川井プロ初完投初完封で9連勝、竜3タテ貯金10!
日曜日のデーゲームとなった広島との第3戦は、
サンデー・川井雄太が、立ち上がりから
毎回のように安打を許しながらも、無失点にしのぐ粘りの投球。
打線は4回、和田の適時三塁打などで3点を先制すると、
5回にもブランコの激走適時打で、主導権を一気にゲット。
援護をもらった川井は、7回無死満塁のピンチを切り抜けると、
その後も投げ抜き、自身初の完封勝利!
さらに球団新記録となる開幕9連勝も同時に達成。
快勝で広島を3タテしたドラゴンズ、貯金が今季最多の10に達しました。
◇セントラル・リーグ公式戦 中日-広島 12回戦 (12日・ナゴヤドーム | 中日9勝3敗) | ||||||||||
35587人 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R |
広 島 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
中 日 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | × | 4 |
[勝] 川井(12試合9勝) [D本] なし | ||||||||||
[Dバッテリー] 川井 - 谷繁 |
◇対広島12回戦・スタメン
1 (遊)井端 (4打数2安打)
2 (二)荒木 (4打数1安打)
3 (三)森野 (3打数1安打)
4 (一)ブランコ (3打数1安打1打点)
5 (左)和田 (4打数2安打2打点)
6 (中)藤井 (4打数1安打1打点)
7 (右)中村一生 (3打数1安打)
8 (捕)谷繁 (2打数無安打)
9 (投)川井 (3打数無安打)
【イニング経過】
<1回・広島> P・川井(中6日)
梵高いバウンド三ゴロ、
東出中スライダー左飛球和田背走ギリギリキャッチ、
フィリップス中カーブ拾って左前打、栗原内高め直球投ゴロ
<1回ウラ・中日> P・小松剛
井端中前打、荒木中直球二ゴロ4-6-3併殺、
森野外沈むフォーク空三振
<2回・広島> P・川井
マクレーン四球、廣瀬高いバウンド遊ゴロ進塁打、
赤松中直球詰まり二飛、
2死二塁から、倉初球外直球右前打、
二走廣瀬本塁突入・右翼中村一生ノーバウンド返球・
多少逸れるも余裕タッチアウト
<2回ウラ・中日> P・小松
ブランコ四球、和田初球中直球左中間大きなフライ・
一走ブランコボーンヘッド捕球時三塁手前戻れず併殺
<3回・広島> P・川井
小松ボテ一ゴロ、梵三ゴロ、
東出遊深いゴロ内野安打、フィリップス内直球差し込まれ左飛
<3回ウラ・中日> P・小松
中村一生(今季初打席)初球中高めスライダー右前落とすヒット、
谷繁バントファウル→ヒッティング切り替え遊飛、
川井バント打ち上げ捕飛、井端中飛
<4回ウラ・中日> P・小松
荒木引っ張り左前打、森野4球目荒木二盗、森野四球、
無死一、二塁から、ブランコ内直球打ち損じ右飛、
1死一、二塁から、和田外低めボール気味スライダー・
ライナー右中間持っていく2点適時三塁打(D 2-0 C)
1死三塁から、藤井外高めスライダー左翼線落ちる適時打(D 3-0 C)
中村一生外一杯見三振、谷繁敬遠、
2死一、二塁から、川井内フォーク空三振
<5回・広島> P・川井
倉中カーブ当たり損ね三ゴロ、代打小窪内直球詰まり三ゴロ、
梵中直球詰まり遊ゴロ
<5回ウラ・中日> P・青木高広
井端外直球左中間突破三塁打、荒木初球カット打ち上げ捕飛、
森野内カーブ拾うも浅い中飛、
2死三塁から、ブランコ中スライダー三塁線深いゴロ・
一塁へ激走・適時内野安打(D 4-0 C)
<6回・広島> P・川井
東出三遊間抜くヒット、フィリップス外一杯直球見三振、
栗原外チェンジアップ遊ゴロ6-4-3併殺
<7回・広島> P・川井
マクレーン四球、廣瀬内直球左前打、
赤松外高め直球中前打、
無死満塁から、倉内高め直球注文通り投ゴロ1-2-3併殺、
2死二、三塁から、代打嶋外ボール球カーブ・
タイミング合わず空三振・最大のヤマ場無失点でしのぐ
<8回・広島> P・川井
