連勝継続地元TG6連戦とブランコ荒木球宴選出。
きょう30日で、6月も終了。
あすからは7月に入り、いよいよ夏本番。
交流戦により、飛び飛びになっていた日程も、
リーグ戦が本格化する今週からは、よりハードになってきます。
現在、今季初の6連勝中と勢いに乗るドラゴンズは、
地元・ナゴヤドームで阪神、そして巨人との6連戦。
それを前にナインは、異例の月曜練習で備えたもよう。
またこの日、『マツダオールスターゲーム2009』の
ファン投票及び選手間投票によるメンバーが発表され、
ドラゴンズからは、ブランコと荒木が選出されました。
その他チェン1軍合流など、この日の竜の話題を。
ドラゴンズトピックス(29日)
◆チェン・ウェイン
<この日、ナゴヤドームで行われた練習に合流。
左肩を痛めて1軍離脱してから約1カ月。
ナゴヤドームに元気な姿で。帰ってきた。
約2時間汗を流し、はやる気持ちを隠せないでいた>
「(この1カ月)ピッチャーが結構抑えていた。
自分も勝ちをつけてチームに貢献したい。
1軍とファームでは感覚がまったく違う。
お客さんの数も違うし、合流はうれしい。早く投げたいです」
<今月1日の登録抹消からリハビリは順調だった。
25日にウエスタン・福岡ソフトバンク戦で
4イニング1失点。行けるメドがたった>
「もうおかしいところは全然ありません。
感じは開幕のころとほとんど同じくらい。長いイニングも全然大丈夫」
(中スポ)
◇小笠原孝
<きょう30日の阪神3連戦初戦先発が有力。
17日の福岡ソフトバンク戦から中12日と間隔があいたが、
練習のなかで不安要素を摘み取ってきた>
「強めに投げたり、遠投を入れたりしてきた。
ピッチングの中でも打者を想定した」
<チーム7連勝と自身の3連勝をかけてのマウンド>
「チームの状態がよくなってきているから、波に乗れるように」
(中スポ)
◇山井大介
<あす7月1日の2戦目に登板が予想される。
21日のオリックス戦で9回に登板。
二者連続の内野ゴロで最後の岩瀬にバトンを渡すなど上り調子。
さらに心強いデータがある。
昨年までの7年間、6月までは通算30戦4勝8敗に対して、
7月以降は62戦13勝8敗と、後半戦にめっぽう強い。
さらに自主トレから取り組んできた新フォームが、
やっとしっくりして来たという>
「ストライクが入らなかったりと悩むこともあったけれど、
やっと違和感がなくなって投げられる方向に来ています。
完成? まだまだですけれど」
(中スポ)
◇朝倉健太
<2日の阪神第3戦の先発が有力。
落合監督が考えるエースの条件は非常に厳しい。
『故障しない。ローテーションを守る。20勝』
あの川上(現・ブレーブス)でも認められなかった「エース」の称号。
今の投手陣で故障せずに1年間ローテーションを守ることに
強い意志を感じさせるのが、この右腕。
今年、繰り返し聞いた言葉がある>
「1年間ずっと投げ続ける」
<昨年、血行障害で離脱した悔しさも胸に秘める。
今年は体調を整えて投げ続けることに強い意欲を持つ。
体調管理については、特殊なテクニックがあるわけではないが>
「食べたいものを食べて…」
<気温と湿度が上がり、投手にとっては
難しい時期になってきたが、その対策についても>
「しっかり食べて、しっかり寝る。
普通に生活していれば夏バテはしません」
<普段のタフさはチーム随一。
ゲームでのスタミナに加え、登板間隔が短くても平気。
登板のないときの休養を返上し、
自ら志願してベンチ入りしていた時期もある>
「全然、大丈夫です」
