相性継続ヤクに連敗、竜11カードぶり負け越し。
圧勝した初戦に相反し、投手陣が踏ん張れずの大敗。
1勝1敗で迎えた東京ヤクルトとの2位攻防第3戦。
しかし神宮連敗中の先発・朝倉健太が精彩を欠き、
初回2点を先制されると、5回にはガイエル、
6回には田中浩康に一発を浴び、10安打7失点KO。
一方打線は、天敵・館山に対して、4回ブランコの適時打、
6回森野の本塁打などで反撃こそしたものの、
攻略にまでは至らぬままに、試合終了。
相性そのままに屈してしまったドラゴンズ。
11カードぶりの負け越しで、2位とは2ゲーム差と開きました。
◇セントラル・リーグ公式戦 東京ヤクルト-中日 12回戦 (9日・明治神宮野球場 | 中日3勝9敗) | ||||||||||
14011人 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R |
中 日 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 |
ヤクルト | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 4 | 0 | 0 | × | 8 |
[敗] 朝倉(14試合5勝4敗) [D本] 森野10号 | ||||||||||
[Dバッテリー] 朝倉、小林正人、河原、パヤノ、高橋 - 谷繁、小山 |
◇対東京ヤクルト12回戦・スタメン
1 (遊)井端 (4打数1安打)
2 (二)荒木 (4打数無安打)
3 (三)森野 (4打数2安打1打点)
4 (一)ブランコ (4打数1安打1打点)
5 (左)和田 (4打数1安打)
6 (右)小池 (2打数無安打)
7 (中)藤井 (4打数2安打)
8 (捕)谷繁 (2打数無安打)
9 (投)朝倉 (2打数無安打)
【イニング経過】
<1回・中日> P・館山
井端フォーク遊ゴロ、荒木外ストレート二ゴロ、
森野内スライダー右飛
<1回ウラ・東京ヤクルト> P・朝倉(中6日)
青木粘られ四球、田中浩康投犠打、
福地内直球中前弾き返すヒット・
藤井バックホーム暴投・その間に福地二進(藤井エラー)、
1死二、三塁から、デントナ内シュート・
詰まりながらも中前落とす適時打(D 0-1 S)
1死一、三塁から、ガイエル内シュート・
センター抜けそうなライナー井端横っ飛び好捕、
2死一、三塁から、宮本外甘いスライダー・
右中間オーバー適時二塁打(D 0-2 S)
<2回・中日> P・館山
ブランコ外スライダー打ち損じ二飛悔しがる、
和田内低め直球空三振、小池外スライダー手が出ず見三振
<3回・中日> P・館山
藤井内直球中前落とすヒット、
谷繁中直球右打ちも二正面ゴロ4-6-3併殺、朝倉空三振
<3回ウラ・東京ヤクルト> P・朝倉
田中浩康当てただけ二ゴロ、
福地二ゴロ・荒木高いバウンド合わせ好捕、
デントナストレート四球、
ガイエル外シュートバット折りながら中前打、
2死一、二塁から、宮本遊深いゴロ二塁送球アウト
<4回・中日> P・館山
井端二ゴロ、荒木遊ゴロ、森野中前打、
2死一塁から、ブランコ外低め直球・
左中間フェンス直撃適時二塁打(D 1-2 S)
2死二塁から、和田外スライダー力ない一邪飛
<5回・中日> P・館山
小池内直球合わず空三振、藤井初球流し打ち左前打、
谷繁止めたバット一ゴロ、
2死二塁から、朝倉外フォーク空三振
<5回ウラ・東京ヤクルト> P・朝倉
田中浩康遊ゴロ、福地バットすっぽぬけ三振、
デントナ内低め直球三遊間抜くヒット、
2死一塁から、ガイエル外フォーク捉えられ・
右中間スタンド飛び込む2ラン(D 1-4 S)
宮本初球詰まり一二塁間に上がる飛球・
ブランコ荒木ともに突っ込むも捕れず=一塁内野安打、
相川外直球一、二塁間突破ヒット、川島慶三四球、
2死満塁から、館山初球外フォーク遊ゴロ二封
<6回・中日> P・館山
井端二ゴロ、荒木初球中飛、
2死から、森野2-3内高め直球完ぺきライト中段本塁打(D 2-4 S)
ブランコ内直球バット折れ遊ゴロ
<6回ウラ・東京ヤクルト> P・朝倉
青木中飛、
1死から、田中浩康初球甘く入るカーブ左越え本塁打(D 2-5 S)
