吉見小笠原朝倉中田、竜先発陣更改で明暗。
ドラゴンズの契約更改交渉もいよいよ主力選手へと突入。
今季先発ローテを担ってきた朝倉、中田、小笠原、吉見の4投手が
この日揃って交渉に臨みましたが、シーズンを反映した明暗が。
自己初の2ケタ10勝を挙げブレークした吉見と、
1年間ローテを守り、自己最多の8勝をマークした小笠原が
それぞれアップし、一発サインとなりましたが、
期待を裏切った朝倉、中田には大幅なダウン提示。
「何もしてない」と朝倉は潔くサインしたものの、
不振に終わった中田は「もう一度考えたい」とプロ初の保留に。
交渉後のコメントとともに、この日のドラゴンズの話題を集めました。
ドラゴンズトピックス(3日)
◇吉見一起
<名古屋市中区の球団事務所で契約更改交渉に臨み、
2600万アップの年俸3800万円でサイン。
先発と中継ぎにフル稼働して2ケタ勝利を挙げた
活躍を評価され、大幅アップを勝ち取る>
「思ったより上げて頂きました。
満足です。来季は1年間しっかり1軍で投げたい」
<1時間15分にわたる交渉では、フル回転したことと、
終盤に3位争いしていた広島戦での勝利を自らアピールし、
最初の提示より200万円の上積みも得た。
しかし今季2ケタ勝利をマークしたものの、
巨人、阪神の上位2球団との戦いに限れば、
計8試合で勝ち星なし、防御率は5.85といまひとつ。
球団側からはさらなる奮起を促され>
「(投手陣で)抜ける人がいるかもしれない、
巨人、阪神を倒さなければ上へいけない。
これまで川上さんが中心に投げていたけど、
誰かが一本立ちしないといけないから頑張れ、と言われました。
巨人、阪神戦? 巨人戦は川上さんというイメージがある。
ボクは(首脳陣から)言われたところで投げるだけです。
いつかは川上さんのように勝ちが計算できる投手になりたい」
<年俸が大幅に上がっても慢心はない。
郷里の大阪には年末ギリギリまで帰省せずに、
名古屋で自主トレを続け、年明け早々には
古巣のトヨタ自動車のグラウンドで汗を流す予定。
エース候補生はさらなる飛躍を誓って>
「体を動かさないと不安なんです。
やらなきゃという自覚はあります。
この成績が1年で終わらないように、早く一人前にならないといけない。
1年で散らないように、今年のような活躍を
2年、3年と続けていかなければいけません。
来年が大事。まず1年間上(1軍)にいることが目標」
(中スポ、サンスポ、スポーツ報知、時事通信、
スポニチ名古屋、ニッカン、デイリー)
◇小笠原孝
<1100万アップの4500万円でサイン。
プロ10年の節目を『想定外』の増額で飾り、ホクホク顔>
「数字を見て『えっ』と。
自分で思っていたよりも評価していただきました」
<1軍フル登録された今季は山本昌に次ぐ
132イニングを投げ、自己最多の8勝をマーク。
球団側から『来年は(8勝11敗の)数字を逆にして』との注文には
当然のように首を大きく縦に振り>
「来年も頑張ろう…という気になりました。
イニングをできるだけ多く投げ、1年間(先発)ローテーションを守りたい」
(中スポ、ニッカン)
◇朝倉健太
<2500万減の年俸9000万円で一発サイン。
20%を超えるダウン年俸にも潔く、
交渉時間は30分にも満たないスピード更改。さばさばした表情で>
「最初から何も言うつもりはありませんでした。
やっていないものはしょうがない。
今季は何もしてないのに保留なんてかっこ悪い。
男らしくないから、1発で押そうと思ってました」
<昨オフ、2年連続の2ケタ勝利で勝ち取った
1億円の大台から陥落したが、交渉の席ではひと言のみ>
「活躍したらまた上げてください」
<7月に右腕の血行障害でリタイアした影響もあり、
レギュラーシーズンの出場はわずか12試合で3勝止まり。