<まずは元気に投げ続ける。自らのエース論があるが、
考え方は川上よりも竜のエースに近いのかもしれない>
「エースと呼ばれる人はそれが普通じゃないですかね。
あとは、投げる試合は勝つ。
絶対にチームが負けないような投球をする」
(中スポ)
◇小山桂司
<落合監督の指導で打撃フォームを微調整。
フリー打撃中に指揮官から
『力が入りすぎている。軸がぶれている』と指摘され、
バットを立てて構えていたのを、寝かせるように修正、
その後の打撃では快音を響かせた。
『オレ流メス』で上々の手応えを掴んだよう>
「以前ならしんに当たらないとスタンドインしなかったのに、
変えてからはしんじゃなくてもスタンドに入るようになった。
打球がいつもより飛びましたね」
(中スポ、<ドラ番記者>)
◇井端弘和
<現在、打率.324でリーグ2位。
出塁率と得点圏打率はリーグトップの活躍。
交流戦後の『変身』のきっかけは、5月7日の広島戦の第3打席。
変化球を意識しなくても前でさばけるように
なったことで変わり始めたという。
自ら打線を引っ張る後半戦以降については>
「さて、後半戦に入り打線は上向いていると言われますが、
僕に言わせればまだまだ。
初回に大量点を取った後に追加点が取れない試合が多いですから。
中押し、ダメ押しをもっと大切にしないといけない。
ボクの調子も自分では50%くらいだと思っています。
チームも自分も、もっと上げることができる。
流れは今、ウチにある。
この流れに乗り、目先の一勝を大切にしていけば、
ジャイアンツの背中も見えてくるはずです」
(中スポ『巧・井端の流儀』第11回より抜粋)
◇トニ・ブランコ
<7月24日に札幌ドーム、25日にマツダスタジアムで行われる
『マツダオールスターゲーム2009』に選手間投票により選出される。
来日1年目ながら、並外れたパワーで
現在リーグトップの21本塁打をマークしているが、
日本で初のオールスターゲーム出場に>
「選んでもらえてとても光栄です。神様ありがとう。
日本の高いレベルのオールスターに1年目から出場できてうれしい。
一打席一打席、力まずに普段のように集中したい。
チームが勝つように頑張りたいです」
<もしホームランダービーに出場できたら?>
「ホームランダービーはとても楽しいし、興奮するよ。
もし本塁打競争のメンバーに選ばれたら、
精いっぱいいいスイングをして
頑張っていいホームランを見せたい」
<過去に『実績』もある。
米国のマイナーの球宴でも、その飛距離は抜きんでていたという>
「昨年2Aのオールスターに選ばれ、
ホームランダービーにも出て、勝った。
打点も挙げて、もう少しでMVPをもらえそうだったけど、
チームが負けて取れなかった」
<試合での注目は本物の本塁打。
その飛距離は他球団のファンですら大きな関心を寄せる。
特大アーチが期待されるが、力みを警戒しながらも>
「とにかくいいスイングをして、
ジャストミートを心掛けて、それがホームランになればいい」
<またきょう30日からの阪神戦で、
07年のガイエル(東京ヤクルト)以来、史上2人目となる
来日1年目での全球団本塁打達成に向け、意欲を見せる。
これまでに10球団を制圧し、最後に残った阪神との対戦打率は、
19打数3安打の打率.158と分が悪いが、
それは日本野球に戸惑った開幕直後のこと。
異国のスタイルに慣れ、アーチ量産態勢に突入した今、
もはや恐れる敵はどこにも存在しない>
「あと1球団か。別にホームで(打って)も
ビジターで(打って)も関係ないんだよね?
