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2009年8月

2009年8月31日 (月)

神宮降雨ノーゲーム、竜に恵みの雨自力Vも復活!

終盤詰め寄られながらも、
辛くも東京ヤクルトに連勝したドラゴンズ
今季初のカード3タテも十分に考えられた
夏休み最後の神宮球場でのナイトゲームでしたが、
試合開始と共に本格的に降り始めた
弱まることもなく、さらに強くなるばかり。
2回を終えたところで審判団が集まり、ゲームを中断。
そのまま続行不可能と判断され、降雨ノーゲームとなりました。

◇セントラル・リーグ公式戦
東京ヤクルト-中日 21回戦
(30日・明治神宮野球場 | 中日8勝12敗)
TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
中 日              
ヤクルト              
(2回ウラ終了降雨ノーゲーム)
[D本] なし
[Dバッテリー]
中田 - 谷繁

◇対東京ヤクルト21回戦・スタメン
1 (遊)井端  (1打数無安打)
2 (二)荒木  (1打数無安打)
3 (三)森野  (1打数1安打)
4 (一)ブランコ (1打数無安打)
5 (左)和田  (1打数無安打)
6 (右)平田  (1打数1安打)
7 (中)藤井  (1打数無安打)
8 (捕)谷繁  
9 (投)中田  

【イニング経過】
<1回・中日> P・石川
井端外一杯直球見三振、荒木中直球打ち上げ一飛、
森野内シュート投返し中前打、
ブランコ内低めスライダー空三振


<1回ウラ・東京ヤクルト> P・中田(中6日)
福地内直球遊ゴロ・井端グラブ当てるも捕れず内野安打、
田中浩康投犠打、
青木初球内直球一塁強いライナー・ブランコジャンピング好捕、
ガイエルフルカウント外フォーク見送られ四球、
2死一、二塁から、宮本内高めカット空三振

<2回・中日> P・石川
和田内カット遊直、平田中高めカット投返し中前打、
藤井初球外スクリュー三ゴロ5-4-3併殺


<2回ウラ・東京ヤクルト> P・中田
畠山外低めカット三ゴロ、川島慶三内直球バット折れ二飛、
相川粘るも中低めフォーク遊ゴロ

雨が強くなり審判団下がり試合中断
11分間の中断後に降雨ノーゲーム。

【ゲームレビュー】
ノーゲーム 降雨のため

2回ウラ終了後、降雨のため、11分間の中断後にノーゲームとなった。
2回まで互いに無得点だった。
公式サイト共同通信社ニッカン式スコア


きょう31日に関東地方に上陸すると言われる台風11号
それでもこの日の昼間は、
弱い雨が降ったり止んだりという感じだったので、
ゲームが消化できていない東京ヤクルト側としては
多少の雨なら決行し、せめて5回までやりたかったようですが、
その雨量多少どころじゃありませんでしたからね。
ここ数年、神宮観戦になると雨に降られっぱなしの自分が見ても、
さすがにこれじゃできないよなあと思いましたし。
まあ悪い予報も出ているのなら、
もっと早く中止を判断できないかとも思いますが、
花火を上げたりするなど、いろんな兼ね合いもあったのでしょう。
ただどしゃぶりの中、とんでもないゲームを続けるよりは、
早い段階で中止を決めてくれたのはよかったのでは。
まあ現地観戦のファンにとっては、悪天候なうえに
残念な結末にはなりましたが、これも屋外観戦ならでは。
ただくれぐれもお風邪を召さぬよう、ご注意ください。

ノーゲームとなってしまったことで、
イニング経過こそ記しましたが、戦評はなし。
それでも久々にスタメンで起用され、
ヒットを放った平田にとっては残念な中止だったかも。
連続打席安打も続いているようですし、
結果こそ残らないものの、良い感触を残してほしいなと。
また2イニングを無失点に抑えた中田
悪天候の中のマウンドとなりましたが、まずまずだったのでは。
今週末の3連戦は、新潟での2連戦となることで、
朝倉、小笠原、そして中田のローテ3人のうちの1人が
先発を飛ばされるか、中継ぎスタンバイとなりそう。
よって中田の次回登板はいつになるかはわかりませんが、
2イニング33球では疲れも残らないでしょうし、
その辺はヨシと考えてもいいんじゃないかと思います。


いいなあ、傘があって。ところで、この日の雨天中止
チームにとっては
「恵みの雨」の要素が強いようですね。
ただでさえ、今季の中止は
ここまでわずか1試合。
珍しく12球団一
日程消化が早くなっているドラゴンズ
このままいけば、10月4日に
早々とレギュラーシーズンが
終了してしまいます。
先日、10月の日程が発表されたときに、
ポストシーズンまで
間隔が空いてしまうのが、
ちょっと嫌だなと感じていましたが、
この雨でそれもいくらか解消できそうですね。

逆転優勝を成し遂げるにしても、
このまま2位に終わったとしても、CSを迎えるのは確実。
日程が空いてしまうことが、調整に影響を与えるのは、
過去のポストシーズンが示してしますし、
1試合でも実戦を詰めるのは、チームにとって大きいでしょう。
また関東ドラゴンズファンとしては、
立浪公式戦ファイナルを、神宮で見られる可能性が浮上。
普段は10月まで必ずあった神宮でのゲーム、
このまま8月で神宮の試合を終えるのは、
いくらか不満だったので、自分的には歓迎の中止に。
まあわがままは別として、思わぬ休養に加えて、
首位・巨人阪神に敗れたことで
自力優勝が復活したことも、うれしいかったですね。
ゲーム差も4ゲームといくらか詰まりましたし、
9月を迎えるにあたり、気を締め直すにはまさにヨシと。


夏休み最後のゲームが雨で流れたものの、
この8月を15勝10敗と勝ち越して終えることとなりました。
星取りを見ると、首位攻防で3タテを喰らったのが痛かったですが、
疲れも出てくるなか、頑張った方じゃないかなと思います。
そしてあすからは、ついに勝負の9月
東京ドーム、そしてナゴドで残す巨人との6試合、
さらに大型連休中の9連戦と、厳しい戦いが続いていきます。
立場的には決して優位ではないですが、
一戦一戦大事に戦い、できるだけ首位との差を詰めていくこと。
浜松、新潟と地方でのゲームから始まりますが、
実りの秋を迎えられるよう、ナインのここぞでの踏ん張りを期待。
もちろんその奮闘ぶりをしかと見守っていきたいと思います!


▽プレーヤーズ・ボイス(30日)

◇中田賢一

<初回、内野安打と四球などで
2死一、二塁のピンチを招いたが、宮本を空振り三振。
2回は三者凡退に打ち取り、投球に好感触を得た直後の中止決定。
前回登板で今季初完封を飾った勢いをそがれるノーゲーム。
調子が出てきて、そのまま投げ続けたいのが本音だろうが、
打者を封じても、天候に勝てない。前向きにとらえて>
「1回はランナーを出したけど、2回はいい感じで投げられて、
これから良くなっていくかな、と思った矢先に…。
残念ですけど、この雨なら仕方がないです。
疲れという意味では、4回までやって中止になるより
良かったかなと思います」

<投げた球数は『33』で済み、肩をムダに使うことも抑えられた。
前回23日の横浜戦は1年ぶりの完封勝利。無失点は継続させた
この日の2イニングは記録から消えるが、好感触は消えない>
「次回はどこで投げるか分からないですけど、
いい感じで投げられたらいいなと思ってます」
中スポサンスポ


◇平田良介
<『6番・右翼』で6月28日の広島戦(ナゴド)以来、
実に2カ月ぶりにスタメンに名前を連ね、2回1死に中前安打。
カウント1-1から石川の真ん中高めのカットボールを
振り抜いて二遊間を楽々と破った。
ノーゲームとなってしまえば記録には残らないが、
痛烈な一打は、存在感を際立たせることになったはず。
降りしきる雨の中で響かせた快音を振り返って>
「いい感じで振れました」

<試合成立なら4打席連続安打となっていた一打。
それだけに雨で流れたのを残念がっているかと思いきや、
自身の好調をキープできていたことを再認識。
表情はいたって明るく、笑顔で球場を後にして>
「雨は仕方がないです。ピッチャーを相手に
ミックス(速球と変化球を混ぜた投球)の
フリーバッティングをしたと思えばいいですからね。
いい練習になったと思います。後々につながりますよね」
中スポ

◇森野将彦
<1回2死で放った中前打が幻となったが、明るい表情で球場を後に。
左腕との対戦は27日の巨人戦の8回に山口と相対して以来。
左腕から続けて安打できたことに手応えを感じていたよう>
「左対左は久しぶりだったからね」
(中スポ)

◇トニ・ブランコ
<前日の打のヒーローが、この日は守備でスタンドを沸かす。
1回1死二塁、青木の右方向への痛烈な当たりを、
ジャンプして手を伸ばし、ミットの先で好捕。上機嫌で球場を後に>
「明日以降にもつながる守備を見せられたね」
(中スポ)

◇井端弘和
<31日は試合がなく『連休』となるため、雨天ノーゲームを歓迎>
「今日は(2イニングで)そんなに体力も使ってないし、
あした(31日)も休めるんで、良かったんじゃないですか。
ボクにとってはいい雨になりました」
(中スポ、スポニチ名古屋

◇荒木雅博
<それぞれに受け止め方が違うこの日の降雨ノーゲームだが
自身にとっては8月に終わりを告げたことに意味があった。
次戦は9月1日の広島戦(浜松)、『ミスターセプテンバー』の出番>
「9月? 自信があるわけじゃないけど、
いい成績を残しているというのは知っています。
頑張らないといけませんね」

<8月が嫌いなわけじゃないが、9月に真価を発揮してきた。
落合政権が発足した04年以降、
チームは常に優勝争いを演じてきたが、大事な9月で好成績。
04年こそ打率.284も、05年から3年連続で3割以上をマーク。
リーグ優勝した06年には.404厘を記録した。
しかも5年連続で1本ずつではあるが本塁打も記録している。
昨年は.214と大ブレーキで終わったが、原因は分かっている>
「(北京)オリンピックでかなり疲れていたというのがありますね。
まったくバットが振れなかったんで」

<さらに慢性的な左肩痛も打撃に影響していたのは確実。
逆に今年はその左肩を完治させて、打率.277の成績を残してきた。
体調面については万全であることを強調。
勝負の秋に力を発揮する選手会長とともに、巨人を猛追する>
「疲れはあるけど、問題ないです。
9月に成績がいいのは、プレッシャーのかかる試合で
吹っ切れる、というか、あれこれ考えずに
いくところがいいのかもしれませんね」
中スポ


