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2009年2月

2009年2月28日 (土)

昌岩瀬シート打撃登板、竜キャンプ実質打ち上げ。

ドラゴンズの沖縄キャンプは、最終クール4日目
キャンプ自体はあと2日間続くものの、
きょう、あすとオープン戦が組まれていることもあり、
実質的には『打ち上げ』というカタチとなりました。
総仕上げとなる北谷の全体練習では、
山本昌、岩瀬、平井のベテランがシート打撃に登板。
その他荒木落合ノック皆勤、野本キャンプ完走など、
この日のドラゴンズの話題をまとめました。


ドラゴンズトピックス(27日)

◇荒木雅博
<左肩痛からの完全復活を目指した今キャンプ。
実質最終日となったこの日、シート打撃に初登場
山本昌には一ゴロに封じられたが、平井からはきっちり四球を選ぶ。
実戦復帰は3月を予定しただけにうれしい誤算>
「キャンプ最後だから入ったんだけど、今年は天気がよかったからね。
思った以上にできていると思う。この天気で開幕が見えた気がする」

<3日間の休日と雨天の20日を除き、
毎日行われた落合監督からのノックも唯一の『皆勤賞』。
この日も森野らとともに打球を追い、
遊撃手転向に向けて、充実した練習ができたようす>
「キャンプでたくさんノックを受けたかった。
予定通り。量をこなしたかったので良かった。
ケガなくできてよかったし想像以上の出来栄え」

<オープン戦出場に関しても、
当初は3月7日の北海道日本ハム戦と話していたが>
「最初は15日くらいかなと思っていたけど…。早くなるかも。
天気のおかげもあって、だんだんと欲が出てきた」
(中スポ、共同通信社スポニチ名古屋

◇森野将彦
<シート打撃で貫禄を見せる。
2打席に立ち、山本昌から右中間へ二塁打。
このところは屋内で個別の打ち込みをしていて、
シート打撃に参加するのも久々だったが、
いざ実戦形式になると快音が>
「(打撃の調子が)ずっとダメだったのが、
きょうはまあまあになった。初めてまあまあでした」
(中スポ)

◇岩﨑達郎
<セカンドで連日『オレ流ノック』で鍛えられているが、
落合監督から併殺の際のベースカバーの集中講義を受ける。
二塁ベースを踏むときの足の運びなどを身振り手振りで
解説されながら、併殺の動きを何度も繰り返して>
「(本職の)ショートとはだいぶ違います。
いろんなことを教えていただいたので、
頭を整理して身に付けたいと思います」
(中スポ)

◇小池正晃
<外野、三塁、一塁と3ポジションを練習したキャンプを振り返って。
チーム編成上、兼務することを求められるが、覚悟を決めている。
シーズンへ向けて3つのグラブを準備する考え>
「どこでもできるようにしておかないといけない。
グラブも準備します」
ニッカン

◇川相内野守備走塁コーチ
<井端が目の治療で離脱し、再び合流することはなかったが>
「井端がこんな状態だと影響はある」
中日新聞


◇落合監督
<『オレ流ノック皆勤』で沖縄キャンプを実質打ち上げる。
今キャンプ、北谷球場で毎日見られたノック、
最終日も欠かすことはなく、ノックバットを持って
サブグラウンドにやって来ると、荒木、森野、岩﨑達郎、
和田、ブランコ、小池に向けて速射砲ノックを見舞う。
わずか3日の休日と雨天だった1日を除いて
全日ノックバットを振るい、その数は過去最高の約4500スイング。
例年通り、手締めも総括もなしで、オープン戦へ突入。
守備陣を鍛え上げるノックは4月3日の開幕まで続きそう>
「まだ1カ月もあるんだぞ。
心配するな。何をあわてているんだ。
これからだれがケガして、誰が戻ってくるか、
誰が抜けるか分からない。時間は十分にあるよ」
スポニチ名古屋ニッカン


◇野本圭(ドラフト1位)
<前日の練習試合・韓国サムスン戦では
センターからホームで殺せそうな走者を
送球が逸れたために刺せず、課題を残したが、
この日のシート打撃では1死二塁からの前田の中前打を
本塁にストライク送球。二塁走者の森野を刺して汚名返上>
「今日はうまくできました。きちんと刺せたしよかったと思う」

<またプロ経験年数では25年も上の
山本昌との対戦も実現。ビックリしたようで>
「43歳であんなに速いボール投げるなんて」

<きょう28日の東京ヤクルト戦、先発出場が有力視されている。
この日も全体練習終了後、時間いっぱいまで
フリー打撃とマシン打撃に汗を流した。
開幕まで1カ月のアピールポイントにバットを挙げて>
「オープン戦で結果を残さないと1軍には残れません。
バットを振り切って、アピールしたい」

<キャンプ中は立浪兼任コーチから手厚く指導を受けた。
この日も居残り特打の合間に、手取り足取りの指導を。
オープン戦を、自らの進化の場とも位置づけて戦っていく>
「キャンプでは形、基本を一から教えていただきました。
1カ月で完成したもの(スイング)ができたらと
思っていましたがやはりそうはいきません。
まだ完成したと言えないが、プロの切れのある球に
少しずつ対応できるようになったのを感じる。
あとは実戦の中でも対応していきたい」

<ルーキーでただ1人、1軍キャンプを完走した。
充実した1カ月間の初キャンプを振り返って>
「今思えば短い1カ月でした。
朝から晩まで野球づけになるのは初めてで、本当に時間のたつのも早かった。
練習時間が長いと覚悟していたが、夢中だったので短く感じた。
ケガをしなかったのでよかった。
それとプロの一流選手でも、基本を大事にするんだなということを学びました」
中スポ中日新聞ニッカン

◇笘篠外野守備走塁コーチ
<ルーキー・野本の伸びしろに期待を寄せる>
「外野守備はまだまだだけど、実戦の中で経験を積んでくれたらいい」
中スポ


◇山本昌
<キャンプ実質最終日のこの日、
北谷球場でシート打撃に初めて登板。
打者12人に32球を投げ、4安打1四球。
(うち1本は走者の判断ミスによる右ゴロ)
やや制球が甘くなり苦笑したものの、
直球のMAXは134キロと、この時期にしては十分の数字をマーク。
登板後は厳しい自己評価を下していたが>
「ボールは良くはなかったです。ブルペンのようには行かんね」

<それでも調整は順調。球団記録の211勝超えへ向け、
同記録を樹立した杉下臨時コーチのお墨付きを得る。
元気なところを見せた左腕は、ベテランらしく冷静に自己分析。
オープン戦初登板は、3月3日からのナゴヤドーム6連戦が有力>
「(シート打撃登板で)ブルペンの通りにいかないのは、例年どおりですから。
(今年は)天気も良かったし、ある程度のところまで仕上げられた。
今は60か70パーセントぐらいの出来。順調といえば順調ですね。
名古屋に帰ったら寒いだろうし、1度状態が落ちると思う。
去年より開幕も遅いし、余裕を持ってしっかり調整したい」
(山本昌公式『2009キャンプ日誌』2月27日、
中スポスポーツ報知スポニチ

◇小山桂司
<初めてバッテリーを組んだ山本昌について>
「こんなに制球のいい投手っているんですね」
中スポ

◇田中監督付スコアラー
<MAX134キロを3度もマークした山本昌に
驚きの声を上げ、こう分析>
「速すぎるよ。
年々、進化しているということでしょう」
中スポ

◇杉下臨時投手コーチ
<今季初のシート打撃登板の山本昌を
ネット裏で見守り、確かな手応えを得る。
はっきりとした口調で、こう太鼓判を押して>
「(山本昌は)順調も順調ですよ。
この時期にこれだけ投げられれば、十分なんじゃないですか。
オレの記録なんていうのは簡単。簡単に超えられるよ」

<この日の登板前のブルペンでは、
つきっきりでストライクゾーンの確認も。
MAX134キロをマークしたことについては、目を細めて>
「それだけボールが来ているということ」
中スポ


◇立浪和義兼任コーチ
<この日のシート打撃のハイライトは
山本昌との合わせてプロ48年『82歳対決』。
2死走者なしの場面、初球は外の真っすぐ、
2球目のカーブはファウル、そしてカウント2-0の3球目、
カーブを打ち損じて、左邪飛に倒れる。
キャンプならではの対決だが、おそらくこれが見納め。
そんな感慨も忘れるほど悔しがって>
「打ち損じたけど、タイミングは合っていたね」

<最後の早出特打に選んだのは、新井と野本。
今キャンプ何度も見られた光景だったが、今年は2人相手に投げた。
おそらく公式戦で守備につくことがないため、
スローイングを見る機会はないだろうが、
必死に投げたことの『成果』なら見ることができるだろう>
「おかげさまで肩ができあがりましたよ」

<野本の守備と走塁、新井の打撃のタイミングの取り方に
課題が残ったと感じたドラ番記者に>
「野本がしんどいかなと思っているんでしょ? 
大丈夫です。あいつら伸びますよ。うまくなりますから」

<先を見据えて『伸ばす』のがプロ。
兼任2年目、明らかにコーチとしての比重が増え、
このキャンプ、実に辛抱強く若手に接した。
あらゆる技術、知識、経験を継承しようとしたファイナルキャンプだった>
「(若いころの)ボクはそんなに教わってないですね。
自分で見て、勉強しましたから。
去年(のキャンプ)は選手にこだわってやったけど、
今年は『伝える』というか、自分のもっているモノを教えようと思ってやりました。
根気強く、ほめてやれば伸びていくんです」

<また選手としての今キャンプを振り返ると>
「まあまあだったかな」
(中スポ)


◇岩瀬仁紀
<今キャンプ2度目となるシート打撃に登板。
打者6人に被安打1、2四球とやや制球を乱したが、手応えを得る>
「全球種とクイックモーションを試すことができたので良かった」

<試行錯誤を重ねてきた落ちる新球を2球試し、
うち1球でデラロサから見逃し三振は奪ったが、渋い顔>
「あれじゃダメ。ただのシュートだ。
もうちょっと抜けてくれないと、『フォーク』の意味がない」

<藤井にも1球投じたが(判定ボール)、落差は今ひとつ。
現段階では低い完成度だと言うが、試合で投げ続けて感触を掴む決意>
「まだまだ思い通りに変化していない。
実戦のマウンドではなかなかブルペンのようには投げられない。
今後はオープン戦でも試してみないと。
これからも実戦でどんどん投げていく」

<今キャンプを振り返って>
「今年は体力づくりやフォームの修正など、
やりたいことができたキャンプだった」

<ナゴヤドームでのオープン戦初戦
(3月3日・千葉ロッテ戦)では
例年通り、年に一度の『先発』を務める予定>
「チームの好意でやらせていただきます。最初に投げるのも楽しみだね」
中スポ中日新聞

◇平井正史
<24日から1軍で練習しているが、
北谷では初めて1軍のシート打撃に登板。
打者9人を1安打1四球に封じる上々の滑り出しを見せる。
球速は最高142キロだったが、
カットボール、スライダー、フォークと変化球が特にさえた。
チームにとっては貴重なベテラン中継ぎ右腕。
開幕に向けて一つ一つステップを踏んでいく>
「変化球が多い? 投げられるタマはどんどん使って、
打者に的を絞らせないようにしないと。
今はスライダーの制球が一番安定している。
直球はこれから投げ込んで磨いていきたい」
(中スポ)

◇谷繁元信
<腰に不安を抱えていたことで調整が遅れていたが、
この日のシート打撃で実戦初マスク。
山本昌、岩瀬を相手に打者10人、2イニング分を守る。
練習後は苦笑いを浮かべたが、志願して出場したように状態は良好。
キャンプ終盤にきてようやく実戦に入れたことを喜び>
「疲れたね。
まあ腰が問題ないことが分かったというのが一番の収穫かな。
山本昌の状態? そんなの分からないよ。
自分のことで精いっぱいだったから」
中スポ

◇小笠原孝
<前日の練習試合・サムスン戦で2イニング2失点。
この日は『連投』で約100球を投げ、補習を。
前日は修正点が見つかったものの、
不調で追加投球する気分にならなかったといい>
「ちょっと確認がしたかった。
きのうのゲーム後はここ(ブルペン)で投げる気にならなかったので」
(中スポ)


◇川井雄太
<きょう28日のオープン戦初戦・東京ヤクルト戦で先発予定。
この日はブルペンで57球の投球練習。
『開幕投手』を託された5年目左腕は、最終チェックに余念なく>
「このままここ(1軍)にずっといられるような、ピッチングをし続けたい。
オープン戦では、内容にこだわって投げます」
(中スポ、スポニチ名古屋

◇高島祥平(ドラフト4位)
<きょう28日の東京ヤクルト戦での登板が予想される。
実現すれば、中日の高校生ルーキーでは94年の平田洋以来。
投げるだけで記録的なことだが、淡々と話して>
「投げろと言われた試合で
自分のピッチングをするだけだと思っています」

<デビュー戦が近づいているが、浮ついたところはなく>
「オープン戦で投げさせてもらっても、特に意識する打者はいないです」

<初実戦だった20日のサムスン戦でも緊張しなかったという。
強心臓はオープン戦でも震えることはなさそう>
「緊張はしないのではないかと思います。
前回練習試合で投げたとき、もっと緊張すると想像していたんですけど、
緊張しなかったので。こういう性格なので仕方がないと思っています」

<現代っ子らしい『鈍感力』を武器に、開幕1軍を目指す。
相手の東京ヤクルトについて、盗塁王・福地や
昨季4番に座った畠山の存在さえ定かでない。
ただ、名前負けをしないことは有利に働きそう。
怖いもの知らずの勢いで、ツバメ打線をねじ伏せる>
「ヤクルトと言えば青木さんぐらいしか分からない。後は宮本さんですか。
相手選手はあまり知らないですが、高校時代と同じ気持ちで臨めます」
中スポおおさか報知


◇森バッテリーチーフコーチ
<オープン戦でのサバイバルを予告して>
「これからは競争になる」

<プロ野球の『エース』は放っておいても出てくるだろうか。
球界での指導歴21年になるコーチはこう考える>
「自然に育つなんてことはない。
こっち(指導者)はそういう(エースとしての)
使い方をしていって出てくるものだ」

<今の中日はまさにそのケースだが>
「去年までは憲伸(川上・ブレーブス)がいた。
でも今年はいねえんだから、
誰かそういうピッチャーをつくらねえといけねえだろ」

<かつては西武でも投手王国を築いたコーチには構想がある。
今後数年、エースの資質を備えそうな数人をピックアップし、
中5日の登板間隔で先発させていくという>
「何人か力を持っているピッチャーはいる。
そいつらをそういう(エースとしての)使い方で回していく。
何人かを中5日で回していって、そこで力を出せるか。
中5日はできません、って言うなら中6日にすればいい。
そういうヤツは(エース争いから)外れていくかもしれねえけどな」
(中スポ、スポニチ名古屋

◇朝倉健太
<中5日に関して、起用に応える意欲はある>
「全然大丈夫です」
(中スポ)

◇吉見一起
<同じく中5日に関して、気合を見せる>
「がんばるしかないです」
(中スポ)

◇中田賢一
<同じく中5日に関して、冷静に答えて>
「中4日では結果が良くないことが多かったので、
中4(日)は不安がありますけど、中5(日)なら問題ないと思います。
経験していないことでもないですし、対処はできると思います」
(中スポ)


◆井上一樹
<ついに1軍の北谷組の練習には呼ばれなかったベテラン。
今春のキャンプ約1カ月間を2軍・読谷で過ごしたが、
若手と共にたっぷりと汗を流し、充実したキャンプだった>
「故障もなく体もしっかりと絞れたし、若い選手といいキャンプを送れた」

<特打、特守を行うなど精力的に練習メニューをこなし、
キャンプではしっかりバットを振り込んだ。
今季初の実戦を心待ちにしている>
「こんな形で打ちたいという青写真はできている。
実戦で結果を出して、初めていいと思えるから」

<昨年、一昨年は開幕1軍メンバーから漏れ、
悔しい思いをしている。20年目のベテランは、
3年ぶりの開幕1軍入りに向け、静かに闘志を燃やす>
「自分を信じてやるだけ。徐々に坂を上がっていきたい」
(中スポ)

◆辻2軍監督
<ベテランだからといって特別扱いは、なし。
精力的に練習メニューをこなし、若手の模範になった井上について>
「明るいし、若い選手にいい影響をもたらしてくれた」
(中スポ)

◆平田全体練習に復帰(中スポ)
(右肩痛で25日から別メニュー調整をしていた
平田が、全体練習に復帰。痛めた右肩は軽症だったもよう。
2日間は大事を取り、通常練習を行わなかったが、
この日はアップ後、キャッチボールを行うなど、
練習メニュー全てをこなし、精力的に体を動かしていた)


◆井藤真吾(ドラフト7位)
<名古屋市昭和区の中京大中京高の卒業式に出席。
沖縄キャンプで真っ黒になった顔で、こう連発。
それでも野球部の仲間たちに久々に会って、疲れが吹き飛んだ様子。
グラウンドでの退部式のあと、同期生や後輩たちに
プロ入りの記念品を贈る『気配り』をみせ、早く一人前になることを約束>
「練習がきつい。
(仲間に会って)癒された感じ。温かく出迎えてもらって…」


◇その他の沖縄キャンプの様子は、おなじみ
中日ドラゴンズ 北谷キャンプ 2009』で。
シート打撃などの動画は、こちらのリストからチェック。


週末にオープン戦2試合が組まれているため、
練習のみというのは、この日が最後
実質的に『打ち上げ』となった
ドラゴンズの沖縄キャンプ第4クール4日目、
この日も今春の天候を象徴するように
最高気温26.1℃と上がった北谷でしたが、
全体練習としては、午前中にシート打撃などが行われたのみ。
夜には打ち上げパーティーもあるということで、
夕方4時すぎには各選手、練習を終えていたようです。


82歳対決。この日の話題としては、
シート打撃に、
ベテランの山本昌、
岩瀬、平井
が登板。
正捕手・谷繁
今キャンプはじめてマスクを被り、荒木も打席に初登場。
さらにラストキャンプを締めくくる立浪兼任コーチ
昌さん『82歳対決』もあったとか。
ブルペンで投げる際と違った感覚があったものの、
投げ始めたばかりの変化球でストライクを取るなど、制球力も健在。
さらにストレートのMAXが134キロと、
北谷の首脳陣に、順調な調整ぶりをみせた昌さん
やや制球こそ乱れたものの、可もなく不可もなしという評価。
それでも新球を試す余裕があった岩瀬
さらに北谷合流後、シート打撃初登板となったものの、
スライダーなどの変化球がいい感じだったという平井
まあこの辺のベテランについては、問題はないでしょうし、
今後、実戦できっちりと仕上げてくれればと。

ただ投手陣に関しては、
エースが抜けたということもあるのか、
今キャンプ、例年になく競争意識がみなぎり、
ブルペンには活気があったようですね。
緊張感もあったことも手伝い、故障者も出ませんでしたし、
復活を期す投手も、回復ぶりが順調のよう。
今後の1軍枠争いというものが、楽しみとなってくるでしょう。

一方、野手陣に関しては、
荒木、谷繁といった別メニュー組だった選手が、
実質最終日に、ようやく動けるようになってきた。
ともにもしかしたら開幕に間に合わないかも?と
言われていただけに、早期復帰はチームにとって大きいですね。
ただこれは連日温かかった沖縄だからというところも。
おそらく寒いナゴヤに戻って、
荒木の左肩谷繁の腰。その辺が悪くぶり返さなければ…。
まあ両選手ともここまではある意味、計算通りでしょうし、
くれぐれも慎重に調整を進めてほしいところです。


ところで、いよいよ2月もきょうで終わり。
前代未聞の8勤から始まって、休日はわずかに3日
開始前はどうなることかと思いましたが、
長いようで、終わってみればやはり早かったこのキャンプ。
『競争』をテーマに掲げ、若手のさらなるレベルアップと、
主力の新たな挑戦を目的に行われてましたが、
天候がものすごく良かったこともあり、
順調に練習を積み重ねることができてよかったのですね。
まあ勝ち負けは関係ないとはいえ、練習試合も全勝
しかもチームの戦い方が変わる今季、
実戦形式の練習を増やした成果も出たのか、
選手個々が状況をしっかりと把握し、
目的意識を持ったプレーが出来るようになってきている印象も。
また8つのレギュラーが固定されていた昨春とは違い、
いまだに空席であるポジションもいくつかある状況。
今後の実戦で、若竜を中心に、
上達したプレーをいかに見せて、アピールすることができるか。
それがチーム全体の底上げに繋がってきますし、
キャンプの成果という答えに繋がってくると思われます。

その一方で、いくらかの誤算も。
中でも主力でもある井端の途中離脱。
思わぬアクシデントによるものではあるものの、
今季、変革するチームのカギを握ると言われた二遊間コンバート
しかし離脱により、現状では頓挫した状態に。
まあサブ的存在としてデラロサ、さらに急成長した岩﨑達郎と、
代わりの選手は伸びてきてはいるものの、
井端という選手の大きさには、まだまだ及ばぬもの。
まあこの先快方に向かい、開幕にはうまく間に合わせたとしても、
キャンプを完走できなかったという部分は、やはりマイナス。
昨季の森野の例もありますが、
その辺が不安要素として残るのは間違いないでしょう。

さらに新外国人・ブランコや、
期待のルーキー・野本新戦力に関しては、
今後いかに実戦をこなしていくかでしょうね。
まだまだ課題があるのは、周知の通り。
それでもこの1カ月間汗を流し、得てきたことは、
それぞれの身になっているはず。
開幕までより振り込んで、調子を上げてほしいものです。


そんな中、きょう28日からオープン戦に突入します。
23試合に渡る実戦を通じてのさらなる『競争』。
まずはナゴヤに戻るか、福岡の教育リーグ行きになるか、
そのふるい落としからはじまりますが、
3月3日からのナゴヤドーム6試合を含む10連戦、
そこまでの間は、若手を中心に
空席のレギュラーポジションを争う選手同士が、
重点的に使われると思われますが、
様々な競争にどういう決着が付くのか。
その辺りが、序盤の見どころとなってくるでしょうね。

ちなみに今季オープン戦初戦となる、
北谷球場での東京ヤクルト戦のスタメンは、以下の通り↓

1(中)野本 2(左)藤井 3(右)堂上剛裕
4(一)ブランコ 5(遊)デラロサ 6(三)堂上直倫
7(DH)中村公治 8(捕)小山 9(二)岩﨑達郎

さらに投手陣も、先発の川井をはじめ、
金剛、高橋、赤坂、高島などがスタンバイするとのこと。

例年以上に汗を流し、チーム全体で鍛錬を積んできた。
昨季とは変わるであろう、新たなドラゴンズ野球
実戦のなかで、選手個々がいかに披露することができるか。
その試金石となるオープン戦
まずは、開幕1軍を勝ち取るためのサバイバル
第1ラウンドから、大いに注目したいです。

2009年2月27日 (金)

打線爆発中田快投山井復活、練習試合6戦全勝!

ドラゴンズの沖縄キャンプは、最終クール3日目
北谷で行われた韓国・サムスンとの練習試合は、
若竜打線が爆発し、12-4で大勝。
キャンプ中の練習試合を6戦全勝で締めることとなりました。
先発した中田が、3イニングを1安打無失点。
復調したストレートを武器に、仕上がりの良さをアピールすると、
右ひじ痛からの復活を目指す山井が、3番手として登板。
1イニング1失点ながら、手応えを口にしました。
その他練習試合の話題を中心に、この日のドラゴンズを。

ドラゴンズトピックス(26日)

◇練習試合 中日-サムスン
(26日・北谷公園野球場)
TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
サムスン
中 日 × 12
[D本]小池
[Dバッテリー]
中田、小笠原、山井、吉見 - 前田

◇練習試合・サムスンライオンズ戦スタメン
1 (右)藤井  (6打数3安打3打点)
2 (二)岩﨑達郎 (5打数2安打2打点)
3 (中)野本  (4打数1安打1打点)
4 (一)ブランコ (3打数1安打)
5 (三)堂上直倫 (5打数無安打)
6 (遊)デラロサ (4打数3安打1打点)
7 (左)中村公治 (2打数1安打)
8 (捕)前田  (2打数1安打2打点)
9 (DH)堂上剛裕 (2打数1安打1打点)


◇中田賢一
<北谷球場で行われた韓国・サムスンとの練習試合で
先発し、3イニングを1安打無四球4奪三振の快投。
快速球が完全復活。象徴的だったのは2回2死から
サムスン7番のウ・ドンギュンをカウント2-1と追い込むと、
最後は外角へ浮き上がるような147キロ。
本来の球威にそのバットは空を切って、自画自賛>
「あの三振を取ったタマは良かった。
指にしっかりかかった真っすぐでした」

<失点する気配はみじんもなく、エンジン全開で押しまくる。
立ち上がりの1回にMAX148キロを計測。
変化球も生きて、4奪三振の内訳は直球とフォークで2つずつ。
『想像以上』のスピードに驚きを隠せず>
「148キロも出ているとは思わなかった。140キロ台半ばぐらいかと。
思った以上にスピードガンの数字が出ているし、感覚は悪くないですね。
直球にこだわっていたので、その点は納得している。
フォークも1球以外は良かった」

<今キャンプから取り組み始めた『極秘スライダー』も披露。
けむに巻いたが、従来よりも変化の小さなスライダーで
バットの芯を微妙に外す秘密兵器が内角へ食い込む>
「新しい球種を投げているかどうかは言えません。
速球が悪い時に、変化球でカウントを取れるようにしないと」

<伸びのある速球は今キャンプ最大のテーマに掲げていたポイント。
『生命線』の真っすぐが、昨季はもうひとつだった>
「ボクは真っすぐをストライクゾーンに投げて勝負する投手。
いいコースに投げても打たれた。
真っすぐを磨き直す必要性を痛感しました」

<公式戦開幕まで1カ月以上ある2月末という
時期を考えても、非の打ちどころのない投球。
それでも課題を見つめることを忘れてはいない。
さらなる上積みを見据えて、オープン戦で多くの登板を志願>
「まずまずだったと思います。
ただ1回だけじゃなくて、これを続けていかないと。
まだいい球と悪い球がハッキリしている。
打たれた1安打は低めに引っかけた感じの質の悪いボール。
ああいうボールを減らしていかないと。
指のかかりは良かったので、今後は常にいい球を投げられるようにしたい。
やらなくちゃいけないことが分かった。まだまだ投げていきたい」
中スポおおさか報知共同通信社スポニチ名古屋デイリー


◇小笠原孝
<2番手で実戦初登板も、2イニングを3安打2四球と乱調。
代わった4回こそ2四球を出しながら無失点で切り抜けたものの、
続く5回は1死から3本の長短打を浴びて、2点を失い>
「きょうは悪かった。ボールが高かった。
まだ自分本来の感触ではなかった」
(中スポ)

◇山井大介
<韓国・サムスンとの練習試合に3番手で登板。
MAX146キロをマークし、1イニングを2安打1失点。
今春初実戦の手応えを口にして>
「気持ちよく投げられた。
146キロ? アドレナリンが出たんじゃないですか。
球威とかそういうのはわからなかったけど、投げた感じはよかった。
スピードは求めていなかった」

<一昨年日本シリーズ第5戦で
8回完全の離れ業を演じ、一躍ときの人になったが
昨年は右ひじ痛でレギュラーシーズン出場はわずか2試合。
輝かしい実績とのギャップに苦しみ、こうこぼすほど追い込まれた>
「がまん? いつまでもできないですよ」

<オフは先輩の山本昌らも通う
鳥取のトレーニングジムに初めて赴き、
けが再発防止のためのトレーニングや投法の改造に取り組んだ。
キャンプも2軍・読谷でスロー調整。
ブルペンでの投球数を1000球程度に抑え、慎重にペースを上げてきた>
「あの投げ方をすればまた壊れる」

<打者に投げたのはフリー打撃で1回、ケース打撃で2回だけ。
実質この日が初の実戦登板。新フォームで結果を出して>
「回転のいい球を投げることを意識した。
キャンプでやってきたことが出せたのでよかった」

<今後は焦る気持ちを抑えて調整を進めていく>
「開幕に間に合えばベストですが、
無理をしてでも合わせようとも思いません。
それより、5月になってもいいから、
1軍に上がったあとは最後までいたい。
変なケガで自滅するようなことだけはしたくないです。
段階を踏んでやっていきたい」
中スポおおさか報知共同通信社スポニチ名古屋ニッカン

◇吉見一起
<4番手で登板し、3イニングを4安打無四球1失点。
8回には2本の二塁打で失点。MAXは144キロと球威はあり、
崩れたワケでもないのに、登板後は反省しきり>
「完ぺきに抑えるタイプではないですけど…。
制球も思ったところにはいっていた。
でも今日は空回りするというか…良くなかったです。
簡単に打たれすぎました。
7番打者に真っすぐを完ぺきに打たれた。
自分のタイミングで投げられてないのかなと思う。
相手打者に見えやすくなっているのかもしれない」

<投球フォームのほんのわずかなタイミングのズレ。
微妙な感覚を見落とすことなく、修正点を見つけた>
「ずっと自分でも感じていたんです。微調整していきます」
中スポスポニチ名古屋

◇森バッテリーチーフコーチ
<復活の産声を上げた山井について、
合格点を与えたが、調整を急がせない方針。
故障再発に対し細心の注意を払うことになりそう>
「気持ちよく投げてたんじゃねえか。
ただ、パンクの危険があるから(1軍に)上げない。
近いうちに投げさせる」

<また開幕投手について『白紙』を強調>
「オープン戦も始まっていない。何も決まっちゃいねえよ」
おおさか報知スポニチ名古屋ニッカン


◇藤井淳志
<韓国・サムスンとの練習試合で3安打をマーク。
左打席で2安打1打点、右打席で1安打2打点と左右で結果を出す。
一塁に近い左打席の利点を最大限生かして、実績をさらに上積み。
2回2死一、三塁、深い遊ゴロを俊足で内野安打とし、
1打点を挙げると、5回にも三塁手のグラブをはじいて
左翼線に転がる二塁打を放ち、爆発力を示す>
「ここまでの練習試合でも何本か、
ああいう内野安打が出ているんで、いいことだと思います」

<さらに右に入った6回2死一、二塁の打席、
カウント2-2から内角直球を引っ張って左翼線突破の二塁打。
二者を生還させ、左翼手の送球間に好走塁で三塁を陥れた>
「きょう1番の打席。エンドランのサインでしっかり振り切れた」

<新たに挑戦する左打ちと同時に、
本来の右打ちにもスイッチ転向の効果が表れている言う。
右打ちも向上する理由を心の余裕と分析して>
「右と左で(打席に入る)心境は特に変わらないんですけど、
左を練習するようになってから右がずいぶんよくなったと思います。
右の打席に入る感覚がよくなったんです。
左を新たに練習してきたことで、
右打ちで気持ちが楽になるところがあるかもしれません」

<またフリー打撃中、センターの守備位置で
立浪兼任コーチと話をしたが>
「(フリー打撃で)打者に入っている打者が
何を考えて打っているかを考えなさい、と言われたんです」

<キャンプでの対外試合はこの日が最後。
中堅争いの舞台はオープン戦に移る。
このまま結果を出し続けて、外野の定位置をつかみ取る>
「オープン戦でも平常心でやり続けたい。
中堅争い? 自分は出してもらえるところで頑張るだけです」
中スポ

◇立浪和義兼任コーチ
<毎日のように指導しているスイッチ再挑戦の藤井をほめて>
「左を見て(比較して)いるからか、右がずいぶんよくなった」
中スポ


◇野本圭(ドラフト1位)
<4点を先制した2回2死一、二塁、右前に適時打を放つ。。
さらに四球出塁の4回には盗塁も決める。
このところ、さすがに疲れを隠せない部分もあるが、
出場2試合ぶりのヒットを記録>
「疲れはみんな一緒。
凡退しても振れていると思うので気にしません」

<強がりつつ、ちょっと本音も>
「打ち損じてるのは疲れているからかな」
(中スポ)

◇小池正晃
<ブランコに代わって5回から一塁の守備に就くと、
6回先頭での初打席で本塁打を放つ。
サムスン3番手左腕の118キロカーブを左翼席上段に運んで>
「この1本を前向きにとらえて、今後につなげられたらいいですね。
体調を整えて、これから始まるオープン戦に備えたいですね」
(中スポ)

◆堂上剛裕
<5回1死二塁から、中前適時打を放つ。
2回の第1打席では完ぺきにとらえ、
右翼席一直線と思われたが、打球は風に負けて失速。
右飛に終わったが、3回は四球を選び出塁。
これまで出場したすべての練習試合で安打を放っていたが、
この日無安打の弟・直倫に代わり、快音を残し満足そう>
「この前(20日)ホームランを打った投手で、
いいイメージで打てました。きょうは内容がよかったです」
(中スポ)

◆中村公治
<2回に右前適時打。練習試合5試合に出場して、
4試合で安打をマークと、打撃好調>
「(バットの)芯に当たって、気持ちよかったです」
(中スポ)

◇岩﨑達郎
<評価が急上昇中だが、この日も首脳陣に猛アピール。
『2番・二塁手』で出場すると、2回に中前適時打、
6回にも右前適時打と、5打数2安打2打点の結果を残す。
これで打席に立った練習試合は4試合とも安打を記録。
15打数5安打と好調だが、気持ちを引き締めて>
「結果が出たのはよかったですが、
アウトになったのはいずれもフライばかり。
強いゴロを打ちたいので、納得はできません」
(中スポ)

◇前田章宏
<先発マスクを被ってフル出場。成長ぶりを見せる。
2回の第1打席に右前適時打、さらに3、5回は
2打席連続で送りバントを決め、6回1死一、三塁から左犠飛>
「(2回は)詰まっていたけど、結果ヒットになってよかった。
(バントは)2つきっちり決められたので役割を果たせました」
(中スポ)

◇トマス・デラロサ
<来日2年目の『最強サブ』内野手が練習試合で大爆発。
打っては2回1死二塁、左中間に先制適時二塁打を放つと、
3回は先頭打者で左前打、6回1死から左前打と3安打猛打ショー。
そのうち2度がスライダーで>
「日本の野球に対応するには変化球を打たないといけないからね」

<控え選手としてベンチに置くには、もったいない変身ぶりを見せつける。
また得意の守備では何度も好フィールディング。白い歯をみせて>
「今年は去年よりもいい成績を残したいからね。
とにかくチャンスをつかみたい。いまの打撃の状態はとてもいいよ」

<一塁以外の内野をこなせて打力もある外国人だが、
4つある『1軍』の外国人枠のうち、残り1つのイスを
中継ぎ候補のパヤノ、先発候補のネルソンと争うことになる。
控え野手、中継ぎ、先発のいずれを選択するかはチーム構成次第。
選ばれる側としてはベストを尽くすしかない>
「開幕1軍には入りたい。
でもそれは監督が決めることだから。とにかく頑張るよ」
中スポ

◇トニ・ブランコ
<2回先頭から練習試合3試合連続安打となる
右前打で出塁すると、続く堂上直倫への2球目で二盗を敢行。
相手投手のモーションが大きいこともあって、見事に成功。
新外国人がなんと足でアピールして>
「あれは(単独)盗塁のサイン。自分でも想像以上に走れたよ。
足は疲れているけど、決まってよかったよ。
疲れてなかったら、もっと走れる。
1、2番に比べれば、警戒されていなかったからね」
(中スポ、おおさか報知

◇笘篠外野守備走塁コーチ
<あっさり二盗を決めたブランコについて。手応えを掴み>
「ブランコは走り出したら速い。
シーズンでも相手がスキを見せたら走らせますよ」

<またプロの打球に慣れ、キャンプ序盤に
送球が乱れていた野本の中堅守備について>
「センターとして十分やっていけるレベルになっている」

<野本の能力を認める一方で、立場が安泰ではないことを示唆。
2軍落ちしないため、今が踏ん張りどきという>
「初めてのキャンプで1カ月間を過ごし、いかんせん今はバテバテ。
ここで何とか1軍に食らいついてほしい。
今年は他の外野手が伸びている。
藤井、中村一生、中村公治、堂上剛裕ら
誰を監督に推薦してもいいレベルまで上がった」
(中スポ)

◇荒木雅博
<新外国人・ブランコの一塁守備と効果について>
「あれだけ動いてくれれば楽ですね。
送球も、一塁手のここ(胸元のみ)投げなきゃいけない、
という意識がない分、かえっていいボールがいく。
内野手はうまくなると思いますよ」
(中スポ)

◇川相内野守備走塁コーチ
<今季の一塁手の守備向上を断言>
「トニ(ブランコ)だけでなく、新井もこの3週間で多くのことを吸収した。
昨秋に一生懸命練習した福田も含め、
3人の誰が一塁を守っても昨年以上だと思う。
カットプレーも通常にこなせるようになった」

<こちらも変わる三塁のポジションについては>
「何も心配いらない」

<この日も大勝し、今キャンプに組んだ
練習試合6戦を全勝で終え、満足そうに振り返る>
「前半の3戦同様、最終クールの3連勝も内容があった。
もちろん反省点もあるけれど、
走塁、守備、打撃、すべての面でいいところがあった」
(中スポ)


◇小田幸平

<前日の楽天との練習試合の守備で、
本塁クロスプレーの際に左太ももをスパイクされていたが、
負傷を押して北谷での練習に参加。
2番手捕手を死守するべく、悲壮な覚悟を示して>
「大丈夫です。休んでなんかいられないですから」
ニッカン

◇浅尾拓也
<北谷のブルペンで約150球の投げ込み。
投げている最中にはチェンと隣同士で2人だけになってしまい、
場所を一つずれて投げやすいようにするなど、年長者の気配りも忘れず。
キャンプ1カ月を振り返って>
「キャンプ最後の投げ込みですね。
100(%)ではないけれど、70ぐらいはできたと思う」
(中スポ)

◇山本昌
<北谷合流3日目は、ブルペンには入らず。
きょう26日はシート打撃に登板予定>
『チームが韓国サムスンとの練習試合だったので、
久しぶりに宣銅烈(ソン・ドンヨル)監督と会うことができました。
試合前に三塁側ベンチ裏を訪ねたのですが、
なんだか韓国メディアやサムスンの選手ににかなり注目されていました。
宣さんが現役時代にずいぶんボクの勝ち星で
セーブを挙げてもらったということなのか、
ボクが200勝を達成した直後だからなのか。
なんて考えていたら、サムスンのベテラン打者で
梁俊赫(ヤン・ジュンヒョク)という選手がいて、
今日も5番DHで出場していたのですが、
梁選手とボクが仕草などとても似ているというのが
話題だったようでもありました。
まあ本当のところが何なのかは聞かぬが仏とも思います。
いずれにしろ、こんなに注目されるのは悪いことではないですね。』

(山本昌公式『2009キャンプ日誌』2月26日より抜粋引用)

◆原田幸哉(競艇選手)
<休日を利用して北谷を訪問。
同い年で親交の深い井端は離脱中だが、仲の良い岩瀬を激励>
「井端くんには最近電話しました。
大丈夫だと言っていましたが、会えなかったのは残念ですね」

<その後は練習試合を観戦すると、2軍の読谷へ。
草野球もするという同選手は休暇を楽しんで>
「練習を見るのはおもしろいです」
(中スポ)

◇田中監督付スコアラー
<北谷のブルペンで連日行われているスピードガンコンテストを主催。
対象者はキャンプを支えているアルバイトたち。
練習前の数分間に行われているが、130キロを出せば
泡盛をプレゼントするらしい>
「励みというわけじゃないけど、気持ちよく仕事をしてもらおうと思ってね」

<そのコンテストだが、これが白熱。
最初は100キロ台が最高だったが、126キロを出したバイト君が出現。
慌てて泡盛を購入したそうだが…>
「もし出なくもご苦労さまって渡すつもりだよ」
(中スポ<ドラ番記者>


◆小熊凌祐(ドラフト6位)
<入団前に右ひじの手術をして
リハビリ中の新人が3日連続でネット投げ。
第4クール初日から開始し、この日は約10メートルの距離で30球。
昨年8月以来のスローイングに>
「久しぶりに投げるので(球が)抜けたりしますけど…」
(中スポ)

◆小林投手コーチ
<小熊のネット投球を見守り>
「名古屋に戻ったら寒いからできないかもしれないしね。
暖かいところで、一歩進んだことがなによりだよ」
(中スポ)

◆平田右肩痛で別メニュー(中スポ)
(中堅レギュラー取りに向け、練習試合などで
アピールを続けていた平田右肩痛のため別メニューに。
24日の韓国・SK戦に出場したが、翌25日から別メニュー。
この日は他の選手とともにアップはこなしたが、
その後はキャッチボールは行わずに、サブグラウンドで
下半身中心の強化メニューなどをこなした)


◇その他の沖縄キャンプの様子は、おなじみ
中日ドラゴンズ 北谷キャンプ 2009』で。
サムスンライオンズとの練習試合のスコア・ログは、こちら
練習試合の動画などは、こちらのリストからチェック。


今週は寒い日々が続く関東地方ですが、
今朝からさらに気温が下がり、ついにが降ってきましたね。
まあみぞれ混じりで積もらない分、助かりますが、
同じ日本、20℃を超える沖縄の気候が、とてもうらやましく感じました。

そんな中行われるドラゴンズのキャンプも、残りあとわずか。
今キャンプ最後となった練習試合は、
20日に続いての韓国・サムスンライオンズが相手でしたが、
2回ウラにドラゴンズ打線が大爆発!
右前打で出塁した4番・ブランコ
思いもよらぬ二盗をしたのを皮切りに、
1死二塁から6番・デラロサが左越えに先制の適時二塁打を放つと、
中村公治が右前打で続き、8番スタメンマスクの前田
詰まりながらも右前に落とすタイムリーで、2-0。
さらに2死一、三塁から左打席の藤井
俊足を活かした遊撃への内野安打で1点を加えると、
岩﨑達郎も続いて中前にタイムリー
そして野本も右前に運ぶタイムリーを放つと、
打者一巡したブランコの遊ゴロがタイムリーエラーとなりもう1点。
結局打者11人、6安打を連ねて一挙6点のビッグイニング。

これでゲームの主導権を握ったドラゴンズ
5回ウラには堂上剛裕岩﨑達郎のタイムリーなどで2点を加えると、
6回ウラにも先頭・小池のレフトへのソロ本塁打
さらに相手エラーに付け込んで、前田のレフトへの犠牲フライ、
そして右打席の藤井が放った三塁線突破の
2点タイムリーツーベースで、ついに2ケタ得点。
とにかく打って打って打ちまくるといった感じの14安打12得点
12-4の大勝で、今キャンプ組まれた練習試合6戦を、
なんと全勝で終えることとなりました。


前日の東北楽天戦では、読谷組の野手が頑張り、
現状では北谷組よりも元気なのではと綴ってしまいましたが、
そんなことは全くなかったようですね。
この日躍動したのは、3安打3打点の藤井
2安打2打点の岩﨑達郎、初タイムリーを放った野本
初本塁打の小池、そして打撃ではしっかり役割を果たした前田と、
北谷組の選手の名前ばかりが挙がる始末。
キャンプも終盤、実戦が続いていくなかで、
やはり負けられないと燃える部分もあるのでしょうね。
それぞれがチャンスを活かし、アピールを重ねていたようです。
ただこれだけみんなが打ってしまうと、
総じて印象が薄くなってしまうという感も否めないなと。
もちろん好調ということは、とても良いのですが、
こういう大味なゲームではなく、
緊迫した接戦のなかで、いかに良い働きを披露できるか。
明日からのオープン戦、競争がさらに激化するでしょうが、
外野手を中心に、その激戦ぶりを見ていきたいと思います。


一方、投手陣は実に豪華なリレー
その中では、先発した中田がよかったようですね。
3イニングを投げ、1安打無四球4奪三振。
特に売りでもあるストレート抜群だったとのこと。
今キャンプチームトップタイのMAX148キロという数字。
さらに初回に2者連続三振で最高の立ち上がりを見せると、
続く2回も1死二塁から連続で空振り三振と、持ち味を発揮。
制球を気にするあまり、球威をなくしてしまった
昨季の背番号20の面影は、もはやなく、
スピンの効いた真っすぐで押すスタイルが甦ってきた感も。
さらに今すぐに開幕してもよさそうな仕上がりという声。
ポストエースの育成がテーマの1つである今季の投手陣
その有力候補でもある背番号20の鮮やかな復調は、
初の開幕投手及び、後継エースに向けて一歩前進
そんな印象さえも抱かせたこの日のマウンドだったようです。


今朝の東京中日の1面、
『中田 エースはお前だ』。
ストレートがうなりを上げる『暴れ馬』スタイルが
ようやく甦ってきたようですね。
中田といえば、やはりストレートの質とキレ。
昨季失ってしまった持ち味を取り戻すことが
このオフ、そしてキャンプを通じてのテーマでしたが、
体重移動の仕方などを微調整してきた
新しいフォームがようやく安定してきたのでしょうね。
その効果もあって、再び本来のストレートが復活。
左ではチェン、右では吉見、浅尾と、
先発陣のなかでも若い力も成長してきてはいますが、
やはりエースに近いとなれば、
『背番号20』を背負うこの男になるのかなと。
中田自身からも、開幕よりもオープン戦
ベストの状態を持って行くという発言がありましたが、
その通りに仕上がってきたということなのでしょう。
まあ開幕はまだ1カ月以上も先、
この好調の波が今後も続いていくか否かはわかりませんが、
まずは順調にキャンプを終えることとなった中田
これからの実戦でも、「いいボール」を投げるため、
より良い準備を続けていってほしいと願います。


その他の投手では、小笠原、吉見といった面々は、
納得いく投球ができなかったようですね。
そんななか前日の久本に続き、この投手が復活
その投手とは昨季は右ひじ痛に襲われ、
シーズンわずか2試合の登板に終わった山井大介
3番手として、6回から登板。
先頭打者に対して、今季から新たとなったフォームから
放たれたストレートが低めに決まり、ストライク先行
そして最後は、ややボール気味の高めで空振り三振を奪うと、
次打者の5球目のストレートは、
この日MAXとなる146キロをマーク。
ただブランクもあるのか、2死から中前打と二盗、
さらに一、二塁間を破られる適時打で、1点を失うも、
この日に関しては「内容は求めず」。
それでも最後の打者をキレのある外へのスライダー
打ち取るところには、山井らしさも。
今季の構想で落合監督
「去年なかったもので今年期待をかけるなら、やっぱり山井」
と言わしめる右腕。
わずか1イニングとはいうものの、
その投手が順調な回復をアピールできたことは、
チームにとっても、大きな前進といえることとなったでしょう。


今季は出てきてほしい!この日の投手スケジュール表で、
練習試合の登板予定者に
山井の名前があったとき、
驚きと同時に、
かなりの喜び
込み上げてきましたね。
そして動画などでピッチングを見て、
結果はともかく、ようやく戻ってきたんだなと。
見ていて本当にうれしく思いました。

キャンプ中はずっと2軍の読谷組で慎重な調整。
さらに今後は暖かい沖縄に対して、寒いナゴヤに戻りますが、
ひじの状態を見ながら、ペースを上げていく構え。
開幕に間に合わせるかはそれ次第のようですが、
ケガさえなければ、もちろんローテに入るべき投手。
たとえ開幕に間に合わなくとも、
シーズンの中で、背番号29の快投は必ず見てみたいものですね。
中スポいわく「ガラスのエース」の復活への道、
もちろんこれからも見守っていきたいと思います。

2009年2月26日 (木)

久本復活へ快投直倫また打った、対外試合第5戦!

ドラゴンズの沖縄キャンプは、最終クール2日目
北谷で行われた東北楽天との練習試合は、2-0で逃げ切り勝利。
先発した久本が、3イニングをパーフェクト。
因縁の相手に抑え込み、左ひじ故障からの復活
先発ローテーション入りへアピールしました。
その他堂上直倫また打った、谷繁45歳まで頑張る、
ネルソン投げ込み222球、北谷で初のブルペン入りなど、
この日のドラゴンズの話題をまとめました。

ドラゴンズトピックス(25日)

◇練習試合 中日-東北楽天
(25日・北谷公園野球場)
TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
東北楽天
中 日 ×
[D本]なし
[Dバッテリー]
久本、佐藤亮太、長峰、赤坂 - 小田

◇練習試合・東北楽天戦スタメン
1 (DH)小池  (2打数無安打)
2 (二)西川  (4打数無安打)
3 (左)中村公治 (4打数1安打)
4 (三)堂上直倫 (4打数1安打1打点)
5 (一)新井  (4打数2安打)
6 (右)堂上剛裕 (3打数1安打)
7 (中)中村一生 (2打数無安打)
8 (捕)小田  (3打数無安打)
9 (遊)   (2打数無安打)


◇久本祐一
<北谷球場で行われた東北楽天との練習試合で、
先発し、3イニングをパーフェクトに抑える。
快投と言える内容よりも、無事に投球できたことに満足して>
「今まで球数を制限していたけど、フォームはある程度固まった。
結果うんぬんよりも、3イニング投げきったことが大きい」

<昨年はキャンプ終盤に左ひじを痛めて1軍登板ゼロ。
ファームで11試合に投げたが、
1軍の一員として対外試合に登板するのは実に1年ぶり。
その昨年のキャンプで最後に登板したのが
2月23日、同じ東北楽天との練習試合。
テンポよく打者を打ち取る快投で、悪夢を振り払って>
「因縁の楽天戦ですね。あれで1年間を棒に振った。
今年は同じ間違いをするわけにはいきません。
きょうはいいスタートが切れたと思います」

<登板できなくなるほどの故障は初めてだった>
「痛いとは思っても、自分では(体の)どこが
どんなふうになっているのか分かっていなかった」

<思い立って本屋に走り、
手に取ったのはトレーニング技術の解説書。
投手にとって大切な腕や肩の、骨格、筋肉、腱の並び方。
スポーツ選手に生じやすい病気の種類。
ケアの仕方やトレーニング法を手探りの状態から独学で克服。
再び故障しないために頭脳も進化させてきた>
「(自ら)学んだことでけがの防止のために自分でできることも分かった。
知識があれば、自分の状態をトレーナーに正確に伝えられる」

<20日のシート打撃では、2イニング目から
握力がなくなっていたというが、
先発をイメージしたというこの日の32球には、収穫を口に>
「3回に少し握力が落ちたのを感じたが、気になることもなかった。
ドロンとしたカーブで軽くストライクが取れたし、テンポよく投げられた。
力まずに、ここというときに回転のあるボールを投げられた」

<先発ローテーション入りへアピールして>
「先発を想定して調整している
名古屋に帰ると寒い。そこからが本当の戦いです」

<今キャンプ、宿舎に常に備蓄しているのは、
キャンプイン直前に大量に買い込んだ湿布。
負担をかけた部分の疲れをとって、故障の芽を摘んでいる>
「自分でできるケアはできる限りしておきたい」

<沖縄入り直後の1月、こう語っていたが、そのキャンプもあとわずか>
「初めてボールを投げられなくなって、けがの恐ろしさを知った。
1年間苦しかった。キャンプを乗り切れば吹っ切れるはず」
中スポおおさか報知共同通信社スポニチ名古屋

◇佐藤亮太
<2番手として3イニングを投げ、3安打1四球1失策。
毎回走者を背負いながら、粘って本塁生還は防ぎ、
これで練習試合計5イニング連続無失点に>
「高めに浮いた球が多かった。反省です。
ランナーを出してからは低めに集められた」
(中スポ)

◇長峰昌司
<3番手で登板。MAX138キロながら
切れのある直球で押して、2イニングを2安打無失点。
それでも渋い顔で>
「四球を出したのは反省です。
直球が走っていた。安打も甘く入ったのをとらえられなかった。
長打にはならなかったが、真っすぐが浮いていた」

<7回無死一塁ではバントを好捕して二塁を刺すなど収穫もあったよう>
「普段、投内連係の練習で追い込んでいるのが結果につながった」
(中スポ、スポニチ名古屋

◇赤坂和幸
<9回に4番手で登板。ヒヤヒヤながらリードを守りきる。
いきなり先頭打者を二ゴロ失策で出すなど、
味方の2失策、1野選と守備陣が浮つく中で踏ん張り、無安打2奪三振。
1点差に迫られ、なお2死二、三塁と
一打逆転まで攻め込まれたが、最後はフォークで塩川を空振り三振。
言葉通り、最少の1失点(自責0)で切り抜ける>
「冷静に投げられた。
いつも助けてもらっている野手の方たちだったので、
絶対に点をとられたくなかった。
きょうは真っすぐが走っていなかったけど、
フォークが良かったので、それで何とか抑えられたのが収穫です。
でも、小田さんがフォークをうまく使ってくれたから
抑えられただけです。自分で配球していたら、
真っすぐとスライダーで絶対にやられていました。
(ピンチを)切り抜けられたことはいい勉強になりました」
(中スポ、ニッカン

◆田畑スコアラー(巨人)
<久本、佐藤亮太、長峰の左腕トリオが8回まで無失点リレーを展開。
新たな刺客に視察に訪れた巨人007は戦々恐々。苦笑いで>
「いい投手が多すぎる。川上(ブレーブス)が抜けても穴を感じさせない。
チェン、山本昌に続いてまたうちに全部左をぶつけてくるんじゃないの」
おおさか報知スポニチ名古屋


◆堂上直倫
<東北楽天との練習試合で『4番・三塁』で先発出場。
7回無死二塁から、左中間を深々と破る先制の適時二塁打。
バットで走者をかえす『4番の仕事』を見せたが、
それでも1、2打席と凡退したシーンを振り返り、苦笑い>
「走者をかえしたい気持ちでした。
(ヒットを)打つまでの打席で
ボール球に手を出してファウルしていました。本当は四球ですよ。
きょうはそんなに満足していない。
まだ低めのボール球に手を出しているので駄目です」

<これで練習試合での成績は、5試合で17打数8安打8打点。
見事な打ちっぷりには裏付けがある。
今キャンプ、2軍・読谷で日課にしているのが早出特打。
辻2軍監督らにチェックを受けながら、毎朝30分以上も
打ち込んでから全体練習に加わる。特打の効果を実感して>
「確かにスイングの量は多い。
でもおかげでいい感じでバットが振れています」
中スポおおさか報知

◆中村公治
<東北楽天との練習試合で3番・左翼でスタメン出場。
7回、先頭打者として右翼線二塁打を放ち、先制点の足がかりをつくる。
20日の対韓国・サムスン戦に続く長打だが、必死の表情>
「右方向だけを狙っていた。1本は打ちたかった。
ボクら(読谷組)は出たときに結果を出さなきゃいけない」
中スポ

◆柳田殖生
<7回の守備から2試合目の練習試合出場。
数少ないアピールの機会でめぐってきた7回2死満塁で、
結果的に決勝点となる右前適時打を放つ。
守っても8回に三遊間の深いところから
一塁へ大遠投でアウトにしてみせたが、
9回には牧田のゴロを弾いてこちらは帳消しに>
「チャンスで回ってきた打席。何とか生かしたいと思っていました。
いいところで打てたのでよかった」
中スポ

◆谷哲也
<読谷組が9番・遊撃手で先発出場し、好守備を見せる。
6回に塩川が放った三遊間への痛烈なライナーを横っ跳びの好捕。
しかし先頭打者で入ったそのウラの攻撃でレフト前に抜けそうな
ヒット性の当たりを相手遊撃手の好守備に阻まれアウト。悔しがって>
「こうやってチャンスをもらったんで、1本でもいいからヒットを打ちたかった」
(中スポ)

◇新井良太
<東北楽天との練習試合で攻守にアピール。
5回先頭の場面では左腕・片山から中前打を放ち、
7回無死二塁からは2ストライクと追い込まれながら
右腕・石田のスライダーを左前へ運び、4打数2安打。
これまでの練習試合は10打数4安打。
半月前の思いが実ろうとしている>
「いまはしっかり振れていると思います。
ヒットの内容もよかったと思う。
立浪さんから教わっていることも徐々にできていると思います」

<課題の守備も成長を見せつける。
4回1死一、二塁から横川の痛烈な一塁線へのゴロを
横っ跳びしてアウトに>
「引っ張るのをイメージしていました。取れてよかった」

<ただ、2点リードの9回1死二、三塁の場面では
一ゴロを本塁に送球するがセーフに(記録は野選)。ミスを悔やんで>
「無理をする必要はなかった」

<一塁戦争では新外国人・ブランコに後れを取っているが、
こちらも進歩。必死の巻き返しを図っている>
「打撃も守備も1球で下手になる。おごらずに頑張ります」
中スポ

◇川相内野守備走塁コーチ
<9回1死二、三塁の場面で
一ゴロを本塁に送球した新井について>
「最後の場面はアウトを1つしっかり取るべきだよ。
でも新井の守備はこの3週間で数段上がった。上達しているよ」
中スポ

◇小田幸平
<9回の守備中、三塁走者をブロックしたときに
左太ももから真っ赤な血が流れているように見えたが、
そのままプレーを続行。あれはいったい…。
何と破れたユニホームの下は赤のパンツ。
ムードメーカーのらしいオチに>
「あれは勝負パンツなんです。
ベンチでは救急車を呼べってなっていたらしいです。でも痛いですよ」
(中スポ)

◇谷繁元信
<練習試合開始前の三塁側ベンチ。
東北楽天・野村監督の元に出向いて、あいさつ。
わずか10分程度の会話だったが、強烈な刺激を受ける
野村監督が保持する通算試合最多出場の
プロ野球記録(3017)更新を狙うが、激励を意気に感じて>
「45歳まで現役を目指します
45歳までに年間100試合ずつ出たら、監督の記録を超えられます。
もちろん、抜けるように頑張ります」
(中スポ、スポニチ名古屋デイリー

◆野村監督(東北楽天)
<谷繁に対し、自身の持つ3017試合出場の
日本記録を更新するよう指令を出す。
あいさつに来た谷繁(2219試合)にハッパをかけて>
「オレの記録を抜けよ。45歳までやれよ。
捕手は二塁までボールが届くうちは大丈夫や。
肩のケアをしっかりやっとけ。
オレは何でも2番で好きなんや。抜いてくれ。不滅の記録をつくれ。
そのときオレはあの世にいってるだろうから、
今から祝いのコメントを残しておこうか」

<また試合前に落合監督に
東北楽天の帽子をかぶせようとするなどおちゃめな一面?も>
「『楽天の帽子が似合うかどうか、かぶってみい』と言った。
一蹴されちゃった。
(落合監督に)3年契約で延長しましたって(と言われた)。うらやましいね」

<エースと4番が抜けた中日について>
「エースと4番が抜けても、キャッチャー(谷繁)がいるじゃないか。
(77年の)南海は4番とキャッチャーが同時に抜けたぞ。
フロントに言ってやったんだ。『苦労しますよ』って。
そうしたら(78年から)3年連続最下位だ。
中日は落合が何とかするだろ。あいつは野球の天才だから」

<また中日が今キャンプ中ミーティングを行ったことに>
「落合もやるようになったのか?
オレはミーティングは弱いからやっていたんだ。
南海、ヤクルト、阪神、楽天…。みんな最下位やないか。
強いとこはやらなくたっていいんだ」
(中スポ、サンスポスポニチ名古屋デイリー

◇落合監督
<球場入り後、帽子をとって、
自身に深々とあいさつをした野村監督のしぐさに驚き、
そんなことしなくていいですと、帽子をかぶせる。
球界の長老のおふざけ?に試合前から1本取られて>
「ったく、もう…」
サンスポ


◇マキシモ・ネルソン
<今キャンプ2度目となる投げ込みを敢行。
この日は自己最多を更新する222球を投げる。
ひたすら投げ続け、終了したのはブルペン入りから1時間30分後。
この日の投げ込みでスタミナの不安も吹き飛ばした右腕は、
来日2年目で日本流に染まってきた>
「きょうは最初から投げ込むつもりだった。
前回、216球を投げ込んでから下半身に粘りが出てきた。
だからもう一度投げ込もうと思った」

<さらにこの日はブルペンで落合監督から直々に呼ばれる。
クセを指摘されたのだが、それ自体、指揮官が注目している証拠>
「変化球を投げる時に
足(ステップ)の幅が狭くなるから注意しろと言われた」
中スポ

◇山本昌
<1軍北谷組に合流して初めてブルペン入り。
落合監督の見守る中、捕手を座らせて
直球主体にちょうど100球。順調さを強調して>
「たくさんピッチャーがいる中で緊張感あってよかったね。
みんな試合用ピッチングになっている中、
ぼくはまだまだ調整段階ですが、やはり北谷はいい緊張感があります。
変化球はバッターと対戦する中で調整していこうと思ってます」

<この日は気温が26度まで上がり、
ユニホームもあっという間に汗でびっしょりになった。
苦笑しながら、青空を見上げて>
「本当に暑かった。天気もいいし、しっかりやっていきたいね」
(山本昌公式『2009キャンプ日誌』2月25日、
中スポ共同通信社ニッカン

◇岩瀬仁紀
<ブルペンで入念にフォームチェックしながら投げ込む。
調整過程は順調そのもの。満足そうに>
「改造したフォームは体になじませないといけない。
だいぶよくなってきています。
あとはコントロールを上げていけたらね。
例年よりも早く仕上げている。
(実戦登板数は例年と)変わらないと思うよ」
(中スポ)


◇立浪和義兼任コーチ
<自分のフリー打撃前に藤井を呼ぶと>
「今から見ておけ」

<打席で自ら手本を見せる姿を教え子はじっと観察>
「藤井は左打席のときにバットが下から出ていたからね。
きっちり上から叩けるように言ったんだ」
(中スポ)

◇藤井淳志
<立浪のフリー打撃をケージの外からじっと観察して>
「左ひじの使い方を見たんですが、ボクとは違っていた。
こうすればいいんだというのがよく分かりました。本当に勉強になりました」
(中スポ)

◇石嶺打撃コーチ
<今年大きく変わる打線。
キャンプ終盤になってもオーダーが見えてこないが、
攻撃陣を受け持つ側も同じのよう>
「こちらもまだ分からない。
ブランコもあれだけ飛距離が出るから期待しているけど、
これからは実戦を積んでいかないと分からない」

<今年のレギュラーは流動的な部分が多い。
これが開幕までの準備期間に限ったことではなさそう>
「今年は1つの穴を1人で埋めるということではなく、
みんなで埋めていくというかたちになるでしょうから。
だから全員に期待しているんです」

<若手のチャンスも確実に増えるが、成長を認めて>
「今年はチャンスがあると選手たちも分かっている。
だからみんな良くなっていますよ」
(中スポ)

◆田中大輔
<右肩痛のため第2クールからの合流となったが、
約60メートルの距離でキャッチボールを行う。
13日に送球練習を始めた時から徐々に距離が伸び、順調に回復。
7割くらいの力で送球できるようになった。
またこれまで打撃練習はマシン相手だったが、
きょう26日からは打撃投手相手のフリー打撃を再開する予定>
「怖さがなくなってきているので順調にきてます。
とにかく焦らずにやっていきたい」
(中スポ)


◇その他の沖縄キャンプの様子は、おなじみ
中日ドラゴンズ 北谷キャンプ 2009』で。
東北楽天との練習試合のスコア・ログは、こちら
練習試合の動画などは、こちらのリストからチェック。


このところぐずついた天候が続く関東ですが、
沖縄の方は、全くそういう気配すらなく、この日も晴天
しかも最高26℃と、信じられない気温のようで…。

そんななか行われた東北楽天との練習試合。
ドラゴンズにとって、今季初の日本の球団との対戦となりましたが、
読谷組中心のスタメンで臨んだ打線が、
東北楽天先発・片山、2番手・石川に対して、
6回までわずか2安打とやや沈黙気味
相手の野村監督いわく『まんじゅう屋』状態でしたが、
0-0で迎えた7回ウラ、東北楽天3番手・石田隆司を攻め、
先頭の中村公治が一塁右を抜いていく二塁打で出塁すると、
続くこの日『4番』に入った堂上直倫が、
フルカウントから中に甘く入ってきたフォークを弾き返すと、
打球は左中間を深々と突破。
好調ぶりをアピールする先制タイムリーツーベース!
なおも新井が左前打で続き、無死一、三塁とチャンス。
続く堂上剛裕は粘りに粘ったものの、打ち上げて遊飛。
これで相手がバテたか、中村一生に対してストレートの四球で満塁。
小田は打ち上げ一邪飛で、2死となったものの、
途中から出場の柳田が渋く流して、右前へのタイムリー。
2点リードで迎えた最終回、
守りが乱れ、ややドタバタとなったうえ、
2死二、三塁と、一打逆転まで攻め込まれたものの、
4番手・赤坂が冷静に踏ん張り、1失点にとどめる投球。
最後はフォークで塩川を空振り三振に取って、ゲームセット。
なんとか逃げ切り、対外試合5連勝となりました。


途中までは、両軍0行進
やはり国内球団が相手だと、
なかなか打てるものではないのかなと感じていましたが、
終盤チャンスをうまく活かして、均衡を破りましたね。
2点目はもう少し楽に取れたんじゃないかとも思いますが、
粘って相手をバテさせたことに加え、
チャンスをもらった柳田がうまく右へ持って行ったなと。
ここで残塁に終わると、流れが悪くなっていたかもしれないだけに、
しぶとく奪った追加点は、効果大だったなと感じました。

ゲーム全体を振り返ると、やはり投手戦の様相。
ドラゴンズは、4人の投手が登板しましたが、
そのなかで安定した投球を見せたのが、久本でしたね。
1軍としてのゲームでは、約1年ぶりとなる登板。
しかも相手はある意味「因縁」もあった東北楽天
投げる前は、正直『怖さ』もあったようですが、
マウンドに立つと、1軍メンバーも交じった
東北楽天打線に対して、安定した投球に終始。
テンポ良く投げ込み、3イニングを9人でピシャリ。
1年前の悪夢を振り払い、不安を払拭する好投でしたが、
久本自身はその内容うんぬんよりも、
無事に「3イニングを投げられたこと」に満足だったようです。


久本復活へ。昨年の秋季練習では、
阿久比組に抜てきされ、
今春のキャンプも
ずっと北谷組
左ひじ痛からの復活を目指し、
調整を続けてきた久本ですが、
実戦初登板を
3回パーフェクト
良い感じで終え、
ホッとしたことでしょうね。
一昨年のオフ、ドミニカでチェンジアップを習得。
先発転向へ向け、オフも休まずに投げ込み、
昨春のキャンプでも好調をアピールしていましたが、
ちょうどこの時期に、まさかの故障
結局、1軍登板ゼロに終わる屈辱のシーズンとなりましたが、
もともとまじめな性格で知られる久本は、
その時間を無駄にせず、ケガと闘うと同時に、
これまで知ることのなかった
ケアの仕方やトレーニング法などを独学していたそうで。
こういう話を聞いてしまうと、感動するとともに、
自分的にはぜひとも頑張ってくれよと、
今後の応援により力が入ってしまいますね。

やや回り道となってしまいましたが、
この1年間を経てきた上で、得てきたことは、
今後の野球人生において大きな財産となるでしょう。
さらにその努力が結実させるためにも、
今季は1軍のマウンドに上がり、結果を残してほしい。
もともと先発も中継ぎもできるという重宝さが売りでしたが、
今季はあくまで先発投手としての調整中。
ただ復活を果たし、以前のような働きができれば、
ドラゴンズの投手陣というものをさらに厚くしてくれるはず。
その反面、ケガの再発という心配な部分もありますが、
しっかりと自らの左腕の状態を把握し、不安を解消していってほしい。
『復活』への道に向け、歩を進めている背番号61
今後の投球にも、大いに期待したいところです。

その他の投手では、
2番手・佐藤亮太が3イニングを3安打無失点。
粘りの投球でゼロに切り抜けたようですが、
全体的にボールがやや高めだったのが反省とのこと。
緩急が武器なだけに、低めにボールを集めていかないと。
また2点リードの9回に、4番手で登板した赤坂
味方の2失策野選、さらに自らの2暴投
正直かなりのドタバタでしたが、冷静にうまく切り抜けましたね。
フォークをうまく使った小田のリードもあったでしょうが、
こういう経験も今後のチカラになっていくはず。
次回以降の登板に繋げてほしいものです。


一方、野手陣からは、
前日に続き、またも堂上直倫
このところの好調ぶりが評価され、
前日の7番から、なんと4番に昇格してのスタメン出場。
しかも均衡をやぶるタイムリーを放って、しっかり答えを出すとは、
まさに『野球の神様』降臨中といった感じでしょうか。
その直倫につられてというわけでもないですが、
若竜のリーダー格・中村公治、さらに途中出場の柳田もアピール。
この日は、野本、藤井、岩﨑達郎ら北谷組の若竜は
出番がありませんでしたが、打撃に関しては、
けっこう北谷組の野手よりも元気じゃないかとも思えますね。

ただ最終回、守備の面で『粗さ』が出てしまったようで。
二塁手・西川のエラーをきっかけに、
併殺コースかと思われた遊ゴロを柳田がお手玉してしまい、エラー。
さらに赤坂の暴投で、1死一、三塁としてしまうと、
続く代打・銀次の一塁ゴロの際、一塁の新井判断ミス
前進守備でなかったにも関わらず、バックホームの声を聞くと、
ベースを踏まずに慌てて間に合わない本塁へ。
送球が逸れ、野選となってしまい、失点したうえピンチ拡大
ここまでの練習試合では、ノーエラーを通していた
ドラゴンズでしたが、まさかのミスの連鎖反応
さすがに試合後は、内野陣に対して、
川相コーチによる指導と、ノックの雨が降ったようです。

新井にしても、柳田にしても
この試合の中では好捕もあったようですが、
失点につながるミスをしてしまうと、すぐさま帳消し
さらに定位置争いにおいて、大きなマイナスとなってしまいます。
ただこの日のように、試合後すぐさま
修正の場を設けたというのは、今後に繋がることでしょう。
特にこのキャンプでも、一塁手の細かい動きを
我らが渡邉コーチらに教わっていた新井ですが、
とにかく場数をこなしていくことが、成長への道。
しっかり汗を流して、力をつけていってほしいと願います。


ちなみにきょう26日も、練習試合が行われています。
この日の相手は、韓国・サムスンライオンズ
韓国チームとの最後の対戦ですが、中田が先発とのこと。
さらに小笠原、山井、吉見が登板予定。
久本同様に『復活』を期す山井の投球にも注目です。

2009年2月25日 (水)

堂上直倫2ラン適時打3打点、最終クールスタート!