梵内直球中前打、東出外カーブ二ゴロ4-6二封、
フィリップス初球直球打ち上げ右飛、栗原中高め直球三ゴロ
<9回・広島> P・川井
マクレーン内直球打ち上げ中飛、廣瀬外カーブ打ち上げ右飛、
赤松中高め直球弱い二直、試合終了・川井ガッツポーズ。
(川井プロ初完投初完封勝利)
【ゲームレビュー】
川井が5年目で初完投を完封で飾った
チーム新記録の開幕9連勝。
8安打を許したが、緩急を交えて打たせて取る投球に徹した。
打線は4回に集中打。1死一、二塁から
和田の2点三塁打などで、一気に3点を奪った。
3連勝で勝ち越しが10となり、昨年5月以来の二けた。
東京ヤクルトとゲーム差なしで並んだ。対広島戦8連勝。
(公式サイト、中日新聞、共同通信社、ニッカン式スコア)
2連勝で迎えたナゴヤドームでのカープとの第3戦。
初戦、2戦目と、ともに接戦をうまく制してきましたが、
この日は中盤に先制すると、そのまま逃げ切っての完勝。
眼下の敵に対して、2カード連続3タテで8連勝。
まさかここまで一方的に勝てるとは思いませんでしたね。
その勝利の立役者となったのは、サンデー川井。
球団新の開幕9連勝に向けてのマウンドとなりましたが、
立ち上がりから持ち味を発揮し、粘りの投球。
ほぼ毎回のようにヒットを1本打たれはするものの、
中盤までは連打を許さず、決してホームを踏ませない好投。
その投球に、打線が2廻り目にようやく応え、
ほぼ初モノといえる広島の新人右腕・小松から
4回、荒木のヒットと森野の四球などで1死一、二塁とすると、
こちらも「サンデー男」の和田が、外低めのスライダーを
右中間へと持っていく技ありの2点三塁打。
川井が投げると、オレが打つ。
6月月間MVPコンビの見事な連係で、ようやくの先制。
さらに間髪入れずに藤井がレフト線に落とし、
追加点を挙げられたことで、ほぼ試合のペースを握りましたね。
点をもらった川井が直後の5回を三者凡退に抑えると、
そのウラ、今度はブランコが激走しての適時内野安打。
三塁線への深いゴロでしたが、先頭の井端が三塁打を放ちながら、
荒木、森野が進められずにもたついたこともあり、
ここで点が取れなかったらと思いましたが、よく走ってくれました。
以降は、9勝目の権利を手にした川井がどこまで投げるか。
ただこの日最大のヤマ場といえたのが、7回。
ここまで威力を発揮していたナチュラルカットが多少高めに浮き、
四球と2連打で無死満塁となったときは、さすがにどうなるかと。
まあ4点をひっくり返されることはないだろうと思いつつも、
見ている方としても、多少の失点を覚悟しましたが。
それにしても、ここからの川井の投球。
まさにこの日のすべてが織り込まれたような投球。
迎えた倉を伸びのあるナチュラルカットで差し込ませての投ゴロ。
注文通りに1-2-3のホームゲッツーに仕留めると、
続く代打・嶋に対しては、もう一つの持ち味であるスローカーブ。
それが外角低めにモノの見事に決まったなと。
ボール球にもかかわらず、追いかけるようにバットが空を切った嶋。
まさにしてやったり。これで自身初となる
「完封」というものが見えてきたような気がしました。
8回もゼロに封じ、球数は自己最多に達したにも関わらず、
「志願」して上がったという9回のマウンド。
しかしもう相手側が意気消沈していた感もあり、すいすい気味。
この日2四球のマクレーンを詰まらせ中飛に取ると、
続く廣瀬はカーブで右飛に打ち取り、ツーアウト。
そして最後は赤松を直球で二塁正面のライナーに仕留め、ゲームセット。
その瞬間、7回以上に感情を出して、ガッツポーズをした背番号17。
球団新の9連勝をまさか自身初の完封勝利で飾ってしまうとは…。
見ている方としても、うれしい気持ちとともに、
この左腕の充実度をすごく感じたゲームとなりました。
球団タイ記録の開幕8連勝中。
さらにチームは広島に対して、カード8連勝中。
そしてチーム今季初となる貯金『10』。
さまざまな挑戦が入り交じり、
それなりの重圧もあったであろう登板にもかかわらず、
サンデー・川井雄太投手、やってくれましたね。
プロ初完投初完封勝利、本当におめでとうございます!