◇和田一浩
<2回ウラ終了後、降雨ノーゲームとなったが、
この日流れた試合が10月10日以降に組まれる見込み。
ドラ番から流れた試合がどこに入りそうかを説明をされると、
目を輝かせ、熱弁をふるう>
「そりゃ絶対にいいことですよ。
試合はないより、ある方がいい。間違いないことです。
なかったために、ボクがどれだけ痛い目にあったことか…。
15ですよ、15!」

<現時点の中日は10月4日(対阪神・甲子園)が最終戦。
現状の順位にしたがえば、中12日をあけて
17日にクライマックスシリーズ第1ステージが開幕する。
これは休養過多であり、調整不十分の原因となりうる。
ところが流れた試合が10日に入れば、中6日と万全での出陣に。
自身が振り返った『痛い目』や『15』とは、
2002年の日本シリーズを指す。
その年の西武は9月25日でリーグ戦を終えたが、
日本シリーズの開幕は、実に中30日の10月26日。
2軍の教育リーグなどで必死の調整をしたものの、
結果は巨人にまさかのスイープを許し、
自身もよもやの15打数無安打に終わった。
空白だった10月第2週に、ポツンと入るうれしい実戦。
まさしく恵みの雨となりそう>
「投手のことを考えれば、もう1試合くらいある方がいいんでしょうけどね。
試合がないと、ペナントレースでやってきたことが見事にリセットされて、
ゼロになっちゃうんです。野手は(1試合だけでも)助かりますね」
和田ブログ「優勝目指して!!」、中スポ

◇谷繁元信
<チームはこの日まで12球団で最も多い115試合を消化。
雨天中止は、4月14日の阪神戦(甲子園)のみ。
選手たちも約4カ月ぶりの雨天中止を歓迎して>
「たまにはいいんじゃない? CSまで空くよりは」
ニッカン

◇立浪和義
<試合前、二塁手の位置でノックを受ける。
普段は遊撃、三塁でノックを受けるが、この日はあえて二塁に。
99年、神宮でリーグ優勝を決めた試合では
二塁手としてウイニングボールをキャッチ。
代打専任ながら精力的に汗を流して>
「球場への感慨? そういうのではなくて、いつも通り動いておかないと」

<現役最後の神宮球場になるはずだったが、まさかの降雨ノーゲーム。
99年にリーグ優勝を決めた思い出の球場でのラストゲームは
10月に行われる。ファンの声援に包まれながら笑顔で球場を後に>
「まあ、この雨じゃ仕方ないね。
それにクライマックスシリーズのことを考えたら、
10月に試合があるのはいいことじゃないのかな」
(中スポ、ニッカン

◇川相内野守備走塁コーチ
<実戦勘の心配があったが
10月10日以降に1試合できることになったのは朗報>
「(CSまで)あきすぎるよりはいい」
スポニチ名古屋

◇森バッテリーチーフコーチ
<順調に日程を消化しすぎたため10月4日の今季最終戦から
CSまで中12日も空いてしまい、実戦感覚の麻痺が心配されていたが、
この雨は日程上も好都合。雨にぬれながらも笑みを浮かべて>
「日程が空いていたからよかったんじゃないか」
ニッカン


◇浅尾拓也
<セットアッパーに定着して以後、安定した成績を残してきたが、
8月15日、25日と救援に失敗し、2敗を喫した。
調子のキープに必死になっている>
「原因を探すのは難しいです。
調子が悪くても抑えられることがあるのに、
調子が良くても打たれることがある」

<守護神・岩瀬の不調も登板に影響を与えている。
28日の東京ヤクルト戦ではKOされた岩瀬の後を受け緊急登板。
登板状況が『岩瀬の前』という固定ではなくなったが、
結果を出さなければ、チームの勝敗を左右する立場。
考えながら、経験を積み重ねている>
「何とか投球を安定させたい」
(中スポ)

◇山井大介
<今季、一つのテーマを持ってマウンドに登っている。
シーズン開幕を目前に控えた3月には意を決したようにこう語っていた>
「真っすぐにこだわってみようと思うんです。
もともとボクは真っすぐで押す投手。
もう一度それを思い出して、真っすぐを磨き直したい」

<入団時は剛速球投手として鳴らしたが、ピッチングは年々成熟し、
スライダーやフォークを巧みに使うようになった。
一方で自身にはジレンマが。シーズンではこれまで6勝が最多。
昨季は故障の影響もあって登板2試合に終わった。
もう一度初心に帰り、直球にこだわる必要性を感じ固く決意>
「あの(07年の)日本シリーズの試合もボクにしては変化球が多かった。
もっと真っすぐ主体で抑えられるようなピッチングをしないといけない」

<『直球を磨く』というシンプルな課題に解決への近道はない。
2軍で再調整を強いられた間、地道な反復をブルペンで積み重ねた。
2カ月ぶりの登板となった前日の試合では、
最速152キロを記録。受けた谷繁が手放しで称賛。
本来の投球を取り戻した右腕が竜投の『ジョーカー』になる>
「練習から指先にしっかりかけることを考えています」
(中スポ)


◇落合監督
<巨人が敗れたため、自力優勝が復活。
降雨ノーゲームが『追い風』になりそう。
雨の降りしきる神宮の三塁側ファウルゾーンを
ロッカールームへ引き返しながら、こう話して>
「お前ら(報道陣)はいいなあ、みんな傘があって」
(中スポ、スポーツ報知


若竜トピックス(30日)

◆ウエスタン・リーグ公式戦
中日-阪神 21回戦
(30日・ナゴヤ球場)
 T 011 100 000 = 3
 D 020 000 001 = 3
(規定により引き分け)
[D本] なし
[Dバッテリー] 岩田、伊藤準規、長峰、金剛 - 小川、清水将海
公式サイト・戦評

△中村公治
<ナゴヤ球場での阪神との首位攻防第3ラウンド。
1点を追う土壇場の9回1死一、二塁、金剛の代打で登場。
久保田の投じた5球目の内角低め真っすぐを振り抜き。
バットを真っ二つに折られながらも、打球は三遊間を抜けていった。
敗戦の危機から救う左前への同点適時打。
意地の一振りで阪神のマジック点灯を阻止。
首位攻防の1、2戦は3番でスタメン起用されながらも
2試合連続の無安打。3戦目はベンチスタートとなったが、
起用に見事応えてみせた。安堵の表情を見せて>
「後ろにつなげることを考えていた。
いい結果になってよかったし、大事なところで1本出てよかった」

<今季1軍では5月15日の横浜戦で
サヨナラ勝ちにつながる犠打を決めているが、出場はまだ4試合。
7月初旬には次男・海翔(かいと)君が誕生し責任感が増した。
自身、そして家族のために1軍再昇格に向けてアピールを続けていく>
「チームが阪神と競っているこういう状況だし、チーム内の競争も激しい。
使ってもらったときに精いっぱいやって、ファームで結果を残して、
もう1回(1軍に)呼んでもらえるようにやっていきたい」
中スポ

△辻2軍監督
<中村公治に期待を込めて>
「最近打撃の状態はよくなかったけど、
(初球は)真っすぐを待っていてフォークをファウル。
初球から積極的だったし、(適時打は)詰まっていたけどよく打った。
これをきっかけにしてほしい」
中スポ


△伊藤準規
<5回から2番手で登板。
1イニングを投げ、無安打1四球無失点と好投。
また2死から庄田に四球を与えた6球目に、
147キロの自己最速を更新する148キロをマーク。
2死一塁から盗塁を許して得点圏に走者を置いても動ぜず、
4番・バルディリスには真っ向勝負。
フルカウントから146キロの真っすぐで左飛に打ち取った。
要所でしっかりと抑えて、手応えを口に>
「緊迫した試合で投げて0点に抑えられたので次につながります」

<前回登板した28日の首位攻防初戦では、
コントロールミスもありプロ初失点を許した。
この日は前回の反省を踏まえ、キャッチャーの要求通りに
投げることをテーマにマウンドに上がったという。
期待の新人右腕は、登板ごとに成長している>
「きょうはバランスがよかった。
バランスを意識していけば球速は自然と出ると思う。
これからもそれを意識してやっていきたい」
中スポ

△小林投手コーチ
<4イニングを投げ、1本塁打を含む4安打3失点。
5月10日の福岡ソフトバンク戦以来、プロ入り2試合目、
約3カ月半ぶりとなる久々の先発起用となった岩田をかばって>
「(2回)2死から(岡﨑に)四球を出して
失点につながったのはよくないけど、
不運(味方のお見合いによる二塁打)もあったから。
まずまずの投球だったと思う」
中スポ


△堂上剛裕
<右肩を痛め戦列を離れていたが実戦復帰。
7回1死から長峰の代打で登場し、四球を選んで出塁。
16日のオリックス戦以来2週間ぶりの出場に気合を入れ直して>
「(右肩は)もう大丈夫です。
スタメンで出られるように、しっかりやっていきたい」
中スポ

2009年8月30日 (日)

ブランコ岩瀬救う決勝弾、延長でツバメに連勝!