ドラゴンズ沖縄キャンプもいよいよ最終クール
その初日、北谷では韓国・SKワイバーンズとの
練習試合が行われ、5-3で逆転勝ち。
2軍の読谷組から抜てきされ、先発出場の堂上直倫が、
3安打3打点の活躍を見せ、1軍へ猛アピールしました。
また投手陣では、朝倉、チェン、浅尾が実戦初登板。
特に浅尾が変化球を駆使して、3イニングを無失点。
先発転向へ向けて、まずは結果を残したようです。
その他ルーキー高島初北谷、ポスト谷繁の動向など
この日のドラゴンズの話題をまとめました。

ドラゴンズトピックス(24日)

◇練習試合 中日-SK
(24日・北谷公園野球場)
TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
S K
中 日 ×
[D本]堂上直倫
[Dバッテリー]
朝倉、チェン、浅尾 - 小山

◇練習試合・SKワイバーンズ戦スタメン
1 (中)野本  (3打数無安打)
2 (右)藤井  (3打数1安打)
3 (DH)堂上剛裕 (1打数無安打)
4 (一)ブランコ (3打数1安打)
5 (遊)デラロサ (2打数無安打)
6 (左)平田  (4打数2安打1打点)
7 (三)堂上直倫 (4打数3安打3打点)
8 (捕)小山  (3打数無安打)
9 (二)岩﨑達郎 (3打数1安打1打点)


◆堂上直倫
<北谷での韓国・SKとの練習試合に7番・三塁で出場。
2回2死一塁でSK先発外国人右腕・ジョンソンの
外寄りの甘い直球を振り抜くと、完ぺきな当たりは
見上げたレフトのはるか頭上を越え、
左翼芝生席へ飛び込むインパクト満点の同点2ラン>
「本塁打は打った瞬間に入ると思いました」

<火が付いたバットはもう止まらない。
続く4回はセンター前へ抜けようかという内野安打。
8回の第4打席では変化球にうまく対応して
三遊間を弾丸ライナーで破る適時打。
若手主体の打線の中でひときわ目立つ
3安打3打点の大活躍で、1軍へ猛アピール。
凡打に終わった6回2死一、二塁を貪欲に悔しがるほど好調>
「できれば、あそこで打ちたかった」

<小さな技術の積み重ねが『進化』となって現れてきた。
昨年の秋季練習では立浪兼任コーチから手ほどきを受け、
スイング改良に着手。その成果を口にして>
「バットの出し方やタイミングなど、ほとんどを取り入れている。
バットが外側から出る悪い癖があったんですが、
今は内側から出すことができるようになった」

<タイミングの取り方も、プロのスピードに対応するために>
「やや早く取るように変えた」

<好調時のフォームを思い出そうと、
通算55本塁打を放った愛工大名電高時代のビデオを
引っ張り出して見るなど、試行錯誤を繰り返したことも>
「進化の理由? 『これもやってみよう』と
少しずつ試してきたからでしょうか」

<打撃には厳しい目を持つ立浪から
お褒めの言葉も頂き、自信も芽生えてきた>
「良い時は(立浪流打撃理論が)できている。
立浪さんからもいい感じで振れていると
言われたので、このまま続けていきたい」

<これで練習試合4試合で2本塁打。
打撃成績は13打数7安打7打点。
プロ3年目を迎えた逸材が開幕1軍争いに名乗りを上げる。
きまじめな努力がしっかり根を張り、この数字となって>
「今はチャンスだと思って1打席、1打席大事に打っています。
今は楽しんで野球がやれています」
中スポおおさか報知共同通信社スポニチ名古屋


◇立浪和義兼任コーチ
<この日は一塁の守備位置にいた新井にノック。
連日アドバイスを送るまな弟子に打球の雨を降らせたが、
どうやら自分の練習を兼ねていたようす>
「ノック? まあ特別な意味はないよ。打ちたかったから」

<練習試合には出場しなかったが、
試合後は約40分の居残り特打を行った堂上直倫に対して
締めくくりの打撃投手を買って出たり、
隣のケージで打っていた平田にアドバイスするなど、大忙し>
「(堂上直倫に)だいぶいい感じで振れているぞ」
「(平田には)顔を前に出すな」
中スポ

◆平田良介
<6番・左翼で先発出場。右方向へ2本の安打を放つ。
6回は右前へ、8回には右中間へ決勝となる適時三塁打。
2回にはアウトにはなったがライトへ大きな飛球。
20日の韓国・サムスン戦でも本塁打を含む
2安打2打点と活躍しており、1軍昇格へアピールは続いている>
「(1打席目は)風に負けちゃいましたけど、
今日は4打席ともいい打撃だったと思います」
中スポ

◇岩﨑達郎
<2回、堂上直倫の2ランで同点としてなお2死二塁、
右前適時打を放ち、二塁走者の小山を迎え入れる。
これで打席に立った3試合すべてで安打をマーク。
好調の理由を聞かれ、きっぱりと言う>
「ガムシャラにやっているだけです」

<試合後は恒例となった落合監督ノック。
さらに内野連係プレーで汗を流す。
へばった様子を見せると指揮官から
『(キャンプ後に2軍が遠征する)博多に行くか、
名古屋に帰るかどっちだ』と問われ、元気に答える>
「名古屋です」
(中スポ)

◇トニ・ブランコ
<4番・一塁でスタメン出場。
2回、1ボールからのシンカーを中前にはじき返し、
目の覚めるような『弾丸ヒット』を放つと、
さらに3回の第2打席はカウント1-3からの低めチェンジアップを
左翼フェンスぎりぎりまで運ぶ打球。底知れぬパワーは見せつけ>
「あれは低かった」

<この日は3打数1安打だったが、
22日の韓国・LG戦に続いて2試合連続安打>
「だいぶ慣れてきたんだ。疲れも取れてきたしね。
状態は日に日によくなっているよ」

<進歩の跡は内容で分かる。この日の安打は右腕からだったが、
相手の力量は未知数とはいえ、変化球に対応。
しかも苦手だった誘い球のスライダーにもバットは止まっていた>
「しっかり見えていたよ」

<落合監督、立浪兼任コーチの教えを素直に耳を傾けるドミニカン。
キャンプ中盤のスランプ状態から脱出したよう>
「みんなに教えてもらったおかげだよ」
中スポ

◆中村公治
<20日・サムスン戦で2本塁打を放ったが、
この日は3回に堂上剛裕の代打で登場。
カウント1-2から内角高目スライダーを振り抜いた打球は
左翼フェンスと越えたと思われたが、好守に阻まれ3発目ならず>
「入ってましたよ」

<悔しがったが、自信を得て>
「これまで手が出なかったところだけど、
あそこまで持っていけた。いい形で打てました」
(中スポ)

◇野本圭(ドラフト1位)
<1番・中堅で先発出場し、3打数無安打。
3打席とも二ゴロに打ち取られ、6回からベンチに退く。
18日・LG戦から続いていた練習試合の連続安打も2でストップ>
「結果がああだったので、当てにいってしまったということになりますね」

<試合後の特打では反省を踏まえ>
「しっかり振ることを心掛けてやりました」
(中スポ)


◇浅尾拓也
<韓国・SKとの練習試合で7回から3番手で登板。
3イニングを無安打に封じる。
代わった7回、2死から四球を与えたが、
後続を落ち着いてうちとりと、仕上がり具合に満足そう。
今季先発転向の可能性が高いが、
変化球を巧みに織り交ぜるピッチングで適性をアピール>
「きょうは変化球でストライクを取ることと
四球の後で崩れないこと、ストレートのキレをテーマに投げました」

<9回のマウンドを降りる顔に
笑みをもたらしたのは、持ち前の快速球ではなく、
カウントをとり、あるいは打たせた変化球。
登板した7回はフォークで遊ゴロ、パームで空振り三振。
四球は出したが、直後の打者をパームで三飛に。自己採点して>
「7、8回は変化球がしっかり決まっていました。
7回に出した四球の後も、崩れずにしっかり抑えられました。
今日の試合に関して、2つ目(の課題)まではまったく不満はありません」

<ただMAX148キロだったストレートには辛口採点>
「あとは直球のスピード。
スピードより『到達感』の速い、遅いですね。
きょうは遅かったけど、最後のイニングはよくなったと思います。
めちゃくちゃよかったわけではないけど、今日は結果が出てよかった。
(結果を)出しながらもっと(変化球を)投げ分けられれば。
次もゼロで抑えたいと思います」

<先発ローテ争いへの意気込みについては、控えめに言葉を選び>
「そこまで考えられません」
中スポおおさか報知スポニチ名古屋

◇チェン・ウェイン
<SKとの練習試合に2番手で登板。
3イニングを投げ、2安打1失点で5奪三振の投球を披露。
4回、先頭打者に左越えソロ本塁打を許したが、
その後は緩急を使って打者を手玉に取る>
「思い切って速球をどんどん真ん中に投げようと思っていたら、
本塁打を打たれてしまいました。
相手打者が真っすぐしか待っていなかったから、
甘く入ったら打たれてしまう。でも悪くはなかったですよ。
その後はコースをつこうと思った」

<投球フォームの安定に光を見いだす。
19日のシート打撃はフォームが安定せず苦しんだが、
この日は一つステップアップして>
「でも、投球フォームがバラバラだったのは直ってきました」

<それでもMAX146キロの直球の速度のばらつきを
反省点に挙げるなど満足はしていない様子>
「長いイニングを投げるためには、
もっと球数を減らして、早いカウントで打ち取らないと。
去年は1軍に残ることが目標だったが、
ことしは1年間ローテーションを守りたい」
(中スポ、共同通信社ニッカン

◇朝倉健太
<SKとの練習試合に先発し、3イニングを投げ2安打2失点。
2回に四球も絡んで失点したが内容に手応え。
19日のシート打撃登板に続き、宝刀・シュートは一時封印。
投球スタイルの改良へ試行錯誤をしている途中>
「2点取られ、ヒットも打たれましたけど、
ゴロのヒットだったので、ある程度は納得できています。
感じは悪くないし、状態はよくなっていくと思います」

<見逃し3、ボール10、空振り1、ファウル3、
安打2、凡打2、全21球投じたストレートについては>
ボクは空振りを取るタイプではないので、
その数は気にしません。まあまあだったと思っています」
朝倉健太公式、中スポ)

◇赤坂和幸
<のぞいているのはブルペンを囲うトタン板に開いている小さな穴。
ちょうどSK戦先発に備えて、投球練習していた朝倉を研究>
「足の使い方など、
この角度からは滅多に見られないので勉強になります」
(中スポ)


◇高島祥平(ドラフト4位)
<高校生ルーキーがこの日から北谷での1軍キャンプに合流。
早速ブルペンで54球の投球練習を行う。
落合監督、杉下臨時コーチらが後ろから見守る前で堂々の投球を披露。
声がするまで監督の存在に気がつかないほど集中>
「周りを気にせずいつも通り投げました。
特別緊張はしなかったです。
(監督の存在には)気づきませんでした。
監督の目を気にしていたらゲームで投げられないですから」

<朝は宿舎出発の30分前にバスの乗車口横に立ち
先輩一人一人に自己紹介する初々しさ>
「あいさつだけはしておかないとと思い」

<今後も堂々と過ごし、キャンプ最終日まで1軍にしがみつく決意>
「読谷では北谷に呼ばれることを目標にやってきた。
今度は新しい目標ができた。けがすることなくアピールを続けたい」
(中スポ)

◇落合監督
<ルーキー・高島のブルペン投球を後ろから見守る。
チェンジアップがすっぽ抜けてしまい、
受けてjもらった小田に『すみません』と謝る高島に>
「謝るんじゃないよ。小田、おまえが止めろ」
(中スポ)

◇森バッテリーチーフコーチ
<この日合流した高島の能力を認めて>
「(ルーキーだから)力が入るのが普通でしょう。ものはいいよ」
(中スポ)

◇山本昌
<26年目の大ベテランもこの日、1軍に合流。
ほかの投手陣とともにバスで北谷球場に到着すると、
やや緊張した面持ちで一言。
同じく昇格した平井、高島とともにナインにあいさつを済ませると、
チーム最年長らしく、アップではさっそく会話の中心になるなど、
明るい雰囲気の中で練習に励む>
「頑張ります」

<休み明けはブルペンに入らない主義で、
この日はキャッチボールやバント練習、
ゴロ捕、ランニングなどの軽めのメニューだったが、
思わずブルペンをのぞき込む場面もあり、触発された様子>
「北谷のブルペンは活気があるね。
みんな投げてるので、気持ちが入るね」
(山本昌公式『2009キャンプ日誌』2月24日、中スポニッカン

◆堂上剛裕
<この日は読谷から1軍の練習試合に出張。
練習試合の前に、主力のフリー打撃を見学。
森野の打撃ケージの後ろに立つと、
まったく同じようにタイミングを取る場面も。
主力を見るわずかなチャンスを逃さず>
「森野さんが、どうさばくのか見たかったんです。
いい勉強になりました」
(中スポ)

◇荒木雅博
<左肩痛で別メニューが続いているが、本格的な打撃練習を再開。
19日以来となる屋外フリー打撃で1本のサク越えを含めて、快音を連発>
「きょうはよく振れたと思います。もう怖さはないですね」
(中スポ)

◇ネルソン・パヤノ
<新外国人左腕が、21日に続いてフリー打撃に登板。
小山、小田らを相手に約60球、
次回の実戦登板に向けて、手応えをつかんだよう。
この日のMAXは142キロ、コーナーに投げ分けられていたことに満足>
「よくなっていると思う。
きょうはコントロールがよかったからね。いまは70%くらいの状態だよ」
(中スポ)


◇田村捕手コーチ
<キャンプはスロー調整ながら、すでに全体メニューに合流。
表面上は昨年と変わらない正捕手・谷繁だが、
水面下では昨年と様変わり>
「谷繁がフルで出るのは現実的には難しい。
休ませながらになるだろう」

<無理は禁物、正捕手が休養した時の対処が題目に。
本来ならポスト谷繁は3年目の田中だが、
自主トレ中に右肩を痛め、復帰のメドが立たない>
「本当は田中が頭(スタメン)でどんどんいかないと行けない年。
でも田中は焦らず、まず(右肩の)故障をしっかり治さないといけない。
田中にとっては大きなマイナス、
ほかの若い捕手にとっては大きなチャンス」

<谷繁と田中が不在でも、『不動の第2捕手』小田がいる。
ただ今年は小田の役割が変わる可能性があるという>
「幸平(小田)はベンチに置き、最後の1、2イニングを守る方がいい。
頭は若い捕手が行く方がうまく回ると思う」

<チャンスを与え、鍛えているのが、8年目の前田と移籍の小山。
連日サブグラウンドの一番奥で特守を行っているが、
ここでの成果がスタメンマスクに直結しそう。
もっとも、今は両者とも課題のクリアに必死だが>
「アキ(前田)は捕る、投げる、
普通のことを普通にやれるようにならないと。
小山もキャンプの最初に比べれば良くなったけど、まだまだ」
(中スポ)

◇前田章宏
<連日サブグラウンドの一番奥で特守を受ける捕手の1人。
目の前にぶらさがるチャンスに>
「8年目なのでもう後がない。今年は最後のチャンスと感じています」
(中スポ)

◇小山桂司
<『田村道場』に地道なレベルアップを感じて>
「初めて中日のキャンプに参加し、間違いなく体力は上がりました」
(中スポ)


◆加藤聡(育成ドラフト1位)
<読谷キャンプで初めてシートノックに参加。
キャンプ序盤は右肩痛でキャッチボールの距離は
30メートルほどだったが、それが70メートルまで伸び、
この日は回復具合を見るために、他選手とともに中堅の位置に。
中継に入った内野まで送球。段階を1つのぼり白い歯を見せる>
「これまでやっていなかったことができたのでよかったです。
でもまだまだです。30から40%の力なんで」
(中スポ)

◆小熊凌祐(ドラフト6位)
<ドラ番記者に真顔でこう尋ねる。
そばにいたのは同じ高卒新人の伊藤準規、高島、井藤真吾。
同い年には顔でも負けないという決意?の表れだったのだろうか>
「誰が一番イケメンですか」

<判断がつきかねた記者が思わず言ってしまった言葉は
『チョコは誰が一番もらったの?』。
個数のトップは伊藤準規で、自分が一番少なかったよう。
その瞬間に、顔をゆがめて>
「その質問は…」
(中スポ<ドラ番記者>


◇その他の沖縄キャンプの様子は、おなじみ
中日ドラゴンズ 北谷キャンプ 2009』で。
SKワイバーンズとの練習試合のスコア・ログは、こちら
練習試合の動画などは、こちらのリストからチェック。


沖縄キャンプもいよいよ最終・第4クール
6日間のうち、5試合の実戦が組まれていますが、
その初戦となる北谷球場での韓国・SKとの練習試合は、
3-3で迎えた8回ウラ、四球の新井を置いた1死一塁から
この日1安打の6番・平田がお得意の右方向への打撃を見せ、
右中間を破る勝ち越しタイムリースリーベース
なおも1死三塁からこの日鮮やかな2ランを放つなど
打撃好調の7番・堂上直倫が、変化球にうまく対応して、
三遊間を弾丸ライナーで破るタイムリー
猛打賞及びこの日3打点目を挙げて、5-3とダメを押すと、
3イニングス目となった3番手・浅尾が最終回を危なげなく三者凡退。
昨年の韓国王者を破り、対外試合4連勝を飾りました。


ナオリン覚醒か?3-3の同点以降は
なかなか点が入らず、
得点経過を追いながら、
このまま引き分けかな
いう感じで見ていましたが、
終盤8回ウラに
平田、堂上直倫の連打で
一気に勝ち越し!
20日のサムスン戦に続いて、
読谷組がまたも元気ぶり
アピールしましたね。
中でも堂上直倫は、同点2ラン+ダメ押しタイムリー3打点
ランナーが溜まっている場面に打席が回ってくることに加えて、
そのチャンスを活かし、しっかりと仕事を果たす。
現状では、その辺りの「勝ち運」を持っているような気がしますね。
まあ技術的には、立浪指導による
フォーム改造なども、効果を発揮しているようですが、
直倫本人のコメントにもあった
「1打席、1打席大事に打っている」
その打席打席において、しっかり集中できていることが、
良い結果へと結びついているのでは思います。

これで、この日の4打数3安打を含め、
今春の練習試合4試合で計13打数7安打
打率.538、2本塁打、7打点ともっか絶好調の背番号1
もともとの素質というものは、ピカイチでもありましたが、
プロ3年目、それがようやく覚醒してくるのでしょうか?
まあレギュラーというと、1軍のサードには、
森野という絶対不可欠な選手がいる。
ただ右の代打として、もしくは勝ちバターンになった際、
一塁に森野を回して、三塁への守備固め
打撃の好調を今後もキープできれば、そういう夢も描けそう。
あとは日本人相手、そして変化球への対応。
その辺りも課題となってきますが、
サバイバルウィークの初戦で好結果を出せたことを
追い風にして、さらなる爆発を期待しています。

その他の野手では、決勝のタイムリーを放った平田
この日は持ち前の右への打撃が光っていたようですね。
体力さえ問題なければ、1軍にいてもおかしくない存在ですが、
いまだに上がってこれないのは、やや疑問?
それでも今後の実戦もを発揮し、ナゴヤ帰還を掴んでほしいです。
また一時勝ち越しタイムリーとなった右前打と放った岩﨑達郎
相変わらず渋い働きですね。
このまま二塁の座を奪えるよう、がむしゃらにやって下さい。


一方、投手陣ではやはり韓国王者に敬意を表したのか、
この日投げたのは、朝倉-チェン-浅尾と主力ぞろい。
その中では、先発転向を目指す浅尾が結果を残しました。
7回から登板し、打者10人に対して1四球ノーヒット。
この日は3つのテーマを持って臨んだマウンドでしたが、
特に「変化球でストライクを取ること」
これが光っていたようですね。
フォーク、パームといった持ち球をしっかり決めたことで、
四球で出したピンチにも動ぜず、抑えることができた。
150キロを超えるストレートが持ち味の浅尾ではありますが、
先発投手というのは、調子が悪いときでも抑えることが大事。
まあこの日は不調というほどではなかったものの、
カウントをとり、あるいは打たせて取るための変化球
これをきちんと投げきれることも、ローテ奪取に向けての条件ですね。
この日の収穫を自信にするとともに、
ストレートにもさらなる磨きをかけてほしいところです。

またその他の投手では、チェンが先頭打者にいきなり被弾。
カウント1-3から甘く真ん中高めに入ったストレートを
叩かれてしまったようですね。
その後は緩急を生かして、5つの三振を奪いはしたものの、
毎回走者を許すなど、まだまだという部分も。
それでも不安定だったフォームに関しては、落ち着いてきたようです。
さらに先発した朝倉ですが、3イニングを2失点。
相変わらず宝刀・シュートは封印して、
投球スタイルの試行錯誤を続けているようですが、
ただゴロアウトが多いなど、本人的には感じは悪くないとのこと。
「やることはわかってるつもりなので
しっかり今後の練習に臨みます」
と話していますし、
開幕までの復調を信じながら、長い目で見ていこうと思います。


なおきょう25日は、北谷で東北楽天との練習試合。
ついに日本の球団との今季初対戦となりますが、
東北楽天といえば、当初から中日OBが多いところ。
新しいところでいえば、FA移籍した中村紀洋がいますが、
そのノリさんはこの遠征に参加していないもよう。
また投手陣は、久本が先発とのこと。
他には佐藤亮太、長峰、赤坂が登板予定だそうです。

2009年2月24日 (火)

キャンプ最後の休日、最終クールは実戦の連続。

ドラゴンズは、沖縄キャンプ3度目にして最後の休日
前日1軍宿舎へ移動した高校生ルーキー・高島
43歳ベテラン・山本昌などは一夜明け、合流を実感したもよう。
残り1週間となったキャンプですが、
きょう24日からの最終クールは、6日間で実戦が5試合
総仕上げの段階に入るとともに、投手陣を中心に
さらなるサバイバルの様相を呈してきそうです。
休日の話題を中心に、この日のドラゴンズを。

ドラゴンズトピックス(23日)

◇高島祥平(ドラフト4位)
<きょう24日の最終クールから1軍北谷組に合流。
高卒のルーキー投手としては15年ぶりとなる
1軍キャンプ抜てきとなるが、昇格の喜びを語って>
「宿舎が代わって、上がったんだという実感がわいてきた」

<この日は、1軍宿舎で迎える休日を満喫。
昼食は球団支給の昼食券をどこで使ってよいか分からず
広い宿舎内を探検。1階ロビーで杉下臨時コーチと鉢合わせ、
あいさつすると『おう、がんばれよ』と激励を受ける。
午後は宿舎近くの船着き場へ出かけ、
係員に生き餌を針につけてもらって投げ釣りに挑戦。
結局魚は1匹もヒットせず、残念な結果に終わったが>
「ピッチャーにとってヒットがないのはいい日です」

<3月5、6日に行われるオープン戦・巨人戦での登板を熱望。
『打倒巨人』で開幕1軍へアピールする夢を描く>
「できる限り、1軍にいられるようにアピールしたい。
オープン戦もどんどん投げたいと思います。
できるなら巨人戦で投げたいです。
オープン戦の登板機会があれば、
家族や知人も名古屋まで見に来てくれる。
家族はみんなアンチ巨人。倒したい」

<昨年12月の入団会見では対戦したい相手を聞かれて
『巨人のクリーンアップを抑えたい』と即答。
一瞬の判断。つまりは本音>
「入団会見では聞かれる質問をいろいろ考えていたんですけど、
想定外の質問にとっさに出てきたんです」

<きょう24日には北谷球場で、首脳陣や先輩たちを前に
あいさつすることになっているが、どんと構える。
ルーキーらしからぬ強心臓を持っている>
「どう自己紹介するか特に考えていません。なんとかなると思います」

<開幕1軍に意気込みを見せて>
「せっかく呼んでもらったので、
(首脳陣の)期待を裏切らないように最終クールも頑張りたい。
直球をアピールしたいですね。シーズン開幕まで残りたい」
中スポおおさか報知スポニチ名古屋ニッカン

◇浅尾拓也
<きょう24日の練習試合、韓国・SK戦に登板予定。
昨季の活躍からすれば、開幕1軍、
少なくともオープン戦同行は確実視されるが、
本人は2軍行きにおびえる。真顔で話して>
「まず結果を出さないといけません。
悪かったら(2軍組に)落とされますから。
他の投手がみんな調子がいいので、
自分も(相手を)抑えないといけません。
結果を残さないと開幕に残れないので、結果にこだわっていきたい」

<今キャンプでは、各クール最終日に投げ込みを行い、
翌クール初日にはブルペンには入らないなど、
先発転向を視野に独自調整を続けてきた。
第2クール中に森コーチから今季の先発挑戦を告げられ、
キャンプ前から掲げてきた『先発だったら10勝』という
目標を実現すべく、まずは今季初の対外試合でアピールしていく>
「第1クールからそのつもりでやってきましたから」

<第1関門となるSK戦では、結果重視でマウンドに立つ>
「結果が大事。最悪、点を取られるにしても、悪くない内容で投げたい」
中スポニッカン

◇吉見一起
<開幕投手候補にも挙げられるほどだが、結果を求める。
先発として1軍枠を勝ち取るため、執着心は今年も持ち続ける>
「やっぱり結果を出していかないと
先発はさせてもらえないと思います。
先発で投げたいという気持ちがあるので結果を出していきたい」
中スポ


◇野本圭(ドラフト1位)
<休日のこの日は宿舎近くのスーパーへ出掛けて
ドリンクなどを書き込む。準備万端に備え試合に集中。
ルーキーはキャンプ終盤の実戦でのアピールに燃えて>
「実戦が増えてきて、体も普段とは違うところが張ってきました。
でも集中して頑張ります」
(中スポ)

◇小池正晃
<キャンプ休日を家族と過ごして、英気を養う。
この日沖縄を訪れた妻子と両親と一緒に出かけたのは、
恩納村宿舎近くの植物園『ビオスの丘』。
久々に家族との時間を楽しんで、笑顔>
「毎年キャンプには家族を呼んでいます。いいリフレッシュになりました」
(中スポ)

◇立浪和義
<今キャンプ最後の休日となったこの日もゴルフでリラックス。
沖縄県内のゴルフ場でラウンドを終えると、
すっきりとした表情で宿舎に帰ってくる。
ラストイヤーで迎えた沖縄、悔いのない最終クールにしたい>
「リラックスできたね。残り1週間、しっかり練習していきたい」
(中スポ)


◆伊藤準規(ドラフト2位)
<この日は母親らと首里城などを観光して過ごす。
キャンプ序盤は右肩の違和感でスロー調整となったが、
ここへきてピッチは急。高島の後を追いかけるつもり>
「やっとブルペン入りできたので、
最終クールでキャッチャーを座らせるところまでいけたら」
(中スポ)

◆小林高也(育成ドラフト2位)
<キャンプ最後の休み、午前中宿舎でのんびり過ごし、
午後は1人で北谷まで買い物。
キャンプ序盤は長打力で話題になったものの、
さすがに中盤は疲れもあってか、やや下降気味、
最後の一踏ん張りを誓って>
「服を買いに行きました。明日から集中して頑張ります」
(中スポ)

◇山本昌
<恩納村の1軍宿舎へ引っ越して一夜明けたが苦笑い>
「きのう急いでまとめた荷物を広げたり、散歩したりして過ごしました」

<ただ食事会場などで1軍メンバーと顔を合わせ、
北谷組合流をより実感して>
「明日、練習始めるころにはもっと多くの選手に会うし、
ピリッと気合も入るのでしょうねえ」
(中スポ、山本昌公式『キャンプ日誌』2月23日)


◇岩瀬仁紀
<宮崎から届く華々しいニュースを耳にしても、迷いはないはず。
シーズンへ向けた調整を最優先するため、
WBC日本代表候補選出を辞退して数カ月。
その答えはおそらく『大正解』。笑顔で手応えを口に>
「コンディションはいい。昨年とは違うよ」

<昨年の同じ時期、かすかに異変の予兆を感じていた
酷使した体を満足に休ませる時間もなくキャンプイン
結果的に36セーブは挙げたものの、防御率は自己ワースト2位の2.94。
内容自体は満足できるものではなかった>
「なぜか体が軽かった」

<反省から、オフは徹底的に体を休めて今キャンプに臨んだ。
それにより表現はこう変わり、復調へ自信がにじみ出る>
「重い。それもいい感じでね」

<今年で35歳。
スポーツ選手としてはピークを過ぎた年齢といえるが、
そんな外野の声も、今はモチベーションをさらにかき立てる>
「プロ野球選手である限り、誰でも衰えるときはくる。
でも自分の場合はまだまだ伸びる。
真っすぐだって速くなる。そういう気持ちは常に持っているよ」

<キャンプではフォーム改造や新球の習得に励む。
苦笑いしながらも、若手顔負けの向上心は健在>
「球数を抑えようと思ったけど、そうもいかないね。
やることがたくさんあって」

<オフには4年の長期契約を結んだ。
4年後の理想像を尋ねると、少し考えた後で>
「誰もいない。投げ方も年の取り方も人それぞれ違うからね」
中スポ


◇森バッテリーチーフコーチ
<第2クールに浅尾に先発挑戦へゲキを入れる>
「先発やりたいんだろ? じゃあ、やってみろ!」

<浅尾の先発起用については、仕上がりさえ良ければと明言>
「良ければ使うし、悪ければ使わない」

<先発の人選について、若手投手陣にかける期待も大きい>
「今年は先発投手を育てないといけない。
去年は過去の実績や経験も計算して失敗した。
今年は調子のいいものから使う」

<また3月のセ球団相手のオープン戦5試合で
パヤノ、ブランコの新助っ人を温存する可能性が浮上。
開幕前から情報戦を仕掛ける。今後の展望を明かして>
「試合ができるメンバーをそろえることが前提になるけど、
同一リーグの球団には新戦力を隠すかもしれない」
おおさか報知ニッカン

◇トニ・ブランコ
<オープン戦全試合出場を志願しているが、
巨人など同一リーグの球団相手には温存することについて>
今キャンプのフリー打撃で特大弾を連発するは
「試合には全部出たいけど、首脳陣の指示に従う」
おおさか報知

◇川相内野守備走塁コーチ
<夕方、ホテルからふらり外出。
ここまでの練習試合3試合を振り返って。
最終クールは実戦中心。キャンプの仕上がりに手応えを感じ>
「勝った負けたじゃなくて、3つとも内容があった。
盗塁にしたって、打者は走者を助ける空振りができていた。
目指す玄人ごのみの野球ができるのかな」
川相ブログ「コーチ日記317 090223」、中スポ)


◇今中慎二氏VS朝倉 新旧背番号「14」対談(中スポ)
(中スポ紙面で今中慎二氏と朝倉との白熱トーク。
「投手陣には表で投げるヤツが必要。
だから(朝倉が)思い切って堂々と表に立てばいい。
立つためには開幕やれって。立つイコール開幕だって。
1年間勝つためには。だから言えって。開幕やるって」
など
エース襲名へ背番号14の先輩・今中氏から熱いゲキとエールを送られる)

◆中日・ドアラに今度は「主題歌」 まずは着うた配信
(スポニチ名古屋)
ドアラに、今度は「主題歌」ができることが明らかに。
タイトルは『わたくしドアラです』(原盤Tera Box、発売元CBC)。
ドアラのプロデュースの下、作詞作曲を
ゲームミュージック界では有名な田中敬一氏に依頼。
4月2日発売のニンテンドーWii『ドアラでWii』に使用されており、
ゲームに先駆け、今月27日からCBCモバイルサイト『ドラ似』で
着うた(105円)と着うたフル(315円)を配信予定)


◇最終クールの実戦日程公式サイトより)
24日(火)練習試合 対韓国・SK(13時予定・北谷)
25日(水)練習試合 対東北楽天(13時予定・北谷)
26日(木)練習試合 対韓国・サムスン(13時予定・北谷)
28日(土)オープン戦 対東京ヤクルト(13時・北谷)
3月1日(日)オープン戦 対北海道日本ハム(13時・名護)


3度目にして最後の休日となった
この日のドラゴンズの話題を集めましたが、
いよいよ沖縄キャンプも残りあと1週間
来週の今ごろは、ナゴヤドーム
オープン戦が始まっているんだと思うと、ほんと月日が早いなと。
今春は天候もよかったこともあり、メニューも順調に消化
多少の故障、離脱者もいるとはいえ、
川相コーチ「若手の動きが非常にいいし、
目的意識を持ったプレーが出来るようになってきている」
との弁。
総仕上げに向けて、手応えを感じているようです。

ところできょうからの最終・第4クール
相変わらず6勤というのは、変わりないですが、
6日間のうち、前半は練習試合が3試合、
そして週末はいよいよオープン戦がスタートと、
ほぼ毎日がゲームばかりというスケジュールとなっています。
まあ投手では岩瀬、昌さん
野手では立浪、谷繁、和田、ビョン、荒木、森野あたりは
まだ出場してこないとは思われますが、
読谷組も含めた若手を中心に、
前クール以上に競争がし烈となってきそう。
特に1軍、2軍のボーダーラインにいる選手にとっては、
結果を残せば、ナゴヤドームでのオープン戦に帯同、
出なければ、3月4日から始まるウエスタン・教育リーグ行き。
1週間後に、自宅のあるナゴヤに帰れるのか、
それとも福岡・雁の巣に向かうことになるのか、
まさに正念場といえるところでしょう。

中でも今クールから3投手が合流したことで、
現状20人が北谷組となっている投手陣
さらなる大所帯となりましたが、
その競争はよりハイレベルとなってくるでしょうね。
今クールの実戦5試合には、昌さん、岩瀬を除く
18人が登板する見込みだそうですが、
相手をゼロに抑えることに加え、その投球内容も問われてきそう。
吉見、浅尾といった昨季1軍で実績を残した投手でも
その危機感は、かなりあるそうで、
1つ1つの登板が緊張感を伴うものとなってきそうです。


北谷球場では5試合。まさにサバイバルウイークといえる
最終クールの6日間。
主力やベテラン、
またルーキーなら
首脳陣もある程度の
物差しで見てくれるでしょうが、
ボーダーラインの投手にとっては、
かなりのプレッシャーがかかる登板になりそうですね。
もちろん今季あえて多く組んでいるオープン戦
勝負の行方はそこまでもつれるだろうとは思われますが、
その前段階といえるこのクールで結果を出せなければ、
それこそ即、教育リーグ行きとなってしまう。
例年になくそのレベルが高いだけに、
その場その場で、いかに内容ある投球が出来るか。
そこがポイントとなってくることでしょう。

開始前は毎日でも入れ替えがあるのでは、
と言われてきた今キャンプ。
その予想に反し、入れ替えはここまでごくわずか
そうなると、脱落することなく、
ずっと北谷でやってきた選手個々が、
この3週間で力をつけてきたでしょうし、収穫も多くあったはず。
チャンスの舞台で、ぜひともそれを出してほしいなと。
もちろん投手陣だけではなく、若手野手も同様。
今春だけでなく、昨年の秋、そしてオフを通じて
やってきた事をこれからの実戦の場でどんどん出してアピール。
その結果がライバルを蹴落とし、開幕1軍の道へと繋がってくるでしょう。
ファンはもちろん、首脳陣も楽しみにしているであろうこのクール
どんな選手どんな形で飛び出してくるのか、
キャンプ最後の1週間、より注目していきたいと思います。

なおきょう24日の練習試合は、韓国・SKワイバーンズ戦。
さすがに韓国の強豪相手ということもあるのか、先発は朝倉
さらに金剛、浅尾、チェン、赤坂も登板予定とのこと。
今朝の中スポ休日企画・今中氏との対談では、
熱くゲキる今中さんに対して、自信のなさというか、
かなりネガティブな印象を受けた朝倉ですが、
ぜひとも結果を出して、対外試合4連勝を期待しています。

2009年2月23日 (月)

ブランコ初適時打ネルソン好投、第3クール終了!

ドラゴンズの沖縄キャンプは、第3クール最終日
対外試合第3戦となる韓国・LGツインズとの練習試合は、
2-1と逃げ切り勝利。4番候補の1人である
新外国人・ブランコ対外試合初安打となる先制打を放ち、
センターの座を争う野本、藤井がともに2安打。
投手陣もネルソン、川井の先発候補が好投しました。
その他、荒木回復順調、高島、昌、平井昇格へなど
この日のドラゴンズの話題をまとめました。

ドラゴンズトピックス(22日)

◇練習試合 中日-LG
(22日・北谷公園野球場)
TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
L G
中 日 ×
[D本]なし
[Dバッテリー]
ネルソン、川井、清水昭信、高橋 - 前田、小山

◇練習試合・LGツインズ戦スタメン
1 (右)藤井  (4打数2安打)
2 (遊)岩﨑達郎 (4打数1安打)
3 (中)野本  (4打数2安打)
4 (一)ブランコ (3打数2安打1打点)
5 (二)デラロサ (3打数1安打)
6 (左)中村一生 (2打数無安打)
7 (三)堂上直倫 (3打数1安打)
8 (捕)前田  (2打数無安打)
9 (DH)堂上剛裕 (1打数無安打)


◇トニ・ブランコ
<韓国・LGとの練習試合に『4番・一塁』でスタメン出場。
3打数2安打1打点と、実戦3試合目で
対外試合初安打を放ち、中軸打者の座へ猛烈アピール。
0-0で迎えた4回無死一塁、LG2番手左腕の
真ん中外寄り134キロストレートを引っ張ると、
打球は逆風を切り裂き、あっという間に左中間を真っ二つ。
一塁走者の野本を返す4番の見本のような適時二塁打。
最大のセールスポイントである打球の速さを見せつけたドミニカンは
メジャー仕込みの流ちょうな英語でにっこり笑う>
「ボールはそんなに速いわけではなかったけれど、
いいところで打てたのはいいことだね」

<さらに6回1死一塁の第3打席も圧巻。
カウント1-2から外角の変化球を
バットの先端でとらえると、バットを折られながらも、
深めに守る左翼手の手前まで運び、スタンドをうならせる>
「打ったのはチェンジアップかな。力で運べてよかったよ」

<守備でもどん欲にアピールしてゆく姿勢。
2回1死、三ゴロを処理した堂上直倫の鋭い送球を
ショートバウンドで華麗にキャッチ。好守備にも溢れる自信を表し>
「Getting better and better.
(日が変わるごとによくなっていると思うよ。)
守備も自分で進歩しているのが分かるんだ」
中スポスポニチ名古屋


◇野本圭(ドラフト1位)
<3番・中堅で先発出場し、左投手から2安打を放つ。
4回無死から初球の直球を中前に運ぶと、
その後のブランコの左中間の打球で激走し、一気に生還。
6回1死からは同じく直球を中前へ。
左打ちにとって、一般的には右投手の方が得意なはずだが
左投手を苦にしない大先輩・立浪兼任コーチのアドバイスを
着実に自分のものにしているよう>
「立浪さんの言われた間の取り方を実践しているんですが、
いまは左投手のほうが間がとりやすいんです。
それと荒木さんに教わったことがいきたと思います」

<これまでタイミングの取り方で悩んでいたが、
3日前、屋内練習場で黙々と打ち込んでいた荒木に
タイミングの取り方を思い切って聞くと、こう助言を。
その瞬間、頭のモヤモヤが取れ、この日に繋がった>
「(荒木さんからは)相手(投手の)を見て取るよ。
投手の動きに合わせて早めに始動するように(と教わった)」
(中スポ、共同通信社

◇藤井淳志
<即戦力ルーキーのライバルも存在感を見せる。
1番・右翼で先発出場し、4打数2安打をマーク。
2打席凡退で迎えた5回、遊撃後方へ落ちる
ポテンヒットで出塁すると、続く7回は左前にライナーで運ぶ安打。
もっか練習試合5割打者は胸を張って>
「試合になれば、H(ヒットのマーク)がつけば何でもいいです」
(中スポ)

◇岩﨑達郎
<2番・遊撃で先発すると、
初回1死にカウント2-0と追い込まれながら、中前打。
8日の紅白戦、18日のLG戦に続き、打席に立った試合は
すべてヒットをマークして、好調をキープ。
出塁後すぐに盗塁も決めて、笑顔>
「いいアピールになったと思います」

<試合後は2日続けて監督ノックを二塁の守備位置で受け>
「初日より緊張感もなく、
きょうは目的意識を持ってできました。少し余裕ができたかな」
(中スポ)

◆堂上直倫
<読谷組から兄の剛裕(9番・DH)とともに、
対LG練習試合スタメンに抜てきされ、結果を残す。
2回2死の第1打席で変化球をセンター右に弾き返すヒット。
20日のサムスン戦から3打席連続安打となり、心からの笑顔。
その後2打席は凡退したが、監督の起用にきっちり応え続けている>
「打ててよかったです」
(中スポ)

◇新井良太
<練習試合前のフリー打撃で立浪兼任コーチが
遊撃の位置からフォームをチェックされ、助言をもらう。
練習試合では1打数無安打>
「期待に応えたいです」
(中スポ)


◇マキシモ・ネルソン
<韓国・LGの練習試合に先発して、
3イニングを1安打1四球1奪三振無失点の快投を見せる。
直球の最高球速はチーム最速の149キロをマーク。
安定感の増したスライダー、フォークを
織り交ぜたピッチングで、成長ぶりを見せつけて>
「きょうはしっかりと腕が振れて、
自分でも、いいピッチングができたと思うよ」

<それでも登板後の顔はさえず、厳しい自己評価。
初回、1死一塁から3番打者を歩かせたピンチに
バックの好守もあり併殺で切り抜けたが、
一つ間違えば崩れていたかもしれないだけに殊勝なコメント>
「変化球は良かったけど、速球はあまり良くなかった。
まだまだ直さなければならないところが多い」
(中スポ、スポニチ名古屋ニッカン

◇森バッテリーチーフコーチ
<3イニングを1安打無失点に抑え、
先発ローテ候補に急浮上したネルソンのさらなる飛躍を期待>
「(ネルソンは)成長している。そりゃ良くなるよ。
枠の問題はあるが、これからの伸びしろは一番あるかもしれんな。
状態は悪くないし、何番手になるかは分からないが、良ければ先発でいける」
スポニチ名古屋ニッカン

◆古里スコアラー(阪神)
<ストライク先行のテンポのいいネルソンの投球に舌を巻き>
「変化球でストライクが取れていた。
真っすぐはもともと速いし、あれならフォークも生きる。
きょうみたいにスライダーでカウントが取れれば、いいピッチングができる」
スポニチ名古屋ニッカン

◆田畑スコアラー(巨人)
<視察に訪れていた敵スコアラー陣も、
ネルソンの昨年からの変ぼうぶりに驚いて>
「スライダーが使えるから、直球も生きてくる。
クイックでも145キロ出ていたし、
コーチの指導を吸収しているんじゃないか」

<左投手から2安打を放った野本にうなって>
「左も苦にしないんだね。
低めの変化球に手を出さない。いい打者だね」
(中スポ、ニッカン


◇川井雄太
<2番手で登板して、3イニングを無失点。
3奪三振の快投だったが、意外にも苦笑い>
「今日は風に助けられました。
2本、スタンドに入っていたかもしれません。
野手にも助けられました」

<確かに、打者にとって強烈な逆風が吹いていた。
そんな『追い風』の分を差し引いても快投。左腕は切れまくった>
「初めての試合の登板だったので、
思い切り腕を振ること、低めに投げることを意識した」

<立ち上がりはストライクが入らず戸惑う。
先頭打者にいきなり2ボール、このままではまずい…>
「ブルペンと球場のマウンドは傾斜が違うんです。
球場の方が平たいので、
ブルペンと同じように投げると高めにいってしまう」

<しかしここからが冷静。
照準の狙いを微調整し、快投が始まった。
ゲーム中の順応力こそが成長の証し>
「狙うところを実際より低くすればいいと思った。
ワンバウンドするくらいでいいと、そういうイメージで投げたんです。
修正する力はついてきたと思います」
中スポ

◇近藤投手コーチ
<川井の鋭い腕の振りは、コーチの目にもプラス評価>
「横から見ていたから分かりにくいところがあるけど、
軸がぶれずに、腕はしっかり振れていた」

<練習後、北谷町などの少年野球指導者14人に
指導方法の講演会を行う。出席者から
『スピードと制球力のどちらを優先すべきか』と問われ>
「個人的な意見として、速いボールを投げられるのは
天性だから、それを大事にしてほしい」

<ただし技術面に触れることも忘れず>
「速いボールを投げようとするときに、
頭と腕が離れすぎないように指導してあげてください」
中スポ

◇清水昭信
<3番手でマウンドに上がると、
代わった7回はわずか10球で三者凡退。
2イニング目も5球で2死を奪い、
あと1死で快調に投げ終えるところで、
9番打者に2球続けた直球を左翼席に運ばれるソロ。反省しきりに>
「あそこは不用意に行きすぎました。
それにそのあとの四球もいけなかった。感じは悪くなかったんですが…」
(中スポ)

◇小山桂司
<被弾を反省していたのは受けていた捕手も一緒。
途中出場で7回に安打。直後に盗塁と
2試合続けてバットと足で魅せたが、リードの失敗を悔やんで>
「そこまで変化球で抑えていたので、
ここは直球でと続けさせてしまった。ボクのミスです」
(中スポ)

◇永田打撃投手
<キャンプ中の練習試合で、選手交代などの場内アナウンスを
アルバイト女性とともに担当しているが、
この日の9回の聞こえてきたアナウンスがこう。
妙なハイテンション。マウンドに向かう高橋の足が一瞬止まった>
「ドラゴンズ、選手の交代をお知らせします。
ピッチャー清水昭に変わりましてアキフミィ、タカハシィー」

<実は隣の陸上競技場でJリーグのプレシーズンマッチ
FC東京-札幌戦があり、聞こえてくる威勢のいい場内アナウンスに
球場のスタンドのテンションも押され気味。
その声に場内は明るい笑いに包まれたが、頭をかいて>
「テンションをあげろという周りの声が大きくて…」
(中スポ<ドラ番記者>


◇荒木雅博
<室内練習場で約1時間の特打を行い、
マシンのほか永田打撃投手のボールを打ち込む。
屋外でのフリー打撃はまだしていないが、
選手会長の自覚が、練習に取り組む姿勢ににじみ出ている>
「キャンプで何もやってませんから。
段階的に強く振れるようになっている。
まだ寒いから中(室内)で打っている」

<今キャンプでは遊撃手に挑戦。
初日から落合監督のノックを受けているが、
15日には自ら志願して1時間半、約200本を受けた>
「自分から言ったんですけど、脱水症状になるくらいつらかった」

<左肩などの回復具合は良好。
野手では1人別メニューのままだが、大筋では順調に調整を進めている。
この日はブルペンに足を運び、右打席から
佐藤亮太と長峰の投球を計44球見つめる。
ストライクゾーンや打撃感覚を確かめ、納得した表情>
「久しぶりに投手の球を見たかった。いい感じだった」

<順調さを裏付けるように、実はもう1つ、大きな山を越えている。
17日、2日前の志願の長時間ノックを振り返ると、こう打ち明けて>
「不安は意外とないんです」

<1月下旬のトークショーでは、衝撃の告白を吐露したが>
「(自分は)マイナス思考な男です。
じっとしていたら涙が出る。
(遊撃コンバートは)不安の方が大きい。
13年間やってきて、いろんな不安があった。
これでやっていけると思えるだけ、練習していくしかないと思う」

<その言葉通り、自分を極限に追い込み、練習で不安を解消。
コンバートの課題について、さらりとこう答えるなど
守備に関する限り、悩みはもうない>
「二塁手と遊撃手、基本的なところでは大きな違いはないんです。
ただ(一塁に遠い分)積極的に前に出て打球を捕らなきゃならない。
そこを意識して取り組んでいます」
(中スポ、ニッカン

◇和田一浩
<フリー打撃を行い、打撃投手を相手に58スイング。
新フォームは未完成といいながら、徐々に力強い当たりも増えてきた。
今キャンプでは打撃フォームの改造に取り組み、
スムーズにバットが出る形を模索中。
昨季は打率.302、16本塁打を放った一方で、
勝負どころでの打撃には不満も残った>
「ファンの方も、もっと打ってくれると思っていただろうし」

<周囲の期待に応えるべく、
36歳は思い切って新たなチャレンジを始めて>
「キャンプは一度ぶっ壊してもいい時期」

<強い意気込みでシーズンを見据え>
「今まで出したことのない数字(成績)を出したい」
スポニチ

◇三木トレーニングコーチ
<主力選手たちの表情がどこか明るい。
軽めに練習した後は、思い思いにジョギングや自転車でロードワーク。
この日は陸上競技場が、Jリーグのプレシーズンマッチ、
FC東京-札幌が行われ、使えなかったこともあり
いつもより1時間ほど早めの上がりは、コーチ陣のうれしい計らいだった>
「今日は主力は軽めの日。
それで明日休めば、疲れがだいぶ取れるでしょう」

<ただ、恩恵を受けたのは主力級のみ。
練習試合に出た若手は普段と同じ、午後7時近くまで球場に>
「(練習)試合に出るメンバーはいつもと同じなんだけどね」
(中スポ<ドラ番記者>

◇金剛弘樹
<中田が練習後、正面受付前で臨時サイン会を開催。
約300人に1時間かけてサインや記念写真の注文に応じていたが、
そのファンの列の一番最後に並んで、中田の前に達し、
こう声をかけると中田は目をまん丸にしてビックリ。
してやったりだったが、その後は自らのサイン会が始まったのは誤算?>
「サインください」
(中スポ)

◆山田球団広報
<岩瀬、中田、吉見のグラブ紛失が発覚した翌日、
3投手のもとにグラブが返ってくることはなく、再びの呼びかけを>
「今のところ戻ってきてはいない。
これだけ警備を厳重にすると、逆に戻しにくいかもしれないが、
こそっとでいいので戻してあげてほしい」
ニッカン


◆鈴木義広
<読谷で昨年9月の右ひじ手術後初となるシート打撃に登板。
打者7人に2安打2三振で、直球のMAXは136キロ。
スライダーやシュートなどの変化球も試して>
「打者を相手に投げるのは1年ぶりくらいでしたが、
初めてにしては感触は悪くありませんでした。
これから状態を見ながら、徐々にペースを上げていきたいですね」
(中スポ)

◆高島祥平(ドラフト4位)
<あす24日からの第4クールで1軍に昇格することが明らかに。
この日読谷での練習を終えると、1軍の恩納村内の宿舎に移動。
小躍りするほどうれしいはずなのに、本人はいたって冷静>
「うれしいのはうれしいんですけど、やることは同じですから。
ただ落合監督に直接、見てもらうことができますし、
そういう意味ではチャンスかもしれないですけど。
自分にとってはチャンスだし、何かをつかみたいと思います」

<20日の韓国・サムスンとの練習試合で
最速145キロをマークするなどアピールに成功。
吉報を伝えられたのは21日の練習後。
読谷球場で小林投手コーチに『説教してやる』と呼びかけられ、
恐る恐るついて行くと、待っていたのは昇格の連絡。
屈託のない笑顔を見せて>
「呼び出されて最初はびっくりしたんですけど、
途中から、これはもしかしたらと思ってました」

<今キャンプでは、技術はもちろんだが、
精神面を磨くことに主眼を置いてきた。
プロではマスコミやファンが多く、周囲を気にする場面もあったが>
「練習を見られることに慣れてなかった」

<そのたびに首脳陣に注意され、精神面を鍛えられた。
この日もブルペンで43球、気持ちを込めて投げて>
「集中して投げられるようになったと思います」

<抜てきのきっかけになった20日を振り返って>
「最初の登板でしたし、そんなに良くはなかった。
いつも3、4回目で調子が上がってくるんです」

<昇格したことで、オープン戦に登板できる可能性も大きくなった。
高卒新人が開幕1軍をつかめば、球団では88年の立浪以来となるが>
「目標は開幕1軍です」

<実はドラ番記者にもちょっとしたアピールを。
紙面に取り上げようと、取材をするたびにこう声をかけてきて>
「あした僕、1面ですか?」「写真を大きくしてくださいよ」

<といっても、目立ちたがりというわけではない。
キャンプ地から遠く離れた場所で応援してくれる周囲に報いるため>
「僕が新聞に載っているのを見ると、
親とか友達がすごく喜んでくれるんですよ」
中スポおおさか報知

◆山本昌
<2軍調整を続けてきたが、24日に1軍へ昇格が決定。
平井とともに練習後、恩納村の1軍宿舎に苦笑いで引っ越し>
「急に言われてびっくりでしたが、
何とか荷物をまとめて移ってきました」

<この日は前日に続いてブルペンで約100球。
休日を挟んで、最終クールで26年目が本格発進する>
「疲れていますが、状態はまずまず」
(中スポ、山本昌公式『キャンプ日誌』2月22日)

◇森バッテリーチーフコーチ
<ルーキー・高島の抜てき理由を説明>
「マサ(山本昌)が子供を連れてくるよ。
高島はボールの力があるし、勉強をさせる意味でも
こっちで鍛えようということになった」

<オープン戦は1軍主体で臨む方針を明かして>
「(投手を)読谷から呼ぶことはないでしょう」
中スポおおさか報知


◇その他の沖縄キャンプの様子は、おなじみ
中日ドラゴンズ 北谷キャンプ 2009』で。
LGツインズとの練習試合のスコア・ログは、こちら
練習試合の動画などは、こちらのリストからチェック。


第3クール最終日の北谷は、午後から対外試合第3戦。
韓国・LGツインズとの練習試合は、2-1で逃げ切り勝利。
4回ウラ、この日3番に入った野本が初球を叩き、
センター前へのクリーンヒットで出塁すると、
続く4番・ブランコも初球、真ん中外寄りのストレートを引っ張ると、
逆風をもろともしない強烈な打球で、
左中間を破っていくタイムリーツーベース
4番候補の対外試合初安打で、先制を果たすと、
6回ウラには、野本、ブランコ、デラロサの3連打で
1死満塁から代打・小池の時、相手左腕がワイルドピッチで2-0。
その2点をネルソン-川井-清水昭信と繋ぎ、
失点は、8回に清水昭信が一発を浴びた1点のみ
最終回は、4番手・高橋が1安打を許したものの、
後続を併殺、そして空振り三振としっかりと締めてゲームセット
このクール3試合あった韓国チームとの練習試合、
見事に3連勝を飾ることとなりました。


第1戦、第2戦とけっこう本塁打
キーポイントとなりましたが、
この日はセンターから本塁方向へ
かなり強めの風が吹いていたこともあり、
本塁打は出ませんでしたね。
それでも11安打を放つなど、打線はまずまず好調
ただ得点がたった2点というのは、効率がいささか悪かったのかも。
それでもセンターを争う野本、藤井がともに2安打。
特に野本左投手からの放った2安打でチャンスメーク
適応力の強さを見せ始めていますね。
さらにこのところタイミングの取り方で悩んでいたようですが、
先輩からの助言もあって、その辺もスッキリ。
最終クールも実戦が続いていきますが、
うまく結果を残して、アピールしてほしいものです。

また4番候補のブランコも対外試合初のタイムリー
初球のストレートを積極的に引っ張ったようですが、
やはりストレートに対しては強いんだなと。
続く打席もバットを折りながら、レフト前へと落とすヒットでこの日2安打
それでも結果が出たことにより、
本人の肩の荷もいくらか軽くなったでしょうし、
守備の方も「ゲッティング・ベター・アンド・ベター」とのこと。
落合構想でも一塁候補筆頭を走る新外国人。
さらなる進化を期待したいところです。


一方投手陣では、先発・ネルソン、2番手・川井
ともに3イニングを投げ、結果無失点。
ネルソンは立ち上がり、川井は3イニングス目とピンチを招き、
一つ間違えば崩れていたかもしれない場面があったそうですが、
そこをうまく切り抜けたことが好投に繋がりましたね。
自慢のストレートに加え、スライダー、フォークなどの
変化球が決まっていたというネルソン
一方の川井コーナーへの投げ分け、及び緩急が見事だったとのこと。
その2人に共通していたのは、投球中での軌道修正
ピンチを招いてもそのままグダグダにならず、
うまく修正する力がついたというのが、成長の証といえそう。
振るい落としのこの時期に、ともに結果を残し、
先発ローテ争いに食らいついている両投手
ローテを巡る争いも、激しさを増してきそうです。


その他の話題としては、あすからの最終第4クール
読谷から3人の投手昇格してくるようですね。
すでにこのクール、2年目の山内とルーキーの岩田が降格。
代わって誰が上がってくるのかと思っていましたが、
この時期になると、そろそろベテランが上がってくるんですよね。
その2枠に入ってきたのは、やはり昌さん平井
26年目の大ベテランと、ブルペンリーダーが指名を受けました。
さらにそれに加え、先日の練習試合・サムスン戦で
145キロの直球をアピールした高校生ルーキーの高島も昇格決定。
高校生にしては体力もあり、マウンドさばきも堂々としたもの。
早めに上がってきそうとは思っていましたが、
やはり1軍首脳陣「見てみたい」と思ったようですね。

親子コンビ昇格!初めてのプロのキャンプ、
開始直後は
周囲の目も気になり、
集中できなかったようですが、
精神面も鍛えられたことで、
最近はしっかりと
投げ込めているとのこと。
まだまだ「開幕1軍濃厚」とは
言い切れませんが、
あすからの最終クールで
存在をアピールして、
オープン戦登板へと繋げてほしいもの。
ドラゴンズでの高卒新人投手のキャンプ1軍合流は、
94年の平田洋(ドラフト1位・豊田大谷高)以来、
15年ぶりだそうですが、1軍投手陣の中でさらにもまれるであろう
背番号35奮投ぶりも楽しみにしたいと思います。

2009年2月22日 (日)

アライワ二遊間?岩﨑達郎空席二塁に抜てき。

ドラゴンズの沖縄キャンプは、第3クール5日目
キャンプ恒例ともいえるサブグラウンドでの落合ノックに、
成長著しい3年目内野手の岩﨑達郎が呼ばれ、
現在空席となっている二塁の位置でノックを受けました。
井端の復帰にメドが立たないなか、
荒木との新たな二遊間となっていくのでしょうか。
その他パヤノ志願の打撃投手、新井異例の見逃しトレ、
そして北谷球場盗難騒動など、この日のドラゴンズをまとめました。

ドラゴンズトピックス(21日)

◇岩﨑達郎
<3年目内野手が今キャンプ初めて、
落合監督のノックを受けるメンバーに抜擢される。
二塁の守備位置に入り、遊撃・荒木、三塁・森野らとともに
ノックの雨はたっぷり約1時間。緊張の中での井端の穴埋め。
振り返ったその表情は、喜びで輝いていた>
「1年目のときにも監督のノックは受けたことありますけど、
本格的なノックは今日が初めてです。
かなり(左右に)振られたし、しんどかったです。
精神的にもきつかったです。いい緊張感があった」

<ノックを終えた後もグラウンドに残され、
落合監督と荒木に連れられ、二塁付近へ。
併殺の送球動作について、約30分間もの細かい指導を受ける>
「ベースの入り方についてです。
教わったことを意識してやりたい」

<腫れた右目の検査で井端が離脱したのが12日。
横浜で治療を続けているが、復帰メドは立っていない。
自身にとって井端は、自主トレも一緒に行う師匠。
回復を願う気持ちがある半面、師の不在はチャンスでもある。
複雑そうに話したが、もし井端が出遅れるのならば、
そのイスはほかの誰にも譲る気はない>
「(井端さんは)戻ってきますよね…。
でも、(主力に)何かあったときのために準備しておきます」
中スポ共同通信社スポニチ名古屋

◇荒木雅博
<岩﨑達郎と監督ノックで二遊間コンビを組んだが、
新しい相棒の動きについて、太鼓判を押して>
「ずっと一緒に練習しているし何も(問題)ないですよ」
(中スポ)

◇落合監督
<主力級の内野陣に限られてきた鍛錬の場に
3年目の岩﨑達郎を招き入れる。
そのひと言に岩﨑達郎の背筋が伸びたという>
「バッティング練習が終わったらサブ(グラウンド)に来い」
中スポ


◇中村一生
<この日は早出、居残りのダブル特打をこなす。
前日の韓国・サムスン戦で中村公治、平田、堂上剛裕の
読谷組3外野手がそれぞれアーチ競演。危機感をあらわに>
「みんな目立ってましたね。(外野争いは)激戦ですよ」

<きょう22日の韓国・LG戦に備え、決意を口に>
「守備もアピールしないと」
(中スポ)

◇新井良太
<屋内練習場で行った早出のフリー打撃で、
ボールを打たずにタイミングを合わせる練習を行う。
立浪兼任コーチの発案で、
コーチ自身が投げるスローボールにタイミングを合わせ、
スイングに入るまでの動作を繰り返すこと、約30分。
ワインドアップ、クイックで投げたりとさまざま。
約200球もの振らない練習に、もどかしさもあったが>
「どんな球にも対応しなきゃいけないですから。
その確率を高めていかないと」

<打撃の欠点は気持ちが先走ったときの体の突っ込み。
それを矯正するための『見逃しトレ』に感激。
「いままでこんな練習はしたことがありません。
でも、すごくいい練習になったと思います」

<立浪の徹底指導に応えるべく、まな弟子は燃えている>
「至れり尽くせりなんです。結果で応えないと」
(中スポ、ニッカン

◇立浪和義兼任コーチ
<極めて異例の『見逃しトレ』について解説>
「新井の場合、打つ力はあるのに、タイミングが取れない。
(福岡ソフトバンクの)杉内のように
足がついてなかなか投げない投手もいるけど、
タイミングを外そうとする投手に合わせていかないといけないからね」

<居残り打撃でも新井の打撃投手を務め、
約30分間、今度は普通に打たせる。この日だけで約400球>
「大変? 大変じゃないよ。うまくなってくれるならね」
(中スポ)

◇トニ・ブランコ
<フリー打撃に登板したパヤノと対戦すると、
途中から球種を教えない真剣勝負に。
そんな中10スイングで3本のサク越えをマークし『完勝』。
その後のフリー打撃でも左中間への場外弾を連発して>
「後ろに体重を残して打てている。監督のアドバイスが効いているよ」
(中スポ)

◆田畑スコアラー(巨人)
<パヤノのフリー登板を視察するため、
北谷球場を訪れたはずが、ブランコの変身に警戒を強める。
サク越えを連発する新助っ人砲にくぎ付け。顔をしかめて>
「軸足に体重を残して打つようになっている。東京Dで対戦するのは脅威」
スポーツ報知


◇ネルソン・パヤノ
<新外国人左腕が、志願のフリー打撃登板で調整>
「前回(15日)のシート打撃登板でボール球が多かった。
制球力を上げるのには(フリー打撃登板が)必要だから。
(この日は)ストライクを多く投げることを考えた」

<ブランコ、デラロサ、小池、中川を相手に約15分間、64球。
うちボールも22球あったが、許したヒット性の当たりは15本。
チェンジアップで空振りも3つ奪い、手応えを口に>
「試合に入る前に一度投げて置きたかった」

<登板後はブルペンへ直行。
右打者の内角直球がシュート気味に甘くなる点を
森コーチから指導を受け、何度もうなずく。
ルイス通訳兼ブルペン捕手を立たせたまま27球を追加>
「前よりよくなってきていると思う」
中スポニッカン

◇森バッテリーチーフコーチ
<フリー登板後ブルペンへ直行したパヤノに
右打者の内角直球について指導>
「(シュート気味の)ツーシームと普通の真っすぐを使い分けなさい」
中スポ


◇高橋聡文
<ブルペン投球でフォークを投じたが、落ちたのは2球目まで。
それから何度か試みたフォークはすべて、すっぽ抜けた。
それでも本人に動じるそぶりはなく?>
「ぼろが出た」

<ブルペンでの60球のうち、ほぼ半数が変化球。
スライダーとスローカーブにフォーク。
既にキャンプは終盤。剛速球が最大の武器である左の中継ぎは説明>
「実戦が始まったので、変化球を多めにした」

<試合では7割は直球で勝負するが、
変化球は、より輝きを放つ源だと信じる>
「(相手に)的を絞らせないこと」

<練習の最後にこもるウエートルームで
重点的に負荷をかけるのは、一昨年から強化を始めた肩>
「基本的には普通のウエートトレーニングと変わりません。
(通常より)少し負荷を増やすぐらいです。
もうキャンプも半ばを過ぎているんで、
今はかける負荷を徐々に減らす段階ですが…」

<さらりと説明するが、効果は結果に明確に現れている。
トレーニングの効果を実感して>
「3年ぐらい前に比べたら、だいぶ体もしっかりしてきた。
それが1年間戦えるようになったになった要因になったと思います」

<セットアッパーとしての立場はおそらく変わらない。
ゲームで球数を要求されることはないが、
キャンプでは意欲的に投げ込む。12日には300球越え。
それでも疲れの色は見せない>
「翌日の疲れの抜け方が違ってきますね。
登板数が増やせるように影響すればいいと思っています」

<昨年はチーム最多の54試合に登板。
基本は中継ぎだが、北京五輪で岩瀬が不在の8月にはプロ初セーブを記録。
好調が持続しないという悪評を覆し、ほぼシーズンを通して働いた>
「百点でないけど、満足はしている」

<今季は、真のフル回転を目指す。
昨季は5月8日から10日間、出場選手登録を抹消された。
だから今オフは、1年間ぶっ通しで投げ続ける
体力を付けることをテーマに掲げた>
「昨年は1度抹消があった。
今年は(1度も抹消されることなく)ずっと1軍にいたい」

<フル回転した先にはもちろんチーム最多登板がある>
「1年間1軍に居続けたら、自然に50試合は超えるはず。
具体的にいくつという数値目標はないけれど、
多ければ多いほどいいです」

<ひょうひょうとした表情の裏にあるのはマウンド度胸。
50試合以上登板するのに、準備段階で
一喜一憂していては気持ちが持たない>
「ブルペンでは、あまり集中しないタイプ。
あそこでの調子は気にしない」

<勝負はマウンド。今年も課せられる仕事ははっきりしている。
1イニングを完ぺきに抑えて守護神の岩瀬へ>
「そうなればベスト」
(中スポ、中日新聞

◇長谷部捕手コーチ
<ブルペンで投げ込む高橋のフォームをはじいて>
「おー、よう落ちた」
中日新聞

◇田中監督付スコアラー
<直球主体で勝負する高橋について指摘>
「相手が狙ってくるのも直球。
だからこそ、変化球を磨くことが鍵になる」
中日新聞


◆棚田組合長(北谷町飲食業組合)
<報道陣や関係者用の『竜ちゃん食堂』を運営。
北谷を訪れたファンに特製の『竜ちゃん汁』を無料配布。
420杯が約30分間で完売して>
「昔は2月は売り上げが下がる時期だった。
キャンプから定着してからは逆に売り上げが上がっている。
遠方からおいでになるファンの方へ、日頃の感謝の気持ちです」
公式ブログ、中スポ)

◇その他の沖縄キャンプの様子は、おなじみ
中日ドラゴンズ 北谷キャンプ 2009』で。
岩﨑達郎も参加した落合ノックの動画は、こちらのリストからチェック。


◆樋口賢
<2年目右腕が読谷球場のブルペンにしゃがみ、
山本昌の投球を後方からじっくり観察。
小林投手コーチと話しながら、足の使い方を学んで>
「(山本昌さんの)足元を見ていました。
ボクの場合、ステップした左足が一塁方向に開いてしまうので、
山本さんの足の使い方は参考になります。
口ではうまく説明できませんけど、勉強になりました」
中スポ

◆小林投手コーチ
<山本昌を観察するよう樋口に指示を出したが、その狙いを説明>
「樋口は踏み出す足が軸足より左になることが多い。
それでは下半身が使えない。
山本昌がどうして長く活躍できるのか見てほしかった」

<前日の韓国・サムスンとの練習試合では、
新人の高島がアピールに成功する一方で、
登板機会すら与えられず、悔しい思いをした樋口について>
「はい上がってきてほしい」
中スポ

◆山本昌
<樋口の研究対象となったベテランは、中1日でブルペンへ。
この日は『投げ始め』のシュートも交えて100球を投げる。
直球の切れや、2日前から投げているカーブの曲がりも>
「なんとか形になってきたかな。
(カーブの軌道も)まあまあよくなってきたし」

<まだセットポジションでは投げていないが>
「変化球も入ってきたし、
そろそろ(実戦の)打者相手に投げることも考えます。
次の(24日からの最終)クールかな」
中スポ、山本昌公式『2009キャンプ日誌』2月21日)

◆豊田館長(合宿所『昇竜館』)
打ち合わせなどの仕事のため、
第3クールの読谷球場を訪れているが、
厳しいキャンプで疲れている新人らに声をかけ激励。
練習の感想を尋ねると、技術的なことよりも、
選手たちの体調が気がかりでたまらないようだった>
「(ドラフト2位の伊藤)準規も元気そうでよかった。
(ドラフト5位の)高島は気持ちよさそうに投げていたね。
早く実戦で見られるかもしれないね」
(中スポ<ドラ番記者>


◇岩瀬仁紀
<キャンプ中の北谷球場で、盗難騒ぎが発生。
投手が更衣室として使うプレハブ小屋から
試合用グラブ計5つと帽子など道具数点がなくなっているのを
この日の朝、球場に到着した投手らが発見。
球団は盗難の可能性が高いとみているが、表情を曇らせて>
「(盗まれたのは)去年使っていたのと、今年使うはずだった物。
試合用のグラブがないです。
新しくつくってもすぐに使えるわけではない。
開幕に間に合えばいいんですが…。
試合用グラブはつくるのに時間がかかる。
そりゃ返してほしい。(持ち去ったのが)ファンでないことを祈ります。
グラブが戻ってくることを願っています」
(中スポ、スポーツ報知共同通信社スポニチ名古屋ニッカン

◇中田賢一
<同じくグラブが盗まれる。顔をしかめて>
「その件に関しては話したくありません」
スポーツ報知

◇吉見一起
<2つのグラブが両方なくなってしまい、、
この日は赤坂のゴロ捕用グラブを借りて練習。
ショックを隠せず、憤慨した様子で>
「名古屋にあるのを送ってもらわなきゃなりません」
中スポスポーツ報知

◇山田球団広報
<この日、春季キャンプを行っている
沖縄県北谷町の北谷公園野球場横に建てられた
プレハブ小屋から投手のグラブ計5個が盗まれたと発表。
球団は今回、警察への相談や被害届などは出さない方針だが、
マスコミ各社を通じて犯人に返品を呼びかける。
05年にも2軍の読谷球場で野球用具の窃盗事件が起こったが>
「きのう(20日)の夕方からけさにかけての間にグラブがなくなった。
グラブは試合用のもので替えがきかない。
選手も困っているので、できることなら返してくれるよう呼びかけてほしい。
あのとき(05年の読谷)は報道を見た犯人が返してくれた。
同じケースを期待している。こそっとでいい。返してほしい」
中スポスポーツ報知毎日jpスポニチ名古屋


沖縄キャンプ第3クール5日目
ドラゴンズの話題を集めましたが、
キャンプもいよいよ残り10日を切り、
今後は練習試合などの実戦が増えてくるわけですが、
この日の北谷は、数少なくなった通常の練習メニュー
投内連係、けん制、実戦シートノックなどが。
制球にやや苦しんでいたパヤノがシート打撃に志願登板
一方でブルペンでは朝倉、中田、高橋らが投げ込みを。
さらに野手陣も藤井、野本、中村一生らが居残り特打を行うなど、
それぞれが課題に取り組んでいたようです。

そんななか、この日最大の注目は、
やはり午後のサブグラウンドでの落合ノックでしょうか。
キャンプが始まって、ほぼ毎日行われているノックですが、
この日も、三塁に森野、遊撃に荒木
そして一塁には、和田小池といった主力中心の布陣。
しかしそのなかで、『空席』となっていた
二塁の位置に、新たな選手が!
右目の不調を訴え、離脱していた井端が復帰か!?
そんな期待を抱きつつも、現実的にはそうは行かず、
その合流にめどが立たないという現状に、
ついに首脳陣『代役』の準備を開始。
そこで白羽の矢が立ったのが、岩﨑達郎でした。

このキャンプ成長著しく
高い評価を得ている3年目内野手に対し、
指揮官直々「打撃練習後、サブに来い!」という指示が。
緊張に背筋を伸ばした若竜が、
二塁のポジションにつくと約1時間、ノックの雨が。
落合ノックほとんど初参加という状況にも関わらず、
その内容は、左右に振られるなど、かなりしんどいもの。
さらにノックの途中からは4-6-3、6-4-3などの連係の練習も入り、
体力強化というよりも、技術的な要素が強いものに。
ノック終了後も、指揮官自らが荒木とともに
二塁の位置に連れていき、ベースの入り方などの細かい指導
そして二塁手の先輩・荒木からも教えを受けた背番号46
今季のドラゴンズ内野陣のカギを握るとされた
アライバ二遊間シャッフルコンバート
しかしその井端の離脱が長引くなか、
有事に備え、次の手を打っていかなければいけない。
アライバならぬ、『アライワ二遊間』の誕生か。
現状では穴埋めという部分が大きいとはいえ、
この日の指揮官の本気度は、かなり高くに思えるものでした。


アライワ新二遊間か?前日の若竜アーチ競演
将来への可能性
感じさせるものでしたが、
この日の岩﨑達郎
落合ノック抜てき
それも空席となっていた
二塁の位置で受けさせたところに
首脳陣大きな期待というものを感じましたね。
12日に井端が離脱してからすでに10日が経ち、キャンプも終盤。
結局キャンプの大半を棒に振ることになってしまい、
かなりの調整遅れ及び、最悪開幕に間に合わない可能性も。
そうなると誰がか、その穴を埋めなくてはいけない。
そんななか出てきたのは、成長株の背番号46
今キャンプでは、本来の俊足、堅守に加え、
打撃がレベルアップがしたことで、使い勝手が強化。
さらに井端師匠と慕い、
ポスト井端の雰囲気を大いに漂わせているだけに、
そこに使ってみようか、という意見が
首脳陣から出てきたのも、決して偶然ではないと思われます。

いきなりのご指名、さらに本気度溢れるノック
まさに緊張感いっぱいの時間だったでしょうが、
岩﨑達郎にはこの抜てきを意気に感じて、
ぜひとも頑張ってほしいものですね。
もちろんデラロサを始めとしたライバルもいますし、
まだ好不調の波にあるだけに、
その座を死守できるかは、今後の実戦にもかかってきますが、
そう容易には空くことのない座席が、空いている今
ある意味、死にものぐるいで臨んでほしいもの。
たとえ井端がこの先うまく開幕に間に合ったとしても、
ここで得たものが、今後へのチカラになるのは、確か。
もちろん井端の早期復帰も節に願いますが、
同時に岩﨑達郎奮闘も、楽しみにしていきたいところです。


その他の話題としては、
北谷球場のブルペン脇のプレハブ小屋で起きた盗難騒動
球団側は、被害届などは出さない方針だそうですが、
本当に、残念なことですよね。
野球選手にとって、身体の一部といえるグラブ。
特に吉見のグラブは、負け無しという
縁起担ぎの部分もあったといいます。
それの意味を分からず、もしくは分かりながらも
盗んでしまうというのは、正直信じられないこと
一番ベストなのは、グラブが戻ってくることなのですが、
盗られ損となった選手側においても、
商売道具に対してのより一層の心配りが
必要にもなってくることでしょう。

今後はより警備面などを強化することになるでしょうが、
選手の集中をそぐような出来事は、起きてほしくないもの。
ファンとしてとても寂しい思いがした今回の騒動でした。

2009年2月21日 (土)

中村公治平田堂上兄弟、若竜アーチ合戦で大勝!

