さあCS前哨戦、公式戦ラストゲームは本番モード。
ドラゴンズのレギュラーシーズンも残り1試合。
今夜のスカイマークスタジアムで最終戦を迎えます。
しかしこのゲーム、単なる消化試合とはならず、
相手がCS第1ステージでぶつかることになる阪神。
いわゆる前哨戦となるだけに、ドラゴンズも本番モード。
投打に渡って主力が総登場の豪華ゲームとなるようです。
CSへ向かい、緊張感が漂ってきたドラゴンズの話題を。
ドラゴンズトピックス(11日)
◇落合監督
<ナゴヤドームでの全体練習で
内外野の連係プレーが行われていた時、
突然グラウンドへ足を運び、声を張り上げる。
珍しく語気を荒げ、身ぶり手ぶりの指示に
ナインは息をのみ、神妙な顔で耳を傾けた>
「練習のつもりでやるな!」
<実戦に則さないプレーをした内野陣に猛ゲキを飛ばす。
左翼からの返球を受ける中村紀洋が、
カット位置のそばでノックを待っていると>
「普通はそんなところにいないだろ。定位置から始めろ」
<中堅からの送球にマウンドまで歩きながら
カットに入った遊撃・井端と二塁・荒木にも
マウンドと二塁ベースの中間辺りにポジショニングするよう指示>
「(試合で)じっと立ってることなんてありえないだろ!
打球を追った後にマウンド近くまでは行けない。
(試合では)そこまでが目いっぱいだ」
<CS前哨戦を前にチームに喝を入れたが、報道陣に対しては>
「今日は休みだ」
(中スポ、スポニチ名古屋、ニッカン)
◇荒木雅博
<わずかな気のゆるみではあるが
『練習のための練習』を許さず、
容赦なく注文をつけた指揮官の指摘に素直に反省>
「言われると思っていました」
(ニッカン)
◇森野将彦
<ナゴヤドームで3日連続の練習。
淡々とした練習が続き、気が緩みそうだが内面は違う。
試合がなくても、気持ちを切ることなく、先を見る>
「気持ちを切らないことが大事でしょう。
クライマックスシリーズへ、いかに自分の気持ちを高ぶらせて臨めるか。
多少は気が抜けるところはあるかもしれないけど、
スイッチを入れたときにグッと気持ちを高ぶらせていけるようにね」
(中スポ)
◇和田一浩
<打撃練習後、ウッズとともにデラロサへの内野ノックを買って出る。
スイングチェックの一環だったが、
鋭い打球を飛ばすウッズに対し、慣れないノックに四苦八苦>
「バットを出す軌道ですね。
ボクは基本的にヘタです。センス、ないですから」
(東京中日)
◇タイロン・ウッズ
<CS第1ステージの相が阪神に決まったことに
対戦する順番は関係ない、といった風情で>
「とにかく勝つだけ」
(共同通信社)
◇川上憲伸
<阪神との今季最終戦での先発が予想される。
2、3イニングの登板になるとみられるが、
調整というだけではなく、結果も求める。
規定投球回数到達はほぼ不可能。もう集中するのはCSだけ>
「(第1ステージの相が阪神に決まったことに)興味がない。
CSがあるので、それなりにきちんとした形にやっておかないと。
監督、コーチが使いたくないと思わせないようにしたい」
(中スポ、共同通信社、スポニチ名古屋)
◇山本昌
<レギュラーシーズン最終戦のマウンドに気を引き締める。
通算200勝を達成し、数々の最年長記録を塗り替えた
素晴らしいシーズンをしっかり締めて、自身初出場となるCSへ向かいたい>
「気持ちが高まってきたね。
(12日は)登板するかどうかは別にして、
レギュラーシーズン最後の試合だから、しっかり終わりたい」
<12日に登板すると、中5日でCSを迎えられる。
先発陣にとっては調整しやすくなったが>
「巨人? 阪神? 相手は関係ない。
相手は知っているし、あとはこっちの問題。
自分のピッチングをするだけ」
(中スポ、スポニチ名古屋)
◇チェン・ウェイン
<CS第1ステージの先発候補で阪神戦の登板もある。
ナゴヤドームでの練習後、大阪入り。
好調をキープしている様子で>
「次はいつ投げるか分からないけど、調子は問題ない。大丈夫です」
(東京中日)
◇吉見一起
<CS第1ステージの相手が阪神に決定したことについて>
「相手はどこでも同じです。頑張りたい」
<阪神戦登板については、平常心を保つ>
「投げる機会があれば、いつも通り零点に抑えられるよう頑張るだけです」
(東京中日、ニッカン)
◇岩瀬仁紀
<守護神も最終戦に登板予定。
最後に登板した4日の巨人戦から
