監督
<逆転勝ちで5連勝、CSマジックを2とする。
3点差をはね返しながら、手放しで喜ぶことはなく>
「きょうは監督が下手な野球をした。
きょうは選手で勝った試合。監督が打つ手を間違えた。
どこ? 全部。きょうは1日そうだった」
<10年連続50試合以上登板の岩瀬について、最大級の賛辞を送る>
「すごいことです。この先、当分、破られることはないでしょう。
(現役を)やめるまで(50試合を続けて)いってもらいましょうか。
他の選手に代わりはいるけど、
あいつに代わるピッチャーはウチのチームにはいないから」
(中スポ、中日新聞、サンスポ、時事通信、
毎日jp、スポニチ名古屋、ニッカン)
記録備忘録。(2日)
岩瀬が横浜23回戦(横浜)で延長10回に登板し、
史上初の10年連続50試合登板を達成。
3点リードで登場、1イニングを3安打1失点で今季35セーブ目を挙げた。
岩瀬は昨季、秋山登(大洋)が1964年につくった
9年連続50試合登板のプロ野球記録に並んでいた。
入団1年目からの記録で、初登板は99年4月2日の広島戦(ナゴヤドーム)。
通算581試合で先発は1度だけ、47勝28敗192セーブをマークしている。
9月9日には史上初の4年連続30セーブ到達も果たした。
(共同通信社、毎日jp)
若竜トピックス(2日)
◆中日2軍紅白戦
(2日・ナゴヤ球場)
紅 000 000 2 =2
白 000 000 0 =0
(7イニング制)
[本] なし
[投](紅)ネルソン、山井、○中里 (白)朝倉、久本、●高江洲
(中スポ)
○山井大介
<右ひじ痛で長期離脱中。
ナゴヤ球場で行われた2軍紅白戦で約半年ぶりに実戦復帰。
紅組の2番手として、5回から中継ぎ登板し、
1イニングを無安打1奪三振の無失点に抑える>
「良かったと思う。
復帰したばっかりだし、細かいことどうこうは別として、
実戦で投げられたことが良かった」
<4月17日の巨人戦を最後に戦列離脱し、同25日に抹消。
それから約半年。早期復帰を目指して取り組んだが、
症状は一向に改善されず、一進一退を繰り返してきた>
「こんなに(復帰まで)かかるとは思わなかった。
(今季は)自分の中で悔しい部分があった」
<1イニング13球の復帰登板だったが、大きな大きな第一歩。
直球の最速は147キロを計測するなど、
昨季の日本シリーズで8回パーフェクトに抑えた投球を
思い起こさせる切れ味鋭い速球も披露。
手応えをつかむと、次なる目標も掲げて>
「直球の感覚がちょっとは良かった。
半年ぶりだし、変化球の曲がりなど感覚のずれはまだあるが、
残りは少ないけど、1試合でも(1軍で)投げたい。
もしチャンスをもらえるなら投げたいです。
(良かった時の変化球の)感覚は残っている。
フェニックスリーグ(7日に宮崎で開幕の若手教育リーグ)でも
どんどん投げて、感覚を早く取り戻したい」
(中スポ、サンスポ、名タイ)
◇小林2軍投手コーチ
<約半年ぶりに復帰した山井の投球を見守り、目を細める>
「もともと力のある投手。球を見ても素晴らしかった。
ほかの投手では投げられない球を投げるね」
<1軍復帰については、慎重にコメント>
「可能性がないわけではないし、
そういうモチベーションを持ってもらいたいが、冷静な目で判断しないと…。
上(1軍)がどうしても欲しいなら別だが、
今年うんぬんは考えていないし、来季いいスタートを切ろうという感じ」
(名タイ)
●朝倉健太
<右腕の血行障害で2軍調整中。
白組の先発として、4イニングを投げ、
3安打2奪三振1四球無失点に抑え、復調をアピール>
「1球1球いろんなことを確かめながら、
変な力みもなく投げられています。
まだあきらめたわけじゃない。
チャンスがあったら(1軍に)行きたい気持ちがある。
今は、投げた時に結果を出すことしか考えてません」
(中スポ)
ナゴヤ球場で行われたファームの紅白戦。
2-0で紅組が勝ったようですが、
ポストシーズンの『秘密兵器』として
期待されている?山井と朝倉がそれぞれ登板。
なかでも注目は右ひじ痛が癒え、約半年ぶりの実戦となった山井。
中継ぎとして登板すると、わずか13球ではあったものの、
MAX147キロのストレートを始め、切れ味鋭いボールを投げ込み、
空振り三振、中飛、二ゴロと3人でピシャリと抑えたもよう。
一時はメスを入れることも考えたといわれる山井。
しかしそうせずに慎重に歩みを進めて、
ようやくたどり着いたこの日の復帰登板。
普通に投げられさえすれば、力のある投手だけに、
前進していることは、とてもうれしいですね。
おそらく今季に関しては、1軍復帰はないと思われますが、
来季に向け、より投球感覚を取り戻せるよう、
今後も投げ込んでいってほしいと思います。
勝ち越しスリーランの前の井端選手の好走塁が
大きかったですね。足を痛めたようで心配ですが、
判断よく3塁を陥れたことで、ビョン選手にかかる
プレッシャーも軽減されたのではないでしょうか。
それにしても、岩瀬投手の大記録には感服です。
ヒーローインタビューは、ちょっと照れたような感じでしたね
投稿: ドライチ | 2008年10月 3日 (金) 11時31分
ビョンさんは去年のCS・日本シリーズ同様に涼しくなってきたこの季節は打ち続けるのでしょうか(笑)
ベンちゃんや荒木のプレーといい、中継ぎ陣といい余分な点を与えなかったことが勝ちに繋がりましたね。
それにしても岩瀬はすごいですね!!