ドラゴンズの沖縄キャンプは、第3クール4日目
対外試合第2戦となる韓国・サムスンライオンズとの練習試合は、
若竜によるアーチ合戦もあり、10-5と勝利。
2本塁打を放った中村公治をはじめ、先制弾の平田
さらに堂上兄弟アベック弾も飛び出すなど、
2軍読谷組の選手が、元気ぶりを猛アピールしたもよう。
その他高島初実戦で145キロ、ネルソン侍魂216球など、
この日のドラゴンズの話題をまとめました。

ドラゴンズトピックス(20日)

◇練習試合 中日-サムスン
(20日・北谷公園野球場)
TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
サムスン
中 日 × 10
[D本]平田、中村公治2、堂上剛裕、堂上直倫
[Dバッテリー]
佐藤充、中里、小林正人、菊地、高島、齊藤 - 小川

◇練習試合・サムスンライオンズ戦スタメン
1 (遊)  (3打数1安打)
2 (二)柳田 (4打数無安打)
3 (左)中村公治 (4打数2安打3打点)
4 (一)福田 (4打数1安打)
5 (右)堂上剛裕 (4打数2安打1打点)
6 (中)平田 (4打数2安打2打点)
7 (三)堂上直倫 (4打数2安打3打点)
8 (捕)小川 (3打数無安打)
9 (DH)新井 (4打数2安打1打点)


◆中村公治
<北谷球場での韓国・サムスンとの練習試合で2連発。
1点リードの4回1死の第2打席、先発右腕の直球を
詰まりながらも左翼席に運ぶと、苦笑いのベース一周>
「(風にも乗って)ビックリした」

<さらに逆転された直後の6回2死一塁、
2番手左腕のスライダーを左翼席上段深くに運ぶ2打席連続の2ラン。
白い歯を目いっぱい見せて>
「シャープにバットを振れた。
コースも厳しく、うまく打てた。自分でも胸を張れる。
ブーマー打法が正しいということが分かりました」

<昨年の秋季練習で落合監督から渡されたのが、
阪急の元三冠王・ブーマーの打撃フォームのDVD。
この日の第1打席は迷った末にそれをやめて遊ゴロに倒れていた。
だがネット裏にその指揮官が陣取るチャンス。
2打席目から練習で取り組んできたその打法で結果が、2度も出た>
「呼ばれたときに生かさなきゃ次はない。
結果を出せて良かったけど勝負はこれから。
しがみついてでもチャンスをものにしたい」
(中スポ、共同通信社スポニチ名古屋ニッカン

◆平田良介
<両軍合わせて8本塁打の競演の口火を切る。
無得点で迎えた2回2死無走者の最初の打席で、
サムスン先発右腕の2球目、137キロ高め直球を振り切り、
ライナーで左中間の最深部に運ぶ先制ソロ。
初球はカーブに大きな空振り。次の直球も迷わずフルスイング。
本塁打を狙える場面と承知した上で出した結果。
曇り空を切り裂くような強烈な低い弾道のライナーは、
北谷にいるライバルに見せつけるような一発だった>
「打ったのは高めの真っすぐ。
あの場面で初球から思い切り振っていくのが僕のスタイル」

<定位置争いの有力候補に挙げられながら、
昨年の秋季練習で右足太ももを負傷。
キャンプは読谷で迎えたが、心の整理はできていた>
「目的意識をしっかり持ってやれば、北谷も読谷も同じ。
1、2年目の選手ではないのだから、考えて練習できる」

<秋とオフのトレーニングで、下半身がどっしりした感触を得た。
その土台を生かすために、球を確実にとらえる技術を磨き、
バットが遠回りする癖を直すため、
最短距離でバットが出るように練習してきた。
8回の第4打席でも左前適時打し、2安打2打点の活躍>
「近くで(ボールを引きつけて)打つことを
今年のテーマにしているので、それができてよかった。
その方がしんでとらえることができるし、飛びますから。
練習通りに体がうまいこと反応できた。
(落合監督に)いいアピールができたと思うし、
読谷(2軍)で自分でしっかりやってたことが
間違ってないんだろうなっていう、ちょっといい感じに思えてきました」

<3年目の昨季は59試合に出場し、初本塁打も記録。
力を示すことができれば、たどり着ける世界だと気づいた。
昨季の経験を振り返って>
「2年目まで分からなかった本当のプロ野球を教えてくれた。
1軍が本当に明るい場所なのだと知った。
それに比べれば2軍はやっぱり暗い。
いつ北谷に呼ばれてもいいように、しっかりやっていきます」
(中スポ、中日新聞おおさか報知
共同通信社スポニチスポニチ名古屋ニッカン

◆堂上剛裕
<アーチ攻勢の流れをつくった1人。
7回先頭で、バックスクリーン左へ豪快なライナーのソロを突き刺す。
左打者にとって難度が高いと言われる中堅左への本塁打。
パワーと技術があってこその一発に本人も納得>
「左中間を意識していて、その通りの打撃ができました。
自分のバッティングをしっかりすることだけを考えました」

<試合を振り返った思考のベクトルは結果より打撃内容に向いて>
「全打席、内容が良かったです。
ずっと練習してきた、いいポイントで球をとらえることができた。
練習からいいポイントで打とうと意識していた。
(凡退した)セカンドゴロ2つも内容的には良かった」

<今キャンプは兄弟でずっと2軍組。
読谷で延々と続く練習に、足元を見つめて>
「途中から、読谷にいても関係ない、
自分ががんばればチャンスはある、という考え方になった。
開幕スタメンはあきらめていません」
中スポ中日新聞共同通信社ニッカン12

◆堂上直倫
<8回2死一、二塁から速球をとらえ、左翼芝生席へ3ラン。
堂上兄弟のアベックアーチは07年7月8日の
ウエスタン・広島戦(由宇)以来2度目の出来事。
読谷組の若手たちによる大量10得点のとどめの一発に>
「内角高めの直球をうまく回転して打てた。
打った瞬間、入ったと思った。
(兄弟そろっての本塁打は)やっぱりうれしい」

<回ってくる可能性の低かった4打席目、
ラストチャンスは逃さなかった>
「回ってこい…、と思っていたんです」

<兄弟そろって一発を含む2安打。
落合監督ら1軍首脳陣の前での『お披露目』で
アピールに成功したが、試合後語ったのは結果より『内容』>
「内容はあまり良くなかった。もっと内容を良くしないといけません」

<最終打席が回ってくるのを願ったのも>
「内容がほしかったから」

<今キャンプ、北谷に姿を見せたのは2度目。
前回は18日の練習試合で、途中出場。
1軍首脳の前でアピールする機会は例年より少なく
目立つ機会は少なかったが、着実に歩みを進めている>
「今は自分のやるべき練習がしっかりできているので、
誰に見られても一緒だと思っています」
中スポ中日新聞

◇新井良太
<9番・指名打者でフル出場、2安打1打点と結果を残す。
2打席目までは凡退したが、第3打席の7回2死二塁で
適時右前打を放つと、続く8回2死一塁では直球を左中間二塁打。
自らを言い聞かせるように話して>
「しっかりタイミングを取って打つことを意識しました。
ヒットを打てたことはよかったですけど、
これで調子に乗らず、しっかり練習していきます」
(中スポ)

◇落合監督
<読谷組が躍動、競争激化にほくそ笑む。
指揮官は独特の言い回しで、目を細めて>
「(選手が)自分らで(生き残りレースの)決着をつけるって。
こっち(首脳陣)は見てるだけ」
(中スポ、おおさか報知スポニチ名古屋ニッカン


◆菊地正法
<7回に4番手で登板し、1イニングを3人でピシャリと抑える。
この日登板した6人でただ1人の無安打投球にほっとした様子>
「低めに投げるというテーマを持って登板したが、それはできたと思う。
ゼロに抑えられてよかった。(好調を)続けて行ければ」

<山本昌から変化球を教わるなど
飛躍へ必死の左腕は、反省も忘れていない>
「左打者の内角へのシュートが高めに浮いた。
ファウルだったからよかったが、修正しないと」
中スポ

◆佐藤充
<先発して、3イニング無失点とまずまずの投球。
立ち上がりいい感触で滑り出したが
1死から連打を浴び一、三塁のピンチ。
だが迎えた4番打者を低めのカーブで遊ゴロ併殺打。
あとは走者を許したものの無難に投げ切る。手応えを口にして>
「投げるボールがなくなって苦し紛れに投げたカーブ。
きょうはボールが指によくかかっていた。
(15日までの)第2クールは状態が悪かったけど、
このクールになって戻ってきました」
中スポ

◆中里篤史
<4回から2番手で登板。
今春初の対外試合で2イニングを打者6人で片付け>
「アピールするという意味では自信になった」

<4回1死から左前に落ちる不運な安打を許したが、
強気に攻め、次打者を遊ゴロ併殺打に仕留めて難を逃れると、
2イニングス目はわずか6球で三者凡退に>
「当たりがよかったわけではないから、気にしなかった」

<最高球速は139キロだったが、
いい当たりを許さなかったことがボールの切れている証拠>
「(球速に)まだまだ不満もあるが、
下半身のリードで、切れのあるボールを投げることが課題。
ボールの切れを取り戻すという点では満足しています」

<落合監督の前で投げるのも、このキャンプ初。
そんな重圧も充実したキャンプを過ごしているという自信で乗り越えた>
「後がない立場。見られているという意識がないといえばうそになる」

<練習前には必ず、ストレッチやチューブ運動で肩をほぐす、
故障再発への不安を打ち消し、一球一球を投げ込む。
まだ復活へは道半ば、唇をぎゅっと結んで次を待つ>
「目標は設定していないけど、ここまで1200球ぐらい。
1日に200球投げることもできた。
(肩のケアなど)当たり前のことを欠かさずやり、
実戦のチャンスをもらったら、結果を出していきたい」
(中スポ)

◆高島祥平(ドラフト4位)
<3点リードの8回に5番手で登板して、1イニングを2安打1四球で2失点。
高校生ルーキーが初実戦で、MAX145キロをたたき出す。
今キャンプではネルソンの147キロに次ぐ記録で、
日本人では浅尾に並ぶトップタイ。
ネット裏の関係者席に、どよめきが起きたが、
そう事もなげに振り返る姿が頼もしい>
「中里さんから向かっていく気持ちで投げろと言われました。
(145キロ)そんなに出たんですか。アドレナリンが出てましたからね」

<直球のほとんどが140キロを超えていた。
スピードが速ければ必ず抑えられるというものではないが、
プロの世界に飛び込んできた者にとって、大きな武器にはなる。
直球にこだわっての登板。
18日、埼玉県に住む父の隆一郎さんにメールで宣言していた>
「まっすぐで勝負していくよ」

<キャンプでは、小林投手コーチらに『集中力を保て』と
何度も指導された。練習の成果に胸を張って>
「きょうは集中して投げられました」

<ただ、反省も忘れず。
最初の打者は3球で見逃し三振に仕留めたものの、
次打者に中堅へソロをたたき込まれ、
その後は制球を乱す場面も。ホロ苦い結果にうつむき>
「(本塁打は)スライダーが甘く入りました。
感覚としては良かったが(本塁打後に)四球を出したのが残念です。
四球が多いのは、中学2年くらいからの課題ですからね」

<落合監督ら首脳陣へのアピールには成功したが、
それでも満足することなく、前だけを見すえて>
「意識を高めて、練習していかないといけません」
中スポおおさか報知スポニチ名古屋

◆古里スコアラー(阪神)
<初実戦でMAX145キロをたたき出した高島に驚きの表情>
「この時期で145キロは速い。
高校生のわりには、下半身ががっちりしているし、
いい投手が出てきましたね」
中スポ

◆小林2軍投手コーチ
<2軍の読谷組からの『1日出張』での登板だったが、
新人の高島の投球をほめて>
「初めてだし、ストライクが入っただけでもいいんじゃない」
中スポ

◆川田広樹 (ガレッジセール)
<沖縄出身の人気お笑いタレントが始球式を務める。
マイクパフォーマンスをした後、
捕手のサインに何度も首を振る動作でファンの笑いを誘う。
肝心の始球式はワンバウンド>
「ドラゴンズのみなさん、初めまして。頑張ってください」
(中スポ)

◆ソン・ドンヨル監督(韓国・サムスン)
<中日との練習試合で北谷球場に登場。
05年2月に名古屋観光大使を委嘱され、
韓国での名古屋PRの一翼を担っているが、
訪沖中の名古屋観光コンベンションビューローの一行から
花束や名産品などを手渡され、笑顔満開>
「雨が心配だったけど、試合ができてよかった」

<ドラ番記者とは5年ぶりの再会。
沖縄での日焼けだけがそう見せているのではなかった>
「10キロぐらいやせたからね」

<一時は現役時代よりも15キロも体重が増え、
105キロになったそう>
「特にWBC(前回大会)のコーチをやっているときは、
プレッシャーがすごくて」

<健康面にも不安を覚え、一念発起。
3年前にたばこをやめ、食事でも肉類を減らしたのだという。
キャンプ中は朝、球場周辺を約1時間半ジョギング。
居残り特打では打撃投手も務めるそう。
屈託のない笑みと、今でも流ちょうな日本語で>
「140キロは無理だけど、マスターズリーグで抑えできますよ」
(中スポ、<ドラ番記者>


◇マキシモ・ネルソン
<陽気なドミニカンにサムライ魂?
汗だくになって投げ込んだその数、なんと216球。
フィニッシュし、両ひざに手を突くとグッタリ>
「こんなに投げたのは生まれて初めて。
ドミニカや米国ではこんなに投げることはないけど、
いいことじゃないかな。肩やヒジに痛みが出ないなら」

<『投げる体力をつけたい』と志願した投げ込み。
日本ならではだが、その効果に一番驚いたのも自身。
足のサイズ約32センチの巨漢が、大きな体をフル稼働させて
投げきると、森コーチとハイタッチ>
「最初、自分のステップで踏み出す歩幅は6足分だった。
それが終わるころには6足半まで広がっていた。
疲れてきて、下半身をしっかり使って投げるようになったんだと思う」

<1軍外国人枠の現状は劣勢かもしれないが、
日本流で大変身する可能性を秘める>
「しっかり練習してチームの勝利に貢献できる投手になりたい」
(中スポ)

◇清水昭信
<ブルペンで91球を投げ、納得の笑顔を見せる>
「今キャンプで一番よかった。感覚がつかめた」

<杉下臨時コーチから『左足が突っ張っている』と
アドバイスをもらったといい、ラスト1球では
思ったコースにボールがいかず、2度のおかわり。
3度目の正直で締めくくって>
「左ひざを曲げて、前にいくように意識して投げた。
このまま積み重ねて取り組んでいきたい」
ニッカン

◇浅尾拓也
<ブルペンに入ったらなかなか出てこない。
このところ投げ込みの球数を増やしている。
疲れない体がほしいというが、その効果を実感して>
「キャンプ序盤は体がとても張っていたけど、
第2クール以降は疲れなくなった気がします」

<目的は今季、先発ローテ入りの可能性があるため。
控えめに説明するが、いずれにしても主眼はスタミナ強化>
「長い回を投げられるようにしておきたい。
たとえ今、先発ローテに入れなくても、ロングリリーフができるようになる」

<ただ球数を増やしているわけではない。
昨年の反省から日によってメリハリをつけている。
1年間1軍で活躍するために、慎重さも忘れていない>
「けがをしないことが前提。第2クールは少なめにしたんです」

<先発はプロ1年目の07年に経験した5試合で3勝1敗。
先発する自分自身をイメージして投げ込む>
「1年目は目の前のことでいっぱいいっぱいで、ただ投げていただけだった。
4、5回で腕に力が入らなくなって、スピードも落ちていた。
でも、今年は(投げ込んでも)そうでもない」

<この1年間、書きためたメモがある。
昨年のキャンプからつけ始めたノート。
18日には自己最多という201球。
そのメモを生かすシミュレーションでもあった。
練習では先発転向の意欲と責任感をにじませる>
「本当の調子のいい日はわずかしかない。
そのいいときを、いいだけで終わらせないために書き込んでいます。
仮に今年、ローテに入れたとして、
調子の悪いときにどう乗り切るのかが一番の問題だと思うんです。
よいときのイメージを、上向かせるヒントにしなきゃならない」
(中スポ)

◇立浪和義兼任コーチ
<練習試合に参加しなかった主力組は、
屋内練習場でトレーニング。
打撃ケージ裏で目を光らせ、ブランコにアドバイスを>
「体が突っ込んでいるから変化球に苦しんでいる。
しっかり『』ができるように言ったんだ。
力はあるんだから慣れてくれば打てるよ」
(中スポ)

◇トニ・ブランコ
<立浪兼任コーチからの助言について>
「監督にも同じようなことを言われているが、
しっかり練習していきたい」
(中スポ)

◇和田一浩
<前回16日のキャンプ休日に行われた
立浪主催のゴルフコンペは『常識的』な時間の午前11時スタート。
しかし18ホールプラス9ホールをラウンドするため、
練習日より早く宿舎を出たという。
ゴルフはスポーツ。休みのようで体は休めていない。
選手の基礎体力もすごいが、こういう体力が一般人とは違う>
「あの日はその前にハーフを回ったから(午前)6時45分に出たよ。
キャンプの休日って開放感があるというか、気持ちが全然違うんだよ。
時間を無駄に使いたくないというか。寝るのがもったいないんだよね」
(中スポ<ドラ番記者>

◆山本昌
<この日はブルペンでの投球はなかったが、
ルーキー・伊藤準規のブルペン投球を観察して>
『さすがにドラフト2位という評価で
入ってきただけのことはありますね。ボールが若い!
まだまだ投げはじめなので全力にはほど遠いのですが、
仮に力が入ってもあのまま同じボールがいくのであれば、
かなり速い球を投げるという印象です。
おそらく145キロは軽く出るでしょうね。楽しみです。』

(山本昌公式『2009キャンプ日誌』2月19日より抜粋引用)


◇その他の沖縄キャンプの様子は、おなじみ
中日ドラゴンズ 北谷キャンプ 2009』で。
サムスンライオンズの練習試合のスコア・ログは、こちら
アーチ競演の練習試合の動画は、こちらのリストからチェック。


今キャンプとしては珍しい寒さに、強い風と朝からの雨
対外試合第2戦、ソン・ドンヨル監督率いる
韓国・サムスンライオンズとの練習試合は、
そのような天候のため、開催が心配されましたが、
試合前には何とか雨も上がり、無事に行われたもよう。

当初の発表通り、
ドラゴンズのメンバーは、2軍の読谷組が主体。
スタメンも「9番・DH」で唯一起用された
新井以外は、捕手も含めすべて若竜ばかり
投手陣も先発の佐藤充をはじめ、6投手すべてが読谷組
首脳陣があえて設けた1軍昇格へのビッグチャンス
これを見逃す手はないと、全員が燃えたのでしょうね。
中盤一時逆転を許したものの、6回ウラに2ランで逆転。
さらに7回以降は打線が一気につながり、12安打10得点
10-5で大勝し、対外試合2連勝となったゲームは、
さらなる競争の幕開けも感じさせる結果となりました。


ハム2連発キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!それにしても両軍合わせて
8本の本塁打が舞う乱打戦。
そのうち、5本が
ドラゴンズによる一発。
しかも放ったのが、
外野手のレギュラーを争う選手によるもの。
左中間への痛烈な弾丸ライナーで、
平田が口火を切ると、
1発目は風に乗った当たりだったものの、
2発目はしっかり叩いた文句なしの一撃を放ち、
チームを逆転へと導いた中村公治
さらに回の先頭、積極的に打ちに出て、技ありのソロの堂上剛裕
そして外野手ではないものの、とどめの3ランを放ち、
『兄弟アベック弾』を決めた堂上直倫も含め、
若竜たちが、少ないチャンスを活かし、
1軍首脳陣の目の前で、読谷でしっかり振り込んできたことを
アピールできたのは、実に価値があったなと。

しかも今季のドラゴンズは、大砲が抜けたことにより、
本塁打激減が予想されますが、そのような状況の中で、
期待の若竜が揃って、力強さを披露してくれた。
確かにがレフト方向に強く吹いていたうえ、
データもなく、力勝負を挑んでくる相手。
さらにここまで共にキャンプを送ってきている
読谷組主体で臨んだことによる士気の高さ
その辺も作用していることも多々ありますが、
どちらにしてもアピールできたことには変わりはないと思われます。
ただでさえ、競争が激しい外野のポジション争い
北谷組では藤井、野本、小池らを中心に繰り広げられていますが、
この若竜たちがこれに加わってくれば、さらなる激化は必至
「自分らで決着をつけるって。こっちは見てるだけ」
落合監督はそうコメントしていたようですが、
こういう展開は、まさに望むところだというところでしょう。

ドラゴンズにしては珍しいアーチ競演でしたが、
若竜たち元気さが見られたうえ、
新たな可能性も感じさせてくれたゲーム。
このアピール合戦が、今後どんな風に決着が付いてくるのか、
楽しみにしながら、この先も見ていこうと思います。


一方、投手陣もアピール合戦となったようですが、
そのなかで強いインパクトを残したのが、
これが初実戦となる高校生ルーキーの高島祥平
3点リードの8回に登板すると、自慢の速球が、
今キャンプ投手陣日本人最速の145キロをマーク。
『直球戦闘機』といわれる片りんを見せつけ、
スタンドやネット裏などをどよめかせたもよう。
ただその一方で、初登板らしくプロの洗礼も。
先頭打者を見逃し三振を取ったものの、
次の打者に甘いスライダーを叩かれ一発を被弾
さらにその後は制球を乱してしまい、四球をきっかけに失点。
1イニングを投げ、2安打1四球、2失点と
結果的にはホロ苦デビューとはなったものの、
1軍首脳陣の前で、『直球』を披露することには成功したようです。

来月7日に帝京高を卒業する予定の高島ですが、
動画などで見たマウンド上の姿は、なかなかのもの。
ストレートにも力強さを感じましたし、
ある意味「高校生らしからぬ」というムードを感じましたね。
下半身もそれなりにしっかりしていると聞きますし、
うまく成長すれば、面白い存在となってくれるかも。
まあ一発を食らった後は、
やや力が入ってしまったかもしれませんが、
最後は力で勝っての捕邪飛で締めくくりましたし、
まずまずのデビューとなったのでは。
まだまだ若く、粗い部分もありますが、
そういう部分も生かしながら、課題を修正していければ。
今後もしっかり練習に励んで、『戦闘機』に磨きをかけてほしいです。

その他の投手では、先発した佐藤充が、
3イニングを投げ、3安打無失点。
初回、連打を浴びて捕まりそうになりましたが、
うまく併殺で切り抜けられたのが、よかったかなと。
また2番手の中里は、球速こそ出ないものの、低めにボールが来てましたね。
この中里に加え、佐藤充、高島、そして捕手の小川と、
埼玉県出身の若竜が実に多く出ていましたが、ここにいるのではなく、
できるだけ多くの選手が、北谷に進んでもらいたいですね。

さらに実はこの日の投手陣で
一番の評価だったのが、左腕の菊地
自分のイメージした投球ができたようですが、
コースにしっかり決まった素晴らしい投球で3人でピシャリ。
LG戦で好投した佐藤亮太同様、こちらも新婚さん
この好投をしっかりキープし、さらなるアピールを期待します。

2009年2月20日 (金)

吉見好投にも厳しく、主戦投手続々登板シート打撃。

ドラゴンズの沖縄キャンプは、第3クール3日目
実戦形式のシート打撃先発候補が続々と登板。
しかしキャンプ中盤、疲れもあってか、
納得いく投球ができた投手は少なかったようです。
その他、成長株・岩﨑達郎荒木にスロー調整指令。
さらに伊藤準規初のブルペンなど、この日のドラゴンズを。

ドラゴンズトピックス(19日)

◇吉見一起
<実戦形式のシート打撃に登板し、打者10人を相手に好投。
和田、イ・ビョンギュ、新井、野本と計4人から奪三振。
許した安打はイ・ビョンギュにしぶとい打撃で
右前に運ばれた1本だけの上々の内容だったが、
まだまだ納得いかない様子で、本人は浮かぬ顔>
「自分としてはもうひとつだったけど、抑えられたのは良かった。
真っ直ぐは、速いのと抜くのを使い分けています。
(調子は)あんまりよくないです。
なんとなくしっくりこない部分があった。
(コントロールは)結果的に思ったところは行ってるんですけど、
たまたまいいところに行った感じ。ストレートもたれている。
悪くはないが、満足していない。もうちょっと下半身を使わないといけない」

<キャンプも第3クールに入り、疲労も蓄積されてきているが>
「疲れ? それを言い訳にしてはいけない。
そういう中でもしっかりとできる限りのことをしていかないといけない」
(中スポ、おおさか報知共同通信社スポニチ名古屋ニッカン

◇和田一浩
<シート打撃で見逃し三振に打ち取られた吉見の安定感に脱帽>
「低めにコントロールのいい球が来ていた」
ニッカン

◆五十嵐スコアラー(横浜)
<今キャンプでの安定した投球が際だつ
開幕投手候補の吉見について警戒>
「去年で自信をつけたようだし、ここまで本当に順調に来ている印象」
スポニチ名古屋

◇森バッテリーチーフコーチ
<シート打撃で好投の吉見に納得の表情>
「シーズンに入って同じようなピッチングをされたら
困るやつもいたけど、吉見はまずまず。
キャンプインからずっと順調にきているな」

<今季の先発についてこう話しており、
コントロールを評価されている吉見も、その有力候補の1人>
「オレの中には軸として考えているのが2人いる」
おおさか報知共同通信社ニッカン


◇チェン・ウェイン
<シート打撃で打者12人に投げ、5安打2四球。
投球フォームが安定せず、制球に苦しむ。
実戦仕様にはもう少し時間がかかりそう>
「打者が相手だとバラバラになってしまう。
まだまだです。実戦で投げて修正したい。
きょうは直球で勝負しなかったので…。
チェンジアップはこれからも使っていきたい」

<今キャンプではブルペン投球中から
チェンジアップの割合を増やし試行錯誤している>
「ツーシームの握りや5本指をかけたり、いろいろやっています」
(中スポ、おおさか報知

◆樽見スコアラー(巨人)
<偵察に訪れていた巨人007は、
吉見について最高の褒め言葉で警戒を強め>
「吉見はWBCの先発に入れるよ」

<またシート打撃で新球のふわりと沈むチェンジアップを
多投したチェンについては、苦笑いを浮かべるしかなく>
「直球だけでも打てないのに、あの球を投げられると困る。
打者はみんなタイミングが合っていない」
おおさか報知ニッカン

◇中田賢一
<シート打撃で打者9人に2安打2四球2三振。
MAX143キロとまずまずのスピードを記録したが>
「よくなかった。疲れもあるのだと思う」
(中スポ)


◇朝倉健太
<シート打撃を登板し、打者10人を2安打1四球。
凡ゴロの山を築いて抑え込む。
外野まで打球を到達させたのは1人だけ。
しかも、二遊間を抜けるゴロだった>
「外野に飛ばなかったのがよかった。
ゴロで打ち取るのが多かったのは、自分の持ち味を出せたと思います」

<打たせて取る。結果を見れば、好調時のものが出たが、
球の変化にいつもの『らしさ』が出なかった。
宝刀・シュートを『封印』していたのだ>
「シュートは投げてないです」

<速球とスライダーで組み立てた配球に
投球スタイル改造という狙いが込められている。
シュートと逆の変化のスライダーでカウントを稼いでおけば、
ここ一番でシュートが際立つという狙い。
新しい投球スタイルの一端をのぞかせて>
「スライダーでカウントを取れるようになれば、
自分のピッチングが楽になると思うんです。
これまではシュートを多く投げてきたけど、
ここぞのときのシュートにしたいので」

<シュートの解禁日は未定だという。
納得して刀を抜くまで試行錯誤を続ける>
「(バッテリーを組む)捕手と相談して決めます」
中スポ

◇岩瀬仁紀
<シート打撃に初登板。
打者5人に投げ、1四球無安打と貫禄を見せたが>
「まだ内容どうこうという時期じゃない」

<習得中のシュート系の沈む新球を初めて打者に試し、
ブランコを空振り三振に仕留める場面も。
仕上がり具合はここまで順調。新球を自己分析>
「まだまだだね。実際、試合になったらどうなるか分からないから」
(中スポ)

◇小笠原孝
<シート打撃では打者12人に3安打、3四球とやや乱れ気味。
内容に納得がいかず、登板後はブルペンで追加の122球。
トータル227球となる投げ込みで修正>
「高めに球が浮いて調子が悪かった。
ボールが上ずったので修正のためブルペンで投げ込んだ」
(中スポ)


◇岩﨑達郎
<シート打撃では左腕・小笠原の136キロを右におっつけ、
同じく左腕の久本の138キロを左翼線に引っ張る。
実戦形式をトータルすると、打率は5割。
『井端』という雰囲気を醸し出している背番号「46」。
前日の韓国LG戦では、カウント2-0から厳しい球を3球ファウル。
そして際どい球を2球見送り、平行カウントまではもっていった>
「ボクの(ファウル)は詰まっている。
でも、井端さんのはシンで打っている。その差なんですよ」

<立浪兼任コーチいわく今キャンプ『一番の成長株』。
この先、井端と荒木の牙城を崩さねばならないが>
「奪っちゃうくらいの気持ちでいきます」
中スポ

◇立浪和義兼任コーチ
<今キャンプ『一番の成長株』に岩﨑達郎の名を挙げる。
ちょっとしたアドバイスから、打撃が変わったという。
右腕を引き過ぎるクセを矯正するために、あえて前に出させたが>
「そこから(下半身の)“割れ”ができるようになったんですよ」
中スポ

◆井端弘和
<目の治療のため沖縄を離れているが、
ドラ番記者にたまたま電話があり、岩﨑達郎との会話を伝えると、
笑っていたが、自身の『後継者』だとも見ている>
「何言ってるんですか。
ボクの(カウントをつくる)ファウルが
シンに見えているようじゃまだまだっすね。
詰まってていいんですよ。
でもね…。あいつ(岩﨑達郎)はいい選手になりましたよ」
中スポ


◇谷繁元信
<初のシート打撃に登場。守備には就かなかったものの、
2打席で1四球と四球と、朝倉からボテボテの遊撃内野安打。
リハビリ中の腰の影響を感じさせない結果に、力強く話して>
「投手との感覚はまだ気にしてないけど、
まずは打席に立ったということがよかった。
これから様子を見ながら(練習の強度を)少しずつ上げていきます」
(中スポ)

◇小田幸平
<開幕1軍入りを争う捕手2人がバットでアピール。
朝倉からゴロで二遊間を抜く中前打、
チェンからはライナーで右前に運び、2打数2安打。
表情を緩めることはなく>
「練習の成果が出た。1日1日が勝負なので」
(中スポ)

◇前田章宏
<チェンから右前打、中前打の2打数2安打とマルチ安打をマーク>
「きょうは間合いを意識して(打席に)入りました」
(中スポ)

◇野本圭(ドラフト1位)
<シート打撃で森野のポテンヒットになりそうな打球を
目いっぱい体を伸ばして、ダイビングキャッチ。
守備で北谷のスタンドを沸かせる。
ただ本人に笑顔なし。派手に見えるが、
位置取り次第で楽に取れた…という>
「あの時は左対左で森野さんにとっては逆風。
だから定位置に守っていたんですが、
もうちょっと前だったかもしれません」

<その後、歓声が起きなかったプレーがある。
打者・藤井が同じような打球を打ったが、
ダイビングすることなくキャッチ。ちょっとだけ胸を張って>
「あの時は風を考えて定位置より前にいました。
いいスタートが切れたと思います」
最初はプロの打球がすごく伸びるんで戸惑ったけど、
だいぶ慣れてきました」

<打席では中田から右前打を放つも、まだ課題がある。
だが確実に進歩していれば開幕までには大きな戦力になる>
「差し込まれていました。ダメです」
中スポ

◇笘篠外野守備走塁コーチ
<新人・野本の守備での成長を認めて>
「あれ(藤井の飛球)はいいスタートだったね。
位置取りもよかったしね。
野本は(外野手として)ちょっとずつ進歩しているよ」
中スポ


◇イ・ビョンギュ
<シート打撃ではこのところ好調の吉見からただ1人、
右前へ安打を放ったが、しぶとい当たりに自己評価は辛口>
「あんなのはヒットじゃない」

<来日3年目で初めて数値目標を掲げ、シーズンを戦う。
設定したノルマは『打率3割、20本塁打』。
決して大口を叩くタイプではない。韓国での10年間も
シーズン前に数値目標を掲げることはしなかった>
「自分の中に、日本で戦う相手のデータもそろってきた。
だから具体的なターゲットを掲げて戦いたいと思ったんだ。
自信? その表れだと思ってもらっていい。
1年目は韓国と日本の間の野球文化の違いにとまどった。
韓国では投手と打者が力と力でぶつかり合う。
日本の投手は3ボールからでも変化球を投げる。
1年目は誘う球によくやられたよ。
2年目は後半は調子があがっていい姿を見せられた。
チームの力になれたと思っている。今シーズンにも持ち越したい」

<だが慢心はない。激化している外野のレギュラー争いも
ひとごととは思っていない、キャンプにも厳しく臨んでいる。
すべてはマニフェスト達成のため。シーズン通して危機感を忘れない>
「レギュラーのいすが約束されているとは思ってはいないよ。
オープン戦まで運動量、体力、スピード、どれも高めていかなければ…」
(中スポ)

◇ルイス通訳兼ブルペン捕手
<新外国人・ブランコに再度の落合指導が入る。
約10分間、身振り手振りで指導。内容について>
「(右足を)ひねったほうがいい、と言われました」
(中スポ)


◇荒木雅博
<左肩痛のため別メニューが続いていたが
この日、初めて屋外でフリー打撃を敢行。
シート打撃でも2度目の守備に就き、4-6-3の併殺も完成。
その終わり間際、暖かさもあってフリー打撃に臨んだが>
「きょうは打ってみよう」

<打撃投手を相手に、センター返しを中心に
約60スイングしてみせたが、安打性はわずか5本。
まだ力を加減しているようで、鋭い当たりは少なかった。
直後に落合監督と立浪兼任コーチからスロー調整の指令。
『怖がっているうちは打つな』と指示されたもよう。
もちろん昨年痛めた左肩が自身も完調でないことを認めている>
「怖くないということはないし(フリー打撃の内容も)全然だめだった。
寒かったので、まだ(肩に)怖さがあった。
監督にダメだしされたので、あしたから、また室内にこもります」

<ただ、きょう20日からは室内打撃で、
特別に打撃投手を用意してもらえることになった。
再び慎重に進めていく方針となったが、明るい表情。
大事なのは開幕を不安なく迎えることだと割り切っている>
「しばらくは室内で(打撃)投手のボールを打つことになりました。
外で打つのは(24日からの)次のクールになりますね。
とにかく振り出しに戻ったわけではないので、焦らずじっくりやっていきます」
中スポ共同通信社スポニチ名古屋

◇落合監督
<屋内練習場でドラフト1位の野本に熱視線。
直接指導は行わなかったものの、マシン打撃をじっくりと観察。
報道陣にはこうはぐらかしたが>
「何でもない」
ニッカン

◆落合福嗣 さん(落合監督の長男)
<就任以来、初めて沖縄キャンプを訪問。
雑誌の取材のために北谷球場へ来たが、監督ノックを見て目を丸くする。
練習後は信子夫人から預かったバレンタイン・チョコを監督に手渡し>
「初めて見たけど、すごい」
ニッカン


◆伊藤準規(ドラフト2位)
<この日、プロ入り後初めてブルペン入り。
立ち投げで直球だけを30球。感触を確かめる程度の投球だったが、
ノーワインドアップからのしなやかなフォームからの球には伸びがあった>
「ブルペンは昨年の10月以来ですね。
バランスだけに気をつけました」

<右肩の張りでキャンプは別メニューでスタート。
キャッチボールもままならなかったが、
その後、コーチらの指導で順調に回復。18歳の挑戦が幕を開ける>
「(プロ生活が)ようやく始まったという感じですね」
中スポ

◆中村2軍捕手コーチ
<伊藤準規の初ブルペンで捕手役を買って出たが>
「まだ力は入れてなかったけど、いい球を投げるよ。高校生なのに」
中スポ

◆稲葉2軍投手コーチ
<伊藤準規のブルペン投球を見守り、高評価>
「大物感があった」

<現役時代に伊藤準規と同じ背番号『18』を背負い、
72年に20勝したコーチは元エースを引き合いに出して>
「今中(慎二氏)を育てたときのように、立ち投げで肩をつくらせていきたい」
中スポ


◆山井大介
<読谷のブルペンで今キャンプ最多となる130球を投げ込む。
セットポジションやクイックも試すなど意欲的な投球。笑顔で話して>
「まだまだ上半身と下半身がバラバラですけど、
だんだん良くなってきました。
いい流れを持続できるように頑張ります。
今年は1年間、1軍で活躍したい」
(中スポ)

◆山本昌
<前日のフリー打撃初登板の影響か、
今までとは違う体の張りがあったが、とりあえずブルペンへ>
『キャンプ疲れも出てきたのか
調子が上がらなくて55球ほどでやめてしまいましたが、
今キャンプ初めてカーブも投げました。
チョロチョロッと、という感じですっぽ抜けばかりでしたが、
カーブはこうして投げ込んでいくと
だんだん前でボールが離せるようになるので、
しつこく投げ続けていくつもりです。
とにかく沖縄にいるうちにシート打撃ぐらい放れるよう、
ペースを上げていかなくちゃね。』

(山本昌公式『2009キャンプ日誌』2月19日より引用)

◆降格(中スポ)
山内岩田がこの日2軍落ちし、読谷球場での練習に合流した)


◇その他の沖縄キャンプの様子は、おなじみ
中日ドラゴンズ 北谷キャンプ 2009』で。
シート打撃のスコア・ログは、こちら
第3クール3日目の動画などは、こちらのリストからチェック。


沖縄キャンプ第3クール3日目
ドラゴンズの話題を集めましたが、
飛び石で練習試合が組まれているこのクール。
この日はゲームがないため、通常の練習メニュー。
北谷では実戦形式、カウント1-1からのシート打撃が行われ、
岩瀬、小笠原、朝倉、久本、中田、吉見、チェンと、
主戦投手が続々と登板しました。

キャンプ中盤ということもあってか、
総じていうと、出来の良くない投手が多かったなと。
わずか9球、1イニングで終わってしまった岩瀬を除く、
先発ローテーションを争う6投手のなかでは、
好投といえたのが、開幕投手候補吉見
3イニング、打者10人に対し29球を投げ、わずかに1安打
ストレートのMAXは140キロとまずまず。
さらにスライダーやフォークも低めに集まり、
唯一の無四球と、相変わらず制球も安定
さらに和田、イ・ビョンギュらから4つの三振を奪うなど、
上々な内容でしたが、本人的には浮かない顔
さらに「たまたまいいところに行った感じ」と、厳しい自己評価。
今季は先発ローテの軸として期待を受ける4年目右腕
もちろん本人もそれをしっかりと自覚
今後への課題を口にするなど、どん欲な姿勢を見せていたようです。


このままいけば開幕も?もともとが完ぺき主義、
また神経質な性格だという吉見
周囲はまずまずと思っていても、
本人の目指すレベルというのは、
より高いものですよね。
逆に慢心で居られても
困りますし、このぐらいがベストかも。
まあ視察した巨人007
「WBCの先発に入れる」
絶賛なのか、イヤミなのか
分からないようなことを言っていますが、、
状態的にはそういうレベルであるのは、確かなのでしょう。
それでも順調というのは何よりですし、
あとは実戦の中で、さらなるレベルアップへ
調整の度合いを高めてくれれば。
今後の実戦登板を楽しみにしたい投手の1人でしょう。


その他の投手陣では、同じく開幕投手候補の中田が、
2イニングを投げ、2安打2奪三振2四球。
本人がいうにストレートが今イチだったとのこと。
「ちょっと疲れも溜まり、相変わらず体は張っとりますが」
先日更新のブログに出ていましたが、疲れのピークなのでしょう。
それでもゼロで抑えていますし、
後は疲れが取れたときにどう仕上がっていくかですね。

また左腕陣は、フォームがバラバラで安定しなかったチェン
制球が定まらず、納得がいかなかった様子の小笠原など
あまりピリッとしなかった様子。
特に小笠原はシート登板前、登板後と
ともにブルペンに入ったようですが、
疲れた中での投球というのも見いだしてほしいものです。

さらに紅白戦の登板以降、試行錯誤が続く朝倉
しかしこの日は持ち味の打たせて取る投球で、
打者10人に対し、2安打1四球無失点。
ただ宝刀・シュートをあえて封印、
ストレートとスライダーで組み立てるなど、
配球面でも何かを試していたようです。
抑えている反面、ボールが高めに抜けるなど
まだ安定感に欠けている部分もあったという背番号14
依然として、もがいてる感も否めませんが、
あと1カ月半の間で、宝刀も混ぜた本来の投球を取り戻せるか。
今後の動向にも注目したいところです。


一方、久々にビョンの話題もあった打者陣からは、
今朝の中スポがブレークの予感?とした岩﨑達郎を。
01年の井端にダブる部分もあるそうですが、
この日のシート打撃でも小笠原、久本を相手に
右に、左にいい味を出していたようですね。
前日の韓国・LG戦でも井端流の粘りを発揮していた背番号46は、
立浪兼任コーチも推しているという今春の成長株とのこと。
井端本人の状態が依然としてはっきりしてこないですし、
追い風を生かして、飛び出してもらいたいものです。

その岩﨑達郎が目標としている二遊間の1人・荒木
こちらの方は、ややペースダウン?
温かい陽気に誘われ、今春初の屋内フリー打撃を行ったものの、
やはり怖さもあるのか、鋭い当たりは少なくスイングも弱め。
首脳陣から早々と『スロー調整』の指令が出たもよう。
荒木本人が目指す実戦復帰は、3月15日ごろとのことですが、
焦らずじっくりやっていってもらえれば。
大事なのは、開幕を不安なく迎えること。
もっとも屋内打撃は引き続き行いますし、まあいけるでしょう。


なおきょう20日は、韓国・サムスンライオンズとの練習試合。
しかし今回は、読谷組の選手が主体となるとのこと。
投手は先発の佐藤充をはじめ、
中里、小林正人、菊地、高島、齊藤、樋口が登板予定。
野手陣もスタメンは、ほとんどが読谷組ばかり。
LG戦では出なかった福田、平田らも名を連ねているようです。

2009年2月19日 (木)

スイッチ藤井左1号でアピール、対外試合第1戦!

ドラゴンズの沖縄キャンプは、第3クール2日目
この日からは、いよいよ対外試合がスタート。
その初戦となった韓国・LGツインズとの練習試合は、
終盤逆転に成功して、6-4と勝利。
スイッチヒッター再転向の藤井淳志が、
左打席での本塁打を含む2安打3打点と活躍を見せました。
またルーキー・野本対外試合初安打をマーク。
その他、浅尾熱投201球、立浪打撃投手200球、
さらに昌VS和田フリー対決など、この日のドラゴンズを。

ドラゴンズトピックス(18日)

◇練習試合 中日-LG
(18日・北谷公園野球場)
TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
L G
中 日 ×
[D本]藤井
[Dバッテリー]
長峰、山内、岩田、赤坂、佐藤亮太、金剛 -
小山、前田、小田

◇練習試合・LGツインズ戦スタメン
1 (中)野本 (4打数1安打)
2 (左)藤井 (4打数2安打3打点)
3 (DH)中川 (3打数1安打)
4 (一)ブランコ (2打数無安打1打点)
5 (三)小池 (2打数無安打)
6 (右)中村一生 (3打数1安打)
7 (二)西川 (3打数無安打)
8 (捕)小山 (2打数1安打)
9 (遊)岩﨑達郎 (3打数1安打)


◇藤井淳志
<今キャンプ初の対外試合となる、
北谷球場での韓国・LGとの練習試合に2番・左翼でフル出場。
今季からスイッチヒッターに再転向したが、
この日は4打数で本塁打を含む2安打3打点の大活躍。
3点を追う5回2死三塁、左打席で、
初球の高め直球を思い切りたたくと、ライナー性の打球は、
追い風に乗って右翼スタンドに突き刺さる2ランに>
「初球ですし、内角を意識して待っていました。
左打席のホームランは久しぶりですね。
違和感なく打席に立てた。ゲームは結果がすべてですから。
たまたまですけど、強い打球が打てている。しっかり振れていた。
右でやってきたことを左でもできるようになってきた。
(左右)両方で打てることが必ずプラスになるはず」

<わずか0.25インチ(約0.6センチ)のこだわりが生んだ一発。
スイッチヒッターに再転向するにあたり、
不慣れな左打席でのバットコントロールを容易にするため、
右打席用の34インチ(約86.3センチ)の白いバットより
0.25インチだけ短い黒いバットを用意。
同僚の新井と同じモデルで、材質はメープル。
今季は打席によって、バットを使い分けるという>
「0.5ンチ(約1.3センチ)変えたら短すぎると思って、
0.25インチにしているんです。
重さは900グラムとか910グラムくらい。
ほんの少しの違いですが、振り抜きやすいんです」

<初めての練習試合。
ずっと守備練習でついていた中堅手ではなく、
2番・左翼手として出場。中堅には1番で新人の野本。
じゃんけんの勝ち負けで、ポジションを決めたという>
「じゃんけんで負けたのだから、仕方ない。何とも思っていません」

<最初の打席は1回無死一塁。カウント2-2から盗塁のサイン。
ストライクがきて打って出たが、右への飛球。
走者は進められなかったが、こう言われ気持ちを楽に>
「ベンチからは、あの場面は盗塁のサインが出ていたのだから、
あの打撃でよかったんだと言われた」

<3回の第2打席、左打席でカウント1-1からの直球に
詰まりながらも、左翼線ギリギリに落とす二塁打。
立浪兼任コーチから学んだ最短距離でバットを出す術を発揮。
この日も約30分間の居残り特打で、左打席ばかりを徹底的に鍛えた>
「以前はバットが外側から出て、打てなかった。
1年目だったら、今よりバットが外から回っていたので、
バットが折れていたと思うんです。上達したと思います」

<1点を追う7回1死一、三塁では、
本職の右打席で強烈なセンター返し。
二塁手の好守に阻まれたものの、当たりは完ぺき。
その間に三塁走者が生還して同点に>
「運が悪かったですけど、この運はシーズンに取っておけばいいんですよ。
一打席一打席、内容がよかったので、納得している」

<もともと両打ち。プロに入って1年間は両打ちだったが、
ここ2年間は右打ちだけに絞り、再び両打ちに戻すことになった。
プロ4年目。野本や平田、英智らと
中堅のレギュラーを争っている中、猛アピールに成功。
右打ちだけでは遠かった定位置。
生き残るだけでは満足できない、もっと大きな目標を掲げて>
「レギュラーをとるため、ですかね。
もうそろそろ戻そうかなと思っていた。
前にもやっていたので戻すだけ。
左で打つことで、見えてくるものがある。
今年は本当に何とかしたいんです」

<朝と夜の1日2回、入浴するのが健康法。
約30分間、マンガやファッション誌を読みながら、
浴槽でじっくり体を温めるのだという。
その効果もあってか、キャンプ後半も元気いっぱい>
「シャワーより疲れが取れるんですよ。
本を読むのが好きなので、じっくり風呂に入れば、
読む時間も取れますしね。
長風呂するのなんて、なんだかOLみたいですけどね」
中スポ中日新聞おおさか報知共同通信社スポニチ名古屋

◇石嶺打撃コーチ
<スイッチ再転向の藤井の成長を証言>
「左打席もよくなっている。
打ち込み量も増やしているし、練習していますからね」
中スポ


◇野本圭(ドラフト1位)
<LGとの練習試合に、1番・中堅でスタメン出場。
プロデビュー戦の初回第1打席で右中間へプロ初安打を放つ。
1ボールの後、2球目の内角球を迷わず振り切った
鮮やかなライナー性の当たりに>
「前回は考えすぎていたけど、きょうは積極的に振れました」

<安打はその1本だけだったが、
初球から積極的に振りにいくらしさを取り戻す。
この日は5打席中、4度の打席でファーストストライクをスイング。
四球も選んで計2度の出塁。1番の役割をこなし、
開幕スタメンに向け、バットでは快調な第一歩を切る>
「1番は出塁するのが仕事ですから。
積極的に振ることができたのはよかったと思う」

<一方、走塁面では課題も残す。
初回1死二塁、中川の打球が快音とともに左翼に伸びていき、
捕球の構えに入ったレフトの動きを見て、
タッチアップのため二塁に帰塁しかける。
だが、左翼手の動きはフェイクプレー。
打球がフェンスに当たったのを見て、
慌てて三塁に進塁したが、本塁には戻れず。
「相手のレフトが捕球動作に入ったので抜けないと思った。
打球を判断しないといけないのに、相手を見てしまったから、
ああいう失敗になってしまいました。あれは僕のミスです」

<例年よりも走塁が重要となってくる今季、
走塁ミスの克服は必須条件となってくる。
試合中には笘篠、川相両コーチから指摘と指導を受けて>
「もう少しセンター方向なら、いけたのかもしれませんね。
打順も(次は)4番だったわけですから…。
日々、課題が見つかっています。一つずつ課題を解決していきたい」
(中スポ、中日新聞おおさか報知ニッカン

◇笘篠外野守備走塁コーチ
<初回の中川の打球について>
「打った瞬間に越えるとわかる打球。
タッチアップと思って戻ったんでしょう」
(中スポ、ニッカン


◆堂上直倫
<6回の守備から、三塁で出場。
6回1死からの最初の打席は初球勝負も捕邪飛。
しかし7回2死一、二塁の第2打席、
結果を恐れることなく、初球のスライダーを振り抜くと
強烈なゴロが三塁手の横を抜け、左前適時打>
「振るしかないですから。
まあ痛烈なサードゴロですけどね。
ただ、いまはいい感じで振れていると思います。
石嶺さん(打撃コーチ)からも秋より良くなっている、と言われました」
(中スポ)

◆中村公治
<同点の7回2死二塁、中川の代打で出場。
勝ち越しとなる左前適時打を放ち>
「内容どうこうじゃない。
まずここ(1軍の北谷)にいないと始まらないですからね」
(中スポ)

◆谷哲也
<8回2死から代打で出場して、左前打を放つ。
謙そんしたが、手応えはつかんで>
「まぐれです」
(中スポ)

◇小山桂司
<8番・捕手で先発出場。
5回無死から中前打で出塁すると、直後に二盗に成功。
移籍後初の対外試合で俊足を見せ、『走れる捕手』をアピール>
「サイン通りに走れました。
捕手の中では走れる方なので、期待に応えていきたい」

<ただ、リード面では反省しきり>
「(2失点の)1回は相手の打者をなめていました」
(中スポ)

◇トニ・ブランコ
<『4番・一塁手』で出場した新外国人は2打数無安打。
1打席目は変化球を引っかけて遊ゴロ、
2打席目は外角の直球を見逃して三振に終わった。
4回で退いた後はすぐに屋内練習場に向かい、約1時間打撃練習>
「今日は相手に失投がなかった。
できるだけ多くの試合に出て慣れていきたい」
中日新聞


◇長峰昌司
<初の対外試合となるLGとの練習試合に先発。
立ち上がり無死一塁から2番打者に被弾し、3番にも中前安打。
どちらも初球の真っすぐ。猛反省して>
「簡単に取りにいきすぎました。
もっと考えて慎重に投げないといけなかった…」

<ただ、ミスはここだけ。
その後は打者9人をパーフェクトで、3イニングを2失点と修正。
新球のチェンジアップも有効に使い、成長した姿を見せる>
「2、3回は持ち味を出せたと思います。
またチャンスがあれば、立ち上がりに気をつけます」
中スポ

◇佐藤亮太
<7回から登板し、2イニングを1安打無失点と好投。
最速135キロと速くはなかったが、投げた26球のほとんどが変化球。
スライダー、チェンジアップ、カーブを駆使し、
打者のタイミングをを外し続ける。
先発の一角を狙っている新婚左腕は、してやったりの笑顔>
「ゴロを打たせてアウトを取ることを心がけました。
結果を出すことを目指していたので良かったです」

<國學院大出の4年目は考え方を変え、結果を出すことに集中>
「去年はコースとか、低めとかを意識しすぎていた。
今年は、打たせてアウトにできればいい、と考えるようになりました」
中スポ

◇赤坂和幸
<2年目右腕が好投。1イニングを1奪三振の3人斬り。
生き残りへ力強くアピール>
「今日は今まで一番良かったと思います。
投球フォームのことなど考えずに投げました。
悪いときはいつもフォームを意識し過ぎているので」
(中スポ)

◇金剛弘樹
<2点リードの9回を1安打無失点、最終回を締める>
「ボクの場合は結果を求めていかないといけない。
もう1年目、2年目の投手ではないので」
(中スポ)

◇岩田慎司(ドラフト5位)
<プロ初の対外試合となったLGとの練習試合で、
1イニングを投げ、1死から風にも乗ったソロ本塁打を浴びて1失点>
「本塁打は内角に厳しくいこうと思った球が甘く入ってしまいました」

<それでも制球もよく、打者4人とも3ボールまで
ならなかっただけに、自信も深めたよう>
「あれ(本塁打されたボール)以外はよかったので、
打たれたことはあまり気にしていません」
(中スポ)

◇山内壮馬
<4回に登板したが、制球に苦しんだ。
1死一塁から連続四球で満塁とすると、
センターへの大きな犠飛で1失点>
「ブルペンでは肩を開かずにと意識しているのですが、
マウンドで悪いほうが出ちゃいました。次は修正します」
(中スポ)

◆大坪監督(名城大学)
<北谷球場を訪れ、教え子の清水昭信と山内を激励。
LG戦をスタンドで観戦、1失点だった山内について>
「きょうは躍動感がなかった。
変化球のコントロールが悪かった。
投手の調子には波があるもの。今年は頑張ってほしいね」

<登板しなかった清水昭信とはグラウンド脇で談笑>
「頑張れよ」
(中スポ)


◇浅尾拓也
<人生最多の投げ込みで先発ローテ入りを猛アピール。
北谷球場でブルペン入りすると、プロはおろか
大学や高校でも経験のない『201球』のピッチング。
スタミナアップを目的にした『2試合分』に及ぶ投げ込み。
午前中にブルペン入りすると、一心不乱に右腕を振り続け、
最後は他の投手陣が引きあげたため落合監督の視線を独占。
直球、スライダー、フォークなどすべての球種を投げ続ける。
指揮官が立ち去ったあとも、打席に打者役の
長谷部コーチを立たせて、ボールカウントを想定。
実戦さながらの鬼気迫る投球を続ける。
『未体験ゾーン』に達した投球後、満足そうに汗をぬぐって>
「アピールしないといけないので。
変化球も交えたのでそんなに疲れませんでした。
ほかの先発投手に比べればボクは全然投げ込みが足りない。
試合と同じように、疲れた中で投げる練習がしたかった。
きょうは調子が悪かったんですが、
先発になったら調子が悪くても試合をつくらないといけないので」

<昨季は岩瀬につなぐセットアッパーを任され、好成績でこたえた。
スタミナにも自信があるようで手応えを口に>
「けがもなく順調にきている」
(中スポ、おおさか報知共同通信社ニッカン

◇落合監督
<浅尾のブルペン投球を辛抱強く見守っていたが、
途中で苦笑いしながら、メーン球場へと去る>
「最後までは付き合ってられないな。向こう(試合)が始まるわ」
(中スポ、ニッカン

◇吉見一起
<夕刻のブルペンに毎日決まって姿を現す。
ランニングメニュー後に、シャドーピッチングに
取り組むのが、今キャンプの日課>
「フォームチェックの意味もありますが、
ボールの軌道を考えてイメージトレーニングしています」

<本来は神経質で完ぺき主義者というが、
昨年は細かく考えるのをやめ、『がむしゃら』にと心に決めた>
「一昨年はそれで失敗した。
結果を出せるはずの調子の時でも、理想を追求して修正していた。
それでかえって悪くしてしまったり…。
(昨年は)ゴロでヒットならOK。フライアウトは失敗、と開き直った」

<開き直った考えで、低めへのコントロールに集中。
そして開幕1軍、シーズン10勝。
ブレークした翌年だからこそ、危機感を隠さない>
「開幕ローテ入りは最低限と思っています。1年では散らない」

<そのために封印していた自身の神経質な部分を一部取り戻すという。
反省したのは昨年7月の不振、右肩痛の影響と言われたが>
「痛めたのは2軍落ちしてからだから関係ないんです」

<実は6月から何かおかしい感覚があったという>
「フォームの歯車がどこかずれていた。
でも、結果的にボールは思ったところにいってたし、勝ってもいた。
『がむしゃらに』って決めていたから修正を考えずに突っ走ったんです」

<外れた小さな歯車を見つけるのは困難だった。
同じ轍は踏まない。そのために今年はズレ始めた歯車に神経質になる。
一昨年と昨年の反省点を足し算して、新境地を見いだす>
「ビデオではセットの位置がずれていた。
でもそこを直してももう戻らない。訳が分からなくなっていた。
(今年は)右足に体重を乗せる感覚とか、
意識するポイントとを決めようと思うんです
(中スポ)

◇森野将彦
<4日ぶりに打撃練習を再開。
屋内練習場で約30分間、黙々と打ち込む。
第2クール最終日に打撃練習を取り止め、
この日もノックを受けるなど、問題はないよう>
「やっと打てましたね。
状態? よかったですよ。問題はないです」
(中スポ)

◇荒木雅博
<屋内練習場でブランコの打撃を指導。
午後、練習試合から引き揚げて屋内特打にいそしむ
ブランコの隣でマシン打撃。10分ほどで手を止めると、
通訳を介して体重移動の仕方などをアドバイス。
自身も30分ほど打ち込むと、ボールを片付けながらこう話す>
「試合になったら考えすぎないほうがいい」

<屋内練習場で、今季初のフリー打撃を行い、
『立浪打撃投手』の投げる球を約30分間、打ち込む。
途中には左打席に立つように指示されると、
今キャンプ挑戦しているスイッチを師匠がじっくりチェック>
「めちゃめちゃ緊張しました。でも気持ちよかったです」
(中スポ)

◇立浪和義兼任コーチ
<午前中、屋内練習場で荒木を見かけるとこう言う。
今季初のフリー打撃となった荒木に対し、約30分200球。
左肩からの復活を目指す後輩のために投げ続ける>
「オレが投げるよ」

<実は予告通りの打撃投手。
昨年末から開始したキャッチボール。
代打専門なら投げる必要がないが、
教え子の状態をチェックする意味の打撃投手だった。
その後も練習試合後に特打した堂上兄弟や野本に
アドバイスを送るなど、コーチとしては大忙しの一日に>
「今年は(打撃投手として)投げるから。
打撃フォームをチェックするのは、
横から見るのと投手側から見るのがいい。
マシンを打つくらいなら人の球を打った方がいいでしょ。
これからも協力していくよ」
(中スポ)


◆山本昌
<読谷球場で今季初めて打撃投手に登板。
屋外での打撃練習のために読谷を訪れていた
和田を相手に約10分間で48球。
低めに丁寧に集めてサク越えを一本も許さず、内容も上々だった。
順調な仕上がりをアピールし、充実感たっぷりにコメント>
「いい日があったら(入りたい)と前から思っていたし、
バッター(と正対するの)とブルペンとは違うからね」

<朝、宿舎から球場まで約2キロの道のりは曇り空。
肌寒く、一時は細かい雨も降った。歩きながらこう話していたが>
「(打撃投手の登板は)ないと思うよ」

<ところが球場に着いてからは天候はみるみる好転。
自身のブルペン入りと、和田の打撃練習の時間が一致。
朝のウオーミングアップで和田に声をかけて>
「投げたいんだけどいいかい?」

<和田のバットが止まると、
マウンドからは大きな声で周囲にアピールして>
「今のは絶対に(ストライクコースに)入ってる」

<9球を見送った和田にこう声をかけ>
「ボール球が多くてごめんな」

<200勝左腕は確実に調整ピッチを上げてきている>
「順調かって? 見た通りですよ」
(山本昌公式『2009キャンプ日誌』2月18日、中スポスポニチ名古屋

◇和田一浩
<この日は屋外での打撃練習のために読谷を訪れたが、
フリー打撃初登板の山本昌と48球の真剣勝負。
39スイングし、安打性の当たりは左右ほぼ均等に13本。
サク越えは一本も許さなかった大ベテランに
敬意を表して、状態の良さを口に>
「ボールといってもすべて低めに決まって、
すっぽ抜けたボール球はありませんでした。
球持ちとかキレがよかったし、調整も順調そうですね」
中スポスポニチ名古屋


◇その他の沖縄キャンプの様子は、おなじみ
中日ドラゴンズ 北谷キャンプ 2009』で。
LGツインズとの練習試合のスコア・ログは、こちら
練習試合の動画などは、こちらのリストからチェック。


沖縄キャンプ第3クール2日目、
北谷球場では、今季初の対外試合となる
韓国・LGツインズとの練習試合が行われ、
1点ビハインドで迎えた7回ウラ、1死一、三塁から
相手のタイムリーエラーにより、4-4の同点に追いつくと、
なおも2死二塁のチャンスで、
代打・中村公治がレフト前への勝ち越しタイムリー。
さらに新井が四球を選び、2死一、二塁から、
途中出場の堂上直倫三遊間突破のタイムリーで、さらに1点追加。
この2点のリードを佐藤亮太、金剛と繋ぎ、守りきっての逆転勝利
2009年最初のゲーム白星で飾ることとなりました。

北谷組の若手選手を中心に、
途中からは読谷組の野手陣も加わったこのLG戦
初回いきなり2点を奪われ、その後じわじわと追加点。
その一方でなかなか点を奪えぬ展開でしたが、
後半うまく畳みかけて、逆転することができましたね。
まだ結果に一喜一憂する時期ではないというものの、
幸先良く勝てたことは、やっぱりうれしく思います。

このゲーム最も目立っていたと言えるのが、
『2番・レフト』でスタメン出場した藤井
この日は、1本塁打を含む2安打3打点の大活躍。
相手が右投手ということもあって、再転向中の左打席で登場すると、
1-4で迎えた5回ウラ、2死三塁での第3打席、
初球、高めストレートを強振すると、打球はまさに打った瞬間
弾丸ライナーでライトスタンドに突き刺さる2ランホームラン!
積極的に振り抜けた一撃は、左打席からということもあり、
本人的にも大きな価値となったもよう。

ただ藤井本人がそれ以上に「うれしかった」と話したのが、
3回の第2打席のレフト線へのツーベース
内へのストレートをうまく押っつけ、
詰まりながらも逆方向に持って行った一打でしたが、
これこそが、上達した証とのこと。
うまくバットが出せた内容に加え、結果も伴ったことが、
それが次の打席の2ランにも繋がったそうです。


左で振り抜いた!昨秋のドミニカ・ウィンターリーグで
ポジティブ思考となり、
オフからはスイッチヒッターに再転向。
このキャンプでも立浪兼任コーチ
熱血指導を受けながら、
チャンスを掴むべく、
左打席で振り続けている背番号4
まさしく必死に振り込んできた
成果ともいえる一発が、
対外試合の初戦で
いきなり結果が出たことは、
自身にとっても、
とても大きな自信となったのでしょうね。
右ではパワフルな本塁打を放ったこともある藤井ですが、
「左でもできるようになってきた」ことに手応えも得たはず。
まあまだ1試合だけとはいえ、自信を付けていくことは、
今後へのプラスと同時に、首脳陣へのアピールとなります。
もともと守備、走塁には定評があり、
あとは打撃と言われてきた社会人出身の4年目。
空いているセンターの有力候補でもありますし、
今後も良い感じで、花開いてほしいものですね。
左打席にもメドが立ち、まずは最初のアピールに成功した藤井
さらにしっかり振り込んで、結果を積み重ねてほしいと思います。


一方、その藤井の直接のライバルといえるのが、
『1番・中堅』でスタメン出場を果たしたルーキー・野本圭
1、2番を組んだものの、センター野本で、レフトが藤井
これが現時点での首脳陣の評価なのかと思ったら、
実際はじゃんけんで決まったようですね。
それはされおき、即戦力ルーキーの初の対外試合は、
うれしさ半分、悔しさ半分という結果に。
まずうれしかった面は、初回の第1打席。
カウント0-1からの2球目、内へのストレートを
積極的に叩くと、打球は右中間へと落ちるクリーンヒット
初の実戦となった紅白戦では、無安打3三振に終わりましたが、
対外試合の初打席では、見事な一打となりました。

ところがその喜びもあっという間、
今回は走塁面で、やらかしてしまったようで…。
1死一塁からワイルドピッチにより、二塁へ進むと、
3番・中川の当たりは、レフトへと大きな伸びていく飛球。
ところが打球ではなく、レフトの動きを追ってしまった野本
しかもそのレフトが捕球しようとする
フェイクプレーをかましたことが拍車をかけた様子。
これにまんまとひっかかり、帰塁してしまった野本
フェンス直撃の当たりにもかかわらず、生還できずに三塁止まり
痛い走塁ミスを犯してしまい、試合中に指導を受けていたようです。


せっかくのルーキーの対外試合初安打
しかしその後の走塁で、それがすべてパー!
しかも持ち上げ上手の中スポにさえ、辛口で書かれる始末。
緊張していたのかどうか、そこまではわかりませんが、
1つのプレーが流れを変えるプロの世界
野本くん良い経験をさせてもらいましたね。
ただその中スポにもありましたが、
練習試合の中でそれが経験できたのは、ほんとに救い
ファンも含め周囲から「即戦力」という目で見られていますが、
まだまだルーキーであるのは、紛れもない事実。
藤井を始めとしたライバルとの争いは、続いていきますが、
ひとつひとつもらった課題を克服していくことが大事。
ハーフ&ハーフの初戦を糧に、成長していってほしいです。


その他の若竜も、自分らしさを出していたようですね。
3番・DHに抜てきされた中川は、いきなり快音。
初回にレフトフェンス直撃の見事なツーベースを放つと、
同じく好調の岩﨑達郎は、5回の第2打席、
ヒットで出て、二盗に成功した小山を進めるべく、
粘った末に、何とか右に持って行っての一ゴロ進塁打
自らの役割をしっかり果たすと、
続く7回の打席でも叩きつけての三塁内野安打
得点への口火となる渋い打撃を見せました。

さらに事前には予告がなかった
読谷組の野手が、ゲーム後半から続々と登場
ドラフト3位の岩﨑恭平も初出場を果たしたようで(二ゴロ)。
しかも同点に追いつき、さらにチャンスの場面で
代打で登場した中村公治が、勝ち越しタイムリーを放つと、
途中出場の堂上直倫も続き、初球を積極的に振り抜いてのタイムリー
ケガ人以外では入れ替えが行われない今春ですが、
「オレたちもいるぞ!」とアピールに成功しました。


一方の投手陣ですが、こちらも悲喜こもごも
とりあえず良かったといえるのは、
立ち上がりいきなり2ランを喰らうなど捕まったものの、
その後立ち直って、2回3回を三者凡退に切った先発・長峰と、
実質勝ち投手となった5番手の佐藤亮太
2イニング1安打無失点の亮太は、今季「吉見思考」で臨むようですね。
その反面、ホロ苦となったのが、
変化球の制球が悪く、ボール先行の苦しい投球となった2番手・山内と、
ストレートが走っていない感の3番手のルーキー・岩田
紅白戦に続き、この日も被弾した岩田は、
残念ながら、2軍落ちとなってしまったようです。

フェンスギリギリではあったようですが、
甘く入ったストレートを叩かれ、
またしても一発を浴びてしまった岩田
まあ先日も杉下臨時コーチが話していましたが、
やはりストレートあっての変化球
ルーキー唯一の北谷組投手でしたが、ひとまずやり直し
それでも期待の大きな右腕ですから、課題を克服すべく、
今後もしっかり投げ込み、この先の再合流を願いたいです。

2009年2月18日 (水)

谷繁合流と一塁候補に落合指導、第3クール突入。

ドラゴンズの沖縄キャンプは、第3クールに突入。
対外試合も組まれ、競争も本格化するクールですが、
その初日、腰痛のため別メニュー調整を続けていた
正捕手・谷繁元信が通常メニューをこなし、
元気な姿を披露。周囲の不安を一掃させました。
一方、一塁レギュラー候補ブランコ新井に対し、
落合監督が攻守に直接指導
今ひとつ精彩を欠く2人に、指揮官自らのメスを入れたもよう。
その他練習試合に向けてなど、この日のドラゴンズの話題を。

ドラゴンズトピックス(17日)

◇谷繁元信
<沖縄春季キャンプ第3クール初日、
今キャンプ初となる通常メニューで練習し、すべて消化。
前クールまではリハビリ中の腰の影響もあって
別メニューだったが、順調に回復。
フリー打撃で快音を響かせるなど、
周囲の不安の声を打ち消し、正捕手が元気な姿を披露>
「すんなり入っていけたね。
いままでは自分でしっかり調整しろということ。
このクールから戻るのは予定通りだったからね。
心配している人もいるようですが、自分の中ではすごく順調ですよ」

<これまでとの違いは屋外でのフリー打撃。
第2クール最終日にこそ『飛び入り参加』したが、
この日は和田、イ・ビョンギュらの主力組で登場。
最初は感触を確かめ、途中から本気モードに入ると左翼にサク越え>
「今季第1号!打っちゃったね」

<叫んだ直後に再びサク越えすると、こうおどける。
結局、この日は62スイングで2本のサク越え。
その後も屋内練習場でマシンを相手に打ち込んだ>
「第2号!」

<プロ21年目の今キャンプ。別メニューでスタートしたが、
現時点で不安があるわけではなく開幕から逆算しての調整。
この日は通常メニュー消化後に肩づくりの一環として
居残り特打の打撃投手を務めたほど>
「腰? よくなっているよ」

<さらに課題を克服するための準備も整える。
この日使ったバットの長さは5インチ(約88.90センチ)。
34インチが一般的な球界では、珍しい長さだが、
実はこれは井端がキャンプ用にメーカーに発注した練習用バット。
長いバットを使いこなすには、無駄のないスイングが求められる。
試合用バットは33.5インチ(85.09センチ)。
わずか約4センチの長さが今年の打撃を変える>
「バットコントロールがよくなるからね。まあ、しっかり練習していきますよ」
中スポ共同通信社ニッカン

◇荒木雅博
<痛めた左肩のリハビリを行っているが、
この日午後、室内練習場で1時間の特打を敢行。
片手と両手のティー打撃を計30分こなした後、
右打席で直球のマシンを約30分打ち込む。明るい表情で>
「段階的に強く振れるようになってきた。
屋外? 今日は少し寒いから中でやっただけだよ」
(中スポ)


◇トニ・ブランコ
<落合監督から今キャンプ初めての打撃指導を受ける。
詰まった当たりが多かったフリー打撃の終盤、
ケージ横で見守っていた指揮官が動くと、
まずはスイングの見本をみせ、左足のステップの仕方を実践。
続いて自らの右の太もも付け根を
右手のひらでパンパンたたきながらアドバイス。
すると直後に左中間の場外に消える140メートルの特大アーチ。
的確な助言に助っ人も頭を下げて>
「(監督には)右足に体重を残して打つように言われた。
残っていないと泳いでしまうからね。
確かに疲れていたこともあって、
体重が残っていなかったかもしれないと言われて気付いたよ」

<さらに和田、荒木、森野、小池とともに
サブグラウンドでノックを受けた後には、
近い距離に下から投げるトスについて直々に指導を受ける。
ベースカバーに入る投手へのトスなど、
試合中に起こる可能性が高いプレーだけに>
「(トスの時に)手首を使わずに投げろ、と言われた。
これまでは手首を使って投げていたからね。
(監督の指導は)とても分かりやすいし、
これからもいろいろ教えてもらえればありがたいね」

<三冠王エキス注入で自らを取り戻すと、先に目を向ける。
きょう18日からは練習試合が始まるが、意欲的に>
「まだ聞いてはいないけれど、
自分では(18日のLGとの練習試合に)出たいと思っている。
試合に出るかどうかはオレの決めることじゃないけど、
とにかく早く出たいね、
少しでも多くゲームに出て慣れていきたいんだ」
中スポおおさか報知共同通信社スポニチ名古屋


◇新井良太
<キャンプ第3クール初日、読谷から派遣された
守りの達人・渡邉育成コーチから一塁守備の指導を受ける。
マニュアルにも書ききれない一塁手の繊細な動き。
レッスン後はさらに落合監督、渡邉コーチとともに
部屋にこもり、一塁守備の奥義を語り合ったよう>
「同じカットマンに入るにしても、
打者走者の触塁を確かめてからいく。そんなケースもあります。
一目散にいけばいいってもんでもない。
そこらへんのタイミングですね。早いとか、遅いとか…。
走者二塁でバント。でも、プッシュもあり得ます。
ボクのように全力で前へいったら、そこに対応できない。
カットに行くのも、早けりゃいいってもんでもないことがよくわかりました」

<さらに居残り特打でも立浪兼任コーチに
左足を大きく上げてから打つように指示を受けると、
ケージ裏から見つめていた落合監督も加わっての直接指導。
何度も左足を上げるポーズで手本を示し、
時にはグリップを腰の位置まで下げる動作も見せた指揮官。
約30分の予定時間後も、三輪ブルペン捕手の投げる球を30分打ち込んで>
「監督には、タイミングをとるためにアクセントを入れるように言われた」

<もちろん足を大きく上げるのは、調整のためで、
追加の30分は小さく上げる本来のフォームで。約1時間の特打に>
「バテないようにはなりましたね。あとは技術をしっかりやることです」
中スポ

◇立浪和義兼任コーチ
<アップを終えて向かった先は投手陣が投げ込むブルペン。
まずは吉見の投球中に打席に立つと、今度は小笠原へ。
先発候補の生きた球にタイミングを合わせ、軌道を確認。
さらにチェンの投球を見届けて、ブルペンを後に。
きょう18日から始まる実戦を見据えて>
「目を慣らそうと思ってね。じっくり見てきましたよ。
こうやって目を慣らしといて、
(実戦で打席に)入った時にすぐいけるようにね」

<また居残り特打の新井に
左足を大きく上げてから打つように指示>
「上半身と下半身がバラバラだったので、合わせるために」
(中スポ、ニッカン

◇野本圭(ドラフト1位)
<きょう18日の韓国・LGとの練習試合に中堅で先発予定。
今キャンプ初の対外試合で大アピールを狙う>
「何とかここまでケガせずにやってこられました」
スポニチ名古屋


◇吉見一起
<この日はブルペンで93球を放ったが、
杉下臨時コーチとともに見守っていた落合監督から
『ひじが下がっている』とフォームに注文が入り、即座に修正>
「どこかにずれがあったと思う。
下半身が使えていないという感じでした」
(中スポ)

◇チェン・ウェイン
<練習終了後、ブルペンに再度入って
捕手を立たせたまま30分、軽めの投球を繰り返す。
順調にキャンプを消化するコツが、
その日の課題をその日のうちに消化することのよう>
「上半身と下半身の連動に気をつけた」
(中スポ)

