またしても守乱で自滅、落合竜初の4月負け越し。
守乱が失点につながり、自滅してしまい、
東京ヤクルトとの初戦を落としたドラゴンズ。
ナゴヤドームに場所を移して行われた第2戦。
何とか切り替えて臨んでほしいものでしたが、
前夜の続きを見ているようなゲーム展開。
中盤にまたしてもエラーが絡み、ずるずると失点を重ねると、
打線は竜キラー・館山に抑え込まれ、完投勝利を献上。
連敗で借金2となったドラゴンズ。
落合政権6年目で初の4月負け越しが決まってしまいました。
◇セントラル・リーグ公式戦 中日-東京ヤクルト 5回戦 (29日・ナゴヤドーム | 中日1勝4敗) | ||||||||||
33318人 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R |
ヤクルト | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | 1 | 1 | 1 | 7 |
中 日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
[敗] 浅尾(5試合2勝3敗) [D本] なし | ||||||||||
[Dバッテリー] 浅尾、齊藤、ネルソン - 小山、小川 |
◇対東京ヤクルト5回戦・スタメン
1 (二)荒木 (4打数無安打)
2 (遊)井端 (4打数1安打)
3 (三)森野 (4打数1安打)
4 (一)ブランコ (4打数2安打)
5 (左)和田 (4打数無安打)
6 (右)野本 (4打数1安打)
7 (中)藤井 (3打数1安打)
8 (捕)小山 (3打数1安打1打点)
9 (投)浅尾 (2打数無安打)
【得点経過】
<3回・東京ヤクルト> P・浅尾
館山見三振、福地四球、宮本三ゴロ進塁打、青木四球、
2死一、二塁から、デントナライトオーバー2点適時二塁打(D 0-2 S)
<4回ウラ・中日> P・館山
荒木二飛、井端右飛、森野右前打、ブランコ中前落ちるヒット、
2死一、二塁から、和田詰まり三飛
<5回ウラ・中日> P・館山
野本三邪飛、藤井右翼右二塁打、
1死二塁から、小山前進左中間突破適時二塁打(D 1-2 S)
浅尾二ゴロ進塁打、
2死三塁から、荒木初球打ち上げ一飛・場内ため息
<6回・東京ヤクルト> P・浅尾
デントナピッチャー返し右太もも強襲・
跳ね上がり三前・森野掴み三ゴロ、浅尾ベンチに下がり治療、
ガイエルライナー右翼フェンス直撃ヒット、
川島慶三中前打、相川3球目浅尾暴投・走者ともに進塁、
1死二、三塁から、相川一ゴロ・ブランコ弾きエラー(D 1-3 S)
1死一、三塁から、田中浩康中犠飛(D 1-4 S)
<6回ウラ・中日> P・館山
井端右前打、森野中飛、ブランコひっかけ遊ゴロ二封、
和田振り遅れ右飛
<7回・東京ヤクルト> P・齊藤
福地ライトオーバー二塁打、宮本一ゴロ進塁打、
青木2球目・小山弾きパスボール・三走福地生還(D 1-5 S)
<7回ウラ・中日> P・館山
野本中前打、藤井遊ゴロ・野本二進、小山空三振、
代打立浪大きな右飛
<8回・東京ヤクルト> P・ネルソン
ガイエル二ゴロ、川島慶三四球、相川右翼線落ちるヒット、
田中浩康3球目ネルソン暴投・相川二進、田中浩康空三振、
2死二、三塁から、館山左前適時打(D 1-6 S)
<9回・東京ヤクルト> P・ネルソン
宮本遊ゴロ、青木遊ゴロ、
デントナ左中間突破二塁打・代走野口、
ガイエルライトオーバー適時二塁打(D 1-7 S)
【ゲームレビュー】
ミス続出 投打に精彩がなく連敗
東京ヤクルト戦は4連敗。4月の負け越しが決まった。
浅尾は3回、2四球で2死一、二塁とし、
デントナに先制の2点二塁打を浴びた。
6回に暴投と失策などが重なり2点を失い降板。
打線は5回1死二塁から小山の適時二塁打の1点にとどまった。
東京ヤクルトは館山が4年ぶりの完投勝利。
(公式サイト、中日新聞、共同通信社、ニッカン式スコア)
2失策に野選、捕逸など守備が乱れ、
自滅してしまった前日の豊橋での初戦。
何とか切り替えて臨んでほしいと願っていた
ナゴヤドームでのナイトゲーム。
約3週間ぶりにベンチに正捕手・谷繁が戻ってきて、
さあこれからというムードで向かってほしかったですが、
切り替えるどころか、それを引きずりまくる始末。
勝負どころの中盤以降、やれワイルドピッチ、
やれゴロを弾いてどこにも投げられない。
さらにランナーを三塁においているにも関わらず、
サイン違いか、ポーンとボールを弾いてパスボールで失点。
そしてトドメはワイルドピッチで二、三塁として、
疲れているであろう投手にタイムリーを打たれるありさま。