前回の巨人戦でいくつかの課題をもらった左腕でしたが、
この日は立ち上がりの制球がまずまずで、
ヒット1本こそ許したものの、
ここ数試合にしては珍しくすんなりと立ち上がると、
心配された足攻めもなかったのが、幸い。
さらに2回にはあわやタイムリーとなる右前打を
この日初スタメンの中村一生のビームが鮮やかに帳消すと、
4回には自身登板時では、打ってくれる和田の適時打などで3点を先制。
5回にもブランコの激走でもう1点と、
「野手のみなさん」からのありがたい援護の連続。
試合後はいつも以上に感謝していたようですね。
ただそれだけではやはり勝つことはできない。
中盤以降疲れもくるなか、
勝負どころで打者に凡打を重ねさせ、
危なげない投球を続けたのは、やはり本人の力たるところ。
7回の無死満塁のピンチでも、動ずることなく、
ホームゲッツー&三振で仕留められたのも、やはりそれ。
時には勝ち運というものが必要ではあるといえ、
8つ続けて勝ってきたことで、自信を付けてきたその投球。
それが活きたこその完封劇だったのではないかと思いました。これで今度は、
初の2ケタ勝利にも
王手がかかることとなった川井。
監督推薦で選出された
オールスター前に、
もう1度登板がありますが、
ぜひとも壁を壁と感じずに
すんなり突破して、
10勝投手として、夢の球宴を迎えてほしいなと。
徐々にながらメディアでも注目されつつある
「サンデー川井」ですが、
今後もこれまで同様、チームの勝利を一番に考え、
無欲で投げ込めるように、意識を高めていってほしい。
そういう中で投げ込めさえすれば、
さらに白星は重なっていくのではと思います。
多少のミスや拙攻もありながら、
相手の竜アレルギーにも助けられ、3タテ達成。
再び2位・東京ヤクルトにゲーム差なしとなりました。
こちらがしっかり勝っているからこそ、接近できたことでもありますが、
「さすが横浜」とも言える追い風というものも幾分あったのかなと。
そして移動日を挟んで、あす14日からは
ついに迎えるオールスターゲーム前の最後の9連戦。
相手は阪神-横浜-広島と下位チームばかりですが、
ここは足元をすくわれぬよう、やっていかないといけないでしょうね。
さらに大変になるであろう、投手陣のやりくり。
現状6枚いる先発ではありますが、どういう風に使っていくことになるのか。
また浅尾、岩瀬らリリーフ陣の使い方にも注目したいところ。
4位とは7ゲーム差となりましたし、下を向く必要は全くなし。
まずは一戦一戦しっかり取って、さらに上の差を縮めてほしい。
稼ぎ時とは言えるものの、慢心は禁物。
変わることなく地に足付けて、戦っていってほしいと願います。
☆ウィナーズ・ボイス(12日)
◎川井雄太
<プロ初完封で、球団新となる開幕9連勝を挙げる>
「(9連勝もそうですが、プロ初完封。どんな味ですか)
えー、最高です! はい(笑)
(9回、どんな気持ちでマウンドに上がったか)
そうですね。えー、初回と同じような気持ちで、
あのう、いきました。はい。
(簡単に勝ちを決めたが)
いいえ、(首をすぼめて)そんなことないです。
はい。ありがとうございます。
(7回無死満塁のピンチを見事に抑えた)
本当にラッキーだったと思います。はい。
(最後にものすごいガッツポーズが出た)
はい。あのう、うれしかったです。本当に、はい(笑)。
(開幕9連勝などプレッシャーがある中でのマウンド)
いやあ、あのう、別にね。記録とかそんなのは関係なく、
本当にチームが勝てば、あのう、いいと思ったんで、
まあ、自分のペースで、あのう、投げました。はい。
(9連勝、球団新記録と聞いて、いかが)
うーん。自分がとれるなんて思わなかったですね。はい。
(その9勝を振り返って)
いやあのう、途中途中ね、
あのう、野手のみなさんに助けてもらってたんで、
えー、こんな9連勝なんていうことはできなかったと思います。はい。
(昨年、初勝利のあと苦しんだが、
この1年、いろんな方々の支えがあったと思うが)
そうですね。いろんな人に支えてもらったんで、
えー、僕はこういうことしか返せないんですけど、
あのう、何とか頑張りたいと思いました。はい。
(ナゴヤドームのファンは今日は日曜日、
川井さんが投げる。そう思って見に来ているんですよ)
えー、(帽子を取りながら)本当にありがとうございます!
