ウッズ荒木ら休日返上、投手陣もCSへ準備開始。
レギュラーシーズンを12日に終えたドラゴンズ。
一夜明けたこの日は、ナゴヤドームで、
投手陣と控え野手を中心に練習を行いました。
その一方で主力野手はクライマックスシリーズに備えて、
休息期間として、14日まで休みを与えられたものの、
ウッズ、荒木をはじめ、谷繁、立浪などが返上して参加。
18日からの第1ステージ・阪神戦に向けて、
竜戦士の気持ちも、徐々に引き締まってきているようです。
ドラゴンズトピックス(13日)
◇タイロン・ウッズ
<CS第1ステージ・阪神戦に向け休日返上練習を敢行。
午後2時前、デラロサを伴ってグラウンドに現れる。
控え野手主体の練習に主砲がやってきたのだから、やはり珍しい>
「休日返上? そう」
<準備運動、そして打撃練習を終えると、
あらためて練習に来た理由を真剣な表情で話す>
「(13、14日と)2日間も休みだから、
どうするか自分で選択した。きょうはやろうとね。
両方休む選択肢はなかった」
<今季阪神戦は打率.185と苦手にしているだけに、決意の表れ。
今年は5番での出場が濃厚だが、主砲としての責任を感じる>
「腰の状態はいいというほどじゃないけど、まあまあだよ」
<CS第1ステージの相手となる阪神を警戒。
岡田監督の辞意が明らかになって、チームは揺れ動いているが、
短期決戦で逆に結束する可能性を示して>
「岡田さんが監督を辞めるという話は知っている。
だから選手たちが岡田さんのためにと、
余計にみんな一丸でくるかもしれないのが怖いね」
<シーズンとは別物を強調したものの、
阪神は今季6勝17敗1分けと最もカモにされた相手>
「シーズンのことは関係ない。今は0-0なんだ。
京セラと甲子園球場の違い? いや、相手は変わらないんだから」
<フリー打撃で快音を連発した主砲。
昨年は相手の守護神・藤川を出すことなく勝利を収めたが、
それを含め、序盤に相手の戦意をなえさせることを誓う>
「彼の出る幕はない。今年もそういう展開になることを願いたい。
相手のことは考えない。自分たちの仕事をするだけさ」
(中スポ、サンスポ、スポニチ名古屋、ニッカン、名タイ)
◇荒木雅博
<前日の阪神戦でフル出場したが、
この日のナゴヤドームの休日練習に参加。
フリー打撃ではスイングをチェックするように入念に打ち込む。
休日を返上し、たっぷり動いたことには1つの決意が>
「ちょっと追い込んでいこうかな、と。
正直、今までやってないですから…」
(中スポ)
◇高代野手総合チーフコーチ
<休日を返上したウッズと荒木の姿勢に感心>
「打っておきたいと思ったんでしょう。
CSに向けてそういう気持ちになってきたんだと思う」
(東京中日)
◇立浪和義
<休日を返上してナゴヤドームで若手選手と調整。
この日はフリー打撃は行わず、ウエートトレで汗を流し>
「あしたが休みだからね。きょう動かしておこうと思ってね」
(東京中日)
◇谷繁元信
<この日、ナゴヤドームでの練習に参加。打撃練習に取り組む。
短期決戦の怖さを、自らの例も出して説明>
「野球は生きもの。簡単にはいかない。
何が起こるか分からない。
(公式戦で)打たれていても、抑えることだってあるし。
(昨年のCSで)ボクがあれだけ打ったのだって、
阪神や巨人は分からないだろうし。
その時の状況を察知してやるだけ。
どのチームが相手でも気を付けることは同じ」
(東京中日、スポニチ名古屋、名タイ)
◇井上一樹
<休日返上組のなかで黙々とバットを振ったベテラン。
CS第1ステージ、竜の天敵・藤川が出て来たとき送り出せる刺客。
通算打率3割、藤川に対するイメージは>
「踏ん切りがつけやすいピッチャーではあるからね。
最大の持ち味はあのまっすぐでしょ。
そこに混じってくるのはフォークボールぐらい、という感じ。
こっちで来るか、あっちで来るか…と、
迷うタイプのピッチャーではないからね」
<『いいピッチャー』とは認めるが、『天敵』という雰囲気はない>
「オレはそんなに嫌なイメージはないけどね」
(中スポ)
◇チェン・ウェイン
<CS第1ステージでの先発が予想される。
この日は、ナゴヤドームでランニング中心の練習で汗を流す。
MAX153キロを3度も記録した前日のスカイマークの球速表示にビックリ。
ちなみに記憶では153キロが自己最速>
「試合が終わって、チャートを見てビックリしました。
きのうは140キロ後半くらいかなって思っていたんで。つぎも頑張ります」
<阪神、巨人を倒し、日本シリーズに進出した場合は、
台湾に住む家族を招待するプランを披露。目を輝かせて>
「日本シリーズまでいけば7試合あるし、ぜひ親を呼びたいと思っています」
(東京中日、スポーツ報知)
◇浅尾拓也
<吉見、齊藤、清水昭信、高橋とともに、
森コーチによる両翼ポール間のアメリカンノックのえじきに。
懸命に打球を追う厳しいメニューを終えて>
「きついッス。もう足がつりそうですよ」
(中スポ)
◇高橋聡文
<アメリカンノックを振り返り>
「本当にしんどかった」
(中スポ)
◇吉見一起
<同じくアメリカンノックで外野を走り回り>
「体はそんなに張っていないけど、結構きつかったです」
<この中にいるということは、CS第1ステージはリリーフ待機が濃厚。
プロ3年目は10勝をマーク。その内容は充実していたが>
「ボクはこの1年、いろんな経験をさせてもらった。
言われたところでいつも通りに投げるだけです」
(中スポ、ニッカン)
新聞休刊日の今朝、
休日発行版の東京中日スポーツを
コンビニで購入しましたが、写真が大きかったなと。
写真が大きいということは、その分、字数が減る。
まあレギュラーシーズンが終わったばかり、
1軍選手はしばしの休息になるのかなと思いましたが、
「体育の日」ということもあってか?