しかし回復は現在のところ順調。秋季練習に励めたことで、
復活の手応えもつかんでいるという。来季の奮起を約束>
「来年やってやろうという気持ち。再生? 自信あります。
ボクも来年は期待してもらわないといけない10年目だから。
この悔しさをバネに、しっかりしたところを見せたい。
エースとして認められたいし、認められるように努力していきたい」
(中スポ、おおさか報知、時事通信、スポニチ名古屋)
◇中田賢一
<1500万円減の年俸7000万円に態度を保留。
プロ入りして最初の3年はすべて大幅アップで一発更改してきたが、
20%に迫る大幅ダウン提示に落胆の色を隠せず>
「悪いシーズンだったんで保留はしたくなかったんですが。
ダウンは覚悟していましたけど…。考えていた数字と差があった。
もうちょっと評価していただいてもよかったと思う」
<昨年14勝でチームの勝ち頭だったが、
今季の勝ち星は半減の7勝、防御率も自己ワーストの4.65。
不本意なシーズンと自覚しているが、
一方で悪いなりにも貢献したという自負もあった>
「投球イニング(チーム3位の129イニング2/3)や、
対戦相手が上位チームが多かったこと
(21度の先発のうち、10度が巨人・阪神戦)を考慮してほしかった」
<『抗戦材料』を挙げたものの>
「歩み寄りはなかった。
頭を整理してもう一度考えたい。早く決着させたいんですけど」
(中スポ、おおさか報知、スポニチ名古屋)
◇井手取締役編成担当
<吉見に対して、球団側は最大級の評価を示し、
当初の提示額より若干ながら上積みして働きに報いる>
「若手投手の中では一番の貢献度」
<吉見に今季未勝利に終わった巨人、阪神の
両カードで勝利を重ねることを希望したことに>
「(次期エースとして)それくらい期待しているということ。
プレッシャーをかけた」
<今季安定した力を発揮できなかった中田について。
使い続けたのは首脳陣の期待の裏返しと説明>
「彼の言い分と球団の見方とは少しズレがある」
(中スポ、スポーツ報知、スポニチ名古屋、ニッカン)
△ドラゴンズ・契約更改▼
12月3日(金額は推定・単位は万円)
吉見 3800(△ 2600・217%)
小笠原 4500(△ 1100・32%)
朝倉 9000(▼ 2500・22%)
中田 7000(▼ 1500・18%)を 保留
◇柳田殖生
<秋季練習の終盤に右足を痛めたが、
この日屋内練習場でマシン打撃を再開。
黙々と約1時間以上を打ち込み>
「ずっとウエートトレはしていたんですが、
久々に打ったら感触がよくって。
『バッティング・ハイ』になっちゃいました」
(中スポ)
◇岩瀬仁紀
<岐阜県大垣市のメナードCC西濃コースで行われた、
『山﨑武司選手300号達成コンペ』に参加。
オフの過ごし方の話題となると、『心の休息』を取ることを希望>
「このオフは体を休ませたい。
体もそうだけど、精神的に休みたい」
<レギュラーシーズン51試合に登板し、3勝3敗36セーブ。
史上初のデビュー以来10年連続50試合以上登板と
4年連続30セーブ以上の記録を打ち立てた。
勝って当然の場面で精神面の負担は計り知れない。
さらにメダルを逃した北京五輪でつらい思いをし
今年はいつも以上にダメージが大きかった>
「野球を考えない時間が欲しいんです」
<この日WBCの日本代表候補辞退の理由をあらためて話し
調整しても3月初めに間に合わせるのは不可能であることを示す。
来年の始動を例年通り1月中旬前後になることを明らかにして>
「このままでは開幕すら間に合うかどうかわからない。
シーズンだって間に合うかわからないのに、WBCの計算なんてできない。
そんな状態で日の丸を背負うことはできない。出るからには責任がある。
出ることに意義があるというけど、出たら、いろいろ言われる」
