ブランコ場外弾川井開幕10連勝強竜ベイを3タテ!
投打に相手を圧倒し、2試合連続の完封勝利。
敵地・ハマスタで強さを見せつけ続けるドラゴンズ。
日曜日のナイトゲームとなった第3戦は、
開幕10連勝を目指し、サンデー・川井雄太が先発。
その川井を打線が援護し、4回に2点を先制すると、
5回にブランコが左中間場外へと持っていく特大2ラン。
その後、横浜打線に詰め寄られ、1点差に迫られますが、
8回1死満塁から代打立浪がダメ押しの2点タイムリー。
最後は岩瀬がもたいついたものの踏ん張り、6-3で快勝。
横浜を3タテし5連勝のドラゴンズ。巨人に3.5差と接近です。
◇セントラル・リーグ公式戦 横浜-中日 12回戦 (19日・横浜スタジアム | 中日11勝1敗) | ||||||||||
19301人 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R |
中 日 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | 6 |
横 浜 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 |
[勝] 川井(13試合10勝) [S] 岩瀬(36試合1勝2敗26S) [D本] ブランコ27号2ラン | ||||||||||
[Dバッテリー] 川井、パヤノ、河原、浅尾、岩瀬 - 谷繁 |
◇対横浜12回戦・スタメン
1 (遊)井端 (4打数無安打)
2 (二)荒木 (4打数1安打)
3 (三)森野 (2打数無安打)
4 (一)ブランコ (5打数2安打2打点)
5 (左)和田 (4打数1安打)
6 (中)藤井 (5打数1安打1打点)
7 (右)中村一生 (3打数1安打1打点)
8 (捕)谷繁 (4打数2安打)
9 (投)川井 (2打数無安打)
【イニング経過】
<1回・中日> P・グリン
井端外スライダー遊直山崎好捕、荒木右飛、
森野四球、ブランコ外スライダーハーフスイング三振
<1回ウラ・横浜> P・川井(中6日)
金城内高め直球中前打、仁志一犠打、
内川外チェンジアップ二ゴロ進塁打、
2死三塁から、村田内高め直球三ゴロ
<2回ウラ・横浜> P・川井
佐伯二ゴロ、吉村内直球投ゴロ、
武山真吾投返しライナー川井反応好捕
<3回・中日> P・グリン
谷繁外直球右前打、川井一犠打、
井端内直球遊ゴロランナーそのまま、荒木四球、
2死一、二塁から、森野初球中直球強い一ゴロ・
佐伯弾くもグリン好カバー・ピンチ凌ぎ吠える
<3回ウラ・横浜> P・川井
山崎内カーブ空三振、グリン内スライダー右足死球、
金城内直球左前落ちるヒット・
一走グリン三塁陥れるも和田ビーム余裕で補殺、
2死二塁から、仁志内直球三ゴロ
<4回・中日> P・グリン
ブランコ初球外高め直球弾き返し・
センターバックスクリーン方向本塁打性ライナー・
フェンス最上段黄色い部分に当たってはね返り、
審判二塁打と判定・落合監督抗議するも実らず、
和田初球外直球ライトオーバーフェンス直撃二塁打・
二走ブランコスタート遅れ三進のみ、
無死二、三塁から、藤井外高め直球叩きつけ、
高いバウンドショートオーバー適時打(D 1-0 YB)
1死一、三塁から、中村一生中高め直球中犠飛(D 2-0 YB)
谷繁初球左飛、川井4球目グリンボーク、
2死二塁から、川井中高め直球空三振
<5回・中日> P・グリン
井端三ゴロ、荒木右飛、森野内カーブ外れ四球、
2死一塁から、ブランコ初球ど真ん中直球ジャストミート、
左中間スタンド後方照明塔の柱に当たり場外消える
これなら文句あるかの特大2ラン!(D 4-0 YB)
<5回ウラ・横浜> P・川井
吉村中直球センターオーバーフェンス直撃二塁打、
武山内スライダー詰まりながら右前落ちるヒット、
無死一、三塁から、山崎外チェンジアップ二ゴロ4-6の間(D 4-1 YB)