福地フォーク空三振も谷繁後逸振り逃げ(朝倉暴投)、
デントナ4球目福地二盗、デントナ粘り四球、
P・小林正人
ガイエル外外れストレート四球
P・河原
1死満塁から、宮本初球打ち上げあっさり右犠飛(D 2-6 S)
ランナーそれぞれタッチアップ進塁、
2死二、三塁から、相川中直球左中間突破2点二塁打(D 2-8 S)
<7回・中日> P・館山
和田フォークうまく打ち三遊間抜くヒット、
代打野本初球打ち上げ遊飛、藤井中飛、代打西川遊直
<7回ウラ・東京ヤクルト> P・パヤノ 捕・小山
館山内直球見三振、青木外高めスライダー空三振、
田中浩康150キロ打ち上げ二飛
<8回・中日> P・館山
小山二飛、井端外直球右前打、
荒木外スライダー一ゴロ二封、
森野内フォークハーフスイング三振
<9回・中日> P・館山
ブランコ外高め直球中飛青木回転キャッチ、
和田初球スライダー一邪飛、
野本一ゴロ・ベースカバー館山こぼしエラー、
藤井初球投ゴロ館山弾くも落ち着いて処理、試合終了。
【ゲームレビュー】
朝倉の乱調が響き連敗
1回に2失点の後、踏ん張ったが5、6回に追加点を許した。
東京ヤクルトの館山が今季の2度目の完投で
リーグ単独トップの9勝目。
切れの良い変化球でテンポよく打ち取り、7安打2失点でまとめた。
(公式サイト、共同通信社、ニッカン式スコア)
前夜同様に重い雲、さらに強い風が舞う中の
神宮で迎えた2位攻防・直接対決第3戦。
しかし前夜以上に情けない敗戦となってしまいましたね。
投げては鬼門・神宮での登板となった朝倉が
立ち上がりから流れに乗れず、先制を許すと、
その後は粘ったものの、5回に2死から
苦手とする外国人・ガイエルに痛恨の2ラン。
続く6回にもそれまで抑え込んでいた
田中浩康にも一発を食らってしまい、追加点。
ここで集中力が切れてしまったか、
振り逃げと四球でさらにピンチを広げ、マウンドを降りると、
代わった小林正人がガイエルにストレートの四球。
役割果たせず満塁としてしまうと、
河原が登板したものの、宮本にあっさりと犠飛。
続く相川にも左中間を破られ、この回4失点のビッグイニング。
ブランコのタイムリー、森野の本塁打などで
こつこつと反撃していた打線でしたが、
本来の投球を取り戻した天敵の前には続く沈黙。
しかも点差が6点も開いてしまっては、もはや勝負あり。
7回に谷繁に代打が出た時点で完全にお手上げ。
勝てていない投手-勝てなくなった投手の対戦は、
工夫して元に戻った館山の方に軍配。
そしてデントナ、ガイエル、福地と、
相性通りの活躍をされてしまったドラゴンズは、
連敗となり、1勝2敗とカード負け越し。
快進撃の勢いは、相性の壁の前に屈することとなりました。
上昇気流に乗って、一気に2位奪取。
意気込んで臨んだ今回の神宮での直接対決。
初戦が投打に圧勝だっただけに、
このままイケるぞと思いましたが、そうは問屋が卸さずに、
2戦目は小笠原、そしてこの日は朝倉と、
先発投手が打ち込まれての思いも寄らぬ連敗。
おまけにこのところ調子の良くなかったという館山に、
快投、および完投勝利まで献上してしまう始末。
「きょうはこういう日」と、前夜落合監督がコメントしていましたが、
東京ヤクルトとの対戦に関しては
「今年はこういう年」ということになってしまうのでしょうか。
これで3勝9敗と巨人戦よりも数字の悪い借金6。
ナゴドでは1つも勝てず、神宮でもこんな試合ばかり。
2位を争うライバル相手にこれでは、この先も厳しいかなと。
これも今年の相性だといえば、それまでなのですが、
それ以上にこのゲームに関しては、
いくらか覇気のなさが見受けられたところもありましたし、
徐々に勢いにも陰りが生じてきたかなとも感じました。
やはり野球というのはピッチャーだなと
改めて感じることとなったこの2試合。
先発投手の出来がゲームの流れを左右しましたね。
まあ東京ヤクルト打線が目を覚ましたかのように
活発だったこともありますが、
相手先発の館山の調子がいつも以上によかったですからね。
立ち上がりからストレートが走り、低めにストライクを集める。
さらにこの日はここまでの反省を生かし、投げ急ぎせず