大型連休に入り、どこのスタジアムも大入り。
ナゴヤドームは三塁側のエメラルド色のシートが
かなり空いてはいたものの、それでも3万3000人強。
そんなファンにため息ばかりをつかせ、
あげくの果てに、ドラゴンズキラー・館山には
4年ぶりの完投勝利を献上してしまうなど、至れり尽くせり。
同情の余地もなく、すっかりシラける結果となってしまいました。
またリベンジを期して先発した浅尾も、
意識しすぎて力んだのか、制球が今ひとつ。
高めに浮くボール、大きく外れるボールも目立ちましたし、
悪いなりの制球というのも、今後身につけてほしいもの。
6回はデントナの打球が太ももに強襲するなどの影響もあったか、
投球のリズムが狂ってしまったようですが、、
味方が1点を返した直後でしたし、
もう少し踏ん張ってほしかったという印象も。
これで東京ヤクルトには2敗目となりましたが、
苦手意識につながらないよう、今後やっていってほしいです。
それにしても
痛すぎる連敗。
それもこちらから
自滅してという悪循環。
本来優位であるはずの
ホームゲームで
ここまで5勝6敗と、
思うように勝ち星を重ねられないのが、
チームの低空飛行につながっていますね。
ただこのままでもいれられませんし、
守り勝つ野球をしていくためにも、
選手個々がそれぞれの課題をしっかり取り組み、
できるだけ丁寧なプレーを心がけてほしい。
ただそれを意識しすぎて、
さらに硬くなってしまうというのも困りものですが…。
チーム今季ワーストの借金2。
10勝12敗となってしまい、4月の勝ち越しがなくなりました。
落合政権6年目で初のことだそうですが、
まずは『アリ地獄』から、いかに抜け出せるかがカギ。
特効薬が見つからない現状でもありますし、
まだまだガマンの日々が続いていきそうですが、
こういうときこと、先発投手が踏ん張ること。
おそらく登板するであろう吉見(中スポ予想は山井)に
意地を見せてもらいたいですね。
さらに野手陣は、今度こそ気持ちを切り替え、
気を引き締めなおして、第3戦に臨んでほしいと期待。
同一カード3連敗だけは、何としても阻止。
できるだけ良いカタチを見いだし、4月を締めてほしいと願います。
★プレーヤーズ・ボイス(28日)
●浅尾拓也
<先発で6イニングを投げ、
5安打3奪三振4四球、4失点(自責3)で3敗目。
勝負どころで制球を乱したことを反省して>
「力みすぎて思うようにいかなかった。
調子は悪かったが、悪いなら悪いなりに
もう少し何とかしなければいけなかった。
次は悔いのないように、やるべきことをやりたい」
<失点はいずれも小山とのバッテリーミスが絡んだ。
失点はしなかったが、5回の福地に盗塁された場面、
1死からストレートの四球。宮本の初球に走られた。
けん制の気配すらなく、小山は二塁へ送球する形もつくれなかった。
投げることと受けることだけに必死な2人が浮き彫りに>
「完全にモーションを盗まれた。
警戒はしていたが、試合に入り込んでいて、
打者、打者とそちらに気持ちが向いてしまった」
(中スポ、中日新聞、サンスポ、おおさか報知、時事通信)
●小山桂司
<5回1死二塁から、左中間突破の適時二塁打>
「先取点を取られたので、
何としても追いつこうと気持ちで打ちました」
(カメラブログ、ニッカン)
●藤井淳志
<5回の第2打席で右翼線に痛烈な二塁打を放ち、
7日の本塁打に続いて『館山キラー』ぶりを見せつける。
前日はノーヒットに終わっていただけに、ホッとした様子で>
「何とかうまく打てました。最近結果が出ていませんでしたが、
気持ちを変えなかったのがよかった」
(中スポ)
●和田一浩
<館山に完投されてしまい>
「球種を絞るとか、もっと対策を考えなければならない」
(中スポ、サンスポ)
●荒木雅博
<昨季5つの白星を献上した館山に、今季初の完投勝利をプレゼント。
館山に対して今季8打数ノーヒットの1番打者は言葉少な>
「やっぱりいいピッチャーですね」
(中スポ)
●石嶺打撃コーチ
<館山対策について、思わず『嘆き節』も飛び出し>
「対策? 教えてほしいよ」
(中スポ、中日新聞)
●トニ・ブランコ
<守備ではエラーもやらかしたが、
今季4度目のマルチ安打で兆しを見せる。
2回にはショートへ内野安打。
巨体を揺らす大激走で一塁を駆け抜けると、
4回2死一塁では内角高めの速球に詰まりながらも中前にぽとり。
結果が一番のくすりになるが、
実はこの日初めて妻と2人の子どもをナゴヤドームに招待。
ハッスルする理由はそこだった>
「必死に走ったよ。神に感謝したい」
<試合前には石嶺打撃コーチから徹底指導を受けたが、
2回のヒットは、苦手な外角への速球>