森野の3試合連続本塁打などの活躍もあり、
苦手・東京ヤクルトに敵地で勝利。
首位攻防で食らった連敗を止めたドラゴンズ
残暑厳しい神宮球場での第2戦は、終盤二転三転の展開。
1点リードの9回ウラ、前夜乱調だった守護神・岩瀬
この日もつかまり、青木の犠飛で同点に追いつかれると、
延長10回、逆に相手クローザーのイム・チャンヨンを攻め、
主砲・ブランコの35号などで2点を勝ち越し。
最後は復帰登板となった山井が締めて、4季ぶりのセーブ。
心配要素こそありつつも、ツバメに連勝となりました。

◇セントラル・リーグ公式戦
東京ヤクルト-中日 20回戦
(29日・明治神宮野球場 | 中日8勝12敗)
23532人 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 R
中 日
ヤクルト
[勝] 岩瀬(49試合2勝3敗36S)
[S] 山井(8試合2敗1S)
[D本] ブランコ35号
[Dバッテリー]
小笠原、河原、浅尾、岩瀬、山井 - 谷繁

◇対東京ヤクルト20回戦・スタメン
1 (遊)井端  (3打数1安打)
2 (二)荒木  (5打数無安打)
3 (三)森野  (4打数無安打)
4 (一)ブランコ (5打数2安打1打点)
5 (左)和田  (5打数1安打1打点)
6 (右)イ・ビョンギュ (4打数無安打)
7 (中)藤井  (4打数1安打1打点)
8 (捕)谷繁  (3打数1安打)
9 (投)小笠原 (1打数1安打1打点)

【イニング経過】
<1回・中日> P・由規
井端外高め直球中前抜けるヒット、
荒木外直球遊ゴロ6-4-3併殺、森野外153キロ空三振


<1回ウラ・東京ヤクルト> P・小笠原(中6日)
川島慶三内スライダー二ゴロ、福地内直球詰まり三ゴロ、
青木内低め直球手が出ず見三振

<2回ウラ・東京ヤクルト> P・小笠原
ガイエル外スライダー完ぺき捉え・
右翼スタンド飛び込む本塁打(D 0-1 S)
宮本外高め直球空三振、
畠山内直球伸びなし左飛、田中浩康外カーブ遊直

<3回・中日> P・由規
藤井内直球詰まり二ゴロ、谷繁ストレート四球、
小笠原投犠打、井端外スライダー外れ四球、
2死一、二塁から、荒木中直球二正面ライナー


<3回ウラ・東京ヤクルト> P・小笠原
相川外スクリューボテボテ一ゴロ、
由規外直球見三振、川島慶三外力んで四球、
福地2球目・川島慶三二盗もウエスト悠々アウト

<4回・中日> P・由規
森野低め外れ四球、
ブランコ外スライダー右翼線切れそうな飛球・
ガイエル追うも落球=エラー
無死二、三塁から、
和田外直球右方向二ゴロの間(D 1-1 S)
1死三塁から、イ・ビョンギュ粘るも内スライダー遊ゴロ、
2死三塁から、
藤井外スライダー投返し中前抜ける適時打(D 2-1 S)
谷繁粘り外外れ四球、
2死一、二塁から、
小笠原初球中高め直球・
積極的に叩き一二塁間抜く適時打(D 3-1 S)

井端外外れ四球、
2死満塁から、荒木外直球高いバウンド遊ゴロ・ややブレーキ


<4回ウラ・東京ヤクルト> P・小笠原
福地内スライダー空三振も谷繁後逸振り逃げ=小笠原暴投、
青木二塁右抜くヒット、
無死一、二塁から、ガイエル外高め直球空三振、
1死一、二塁から、宮本外直球二正面ライナー二走戻れず併殺

<5回ウラ・東京ヤクルト> P・小笠原
畠山外スクリューとらえ・
ライナーセンターバックスクリーン直撃本塁打(D 3-2 S)

<7回・中日> P・由規
荒木中直球右翼フェンス際飛球・
ガイエルダイビング好捕・荒木ハードラック


<7回ウラ・東京ヤクルト> P・小笠原
ガイエル外直球痛烈ライトライナー・
イ・ビョンギュ背走ジャンピング好捕、
宮本内直球詰まりながら左前落ちるヒット、
P・河原
畠山外直球左翼フェンス際飛球、
田中浩康初球・谷繁捕逸・宮本二進、
2死二塁から、田中浩康内スライダー打ち上げ中飛

<8回ウラ・東京ヤクルト> P・浅尾
相川外スライダーうまく合わせて右翼線落とすヒット・代走野口
飯原初球前浅尾けん制・続けてけん制野口戻れずタッチアウト、
飯原149キロファウルチップ三振、川島慶三外スライダー二ゴロ

<9回・中日> P・五十嵐
谷繁三遊間抜くヒット、
代打小池投犠打・五十嵐腰痛め降板(500試合登板)、
P・押本
1死二塁から、井端外フォークスイング取られ三振、
2死二塁から、荒木外フォーク空三振


<9回ウラ・東京ヤクルト> P・岩瀬 中・英智 右・藤井
福地外スライダー・右越えフェンス大きく跳ね返る三塁打、
無死三塁から、青木初球外スライダー高々中犠飛(D 3-3 S)
代打デントナ中高めスライダー空三振、
宮本外シュート遊ゴロ・岩瀬2試合連続救援失敗・延長戦突入

<10回・中日> P・イム・チャンヨン
森野中フォーク空三振、
1死から、
ブランコ外低めスライダー・
弾丸ライナーレフト中段飛び込む勝ち越し本塁打(D 4-3 S)

和田外直球センターオーバー二塁打、
代打立浪外直球中飛・和田タッチアップ三進、藤井敬遠、
2死一、三塁から、
谷繁初球直球・すっぽ抜け
背中を通過する暴投・和田生還(D 5-3 S)


<10回ウラ・東京ヤクルト> P・山井 右・英智 中・藤井
畠山外スライダー二直、
田中浩康初球中スライダー一塁ミット強襲ヒット、
代打ユウイチ中フォーク空三振、
志田フルカウント中直球打ち上げ捕邪飛、試合終了。


【ゲームレビュー】
延長で競り勝ち 東京ヤクルト戦2カード続けて勝ち越した

10回、ブランコが勝ち越しのソロ本塁打。
さらに相手ミスで1点を加えた。
1点リードの九回、岩瀬が打たれて同点に追いつかれ、延長に入った。
山井は2005年以来のセーブ。東京ヤクルトは4連敗。
公式サイト中日新聞共同通信社ニッカン式スコア


日程が順調に消化されていることもあり、
自分にとっては今季最後となる神宮球場での生観戦
三塁側・内野B指定席での観戦となりましたが、
前夜に続いて、守護神・岩瀬がリードを守れず、
土壇場で同点に追いつかれ、延長戦に突入するイヤな展開。
しかし相手守護神のイム・チャンヨン
その岩瀬を上回るような不調ぶり
延長10回、先頭の森野が空振り三振に倒れたものの、
このところややスランプ気味だった主砲・ブランコが、
イムの投じた2球目、外角スライダーを弾き返すと、
弾丸ライナーでレフト中段へ持っていく勝ち越し弾
起死回生の一発にレフトスタンドが一気に沸きましたね。
さらに和田のヒットと立浪の中飛、そして藤井敬遠で
2死一、三塁のチャンスを迎えると、なんと今度はまさかの暴投
谷繁への初球、内への直球が大きく抜けて背中を通過。
三塁から和田が生還して、ダメ押しともいえる2点目を追加。
このリードを、前日に1軍再昇格を果たし、
約2カ月ぶりの1軍マウンドとなった山井が守って、試合終了。
またしてももつれた展開になりながらも、
何とか競り勝ち、今季初となる神宮球場での連勝
お立ち台には一振りで勝利を決めたブランコが立ち、
「感謝」の言葉を口にすることとなりました。


先発の小笠原が二発こそ浴びたものの、
7回途中までしっかり投げ抜き、良い仕事
さらに河原-浅尾とつないで、最後の締めはもちろん岩瀬
前日は2安打2四球1暴投と乱調で、
まさかの交代指令を受けたものの、
すぐさまもらった舞台でリベンジを果たしてほしい。
この日のブルペン投球を自分も見つめていましたが、
これといって悪くはなさそうだとも感じてましたし、
きっちりやり返してくれるだろうと期待しましたが、
代わり端、先頭の福地にフェンス直撃のスリーベースを許すと、
続く青木に初球を叩かれ、あっさりと同点
福地の当たりが二塁打だったら、
こうはならなかったかもしれませんが、
ただともに、飛ばされてましたね
福地にしろ、青木にしろ一歩間違えれば、スタンドインの可能性も。
ともに宝刀・スライダーを叩かれてのものですが、
球威・キレが本来とはかけ離れているんでしょうね。
後続を抑え、何とかサヨナラは免れた岩瀬でしたが、
さすがに2試合連続救援失敗はショックだったはず。
しかし相手のイム・チャンヨン同様、
シーズン50試合近く投げていれば、疲れがあるのは当然。
こういうシーンもあってもおかしくはないのですが、
そうはない両軍の守護神がともに打ち込まれるのを見て、
改めてこの稼業の難しさ、厳しさを感じたゲームとなりました。


岩瀬の早い機会での復調が待たれますが、
その岩瀬を救ったブランコ勝ち越しのソロ

これぞ主砲の一撃!延長10回に飛び出した
値千金の一発でしたが、
改めて、ブランコのスゴさを
体感させてもらいました。
クリーンアップでは森野の好調、
和田の復調のウラで、
主砲スランプぶり
やや気になるところでありましたが、
この日はついに
指揮官のメスが入ったようで。
試合前の練習で直々にアドバイスをもらうと、
練習時間の終了時には黙々とティー打撃
ちょうど自分が球場に入り、練習を見ていたときに
ブランコがケージの裏でティー打撃で振り込んでいましたが、
その必死さに、何とかこの練習がゲームにおいて、
好結果に結びついてほしいと、願ってしまいましたね。
まあ自分の願いはさておき、落合指導が実っての決勝弾
ナゴドでの一戦に続いてのイム・チャンヨン討ちでしたが、
今回は勝利につながっただけに、その喜び格別でしょう。
やはり巨人追撃に向けて、その打棒は欠かせぬもの。
ぜひともこれをきっかけに、さらなる上昇気流を描いてほしいです。


競り合いを制して、敵地で連勝
巨人のマジックは1つ減ってしまいましたが、
岩瀬の状態こそ心配ながら、
チーム的には再び前を向きはじめたのではないでしょうか。
そして早くも今季最後となるであろう神宮でのドラゴンズ戦
朝から風が強い関東地方、天気予報雨マークですが、
行われた際は、ぜひとも取って3タテを食らわせてほしいですね。
相手はエースを立ててくるでしょうが、
前回結果を出した中田再びの好投を期待。
選挙の動向を気にしつつ、ドラゴンズもしっかりチェックしたいです。


☆ウィナーズ・ボイス(29日)

◎トニ・ブランコ

<延長10回、左越えに勝ち越し本塁打>
「(ナイスバッティングでした)
(日本語で)アリガトウゴザイマス。
(あの場面、どんな気持ちで打席へ)
とにかくあの打席ミートを心掛けていました。
(イム・チャンヨンは)いい投手ですし、
防御率もいい投手なので、とにかくミートを心掛けた
ホームランとなりました。神様のおかげです。
(6試合ぶりのホームラン、久々の感触は)
芯ではなくて、ちょっと(バットの)前の方で打ったんですけども、
うまく飛んでくれて、スタンドまでいってくれてよかったと思います。
ちょっとの間、スランプでしたけど、
まあ今日打ててよかったと思います。
(試合前に落合監督直々の指導・アドバイスがあったが、
その辺も大きなヒントになった)
今日だけでなく監督から一年中いつもアドバイスをもらっています。
自分は(来日)1年目でまだまだやらなきゃいけないことが
いっぱいありますけど、第一に神様、そして2番目に落合監督、
みなさんに感謝しています。ありがとうございます。
(3連敗の後の連勝、明日からのゲームに向けてひと言)
まだまだ先、長いですけど、みんなで
バッターもピッチャーも力合わせて頑張っていきたいと思います。
みなさん(応援)よろしくお願いします!」