◇久本祐一
<ブルペンで約70球を投げた。
順調に投げ込みを続けており、この日も満足そう>
「(今キャンプでは)2日間で400球を投げたこともある。
もう(昨年痛めた)ひじを気にせずに投げられている」

<実戦登板の予定は決まっていないが自信を回復したよう>
「変化球も心配ない」
(中スポ)

◇金剛弘樹
<きょう18日の練習試合・韓国LG戦に登板予定。
ブルペンで必死にフォークの調整。実戦をしっかり意識して>
「フォークは追い込んでから投げるボールなので、失敗したらもったいない」
(中スポ)

◇山内壮馬
<きょう18日に北谷球場で行われる
今キャンプ初の対外試合、韓国・LG戦に登板予定。
この日はすべての練習メニュー終了後、ブルペンに戻って
近藤投手コーチを相手にピッチングを再開。
軽めに投げながら、フォームの隅々まで綿密にチェック。
キャンプに入ってから連日行っているマンツーマンでの『居残り特訓』。
長いときでは30分以上、納得できるまで投げ続けるという>
「真っすぐを投げるときの『指のかかり』を意識しています。
だいぶ良くなってきたという感触はあります」

<8日の紅白戦では1イニングを2安打1失点と不本意な結果。
若手にとっては本格的な『サバイバルマッチ』の幕開け。
強い覚悟でマウンドに登る>
「自分のピッチングをアピールしたい」

<また験がいい『勝利の使者』もやって来た。
両親が息子の勇姿を見守りに沖縄を訪れている。
2人ともLG戦を観戦する予定だけに、とても心強い>
「名城大のときから親が見ている試合ではずっと調子が良かった。
負けた記憶があまりないんです」

<最初の『関所』を前に、静かに燃えて>
「練習してきた真っすぐを試合で出したい。
内容のあるピッチングをします」
中スポ

◇岩田慎司(ドラフト5位)
<ルーキーにとっても、LG戦が正念場となりそう。
8日の紅白戦では1イニングで2失点。
今回の結果次第では2軍落ちの危機にさらされる。
今度こそ技巧派右腕の真価を見せたい>
「紅白戦ではフォームがバラバラでしたが、今はだいぶまとまってきました」
(中スポ)


◆高島祥平(ドラフト4位)
<20日の練習試合・サムスン戦(北谷)で
対外試合デビューすることがこの日、明らかに。
落合監督の目の前での投球はブルペンを含めて初めて。
読谷組の投手数人による1日限定の『出張』であり、
自分だけが抜てきされたというわけではないが、
指揮官のメガネにかなえば、そのまま1軍に昇格する可能性もある。
読谷組で蓄えてきた実力を、御前登板で発揮する。
高卒新人ではただ1人の登板を楽しみにしているよう>
「スピードと切れをアピールしたい。
真っすぐだけではダメなので、変化球もアピールしたいですね」
中スポ

◇森バッテリーチーフコーチ
<練習試合の登板投手について>
「20日(サムスン戦)は下(2軍)の選手たちに投げさせる」
中スポ

◇杉下臨時投手コーチ
<高島への御前登板の知らせはフォークの神様から>
「2軍の首脳陣の評判もいいし、
高島には『20日に見られるのを楽しみにしている』と伝えたんだよ」
中スポ

◆福田永将
<キャンプ初日に右太もも裏を痛めて
2軍落ちしたが、この日初めて居残り特打を行う。
強いスイングで約1時間。フォローの風にも助けられ、
5スイング連続でサク越えする場面も。意欲的に話して>
「下半身の使い方を意識した。
もうケガは問題ありません。筋力も戻っていると思います。
あとは実戦でアピールしたいですね」
(中スポ)

◆小林正人
<この日の読谷の最低気温は14度で、風も強かった。
ドラ番記者も今キャンプで最も寒く感じたそうだが>
「体感は10度以下だと思う」
(中スポ<ドラ番記者>

◆佐藤充
<逆ブルペンで約30球投げた後に、ブルペンで88球。
北谷での練習試合登板も予想されるだけに、ペースを一気に上げるつもり>
「第2クールでは少し疲れもあって調子が出ないときもあったが、
きょうの最後はいい感じで投げられた。
これから実戦が始まるので投げられるところをしっかりアピールしたい」
(中スポ)

◆山本昌
<キャンプ始まって以来の寒い一日になったが、
キャッチボール、ゴロ捕と通常メニューをこなす。
調整は順調、しかし心待ちは昨年と違う>
「昨年は最後の年と思ってフォームを全部つくり替えた。
今年はそんなせっぱ詰まった感覚がない。
楽というのではなくて、今年は昨年やったことと同じことをやればいい。
次の目標? 好きでやっているのだから、
特別モチベーションを維持するためのものはないよ。
(200勝を)達成の後も普通に勝っていたから、
あえて言わないようにしていたんだ」

<一投一打が生活に直結するプロの世界で
『好きだから』と言い切れる。士気向上にこれ以上の理由はない。
心に余裕を持って臨むシーズン、数ある趣味の1つ、競馬に例えて>
「4コーナーを回ったところなのは間違いない。
あとは走っているのが(直線の短い)中京競馬場なのか、(長い)東京なのか。
(直線では世界有数の)ロンシャン? 50歳を超えちゃうよ」
(中スポ、山本昌公式『2009キャンプ日誌』2月17日)


◇選手の写真入りカラーチケット 予約抽選受付開始!!(公式サイト)
e+(イープラス)のプレオーダーで
昨年のLive!Dragons!で使用された
荒木写真入りカラーデザインチケットでの申し込みが可能に。
4月29日、30日の東京ヤクルト戦(ナゴヤドーム)の
内野S、A、B(いずれも三塁側)席のチケット限定。
期間限定の受付で、荒木の写真入りチケットは今回限り。
次回は5月の試合を予定。詳しくは、こちら


2月も折り返しを過ぎ、キャンプも残り半分
この日から第3クールに入った沖縄キャンプですが、
ようやくこの時期通常の天候ともいえる『曇り、19℃』。
それでもずっと好天の中で過ごしてきた
ナインにとっては、少々肌寒い一日となったようです。

前クール最終日に故障?により早退。
そのまま2軍落ちとなった澤井に代わっての昇格は、なし。
6日間のうち、3つの練習試合が組まれているこの第3クール
いよいよ『競争』が本格的に始まるといった様相ですが、
この日大きく目立っていたのは、ようやく復帰してきた正捕手。
ご存じ竜の扇の要・谷繁元信全体練習に合流
フリー打撃では快音を響かせるなど、元気な姿を披露したもよう。

オフに手術してリハビリ中という腰の影響もあり、
第1、2クールと完全別メニュー調整を続けていた谷繁
一時は開幕にも間に合わないのではと
不安視されていましたが、それを一掃。
本人によると、このクールからの合流は
当初からの予定通りだったとのこと。
首脳陣からは「自分でしっかり調整するように」と伝えられ、
徐々にペースアップしてきたこともあって、
焦りの色もなく、ここまでは「自分の中ではすごく順調」とのこと。
守り勝つ野球でV奪回を目指すチームにとっては、
司令塔ともいえる谷繁は、絶対不可欠のピース。
本格的にキャンプインを果たした今後は、
16年連続開幕スタメンマスクに向け、仕上げていく構えのようです。


育成の加藤じゃないよ。今朝の中スポ1面、
東京中日では裏1面でしたが、
屋内で長尺バット
振り込む谷繁の姿を見て、
まずはホッとしましたね。
左肩リハビリ中の荒木
右目違和感により離脱の井端とともに、
開幕出場が不安視されていただけに、
この本格復帰はチームにとっては、大きいのではないでしょうか。
まだ完全にフル出場できる体力はないとはいえども、
これからの1カ月半で、自らのペースで
しっかり状態を上げていってくれれば、問題はないでしょう。
現状では小田、前田、小山といった選手が
ポスト谷繁の座を争ってはいますが、
やはり正捕手と言うには、正直まだまだ及ばぬというところ。
プロ21年目を迎えた今季、ケガをした昨季の雪辱を期し、
まだまだやれるというところを見せたいという部分もあるでしょう。
これまでは別メニューということもあって、
静かに炎を燃やしていたと思いますが、
表舞台に復帰してくることにより、よりチームも活性化するのでは。
もちろん今季もナイスリードで、伸び盛りの投手陣を引っ張ってもらいたい。
そして打撃の方でもチャンスでの巧打に期待したいところ。
まだ復帰間もないだけに、過度の期待は避けておきますが、
しっかりと準備を重ね、4月3日を迎えてほしいと願います。


その他の話題としては『一塁候補』
落合監督による直接指導がなされたそようですね。
その候補というのは、ブランコ新井
「ポスト・ウッズ」としても期待されている長距離砲の2人ですが、
現状としては、ともに今イチといえる状態。
まさに迷宮にはまってしまったという感もあったりもしますが、
いくら何でも、このままではいけない。
キャンプも後半に差し掛かったということで、
指揮官自らが手をさしのべ、育成に本腰を入れ始める形となりました。

まずは、悩める新外国人のブランコに対しては、
フリー打撃の終盤に、スイングの手本を見せ、
体重移動などについてのアドバイス。
初のオレ流指導の効果は、てきめんだったようで、
直後に推定140メートルという特大場外弾も出た様子。
また及第点と言われる守備についても、ノックの後、
監督直々にトスの見本を示す熱の入れようだったとのこと。

一方、一連の動きがやや硬く
ある意味『融通』がきかない新井に対しては、
特命によって読谷から派遣された我らが渡邉育成コーチによって、
一塁守備においての様々な『奥義』が伝授された様子。
その後も落合監督も交えた談義もあったようで、
先日のカミナリに続き、本格的にメスが入った感が。
さらに打撃に関しても、恒例の立浪兼任コーチに加え、
指揮官自ら手本を示しての熱血指導があったようです。


今年の北谷キャンプでは、有事に備え、
外野手の和田小池にも準備させている一塁ですが、
レギュラーとしての本命は、
やはりこのブランコ新井となってきそう。
ただこの2人がそろそろしっかりしないと、
内野陣自体も落ち着いてこないというのも事実。
そのためにも、指揮官から直接指導されたことを
しっかり理解し、体に染みこませ、
一刻も早く迷宮から抜け出してくれることを願いたいところ。

きょうの午後からは、韓国・LGの練習試合が行われ、
『4番・一塁』として、ブランコが先発起用されたようですが、
ぜひとも変身ぶりを発揮して、
「一塁を制するのはオレだ!」とアピールしてくれればと。
まだまだ先が見えないレギュラー争いではありますが、
両選手が、ともに成長してくれることを期待しています。

2009年2月17日 (火)

落合監督キャンプ前半総括と高橋佐藤亮太結婚。

ドラゴンズはこの日、沖縄キャンプ2度目の休日
主力選手の多くは立浪主催のゴルフコンペに参加したもよう。
一方、今朝の中日新聞に落合監督へのインタビューが。
前半を終えた今年のキャンプを振り返るとともに
実戦が増えていく今後への構想を語りました。
その他、先発ローテ5人制、浅尾速球王対談、
若手左腕が結婚を発表など、この日のドラゴンズの話題を。

ドラゴンズトピックス(16日)

◇落合監督
<中日新聞『キャンプ前半終了、落合監督に聞く』より。
以下一問一答、沖縄キャンプの前半が終わった。
状況を設定した打撃など、より実戦向きの練習が多い>
「今、このチームに何が必要なのかということ。
これまでとはメンバーが変わる。
今までは実戦を積まなければいけないメンバーではなかった。
これからは全員が状況を考えて
プレーしなければいけないということを要求される」

<昨年のように個々の選手に任せることができない>
「大砲が10門も20門もあるわけじゃない。
大砲はゼロとして考えれば、
今までのような野球というわけにはいかない。
サインを見る練習も必要。
間違えるやつもいる。それも今なら許される。
何かとっかかりを見つけながら、
問題を一個ずつつぶしていかなくてはいけない。
今、井端がいない。いなくてもいいように選手をつくっていく」

<監督の見方も変わった>
「メンバーが変わる、ポジションが変わる中では時間が必要になる。
間違いが起きると想定した通りの間違いを起こす。
こういう選手をある程度、見てあげなきゃいけない。
総合力で判断するのではなく、多少の欠点には目をつぶり、
その欠点を補う選手を見つける。これが今年の戦い」

<実戦では問題が分かりやすい>
「それで覚えてくれりゃそれでいい。
一回で直る選手もいれば、何回言っても直らない選手もいる。
それで駄目とはいえない。その判断はできない。
なぜならチームが変わるから。
ポジションが変わらないのは和田とイ・ビョンギュだけ。
あとはみんな変わる。だから確認作業がいる。
それが許されるのはオープン戦まで。
これは昨年の反省点でもある。昨年のやり方と違って当然」

<毎年、チーム状況は違ってくる>
「言い回しが変わっただけで、就任した2004年に戻った。
この選手の特徴は何か。メンバーの中で何がたけているのか。
それだけではレギュラーは取れない。
下手な部分を練習し、平均点まで持っていけるのか。
今現在、そういう選手はいない」

<投手もメンバーが変わる>
「決まっているのは岩瀬だけ。
そのうち練習試合が始まるから、
落ちていく選手をどうやって戦力にするのか、
上がってくる選手をどう維持させるか、それがこちらの仕事になる」

<和田、小池が内野守備の練習をしている。これもチームが変わる一環>
「これは短期的なもの。この1試合、2試合が限定。
最終的に守備に就かなくてはいけないときを想定して準備させている。
非常事態に備えるため。
実際に試合で和田は一塁を守ったことはあるし、
小池も一、三塁に入った経験がある。
そのポジションでレギュラーを取るなんてあり得ない。
これでまた新しい流れが出てくる可能性もある。
ほかの選手が刺激を受ける」

<昨年、左肩を痛めた荒木と腰を痛めた谷繁がずっと別メニュー>
「2人とも開幕には間に合わないかなと思っていた。
思った以上に動けている。最悪のシナリオより体の状態はよくなっている」

<キャンプ中の練習試合も多い>
「沖縄でのオープン戦2試合は若手主体で臨む。
若手のために練習試合と地元でのオープン戦をたくさん組んだ。
欠点が大きすぎればレギュラーは取れないが、
守備、代走、代打などで1軍の試合に出場できる。
こういった経験をしながら将来のレギュラーを狙うという階段を上る。
その芽は摘んではいけない」
中日新聞東京新聞


◇森バッテリーチーフコーチ
<第3クールから実戦が加わり、
『開幕投手ダービー』がいよいよスタート。
複数の有力候補がひしめく状況にうれしい悲鳴>
「今年は難しいな。
将来を考えたらマサ(山本昌)はないかもしれないけど、
若い元気なヤツがいっぱいいるからな」

<また今季、定石より1人少ない5人で
先発ローテーションを回す方針であることを明らかに。
狙いの1つは中継ぎ陣を充実させて守護神・岩瀬の負担を減らすこと。
1軍投手陣は12人前後が登録される見込み。
先発枠を『5』とすることで中継ぎ枠を1つ増やし、
岩瀬を温存する試合を増やす狙い>
「5人で1年を乗り切るという意味じゃないが、今年は5人で回す」

<もう1つの狙いは『ポスト川上』の育成。
候補はいるが絶対的存在はいないだけに、
数多く投げさせ、シビアな場面を経験させることでエースを作る。
馬力のある若手が多く、中5日、中4日の起用に
十分耐えられるという読みもあるよう。
さらに週ごとにローテのパターンが変わり、
だれが先発するか予想が難しくするなど、他球団を惑わす効果もある>
「今のチームにエースがいるか?」
スポニチ名古屋ニッカン

◇吉見一起
<森コーチが今季の『先発5人制』を明らかにしたが>
「6が5になるのはでかいけど、自分のピッチングをするだけ。
オープン戦で結果を出していけばいいこと」
ニッカン

◇中田賢一
<吉見、チェン、朝倉らとともに『開幕投手ダービー』にエントリー。
チームの顔となるだけに大目標には違いない>
「まったく意識していません。みんなもそうでしょう」

<また『先発5人制』については>
「エースの自覚? やるべきことをやっていくことだけです」
スポニチ名古屋ニッカン


◇小笠原孝
<絶対的エースの離脱がもたらす影響は例年になく大きいが、
ただ1人、同じ局面を経験済み。明治大時代のこと。
チームを抜けた柱も同じ、川上(現・ブレーブス)その人。
チーム内に生まれた危機感を懐かしく思い出す>
「残された自分たちが自覚を持って
戦わなきゃならないという気持ちがありました」

<98年春季リーグ、最上級生となったが、
木塚(現・横浜)らとともに投手陣の柱として活躍し、リーグ優勝。
充実感もつかの間、その存在の偉大さも再認識させられた>
「でも、大学選手権では初戦負け。悔しい思いとした」

<11年を経て、川上は再びチームを『卒業』。
言葉は控えめでも、今季にかける意気込みは強い>
「あの時(大学4年の春)と同じような思いを今、感じています。
もちろんチーム内の競争は毎年同じ。いつも挑戦者の気持ちで臨みます」

<今キャンプでは『完投能力の向上』をテーマに掲げ、
早くから調整ピッチを上げているが、心強いアイテムがある。
大学4年から記し続けてきた野球ノート。
A4判の大学ノートに少しずつ綴った日記は10冊に迫ろうとしている。
昨年まで全体練習でのキャッチボールの相手は決まって川上だった。
そこで交わした会話がそこかしこに記されている。
先輩と交わした10年分の会話が11年前と同じ危機を乗り越えさせてくれる>
「川上さんは大学時代から自分を見てくれていた。
アドバイスも頂いて、何度も悩みを解決してくれました。
もう直接アドバイスをもらうことはできない。
でもノートの中の川上さんの言葉が教えてくれると思います」
(中スポ)


◇高橋聡文
<セットアッパーとしてさらなる飛躍を期す8年目左腕が、
富田静香さん(福岡市在住、家事手伝い)と結婚。
沖縄入り直前の1月下旬に婚姻届を提出。
3月から新生活をスタートさせ、挙式、披露宴は今オフに行う予定>
「キャンプに入る前に、ちゃんとした形をつけておきたかったんです。
結婚してもしなくても、ボクにとっては野球が仕事。
がんばることには変わりはありませんが、今年は家庭をもつ、
家族ができたという自覚をもってやりたいと思います」

<共通の知人を介して知り合い、4年の交際を実らせてのゴールイン。
ジャンルを問わず、料理が得意だという静香夫人は、
自身の体調管理にも腕前を発揮してくれそう。
すでにチーム関係者にも報告を済ませている。覚悟を表明して>
「1軍でフルシーズン投げるのは目標ではなく、前提です」
中スポ

◇佐藤亮太
<オフに結婚していたことがこの日までに明らかに。
お相手は元会社員の酒井佐知さん(東京都出身)。
國學院大の同級生で、在学中から交際を続けてきた。
昨年12月22日に婚姻届を提出。挙式は今年のオフに行う予定だという。
今年で入団4年目。これまでの1軍登板は計6試合と少ないものの、
今キャンプは1軍組の北谷でアピールを続けている。
飛躍の年にするべく、誓いを新たにして>
「家族が1人増えたことで、より一層がんばりたいと思っています」
中スポ

◆井手編成担当
<球界屈指のイケメン・浅尾に球団幹部が『遅婚』のススメを説く。
すでにグッズの売り上げはトップクラスで、
球団事務所には新商品の販売を求める電話が殺到。
このオフにはCM出演のオファーも届いたほど。
女性ファン拡大に向け、真顔で異例の珍指令が飛ばして>
「なるべく結婚はしないようにと言いましたよ。
ウチにとっては立浪以来じゃないですかね、
顔でお客さんが呼べる選手というのは」
デイリー

◇浅尾拓也
<球界屈指のイケメンとして人気が急上昇。
CM出演のオファーには丁重に辞退を申し出たが、
ファン層の新規開拓の期待を一身に背負っている>
「まだ一人前になっていないので」


<以下中スポ・小松辰雄氏との対談より。
今季は先発転向の可能性があるが、抑えから先発転向して
エースになった小松氏から成功へのアドバイスを受ける。
今年から一人暮らし、食事とか大丈夫か?>
「そうですね、時間に余裕があるときは自炊しています。
ご飯を炊いて、野菜を買いに行って、いためて、とか。
それくらいですけど。あと、親が来てくれたときに
おかずをパックにつめてくれて、冷凍にしてあるんです。
それを電子レンジでチンして食べたりしてます」

<外食するなら、早くいいところ見つけて
1人で行けるいいところつくった方がいい>
「そうですね。まだ引っ越したばかりなので、これから探していきます」

<結婚はしないのか?>
「したいです。早く結婚したいとは思っているんですけど…」

<相手がいないのか? 早く結婚できるといいな…。
野球の話を聞こうか。スピードのこだわりは>
「ありますね。スピードが出るようになった
大学(日本福祉大)のときからですね。
球速は140キロを超えるようになってから、こだわるようになりました。
(小学生時の)ソフトボール投げは68メートルでした。肩は強かったですね」

<スピードはやっぱ背筋だと思う。オレ(小松氏)は300キロはあった>
「自分はあまり測ったことないんですけど、
高校のとき240~250キロくらいだったと思います」

<スピードボールは魅力。
投げようと思って投げられるものじゃないから生かさないと損。
今は、投げていてスピードガンは気になる?>
「(プロ2年目の)去年は気にならなかったですね。
スピードを意識すると、逆に力が入り過ぎるんですよね」

<少し軽く投げた方が手元で伸びるボールがいく。
ただ、これは先発をやらないとなかなかできない。
今年、先発やるんだろ?>
「まだ分かんないですけど…。
(このキャンプ球数を)増やしてます。
ブルペンに入るときに球数100以上は投げるようにはしています」

<変化球の球種は今、何がある?>
「パーム、スライダー、フォークボールです。
やっぱり先発をやるなら球種を増やした方がいいんですか?
(小松氏「カーブがあると楽なんだよな。投球の幅が広がるし」)
キャンプ中の調整の仕方も聞きたいんです。
自分は投げ始めはいつもヒジが張ってきちゃって、
温まるまでがすごく遅いんです。
普段はそんなことないんですけど、
何か引っかかるような、そんな感じになっちゃうんで。
今もまだそうなんですけど。シーズン中は一切、ヒジにくることとか、
そういうことなかったんですけど。
春のキャンプはいつもヒジにきて、それからつくっていくので。
(張りがあると聞いて)やっぱりそうですか。
自分だけかと思ってたんで安心しました」

<先発をやるとスピードは落ちる。
だけど、先発のときは手元で伸びていた>
「今はよく言われるのが、藤川さんのホップするボールですよね。
やっぱり自分も空振りが取れるような球は魅力的に感じます。
ただ、去年からちょっと理想のイメージが変わったんです。
中継ぎをやっていて」

<どんなイメージ?>
「自分はちょっと真っすぐがシュート回転するんです。
それが右打者だったら詰まったりしていた。
早いカウントから打ってくれて、
ゴロで終わる、みたいな感じだったので、
それを去年のシーズンの最後の方は武器にしていました。
逆に、伸びないから、ゴロとか打たせて取るという感じで使っていました。
伸びる球は確かに投げたいです。
たまにブルペンで投げていて、いいなと思うときもあります。
ですけど、試合で投げていて、伸びたと思ったら
ちょうど(バットの)芯でとらえられてるんです。
伸びる、の基準がちょっとみんなと違っているようです」

<スピードガンの数字も、球場によって違う>
「違いますね。ナゴヤドームはやっぱり標準ですね。
広島市民球場は速かったですね。156キロとかありましたもん。
普通だったらマックスでも154キロくらいです。
157キロとかも表示であったんですけど、それは絶対にないですから。
絶対に出てないです。横浜も速いですね」

<今年の目標は?>
「1年間ずっと1軍にいることと最初は言ってたんですけど…」

<そんなもん、当たり前だわ>
「はい。それを当たり前として
『やめる』って言える勇気を持とうかなと。
痛いところがあるなら痛いと言えばいいと。
チームのことも考えたらやっぱり長引くよりも
症状が軽いときに『やめる』と言えるようにした方がいいと思っています」

<数字的なものは?>
「先発だったら2ケタはいきたいです」

<20勝か?>
「え!? いや…」

<10勝でいいのか?>
「先発一本でいくとしたら今年が初めてなので、
そんな大口をたたけるほどの経験も力もないので。
10でもいっぱいいっぱいくらいです」
中スポ『新旧速球王対談』より抜粋引用、デイリー


◆伊藤準規(ドラフト2位)
<キャンプ休日のこの日、
同じ高校生ルーキーの高島、小熊、井藤真吾とともに、
読谷村の宿舎近くにある体験テーマパーク
『体験王国むら咲むら』を訪れる。
4人は琉球衣装に身を包んで大はしゃぎ。
このときばかりはプロ野球選手から『高校生』に。
きょう17日からは再び厳しい練習が始まるが、
右肩の故障で出遅れている新人は『ブルペンデビュー』を心待ちにして>
「キャンプ中にはブルペンに入りたい。
今はもう痛みがなくなっている。
これまでしっかり土台をつくってきたので、
どんな球が投げられるのか自分でも楽しみです」
中スポ

◇野本圭(ドラフト1位)
<キャンプ2度目の休日となったこの日は静養に努める。
主力選手やスタッフなどはゴルフコンペに参加したが、
初めてのハードキャンプを経験中のルーキーは、
買い物に出かける程度で、宿舎で静養>
「ゆっくり体を休めます」
ニッカン

◇ネルソン・パヤノ
<キャンプ2度目の休日、ネルソンとともに
沖縄特産の紅イモを焼きイモにしてガブリ>
「(出身の)ドミニカにもこのイモはある。なつかしいね」
(中スポ)


◇立浪和義兼任コーチ
<沖縄県名護市のカヌチャゴルフコースで、ゴルフコンペを主催。
今年で6回目、今回は自身の2500試合出場を祝したコンペだが、
真の目的は打撃投手やトレーナー、スコアラーらスタッフの慰労。
選手や関係者約70人が集まって
盛大に行われたラストイヤーコンペに感慨深げ>
「裏方さんがいてボクらが気持ちよくプレーできる。
感謝の気持ちを込めてこのコンペをやってきたけど、
最後の年に盛大にできてよかった」

<表彰式でのあいさつでもこうお願いして>
「今年で最後という決意で沖縄に来ました。
今年も全力で頑張りますので、また1年、力を貸してください」
中スポ

◆山井大介
<この日は、立浪主催のゴルフコンペに参加。
母校の奈良産業大が元監督の療養費不正受給で、
今春のリーグ戦の出場停止が決定したが、
失意の部員に勇気を与えるため、ウイニングボールを捧げると誓う>
「後輩にはあきらめずやってほしい。オレもいいところを見せられたらね」
スポーツ報知

◆山本昌
<立浪主催のゴルフコンペに参加>
『ゴルフクラブを握るのは久しぶりで、
スコアことは言わぬが花という感じですが(笑)
森野君、山井君に森口祐子さんのご主人の関谷さんと
同じ組で楽しくラウンドすることができました。
このコンペに参加させてもらっていつも思うのは、
立浪君の感謝の気持ちがすごくこもっているということです。
裏方さんのためにすべてを用意して、
楽しんでもらえるようにという気配りを随所に感じます。
ボク自身、彼の口から直接聞いたのは初めてですが
「今年で引退するつもりです」という発言も。
もちろん新聞などでは読んでいましたが、
改めてそう聞かされると寂しい気分になります。
88年に一緒に試合に出始めて、もう20年にもなりますからね。
ただ「今年も必死で頑張る」と言っていましたし、
いい成績を残して気が変わってくれないかな、とも思いました。』

(山本昌公式『キャンプ日誌』2月16日より引用)

◆澤井道久
<2軍落ちが決まり、この日読谷村内の2軍宿舎に移動。
15日のシート打撃で二盗の際に、野手と交錯し練習を早退。
チーム方針で故障個所は明らかになっていないが>
「何も言えません」
(中スポ)

◇練習試合のお知らせ(公式サイト・第3クールのみ抜粋)
18日(水) 対韓国・LG(13時予定・北谷)
20日(金) 対韓国・サムスン(13時予定・北谷)
22日(日) 対韓国・LG(13時予定・北谷)


ドラゴンズはこの日、キャンプ2度目の休日
ウィークデーの月曜日にもかかわらず、
宮崎では、おサムライさんたちが集まったことで、
かなりのフィーバーぶりが伝えられていましたが、
今回に関しては、ドラゴンズにはほぼ縁のないもの。
チームのニュースとしては、
大半の主力選手やスタッフが、恒例の立浪主催
『裏方さんありがとうゴルフコンペ』に参加していたもよう。
それ以外のルーキーは、ゆっくりと休むモノ、
琉球衣装に大はしゃぎするモノ、
さらに焼きイモを食べるモノと、さまざまだったようです。

そんななか、今朝のWEBには
キャンプ休日用のインタビュー関連がいくつか。
その中では中日新聞落合監督のインタビューが目に付きましたね。
「ドラHOT」をはじめとした地元のTV番組では、
今季の構想などについて、いくつか話す部分が見られた
落合監督ですが、スポーツ紙関連のWEBには、
ほとんどUPされないので、珍しいことだなと。
しかも中スポではなく、中日新聞、東京新聞でというところも、
自分的には面白いなと感じました。

折り返し点を過ぎた今春の沖縄キャンプ
キャンプでの取り組みなどについての話がありましたが、
メンバー及びポジションが変わる部分が多いこともあり、
そのための『確認作業』が多くなっているようですね。
メニュー的にも実戦形式の練習を増やし、
練習試合、オープン戦などを例年よりも組んだこともその一環。
さらに課題でもあるチームの底上げには関しては、
総合力で判断するのではなく、
多少の欠点には目をつぶることも必要とのこと。
選手それぞれの力量や個性などを見極めていきなから、
チームの欠点を補うことができる選手を、いかにやりくりしていくか。
それが『今年の戦い』になっていくそうです。


Road To Regular.きょうから始まった
第3クールから、
対外試合が解禁され、
『ふるい落とし』が本格的にスタート。
多く組まれた「実戦」という名の
サバイバルの中で、
様々なアピール合戦
繰り広げられることになってきそう。
野手陣では一塁、中堅を
はじめとしたポジション争い
また投手陣でも
ポストエースを含めた先発ローテを巡る争い
候補者こそたくさん居れど、決め手に欠ける現状なだけに、
その見極めは難しいものになってくると思われます。

ただこれだけチャンスがあるというシーズンもそうはないもの。
実戦を重ねながら、状況に応じたプレー
理解していくという段階に入っていきますが、
失敗を恐れず、積極的なプレーでのアピールを期待したいですね。。
特に空席となっているポジションを狙う者、
若い選手が多いゾーンもありますし、それを強く求めたいなと。
多少の失敗は許されるこの時期、そういった経験もしながら
レベルアップしていくことが、レギュラー獲りへと繋がっていく。
折り返し地点を過ぎた沖縄キャンプ、
そういった選手の台頭にも、期待を抱きながら、
引き続き竜戦士の動きを見守っていきたいと思います。


その他の話題としては、いきなり『結婚』の話題が!
高橋投手、佐藤亮太投手、ご結婚おめでとうございます!
こういう話題は得てして、突然発表されるものですが、
特に高橋の結婚には驚きましたね。
まだまだ若手だとばかり思っていたアキフミも、
はや高卒8年目の25歳
そういうお年頃となったんですね。
4年の交際を実らせてのゴールだそうですが、ほんとよかったなと。

一方の佐藤亮太は、大学の同級生だそうですが、
良き伴侶を得たことをパワーにして、
今季はプロ初勝利に向けて、頑張ってほしいところですね。
ちなみに両投手ともに、挙式などは、
シーズンオフに行う予定だそうですが、
できれば好成績を挙げて、胸を張って臨めることを願いたいです。

2009年2月16日 (月)

浅尾川井好投シート打撃、キャンプ第2クール終了。

ドラゴンズの沖縄キャンプは、第2クール最終日
曇り空の北谷では、前日に続いての
シート打撃が行われ、浅尾、川井らが好投。
先発ローテ入りに名乗りを上げたもよう。
また野手ではスイッチ再挑戦の藤井が、
左右それぞれ1安打を放ち、持ち前のでもアピール。
その他、荒木志願の正調・落合ノックにダウン。
吉田沙保里来訪、さらに恒例牛一頭丸焼きパーティーなど
この日のドラゴンズの話題をまとめました。

ドラゴンズトピックス(15日)

◇浅尾拓也
<沖縄キャンプ第2クール最終日、
北谷球場で行われたシート打撃に登板し、好投。
打者8人に対し、MAX145キロの直球と威力抜群のスライダーで
2四球は与えたが2イニングを無安打、4奪三振にピシャリ>
「悪くはなかった。変化球でストライクを取れていた。
三振を取ったことより(打者)6人で帰ってきたかったです。
森さん(バッテリーチーフコーチ)には
変化球はよかった。真っすぐはまだ駄目と言われました。
左打者に対しては、ストレートはまだいい球を投げられていない」

<5日のシート打撃では制球がままならず、
ストレートのMAXは140キロ止まりだったが、この日は145キロに。
この球威と切れ味を増したスライダーの相乗効果で打者を混乱。
わずか10日間で見事なジャンプアップ。理由をこう分析して>
「しっかり練習して、しっかり休む。それができていました」

<第2クール初日の10日は自主的にブルペン投球を休んだが>
「第1クールで投げ過ぎたので」

<投球の幅を広げるため、
昨秋からカットボール習得を目指していたが、新球はひとまず封印>
「オープン戦になったら試すかもしれませんけど。
まずは、持っている変化球をレベルアップしたい。
10球で5、6球はストライクをいつでも取れるようにしたいですね」

<もちろん伝家の宝刀・パームボールがあるが、
これに威力を増したスライダーが加われば鬼に金棒。
シ烈なローテ争いに殴り込みをかける>
「今は先発をイメージして調整しています」
中スポ共同通信社

◇前田章宏
<シート打撃で浅尾に空振り三振を喫する。
既に持ち球だったはずのスライダーに同僚たちは苦しみ>
「めちゃめちゃ曲がっていました」
中スポ

◇中村一生
<浅尾に見逃し三振。こう証言して>
「変化球に目がついていけなかった」
中スポ

◇清水昭信
<恩納村内の宿舎で浅尾と同部屋。
豊富な睡眠時間も確保しているという>
「2人とも11時くらいには寝てますよ」
中スポ


◇川井雄太
<北谷球場で行われたシート打撃に登板し、
3イニング、打者10人を1安打無失点>
「(シート打撃の設定カウントが)1-1からなんで、
カウントを悪くしないように気をつけて投げました。
結果的に抑えられてよかったです。できはまあまあ」

<コメントは控えめだが、内容は充実
9つのアウトの打訳は空振り三振1、内野ゴロ4、内野フライ1、
外野フライ3。三振を除けば、どれも芯を外して詰まらせた。
MAX133キロながら、打者の手元で微妙に変化させる技巧派投球に>
「打たせて取るピッチングができた。自分の持ち味は出せたと思う」

<昨年は10試合の先発を含む、14試合に登板。
4月にプロ初勝利を挙げたが、その後は振るわず1勝5敗。
今季の先発ローテ入りに意気込みを見せて>
「投げ込みは足りています。
いつ出ろと言われても大丈夫なように準備していくだけ」
(中スポ)

◇高橋聡文
<シート打撃は打者8人で1安打。
その1本も藤井のバットをへし折ったもの。
さらに新境地は、精度がアップしたスライダー。
ブランコにはかすらせもせず、デラロサは当てるのが精いっぱい。
パワーピッチは誰もが認めるところだが、
力を出し切れなかったチームも存在。
昨季阪神には最多の12試合に登板しながら、防御率3.68と叩かれた。
もう1つ武器が加われば、直球の威力も相対的に増すばかり>
「ボクに対してくる打者は阪神に限らず、真っすぐを狙ってきます。
だから真っすぐを磨くのはもちろんですが、
変化球の精度も上げていきたいんです。
きょうくらいの低さにスライダーを落とせれば、何とかなると思うんですが」
(中スポ)

◇和田一浩
<シート打撃で高橋と対戦し、見逃し三振。
MAX143キロのストレートに手が出ず、太鼓判を押す>
「絶好調! いい球だった」
(中スポ)

◇谷繁元信
<正捕手も高橋の取り組みを支持>
「(高橋)聡文の場合、真っすぐをねらわれるのは仕方ない。
だからスライダーの精度を上げようというのは間違っていないと思いますよ」

<自身は今キャンプ初めて屋外でフリー打撃を行う。
予定の行動ではなく、飛び入りの参加>
「突然です」

<これまではマシン打撃ばかりで、キャンプ初めて
打撃投手のボールを打ったが、感触を話すまでの内容ではなさそう>
「まだ気持ちよくなるバッティングじゃない」
(中スポ)

◇田中監督付スコアラー
<高橋の投球をネット裏で見守り、こう分析>
「変化球の方が、被打率は明らかにいい。
『スライダーがあるぞ』と打者に思わせるだけで全然違う」
(中スポ)


◇マキシモ・ネルソン
<MAX147キロをマークするなど、
シート打撃で2イニングを2安打無失点に抑える力投。
204センチの長身から投げ下ろす剛速球だけでなく、
イ・ビョンギュには鋭いフォークを投じ、空振り三振に仕留め>
「自分としてはまあまあ。
147キロ? この時期とすれば、いいんじゃないかな」
スポニチ名古屋

◇森バッテリーチーフコーチ
<課題のフィールディングも無難にこなし、
守備面での成長もアピールしたネルソンを独特の表現で高評価>
「よかったな。守備は小学生だったのが、やっと高校を卒業したよ」

<また難航が予想された開幕投手の選考レースについて、
吉見が初の開幕投手を務めることが決定的に。
初めての投手、対戦相手、相性と掲げた3つの条件をすべてクリア>
「悩むことなんかない。
今年は初めてのヤツに任せる。将来を考えてな。
(右の強打者が多い)横浜だから左はない」
スポニチ名古屋デイリー

◇吉見一起
<昨年、対横浜戦が無傷の3勝の右腕。
開幕投手について、正式通達まで時間は残されているが>
「開幕に投げることを目標にやっているので」
デイリー


◇中川裕貴
<プロ6年目が紅白戦に続き、シート打撃で猛アピール。
川井から左翼線二塁打を放つと、2死二塁の場面で
清水昭信から右中間適時三塁打を放つなど、3打数2安打1打点>
「体が開き気味だったんで、踏み込んで打ちました。
振れているんだと思います」
(中スポ)

◇藤井淳志
<実戦形式のシート打撃で
左右両打席で安打を放ち、4打数2安打。
スイッチ再挑戦の今年、開幕センターの奪取に向けて猛アピール。
まずは3打席目に右腕・清水昭信から右前打>
「先っぽでしたね」

<4打席目の左腕・高橋からはバットを折りながらの中前打>
「詰まっていましたね。まだまだですよ。
本当の試合なら結果がすべてなんでしょうけど、まだ練習ですから」

<左右両打席で安打を放っても、
出てくる言葉は反省ばかりだが、特筆すべきは出塁後。
その2安打とも盗塁を決めて>
「盗塁? 2つとも(タイミングは)アウトです。
さすがに疲れからか足が動かないんで」

<本人の言葉通り、2度ともタイミングはアウト。
最初は送球がそれ、2度目は二塁手と交錯し、
ボールがグラブからこぼれた。
アクシデントがあったゆえの成功だが、これこそ今年の成長といえる>
「いままではスタートが悪かったら、やめていたんです。
結果を恐れていました。でもドミニカに行って考え方を変えたんです」

<昨年秋から武者修行したドミニカ・ウインターリーグ。
出番は少なかったが、前向きなスピリットを学んだ。
8日の紅白戦に続き、これで4回連続で成功。
レギュラー獲得への道は険しいが、この攻める姿勢は買いだ>
「不細工なヒットでも(盗塁で)二塁まで行けるようにしたいですね。
失敗するにしても前のめりで失敗したい。
打撃もきょうはかかとに重心が残っていたように
課題はありますが、しっかり克服していきたい」

<またこの日、うっかりとしたミスを。
早出特打のため、球場から室内練習場までの道のりを
自転車で移動したのだが、7台ある中から
何も知らずに選んだのは、実は立浪兼任コーチの専用自転車。
別の自転車で後から追いかけてきた立浪のお小言に苦笑い。
気まずそうに頭を下げて>
「すいませんでした」
中スポニッカン

◇立浪和義兼任コーチ
<専用自転車にうっかりに乗ってしまった藤井を
別の自転車で後から追いかけて、小言を呈す。
また午後からは読谷で平田などの状態をチェック>
「お前、オレの自転車乗っただろ! 谷繁でも乗らんのやぞ」
ニッカン


◇新井良太
<早出特打で立浪兼任コーチの指導を受ける。
カメラマンが撮影した連続写真の画像を手に
チェックして、自身のフォームを理解>
「(フォームが)どうなっているかよく分かりました。
練習ではやろうとしていることができているんです。
あとは試合でできるかどうか」
(中スポ)

◇野本圭(ドラフト1位)
<ルーキーは第2クールを終え、ホッとしたような笑顔>
「キャンプの真ん中でしたし、正直、疲れはたまっています」

<次のクールからは練習試合など実戦が多くなるが、
口元を引き締め、真価を見せるべく燃える>
「立浪さんからいろいろ教えていただいて、
それができない自分が悔しかった。課題ははっきりしている」
(中スポ)

◇トニ・ブランコ
<新外国人がちょっとした『壁』にぶつかっている。
この日のシート打撃ではパヤノ、清水昭信、高橋の
3投手の前にいずれもスライダーで空振り三振に倒れ、
3四球を選んだもののノーヒット。豪快な打撃は鳴りを潜めている。
結果が出なくても焦ることはないが、当の本人は目の色を変えだした。
日々のコメントも一変、景気のいい話は一切しなくなったうえ、
記者にこう頼むことすらあるという>
「きょうの取材は勘弁してくれないか」

<練習姿勢はマジメそのもの。
キャンプでも石嶺コーチの助言に積極的に耳を傾け、
この日の全体練習終了後にはキャンプ初の特打を敢行。
117スイングで23発のサク越えを放った。
納得できる打撃ができるまで『大口』は封印。
メジャー経験もあるスラッガーは、プライドを捨て、
一から出直す決意を固めている>
「結果を残してから、オレに話を聞いてほしい」
(中スポ)

◇トマス・デラロサ
<元来陽気なドミニカンの『先輩』は、ブランコにこう忠告>
「日本とアメリカの野球は違う。
まだここで何もしていないのに、
『(本塁打)30本』のようなことは言わない方がいい」
(中スポ)


◇荒木雅博
<選手会長がペースを上げてきた。
まずは屋内練習場で、マシンなどで
約1時間半の打撃練習に打ち込む。
手応えをつかんだようで、納得の表情>
「きょうは3歩進んだ」

<ここまでの期間は練習量を抑え気味だったというが、
この日は打撃練習後も精力的。
前日に続いて、落合監督のノックをひとりで約1時間半受け続ける。
前日は正面を中心に20分程度だったが、この日は約200本。
しかも二塁ベースの二塁寄りから
三遊間のサード定位置寄りまで広範囲の地獄ノック。
左右に振られ肩で息をするほど激しく、
終了後はコメントを求められても言うほど疲労困憊。
さすがに終わった後は5分ほど、
芝生の上にひざまずいて動くことができなかった>
「きょうは勘弁して下さい」

<1時間ほどしてようやく口を開けるようになったが、
ノックが志願だったことを明かして>
「自分から(長い時間のノックをやってほしいと)言いました。
明日(16日)は休みだから」
中スポ共同通信社


◆吉田沙保里(綜合警備保障)
<北京五輪女子レスリング55キロ級女王が
中京女子大女子レスリング部の後輩らとの旅行で
北谷球場を訪れ、親交のある落合監督と約30分間会談。
メダル大のチョコレートを金紙で包み、
北京五輪の金メダルと同じデザインのシールを貼った
1日遅れの手作りバレンタインチョコを指揮官に手渡して笑顔>
「すごい渡した瞬間に(監督が)ニコッとなって、
喜んでくれてたので、すごく私もうれしかったです」

<大ファンの井端がいないのは>
「それはすごく残念ですけど、その他の選手もすごく頑張っていますし、
早く井端さんも(目を)治して頑張ってほしいと思います」

<落合監督からのキャンプ参加の誘いには、思わず苦笑い>
「いや、野球は怖くてできないです。
どういうトレーニングをするのか。
ボールは怖いですけど、走るメニューならやってみたいですね」

<今回はスケジュールの都合で練習参加を見合わせたが、
故障に対する心構えやプロとしての考え方を聞き、
感銘を受けたという。練習も見学して>
「違うスポーツでも共通点はあるなと勉強になりました。
今度、ぜひ練習も一緒にやらせてもらいたい。
プロのキャンプを見てすごく刺激になりました。
帰っても甘えることなくやっていきたい」
(中スポ、おおさか報知共同通信社スポニチ名古屋ニッカン

◆栄監督(中京女子大学・女子レスリング部)
<吉田選手とともに、北谷の練習も見学して>
「プロとしての考え方など、きょうは勉強させていただいた」
共同通信社

◇落合監督
<金メダリストの『臨時コーチ』に就任。
北谷球場を訪れた吉田選手と会談。
練習参加を勧めるなど、さまざまなアドバイスを送る。
吉田選手から北京五輪の金メダルをモチーフにした
手作りバレンタインチョコレートをプレゼントされ、
ご機嫌だったが、練習の話となると静かに語り始める>
「一度、うちの練習に参加したてみたらどうだ? 
多分、ついてこられないだろうけどな。
まあ、ついてこれないよ。救急車で運ばれるよ。
ついてこれるのは荒木、井端くらいだな」
おおさか報知ニッカン


◇澤井が『早退』(中スポ)
(この日のシート打撃中に二盗した時に
野手と交錯した澤井が午前中で練習を切り上げる。
17日以降の練習に参加するかどうかは未定)


◆鈴木義広
<読谷球場でフリー打撃に初登板。
昨年9月25日の右ひじ手術以来、
井上、英智と相対して、約5カ月ぶりの感覚を楽しむ>
「(ひじに)不安なく投げられた。
野球がやれることがうれしい。野球少年になってました」

<10分間で41球。柔らかい独特のクセのあるフォームから
キレのある速球が何球も放たれた。完全復活へ大きな一歩を踏み出し>
「今までの実績は無いものと考えています。
岩瀬さんからもそう言われたし、ゼロからの出発だと思っている。
ここまでやってきたことを無駄にしないように、
これからもしっかりとプランを立ててやっていきます」
鈴木ブログ「キャンプも中盤!」、中スポ

◆山井大介
<フォーム改造中だが、読谷のフリー打撃に登板。
バランスなどを確かめながら47球を投げ込む。
今キャンプ初だっただけに>
「まだまだ。キャッチボールを強く投げてる感じ。
腕を強く振ることを意識して投げた。
(フォームについても)もう少し試行錯誤していくつもり」
(中スポ)

◆高島祥平(ドラフト4位)
<キャンプ3度目のシート打撃に登板すると、
前回、特大の本塁打を浴びた平田に真っ向勝負。
ぼてぼての投ゴロに打ち取り、きっちりリベンジ>
「全部真っすぐで勝負しました。自信になります」
(中スポ)

◆山本昌
<13日に今春最多の100球を投げたが
1日おいてブルペンに入り、再び100球。
この日は研修中の若い審判員が捕手の後ろから判定したが、
辛めだったのか『ボール』と言うケースが多かった。
もっとも判定には納得して>
「もっとストライクがとれるように調整しないとね」

<第2クール最終日まで休日を除いて
14日間の練習を完走できたことを喜び>
「まあ元気に動けているのが何より」

<北谷組合流時期については>
「分からないけど、
(読谷で)バッティングに投げて(フリー打撃登板)からかな」

<またこの日、読谷キャンプを激励する
同村主催の『牛一頭丸焼きパーティー』が
読谷村役場の内庭で開催され、村民520人が参加。
今回が8回目、1回目から参加しているというベテランは感謝しきり。
おいしい肉に舌鼓を打ちながら、村民との触れ合いを楽しんで>
「本当に好意的にしてもらっている。
キャンプ以外のことでもすごく協力的で、
僕らがやりやすい環境をつくってもらっている。ありがたいことです」
(山本昌公式『2009キャンプ日誌』2月15日、中スポ)


◇その他の沖縄キャンプの様子は、おなじみ
中日ドラゴンズ 北谷キャンプ 2009』で。
この日のシート打撃のログは、こちら
動画はこちらのリストから、圧巻のフォトはここでチェック!


『気合』の入った新井の声出しで始まった第2クール最終日。
前日に続いて、実戦形式のシート打撃が行われ、
浅尾、川井、ネルソン、パヤノ、清水昭信、高橋の6投手が登板。
そのなかで今朝の1面を飾っていたのは、
セットアッパーから先発転向を目指す右腕・浅尾
この日は縦に鋭く曲がるスライダーなどの変化球が
効果を発揮し、若竜たちのバットを翻弄
さらにストレートのMAXも145キロと、だいぶ上がって来たとのこと。
まだ制球にバラツキこそあるものの、2イニングを無安打でピシャリ。
まずまずの結果に、とりあえずの手応えを掴んだもよう。

また5年目左腕の川井も、3イニングを1安打無失点。
「カウントを悪くしないように気をつけて投げた」マウンドでしたが、
打者の手元で微妙に変化するボールが冴えて、
持ち前の「打たせて取る投球」ができた様子。
前日の長峰同様「準備万端」の状態と話した背番号17
こちらも先発ローテ入りに向けて、アピールができたようです。


エースが抜けたことで、枠が1つ空いた先発投手陣
このキャンプ、一部の投手以外は、
すべて先発での調整を進めていますが、
この浅尾、川井あたりも加わってくれば、
その競争も、よりヒートアップしてくるでしょうね。

ちなみに今朝の中スポに、
『先発候補の現状』が、短評になっていたので紹介すると、

【朝 倉】 紅白戦で打ち込まれたが、フォーム矯正で上昇中。
【吉 見】 フリー打撃とブルペンで、310球投げ込みスタミナ強化。
【中 田】 球威復調気配で1イニング無安打2三振。エース候補自覚。
【チェン】 調整具合は北谷組随一。チェンジアップで投球に幅。
【山 内】 フォーム安定。シート打撃で制球力アップをアピール。
【山本昌】 2軍でマイペース調整。第2クールはブルペン3度で270球。
【小笠原】 調整ペース早く紅白戦で8球料理、右打者外角直球磨く。
【佐藤亮太】 紅白戦では好投したが、シート打撃では制球難。
【長 峰】 シート打撃で10人1安打。角度ある直球に変化球安定。


今年は先発か?現状をみると
チェン吉見、さらに長峰
評判が上々ですが、
ローテーションすべて
埋まっているわけではないですからね。
明日から始まる第3クール
組まれている練習試合
おそらくこの浅尾川井
マウンドに上がることとなるでしょう。
同僚ではない他球団の打者を相手にして、
本来の持ち味を発揮し、
いかにアピールすることができるか。
それがこの先の競争の行方を決めていくことになりそう。
もちろん本人たちは百も承知でしょうが、勝ち抜くためには
「絶対にローテをもぎ取るんだ」というぐらいの気持ちが必要。
ファン、そして首脳陣の予想を良い意味で裏切り
これはと思わせる投球を、今後も披露してほしいと願います。

その他の投手では、
セットアッパー候補の高橋が、打者8人を1安打。
自慢のストレートにも力があったようですが、
この日はスライダーがよかったようですね。
小さな体でのパワーピッチが持ち味の左腕ではありますが、
『スライダーもあるぞ』と、敵に思わせることができれば、
より投球に幅が生まれることと思います。
シーズンに向けてより磨きをかけ、使える球にしてほしいです。

またドミニカン投手コンビも登板したようですが、
その結果に、明暗が分かれたようで。
片や高評価は、2年目長身右腕のネルソン
紅白戦でも好投しましたが、この登板でも
チームMAXの147キロをマークしたストレートにフォークも上々。
守備も含め、またもや「変身ぶり」をアピールしたようですね。
一方、新外国人左腕のパヤノは、今ひとつの出来。
連続四球に、タイムリー、そしてストレートの四球
無死満塁から再びタイムリーを喫すなど、
予定の2イニングを投げきれず、1イニング2安打3四球3失点。
中継ぎ候補と言われてますが、制球を安定させないと。


一方、野手陣のなかでは、
スイッチ再挑戦の藤井が、左右それぞれ1安打に2盗塁。
ただこの日は、バットよりも積極的な走塁が光ったもよう。
ドミニカで得たプラス思考が、よい結果を導きましたね。
また若竜では、中川が2安打1打点。
前日の岩﨑達郎に続き、負けじとアピールしています。

さらにシート打撃とは別ですが、
荒木選手会長ピッチが、だいぶ上がって来た様子。
特に2日連続で受けた体力系落合ノック
前日の倍以上となる1時間半、
さらに大きく左右に振られる正調・オレ流ノックに。
終了後は芝生の上にひざまずき、動くことができなかったとのこと。
左肩の影響で、打撃練習こそできてはいませんが、
できることで自分を追い込んでいるのは、さすがだなと。
二遊間コンバートが実現するかは、離脱中の井端の復調次第でしょうが、
しっかり準備を重ねておくことは大切。
同時にシーズンを戦い抜く体力も付けていってほしいです。


2月もこの日で、折り返し地点となる15日。
12球団一長い練習時間ときつい日程で知られる
地獄のドラゴンズキャンプも、
ようやく第2クールが終了することとなりました。
例年以上の好天続きの影響もあり、
おそらくナインの疲労の蓄積もピークとなっているはずですし、
ようやく迎える休みに、ホッとしている選手も多々いるのでは。
それでも第3クールからは、練習試合なども始まりますし、
実戦での『ふるい落とし』が本格化してきそう。
もともとのハードさに、緊張感も加わってくるでしょうが、
『競争』を勝ち抜けるよう、それそれの課題にタフに取り組む
竜戦士の頑張りと、成長ぶりを応援していきたいと思います。

2009年2月15日 (日)

野本立浪初安打長峰好投、実戦形式シート打撃。

ドラゴンズの沖縄キャンプは、第2クール5日目
今キャンプ初めてまとまったが降った北谷ですが、
練習には大きな影響がなかったもよう。
この日行われた実戦形式のシート打撃では、
ルーキー・野本とベテラン・立浪初安打をマーク。
投げては長峰が危なげない内容で先発をアピールしました。
その他小池内野への意欲、15秒ルール説明会、
さらにイケメン浅尾にチョコ80個など、
バレンタインデードラゴンズの話題をまとめました。

ドラゴンズトピックス(14日)

◇野本圭(ドラフト1位)
<北谷球場での変則形式のシート打撃の第1打席で、
同じ新人の岩田のストレートを鮮やかに右前打。
これで波に乗るとその後2つの四球を選び、4打席で3出塁。
名誉ばん回の活躍を見せて>
「きょうはボールの見極めを、テーマとして置いていたので、
そういう意味では2四球はよかったですね」

<シート打撃には白いバットだけで臨んだが、
実はもう1本の武器がある。対左投手専用の黒いバット。
この日は右投手ばかりだったため、お披露目する機会はなかったが、
ともに素材はメープルで重さは910グラム、長さは34インチ。
しかし重心の位置だけが微妙に違う>
「黒いバットは重心が手前にあるので、少し軽く感じるんです」

<バットの根本方向に重心があれば、
それだけバットコントロールがしやすくなる。
相手投手の左右に応じて使い分けることを考え、
前日のフリー打撃では主に黒いバットを使い、
チェンから15スイングで安打性6本の打球を飛ばした>
「プロに入ってから、試してるんです」

<逆に白いバットは、先端部分に重心があるため、
遠心力がつきやすく、長打力がアップする。
宮本武蔵のような二刀流は強力な武器になりそうだが>
「まだいろいろ試している段階なので、変えるかもしれませんけど」

<練習で結果を残せば、次のステップは自然と見えてくる。
18日に行われる韓国・LGとの練習試合(北谷)で
対外試合デビューすることがこの日までに決定。
打順は未定だが、中堅でスタメン出場が濃厚。
実績を積み重ね、目標の開幕1軍へ猛アピールする>
「(安打が)1本出たんでよかったとは思いますし、
うれしいですけど、まだまだ課題も多いです。
下半身の粘りに気をつけて、練習していきたいですね」

<12球団で最も厳しいと言われるキャンプ。
若手ということもあり、早出や居残りでの練習を
課せられることが多いが、疲れた表情はほとんど見せない。
リラックス法を尋ねると>
「休むことですね。11時くらいには寝るようにしています」

<起床時間は7時で、毎日8時間程度の睡眠は確保できているという。
元気よく見えても、毎日の猛練習で実はクタクタ。
恩納村の宿舎では同じ外野手の中村一生と同部屋で
野球談義をした後は、さっさと床に就いている>
「ぐっすり寝られるんですよ」
中スポスポニチ名古屋


◇立浪和義
<シート打撃に初参加したベテランは、
第1打席で金剛の135キロ直球をとらえる右前安打。
今キャンプ初打席であっさりと初安打をマーク。
健在ぶりを示して、落ち着いた口調で言う>
「出るからにはいい形で打とうと。
打席に入るといつも良い形で打とうと心掛けている。
ただ、いまは結果どうこうの時期じゃないからね。
まだまだ、これからですよ」

<この日は屋内練習場のカーブマシンで早出特打。
しかも滑り止めのスプレー缶を右足の本塁寄りに置いて打ち込む>
「(体が)前に突っ込まないようにしたかったからね。
後ろに残ってしまってもいけないけど」

<珍しい練習法の後は内角のカーブを打ち込む。
30分打った後、練習中の前田に手本を示すように
ストレートマシンを打ち込む>
「基本の反復練習です」

<後輩たちに教えるように自分の調整法を考えて行動。
雨で室内練習場でのウオーミングアップとなった
ほかの選手たちも熱心に見つめるなど、
図らずも手本を示す形となったが、
シート打撃、フリー打撃を終えると、いつもの先生に>
「まだ変化球なんか魔球に見えるよ。これからだよ。
早く仕上げるに越したことはないですから。感覚を戻していきたい」
(中スポ、おおさか報知共同通信社ニッカン

◇小池正晃
<シート打撃で、3打数2安打2四球とアピール。
1打席目は二ゴロに倒れたが、2打席目に右越え三塁打。
3、4打席目では四球を選び、5打席目は
左中間を破る痛烈な二塁打を放って>
「感触は1本目がよかったけど、
2本目もカウント2-3から打てたのはいいですね」

<シート打撃で一貫して三塁手で出場。無難な守備を見せる。
実戦では5年ぐらい守っていないが、すでに内野手用のグラブも発注。
一塁も練習中で、持ち前の器用さで勝負をかける>
「内野ですか? 自分では前向きに解釈しています。
守れないより守れる方がいい。
シーズン中も、チームの事情で必要とされる場合もあるから。
レギュラーがケガした時や、点差が離れた時に休ませられるように。
今はスローイングの怖さはないんですが、三塁は速い打球がくる。
その距離感を克服したいですね。
自分で言うのもなんですが、ボクには秀でているものがない。
総合力、トータルで勝負しないと。
だからこれをいいきっかけ、チャンスにしたいんです」
中スポスポニチ名古屋

◇岩﨑達郎
<シート打撃で2死一、二塁からの
右前適時打を含めて、3打数2安打1打点。
8日の紅白戦に続いて、打撃の成長を見せつける。
目を白黒させていたが、打ち続けてアライバを脅かしたい>
「奇跡ですね。どうしたんでしょうね。
強く打つことは心がけていますが」
(中スポ)

◇新井良太
<シート打撃に出場したが、攻守に精彩を欠く。
3度の打席で凡退すると、守備でも2死一、二塁から
右前適時打を放って飛び出した岩﨑達郎を、
一、二塁間で挟殺しようとした間に、三走の生還を許してしまい>
「(守備は)追い込みすぎたのが失敗ですね。
打撃は結果が出なくても、いまやっていることを我慢してやるしかない」
(中スポ)


◇トニ・ブランコ
<シート打撃でど迫力の激走を見せる。
1死一、二塁の場面の二塁走者で
澤井の打球が左前に転がると迷わず三塁を蹴り、一気に本塁へ。
左足をたたんでホームベースの50センチ右に
ド迫力のスライディングで生還。
チームメートの捕手・小山へのタックルは控え、
左手でベースをタッチ。ユニホームは左尻の下あたりが破れ、
泥がびっしりこびりついていたが>
「状況に応じて、滑るべきときは滑るよ。
ユニホームが破れた? ノボル(桂川通訳)に縫ってもらえばいいだろう。
いや、自分で縫おうか。全力で走るのはあたりまえのことだ。
普通のことをしているだけだよ。常にベストのプレーをしていきたい」

<シート打撃では金剛、佐藤亮太、山内、赤坂に対し
6打席5打数1安打1四球と、不本意な内容だったが、
一邪飛を好捕するなど走、守でアピール。
シート打撃終了後は、同僚・デラロサにアドバイスをもらいながら
屋内練習場でストレートマシン、カーブマシンを打ち込んで>
「調子を上げていくだけ」
(中スポ、ニッカン

◆田畑スコアラー(巨人)
<8日の紅白戦で無安打だったのが
ウソだったかのような野本の活躍。
ネット裏で見守っていた他球団の007も成長を認めて>
「今は変化球の見極めができている。
追い込まれても、バットが止まっていました」

<また地味な走塁にも意欲的なブランコを絶賛>
「守備と走塁はウッズの100倍いい」
中スポニッカン

◆森スコアラー(オリックス)
<走攻守いずれにも全力を尽くすブランコに>
「打つことに関してはまだわからないけど、走塁はいい。
けっして速くないけど全力を出そうという意識を感じる」
ニッカン


◇和田一浩
<シート打撃の第1打席で金剛から弾丸ライナーで左前打。
続く打席でもルーキー岩田から鋭い遊ゴロを飛ばす。
コメントは謙虚だが、打撃内容は主軸の貫禄たっぷり>
「打撃? まだまだですよ。
これからもっと調子を上げていかないと」

<昨春のキャンプはベテランいえども
緊張感があったという。苦笑いで振り返って>
「張り切りすぎた。キャンプの予定表を見ても
意味がわからなかったくらいだから感覚もなかった」

<一転して、竜2年目の今季は少し余裕が見える。
疲れがたまるこの第2クール、
前日、この日と屋内での打ち込みをしなかった。
無理して故障するリスクを避け、『積極的休養』と選ぶ>
「開幕までまだ2カ月近くある。今は考えながら練習しています」

<キャンプに入って一塁でノックを受けるようになった。
慣れないポジションでの特守にこう笑いつつも、
必死に落合監督のノックに食らい付く>
「この疲れだけは予想できなかった」

<大切なのはメリハリ。年齢に応じた調整を重ねている。
数日前には妻と2人の息子が沖縄にやってきた。
マイホームパパだけに、家族の来訪も絶好のリフレッシュに>
「西武時代を含めても、キャンプ地に家族が来るのは初めてですね」

<セ・リーグへの移籍で未知の部分が多かった昨季とは違う。
現在は宿舎でも1年分のデータを見直しているという>
「昨年以上の成績を残せるかどうかではなく、
『残さなければならない』です」
(中スポ)

◇森野将彦
<この日は、別メニューで練習を終える。
シート打撃を1打席(空振り三振)で切り上げると、
その後はフリー打撃を行っただけで、守備練習などは回避。
下半身に疲れがたまっており、
大事を取って別メニューにしたようで、深刻な故障ではなさそう。
きょう15日からは通常のメニューんい戻れる見通し>
「疲れが出た? まあ、そんな感じですね。
張り? そこまでじゃない。明日(15日)? 大丈夫ですよ」

<毎年恒例の野球教室が北谷球場で開かれ、
地元北谷町の5つの少年野球チーム約220人が参加。
荒木、中田、浅尾ら全15選手とともに『先生役』を務める。
投手と野手と別れた約1時間の教室では
自ら豪快な素振りを披露しながら手ほどき>
「フルスイングすることが大事」
(中スポ、おおさか報知

◇森バッテリーチーフコーチ
<練習開始前から、今キャンプ初めての雨に見舞われたが、
屋内練習場でアップする間に空模様を確かめると、天気回復を予報。
川相コーチとともにシート打撃などの開催を決定。
その通りに練習中には日差しも戻り、すべてのメニューを消化>
「この風なら大丈夫だ」
(中スポ)


◇長峰昌司
<北谷球場でシート打撃に登板。
打者10人と対し、1安打無失点に抑える好投。
2つの空振り三振は中川と藤井から。
カウント1-1の設定から中川を2-1と追い込み、
133キロのシュートでしとめると、
藤井は2-2から、外角のスライダーを振らせる。
この日はストレートのMAXは、136キロ。
それでも詰まらせての内野フライも2つ取る。
会心の表情で、無失点に抑えた24球を振り返って>
「変化球をうまく使えていたのがよかったと思います。
2つの空振り三振も変化球でとれました」

<反省点もあった。
デラロサに浴びた左越え二塁打はカウント1-3からの真っすぐ>
「ストライクを取りにいった。
ああいうところでもしっかり投げきれるように修正しないと」

<昨季は主に中継ぎで33試合に登板したが
7年目の今季は先発ローテ入りを狙っている>
「スタミナをつけるために昨秋からさんざん走り込みました。
これでスタミナがついていなかったら、
何やってたんだってことになる。先発で頑張りたい」

<キャンプ序盤から好調をアピールしてきたが、
18日からは韓国チームなどとの練習試合が始まる。
目標をつかむため、これからも結果を出し続ける>
「いつ(実戦に)出されても大丈夫なだけの準備はできています」
中スポ

◇山内壮馬
<シート打撃で打者9人に3安打を許しながら、明るい表情。
コントロールの向上に満足そう。
近藤コーチと毎日フォームチェックを繰り返しているという>
「左足をあげるとき、ほんの少し
上体をかがめるだけでずいぶん変わりました」
(中スポ)

◇高橋聡文
<12日に300球を投げ込んだが、中1日でブルペンへ。
約40球を投げたが、万全でないことは承知>
「いつもいい状態で投げられるわけじゃない。
肩、ひじは張っていたけど、思ったよりもよかった」
(中スポ)

◇川井雄太
<同じく疲れ承知でブルペンで約50球>
「疲れている状態でどうなるか見たかった」
(中スポ)

◇浅尾拓也
<バレンタインデーの14日までに贈られた
チョコレートの数で球団1位に。
宿泊に届いた数では、岩瀬と同じ15個。
荒木25個、井端20個に続く3位だったが、
球場でファンの手渡しが約80個もあり、照れ笑い。
チーム№1のイケメンはキャンプ地での人気も抜群。
昨年の約40個から倍増だが、チョコに元気付けられた様子>
「去年は40個でしたが、今年は80個ほど頂きました。
これだけのファンの方からもらって、うれしいです。
たくさんいただけるのはありがたいことです。できる限り食べますよ。
勝ち星も倍増? どうですかね。頑張ります」

<また球界に波紋を広げている『15秒ルール』だが、
既に報道などで知れ渡っていることもあり、動じず>
「聞いている通りの話でした。質問は特になかった。
(自分は)不利にはならないと思う。気にしていない」
(中スポ、スポーツ報知、共同通信社スポニチ名古屋

◇清水昭信
<女性人気を独占した浅尾と同部屋、口をあんぐりさせて>
「部屋が浅尾のチョコだらけで、すごいことになっています」
(スポーツ報知)


◆真鍋審判員(セ・リーグ)
<北谷キャンプで投手陣に、
今季から導入される『15秒ルール』の説明会を約10分開く。
無走者の時に捕手からの返球後15秒で投球動作に入らなければ
『ボール』を宣告される新ルール。
アップ後にサブグラウンドで投手陣に囲まれる形で説明。
落合監督、森バッテリーチーフコーチも加わり>
「基本的なルールの説明です。
こういうルールですと説明した。それだけです。
特に質問は出ませんでした」

<キャンプイン直後ではなく、この時期の説明会には>
「タイミングをみて、という(落合)監督の希望でした」
(中スポ、共同通信社

◇落合監督
<説明会の内容については明かさなかったが>
「向こう(審判員)に聞いてください。
(新ルールを)決めたのは審判でもない。
審判も困っているんじゃないか」
(中スポ)


◆加藤聡(育成ドラフト1位)
<読谷球場で行われたシート打撃で
3打数2安打1盗塁の活躍で『実戦派』を強烈アピール。
中里と対戦した第1打席、打席内で自らの打撃フォームの
乱れに気付き、意識ともども即座に修正。
直後の外寄り直球を逆らわずに打ち返すと、右越えの特大二塁打。
第2打席でも齊藤のスライダーをうまくおっつけて右前へ運ぶ。
器用さも兼ね備えているところをアピールすると、
すかさず二盗を決めて、50メートル5秒9の脚力を披露。
現時点で持てる力を発揮。まだまだ伸びしろはあると
言わんばかりに不敵な笑みを浮かべ>
「空振りしたときに、レフト方向に体が開いていたので、
すぐにセンターから右へ意識を変えました。
これからもできることをどんどんやっていって、アピールしていきたい」
中スポ

◆辻2軍監督
<身体能力の高さを披露した加藤について絶賛>
「バッティングも走塁もカンがいい。
体も大きいし、馬力も脚力もある。非凡さを感じるね。
ほかの選手にも刺激になるし、こりゃー大化けするかもわからんよ」
中スポ

◆齊藤信介
<今キャンプ2度目のシート打撃に登板し、好調さをアピール。
この日登板の4投手中最速の140キロを出し、笑顔>
「140キロも出てた? 
今日は体の回転を意識して力まないように投げたけど、
それでこのスピードが出たのは良かった。
あとはこの回転でしっかり腕が振れるように
なればいいですね。順調です」
(中スポ)

◆高島祥平(ドラフト4位)
<バレンタインデーのこの日、練習前から上機嫌。
2軍は読谷の選手宿舎から毎朝徒歩で球場に向かうが、
道中でファンからチョコレートを手渡されて>
「チョコレートもらいました」

<球場に到着すると、たまたま通りかかった小林高也に
こう聞き、数で上回りガッツポーズで喜ぶ>
「いくつもらったっすか? 4個っすか。僕は7個もらいました」
(中スポ)

◆山本昌
<前日はブルペンで100球を投げ込んだが>
『今日は初めて今キャンプで雨が降りましたが、
メニューは順調に消化できてしまいました。
昨日100球投げて、きょうはどうかと思ったところ、
キャッチボールではいい感触だったので
ブルペンに行ってしまおうかとも考えましたが
明日がこのクール最終日だということもあり、
明日投げ込もうと思ってやめておきました。』

(山本昌公式『2009キャンプ日誌』2月14日より抜粋引用)

◆2009チアドラゴンズ決定!!!(公式ブログ)
(名古屋市のドラゴンズ屋内練習場で
『2009チアドラゴンズ』のオーディションが行われ、
新しいチアドラが決定。速報でフォトをアップ)

◇その他の沖縄キャンプの様子は、おなじみ
中日ドラゴンズ 北谷キャンプ 2009』で。
この日のシート打撃のログは、こちら
荒木体力系落合ノックなどの動画は、こちらのリストからチェック。


バレンタインデーだったこの日は、
全国的に3月から7月並みの暖かさとなったようですが、
いきなりやってきた20℃オーバーに、
沖縄は毎日こんな感じなんだろうなと少し思いましたね。
実際の北谷の天気は「曇り、25℃」。
さらに今キャンプ初めてのまとまった雨も降り、
雨天用のメニューも別に組まれていたようですが、
メニューが変更されるほどの雨にはならず、
風こそ強かったようですが、アップ以外の他の練習は
予定通り行うことができたようです。

しかしキャンプもほぼ中間地点
選手たちの疲れもピークのようですね。
主力選手では森野が下半身の張りを訴え、
シート打撃を途中で切り上げ、一部別メニュー
周囲をヒヤッとさせましたが、、大事には至らなかったようで、
全体メニュー後のメイン球場での少年野球教室には、
元気に参加していたようです。

第2クール5日目のこの日は、
当初予定されていた紅白戦は行われず、
実戦形式のシート打撃に変更。
金剛、長峰、岩田、佐藤亮太、山内、赤坂が登板し、
カウント1-1からの設定から、各打者と対戦。
今朝のスポーツ紙は、その話題が中心でしたが、
ルーキーベテランがそれぞれ「初安打」をマークしましたね。

実戦初安打!その中から、
まずはルーキー・野本
第1打席に同期の岩田
甘いストレートを叩くと、
一、二塁間を抜けていく鮮やかなヒット
実戦形式では
初めてのヒットを放つと、
その後はこの日のテーマに
置いていたというボールの見極めを。
2打席目、同じ岩田の低目変化球を見逃すと、
3打席目も山内の高目が外れ、2打席連続の四球
4打席目は赤坂のボールに詰まり、一ゴロに倒れたものの、
この日は4打席で3度の出塁
5打数無安打3三振の紅白戦の雪辱を果たす形となりました。

紅白戦ではバットが積極的に出ず、
ほろ苦デビューとなった野本でしたが、
今回のシート打撃は、落ち着いて臨めたようですね。
まだ1本とはいえ、その1本が出たことでホッとしたことでしょう。
その野本ですが、対外試合でのデビューが決まったもよう。。
戦力のふるい落としが始まる第3クール。
ゲームのなかで実績を積み重ね、
レギュラー争いへ生き残りをアピールしてほしいです。


