和田緩球特打でCS貢献と中田乱調復帰へ追試。
レギュラーシーズン最終戦まで間隔が空いている
ドラゴンズですが、クライマックスシリーズも見据え、
この日、ナゴヤドームで全体練習を再開。
打撃が低迷している和田はこの期間を利用して、
『緩球』による特打に励み、一心不乱に振り込んだもよう。
またフェニックス・リーグでは
CSの先発要員として期待される中田が登板。
力のあるボールもありはしたものの、
5イニング6四球4失点と乱調。追試となりそうです。
ドラゴンズトピックス(9日)
◇和田一浩
<この日、誰よりも早くグラウンドへ現れ、特打を敢行。
打撃投手を担ったコーチ陣の投げるスローボールを約30分間、
時々、立浪兼任コーチのアドバイスを受けながら、
一心不乱に打ち返す。志願の特打に思いがにじみ出る>
「昔から悪い時は緩い球を打つようにしています。
しっかり待って打てるようにするためです。何とかしたい。
最近は『打ちたい、打ちたい』となってしまっていたので。
試合がある時はなかなか(特打が)できないので今しかないと思った」
<移籍1年目のシーズン終盤は失速。
チーム最多44度のマルチ安打を誇るが、9月24日以降はなし。
打率は3割を超えているが、思い描いていた活躍ができず。
だからこそ、原点に戻っての『スローボール打ち』>
「悪くなるとシーズン中にも時々やるんです。ずれているところを直さないと」
<腰の痛みは3カ月たった今も、完治はしていない。
五体満足には程遠いが、逆転日本一へ最後の力を振り絞る>
「ここ1カ月ぐらい、状態はあまり変わってないですね」
<CSを勝ち抜くため、そして日本シリーズを制すため、
その復調はチームにとっての絶対条件となる。
もちろん自身が百も承知。勝負強い打撃の完全復活を誓って>
「シーズン終盤はチームに貢献できなかったので、
何とかCSは貢献したいですね。
相手どうこうではなく、自分の野球をシッカリやりたい。
自分たちの野球ができれば勝てる。その考え方は変わっていません。
ウチらしい野球をするだけ。それに僕も全力で臨むだけ」
(中スポ、スポニチ名古屋、ニッカン、デイリー)
◇タイロン・ウッズ
<全体練習を終えると、自主的に外野グラウンドを15分間ジョギング。
最近2試合はスタメンから外れているが、先を見据え本格的に再始動>
「一時は腰の状態がかなり悪かったけど、
休んだおかげで今はよくなったよ。
2年連続で日本一になりたいからね。もうひと踏ん張りだ」
(東京中日)
◇チェン・ウェイン
<CS第1ステージでの先発が予想されるが、阪神との対戦を希望。
今季は対巨人戦が防御率1.87と封じ込めているのに対し、
阪神戦は3.86。数字だけを見れば不利に見えるが>
「阪神の方が投げやすい」
(スポーツ報知)
◇清水昭信
<シーズン終盤、先発、中継ぎ両方で安定した働きを続け、
苦しかった投手の台所を助けた若武者。
CSで挑戦する巨人と阪神の両チームにほとんど投げていないが、
『秘密兵器』の意識はなく、目の前の相手を抑えることだけに集中>
「自分はまだ、どこが相手とか関係ないです。
言われたところでしっかり投げるだけです」
(中スポ)
◇森バッテリーチーフコーチ
<この日、宮崎で調整を続ける朝倉と山井について、
CS第1ステージ温存の意向を明かす>
「第1ステージに関しては先発3人とあと1、2人の投手がいればいい。
第2ステージになれば先発6人くらいいるから、その時に考えれば」
<性急な昇格は否定的な見解。
今季最終戦の12日の阪神戦で直接チェックする可能性についても>
「ない。日本シリーズまで考えている? そりゃそうだろ」
(スポニチ名古屋)
◇落合監督
<巨人、阪神が激しい首位争いを繰り広げていることについては
相変わらず、われ関せず。前夜(8日)の天王山を見たかと問われ>
「そのころは(東京から名古屋への)新幹線だったな。
ニュース? 見てない。