<延長10回1死、相手は東京ヤクルトの守護神・イム・チャンヨン。
実は前回16日の対戦で9回1死から同点ソロ本塁打を放っている。
初球はスライダーを空振り。そして2球目、
甘く入った『スライダー』を弾丸ライナーで左翼スタンドに突き刺した。
一塁を回ると、右手を空に突き上げ、喜びを爆発。読み通りの打撃に>
「あのとき(16日)はストレートを打ったんだ。
だから、今回は変化球で攻めてくると思っていたんだ。
イムのようないいピッチャーから打ててうれしかったよ。
このところ打てていなかったが、
チームの勝利につながる本塁打が打てて気持ちがいいよ」

<落合監督による『魔法』も効いた。
8月の月間打率がこの試合まで.207と落ち込んでいた主砲に、
試合前、ケージの裏でマンツーマン指導、主な内容は構えだったよう。
ビジターチームの練習時間が終わるまで汗だくになってバットを振り続けた。
アドバイスに耳を傾けた結果、トップの位置を少し上げる構えに変えた。
その途端、6試合ぶりの一発が生まれた>
「いままではしっくりこなかった。
自分がいい感触で構えられるように変えてみた。
監督の言葉通りにやってうまくいったよ」

<後半戦に入って打撃の調子が格段に落ちた。
5回に放った左前打は4試合ぶりの安打。
この決勝本塁打も6試合、26打席ぶり。
直前のカードの首位巨人との直接対決では、
4番の調子の違いがそのまま結果に表れてしまった>
「シーズン前半戦までは打てていた。
打っていたので相手チームも自分のことを研究してくる。
このところ打てなかったのは、自分にとってはいい経験だと思っている。
日本で1年目の試練。1年目なので、やらなくてはいけないことがたくさんある。
何とか打てるように努力していきたい」

<母国・ドミニカ共和国にある新築の自宅が
壊れる危機を迎えている?らしい。
開幕直後に来日した家族はシーズン途中に帰国したが、
4歳と2歳になる2人の息子がプラスチックのバットを手に
壁や扉に向かってブルンブルンと振っているというのだ。
パパの希望は投手になることではなくスラッガー。
そのお手本としては日本での活躍を常に報告したい>
「このままだと家が壊れるよ。
まあ、それは冗談として2人とも野球選手に育てたいと思っているんだ」
中スポ中日新聞サンスポおおさか報知
時事通信朝日新聞スポニチ名古屋ニッカン


○藤井淳志
<4回に勝ち越しタイムリーを放つ。
1-1に追いつきなお2死三塁の場面で、
由規のスライダーを中前にはじき返し、三塁走者を迎え入れて>
「2アウトだったので、余計なことを考えずにいきました」
サンスポニッカン

○和田一浩
<4回無死二、三塁で鋭い当たりの二ゴロ。
同点の走者がホームへかえり、
さらに二塁走者も三塁へ進めて追加点のお膳立てを整えた。
最低限の仕事を果たしたが、打撃の内容に満足そう。
試合前の打撃練習は休んでコンディション調整に
努めていたが、早速効果が現れて>
「まあ結果的には、という感じですね。
きょうはあの打席以外は完ぺきな打撃ができた。
(試合前の打撃練習を休んだのは)歳だからマイペースで」
(中スポ)

○谷繁元信
<延長10回、1点勝ち越した後の2死一、三塁で、
頭の付近へ投じられたイム・チャンヨンの速球を際どくかわした。
大きく外れたボールを米野がキャッチできず、
ボールはバックネットを転々。和田が5点目のホームを踏んだ。
絶妙な身のこなしが貴重な追加点をもたらし、苦笑い>
「あれは危なかった。でも1点差と2点差じゃ違うからね」
(中スポ)

○立浪和義
<10回1死二塁で岩瀬の代打で登場し、イム・チャンヨンと対戦。
1球ボールを見送って、外角のストレートを深い犠飛。
和田を三塁に進めたが、唇をかんで>
「良い流れだったんで、かえしたかったね」

<30日はレギュラーシーズンで神宮では最後の一戦になる。
惜別の一打で3連勝に貢献することを誓って>
「最後ですよね。今年は神宮で1本も打ってないんで。
明日(30日)打てるように頑張ります」
(中スポ)

○井端弘和
<3打数1安打で打率を.3098とし、
巨人・小笠原(.3095)をわずか3毛差でかわして、
セの打率争いの3位に浮上。
再び連勝街道に乗りそうなチームの雰囲気にも押されて>
「いい流れの中なんでね」
(中スポ)


○小笠原孝
<投げては6イニング1/3を、4安打2失点。
さらにバットでも貴重な1打点。
白星は他人の手に移ったが、間違いなく殊勲はその手の中に。
4回、逆転した直後の2死一、二塁、右前に適時打。
リードが2点に広がった打点は効いた。
投げても要所をしっかり抑えた。
2失点はガイエルと畠山のソロ本塁打2発。
それ以外はほぼ完ぺきで流れも抜群。それでも反省を口に。
降板は1点リードの7回。1死を取り、宮本を安打で出した直後だった。
もし、走者を出さずに投げていれば、まだ先があったかもしれない。
頭には悔いばかりが渦巻いて>
「きょうの内容で投げていれば、
もっと長く投げて後ろのピッチャーを楽にしてあげないといけないです」

<大事な立ち上がり、スッキリ3人斬りだった。
昨季は立ち上がりである1回の失点が目立ったが、
今季は明らかに向上している。
自身の立ち上がりへの意識を聞くと、
神経質にはならずに。神経をほどよく緊張させるという>
「立ち上がり、立ち上がりとよく言われますけど、
先発投手なら誰でも難しいと思いますよ。
立ち上がりのゲームへの入り、というのは。
あまり細かいことを気にしすぎないように投げられればいいと思います。
細かいコースとか、気にしすぎると
おかしくなっていくので。あまり意識することなく投げられれば…」

<登板準備でも何通りも調整を工夫。
一歩ずつ、先発としてのステップを上がってきた。
前回登板の22日の横浜戦では1回に3失点。
久しぶりに立ち上がりの1回に痛い思いをしたが、
1週間後のこの日、しっかり結果を出して>
「いろいろと調整は試しています」
中スポサンスポ毎日jp

○浅尾拓也
<3番手としてリリーフした8回、
先頭の相川に右前打を許してヒヤッとさせたが、
直後に代走・野口を素早いけん制でアウトにして
結局3人でこのイニングを終わらせた。
会心のけん制を笑顔で振り返って>
「けん制のアウトも一つのアウト。
あれは練習しているプレーだし、あのプレーは大きかった」
(中スポ)

○山井大介
<岩瀬はいない。浅尾も使った。
そんな状況のエキストライニングに、5番手で指名された。
走者1人は許したが、最速152キロのスピードと
ギュンと落ちるスライダーで押し切り、4年ぶりのセーブをマーク>
「(勝ち越していなくても)頭からいくぞとは言われていました。
上出来だと思います」

<前回のセーブはロングリリーフで転がってきた。
今回は重圧も違ったと思う。ましてや59日ぶりの1軍マウンド。
過去7試合は、先発のチャンスをもらいながら立ち上がりから自滅。
この救援で同じ過ちを繰り返していたら、
もはや誰も助けてあげることはできないのだ>
「さすがに力が入りました。
(所定の投球練習でも)球が上ずっていましたから。
でも、打者が打席に立ってからは、完全にとはいきませんでしたが、
ある程度はリラックスできたと思います」

<新型インフルエンザ禍に苦しむ2軍から、前日に合流。
普通なら入れ替えを無期限遮断したいところだろうが、
それでも首脳陣は呼んだ。それだけの魅力がこの男にはある。
期待を裏切り続けてきた右腕が、秋風とともに借りを返す>
「これからもこういう形(救援登板)になるかは分かりませんが、
使ってもらえるのならしっかりと仕事をしたい。それだけです」
中スポ


○岩瀬仁紀
<3-2の9回から登板したが、先頭の福地に右越え三塁打を許すと、
続く青木の中犠飛であっさり同点とされた。
直球は130キロ台中盤にとどまり、本来の状態からはほど遠かった。
前日は2安打2四球で1点を失い、
2点リードの9回2死で超異例の降板となったばかり。
積み重なった疲労もあるだろうが言い訳にはできない。
素直に喜べない1勝になってしまったが、前を向いて>
「1度流れが悪くなったから戻したかったけど…。
調子どうこうというよりも抑えないと。
(最近は)正直苦しんでいるけど、
苦しんでいる中で結果を出さないといけない。
このままでは終われない」
(中スポ、サンスポおおさか報知時事通信スポニチ名古屋


○平田良介
<もてるパワーは秘めたままにしない。
スイングの力強さアップに着手。
フリー打撃の後、石嶺コーチに呼び止められ、いくつかダメだしを受けた。
この日は和田がフリー打撃に入らなかったため、
棚ぼたで和田の分の打撃練習時間を手に入れた。
もちろん自分の番もフルに使って練習量は倍。
小さな幸運も着実に力に変えていく>
「下半身の踏ん張りが足りないと注意されました。
あるもの(力強い下半身)は生かさないといけませんからね」
(中スポ)

○イ・ビョンギュ
<名古屋から約300キロ離れた東京への遠征だが、
自身にとってはむしろホームゲームのようなつもりで臨めるところ。
東京での選手宿舎が赤坂のコリアンタウンにほど近いところにあるから。
100%母国語で過ごせるところが
韓流助っ人の心のオアシスになっているよう>
「赤坂ね。よく行くよ。
ヤクルトだとイ・ヘチョンもいるでしょ。
昨日も一緒にご飯を食べに行ったよ」
(中スポ)

◇吉見一起
<その説明を聞きながらポカンとしてしまった。
25日に誕生した待望の第1子、長男の名前について>
「名前は『りょう』に決めました。
字は、石嶺さん(打撃コーチ)の『嶺』と書くんです」

<嶺で「りょう」。読みと字が頭の中でつながらず、
詳しく説明を聞いてようやく理解。うならされた。いい名前だ>
「山のてっぺんという意味があるので、そんな大きな人間になってほしい。
(字画も)全部二重丸だったんです」