代打関口雄大初球内低め直球左翼線落ちる二塁打、
1死二、三塁から、金城外チェンジアップ遊ゴロの間(D 4-2 YB)
2死二塁から、仁志内直球詰まり左飛
<7回・中日> P・真田
川井空三振、井端二ゴロ、
荒木内シュート左中間打スピード緩めず二塁ヘッスラ、
P・石井
森野ストレート四球、
P・木塚
2死一、二塁から、ブランコ3球勝負外スライダー空三振
<7回ウラ・横浜> P・川井
吉村中直球ライナー右前落ちるヒット、武山投犠打、
山崎ストレート四球、代打ジョンソン
P・パヤノ
代打ジョンソン外低めスライダー見て四球・代走石川、
P・河原
1死満塁から、金城粘り中直球浅い左犠飛・和田ビーム森野カット(D 4-3 YB)
2死一、二塁から、代打下園外フォークミートも伸びすぎ右飛・凌ぐ
<8回・中日> P・高崎
和田外スライダー見て四球、藤井投犠打・高崎二塁悪送球、
中村一生中高め直球投ゴロ、
1死一、二塁から、谷繁中スライダー左前落ちるヒットも藤井三塁ストップ、
P・加藤康介
1死満塁から、代打立浪中スライダー叩きつけ・
中前抜けていく2点適時打・代走中川(D 6-3 YB)
井端ストレート四球、
1死満塁から、荒木中直球高々インフィールド二飛、
2死満塁から、森野初球中高め直球レフトへの大飛球・
フェンスギリギリで内川キャッチ
<9回・横浜> P・岩瀬 左・小池
吉村内直球左翼左二塁打、武山外直球遊ゴロ走者進めず、
山崎初球内スライダー左飛、
2死二塁から、石川7球粘り外直球見極め四球、
森コーチ間を置き、ゲキ入れる
2死一、二塁から、金城初球外シュート引っ張られ・
左翼ポール際飛球・小池ライン際スライディングキャッチ・
フェンスにぶつかる勢いもボール離さず超好捕、試合終了。
【ゲームレビュー】
5連勝 川井が開幕からの連勝を10に伸ばした
7回1死一、二塁のピンチをつくって降板したが、
継投で反撃をかわした。
4回、藤井の先制打などで2点。
5回にはブランコが特大2ランを放ち、
8回には代打・立浪の2点打で突き放した。対横浜戦8連勝。
(公式サイト、中日新聞、共同通信社、ニッカン式スコア)
初戦圧勝、2戦目途中まで投手戦も後半一方的。
敵地で横浜に連勝したドラゴンズですが、
さすがに第3戦、そこまでの展開にはならないだろうと。
そう思いながら見守っていた、ハマスタでの生観戦。
途中雨に降られながらも、見所多い好ゲームだったと思いました。
チェン、吉見と連続完封しているなか、
開幕10連勝を目指して先発登板したサンデー川井でしたが、
中盤まではその2人に続けとばかりの好投。
元気のない横浜打線にも助けられましたが、
立ち上がりをすんなり乗り切ると、2回には自ら好捕を連発。
軽快なフットワークに調子の良さを感じましたね。
そんな川井に「野手のみなさん」からの恒例の援護。
4回先頭、ブランコのセンターへのライナー、
自分は三塁側の内野FB指定席、
レフトポール際での観戦でしたが、
あの打球については、バックスクリーン下に飛び込んでから、
勢い余って、はね返ってきたように見えましたが…。
思わず1人喜んでいた自分に対して、周りの反応がやけに薄い。
気が付きグラウンドを見ると、ブランコは二塁ベース上でストップ。
まるである日のナゴドの和田の本塁打のようでしたが、
やはり敵地・ハマスタ、結局判定が覆らず残念。
それでもそれで火が付いたか、和田、藤井の連打と
中村一生の犠飛によって、2点を先制すると、
雨が降るなか、迎えた5回2死一塁、
再び迎えたブランコが、初球甘く入った直球をフルスイング。
まさに打った瞬間、高く上がった飛球は、
左中間フェンス後方、場外へと消えていく2ランホームラン。
前の打席があれだっただけに、この一発にはほんと大騒ぎ。
まさに溜飲が下がるといった思いでした。
これで今夜も一方的な展開かと思いましたが、
さすがに第3戦、このままじゃいけないと横浜も反撃。