ボール球を有効に使ってカウントを稼ぐなど、
「工夫した投球」があったことが、好投に繋がったようですね。
相手のキーポイントといえる1、2番を中心に封じ込む。
その上に気持ちもこもった投球をされては、そうは打てないなと。一方の朝倉に
そのような工夫があったかは、?のもの。
ガイエルに対し、
外中心の配球で攻め込むなど
対策こそ立てていたようですが、
初回先頭の四球からはじまり、
初回宮本への不用意な初球、6回の田中浩康に対してもそう。
劣勢だからからかもしれませんが、
今イチ気が入っていないように見えたのも確か。
さらにガイエルには、痛恨の被弾。
ここまでもデントナ、ルイス(広島)、ブラゼル(阪神)と
外国人に手痛い一発を浴びていますが、またしてもやられましたね。
朝倉自身これでガックリきたのがわかりましたし、
その辺のアレルギーも依然として解消できずに、4敗目。
ライバルともいえる中田が復活し、負けずにこちらも久々の勝利をと
期待していただけに、KOはとても残念に思いました。
まあ小笠原、朝倉と東京ヤクルト、そして神宮と
相性の良くない投手を立てての3連戦でしたので、
結果的にはそうなっても仕方がない部分もありますが、
今後2位をめぐって凌ぎを削るであろうチームに
変わらぬ苦手意識があるのは、少々困りものですね。
次の対戦は、オールスター明け2カード目、
同じ神宮での3連戦となりますが、次回こそは雪辱を期待します。
5月30日、31日のヤフードームでの連敗以来、
11カードぶりの負け越しとなってしまったドラゴンズ。
まあ6月の貯金9、さらに先日までの8連勝と、
ハイペースで突っ走ってきたこともありますし、
やはりその反動もいくらかあるのかも。
ただここをしっかり乗り越えないと、
2位を、そしてその先のチームを追い越すことはできない。
ここは何とか踏みとどまって、前に進んでほしいところ。
6連戦の2カード目は地元に戻って、広島との3連戦。
再開直後に敵地で3タテした相性の良い相手ですが、
雪辱に意欲を燃やしてくるであろうコイを返り討ちにしてほしい。
先発予想は、初戦から
チェン-大竹、吉見-前田健太、そして川井-小松剛。
この日は館山の前に沈黙こそしたものの、
打率トップの井端を筆頭に決して調子が悪いわけでもない。
ここは仕切り直して、再び繋がる打線を願いたいですね。
その一方で、このところ打ち込まれている投手陣。
特に先発がノックアウトされるところが目立ってきました。
蒸し暑いなかバテもあるでしょうが、
あまり打てないカープ打線を封じ込み、不安を払拭してほしい。
ここでリバウンドするのではなく、再追撃を期待。
まずは初戦取って、悪くなりそうな流れを止めてほしいです。
★プレーヤーズ・ボイス(9日)
●朝倉健太
<神宮球場で7連敗中と相性が悪かったが、
この日も精彩を欠き、6回途中10安打7失点で4敗目。
真剣な表情でKOされた自分を振り返って>
「何もありません。
クリーンアップを何とかしようとしたのが裏目に出た。
変化球が安定しなかった? 仕方ない。
(主軸を)止めきれないというか、いろいろ考えてはいるんです。
でも、結果からしたら裏目ということですよね」
(朝倉ブログ「おはようございます…」、
中スポ、共同通信社、毎日jp、スポニチ名古屋、ニッカン)
●谷繁元信
<福地、デントナ、ガイエルの
東京ヤクルト主軸トリオのバットを止められず>
「(打たれたのは)甘いというのはあるし、
こちらも配球を考えないといけない」
(中スポ)
●小林正人
<6回1死一、二塁、左のガイエル封じとして、
朝倉に代わってマウンドに上がったが、ストレートの四球。
打者1人でベンチに下がる。役割を果たせずに悔しそう。
3日の巨人戦で小笠原に決勝弾を浴びて今季初失点して以来
6日ぶりの登板。間隔が開いた影響は?と問われ>
「それは関係ありません」
(中スポ)
●河原純一
<6回1死満塁で登板すると、宮本に右犠飛、
相川にダメ押しの2点適時打を許してしまった。
安定感ある投球を続けていたが、
東京ヤクルトの勢いを止められず、悔しがって>
「1点は仕方ないにしても、あとの失点が…。
打たれたのはコントロールが甘かった」