うれしいです。はい(笑)。
(チームの貯金も今季最多の10になった)
えー、まだまだ勝ちたいと思います。はい。
(オールスター前にまだ1試合ある。
そしてオールスターも頑張ってください)
はい。えー、頑張ります。はい。
(この後の追撃も期待しております)
はい。えー、何とか頑張りたいと思いますので、
応援よろしくお願いします!」
<8回まで無失点。志願して9回のマウンドに上がった。
走者を出さず最後の打者を二直に打ち取り、
プロ初完封の喜びを表すガッツポーズは、
遠慮がちに左手で小さかったが力はこもっていた。
振り返る言葉から、ひたむきに投げ続ける姿勢がにじみ出る>
「自分が完封できるなんて思っていなかった。
最高です。ピンチばかりで、気付いたときには8回だった。
1イニング1イニング、1球1球集中して投げていたら、
9回までいっちゃった。ふと思ったら、そこまできてた。
交代? 森(バッテリーチーフ)コーチに聞かれたけど、
こういうチャンスもめったにないんで、
行かせてくださいとお願いしました。
自分でも完封できるなんて思っていなかったし、
まさか(球団新記録を)自分がとれるなんて思わなかった。
野手の皆さんに助けてもらっているおかげです」
<ほぼ毎回走者を出したものの、
緩急を使って的を絞らせなかった。
真骨頂は7回、四球と安打で無死一、二塁のピンチを迎え、
マウンドに足を運んだ森コーチから
『点を取られるのは仕方ないから、ひとつずつアウトを』
と声を掛けられた。しかし赤松にも中前打で満塁。
内野も二塁併殺の守備位置をとり、初完封は風前の灯火に。
ここで迎えた倉には初球の変化球がボール。
2球目の直球を狙い打ちされたが、これが詰まった投ゴロ。
谷繁-ブランコとホームゲッツーが完成。
さらに代打・嶋にはカウント1-1からあざ笑うかのような
107キロのスローカーブ(見逃し)で追い込み、
ファウル後の5球目も再び110キロの外角カーブで空振り三振。
期待以上の結果で切り抜け、思わずガッツポーズが飛び出した>
「何とか切り替えて、冷静になろうという気持ちだった。
(7回は)ラッキーだったと思います」
<このカードは2週間前に敵地で当たり、
7イニング1失点で勝ったばかりだが、
自分のスタイルを変えるつもりはなかった。
終わってみれば9回の3つを含めても飛球のアウトは8つ。
三振2、走塁死1で残る16アウトを14個の内野ゴロ(2併殺)で奪った>
「相手も対策を練ってくるだろうから、こちらも研究したが、
マウンドではあまりそれにとらわれすぎないようにと。
内野ゴロを打たせたり、併殺打を打たせたりできたことが大きい」
<大ブレークの裏には徹底した自己管理がある。
登板した日でも、試合後には必ずウエートルームへ。
負荷のかからないチューブなどでインナーマッスルを鍛え、
コンディションを維持している。
つめが弱かったため、今年からネイルサロンに足を運び、
特殊なジェルでのケアを欠かさない>
「いろんな人に支えてもらってきたし、
こういうこと(勝利)でしか返せないんで」
<危機感が成長の糧となっている。
昨季までの4年でプロ通算1勝。戦力外におびえたオフもあった。
中日は04年オフのドラフトで大卒・社会人ばかりを11人指名。
たった4年の間に同期の4人がユニホームを脱いだだけに、
マウンドに立てる喜びをかみしめている>
「引退した同期もいるし、人ごととは思えない。
いろいろ考えることはありますね」。
<今年からMr.Childrenの『HABABI』を
テーマ曲にして打席に立っている。
掛かるのは「もう1回、もう1回、もう1回、もう1回、
僕はこの手を伸ばしたい~♪」というサビの部分。