<ピッチングセンスの良さはいつも見せてもらっている。
こんなセンスもあったんだ…と思ったら、
内助の功に、また感心させられた>
「ヨメ(聡子夫人)が考えたんです」
(中スポ<ドラ番記者>


○落合監督
<追い詰められながら、4番の一振りでもぎ取った1勝。
守護神・岩瀬の状態だけが心配だが、
もつれた試合にも冷静な態度を貫き、多くを語らず>
「これが野球だって。いろいろあるんだよ」
中スポサンスポおおさか報知スポニチ名古屋


若竜トピックス(29日)

◆ウエスタン・リーグ公式戦
中日-阪神 20回戦
(29日・ナゴヤ球場)
 T 000 000 000 = 0
 D 001 000 03× = 4
[勝] 山本昌(17試合6勝3敗)
[D本] デラロサ6号
[Dバッテリー] 山本昌 - 田中
公式サイト・戦評

○山本昌
<ウエスタン・阪神戦(ナゴヤ球場)で先発。
敗れれば対戦相手の阪神に優勝マジックが点灯してしまう
負けられない試合で、ベテラン左腕が貫禄の投球を披露。
昨季200勝を達成した百戦錬磨の左腕が、阪神2軍打線を翻弄。
老練さを発揮して、わずか94球、4安打無四球で
9イニングを投げ切り、涼しい顔で今季初完封を記録。
立ち上がりからテンポ良く投げ込んでいった。
生命線の制球力もさえ渡り、まったく付け入るスキを与えない。
5回1死からリンに初安打となる二塁打を許すまではパーフェクト。
ピンチらしいピンチはこの回だけで、あとは三塁を踏まさない投球。
スイスイと9イニングを投げ切って>
「(捕手の)田中もいいリードをしてくれた。
まあ、大事な試合だったんで、いい形で投げられて良かったよ」

<今月11日に44歳の誕生日を迎えたベテラン左腕。
2軍優勝への望みをつないだが、
次は1軍をリーグ優勝に導くべく、その登板チャンスをうかがう>
「(1軍で投げる)チャンスをもらえるまで、頑張って投げていくよ」
中スポ

『ファームとはいえ優勝争いの大事なゲーム。
みんな気合も入っていましたし、それに乗せられたという感じですね。
ファーム最年長完封だなんて冷やかされましたが、
94球と球数も少なかったし、わりとすんなりいった感じです。
とにかく若い選手の足を引っ張らずに済んでよかった。』

(「山本昌公式ホームページ」より引用)

○小林投手コーチ
<今季初の完封勝利を挙げた山本昌について、その快投を絶賛>
「ここにきて、すごく安定している。
この充実した内容なら(1軍でも)大丈夫だと、上(1軍に)に報告したよ。
すごく集中して投げてた。
あの年でこれだけの投球は、あっぱれと言うしかないね」
中スポ

○中川裕貴
<3打数2安打2打点と活躍し、チームの勝利に貢献。
3回に先制の中前適時打。8回にダメ押しとなる犠飛。
阪神との首位攻防戦への意気込みを見せて>
「大事な試合と分かっていたので、
硬くならないように、普段通りを心掛けました。
先取点を取れたのが良かった。明日(30日)も勝ちたい」
中スポ


◇井藤真吾
<ひっそりと静まり返った屋内練習場にルーキーが現れた。
今月下旬、ウエスタン・オリックス戦が行われていたナゴヤ球場。
試合が始まる時間の12時すぎから始まった1人だけの特訓は、
ティー打撃から始まって、フリー、マシン打撃と続く
1時間近くもバットを振った後、明るく語って>
「だいぶいい形でスイングできるようになってきました」

<プロ1年目は辛抱の年になった。
愛知・中京大中京高時代での『現役』を終えた後のオフに
右肩を痛めた。ウエスタンでは代走で5試合出場しているものの、
故障の影響もあって打席にはまだ立っていない。
試合前に行われる打撃練習はウ・リーグの出場メンバーが
優先されるため、試合中に1人でバッティング練習を行う。
恒例となっている『ランチ特打』はつらいリハビリ生活の裏返しなのだ。
そんな中、未来への光は差してきている。
練習と治療を慎重に重ねてきた結果、故障はほぼ癒えた。
半年ほど遅れてしまったが、『打者』としてのデビューの日は近づいてきている>
「右肩はほぼ痛みがなくなっています。
9月には試合に出る気持ちでいます」

<母校の後輩たちからは大きな刺激を受けた。
夏の甲子園の決勝が行われた24日、
肩のリハビリを終えた後、テレビの前に座っていた。
手に汗握って後輩たちの勇姿を見守った>
「最後はヒヤヒヤしましたけどね。
ホント、うれしかったです。後輩に負けるわけにはいきませんよ」

<一人っきりの特打ではプロ仕様の技術を思う存分磨いた。
我慢の日々で耐えて蓄えた技術を見せつけるべく、
じっと『そのとき』を待ち構えている>
「バットのヘッドを走らせるような
『木(木製バット)の打ち方』が最近になってできてきた」
(中スポ)

2009年8月29日 (土)

超異例岩瀬に交代指令、打線奮起竜連敗脱出!

地元での首位攻防で屈辱の3連戦3連敗を喫し、
自力優勝が消滅してしまったドラゴンズ。
しかし今季の戦いはまだ続き、
今週末は苦手とする東京ヤクルトとの3連戦。
夏休み最後となる神宮で、打線が奮起し、
森野、荒木、和田らの活躍でリードを広げたものの、
最終9回に守護神・岩瀬がまさかの乱調。
1死満塁から犠飛により、1点を奪われると、
さらに暴投と四球で一打サヨナラの大ピンチ。
思わぬ光景にベンチが動き、なんと超異例の交代指令。
代わった浅尾が1球セーブで凌ぎ、何とか連敗ストップ。
6イニング2失点の朝倉が9勝目をマークしました。

◇セントラル・リーグ公式戦
東京ヤクルト-中日 19回戦
(28日・明治神宮野球場 | 中日7勝12敗)
19728人 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
中 日
ヤクルト
[勝] 朝倉(21試合9勝6敗)
[S] 浅尾(52試合7勝9敗1S)
[D本] 森野21号
[Dバッテリー]
朝倉、高橋、河原、岩瀬、浅尾 - 小山、小田、谷繁

◇対東京ヤクルト19回戦・スタメン
1 (遊)井端  (3打数1安打)
2 (二)荒木  (5打数3安打2打点)
3 (三)森野  (4打数3安打3打点)
4 (一)ブランコ (4打数無安打)
5 (左)和田  (4打数2安打2打点)
6 (右)イ・ビョンギュ (4打数無安打)
7 (中)藤井  (4打数1安打)
8 (捕)小山  (2打数無安打)
9 (投)朝倉  (3打数無安打)

【イニング経過】
<1回・中日> P・ユウキ
井端内直球詰まり二ゴロ、
荒木内直球左越えフェンス直撃二塁打、
1死二塁から、森野中フォーク右前運ぶ適時打(D 1-0 S)
1死一塁から、ブランコ外低めカット遊ゴロ6-4-3併殺

<1回ウラ・東京ヤクルト> P・朝倉(中8日)
川島慶三中直球二直、福地中スライダー遊ゴロ、
青木ストレート四球、ガイエル左足死球、
2死一、二塁から、宮本外フォーク合わせただけ遊ゴロ

<2回・中日> P・ユウキ
和田投返し中前打、イ・ビョンギュ外フォーク空三振、
藤井内スライダー詰まり二ゴロ4-6-3併殺

<2回ウラ・東京ヤクルト> P・朝倉
ユウイチ初球中前抜けていくヒット、
田中浩康中高め直球フェンス際右飛、相川外直球中前打、
ユウキバントの構え・外スライダー見三振
2死一、二塁から、川島慶三外スライダー三ゴロ

<3回・中日> P・ユウキ
小山左手直撃死球・一旦ベンチ下がるも大丈夫、
朝倉投前犠打・ユウキ二塁送球焦って悪送球、井端一犠打、
1死二、三塁から、荒木外カット合わせて中前適時打(D 2-0 S)
森野外シュート外れ四球、
1死満塁から、ブランコ内低め直球二塁後方フライ、
2死満塁から、和田初球低めシュート・
ライナー左前落ちる2点適時打(D 4-0 S)

2死一、二塁から、イ・ビョンギュ外直球空三振

<3回ウラ・東京ヤクルト> P・朝倉
福地外フォーク詰まり二ゴロ、
青木外直球引っ張り痛烈右前打、
1死一塁から、ガイエル内高め直球・打った瞬間ライト中段2ラン(D 4-2 S)
宮本外直球一二塁間抜くヒット、
ユウイチ内フォーク空三振、田中浩康外直球遊ゴロ

<4回・中日> P・ユウキ
藤井中カーブ一二塁間抜くヒット、
小山外スライダー遊飛、朝倉バント打ち上げ捕邪飛、
井端中低めフォークバットの先左前運ぶヒット、
2死一、二塁から、荒木内カットボール・
詰まりながらも中前落ちる適時打(D 5-2 S)

2死一、三塁から、森野中高め直球・
強振ライト右タイムリー二塁打(D 6-2 S)

2死二、三塁から、ブランコ外スライダー打ち上げ二飛

<5回ウラ・東京ヤクルト> P・朝倉
青木強い一ゴロブランコ弾くも朝倉ベースカバー、
ガイエル外フォーク高々三飛を森野土手に当てて落球=エラー、
宮本内シュート遊ゴロ6-4二封、
2死一塁から、ユウイチ一ゴロ・今度はガッチリ

<6回・中日> P・松井
小山外外れ四球、
朝倉バント投正面・松井二塁送球1-6-3併殺、
井端内見て四球、荒木内シュート詰まり二ゴロ

<7回・中日> P・高木啓充
森野内直球振り抜き右翼席飛び込む本塁打(D 7-2 S)

<7回ウラ・東京ヤクルト> P・高橋
福地中フォーク空三振、青木外フォーク二ゴロ、
2死から、ガイエル中低め直球右翼席運ばれ本塁打(D 7-3 S)
宮本内低め外れて四球、
P・河原 中・英智 右・藤井
代打畠山外低め直球空三振

<8回ウラ・東京ヤクルト> P・河原
田中浩康外スライダー空三振、相川遊ゴロ、
2死から、代打飯原外高め直球ライナー左越え本塁打(D 7-4 S)