5回、勝利投手の権利も見えてきたか、
川井がやや投げ急いでいるところを叩かれ、
1死一、三塁から、内野ゴロの間に失点。
ついにこの3連戦、横浜に初めて点を奪われてしまいましたが、
まあリードもありますし、別に完封などは必要ない。
さらにもう1点失いましたが、タイムリーでない分、
まだこちらに分があるかなと。
そして7回途中、川井が山崎にストレートの四球を与え降板。
代わったパヤノも代打・ジョンソンに四球を与え、満塁のピンチ。
河原が金城に犠飛を許し、1点こそ奪われたものの、
ここもタイムリーではない失点。
その辺りの運の強さもチームにはあったような。
そして8回、四球、悪送球エラー、ヒットでつないだ
1死満塁のチャンスで、代打・立浪がダメ押しとなる2点適時打。
その直前に若干走塁ミスがあったものの、
この一打によって、それらをも払拭できた感が。
スライダーを叩きつけての一打は、決して速い球足ではなかったもの、
寄っていた二遊間がともにボールを見逃してくれたのが幸い。
いいところをうまく抜けたベテランの一打でほぼ決まったなと。
さらにこの日、一番うれしかったのが、最後の最後。
9回ウラ、登板した守護神・岩瀬がやや不安定。
先頭の吉村に左翼線に二塁打を許すと、
続く武山、山崎と抑え、2死まで追い込みながら、
石川に対しては、珍しく四球を与えて、2死一、二塁。
そして迎えるは、この日節目節目で打席に入る金城。
まあ3点のリードがあるとはいえ、若干のもたつき。
大きな心配こそしていませんでしたが、
その金城への初球、外へのシュートを
うまく弾き返されると、打球はレフトポール際へ伸びていく。
ライナー気味の飛球でしたが、できれば切れてくれと。
ただ次第にボールが近づいてくるにつれ、これはちょっとヤバイなと。
ところがここで、スーパープレーが飛び出しましたね。
この回から左翼の守備固めに入っていた小池が、
ものすごい勢いで打球を追い、そのままスライディングキャッチ!
勢い余ってファウルフェンスに当たりそうでしたが、
ダイレクトで掴んだボールは、決して離さず。
そのころ勝利の儀式に備え、一番前に座っていた自分は、
死角のため、直には見えませんでしたが、
思わず前に乗り出して、フェンスの下を覗き込むと、
寝転がりながらもグラブにボールを収めていた小池の姿が。
思わず「コイケさん、ナイスプレー!素晴らしい!」と
叫びながら迎えたゲームセットとなりました。
なんかうまくまとまりませんでしたが、
途中、1点差まで迫られながらも、
中継ぎがしっかり踏ん張っての
ベイ3タテ、うれしいですね。
そしてサンデー川井は、
開幕無キズの10連勝を達成。
まあ本人的には、7回のイニングを
投げきれなかったことが不満だったでしょうが、
独特の『真っスラ』、ナチュラルカットが要所で決まっていましたし、
内容的にはよかった部類だったと思います。
それにしても、昨季までたった1勝のピッチャーが、
まさか前半戦でたった1人で貯金10を成し遂げるとは、
まさにうれしい誤算だったでしょうが、
こういう投手が出てくるのも、また強いチーム。
今後はローテの関係でサンデーから離れる可能性もありますが、
自分らしい投球で、1つ1つ勝ちを重ねてほしいと願います。
またチームとしても、5連勝。
ついに首位・巨人とは3.5ゲーム差に接近。
7月に入って12勝5敗と、猛追ぶりはスゴイのひと言ですが、
まだまだその手を緩めず、追いかけ続けてもらいたい。
そして球宴明け直後の直接対決を良い流れで迎えてほしいですね。
暑い中続く9連戦も、ついに最終3カード目。
20日からは地元・ナゴヤドームに戻って、広島との3連戦。
交流戦後2度対戦して、マツダで3タテ、ナゴドで3タテと
完全にカモ化していますが、油断することなく相対してほしい。
ナインの疲れも来ているでしょうが、もう一踏ん張り。
しっかり勝ち越して、前半戦を締めくくってほしいと願います!