しっかりと調整に励んでいたようです。
この日、ドラゴンズナインは、
ナゴヤドームで投手陣と、控え野手主体の練習を。
宮崎組を除いて1軍に在籍する全員が顔を揃えた投手陣は、
キャッチボールや、両翼間を走り回らされるアメリカンノック。
一方、控え野手陣は、フリー打撃や
ウエートトレなどで汗を流したもよう。
しかし当初の予定では、井上、小池ら5選手のみが
参加する予定の野手陣でしたが、それに交じって思わぬ主力組も。
デラロサを伴いて現れた主砲・ウッズをはじめ、
前日の阪神戦にフル出場した荒木、そしてベテランの谷繁、立浪らの姿も。
14日が全休ということもありますが、
あえて志願して、自ら率先して打ち込みを行う。
そこには、CSに向けて「やってやる」という気持ちが
十分に出てきているようにも感じました。超・短期決戦と言われる
CS第1ステージ。
その相手が今季大きく負け越した
阪神ということもあり、
ドラゴンズ的には、
いかに「先手」を奪えるかがカギ。
特に終盤安定しているリリーフ陣を持っている阪神だけに、
昨季のような先制攻撃をして、リードを広げたいもの。
そのためには、切り込み隊長としての荒木の役割。
さらに和田、森野で繋いだあとのウッズの一撃。
そういうものが勝利に必要となってくるのは、明らかでしょう。
谷繁が語っているように「何が起こるか分からない」戦い。
昨季に続いて自らが『CS男』になってくれてもいいですし、
思わぬところからそういう選手が出てくるかもしれないですが、
逆にそれを相手に作らせてはいけない。
特にここ数日で、相手の指揮官が辞任を表明。
昨季の北海道日本ハムとは、辞める経緯に違いがあるだけに、
何となくという以上に、相手が一丸になりそうな恐れが十分。
しかしそういう状況になった際でも、それを突破できる力。
さらに絶対に勝って、先のステージへ乗り込むんだという気持ち。
もちろん打撃の状態を上げることが最重点でしょうが、
そういうものを高める一環としても、
体を動かしておくということが、必要だったのではと思いました。
今季の成績に関しては、とりあえずリセット。
データなどを改めて洗い出し、そして迎える最初の決戦。
ぜひとも残り期間で、やれることはすべてやって、
しっかりと準備して、敵地に乗り込んでほしいですね。
そのための第1段階としては、ヨシと感じましたし、
15日の全体練習から、さらにスイッチを入れてもらいたい。
優勝争いに絡めなかったとはいうものの、
昨季の「経験」を活かし、まずは虎に勝ち抜くこと。
そして悲願の日本一連覇のため、さらに歩を進める。
その準備期間に入ったドラゴンズを、楽しみに見ていこうと思います。
若竜トピックス(13日)
◆フェニックス・リーグ
東京ヤクルト-中日
(13日・生目の杜第2野球場)
D 000 040 001 =5
S 002 002 011x =6
[D本] 福田
[D投] 小笠原、長峰、小林、平井
(公式サイト、東京ヤクルト公式、フェニックスリーグ2008公式サイト)
【ゲームレビュー】
先発・小笠原は初回、2回と四球を与えただけの順調な立ち上がり。
しかし3回ウラ、水野祐希の四球と、中尾敏浩の左越え二塁打で、
1死二、三塁とされると、三輪正義に犠飛を喫し先取点。
続く衣川にも右翼へ適時打を浴び、2点を先制される。
一方、4回まで東京ヤクルト先発・山本斉の前に、
わずか内野安打1本と抑えられていた打線は、
5回、先頭・福田が左中間に反撃のソロ本塁打を放つと、
小川、岩﨑の四球、さらに澤井の中前打で1死満塁。
続く柳田の死球で同点に追いつくと、
なおも満塁から堂上剛裕が右前へ2点適時打を放ち、4-2と勝ち越す。
しかし6回ウラ、疲れが見えてきた小笠原が
2死から梶本四球、代打・川端慎吾中前打で一、二塁。
さらに自らのボークでピンチを広げると、
代打・志田に左中間へ2点適時二塁打を打たれ、4-4の同点。
さらに8回ウラ、3番手・小林が梶本左翼二塁打、四球などで
2死一、二塁とされると、米野に中前へ適時打、4-5と勝ち越される。
それでも9回、東京ヤクルト4番手・岡本秀寛から
先頭・福田が四球を選ぶと、代打・谷の犠打、
さらに代打・堂上直倫、岩﨑と連続四球で1死満塁。
続く澤井の内野ゴロの間に1点を加え、ゲームは振り出しに。
しかし9回ウラ、4番手・平井が、先頭・三輪に四球を与えると、
続く衣川の際に二盗を許し、無死二塁。
そしてカウント2-1と追い込みながら、右翼線に運ばれサヨナラ。
小笠原は、6イニングを投げ、5安打4失点。
失点したイニング以外は安定していたが、
走者を背負った時の投球が不安定だった。
(公式サイトより)
●小笠原孝
<フェニックス・リーグ、東京ヤクルト戦に先発し、
6イニングを投げ、5安打4失点という内容。
スカッと不安を払しょくすることはできず、
試合後の浮かない表情が、すべてを物語る>
「自分ではいい感覚があまりありません。
KOされた7日(東京ヤクルト戦・神宮)との比較?