「教えてくれれば教えてくれるほど、
自分がよくなっていくのを実感しているよ。
最終的な結果は神様に委ねるほかないけれど。
これから状態はもっとよくなっていくから、楽しみにしてよ」
(中スポ)
●岩﨑達郎
<昨季限りで中日を戦力外となり、
東京ヤクルトへ移籍した森岡とは同い年で、同じポジション。
互いにしのぎを削ってきた戦友との競争は、
違うユニホームを着るようになっても続いている>
「負けたくないという気持ちはいつも持っています」
<昨季まではお互いに主に2軍暮らしが続いていたが、
今季はがらりと状況は変わり、自身は開幕から1軍に定着。
森岡も新天地で代打などで出場機会を得るようになった。
ライバル物語はワンランク上に突入して>
「お互い一生懸命頑張ろうと(森岡)良介と話しています。
まだまだ出番は少ないですが、
いつかは2人でレギュラーを取って張り合いたいですね」
(中スポ)
○森岡良介(東京ヤクルト)
<中日時代、1軍枠を争う相手だったと同時に
グラウンドを離れても付き合っていた岩﨑達郎について、
懐かしそうに振り返って>
「タツ(岩﨑達郎)とは公私ともに一緒に行動していましたね。
メシを食べているときにはお互い野球の悩みなんかも話しました」
(中スポ)
●落合監督
<前夜に続き2失策1捕逸と守備が乱れ、連敗。
もどかしい敗戦を、意外にも冗舌に語って>
「うちのチームらしくない? それは誰しもが思ってることじゃないか?
選手が一番思っているんじゃないか。
だって、らしくないんだから。
ただ、現状を考えりゃ、みんなリハビリやってきたヤツや、
開幕に間に合うか分からなかったヤツら。どこかに不安がある。
ミスに見えるかもしれないが、
体が動いていない、足が動いていないんだ。
これが動くようにならないとダメ。
1回故障して急に仕上げてきたヤツら。
そう簡単には元には戻らないよ。
本人たちが一番感じていると思うよ。
やっている自分たちが。それでいいと思うよ」
<この日から1軍に上がった谷繁についてはこう断言>
「当分ダメだよ。当分先発で使うのは無理。
(シーズン)先は長いんだ。もうちょっとの辛抱なんだろうな」
<不動の第2捕手と思われた小田も2軍落ちした>
「小田も放牧してやらないとイカンだろう」
<今は小山にかけるしかないが
この日は捕逸一つ、暴投も阻止できず、傷口を広げた。
若手たちも、きっと悩んでいるはずだが…>
「若いヤツらはそこまでいってないと思う。
ガムシャラにやればいいんだ。そこを勘違いしちゃいけない。
外国人もそう。なんぼエラーしたって、
三振したって、使わなきゃならないヤツは使う。
シーズン通して使うかは別だけど、今は使う」
<指揮官は元気な若手にガムシャラさを求める>
「パニックになっている選手はいっぱいいる。
アリジゴクにどんどん入っているようなもんじゃないか。
うんと苦しめ。相手だってそういい思いはさせてくれない。
それがプロ野球界というもの。
恐らく選手は今はオレがヒント与えても、分からない。
彼らが自分の力で(問題を)解消しないといけない。
迷路に入り込めばいい」
<一呼吸置いて、さらに続けて>
「もっと選手はストレスをためていいんじゃないかと思う。
粘りがないとか、淡泊に映るかもしれないけど、
それに耐えられるかどうか。それで1人前になる。
ちょっと様子を見る。一線を越えない間に。
それまで辛抱するのがオレの仕事」
<借金2となり、就任6年目で初めて
4月を終えての負け越しも決定。だがこれからは昇るはず>
「そう思うよ。それが早いのか、遅いのか。
ちょっとした火遊びみたいなもんだ。
そんなに長くはないよ。もうちょっとのところまで来ている。
今はそういう時期。
日にち薬みたいなところがあるし(脱出は)そう遠くはない」
(中スポ、中日新聞、おおさか報知、共同通信社、時事通信、
毎日jp、スポニチ名古屋、ニッカン、デイリー)
今日の公示。(29日)
◆セ・リーグ
【出場選手登録】
△中日 谷繁元信捕手
【出場選手登録抹消】
▼中日 小田幸平捕手
(再登録は5月9日以降。公式サイト、共同通信社)
△谷繁元信
<右ふくらはぎ痛で離脱していたが、
この日小田に代わって出場選手登録され、約3週間ぶりに1軍に合流。
試合前練習はフリー打撃など通常通りのメニューをこなしたが、
試合には出場することなくベンチで戦況を見つめた>
「大丈夫です。出場するかどうかは首脳陣が決めることですから」
<当分は勝ち試合の終盤でマスクを被る予定で、
スタメン復帰のメドは現状では立っていない>
「(28日に)2軍で3イニング出たけど、全然違和感なくやれた。
フルイニングはまだ無理でしょうけど。
我慢だね。(スタメン復帰の)メド?