☆ウィナーズ・ボイス(19日)
◎川井雄太
<7回途中を3失点に抑え、開幕から無傷の10連勝をマーク>
「(ナイスピッチングでした)ありがとうございます。
(また1つ、球団記録を更新した)
いやあのう、別に考えてないですね(照笑)。
(それでも開幕から10連勝はすごいこと)
いやあのう、野手のみなさんにけっこう打ってもらいましたので、
あのう、そのおかげでこういう勝てる試合ができたと思います。はい。
(これでチームは5連勝。今日の投球でまた勝ちを増やした)
そうですね。いいリズムに乗ってきたと思います。はい。
(巨人が敗れて、3.5ゲーム差に)
そうですね。あのう、1つずつ勝って、
あのう、追い付いていきたいと思います。はい。
(後半戦の前にオールスターという大きな舞台がある)
はい。そうです(笑)はい。
(そこでも1つ大暴れして下さいよ)
そうですね。あのう、できるように頑張ります。はい。
(遅くまで残っているファンにごあいさつを)
えー、何とか1つずつ勝っていきたいと思います。
応援よろしくお願いします!(帽子を取って一礼)」
<笑顔なき勝利に、人一倍の向上心が表れていた。
すべて日曜日に無敗のままで勝ち続け、
シーズン10連勝は55年の石川克彦、
89年の西本聖が残した球団の連勝記録に並び、
すでに球団記録となっている開幕からの連勝も伸ばしたが、
4点リードを得ながら、5回に下位打線の連打などで
2点を失い、7回1死一、二塁で降板。
記録に浮かれることなく反省の言葉を口にして>
「今日は後半のリズムが悪かったので打たれた。
イニング途中で代わるのは、中継ぎの方に迷惑がかかるので
イニングの最後まで投げきりたかったです」
<無欲の男がついに球団史の『最高峰』に立った。
球団記録の10連勝だ。それでも慎み深い29歳は、
どうやら本当に気にしていないよう。
こう言って穏やかな笑みを浮かべるいつも通りのリアクション>
「数字のことは別にいいです。
別に自分のことはいい。チームが勝てば。
野手のみなさんに打ってもらっているおかげなんで」
<昨季までの4年間でたった1勝だった左腕が、ここまで変身した。
進化がかいま見えたのは逆境での投球。
4-0と圧勝ムードが漂い始めた5回、2点失ったがここで踏ん張った>
「状態が悪くても、切り替えて投げられるようになったのも、
去年と違うところだと思います」
<スイッチを切り替えたのは谷繁の喝だった。
『気が抜けている感じがするぞ』
反省して、1球1球、気合を込めて投げるようにすると
6回は無失点。7回に途中で降板したものの、リードを保った>
「気持ちを入れ替えて、気持ちを込めていったのが良かったと思う」
<分かっていても、なかなかできないのが気持ちの切り替え。
昨季は失敗し、苦しんで、心の汗を流し続けた。
そして今年、大きな実になって竜投の活力源となっている>
「調整法とかいろいろと試しているんですけど難しいです…」
<28日からの後半戦の開幕カードは、東京ドームでの首位攻防戦。
火曜日からの3連戦となるが、球宴登板を経た先発起用が濃厚>
「何とか1つずつ勝って巨人に追いつけるように頑張ります」
(中スポ、中日新聞、サンスポ、スポーツ報知、
時事通信、MSN産経、スポニチ名古屋)
○谷繁元信
<謙虚な姿勢と必死さが連勝を継続させている
川井について、女房役も賛辞を惜しまない>
「当然相手も研究してきているけど、今のところはそれを上回っている。
味方が点を取るまで我慢できている。
運だけでは10-0(10勝0敗)にはならないよ」
(サンスポ、スポニチ名古屋)
○トニ・ブランコ
<5回、左翼場外まで飛ばす特大の27号2ランを放つ。
2死一塁、横浜先発・グリンの初球ストレートを
思い切りすくい上げると、高く舞い上がった打球は
外野フェンスを悠々越え、大歓声の左翼席上空を通過。
左中間に設置されている照明灯の鉄柱に命中し、
そのまま場外の横浜公園へと消えていった。
推定飛距離150メートルの場外弾。
落下点近くにいた警備員によると、球場周辺を歩いていた男性が
ホームランボールを持ち帰ったという。
ケタ違いのパワーを見せつけて>
「(打ったのは)シンカーかな。完ぺきにとらえられたよ。