(中スポ)
●ネルソン・パヤノ
<前日に初黒星を喫したが、しっかり立て直した。
7回に4番手で登板して三者凡退に。2三振も奪った。
6点ビハインドと点差は大きく開いていたが、
貴重な左の中継ぎだけに、今後に向けて大きな意味がありそう>
「いい投球? ありがとう。あした頑張ります」
<最近10試合中、5試合にマウンドにのぼり、
つなぎ役をしっかり果たしている。
好調の秘密は日本のストライクゾーンへ適応してきたこと>
「日本はアメリカと違って外角は取らない。
その代わり内角は広い。
最初は少し戸惑ったけど、最近は慣れてきた」
<150キロを超える真っすぐで内角をぐいぐい攻めるようになって、
投球の幅が広がった。巨人追撃へのキーマンになる>
「疲れ? それはない。どんどん連投するつもりさ」
(中スポ)
●高橋聡文
<8回に5番手で登板すると、飯原にヒットこそ許したものの、
危なげなく無失点に抑える。140キロ台後半の真っすぐで
何度も詰まらせる場面もあり、本来のパワーピッチが全開>
「きょうは腕が振れました」
(中スポ)
●森野将彦
<天敵・館山をようやく攻略。
昨年が13打数2安打、今年が前日まで7打数1安打。
歯が立たなかった相手をちょっとだけ追いつめた。
4回2死から中前打を放つと、
3点を追う6回には2死走者なしから10号ソロを右翼へ。
フルカウントからのカットボールを見事にはじき返して>
「(本塁打は)完ぺきだった。
いろんな球種があるから、これという球には絞れない。
あの時(6回)は一番速い球に合わせていました。
2安打は次につながる? そうですね」
<試合後、スコアボードを眺めながら、こうつぶやいて>
「館山とやるといつもこういう試合になりますね。
悔しい思いはありますよ。相手が嫌がるようにしないといけない」
(中スポ、サンスポ)
●トニ・ブランコ
<2点を追う4回2死一塁から
左中間フェンス直撃のタイムリー二塁打。
前日はスタメンでただ1人無安打に終わっており、
試合前から気合をみなぎらせていた>
「タイミングはよかったけどバットの先だった」
<試合前『秘密兵器』を手に入れた。
ファイテンの担当者から青色を基調とした
特製のネックレスをプレゼントされて大喜び。
さっそく身に着け、爆発を宣言していた>
「最近3試合力が出なかった。これで力が出るよ」
<これで対館山は12打数4安打。試合後は自分を責めたが、
2試合ぶりの打点をマークして本塁打、打点のリーグ二冠を快走>
「もっと打たないといけない。調子はよくないよ」
(中スポ、ニッカン)
●藤井淳志
<3回に2-0と追い込まれながらも、
館山の直球を中前打すると、5回にも同じく直球を左前打。
2試合連続マルチヒットと気を吐く。
これで館山との今季対戦成績は通算10打数4安打>
「館山さんに対して、悪いイメージはないですね。
うまく打つことができました。あした、また頑張ります」
(中スポ)
●井端弘和
<4打数1安打で打率を.332とし、
巨人の坂本を1厘上回ってリーグ1位に躍り出た。
東京ヤクルト・館山の前に苦しんだが、
8回の第4打席で外角球を右前に打ち返した。
打率トップの話題には乗ってこなかったが>
「まだまだ先は長いですよ」
<実は試合前、1厘差の両者は互いを認め合う発言をしていた。
『井端さんと比べられることが、おかしいです。
実力が違いますから』と坂本が言ったことを伝え聞き、、
「ぷっ」と吹き出すと、真顔でこう言った。
同じ1番・遊撃手。プロ12年目の自身にとって、
可能性に満ちた坂本は己の能力を引き出してくれる発奮材料>
「バッティングセンスは向こう(坂本)の方が上ですよ。
すごいセンスしてる。
球界を代表する選手です。彼のおかげで僕も頑張れる」
<最終的なタイトル争いはずっと遠い先のことでも、
ヒットは明日への光明になる。
それまで3打数無安打。最後に1本。
連続安打を7試合とし、いい流れは手元に残して>
「明日につながる。大きいと思いますよ。
出ると出ないとでは全然違いますから」
<天敵・館山攻略にもわずかな光は見える。
昨季の対館山は14打数2安打の打率.143と抑えられたが、
今季は3試合の対戦で10打数3安打の3割。ジワリと上がっている>
