吉見修正尻上がり9勝目、竜逆転でコイに7連勝!
主砲の劇的なサヨナラ弾で連敗を止めたドラゴンズ。
再び上位追撃へと向かうべく臨んだ広島との第2戦。
先発・吉見が3回に1点を先制されたものの、
5回、前夜の立役者・ブランコが右方向へ同点弾をたたき込むと、
続く6回に井端、荒木、森野の3連打で一気に勝ち越し。
その1点を尻上がりの吉見、そして浅尾-岩瀬とつないで逃げ切り。
対広島戦連勝を7に伸ばすとともに、吉見は9勝目となりました。
◇セントラル・リーグ公式戦 中日-広島 11回戦 (11日・ナゴヤドーム | 中日8勝3敗) | ||||||||||
37265人 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R |
広 島 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
中 日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | × | 2 |
[勝] 吉見(15試合9勝3敗) [S] 岩瀬(34試合1勝2敗24S) [D本] ブランコ25号 | ||||||||||
[Dバッテリー] 吉見、浅尾、岩瀬 - 谷繁 |
◇対広島11回戦・スタメン
1 (遊)井端 (4打数1安打)
2 (二)荒木 (4打数2安打)
3 (三)森野 (4打数1安打1打点)
4 (一)ブランコ (4打数1安打1打点)
5 (左)和田 (2打数1安打)
6 (中)藤井 (3打数無安打)
7 (右)中川 (2打数無安打)
8 (捕)谷繁 (4打数1安打)
9 (投)吉見 (2打数無安打)
【イニング経過】
<1回・広島> P・吉見(中6日)
梵外フォーク引っ張り左前打、東出投犠打、
フィリップス遊直・走者進めず、栗原初球外高め直球中飛
<2回・広島> P・吉見
マクレーン外高め直球左飛、嶋外高め直球右飛、
赤松初球三塁セーフティバント安打、
石原内高め直球空三振
<2回ウラ・中日> P・前田健太
ブランコ外高めチェンジアップ捕邪飛、
和田外スライダー左飛、藤井カーブ二ゴロ
<3回・広島> P・吉見
前田健太二飛、
梵三塁線高いバウンドゴロ・
森野送球ショートバウンドブランコ捕れず(森野エラー)
東出二ゴロ・ランエンドヒット梵二進、
フィリップス外フォーク力んで四球、
2死一、二塁から、栗原中低め直球右前落ちるヒット・
二走梵本塁突入・右翼中川バックホームも
送球が梵の側頭部に当たり生還(D 0-1 C)
2死二、三塁から、マクレーン内バット折り三ゴロ
<4回・広島> P・吉見
嶋外高め直球中前抜ける安打、赤松中飛、
石原三ゴロ・嶋二進、前田健太外フォーク空三振
<4回ウラ・中日> P・前田健太
井端二ゴロ東出好捕、
荒木内直球右方向・右前落とすヒット、
森野外低め直球投ゴロ1-6-3併殺
<5回・広島> P・吉見
梵内直球二飛、東出内低めスライダー空三振、
フィリップス内低め直球右飛・この日初の三者凡退
<5回ウラ・中日> P・前田健太
ブランコ初球外高め直球・右方向ライナー・
ポール際ラバー直撃本塁打(D 1-1 C)
和田外低め直球右前打、藤井バント投前二塁送球失敗、
中川中低め直球遊ゴロ6-4二封、谷繁四球、
2死一、二塁から、吉見外スライダー空三振
<6回ウラ・中日> P・前田健太
井端内高め直球引っ張り左翼線二塁打、
荒木外直球完ぺき右方向ライト前、
無死一、三塁から、森野外低めシュート左前適時打(D 2-1 C)
一走荒木一気に三進・森野も二進、
無死二、三塁から、ブランコ初球カーブタイミング外され三ゴロ、
和田敬遠、
1死満塁から、藤井外チェンジアップ浅すぎる左飛、
2死満塁から、代打立浪中カーブ引っ張るも一ゴロ
<7回・広島> P・吉見
赤松外フォーク空三振、石原外直球二ゴロ、
前田健太外146キロ直球見三振・尻上がり
<7回ウラ・中日> P・前田健太
谷繁外カーブ拾って中前打、
代打岩﨑達郎(今季初打席)バント投前二塁送球失敗、
井端5球目空三振、一走岩﨑達郎盗塁失敗三振ゲッツー
<8回・広島> P・浅尾
梵三遊間突破ヒット、東出投犠打、
フィリップス外フォーク空三振、
2死二塁から、栗原初球中フォーク左前打、
二走梵本塁突入・和田ストライク送球・
タイミングセーフも谷繁好ブロック・
本塁足入れさせずにタッチアウト鉄壁!