打った瞬間にホームランと分かった。
あれはホームランだろう。うまく打てたね」
<伏線は直前の4回の第2打席にあった。
中堅フェンス上部付近に当たった打球を
本塁打と判定されず、結果は二塁打になった。
落合監督は猛抗議したが判定は覆らず、これが闘志に火を付けた。
まさに『打ち直しの一打』は、誰にも文句を言わせない
正真正銘の大アーチで、胸中のモヤモヤを一掃>
「前の打席で入ったと思ったのが、ホームランにならなかったから。
自分ではあれもホームランだと思ったから、見返してやろうと思っていた。
『今度はしっかりしたホームランを打ってやろう』とね。
しっかりしたホームランを打てばホームランと認められるわけだから、
思い切り振ってやろうと思っていたさ。取り返せてよかったよ」
<来日直前には大リーグのスーパースター、
オルティス(レッドソックス)と自主トレをともにした。
通算300本近い本塁打を放っているパワーヒッターから
打撃を学ぶ一方で、触発されたのはそのリッチないでたち。
年俸3000万円足らずで海を渡ってきた新外国人は正直に明かす>
「何と言っても彼はアメリカで大金を稼いでいる。
オレもそうなりたいと思った」
<前日の横浜戦では激走し、クロスプレーで
捕手・新沼を体当たりして吹き飛ばし、ホームをこじ開けた。
新沼が故障するほどの激しいプレーだったにもかかわらず、
一夜明けたブランコはこう言ってのけて>
「体は大丈夫。自分はプロとして全力プレーを続けるだけさ」
<5月7日の広島戦ではナゴヤドームの
スピーカーにぶち当てる認定アーチ。
翌8日には東京ドームの看板を越える特大の一発を放った
怪力伝説に新たなエピソードが加わって>
「これからもチームのためにどんどん打ちたいね」
(中スポ、スポーツ報知、時事通信、毎日jp、
MSN産経、スポニチ名古屋、ニッカン)
◆有隅審判員(セ・リーグ)
<4回、先頭のブランコの打球は、
中堅フェンスとバックスクリーンとの境目を示す
黄色の線の上に当たったようにも見えたが、
二塁塁審は二塁打と判定して>
「ラインの下だった」
(MSN産経)
○立浪和義
<1点差に迫られた直後の8回1死満塁に河原の代打で登場。
バットを振らないまま、簡単に2ストライクと追い込まれたが、
その後は追い込まれたのは相手のような攻防になった。
外角へ1球ボールのあと、スライダーと直球を
2球続けてファウルで粘り、6球目のスライダーをつかまえた。
投手返しになり、二遊間の真ん中を
緩く転がって中堅へ抜けた2点適時打。
二塁手も遊撃手も、両方とも追いつけそうで追いつけない当たり。
突き放すだけの適時打ではなく、相手の戦う気持ちを
ゆっくりとはぎとっていくような適時打になった。
6月26日の広島戦以来、約3週間ぶり、
そして10打席ぶりの安打は勝利を決定づける追加点となって>
「これまであまり、チャンスで打てていなかった。
打点も少ない。タイムリーは久しぶり。
チャンスでずっと貢献できてなかったから、
打たないと忘れられちゃうんでね。
正直、プレッシャーはあったんですけど。
いいところを抜けてくれてラッキーやったね。
あそこで点を取れないとキツいし、打ててよかった。
ああいうチャンスで打てると、
チームも乗っていけるし、僕自身も乗っていける。
こういうのをきっかけに、またいいところで打っていきたい」
<今季10本目の安打を放ち、プロ通算の安打数は2469本。
プロ野球歴代7位の2471安打をマークした長嶋茂雄氏の
通算安打記録まで、あと2本に迫った。
白いバットには『LASTYEAR 2009』の刻印がある。
現役引退イヤーを、竜の逆転優勝で飾りたい>
「長嶋超え? 打てるように頑張ります。
勝負はまだ先だけど、0.5でも1ゲームでも
詰めておけば、相手もプレッシャーを感じてくると思う。
本当の勝負はこれからですから。これで乗っていきたいですね」
(中スポ、中日新聞、サンスポ、MSN産経)
○小池正晃
<9回から左翼の守備位置に就いたが、
横浜の最後の打者・金城の左翼線への
痛烈な打球をダイビングキャッチ。2死一、二塁のピンチを救う。
最後がフェンスにぶつかる勢いで、
スピードと迫力満点のスーパーキャッチは、