一方兼任コーチとして、その野本らを指導する立浪
今キャンプ初となる実戦打席で、
金剛の135キロ内角低めの直球を弾き返すと、
きれいに一二塁間を破っていくヒット。
まさにお手本という打撃で、こちらも今季初安打をマーク。
この日も早出特打を敢行するなど、
2日前から始めた2段ステップ打法を固めている最中の背番号3ですが、
いきなり結果が出たことで、いくらかの手応えも掴んだことでしょう。
北谷のスタンドからも大きな拍手も巻き起こったという
ミスター・ドラゴンズ今季初安打
現役ラストイヤーへ幸先良い一撃と理解しておきましょう。


その他の野手陣では、
このところ『内野手』として脚光を浴びてきた小池が活躍。
シート打撃でサードに入り、無難な守備を見せると、
打っても3打数2安打2四球とアピール。
本来は外野手、あくまで『有事』に備えての内野練習とはいえ、
有意義なキャンプを送れている背番号44
その好影響が、バットの方にも出ているんじゃないかと思います。
中スポには「中堅争いの勝者となる可能性は低い」と
書かれてしまいましたが、
ユーティリティープレーヤーへの変身も
1軍に残るためには、大きな武器となるでしょう。
このチャンスを活かすべく、今後も泥にまみれてほしいです。

また岩﨑達郎が、3打数2安打1打点。
2打席目、佐藤亮太からセンターへのクリーンヒットを放つと、
3打席目は山内のボールをうまく右前に持って行くタイムリー。
第1打席のレフトライナーもいい当たりだったようで、
守備走塁に魅力の若竜が、紅白戦に続きバットでアピール
目立ちはしないものの、ポストアライバ
いいアピールが出来ているんじゃないかと思っています。


一方投手陣では、紅白戦同様に
長峰が好調をアピールしたようですね。
この日は打者10人に相対し、打たれた安打は、
ストライクを取りにいった真っすぐを
デラロサに叩かれ、レフト線を破られた二塁打1本だけ。
ストレートのMAXこそ、まだ136キロながらも、
変化球の切れ、さらに緩急の使い方が光っているとのこと。

昨季はどちらかといえば、
負けパターンの登板が多かった長峰
しかし今季は、幸先良好。
ようやく投手としてのたくましさも身についてきたのでしょうか。
自身が目標に置いている先発ローテ入りに向けては、
次クール以降の練習試合での登板が
カギを握ってくるのではと思いますが、
危なげない投球を続け、その評価をより上げてほしいもの。
プロ7年目、昨季ブレークした吉見と同じ24歳、
今年こそは真価を発揮できるシーズンにしてほしいところです。

2009年2月14日 (土)

岩瀬フリー打撃初登板、強風北谷キャンプ便り。

ドラゴンズの沖縄キャンプは、第2クール4日目
この日の北谷は、かなりの強風に見舞われたようですが、
そんななか守護神・岩瀬がキャンプ初のフリー打撃登板。
井端との『定期戦』こそ流れたものの、安打性4本と試運転は上々。
グラブの位置を修正したフォームの改造など、
進化に向けての様々な挑戦も、順調に進んでいるもよう。
その他吉見310球にチェン283球、西川北谷組合流など
この日のドラゴンズの話題をまとめました。

ドラゴンズトピックス(13日)

◇岩瀬仁紀
<チームでただ1人、打者相手に投球していなかったが
この日、北谷球場でフリー打撃に初登板。
森野ら主軸が見守る中、打撃投手として
デラロサを相手に、変化球を交えて31球。
ストライクゾーンに投げるのが前提の打撃練習とあって、
ほとんどストレートの力勝負で臨んだが、安打性はわずか5本。
打者を初めて相手にした手応えは上々。
明るい表情で、自身に合格点を与えて>
「きょうは感覚だけを確かめかった。まあまあ良かったね。
(打者を相手に投げるのは)まあ久しぶりだったんですけど、
スムーズに入れたかなという感じはします。
この時期にあれだけ投げられれば、十分なんじゃないかな」

<プロ11年目のキャンプは大胆な『進化』に挑戦している。
大きな変化はまず、投球フォーム。
昨年までは胸の前にグラブを構えていた。
今年はベルトの前に置き、胸の前まで上げてから投げる。
またグラブに収めた左手を、投げ出す時に一瞬、
打者側に押し出すような動きを入れた。
新フォームは、オフの間に入念に練ってきたもの。
鳥取『ワールドウィング』ジムの小山代表と話し合った>
「体は毎年変化していく。
それに合わせてフォームも毎年少しずつ変わっていくもの。
新しいフォームに変えるというよりも
(グラブの位置は)自分の一番投げやすいポジションを
ずっと探してるんで、まあその中でいいところで、
落ち着いていければいいと思っているんですけど。
(フォームは)昔に戻りつつあるけど、
大体まとまりつつはあるかなという感触がありますけどね」

<もう一つ、新しい投球フォームと関連する試みが。
詳細は企業秘密ながら、新たな球種のマスターに挑戦している。
これまで使っていたシュート系を独自に改造したものだという新球。
当初は小山代表から伝授された新球に挑戦していたが、
時間的に今キャンプ中の習得は難しくなったため、独創性を発揮。
右打者から見ると、外へ逃げるように低めで落ちる。
ストライクゾーンから逃げていくような変化をするという>
「詳しくは話せないけど、今のグラブを構える位置なら使えそうだね」
中スポ中日新聞サンスポおおさか報知スポニチ名古屋デイリー

◆小山代表(ワールドウィング)
<岩瀬の新スタイルの背景はオフのトレーニングの成功。
昨年1月の自主トレ、疲弊していた岩瀬を見て、
苦しいシーズンを予期していたという>
「勤続疲労という体の変化は分かっていました。
一番大事な要素は、肩もそうなんですが、
足裏、ヒザ裏にかけての部分なんです。
そこがまずピッチングの命。いわゆる真っすぐに強く立てる。
そして移動しながら踏ん張る、という大切な機能を持っているところです。
そこが去年はかなり損失していました」

<その損失部分を新マシンで強化。
今年の岩瀬について、師匠は進化に太鼓判を押している>
「見事に変身を示している。
私の感覚でいくと、『押す投球』なんて生ぬるい。
内側からねじ込んでいくような、過去以上のボールになっている。
過去最高のものになりつつある」
(中スポ)


◇吉見一起
<自己最多&今キャンプ投手陣最多の310球の投げ込みを敢行。
ブルペンで66球、フリー打撃で澤井、小山に64球を投げた後、
1時間以上にブルペンにこもり、180球。
昨キャンプに250球を投げたが、その自己記録を大幅に更新。
森コーチが撮影した映像で投球フォームもチェック。
あれこれ考えていたはずなのに体が自然に動いていくこの状態。
『究極のフォーム』を手に入れた、心地よい疲労感に包まれる>
「ある程度投げようとは思っていましたが
300まで投げるとは思わなかった。
最後は無の境地になりました。
何も考えることなく、どこにも力を入れずに投げていたんです。
このフォームを体に覚え込ませたかった。
(フリー打撃登板での)ボールはある程度コントロールできた」

<目的の1つに肩のスタミナ強化もあったが、
それでも最大の目的は『無の境地』を手に入れることだったよう>
「今年(のキャンプ)は投球数が少ない。
無になって投げることで体が覚えることもある。
長いシーズンでどこかでバテる時が来るので、
そこをしっかり乗り切れるように」

<開幕ローテ入りが期待される右腕は
おそらく、過去最高の春季キャンプを送っている。
一流投手への階段をしっかり駆け上がっている>
「去年は必死でした。
今年は必死に加えて、考えながらやっています。
今年は一日一日課題を持ってやっていますが、
やりたいことができていると思います。
まだ課題はあるんで、しっかり消化していきたい」
中スポおおさか報知共同通信社ニッカン

◇田中監督付スコアラー
<吉見のフリー打撃登板での投球にうなる>
「きょうはよかった。吉見のコントロールは球界でも1、2かもしれない」
中スポ

◇チェン・ウェイン
<同じく打撃投手に登板。吉見と並んで投げ込みを敢行。
登板前の準備投球、フリー打撃で約60球、
さらに登板後のブルペン投球を加え計283球>
「きょうは最初から投げ込むつもりでした。
打撃投手のときに抜け球が多かったんで、
抜け球を減らす投げ方を意識して投げました」

<フリー打撃登板では野本、新井を圧倒。
登板を振り返り、納得の表情を浮かべて>
「ボール自体はよかったと思います。
下半身のバランスを考えて投げました。
久しぶりに左打者(野本)と対戦しましたが
コースも厳しくいけたし、低めを意識して投げられた」
(中スポ、ニッカン

◇朝倉健太
<フォーム修正に取り組んでいるが、フリー打撃に登板。
小田、藤井を相手に60球を投げ込み、納得の表情>
「きのう(12日)からよくなっているんです。
上半身と下半身のバランスを意識して投げましたが、よかったと思います」
(中スポ)

◇近藤投手コーチ
<朝倉の投球を見守り>
「本人が意識しているから、よくなってきているよ」
(中スポ)

◆嶋田スコアラー(阪神)
<ネット裏から見つめた007部隊が、
岩瀬の新球に要注意マークを付ける>
「(岩瀬は)今の時期に投げられれば十分。
最後に少し落ちるのが厄介だね。もう少し見させてもらいます」

<また先発候補5投手がBP競演したフリー打撃を見て>
「今年も投手陣がいい。みんな力があるし、
吉見もチェンも去年よりも活躍するんじゃないか」
おおさか報知ニッカンデイリー

◆田畑スコアラー(巨人)
<中日投手陣の成長を認めて、警戒>
「岩瀬はいろいろ考えながらやっているんでしょう。
チェンは真っすぐも来ていて順調そのもの。
今年もやっかいな感じ。中田もまとまろうとしている」
おおさか報知ニッカン


◇森バッテリーチーフコーチ
<この日の北谷は、グラウンドを強風が見舞い、
移動式ネットが突然動きだすなどしてスタッフらが苦労。
水をまいても日差しが強く、砂ぼこりも舞い上がり続ける。
そんな強風にコーチもお手上げ>
「風に文句を言ってもしょうがないからな」
共同通信社


◇川相内野守備走塁コーチ
<この日初めて練習メニューに入ったのが、中間フライ捕球。
ノッカーが場所を指定せずに打ち上げた飛球を、
ポジションに散らばった野手を追う練習。
しかしこの日の沖縄は午前11時の時点で風速8メートル、
最大瞬間風速17メートルの強風が吹き荒れていた。
当然、高く上がったフライは風の影響を大きく受け、野手も右往左往。
まるでこの日の風を予測していたのようだが、
中身の濃い練習になったことを喜んだ>
「ナイスタイミング。
そんな(予報などを見てメニューを決めた)わけではないけどね」
(中スポ)

◇トニ・ブランコ
<中堅からの非常に強い逆風をモノともせず、
フリー打撃で77スイング中、2本のサク越えを放つ。
左腕・久本と対戦し、24スイング中、安打性6本。
低い弾道の鋭い当たりを連発させ、
58スイング目に左翼スタンドの中段付近にぶち込むと、
68スイング目にはライナーで左中間にズドン。
相変わらずの長打力を見せつけ、スタンドから歓声がもれる。
風がなければ、サク越えと見られる当たりも多く満足げ>
「風が強くて大変だったね。でもいい感じでした」

<連日のハードメニューを難なくこなし、
タフさとまじめさに対する評価も高い。
直球、特に低めのボールへの強さと、パワーはすでに証明。
課題となりそうなのはやはり変化球への対応。
仕上がりの良さをアピール。実戦を熱望して>
「この12日間で3年分ぐらい練習したよ。
一生懸命練習してきたし、きょうもいい感じだった。
あとは試合で結果を出すだけさ。早く試合がやりたいね」
(中スポ、スポニチ名古屋

◇森野将彦
<フリー打撃でもひときわ高い打球音、他を圧倒する飛距離。
何より体付きが別人、早くも主砲の存在感たっぷり。
さらに『意識』も変わった。このキャンプでは自分の時間を削って
1つの『ルーティン・ワーク』を加えている。
入浴後にトレーナー室で約2時間も
じっくりとマッサージを受けるようになった>
「おかげで夜は寝るだけになりました」

<年明けにはこれまでの国内始動の慣例を破り、
グアムで初めての海外自主トレを敢行。
海沿いのリゾートホテルではなく、あえて山間部に宿を取り>
「いつもより動き出しを早くしたかった。
(グアムでは)練習以外にやることがない。
起伏の多い道を走り続けていましたよ」

<これだけの意識改革をもたらしたのは、昨年の反省。
「もうケガはしたくない」という決意が強いから。
『体』と『心』が変わった今季、
1年間と同じ失敗を繰り返す可能性は力の及ぶ限り低くできている>
「テレビで試合を見るのはもうこりごり。
あれは本当にこたえるんです。今年は試合に出続けます」
(中スポ)

◇藤田トレーナー
<森野がマッサージを重点に受けるのは、昨年痛めた左足ふくらはぎ。
再発防止の狙いとともに、予防の効果を強調>
「マッサージで体の張っている場所が自覚できる。
故障を未然に防ぐ意味もあります」
(中スポ)

◇和田一浩
<この日は、軽めの練習で切り上げたが、
午後のフリー打撃では、一心不乱にバットを振り続けた。
中堅から本塁方向への強い風が、
ケージや防球ネットを揺らすのも意に介さず、
1球1球、打席での足の運び方を確かめていた。
スクエアスタンスに近いものになったフォーム。
この日は左足を昨季より控えめに上げ、
下ろす方向も真正面よりわずかに三塁寄りのコンパクトな形に>
「今のところはこの形でスムーズに振れる。
これでいいか判断するのはまだ先。
実戦で変化球を交えてくる投手に当たらないと」

<現役13年目。体力も、感覚も少しずつ変わる中で、
タイミングの取り方を再考する必要に迫られていた>
「結果を求めるなら何かを変えなければならない。
打ち方に、これでいいというものはないから」

<昨季の成績にも満足はしていない>
「自分がいいところでもっと打てば、チームはもっと上に行けた。
(今季の得点圏打率は)できれば4割に」

<キャンプでは、ほとんど経験していない一塁の守備にも取り組む。
昨年とは違う形に変わりつつあるチームが、
変わろうとしている自分と重なる>
「(一塁の守備も)できるようにしておく。
ただ、自分が打てなければ始まらない」

<最優先すべきものは一つだと分かっている。
自分の技術を生まれ変わらせることができれば、
チームを高みに導けると信じている>
「野球は1人でやるものではない。全員が仕事を果たせばいい」
中日新聞

◇小山桂司
<捕手で始まり、捕手で終わる『当たり前の一日』が、うれしい。
北海道日本ハムではユーティリティーを期待されたが、
本心では捕手へのこだわりも自負もあったよう>
「去年のキャンプは一塁やったり、
三塁や外野もやっていましたからね。
そりゃ捕手だけでやってみたいという思いはありましたよ」

<ライバル小田に到達タイムでは負けているスローイング、
田村コーチに修正された捕球姿勢、と課題は多いが、
捕手として生き残る覚悟を実行にも移している。
この日までに北谷組19投手の球は、ブルペンで捕球済み。
そして受けた直後は『記者』として、取材タイムを設けている。
この取材がいつか役立ち、リードの引き出しを増やしてくれる>
「特徴や球種はもちろんですが、
その投手が困ったときにはどんな球を投げたがるか…。
なるべく投げたすぐ後に聞くようにして、ノートにまとめているんです」

<捕手として投げる。打者として打つ。
そこに共通する極意を、あらためて学んだのが、
1月の自主トレでの格闘家・ニコラス・ペタスのジム。
臨時門下生となり、サンドバッグやミット打ちで汗を流した>
「球技じゃなくても『軸回転』が大切なんだと。
ボクはミットをたたくときも突っ込んじゃったんです。
投げるときや打つときもそこに気を付けてやっています」

<この日のフリー打撃で対戦した吉見については>
「自信を持って見逃したのに審判がストライクと。
低めのボールが伸びていました」
中スポ12

◇荒木雅博
<室内練習場で落合監督から
身ぶり手ぶりを交えての打撃指導を受ける。
振り切ったときに左手でバットを高く掲げるくせを
やめるように指摘され、同時に振り切ったときに
右足を一歩前に踏み出して、体のひねりを早めに解放する動作も教わる>
「バットを高く上げると、左肩に負担がかかるということなのでしょう」

<昨年左肩を痛めたため、この春の調整が遅れている。
遊撃コンバートの守備は連日のノックで鍛えられている一方、
打撃は当初、第2クールで屋外フリーを始める予定だったが、
現在でも室内のカーブマシンのボールを打つだけ>
「(第3クールで屋外打撃を始めるかどうか)まだ微妙」
中スポ

◇落合監督
<2日続けて室内練習場へ専用自転車を駆ると、荒木の打撃改造に着手。
一方、目の不調で12日にキャンプを離脱した井端の復帰時期については>
「私は医者ではないので分かりません」
中スポ

◇西川明
<この日、1軍の北谷組に合流。
同じ二塁手の井端が右目の不調で離脱したためとはいえ、
読谷組が昇格をつかみ取ったのは、今キャンプで初めて。
通常メニューの後は、二塁の守備位置で
特守も受けるなど精力的に動いて>
「同じメニューでもこっち(北谷)の方が疲れました。
実戦で打っていきたい」

<今季から実戦に投入する新打法で、レギュラー取りへ猛アピール。
バットを体の正面で高く掲げる。
まるで巨人の小笠原のようなフォームで、フリー打撃に臨むと、
約20分間、右へ左へと自在に打ち分ける。
昨秋キャンプから、立浪兼任コーチの教えを
仰ぎながら取り組んでいる新打法について>
「どっちかというと、(バットを)立てる方ですね。
きょうはまだまだです。
立浪さんにいろいろ聞きながらやっていきたいですね」

<レギュラーの大本命だった井端の
状態次第ではあるが、二塁手は混戦模様>
「きのう(12日)練習中に辻2軍監督から
(昇格を)言われたときは、冗談かと思ったんですけど。
急に呼ばれてびっくりしたけど準備はしてきたつもり。
アピールしたい。今年はシーズン通して1軍にいるのが目標です」
中スポおおさか報知ニッカン

◆井端弘和
<前日に続いて練習を休んだ。
チームの方針で理由は明らかになっていないが、
右目に異常が出たためとみられる。
既に沖縄を離れ、かかりつけの横浜の病院で検査を受ける。
このまま通院治療と同時に、不調の原因を
詳しく検査する方向になる見通し。11日の練習後にはこう話して>
「目がゴロゴロするし、視界がぼやける。
至近距離で物を手渡してくれた人の顔が見えないぐらい」
共同通信社デイリー


◆岩﨑恭平(ドラフト3位)
<読谷球場で行われた盗塁タイム計測で自慢の俊足を披露。
左翼から一塁方向に吹き抜ける逆風を切り裂いて走り、
叩き出したタイムは3秒52で2位。
トップタイムの英智の3秒35には及ばなかったものの、
12球団一、二を争う俊足に肉薄した辺りはさすが>
「今までやってきたことが間違いじゃなかったことを、
少しは出せたかなと思います」

<この日の負けは潔く認めたが、すぐさま負けん気をのぞかせ、
さらには自分流を築き上げようと大きな目標を掲げる>
「英智さんのスタートを切ってからスピードに乗るまでと、
乗ってからの勢いはすごかった。
盗塁にも人それぞれスタイルがあると思う。
僕は西武の片岡さんと(塁への滑り方などの)スタイルが似ていると思う。
これからもいろんなものを吸収して、自分のスタイルを確率していきたい」
(中スポ)

◆伊藤準規(ドラフト2位)
<右肩を痛めて別メニュー調整中だが、
この日初めて三塁から一塁への全力投球練習を行い、笑顔>
「きょう初めてサード、ファーストで投げたんですけど、
結構いい感じで投げられました。
肩の違和感もなかったですし、一歩前進ですね」
(中スポ)

◆田中大輔
<右肩を痛めてキャンプ第2クールから合流していたが、
読谷で6、7メートルの近距離ながらも送球練習を始める。
少しずつではあるが、着実によくなっているよう>
「まだまだ様子を見ながらになりますけど、
これからはちょっとずつ距離を伸ばしていきたいと思います」
(中スポ)

◆山本昌
<第2クール2度目のブルペン入りで、
今キャンプ最多となる100球を投げ込む。
キャンプも中盤に差しかかり、いよいよベテランにエンジンがかかってきた>
「まだ、いいボールと悪いボールがはっきりしているけど、
いいボールがあるだけましかな。
これから徐々に投球数も増やして、ペースを上げていきたいね」

<朝起きて、宿舎で選手がすることは、体重測定。
70キロ台後半から80キロ台がほとんどで、
ちらほらと90キロ台がいる中、ただ1人だけ3けた。
これだけでもスケールの大きさが分かるが、
43歳で投げ続けられる秘密の一つは、こんなところにもある>
「いつもこんなもん。シーズン中はだいたい98キロ。
ここ何年か、全然変わっていない。
アメリカではね、野球選手の体重は身長に12を足して、
100を引いた数字が、理想的なんだって聞いた。日本なら足すのは10かな」

<10年ほど前から3年前までは毎年0.5キロずつ増え続け、
7、8キロ上乗せして報告したほど細かった
26年前の入団時からは、20キロも増加。
心も体もたくましくなったことを数字が表している>
「何をやっても減らなかった。中年太り」
(山本昌公式『2009キャンプ日誌』2月13日、中スポ、中日新聞


◇その他の沖縄キャンプの様子は、おなじみ
中日ドラゴンズ 北谷キャンプ 2009』で。
岩瀬のBP登板などの動画は、こちらのリストからチェック。


右目に異常を訴えた井端が、2日連続で練習を休み、
代わって西川が、1軍北谷組に合流した第2クール4日目。
この日のドラゴンズの話題を集めましたが、
晴れのち曇り、最高気温25.2℃という北谷。
いつも以上に暑かったようですが、
それ以上に、この日はかなりの強風に見舞われたようで。
カメラブログによると、サブグラウンドでは
砂塵が舞ってノックどころではなかったもよう。

フォトを見ても、砂ぼこりって感じになっちゃってますね。
おそらく北谷球場近くにある風力発電用の風車
グルグル回っていたのでは思われます。
ただこういう日にピッタリだったのが、
この日午前の野手メニュー『中間フライ捕球』。
内外野の中間に上がったフライが
強風の影響を大きく受け、野手も右往左往していた様子。
たまたまこの日のメニューに入っていたのでしょうが、
苦手と思われる千葉マリン対策もできて、効率よかったかもしれません。


この日も投手陣が、フリー打撃に打撃投手として登板。
前日の若手に続いて、マウンドへ向かったのは、
岩瀬、小笠原、久本、朝倉、中田、吉見、チェンという、そうそうたる面々。
豪華さに加え、センターからホーム方向に吹く風の影響もあり、
その内容は投手優位に進んでいったように思われます。

その中ではやはり注目は、守護神・岩瀬
北谷組で唯一、紅白戦での登板がなく、
今季初めて打者と相対することになりましたが、
実はこの岩瀬、毎年のキャンプで
フリー打撃に初登板するときの打者は、決まって井端
昨年まで6年連続で、北谷キャンプ名物、
年に一度の『定期戦』と言われていましたが、
その井端がああいう形で離脱となってしまい、今年はお流れに。
代わって指名されたのが、なんとデラロサ
野手スケジュール表にもデラロサの欄には、
『岩瀬』としっかり表記。
これをみると井端の穴は、
やはりデラロサが埋めることになるのでしょうか…。

それはさておき、そのデラロサに対して、
変化球を交え、31球を投げ込んだ岩瀬
強風の影響もあってか、制球に気をつけての投球だったそうですが、
ヒット性の当たりは、わずかに4、5本
宝刀・スライダーは多投せず、ストレート中心。
球速のMAXこそ135キロだったものの、
内に食い込むようなカット気味のボールで、詰まらせる場面が多かった様子。
『今季初登板』を終えた手応えは、上々。
「この時期にあれだけ投げられれば、十分なんじゃないかな」
そう話す守護神の表情は、明るかったようです。


守護神もCHANGE!北谷キャンプの風物詩、
岩瀬VS井端定期戦
実現しなかったのは、
残念ではありますが、
11年目のスタートとなる
フリー打撃初登板
まずは上々の滑り出しとなって、
よかったですね。
その岩瀬ですが、このキャンプ中、
チーム同様に様々な『変革』を行っているもよう。
今朝の中スポなどにもありましたが、
セットポジションでのグラブ位置を改造したフォームはじめ、
左腕の振り方を変えることで、ストレートの威力を強化。
さらに自主トレ中にワールドウィングで
授かったという、新たな球種のマスター。
当初伝授されたボールに独自性を加えて、
右打者の外角に沈んでいくようなボールだそうですが、
さらなる向上心を持って、『進化』へ様々な試行錯誤。
新たな挑戦に取り組む姿勢はもちろん評価できますし、
より良い形を探りながら、開幕へ調整を進めていってほしいなと。

史上初の10年連続50試合登板を達成した一方で、
さまざなな『疲弊』があった昨季の岩瀬
しかしそれに一区切りを付け、新たな気持ちで臨む今季。
オフに誓った『生涯守護神』に向け、
背番号13がマウンドでどんな進化ぶりを見せてくれるか、
これからも楽しみにしていきたいと思います。


その他の主力投手では、
この日も吉見チェンの内容が良かったそうです。
ともにフリー登板後も、ブルペンで投げ込みを続け、
特に吉見は今キャンプ北谷投手陣最高の310球に達したとか。
今春も指導を行っている杉下臨時コーチも『伝える』で、
中田吉見チェンを加えた3本柱が、
相当やってくれるのではないかなと思っている」
と綴っていましたが、
現時点では、この3人先発陣の柱といえそうですね。
ただまだ2月も中旬、
キャンプもそろそろ折り返し点に差し掛かってきますが、
この3人に続く、投手の台頭も期待したいところです。

2009年2月13日 (金)

熱投投手陣と立浪打法改造そして井端が再離脱。

ドラゴンズの沖縄キャンプは、第2クール3日目
相変わらず好天が続く北谷ですが、
投手陣の仕上げのピッチが随分上がってきたようです。
一方野手では、ベテラン・立浪フォーム改造に着手。
和田の後押しもあり、ラストイヤー打法を固めたもよう。
さらに落合監督がシートノックで、今キャンプ初めてのカミナリ
そして井端右目の異常を訴え、2度目のキャンプ離脱など、
この日のドラゴンズの話題をまとめました。

ドラゴンズトピックス(12日)

◇高橋聡文
<今年の北谷の最多球数を
大幅に塗り替える300球超えの投げ込みを行う。
フリー打撃登板前の準備でブルペンに入ると、
登板後もブルペンでの投げ込み。実に2時間以上、
休むことなく投げ続け、汗だくになったブルペンを出てきた>
「このキャンプは最初から納得のいかないフォームになっていました。
去年と違うフォームになっていると
(コーチからも)言われていて、何とかしようと思っていました。
きょうは上から腕が振れ、いい感じになったので
体に覚え込ませようと投げ込みました」
中スポ

◇川井雄太
<フリー打撃登板後、ブルペンで約200球。
高橋が300球に達する直前、300の大台を超える。
こちらは意図的に『限界』を目指し、
上半身の余力がなくなるまで投げ、
下半身でリードせざるを得ない状態に追い込んだという>
「きょうは投げ込もうと思っていました。
疲れてくると下をしっかり使わないと投げられなくなるので」
中スポ

◇清水昭信
<フリー打撃登板後、ブルペンで100球以上の投げ込み。
トータル227球、今キャンプ自己最多の球数を更新。
好感触を探り、汗だくになって投げ続けて>
「良かったら終わろうと思って投げていたんですが、
悪かったので終われませんでした。最後はいい感じで終われました」
(中スポ)

◇朝倉健太
<近藤投手コーチから、頭の位置などのチェックを受けながら
ブルペンで71球。捕手から『ナイスボール』の声が続いたが不満顔。
変化球がすっぽ抜けることもあり、まだ微調整が必要な印象>
「まだ切れが良くない。いいときもあるが、悪いときもある」
(中スポ、サンスポ

◇浅尾拓也
<フリー打撃登板後、低く自己評価。
速球、スライダー、パーム、フォークと全球種を投げたが、
看板の速球は130キロ台前半と今ひとつ。
疲労はピーク。ここから上昇曲線を描く>
「なかなか(球速が)上がらないですけど、
これからしっかり調整していきたい」
(中スポ)

◇ネルソン・パヤノ
<北谷球場でフリー打撃に登板。
落合監督が後ろで見守る中、ブランコ、デラロサを相手に
直球、スライダーなどを投げる。
ボール球が続く場面もあったが、笑顔をふりまいて>
「調子はいいよ」

<この日も炎天下の中で体を動かし、苦笑い>
「いや~、疲れたよ」
ニッカン

◇佐藤亮太
<北谷組の投手陣が今キャンプ初めてプールトレを行う。
読谷球場隣の屋内温水プールで、最後の練習メニューとして、
最後の1時間、水中トレーニングを取り入れる。
昨秋の阿久比メンバーは体験しているが、初体験の選手はグッタリ>
「気持ち悪くなりました」

<メニューの一つに、20メートルのプールを
潜水で泳ぎ切るというキツイものがあるという。
もう1人潜水が苦手な左腕がいるそうだが、ほとんどの選手がクリア。
中でも馬力のある朝倉は往復40メートルを潜って泳ぎ切るという>
「ボクは潜水が苦手なんです…」

<本人によれば、潜水は出身地が影響するという。
確かに、長野は海に接していない8県だが…>
「ボクは生まれたところが長野なので。
海に接する機会が少なかったんです」
(中スポ、<ドラ番記者>

◇中田賢一
<北谷のブルペンで77球の投球練習。
実戦さながらの張り詰めたマウンドには、
1球たりともムダにしない思いが見える。
キャンプには明確なテーマがある。
例えれば『暴れ馬復活』。細かいコントロールは度外視。
本来の浮き上がるような速球を取り戻すことを重点に置いている>
「ブルペンでは一点を狙うことより、
指にかかった勢いのあるボールを投げることを考えています。
ストライクゾーンで勝負できるだけの
ボールを投げるのが自分のスタイル。
四球の数? それは結果論ですから」

<昨年のCSで残した数字は1/3イニング、3失点、防御率81.00。
積もり積もった悔しさがあるから、
キャンプでは一球一球を大切にして投げている。
投げれば必ずビデオでフォームをチェック。
『エース』というフレーズは決して口にしないが、
言葉の端々に大黒柱としての自覚がのぞく>
「悔しさは今でも残っている。
何も考えないで投げると自分が下手になる。
年々考えることが多くなっているかもしれませんけどね。
今年は『ブルペンで悪くてもマウンドではいい』という状態をなくしたい。
『ブルペンでもマウンドでもいい』と常に言われるようにしたい。
その方がリリーフ陣の準備も楽でしょう」
(中スポ)


◇立浪和義
<兼任コーチとしてでなく、選手として今キャンプ初の早出特打。
早朝の屋内練習場で打撃フォーム改造に着手。
改造ポイントは踏み出す右足。これまでは普通に上げていたが、
この日は右足を左足側に小さく引きながらチョンと地面に触れ、
そこからあらためて踏み込むという『2段ステップ』に変更して、
ティー打撃を含め40分間打ち込む。
フリー打撃でも快打を連発し、新フォームに手ごたえを掴む>
「今年は2段ステップに取り組もうと思って。
去年の足の上げ方より今日のほうがいいと思った。
こっちの方が前に突っ込まないし、しっかりボールを呼び込んで
自分のポイントに引きつけられる」

<途中で報道陣のテレビカメラやモニター画像で
新しい打撃フォームをチェックしながら打ち込んだが、
キッカケは同僚の後押し>
「踏み出すフォームは去年も何度か試したことがある。
その形にしなければミスが多くなるんで。
昨日和田のベンちゃんに見てもらって
今日の(フォームの)ほうがいいと言われた。
1年間迷わないように。最後の年なんで思い切ってやりたい。
このクールで固めていきます」

<昨年の二の舞いは踏まない。
昨春はハイペースで仕上げ、オープン戦でも好調を維持したが、
開幕直後から不振にあえいで、自己ワーストの打率.205と低迷。
だからこそフォームに執着することなく新たに挑戦することを決断。
マイナーチェンジした『ラストイヤー打法』で有終の美を飾るつもり>
「去年はちょっと苦しんだんでね。
今年はいいスタートを切れるように。
はじめに打って相手に先入観を持たせないと。
日々勉強ですよ。今年は相手になめられたくない。
(立浪は打たないから)大丈夫だとは思われたくない。
そのために準備していきたい」

<今年で打撃コーチとの『2足のわらじ』が2年目だが、
教えることも自分への好影響だという>
「相手に教えることで自分に言い聞かせることがある。
やらなければいけないことが見えてくるんです」
中スポニッカン

◇和田一浩
<前日のフリー打撃中、同じ組で打っていた立浪に
右足の踏み出し方について『どっちがいい?』と聞かれ、進言>
「何が合うかは人それぞれですが、
そっち(2段ステップ)の方が『間』があったんです。
『間』があれば余裕ができますから」

<自身はバットを9年ぶりに『CHANGE』。
昨年まで使っていた34インチ(86.36センチ)のバットを
0.5インチ(1.27センチ)長くして、
さらにバランスを整えるために、少し太くもなったとのこと。
岐阜市内のバット工場を訪れたときに決断したという>
「ようやく気付いてくれましたか。
隠していたわけじゃないんですけど、
誰が最初に聞いてくるのかなって思っていたんですよ」

<かつてのポリシーはこうだったはず。
西武で一流打者への道を歩み始めた01年から、
ひたすら同じバットを振ってきた>
「ボクはこの8年ほど、1度もバットを変えたことがないんです。
その必要がなかったし、少し打てないからって
バットのせいにするみたいで嫌なんです」

<だからこそ知りたいのは『なぜ?』>
「何かを変えなきゃ、ということです。
危機感は? ありますね。
去年は大した数字が残せなかったですもん」

<もちろんやみくもにバットを変えたわけではない。
長さは遠心力を生む。年齢とともに少しずつは
衰えてくるスイングスピードを、0.5インチが補ってくれるはず>
「その分、しっかり振らないと長さに負けちゃいますから」
中スポ


◇小池正晃
<元中日コーチの一枝修平氏から打撃指導を受ける。
居残り特打でアドバイスを受けると、
その後もティー打撃でマンツーマン指導を受けて>
「いい勉強になりました。欠点を再確認できた。
簡単にいうとボールを長く見ることができていなかったんです」
(中スポ)

◆一枝修平 氏(元・中日ヘッドコーチ、野球評論家)
<立浪兼任コーチから依頼を受け、小池に打撃指導>
「最後はいい形になっていたと思う」
(中スポ)


◇新井良太
<実戦形式のシートノックで落合監督から
今キャンプ初のカミナリを落とされ、反省顔。
ブランコとともに、一塁の守備に就いていた際、
実戦を想定したノックでの不安定な中継プレーに、
指揮官は声を荒らげて欠点を指摘。
ノックバットで地面に動きを描きながら『守備論』をたたき込まれ>
「カバーに入る場所とかの話です。
『しっかり確認しろ』と言われました。
頭の中では分かっているんで、よく整理しておきたいです」
スポニチ名古屋

◇早川野手コーチ
<落合監督のカミナリの矛先は、
隣で指導していたコーチにまで向けられ、殊勝な表情で振り返る>
「ケース、ケースで違うんだから、
気づいたことは一回、一回指摘しろと。
口を酸っぱくして言わないとダメということでしょう」
スポニチ名古屋


◇荒木雅博
<室内練習場での打撃練習中に落合監督がゲリラ視察。
左肩の影響でマイペース調整を続けているが>
「天気や(打った)コースによって痛みはあるが、
開幕時に気にならなければいい。フリー打撃は来週以降。
(監督に)何も言われなかったってことは良かったってことじゃないですか」
共同通信社スポニチ名古屋

◇落合監督
<前日に届いたばかりの『66』と書かれた専用自転車で、
今キャンプ初めて屋内練習場へ入る。
ちょうど荒木がカーブマシンを相手に打撃練習中。
こう指摘すると、指揮官自らマシンを調節。
「プロの投手はこんなに速いカーブは投げない」

<直接指導はなかったが、荒木の打撃練習を見守ると、
わずか数分見ただけで、心配ないと判断した様子>
「オーケー。帰るぞ」

<その後やってきた谷繁のティー打撃も観察。
5分ほどで屋内練習場を後にすると、
こう言って周囲を笑わせ、メーン球場へ引き返す>
「オレだって自転車ぐらい乗れるよ」
(中スポ、共同通信社MSN産経スポニチ名古屋


◇井端弘和
<北谷球場に到着後、アップするナインから離れ、
トレーナーとともに近くの病院へ向かう。
いったん球場へ戻ったが、落合監督らと話し合った後、
こう言い残し、球場を後に>
「明日? 分からない」

<午後に恩納村内の選手宿舎を離れ、
那覇空港から東京行きの航空機に乗り込む。
関係者の話を総合すると、
2年ほど前から訴えている右目の不調が激しくなったもよう。
右目は腫れた状態だといい、今後はキャンプを離れて、
横浜市内のかかりつけの眼科医院に入院し、検査を受ける予定。
再検査の結果次第では長期離脱の可能性も。
サングラスに半袖Tシャツ姿、キャリーバッグを引いて、
うつむきがちに那覇空港に姿を現すと、キャンプに戻る時期について>
「いつごろ帰る予定? 分かりません。
大事をとって、かかりつけの病院に診てもらう? 分かりません」
中スポおおさか報知ニッカン

◆西川にチャンス(中スポ)
井端が離脱したことで、3年目の内野手・西川
この日の夜に2軍宿舎から1軍宿舎に移動。
きょう13日から1軍の北谷キャンプに合流する。
堅実な守備と、しぶとい打撃で1軍首脳陣にアピールしていく)


◆平井正史
<読谷で初めてシート打撃に登板し、
この日投げた4投手中、最速の142キロを記録。
まだ第2クールという早い時期ながら、
キレのあるシュートやスライダーなど持ち球すべてを織り交ぜ、
打者9人から2三振を奪うなど、順調な調整ぶりを披露>
「自分で描いているプランより、早めに調整できている。
いい方向にいってますね。体ができてくれば、
もう少しスピードも上がってくると思います」

<昨季は春先から故障に泣かされ、不本意なシーズンに終わった。
34歳となる今季が、背水となることは自身も感じている。
だからこそ登板で手応えを感じ取りながら、あえてトーンを抑える>
「まだまだです」

<投手陣の大黒柱が抜けた今季、
ベテランにかかる期待は当然大きくなるが>
「ケガだけはしないようにしたい」
(中スポ)

◆小林2軍投手コーチ
<平井の胸の内を代弁しつつ、この日の投球を高く評価>
「好調時の平井の投球が戻ってきているね。
このまま順調にいけば、早い時期に1軍に合流できると思うよ。
本人もこの日の投球で、昨年と違うんだという感触をつかんでいると思うよ」
(中スポ)


◆平田良介
<シート打撃でルーキーの高島から左翼へ豪快な一撃。
今キャンプの順調な仕上がり具合をアピール。
この段階での内容ある一撃に気を良くして>
「インコースだったけどうまくバットが出て、いい感じで打てました。
昨年のこの時期は散々だったけど、今年は順調に調整できていますね」
(中スポ)

◆高島祥平(ドラフト4位)
<今キャンプ2度目のシート打撃登板で『プロの洗礼』を浴びる。
12人目の打者として対戦した平田に、実戦形式で初被弾を許す。
左翼へのあわや場外かという一発にプロのすごさを実感>
「まともにいかれてしまった。
インコースだったのでつまり気味になるかなと思ったけど…。
あれには驚いた。自分で笑うしかなかったです」
(中スポ)

◆齊藤信介
<この2月12日、27歳の誕生日を迎え、
2軍宿舎から贈られ、選手の食堂にこっそり準備されていた
バースデーケーキのろうそくを吹き消す。
直後に伸びてきたのは『もう我慢できんっ』という山本昌の左腕。
大先輩の手荒い祝福に大喜び。
入団4年目右腕は、1軍昇格目指しトレーニング中>
「来年は北谷で」
カメラブログ、中スポ)

◆山本昌
<昨日80球投げたこともあり、ブルペンには入らず。
毎年この時期にくるひじの張りがきたもよう。
次のクールでは変化球も投げられるようにしていく構え>
「きょうのランニングはグラウンドを離れて、
滑走路と呼ばれる路上で400メートルを10本。
ボクは少し短い距離にしてもらいましたが、
見ているとどうしても走りたくなって
400メートルにもチャレンジしました。
しかし結果は若い人にはスピードでは勝てないと認識させられるだけ(笑)。
何しろトップから10秒も遅れていましたから。
まあ20年前ならばボクも彼らと同じスピードで
走っていたんだろうと自分を納得させました」

(山本昌公式『2009キャンプ日誌』2月12日より抜粋引用)


◇その他の沖縄キャンプの様子は、おなじみ
中日ドラゴンズ 北谷キャンプ 2009』で。
実戦シートノックなどの動画は、こちらのリストからチェック。


第2クール3日目のドラゴンズの話題を集めましたが、
この日の投手陣のスケジュール表の上部には
「プールの用意を忘れないように!」の記述が。
昨年の阿久比での秋季練習でも取り入れられ、
キャンプ前にも導入が示唆されていた
プールでのトレーニングが、ついに行われたもよう。
読谷球場隣の屋内温水プールで約1時間に渡った水中トレでしたが、
初体験の選手にとっては、キツイものとなったようです。

また午後のフリー打撃には、川井、パヤノ、高橋、
ネルソン、浅尾、清水昭信
が、打撃投手として登板。
しかしキャンプも中盤に差し掛かっていることもあり、
ほとんどの投手が、登板後もブルペンで投げ込みを続行
なかでも高橋川井は、
北谷組今季最多となる300球を突破したとのこと。
「よい感触を忘れたくなかったため、
体に覚え込ませようと投げ込みました」
と話した高橋ですが、
ようやくベストな昨季時のフォームを取り戻したようですね。
今季もその力強い投球で、守護神・岩瀬につなぐ
セットアッパー陣の一翼を担ってほしい高橋
この感じを忘れず、調整を続けてもらいたいです。


一方この日は、『実戦シートノック』に取り組んだ野手陣。
塁上にランナーを置いた実戦形式でのノックで、
内外野の連係などを確認したようですが、
ここで落合監督から、今キャンプ初のカミナリが!
そのターゲットは、一塁に就いていた新井ブランコ
中継プレーの不安定さに、黙っていられなかったようで、
『しっかり確認しろ』と声を荒らげて、欠点を指摘。
さらにノックバットで、地面に描きながら、
ケースごとの一塁手の動きを2人にたたき込んでいたもよう。
「守り勝つ野球の再生」を目指す今季のドラゴンズですが、
その生命線の1つが、現在空いている一塁手
有力候補でもある両選手だけに、
指揮官からの教えをしっかり頭に叩き入れ、
自分の立場を安定させてほしいです。

また、主力選手の話題としては
現役ラストイヤーを迎える立浪兼任コーチ
このところは『熱血指導』ばかりが目立っていましたが、
前日の清原先輩からの激励の影響もあったか、
ようやく自らの今季に向けて、本腰を入れ始めたようですね。
今キャンプ初となった早出特打で、打撃フォーム改造に着手
その改造のポイントは、右足の踏み出し方だそうで、
新フォームは大きく足を上げない『2段ステップ』式になるとのこと。
昨年も試したことがある形ながらも、、
和田の後押しもあって、今季はこのフォームでいくと決断。
「この方がしっかりボールを呼び込んで、
自分のポイントに引きつけられる」
という新フォーム。
午後に行ったフリー打撃でも、次々と快音を響かせたとのこと。
このキャンプでしっかりと固めていき、ラストイヤーに臨むそうです。

現役集大成のシーズンを迎えながらも、
なおもより良い打撃を求めていくという、立浪のフォーム改造。
9年ぶりにバットを変えた和田も同様ですが、
ベテランのこういう向上心、実に頼もしいものがありますね。
そういう姿勢を、若手が見て盗んでいくと思いますし、
それこそがチームのさらなるレベルアップに繋がっていくのでは。
チーム同様、変革を進めるベテランたちの動きにも注目です。


そして最後に、
今朝の中スポ1面を飾ったショックな話題
井端離脱 右目に異常、入院も
この日のウオーミングアップ後、
右目に異常を訴え、病院に向かったという井端
しかし右目の方がかなり膿んでいるそうで
結局は横浜のかかりつけの病院で再検査することになり、
この日の午後、キャンプ地・沖縄を離れました。
前週も目の不調を訴え、戦列離脱した背番号6ですが、
2度目の今回は原因究明のため入院して、
検査などを受ける可能性もあるとのこと。
仮にその結果により、長期離脱にでもなった場合は、
「二遊間コンバート」をはじめとした
チームの新戦力構想にも、影響を及ぼしてきそうです。


やはり沖縄は鬼門?5日の練習後に沖縄を離れ、
治療のため帰京。
しかし7日朝に戻ってきて、
翌8日の紅白戦にも出場。
フル出場したうえに、
ルーキー・岩田から一発を放つなど、
さすがの鉄人ぶり
見せていた井端でしたが、
その後も、右目
とんでもないことになっていたんですね。
練習中はサングラスで隠されているうえ、
そんな素振りを見せないだけに、
再びのキャンプ離脱は、本当に驚きましたし、
事の深刻さがうかがえる一幕にも思えました。

こうなってしまったからには、
まずは完全に治すことが先決でしょう。。
本来ならシーズンへの体力づくりを行うキャンプ
そこで充分な練習をこなせないことになれば、
井端本人にとっても、大きなマイナスでしょうし、
チーム的にも気がかりな要素となってきますが、
最悪の事態においても、支障を来さないよう、
対策準備を進めていってほしいですし
また井端に代わって、西川が1軍に昇格してくるそうですが、
このチャンスをうまく活かし、アピールしてほしいなと。
逆の意味でのプラス効果を期待したいところです。

2009年2月12日 (木)

現役ラストイヤー立浪、先輩清原エールに感謝。

ドラゴンズの沖縄キャンプは、第2クール2日目
白井オーナーが視察に訪れたこの日、
北谷、読谷両球場での練習メニューもより実戦的に。
そんななか、早朝からあの清原氏が北谷キャンプを訪問。
現役ラストイヤーを宣言している
PL学園高の後輩・立浪熱きエールを送ったもよう。
その他ゾウさん森野特打、堂上兄弟大爆発など、
建国記念日のドラゴンズの話題をまとめました。

ドラゴンズトピックス(11日)

◇立浪和義兼任コーチ
<チーム内では絶対的な存在の兼任コーチといえども
頭の上がらない大先輩が、北谷球場に登場。
PL学園の2年先輩にあたる清原和博氏の訪問を受ける。
若手の早出練習を指導するため、
午前9時20分に球場入りした直後に清原氏が入ってきた。
屋内練習場で若手の早出に付き合い、バットを振り始めると、
そばで食い入るようにその様子を見つめる清原氏。
メーン球場での全体練習に合流後は、北谷球場のベンチで談笑。
終始なごやかに近況などを語り合う。
恐縮し、ただ感謝。『ラストイヤー』へのエールを送られ>
「ボクが早出すると聞いて、早く来ていただいたんです。
わざわざ室内まで来ていただいてありがたかった。
本当に光栄です。高校時代から1年と3年で
一緒にやらせていただいている方。
プロに入ってから知った人は気安く接したり
できるんでしょうけど、ボクはできない。
キヨさん(清原氏)はプロに入ってからも気安くは呼べない先輩です。
日本中から愛されている人ですよ。
励みにもなるし、『今年一番頑張らないと』と改めて思い直しました。
きょうはとてもいい1日になりました」

<屋内練習場で中川に早出打撃指導。
ホームベースをはさんで向かい合い、
前方からトスされるボールを交互に打っていく。
手本を示しながら身ぶり手ぶりで指導して>
「中川はうまくなっていますよ」
(中スポ、おおさか報知スポニチ名古屋ニッカン12


◆清原和博 氏(前・オリックス、野球評論家)
<昨季限りで現役を引退したが、中日の春季キャンプを視察。
落合監督ら首脳陣、主力選手が集合する1時間前の
午前9時すぎに球場入りし、PL学園高の後輩の立浪らの練習を見学。
立浪と同じように引退を宣言した上でユニフォームを脱いだが、
後輩の姿に確かな手応えをつかみとり、万感の思いを込めてエールを送る>
「立浪はかわいい後輩ですから、
今年を引退をかけてやると言っていましたから、
立浪の元気な姿を見れてよかったなと思います。
コンディションをよくして、立浪らしいバッティングを期待しているし、
悔いのないシーズンにしてもらいたい。それだけ、祈っています」

<また恩師・落合監督にもあいさつ。
グラウンドでの再会は06年の通算1500打点の表彰式以来で、
監督室で約30分間、野球談議に花を咲かせた>、
「落合さんには、現役時代からよくしてもらって
(引退した)あいさつにきました。
(落合監督とは)打撃談議に花が咲いた。
もっとたくさんしゃべりたかったけど、またゆっくり話したい」

<『監督になって日本一』が氏の次の目標だけに、
指導者としての教えを受ける姿勢を見せて>
「今度はバッティング論ではなく、監督論を勉強させてもらいたいです」

<今回の各キャンプ視察の目的の1つについて>
「西武、巨人、オリックスのキャンプしか知らないので、
他球団の練習施設やメニューなどを知りたい。
特に中日の練習には興味がある」

<今季の中日について、落合監督のV奪回への自信を感じ取り>
「落合さんは現役時代から自信満々だった。
相変わらず、ものすごいオーラが出てたんで、
やっぱりいつ見てもちょっと怖いです」
(中スポ、おおさか報知共同通信社スポニチ名古屋ニッカン12

◇野本圭(ドラフト1位)
<新井とともに立浪兼任コーチの指導を受ける。
マシン打撃の時、身ぶりを交えて
グリップの動かし方やステップを伝授され、
またコーチ自らも打ち返して、手本を見せる熱心さに感激>
「本当に光栄。説明も分かりやすい」
共同通信社


◇長峰昌司
<北谷のフリー打撃登板で一際目立つ投球を披露。
藤井と小池を相手に70球、変化球、速球の切れは申し分なく、
球種を告げた投球にも関わらず、打者のバットに空を切らせるほど>
「腕もしっかり振れてきたし、この時期としては順調ですね。
チェンジアップを投げた後に、ストレートが浮き気味になったのを
注意されたけど、そのあたりを注意していきたいですね」

<昨春のキャンプでは第2クールでゴロ練習中に右肩を脱臼。
翌日には名古屋に強制送還されたが>
「昨年はチームのオープン戦をテレビ観戦したり、悔しい思いをした。
今年はずっと戦う輪のなかに入っていきたい。
とにかくケガをせずに、ベースアップしていきたい」
(中スポ)

◇浅尾拓也
<ブルペンで50球を投げて、
いったんはクールダウンのキャッチボールへ移行したが、
すぐ思い直して、捕手を座らせ50球を追加。
第2クール初日の前日はあえて投球練習を控えるなど、
自身の状態を感じ取りながらの調整が続いている>
「キャッチボールをしていて、ひじの調子がよくなかったので、
もう少し投げることにしました」
(中スポ)

◇森野将彦
<主力の先陣をきって、北谷球場で居残り特打を志願。
落合英二氏が打撃投手を務めるなか、
約30分間、外角をさばくことを課題にして、バットを振って>
「あした(12日)くらいでもいいけど、うちのチームはクールが長いからね」

<いつもの引っ張りではなく、鋭い打球が次々と左翼方向へ。
居残り特打の目的は逆方向への打撃の確認。
比較的、少なかった逆方向の打球を増やそうという。
広角打法を完成させることで、レベルアップを図る構え>
「(三塁固定という)立場を与えてもらった以上、
しっかりやらないといけない。打てるから使ってもらえるんだろうし」

<もちろん、豪快な引っ張りも失うつもりはない。
午後4時すぎ。居残り特打の最後の1球は、
右翼スタンドへの弾丸ライナー。この日の感触を問われると>
「まだまだです」

<新しいニックネームを聞くと『ソウさん』。
命名のポイントは足にある。
今キャンプはオールドスタイルのズボンで練習しているが、
かたちがそのまま見えるふくらはぎが
まるで『ソウ』のように太く見えるかららしい>
「キャンプ中だけですけどね。こっちの方がやっぱり動きやすい」

<今年は明らかに体が大きくなっている。
いつものように受け流すが、相当の筋トレをやってきたよう>
「ちょっと太っただけですよ」

<ふくらはぎは昨年、肉離れしたところ。
筋肉を太く鍛えるのは、ケガの予防にもなる。
『ゾウさん』のようなふくらはぎに、
二度とケガはしないという強い決意を感じる>
「ボクらにできることは限られてますから」
中スポ


◇谷繁元信
<プロ21年目の大ベテランが過ごすキャンプの1日は
若手と同じワゴン車に乗り、いの一番に球場入りするところから始まる。
チームバスが到着する30分以上前、ゆっくりと体を動かし始めて>
「朝一番にくる理由? 肩の強化とかをやりたいからだよ。
朝にやっておけば、その分早く球場から帰ることができるだろ?」

<笑いながら語るが、実際は朝一番で行うのは筋トレだけではない。
痛めていた腰などのケアをするのも早出の重要な目的に。
まだ腰痛からのリハビリ途中。全体メニューに加わるのは午前中まで。
午後は屋内練習場へ足を運んで一人マシン打撃などに汗を流す>
「今の動きなら問題ない。大丈夫だ」

<捕手としては歴代3位の2309試合に出場してきたが、
別に誇れる記録がある。94年以降横浜と中日で
15年連続開幕スタメンに必ず名前を連ねている。
その間、開幕時に大きな故障に見舞われたことは皆無>
「不安な年なんてなかった。強いて言えば、
06年にWBC出場で実戦が不足していたことくらいかな」

<だからこそ開幕まで2カ月を切ったこの時期に
別メニュー調整が続いていることは異例。
とはいえ気をもむ周囲をよそに、表面はいたって強気>
「開幕にはもちろん合わせる。
開幕戦に出て、1年間試合に出続ける。
これはプロとして当然の仕事なんだ」

<技術的には熟練の域を迎えているが、あえてこう言う>
「今年、自分に変化があるとすれば、それは『心の中』だ」
(中スポ)

◇田村捕手コーチ
<キャンプ中別メニューの谷繁について、見通しを語る>
「まだ全力で走っていないし、もう少し時間はかかりそうだ」
(中スポ)


◇落合監督
<キャンプインからはや10日が過ぎ、その顔は真っ黒。
帽子をかぶらず、グラウンドに立ち続ける日々。
沖縄の直射日光は厳しいことを、顔色が如実に表している>
「このキャンプは日焼けするのが目的なんだ。
皮がめくれて、白い粉がふいてきたよ」

<この日、北谷キャンプを訪問した加藤コミッショナーと会談。
現場から不満が噴出している『15秒ルール』についての
趣旨説明と協力を依頼され、「決まった以上は従う」と示しつつ、
ルールにのっとった対策を模索。
走者がいる場合の認識の部分はルールに該当しないものの、
新ルールの盲点を突いた『抜け道』にも言及。独自案を口にして>
「現場はなかなか大変ですよ。
どうしても15秒以内に投げないといけないのなら、
次のサインを決めてから捕手が投手にボールを返球することも
可能なんじゃないか。走者がいる場合には、
捕手が一塁などにけん制を入れる間にサインを決める」
おおさか報知スポニチ名古屋デイリー12

◇森バッテリーチーフコーチ
<今季から導入される『15秒ルール』について、
落合監督案に同調。1ボールを宣告される恐怖と重みが、
野球本来のだいご味を失わせてしまう可能性を危惧して>
「サインに首を振ったら、間違いなく15秒は過ぎる。
そんなことするより、外側をボール1個分か半個分でも
広げた方が、時間短縮につながるだろ」
デイリー

◆加藤コミッショナー(NPB・日本プロ野球組織)
<北谷キャンプを視察し、落合監督と会談。
90分にもわたる会談で、意見を交換したあと、
波紋を広げる『15秒ルール』に関して不変であることを強調>
「落合さんとはルールは適用されるという前提で、
現場としての角度から意見をいただいた。
野球のすそ野を広げたいという共通認識もあった。
今後もいろいろ教えていただきたい。
(15秒ルールは)手続き的には実行委員会を経て、
セパのアグリーメントにも入っているんで完結している。
協力してもらうしか。15秒と決めたらそれでいきます」
(中スポ、おおさか報知共同通信社デイリー

◇白井オーナー
<北谷キャンプを視察し、落合監督に激励金を手渡す。
先に訪問した読谷では堂上兄弟の早出特打や
山本昌の投球練習を見守り、
堂上兄弟にはこう期待を込めて球場を後に>
「堂上兄弟? 楽しみだね。どっちが先に出てくるのか」

<午後北谷に到着すると真っ先にブルペンへ。
落合監督らと話をしながら選手の動きに視線を送る。
今キャンプで取り組んでいる
井端と荒木の二遊間コンバートに触れて、ご機嫌>
「練習計画がよくできとる。若手がだいぶ伸びてきとる印象で。
アライバからイバアラへの切り替えも大変順調なので、
これならうまくいきそうだと思っている」
中スポおおさか報知


◆堂上剛裕
<読谷球場で行われたキャンプ2度目となる
実戦形式のシート打撃で3打数3安打をマーク。
佐藤充から投手強襲安打、右前打を放つと、
左の小林正人からはスライダーを左前適時打。手応えを掴んで>
「(変化球と直球の)ミックスになってもボールがよく見えていました。
秋からやってきたことが形になっているというか、いい感じですね」

<実は約2時間前の『御前練習』でも存在感を。
今キャンプ初の兄弟2人による早出特打を
視察で訪れた白井オーナーらが、ケージ横で見つめていた>
「知っていましたけど、意識はしませんでした」
中スポ

◆堂上直倫
<読谷球場で行われた実戦形式のシート打撃で大活躍。
弾丸ライナーの3ランを含む3打数2安打5打点と大暴れ。
最初の打席こそ三ゴロも、第2打席に会心の一撃。
2死二、三塁の場面から佐藤充の初球の直球を左翼席へ。
さらに無死二、三塁の場面では小林正人に
カウント2-1と追い込まれながらスライダーを左翼線二塁打>
「2本ともよかったけど、自分としては
変化球に対応できた2本目の二塁打がよかったです」

<白井オーナーが早出特打を視察していたが>
「力んでしまいましたね」
中スポ

◆辻2軍監督
<実戦形式のシート打撃で大活躍した堂上兄弟について>
「2人ともよくなっている。直倫はつかんだんじゃないか」
中スポ

◆佐藤充
<昨年末の右ひざ手術後、初の実戦登板。
読谷でのシート打撃に登板すると、
打者13人で7安打と打ち込まれたが、焦りの色はない。
今後もフォームをチェックしながら完全復活を目指していく>
「結果は結果ですけど、やろうとしていることはできました。
方向性は間違っていない。これを続けていきたい」
(中スポ)

◆小林高也(育成ドラフト2位)
<豪快な打撃が魅力の新人は、シート打撃では無音。
直球はしばけるが、変化球がまざるとてこずってしまう。
実は宇野勝氏の大ファンだった>
「自分では変化球はもっとダメだろうと思っていたんですが、
予想よりは対応できています。バットには当たるんで…。
目はついていけますが、体がついていってないので、そこが課題ですね」
中スポ

◆宇野勝 氏(前・中日打撃コーチ、野球評論家)
<読谷で小林高也にくぎ付け。北谷でドラ番記者の尻を叩き>
「おまえ、ここで何やってんだ! 
読谷、行ってこい。今すぐ行ってこい。
そして自分の目で見てこい。オレはすごいの見つけちゃったぞ」
中スポ

◆福留孝介(カブス)
<自主トレ中の新人のティー打撃を観察し、育成選手の加藤をプッシュ。
沖縄に入る直前に、こう耳打ちして>
「ボクが見た中で、一番おもしろそうだなって思った名前を教えます。
あの201番(加藤)です。ぜひ沖縄で見てください」
中スポ


◆山本昌
<読谷のブルペンで今キャンプ最多の70球。
投球を見守った白井オーナーが
『若々しいね。今年もやる気だなと感じたよ』と感心していたが。
謙そんしたベテラン左腕だが、調整は順調そのもの。
オーナーの期待に応えられるよう、読谷で練習を続けていく>
「若々しい? そんなことはないですよ」

<また別メニュー調整が続く正捕手・谷繁について、信頼を口に>
「やっぱりシゲ(谷繁)は
だてに20年以上やってきた捕手じゃないよ。開幕だって心配ないよ」
(山本昌公式『2009キャンプ日誌』2月11日、中スポ)


◇その他の沖縄キャンプの様子は、おなじみ
中日ドラゴンズ 北谷キャンプ 2009』で。
第2クール2日目、セレクト動画は読谷特集の3つ↓
2009/2/11 堂上兄弟の早出打撃練習
2009/2/11 山本昌のブルペン Part1 @ 読谷球場 HD
2009/2/11 ケース打撃 佐藤充のピッチング Part2 @ 読谷球場 HD


建国記念日だったこの日の
ドラゴンズの話題を集めましたが、
祝日ということもあってか、この日の北谷球場には、
たくさんのファンが詰めかけたようですね。
第2クール2日目となり、練習メニューの内容も
投内連係、バントシフト、重盗防止など、より実戦的なものとなり、
金剛、佐藤亮太、山内、長峰、岩田、赤坂という
若手投手陣打撃投手として登板しました。

その中で抜群の出来だったのが、7年目左腕の長峰
今朝の中スポにも『今年は違う絶好調』との見出しが!
昨春の第2クールでは、練習中に右肩を脱臼
強制送還となりましたが、その二の舞はゴメンとばかり、
順調な調整ぶりを見せているとのこと。
そろそろひと皮むけてくれるのではと期待したいところ。
またサンスポのフォトによると、
前日左肩に不安があると言われていた岩瀬もブルペンで投球。
どうやらそれほど心配なさそうな感じです。

また全体メニュー終了後には、主力選手特打を敢行
その先陣を切って『ゾウさん』森野が志願の居残り。
外角をさばくことと、逆方向への打球の確認を課題にして、
バットを振りに振った約30分の特打
しかしBPを務めた落合英二氏によると、
その力強さ集中力は、若手のそれとは格段に違っていたそうです。

そんな北谷のこの日の一番の話題は、清原氏の登場でしょうか。
男の花道を飾り、昨季限りで現役引退。
今季からはニッカンの評論家だそうですが、
古巣・オリックスに続いてのキャンプ訪問となったのが、ドラゴンズ
この日は朝早くから、北谷球場に姿を見せると、
室内練習場で若手の早出に付き合っていた
立浪兼任コーチの一挙手一投足にネット越しに熱い視線を。
その後全体練習が始まると、一塁側ベンチから、
キャッチボール中の舎弟・小田にわざと聞こえるように
「ブー(小田のこと)元気出せよ」「返事なしか、オイ」番長節
さらに、ペッパーを行う立浪に対しても
「元気出せよ」と手でメガホン作ってゲキを。
その一方で、落合監督に対しては深くお辞儀してあいさつ。
また同じPL出身の橋本清氏らも交え、立浪とベンチで談笑。
あの『立浪さん』恐縮するという珍しいシーンもあったようですが、
今季にかける後輩の姿に手応えを掴んだ清原氏から立浪にエールが。
母校の、そして野球人としても、偉大な先輩からの熱い思い
それをしっかりと胸に受け取った背番号3は、感謝の面持ち。
「励みにもなるし、今年も頑張ろうという気持ちになった」
現役ラストイヤーに向け、
改めて自らを奮い立たせる1日となったようです。


PLの絆。『清原魂注入』というのは、
クールな立浪には、
なんとなく似合わない気もしますが、
同じPL魂を背負うもの。
憧れの先輩からの激励に、
立浪自身、今季に向けての
思いを新たにしたことでしょうね。
連日、兼任コーチとして、
若手への熱血指導ばかりが目立つ立浪ですが、
やはり1プレーヤーとしてはどうなのか。
現役ラストイヤーに向けて、調整が順調に進んでいるのか、
正直、非常に気がかりなところでもありますが、
それでも連日これだけ早出に顔を出し、
朝から晩まで精力的に動いているところをみると、
例年以上に、充実感があるキャンプを送れているのでは。

ファンとしては、清原氏のコメントにもありましたが、
現役ラストイヤーと位置づける今季、
「立浪らしい打撃」を大きな場面で
披露してくれることを期待するとともに、
そして「悔いの残らない」シーズンを送ってほしいと切に願う限り。
有終のシーズンとするべく、今後も暑い沖縄の地で、
若手ともに汗を流し続けるであろう背番号3
そのラストキャンプを、引き続き見守っていきたいと思います。

2009年2月11日 (水)

朝倉早速フォーム修正キャンプ第2クールスタート。

ドラゴンズの沖縄キャンプは、第2クールに突入しました。
異例の8勤だった第1クールよりは、
若干短い6勤ではあるものの、長いことには変わりなく、
選手たちはより厳しく濃厚な
『野球漬けの日々』を送っていくことになるでしょう。
そんな第2クール初日の竜戦士の話題を集めました。

ドラゴンズトピックス(10日)

◇朝倉健太
<沖縄キャンプ第2クール初日、
8日の紅白戦で1イニング4失点と炎上したことを受け、
北谷のブルペンで必死のフォーム修正に取り組む。
最大の問題点は、テークバックが体の後ろに深く入りすぎること。
背後から森コーチがビデオカメラで撮る中、
杉下臨時コーチらの言葉に耳を傾けながら、
背中側に入りすぎているテークバックの取り方を矯正。
まだしっくりとはきていないが、確認するように63球を投げる。
フォーム修正の必要性を自身も感じている。
自分では深くテークバックしているつもりはなくとも、
クセでそうなってしまっていたという>
「まあ改造という感じです。
(森バッテリーチーフコーチがビデオで撮った)
映像と感覚が違うから、一致させないといけません。
何とか今キャンプで仕上げていかないといけない」

<帰り際、改造の手応えを口にして>
「だいたい分かりましたから」
中スポスポニチ名古屋

◇長谷部捕手コーチ
<朝倉のブルペン捕手を務めて、こう指摘>
「(テークバックが体の後ろに)入ってる、入ってる」

<テークバックを浅くする効果をわかりやすく解説>
「体のバランスを直すというのもあるし、
(握りを)バッターに見えにくくするというのもある」

<朝倉のテークバックは直ったかの問いに>
「まだまだ」
中スポ

◆片貝義明 さん(現ドラゴンズ営業部勤務)
<昨年までの動作解析担当。反動をつけるために
腕を後ろに引く動作、『テークバック』について>
「投手のフォームをチェックする最初のポイントがテークバックになる。
もともと朝倉は上体のモーションが大きいタイプだった。
一昨年は理想とされるセンター方向へのテークバックでしたが、
昨年の動作解析では二塁手が守るポジションに
近いところまで行っていましたね」
中スポ

◇赤坂和幸
<クールに見えるが、実は面倒見がいい朝倉について。
今季からシュートに取り組んでいるが、
朝倉は後輩のために得意球を惜しげもなく教えたという>
「いつだったか覚えていないんですけど、
朝倉さんと一緒に夕食を食べた時、シュートを教えてくれたんです。
ひねって投げるのではなく、そのまま投げると教えてもらいました」
(中スポ)

◇杉下臨時投手コーチ
<ブルペンで朝倉の右腕の使い方を凝視。
捕手を座らせてから10球目。右後ろから近寄りアドバイス。
テークバックが深くなりすぎると、体の開きが早くなりやすくなり、
ボールに力が伝わりにくくなってしまうと解説>
「体を開かないようにという話をした。
(右腕の)テークバックが体の後ろに入りすぎていたからね」

<またブルペンでの投球練習中にルーキー・岩田に猛ゲキ。
報道陣に丸聞こえなほどの大きな声、強い口調で>
「ドラゴンズでおまえは先発なんかできっこないんだ。
リリーフで今みたいにコントロールミスをしたら、
試合が終わっちゃうよ。1球を大切にしろ」
中スポ12

◇岩田慎司(ドラフト5位)
<明治大の大先輩にもなるOBの杉下臨時コーチから
『1球を大切にしろ!』とカツを入れられ、直立不動で話を聞く
8日の紅白戦で1イニングを3安打2四球で2失点。
甘い変化球ばかりを投げて、ことごとく痛打されていた。
期待されているからこその厳しい一言に>
「まっすぐが大事ということも言われました。
杉下(臨時コーチ)さんに言われたことで、
(課題が明確になり)気持ち的にも前向きになれました」
中スポ


◇小笠原孝
<ブルペンで自身今キャンプ最多の138球を投げ込む。
休養日明けということもあってか投球フォームが安定せず
投げ続けた結果、キャンプ最多の球数になったという>
「バランスがバラバラで、このままでは終われない。
投げている中で納得いかず、球数が増えた。
具体的には(右打者の)外角の直球がイメージと違った」

<11年目の左腕が調子の目安としているのが外角低め
ローテ投手としての地位を確固たるものにするため、細部にこだわって調整>
「アウトローを仕上げるのがキャンプの課題」
(中スポ、共同通信社

◇岩瀬仁紀
<ブルペンには入らず、志願の特守を受ける。
キャンプ中のノルマとして決めていた特守。
意を決して臨んだが、これがなかなか終わらない。
途中、股間にボールが当たって悶絶する場面も。
結局1時間近く、160本を捕り、160球投げて>
「(キャンプ中に)1回はやろうと思っていたからね」

<左肩痛のためブルペンでの投球練習は回避。
キャッチボールやウエートトレは通常通りこなしたが、
万全の状態ではなかったよう。軽症を強調して>
「大丈夫ですよ。大事を取ってということ。(痛みは)意識するほどじゃない」

<あくまでも開幕に照準を合わせ、じっくりと仕上げていく>
「追い込んだり、やらなきゃいけないことをやる時期は、今じゃない」
(中スポ、おおさか報知


◇チェン・ウェイン
<北谷球場のブルペンで150球の投げ込み。
100球を過ぎても、切れ味は鈍らない。
しなやかなフォームから投げ込まれる説得力満点のボールに笑顔>
「去年の今ごろはストライクが入らなかったけど、
今年は去年よりも調子がいい。
だいぶ思ったところに投げられるようになりました。
(去年の今ごろは)こんなに投げたらバテていたけど、今は疲れない」

<仕上がりの速さはチーム随一だが、
『苦渋の決断』に悩んだ時期もあった。
3月のWBCの台湾代表候補選出を辞退。
突然の決断に母国からは『なぜだ』の声が相次いだという>
「いろんな人から電話がかかってきました。
友達、そして両親からも
『チャンスがあるのに何で行かないの』と問い詰められました」

<もともと『強い』へのあこがれは強い。
オフに台湾へ帰った際はアメリカのマイナーリーグで
プレーしている選手らと積極的に情報を交換し合ったという>
「向こうは本当にパワーヒッターが多い。野球が全然違う。
話を聞いて『やってみたい』とわくわくしました」

<最終的にはコンディション作りを優先して、WBCを諦めた。
この選択はここまでは吉。調整は順調そのもの>
「中日も台湾もどっちも大事。
でも、WBCに出るためには1カ月調整を早めなければならない。
そこで自分の投球ができたかどうか。
台湾の反応? 今は仕方ないと思っています。
次のWBCにはきっと出たい。
そこでメジャーリーガーを抑えてみせますよ」
(中スポ、ニッカン

◇中田賢一
<この日はブルペンで63球。
今季から適用されるという無走者時の『15秒ルール』について。
あまりテンポの速い方ではない右腕は、みけんにしわを寄せ>
「2回首を振ったらもうダメですよね。
対策? いや困るんです。困りますよ」
(中スポ)

◇谷繁元信
<ブルペンで朝倉の隣の投手の球を受けていたが、
一度手を休め、朝倉に向けて声を飛ばす>
「(間を)ためようとするからいけないんだ」

<また評判のよくない『15秒ルール』について、
サインを出す捕手は、そもそも導入の根幹に異議を>
「試合時間の短縮って、何よりも優先されるほど大切なんですか?」
中スポ

◆井野審判部長(セ・リーグ)
<この日、練習中に落合監督と密談。
『15秒ルール』については、審判部長の歯切れも悪い>
「監督からは不満というわけではなく、質問をされました。
それに対して、こちらが説明したという形です。
(1月の)実行委員会で決まった以上、審判は従うだけです。
ただ、変更の余地はありますが…」
(中スポ)


◇野本圭(ドラフト1位)
<第2クール初日。早出から居残りまで、
ルーキーは徹底的な特打でバットを振り続ける。
午後6時半。暗くなった陸上競技場でようやく強化指定メニューを終えて>
「とにかく振るしかありません。練習あるのみです!」

<早出&居残り両方で
特打に組み込まれたのは今キャンプ初めて。
最初から最後まで徹底指導したのは、立浪兼任コーチ。
バットを上から振り下ろすようなしぐさで
軌道を教えるなど、何度も熱く語りかけ、
ステップの際に踏み出す右足を
最初から前に置いて打つなどアイデア練習も課す。
完全に『強化指定選手』入り。プロ仕様のスイングに改造中>
「課題はたくさんあって、何と言ったらいいのか…。
表現するのが難しいほどたくさんあります。
いろいろと教えていただいているので、
練習していくなかで自分のものにしていきたいです」

<第1クールでは、戦うための課題がいくつも見えた。
練習あるのみの姿勢でスイングを磨き、真の力を見せる>
「打てるボール、打つべきボールをしっかり打つようにして、
結果を出せるようにしていきたい」
中スポ