<9回・広島> P・岩瀬
マクレーン外から入るスライダー見三振、
代打緒方孝市内スライダー打ち上げ左飛、
赤松初球直球中前打、
石原内スライダーバットへし折り三飛、試合終了。
【ゲームレビュー】
逆転勝ちで広島戦7連勝
5回、ブランコが同点ソロ。
6回には無死一、三塁から森野が左へ勝ち越し打。
これが決勝点になった。
吉見は3回、ミスが絡んで先制点を許したが、
4回以降は危なげない投球。
7イニングを4安打に抑え9勝目を挙げた。
(公式サイト、中日新聞、共同通信社、ニッカン式スコア)
吉見-前田健太の先発で始まったゲームは、
前夜同様に、最小点差による投手戦の展開。
先に点を奪われたのは、吉見の方。
立ち上がりから今イチ制球定まらず、
走者を背負う場面が多いながらも、
持ち前の粘りの投球で凌いではいたものの、
3回、失策による走者を進められ、1死一、二塁から、
4番・栗原に甘く入ったストレートを
あっさり右方向へ持って行かれてのタイムリー。
いとも簡単に先制されてしまいましたが、
序盤の吉見、実は「おかしいな?」と思いながらの投球だったようですね。
まあ走者を出しても粘るのが、
吉見本来の味と認識しているだけに、
それほどの不調とは感じませんでしたが、
「体が三塁方向に流れていた」ことで制球が乱れていたとのこと。
それでも崩れることなく、しかも試合中にきっちり修正してきたのは、
好調の右腕たるゆえんかもしれませんね。
イニング間のキャッチボールを利用して、フォームをチェック。
さらに意識を変えることで、徐々に本来の投球へ。
5回にこの試合初めて三者凡退に抑えられたことで、
このゲームの流れも多少変わったように感じましたが、
吉見自身もそういう手応えがあったのでは。
そして勝ち越してもらった以降は、まさに尻上がり。
狂っていた直球も6回、マクレーンに対する外一杯、
また7回最後の前田健太に関しても、きっちりコントロール。
結局この日は代打の兼ね合いもあって、
7イニング、102球、4安打1失点で降板。
ただ自分的には、少なくとも8回まで行くだろうと
思っていましたし、できれば投げさせてほしかったなと。
それでも得意の広島相手にしっかりと仕事を果たし、
ハーラートップタイの9勝目。
2年連続の2ケタに王手がかかりましたし、
ぜひとも球宴前、最後の登板となるであろう
次回で、すんなりと突破してほしいですね。
再び防御率1位に立った安定感を、今後も披露し、
さらにチームの柱となっていってほしいと思います。
一方、打線は、前田健太の前に苦しみましたが、
5回先頭、ブランコが右方向へのパワー弾で同点に追いつくと、
6回、アライバの連打で一、三塁から
森野の左への意地のタイムリーで鮮やかに勝ち越し。
この日は3回に先制のきっかけとなる悪送球、
4回、チーム初安打の荒木が出て、ヨシと思った矢先に
投ゴロ併殺ですぐさまチャンスを潰すなど、
チームの足を引っ張ってばかりの森野ですが、
食らいついての一打で、汚名返上となりましたね。
そしてそのチャンスをメークしたアライバの連打。
連敗した神宮ではこの連係が完全に遮断されていただけに、
やはりこのコンビが繋がると自然と得点に近づく。
試合を決めたのは森野とはいえ、改めてそう感じた場面でした。
ただ勝ったとはいえ、打線に関してはやや不満も。
1、2、3と上位が繋がり、一気に勝ち越しに成功しながら、
それ以降は繋がらず、1点で終わってしまったのが、残念でしたね。
せっかくイケイケのムードを醸し出しながらも、
ブランコは力んでしまい、三塁ゴロ。
藤井は打ち損じて、犠牲フライも上げられず。
さらに期待のプロ初スタメンの中川には代打が出されるありさま。