間隔が1週間も空いているため、調整登板となりそう>
「予定は未定だからね。
たぶん投げるとは思うけど、展開によるから」
<12日の最終戦が終われば、また5日間試合なし。
しかし試合のない期間でも、スイッチは切れていない>
「体よりも精神面でしょう。
気持ちの持っていき方が大事だと思う」
(中スポ)
◇森バッテリーチーフコーチ
<CSのローテーションについて説明>
「明日の登板を見れば分かるよ」
(スポニチ名古屋)
7日の東京ヤクルト戦から4日間空き、
いよいよ迎えるレギュラーシーズン最終戦。
阪神が2位となったことで、『CS前哨戦』となりますが、
相手の監督が辞意をもらそうが、その辺りは気にせず、
1週間後に再び相対する相手に、
できるだけイヤな印象を与えてほしいものです。
実は9月30日の甲子園最終戦として組まれていたこのゲーム。
降雨中止になったことで、今夜に振り返られましたが、
逆にこの日に変更になって、ほんとラッキーだったなと。
7日の神宮が、あんなゲームで終わったうえに、
さらに10日も間隔が空いてしまっては
CSを向けて、正直たまったもんじゃない。
あくまで本番は1週間後ですが、相手の感触を掴めそうな前哨戦。
今季、分が悪かった阪神相手ですが、ぜひとも勝って、
さらに乗っていけるような一戦にしてほしいと期待します。
この日のドラゴンズナインは、
前日同様、ナゴヤドームでの全体練習。
野手はシートノックとフリー打撃、
投手はキャッチボールとランニングで調整。
終了後、前哨戦に向け大阪へと移動したもよう。
ところでこの練習中に、
落合監督からカミナリが落ちたようですね。
東京中日の宅配版では全面カットになっていましたが、
中スポWEBや、スポニチなどにはその様子が。
内外野の連係プレーの練習の際、
「練習のつもりでやるな!」と一喝。
その後中村紀洋、井端、荒木に対し、細かい守備位置にまで指示。
ぴりぴりした雰囲気に、ドーム内には緊張感が走ったそうです。淡々と続いていく練習に、
気持ちが切れることもありがちですが、
このカミナリによって、
チームが再び締まったようですね。
今季阪神に大きく負け越した理由に
『守り負け』を挙げていた落合監督。
1つのミスで一気に流れが変わる
超短期決戦なだけに、
できるだけそのような綻びが出ないようにしておきたい。
普段はコーチ陣に任せ、じっと見ていることの多い守備練習。
さらに名手が多い内野陣に対する注文。
気持ちのオン、オフも大事とはいえ、緊張感も必要。
あえて手綱を締めておくことで、CSに向けムードをより高める。
その一環と言えるような『カミナリ』に、自分的には感じました。
CS第1ステージでの先発が予想される
憲伸、昌さん、チェン、吉見が登板予定の今夜のゲーム。
スタメンに関しても、落合監督が「主力でいく」というように
ここ数試合にない『本番モード』となるのではないでしょうか。
かなりの消沈モードとなっている相手は、
どう組んでくるかはわかりませんが、
ドラゴンズ的には、絶対に落としてほしくないですね。
第1ステージを占う意味での注目となるゲームに
CSモード全開で臨むであろうドラゴンズ、
敵地ながら全力で戦い、CSへ向け弾みを付けてほしいです。
若竜トピックス(11日)
◆フェニックス・リーグ
湘南-中日
(11日・清武町総合運動公園野球場)
D 004 100 200 = 7
SR 000 000 101 = 2
[D本] 堂上剛裕(3ラン)、福田(2ラン)
[D投] 山内、長峰、中里、小林、平井
(公式サイト、フェニックスリーグ2008公式サイト)
【ゲームレビュー】
先発・山内が初回から素晴らしい投球を展開。
三者三振を奪うなど気合いの入った立ち上がりをした。
2回以降も毎回三振も奪う一方、毎回先頭打者に安打を許すなど
不安な面もあったが、5イニングを投げ、5安打7奪三振無失点。
攻撃陣は、3回、湘南先発・三橋から
西川右翼線二塁打、柳田四球などで1死一、二塁とすると、
堂上剛裕が右越えの3点本塁打を放ち、先制。
なおも中村公治四球、福田右前打で1死一、二塁から
堂上直倫が左前へ適時打。この回の4点を兄弟で叩き出す。
続く4回も左前打と二盗の柳田を置き、
1死二塁から中村一生が左翼線に適時打を放ち、1点を追加。
7回にも右翼線二塁打の堂上剛裕を置き、
1死三塁から福田が左越えにダメ押しの2点本塁打。