今朝(広報に)『どっちが勝ったんだ?』て聞いたんだよ。
何度も言ってるじゃん。
どっちみちどちらともやらなくちゃいけないんだからって。関係ない」
<泰然自若ではあるが、
今季借金『10』と大敗した阪神戦のスタメンについて言及。
打倒阪神のキーポイントは守備。そしてラストスパートの
原動力ともなった1番・イ・ビョンギュを継続>
「阪神には守り負けしたんだ。
だからしっかりと守ること。メンバーは一緒だ。
谷繁、タイロン(ウッズ)、荒木、井端、中村(紀洋)、
ベン(和田)、森野にビョン(イ・ビョンギュ)。
あとはその並びだけど、一番勝っている並びはどれかって考えると、
森野を4番にして、1番にビョンをおいてからだろ。
6、7番をどうするかは別にして、そうなるだろうな」
(中スポ、ニッカン)
首位・巨人が横浜に敗れて、マジック2で足踏み。
おそらく今夜こそ決まるんじゃないかとは思われますが、
たとえCS第1ステージで阪神が来ても、巨人が来ても、
とにかく叩かないと、先へは進めない。
そのためには、レギュラーをはじめとした主力が
しっかりと働いてもらわないといけないでしょう。
そんななか、この日の全体練習が始まる前、
早出特打を敢行し、打撃フォーム修正に努めていたのが和田。
他の選手の誰よりも早く、グラウンドに現れると、
午後2時前から打撃投手を務めた笘篠コーチらが投げる
スローボールを黙々と打ち込むこと、約30分。
ケージ裏で見守っていた立浪兼任コーチのアドバイスを
時折受けながら、一心不乱に振り込んでいたとのこと。
この『緩球打ち』こそ、和田が西武時代から
打撃フォームを確認する際に行ってきた調整法。
春の北谷キャンプ、また今季の開幕直前でも
ひたすら緩い球を打ち込んでいましたが、
『本来の打撃』を取り戻し、不振から脱出するためには、
やはりこの方法しかない。
シーズン終盤、調子を落としてしまっただけに、
ポストシーズンでは何としても活躍し、日本一連覇に貢献したい。
まとまった時間が取れるこの時期を活かし、
必死に汗を流しながら、振り込む姿には、
この先に向けての強い決意が満ちていたようです。
今朝の中スポは、またも『秘密兵器』ネタ。
清水“ゲンさん”昭信の方が大きな扱いでしたが、
自分的には、やはり和田さんをプッシュしたい。
CSを勝ち抜くためには、先発を含めた
投手陣の頑張りも、もちろんなのですが、
いくらゼロに抑え込んでも、点を取らないと勝てない。
そのためには、おそらく組まれるだろうクリーンアップ。
和田、森野、ウッズの3人が、いかに本来の打撃をできるか。
そこにかかってくるのではと思います。開幕当初は不振でしたが、
徐々に持ち味を発揮し、
きっちりと打率3割台を
キープしてきた和田でしたが、
終盤チームが低迷してくると同様に、
その調子はやや下降線に。
さらに腰痛の影響もあってか、ここ数試合はスタメン落ち。
打率.302と3割キープが危うく、へたってしまっている状況に
本人もかなりの無念さを持っていることでしょう。
完全優勝を成し遂げるのために補強されたFA砲。
それこそは逃してしまったものの、
まだチームには、日本一連覇という目標が。
そのためにぜひとも貢献してほしいところですね。
森野がようやく4番にも慣れはじめ、
大砲・ウッズ、勝負強い中村紀洋がその後に控える。
それまでの5番とは役目が違う3番とはいえど、
持ち前の打撃を見せてほしいというのが、ファンの願い。
安打、二塁打、三塁打は、ともにチームトップ。
さらに長打率も高い背番号5の復調は、CSを勝ち抜くカギの1つ。
ぜひとも古巣との日本シリーズを実現させるためにも
そのバットが火を噴いてほしいなと。
ここに来て『原点』に戻った和田の復調。
まずはシーズン最終戦で、上昇気配を確認したいです。
今日の公示。(9日)
◆セ・リーグ
【出場選手登録抹消】
▼中日 田中大輔捕手
(公式サイト、共同通信社)