その切り札も決められずにチャンスを活かせず…。
思わず「1点のみかよ!」と吠えてしまったぐらい。
結果的には、守りきっての勝利となりましたが、
チャンスをモノにしていれば、前田健太は攻略できた。
失敗が目立ったバントも含め、よりしっかりした攻撃が
遂行できるよう、直していってほしいと願います。そんなことこそありましたが、
守りはよかったですね。
特に自分的に一番しびれたのは、
8回の谷繁。
2死二塁から、栗原の打球はレフト前へ。
ベンビームがあるにも関わらず、
相変わらず腕を回す三塁ベースコーチャー。
きっとアウトだぞ、アウトだぞと思っていましたが、
今回に関してはややセーフっぽいタイミング。
ただこの際の谷繁の場所取りがとても素晴らしかったですね。
梵の足がまったくベースに入らないよう、
体を置いたうえでの完ぺきなブロック。
まさにこれこそ「経験」がモノをいう業。
甘いフォークを叩かれた浅尾はもちろん、
チーム全体がまさに感謝の気持ちで一杯となった好プレー。
思わず「スゲぇ!」と唸ってしまいました。
神宮の連敗も払拭し、再び今季最多タイの貯金『9』に。
敗れた東京ヤクルトとは、再び1ゲーム差に迫りました。
カープ戦も7連勝となりましたし、もう1試合しっかり取って、
さらに立場を優位にしておきたいところですね。
打線がやや下降気味にも感じますが、
少ないチャンスを活かし、得点を奪い、
本来の「守り勝つ野球」で、逃げ切ってほしいところ。
先発予想は、もちろんサンデー川井。
球団新記録となる開幕9連勝への挑戦ですが、
立ち上がりとカープの足攻めに気をつけてほしいなと。
そろそろ疲れも気になる夏場ですが、ぜひとも好投。
選出された球宴に堂々出られるよう、頑張ってほしいです!
☆ウィナーズ・ボイス(11日)
◎吉見一起
<7イニング4安打1失点(自責0)で、
ハーラートップタイの9勝目を挙げる>
「(この満員のなか、今日の投球を振り返って)
はいっ。えー、序盤あんまり良くなかったんですけれども、
何とか自分らしく修正できて、
えー、粘り強く投げられたかなと思います。
(まさに尻上がりの投球。どこをどういう風に修正したのか)
えー、そうですね。
あのう、意識の、はい、違いというか、
使い方を少し変えたぐらい、です。
(どの辺をどう変えたのか)
いやまあ、あのう、キャッチャー方向に
しっかり向かっていくってことだけを意識して投げました。
(結果、5、6、7回はパーフェクト。良い締めくくりになった)
はいっ。えー…… 点を取ってくれた後だったので、
3人で切れてよかったと思います。
(2-1という最小得点差、その後を浅尾、岩瀬としっかり守った)
はい、あのう、もういつもあのう、抑えてくれてるので、
今日も抑えてくれて、本当にお礼をいいたいと思います。
(1点取られたが自責0。防御率が1.59となり、
同僚のチェンを抜いて、再びトップに立った)
はいっ、ありがとうございます。
あのう、僕一人ではこういう結果ができないと思いますし、
野手のみなさんが守ってくれて、打ってくれて、
えー、僕以外のピッチャーが助けてくれての結果だと思います。
(打つ方もブランコ、森野と、今非常に頼りになる)
はい、あのう、我慢をしていれば、
いつか点を取ってくれると思うので、
次も粘り強く投げたいと思います。
(これで広島戦7連勝、明日以降の戦いに向けて)
はい。いつも温かい応援ありがとうございます。
えー、一戦一戦必死に頑張っていきたいと思います。
応援よろしくお願いします!」
<先発談話>
「序盤あまり良くなかったのですが、
結果を出そうと気持ちは強くもっていました。
うまく粘れて修正できたかなと思います」