7回ウラに3番手・中里が、9回ウラに5番手・平井が
1点ずつを失ったものの、7-2で湘南シーレックスに勝利。
(公式サイトより)
○長峰昌司
<6回に2番手で登板し、1イニングを無安打無失点。
いきなり2つの四死球でピンチを招いたものの、
後続を力のある真っすぐでねじ伏せる。
CSへの『出直し登板』で結果を残し>
「変化球でストライクを取れなかったのが課題です」
(中スポ)
○小林正人
<8回に4番手で登板。生命線のスライダーを軸に打者3人でピシャリ。
2つの三振を奪って、1軍で投げ続けてきた貫禄を示す。
CS出場は楽観できない状況だけに、慎重なコメントに終始>
「無失点は良かったですけど、まだまだこれからです」
(中スポ)
○小林聖始2軍投手コーチ
<長峰、小林を残り3試合ある今クール中に
あと1、2度登板させ、復調具合を確かめる方針>
「2人とも修正するポイントがある。
それをしっかりクリアできるかどうか」
(中スポ)
○山内壮馬
<フェニックスリーグ・湘南戦に先発し力強い投球。
立ち上がりの1回にいきなり3者連続三振など
5イニングを毎回の7奪三振で無失点に>
「きょうはスライダーにキレがあったし、真っすぐも良かった」
<無四球で投げきったことにも手応え。
1年間の反省を踏まえたピッチングに満足顔>
「悪かったときは無駄な四球を出していたけれど、最近はそれがない」
(中スポ)
○堂上剛裕
<3回に右翼へ先制3ランを放つなど3安打3打点の大爆発。
これでフェニックす・リーグでは4試合で打率5割、10打点。
CS出場へ『猛烈デモ』を続けている>
「今はボールがうまくさばけているし、間が取れている」
(中スポ)
○岩﨑達郎
<フェニックス・リーグ取材で初めて宮崎を訪れたドラ番記者。
すでに1週間近く滞在している選手たちに『ご当地グルメ』を聞くと>
「居酒屋で食べたんですけど、『地鶏』はやっぱりおいしいですよ」
(中スポ<ドラ番記者>)
◇高江洲拓哉
<もう一つ気になっているのが『マンゴー』。
1個数千円もする高級品、『めちゃめちゃおいしい』という
リアクションを期待したが、ケロリ>
「マンゴーですか。
ボクは出身の沖縄でたくさん食べていますからね。
わざわざ宮崎で食べませんよ」
(中スポ<ドラ番記者>)
前日は、予備日でゲームがなかった宮崎・フェニックスリーグ。
開幕戦で当たった湘南との再戦となった清武でのゲーム。
打っては、4番・堂上剛裕が先制3ランを放つなど、この日も大当たり。
一方投げては、先発・山内が5イニング7奪三振無失点の好投。
先制、中押し、ダメ押しと理想的展開で、7-2と大勝しました。
この日の注目は、
7日の東京ヤクルト戦でともに大量失点。
やり直しとして『宮崎行き』を命じられた長峰、小林の両左腕。
中継ぎとして1イニングずつ登板し、
決死の覚悟で腕を振り、ともにノーヒット無失点。
CSへ向けての第一関門をまずは突破したもよう。
結果的には無安打無失点でしたが、
長峰の方は、いきなり2四球と危なっかしかったようで…。
ただ、もともと力のある投手。
あと1、2度の登板があるようですが、
ポイントをきっちり修正して、戻ってきてくれればと。
それ以上に気になるのは、やはり小笠原。
果たしてどういう投球をしてくれるのか、注目です。
その他の情報としては、
ドミニカ・ウインターリーグに参加している6選手は、
15日の開幕に向けて、練習に参加中。
9日に行われた練習試合では、
新井(エスコヒド)、藤井(リセー)が途中出場。
なかでも藤井は初打席で左翼線二塁打を放ち、
見事な『ドミニカ・デビュー』を飾ったもよう。
また今朝のニッカンには↓
横浜中村コーチ退団、古巣中日へ
今季限りで横浜を退団する中村武志バッテリーコーチ。
「プロ入りから17年間プレーした
古巣・中日への復帰が有力視」と報じられていますが、
もし帰ってきてくれたら、うれしいなと。
01年以来の『タケシ・リターンズ』、ちょっと楽しみにしたいと思います。
良いタイミングで最終戦が入りましたね。
勝敗にこだわることはもちろん大事ですが、
CSに向けて手応えを得られる充実した内容の
試合展開になればと思います。
中村武志コーチの復帰、決定すれば嬉しいですね。
現役時代とベイスターズのコーチとして培った
様々な経験とノウハウを、古巣に還元してほしいです!
投稿: ドライチ | 2008年10月12日 (日) 17時46分