ぜひ達成したいね。本塁打を打てたらいい。
自分がいいスイングをして、いいコンタクトを取って、
結果的にそれがホームランになればベストだね」
(公式サイト、カメラブログ、中スポ、中日新聞、サンスポ、
おおさか報知、共同通信社、スポニチ名古屋、ニッカン、デイリー)
◇荒木雅博
<2年連続3度目のオールスター出場が決定。
昨年の選手間投票に続き3度目の選出となったが>
「いつも一緒にプレーをしている選手から選ばれとても光栄です」
<昨年の第2戦では3安打3打点で最優秀選手(MVP)に輝いた。
2年連続獲得への意気込みを聞かれると>
「そこまで厚かましい気持ちは持っていません。
今年はMVPをとる人、その人のおぜん立てができればいい。
取れるような人の前にランナーで出たいと思います」
<現在の盗塁数はリーグ2位の13。
意外にも球宴での盗塁がゼロ。意欲をみせて>
「まだオールスターで一度も走ったこと(盗塁)がないので、
1つぐらい走ってみたいという気持ちはあります」
(公式サイト、カメラブログ、中スポ、中日新聞、サンスポ、共同通信社)
◆マツダオールスターゲーム2009 ファン投票結果
◇マツダオールスターゲーム2009 選手間投票結果
(ともにNPB公式サイトから)
◆堂上剛裕
<5月初旬に右肩を痛め戦列を離れていた
6年目外野手の巻き返しが始まった。
復帰後初スタメンとなった27日のオリックス戦では、
いきなり4打数4安打の固め打ち。
持ち前の打力で存在感を強烈にアピールした>
「今までの打撃フォームは、どこかやりにくいという感覚があった。
それでもボールをとらえることができていたので続けていた。
今は自分のイメージ通りのスイングで、
スパッととらえられるようになってきたし、
反対方向にも大きいのが打てるようになってきた」
<約2カ月間の戦線離脱は、プロ入り後初。
つらかったが、その離脱中に試行錯誤して掴んだ新たな打撃感覚。
それが実戦で通用したことが何よりもうれしかった。
またこの間に、グラブも新調した。
これまでは母校・愛工大名電高の先輩・イチローモデルを
使用していたが、守備のスペシャリスト・英智モデルに変えたという>
「イチローさんは天才ですけど、僕にとっては英智さんも天才です。
身近な守備のお手本として、徹底的にマネから始めてみようと思いました」
(中スポ『若竜なび』より)
◆ドアラ
<この日、名古屋市の中日新聞社で
『勝手に九州親善大使』の就任記者会見を行う。
ナゾの旗を持ち、ナゾのマントを身にまとって
会見場に現れると胸を張って宣言。
夕刻には名古屋市内の「アスナル金山」でさっそく活動を開始。
今後の活動のメーンはWEB上でガイドブックを作成すること。
中日スポーツWEB『ドアラ的・九州ド印ガイドブック』で
九州のよさをアピールしていく。
ナゼ九州なのか? と聞かれると、得意の筆談で>
「何かの縁だと思います」
<さらに意気込みを聞かれると>
「全力」
(中スポ)
【ドラゴンズ・今週の日程】
6月30日(火)対阪神 (18:00・ナゴヤドーム)
7月1日 (水) 対阪神 (18:00・ナゴヤドーム)
7月2日 (木) 対阪神 (18:00・ナゴヤドーム)
7月3日 (金) 対巨人 (18:00・ナゴヤドーム)
7月4日 (土) 対巨人 (15:00・ナゴヤドーム)
7月5日 (日) 対巨人 (14:00・ナゴヤドーム)
<ファーム>
~イースタン、ウエスタン・リーグ交流戦~
6月30日(火)対北海道日本ハム (13:15変更・ナゴヤ球場)
7月1日 (水) 対北海道日本ハム (12:30・ナゴヤ球場)
7月2日 (木)(対北海道日本ハム・予備日)
7月3日 (金)対阪神 (12:30・ナゴヤ球場)
7月4日 (土)対阪神 (12:30・ナゴヤ球場)
7月5日 (日)対阪神 (12:30・ナゴヤ球場)
以上、この日のドラゴンズの話題を集めましたが、
この日野手陣は、異例の月曜練習を行ったようですね。
これまで月曜日は、いわゆるピックアップ練習が主でしたが、
前週にオフもあったことから、主力選手も和田以外は全員参加。
落合監督も、谷繁に、平田に、そして小山にと
精力的に指導して回るなど、単に体を動かす程度ではなかった様子。