<9回ウラ・東京ヤクルト> P・岩瀬 捕・小田
福地外直球三遊間抜くヒット、
青木外高め直球高いバウンド二ゴロ・
荒木グラブトス届かず二塁セーフ=内野安打、
無死一、二塁から、ガイエル中高め直球打ち損じ左飛、
吉本低め直球外れ四球、
1死満塁から、畠山内直球伸びて右フェンス際犠飛(D 7-5 S)
森コーチマウンドへ、
田中浩康4球目・内直球ワンバウンド小田捕れず暴投、
2死二、三塁から、田中浩康外直球高め抜け四球・岩瀬降板、
P・浅尾 捕・谷繁
2死満塁から、米野初球内149キロ二塁後方飛、試合終了。


【ゲームレビュー】
連敗3でストップ

1回に森野の右前打で先制し、3回は和田の2点適時打などで3点。
その後も7回に森野の3戦連発の21号ソロが出るなど、着実に加点した。
朝倉が6イニング2失点で9勝目。東京ヤクルトは反撃及ばず3連敗。
公式サイト共同通信社ニッカン式スコア


直接対決3連敗のショックも癒えぬままに、
当日移動で東京・神宮にやってきたドラゴンズ。
今季6勝12敗と苦手にしている東京ヤクルト相手でしたが、
そのショックを振り払うかのように
打線が初回からつながり、先制、中押し。
東京ヤクルト先発・ユウキの不調に付け込み、
森野、荒木、和田らのタイムリーで順調に加点していくと、
投げては巨人戦の登板を飛ばされた朝倉が
意地を見せたか、自身連敗中の神宮で粘りの投球。
外国人選手のガイエルにはまたも一発を浴びたものの、
失点はそれだけに抑えての、6イニング2失点。
7回に森野の3試合連続となるダメ押しの一発を放ち、
これでほぼ決まりだろうと思いきや、
高橋、河原がともに2死から被弾して、7-4と3点差。
わざわざ岩瀬を出すような展開に、
持って行かなくもいいのにと思いつつ、
すっきり締めて、ショックがいくらか癒えるだろうと
考えていた最終9回ウラ、信じられない光景が…。
逃げ切りはしたものの、まさにヒヤヒヤの展開。
さらに2死満塁となり、守護神に交代が告げられ、
浅尾の救援を仰がなくてはいけなくなったときには、
もはや森野や荒木の活躍さえも吹っ飛んでしまいましたね。
スコア以上にヤバイなと思わせた最終回。
勝ってホッとする一方で、
もっと楽に勝ってくれよと思わず愚痴ってしまいました。


それにしても、この日の岩瀬は調子が悪かったなと。
連続試合セーブが止まった22日の横浜戦以来、
中5日相手の登板でしたが、間隔が空いた関係もあるのか、
持ち前の制球にかなり狂いがあった様子。
いつもの谷繁ではなく、小田とのバッテリーでしたが、
連打でいきなり無死一、二塁とランナーを背負うと、
この日2本塁打のガイエルを力で左飛に取ったものの、
続く吉本には四球を与えてしまい、満塁。
さらに畠山にライトフェンス際への飛球を打たれ、
犠牲フライで1点を返されると、
田中浩康に対しても制球が乱れ、なんと暴投までも。
そして田中浩康に四球を与えてしまい、2死満塁。
前回の神宮登板でも、2点を返された守護神ですが、
この日の投球は、それ以上に「らしい投球」ではない。
畠山の犠飛の後、一度マウンドに行った森コーチでしたが、
さすがにこれには二度目の足を運ぶことに。
まさに超異例といえるセーブ機会での途中降板は、
それはこれまでの落合政権では考えられないもの。
代わった浅尾が1球で仕留め、事なきを得ましたが、
ファン的にはある意味衝撃を受ける幕切れとなりました。


今朝のスポーツ紙などでも
「岩瀬代えた」「禁断のサイ配」「手段は選ばず」
「ついにタブーに手をつけた」などというフレーズが
いくつか出ていましたが、3点差で迎えた最終回。
2安打2四球1暴投で、守護神・岩瀬に交代指令。
ブルペンが外にある神宮球場。
徐々にピンチを迎えるなか、浅尾が準備しているというのも
一種異様な光景ではありましたが、
勝利まであと1人という状況で、
岩瀬がマウンドを降りることになるとは。
このイニング、結局1点しか取られてはいないものの、
あまりの緊急ぶりに、勝利の喜びも吹っ飛びましたね。
まあ間隔も空いていたということもありますが、
チームとして相性の悪い東京ヤクルト戦だけに、
この先何が起こるかわからない。
さらに普段とは違うこの日の乱調ぶりは、
首脳陣の考えるリミットを越えたということなのでしょうか
しかも交代を告げられたときの岩瀬の汗の量が尋常ではないこと。
それだけ調子がよくなかったという証でもあったでしょう。
逆転優勝へ向けては、これ以上の負けは許されない。
一つ一つ勝つことが復調への「良い薬」となる。
そのためにはたとえ岩瀬であっても、交代を辞さない。
そういうベンチの決意の表れととって良いのか。
その辺りは今後の采配の揮い方によってわかるでしょうが、
とにかくこの交代劇には驚いたのは事実。


色々な見方もあるでしょうが、
それよりも大事なのは、岩瀬の状態ですね。
たまたま出来が悪かったというだけなら良いのでしょうが、
この夏は連続試合セーブもあって、かなりのハイペースでの登板。
野手同様に疲れも来ているのは、確かでしょう。
「(交代は)ベンチが決めることだし、僕は次に抑えること」
厳しい表情で、守護神はそう答えていたそうですが、
ショックこそあれど、シーズンは続いていく。
うまく切り替えて、任務を遂行してほしいですね。
まだまだこの先の大事な局面はたくさん訪れます。
今回こそこういう交代でしたが、その信頼は変わらない。
やはり最後は背番号13が締めるのが、ドラゴンズの不変の流れ。
しっかり復調してくれるであろう、
今後の岩瀬の踏ん張りにも注目していきたいところです。


☆ウィナーズ・ボイス(28日)

◎森野将彦

<3試合連続の21号ソロを含む3安打3打点>
「(お疲れ様でした)お疲れ様でした。
(初回先制タイムリー、今日は良い感じで得点できた)
まあ、何とかね。連敗してたんで、
初回に点を取りたいなと思ってたんで、
えー、そういう意味ではよかったと思います。
(苦い3連敗のあとのこの1勝。
明日につなげる部分はどんなところになりそう)
もうとにかくほんとに負けられないんで、
えー、まあ、目の前の1試合を絶対勝つっていうことだけ考えて、
やっていきたいと思います。
(昨日20号、今日21号の本塁打。この当たりの手応えは)
まあそこまであんまり(本塁打の)意識はないんですけど、
たくさん打てればいいんですけど、
まあそんなに打てないと思ってるんで、
目の前の打席に集中して、一本でも多くヒットを打ちたいと思います。
(巨人が敗れて、再び4.5ゲーム差となったが、
これからどのようにチームとして戦って行くか)
とにかく自分たちのチームを信じてね、
えーとにかく勝つことだけを考えて、頑張っていきたいと思います」


<初回、先制タイムリー談話。
東京ヤクルト先発・ユウキのカウント2-3からのフォークを
右前にはじき返し、二塁走者を迎え入れて>
「追い込まれてしまったけど何とか粘って打てました」

<7回の第4打席、高木の高めのストレートを右翼席にたたき込み、
07年4月以来、自身2度目の3試合連続本塁打をマーク>
「完ぺきな当たり」
スポーツ報知時事通信スポニチ名古屋ニッカン


○朝倉健太
<6イニング2失点に抑え、今季9勝目を挙げる。
相性の悪かった神宮での白星は、05年4月5日以来、実に1606日ぶり。
毎回走者を背負いながらも、失点はガイエルに許した2ランのみ>
「打者の皆さんに助けてもらった部分が大きい。
次の機会までに修正していきたい」
サンスポニッカン

○和田一浩
<3回2死満塁で左前2点適時打>
「(走者を)必ずかえそうと思って打席に入った」
サンスポ毎日jp


○岩瀬仁紀
<3点リードの9回に登板したが、
連打と四球で1死満塁のピンチを招くと、
畠山の犠飛で1点返され、さらに暴投、四球で2死満塁。
05年以降、セーブ機会を残したまま初めて降板。
最悪の逆転負けは免れたが、声を絞り出して>
「状態? 見ての通りです。
(交代は)ボクには言いようがない。
それはベンチが決めることだから。僕は次に抑えることです」
スポーツ報知スポニチ名古屋

○浅尾拓也
<9回2死満塁から緊急登板し、
米野を二飛に打ち取って『1球セーブ』を記録>
「1球目は振ってくると思ったんで、気を抜かずに投げました。
いつもチームに迷惑かけているんでよかったです」

<自身にとっては25日の巨人戦で敗戦投手になって以来の登板。
抑えの岩瀬を救援したことには、安堵の表情を浮かべ>
「本当に(出番が)あるのかなと思っていました。
岩瀬さんはこういう仕事を10年以上やっている。すごさが分かった」
(中スポ、スポーツ報知時事通信

○森バッテリーチーフコーチ
<9回の継投について聞かれ>
「何かあるの? 言えない」
(中スポ)


○落合監督
<快勝ムードが、最後は冷や汗の展開。
何とか逃げ切って連敗を3で止める、
岩瀬の交代場面など、いくつかの質問に対してひと言で総括>
「野球ってこういうもんだ」
中スポスポーツ報知共同通信社時事通信スポニチ名古屋

2009年8月28日 (金)

吉見でも勝てず屈辱の3タテ、晩夏竜自力V消滅。

現状の力の差を見せつけられて、
地元での首位攻防で連敗となってしまったドラゴンズ
とにかく勝たなくてはいけないナゴヤドームでの第3戦。
チーム勝ち頭の吉見一起を立てて臨んだものの、
巨人打線の勢いを止められず、3回に小笠原に先制2ラン。
さらに5回にはミスも絡んで満塁からラミレスに2点打を献上。
一方打線はこの日も繋がりを欠き、森野の20号ソロと
代打立浪のタイムリーのみに止まってしまう始末。
大事な3連戦で屈辱の3タテを喫したドラゴンズ
ついに5.5ゲーム差、そして自力優勝が消滅しました。

◇セントラル・リーグ公式戦
中日-巨人 18回戦
(27日・ナゴヤドーム | 中日6勝12敗)
37878人 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
巨 人
中 日
[敗] 吉見(21試合13勝5敗)
[D本] 森野20号
[Dバッテリー]
吉見、高橋、河原 - 谷繁