「館山はどのボールも一級品。しかも自信を持って投げてくる。
チャンスはそんなにない中で1本出たのは自信になる。
(館山とは)去年抑えられて、今年も3回やったので、
そろそろ攻略しないといけないと思っている。
左(打者)がよく打っているから、
あとは(自分を含めて)右が打ち出せばつながると思います」
(中スポ、スポーツ報知、共同通信社、時事通信、スポニチ名古屋、ニッカン)
●荒木雅博
<試合前まで8打数無安打だった苦手・館山の前に
この日も4打数ノーヒット。連続試合安打は12で止まった。
試合後は自ら口を開くと、悔しそうにつぶやいて>
「館山を打ってないんですよね。12の0でしょう」
<昨年も18打数4安打と封じられており、
このままやられっぱなしというわけにはいかない。
厳しい表情のままリベンジを誓って>
「何とか仕掛けないと」
(中スポ)
●西川明
<思い出の神宮で3試合連続代打で起用される。
7回2死一塁、カウント2-0からのチェンジアップに
バットをうまく合わせたが、惜しくも遊ゴロに終わる>
「2-0からにしてはうまく打てたと思います」
<試合後、笑顔はなかったが、わずかな手応えを口に。
無欲の打席を強調。3打数無安打ながら、
近いうちに結果はついてくると信じて>
「結果につながるのがいいとは思うけど、
そこまで(結果を)欲しがってはいません。
きのうときょうは打つべきボールを打っていると自分では思っています」
(中スポ)
●石嶺打撃コーチ
<今季2度目の完投を許してしまった館山にお手上げの様子>
「力のある投手だし、他でも抑えているわけだから。
うちの状態は悪くないが…」
(共同通信社)
◆吉見一起
<昨季10勝からさらなる進化を遂げている右腕。
進化を手助けしたのは、とあるナゴヤドームでの出来事。
練習の準備などをしていると、ロッカーが隣の井端が
打者心理をこう教えてくれたという>
「いいバッターは前の打席で
ヒットにしたボールを、頭の中から消しているこがあるんだ。
打ち取られた球種を、あえて待つことが多い」
<つまりヒットを放った打者が、
次の打席で同じ球を待つ可能性は小さいということ>
「なるほどと思いましたね」
<井端の一言で野球観が少し変わった気がした。
結果として、谷繁のリードが理解できるようになったという。
バッテリー間の意思疎通がスムーズであれば、
打者との対戦で有利に働くことは、容易に想像できる>
「井端さんのことばを考えながら、試合で投げていると、
谷繁さんのリードの意図と合う場面が何度もあって、
昨年はがむしゃらに投げているだけでしたけど、
配球が分かるようになってきたんです。
きっと次はこの球だろうとか。
当たるというか、合っていることが多くなってきました」
<この日は神宮球場のブルペンで
投球練習を行い、次回の登板に備えた。
その金言で一回り大きくなった右腕が逆転優勝への原動力になる>
「井端さんは登板中も、声をかけてくださったりもして。
本当に勉強になりましたし、ありがたいですね」
(中スポ、<ドラ番記者>)
●落合監督
<いずれも先発が崩れての2連敗。
追いすがる報道陣に対して、これだけ言い残して歩みを速める>
「2日間一緒だ。他に何かあるか? ないだろ。
オレに聞いて何がある? オレが投げてるわけじゃないんだから」
(中スポ、サンスポ、毎日jp、スポニチ名古屋、デイリー)
若竜トピックス(9日)
◆ウエスタン・リーグ公式戦
中日-広島 15回戦
(9日・ナゴヤ球場)
C 002 100 000 = 3
D 121 100 01× = 6
[勝] 山本昌(11試合5勝3敗)
[S] 金剛(21試合1敗9S)
[D本] なし
[Dバッテリー] 山本昌、齊藤、平井、金剛 - 清水将海、前田、小田
(公式サイト・戦評)
○堂上直倫
<ウエスタン・広島戦で、本塁打が出ていれば
サイクル安打となる4打数4安打1打点の大当たり。
8回の第4打席、上野の投じた3球目の134キロのスライダーを
完ぺきにとらえた打球が、左前安打となった瞬間。
スタンドからは一斉に大きなため息が漏れた。
生涯初のサイクル安打とはならなかったが、