『休日返上』で、今後の連戦に耐えうるリズムを
チーム全体でつくっているかのような練習だったようです。
そんななか、久々となる6連戦は、
本拠地・ナゴヤドームで、まずは5位・阪神と、
そして週末は首位・巨人と当たっていくという日程。
蒸し蒸しする屋外ではなく、快適な屋内。
しかも地元にしっかりと腰を据えて戦えるのは、
チームにとっても大きいかもしれませんね。
現在6連勝中と、もっとも良い状態ともいえるなか、
ホームでさらに勝ちを重ね、上位追撃に繋げられたら、
まさに言うことなしといえるのではと思います。
手始めに迎える阪神との3連戦ですが、
阪神とは、4月23日のナゴドを最後に、
約2カ月も対戦がなかったということに加え、
今季は5位と低迷していることもあり、
悪い言い方をすれば、眼中になかったという感も。
今季の対戦成績は、ドラゴンズの3勝2敗ということですが、
自分的には正直、どんなチームなのか
忘れてしまっている部分もありますね。
まあまずは初戦、動く虎ナインの姿を久々に見て、
徐々に思い出していこうかな、
そんな風に今回の3連戦を捉えたりもしています。
気になる先発予想ですが、中スポによると、
初戦から、小笠原-下柳、山井-福原、そして朝倉-岩田。
この日、1軍の練習にチェンが合流したようですが、
実戦復帰が25日だったということもあり、
おそらく週末の巨人戦に回りそうですね。
また同じく谷間登板に予想されている山井ですが、
こちらも中田の可能性が、なきにしもあらず。
ただ山井自身、交流戦最後の登板はまずまずでしたし、
この先発チャンスをモノにすれば、
再びローテーション復帰の可能性は十分にあるとも思われます。
チーム的にようやく「揃ってきたな」と感じさせる先発陣。
もともと能力に関しては、ハイレベル。
あとはそれぞれがそれをしかと発揮できるかがカギですが、
安定している吉見、川井、朝倉に続く存在になるべく、
それぞれが乗っていける好投を披露してほしいと願います。
一方、この日の球界の一番の話題は、
7月24日(札幌ドーム)と、25日(マツダスタジアム)に
開催される『マツダオールスターゲーム2009』。
ファン投票と選手間投票による選出メンバーが、発表されたようですね。
ドラゴンズからは、ファン投票による選出はなかったものの、
昨年から始まった選手間投票で、
ブランコ(一塁手部門)と荒木(二塁手部門)が選出されました。
両選手、おめでとうございます!
ファン投票などに関しては、
もともと弱い部分があるドラゴンズ。
ここ数年のファン投票は、阪神の選手が
たくさん選ばれるという印象がありましたが、
今年の球団別では、なんと広島の5部門が最多とのこと。
まあ「マツダオールスターゲーム」、
もしくは第2戦が「マツダスタジアム」での開催。
そんな部分が多々加味されているのではとも思いますが、
その一方で阪神ファンもシビアだなと、他人事ながら感じてしまいましたね。
まあファン投票においては、その程度の感想しかないですが、
1、2軍の支配下選手758名によっての選手間投票。
そこでブランコが選ばれたのは、とてもうれしかったですね。
ドラゴンズ以外の11球団においても、
その稀なるパワーをはじめとした魅力が認められた証拠。
ファンとしても、ちょっと鼻高々になりました。
セ・パ交流戦も行われるようになり、
「夢の球宴」という部分も
スケールダウンこそしていますが、
こういうお祭りには
うってつけともいえるブランコ。
ぜひともホームラン競争に
選出された際には、
そのパワーをフルに発揮し、スタジアムを沸かせてほしいなと。
またその球宴を迎える前まで、さらにチームに貢献してほしい。
その手始めともいえるのが、阪神戦での本塁打。
ここで放てば、11球団すべて制圧ということにもなるそうなので、
ぜひとも実現させて、打線に弾みをつけてくれればと。
久々のナゴドでのリーグ戦ですし、交流戦でひと皮向けた驚弾を、
地元のドラゴンズファンにも見せてほしいと願います。
なお監督推薦選手を含む全陣容の発表は、来月6日。
オールセントラルを率いる原監督(巨人)が
ドラゴンズの他のどなたを推してくれるかにも注目です。