<だからこそゆっくり休みたいが、
そうもいかないのが正直なところ。注目の契約更改は年末になりそう。
11月中旬に鳥取県の「ワールドウィング」へトレーニングへ。
例年なら年明けだけだが、体は動かしている。
体だけでなく『心』もしっかり休ませてリフレッシュする>
「休んでる暇がない。朝起きて(きょうは)何しようという日がない」
(中スポ、ニッカン)
◇山本昌
<同じく東北楽天・山﨑武司のゴルフコンペに参加。
今月中に行われる見込みの契約更改交渉について
来季以降、単年契約で勝負する決意を明かして>
「複数年? この年でそんなことはまったく考えていない。
あり得ない。球団にもそんなことは言わない」
<一発サインも『予告』。
昨季は2勝10敗と不本意な成績に終わり、
減額制限を超える9000万円の大幅ダウン。
チーム最多11勝を挙げた今季は前年のダウン額を
どれだけ取り戻せるかに注目が集まるが>
「そりゃあ最低限言うことは言うけど、
取り戻そうとかそういうことは思っていない。すぐ終わると思うよ」
(ニッカン)
12月に入り、ドラゴンズの契約更改交渉も本格化。
この日は主力投手陣である4名が交渉に臨みましたが、
くっきりと明暗が出たようですね。
その中でもっとも笑顔となったのが、3年目の吉見。
今季先発、中継ぎとフル回転して、
自身初の2ケタ勝利となる10勝(3敗)をマーク。
低迷したチームの中でも、トップクラスの貢献と評価された右腕が
どのぐらいアップするのか注目となりましたが、一気に3倍増。
さらに75分に渡る交渉の中では、フル稼働手当と
シーズン終盤、CS進出を争っていた広島戦での好投を主張するなど、
投球同様に『粘り』を見せて、さらなる上積みをゲット。
交渉後の会見の席でも、破顔一笑。
「思ったより上げて頂きました」と大満足の交渉となったようです。
同じく昇給組は、今季自己ベストの8勝を挙げた小笠原。
昨季同様、後半に勝ち星が伸び悩んだ左腕でしたが、
球団側は先発投手ではただ1人、シーズンを通じて
ローテーションを守り、1軍で投げ続けたことを大きく評価。
本人が「えっ」と思ったように、想定外のアップとなったもよう。
一方、減給となったのが、期待はずれに終わった2投手。
昨季2年連続となる2ケタ勝利をマークして、
1億円プレーヤーの仲間入りを果たしながら、今季は不調。
しかもシーズン途中には、右腕の血行障害も発覚し、
わずか3勝(4敗)に終わってしまった朝倉。
さらに昨季14勝とチームの勝ち頭、
今季は川上と並ぶエース級の活躍を望まれながらも、不振。
常に安定感を欠き、7勝止まり(9敗)に終わった中田。
ともにローテの柱として期待されながら、不本意な成績に終わり、
ある意味『戦犯』ともいえる両右腕に対し、
球団側は容赦なく、朝倉が22%、中田が18%というダウン提示。
ある程度のダウンは覚悟して臨みはしたものの、
あまりの厳冬ぶりにさすがに厳しい表情。
しかし、そこからの両者の判断は分かれ、
「何もしていない」と朝倉は潔く白旗を上げ、スピード更改。
一方の中田は、投球イニングや対戦相手など抗戦したものの、
歩み寄りはなく、プロ4年目で初の保留となったようです。
今季の投手陣で
最も躍進したこともあり、
吉見に関しては、
かなりのアップと
なるだろうと思っていましたが、
チェンの483%に続く、
217%という大昇給。
600万のチェンとは
ベースが違うこともありますが、
球団的にも最大級の評価となったのでは。
中スポのフォトなどでも、まさに抜群の笑顔。
その表情はようやくチームに貢献できたという喜びと
結果を出せたという自信が十分に溢れていたと思います。
開幕前は、先発ローテのボーダーラインにいたものの、
サンデー登板で勝ち出すと一気に、存在感をアップ。