この日もお気に入りのフレーズを耳に、
目の前のアウトを求めて必死に腕を振り続けた>
「別に狙ったわけではないんですけど、いい曲だなと思って。
この曲、本当に好きなんです」
<報道陣にも丁寧に応対し常に謙虚な姿勢を見せる29歳。
ローテーションの巡り合わせで、9つの勝ち星はすべて日曜日。
プロ5年目で花開いた苦労人が、中日の1週間を締めくくっている。
過去2人が記録している10連勝の球団記録にもあと1つと迫った。
順当にいけば球宴前最後の日曜日、
19日の横浜戦(横浜)で並ぶことになるが>
「まだまだ勝ちたいです。与えられた仕事をしっかりやりたい」
(中スポ、中日新聞、サンスポ、おおさか報知、
時事通信、毎日jp、スポニチ名古屋、ニッカン、デイリー)
○谷繁元信
<川井のプロ初完封をアシスト、巧みなリードで粘投を引き出す。
失点覚悟の7回無死満塁で投ゴロ併殺打。
運も味方に引き入れた川井をたたえて>
「いつもの川井よりもコントロールがよかったですね。微妙な部分の。
完封という意味では、7回はツキもありましたしね」
(中スポ)
○和田一浩
<4回1死一、二塁、右中間に先制のタイムリー三塁打を放つ。
0-1の後の2球目、見逃せばボールの低さの外角スライダーに
体勢を崩されながらも、芯でとらえて右中間へ打ち返した。
ノーブレーキで二塁をけり、楽々三塁を陥れる2点三塁打。
控えめな5番打者は胸を張らず、あえてなで下ろして>
「(打ったのは)スライダー。
(三塁へは)クッションが返ってきていないのが見えたんで。
ずっと先頭を出してきて、先制取れれば楽になる。
先制のチャンスだったので、
うまく(ボールがバットに)引っかかってくれてよかったです」
<ルーキーの小松とは初対戦。
第1打席も初球打ち(中飛)。積極打法が実を結んだ>
「スライダーもシュートもいろいろある。
(確固たる)データもないし、球種とかじゃなく
とにかくストライクゾーンをどんどん打っていこうと」
<サンデー川井の快進撃の裏に、5番の打撃がある。
日曜日はここまで15試合で、53打数21安打17打点。
本塁打も6本放ち、打率は.396と驚異的。
特に6月21日のオリックス戦以降、この日まで4週連続で
決勝打を記録して、川井に白星をプレゼントしている。
特に意識はしていない様子だが>
「それは知らなかったですけど。
どんなピッチャーが投げても打てなきゃいけない。
(川井とは)巡り合わせということですね」
<しかし、前日まで広島には11戦で打率.139。
相性の悪さを自覚しながら克服して>
「広島に成績がよくないのは知っていたし、
打たなければいけないとも思っていました」
(カメラブログ、中スポ、共同通信社、
時事通信、毎日jp、スポニチ名古屋、ニッカン)
○藤井淳志
<4回2死三塁、左翼線に適時二塁打を放つ>
「流れ? あまりそういう考え方はしていませんが、
何とかしたかったですからね。
最低限の仕事はしたいと思っていたので、よかったです」
(カメラブログ、中スポ)
○トニ・ブランコ
<5回2死三塁、三塁へ適時内野安打を放つ。
四球で出塁した2回無死一塁の場面では、
和田の中飛に判断を誤って、三塁手前まで『暴走』。
戻れずにチャンスを潰したが、
三塁へのゴロで猛然と走って内野安打にした。
一発も魅力だが、このマジメな姿勢も魅力>
「とにかく一生懸命走ったよ。セーフになってよかった」
<その話を知って、思わず『ぷっ』と吹き出したそうだ。
届いた『挑戦状』は、いままでに聞いたことがないもの。
ただ相手は超大物。埼玉西武・涌井が今年の球宴で対戦を熱望。
何と本塁打を打たれてもいいという>
「驚いたよ。対戦したことはない投手だしね。