◇立浪和義兼任コーチ
<この日も若手の早出特打に付き合い、熱血指導。
屋内練習場で新井を相手にしたロングティーでは、
自ら球を投げ、身ぶり手ぶりを交え、打撃フォームをアドバイス。
自らの練習もばっちり。キャッチボールやノックなど
通常のメニューをこなす相変わらずの元気ぶり>
「トップが浅い」
「(球が自分の近くに来るのを)待って打て。自分でつかまえに行くな」
(中スポ)

◇井端弘和
<日の傾きかけた北谷球場に
Tシャツに短パンというラフな格好で現れると、
向かった先は個別特打の行われていたマウンド。
若手選手相手の緊急登板だった。
新井、岩﨑達郎、野本を相手に約15分、手応えを口に>
「肩の出来具合を見ておきたかったから。
(肩の仕上がりは)いい感じです。明日か明後日も投げたい」

<目的はもう1つ>
「たまには若い選手の役に立たないとね」

<目をかけている若手の成長ぶりも確かめたかったよう>
「(岩﨑達郎には)グアム(1月中旬の自主トレ)
でも投げてるけど、あのときよりずっとよくなった」
(中スポ)

◇小田幸平
<休日はわずか3日、地獄のキャンプは量も質も厳しい。
第2クールが始まって、ため息>
「ホンマに休みっていうのは、アッという間に終わりますね。
次は7日後か。フーッ」
デイリー

◇トマス・デラロサ
<積極的にファンサービスを行う。
屋内練習場で打撃練習を行う前に足を止め、
約10分間サインや記念撮影の求めに応じて>
「せっかくオレたちを見に来てくれてるんだから、
できるだけ応えたい。喜んでもらえるならうれしいよ」
ニッカン

◇中川裕貴
<内心じくじたる思いでこの日を迎える。
ちょうど2年前の07年2月10日、場所も同じく北谷球場。
左翼で外野守備練習中に右肩を痛めて、
キャンプ早々のリタイアを余儀なくされた。
その年のオフに右肩を手術、08年のシーズンを
ほぼ棒に振っただけに、忌まわしく思うのも当然か>
「この日を迎えるのが正直嫌だったけど、
こればっかりはしょうがないですからね…」

<今季ではや6年目のシーズンを迎えるが、
『悪夢の日』を無事に乗り越えた
未完の大器の明日を応援したい>
「今年しかないんだという気持ちでやっています。
右肩の調子はまだ万全ではないけど、そんなことは言っていられない。
慎重かつ大胆にアピールしていきたい」
(中スポ<ドラ番記者>


◇和田一浩
<昨年より動きをシンプルにした打ち方への手ごたえを口に。
オープンスタンスの開き具合を抑え、スクエアに近い構え。
左足を上げてタイミングをとるのは同じだが、
昨年より腰を落とし、左足の上げ方も控えめ。
キーフレーズは『シンプルに打つ』。フリー打撃で快音を飛ばして>
「これがベースになる。あとは実戦でどうなるか」

<自らを追い込み、打撃改造に取り組んでいる。
昨年打率.302、16本塁打、74打点の成績を残したが納得していない。
打撃3部門の自己最高をすべて更新するため、
過去の打撃フォームと決別。第1クールから試行錯誤を続けてきた>
「ボクの給料(推定年俸2億8000万)でこの成績ではだめでしょう。
自分の最高成績を超えるつもりでやっています」

<今後は実戦で調整しながら、完成型を目指ひていく。
ベースの打ち方を基本に、修正点が見つかれば手を加えていく構え>
「ひと言で言えないくらいチェックポイントがある。
早く修正点を見つけるためにも、どんどん実戦に出てきたい」
ニッカン

◇荒木雅博
<第2クールからフリー打撃を始める予定だったが、
この日も屋内練習場でのマシン打撃にとどめる。
痛めている左肩の状態が万全ではないようで、
再開は17日からの第3クールになりそう>
「今クールは(打撃は)やめておく。まだちょっと厳しい」

<今キャンプではトス打撃など
軽めのバッティングしかしておらず、歯切れは悪く>
「第2クールは追い込み気味でやる。(実戦は)状態を見ながら」
(中スポ、スポニチ名古屋

◇川相内野守備走塁コーチ
<シーズンのカギを握る井端と荒木の二遊間交代について。
実績のある選手の新たな挑戦は、チームの活性化にもつながると見る>
「カバーリングなど細かい動きの違いはあるけど、慣れれば問題ない。
刺激は確かにあるんじゃないかな。
監督が考えて一生懸命やっていることだから大丈夫」
時事通信朝日新聞

◆白井オーナーが1軍キャンプ視察…中日(おおさか報知)
白井オーナーがこの日、北谷の1軍キャンプを視察。
練習後に落合監督らと会食、
きょう11日は読谷の2軍キャンプを視察する予定)


◆田中大輔
<右肩痛で名古屋に残留していたが、
第2クール初日のこの日から練習に参加。
読谷のブルペンで投手の生きたボールを久々に受ける。
送球練習は一切行わず、投手への返球も中村コーチに任せるなど
別メニュー調整。復帰へ向け、そろりのスタートに>
「最初は緊張したけど、やっと野球をやっているなという感じになりました。
気合が入ってきました」
(中スポ)

◆山井大介
<今キャンプ自身最多の89球を投げる。
読谷スタートのキャンプではフォーム改造に着手。
すべては1年間ケガしないため。
誰もが思い浮かべるのが一昨年の日本シリーズ第5戦。
だが、あの日のフォームが理想ではない>
「いま目指しているのはあの日のフォームとは違います。
あのままではまたケガしてしまうんです。
あの年(06年)は7、8、9、10月と働いたけど、
4月からだったら、7月で終わっていたと思う」

<ケガが常につきまとっている右腕。
昨年は右ひじ痛に苦しみ、1軍の公式戦は2試合のみ(1敗)。
ポストシーズンで復帰はしたが、完全な状態ではなかった。
だからフォーム改造に着手。
最大の変更ポイントはテークバックにある>
「いままでのテークバックだと
肩とひじに負担がかかるんです。反っていたというか。
そこを修正するために、いろいろ考えながらやっています」

<昨年末から山本昌、岩瀬らが通う
鳥取・ワールドウィングに通い、理想のフォームを追求。
この日の投球では、セットポジションから何度も確認して>
「左足のあげ方も含めて試行錯誤しています。
ただ、方向性は見えています。
こっち(2軍)でよかったというか、しっかりフォームを固めていきたい」
中スポ

◆高島祥平(ドラフト4位)
<訪れた両親の前で『孝行投球』。笑顔を見せて>
「楽しんでもらえて良かったです」
(中スポ)

◆高島隆一郎 さん(高島の父)
<読谷キャンプを訪れ、
愛息の投球練習を食い入るように見つめ、興奮気味。
帝京高時代は公式戦以外は練習見学を一切禁止されていたそうで>
「いやぁ、本当に久しぶりです。元気な姿は見られてよかった」
(中スポ)

◆風岡守備走塁コーチ
<早朝ミーティングが読谷で行われる。
アップ前の午前9時半から約30分、普段は食堂のプレハブ小屋で
山本昌を除いた2軍選手がフォーメーションなどを確認。
その後、グラウンドで実戦練習。夜間より効果があるかも>
「休みをはさんだし、若い選手が多いから前回(2日)の復習をしようと」
(中スポ)

◆山本昌
<読谷でキャッチボール、ペッパーを終えると、
視察に訪れた埼玉西武の大久保編成部員に気づき、
やさしくおなかにパンチ。再開を喜ぶ場面も>
『休日明けのボクはいつもとっても体が重くて、
ピッチング練習などまともにできないのですが、
きょうに限ってたくさんの評論家のみなさんが
読谷まで来てくれて。とっても申し訳ないと思います。
いずれにしろ、こんなにたくさんのかたに
注目していただいているのだと思うと、
また明日からの活力になりますね。
明日はきっとブルペンにも入るでしょう。』

(山本昌公式『2009キャンプ日誌』2月10日より抜粋引用)


◆櫻井好実 さん(元・中日)
<03年にドラフト3巡目で中日に入団して、
06年オフに退団の元竜戦士がこの日、読谷球場を訪問。
現在は読谷村内の米基地『トリイステーション』内にある
消防署で消防士として勤務。
この日は前日からの早朝の仕事を終えて、元同僚たちと再会>
「2軍の宿舎と基地がそばだから、
山本昌さんとか先輩たちとちょくちょく会って…。
1度あいさつしようと思って来ました」

<現役引退後、一度は富山で就職するも、
07年春に現役時代のキャンプ中に知り合った
夫人の実家がある沖縄県うるま市へ。笑顔で語って>
「いまの仕事は本当に充実しています」
(中スポ)

◆ドラ3.27阪神と開幕戦 ウ・リーグ日程発表(中スポ)
ウエスタン・リーグはこの日、09年の公式戦日程を発表。
05年から5球団22回戦総当たりの1試合88試合だったが、
今年から5球団24回戦総当たりの1球団96試合を行う。
中日は交流戦4試合=日ハム戦2試合、巨人戦2試合を含む)
3月27日阪神-中日戦(鳴尾浜・12:30)などの2試合で開幕。
本拠地・ナゴヤ球場での開幕戦は、3月31日広島を迎えての3連戦。
ファーム日本選手権は、10月3日に富山で行われる)

詳細日程はこちら→ ファーム試合日程(公式サイト)


◇その他の沖縄キャンプの様子は、おなじみ
中日ドラゴンズ 北谷キャンプ 2009』で。
第2クール初日、セレクト動画は、この3つ↓
2009/2/10 新井・澤井の居残り守備練習 川相コーチのお手本
2009/2/10 岩崎達の居残り特打 落合英二打撃投手 HD
2009/2/10 野本の居残り特打 井端弘和打撃投手 HD


読谷組の練習に右肩痛のため、
ナゴヤで調整していた田中が合流した以外は、
1、2軍の入れ替えなく始まった第2クール初日
サインプレーの確認など、細かな作業
メニューに組み込まれ、より実戦に近い形になってきたようですが、
この日のドラゴンズの話題を集めるなかで目立っていたのは、
投打において、改善に向けた作業が始まったことでしょうか。
第1クール最終日、北谷で行われた紅白戦
初の実戦の場で結果が芳しくなかった選手が、
1日のリフレッシュ期間をおいて、
さっそく課題の修正に取りかかったもよう。

その中でもっとも注目されたのが、
紅白戦で2つの押し出し四球を含む、
1イニング4失点と乱調だった朝倉健太
この日のブルペンでは、森コーチを筆頭に
杉下臨時コーチ、長谷部コーチらも交え、フォーム改造に着手。
ブルペンでの投球をビデオカメラで撮影しながら、
コーチたちのアドバイスに耳を傾け、
体の後ろ側に深く入り過ぎているテークバックを矯正。
スムーズにさせるフォームへ修正を試みていたもよう。

紅白戦登板後、乱調の理由を
「味方が相手だから、シュートを投げきれなかった」と話し、
ブルペンで132球を投げ込んだ背番号14
しかし周囲の意見は、「テークバックの取り方が原因」と一致。
もともと朝倉という投手は、そのテークバックが入りすぎて、
手と足の動きが、ずれやすいタイプとのことですが、
その『悪癖』がここに来て顔を出してきている様子。
もちろん本人もそれを自覚している上での修正となりましたが、
この日の総出でのフォームチェックには、
エース不在の今季、朝倉にしっかりしてもらい、
先発陣の柱になってほしいという願いもあってのことでしょう。
その思いに応えるべく、ブルペン後の個別練習でも
修正したフォームを確認しながら投げ込む姿があったようです。


健太を直せ!まさかの大乱調
エース候補の酷な結果
どうしてしまったんだ?と
朝倉に対して、
驚きと不安を感じていましたが、
さっそく修正作業
入ったところを見ると、
ポイントが明確であったことに、
まずはホッとしましたね。
まあこれだけが原因では決してないでしょうが、
故障明けのシーズン、早めに状態を上げ、
アピールしていかなくてはいけない。
焦りなどはないにしろ、そういう部分が悪癖に繋がったのかも。
それでもまだ第2クールが始まったばかり。
開幕まで時間もありますし、ここでしっかりフォームを固めることが先決。
周囲に助言を仰ぎながら、ベストの状態に仕上げてほしいですね。

現状では、チェンの仕上がりが随一、
それに中田、吉見らが続いている感の先発投手陣。
しかしこの朝倉もローテの中心として、働いてもらわないと。
これだけ徹底して、みんなが知恵を結集させている。
それに応えられる存在が、朝倉だろうと思っています。
復活のためにも、しっかり投げ込んでほしいところです。


その朝倉とともにほろ苦登板となったのが、岩田
実戦初登板となった紅白戦、
制球定まらず、ストライクを取りに行った甘い球を
井端らにホームランされてしまったわけですが、
この岩田には、明大そしてドラゴンズの大先輩
杉下臨時コーチからの『喝』が!
報道陣に丸聞こえなほどの大きな声での
猛ゲキだったようですが、これも期待されているからこそ。
岩田にとって、プロの洗礼同様に大事な金言となったようです。

「ドラゴンズでおまえは先発なんかできっこないんだ」
いくらなんでもこれは言い過ぎでしょうが、
「いい加減に投げたボールは、
必ず痛い目に遭う。1球を大切にしろ」

これはプロの世界では、当然のことでしょうね。
スライダーをはじめとした変化球のキレが売りの岩田ですが、
その変化球を生かすのは、あくまでストレート
御大のひと言で、課題も明確になったでしょうし、
このクール1球1球しっかり投げ込み、リベンジを期待します。


一方、打者陣では、ルーキーの野本
5打数ノーヒット3三振の悔しさから中1日。
第2クール初日、朝から晩まで7時間もの間、
バットを振りまくったようですね。
そしてそのそばには立浪兼任コーチの熱血指導が。

もちろん先輩たちも負けず劣らず。
この日の居残り特打では岩﨑達郎
いい打球を飛ばしていたようですが、これも努力の証
それに比べ、野本はまだプロに入って1カ月あまり。
覚えることもたくさんあるでしょうが、練習あるのみ!
プロ仕様のスイングに持っていくべく、
このクールも、頑張ってほしいものです。


その他の話題としては、
落合ノックが今クールももちろん実施され、
この日はおなじみ荒木、井端、森野、和田、小池に対して
約1時間、ノックの雨を降らせていたようです。
そのなかからは、荒木和田を。
和田はようやく改良フォームのベースができたようで。
今後は実戦のなかで修正していくようですが、
4番の有力候補でもありますし、ポイントゲッターになってほしい。
ベテランですし、調整に関しては心配していませんが、
よりベストを目指してほしいものです。

一方、この第2クールから
フリー打撃を予定していたという荒木
しかし左肩の状態が万全ではないようで、見送りになったもよう。
スイッチ再挑戦とのウワサもありますが、
それよりもちゃんと打てるようにならないと。
調整遅れも懸念されますが、できることをやっていきましょう。

2009年2月10日 (火)

キャンプ初めての休日とベテラン昌長寿の秘訣。

ドラゴンズの沖縄キャンプは、今年初めての休日
8日間と長かった第1クールを終え、
選手たちはそれぞれ独自の方法でリフレッシュしたもよう。
その中から野本、ブランコ、パヤノらの休日の様子。
さらにベテラン昌さん長寿の秘けつなどを紹介します。

ドラゴンズトピックス(9日)

◇トニ・ブランコ
<キャンプ初休日のこの日は、
沖縄県恩納村内のホテルでリラックス。
練習試合、オープン戦の全31試合に出場することを『志願』。
公式並みの密なスケジュールながら、
新一塁手候補はとことんまじめに日本への適応を目指す>
「いまの心境? 早く試合に出たい。それしかないよ。
第1クールは疲れたけど、いい練習はできた。
あとは試合。試合で慣れていきたい。全部の試合に出たいんだ」

<前日の紅白戦では『4番・一塁』で出場するも
見せ場なく5タコ。レベルの高さを痛感した>
「日本の投手はやはり素晴らしい」

<ただ、自信を喪失したというわけではない>
「慣れていけばやれるんじゃないかという手応えはある。
今度は走者を返す打撃がしたいね」

<オープン戦は3月初旬の10連戦を含め23試合、
練習試合は今月18日の韓国・LG戦(北谷)を皮切りに
8試合用意されている。新大砲は鼻息を荒くして>
「10連戦? ふーん、いいよ。出たいんだ。すぐに出たいんだ」

<また『オーティズ流』で4番定着を狙う。
98年から5年間、レッドソックス傘下の球団に所属しており、
同じドミニカ共和国出身のデービッド・オーティズや
マニー・ラミレスらと練習する機会にも恵まれた。
今でもオーティズの打撃フォームを映像で
チェックするなど、尊敬する存在となっているという>
「オーティズとは日本に来る前にも一緒に練習させてもらった。
とても練習熱心で、野球に取り組む姿勢を含めて勉強になった。
『軸足に重心を残して突っ込まずに打て』とアドバイスされたんだ。
日本の投手は変化球をたくさん投げるみたいだし、
その助言は胸に刻んでいきたいね」
中スポおおさか報知

◇ネルソン・パヤノ
<キャンプ初休日は、宿舎で休養。
ノートパソコンでメールを楽しむなどリラックス。
きょう10日からの第2クールでは
前日の紅白戦で指摘されたボークに注意するという>
「向こうではボークと言われなかったけど、仕方がないからね。
次のクールはボークとコントロールを課題にしたい」

<また初体験の中日のキャンプについては目を丸くして>
「8日間でアメリカの1カ月分の練習をした気分だよ。
第1クールは本当に疲れた。でもまだまだがんばるよ」
中スポニッカン

◇マキシモ・ネルソン
<宿舎のホテルで飼育されているインコの前に立ち止まる。
とはいえ、もちろん食べようとしたワケではなく、かわいらしい姿にニッコリ。
2メートルの長身を折り曲げ、楽しそうにしぐさを眺める>
「こういう鳥はドミニカにもいるんだよ」
(中スポ)


◇野本圭(ドラフト1位)
<キャンプ初の休日、新人は第1クールを振り返って>
「何とか第1クールを無事に乗り切れたことは良かったです」

<一瞬はホッとしたような顔をして、ちょっと声のトーンが落ちる>
「初めてプロのキャンプを体験して、課題がたくさん見えてきました。
守備でも、バッティングでも…。まだまだ課題だらけです」

<プロ初の実戦となった前日の紅白戦では5打数無安打3三振。
しっかり振ったハズのバットは空を切った。
結果は出るに越したことはないが、守るべき教えがある。
立浪兼任打撃コーチから連日レッスンを受けているが、
間の取り方、スタンスなど技術的なことはもちろん、
教えの一つとして『強く打つこと』を意識している。
あくまで力強いフルスイング。それをあらためて胸に刻んで>
「当てにいってるところもありました。もっとしっかり振ります」

<この日は宿舎周辺で静養も『引きこもり』にならないように注意。
先輩から「体を動かした方がいい」と、
アドバイスを受けたこともあり、散歩などで体に軽い刺激を。
また、宿舎前のビーチで沖縄の伝統楽器の
三線(さんしん)を弾いてみたり、積極的なリフレッシュに努める。
一呼吸置き、第2クールが始まるが>
「少しずつでも、一つ一つ課題を克服していきたい」
中スポ

<以下ニッカンのインタビューから。
アマチュア時代は主軸一筋だったが、
チームバッティングに徹して開幕中堅の座を狙うことを誓う。
第1クールを終えて>
「8連勤は未知の世界でしたが、ケガせずできたことはよかった。
想像していたよりも1日1日の内容が濃く、
走攻守の練習それぞれに目的がはっきりしている。
すごく充実した8日間でした」

<立浪兼任コーチの打撃指導について>
「下半身の使い方や間の取り方を教えていただいています。
アドバイスは今自分に足りないことばかり。
立浪さんはプロの世界で2459本のヒットを打っている方。
『こうしたらフォームが奇麗に見える』
『こうしたらスムーズに振れる』と、
自らバットを握って実践して下さるんです。
本当に生きたお手本になりますね」

<前日の紅白戦の結果(2番・中堅としてフル出場も、
5打数無安打3三振)はどう受け止めているのか>
「本当にもういっぱいいっぱいで、
悔しい思いというか、自分自身が情けなかった。
でも、打席の中で次にどんな球が来るのか考えるようになりました。
初めてづくしのことばかりで、本当にいい経験ができたと思う。
もっとこうしていかないとというイメージも沸いてきました」

<2番の打順は>
「アマチュア時代はずっとクリーンアップを打っていて、
8日の紅白戦が人生初の2番でした。
2番は3、4番につなぐチームバッティングが求められるし、
小技も必要になってくる。役割をしっかりと果たさないといけない」

<打順によって役割は変わってくる>
「野球はチームスポーツ。
これまでとは違った打順でも、
役割に応じたバッティングができるようにしたい。
進塁打が必要な場面もあるし、
中日はそういうチーム野球が求められるチーム。
常に自分が何を求められているのか考えるように心がけたいですね」

<第2クールからの狙いは>
「プロのキャンプの1日の流れが分かったので、
もっと自分が考えているイメージ通りのことができるようにしたい。
コーチの方々は、プロ野球選手として
何ができたらいいかを教えてくれる。しっかりと吸収していきたいです」

<実戦が増えていくが>
「次は結果を出さないといけない。
次にチャンスをもらえたら、もっと(自分の特徴を)見せたい部分もある。
打てないと話にならないし、頑張ります」

<練習後、宿舎ではどう過ごしているのか>
「休養ですね。テレビはほとんど見ていません。
夜11時半には寝るようにしているので、
逆算して食事や風呂を済ませて、体を休めるようにしています」

<シーズン開幕に向けての抱負を>
「僕らは野球が仕事。
この世界は自分でやらなければ生き残っていけない。
野球漬けの生活を送れるのは幸せなことですし、
しっかりと自分をアピールしていきたいと思います」
ニッカン


◇新井良太
<休日を利用してぶらりと出掛けたのは宿舎近くの映画館。
そこで人気映画『007』の最新作を鑑賞。『ボンド・パワー』を注入して>
「ボクはもとともアクション(映画)が好きです。
(主人公の)ジェームズ・ボンドを見たら、何かエネルギーがわいてきました」
(中スポ)

◇立浪和義
<今キャンプ初の休日は名護市内のゴルフ場でリラックス。
趣味のゴルフで英気を養ったよう。
夕方に選手宿舎に戻ってくると、さわやかな表情を浮かべて>
「きょうは楽しかった。すごく気分転換になったよ」
(中スポ)

◆田中大輔
<オフに右肩関節唇を損傷し、
名古屋で調整を続けていたがこの日、沖縄入り。
きょう10日から読谷でのキャンプスタートとなる>
「こっち(沖縄に)に呼んでもらえたので良かったです。
別メニューになりますけど、しっかり調整して、
1日も早く復帰できるように取り組んでいきたい」
中スポ


◆平井正史
<自主トレは暖かい場所がいいのか、寒い場所がいいのか。
この選手は『寒い場所派』。今年は同僚の清水将海、
埼玉西武の岡本慎也と伊豆の修善寺で自主トレを積んだが、
下半身を鍛えることを目的として、寒い場所を選んだという>
「たくさん走るためには寒い場所の方がいいんですよ。
暑い場所だと汗をかいて、すぐやめてしまう。
でも寒い場所だとなかなか汗をかかないから、ずっと走れるんです」
(中スポ<ドラ番記者>


◇赤坂和幸
<新人ながら1軍での初登板を飾った昨年6月1日の埼玉西武戦。
祝福の電話の嵐に明るい声で返すが、本当はちっともうれしくなかった。
マウンドに上がったのは7点を追う8回。悪い言い方をすれば敗戦処理>
「(首脳陣から)経験を積ませるために1軍に上げると言われたんです」

<頭では分かっているつもりでも、プロの世界に飛び込んできた以上、
勝負に関係のない場面で登板させられるのは悔しいはずはない。
1イニングを無失点に抑えたが、結局この1度で再び2軍に落ちた>
「1軍で投げたことは投げたんですけど、
ああいう場面だし、形だけかなと。
森さん(バッテリーチーフコーチ)とか落合監督とかに
『赤坂、頼むぞ』と言われる場面で投げたいと本当に強く思いました。
どうでもいい場面じゃなくて。
それからですね。野球への意識が変わったのは」

<オフに入ると、すぐに『取材』を開始。
ナゴヤ球場での自主トレ期間中は勝崎コーチから助言を。
それを受け、吉見にシュートの投げ方を教えてもらい、
キャンプでもキャッチボールなどで試しているという>
「今までは投手の目線で、いい球を投げることだけ考えていたんです。
勝崎さんの話を聞いて、そういえばシュートが
嫌だったなあと思って、覚えることにしました」

<沖縄入りしてからも『取材攻勢』は続行。
中田には大盛りのカレーを食べながら、右ひざの使い方を教わり、
岩瀬には朝食会場で、頭を使って投げることの重要性を説かれた>
「実力で成功するのなんて、10年に1人くらいしかいないんだよ。
頭を使って投げないとダメだって言われたんです。
本当にありがたいですし、勉強になりました」

<野球への意識は確実に高まっている。
本当の戦力として1軍に登板するという目標に向け、
『取材』とアピールを続けている>
「キャンプは(練習が)ツラいと言えばツラいですけど、楽しみはあります」

<書き初めは力強い字で『粘る』と書いた>
「せっかくキャンプで1軍スタートできたんで、
オープン戦、シーズンとずっと粘って1軍にいたいですね」
(中スポ)

◇勝崎コンディショングコーチ
<自主トレ期間中に赤坂に『取材』された場面を振り返って>
「浦和学院の時にいい打者だっていうから
『おまえ、打者の目線で投球を考えているのか』って聞いたんです」
(中スポ)


◆西川球団社長
<昨年60周年を迎えた2軍本拠地のナゴヤ球場が
国の『登録有形文化財』として
登録を受ける準備を進めていることがこの日、明らかに。
野球場が登録されれば初めてのケース。
老朽化が進む同球場は大幅改築がしづらくなり、
時代の波に流されることなく原則として現状のまま保存される。
球場の運営会社、株式会社ナゴヤドームが
手続きを進めているとみられ、3月にも正式決定する見通し>
「球団に打診がきた。申請の準備を進めている」
ニッカン


◆山本昌
<中スポ・木俣達彦氏との対談で『長寿の秘けつ』について語る。
プロに入ってきたときには、1軍で通用すると思わなかったが>
「確かにプロでここまでやれるとは思っていないですし、
入ったばっかのことはカルチャーショックばっかりで。
こうやってやってるのは不思議ですね」

<真っすぐのサインで、ちょっと変化させるとかはあるのか?
なぜ135キロで相手を牛耳れるのか?>
「僕は捕手のサイン通りに投げますけど、力勝負ですから。
真っすぐが走っていれば、そんなに真っすぐで打たれないと思います。
意識づけができたんじゃないかな。
相手はスクリュー、カーブがメーンだろうというのが頭にある。
まあ調子が悪い日は何やってもダメなんだけど。
いまは捕手もリードをよく考えているし、データもそろって、
それなりのところを出してくれる。
逆に真ん中に構えられたら無理ですね。
3000イニングも投げてきたので、間合いとかタイミングで、
いま(勝負に)いっても大丈夫だとか、肌で感じるようになりました」

<その辺りが長生きの秘密>
「でもやっぱりけがしないのが一番。
いろんな先輩方が、30歳を超えてけがをして力が落ちてしまいました。
そういう意味では幸せな時代です。
トレーニングコーチらが効率的にいい練習を考えてくれます。
昔は、倒れるまで走れという感じ。
それはそれでいい面もあるんでしょうけど。
若いころにあれだけ走ってなかったら今はない。
いい移り変わりのころにやれたというのはある。
先輩方も、今の時代だったらもっと長くやれたんじゃないでしょうか」

<昔は肩やひじを冷やしちゃいけない時代だった。
今は投げたらすくにアイシングで肩やひじを冷やして炎症を止めるが>
「ぼくはアイシングしないですよ。
9割9分しないですよね。意味ないんじゃないと思う。
ローテーション投手なんで、そんなに急激に冷やさなくても、
投げるのは何日か後。効果を体感したことがないんです。
今年入った河原にも『山本さん、アイシングしないんですか』って
ビックリされました」

<通常は投げたら毛細血管が切れるから、
その炎症を止めるためにアイシングをするが>
「でも逆に血液の流れが止まるからダメなんじゃないですか。
血液通ってたほうが、細胞は戻るんじゃないかな。
よく知りませんけど、そう思ってやってますから。
12球団でもぼくだけかもしれないですね」

<昔はアイシングよりも、マッサージが主流>
「ぼくはあまりマッサージもしないなぁ(笑い)。
自然治癒に任せてます。どんなに疲れてても
3日ぐらいしたらまたボール投げられますし。
でも昔の方みたいなピッチングはできないと思いますけどね。
中1日、中2日で先発というね。
だからいい時代に生まれたとは思います。中4日ですら特殊な時代ですから」

<投球を見ていると、腕のしなりがすごいというイメージがあるが>
「体は硬いって言われます。筋肉は柔らかいらしいですけどね。
まあ何が原因か考えるのは引退してからでいいかなと。
もう近いでしょうから。最後までいまのまま一生懸命したいなと」

<何年も同じスピードを維持しているのはすごい。
逆に速くなったと言われているが>
「まあそれはスピードガンの性能があがってるということもあるんでしょう。
でも先日、中村コーチに8年ぶりに受けてもらって
『変わってない』と言われたのはうれしかったですね」

<逆にスクリューはひじへの負担などを考えて、
今はあまり落とさないようにしている?>
「スクリューはひじへの負担はないんです。
スクリューだけを落とすなら簡単ですが、ほかがだめになってしまう。
スクリューだけでなく、カーブが曲がって
スライダーが放れて、真っすぐが放れる。
できれば無意識の中で1つのフォームで投げたいので。
それを調和したところを探してやってます」

<健康面では?>
「早めに対処することです。風邪なり故障なり、
早く察知して対処する才能はあると思う。
僕は痛くなったらトレーニングします。逆に強くしてやろうと。
94年に開幕から肩が痛くて上がらない状態だったんですが、
トレーニングを続けて8月になったら急に治って結局19勝。
そういう経験があるから、痛くてもどんどん
トレーニングしちゃうほうですね。
95年には長良川球場でピッチングした後に、
ちょっとひじが張ってたんで腕立て伏せやったら、
ひじがピキッといって本当に壊れましたけどね(笑い)。

ぼくはちなみに腹筋もやりません。
練習メニューにあるときはかたち上やりますが、
自分からすることはないですね。
腹筋は投げていれば鍛えられる。
普通の練習で充分腹筋のトレーニングになっている。
いわゆる寝転がってやる腹筋は腰を痛めそうで。
こんな話すると、世の中に腹筋しない症候群が生まれて、
中学や高校の監督から文句言われそうですね。
筋肉としての腹筋が必要ないということではなく、
動作としての腹筋はいらないということです」

<キャンプで一番重視するのは>
「まずはしっかり走って、
それから肩回りやひじ回りを柔らかくしておくことですね。
どういう投げ方をすると一番いいのかというのは
勉強してきましたので、肩ひじの可動域が広ければ
そういう投げ方ができるという自信はあります。
頑張る才能はあったみたいです。
走らされたと言っても過言じゃないですけど。
でもへこたれなかったですね。
自分は下手だったんで、何かしてないといけないと思っていた。
最初は、1軍の投手の投球練習をながめているのが幸せでした。
ファンだったです。そんな僕がこんなにやれたのはツキですね」

<今年26年目、これからもそんな人は出てこないだろう>
「でもいまのシステムでいまの野球のケアの仕方でやったら
40歳ぐらいでそろそろだろうなんて
言われるようになるんじゃないですか。
(昔よりは)5年ぐらいは(選手)寿命が伸びてるでしょう。
やっぱり体の衰えというのは35歳ぐらいから感じますからね。
落ちたころを鍛えて、長くやる人が出てくると思いますね」
(中スポ『木俣氏ビックリ マサ長寿法』より抜粋引用)


異例の8勤だった第1クールを
終えて迎えた今キャンプ初の休日
ナインにとっては、ようやく来た休みというところでしょうね。
過酷な8勤であったにも関わらず、
立浪ら主力選手は早朝からゴルフだったようですが、
まあゆっくり休まずに、少しでも動いて
体をほぐしておくことも、次への準備になるといいますし、
好きな趣味で休日を過ごして、リフレッシュ。
さあ第2クールからも頑張るぞ!と気持ちを切り替えていくのでしょう。
その他にも新井は、映画「007」の最新作を鑑賞。
浅尾山内は、那覇市内でショッピングなど。
さらに吉見、佐藤亮太らは宿舎で卓球、鈴木平井と温泉でゆっくり。
そして昌さんは日中は宿舎で過ごし、夜は会食と、
それぞれのやり方で英気を養っていたようです。

キャンプ休日ということで、ドラ番も取材は少なめ。
一夜明けた今朝のスポーツ紙には、
初めてのキャンプ休日となったルーキー・野本
新外国人のブランコ、パヤノなどの話題が。

竜の若大将。その中で
今朝の中スポにあった
『キャンプイン後初の休日を
迎えた野本は、子どもたちの前で
三線を奏でつかの間のリラックス』
のフォト。
若大将でもあるまいし、
今どきの若者は、
いくらなんでもリラックスに
こんなことはしないだろうよと
ツッコミを入れるとともに、
休みにも関わらず、話題づくりに協力して、
ほんとご苦労様と思いましたが、
その一方で、両隣の子どもたちと比べ、
野本の顔と腕が真っ黒に日焼けしているのは、
必死に練習してきた証のようにも感じました。

その野本ですが、初めてのプロ野球のキャンプ。
最初のクール8日間を終えて、充実感を得るとともに、
さまざまな課題が見つかったようですね。
前日の紅白戦でも、5打数ノーヒット3三振
ある意味『プロの洗礼』を受けましたが、
持ち味である積極的に振り抜くことが陰を潜め、
野本自身も非常に悔しい思いをしたそうです。

ただこれも、新人なら誰しもが通る道
第2クール以降も依然として、野球漬けの日々が続いていきますが、
見つけた課題に取り組み、立浪らコーチからプロの術を吸収し、
それを1つ1つ克服していってほしいなと。
「役割に応じた打撃ができるようにしたい」と話す背番号30
バットを強く振り抜くとともに、自分の持ち味をしっかりアピール。
そして竜の一員となるべく、成長していってほしいです。


一方、こちらも日本でのキャンプ初休日を迎えたブランコ
「8日間でアメリカの1カ月分の練習をした気分だよ」
同じ初参加のパヤノが話していたようですが、
正直、過酷な8日間に目を喰らったのでは。
それでも「いい練習ができた」と話す主砲候補
今後に向け、早く日本野球になれるために
『試合に多く出ること』を志願したようですね。
パワフルな打撃の評価は高く、一塁守備は『及第点』。
通常の外国人選手なら、徐々に開幕に合わせていくという
形を取りますが、ブランコはあえて『出場』を志願。
試合に出ることで成功への足がかりを掴んでいく考えを示しました。

まあ試合に出ることにより、
投手の生きたボールも体感できますし、
日本野球の攻め方にも対応する機会が自然と増える。
さらに実戦で守備も磨けるなど、プラス面もあるでしょう。
ただその反面、敵に『穴』を見せてしまうのではと心配な部分も。
ただそうならないよう、これからのクールで
しっかりと練習に励んでくれればいいですね。
ポスト・ウッズと期待される背番号42
沖縄の地でさらに『野球力』を高めてほしいと期待します。


またキャンプ休日用の企画として
中スポが用意していた昌さん木俣氏の対談。
『木俣レスバージョン』に編集させてもらいましたが、
「アイシングしない」「腹筋しない症候群」など
意外な部分とともに、26年目のベテランの
『長寿の秘けつ』が聞けてよかったです。
そしてこの対談を読んで、総じて感じたのが、
昌さん良い時代にプロの投手として生きてきたこと。

「若いころにあれだけ走ってなかったら今はない。
いい移り変わりのころにやれたというのはある」

というコメントがありましたが、
『昔』と『今』のちょうどボーダーに位置していたことで、
さまざなまトレーニングを積めたうえに、
自分にフィットする調整法を掴めたのが大きかったなと。
そして「頑張る才能」と多大なる研究心
キャンプでの調整においても
「どういう投げ方をすると一番いいのかというのは
勉強してきたので、肩ひじの可動域が広ければ
そういう投げ方ができるという自信はある」

そういった理論をきちんと吸収していることが、
プロとしての成功に繋がっているのではと思いました。

この日の『キャンプ日誌』には
「心身ともにゆったり疲れをほぐす
いい休日になったと思います」
と綴っていた昌さん
きょうからの第2クール、26年目への準備により力を注いでほしいです。

2009年2月 9日 (月)

明暗分けた紅白戦、竜キャンプ第1クール終了。

ドラゴンズ沖縄キャンプは、第1クール8日間の最終日。
北谷球場では、今キャンプ初となる紅白戦が行われました。
1軍投手陣のほとんどが、1イニングずつ登板。
一方の野手陣も、注目の選手が続々出場した一戦。
5本塁打が飛び交う予想外の乱打戦は、
投打それぞれに明暗が分かれる結果となりました。
その紅白戦を中心に、この日のドラゴンズの話題を。

◇中日紅白戦
(8日・北谷公園野球場)
TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9  R
紅 組
白 組
[本] 井端、岩﨑達郎(以上紅)
    中川、デラロサ2(以上白)
[バッテリー]
(紅)久本、ネルソン、浅尾、チェン、高橋、吉見、
清水昭信、長峰、赤坂 - 小山、前田

(白)小笠原、金剛、朝倉、パヤノ、中田、川井、
佐藤亮太、山内、岩田 - 前田、小田

◇紅白戦スタメン
【紅組(ビジター)】   【白組(ホーム)】
1 (中)藤井       1(左)中川
2 (二)井端       2(中)野本
3 (右)イ・ビョンギュ  3(三)森野
4 (左)和田       4(一)ブランコ
5 (三)小池       5(右)中村一生
6 (一)新井       6(遊)デラロサ
7 (捕)小山前田)   7(捕)前田小田
8 (遊)岩﨑達郎    8(二)澤井

ドラゴンズトピックス(8日)

◇中田賢一(白組・5番手)
<キャンプ第1クール最終日、北谷球場で
初の紅白戦が行われ、投手は岩瀬を除く北谷組全員が登板。
白組5番手で登板し、1イニングを2奪三振のパーフェクトと
抜群の仕上がりを見せる。完ぺきかつ、強烈なインパクトの快投に>
「ブルペンではわやくちゃ(全然だめ)だったんです。
どうなるかと思ったけど、ゲームにいったら良くなったんです。
今のところいい感じでいってるので、これを継続していきたいです」

<ドッシリと安定した投球。
背景には地道に続けてきたフォーム修正と大先輩の助言が>
「体が開かないように、重心を後ろに残して投げるフォームを
練習しているんですけど、きのう杉下(臨時コーチ)さんから
ちょうど同じことをアドバイスしていただいたんです。
それを意識してやっているんですけど、いい感じで投げられました」

<持ち味と言えば、やはり快速球。あの『暴れ馬』が復活の気配>
「いい感覚、ありましたね、きょうは。
まっすぐが思ったよりよかった。
これからどんどん実戦が増えるし、いつもより早めに仕上げている」

<実戦で威力を発揮した新フォームを固めるため、降板後もブルペンへ。
160球投げ込み、この日1日で計230球も投げた。
エースの称号には無関心だが、地盤固めは着々>
「自分のやることをやるだけです」
中スポおおさか報知

◇吉見一起(紅組・6番手)
<開幕投手候補の1人が順調な仕上がりを見せる。
低めに速球と変化球を集め、
危なげなく1イニング打者3人を、1奪三振無失点。
わずかな制球ミスを反省したが、ほとんどミットの構え通り>
「まだ思ったよりも真ん中に入ることがあるので、
その辺は気を付けていかないといけないところ」
(中スポ)

◇久本祐一(紅組・先発)
<紅組先発は先頭の中川以下、ドラフト1位新人の野本、
主力の森野から3者連続三振を奪い、ぴりっと引き締める>
「結果よりも、球の回転やフォームのバランスに気をつけて投げた。
ひじの不安なく投げられた。これからも継続していきたい」
毎日jp

◇小笠原孝(白組・先発)
<紅白戦の『開幕投手』を務める。
北谷組投手の最年長ということで、白組の1番手で登板。
1イニング、わずか8球で打者3人を仕留める。冷静に自己分析>
「まだちょっとボールが高いので、第2クールの課題です」
(中スポ)

◇浅尾拓也(紅組・3番手)
<紅組の3番手で登板、1イニングを無失点に抑える。
先頭の前田に中前打を打たれたが、
続く澤井の投前バントをさばき、二塁封殺>
「ヒットは打たれたけど腕は振れていた。
第2クールは変化球を投げていきたい」
ニッカン

◇マキシモ・ネルソン(紅組・2番手)
<1イニングを無安打2奪三振無失点と順調な仕上がり。
球団スコアラーのスピードガンは故障していたが、
間違いなく登板全18投手の中で一番のスピード。
角度のある直球、精度を上げたスライダー、十八番のフォーク。
課題の制球もまずまずで納得顔>
「きょうは自分でもよく投げられたと思うよ。
ストライクを投げることを意識したけど、内容はよかった。
三振を奪ったのは2つともスライダー。もっと調子を上げていきたいね」
(中スポ、デイリー

◇ネルソン・パヤノ(白組・4番手)
<初の紅白戦登板で、1イニングを無失点。
実戦で初めて変化球を披露。3番のイ・ビョンギュを
見逃し三振に仕留め、4番の和田からは空振りを奪う。
また2死から出塁した和田がけん制であわやアウトになる場面が2度。
打者5人に1安打1四球を許したが、周囲からは高評価。
セットポジションでの静止時間が短く、ボークを取られたのはご愛敬>
「自覚しているので、これからしっかり直していきたいですね」
(中スポ、おおさか報知

◆樽見スコアラー(巨人)
<紅白戦に登板したパヤノについて警戒心を強め>
「真っすぐがピシッと伸びる感じ。
リリースポイントが見づらい。打者が差し込まれていた。
(巨人が苦手にしている)チェンと比べても遜色ない。
クイックもできるし、器用ですね」
(中スポ、おおさか報知


◇朝倉健太(白組・3番手)
<1イニングを3安打3四球4失点と大失態を演じる。
内角を突くシュート投手にとって
心理的に不利に働いたことは否めないが、
球がすっぽ抜けるシーンが多く、
2つの押し出し四球も。散々な結果に肩を落とす>
「シュートが抜けるというのはなかったけど、
相手が味方なので、投げづらかった。
シュートに多少遠慮があった。
シュートが見られた後の外角の真っすぐ、
スライダー、フォークが決まらなかった。直球や変化球は決めないと」

<投球後はブルペンに直行、132球を投げ込んで修正に努める。
前向きに話したが、今のままでは苦しい>
「あまりにもひどかったので修正しないと。
早い段階で課題が見つかったのは良かった」
(中スポ、おおさか報知スポニチ名古屋

◇田中監督付スコアラー
<スピードガンの故障で球速は計測されなかったが、
球威も欠いた朝倉のストレートは>
「たぶんMAX135キロ前後」
スポニチ名古屋

◇岩田慎司(ドラフト5位・白組・9番手)
<ルーキーが紅白戦でいきなり『洗礼』を浴びる。
9回に登板、緊張からか制球に苦しみ、
ストライクを取りにいった甘い球を
岩﨑達郎、井端に本塁打され、その後も2四球を与える。
1イニング打者8人に対し、2三振を奪ったものの
2本塁打を含む3安打2四球で2失点。
自分の投球ができず、ほろ苦い結果に終わった実戦初登板に>
「緊張しました。ブルペンで投げるようにはいかなかった。
置きにいったり、甘く入ると(スタンドに)持って行かれる。
コントロールとテンポを意識したいですね」
(中スポ、おおさか報知共同通信社

◇チェン・ウェイン(紅組・4番手)
<順調に2死まで取った後、平凡な三ゴロ。
しかしこれを三塁の練習を始めて間もない小池が失策(高投)。
直後デラロサに2ラン本塁打を浴びる。
1イニング2失点、自責ゼロながら反省>
「デラロサの本塁打も真ん中に入ってしまった。
ストレートが真ん中に行ってしまう。
右打者のインコースにもっと厳しいストレートを投げないと」
(中スポ)

◇山内壮馬(白組・8番手)
<すべてのメニュー終了後、三輪ブルペン捕手の防具を身に着け、
サブグラウンドで地獄ノックの洗礼を浴びる。
直前の紅白戦でイ・ビョンギュに股間を抜かれる中前打を
打たれたことを受け手の臨時特訓。
森コーチが放つ手加減なしの猛烈な打球に、被るマスクが飛ぶ。
見守る選手から『トンネル王子』と冷やかされながら約20分のノックに>
「こんな練習は初めて。痛いッス」
(中スポ)

◇森バッテリーチーフコーチ
<散々だった朝倉の2軍降格を否定、復調を辛抱強く待つ構え>
「四球を出したことは最悪だが、本人も自覚している。
今の段階ではまだ結果は求めない」

<外国人1軍枠。まずは一歩前に出たネルソンについて>
「必死でやろうという姿勢は見える」

<キャンプ初の紅白戦を受け、
じっくりと投手陣の実力を見極める方針を示す>
「(入れ替えを)考えたくもないけど。
(ケガなどで)自分から下に落ちていくやつは別だけど、
(第3クール最終日の)22日まではこのメンバーでと思っている」

<今後の予定について、実力を見極めるためのプランを明かす>
「1軍を2つのグループに分けて、
若い選手は18日の練習試合(韓国LG戦・北谷)に投げて、
22日の練習試合(韓国LG戦・北谷)は残りの選手に投げさせたい。
20日(練習試合=韓国サムスン戦・北谷)は
カバ(佐藤充)とか中里とか下の選手を投げさせる。
3月(3日から8日のオープン戦)の
ナゴヤドーム6連戦では全員を投げさせたい」
(中スポ、おおさか報知スポニチ名古屋デイリー


◇トマス・デラロサ(白組6番・遊撃)
<北谷球場で行われた紅白戦でパワーをアピール。
4回2死三塁からチェンの直球を左翼席に運ぶと、
9回無死には赤坂の直球を左越えソロ。2本塁打3打点と結果を残す>
「強くたたくことだけ考えた。強くたたけば何かが起こる。
最初の試合で結果を残せて満足しているよ。
今年もチームに貢献できるよう頑張っていきたい」

<野手ではイ・ビョンギュ、ブランコと外国人枠を争うが>
「それは気にしていない。ベストを尽くすだけだ」
中スポニッカン

◇イ・ビョンギュ(紅組3番・右翼)
<来日3年目が貫禄の猛打ショー発進。
3回1死一、二塁から先制点となる中前適時打を放つと、
8回1死から中前打、9回2死から右前打と計3安打でアピール。
過去2年以上の成績に向けて好感触>
「3安打? 投手はまだ仕上がっていない状態だからね。
センター返し? 意識的にそうしているわけじゃないけど、
自然とそうなっているね」
中スポ

◇中川裕貴(白組1番・左翼)
<9回、赤坂からバックスクリーン左に運ぶ本塁打。
7回には、清水昭信からも右中間に三塁打。
この日合わせて7塁打&3打点のデモンストレーション。
今キャンプはかなり大きめのオープンスタンスに取り組んでいる。
転機は昨年の秋季練習。左肩が内側に入る悪癖を見抜いた
立浪兼任コーチに『相手投手におまえの背番号を見せるな』と言われ、
肩が入るのなら、あらかじめ開いておけばいいと変更。
すると内角がさばけ、バットの軌道も驚くほどスムーズになった>
「立浪さんのひと言で考えが変わったんです」

<北谷で『ドラフト1位』の肩書をもつ10人のうちの1人。
才能はあるが、病院との縁が切れなかった5年間。
右肩にメスを入れ、リハビリを経た昨季、ようやく2軍で3打席。
今は違う。開幕28人を争うラインに立っている>
「去年の今ごろは1時くらいから
プレハブ(トレーニングルーム)にこもっていました。
日に焼けることすらなかったし、オレは何しに沖縄に来たんやろって…」
中スポ

◇荒木雅博
<紅白戦は欠席、9回赤坂と対する中川を見つめて>
「こいつがいつか内野に戻ってきたら、オレも危ないんだよなあ」
中スポ

◇岩﨑達郎(紅組9番・遊撃)
<3回無死からの右前打を皮切りに、7回2死から左前打、
9回1死からの左越えソロの計3安打とバットで猛アピール。
7回には盗塁も決めて、走攻守で奮闘。
二遊間は荒木、井端がいるだけに、
レギュラーの壁は高いが、虎視眈々と力をつけていく>
「打席では強く振ることを心がけていますが、
きょうはそれができていたと思います。本塁打はその結果ですね」
(中スポ)

◇藤井淳志(紅組1番・中堅)
<3回無死一塁、朝倉からバスターで二塁の頭上を越える右前打。
スイッチ再挑戦後、左打席での記念すべき初安打をマーク。
しかし実は直前の初球に『待て』のサインを間違えてバント(結果は失敗)。
この日は6打数1安打、反省点もあるが、
それでも中堅のレギュラーを狙う自身にとって大きい一打だった>
「その前にサインミスをしていたんで、素直には喜べません。
バットの先っぽでしたし。でも、打った相手は一線級。
まだまだですけど、ホッとした面はあります」

<持ち味の足も見せつける。
8回1死、9回2死とそれぞれ紅組の3番・イ・ビョンギュが
安打を放つと特別ルールの『臨時代走』として一塁へ。
どうみても走るケースで8回が初球、9回が3球目と
相手投手のモーションを盗んでスタートを切り、二盗を成功させる。
平然と成功を振り返って>
「あの場面は成功させないと」

<スイッチ打者としての一歩目は刻んだ。
ライバルの存在は気になるが、我が道を進んで結果を待つ>
「きょうは凡打の中にも内容はありました。
これから1つ1つ課題をクリアしたい」
中スポ


◇野本圭(ドラフト1位・白組2番・中堅)
<ドラフト1位新人の実戦デビューはホロ苦。
白組の2番中堅でフル出場したが、5打数無安打で3三振。
甘い球を見逃すシーンが何度も見られ、反省>
「積極的に打つのが自分のスタイルですが、
手が出なかった。迷いがありました。
次は頭の中で整理して打席に立ちたい。
もう一回チャンスをいただければ、結果を出したい」
中スポ

◇トニ・ブランコ(白組4番・一塁)
<新外国人の初実戦は、2三振を含む5打数無安打。
結果は残せなかったが、8回の第4打席ではあと数センチで
本塁打となる左翼ポール際への大ファウルでスタンドを沸かせる>
「あれはバットの先っぽだったね」

<守備面ではボールに食らいつく。
6回、三塁ゴロを森野が捕って一塁へ。
送球はワンバウンドになったが、
逆シングルでうまくすくい上げると、スタンドから拍手が。
日本での実戦デビューを終え攻守に渡って反省しきり>
「守備では(難しい送球を)一つ捕って、一つ後逸してしまった。
打撃でも日本の投手は直球もいいし、変化球のコントロールもいい。
日本の投手はやっぱりレベルが高いね。
これからは試合でタイミングをつかんでいきたい」

<環境の違う日本でのゲームに戸惑いを隠せず。
対策として試合に出場しながら、日本の野球に慣れていくことを誓って>
「これからすべての試合に出たい。そうやってリズムをつかんでいきたい」
中スポニッカン


◇井端弘和(紅組2番・二塁)
<二塁にコンバートされたが、初の実戦で『肩透かし』。
スタメン出場したが、二塁へのゴロは一度もなく、
苦笑いを浮かべたが、
バットではスタンドで見守っていた明子夫人にアピール?
5打席目まで無安打も6打席目の9回2死から左翼へアーチを架ける。
カウント0-3からストライクを取りに来た甘い直球。
コンパクトなスイングで狙いすまし、ルーキー・岩田にプロの厳しさを教える。
試合後に荒木とともに受けた落合監督のノックも軽快にさばいて>
「まだ実戦でボールが飛んできていないから分からないね」
(中スポ、おおさか報知ニッカン

◆河野明子アナウンサー(テレビ朝日)
<井端夫人は北谷球場のスタンドで紅白戦を見守る。
東京での多忙な仕事の合間を縫ってのプライベート観戦>
「休みの日はできるだけ来たいと思います。
毎週土曜の朝に来て、日曜の夜に帰ります」
ニッカン

◆岸本耕作さん(ミズノ社・グラブマイスター)
<先日、北谷球場をグラブづくりの名人が訪れる。
目的は荒木と井端のコンバートの『アシスト』。
荒木の遊撃用、井端の二塁用の新グラブの使い心地を
チェックするために沖縄を訪問。
現状、大きな問題もなく好感触だという>
「大変なのはこれからだと思います。
実戦的な動きの中でいろいろと(グラブの)問題が出てくるものですから」
(中スポ<ドラ番記者>

◆吉年スコアラー(広島)
<紅白戦をネット裏で偵察して>
「中田くんはすごく良くなっている。
体が(前に)突っ込まなくなっている。
(登板した投手で)一番いいんじゃないですか。
藤井君は足もあるし、スタメンで出てくると怖い存在ですよ」
中スポ

◆みのもんた(タレント)
<沖縄・北谷の中日キャンプを訪れる。
同キャンプは3年連続の来訪。親交が深い落合監督と1時間会談談。
横浜の公式応援団長も務めるが、会談で落合監督に『仰天オファー』>
「一区切りついたら横浜(監督)に来てよ」

<また落合監督との会談について、感心して>
「監督は今まで本塁打が出やすかった広島が、
今年からは新広島球場になって微妙に影響するぞと言っていた。
やはり一流監督は見る観点が違うね」
スポニチ


◇落合監督
<紅白戦後、捕手の直接指導に乗り出す。
両軍合わせて4つの盗塁を決められたことを受け、
小田、前田、小山の送球を徹底的にチェック。
カーブマシンの前でミットを構えさせ、
身ぶり手ぶりを交えて約15分間、練習を見守る。
厳しい一言で、奮起を促して>
「クイックが1.2秒とかなのに、
盗塁を決められたら、試合で守らせられないよ」

<また新外国人・ブランコの一塁に『合格点』。
初めての紅白戦に出場したブランコの守備について
問われるとにやりと笑って、こう評価>
「うまいじゃん」

<ただ、この『うまい』は条件付きでもある。こう続いて>
「タイロン(ウッズ)よりうまけりゃ、うまいんだよ。ハハハハッ」
(中スポ、ニッカン

◇立浪和義兼任コーチ
<紅白戦を欠場したが、足を運んだ先は何とブルペン。
登板前の投球練習をしているチェンを見つけると、
早速バットを片手にバッターボックスへ。
チェンのシュートに賛辞をおくる一幕も>
「これは打てへん」

<直後には川井の投球練習でも打席に立ち、
スライダーやカーブの軌道を入念に確認。
試合には出なくても、開幕へ向けた調整に怠りはない>
「きょうはバッターボックスに立っただけ。
チェン? 一番速いから目が慣れる」
(中スポ)


◆中里篤史
<読谷球場のシート打撃に登板し、
打者10人をすべて直球で打ち取る。
この日は最速137キロながら、空振り三振も2つ。
速球派右腕が、読谷から復活へのろしを上げて>
「打者が真っすぐだけと分かっていた中で詰まらせた。
まずまず満足いく結果です」

<各打者カウント1-1からスタートするシート打撃。
3番目に登板すると、立ち上がりこそボール2つが続いたが、
井上を136キロで一ゴロに打ち取ると止まらない。
外野に飛んだのは柳田の右飛と加藤(育成)の左飛、
岩﨑恭平の中飛だけ。それでも自分に厳しく>
「いい球と悪い球がハッキリしていました。
シュート回転した球もありました。精度を上げていかなければ…」

<『後がないつもりで』と臨む09年。復活の兆しが見え始めている>
「今日もいい球の中に、去年とは違う感じの球があった。
勢いやスピードだけじゃない伸びがあった。
キレ、伸び、質。どれをとってもほかの人と違う真っすぐを投げたい」
中スポ

◆西川明
<中里に空振り三振をとられ、こう証言>
「高めのボールだったのに、振ってしまいました。
中里さん独特の伸びがありました」
中スポ

◆高橋スコアラー
<バックネット裏から見つめ、中里の投球に首をひねる>
「はじめの方で変化球を投げたのかもしれないね」
中スポ

◆小林2軍投手コーチ
<中里への評価は辛口>
「結果的に凡打にしているから悪いとは言えない。
キレを増す部分でフォームに修正点がある。
もっとよくなるべきところがある」
中スポ

◆岩﨑恭平(ドラフト3位)
<読谷でのシート打撃で高島から右中間を破る三塁打。
好走塁で俊足をアピール。
しかし樋口に二ゴロに打ち取られた2打席目を反省>
「高めをしっかりたたけたのがよかったが、
打てたのは直球だけ。変化球にはやられました」
(中スポ)

◆加藤聡(育成ドラフト1位)
<シート打撃で齊藤から2連発。
この日の初打席でバックスクリーン左へ
推定130メートル弾を放つと、
2打席目には左翼ポール際へ推定120メートル弾。
6日にも4スイングで2発を放ったばかりの大砲は>
「うまくタイミングがとれて、好感触で打てています。
自分は全力を出し続けるだけです」
(中スポ)

◆山本昌
<ブルペンで捕手を座らせ45球。
5日の初ブルペンから4日連続で、この日は最後の約10球、
シート打撃を控えた井上を打席に立たせて投げ込む。
練習後は読谷村の少年野球チームを招いて恒例の野球教室も。
1日のオフを挟んでペースを上げていく>
「(井上を打席に呼んだのは)あまり意味はないよ。
感触? まだまだだよね」
(山本昌公式『2009キャンプ日誌』2月8日、中スポ)


◇その他の沖縄キャンプの様子は、おなじみ
中日ドラゴンズ 北谷キャンプ 2009』で。
キャンプ8日目、北谷球場での紅白戦のスコア・ログは、こちら
紅白戦などの動画は、こちらのリストからチェック。


2月1日から始まったドラゴンズの沖縄キャンプ。
その第1クール、いきなりの8勤となりましたが、
連日好天に恵まれたこともあり、
順調に練習を消化できたようですね。
もちろん選手たちにとっては、
長くハードな8日間だったと思われますが、
多少の離脱者こそあったものの、大きな故障者なし
日々成長している若手もいるそうで、
まずまずの出来の8日間となったことでしょう。

その第1クールの最終日、北谷球場では
今キャンプ初の紅白戦が行われましたが、
選手によって、その結果に明暗が分かれたようですね。
岩瀬を除く北谷組の投手陣18人が、それぞれ1イニングずつ登板。
一方野手陣では、ドラフト1位のルーキー・野本をはじめ、
新外国人選手のブランコ。三塁スタメンの小池
さらにスイッチヒッター再転向の藤井に、
連日、立浪兼任コーチの熱い指導を受ける新井などが出場。
初の実戦でどのような結果を出してくれるのか、
楽しみな部分が多々ありましたが、
意外な選手の思わぬ活躍するなど、
新たな期待を寄せられそうな場面も多かったようです。

ところでこの日の紅白戦、
スコアボードなどを見て、気付いたのですが、
後攻めの白のホームユニ着用チーム『紅組』
一方、先攻めの青のビジターユニ着用チーム『白組』だったんですね。
白のユニホームなのに『紅組』とは、ちょっと紛らわしいなと…。

…と思っていたら、北谷レポさんからのご指摘が。
この日の投手陣のスケジュール表のフォトに、
『※ 紅白戦 白:ホーム用、紅:ビジター用 ユニホーム着用』の文字が!
どうやら北谷球場のスコアボードを見て、
中スポなどのマスコミが、間違えたようです。
北谷レポさんに感謝するとともに、STの記事上では訂正致しました。


それはさておき、始まった紅白戦。
投手陣の明暗エース候補の投手に出ていましたね。
まず『明』の方は、白組の5番手で登板した中田
5回に登板すると、先頭の小山を内への速球で空振り三振
続く岩﨑達郎に対しては、ストライク先行で追い込むと、
フィニッシュは内角低めフォークで空振り三振。
さらに3人目の藤井を高めのストレートで中飛。
持ち味でもあるストレートが思った以上に走っていたようで、
2者連続三振を含む、1イニングをピシャリという上々の結果に。
その投球における安定感は、際だっていたようです。

一方『暗』となったのが、白組3番手の朝倉
中田の2イニングス前の3回に登板すると、
いきなり岩﨑達郎、藤井に連打を浴び、1死一、二塁。
続く3番イ・ビョンギュにセンターへ運ばれ、先制を許すと、
4番の和田に対してはボール先行。
ストレートは高めに、変化球は低めに外れ、四球で1死満塁。
さらに続く小池に対し、フルカウントから
際どいながらも四球で、なんと押し出し
なおも満塁が続き、新井を捕邪飛に取って2死としたものの、
小山に対して、再びボールが先行。
変化球が決まらずに、この日2つ目の押し出しを与えると、
さらに打者一巡して迎えた岩﨑達郎の遊ゴロを
デラロサがエラーし、もう1点。
結局1イニング、打者10人に3安打0奪三振3四球で4失点
やや遠慮もあったか、宝刀・シュートが使えないうえ、
制球が荒れ、外角へのボールが決まらない。
あまりの散々さに、降板後はブルペンで即修正の投げ込み。
まさに良いところなしの今季初実戦となってしまいました。


これまでのブルペン投球などを見るうえでは、、
朝倉の方が出来がよさそうに感じていましたが、
結果的には、中田がまずは一歩リードという形になりましたね。
まあチームメートにシュートを投げ込めない部分はあったにせよ、
その他のボールもコントロールできなかったのは、痛いなと。
ただまだ第1クール、今後しっかり修正して、
実戦勘も取り戻してくれればいいかなと。
森コーチ長い目で見ていくようですし、
その間にしっかりと本来の投球を取り戻してほしいところです。

またその他の投手陣を見ると、
中田に負けじと、吉見も1イニングを1奪三振。
細かな制球をやや気にしたようですが、危なげなかったようで。
さらに紅組先発の久本が、なんと3者連続三振
最後は森野を外角低め一杯で見逃し三振にとったもよう。
現状では先発での調整ですが、この調子をキープしてほしいもの。
そしてネルソン、パヤノもまずまずの投球だったようです。

それに対してゲーム後半、若手投手がけっこう捕まっていたようで。
特に北谷組ただ1人のルーキー・岩田
初めての実戦に、岩田本人「緊張した」と言っていましたが、
完全に試合のムードに飲み込まれてしまった感じですね。
ストライクを取るのに一苦労。
さらに取りに行った甘い球を次々と本塁打されてしまう始末。
結局打者8人に対し、3安打2奪三振2四球で2失点。
同じく2本塁打を喫した赤坂同様に、
ホロ苦のデビューになってしまいました。
まあ森プランによると、22日の第3クール終了までは、
原則的に1、2軍の入れ替えをしないとのことですが、
次回の実戦では挽回して、これだというところを見せてほしい。
しっかり切り替え、前へと進んでほしいと期待します。


一方打者陣では、和田、井端、森野
主力選手も出場したものの、この日結果を出したのは、
中川、岩﨑達郎、デラロサといった脇役選手たち。
特にここまで中スポにも
それほど取り上げられていなかった中川が、
4打席目に三塁打、5打席目に一発と、非凡な打撃を披露したもよう。

中川アピール!今季からは外野手に転向した
背番号32ですが、
今春から打撃フォーム
大きく変わったそうで。
なんと昨季までの
和田ばり大きなオープンスタンス
悪癖を直すための秘策だそうですが、
それによりスイングの軌道
よくなったのだそうです。
昨季の今ごろは、
手術した右肩のリハビリに専念。
満足に練習さえもできなかったことを考えると、
野球をやれる喜びというのを、人一倍感じ、
それが活力となっているのでしょう。
選手間において、そのセンスに対する評価が高い中川
今後は主力級相手に結果が出せるよう、やっていってほしいです。

またデラロサが、チェン岩田から2発の本塁打。
ショートに入った守備でもハッスルプレーを魅せるなど
『パパ』はイキイキしていたようですね。
一塁以外の内野を守るスーパーサブですが、
思わぬパンチ力を秘めているのも、魅力のひとつ。
4番候補のブランコ、この日猛打賞のビョンらとの
外国人枠争いが、今季は激しくなることでしょう。
さらに打撃に磨きをかけて、アピールを続けてほしいです。


脇役たちがアピールした反面、
注目された野手たちは、ホロ苦だった様子。
特に実戦初登場となったルーキー・野本圭
公式戦でも起用されそうな
『2番・センター』でのデビューでしたが、
結果的には、5打数ノーヒット3三振
初回の第1打席、久本の外へのスライダーに
対応できず、空振り三振に倒れると、
2打席目は、浅尾の低めの変化球にタイミングが合わず空振り三振
3打席目は、高橋の外角低めに泳いでの中飛。
4打席目は、清水昭信と対し、すくい上げるも中飛。
そして最後は、赤坂のストレートに反応できず、見逃し三振
さすがのルーキーもやはり人の子か。
持ち味の積極さも出せずじまいに終わり、
初の実戦は、反省ばかりの内容になってしまったようです。

5打数ノーヒット3三振
これもやはり『プロの洗礼』と言えるでしょうね。
このルーキーには打たせるかという思いも
相手となる先輩たちにも、いくらかはあるでしょうし、
そう簡単にはいかないのが、またプロといえるところ。
ただこれも経験。休みなしでぶっ通しの8日間の8日目
まだ勝手を知らぬプロのキャンプ。
かなりの疲れもあるでしょうし、仕方ない部分もあるのでは。
きょう9日は、ようやく来たキャンプ初の休日
そこでうまくリフレッシュし、次こそは真価を発揮してほしいです。

また一塁のレギュラーを争うブランコ新井
片や白組4番のブランコに、紅組6番でスタメンの新井
持ち味の打撃でアピールし、競争を優位に進めたいところでしたが、
2人とも打撃では目立つことができず…。
ブランコ変化球に対応できず、2三振を含む5打数無安打。
対する新井も力んでしまったのか、
第1打席こそ詰まりながらもセンター前に運んだものの、
その後の4打席は捕邪飛2つに、三振、中飛と今イチの結果に。
この日も三塁に入った小池の守備が、無難だったことで、
場合によっては、森野が一塁へ?となってしまうかも。
新井にとっては、今後の実戦で結果がほしいところでしょう。

初の実戦で、自分をアピールできた選手もいれば、
その一方で、新たな課題を得た選手も多々。
数少ない休日を経て、あす10日から始まる第2クール
鍛錬の日々が、再び続くことになりますが、
競争を勝ち抜くためにも、頑張ってほしいと思います。

2009年2月 8日 (日)

落合竜きょう紅白戦、全員サバイバルの幕が開く。

ドラゴンズ沖縄キャンプは、第1クール7日目。
きょう8日に初の実戦となる紅白戦が行われることになり、
それに向け、投手陣はそれぞれ軽めの調整だったもよう。
岩瀬を除く北谷組18投手が登板する予定の紅白戦。
『競争』をテーマに掲げる今年のキャンプ。
結果如何では最初のふるい落としが行われるかもしれません。
その他ブランコ落合ノック、野本志願の早出特訓、
荒木スイッチ再転向?などこの日の話題を集めました。

ドラゴンズトピックス(7日)

◇中田賢一
<北谷のブルペンで力強く68球を投げ込む>
「明日から紅白(戦)が入るんで変化球もいろいろ試して投げました。
バランスを意識して投げたい」

<好天続きで仕上がりは順調そのもののよう
登板が予定されている8日の紅白戦に向けて意欲を語り>
「調整はまだまだだが、
紅白戦でどれくらい投げられるのか試してみたいですね。
(今キャンプで心がけているのは)指のかかり。
真ん中でもファウルになってしまうような強いボールを投げたい」

<エースが抜け、周囲の期待は高まるが、本人は控えめ。
昨年雪辱を期し、静かに闘志を燃やす>
「何年も続けて2けた勝てるピッチャーがエース。自分はまだまだ。
勝ちたい気持ちは誰にも負けないと思っている」
中スポおおさか報知共同通信社毎日jp

◇杉下臨時投手コーチ
<中田について、制球を気にするあまり、
持ち味の荒々しさが失われることを、
かつて同じ背番号20をつけた大先輩は、危惧する>
「低めを意識し過ぎている。
ひじが下がっているから、上げろと言った。高めが命なんだから」
毎日jp

◇朝倉健太
<右腕血行障害からの完全復活を目指す。
生き残りへ向け、ブルペンで必死の投げ込みを行う>
「紅白戦で投げる準備はできている」
スポニチ名古屋

◇浅尾拓也
<今キャンプ2度目の100球超えとなる135球を投げ込む。
きょう8日の紅白戦に登板予定で力強いセリフ>
「そのために変化球を多めにしました。だからあまり疲れはありません」

<最初の実戦のテーマに制球を挙げて>
「ストライクが入るよう、四球を出さないよう」

<ブルペンでもセットポジションからの投球を重視>
「ノーワインドアップでバランスを崩したら、
走者がいなくてもセットで投げることもある>
(中スポ)

◇岩田慎司(ドラフト5位)
<若手野手陣はアピールに必死。
本気モードのプロの打者との初対決にルーキーは目を輝かす>
「自分の持ち味を出せるようにしたい」

<速球よりも変化球が得意という実戦向きの右腕。
実戦前の仕上げとして、明治大学の大先輩でもある
杉下臨時コーチから、フォークボールのコツを伝授される。
『もっと手首を使え』などの助言を受けつつ、緊張感いっぱいの65球。
紅白戦でも武器になるフォークに磨きをかけて>
「フォークボールを投げるときの腕の振りについてです。
上から振り下ろすように、と教えていただきました。
すぐには身に付かないと思いますが、少しずつ言われたことを吸収できれば」
中スポデイリー

◇赤坂和幸
<初めて北谷でキャンプを送る2年目も
杉下臨時コーチからアドバイスを受ける。
こちらも1軍組生き残りをかけ、アピールに燃える>
「体が大きいんだから体を大きく使え、と。
小さくまとまらず大きく投げなさい、と言われました」
中スポ


◇清水昭信
<ワインレッドの携帯電話には、格言が入力されている。
『臆病者の目には、敵は常に大軍に見える(織田信長)』、
『大切なのは身体の大きさではなく、ハートの大きさだ
(プロバスケットNBA選手・アレン・アイバーソン)』
メモ機能を使い、2つの言葉を新たに登録。
格言のネタ元はドミニカに行く前、
先輩の小林正人からもらった本
壁をブチ破る天才100の言葉』からだという>
「携帯電話なら、いつでも持ち歩いていますから」

<昨季は2勝で、活躍したのは後半だけ。
1年間1軍にいたいという目標の達成に向け、
メンタルを鍛えるため、深く読み込んだ。
実は携帯には、もう一つ言葉を入れてある>
「人を憎まず」

<今まで誰にも言えなかった、辛い経験が生み出した格言。
高3時、学校からは系列の大学の進学を勧められたが、
別の強豪大学への推薦入学を望んだ。
しかしエースを手放したくない学校側が難色。
さらに赤点取り放題の成績も災いし、推薦をくれない。
結果自力での受験に失敗し、1年間浪人することに。
あまりの悔しさで、思わず周囲を恨んだ時期もあったという。
人々を心から喜ばせる投球を。強い意志を胸にマウンドへ上がる>
「あんなつらい経験は、今後なかなかないと思うんです。
もう人を恨みたくない。甘い考えかもしれないけど、
僕は人を憎まずに成功したいんです」

<キャンプの猛練習後、毎晩のように携帯電話を眺めているという。
2つの格言、そして自分の言葉>
「(電話は)よく見てます。
見るたびに、ああそうなんだなって思うんです」

<書き初めは『人を憎まず』。
自分で考えたという心優しい格言は、人柄にも表れる。
苦笑いしながらも、なかなかの達筆>
「字は上手じゃないですよ」
(中スポ)

◆小林正人
<昨秋ドミニカに向かう清水昭信に本を譲った瞬間を振り返る。
前年、同様に渡った自身の経験を踏まえ、移動のヒマ潰しにと贈ったという>
「僕も読書が好きで。
遠征中、僕の部屋に来たときにあげたんですよ」
(中スポ)


◇森バッテリーチーフコーチ
<きょう8日に紅白戦を行うことについて、
1軍北谷キャンプ帯同中の19投手のうち、岩瀬を除く18投手が
紅白に分かれて1イニングずつ登板の予定という。
重視するのは結果よりも内容と過程。紅白戦の狙いを説明>
「打者との兼ね合いもあるが、
今の仕上がり具合を見たいというのがある。みんな投げるよ。
(紅白戦の狙いは)見極めをするためだ。
あすは投手の状態を見極めるだけ。
そのために4日からシート打撃に放らせてきたんだ。
もちろん内容次第では、(第2クールで)
2軍と即入れ替えってこともあるだろうな」
おおさか報知スポニチ名古屋デイリー

◇落合監督
<『競争』がキーワードのキャンプが、いよいよ本格化。
紅白戦の結果次第ではファーム降格の可能性も出てくる>
「2軍の読谷と北谷は車で20分。いつでも入れ替えられる」
おおさか報知


◇中川裕貴
<今季から内野から外野にコンバートされた6年目が
北谷キャンプで石嶺コーチに成長を認められ、笑顔>
「今年はオフからバットを振ってきたので
スイングスピードも速くなったような気がします」
ニッカン

◇石嶺打撃コーチ
<北谷屋内練習場で早出特打を行った中川の打撃投手を務め、評価>
「(中川は)よくなっている」
ニッカン

◇野本圭(ドラフト1位)
<紅白戦を翌日に控えたこの日、志願の早出守備練習を行う。
早出は当然という表情、実戦へ向けての準備に余念がない>
「このところ守備で送球が乱れて迷惑をかけてばかりだった。
未知の世界のようなスイングの量で、
打撃の後はボールを握る力がなくなっていたんです。
だから朝一番の練習で送球の感覚を取り戻したかった」