それでも今季初の4安打固め打ちで、打撃復調を猛アピール。
7月に入り、初本塁打を含む8打数7安打3打点、
打率.875と一気に調子を上げてきた>
「(本塁打を)打てばサイクルは知ってたけど、
狙って打撃フォームを崩すのが嫌だったので、
自然体で打席に入りました。
今はしっかりと打席で集中できていることが、
いい結果につながっていると思います」
<目の前にぶら下がった記録よりも、
先の長い今後を見据える冷静さが芽生えた。
7日、プロ初打席初本塁打を記録した同期の福田の存在が
冷静さに加え、負けん気も呼び覚ましてくれた。
自身がドラフト1位で、福田は同3位と、
ともに入団当時から大きな期待をかけられていたが>
「もう一度、一から頑張ろうという気になりました。
だから、今は一日一日が勝負。大事な日だと思ってやっています。
きょう打ったから、明日打てるとは限らない。
一打席に自分の全力を出し切れるようにしていきたい」
<その闘争心に火が付いた。気合を込めて>
「まだ今季は一度も上(1軍)に上がれていないので、
頑張りたいと思います」
(中スポ)
○齊藤信介
<左ひざ故障からの復調を目指しているが、
復帰後3戦目の登板で、2イニングを投げ1安打1四球の無失点。
投げるごとに状態が上がっていく手応えに、笑顔を浮かべて>
「今日はいい感じだった。
状態はだんだん良くなってきています。
これからも一人一人きっちり抑えることを考えて、
それを積み重ねていきたい」
(中スポ)
○山本昌
<先発で5イニングを投げ、5安打3失点も内容はまずまず>
『めちゃくちゃ暑かったです。
5回で降りたのは前2日間雨天中止が続いて、
他にも投げなきゃいけない投手がいたから。
でもこの暑さには参ります。
ただ、点は取られたものの状態は悪くないです。
1軍の先発陣も頑張っているので
なかなか登板チャンスはないと思いますが、
とにかくいつでも上にきけるようしっかり調整し続けます。』
(「山本昌公式ホームページ」より引用)
健太投手、残念なピッチングでしたね。
何をしたいのか分からない内容でした。
大胆に攻めるのか、繊細に徹するのか
どちらかに決めて集中して投げないと
良い結果は得られません。中途半端な
感じがして、観ていて悔しかったですよ。
それにしても、あの投手には勝てませんね。
今月末の3連戦でも、間違いなく
ぶつけてくるでしょうから、しっかりと
対策を立てないと、また同じことの
繰り返しになってしまうと思いますよ。
投稿: ドライチ | 2009年7月10日 (金) 10時21分
毎度の負けパターンでしたね
打撃陣はドラ戦好調
館山投手に対しては2、3点は取るので
投手陣が0に抑えれば勝てるのですが
ツバメ
とくに両外国人・・・・・。
対策は立てているとは思いますが上手く行ってませんね。
月末までに対応してほしいです。
ただ大型連敗はダメなので今日からの
カープ戦は勝ち越したいですね
投稿: dai | 2009年7月10日 (金) 12時20分
コメントありがとうございます!
長峰投手、岩﨑達郎選手、中村一生選手
小林正人投手、谷選手、野本選手 となりました。
今夜の先発バッテリーは、チェン投手-小山捕手。
また入れ替えがあり、
UP
DOWN
若竜誕生日コンビ、残念ながら降格です
>ドライチさん
観戦おつかれさまでした。
朝倉投手、確かに「何をしたいのか分からない内容」でしたね。
何となく中途半端なピッチング
せめて抑えるんだという気持ちが出てほしかったです。
まあ次回までにしっかり立て直してほしいです。
対館山投手ですが、今季の相性というのもありますし
…といってもここ数年そうなのですが、
左打者を並べるとか、突拍子もない
荒技でもしないとダメかもしれません
>daiさん
別名「ギネス打線
こちらに協力してくれたのは、不調の青木選手ぐらい。
デントナ選手&ガイエル選手は、
ここぞとばかり打ってきますから、ほんと厄介。
月末は日曜の対戦もありますし、
タンス君に抑えてもらい、ヒントを掴んでほしいですよ。
ここで連敗するとズルズルいきそう。
まずは初戦とって、流れを変えてほしいです
投稿: Toshikichi | 2009年7月10日 (金) 18時07分