オールスターは勝つことと楽しむことを考えているけど、
そんなことを言われるとは…。ただ、光栄なことだね」
<新聞で知ったのは監督推薦があった6日の翌日。
桂川通訳から聞かされると、こうポツリ。
交流戦で3本塁打を放った岸かと思ったようだが、
いまだ対戦のない涌井だと聞いて驚いた。
しかもWBC日本代表。驚く一方で素直に喜んだ>
「あの細いヤツ(岸)か」
<かつて球宴に出場したのは04年と昨年の2度。
いずれも2Aの球宴に出場して、昨年は本塁打も放ったという。
今度は世間の目が集まる球宴で驚弾を見せつけて、
その名を世間に轟かせたい>
「対涌井? そりゃ、本塁打を狙うよ。三振してもいいくらいに振るさ」
(カメラブログ、中スポ)
○岩瀬仁紀
<ブランコのパワーを体験したいという涌井の『挑戦状』について。
苦笑いを浮かべたが、こうも続けて>
「涌井の気持ち? 分かるような分からないような。
でもボクは嫌ですね。
いくらオールスターといっても(本塁打の)残像が残るのは嫌ですから。
ブランコという打者は本当に頼りになります。ウッズと同じですよ」
(中スポ)
○井端弘和
<3点リードの5回先頭、左中間を破る今季初の三塁打、
今季100安打目の一打が、勝利を決める4点目を呼び込んだ。
チームは3連勝も飾り、、自身も10試合連続安打の
4打数2安打で打率.334まで浮上。
それでも貪欲なリードオフマンに『満足』という言葉はない>
「(三塁打になったのは)相手の守備に助けられたというのもあると思います。
でも、もっと打てる打席はあったし、まだ満足はできません」
<77試合目での100安打には大きな意味がある。
プロ12年目で最速の到達。かつての最速が02年の81試合。
.323という自己最高打率をマークした05年は85試合目で到達していた。
このままのペースでいけば年間の安打数は187本。
自己最高安打数(05年・181本)はもちろん、
02年の福留孝介(現・カブス)が記録した
球団記録の186本を上回るペースで打ち続けている>
「そんなに調子がいいというわけではないんです。
ただ、思い切って積極的にいっているのがいいのかもしれません」
<ちなみに今月は45打数18安打のジャスト4割。
止まらないリードオフマンが勝利を呼び込み続ける>
「2本打ったからといって満足せずに、もっともっと打っていきます」
(中スポ)
○荒木雅博
<4回先頭で左前打を放つと、
続く森野の1-2からの4球目(ボール)に二盗に成功。
光る足技でこの回3点を奪うきっかけをつくり、満足そう。
連続試合安打も3試合連続と再スタートを切って>
「いいタイミングで走れました」
(中スポ)
○中村一生
<7番・右翼手で今季初スタメン。早速守りで存在感を示す。
2回2死二塁、倉の右前打を掴むと、本塁へ返球。
二塁走者のマクレーンを本塁上で憤死させた。
試合前練習の外野ノックで
笘篠コーチのノックを受け続けていたが>
「バウンドの位置が少し手前過ぎるとの指摘を受けました」
<手を広げて見せたのは50~70センチくらい。
約100メートル向こうからの送球にして、
距離にしてわずか1%以下の微調整。
そのわずかな距離を修正して、スタメンに臨んだ。
そして話していたとおりのストライク返球。
ファームでは打ちに打って1軍入りを掴んだが、
華麗な守備をブレークのきっかけにしたい>
「自分がそらさなければ、あとは谷繁さんがやってくれるんで」
<打撃では、3回に今季初安打を右前に運んだが、。
3点を奪った4回1死二塁でバットが出ず三振。
右翼手の候補は右打ち5人、左打ち3人の8人。
守備面で不安のある選手はおらず、打撃が勝敗の分岐点となるが、
そんな配点比重は承知のうえ>