<笘篠コーチが転がすゴロを50メートルほど離れた位置で
丁寧に捕球し、矢のような送球で返す。
岡山南高では投手として140キロ近いタマを投げていた強肩だが>
「感触は悪くない。プロはみんな基本がしっかりしているので、
自分もしっかりした送球をしないと」

<即戦力と期待されての中日入り。
『お披露目』となる紅白戦に、闘志を高ぶらせている>
「疲れはたまっていますけど、
今の状態でどれだけできるのか楽しみです」
中スポ

◇笘篠外野守備コーチ
<ルーキー・野本と早出の送球特訓。
矢のような送球で返す野本に笑顔で声をかける>
「ノビがある。そのバランスなら問題ないぞ」

<野本の守備について、こう評価>
「今でも平均以上の守備力がある。
プロの打球に慣れたらもっとうまくなる」
中スポ

◇トニ・ブランコ
<新外国人が、2年目のデラロサとともに
初めて落合監督のノックを受ける。
一塁について約15分間、前後左右、硬軟自在のノックに必死に飛びつく。
無難にゴロをさばき4番候補は、守備での貢献にも意欲的>
「チームの守りを重視する方針は理解している。
難しいノックだったけど、問題はなかった。
守備力向上を期待されている? それはわかっている。大丈夫だ」
共同通信社ニッカン

◇和田一浩
<屋内練習場でミットの型作りに精を出す。
おろしたてのファーストミットを柔らかくするため、
打撃練習用のマシンから放たれるボールをひたすら受ける。
一塁の守備を任された場合に備え、準備はしっかりしていくつもり>
「だいぶいい感じになってきました。
機会があったら、今後もやっていきますよ」
(中スポ)

◇谷繁元信
<腰痛で別メニュー調整だが、本格的にマシン打撃を始める。
屋内練習場で約30分間、軽めのスイングで打ち込む。
コンディションは上向きのようで、
早ければ第2クールにもフリー打撃を再開できそう>
「これぐらいの動きなら問題ない。感触も悪くないよ」
(中スポ)


◇荒木雅博
<スイッチ打者への再挑戦を開始。
リハビリ中の左肩の影響で、まだ軽めではあるが
左右両打席でそれぞれ50スイング。
少しずつスイングスピードが上げ、
左右ほぼ同じ数を振り終える姿に、本気を見た>
「これくらい振れれば十分だと思います。
すごく感じがいいので、これからも続けていこうと考えています」

<スイッチ挑戦という言葉の前には『再』がつく。
9年ぶり。当時の星野政権下では
俊足を生かすべく両打ちで汗にまみれていた。
だが、ときの首脳陣の指令により、道半ばで頓挫>
「ボクの中では一番よくなってきたと思っていたときに
『もういい』って言われたんです」

<再挑戦のきっかけは2日。
筋肉のバランスを取るために左打席でも
軽くティー打撃を行っていたときに、立浪兼任コーチの目に留まった。
球界屈指の左打者からの勧めに乗って、そこから二人三脚。
この日も打撃投手はその立浪が務めた。
左肩の状態が万全ではないために、まだ10メートルほどの距離だが、
今後はもちろんスイング量も増やしていく。
この挑戦に少なくとも損はない。本人はそう言いたい>
「前回やっていたときもそうなんですが、
左をやっていると右もよくなっていったんです」
中スポ、中スポ『種田×荒木 評論家デビュー【師弟対談】』)

◇立浪和義兼任コーチ
<9年ぶりとは思えぬ荒木の左打席の軌道に、発案者も絶賛。
自身のひらめきで始まり、荒木の行動力で
一気にふくらんだスイッチ再挑戦について>
「あの軌道を見たら、いけるんじゃないかと思ったんです。
すごくいいですよ。足が速いんだから、
左がモノになればすごい武器になりますよ」

<この日は屋内で荒木にロングティーを指導していたかと思えば、
メーン球場では両打ちの藤井の左打席を細かくチェックと熱血指導。
それでも自身はユニークな方法で打撃フォーム固めに着手。
屋内練習場の一角で、安藤トレーナーに頼み、
携帯電話の動画機能を使って、自らのフォームを撮影。
いつでも見直せるよう。あえて携帯電話を使ったよう>
「自分用です」
中スポ

◇藤井淳志
<荒木よりもスイッチ再転向したが、順調に両打席を磨いている。
オフから左打席で練習を始め、このキャンプでもほぼ毎日、
自主的に屋内練習場で打ち込み、大量のスイングを重ねている。
この日も立浪兼任コーチが見守るなか、メイン球場でティー打撃。
アドバイスに大きくうなずきながら、バットを降り続けた>
「打撃の成長を実感しています」
(中スポ)

◇井端弘和
<体調不良(右目の腫れ物)で前日の練習を欠席。
東京で治療して、キャンプに再合流したが、
いきなり『即席サイン会』を催す。
北谷球場脇のグッズショップに飛び入りで入ると、
店員さながらのサービスで40分にわたり、
グッズ購入してくれたファンなど、約300人にサイン。
練習も『オレ竜ノック』を含めたフルメニューを消化。
ほとんどサングラスを取ることはなかったが、軽快な動きを披露>
「体調はもう大丈夫です」
(中スポ、スポニチ名古屋

◆グッズショップ店長
<『一日店長』の井端効果で売り上げが急増し、ほくほく顔>
「きょうはいつもの2割、3割増しの売り上げです」
(中スポ、スポニチ名古屋


◆福田永将
<北谷キャンプ初日に右太もも裏を痛めたが、
読谷で驚異的な回復力を見せている。
読谷に合流した2日はウエートトレーニングだけだったが、
翌3日から早くも室内打撃を再開した。
明るい表情が順調な回復具合を思わせる>
「室内では3日から打っています。
痛みも違和感もないし、よくバットが振れているので不安はないですね」

<まだ読谷組のほかの野手とは全体のメニューこそ別だが、
『出勤』はほとんどの選手と同じ徒歩。
宿舎から球場まで約2キロの道のりを行きも帰りも歩く。
バスに乗ったのは読谷に合流した日だけという。
また守備練習も徐々に始め、早期の通常メニュー復帰もありそう。
この日も午後に20分、サブグラウンドの一塁に就き、
渡邉コーチのノックを受け、しっかり腰を落として受ける姿は、
1週間前に太ももを故障した男のものとは思えない。
出ばなをくじかれたショックも見あたらず>
「目標はまず通常メニューに合流すること」
中スポ

◆渡邉育成コーチ
<午後に20分間、サブグラウンドで福田にノック。
読谷で驚異的な回復力を見せている福田に目を細める>
「読谷に来たときは、第1クールの間は
(ボールにさわるのも)無理だと思っていたから驚いている。
早めに(違和感を)申告したのもよかったんだろう。
期待されているはずだし、結果を出してまたはい上がるしかない。
北谷? あってもキャンプ終盤だろうね」
中スポ

◆伊藤準規(ドラフト2位)
<卒業試験のため、愛知の実家に一時帰郷していたが、
無事テストを終え、読谷へ帰ってきた。
午後2時ごろ球場に到着すると、
10分ほどのキャッチボールの後、ランニング。
リフレッシュした様子で>
「試験はばっちりでした。
肩の張りがとれたので、キャッチボールの感触もいいです」
(中スポ)

◆河原純一
<今季初めて打撃投手に登板し、15分で約60球。
1年の『野球浪人』を経て、今季入団したため、
打者に向かって投げるのは実に1年半ぶり。
仕上がりは上々のようで、満足顔>
「打撃投手だから打者に向かってという感覚じゃない。
マメのでき方が(2年前と)同じ。
これで固くなってくればもう1段階レベルアップかな」
(中スポ)

◆山本昌
<ゴロ捕球で負けてしまい、罰ゲームの買い出しも。
休日前のきょう8日はで、キャッチボールなどでの
具合がよければ、ブルペンに入る考え>
『3日連続になりましたがブルペンに入りました。
今日も捕手に座ってもらって40球。
なんでこれだけ続けてというと、球数は少ないのですが、
毎日投げることによって体を使うタイミングを
ある程度一定にしようという思いがあるのです。
次のクールにはもっと球数も増やし、
その次には実戦登板も始まると思います。
他のみんなより1週間近く遅れてはいますが、
それなりに慎重でそれなりにペースを上げて
調整していきたいと思います。』

(山本昌公式『2009キャンプ日誌』2月7日より抜粋引用)


◇その他の沖縄キャンプの様子は、おなじみ
中日ドラゴンズ 北谷キャンプ 2009』で。
キャンプ7日目のセレクト動画は、この4つ↓
2009/2/7 立浪・荒木・井端・森野・和田・小池の三ヶ所ノック
2009/2/7 ブルペン Part2
2009/2/7 和田のフリー打撃 HD
2009/2/7 デラロサ・ブランコへの落合ノック HD
>きょう8日の紅白戦のスコア・ログは、こちら


『キャンプ6日目じゃない、7日目、
正直、体はしんどいですが、
元気と笑顔で頑張っていきましょう! はいっ!』

という小池の声出し(動画)で始まった
ドラゴンズの沖縄キャンプは、第1クールの7日目
前日の記事でも触れはしましたが、
連日好天続きで、ほんとしんどいでしょうね。

そんな北谷キャンプではありますが、
このクール最終日となるきょう8日、
今キャンプ初の実戦となる『紅白戦』が行われるそうです。
当初は、キャンプ初日にも
実戦があるのではと言われていましたが、
さすがにそんな無茶をすることはなく、
1カ所バッティング、ケース打撃を経ての今回の初ゲーム
昨春よりは11日、一昨年と比べても8日早い実戦で
果たして最初のふるい落としがあるのでしょうか。
11時40分試合開始予定ということで、
もう記事がUPされる時間には、試合が終わっていますが、
『競争』をテーマに掲げる今春の沖縄キャンプ。
いよいよサバイバルが本格的に幕を開けそうです。

この日ブルペン入りした投手全員が、
比較的軽めの投球で切り上げるなど、
紅白戦の登板へ向け、実戦モードに入ったそうですが、
通常この時期は投手の仕上がりの方が早く、
生きたボールを見ていない打者の方が不利と言われます。
そういう状況を踏まえると、
まず『ふるい』にかけられるのは、投手陣の方でしょうか。
それを示唆するようなプランが森コーチから明らかに。
なんと今回の紅白戦には1軍北谷組のうち、
守護神・岩瀬を除いた18投手全員が登板させるとのこと。
紅白に各9人ずつ分かれて、1人1イニング程度の登板になりそうです。
ちなみに紅白戦の登板順は、以下の通り↓

【紅組(ビジターユニ)】
久本、ネルソン、浅尾、チェン、高橋、吉見、清水昭信、長峰、赤坂

【白組(ホームユニ)】
小笠原、金剛、朝倉、パヤノ、中田、川井、佐藤亮太、山内、岩田

過去の実績は関係なく、
18人の投手全員を『ふるい』にかけ、
現状の仕上がり具合を1軍首脳陣が総出でチェック
まさに緊張感に満ちた戦いとなってくると思われます。
特にまだ1軍組間もない、ルーキーの岩田をはじめ、
赤坂、山内、佐藤亮太、さらにパヤノ、ネルソンなど
アピールするためにも必死に投げてくるでしょうし、
その出来にも注目したいところです。


一方、野手陣にとっても、
この紅白戦が、生き残りを懸けた勝負の始まりに。
特にファンに初お目見えとなる
即戦力ルーキー・野本にとっては大きな意義となるかも。
正直体の方は最初の疲れのピークと思われます。
それでも厳しい競争のなか、自分を出していかなくてはいけない。
もちろん野本自身もそれを重々承知。
この日は『志願』の早出特守で、課題の送球を特訓。
また練習後、新井、藤井らともに特打を行ったもよう。
ゲームの中で動く背番号30は、この日が初となります。
結果はどうであれ、良い経験をしてほしいところですね。
なお、きょうの紅白戦のスタメンは以下の通り↓

【紅組(ビジター)】   【白組(ホーム)】
1 (中)藤井       1(左)中川
2 (二)井端       2(中)野本
3 (右)イ・ビョンギュ  3(三)森野
4 (左)和田       4(一)ブランコ
5 (三)小池       5(右)中村一生
6 (一)新井       6(遊)デラロサ
7 (捕)小山前田   7(捕)前田小田
8 (遊)岩﨑達郎    8(二)澤井


野本
は、白組2番・センターで出場予定。
さらに4番は、赤が和田で、白がブランコ
森野は白組の3番で名を連ねました。
そして紅組の内野陣は、一塁・新井、二塁・井端、三塁・小池
楽しみな部分がいっぱい見えてきますね。
キャンプでは練習試合を6試合、
さらにオープン戦では異例の10連戦を組み込むなど
競争を見極めるために、より多くの実戦を取り入れている今春。
開幕までの2カ月間で、チャンスを誰がもぎ取るのか。
戦って、戦って、戦いまくるというサバイバル
そのスタートとなるこの紅白戦、まずは注目したいところです。


その他の話題としては、北谷のサブグラウンドで、
新外国人のブランコが、初めて落合ノックを受けたもよう。
評判通りのパワフルな打撃を見せた一方で、
慣れない一塁での守備に不安を覗かせていたブランコ
この日デラロサとともに『特守』を命じられましたが、
WEBによる表現の仕方がバラバラ?

昨夕のサンスポでは、
「初めて一塁で落合監督のノックを受け、
ボールをはじく中日・ブランコ
監督『まだ早い』と言われ早々に中止」。

片や今朝のニッカンによると、
約30分間のノックを終えたブランコは泥だらけになっていた。
努力をいとわないハングリーな助っ人の姿に
落合監督のノックもいつしか熱を帯びていた」。

おいおい、どっちなんだよ??と頭がクエスチョンでしたが、
まあ答えについては、北谷レポさんの動画などでご判断下さい。


9年ぶりの左、本気?一方、今朝の中スポの1面は、
『荒木、スイッチ打者への再挑戦』
9年ぶりに左打者
取り組む姿が
レポされていましたが、
こちらに関しては、
どうなのでしょうかという感想ですね。
左肩リハビリ中のため、
右で打てないための対処と
思っていましたが、
立浪兼任コーチ
お薦めもあるようですし…。
ただ98年から03年までは、両打ち登録だったという荒木
全く初めてということじゃないですし、
「左をやっていると右もよくなっていったんです」という
荒木のコメントを考慮すると、しばらくは取り組んでいきそうなムード。
今後、右打席で本格的に打撃練習を始めたときに、
どう判断していくかということでしょう。まあ様子見ということで。

2009年2月 7日 (土)

吉見に神様フォーク伝授と新井野球漬けの日々。

ドラゴンズ沖縄キャンプは、第1クール6日目。
徐々に選手も最初の疲れのピークとなるなか、
この日も早朝から暗くなるまで鍛錬が続きます。
そんななか、前日合流した杉下臨時投手コーチが、
4年目右腕の吉見宝刀・フォークボールの投げ方を伝授。
フォークの精度の向上を課題にしている吉見は、
『神様』からのアドバイスに真剣に聞き入っていたもよう。
その他新井豪快場外弾、井端練習欠席などこの日の話題を。

ドラゴンズトピックス(6日)

◇吉見一起
<沖縄キャンプ6日目、北谷球場のブルペンで
『フォークの神様』杉下臨時コーチからアドバイスを受ける>
「初めてアドバイスをもらいました。
直球とフォークは一緒だから手首を使いなさい、と。
これまでフォークは(指の間からボールを)
抜くものだと思っていました。
ところが杉下さんからは手首の使い方を教わりました」

<プロ4年目にして、初めて受ける具体的なアドバイス。
それを受けて、すぐフォークを2度投げたが、1球はワンバウンド。
この日投げたのは81球。そのうち10数球をフォークに費やしたが、
投げ終わった後も再び耳を傾ける。
時間にしてわずか3分だったが、ブルペンを整備する手を休め、
身ぶり手ぶりを交えた講義に真剣に聞き入る>
「今までは(指から)抜くことを意識していて、手首が固まっていた。
正直、投げてみてもまだバラバラ。
手首が寝ているからワンバウンドになると指摘されました。
ほんの数センチのことだと思いますけど…。
手首を使うのは難しかったけど参考にします」

<また杉下コーチが直球に太鼓判を押したことには>
「ストレートがよくなっている実感もないし、心当たりもありません」

<今キャンプのテーマは、フォークを磨いて投球の幅を広げること。
オフには、社会人時代の先輩であるオリックス・金子から
元大リーガーの野茂英雄氏に指導されたというコツを教わった。
この日はまだ、完全に理解はできなかったが、
ありがたい『神様』の教えを生かしていくつもり>
「ことしはもっと研究されるだろうから、フォークの精度を上げたい。
まだばらつきがあるので、試行錯誤を重ねていきたい。
フォークがいかないといいピッチングはできない。
少しでも教えていただいたことを吸収できれば。
野茂さんの言われていたことと一緒でした。
手首を直球の時と同じように使うことが重要ですね。
(アドバイスを)参考にして
(しっかり決まる)確率を上げていきたいですね」
中スポサンスポ朝日新聞スポニチ名古屋ニッカンデイリー


◇杉下茂臨時コーチ
(中日OBで臨時コーチを務めるが、
この日、北谷球場で吉見に宝刀・フォークボールを指導。
腕組みをし、ブルペン投球を見守り、背後から近寄ると>
「ストレートを投げてごらん。次はフォーク」

<両方を見た『フォークの神様』の教えは意外だった>
「フォークとまっすぐは一緒。
ストレートと同じように、手首を使って投げなさい」

<昨年も吉見を指導しているが
『遊び感覚でボール拾いの時に指で挟んでみなさい』と
握りの覚え方を伝える程度。
今年は実戦編となり、具体的な投球法を説く。
フォークを教えたのは、吉見のストレートに、
昨年からの成長を見たからという。太鼓判を押して>
「フォークはまだものになるかわからないが、
昨年よりずっといいストレートを投げている。
ストレートが満足に投げられなければ
(フォークを覚えても)小手先になる。
藤川(阪神)もフォークを教えるのに
(弟子入りを志願してから)3年かかったんだ。
吉見は(プロ)4年目にしてはいいストレートだった。
今年、一番いいボールを放っている。
ストレートが良くなれば、自然とフォークは良くなる。
フォークってそういうもの。これから良くなるでしょ」

<またドラフト5位ルーキーの岩田にも変化球を指導。
『杉下塾』の開講で、中日投手陣のレベルは確実にアップしていく>
「変化球を投げるときに腕の振りがゆるくなっちゃう。
それだと変化球と(打者に)分かる。
ストレートと同じように振らなきゃ」
中スポ12朝日新聞スポニチ名古屋ニッカンデイリー

◇谷繁元信
<この日ブルペンで吉見のボールを受け、成長を認める>
「去年と今年じゃ全然違うよ。意識の問題だと思うけど」
中スポニッカン

◇岩田慎司(ドラフト5位)
<フリー打撃に登板。
速球から変化球に切り替えたとたん、打球は鈍い音ばかりに。
プロの打者に変化球を投げるのは初めて。
澤井と藤井に対し、カーブ、スライダー、フォークを生き生きと操る>
「自分の持ち味がだんだん出るようになってきました。
変化球が持ち味だと思っているので」

<打者が投手の変化球を打つのはこの日が初めて。
投手有利の状況ながら、緩急、コースをうまく利用。
ひときわ目を引いたのが100キロ前後の超スローカーブ。
見逃しストライクを奪う場面も。
フレッシュな投手にはスピード感を求めがちだが、
この新人右腕は、遅い球が光る。
ブルペンで杉下臨時コーチから変化球について指導を受けて>
「自分のカーブを見るのが初めてだったからじゃないですか。
慣れていないからですよ。
(スローカーブは)大学の時から武器にしているボール」
中スポ

◇都スコアラー
<岩田のフリー打撃登板を後方から見て>
「どの球種でもストライクにできるコントロールがある」
中スポ


◇チェン・ウェイン
<実戦練習でマウンドに立った翌日のこの日、
計画していなかった投球練習をあえて行う>
「昨日、投げた感じがよくなかった。
本当は今日は投げないつもりだったけど、投球のバランスを確認したかった」

<直球と変化球を交え、ラスト3球。
納得いかず最後にもう1球投げた。自分に言い聞かせるように>
「疲れがたまっている。
だけど、昨年初めて1軍で1シーズン投げたばかり。
だから、頑張らなくてはいけない」

<1年前のキャンプは左ひじのけがが治り、支配下登録されて迎えた。
一つ壁を乗り越えると、こんなにも貫禄がつくのかと思うぐらい
輝いている。その存在感と責任感は確実に増した>
「昨年は勝負の年だと思った。成績を残さないと首になってしまう。
自分の投球をしよう、自分の投球をしよう、とそれだけを考えた。
そうしたら、結果が出た」

<連日20℃を超える暖かさ。ステップアップの予感が漂う>
「台湾より暑いぐらい。
台湾と同じような暖かさだから、気持ちがいい」
中日新聞

◇勝崎コンディショニングコーチ
<チェンの体調面を担当>
「(チェンは)ひじを悪くしたことで、
リハビリテーションをしながら鍛えているため、
ひじ、肩、体幹とバランスよく体が大きくなっている」
中日新聞

◇三木トレーニングコーチ
<同じくチェンの状態について>
「もともと筋肉も股関節も柔らかい。
かつての今中に似ているが、
ひざが柔らかいので下半身をしっかり使って投げられる」
中日新聞

◇久本祐一
<フリー打撃に登板し、ブランコとデラロサに合わせて48球。
カーブも織り交ぜつつ、真っすぐでは詰まらせて
フライを打ち上げさせる場面もしばしば。それでも不満顔で>
「クイックモーションに切り替えてから
4球ほど(制球が)ばらついた。
実戦ならいきなりヒットを打たれた場合に対処できない」
(中スポ)

◇金剛弘樹
<打撃投手として、デラロサと小田に約50球。
コントロールに満足顔。実際サク越えは1つも許さず、
約10球の変化球もしっかり決まった。好調をアピールして>
「直球が低めに集められた。
頭の上を越されるような打球も少なかった。
いい感じで(肩が)できあがっています」
(中スポ)

◇佐藤亮太
<今キャンプの自身最多球数を投げ込む。
フリー打撃登板の後、再びブルペンへ。計147球を投げて>
「打者が相手だとどうしても腕が横振りになってしまう。
そこを意識して、縦に振れるようにブルペンで修正しました」
(中スポ)

◇中田ブログ「かなり久しぶりです・・・。」
中田が昨年10月1日のサイトリニューアル以来初めて、ブログを更新
「かなり久々の更新になってしまいすみません・・・。
更新しようと思いながらも、なかなかタイミングが見つからず、
ここまで延びてしまいました。
今は、ご存知の通り沖縄でキャンプ中です。
体調は、怪我もなく痛い箇所もなく順調なのですが、
体の張りはなかなかパンチ効いとります(笑)」
と近況報告)


◇新井良太
<両翼98メートルの北谷球場でのフリー打撃で、
推定飛距離140メートルの場外弾を放つ。
打球は左翼席の高さ約20メートルの防球ネットをも越えた。
球場に隣接するソフトボール場手前の芝生に転がる。
怪力の新外国人・ブランコでさえ、いまだに打っていない場外弾。
さらにフリー打撃全体では46スイングで9本のサク越え。
自身も、飛距離アップの手応えを感じ取って>
「越えたんですか? 打球の行方は見ていませんでした。
確かに今は強い打球が打てているという感触があるんです」

<『力』と『技』が一つの形として融合しつつある。
オフの間は筋トレに没頭。地元・広島に帰省した際も
ジムに通い、ハードなトレーニングに終始した>
「体全体が大きくなりました。胸囲、腕回り、太もも…。
すべてのサイズが太くなったんです」

<そして『技術』。今キャンプでは連日、
立浪兼任コーチにマンツーマンで特訓を施されている。
おかげで『体が開く』という悪癖は矯正されつつある>
「体に巻き付くようにバットが出るようになりました。
以前よりバットのヘッドが利いていると思います。
力だけじゃない、理にかなった打ち方が身に付いてきました」

<4年目の自身にとっては定位置獲得の今が最大のチャンス。
それを十分に分かっているからこそ、
沖縄にあえてファーストミットしか持参しなかった>
「昨年は外野のグラブも持ってきましたけどね。
決意の表れ? そういうことです」

<ブランコが加入し、和田と小池は新しく一塁に挑戦する。
レギュラーどりへの道はまだまだ平坦ではないが、
あくまで『わが道』を歩く。迷いなく、こう言い切り>
「人のことは気にしません。自分のできることをやるしかない」

<まさに『野球漬け』の日々。
この日は全選手で最も早い午前9時20分には球場に入り、
球場を出たのは最も遅い午後7時だった。
打って守って走っての長時間の過酷なメニューに>
「キャンプで1、2キロは体重が減りました」

<それなのに、宿舎に帰っても頭から野球が離れることはない。
『今やらなければ』という気持ちが、それほど強い>
「寝る前に30分くらいは自分の打撃フォームをDVDでチェックします」

<『自分には才能がない』が口癖。だからこそ力を込めて言う>
「毎日一番多く振って、一番多く守る。腹を据えて頑張ります」
中スポ

◇立浪和義兼任コーチ
<朝一番からが精力的に動く。
早出の新井を特訓するべく、いち早く北谷球場入り。
屋内練習場では自ら『打撃投手』を務め、
7~8メートル先の新井へ投球。投げながら細かく指導を施し>
「コースに逆らわずに打て。タマを呼び込め」

<身ぶり手ぶりを交えた1時間近くにわたる熱血指導。
新井を『師弟強化選手』にすると宣言。
将来性豊かな大砲に、自らの打撃理論を徹底的にたたき込む>
「キャンプで見てみたら悪くなっていた。
体が早く開いてしまう。新井はよくなってきているけど、
練習は反複しかない。集中的に鍛えたいね」
(中スポ、時事通信ニッカン

◇野本圭(ドラフト1位)
<連日、精力的に打ち込んでいる。
この日は早出特打に続き、フリー打撃で
川井、佐藤亮太の両左腕を相手に、中堅方向へはじき返して>
「力のある球に振り負けないように」

<全体練習後は室内練習場でマシン打撃に取り組み、
同じ左打ちでコーチ兼任の立浪から下半身の使い方、
また川相コーチからバントを教わるなど勉強の日々。
外野のレギュラー候補に挙がるルーキーは>
「少しずつ課題をクリアしていきたい」
毎日jp

◇藤井淳志
<屋内練習場で笘篠コーチから送球の指導を受ける。
100点の送球ができるが、0点の悪送球もありうる。
要は『腹八分目』ができるかどうか。
たとえば和田はこの達人。元捕手ならではの
コンパクトなフォームから、ほぼ狂いのない軌道で本塁へ返す。
送球に必要なのは、正確さ、速さ、そして強さ。
この3要素を備えているのは、イチロー(マリナーズ)。
テークバックをしっかり取るダイナミックなフォーム。
目指しているのはこのイチロー型という。
宿舎の夕食会場でも立浪、和田、井端から
強肩の制御を説かれたそう>
「ボクは和田さんのようには投げられない。
イチローさんのように時間をつくってやりたいんです。
そうすればボールの握り替えもできるし…。
軸足に体重を乗せて、前でリリースする。
そういうフォームを固めていきたいです」
(中スポ)

◇笘篠外野守備走塁コーチ
<外野手の特守なのに、屋内練習場。
メーン球場でのノックではなく、
キャッチボールとゴロ捕球からのスローイングを反復。
藤井とのマンツーマンレッスンの目的を説明>
「あの肩はもったいないから。
でも、今の藤井ならボクが(敵の)三塁コーチなら
回します(本塁に突入させるという意味)。
100の力で放ったら、140キロ出るものも逆に出ない。
力まずに80の力で放ったら、すばらしい球がいくんです。
その力加減、コツがわかってくれれば」
(中スポ)

◇荒木雅博
<左肩リハビリのため、打撃は別メニューだがマシン打撃を再開。
屋内練習場でカーブを32スイング。
なお手探りの状態だが、上向いているのは間違いない>
「徐々にでも左肩を慣らしていかなきゃいけないですから。
打ちたくなった。そんな感じです」
(中スポ)

◇井端、4年連続キャンプ途中離脱…中日(おおさか報知)
◇井端、4年連続で“珍病リタイア”…右目に腫れ物(スポニチ名古屋)
◇井端が欠席(中スポ)
井端がこの日、体調不良(右目のものもらい)のため練習を休む。
かかりつけの病院で検査を受けるため、沖縄を離れ、東京都内に移動。
近日中に復帰できる見込み。
チーム方針で詳細の発表はなかったが、関係者によると症状は軽い模様。
「目に何かがあってはいけないし、東京で治療を受けるようだ。
大丈夫だと思う。心配していない」)


◆加藤聡(育成ドラフト1位)
<読谷球場のシート打撃で2本塁打を放つ。
同期の小林高也がサク越えを連発しているなか、負けじとアピール。
実戦想定のシート打撃で自由に打つことが許されたのは、4球だけ。
その初球をバックスクリーンに運ぶと、4球目は左翼の防球ネットへ。
スタンドそしてコーチ陣からは感嘆の声が漏れる>
「たまたまですけど、うまく打ててよかった」

<長打力には自信があったが、
プロでは真価が発揮できないでいた。
復調のきっかけは前日の練習。高柳コーチに
『もっとリラックスして打て』と助言されたという。感謝しきりに>
「力を抜いて打ったんです」
(中スポ)

◆小林高也(育成ドラフト2位)
<何もかもが嫌になっていた。
衝撃の言葉で失意の3年前を振り返る。
05年、北海道日本ハムから
育成での指名の可能性が伝えられたが、
入社内定していた企業が育成では行かせられないと主張。
『絶対にプロに行きたい』という思いは実らず>
「人間不信になってしまいました」

<ルールには反していないが、あまりのショックで
冷静な視点など持てるはずもなく、わずか3カ月で企業を退社。
野球を忘れるため、一般企業に就職し、仕事に没頭。
寮と職場を自転車で往復するだけの毎日。引きこもりに近かった>
「野球をやれって言われるので、誰にも連絡しなかった。
親とも電話しなかった」

<そんな失意のときに、1本の電話が。
東京経済大時のエースで親友の大塩将之さん。
ドラフト候補だったが、右肩を痛めプロ入りを断念。
一般企業に勤めながら、クラブチームで野球を楽しんでいた。
昔話に花を咲かせ、電話を切った後自問自答。
再びプロを志す決心をした>
「オレは何をやっているんだ。
アイツはもうプロを目指せない。オレはプロを目指せるのに。
逃げているだけじゃないのか」

<その後、大塩さんは毎週、電車で片道30分かけて訪れ、
自身の打撃フォームを見てくれたり、相談にも乗ってくれた。
そして昨秋の育成ドラフト。親友と二人三脚で夢を掴んだ>
「大塩のためにも、2人分活躍しないといけないんです」

<キャンプでは読谷球場で、復活した長打力をアピール。
この日はシート打撃で右翼に本塁打。かつての自分はもういない>
「今は野球が楽しい。楽しいっす」

<書き初めは力強い字で『氣』。「気」の旧字体>
「(新潟明訓)高校時代の
佐藤(和也)監督に教えてもらった言葉です。
普通の気より力強い感じがしますね。
プロでも気持ちの持ちようで変わってくると思うので、
大事にしていきたいですね」
(中スポ)

◆山本昌
<2日連続で読谷球場のブルペンへ。
中野ブルペン捕手を立たせたまま10球投げると
こう要求して、その後30球を投げる>
「軽く座って」

<ストライクゾーンの高め付近に
投げ続けて、ベテランはボヤいていたが>
「まだバランスが悪いから低くはいかないなあ」

<途中、ストライクゾーンの低めにビシッと決まると満足そう>
「おお。1球入ったね」

<計40球を投げ終えると>
「このクールはあと2日あるので、もう一度ブルペンに入るつもり。
徐々にペースを上げていきます」
(山本昌公式『2009キャンプ日誌』2月6日、中スポ)

◆杉山2軍用具担当
<キャンプ中のある日の出来事。
読谷球場の一塁側スタンドに隣接した荒れ地。
高さ1メートルはあろうかというヤブをかき分け、突き進む。
フリー打撃などで場外に飛んでしまったボールをひたすら拾う。
読谷球場の防球ネットは非常に低い上、ところどころ破れているため、
ボールが場外に出てしまうことも多い。
ヤブは深く、ボールを見つけるのすら困難。あまりの大変さに
『2、3日に1回拾うようにしたらどうですか』と提案したが>
「早く拾わないと、ぬれたりして
ボールが駄目になるかもしれないからね」
(中スポ<ドラ番記者>


◇その他の沖縄キャンプの様子は、おなじみ
中日ドラゴンズ 北谷キャンプ 2009』で。
キャンプ6日目のセレクト動画は、この4つ↓
2009/2/6 野本の早出打撃練習
2009/2/6 新井を早朝打撃指導する立浪
2009/2/6 1ヶ所打撃 菊地 vs 堂上直倫 @読谷球場 HD
2009/2/6 1ヶ所打撃 樋口 vs 加藤 @読谷球場 HD

久々に一塁守備を行う我らが渡邉コーチの姿も見られます!


ドラゴンズ沖縄キャンプは、第1クール6日目。
この日も晴れのち曇り、最高気温22.8℃と
依然として雨も降らずに、好天続きの沖縄。
北谷球場では、若手投手陣が打撃投手を務め、
主力を除く野手陣が、状況を設定したケース打撃で実戦練習。
またティー打撃しかしていなかった谷繁荒木
初めて屋内練習場でマシン相手にフリー打撃を行ったそうです。

それにしてもキャンプ6日目、こう雨が降らないと
さすがの選手たちも、最初の疲れのピークとなっているのでは。
今朝のスポーツ紙からの話題では、
選手よりも、むしろコーチ陣の方が元気な印象が。
特に精力的に動いていたのが、前日北谷入りした杉下茂氏。
今春も『臨時投手コーチ』として直接指導して下さるそうですが、
その初日、4年目右腕の吉見
宝刀・フォークの投げ方を伝授していたもよう。

昨年も握りこそ教えてはいたものの、あくまで遊び程度
元々自らが認めた良いストレートが投げられるようになって、
初めてフォークを教えるというのが、『杉下流』なのだそう。
そんな杉下コーチの眼鏡にかかったのが、この日の吉見
ブルペンで質のよいストレートを投げ込んでいるのを
後ろで見守ったのち、スッと近づきこうアドバイス。
「指でボールを挟み、
ストレートと同じように、手首を使って投げなさい」。

『フォークの神様』からの初めてのアドバイスをもらい、
さっそく手首を使って、フォークを試投してみたものの、
ワンバウンドしてしまうなど、なかなかうまくいかない。
それでも投球の幅を広げるために、
フォークのレベルアップを今季の重点課題に掲げている吉見
ブルペン投球を終え、マウンドをならす際にも
再び受けた杉下コーチからの助言に真剣に聞き入っていたそうです。


神様フォーク伝授。中スポのフォトなどで、
杉下臨時コーチ
吉見に優しい顔で
アドバイスしている姿がありましたが、
83歳の御大
まずはお元気で何よりですね。
合流初日から吉見、そして明大の後輩でもある
ルーキーの岩田に助言していたようですが、
今季も御大ならではのアドバイスをビシバシ送ってもらい、
投手陣のレベルアップに一役買ってほしいところですね。

そんな杉下コーチのお眼鏡にかかり、
今年『神様フォーク』を伝授してもらったのが、吉見
もしかしたら落合監督辺りが、
「吉見にフォークを教えてやって下さい」
事前にお願いしていたのかもしれませんが、
どちらにしても、吉見にとってはまさに願ったり叶ったり
キャンプ前に教わったという『野茂フォーク』のコツと
うまくミックスさせて、より自分にフィットする
吉見ならではフォークを完成させてほしいところですね。

そのフォークとともに、杉下コーチが絶賛したストレート
もともと吉見のストレートというのは、あまり印象にはないですが、
スライダー、フォーク、パーム、シュートという
変化球を生かすためには、真っすぐがしっかりしていないと。
チェンのコメントにもあったように、
昨季初めて1年間投げ抜いたことによる疲れも心配されますが、
現状の吉見に関しては、それはなさそうなムード。
エース不在でシーズンを迎えるであろう今季、
もちろん首脳陣の計算には、当然入っていることでしょう。
この日伝授された神様からの金言をしっかり理解して、
今後のキャンプで投げ込むことで、フォークを磨きをかけ、
シーズンでの新たな武器としてほしいと期待します。


一方、打の方のコーチで目立つのは、
やはり立浪兼任コーチでしょうか。
この日も早出特打から新井を中心にみっちり若竜を指導。
その効果が出始めたのか、新井がこの日のフリー打撃で
レフトへ140メートルの場外弾を放ったようですね。
まさにパワーアップした和製大砲候補
豪快なスイングからようやく放たれた一発という感じですが。
それにしても新井にとって、今年のキャンプは、
まさに『ライオン』状態と言えるでしょうね。
といっても、百獣の王という表現ではなく、
おはようからお休みまで「野球」を見つめるという意味ですが。

まあ一塁のレギュラーというこれ以上ないチャンスが
目の前にぶら下がっているのですから、
絶対にモノにするというぐらいの気持ちで臨まないといけない。
徐々にながら、チームとしても、
ブランコ、和田、そして小池に一塁を守らせ、
外堀を埋めてきている気配もチラチラするものの、
やはり若竜の旗頭であり、『立浪チルドレン』である新井
この選手の成長が、イコールチームの底上げにも繋がってくるでしょう。
きょうを含め第1クールもあと2日、踏ん張ってほしいですね。


その他の話題としては、
読谷球場での1カ所バッティングで、
育成ドラフト1位の加藤と2位の小林高也アーチ競演
特に加藤にとっては、うれしい一発となったのでは。
これまでは「谷繁に似ている」という話題しかなかった背番号201ですが、
リラックス効果によるこの復調弾で、今後調子を上げてくるかも。
さらにハツラツさを見せ、アピールを続けてほしいですね。

また主力選手のなかでは、井端がこの日の練習を欠席
球団発表ではお得意の「体調不良」となっていますが、
スポーツ紙によると「右目のものもらい」とのこと。
東京に戻って診察を受けたのち、再びの合流となりそうです。

それにしても、これで4年連続の離脱
06、07年と2年連続で虫刺されが悪化し、練習欠席。
昨年は視力矯正のレーシック手術の後遺症
第1クールは別メニュー。そして今年と…。
もはや春の井端離脱は、読谷の「牛一匹丸焼きパーティー」とともに
沖縄キャンプの恒例行事といえるでしょう。
それでもは野球選手にとって大切な部分
今シーズンは再び全試合出場に挑むでしょうし、
まあ今のうちにしっかり休んでおいてください、と言うことで。

2009年2月 6日 (金)

黄金バッテリー復活、26年目山本昌初ブルペン。

ドラゴンズ沖縄キャンプは、第1クール5日目。
26年目のシーズンを迎える大ベテラン・山本昌
今キャンプ初めてとなるブルペン投球を行いました。
読谷球場で、かつてバッテリーを組んだ
中村武志捕手コーチを相手に立たせての24球。
8年ぶりに『黄金バッテリー復活』となった初投げに、
昌さん本人も満足の表情だったようです。
その他1カ所バッティング小池内野特守などこの日の話題を。

ドラゴンズトピックス(5日)

◆山本昌
<沖縄キャンプ5日目、読谷球場で今季初のブルペン入り。
受けたのは、今季から古巣復帰の中村武志捕手コーチ。
立ち投げのみで24球。わずか10分足らずの初投げだったが、
気持ち良くミットの音を響かせて>
「ブルペンは筋肉痛が取れてからと思っていた。
きょうは暖かいしね。天気がいいので(ブルペンに)入った。
今から色々形作ったり、投げ込みしたり大変だなと思いますけど
でもなんか『始まったな』って感じですね。
ぼちぼちです。これから実戦に向けて投げ込みます。
まあ普通だったけど、体に不安がないのがいい。
中村(捕手コーチ)相手に気持ちよく投げられたよ。
中村? 昔と変わらないですね。
ブルペンでは普通のキャッチャーなので。
『新品のミットを試させてもらっていいですか』と言ってきたんだ。
なんか中村は『8年ぶり』なんて言っていましたけど
(久しぶりに)捕ってもらいまして、まあどう思っているのかな…あれ」

<1年のスタートとなる初ブルペンは大事な『儀式』。
大ベテランは、細部にまでこだわりを持つ。
この日は前日までと違う焦げ茶色のグラブに新しいスパイクで登場。
球数も44歳を迎える今季に合わせ、当然受ける相手もこだわる>
「オレは律義だから」

<今季『新任』で中村コーチがチームに戻ってきた。
88年8月30日、プロ初勝利を挙げた日に
バッテリーを組んで以来、常にそばにいた盟友。
誰よりも自分を知る捕手が戻ってきたことで、
初投げの相手を決めていたのかもしれない。
01年以来8年ぶりの『黄金バッテリー』の復活。
ブルペンに入り、ミットを構えた中村コーチと向き合った瞬間、
時を超えて『エースと女房役』の空気が流れ出した>
「こっちが投げたいと思うタマを感じ取って投げさせてくれた」

<過酷なシーズンの第一歩だが、
共に歩んだ元女房からのお墨付きは何にも替え難い自信になる。
オフに2年契約を結び心機一転、球史に名を残す左腕が決意を新たに。
プロ野球史上最高齢となる7年ぶり5度目の開幕投手にも色気を見せ>
「指名してもらえるよう頑張ります」

<最大目標の200勝はすでに乗り越えた。
今季の目標はあと7勝と迫った球団最多記録となる211勝。
そして自身初の日本シリーズでの勝利。
プロ26年目のベテラン左腕はこの日から
プレーオフの行われる10月半ばまで投げ続けると宣言>
「キャンプは長いからね。
これから投げ込みが増えて大変になるね。
きょうから10月の終わりまで投げ続けないといけないから。
日本シリーズの勝利? みんながそこ(日本一)を目指していますから」
中スポサンスポスポーツ報知時事通信朝日新聞
毎日jpスポニチ名古屋ニッカンデイリー


『たくさんの報道陣の注目の中、ブルペンに入ると
そこで待っていてくれたのは中村武志君、
という呼び名はもはやにあいませんね。中村コーチでした。
ウオームアップを終えて着替えをしている時に聞かれたので
「投げるよ」と言ってはいたのですが、
まさか待っていてくれるとは思っていませんでした。
実に8年数カ月ぶりの再開でしたが、
昨日も話した通りに幾分体型が変わっている以外は昔そのもの。
中村コーチも「8年前と変わっていない」と
言ってくれてとてもうれしかったです。
キャッチャーミットを新調したばかりだそうで、
そのミットの形つくりにこれから貢献するのかなあとも思いますが、
それも彼との長い付き合いを考えるととても懐かしく、
とても楽しい作業でもあります。
投球自体は立ってもらったまま6、7分の力で今年の満年齢と同じ44球。
感触はとてもよく、もう少し力を入れたら
いいボールがいくだろうなあという手応えもあります。』

(山本昌公式「2009キャンプ日誌」2月5日より抜粋引用)


◆中村武志捕手コーチ
<今季から古巣・中日の捕手コーチに就任。
かつての女房役は、山本昌の初ブルペンの相手を務める。
途中で山本昌に『10年ぶりか?』と問い掛けられると、感慨深げに訂正>
「8年です」

<練習前、山本昌が『きょう投げるんだ』と語りかけると、
コーチは間髪入れずに答えたという>
「新しいキャッチャーミットでもいいですか」

<山本昌の球を新しいミットで受け、こう笑う
「昔はキャンプで山本(昌)さんと今中の球を受け、
新しいミットの型作りしていたものです」

<『あうんの呼吸』での名コンビ復活。
左手の感触で昔を思い出しながらの、わずか10分の顔合わせ。
しかし当時と変わらない上質な球に、舌を巻いて>
「8年前と何も変わっていない。
オレが言うのも何だけど、さすがだね。
ブレがない。フォームのブレ、球の軌道のブレ。
山本さんの球筋は死ぬまで忘れないけど、
むしろ当時よりよくなっている。
ボールにけっこう角度があったですからね。
あと(ボールの)回転とかは相変わらずいいし。
年齢を考えると恐ろしいですよ。怪物ですね」

<球界きっての『オジサン』投手と言えば、工藤(横浜)。
コーチは2人の投手のボールを実際に受けたが、
いずれの投手にも尊敬をこめて、『化け物』と表現>
「工藤さんもすごいし、山本さんもすごい。
年を感じさせないボールを投げる」

<ただし2人の間の『微妙な違い』も感じていた。
工藤の方が2歳年長ということを割り引いても、
山本昌の丈夫さは、ズバ抜けているという。
かつての女房役は半ばあきれながらこう『予測』>
「工藤さんと比べても体は山本さんの方が強いと思う。
ボールが若い。山本さんは、普通にあと5、6年はやるんじゃないかな。
昔に比べたら、初投げの時期が早くなったけど、
あと10や20勝って終わる感じじゃなく、もっと勝っていける。
オレが言うことじゃないけど、普通に2ケタ計算出来るでしょう。
やっぱり風格も出てきたしね。
あんまり誉めてるところカットしといてください」
中スポスポーツ報知時事通信朝日新聞
毎日jpスポニチ名古屋ニッカンデイリー


◆高島祥平(ドラフト4位)
<読谷でのシート打撃に登板し、仕上がりの早さを見せつける。
この日登板した佐藤充、齊藤を上回る最速140キロをマーク。
キレのある速球で打者を空振りさせる場面も。
自慢の速球で1軍昇格をアピールしていく>
「今は8割ぐらい。もっとスピードは出ると思います」
(中スポ)

◆平田良介
<キャンプ初日の読谷球場。
玄関で、荷物を丁寧に並べ直していた。
見ればドラフト4位ルーキー高島のもの。
現れた高島に『ネーティブ』の関西弁で小言>
「あのな、トレーニングルーム入るときは
泥のついてないウエアに着替えてから行くねんで。
機械が汚れたりするからな」

<『なんか大阪のおかんみたいやね』と記者が言うとさらり。
後輩思い。寮の部屋に若手が集うというのも分かる気がする>
「僕が1年目は分からんことばっかりでしたからね。
自分も高校ではトレーニングルームなんて
泥のついたウエアでそのまま入ってたし。
それで怒られたら『そんなん聞いてへんやん』ってなるでしょ。
それでくさったり(すねたり)したら
その子のためにならへんし、かわいそうやないですか」
(中スポ<ドラ番記者>

◆樋口賢
<読谷球場のブルペンで小気味よく投げ込む。
今季習得を目指しているフォーク。
ひじへの負担が大きいとされ、初旬は避けることは多いが、
初日からフォークばかりを投げまくっている。
すでに持ち球のカーブやスライダーには見向きもしない>
「一度も肩やひじを故障したことがないんです。
丈夫な体に産んでくれたんで」

<ロンドンで英国人の父と日本人の母との間で産まれたが、
3歳で両親が離婚。母・いづみさんと日本に来たが、
学生時代は母と考え方があわず、衝突することもあったという>
「僕を優等生に育てたかったみたいなんです。
勉強しろとか、いろいろ口うるさかったですね」

<転機は卒業後。自信を持って入団したはずが、
1軍の登板機会すら奪えない。勝負の世界の厳しさとともに、
自分でお金を稼がないといけない環境におかれ、
母のありがたみも思い知った>
「高校生で入団した新人の子たちを見ていると、
若いなあって思います。少し大人になったのかもしれませんね」

<『結果を残さないと』。昨年末の練習中、
4歳上でたまに焼き肉に連れて行ってくれるという
同じ合宿所暮らしの山内にチェンジアップを教わった。
が、うまく投げられない。先輩と同じ球を投げるのは難しい>
「(山内)壮馬さんみたいな変化ではなくて、
フォークみたいな落ち方をしちゃってたんです」

<そこで自己流に改良。チェンジアップではなく、
フォークの習得を目指すことを決めた。
新球のネーミングを尋ねると、こう言って笑う。
丈夫に生み、育ててくれた尊敬する親の名字が入っている。
習得できたときに、それは抜群の切れ味を見せるはず>
「樋口フォークです」

<恒例の書き初めの漢字1文字、しかし2文字にこだわり『強気』。
イケメンで穏やかな性格と裏腹に、強い気持ちを持っている>
「フォークも大事ですけど、変化球はまっすぐがあってこそですから。
強気に行きたい気持ちはいつもあるんです」
(中スポ)

◆堂上剛裕
<発熱で2日の練習を途中リタイアしたが、3日ぶりに練習に復帰。
大事を取ってランニング、ティー打撃など
軽めのメニューに終始したが、ケロリとした表情。
体調はすっかり回復したようで、きょう6日にも通常の練習に戻れそう>
「もう大丈夫です」
(中スポ)


◇マキシモ・ネルソン
<キャンプ第1クール、
1カ所シート打撃に登板し、断トツの最速147キロマーク。
しかし本人はこれでもまだ軽めの段階だと言う>
「今日は初めて打者に対して投げたから制球を意識した。
マックスの力では投げていないよ」

<球速は昨年も出ていたが、来日2年目の今年は内容が違う。
投球フォームが安定して、角度のある球を投げるなど成長が。
その進化を実感するのは自身。
ドミニカ共和国に帰国後はウインターリーグのリセイに所属。
出場はほとんどなかったものの、まじめに練習参加を続けた>
「今年は自分でも良くなっているのを感じる。
下半身の使い方を変えた。オフの間もずっと練習していたから」

<また中日入りして収入は増え、食事面も格段に改善され>
「体重も少し増えた」
中スポ

◇ネルソン・パヤノ
<1カ所シート打撃に登板し、最速144キロをマーク。
直球しか投げられないという打者優位の設定で21球を投げ、
安打は前田の一発だけ。チェン、高橋ら本格派左腕が
140キロどまりの中、存在感を示す。納得顔で話して>
「感触はよかった。日本のボールも問題ない。
これからまだ速くなる自信はある。
あとはストライクゾーンの確認などもしたい」
(中スポ、おおさか報知

◆田畑スコアラー(巨人)
<1カ所シート打撃で早くも147キロが出たネルソンに舌を巻く>
「(速球派の)浅尾くんでも140しか出ていなんですから」

<負けじと144キロのパヤノには警戒感を強め>
「体を開かないで投げてくるから、ボールが見にくい。
スピードガンより速く見えると思う。
たまたま1本打たれたけど、打者は差し込まれていた」
中スポ

◇中田賢一
<1カ所シート打撃に登板し、打者との感覚を確かめる。
日本人投手の中で、144キロと最速を記録したが、
ほとんどが130キロ台後半と
制球重視の投球で調整途上であることを強調>
「144キロ? でも、1球だけですよね。
この時期に(ボールが)いっていたらすごいこと」

<球速にはこだわっていないようで、
この日はボールの質に納得いかなかったという。
内容は小池、小田に計21球投げ、許した安打は3本。
その後にブルペンで102球の投げ込みを行い、きっちり修正>
「(ボールの質は)あまり良くなかった。
でも、ブルペンで投げていい感じになったので良かった」

<昨年はと不本意な成績に終わり、今季は巻き返しを図る。
エース候補として期待される右腕は徐々にペースを上げていく>
「まだ先があるし、これから」
(中スポ、時事通信

◇吉見一起
<北谷球場で今季初めて打者に投げる。
1カ所打撃でブランコ、中川に17球を投げ、打たれた安打は2本だけ。
最速は139キロと目立たなかったが、低めに抜群の制球を見せて>
「打者に投げるのは久しぶりだったけど、けっこう感覚が残っていた。
低めにコントロール良く投げることを考えて、それができたので良かった。
低めを意識したけどまだまだです」
(中スポ、ニッカン


◇藤井淳志
<北谷での1カ所シート打撃で
高橋からバックスクリーン右へ125メートル弾>
「自分の想像よりよく飛んでいる。打撃の成長を実感しています」
(中スポ)

◇新井良太
<同じ1カ所打撃で浅尾から左翼ポール際のネット中段へ一直線>
「結果が出たという意味ではよかったが、今日は直球と分かっていたから。
変化球が混ざっても打てるように頑張りたい」
(中スポ)

◇前田章宏
<本塁打を放つも一人歯切れが悪く、反省しきり。
パヤノの140キロをバックスクリーン真ん中へ弾き返したが>
「バントやエンドランの設定で差し込まれて失敗。
今日は本塁打を打つ練習じゃないから」
(中スポ)

◇中村一生
<1カ所打撃で前日に続いて3安打。
1死三塁の設定でもしっかり左犠飛を放つ。
しかし当人は浮かぬ顔。2回のバントを失敗したから。
足早に屋内練習場へ行き、カーブマシンを相手に20分打ち込む>
「こういうミスが痛いんです。せっかく早出でバント練習したのに…」
(中スポ)

◇小山桂司
<俊足自慢がシート打撃でこの日唯一の三塁打を放つ。
右中間を真っ二つの当たりに謙そん>
「飛んだところがよかった。
あれで3つ行けないと、かえってまずいです」

<マスクを被り、小笠原、朝倉、中田と
3人の投手を受けたが、気を引き締めて>
「まだまっすぐを外めに構えているだけ。これからです」
(中スポ)

◇野本圭(ドラフト1位)
<前日に続き、1カシート打撃に参加。
最速147キロを投げたネルソンから2本の左前打を放ち、
走者を置いた場面でも2本とも進塁打に成功。
自身では納得していなかったが、
バントも2本きっちりと決め、打撃で安定感を見せつける>
「でも、まだまだです。
センター方向に飛ばさないといけないんで」

<特打で打撃投手を務めてくれた橋本氏に絶賛され、にっこり>
「『いいスイングをしている』と言っていただきました」
ニッカン

◆奥スコアラー(広島)
<この日北谷球場を訪れ、中日の新戦力を視察。
ドラフト1位の野本について警戒を強める>
「レギュラー獲るんじゃないかな」

<守備では、センターからのバックホームの際に
送球が右にそれる場面もあったが、
野本の実力を認め、特徴を細かにチェック>
「守備は抜群にうまいわけじゃないけど、下手じゃない。
打撃でカバーできれば、レギュラーもある」と
ニッカン

◆橋本清 氏(元・巨人、野球評論家)
<北谷キャンプのフリー打撃で投手役を務める。
落合監督やPL学園高で同期だった立浪に頼まれ、
約1時間黙々と伸びのある球を投げ続け、苦笑い>
「疲れた。明日も投げてくれと言われ、体が持つか心配」

<また特打で打撃投手を務めた野本を絶賛して>
「いいスイングをしていて、フォームが崩れない。
レギュラー争いに加われると思う。
足を上げる姿が立浪に似ているね。
中距離打者だけど、20本くらい打つかもしれない」
共同通信社ニッカン

◇立浪和義兼任コーチ
<キャンプ2日目からキャッチボールの相手を務める澤井に
こう言って、右打席用の構えでペッパーを。
確実にワンバウンドで返し、右打席でもバットコントロールで魅了。
またこの日はシート打撃前の守備練習にも参加。
かつてのポジション・二塁に就いていきいきと動く>
「右で打っても、ええか?」
(中スポ)

◇荒木雅博
<ブルペンに現れ、清水昭信の投球練習する打席へ。
20球、じっくりと目を慣らす。
左肩痛からの回復ステップを慎重に踏んでおり、
ティー打撃までに自重しているが、工夫して仕上げている>
「そんなに速くは感じなかった。けっこう慣れましたよ。
いろいろやっていかないと出遅れますから」
(中スポ)


◇小池正晃
<外野争いの渦中にいるが、
この日一塁と三塁の守備位置で初めて落合監督のノックを受ける。
内野ノックの相手に指名され、とまどった様子だったが内容は上々>
「めちゃくちゃ緊張しましたが、うれしかったです。
内野を守るとは思っていなかったので…」

<一塁で15分、さらに三塁に回って15分。
打球のコースも手抜きなし。和田や森野とほぼ同じ性質の打球を追う。
それでも計30分間でミスらしいミスは2度だけ。
難しいショートバウンドもきれいに処理し、無難な守備を披露>
「監督のノックは足をしっかり運ばないと捕れない所に飛んでくる」

<1軍の公式戦で内野に就いたのは、横浜時代の05年4月が最後。
しかし横浜時代の08年はオープン戦で一塁、2軍戦では三塁の経験があり、
昨年6月、中日に移籍した後も落合監督から
『守れるなら練習しておけ。シーズン中はミットを持っていなさい』と
指示されていたという。この日の一塁も01年から使っている自分のもの。
伏線はこの日のシート打撃にあった。
最後の投手パヤノが登板すると、森野に代わって三塁に。
計22球に守備機会はなかったが>
「外野でレギュラーを取りたいが、ことしは勝負の年で
試合出場の可能性が広がるとプラスに受け止めています。
可能性があるなら頑張りたい。監督に飽きられないようにしたい」

<今オフ、右打ちに磨きをかけており、
前日のシート打撃では赤坂から右中間へ長打を放った。
この日も打球を右方向へ集中させて>
「(監督が)自分の打撃を買ってくれたからこそ、
守りの幅を増やせということだと信じています。
むしろその期待にバットでも応えなければならない」
中スポ共同通信社スポニチ名古屋

◇岩瀬仁紀
<北谷球場のブルペンで50球の投球練習。
落合監督が自ら打席に立ち、握りの見え方をチェック。
こうした微調整の作業をしているのも、
今キャンプでフォーム改造に取り組んでいるから。
へその前でセットし、そこから胸まで引き上げる。
一見余分な動きが増えたような気がするが、もちろん意図はある。
何度も左手を回して、トップの位置に持って行きながら説明>
「腕の振りをよくする、スムーズに出すことができるんです。
ただ、今は『これだ』っていうものを探している段階です。
どういう形になるかは、まだ自分でもわからないんです。
テークバックで後ろに入らないように気をつけていますけど」
(中スポ)

◇落合監督
<この日投手陣より先にブルペンに入る。
待っている間に野球人の血が騒いだのか、
三輪ブルペン捕手を相手に投球練習を始める。
現役時代にもスローイングの正確さに定評があったが、
現在でも投げた約20球のほとんどがストライク。悦に入って>
「バッティング投手いけるやろ」
(中スポ)

◇杉下臨時コーチ沖縄入り(中スポ)
中日OB杉下茂氏がこの日、北谷で臨時投手コーチとして指導を開始)


◇その他の沖縄キャンプの様子は、おなじみ
中日ドラゴンズ 北谷キャンプ 2009』で。
キャンプ5日目、1カ所バッティングの動画、人気ベスト3はこれ↓
2009/2/5 1ヵ所打撃 吉見 vs ブランコ HD
2009/2/5 1ヵ所打撃 ネルソン vs 野本 HD
2009/2/5 1ヵ所打撃 浅尾 vs 新井 HD


◆ドアラの本情報。(公式ブログ)
ドアラ先生著書第2弾『ドアラのへや』の「帯」が完成。
今回のコメントは、なんと善村スコアラーが担当↓
「面白くないけど愛嬌はあるし、身体能力も高く意外に球速もある。
ポーカーフェイスで不気味な存在。そこそこ売れるんじゃないかな」

さらに善村スコアラーは、つば九郎の本の帯にもコメントを↓
「ぽっちゃりしていて可愛いいのに、スイングは鋭くて軸がブレない。
選手のサインも熱心に集めているし、将来性は未知数だと思うよ」


◆元中日監督・山内一弘氏死去 76歳肝不全で(中スポ)
元中日監督で、現役時代は毎日オリオンズ(現・千葉ロッテ)などで
ミサイル打線の強打者として活躍した山内一弘氏が
2日午後、肝不全のため東京都内の病院で死去していたことがこの日判明。
愛知県一宮市出身、76歳。近親者で密葬をすませた)

◆川又米利 氏(中日OB・野球評論家)
<中日監督就任1年目の84年、
山内氏からユニークな『バケツ指導』を受けた。
満々と水をたたえたバケツを振って、水をまく練習をさせられたという>
「体重移動のタイミングとか、
(バットの)始動の練習だったようだけど、最初は驚いた」

<その成果もあってか、翌85年に7年目で初めて規定打席に到達>
「私にとっては大恩人。プロで19年できたのも、
山内さんが使ってくれたから。ご冥福をお祈りします」
中スポ

◆彦野利勝 氏(中日OB・野球評論家)
<中日監督時代の山内氏に内角打ちの極意を伝授される。
プロ初出場、初安打、初本塁打に初打点と
すべてが山内さんが指揮をとっていた85年だった>
「現役時代、内角打ちを徹底的に指導された。
特に右ひじ、左ひじの抜き方なんて、
それまで教えてもらったことがなかったから
今も印象に残っているし、財産になった」
中スポ

◇落合監督
<山内氏死去のニュースは中日のキャンプ地、沖縄にも届く。
東芝府中から78年にドラフト3位でロッテに入団。
プロデビューした79年は山内さんの監督就任1年目だった。
中日監督としても先輩となる恩師の訃報に接し、コメントを発表>
「ドラフトで指名していただき、
私にプロ野球への道筋をつけていただいた方です。
山内さんがドラフトで指名してくださったおかげで
私はプロに入ることができました。
私をプロに導く大きなきっかけをつくってくださった方です。
今はただただ、ご冥福ををお祈り申し上げます」
中スポ中日新聞時事通信毎日jpニッカン


キャンプ5日目ドラゴンズの話題を集めましたが、
この日の一番の話題は、
やはり大ベテラン・昌さんブルペン入り
おそらくマスコミもこの話題を書きたかったようで、
この日の読谷には、今キャンプ最多という報道陣がつめかけたもよう。
当初は昨年と同じペース、もしくはキャンプ初日で
ブルペン入りするのではと言われていた昌さんでしたが、
思った以上の『筋肉痛』により、その時期は若干遅れ気味。
それでも隠密投球を行った前日には、この日の登板も若干予告。
そしてついにブルペンでの投球開始となりました。

長ければこの日から10月末まで投げ込んでいくことになる。
その『初日』ということもあり、験担ぎでも有名な昌さんは、
ビシッと『正装』で臨んだもようですね。
野球選手の正装といえば、まっ先にユニホームが思い浮かびますが、
昌さんによると、それだけでは足りないようで。
ユニホームに加え、今年使おうと思っている試合用のグラブと、
さらに昨年から使っているというスエードの試合用スパイク
この3つが揃って、初めて『正装』と呼ぶのだそうです。

その正装をまとっての初ブルペン
ところがそれにさらに拍車をかけたのが、そのお相手
なんとこの日、受けたいと立候補したのが、
今季から古巣・ドラゴンズに復帰した中村捕手コーチ
昌さんよりも1学年下の、
言わずと知れた90年代のドラゴンズの正捕手中村武志
その盟友の志願を断ることなく、むしろ快諾。
まさかの『黄金バッテリー』による初投げは、
立ち投げのみで24球、プラス前後のキャッチボールを足すと、
ちょうど昌さんの年齢である44球でのフィニッシュに。

それでも背筋をピンと張り、
ゆったりとしたフォームからミットをめがけて投げ込み、
小気味良いリズムを奏でたその1球1球は、
8年ぶりながらも、ブランクを感じさせなかった様子。
片や気持ちよさそうに、初マウンドの感触を確かめた昌さん
一方で「もうスピードは仕上がってますね」などと茶々を入れつつも、
フォームも球筋もぶれない43歳の投球に「さすが」と舌を巻いた上に
終了後「10や20じゃなくもっと勝っていける」と絶賛した中村コーチ
プロ26年目を迎えるシーズンの『儀式』は、
まさに原点と未来がクロスオーバーするシーンとなりました。


昌09年初投げ。昌さんがついに
今季初のブルペン入り
さらに受ける相手が、
中村武志コーチ
かつては、いや今も「タケシ」
呼んでいそうな感じですが、
かつての盟友同士
まあコーチとしての部分も
ありはするものの、
中村武志ドラゴンスのユニホームを着て、
200勝を突破した昌さんのボール
再び受ける機会が来ようとは。
ファンとしても懐かしく、さらに感慨深い瞬間となりました。

プロ初勝利の88年から14シーズン、
昌さんのボールを受け続け、全てを知り尽くしている
中村コーチではありますが、8年ぶりに受けたボール。
ただ『怪物』の進化ぶりに、少なくとも驚いた部分もあったのでは。
多少のリップサービスこそあるにしろ、コーチの口から
「普通にあと5、6年はやるんじゃないかな。
あと10や20勝って終わる感じじゃなく、もっと勝っていける。
普通に2ケタ計算出来るでしょう」

お墨付きをもらえるのは、とてもうれしい限りじゃないかと。
あとは昌さん自身が、シーズンに向け、
しっかりと仕上げてくれれば、まずは問題ないと思われます。

今季43歳、常々年齢の話題がつきまとう昌さんですが、
200勝イヤーの多忙なオフを過ごしながらも、
合間を見て体を動かしてきたこともあり、まずまず順調のようですね。
例年通りの読谷スタートとはいえ、全力坂ダッシュでも、
親子キャッチボールや、ノック役を買って出たりしているところでも、
その表情が明るいのは、ここまで無難に来ている証なのでしょう。
ぜひともこのままうまく調整を進めてほしいところですね。
ちなみに今後は、第1クール中に2回はブルペンに入り、
捕手を座らせての投げ込みも行うとのこと。
今季の目標は、球団最多となる211勝の更新
さらにオールスター出場、そして悲願の日本シリーズ初勝利
そのためには並々ならぬ準備が必要ではありますが、
頼もしき43歳、しっかり投げ込み、竜投を支えてほしいと願います。


その他の話題としては、
北谷では、前日に引き続いての1カ所バッティングが。
北谷レポさんの動画で、その様子がじっくり見られますが、
この日は朝倉、中田、吉見、チェンをはじめとした、
主力投手陣が打者に向かっての初投げを披露。
その中で一番の話題は、147キロをマークしたネルソンでした。
昨季の今ごろのネルソンは、正直とんでもなかったですが、
来日2年目の今季、意外と安定しているそうですね。
昨年以上に外国人枠争いはし烈となりますが、大化け期待しています。

それよりも、この日「おおっ!」と思ったのが、
全体練習後の小池への落合ノック
前日の1カ所バッティングで活躍し、このSTでも
「外野争い、小池を忘れるな」と書きましたが、
実は、小池内野も守れたりするんですよね。
この日の1カ所バッティング中も、一塁、三塁の守備に就き、
特守では和田、森野とともに、それぞれの位置で落合ノックを。
計30分受けたようですが、まずは無難な動きだったそうです。

ファンの間でも、空いている一塁に
「小池はどうか?」という案がありましたが、
落合監督、やはり動いてきましたかという印象ですね。
正直、現時点では和田よりも小池の方が
一塁守備においては、うまいのではと思われます。
それにしても改めて感じるのは、小池への期待
打撃では右打ちを、守りでは外野争いプラス内野への挑戦
攻守に「幅を広げる」良い機会でもありますし、
大きなチャンスと思って、頑張ってほしいものですね。
外野の守備には定評がある小池が、内野もOKとなれば、
チーム全体のプランも広がるのは、確かですし、
しっかり鍛錬し、アピールしてもらいたいなと。
この春良き結果が咲くよう、今後も見守りたいと思います。


そして最後は、訃報を紹介。
『打撃の職人』、『シュート打ちの名人』、
『オールスター男』と呼ばれたプロ野球の往年の強打の外野手で、
ドラゴンズなどで監督を務めた山内一弘氏が2日午後、
肝不全のため、死去していたことがこの日明らかになりました。

自分がドラゴンズファン予備軍だったころ、
そのドラゴンズの監督だったのが、この山内さんでした。
ゆえに名選手としての印象は、ほとんどなく、
『山内監督=かっぱえびせん』。
その名前を聞くと、教えだしたら止まらないという、
その情熱的な指導ぶりが、思い出されます。
それでもドラゴンズに限らす、その指導を受けた選手は数多く。
そういう面でも、野球界に功績を残した方であるでしょう。
ご冥福を心からお祈りいたします。

2009年2月 5日 (木)

小池アピールブランコ驚弾、実戦形式1カ所打撃。

ドラゴンズ沖縄キャンプは、第1クール4日目。
期間中一番長い8勤の、ようやく半分というところですが、
この日から実戦形式の『1カ所打撃』がスタート。
外野レギュラーの競争に挑む小池など
最初のアピールに成功したもよう。
また新外国人のブランコが、驚くべき打球を披露。
痛烈なライナーの打球速度は、なんと170キロをマーク!
衝撃のパワーとスイングを見せつけたようです。
その他チェン新球習得、隠密投球などこの日の話題を。

ドラゴンズトピックス(4日)

◇小池正晃
<北谷キャンプ4日目、走者をおいた1カ所シート打撃で
8度打席に立ち、本塁打を含む3安打とアピール。
長峰が相手の1回目の打席では
インコースを引っ張って左中間へスタンドイン。
他の打席でも1死三塁の設定で赤坂から右中間へ二塁打。
状況に応じて右方向に打つなど、左右に打ち分ける>
「きょうは納得のいく、いい打球が飛んだ。
右への強い当たりを意識していたので、よかった」

<進塁打が求められる無死二塁の設定では一ゴロ。
それでも手応えを得た様子>
「右打ちが求められる状況だからあれでOK。
全部右では逆におかしくなる。
打撃の幅を出すのが右打ち習得の狙いだから」

<昨季途中に横浜から移籍し、
退団したウッズから背番号44を引き継いだ。
初めて経験する中日の春季キャンプに充実感を漂わせて>
「やりたいことができている」

<新人の野本や藤井らと激しい中堅争いを繰り広げているが、
この日の守備では、1死三塁からの井端の右飛で、
三塁走者の野本を刺して強肩を披露。
全体練習後にはさらに室内で打ち込むなど意欲十分>
「バッティングに幅を出してレギュラーを取りたい」
中スポ時事通信毎日jp

◇中村一生
<走者をおいたシート打撃で、山内から3連続安打。
無死走者なしで左中間を破る長打と中前打。
1死三塁の設定で左翼フェンス直撃の二塁打を放った。
この日早出の打撃練習で、立浪兼任コーチから
『つまってもいいから体を開くな』とアドバイスされたという>
「バットもよく振れていると思う」

<守備でも右翼で6度の守備機会をノーミス。
無死一塁からエンドランをかける設定で、
イ・ビョンギュの右翼への鋭いライナーを、素早い反応で捕球。
一塁走者・岩﨑達郎の帰塁も早く、
すんでの所で刺せなかったものの、好守をアピール>
「自分の売りは(守備も合わせた)全部。肩の仕上がりも早い」
中スポ

◇澤井道久
<シート打撃で2打数2安打と、
落合監督が背後で見つめる中でのアピールに成功。
井端、荒木に次ぐ控えの座を確立するためにも、
小技を磨いて開幕1軍を狙う>
「ヒットを打ったことよりも、
バントを失敗してしまったので、そっちを反省しないと」
デイリー


◇トニ・ブランコ
<初の実戦形式となるシート打撃で、脅威のバットスイングを披露。
全野手のトップを切って打席に入り、左腕・久本に対戦。
無死一塁、無死二塁でバントを2回失敗した後、
スタンドが息をのんだのは、久本の投げた6球目。
無死走者なしの設定で135キロ、外寄りの直球を振り抜くと、
弾丸ライナーが左中間芝生席に突き刺さる。
その直後、1死三塁の設定での最後の8球目は痛烈な中前打。
ライナーで左中間芝生席に突き刺さる本塁打もビックリだが、
痛烈な中前へのライナーで、何とスピードガンが初速170キロを計測。
衝撃のパワーを見せつけて、また株を上げる>
「打球が速いって? 自分の持ち味だからね。
調子さえよければあれくらい打てるよ。
きょうはストレートとわかっている中で打ったので、あまり関係ないよ。
それよりも守備がうまくなっていると思うんだ」

<その守備はシート打撃では6人の打者に対して
一塁に就き、4度の一ゴロをそつなく処理してノーエラー。
一塁手としての守備の不安も打ち消す>
「この大きな体は生まれつき神様から頂いたもの。
守備の方にも生きているさ」

<さらに内野ノックではユニホームが
泥で汚れることもいとわずダイビングキャッチを試みたり、
走者役としても本番さながらのスライディングを見せる>
「あたりまえのことをしているだけ」

<個別練習では足取り軽く室内練習場へ。
デラロサとともに40分間、カーブマシンを相手に快音を響かせる。
4番候補にも名前が挙がっているが、浮かれずに
練習熱心なところが、また期待を増幅させて>
「きょうはストレートしか投げない基本的な練習だし、
日本人のピッチャーも(ドミニカや米国と)違いはない。
シーズン前になれば、変化球を交ぜてくるとか実戦的になってくる
シーズンが始まったら変化球にも対応しなきゃならないんだろ? 
そこで対応していきたい。頑張るだけさ」

<沖縄入り直後の1月31日には
恩納村内の選手宿舎近くで、森コーチから焼き肉店に招かれたが>
「とにかく腹いっぱい食ったぜ。あれはうまいな」
中スポおおさか報知スポニチ名古屋ニッカン

◇和田一浩
<チーム内では打球速度が速いとされるが、ブランコに驚嘆>
「アイツのスピードはとんでもない。球界でも屈指じゃないかな」
スポニチ名古屋

◇平松スコアラー
<スピードガンを構えると、ブランコの打球の速度が、
バックネット裏からの計測で170キロを記録し、驚きの声>
「プロの通常の打球で155キロ。速くても160キロくらい。
こんなの見たことない。(打球が放物線を描く)ホームランでも
170キロを出せるかというと別の話だが、
ウッズや中村紀洋でも160キロを超えることはほとんどなかった。
確かに打球は速い。ガンが壊れているのではないはずです」
中スポニッカン