◇対巨人18回戦・スタメン
1 (遊)井端  (3打数無安打)
2 (二)荒木  (4打数1安打)
3 (三)森野  (4打数2安打1打点)
4 (一)ブランコ (3打数無安打)
5 (左)和田  (3打数無安打)
6 (右)イ・ビョンギュ (4打数無安打)
7 (中)藤井  (4打数2安打)
8 (捕)谷繁  (3打数無安打)
9 (投)川井  (2打数無安打)

【イニング経過】
<1回・巨人> P・吉見(中5日)
坂本内低め直球左前打、松本バント捕小フライ失敗、
小笠原外フォーク高いバウンド遊ゴロ6-4二封、
ラミレス内シュート詰まり遊ゴロ

<1回ウラ・中日> P・久保
井端外スライダー二ゴロ、荒木引っ張り左前打、
森野2球目荒木二盗失敗、森野外シュート打たされ遊ゴロ


<2回・巨人> P・吉見
亀井外フォーク右直、初球バット折りながら右前打、
阿部内ひざ元直球見三振、古城中フォーク空三振

<2回ウラ・中日> P・久保
ブランコ外外れ四球、和田外スライダー遊ゴロ6-4二封、
イ・ビョンギュ良い当たり右正面ライナー、藤井外フォーク空三振


<3回・巨人> P・吉見
久保外直球見三振、坂本中直球三ゴロ、
松本外フォーク当ててだけ・遊深いゴロ内野安打、
2死一塁から、小笠原初球外フォーク・
打った瞬間右翼最前列飛び込む2ラン(通算1000打点)(D 0-2 G)
ラミレス外フォーク左前打、亀井内スライダー空三振

<4回ウラ・中日> P・久保
森野初球中スライダーとらえバックスクリーン右本塁打(D 1-2 G)
ブランコ初球遊ゴロ、和田外スライダー空三振、
イ・ビョンギュ内フォークハーフスイング三振


<5回・巨人> P・吉見
久保外スライダー空三振、
坂本中前ライナー・藤井弾いて二塁打、
松本詰まり遊ゴロ・井端またしても投げられず内野安打、
小笠原初球詰まり一ゴロ・ブランコ二塁送球逸れ=悪送球、
1死満塁から、ラミレス初球中シュート左越え2点二塁打(D 1-4 G)
1死二、三塁から、亀井高いバウンド三ゴロ森野素手送球アウト、
2死二、三塁から、高めつり球右飛

<5回ウラ・中日> P・久保
藤井内カーブライト右二塁打、谷繁内抜けたスライダー空三振、
吉見外スライダー空三振、井端外低めフォーク空三振


<6回ウラ・中日> P・久保
荒木外フォーク空三振、森野外スライダー二ゴロ、
ブランコ中高め直球空三振


<7回ウラ・中日> P・久保
和田外フォーク遊ゴロ、イ・ビョンギュ内直球見三振、
藤井初球中直球一二塁間抜くヒット、谷繁内見て四球、
2死一、二塁・原監督自らマウンドへ行き指示、
2死一、二塁から、
代打立浪初球外チェンジアップ・
弾き返し中前運ぶ適時打(D 2-4 G)

P・越智 代走小山
2死一、二塁から、井端粘るも中フォーク空三振

<8回・巨人> P・高橋
外直球高々左飛、阿部外フォーク一ゴロ、
古城内直球空三振・リベンジ

<8回ウラ・中日> P・越智
荒木初球外直球二ゴロ
P・山口
森野中低めスライダーミート右前打、
1死一塁から、ブランコ外直球遊ゴロ6-4-3併殺・万事休す


<9回・巨人> P・河原
工藤一ゴロ、坂本中前飛球・藤井ランニング好捕、
松本低め直球外れ四球、脇谷初球中高め直球中前打、
2死一、二塁から、ラミレス内直球詰まり中飛

<9回ウラ・中日> P・クルーン
和田低め外れ四球、イ・ビョンギュフォーク一ゴロ・和田二進、
藤井内高め直球詰まり二ゴロ・和田三進、
2死三塁から、谷繁外直球空三振、
試合終了。


【ゲームレビュー】
打線つながらず、巨人に3連敗

初回から再三走者を出しながら、打線がつながらない。
4回に森野のソロ、7回に代打立浪の適時打で
2点を返すのが精いっぱい。
巨人は3回に小笠原の2ランで先制し、
5回にはラミレスの2点適時打で突き放した。
久保は低めに集め7回途中まで2失点で今季初勝利。
クルーンが19セーブ目。巨人は逃げ切り5連勝。
公式サイト共同通信社時事通信ニッカン式スコア


初戦チェンで落とし、2戦目川井を立てて落とし、
4.5ゲーム差で迎えた直接対決第3戦
敗れると、自力V消滅となってしまう正念場。
現状の三本柱、しかもチーム勝ち頭の吉見を立てて、
文字通りの『必勝』を狙いましたが、
その吉見までもが打ち込まれ、まさかまさかの3連敗
戦前は悪くとも1勝2敗ぐらいだろうと考えていましたし、
吉見だけは踏ん張ってくれるのではと、期待していましたが、
連勝で勢い付いた巨人打線に、
勝負どころで甘くなったボールを弾き返され、
今季自己ワーストの4失点

吉見も打たれた…。まあ先制2ランは
小笠原が外のフォークをうまく運んだ。
5回の2点が不運な当たり
エラーが絡んでのものと
一概に「打たれた」ということでは
片付けられないものの、
ともに叩かれたのは、初球
総じてこの3連戦、
ファーストストライクを
積極的に叩いていた
巨人打線なだけに、その辺りは
慎重に入ってくれればとは思いましたが。
ただミスが重なって満塁の場面で、
当たっているラミレスと勝負せざるを得なかったのが、
この3連戦の悪い流れを象徴していたような。
それに加えて効いたのが、松本の2本の内野安打。
共に三遊間深い位置から投げられなかったものではありますが、
これが意外と吉見の、そしてチームの動揺を誘いましたね。
前日の川井同様に「投げきれなかった」というコメントを残した吉見
それでも大事な試合で投げきれるのが、真のエースというもの。
巨人戦の登板はおそらくまだあるでしょうし、
次回もう一段階成長した姿で、リベンジを果たしてほしいです。


吉見の4失点も誤算ではありましたが、
それ以上に残念だったのは、やはり打線
ホームランこそ出れど、つながりを欠く悪循環
この3連戦通じて醸し出していた流れを
最後まで解消することができませんでしたね。
4回に森野のバックスクリーン右への一発こそ出たものの、
またしてもホームランによる1点のみ。
谷間であり、立ち上がりは不安定だった久保を打ちあぐみ、
あれよあれよで7回途中まで投げさせてしまったのは、
やはり打者陣の責任ということでしょう。
1、2番の奮起も期待しましたが、初回の荒木の1安打のみ。
しかもすぐさま二盗を試みるも失敗し、流れを断たれたことが
久保のこの日の好投に繋がってしまったという部分も。

巨人の攻撃を見るように、
強いチームは打線がやはりつながっている
しかも連打を重ねることで、相手を動揺させ、
思わぬミスも誘い出すことも大いに可能。
ここ数週前には出来ていたことが、ここに来て、
大事なゲームを前にして、全く出来なかったのは痛かったですね。
さらにこの日のドラゴンズファンが一番沸いた
7回2死一、二塁からの、立浪の反撃のタイムリー。
初球、外寄りのチェンジアップをとらえた見事な一打
ベテランの類い希な『集中力』を感じましたが、
ただこの日一番頑張っていた打者が、
代打で登場した立浪ではいけないでしょう。
もっと数多く打席に立っているレギュラー陣が、
そのような力を発揮してくれなければ、今回のような辛い結果となってしまう。
打てないからこそ余計淡泊に見えるものですが、
感覚を研ぎ澄まし、ここぞの場面で集中して仕事を果たす。
この3連戦ではできませんでしたが、
今後の大一番ではぜひとも誰かが見せてくれることを願います。


まさかの5.5ゲーム差に、まさかの自力V消滅
「現状の実力差」を肌で感じることになりましたが、
屈したままでいることなく、まだまだを見据えてほしい。
確かに見通しは厳しいですが、残り30数試合、
もうひと波もふた波もあるだろうというのは、
過去数年の結果が示しています。
そしてここ数試合で完全に失っている打線のつながり
それを取り戻すことが現状では再浮上への条件となるでしょう。
特に元気のない主力選手に、それを強く望みたいもの。

そんななか迎えるのが、今季6勝12敗の東京ヤクルト戦
ただあちらも決してチーム状態は良くないですし、
「中日戦だから」というところさえ出なければ、
巻き返しのきっかけとなってくれるのでは。
まずは1つ勝つ、勝つ事こそが「良い薬」となってくれると思います。
そして力を蓄え直し、9月の再戦で全力でリベンジ
夏の終わりに味わった悔しすぎる思い
それを糧に出来るドラゴンズと信じて、今後も応援していきます。


★プレーヤーズ・ボイス(27日)

●吉見一起

<7回を投げ、自己ワーストタイの4失点で5敗目。
勝負どころで制球が甘く、小笠原とラミレスに痛打され
重圧をはね返せなかった投球を悔やんで>
「序盤で4点も取られているようじゃダメですね…。
もうひとつ(厳しいコースに)投げ切れなかったので悔しいです…」

<制球に長けている右腕でも、天敵の魔力にやられた。
痛打された5回1死満塁の初球。谷繁はかなり内側に構えていたが、
大事なところで制球が微妙に狂った>
「両方、失投です。
(5回は)ボールを投げようと思ったのに甘く入った。
映像でも確認しましたが、2球とも甘かった。力負けです」

<前回登板はわずか90球で降板。
登板順を1日前にずらして、中5日で臨んだ大事な勝負。
これまでとは違う決戦のムード。
小笠原の2ランも、ラミレスの適時打も初球。
これまで以上に食らい付いて来た>
「投げているときに、ちょっといつもと感覚が違うな、
と思っていたら打たれてしまった。
初球から振ってなかったところを打ってきたり、
振るだろうなという球を振らなかったり」

<これで終わりではない。巨人とはあと2カード、6試合残す。
恐らく2試合に投げる。この日の借りは胸に深く刻んで>
「悔しいですけど、反省するところは反省して、
しっかり前を向いて投げていきたい。
リベンジの気持ち? もちろんある。
このままならまだ(巨人と)対戦することもあると思うので。この次は抑えたい」
中スポサンスポスポーツ報知時事通信
毎日jpスポニチ名古屋ニッカン