<立ち上がりは、本来の投球とはかけ離れたものだった。
1回から得点圏に走者を背負い、3回2死一、二塁では、
真ん中に甘く入った直球を栗原に痛打され、
あっさり先制点を与えてしまった。
グラブをはめた左手を真っすぐ前に伸ばして投げる右腕には、
左手はかじ取りの役割を果たすが、
この日は左手が正面を向いておらず、ボールが甘くなっていた>
「序盤は修正できず、おかしいなと思って投げていた。
悪い癖が出た。体が三塁方向に流れていた。
左手が三塁側に向いて、クロスするように投げていたので、
(腕が)横振りになって引っかかったり、
外への真っすぐがシュートしたりでした」
<それでも、試合中に修正できるのがこの右腕の強み。
好転のきっかけは谷繁と森バッテリーチーフコーチの言葉。
味方の攻撃中のキャッチボールで修正を重ね、見事に成功した>
「キャッチボールから直そうと言われて。
最初はなかなか直せなかったけど、
試合中のキャッチボールで何とか修正できた。
真っすぐ捕手の方向に放っていくことを意識したら、
右打者のアウトローに直球が投げられるようになった。
5回くらいから良くなってきたんです」
<調子さえ整えれば、あとは独壇場。
対広島戦で過去無敗のデータを存分に見せつける。
最速148キロのストレートやスライダー、フォークなどで
5回以降はパーフェクト投球。
7回2死、投手の前田健太にも全力で立ち向かい、
カウント2-1から146キロの外角直球で見逃し三振。
広島戦はこれで通算5連勝となった>
「僕の中ではここが最後かなという気持ちでいきました」
<これで防御率を1.59とし、
同僚のチェンを抜いて再びリーグトップに立った。
1つ年下のチェンとは、今年の沖縄キャンプで同部屋。
プライベートでも一緒に買い物にでかけるなど、仲のいい弟分>
「チェンはライバルというより僕から見れば弟みたいなやつで、
お互いに切磋琢磨して、高め合っていきたいと思ってました。
今後も切磋琢磨していければいいですね」
<96奪三振、3完封勝利もリーグ1位で、堂々の投手四冠だが>
「周りの人たちの助けがあってこその数字。
まだ中盤なんで、あまり成績は気にしてません。
ひとりで残せた結果でもないですし。
これからも一戦一戦、必死にやるだけです」
(カメラブログ、中スポ、サンスポ、スポーツ報知、時事通信、
朝日新聞、毎日jp、スポニチ名古屋、ニッカン、デイリー)
○森バッテリーチーフコーチ
<吉見、チェンが防御率トップを争っていることについて>
「2人がああやって争い続けてくれればいい」
(ニッカン)
○森野将彦
<6回無死一、三塁で、決勝の左前打を放つ。
見逃せばボールの低めシュートをはじき返し、
三塁走者が生還。気合の一打で帳消しに>
「(打ったのは)シュート。
その前の打席でやられていたので、何とか食らいついて行きました。
あれでかえさないと、負けると思ったんで。
前の打席でゲッツー打った球。あそこに来るだろうと思っていました」
<バットでは勝利の立役者なのだが、
3回の守備では失点につながった失策(悪送球)を犯し、
4回1死一塁では併殺打に倒れたことを気にして、
試合後のお立ち台は『辞退』>
「エラーもしたし、それで点にもつながっているし…」
(カメラブログ、中スポ、共同通信社、時事通信)
○トニ・ブランコ
<5回、2戦連発となる25号同点ソロを放つ。
先頭打者として、前田健太の初球の143キロ直球を
右翼スタンドにライナーで運んだ。
あっという間にスタンドに届く滞空時間の短い一発。
今季放った25本塁打のうち、右へ打ったのは2本目となった。
外角へのコースと球の速さに対応した大振りではないスイング。