◇小笠原孝
<今季開幕から一度も落ちることなく、ずっと1軍。
ほとんど先発ローテーションの一角を担っていたものの、
シーズン前半で7勝しながら後半戦は低迷したのが悔しい。
ぽつりとつぶやいて苦笑い>
「1軍にいさせてもらっただけですよ。
終盤が情けないですね。せっかくチャンスをもらったのに。
最後の方で少しでも調子が上がってくれば、
よかったと思えたかもしれません」
<ただ不振から脱しようともがき、ひたすら研究、
努力していたことはチーム内でも有名だった。
結果だけでは語れない収穫。『完走』に意義はあるはず>
「今までと違うシーズンだったことは確かですね。
絶対に次につなげないと」
(中スポ<ドラ番記者>)
シーズン最終戦を前に入れ替えが行われ、
今月5日に昇格したばかりの田中がわずか2試合で登録抹消。
これでCS第1ステージのベンチ入りは事実上なくなりました。
やはり雨の神宮でマスクを被った際の12失点が効いているのでしょうか。
ただスポニチによると、その田中とともに、
神宮で集中砲火を浴びた小笠原、小林、長峰の3左腕が
フェニックス・リーグが行われる宮崎へ向かったもよう。
抹消しないカタチとなるのでしょうが、田中ともどもしっかり調整し直し、
ポストシーズンで貢献してくれることを願いたいところです。
若竜トピックス(9日)
◆フェニックス・リーグ
中日-東北楽天
(9日・西都原運動公園野球場)
E 004 000 212 = 9
D 000 320 000 = 5
[D本] なし
[D投] 中田、赤坂、山井、高江洲
(公式サイト、東北楽天公式、フェニックスリーグ2008公式サイト)
【ゲームレビュー】
3回、好投していた先発・中田が突然崩れ、
先頭・西谷尚徳に右越えの先制ソロ本塁打を許すと、
2死から中堅・中村一生の失策を機に、伊志嶺四球、井野卓右安打で
2死一、二塁から横川に左越えの適時二塁打を打たれ、計4点を失う。
4回ウラ、東北楽天先発・寺田龍平から柳田、堂上剛裕の連打で
無死一、二塁とすると、中村一生が右前に反撃の適時打。
続く中川が右へ犠飛を放つと、なおも2死一、二塁から
普久原の内野安打が適時打となり、1点差に迫る。
5回ウラ、森岡振り逃げ、柳田死球で無死一、二塁から、
堂上剛裕が右翼線へ適時二塁打。4-4の同点に追いつくと、
さらに無死二、三塁から中村一生の犠飛で逆転する。
しかし7回、2番手・赤坂が捕まり、1死を取った後、
山下、伊志嶺、井野、横川に4連打を許し、逆転されると、
8回には3番手・山井が三塁失策と自らの暴投が絡み、1失点。
そして9回は、4番手・高江洲が横川にダメ押しの2ランを被弾。
5回の逆転も空しく、終盤は一方的にされ、5-9で敗れる。
(公式サイトより)
●中田賢一
<フェニックス・リーグ、東北楽天戦で先発したが、
5イニングを投げ、4安打6四球4失点(自責1)。
113球中、ボール球が半数近い53球。
ただ、その中に力のあるボールがうなっていた>
「いいボールはあったと思います。
ただ、何球かに1球ですけど。
きょうはフォームを確認しながら投げました。まだバラバラですね。
それでも、ようやく指にボールがかかったというか、
こうすれば、というのは見えてきたと思うんです」
<苦悩したままレギュラーシーズンが終わったが、
復調への方向性は見えてきた様子。
『第5の先発』へ、悩める右腕はまだあきらめていない>
「キャッチボールでも確認していますが、
日に日によくなっていると思います。短期間で何とかしたい」
(中スポ)
●小林2軍投手コーチ
<5イニング4失点の中田の投球について、見守った評価は>
「追試ってとこかな。いいボールはあったよ」
(中スポ)
●山井大介
<8回から3番手で登板。1イニング23球を投げ、
味方の失策、自らの暴投などで1安打1失点(自責0)。
しかし直球のMAXは前回より速い145キロ。
中1日でも問題ないことを証明>