ふくらはぎにスタミナがつけばいいんだけど、
それがいつかになるか分からない」
(中スポ、スポニチ名古屋、ニッカン)
ドラゴンズトピックス(29日)
◆山井に第1子誕生(中スポ)
(山井投手の友佳子夫人が28日、
愛知県内の病院で第1子となる長女を出産した)
◆遼にドアラヘッドカバー押しつけた! 中日クラウンズきょう開幕
(中スポ)
(今年が50回の記念大会となるゴルフ・中日クラウンズが
きょう30日開幕するが、ドアラがこの日、練習前の石川遼を襲撃。
しかし突然の乱入にもまったく動じず、さわやかにあいさつする石川。
見事な先制攻撃でハートを打ち抜かれたドアラは、
額がひざにつきそうなほど丁寧なおじぎで初対面のあいさつ。
そして用意していたドライバー用のヘッドカバーをプレゼント。
ドアラが体育すわりをしている人形が
ヘッドカバーに縫い付けられているオリジナルで、
この日のために特別に作ったという。
「わ、これ、くれるの。ドアラって、テレビで見るよりかっこいい」。
無邪気な石川のリアクションにドアラも感激。
2人でがっちりと握手を交わし、今後の健闘を誓いあった)
若竜トピックス(29日)
◆ウエスタン・リーグ公式戦
中日-福岡ソフトバンク 5回戦
(29日・ナゴヤ球場)
H 100 100 100 = 3
D 000 113 00× = 5
[勝] 河原(5試合1勝1敗)
[S] 金剛(9試合5S)
[D本] なし
[Dバッテリー] 山本昌、河原、清水昭信、長峰、金剛 - 前田
(公式サイト・戦評)
○山本昌
<ナゴヤ球場でのウエスタン・福岡ソフトバンク戦に先発。
5イニングを投げ、7安打2失点だったが、
200勝投手のキャリアからすれば物足りない内容。
立ち上がりから苦しんで、1回、1安打と2四球で
2死満塁としたところで押し出し四球。
4回には4連打でもう1失点。投手の高橋徹にも2安打を許した。
5イニングで96球と球数にも制球に苦しんだあとが。本人も不満顔>
「ボチボチです。序盤は投げるタイミングがつかめなかった。
次回ははじめからしっかり投げていきたい」
<ただ、復調のきっかけは見え始めている。
まだ時間はかかりそうだが、1軍復帰へ着々と歩を進めている>
「途中から徐々に修正できた。感じもつかめました。
3回から多少良くなったが、まだだね。
もう少し暑くなると調子も上がってくるよ」
(ファームブログ、中スポ)
『立ち上がり上半身と下半身のタイミングが合わず、
ストライクをとるのに苦労しました。
ファームで押し出しなんてしゃれにもならないですね。
ベンチの中村コーチが心配したのか、
何球か前田捕手にサインを出してくれたぐらいでした。
途中からはタイミングも合ってきましたが、
最初からそういうふうに投げられるようにならないとダメですね。』
(山本昌公式ホームページより引用)
○小林投手コーチ
<物足りない内容の山本昌について、渋い顔で話して>
「シュートとスクリューのコントロールがまだまだ。
これではまだよい報告はできません」
(中スポ)
○河原純一
<一浪の末、昨オフに中日の入団テストを受けて現役復帰。
2軍戦ながらプロ復帰初勝利をマーク。
開口一番感謝の言葉を口にして>
「みなさんのおかげです」
<同点の6回に2番手で中継ぎ登板すると、
2安打1死球で満塁のピンチを招くものの、
3アウトすべてを三振で打ち取って、白星を呼び込んで>
「上(1軍)で少しでも投げなきゃいけないと思っている。
これから調子を上げていきたいですね」
(中スポ)