とっさにバットが出たような形になり、持ち味のパワーが重なった。
前田健太からは5月7日の天井スピーカー直撃の特大弾を含め、
これで3発目。キラーぶりを発揮している>
「いい感じで打てた。
右方向? 狙っていたわけではないけれど、
外角のボールだったのでライナーを打とうとしたら、うまく入ってくれたんだ。
前田? 三振することもあるし、いつも打てるわけじゃないよ。
きょう打てたのは神様のおかげさ」
<これが7本目の『初球弾』。打率では.488、打点では15。
第一ストライクに拡大しても、打率.511、14本塁打、34打点。
典型的な積極打法で日本の投手を打ち砕いてきた。
圧巻の初球打ちは四球を生まない側面も持つが>
「それはボクのスタイルでもあるからね。
特に日本では、これまでボクがやってきた
ストライクゾーンとは違うこともあると思う。
だから追い込まれると不利になってしまうかもしれない」
(カメラブログ、中スポ、サンスポ、朝日新聞、スポニチ名古屋、ニッカン)
○永田打撃投手
<ナゴヤドームでの試合前の打撃練習。
2カ所の打撃ケージを使って5分ずつ、
左右の打撃投手の球を打つブランコについて>
「1カ所目ではミートを心がけた打撃をし、
2カ所目では気持ちよく振っているように感じる。
自分で意識して練習しているように思う」
(中スポ)
○谷繁元信
<8回2死二塁、和田の好返球を受け、
タイミング的には微妙だったが本塁へ突入する梵を
左足でブロックする間に、捕球してタッチ。
自ら認めた絶妙のブロックで1点を死守>
「うまいことできましたね」
<そのブロックを可能にさせたのが和田の送球だと証言。
決して強肩とは言えない和田の球をこう表現。
送球にばかり気を取られることなく、
走者と送球、両方にバランスよく意識をおける。
だから走者への対応もしやすくなるという>
「べんちゃん(和田)はいつも素直というか、
上品な球を投げてくれる。だから、あの場面でも
(走者と送球を)両方、見ることができた」
(中スポ、ニッカン)
○和田一浩
<8回2死二塁、栗原の左前打で二塁走者・梵が本塁突入。
捕球するとテークバックの小さなフォームから
ワンバウンドのストライク返球で補殺。
絶妙のブロックをした谷繁に感謝して>
「タイミング的には完全にセーフだったと思うけど、
谷繁さんがうまくブロックしてくれたおかげです」
<その『上品な球』は曲がらない。
イチロー(マリナーズ)のようなスピードはないが、
ほとんど一直線にホームへ向かっていく。
捕手から外野手に転向した02年以来、磨き続けてきた技術だ。
自分の欠点を補ってあまりある送球と、
谷繁の高いブロック技術がかみ合っている。
これで補殺はセ・リーグ外野手トップの『6』となったが、
うち2つは二塁でアウトにしたもの。残り4つは谷繁のコンビ。
リーグトップの堅いコンビであることは、数字も示している>
「僕は肩が強くないんで、
スピンの効いたボールを投げないと球が沈んでしまう」
(中スポ、ニッカン)
○立浪和義
<1点を勝ち越した直後の6回2死満塁、
追加点がほしい場面で登場したが、
0-1からの2球目のカーブを打ち損じて一ゴロ。
ベンチの期待に応えることができず>
「直球を待っていたカーブが甘く入ってきたから
打ったんだけど、バットの先っぽだったね。
やっぱりチャンスにはセンター返しをしないと」
(中スポ)
○浅尾拓也
<1点リードの8回に救援登板。
先頭の梵の左前打などで2死二塁とされ、
栗原に左前打を浴び、同点と思われたが、
和田の好返球と谷繁の好ブロックで走者は本塁でアウトに。
踏ん張って無失点でピンチを切り抜けた。巻き返しを誓って>
「和田さんと谷繁さんに感謝しています。