「前回よりストレートは思ったところに投げられましたね」
(中スポ)
●中村一生
<『5番・中堅』で先発フル出場。
一塁側には『パワー炸裂! 中村一生』という横断幕が張られ、
たまたま張った位置で登板機会のない選手たちが観戦。
犠飛を含む3打数1安打2打点も、痛恨の落球にションボリ>
「無回転のボールで。特守です」
(中スポ)
フェニックス・リーグは、西都での東北楽天戦。
両チーム激しい打ち合いとなったこの試合、
一時は逆転したものの、2番手以降が捕まり、再逆転にダメ押し。
結局5-9と大差を付けられ、3連勝はなりませんでした。
そのゲームに先発したのが、
シーズン終盤、不調に終わってしまった中田賢一。
CSでの先発要員として、チームも期待しているのですが、
相変わらずの乱調だったようですね。
立ち上がりいきなり乱れ、先頭から2者連続四球、
さらに内野安打で無死満塁のピンチを招く『劇場』ぶり。
ただ後続を断ちゼロに抑えたのもまた『劇場』。
さらに3回には先頭打者に一発を浴びてしまうと、
2死から味方のエラー(一生の落球)をきっかけに、
四球を絡めた連続タイムリーを浴びてしまい、4点を献上。
ストレートのMAXこそ148キロだったものの、
制球が定まらずに痛打を食らう乱調ぶりでは、1軍復帰は微妙。
結果を残せず、ファームとしても
『追試』の評価を下すしかなかったようです。
ボール自体は力があったようですが、やはり制球が…。
今季に関しては、このまま終了となってしまうのでしょうか。
ほんと「もったいないな」としか、言いようがないですが、
ただここで終わりというわけでもないですし、
CSで使える、使えないは別としても、
今後へ向け、何とか活路を見いだしてほしいなと。
マウンド上で必死にもがき続ける背番号20。
ただ本人的には「日に日によくなっている」とのこと。
この言葉を信じ、不振脱出へ期待していこうと思います。
和田選手の打撃復調が待たれますね。
短期決戦では、いかにして効率的に得点を
重ねていくかが大切です。貧打だ、拙攻だ
などと言っていられませんから(苦笑)。
昨年のCSを全勝でスルーできたのは、
投手陣の踏ん張りはもちろん、打線の
しっかりとした援護があったからこそ。
特に、キーマンの和田選手には期待がかかりますね!
投稿: ドライチ | 2008年10月10日 (金) 16時22分
ししょー、こんばんは(^^)
続々と秘密兵器の登場でふね!どんだけいるんだか(笑)
ベンちゃんには活躍をしてほしいでふ!
大好きな中日で日本シリーズ!もちろん古巣ライオンズと。
CS第1ステージは、阪神に決定!ワクワクしてきましたね(^^)
最終戦は、本気モードで嫌な印象を植え付けたいでふ!
ドラゴンズカードを大人買いしまして(笑)
ダブリがでましたので貰ってくらさい。
もちろんデラローサありまふよ。王子2枚出ましたけど譲れません(笑)
投稿: たつなみこ | 2008年10月10日 (金) 21時15分
コメントありがとうございます!

ようやくセ・リーグの順位が確定しましたね
(e+のプレリザーブがすべて吹っ飛びましたが)
阪神、巨人の順で撃破して、ぜひとも連覇目指しましょう
>ドライチさん
和田選手同様、荒木選手の不振も気になりますが、
とにかく繋げて繋げて、ビッグイニングを作ってほしい
昨季のCS第2ステージの谷繁選手のように、
「シリーズ男」という選手が出てきますが、
和田選手
>たつなみこさま
故障者が多かっただけに、治りさえすれば
けっこう『秘密兵器
今のところは朝倉投手が最右翼かもしれません。
ドラゴンズカード、憲伸投手のWカードかっこいいですね
ローサカード、いいッスね。
ダブりのリストを送ってくだされば、ぜひとも!
デラ
ミーネや小林さん、小池さんもあるならくらはい
投稿: Toshikichi | 2008年10月10日 (金) 21時41分