来年もドラゴンズの抑えでいてもらいましょう!!
投稿: gachao | 2008年10月 3日 (金) 12時32分
劣勢のゲームを終盤で追いつき、最後は豪快に
突き放すという、横綱相撲のような勝ち方でしたね。
連日、ミラクル周さんが活躍してうれしいです。
10回表の3点が入った時にはPCの画面を見ながら
雄叫びを上げてしまいました。
今夜でM1ですね。
お立ち台はミラクル周さんでしょう
そして東京ドームでCS進出を決めて
もらいましょう!
投稿: ギンタロウ | 2008年10月 3日 (金) 12時37分
内野で見てましたが、ビョンの一発時には、
でした(^_^)v
スタンディングでガッツポーズ
男ムラタの恒例行事を見て半ば諦めていましたが
良く勝ったなぁ~と思ってます
久しぶり観戦連勝と気分が良かったですw
も20分待ちでしたが
帰りの湘南新宿ライン
余韻で待ってられましたw
P.S.
師匠のおっしゃる通りハム太郎はヤバイかと(苦笑
ある意味、覚悟は出来てます
投稿: dai | 2008年10月 3日 (金) 15時41分
みなさんコメントありがとうございます!

いよいよCSマジック『2』
今夜勝って王手を掛けたいところです。
ちなみに先発は吉見投手、しっかりやり返しましょう
>ドライチさん
大きかったですね。
井端選手のナイスラン
足を痛めたのは想定外でしたが、
「やはり井端」というところを見せてくれたと思います。
今夜も痛みを押して出るようですが、頑張ってほしいです。
岩瀬投手のお立ち台は、久々ですね。
」のひと言がよかったです。
やはり登板直後、けっこうテンションも高かったですね
「勝ちました
>gachaoさん
この時期のビョン選手、集中力が違うようですね。
1番という打順も効いているように思えます
スミ3にしたのも大きかったですね。
もしも次の1点が加わっていたらヤバかったかもしれません。
岩瀬投手に関しては、ほんと頭が下がります
>ギンタロウさん
周さんのミラクルぶり
それにしてもよく捉えていて、
打球に思わずほれぼれしてしまいました。
今夜は広島戦がないようで。
一気に決まると思いましたが、まずは自力で1つ消す。
そして巨人を破って、一気に決めてほしいですね
>daiさん
観戦連勝、おめでとうございます
ビョン選手の一発時は、内野の前の方は総立ちでしたし、
やはり逆転弾というものは絵になる。そう感じて観てました。
男弾は、もうお約束になりましたね
今季は最後だそうで、また来年ということにしておきましょう!
PS ハム選手
宮崎行ければいいですね。
紅白戦が誰が出ているのかわかりませんが、
できればまだまだ応援したいところではあります。
投稿: Toshikichi | 2008年10月 3日 (金) 18時00分
師匠今晩は
今回のハマスタ3連戦は、攻守ともに野球の質の違いがはっきり出たように思います。
CS出場を確実にしましたが、どの路読売とは戦わなければならない訳ですから、いい形でこの2試合戦って欲しいです。
読売を叩いて阪神と当たる方が戦いやすいかなと思っていましたが、どうなるかわかりませんね。
ようやく山井も実戦登板ですね。 来季にむけての明るい話で良かったです。
投稿: dragons1999 | 2008年10月 4日 (土) 00時34分
コメントありがとうございます!
>dragons1999さん
ついにCSマジックも『1』となりましたね
もしかしたらヤバイと思っていましたが、
ここまで辿りつけて、本当によかったです。
CSの順番としては、できれば巨人と先に当たりたいもの

そして甲子園ではないところで阪神を叩いてほしいです。
山井投手も復帰しましたし、中田投手も頑張らないと
投稿: Toshikichi | 2008年10月 4日 (土) 09時58分