『ほんのちょっとは良くなっている』という程度です」
<宮崎での『テスト』は今回一度きり。
15日には名古屋へ戻り、再び1軍に合流する予定。
強い決意とともに、完全復活へ全神経を集中>
「クライマックスへ向けて?
今さら何も言いません。やるだけです」
(中スポ)
●小林聖始2軍投手コーチ
<小笠原の復調を認めたうえで、あえてメンタルを課題に挙げる>
「状態は上がってきているよ。
ただし、本人の自信のなさが失点につながっている面はある」
(中スポ)
●小林正人
<8回から3番手で登板。2安打1四球で1失点したものの、
対戦した3人の左打者には、三飛、三振、中飛と悪くない結果。
CSに向けて、心強い復調ぶりを見せる>
「2ストライクの後に打たれたのは
反省材料ですが、感触自体は悪くない」
(中スポ)
●福田永将
<7番・一塁で先発フル出場。
5回、東京ヤクルト先発・山本の速球を完ぺきに捉えると、
打球は左中間フェンスを楽々と越える本塁打。
フェニックス・リーグ6戦4発と脅威の量産ぶりに思わず苦笑い>
「好調の秘密? 何ですかね」
(中スポ)
フェニックス・リーグは、生目の杜第2での東京ヤクルト戦。
最終回に相手投手の乱調を突き、同点に追いついたものの、
4番手・平井がサヨナラ打を喫し、5-6で敗れました。
そのゲームの注目は、やはりこの投手。
シーズン終盤、調子を落とし、CSでの復活を期す小笠原。
宮崎入り後初めて、先発で登板したものの、
力を発揮できず、6イニングを5安打4失点。
特に走者を背負ってからの投球に安定感がなく、
今後に向けて、変わらぬ不安を残したもよう。
7日の神宮で苦汁を飲まされた東京ヤクルト相手でしたが、
またしても浮上することができなかったようで…。
ただファームの首脳陣は、課題に『メンタル面』を挙げていましたね。
気が強く、堂々と投げる感のある小笠原ですが、
不調続きに自信喪失という部分が多くなっているのでしょうか。
第2ステージに進んだ際には必要な投手でもあるだけに、
できるだけの復調を待つしかないのですが。
今後は15日に1軍に再合流する予定という背番号43。
しかし秘密兵器になるための道は、まだまだ険しそうです。
フェニックスリーグでは福田くんが爆発していますね!!
新井良太がいないのでファーストで4打席立てるのが
いい結果に繋がっているのでしょうか?
この勢いで来年には戦力になってもらえるといいんですが・・・
密かに剛裕も当たっていてCSには上がってこないかと期待しています。
投稿: gachao | 2008年10月14日 (火) 15時45分
若手投手陣に課された「アメリカンノック」。
東京中日スポーツの写真で見ているだけで、
そのキツさが伝わってきました。調整期間中に
こんなに走り回って大丈夫なのかと!(苦笑)
タイロン選手が岡田監督の件を気にしているのは、
ちょっと意外な感じも受けましたが、過度に
意識しすぎず、バッティングの調整に
集中してほしいなと思います。
投稿: ドライチ | 2008年10月14日 (火) 16時53分
ドラゴンズの野手は気合十分と言った
感じですね。
荒木とタイロンはポストシーズンに結果を
残さないと悔いが残るシーズンになりそうですから
きっと最後はやってくれるでしょう。
それに引き換え、投手陣は不安が残ります。
小笠原、平井のベテラン勢が相変わらず
ピリッとしませんが、先行逃げ切りが必須で
しょうから、最後は気力で復活あるのみです。
投稿: ギンタロウ | 2008年10月14日 (火) 16時57分