さらに中継ぎ陣に故障が出始めた交流戦時には、セットアッパーも経験。
そのフル回転がたたり、右肩関節炎を起こして、
約1カ月半、離脱してしまったものの、
シーズン終盤に復帰すると、CS進出争い、そしてCS第1ステージと好投。
まさに吉見がいたからこそ、3位をキープできたという部分も多々。
それぐらい今季の投球はめざましいものがありました。
そんな吉見ですが、球団側は早くも来季に向け、
さらなる奮起を促したようで。
今季未勝利に終わった巨人、阪神の両カードで
勝利を重ねることをリクエストされたようですね。
逆転優勝を果たし、来季もライバルとなってくるであろう巨人、
さらにチームが大きく負け越した阪神を相手に、
来季いかに勝ち越すことができるか。
これまで川上はもちろんのこと、
山本昌、中田らが任されていた役割を任させるということは、
それだけ信頼度が上がってきたということですし、
こういうステップアップのなかでより結果を出し、
信頼を得られる投手になることができれば、
来季空くであろう「エースの穴」を埋める1人となれるのでは。
もちろん朝倉、中田という存在がまだ上にはいる。
しかし「次期エース」の候補として、さらに成長してほしいですし、
吉見本人もいうように、いつかは
「勝ち星を計算できる投手」となってほしいなと。
もともと希望枠で入団してきた好素材。
ようやく開花したものの、1年通じて働けたわけでもなく、
もしかしたら今季の中田のように、
カベにぶち当たる可能性もないとはいえないでしょう。
しかし1年だけで終わっていては、フロックと呼ばれる。
チームメートに、ファンに信頼されるためには、
来年、再来年も同じように働いていくことが大事。
他球団のマークなど、より周囲の厳しい目が
注がれることになってくる来季、
ぜひそれをも凌駕するような活躍を期待。
もともと考えすぎるタイプのようですが、
今季のブレーク時同様に、常に「前向き」に考え、
特に巨人、阪神相手にはがむしゃらに投げこんでほしい。
そのためにもこれからのオフ、
充実した時を過ごし、来春に臨んでもらいたいです。
一方ダウン組に関しては、朝倉の潔さはよかったなと。
血行障害というアクシデントもあったことで、
そういう部分では、来季も心配ではありますが、
しっかり奮起してもらい、それこそ投手陣を引っ張ってほしいですね。
また中田に関しては、今季の年俸には、
おそらく「期待料」も入っていたと思われます。
その分を差し引いた上での大幅ダウンとなったのでは。
まあ故障もありましたが、「不調」の部分が多すぎ。
いかにそういう部分を克服できるかが、
背番号20復調へのカギとなってきそうですね。
プロ入り初の保留となってしまいましたが、
交渉に関しては、本人と球団側との問題ですし、
納得がいくよう、とことんやってくれればと思います。



吉見投手、大満足&破顔一笑の契約更改に
なりましたね。今シーズンの大ブレークを
顧みると、当然という数字だったと思います。
読売戦と阪神戦で勝てなかったのは意外ですが、
来シーズンはこの2カードに照準を合わせた
先発登板も有り得そうです。独特の雰囲気の
東京Dと甲子園での登板は、まだ少ないですが、
自信を持って経験を積めば、難なく克服できるでしょう。
小笠原投手には、来シーズンこそ悲願の
二桁勝利を期待します。課題は立ち上がりの
ピッチングと、夏場以降のスタミナでしょうね。
投稿: ドライチ | 2008年12月 4日 (木) 18時17分
健太は潔かったですね。
どうも投球とダブってしまいます。
後半は血行障害で投げられませんでしたが、
エース候補の一番手ですから、完璧に調整
してもらいたいです。
吉見、健太、中田プラス浅尾の右カルテットが
楽しみです
投稿: ギンタロウ。 | 2008年12月 4日 (木) 19時03分