古巣・横浜の本拠地だからこそできたスーパープレーだった>
「3点差(リードのこと)だし、捕ったら(試合は勝って)終わるんで…。
やっぱり横浜は打線がつながると怖い。
距離感とかは、ここ(横浜スタジアム)にいたのが長いので、それが活きました」
(中スポ)
○藤井淳志
<4回無死二、三塁で遊撃手の右をしぶとく破る適時打を放つ。
ブランコ、和田の連続二塁打に続くヒットだったが、
ホッと胸をなで下ろして>
「いい形でつながってきたので、最低限の仕事はしたいと思っていました」
(中スポ、毎日jp)
○中村一生
<この日で今季6試合目の出場。
なんと試合に出ると、チームは全勝している。
ラッキーボーイ的な存在となっているが>
「そうなんですか? 知りませんでした」
<4回無死一、三塁でカウント2-2から
センターに犠牲フライも放ち、バットでもチームに貢献>
「追い込まれていたので、三振しないように、
バットを短く持って、食らいつきました」
(中スポ)
○井端弘和
<前日に接触プレーで負傷したが、この日元気にフル出場。
手首や肩などを痛めていたが、痛めた左手首に
サポーターをつけ、いつも通りに『』で試合に出場。
『鉄人』らしく軽症を強調して>
「大丈夫、手首と首、肩のあたりが張っている感じ」
(中スポ)
○河原純一
<7回、川井、パヤノから3人の走者を引き継いで登板。
金城を左犠飛、代打・下園を右飛に抑えてリードを保った。
一打同点の緊迫した場面にも冷静さを失わない絶妙の火消し。
直後の攻撃で大きな追加点を引き出したのも、その好投だった>
「まずはアウト1個、1個と思ってマウンドに上がりました。
(下園には)フォークが甘く入りましたが、まだツキがあるんですね」
(中スポ)
○浅尾拓也
<4番手は8回をパーフェクトリリーフ。
内川、村田、佐伯のクリーンアップに仕事をさせなかった。
上り調子の手応えを得て、名古屋に戻る>
「いいときに比べたらまだまだですけど、
阪神戦みたいな(悪い)状態ではなくなったんで」
(中スポ)
○岩瀬仁紀
<5連勝を決める9回のマウンドはやはり守護神。
先頭打者・吉村の左二塁打と四球で、
2死一、二塁のピンチは招いたが、
最後は金城の左邪飛を小池がナイスキャッチ。
巨人追撃に向け気を引き締めて>
「小池はよく捕ってくれました。
連戦とか暑いとか言ってられません。
明日から帰ってまたみんなで勝っていきたい」
(中スポ)
○小山桂司
<いよいよ夏本番、めっきり暑くなった。
屋外でのロード6戦は18日の横浜を除いてすべて真夏日。
試合開始こそ午後6時と涼しくなってからだが、練習は午後4時前から。
まだ日が高い時間帯、おそらく最も暑い格好をしている選手。
ストレッチやアップは終わると、じきに防具を着けてグラウンドに現れ、
日課のキャッチング練習を田村コーチから受けるが、
玉のような汗を額に浮かべて、ベンチに引き上げてきた。
顔をしかめながら話して>
「防具に熱がこもって逃げないから、ずいぶん暑いですよ」
<宮城県出身で高校、大学と秋田で過ごした東北人>
「寒いところで育ったから、暑さはもともと苦手ですよ」
<それだけに負けない知恵もある。
この日の横浜も最高気温は30.3度と真夏日。、
蒸し暑い中でも長袖でキャッチング練習に出てきた>
「練習の前半に汗だしとか長袖を重ねて着て、
あえて暑い格好をしています。
その暑さを乗り越えてから半袖にすると、
もう暑さを感じなくなるんです」
<高校時代の恩師に授けられた知恵を
今でも大切だと思って実行している。
秋田経法大付高(現・明桜高)時代のこと、
当時の鈴木監督から長袖の着用を指示されたという。
「甲子園の暑さはこんなもんじゃないぞ。もっと暑いぞ」
そう言われて、炎天下で滝のような汗を流しながら練習した。
16日の阪神戦(甲子園)ではスタメンマスク。
プロ入りしてから経験した夏場の甲子園で、
恩師の知恵が自分の中にしっかり生きていた>
「甲子園の暑さ? 暑い暑いとは言ってみたけど、
実際そんなに暑さは感じなかったですね」
(中スポ)
○落合監督
<5連勝で首位・巨人に3.5ゲーム差に迫る。
きょうの手柄は選手>
「選手については選手に聞きなよ。監督はしゃべることないよ」