チームが勝って本当によかった。
調子がよくなくても、抑えられるようにしたいです」
(中スポ)
○岩瀬仁紀
<最後は守護神が1点リードをガッチリ守った。
マクレーン、緒方孝市を簡単に切って2死。
赤松は中前打で出したものの、最後は石原を三飛に仕留める。
リーグ単独トップのセーブは『24』に伸ばしたが、
昨年が78試合目、一昨年が79試合目、3年前が83試合目。
過去3年に比べても76試合での到達はやや早い>
「ひとつひとつしっかり抑えていかないと。勝てて良かった」
(中スポ)
○福田永将
<プロの世界に限っては、公立校や無名校から入るよりも、
強豪校出身者が有利だといえる。
先日、プロ初打席初本塁打の偉業を
やってのけた横浜高出身もその1人>
「先輩の方々には本当によくしていただいています。
横浜高の恩恵? それはあると思います」
<入団3年目の今年、初めて1軍切符をつかんだが、
キッカケの1つが高校の先輩である
多村(福岡ソフトバンク)のフォームを参考にしたからだった。
故障明けで5月下旬に2軍戦に出場していた先輩。
同じようにグリップの位置を上げると、
タイミングが取れるようになって2軍で結果を残せた。
実はオープン戦で会ったとき、
中島(埼玉西武)のバットをもらった。
先輩からのプレゼントは素直にうれしかった。
右の強打者である多村は自身にとって理想。
そんな先輩を見本にしたことで一歩前に進めた。
中日にも心強い先輩がいる。春夏連覇した小池だ。
7日の東京ヤクルト戦でプロ初アーチを放つと、
自分のことのように喜んでくれた。
直接に先輩愛用のファーストミットももらっている。
おそらく同窓生でなければ同じ右打者のライバル、
恩恵は確実にあるといえる>
「(多村さんには)『オレのバットはまだ早いよ』と言われました」
(中スポ)
○落合監督
<広島戦7連勝で貯金を今季最多タイの9に戻す。
指揮官は自らの采配を責める。
場所は断定しなかったが、2度失敗した代打策を示唆するように>
「選手の使い方間違えた。
(プロ初スタメンに抜てきした)中川じゃないよ。
アイツはいいもの見せてる」
<この日の球数は102で、
8回以降は救援陣にマウンドを譲った吉見について。
苦笑いを浮かべたのも、期待の裏返し>
「吉見は完投してくれると思ったけどな。
何球? 疲れたんだろうなあ」
(中スポ、サンスポ、スポーツ報知、時事通信、毎日jp)
今日の公示。(11日)
◆セ・リーグ
【出場選手登録】
△中日 中川裕貴外野手
【出場選手登録抹消】
▼中日 西川明内野手
(再登録は21日以降。公式サイト、共同通信社)
△中川裕貴
<前日から長峰らとともに2軍から招集され、1軍に合流。
前日は自分以外の3人が登録され、『待った』の状態だった。
2軍落ちしたのが今月1日、再登録ができないため、
練習後はネット裏で観戦。サヨナラ勝ちを1人さびしく喜んでいた。
2軍落ちしてからのウ・リーグ5試合では
12打数5安打の打率.417と結果を出し、最短の10日間で再昇格してきた>
「登録されたらがんばります」
<この日、1軍に再昇格すると、即プロ初スタメン。
『7番・右翼手』で出場したが、3回先頭で一邪飛に倒れると、
5回1死二塁からは遊ゴロ。2打数無安打で交代>
「(初スタメンは)ビックリしましたけど、準備はしていました。
打つことも守ることもアピールしようと思っていたんですけどね。
つぎにつながれば」
<守備では3回に本塁への好返球を見せるも、
走者に当たってプロ初失策を記録。悔しそうな表情を浮かべて>
「アウトにしたかったですね」
<試合後、ドアラ人形を持っていた。
2打数無安打なのに、なぜヒーローがもらえる人形を?