「(出場するときに)守りは100%じゃないと…。
そこから、どれだけ打てるかっていうことだと思っています。
下も含めて、入れ替えは激しいですから。すごい厳しいと思っています」
(中スポ)
○石嶺打撃コーチ
<この日の中村一生が8人目の挑戦者。
日替わりで起用している先発右翼手について>
「こちらは右翼手ということもあるし、トータルで見ているけど、
それぞれが守備、走塁も十分にこなせる力はもっているからね。
その上で打つ方で結果を残せば、次もあるということ」
<井端から藤井まで好調な野手が並んでいる。
7番への期待値は低いが>
「持ち味をいかして、思い切ってやってほしい」
(中スポ)
○中川裕貴
<練習時間の切り替わりに広島・梵に近づいて丁寧にあいさつ。
前日の3回に本塁上にドンピシャの返球。
しかしかえってそれが災いして、本塁に突入した
梵の頭にボールを当ててしまっていた。
ライバルチームの主力にも、体を気遣うその姿。
右肩故障に悩まされ続けた長年の苦労は垣間見えて>
「昨日、送球を頭に当てていたんで」
(中スポ)
○立浪和義
<投手が1人で投げきってしまっては開店休業。
この日はベンチで激励。グラウンドに出ることなく終わった。
週明けは球宴前の9連戦。勝利をもたらす一打を放ちたい>
「きょうは閉店やね。来週、また打てるように頑張ります」
(中スポ)
○樋口サブマネジャー
<川井のヒーローインタビューを聞こうと
グラウンドに出ると、ベンチ内のサブマネジャーが
ちょうどスコアブックを閉じるところを見かけた。
よくよく見ると、縦開きで新聞記者の使うタイプ。
笑って説明してくれたが、歴代サブマネジャーから受け継いだ
過去のスコアブックも10冊以上残っているんだとか。
試合中も勝利に向けて大切な役割を担っている>
「スコアラーさんがチャートを作るためにつけているのとは別ですよ。
試合中に(監督・コーチ陣が)前の打席を振り返ったり、
ピッチャーの球数を確認するためですよ」
(中スポ<ドラ番記者>)
○朝倉健太選手会副会長
<愛知県養鰻業者協会がこの日、
愛知産うなぎ(かば焼き真空パック詰)100匹分を差し入れ。
今年が4年目で、試合前に贈呈されると、気合を入れて>
「うなぎは好きです。ボクもしっかり投げていきたい」
(中スポ)
○落合監督
<同一カード3連勝で今季最多の貯金10。
序盤は拙攻?>
「変なゲーム。こんなにもたついたらいかんな。
(打撃か、と聞かれて)いろいろ」
<プロ初完封の川井について。
独特の言い回しこそしたものの、賛辞を惜しまず>
「まあ本人に聞いてくれ。きょうは監督はどうでもいいよ。
プロ初完封したんだから、選手をドーンと前に出してやって」
(中スポ、中日新聞、サンスポ、おおさか報知、毎日jp、時事通信、ニッカン)
記録備忘録。(12日)
◇川井が開幕から負けなしの9連勝。
開幕からの最多連勝記録には、81年・間柴茂有(日本ハム)、
05年・斉藤和巳(福岡ソフトバンク)の15連勝があるが、
中日では昨年の吉見まで5人がマークした8連勝を上回り、
開幕からの最多連勝記録となった。
次回の登板では、55年6~9月・石川克彦、
89年7~9月・西本聖が作ったシーズン10連勝の球団記録に挑戦する。
(おおさか報知)
若竜トピックス(12日)
◆ウエスタン・リーグ公式戦
オリックス-中日 18回戦
(12日・あじさいスタジアム北神戸)
D 010 201 000 = 4
Bs 010 000 104x = 6
[敗] 金剛(23試合2敗10S)
[D本] 平田3号、4号2ラン
[Dバッテリー] 山井、小林正人、金剛 - 小田
(公式サイト・戦評)
●平田良介