<4回のブランコの打球をめぐる判定に猛抗議。
結局、判定は覆らなかったが、試合後語気を強めて持論を展開。
本塁打の疑惑を消すには球場の構造から変えるべき>
「納得してるかなんて新聞記者に言う必要あるか。
(判定しやすいように改修する)そっちの方が先じゃないのか。
ナゴヤドームはバックスクリーンのところにあった鉄柱を
すぐに取ったじゃないか。
(ナゴヤドームでは今季、バックスクリーンにあった鉄柱を撤去。
そこに跳ね返ってグラウンドに落ちた和田の本塁打が、
二塁打という疑惑を招くという一件があったため)
『ビデオ判定』と簡単に言うけど、大反対だから」
(中スポ、サンスポ、MSN産経)
今日の公示。(19日)
◆セ・リーグ
【出場選手登録抹消】
▼中日 吉見一起投手
(再登録は29日以降。公式サイト、共同通信社)
◇谷繁元信
<前日に完封で今季10勝目を挙げた吉見が
球宴期間の関係で登板がないため、
この日出場選手登録を抹消されたが、
試合前の練習中、吉見に身ぶり手ぶりを交え、厳しいツッコミを。
完投勝利を伝える東京中日スポーツの1面の写真が
実物より太っているように見えたようで。
その言葉に吉見は苦笑いするばかり>
「この写真、あこがないじゃん。
ガッツポーズも変だよ。ふつうガッツポーズはこうじゃねえか?」
<中スポ記者にはこうニヤリ>
「もっとカッコいい写真を使ってやってよ」
(中スポ)
若竜トピックス(19日)
◆ウエスタン・リーグ公式戦
阪神-中日 17回戦
(19日・阪神甲子園球場)
D 002 000 002 = 4
T 100 000 000 = 1
[勝] 山井(8試合5勝)
[D本] なし
[Dバッテリー] 山井、金剛、齊藤、小林正人、平井 - 小田、小川、前田
(公式サイト・戦評)
○山井大介
<甲子園で行われたウエスタン・阪神戦に先発し、
6イニングを5安打1失点に抑え、2勝目を挙げる。
蒸し暑さを吹き飛ばす快投とまではいかなかったが、要所を締めての粘投。
失点は初回の1点だけ。2回以降は走者を出しながら無失点。
4回無死二、三塁のピンチでは後続3人をピシャリと抑え、
6回1死一、二塁でも2者連続で空振り三振にきって取った。
1日に出場選手登録を抹消され、今回が降格後3度目の先発だが、
これで3試合ともに自責点1に抑えている。
またこの日をもって約22年間、2軍荷物車の運転手を務めてきた
日通航空の市川康正さんが引退。
チームは勝利し、引退に花を添えることができた>
「何とか粘ることができたと思います。
(4回の)先頭打者にフォアボールを出したりして
失点につながるケースにはなったけど、
そのあと狙い通りにいったのはよかったと思います」
<ゴーグル型のメガネがトレードマークだが、
サングラスのような『濃い』タイプのイメージが強い。
しかし、この日は、眼がはっきりと分かる『透明型』で登場。
ファッションにこだわる右腕の一面がのぞいて>
「メガネは幾つも持っている」
<後半戦での1軍再昇格を目指す右腕は、次回登板を見据えて>
「とにかく、次につなげられるようにしていきたいと思います」
(中スポ)
○野本圭
<10日に出場選手登録を抹消されたが
降格後初となる3安打の固め打ち。
1回と3回はそれぞれ左前へ。9回は中前へはじき返した>
「バッティングはよくなってきているけど、
守備をしっかりしないといけない。
しっかり下半身をつくっていきたい」
(中スポ)
お久しぶりです。
札幌のHIROです。
仕事の関係で、現在横浜に長期滞在中のため、交流戦も観に行けず、
今日今シーズン初めての現地観戦が出来ました!
Toshikichiさんも現地だったんですね~。ニアミスでした。
自分は内野指定の三塁側ベンチの上の方で観てたんですが、ブランコのHRは
凄かったですね~。
まさに外野に一直線って感じで打球スピードがもの凄かったですよ!!
立浪の適時打といい、小池のファインプレーといい、昨日は良いものが観れました。
ビールが缶なのが残念でしたが(苦笑)、やっぱ生観戦は楽しい!!
ちょっとチームが下向きになってきてるような気がしますが、ナゴドに戻ったということで、
またネジ巻き直して欲しいです!!