聞けばロッカーが隣の井端の進言もあって、プレゼントしてもらった。
子どもが今年3月に生まれたばかりだけに、うれしいお祝いとなったよう>
「吉見さんにもらったんですよ。『スタメン祝いだ』って。
吉見さんはいっぱい持っているらしいので」
(中スポ、<ドラ番記者>)
若竜トピックス(11日)
◆ウエスタン・リーグ公式戦
オリックス-中日 17回戦
(11日・あじさいスタジアム北神戸)
D 304 030 000 = 10
Bs 130 301 000 = 8
[勝] 菊地(22試合2勝3敗2S)
[S] 金剛(22試合1敗10S)
[D本] 新井6号3ラン 柳田3号3ラン
[Dバッテリー] 中里、菊地、小林正人、齊藤、平井、金剛 - 前田
(公式サイト・戦評)
○柳田殖生
<ウエスタン・オリックス戦(北神戸)に
『2番・二塁手』で先発フル出場し、4打数3安打2打点と活躍。
逆転された直後の3回先頭の第2打席、
梶本達哉の外角高めの直球をとらえると、
打球は右翼スタンドに飛び込む同点3号ソロ。
6月上旬に左足首を痛め、25日の福岡ソフトバンク戦で
復帰してから10試合目。待望の一発が飛び出した>
「(本塁打は)逆転されてすぐだったので、
とにかく塁に出ることだけを考えていた。結果ホームランになってくれた」
<リハビリ中の先月中旬、第一子となる
長女・珠里(みり)ちゃんが生まれ、責任感が増した。
復帰後は10試合で29打数12安打6打点、打率.414。新米パパは好調>
「子どもができたし、1、2軍の選手の入れ替えも
頻繁に行われているので、
とにかく頑張って結果を出してアピールしていきたい」
(中スポ)
吉見投手、頑張りましたね。ブルペンから
すでに“違和感”があったにもかかわらず、
試合途中で修正できるのは、さすがです。
この落ち着きが、エース格たる所以。
メンタル面の安定感が、ずばり、投球の
安定感につながっているようですね。
それにしても、各球団とも「ベンビーム」の
恐ろしさにまだ気づいていないのか…(苦笑)。
また、谷繁選手の好ブロックは、今シーズンの
ハイライトの一つになりそうですね!
投稿: ドライチ | 2009年7月12日 (日) 10時44分
コメントありがとうございます!
きょうの先発は、川井投手。
またお試しライト枠には、中村一生選手が入りました
>ドライチさん
普段と違和感があるにも関わらず、
それなりにゲームを作ってしまうのは、さすが吉見投手。
修正し、安定し始めた中盤は
本当に落ち着いて見ていられましたよ。
まだエース格ですが、まずは次週で2ケタ突破を期待します
『上品な』ベンビーム
の威力をそろそろ
敵様もわかってきたのでは、ないでしょうか。
谷繁選手との見事な連係。
高木さんが「ファインプレー」の札をださなくても
自分的には一番の『ファインプレー』でしたよ
投稿: Toshikichi | 2009年7月12日 (日) 13時56分
遅くなりました
森野もブランコもカープ戦は良い感じですね
は実に効果的です。
とくにブランコの
森野も守備でやらかしがありますが
その分、良いところで打ってくれればと思います。
今日のタンちゃんこれから頑張ってほしいです
投稿: dai | 2009年7月12日 (日) 15時04分
コメントありがとうございます!
>daiさん
もより警戒してくれるかもしれません。
森野選手、何とかしてくれましたね。
こうなると茶色の方
今日のタンちゃんの「これから」←気になりますよ。
録画観戦ですが、
自分はいつも通りの
そのフレーズを考えながら、見守りたいと思います
投稿: Toshikichi | 2009年7月12日 (日) 17時14分