<5日に出場選手登録を抹消されたが、1軍再昇格へ強烈アピール。
ウエスタン・オリックス戦(北神戸)に出場。
2回1死から小林賢司の外角直球を右翼席へ先制弾を放り込むと、
さらに同点で迎えた4回2死二塁では、
内角スライダーをまたも右翼席へ勝ち越し弾。
2打席連続本塁打などで、3安打3打点の結果に>
「課題としているストレートをしっかりたたくことができた」
(中スポ)
●山井大介
<1日に出場選手登録を抹消された後、2試合目の先発。
7イニングを投げ、6安打4四球2失点(自責点1)に抑えた。
5日の阪神戦では9イニング完投で1失点。2試合連続の好結果に>
「(調子が)悪いなりに結果は残せたと思う」
(中スポ)
川井投手、やりましたね! ゲームセットの瞬間の
渾身のガッツポーズと、お立ち台での弾む声が
すごく印象的でした。自ら続投を志願しての快挙。
本当に素晴らしいなと思いましたよ。もしかしたら
09年はこのまま無敗で…という期待感もあります。
もちろん、和田選手の快打&激走にもシビレました。
昨日のテレビ中継は、和田選手が映る時間が長く、
個人的にはとても嬉しかったですよ♪
投稿: ドライチ | 2009年7月13日 (月) 11時49分
ホント下を向く必要がなくなりましたね。

憲伸ばりの川井のガッツポーズにうれしさが
凝縮されていました
サンデー川井&和田さんで爽やかな
月曜日が迎えられます
9連戦のカギは中田になるかも知れません。
いままで苦しんでいた分を取り戻して
裏ローテで連勝のきっかけを作って
もらいましょう!
投稿: ギンタロウ。 | 2009年7月13日 (月) 12時32分
>>これから頑張ってほしい

前半はピンチの連続だったので・・・・(^^ゞ
ただ、このコメ残した時は、完封するとは
思っていなかったです
とにかく嬉しいです。

球団記録に名前を残す選手になっちゃいました
昨年まではタンちゃんユニを着ていると
「うしろゆびさされ組」(←奇面組ですwww)でしたが(爆
今年は大手を振って歩いてます
ハマスタで二桁勝利の瞬間に居合わせたいです
投稿: dai | 2009年7月13日 (月) 20時05分
みなさんコメントありがとうございます!
でのゲームが続きますが、
に負けずに頑張ってほしいところです。
きょうからは前半戦ラストとなる9連戦。
序盤は屋外
蒸し暑さ
>ドライチさん
普段あまり感情をあらわにしない川井投手ですが、
さすがにうれしい表情
ファームでのプロ初完投のときも
かなり喜んでいた記憶がありますが、
先発投手としても勲章ですし、ほんと達成できてよかったです。
和田選手、相変わらず難しいボールをうまく叩くなと。
三塁まで突っ走ってくれたおかげで3点目に繋がった。
前日のビームと合わせ、サンデー和田の頑張り、グッドです
>ギンタロウ。さん
さすが7ゲームも開いてしまうと、向く必要なしですね。
やはり直接で叩けるとその差は明瞭。
できれば東京ヤクルト
8月の神宮は2度サンデーがあるので、そこに期待。
中田投手、おそらく初戦の先発でしょう。
かつての虎キラー、ぜひとも連続好投で安心させてほしいです
>daiさん
ピンチの連続の「これから」だったんですね。
初回をすんなり切り抜けた川井投手だっただけに、
いつ「これから」的な場面がくるのかヒヤヒヤでした
この日の中継を見ていたら

スタンドに「川井」ボードの多いこと、多いこと
タンスの肥やしといっていたのが、ほんと信じられません。
ただまだシーズン半分、今後も稼いでもらいたい。
次週のハマスタ、ぜひとも2ケタ達成してほしいですね
投稿: Toshikichi | 2009年7月14日 (火) 09時06分