◇田中監督付スコアラー
<同じくバックネット裏でスピードガンの計測に
目を丸くして、あふれるパワーに脱帽>
「普通の打球速度は145~150キロくらい。
速い選手で160キロ台。170キロ台は見たことがない」
おおさか報知スポニチ名古屋

◆村田スコアラー(巨人)
<偵察に訪れた巨人のスコアラー陣もブランコに警戒感を強め>
「本塁打は球種が(直球と)分かっているからね」
中スポ

◆田畑スコアラー(巨人)
<脅威のバットスイングを披露したブランコについて>
「力はあるね。まだ分からないけど
(ミートの)ポイントが(体に)近いから変化球にも対応できると思う」

<さらにブランコの野球に対する姿勢を警戒>
「予想外の動き。ユニホームが1番汚れてるんじゃないか」
<またシート打撃登板のルーキー・岩田を警戒>
「制球は良さそうだね」
中スポおおさか報知12ニッカン


◇野本圭(ドラフト1位)
<初の実戦形式となったシート打撃で『プロ初安打』を放つ。
2スイング目で一、二塁間を割る右前安打。
その後の4スイングはファウル3本と二飛。
清水昭信の速球に抑え込まれたが、結果を出して>
「毎日いい勉強させてもらっています」

<無死一塁と無死二塁で設定されたシート打撃で、
清水昭信を相手に2回ともバント成功。
前日に行った早出バント効果がさっそく表れ、笑顔>
「チーム打撃ができてよかった。ホッとしました」

<また全体練習後は立浪兼任コーチから熱血指導を受けて>
「スタンスの幅が広くなりすぎている。
(スタンスを)しっかり意識するようにしないとダメだと言われました」
(中スポ、スポニチ名古屋

◇石嶺打撃コーチ
<1カ所打撃でエンドラン、進塁打が1発で決められないことに>
「(ファウルが多かったのは)重々知っています。
あした切り替えてやっていくしかないですね」
(中スポ)


◇久本祐一
<シート打撃で対戦したブランコの印象について>
「打席に立ったときはそれほど怖い感じはしなかったけど、
振ったら怖いです。スイングスピードが速い。
外国人ぽくない、柔らかい打撃をすると感じた」

<ブランコには一発を浴びたものの、復活をアピール。
シート打撃に登板した左腕(川井、佐藤亮太、長峰)の中で
最速の137キロを記録。ここまで順調にステップを踏んでいる>
「去年はケガをしてしまったけど、
ケガをしたから分かったこともある。経験を生かしたい」
(中スポ)

◇清水昭信
<シート打撃に登板し、登板した9投手で
ナンバーワンの最速140キロを計測。
野本と小山を相手に17球を投げ、許した安打は野本の1本のみ。
速球オンリー、打者有利の設定ながら新加入の2人にも圧勝>
「いい感じで投げられました」

<快投のヒントは2日の夜にあった。
夜、好調時のDVDを引っ張り出し、翌日からフォーム修正し変身、
「キャンプ2日目までは調子が良くなかった。
きのう(3日)から良くなったんです。
谷繁さんと小田さんからいいときの投球フォームを
思い出せ、と言われて…。バランスが良くなった」

<この軌道修正こそが、計画通りに成長していることを示す。
修正の引き出しを増やすことを意識してオフから過ごしてきた>
「去年は(キャンプの)途中からおかしくなったんです。
今年は失速しないようにしたい。もうちょっと頭を使ってやっていきたい」

<昨年はキャンプ途中に2軍組降格。同じ轍は踏まない>
「原因がはっきりしなかったけど、引き出しを増やしたい」
中スポ

◇岩田慎司(ドラフト5位)
<ルーキーが上々の『プロ初登板』。
シート打撃で岩﨑達郎と前田に16球を投げ、
直球はMAX134キロ止まりだったが、安打3本に抑え、
ボールは1球だけ。納得の実戦形式デビューに>
「緊張しました。でも、今日はよかったと思います。
ストライクを投げることが大事だったけど、それができました。
この時期にしてはいいボールが投げられたと思います。
やっぱりプロの打者は甘い球を逃しませんね。勉強になりました」
(中スポ、おおさか報知

◇長峰昌司
<今キャンプの最多球数を記録。
シート打撃で18球投げた後、ブルペンで93球。
シート打撃登板前の準備も含めると約150球も投げ込む>
「フォーム固めをしたいので。しっかり体に覚え込ませたい」
(中スポ)

◇森バッテリーチーフコーチ
<今キャンプブルペンの占領時間が長い長峰に>
「見飽きた」
(中スポ)


◇チェン・ウェイン
<昨年までと違う握りのチェンジアップに挑戦していることを明かす。
人差し指と中指を大きく開き軽く挟む握りだったものを
5本の指でわしづかみにする握りのチェンジアップにしたという>
「球種を読まれにくいようにしたい
去年までのは打者に見えやすかったので、変えました」

<もちろんまだ練習中。
ベースの2、3メートルも手前でワンバウンドしてしまうボールもあり、
改善の余地があることを認めている。
キャッチボールでもその握りで放ってみるなど、習得に必死な姿勢>
「いいときと悪いときがはっきりしている」

<威力のある直球とカーブ、スライダーに加えて
落ちるボールも磨きを加えることで、
ローテーションの一角を手中に収めるつもり>
「(自分の持ち球で)落ちるボールはチェンジアップだけなので投げたい」

<WBC台湾代表を辞退する原因となった
肩やひじの不安は、慎重に自主トレを続けたお陰で消えかけている>
「今はだいぶよくなった」

<この日は谷繁にアドバイスをもらい、すぐに修正する順応性も>
「カーブやスライダーを投げるとき、
谷繁さんに『ひじが下がるから、下がらないようにして前で放せ』と言われた」

<また『特別対策本部』を設置するという巨人については返り討ちを誓う。
敵の解析を上回る進化を遂げられるかが、一流投手への登竜門。
昨年、打率.474とカモられた天敵封じを最重要課題に挙げて>
「僕もラミレス対策を考えないと。同じ相手に打たれてばかりじゃ」。
中スポおおさか報知デイリー

◇谷繁元信
<今キャンプ、初めて受けたチェンの直球の伸びに驚き、
言葉にならない声を発す>
「ウヒョーッ」
中スポ

◆樽見スコアラー(巨人)
<巨人スコアラー部隊が、連日で中日キャンプ視察に訪れる。
チェンを最警戒選手に挙げ、個別対策を練ることを示す。
昨年巨人戦の防御率1.87の左腕について、戦々恐々と話して>
「去年のようなピッチングをされたらたまらない。
あの真っすぐを打ち崩さないことには何も始まらないし、
もうこれ以上、やられるわけにはいかないんで。
今年は配球から何から分析していくと思う。
(対戦が)5カード目だから開幕してからが本腰」
スポニチ名古屋デイリー


◇落合監督
<4日連続のノックを荒木、井端、森野を相手に約30分間行う。
昨季は外野での出場が多かった森野に後逸などミスが出ると、
内野の守りにも安定感があるとの記事を目にしてこともあり>
「新聞に書いてあることと違うな」
共同通信社

◇森野将彦
<この日も落合監督にノックで絞られる。
必死に白球を追ったは厳しい表情>
「きつい。自分でも動けていないのは分かっている」
共同通信社


◇藤井淳志
<12球団で最も厳しいキャンプでも人一倍元気に練習。
この日も早朝特守を軽快にこなし、ノックでは大声で周囲を盛り上げる。
プラス思考のきっかけは、昨年末のドミニカ・ウインターリーグ派遣。
所属先のリセイで自分とはかけ離れた性格の選手たちに驚く>
「なんだこのチームは。プラス思考の人しかいない。
当然、申し訳ない気持ちはあるんだろうけど、
切り替えて結果を残すことしか考えていない」

<自身はマイナス思考に陥っていた。
ルーキーイヤーの06年、2番中堅で開幕スタメンを掴んだが、
その後は結果が出ない。自分の不振やミスを報じる
新聞やテレビを見ては落ち込んでいた>
「もてはやされている期間もあれば、
急激にマスコミが去っていくのも感じていました」

<いつしか打席にも守備にも就くのが怖くなる悪循環。
自分を変えたいと思っていたさなか、球団から派遣を打診され、
慣れない環境のなか、努力が実り、11月18日、初打席初安打を放つ>
「必死にアピールするしかなかった」

<『そもそも試合に出ること自体が奇跡。藤井の名前を知っている』と
ドミニカ出身のブランコがいうように、野手の出場は非常に困難な世界。
自信が芽生え、ドミニカの選手のようなプラス思考に変わることができた。
この経験があったからこそ、今オフに落合監督から
両打ちへの再転向を言い渡された際もも受け入れられた>
「そういえば、ドミニカはスイッチヒッターばかりだった。
彼らは試合に出るために必死にやっていた」

<今は中堅のレギュラーを奪うという、プラス思考ができている>
「(キャンプ)4日目でキツくなってきましたけど、頑張るしかないですから」

<書き初めに選んだのは『志』。自分の名前の一字。
なかなかの達筆。3枚書き直すこだわりも見せて>
「淳だけでもアツシと読めるんですけど、
あえてつけてくれたのが、特別な感じがするので。
すごい深い意味を持っている言葉だと思いますし、
目標を持つ、前向きな言葉だと思います」
(中スポ)

◇立浪和義兼任コーチ
<北谷の屋内練習場に早出し、新井に45分間の打撃指導を行う。
スイングの際の左ひざの使い方を実演しながら、
正面ティーのボールを投げ続けて>
「実戦が入ってくるので、あまり結果を気にせず思い切ってやってほしい」

<自身はちょっぴりペースダウン。
キャッチボール、ノックなどの守備練習を休む。
もちろんやれることはしっかりやる。
フリー打撃やティー打撃をこなし、コーチとしての仕事もテキパキ>
「肩休めです」
(中スポ、ニッカン


◆小林高也(育成ドラフト2位)
<読谷球場で初めて行われたシート打撃で3打数3安打の大爆発。
高卒2年目の樋口の速球を中前に高速ライナーで弾き返すと、
次は左前、最後は右前へ、会心の当たりを運んで締めくくる。
まだ調整段階とはいえ、生きた投手のボールを簡単に打ち返し、
怪力自慢が技ありの広角打法に照れ笑い>
「135キロのタマを打つのは2年ぶり。
コースに逆らわず、来たタマを打つことを心がけました」

<現在は右のパワーヒッターとして売り出しているが、
かつてはバットコントロールに優れたスイッチヒッター。
もともとは左利き、新潟明訓高3年時に
左ひざを痛めたのを契機に、長打力がある右打ちに転向。
今でも『巧打者』だった左打ちの自分を理想として追い求める>
「左の方がスイングがきれいだったし、打率は高かったと思います。
今でも左のスイングをイメージしています」
(中スポ)

◆平田良介
<シート打撃で菊地の真っすぐを右中間へ本塁打。
本来は1軍で定位置争いに加わりたいところ。
結果を出し続けて、北谷への道を切り開くしかない>
「まだピッチャーがスピードを出していませんから。
これからもっと調子を上げていきたいです」
(中スポ)

◆伊藤準規(ドラフト2位)
<卒業試験を受けるため、この日夕方岐阜に一時帰郷。
高校生活最後の『務め』を果たし、7日に再び沖縄へ戻る予定>
「試験科目はパソコンなんですが、ボクは自信があります。
沖縄で勉強していませんが、頭に入っているから大丈夫です」
(中スポ)

◆加藤聡(育成ドラフト1位)
<鋭い眼光、きっちり刈り上げた短髪。どこからどう見ても『谷繁』そっくり。
報道陣やチーム内でも『谷繁=加藤説?』は隠れた話題になっているというが>
「似ているって言われますね。
ボクはあまりわからないんですが、
帽子をかぶったときなんか似ているかもしれません」
(中スポ<ドラ番記者>

◆山本昌
<『キャッチボール大作戦』と名付けた隠密投球を実行。
読谷の屋内練習場内の報道陣の目の届かないブルペン奥に移動し、
捕手を立たせたまま約40球、入念にキャッチボールを行う。
鳴り響くミット音に大騒ぎする報道陣を笑顔でけむに巻いて>
「きょうは投げていないよ」

<守備練習でノック役も買って出るなど、笑顔が絶えない。
数日以内の本格的な投球練習開始を予告して>
「明日かあさってには必ずブルペンに入ります」

<話題の『親子キャッチボール』は高島を相手に実現>
「新聞でも書かれていましたが、
(高島君は)高校生にしては完成されているし、
キャッチボールも上手だという印象です。
実際、このまま調整していけば相当速いボールを
投げそうだな、という感じもしました。
ボク自身もそろそろ調子が上がってきたところですし、
負けないように頑張りました。
とりあえずきょうは五分五分ってとこですね(笑)。」

(山本昌公式「2009キャンプ日誌」2月4日、中スポ、共同通信社


◇その他の沖縄キャンプの様子は、おなじみ
中日ドラゴンズ 北谷キャンプ 2009』で。
キャンプ4日目のおすすめ動画は、この3本↓
2009/2/4 新井を早朝打撃指導する立浪兼任コーチ
2009/2/4 ファースト新井へのノック Part2 HD
2009/2/4 澤井へのノック Part2 HD


この日も23℃。連日好天続きの沖縄だけに
選手たちの顔も徐々に日に焼けてきているようですね。
早い球団なら最初の休日となっていた4日目も、
ドラゴンズにとっては、8勤である第1クールのまだ半分
練習メニューも通常通りのものだったようです。

そんななかこの日の目玉は、
今キャンプ初となる実戦形式の『1カ所打撃』。
マウンドには、久本をはじめ、金剛、清水昭信、
川井、佐藤亮太、岩田、長峰、山内
、そして赤坂
北谷組の若手が打撃投手として、登板。
各ポジションに野手を守らせ、捕手からは
「ノーアウト一塁」とか「1アウト三塁」など
想定されるアウトカウント・ランナーの位置のコール。
それによって守備陣形が変化し、走者も動くなか、
打者は指示により、送りバント、ヒットエンドラン、進塁打など
その際の状況に伴った打撃を順に行っていくというもの。

投手陣にとっては、フリー打撃のBP登板を経ずに
いきなり実戦に近い形での登板。しかも球種はストレートのみ。
ただボール球などの遊び球もなく、非常に効率的な練習とのこと。
一方、野手陣にとっては、1軍クラスの投手と相対し、
その場その場の状況で、どのような仕事ができるのかを披露する場。
首脳陣が見守るなか、何をでき、何ができないかを試されるという
ある意味シビアな練習であると思われます。

谷繁荒木を除く主力野手がすべて参加。
のべ18人の打者が、この1カ所打撃を行ったようですが、
今年最初の実戦形式ということもあり、
なかなか思い通りには、事が進まなかったようですね
エンドラン、進塁打のサインが出てもなかなか決められない。
またフリーで思い切って打つときはいいが、
制約付きでのバットコントロールができない、そんな中スポ評でした。

それでも外野のレギュラー獲りを狙う小池中村一生
さらに5年目内野手の澤井など、比較的地味な選手が、
今回のシート打撃では目立っていたようですね。
中でも小池長峰からの左中間本塁打を含む、3安打とアピール。
このキャンプで取り組む右打ちに関しても効果を発揮し、
無死二塁のケースで、一塁ゴロでランナーを進めるなど、
アウトの中にも納得の当たりがいくつか。
さらに守備面においても、三塁走者の野本を刺す強肩を披露。
外野争い「オレもいるぞ」と最初のアピールに成功したようです。


平田、藤井、英智、野本らの名前が挙がるセンター候補
しかしこの小池の存在も忘れてはいけませんね。
横浜時代、レギュラーを張っていた時期もある背番号44
広い守備範囲犠打のうまさは定評があるだけに、
打撃で頭角を示せば、一気に飛び出せる可能性も十分。
ただそのためには、小池自身も言うように
このキャンプでいかに「打撃の幅」を広げられるかにかかるでしょう。
移籍2年目、初めて挑むドラゴンズのキャンプ
また始まったばかりとはいえ、充実感を漂わせているそうですし、
今後のさらなるアピールを楽しみにしたいです。


一方、今朝の中スポ1面には、またもやブランコが登場。
その話題は、なんと『殺人ライナー』!?
1カ所シート打撃の最初の打者で登場すると、
久本の投じた6球目、外よりのストレートを叩くと、
左中間スタンドへ弾丸ライナーでの130メートル弾
それに加え、周囲の度肝を抜いたのが、直後の8球目。
センター前に痛烈なライナーでのヒットを放ちましたが、
その打球の球速がとんでもない数値をマーク。
通常の打者なら140~150キロというなか、
ブランコの打球は、スコアラーも驚きの170キロ!
投手がストレートオンリーなのは承知とはいえ、
たぐいまれなるスイングスピードパワーを披露した主砲候補
さらなる脅威を見せつけたようです。

オレノダキュウニキヲツケロ!それにしても、170キロの打球
「振ったら怖い」、「当たったら怖い」
まさにそんな感じでしょうね。
ドラゴンズでは
和田の打球がけっこう鋭く、
ライナーでのファウルボールなどは
怖いよなと感じていますが、
その和田をして「アイツのスピードはとんでもない」と驚嘆したそうで。
恐るべしブランコ痛烈ライナー
もしもこの先、1軍に定着して遠征してくるようなら、
試合前の打撃練習、及びファウルボールの行方には
くれぐれも注意が必要となってくるでしょう。
そういう打球を放つブランコですが、
それよりも無理に引っ張らずセンター中心への打球が多かったり、
さらに練習に内野ノックでダイビングキャッチを試みたり、
個別練習では室内練習場で、カーブマシンを打ち込むなど
浮かれずにまじめに練習に取り組む姿勢が良いですね。

まだ一塁守備に危うさがあったり、
日本野球特有の変化球攻め
これからどう対応していくかなど課題もありますが、
トニ・ブランコ、ここまでは期待が持てそうなムードです。

2009年2月 4日 (水)

和田一塁で特守、落合手製ミットで用意しとけ。

ドラゴンズの沖縄キャンプは、第1クール3日目
この日の全体練習後、サブグラウンドでの特守に
なんと左翼のレギュラーである和田が参加。
一塁の守備位置に入り、落合ノックを受けました。
一塁コンバートのプランこそありながら、
持ち合わせのグラブは外野手用だけ和田の手には、
落合監督からこの日手渡されたというファーストミット
しかも指揮官自らが背番号『5』と書き加えたという
お手製ミットにその意図を感じ取ったという和田
変革が続くドラゴンズの新たなプランが実行されそうです。

ドラゴンズトピックス(3日)

◇和田一浩
<左翼手が『一塁』の守備位置で落合監督のノックを受ける。
全体練習終了後、監督から渡されたミットを手に約25分間の特守。
正面ばかりの初歩的なゴロ捕球と、
三塁・森野、遊撃・荒木からの送球を受けたが、やや手てこずった様子。
取り囲んだ報道陣に少し照れ笑いを浮かべながら>
「(監督から)用意しとけ、と言われました。
(練習を)やる以上(シーズンでも可能性が)あるのかな、と」

<古巣・西武で、最後に一塁手でスタメン出場した
00年10月13日のオリックス戦以来。
一塁手として出場した16試合は、すべて外野用グラブを使っており>
「(西武時代に)一塁を守るときは試合前に受けましたが、
こういう形(ミット)でノックを受けるのは初めて。
きついです。景色が違いますし、やっぱり疲れました。
でも可能性があると言うことでしょう」

<『聞いていないから沖縄には持っていかない』と
自身でファーストミットは持ってこなかったが、
実は用意したのは落合監督その人。
松永監督付広報担当が、東北楽天にFA移籍した
中村紀洋から譲り受け、練習の手伝いなどで使用していたもの。
メーカー名と背番号の『99』が書かれた部分を油性ペンで塗りつぶし、
背番号『5』を書き加えたのも指揮官だという>
「ミットは急きょ、渡されました。
この数字は監督に書かれたものです」

<新外国人のブランコが守備練習で一塁を守っており
『一塁・和田』は数ある選択肢の一つにすぎないが、
指揮官自ら書き入れた数字に、その意図を感じ取って>
「本格的に勉強していかなきゃならないですね」

<西武時代の00年に15試合、01年に1試合、
一塁経験はあるものの、ブランクは否めない。
外野へのこだわりはあるが、
8年ぶりの一塁守備に気持ちを切り替える。
まだ借りものに近いミットも近いうちに
本当に自分の道具にするつもり>
「用具メーカーもすぐ動いてくれると思います。
今日はただ受けた程度。出る準備を整えますよ」

<シートノックで緊張して力んだ野本に
救いの手をさしのべ、こうアドバイス>
「10の力で投げようとするんじゃなく、
8の力でいいからしっかりコントロールすればいいんだよ」

<移籍1年目は『不運』という言葉がつきまとった。
公式戦1号は4月3日の巨人戦。ダメ押し3ランを含む3安打で
ヒーロー間違いなしだったが、終盤にまさかの逆転負け。
さらに公式戦最後の1本となった10月24日のCS第2ステージ・巨人戦。
逆転2ランも痛恨のドローで幕を閉じる。
今年こそは巡り合わせがよくなるよう『ヒーロー弾』に期待>
「不運? そうだね。そういう年だったんだろうね。
うまくいかないっていうか。今年はそうならないことを期待しているよ」
中スポサンスポスポーツ報知時事通信スポニチ名古屋デイリー


◇野本圭(ドラフト1位)
<プロでは初のシートノックに悪戦苦闘。
藤井とともに中堅のポジションにつき、川相コーチの打球を処理。
しかし中堅から二塁や三塁への送球が
幾度となく左側にそれてしまい、ションボリ>
「きょうはチームに迷惑を掛けてしまった。
緊張しました。全然ダメでした。力、力で投げすぎました。
相手の胸に返すよう、ミーティングでも言われていたのに…」

<シートノック後には、同じ外野の和田から
投げる時に力み過ぎないようアドバイスを受け>
「次はしっかりチームプレーをしたい」

<また早出のバント練習で川相コーチから指導を受ける。
入団前はスラッガー、打って返すのが仕事だったため>
「(バントのサインは)ほとんど出たことがありません。
バントは嫌いじゃないんです。
ただ、ここまで深く考えてやったことはなかった…」
(中スポ、ニッカン

◇川相内野守備走塁コーチ
<若手が指名される早出練習に
この日は『バント』が組み込まれていた。
生徒は、新井と野本。約40分、ひたすらバント。
野本とは岡山南高の先輩後輩にあたるが、
指名したのは『弱点』があるから。
犠打世界記録保持者は、ズバリと指摘。
わずか2日でそう感じたからこそ、早出メンバーに指名>
「内角高めの一番速い球を想定しておかないと、上にいっちゃうぞ。
フライが最悪なんだ。そこにきても対応できる構え、タイミングを作るんだ。
低めに変化球が来たら(バットでなく)ひざで調節するんだ」

<7割の失敗が認められている打撃に比べ、
犠打はほぼ10割の確率を求められる。
重圧がかかるが、克服するには技術を身につけるしかない>
「オレもプロに入る前はほとんどバントなんかしたことなかったよ。
野本もそうだと思う。だからこれから覚えてくれりゃいいんだよ」
(中スポ)

◇トニ・ブランコ
<守備で落合監督から直接指導を受ける。
投内連係で一塁を守った際、身振り手振りを交え細かくアドバイス。
その詳細こそ明かさなかったが>
「動き方とかグラブの使い方を教わりました」
(中スポ)

◇早川野手コーチ
<ブランコの守備について評価>
「(グラブの)ハンドリングはうまい」
(中スポ)

◆樽見スコアラー(巨人)
<12球団の先陣を切って、この日北谷に現れチェック。
ルーキー・野本のスイングに警戒を強めて>
「バッティングが柔らかい。
アベレージを残すタイプに見えるけど、パワーがあるから飛距離も出る。
とても新人の打撃には見えない。さすがドラフト1位です」

<ドラフト5位右腕の岩田についてはブルペンで目を光らせて>
「実戦向き。中継ぎならすぐに使えるんじゃないか」

<フリー打撃計101スイングで
17本のサク越えをかっ飛ばしたブランコについては、
当たれば飛ぶという大砲になりうるパワーを目の当たりにして>
「さすがにパワーがあるね。守備もウッズよりはうまい。
(昨季限りで退団した)ウッズとは少しタイプが違う。
ウッズはギリギリまでボールを呼び込んでいた。
ブランコの方が少しポイントが前にあるように見える。
実戦に近い配球になったときの対応を見ないと
分からないけど、力を持っているから怖いですよ。
4番・森野、5番・和田の2人がしっかりしていて、
6番に入ってくるとおっかない(怖い)ですよ」
中スポおおさか報知


◇藤井淳志
<キャンプ初のシートノックで強肩をアピール。
センターの守備位置につくと、
再三目の覚めるような鋭い投球で観客をわかせる。
一方で、バックホームした送球が高くそれる場面もあり苦笑い。
堅守と強肩でライバルに差をつけたいところ>
「力んだ訳じゃないんですけど…。
まずは走塁と守備を高いレベルでやるのがボクの役割」
(中スポ)

◇新井良太
<2日連続の『立浪塾』。この日はフリー打撃だけでなく、
居残り特打でも立浪兼任コーチかから徹底指導を受ける>
「左足のステップを母趾(ぼし)球から踏み出すように練習しました」
(中スポ)

◇立浪和義兼任コーチ
<『愛車』なしでは兼任コーチは務まらない。
打撃練習を終えると、愛用の自転車で
球場から約200メートル先にある屋内練習場。
フルスピードで到着すると、そのままティー打撃の荒木にアドバイス>
「荒木が(打撃を)見てくださいっていうから。
いまは振るときに右手がかぶっていて、すぐ体が前を向く。
その辺を修正していこうと思っているよ」

<自転車を横に置いて、身振り手振りで指導すると、
今度は自転車に乗ってマシン打撃をする小田にワンポイントアドバイス。
およそ30分の滞在を終えると、『ママチャリ』でさっそうと球場に向かう>
「コーチ兼任に慣れた? うーん。慣れたといえば慣れたかな」
(中スポ)


◇吉見一起
<今キャンプ一番乗りで、投げ込み『100球超え』を果たす。
3日連続となるブルペン入りをすると、50~70球程度で
ピッチングを切り上げるチームメートを横目にどんどん投げ続け、
ようやく納得の表情で投球を終えたときには、球数は112球に達していた。
変化球を交えた『試合モード』での熱投。苦笑しながら理由を説明>
「きょうは投げる日と決めていた。
本当はキリのいい111球で終わろうと思ったんですけど、
最後の1球が決まらなかった」

<ただ球数を投げた訳ではない。
無駄な力を入れずに切れのあるボールを投げるためには、
腕を振って感覚をつかむしかない。
自らの制限を外すことが、さらなる成長へつながると力説>
「1クールに1回は200球以上を投げる日をつくる。
ある程度球数を投げると、力が抜けてくる。
限界を超える球数を投げることで自然に力が抜けたフォームになる」

<今キャンプではフォークの習得に本格的に取り組んでいる。
前日はホームベース手前でワンバウンドしていたが、この日は納得>
「前日(2日)はいまひとつだったけど、きょうはフォークが良かった。
こうして課題を一つ一つクリアしていきたい」

<中田、朝倉らとともにエース候補に挙げられるが、
誰よりも投げまくる姿に、自覚がのぞく>
「1日1日を大事にしていきたい」
中スポ毎日jpスポニチ名古屋

◇高橋聡文
<左のセットアッパーがスローカーブの完全習得に力を注ぐ。
昨季はたまにしか投げなかった球種だが、
この日のブルペンでは念入りにカーブの変化をチェック。
自在に操れるようになれば、緩急の幅はグッと広がるが、
今後もブルペンで精度アップを目指す>
「もう少し、という感じです。
多めに使えるようになるかはまだ分からないです」
中スポ

◇清水昭信
<ビデオ効果でフォーム修正に成功。
前日までは自分自身では納得のいかない投球で、
捕手の谷繁にも『バラバラになっている』と指摘されたが、
前夜(2日)、好調時の投球をビデオでチェック。
下半身を意識して投げるようにしたところ一変したという>
「(この日の45球のブルペンは)いい感じで投げられました」

<また落合監督から『(体が大きくなって)
背番号が小さく見えるぞ』と“いじられる”と苦笑いを浮かべて>
「3、4キロ増えてしまいまして…」
中スポ

◇浅尾拓也
<北谷のブルペンで3日連続となる投球練習。変化球中心に65球>
「パームボールはいいけど、ほかはまだまだですね。
とりあえずシーズンの肩に戻したい」
ニッカン

◇森バッテリーチーフコーチ
<午後からの5キロ走で大幅に遅れたネルソンに罵声を浴びせて>
「やる気がなかったら帰ってもいいんだ」
おおさか報知

◇マキシモ・ネルソン
<森コーチにカミナリを落とされた後は
罰則として、約30分間の守備練習。
意気込んではいるが、早くもがけっ縁に追い込まれて>
「去年よりも自信があるし戦力になりたい」
おおさか報知

◇岩田慎司(ドラフト5位)
<満員状態だったブルペンで最後黙々と投球練習を続けていると、
真後ろで落合監督がドカっと、イスに腰を下ろして投球を凝視。
思いがけず訪れた絶好のアピールチャンスを、ルーキーは楽しんで>
「自分一人のためにブルペンに残っていただいているのがうれしかった。
もちろん、監督のことは思いっきり意識しましたよ」

<ほとんど会話さえ交わしたことがない指揮官と『2人きり』。
スライダー、シュートにカーブ、フォーク
持ち味の変化球を球種を出し惜しむことなく、48球を投げて>
「ボクはアピールできるのは変化球。監督にも見てもらいたかった」

<岐阜県で育ったが、幼いころにナゴヤ球場まで足を運んで、
尊敬のまなざしで見つめたのが当時の中日の主砲・落合。
時を経て、今では自分の投球をじっくり見てもらう立場になった。
あこがれる監督に全力アピールする日々は、まだ始まったばかり>
「(落合監督は)オーラがある。
きょうはアピールができたと思う。
何とかキャンプの最後まで1軍に残っていたいですから」
中スポ

◇落合監督
<ブルペンで投げ込む岩田に対し、時に優しい言葉を投げかける。
フォークがすっぽ抜けて高めへそれると、アドバイス>
「打者にとってはそれくらいの方がいいんだ」

<またクイックモーションの速さを確かめる場面も>
「クイックで投げてみろ」
中スポ


◆齊藤信介
<読谷で山本昌から新球を伝授される。
午前中のキャッチボールで呼び止められ、
チェンジアップの握りを直接教わると、
山井とのキャッチボールで試投。習得に意欲を見せて>
「縦の変化球なので、覚えれば投球の幅も広がると思います。
まずはブルペンで遊び程度から」
(中スポ)

◆山本昌
<前日の2日、ブルペン入りせず報道陣を肩すかし。
8日までの第1クールのうちには入る予定。
古巣に復帰した中村武志捕手コーチについて>
「さて今年はボクと長い間バッテリーを組んでくれた
中村コーチが復帰しました。
キャッチボールやノックの間、昔話に花が咲いています。
少しお腹周りが大きくなって、以前のように
小さく構えることはできなくなっていますが(笑)
ブルペンで彼が受ける姿を見ていると、
キャッチングやしぐさなどからも昔のことを懐かしく思い出します。
このキャンプ中にも何度か受けてもらうことに
なると思いますので楽しみです。」

(山本昌公式『2009キャンプ日誌』2月3日より抜粋引用)

◆河原純一
<読谷球場のブルペンで今年初めて捕手を座らせ40球。
1年の『浪人生活』を経て、中日に入団。
逆境を乗り越えさせてくれたのは、
目標を見据えた信念と、必ず成就させるという覚悟だった>
「もう1度(プロを)目指すと決めて、
この1年が最後と思ってやっていたから」

<キャンプ期間の2月は私大、国公立と大学入試が集中する。
『世の中は受験シーズンですね』と水を向けられると、
受験戦争まっただ中にいる全国の浪人生にエールを送って>
「大学入試の浪人生は20歳前後。くじける必要なんかないはず。
失敗したり、ぶち当たっても、信念を持ってやることだと思う」

<自身ももちろん、ユニホームを着ただけで満足はしていない。
36歳の『浪人生の星』は結果を出して本当の『合格』をつかむ>
「1軍のマウンドで1軍の打者を抑えて、
はじめてプロに帰ってきたと言える。
キャンプ中に実戦登板できるように調整していきます」
(中スポ)


暖かいを飛び越え、
暑いといった方がよさそうな陽気の沖縄
ドラゴンズのキャンプは、第1クール3日目。
この日も全体メニュー終了後、サブグラウンドで特守を敢行。
3日連続となる落合ノックが行われたようですが、
初日から受けている荒木、2日目からの井端、森野に加え、
そしてこの日からは、なんとこの選手が!
一塁の守備位置に入って、ノックを受けたのは、和田
ドラゴンズ移籍2年目、初めて内野でのノックを。
しかもファーストミットを手にして、参加しました。

今季の落合構想では、昨季までのレフトとともに、
空いている一塁へのコンバートもあると言われていた和田
しかし本人は「言われたらやります」との姿勢で、
沖縄入りに際しても、ミットは用意しませんでした。
ところが、この日の和田山吹色のミットを着けての守備。
実はこのミット、落合監督から直に手渡されたものだとか。
しかも油性マジックで消されたメーカー名のラベルの脇には、
指揮官自らが書き加えたという背番号『5』の文字が。
この“メッセージ”をとくと理解したであろう和田
しかし西武時代に一塁守備を経験こそしていたものの、
あくまで外野手用のグラブをはめて、守っていたもの。
「ファーストミットでノックを受けたのは初めて」ということもあり、
ほぼ正面の打球ばかりという初歩的なゴロ捕球
森野、荒木からの送球に対しても、かなり手てこずった様子
約25分間ノックを受け、すっかり汗まみれになった和田は、
取り囲んだ報道陣に少し照れ笑いを浮かべながらの取材対応。
まだキャンプ3日目、現状では新外国人・ブランコ
若手の新井らが争っている一塁のポジション。
しかしその出来次第では背番号5がそこに回るケースもありそうです。


一塁転向か?今朝の東京中日の1面は、
大きな『和田 一塁』とともに
「落合監督マジ!
『用意しとけ』」
との文字!
今キャンプ中、最低でも
体験ぐらいはあるだろうとは
予想していた『和田一塁』が、
こんなに早い時期に、
しかも実にインパクトのある通告の仕方で、
落合ノックを受けることになるとは思いませんでした。

この日の全体練習で行われたシートノックでは
ブランコ、新井が一塁に就き、和田は通常のレフト。
『和田一塁』というプランは、
オフの落合発言などでもありはしましたが、
あくまでもマスコミ辞令でのこと。
ただ同じく一塁コンバートと言われていたビョン難色を示したうえ、
この日のシートノックで新外国人のブランコの守りに
やや不安が生じたことを含め、有事に備えて
早めに手を打ったというカタチなのでしょう。

それにしても、実に味のある通告のしかた。
落合監督自らが油性ペンで書き込んだという
『5』の文字が入った一塁ミットを直に渡して「用意しとけ」。
新品ではなく、あえてこういうミットを渡したところに、
このプランへの思い入れ度が理解できますし、
もらった和田自身も、強烈なメッセージを感じたのでは。
今後、和田がそのミットを使うかどうかは別としても、
こういうエピソード系にめちゃめちゃ弱い自分的には
「監督、なかなかやるなあ」と思ってしまいました。

ただシャッフルコンバート中の
アライバコンビと違い、和田の一塁に関しては、
まだ完全に転向というカタチではないと思います。
あくまで候補として挙がっているのは、ブランコ、新井、福田ら
その選手たちに「力がない」という判断が下されたときに、
和田を一塁へ持ってくることになってきそう。
または現在、センターを中心に繰り広げている外野戦争
その中で使ってみたいという選手複数出た場合などに、
1人をレフトに回し、和田を一塁で使う。
そういう場合のオプションとなってくるのではと思われます。

プロ入り時は、捕手
その後は外野手に転向して、主にレフトを守る和田
慣れない内野守備なだけに、当初は手こずる部分もあるでしょう。
ただ複数のポジションをこなせることは、チームにとっても大きいですし、
さらにこの時期に、一塁での守備練習に取り組むことにより、
足腰を鍛えられるなど、逆の意味での好影響もありそう。
まずは一塁プランをプラスにとらえ、取り組んでほしいなと。
フォームの改造とともに、新たなポジションにも挑む背番号5
変革が進むドラゴンズ内野陣の展開とともに注目したいと思います。


その他の話題としては、キャンプ3日目。
各選手が守備位置に就いてのシートノックが行われ、
内外野の連係など、実戦を想定した練習があったようですが、
センターの位置に入ったルーキー・野本緊張からか、
二塁、三塁への送球が逸れるなど、かなり力んだ様子
走攻守揃った即戦力ルーキー弱点発覚か?と思いましたが、
まあ初めてですし、こんなこともあるかなと。
終了後、昨季リーグ補殺王の和田からも
「10の力で投げようとするんじゃなく、
8の力でいいからしっかりコントロールすればいいんだよ」

温かいアドバイスもあったようですし、
しっかり修正して、今後に臨んでほしいところです。

一方投手陣では、吉見が今キャンプ100球投げ込み一番乗り
昨季10勝を挙げ、ブレークを果たした右腕ですが、
大事なのは、今季も含め勝ち続けていくこと
フォークの習得に本格的に取り組んでいる今キャンプ、
これからもしっかり投げ込み、自分のカタチを作ってほしいです。

さらにルーキーながら北谷組で投げ込む岩田
この日のブルペンでは、最後落合監督2人っきりとなり、
持ち球の変化球をすべて披露するなど、アピールができたもよう。
今朝の中スポの記事では、
「絶好のアピールチャンスを、ルーキーは楽しんで」と
かなり堂々としていた節がありましたが、
ラジオ情報によると、ブルペンの中央の席に腰を下ろしていた
監督の前を通って、端っこの方へ行こうとしたところ、
まっさらなブルペンだった「ここで投げろ」と呼び止められたとのこと。
実際は緊張しまくりだったようですが、収穫ある3日目となったようです。

2009年2月 3日 (火)

森野パワフル快音連発と福田残念リタイア1号。

前日からスタートしたドラゴンズ沖縄キャンプ
この日も晴天の北谷では4番候補森野がフリー打撃で特大弾を連発。
筋トレによる肉体改造により、その打球も進化しているようです。
一方、2日目にして早くもリタイア第1号が。
その他パヤノ変幻投法、落合竜初の夜間ミーティング、
昌伊藤親子キャッチボールなど、2日目の話題を集めました。

ドラゴンズトピックス(2日)

◇森野将彦
<沖縄・北谷キャンプ2日目のフリー打撃で
打撃投手を相手に53スイングし、
約4分の1に当たる13本のサク越えを披露。
いずれも打った瞬間に本塁打とわかる特大弾。
オフの間は徹底的な筋力トレーニングでパワーアップ。
それでも上々の仕上がりに満足せず、さらに前を見つめて>
「今はまだ余計な力が入っている。これからもっと良くなると思います」

<今オフ、力を入れていたのが筋力トレーニング。
11月から約3カ月間、キャンプ直前までバットは極力握らず、
ひたすらナゴヤ球場のトレーニング室などにこもる>
「主に下半身を鍛えました。まずはケガを防ぐため。
もちろん、体全体の力を付けるという狙いもあります」

<その結果、明らかに体つきが変わった。
足腰がどっしり。胸板もグッと厚みを増している。
体重は昨季の86~88キロから着実にアップ。成果を口にして>
「今は90キロぐらいはありますよ。
体脂肪率は以前と変わっていないので、筋肉が付いたということです」

<現時点の打球だけで判断すれば、
間違いなく『4番』候補の筆頭であることに疑いはないが、
打順には無関心を強調しつつ、こういってニヤリ>
「4番? その質問は“耳にたこ”だよ。
今年は打点にこだわる。
打点を増やすにはホームランも打たないと。30本? そうだね」

<通常メニューを終えると、
キャンプ2日目にしてスペシャルメニュー。落合監督直々のノック。
かつて猛ノックの雨に失神寸前になった経験があるだけに、
不安げにサブグラウンドへ向かったが>
「ノックを受ける前は大丈夫かなと思っていた」

<2日連続となったオレ流ノックは、
前日と同様技術向上を目指したもの。
井端、荒木と3人で約40分打球を追うと、周囲を笑わせて>
「まだ序の口です。案外うまくできました。
ノックを受けてこれだけ話せるんだから、まだ普通です」

<もちろん体力強化を狙って左右に大きく振り回される
厳しいノックにも覚悟を決めている>
「これから受けることになるでしょう。
そのつもりで(キャンプに)きましたから」

<始まる前の不安を解消できたことが何よりの収穫。
本格的な守備練習はまだ始まっていないが>
「思っていたよりできた。(今季は)内野専従で集中しやすい」
中スポ12おおさか報知ニッカン


◇トニ・ブランコ
<新外国人が連日、持ち味のパワーをアピール。
3カ所で行ったフリー打撃で前日の15本に続き、
計87スイングで14本のサク越えだったが、
右投手が相手だった3カ所目は28スイングで11本がサク越え。
前日は右中間方向が多かったが、この日は左翼後方の
ネット上段にぶつかる特大弾など左方向に飛ばして>
「意識はしていないよ。
たまたまインコースだから引っ張っただけ。
最後はちょっと力を入れたよ」

<ウッズに代わる大砲として期待が集まるが、意欲を見せて>
「2日間しかたってないが、いい感じできている。
数は何本と言わないが、できるだけたくさん本塁打を打ちたい」
(中スポ、時事通信

◇井端弘和
<北谷キャンプ2日目、
球場へ到着したバスから降りたが、両足をさすっている。
初日の全体練習終了後、
サブグラウンドで志願の特守を受けた後遺症>
「早速、太ももにいい張りがきました。
キャンプやってるっていう証明みたいなもんですね」

<この日も特守を課され、基本の大切さを強調>
「まずはきっちり形をつくることです」
おおさか報知デイリー

◇荒木雅博
<屋内練習場で立浪兼任コーチの指導を受けながら、
左打ちでのティー打撃に汗を流す。
きき腕と逆の打席で打つことで打撃のバランスを整えるため
時々行うが、30分間という異例の長さ。
実際に試合で左打席に入ることはなさそうだが、
左でも巧みなバットコントロールを見せて>
「左打ちは体のバランスを考えてのことです。
新しい練習に挑戦してみようという思いもあってやりました。
昨季終盤から教えてほしいと言っていたので。
右打席に戻った時に新しい発見がありそう」
(中スポ、スポニチ名古屋

◇立浪和義兼任コーチ
<自分の打撃練習が終わると、リハビリ中の荒木にトスを上げ、
その後は、新井ら若手を身振り手振りで指導。
PL学園高時代からの盟友・片岡篤史氏の激励あいさつに、
自らのラストシーズンへの意気込みを強めて>
「応援してくれるのはありがたいこと。
同期の中で最後まで現役をやっているのはボクだけなので、
(同期の)みんなの分までしっかりやっていこうと思っているよ」
(中スポ、スポニチ名古屋

◆片岡篤史 氏(元阪神、日本ハム・野球評論家)
<若手の新井を教える立浪の横で盟友が見守る。
この日はインタビューなどの仕事で北谷を訪問。
現役ラストイヤーを迎える立浪にエールを送り>
「悔いの残らない1年を送ってほしい。それしかないですよ。
ボクら(PL学園高の同期)としてはもっと現役を続けてほしい。
でも彼には彼の考えがあるだろうから。
最後の1年というのは自分にプレッシャーを与えるというか、
エネルギーに変えようと思っているんだよ」
(中スポ)


◇浅尾拓也
<キャンプ初日のブルペンで、
北谷組ではただ一人捕手を座らせなかったが、
2日目は小山を座らせて、約80球を投げ込む>
「思ったよりストライクが入りました」

<ノーワインドアップから始めて、
球筋が安定しないとみるとセットポジションに切り替え、
再びノーワインドアップに戻して、またセットで試す。
直球だけだったが、練習内容にも工夫がうかがえて>
「きょうはセットのほうがいいボールを投げられました。
まだまだいいボールと悪いボールがまちまち」

<昨年は故障で読谷スタートだったことを考えれば>
「予想通りのペースできています」

<今季は先発転向の可能性も高いが>
「森(バッテリーチーフ)コーチからは何も聞いてないが、
そのケースも考え、球数を多くする日もつくるつもり」

<今後の調整法も考えて、どん欲な姿勢もみせる
通常メニュー終了後は守備練習を志願。
近藤投手コーチのノックを約30分、たった一人で受けて>
「新しいグラブがしっくりこないから」
中スポ

◇赤坂和幸
<1軍北谷キャンプに抜てきされている2年目、
落合監督の見守るブルペンで投球練習を行う。
軽めの投球でフォームチェックする予定だったが、
気がつけば60球を力投してしまい>
「監督が後にいると力が入っちゃいますね。でもアピールしていかないと」
ニッカン

◇長峰昌司
<今キャンプの北谷ブルペン最多となる91球を投げ込む。
背後にいた落合監督から『オマエ、投げるの好きだなあ…』と
突っ込まれるほど長くブルペンの一角を占領>
「(投球の)かたちを体に覚えさせたいので。
いい感じで投げられている。
今後はもっと多い球数を投げ込むつもりです」
(中スポ)

◇中田賢一
<北谷のブルペンで熱のこもった投球を披露。
66球だった初日に続き、変化球を交えて82球を投げ込む。
オフもほとんど休まず体を動かしてきたが、復活への手応えを口に>
「(昨季の)悔しさもあるし、責任も感じている。
安定性を出せるようにやっている。いい形でいけている」
共同通信社

◇吉見一起
<今キャンプはブルペンに『決めごと』を持ち込んでいる。
球数にこだわり、意味をこめる。この日は70球>
「(そのココロは)7イニング無失点」

<そのうち、10球以上がフォーク。
まずストレートからという時期に、
ひじに負担がかかる球種としては、かなり多いが、
それでも多投したのは今キャンプの『強化指定ボール』だから>
「ひじに負担はかけたくないんですが、
今のうちに少しでも感覚をつかんでおきたいんです」

<その出発点は、昨年のCS阪神戦。
フォークがおもしろいように落ち、8イニング無失点。
好投を導きだした谷繁からは、11月末の選手会納会で、
タイプが似ている横浜・三浦を例に出し、
フォークを磨く意義を説かれたという。
この日受けてもらったのは、その谷繁。
声で盛り上げることなく、静かに構えられた
正捕手のミットに丁寧に投げ込んで>
「意識したつもりはないが、力が入った」

<今は自分なりに改良した握りを試している。
人さし指と中指ではさむのがフォークだが、
斜めの位置に置いていた親指を、真下にもってきた『3点固定』。
137キロ程度だった従来型から、140キロの高速化に挑戦中>
「常にレベルアップしないと通用しない世界だから。
フォークが決まった試合は、必ず壊さずに投げられているんです。
だから…。何とか自分のモノにしたいんです」

<昨季は先発、救援で10勝を挙げた。
飛躍の予感以上に胸の中を埋めていたのは、危機感>
「昨季は、朝倉さんや山井さんらが
けがをしたところに自分が入り、
たまたま結果を残せただけだと思っている」

<プロとして初めて実績を残したが、
本当に大切なのは、その次の年>
「どうしたら失敗せずに済むか、自分なりに研究した」

<その一つは疲れを取ること。
秋季練習後の約1カ月、ほとんどボールを握らなかったが>
「年明けに投げ始めると、案外早く感覚を思い出せた。我慢して良かった」

<エースだった川上が、今季はいない>
「期待されるのは分かるが、他にいい投手がたくさんいる。
まずは競争を勝ち抜く」
中スポ中日新聞

◇谷繁元信
<吉見のブルペン投球を受けて>
「あそこ(吉見)に座ったのはたまたま。
去年の流れが続いている感じ。いい球が来ていた」
中日新聞

◇ネルソン・パヤノ
<新外国人左腕が、前日に続いてブルペン入り。
わずか34球の投球練習の中でも、ギラギラと光る武器が。
右打者に嫌がられる、ふところをえぐるクロスファイア。
そのための珍しいテクニックも見せる。
この日の投手板の立ち位置は三塁側寄り。
軸足となる左足を、横21インチ(61センチ)の投手板から
三塁側にスパイク1足分はみ出すかはみ出さないかの位置に置いて投げた。
左投手が右打者に対し、プレートの一塁側を
踏んで投げる『クロスファイア』。
だがそんな常識に背を向け、「真逆」の投げ方で、34球。
一方相手打者が左になると、立ち位置一塁側寄りに変えるという>
「打者の左右によって踏み分けるんだ。今日は右打者を想定したよ」

<プレートの左右の幅を最大限に使い、
球種、コースによって踏み変えながら打者を幻惑するもよう。
変化球はスライダー、チェンジアップ、フォークボールを投げるが、
力で押すのが持ち味だという。それほど大柄ではないが、堂々と語り>
「自分の一番の持ち味は速球。今はまだ70%くらい。
最高は96マイル(154~5キロ)出たことがある」

<メジャー経験がなく、来日まで日本野球の知識もほぼゼロ。
ブルペンでの球速はまだ130キロ前後とナゾが多いままだが>
「プレステ2で選手を覚えるのもいいね」
中スポニッカン

◇長谷部捕手コーチ
<パヤノのブルペン投球を受け、
まだ伸びそうな速球の勢いに目を引かれる>
「ストレートが良かった。
まだ7、8分くらいの力だと思うけど、
けっこう威力のあるボール投げていた。
スピードはもっと出てくるんじゃないか。
特に良かったのはクロス気味に右打者の内角を突くボール」
中スポ

◇森バッテリーチーフコーチ
<打者にとって球種以上にイヤなのが
このプレート踏み替えということらしいパヤノの変幻投法に>
「(踏み方が)ふつうと逆といっても、そうやってやってきたんだ。
あとは実際の打者にあたってどうか。
球種によって踏む位置を決めてしまっても打者に覚えられる。
まず実戦で投げさせる」
ニッカン

◇岩瀬仁紀
<北谷球場のブルペンでチェンジアップを8球連続試投。
右の強打者対策として、新たな決め球を習得する。
ピッチングに熱を帯びた32球目から感触を確かめるように、新球を連投して>
「まだ話せるような段階じゃないけど、目先を変えられるようにやっています。
納得いくボールも何球かありましたよ」
おおさか報知

◇野本圭(ドラフト1位)
<ルーキーが居残りで立浪の教えを特訓。
前日初めて指導を受け、その内容を頭に入れ、
居残りで屋内練習場へ。カーブマシンを約30分間打ち込み>
「きのう教わったことを練習しました。
間の取り方と、ステップが大きすぎるところを修正するよう
意識して打ちました。でも難しいですね…」
(中スポ)

<沖縄自主トレが始まった1月27日から、練習日はずっと晴れ。
今後も晴れ予報が続いている。
ドラ番記者がその原因を考えると、新人選手の昔話を思い出し>
「社会人(日本通運)では2月10日くらいから
宮古島で2週間ほどキャンプをやっていました。
4勤1休だったんですけど、
練習日に一度も雨が降らなかったことがあるんです…。
晴れ男? 雨男の方がいいんですけど…」
(中スポ、<ドラ番記者>


◆伊藤準規(ドラフト2位)
<読谷球場でのキャッチボールで山本昌とペアを組む。
幼いころからあこがれた左腕からの投球を1球1球大切に受け止め、
瞳を輝かせながら、グラブの感触が残る左手を見つめる>
「ずっとあこがれていた人。感激しました」

<入団前から『弟子入り志願』していたが、
この日はフォームや心構えを直接教えてもらうことはなし。
ベテラン左腕の動きをしっかりと目に焼き付ける>
「見て盗めということだと思います」

<その時間たった10分。
この日のキャッチボールをプロ生活の原点に据える>
「キャッチボールのテンポ、足の踏み出し方、
リリースの瞬間の体重移動。学ぶべきことがたくさんありました。
絶対忘れないようにしたいです」

◆山本昌
<伊藤準規との『親子キャッチボール』について>
「きょうはたまたま伊藤(準規)君の相手が
キャッチボールをしなかったため、
コーチから相手をしてやってくれと頼まれました。
伊藤君のお父さんはボクと同じ昭和40年生まれ、
しかも野球をやっていてボクと同じ左投げだったそうです。
小さい頃からたくさんキャッチボールしたんだろうなあなんて
思いながらお相手を務めさせていただきました。
投げ終わって『お父さんとどっちが上手?』って聞いたら
『比べものになりません』なんて答えてくれたけど、
まあ社交辞令として受け取っておきましょう(笑)。
伊藤君のボールは大変力強く、全力になったら
さぞかし速いんだろうなあという感じでした。
もちろんボールの回転の質というか、上品さでは
まだまだボクのほうが上でしょうけど。
故障歴があるそうなので、今はあわてず
じっくり調整している段階のようです。
不安がなくなったところで
全力で投げればいいので、焦らないでほしいですね」

(山本昌公式「2009キャンプ日誌」2月2日より抜粋引用)

◆鈴木義広
<読谷球場のブルペンで立ち投げを40球。
1月中旬にブルペン入りして以来、徐々に球数も増えて、
調子は上昇曲線を描いている>
「肩の張りを感じるタイミングが、徐々に遅くなっている。
(回復具合の)レベルアップを感じています」
(中スポ)

◆岩﨑恭平(ドラフト3位)
<フリー打撃で巧打ぶりをアピール。
右の打撃投手から43スイング。
サク越えこそなかったものの、外野へ飛んだ22本のうち、
11本を左翼へ流し打って、シュアな打撃を披露>
「逆方向を意識して打ちました。
タイミングの取り方があまりいい感じでないので、
克服したい。もっと飛ぶようになると思います」
(中スポ)

◆平田良介
<1月9日、東京都内で千葉ロッテ・西岡らと自主トレを公開。
ユニット『好奇心』を結成するプランを披露するなど
一見和気あいあいだが、実は大違い。
西岡から『プロ意識』を指摘され、怒鳴り散らされていたという>
「西岡さんは普段は優しいんですけど、練習になると、むちゃむちゃ怖い」

<自分の中では高まっているつもりでいた『プロ意識』。
昨年末に高江洲が戦力外。05年の高校生ドラフトで
指名された同期は、自分だけになってしまった>
「びっくりしましたよ。4人もいたのに」

<寂しい気持ちになるのと同時に
プロ野球で成功する決意を新たにしていた>
「あれで自分の考えが変わったんです。
僕なんか、普通の仕事に入るの難しそうですし。
今年クビになったら、高卒の22歳のフリーターですからね。
何もできないでしょう」

<元来、ハングリー精神は強い。
決して裕福な家庭で育ったわけではないという>
「破れた靴下とかはいていましたから。
ハングリー精神はありますよ」

<そこに加わった大阪桐蔭高の先輩の激怒。
少しでも長く現役で過ごすため、
常にプロ意識でいることの大切さを素直に受け止め、言う>
「先輩に報いたい? ないです。ないです。
(自主トレは)自分のためなんで。
僕らプロ野球じゃないですか。仕事なんで。
もし子どもできたら、プロ野球選手やらせたくないですもん。こんな厳しい世界」

<書き初めは『楽』。
厳しい世界と分かっているからこそ、楽しむことが大切>
「僕、あんまり字がうまくないんですけど…。
いつでも楽しんでやろうということを心がけています」
(中スポ)


◆井藤真吾(ドラフト7位)
<落合政権下では初めての夜間ミーティングに参加。
サインプレーの確認をしたもようだが気を引き締め直して>
「難しかったですけど、知っておかないといけない。しっかり覚えないと」
(中スポ)

◇川相内野守備走塁コーチ
<落合政権下では初となる夜間ミーティングについて説明>
「ドラゴンズとしてどうやって戦っていくかということです」
おおさか報知

◇落合監督
<就任以来初となる夜間ミーティングを実施。
全体練習終了後の6時から宿舎の一室に
2軍を含む野手全員を招集して行われた1発目のミーティング。
きょう3日から始まるシートノックに向け、
内外野のフォーメーションやサインの確認に時間が費やされたもよう。
発案者は多くを語ろうとはしなかったが>
「私は何もしませんよ」
デイリー


◆福田永将
<1軍出場ゼロながらキャンプインから
北谷組に抜擢されていたが、キャンプ2日目にしてリタイア。
この日、右太もも裏付近を痛めたとして、読谷組へ合流。
読谷の平和の森球場に姿を現したが、グランドでの練習には不参加。
ウエートルームで筋力トレなどに取り組んだ後、
正午すぎに車で2軍宿舎へ帰った。
症状は軽いというが全治は不明。再起を誓って>
「残念ですが、気持ちを切り替えてまた一から頑張ります」
(中スポ、共同通信社スポニチ名古屋

◆辻2軍監督
<読谷では堂上剛裕もこの日の練習を早退。
朝は早出で屋内で精力的に打ち込んだが、全体練習以降は離脱。
午前中には宿舎へ帰った。堂上剛裕について説明>
「少し熱っぽいというので早めにあがらせた」
(中スポ)

◆都スコアラー
<バッテリーミーティング担当。
その特技というか何というか、真っ先に思い浮かぶのがオヤジギャグ。
この日『福田が故障して2軍に落ちたらしいですね』と伝えると
伝えてから1秒ちょっとでこう返す。頭の回転は素直にすごい>
「(2軍に落ちたのは)『フフクダ』(不服だ)って」
(中スポ<ドラ番記者>


◇その他の沖縄キャンプの様子は、
中日ドラゴンズ 北谷キャンプ2009』で。
キャンプ2日目のおすすめ動画は、以下の3つ↓
2009/2/2 小林高のフリー打撃 @読谷球場 HD
2009/2/2 山本昌の座喜味城址坂路全力ダッシュ Part2
2009/2/2 荒木・井端・森野への落合ノック HD


キャンプ2日目の話題を集めましたが、
今朝の中スポの1面は、「4番」候補森野
フリー打撃で、打った瞬間という特大弾を連発したようですが、
そのパワーの源が、オフに行っていた筋トレとのこと。
昨春、ケガで離脱した際に上半身を中心に
筋トレに力を入れると、復帰後は「飛距離が伸びた」そうで
その効果もあってか、このオフは下半身を中心に鍛え、
体脂肪をキープしながら、数キロの体重増に成功。
イコール筋肉となり、パワーアップした成果が
そのままフリー打撃の打球に現れているようです。


パワーアップ!!足腰どっしり、胸板厚く、
それでいて体脂肪をキープ。
いかにも『主砲』といった感じに
森野の体
パワーアップしているようですね。
まあこれからの1カ月間を
経ていくうえで、
落合ノックの洗礼などで、
いくらかの体重減もあるでしょうが、
飛距離がアップすることに関しては、大歓迎。
福留(現・カブス)、ウッズ、中村紀洋(現・東北楽天)と
美しい軌道のアーチを描く主砲が年々抜けていくなか、
そういう打球を放てる数少ない選手の1人である森野
今季はクリーンアップに座るでしょうし、本塁打増はうれしい限りですね。
この日同じくフリー打撃で快音を発していたブランコとともに、
パワフルな打球で、他チームを震え上がらせてほしいものです。

またこの森野とともに、荒木、井端が2日連続の落合ノック
ただコンバートが始まったアライバは、まだまだ基礎工事の段階。
よってこの日打球も「技術系」だったとのこと。
まだキャンプも始まったばかり、
新ポジションへの戸惑いもあるでしょうが、
ひとつひとつ課題をクリアしてもらえばと思いますね。


一方、投手陣のブルペン投球が熱を帯びているようで。
特に長峰は、ブルペン入りした投手中最多の91球
『オマエ、投げるの好きだなあ…』
落合監督に突っ込まれていたようですが、
まずは細かいアピールに成功かなと。
その反面、初の北谷2日目となった赤坂
ブルペンでは背後に監督がいることを意識しすぎたか、
必要以上に投げ込んでしまったそうです。
抜てきされた高卒2年目右腕のキャンプの課題は、
テークバックなど「フォームの中での修正」とのこと。
張りきるのは大いに結構、ただ自分も忘れず投げ込みましょう。

またニッカンによると、軸足の位置が逆の投げ方で
右打者への「クロスファイア」と放るという新外国人左腕・パヤノ
左投手のクロスファイアというと、同じチームの小林正人や、
石井裕也(横浜)、ウィリアムス(阪神)らが思い浮かびますが、
正調じゃないところが、いかにもドミニカンらしいなと。
ただこれが武器として使えれば、面白い存在になってくるかも。
今後の実戦形式での登板を楽しみにしておきましょう。

その他としては、落合竜『CHANGE』の話題。
就任6年目にして初めての夜間ミーティングが行われたもよう。
この日すべての練習終了後、北谷組と読谷組の野手陣
1軍宿舎に集合し、コーチ陣も交えたミーティングを。
その内容は、主に連係やサインプレーの確認だったようですが、
「プロとしての動きを体と同時に、
頭でも理解しないとダメ」
ということなのでしょうね。
今クール中には、投手陣の夜間ミーティングが予定され、
その内容もかなり突っ込んだものになるようですが、
頭も駆使した新たな落合野球の構築、期待しましょう。


そして残念ながら、早くもリタイア1号が。
3年目野手の福田が、右太もも裏付近の肉離れをおこしてしまい、
この日、読谷で別メニュー調整
一塁の定位置争いを期待され、北谷組に抜てきされたものの、
わずか1日で無念のリタイアとなってしまいました。
また読谷で早出特打を行っていた堂上剛裕も体調不良のため早退
北谷では谷繁が完全別メニューとなっていますが、
これはあくまでベテランなうえ、首脳陣が認めてのもの。
それ以外の理由で別メニューとなってしまった2人、
期待の若手だけに、実に悔しいものとなりました。

堂上剛裕の方は「少し熱っぽい」そうなので、
復帰までそれほどの時間はかからないでしょうが、
右太ももを痛めた福田の方が心配ですね。
北谷抜てきに気合を入れて臨んだだけに、
一気にアクセルを踏み込み過ぎてしまったのでしょうか。
まあ北谷組復帰はさておき、
まずはできることをやって、状態を元に戻すこと。
我らが渡邉育成コーチ一番弟子なだけに、
残念ではありますが、切り替えて頑張ってもらいましょう。

2009年2月 2日 (月)

いきなり落合ノック解禁、竜沖縄キャンプスタート!

リーグ優勝と日本一奪回を目指す
中日ドラゴンズ沖縄キャンプが、この日スタート。
主力が北谷球場で、若手主体が読谷球場で
それぞれ約1カ月間、シーズンへの土台づくりに励んでいきます。
『全員競争』を掲げた今年のキャンプ。
その初日、落合監督がいきなり昨季は封印していたノックを解禁
遊撃へのコンバートとなる荒木らにノックの雨を降らせました。
その他ブランコ8連発、新人野本立浪指導など初日の話題を。

ドラゴンズトピックス(1日)

◇落合監督
<6度目の春季キャンプを迎えたこの日、
練習に先立ち、北谷球場では歓迎セレモニーが開かれ、
グラウンドであいさつ。セ・リーグ制覇と日本一奪回を力強く誓う>
「えー、おはようございます。
2009年、中日ドラゴンズは完全優勝をこの手につかみ取る。
その土台づくりがきょうからはじまります。
2月1日、きょうこの場から11月いっぱいまでかけて
それを達成するために我々はこの地で鍛えられるだけ鍛え上げて
2009年のシーズンに入りたいと思います。
ご支援ご声援のほどよろしくお願い致します。ありがとうございました」

<練習開始前に行われた記者会見から。
キャンプ初日を迎えて>
「また野球が始まるなっていう、それだけですね。
これから大変だと思います」

<どんな方針で臨む?>
「まあ1カ月間のキャンプで、1年の体力っていうのは
付けられるものじゃないんだけども、
まずは4月3日(の開幕戦)にメンバーそろえるための、
その取っかかりなんだろうと思います、きょうからは。
あとは選手が自分らで白黒決着を付けるんじゃないですか。
選手も生き残りをかけて、必死に野球をやってくれるんだろうと思います」

<今季はかなり状況が変わったが、レギュラーは想定している?>
「今年は1つも(ポジションは)埋まってません。
元気な者が、(開幕戦の)4月3日のグラウンドに立つ。
今から構想は立ててません。
現実には、井端がいて、荒木がいて、森野がいて、和田がいて、
まあ谷繁、ビョン(イ・ビョンギュ)にしても、
そういうメンバーがいるわけです。
ただ、彼らがどういう状態で4月3日を迎えられるか、
今のところ見当がついてないっていうだけのことであってね。
その辺埋まってないっていうのを、誤解しないでくださいね。
メンバーはいるんですよ。これらをどうやって
うまくそこへ持っていくかっていうだけのことですから。
空いてるっていうのは、そういうことなんです。
元気な者(が立つ)、そこが基本線だと思います」

<若手にチャンスは?>
「これは、このキャンプだけじゃなくて、
一度ユニホームを着た人間であれば、
誰しもレギュラー獲りたいと思ってるんでね、
それは今年始まったことではないんだろうと。
そこを押しのけて誰が出てくるか、
どれだけ強力な選手がそこのポジションにいても、
それを押しのけて出てこれるだけのものを持たなければ、
この世界では生き抜いていけないんでね。
そりゃチャンスは全員にあるんじゃないですか。
力のない者は使いません」

<キャンプでノックバットを握るかどうか問われ、
荒木、井端、森野を『強化指定選手』に指名>
「(バットを)握らざるをえないでしょうね。
ただターゲットは決まってます。
荒木、井端、森野、この3人が主になるだろうと思います。
彼らにはもうひと回り大きな選手になってもらわなきゃいけないんでね」

<今年のキャンプはどこを重点的に見る?>
「今年もそうなる(じっくり見ることになる)と思います。
ある程度5年間で見てきたものはありますから、新人を除いてね。
だいたいどのくらいの能力、どのくらいの体力あるかっていうのは、
だいたいこちらの方でも把握してるんで。
同時にそれ(現在の評価)プラス何か新しいものを、
これから探してやらないといけないんだろうなと。
今まで通りではダメなんだろうと。
だから新たな発見をこちらもしなきゃいけないし、
選手も気が付いてくれるっていうのかな。
自分にはこういう別の面があったんだっていう、
そういうキャンプになるんだろうと思います。
だから今は頭の中には何の色も付いてません」

<04年も06年も守り勝つ野球でリーグVを果たした。
ほぼ野手正面だけに絞ったノックは、まだまだ序章に過ぎない>
「勝ち負けは相手より1点余計に取ってりゃ勝つっていう、
そこはもうはっきりしているわけですから、
だから勝つ野球をもう一度しなけりゃいけないんだろうと。
今までもそれをしてきたんですけども、
それをもう一回植え付けていかなきゃいけないのかな」
(中京テレビ「スポスタ」より、中スポ12おおさか報知
共同通信社時事通信毎日jpスポニチ名古屋ニッカン12


◇荒木雅博
<落合監督にグラブの使い方などを指導されながら
30分間ノックの嵐を受け、初の遊撃守備。
遊撃の定位置が見つけられず戸惑い、
初日からの特守に疲れた様子だったが、満足感を漂わせ>
「非常にいい打球を受けさせていただきました。
監督からはグラブの使い方をアドバイスされた。
景色や意識が違うので難しい。
ショートでは素人。ゼロからのスタートです。
1つずつ課題をクリアしていきたい。
もう一度、レギュラーを取る気で頑張ります」

<また左肩を痛めていたが、昨季のCS巨人戦以来、
約3カ月ぶりとなる打撃練習を屋内で行う。
立浪兼任コーチに指導を受けながら
ティー打撃を行い、上々の感触に納得顔>
「違和感がないと言ったらウソになるけど、
痛みがなかったからやりました」

<第2クールではフリー打撃?という問いかけに、
約1週間後には本格的に打撃を再開すると言明>
「そういう感じになるでしょう」
(中スポ、おおさか報知共同通信社時事通信スポニチ名古屋ニッカン

◇井端弘和
<亜細亜大学以来の二塁に転向。
指揮官直々のノックは受けなかったが、
『体が二塁ベースに向きすぎ』
『もっと先に(打球に)入ってこい』という助言を受けながら、打球を追う。
黄緑色の二塁用グラブを使用しながら
併殺の動きに何度も首をかしげるなどブランクも。
ゴールデングラブ賞5年連続受賞野手は苦笑いで>
「学生時代を思い出しながらやったけど、体が覚えていなかった。
(二塁の動きを)頭の中では覚えているけど遊撃の動きになってしまう。
基本を反復するしかない。とにかく体で覚えていきたい」
おおさか報知共同通信社スポニチ名古屋ニッカン

◆河野明子アナウンサー(テレビ朝日)
<昨年12月に井端と結婚。
この日、中日北谷キャンプを訪れて、ドーナツとTシャツを差し入れ。
サブグラウンドでの特守では約1時間、
新妻は一般客とともに熱視線を注ぎ
新たなポジションに挑戦する夫を気遣って>
「今日はプライベートで来ました。
遊撃からコンバート? 楽しみですね。 
いろいろ試していたみたいですけど、どうなんでしょう」
おおさか報知ニッカン


◇トニ・ブランコ
<注目の新外国人内野手が衝撃のフリー打撃を披露。
落合監督もケージ裏から注視する中、
『8連発』を含む96スイングで15本のサク越え。
その実力を推し量ろうと見守っていた関係者に、
驚異のパワーを見せつける。
右投手、マシン、左投手の3カ所で行った来日初のフリー打撃。
周囲を驚かせたのは相手が左の永田打撃投手に代わったとき。
この日の75スイング目に右翼芝生席に運ぶと、
次々と快音を残した白球がフェンスの向こうに消えていく
終わらないサク越え弾は8本目をもって終了>
「8連発? 風のおかげだよ。
力? きょうは最初だから80%くらいかな。
中堅から右へ素直に打つことを心がけた。
初日だから最初は難しかったけど、
だんだんリズムが出てきた。きょうはいい練習ができたね」

<右投手、マシン、左投手の順番で行われた
フリー打撃は言葉通り、最初は低調。
特にマシン打撃ではタイミングが合わず、
ポップフライを打ち上げるなど苦しんだが、
最後に左の打撃投手と対戦すると急変したかのように鋭い当たりを連発。
ちらりと『左キラー』の片りんものぞかせて>
「一般的に右打者は左投手に強いものだから」

<『8連発』の内訳はすべて中堅から右翼方向、
15本のサク越えがあったが、左方向は2本だけ。
本塁打以外の打球も低い弾道で中堅から右への打球が大半を占める>
「いつも右翼方向に打つことを意識しているんだ。
もちろん、インコースのボールなら引っ張るよ。
でも中堅から右翼方向への打球は自分のスタイル。
理由? 変化球に対応するためだよ」

<中堅から右へコースに逆らわない姿勢は、
日本野球に対応するための努力。
橋渡しを務めたのは同じドミニカ人で通訳兼ブルペン捕手のルイス>
「彼から日本の野球は外への変化球が多いと聞いてたから。
それに合わせるためさ。でも、まだ8割の力だよ」
中スポニッカンデイリー

◇石嶺打撃コーチ
<初めてブランコの打撃を見て、
クレバーな一面を披露した新外国人に高評価>
「まだ初日だからどんな打撃スタイルかはわからないけど、
スイングはシャープだし、右方向にも打てる。
それに柔らかさがあるね」
中スポニッカンデイリー

◇森野将彦
<久々のユニホーム姿で『イメチェン』。
ユニホームのすそをひざまで上げて、ストッキングを露出させる
『クラシックスタイル』で登場。笑いながら>
「この方が楽です。野球少年みたい? プリップリでしょ」

<キャンプ初日のフリー打撃で快音を響かせる。
終了を知らせる合図から連続3発。
真芯でとらえた打球は同じ軌道を描き、右中間の芝生席へ。
満足感を口にするには早すぎる。求めるレベルは低くない>
「もうちょいかな。もう少しセンター寄りが理想」

<キャンプでやりたいことを聞けば即答。
何をするかでなく、絶対にしてはいけないことが一つ>
「けがをしないこと。
ここでの練習の量と質は十分にある。
でもそれを減らしてしまう原因がけがだから」

<絶対的な長距離打者が不在の今季、
新たな4番候補に挙げられるが>
「(4番への意気込みは)ない。
4番がしっかりしていて3、5番が生きてくる。
3、5番が4番を楽にすることもある。今年は『助け合い』になると思う」

<力まず、最善を尽くそうとする決意がにじむ>
「今年は何かしなきゃいけない立場になった。その責任感がある」
(中スポ、中日新聞


◇野本圭(ドラフト1位)
<主力の北谷組に抜てきされた新人は、初日を終えて充実した様子。
全体練習終了後の特打で『目標の人』
立浪兼任コーチから早速教えを受ける。
指摘されたのは、主に打撃時の『下半身の使い方』。
矯正のために、足を上げずにノーステップで打つ動作を
繰り返すように教わり、うれしそうに目を輝かせて>
「タイミングの取り方と、下半身の使い方を教えてもらった。
今までに聞いたことがないようなアドバイスをいただきました」

<アマ時代には未体験の過酷な練習にもめげず、
新人らしくどん欲に上を目指す意気込み>
「宿舎に帰ったら、教えていただいたことを試してみたい」
(中スポ、共同通信社

◇岩田慎司(ドラフト5位)
<真後ろから落合監督が見守るなかブルペンで投球練習。
直球にカーブ、スライダー、フォークの持ち球すべてを交え50球。
宣言通り、沖縄自主トレから連日ブルペンも続けている>
「緊張しましたけど、これからもどんどんアピールしていかないと」

<ブルペンで、審判員から投球フォームの一時静止が
違反投球になるおそれがあることを
指摘されたが、直後に修正し、OKをもらって>
「厳しいとは思いません。普通ですよ」
(中スポ、<ドラ番記者>共同