投稿: HIRO | 2009年7月20日 (月) 12時54分
観戦乙カレーさまでした
に関してはm(__)m←コレボクの仕業です(笑
タンちゃんの二桁勝利を見れて良かったです
2回のフィールディングで波に乗れたと思います。
AS前まで無傷で着たので後半戦も勝ち続けてほしいです
ブランコの場外弾ですが、内野自由席からだと
綺麗な放物線でした
こういうHRを今後も沢山見たいです。
PS
ナベさんユニは、もしかしたら・・・と思いまして
勇気を振り絞って声を掛けてよかったです
お酒臭い変なおっさんに声を掛けられて、
Toshikichi師匠も一瞬、戸惑いを感じたと思いますが・・・・(爆
タンちゃんの10勝目を現地で祝えて感無量です
ある意味、ブランコのHRよりお会い出来たことが
一番嬉しかったですw
8月の神宮は両日とも行く予定にしていますので
またお探しします
投稿: dai | 2009年7月20日 (月) 13時11分
Toshikichiさん
観戦勝利おめでとうございます
最後は小池さんのファインプレーで勝利を
掴んでくれました
立浪のタイムリー、ブランコの場外弾と
見所満載で素晴らしいゲームだったと思います
今年は横浜銀行で大稼ぎをしてますが、
神宮や東京ドームでもこういうゲームを
してほしいですね。
今夜からもっと貯金を蓄えてASに突入
してもらいましょう!
投稿: ギンタロウ。 | 2009年7月20日 (月) 14時47分
3試合連続完封はなりませんでしたが、
パヤノ投手以外は(苦笑)、いい仕事が
できたようですね。リリーフ陣の頑張りも
川井投手の奮投があってこそ!
無傷の10連勝に大々拍手ですね♪
それにしても、小池選手のスーパーキャッチは
素晴らしいの一言。2009リーグ優勝を振り返る
特別番組やDVDに収録すべき好プレーでした!
投稿: ドライチ | 2009年7月20日 (月) 16時52分
みなさんコメントありがとうございます!
9連戦もいよいよ最後のカード。
首位追撃のためにもしっかり勝ち越してほしいです。
>HIROさん
こちらこそ、お元気でしたか
札幌での交流戦の際にレポートがなくて、
どうされたのかなと思っていましたが、
横浜に滞在されていたんですよね。
通り雨のあったなか、観戦おつかれさまでした。
ブランコ選手の場外弾、まさに打った瞬間
1本損した感もありましたが、取り返してくれてよかったです
前半戦も残り3試合、しっかり締めてほしいですね!
>daiさん
観戦おつかれさまでした。
そうですよ、お会いしたときに
言おうかなと思っていたのですが、見事な。
カッパはもっていましたが、ほんとおかしな天気でした。
川井投手、開幕10連勝見事でしたね。
この流れで後半戦もしっかりローテを支えてほしいです。
PS お声をかけてくださってほんとありがたかったです。
次回はぜひともご一緒に観戦しましょう。
8月1日か2日かは、もう少したったらご連絡いたします
>ギンタロウ。さん
さすがに12-0のようなゲームは望めない。
もしかしたら連勝が止まると心配でしたが、
自分なりにはナイスゲームとなってよかったです。
小池選手には、ギンタロウ。さんの分も
ナイスとお声をかけておきましたよ
今度は神宮でこういうゲームが見たいもの。
これまでの悔しさを晴らしたいですよね
>ドライチさん
川井投手に左の代打を当てるのにも驚きましたが、
パヤノ投手、最後見られてしまいましたね
川井投手、10連勝本当に見事。
そろそろ規定投球回数にも達しそうですし、
後半戦も頑張ってほしいです。
小池選手のスーパーキャッチ、本当に感動しました。
サンドラで高木さんに必ず
「ファイン」の札を上げてほしいです
投稿: Toshikichi | 2009年7月20日 (月) 19時25分
Toshikichiさん、こんばんは
球場でナベさんユニをちらっと見かけたので
もしやと思ってましたが、いらしてたんですね
死角だったので、小池さんファインプレーは見えませんでしたが、
いい活躍をしてくれました
しかし、ブランコ選手の場外弾は本当に見事でしたね
投稿: ヒゲドラ | 2009年7月21日 (火) 01時35分
コメントありがとうございます!
>ヒゲドラさん
ハマスタ3連投、観戦お疲れ様でした。
自分は残念ながらわからなかったのですが(すみません)
「死角」ということはけっこう席は近かったのかもしれませんね。
途中、あの秋の神宮以来のカッパを着ての観戦でしたが、
蒸し暑くて、カッパが濡れてけっこうしんどかったです
ブランコ選手の場外弾、ほんとよかったです。
前の打席があれでしたし、スッキリしました
投稿: Toshikichi | 2009年7月21日 (火) 11時21分