●森バッテリーチーフコーチ
<勝負どころで制球が甘くなったが、
不運も重なった吉見をかばって>
「やらなきゃいけないことは沢山あるけど、
(吉見は)塁が空いていれば厳しいところを攻められた。
責めることはしないけど、巨人に勝っていかないと」

<チェン、川井、吉見と3本柱を立てたが、
本拠地で屈辱の3連敗。こう吐き捨てて>
「この3連戦でできないことが、プレーオフでできるか。
(報道陣が)思っている以上に力の差がある」
スポニチスポニチ名古屋ニッカン


●森野将彦
<4回無死、中越えに自己記録を更新する20号ソロを放つ。
久保の投じた初球、真ん中スライダーを
バックスクリーン右にたたき込んで>
「甘いタマを逃さないようにと思って打席に立ちました」

<連夜の本塁打となる20号。一昨季18本、昨季19本ときて、
プロ13年目で初めて節目の数字をクリアしたが>
「(20本は)まあ普通じゃないですか。
もっと打てれば打った方がいいだろうし。
でも、今はそんなこと(数字に関して)あまり考えられない」

<3タテを食らった悔しさから試合後は笑顔一つなし。
3連敗は痛いが、その存在は逆襲への切り札になる。
8月の月間打率は3割を超え、6本塁打、19打点はチームトップ>
「次、巨人と当たる時に
もう一度チャンスをもらえるよう切り替えていかないと…。
9月の下旬に巨人と6試合ある。
そこで戦えるような位置にまた上がるしかない」
カメラブログ中スポスポニチ名古屋ニッカン

●立浪和義
<7回2死一、二塁、代打で中前に適時打を放つ>
「何とかつなげたかったので。次は同点、逆転を狙います!」

<打席へ向かうまでに、巨人ベンチから原監督自らが
先発・久保のもとに足を運んだ。相手もギリギリの緊張状態。
言葉通りの初球、外寄り低めのチェンジアップをとらえ、
二塁から藤井をかえして>
「少々ボールでも、初球から」

<投打ともに圧倒されたこの3連戦。
優勝という2文字が見え始めてからの戦いが、
逃げる方も追いかける方もどれだけきついか
知り尽くしているプロ23年目。兼任コーチは前を向いて>
「マジックが出たといっても、関係ないんで。
連勝連敗はある。あとはいかに反省して次に臨むか、ですよ」
カメラブログ中スポサンスポ

●井端弘和
<この3連戦で11打数1安打とブレーキに。
2四球を合わせても出塁は3度だけ。
この試合5、7回、得意だったはずの得点圏に
走者を置いた打席でも連続三振に倒れた>
「マークされている? それはない」

<打率も6月11日時点の.307以来となる
.310まで下がったが、こう誓って家路に就いて>
「やられたらやりかえすしかない」
(中スポ)

●高橋聡文
<8回の1イニングを打者3人で抑え、今月の無失点を継続。
登板8試合で、走者を一度もホームへ返していない。
敗戦にめげることなく、巻き返しを誓って>
「ゼロで抑えられてよかったです。
(無失点記録は)あした以降も続けられるように、
巨人を逆転できるように頑張ります」
(中スポ)

●河原純一
<2点を追う9回に登板。四球と安打で
2死一、二塁のピンチを招いたものの、
今カード当たりまくっているラミレスを中飛に抑えた。
これで4試合連続無失点となって>
「いつもと同じように投げました。
シーズンはまだ終わったわけではないですし、
あしたからも1試合1試合頑張るだけです」
(中スポ)


●平田良介
<ファームで新型インフルエンザが発生したことを受け、
名古屋市内のホテルに滞在しているが、ちょっとした苦労を明かす。
それでも前日の2ランを始め、試合前の時点で
代打で3連続で安打を放っており、結果は出ている。
新型インフルエンザなんかに屈するつもりはない>
「きのうの夜も食事はルームサービスでした。
悪くはないんですが、栄養が偏っているような気がするんですよ」

◆平沼用具担当兼打撃投手
<前夜の巨人戦といい、先日の東京ヤクルト戦といい、
あわや乱闘のシーンが増えてきた今年の中日。
昔と比べて減っているなか、球史に残る乱闘といえば
89年9月に起こった西武・清原和博のヒップアタック。
そのとき、死球を与えた投手はこう話す。
当時、ロッテ投手陣の間では清原に度重なる死球を与えていたことで、
いつか乱闘になるだろうと予想していたといい、
その引き金を不運にも引いてしまったらしい。
後日謝罪され、いまでは普通に会話する間柄というが>
「前の打席でカーブを本塁打されていたんだよ。
いい打者には内角を攻めないと。
昔は内角を投げられないと飯を食っていけないと教えられたからね」
(中スポ<ドラ番記者>

◇山本昌
<少年野球の『山本昌杯』が
故郷の神奈川県茅ヶ崎市で開催されることに。
主催には同市や中日球団のほか、自身も名を連ねる。
同市内外の代表16チームが参加。
8月29、30日と9月5日の3日間に渡って開催されるが>
「ぼく自身も少年野球で土台を築いた。
多くの子どもがこれからも野球に打ち込んでくれるために、
少しでも助けになれば」
(中スポ、茅ヶ崎市ホームページ


●落合監督
<巨人に今季3度目の同一カード3連敗。
5.5ゲーム差をつけられ、自力優勝も消滅。
厳しい状況に追い込まれたが、強気の姿勢を崩さず>
「この連敗が、この先のいい薬になるだろう」
中スポサンスポ時事通信毎日jpスポニチ名古屋ニッカンデイリー

2009年8月27日 (木)

川井中5日起用実らず、へばり竜首位攻防連敗。

延長戦の末に首位・巨人に競り負け、3.5ゲーム差
奪首に向けて、これ以上の負けは許されないドラゴンズ
ナゴヤドームでの直接対決第2ラウンド
中5日で先発起用した川井雄太が乱調。
立ち上がり、ラミレスに左中間に運ばれ先制弾を浴びると、
中盤以降も巨人打線につかまり、失点を重ねるありさま。
その一方で打線は4回までわずか1安打と沈黙。
中盤以降3本塁打を放ったものの、繋がりに欠く始末。
大事な3連戦で連敗、ついにマジック点灯の危機を迎えました。

◇セントラル・リーグ公式戦
中日-巨人 17回戦
(26日・ナゴヤドーム | 中日6勝11敗)
37916人 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
巨 人
中 日
[敗] 川井(18試合11勝3敗)
[D本] 森野19号 イ・ビョンギュ2号 平田1号2ラン
[Dバッテリー]
川井、ネルソン - 谷繁、小田

◇対巨人17回戦・スタメン
1 (遊)井端  (4打数無安打)
2 (二)荒木  (4打数1安打)
3 (三)森野  (3打数2安打1打点)
4 (一)ブランコ (2打数無安打)
5 (左)和田  (4打数無安打)
6 (右)イ・ビョンギュ (4打数1安打1打点)
7 (中)藤井  (3打数1安打)
8 (捕)谷繁  (3打数無安打)
9 (投)川井  (2打数無安打)

【イニング経過】
<1回・巨人> P・川井(中5日)
坂本内高め直球変な回転一ゴロ、
松本真ん中直球左前打、小笠原外スライダー中飛、
ラミレス2球目カーブワンバウンド川井暴投、
2死二塁から、ラミレス内直球左中間持って行かれ2ラン(D 0-2 G)

<1回ウラ・中日> P・東野
井端中高め直球一ゴロ、荒木内低め直球見三振、
森野低め外れ四球、ブランコ内高め外れ四球、
2死一、二塁から、和田外スライダー打ち損じ一邪飛


<2回・巨人> P・川井
初球チェンジアップ三ゴロ、
阿部内低めチェンジアップ空三振、古城中カーブ見三振

<4回・巨人> P・川井
ラミレスカーブ続けるも乗せられ左前打、
亀井バント一塁小フライ失敗、高め直球空三振、
阿部外スライダー引っ張るも一ライナーブランコ好捕

<4回ウラ・中日> P・東野
森野中高めスライダー引っ張り右翼線二塁打、
ブランコ外低めボール球スライダー手を出し三振、
和田内直球二塁ポップフライ、
イ・ビョンギュ内高め直球打ち上げ三邪飛


<5回・巨人> P・川井
古城初球外スライダー遊撃右抜いていくヒット、
東野投犠打、坂本外チェンジアップ右飛、
2死二塁から、松本内低めチェンジアップ・
二塁オーバー右中間適時二塁打(D 0-3 G)

<6回・巨人> P・川井
ラミレス中高めスライダー中前打(通算1500安打)、
亀井中チェンジアップ空三振・スタートラミレス二盗、
真ん中チェンジアップ中前打、
1死一、三塁から、阿部外直球中犠飛(D 0-4 G)

<6回ウラ・中日> P・東野
井端外スライダー遊ゴロ、荒木内高め直球右飛、
2死から、
森野内高めスライダー振り抜き右越え本塁打(D 1-4 G)
ブランコ抜けた直球左肩付近死球・
一瞬エキサイトの素振り・両軍選手出てくる、
2死一塁から、和田外フォーク空三振


<7回・巨人> P・川井
坂本内スライダー右前ポテンヒット、
松本外スライダーハーフスイング三振、
脇谷中スライダー左前打、
1死一、二塁から、ラミレス内高めスライダー・
右翼線落ちる適時二塁打(D 1-5 G)
1死二、三塁から、亀井中直球高々中犠飛(D 1-6 G)

<7回ウラ・中日> P・東野
イ・ビョンギュ内高め直球ライナー右越え本塁打(D 2-6 G)
藤井中スライダー三遊間抜くヒット、
谷繁3球目藤井二盗、谷繁二ゴロ進塁打、
1死三塁から、代打小池外スライダー空三振、

P・越智
2死三塁から、井端中直球打ち上げ三飛

<8回・巨人> P・ネルソン 捕・小田
阿部中直球三遊間ゴロ森野ダイブ好捕、古城投返し中前打、
代打大道セーフティ気味投犠打・ネルソン一塁悪送球=バントヒット、
1死一、三塁から、坂本内直球遊後方落ちるタイムリー(D 2-7 G)
1死一、二塁から、松本詰まり遊ゴロ6-4二封後
二走大道三遊間で挟むも荒木悪送球・大道三進=エラー
2死一、三塁から、脇谷外高め二ゴロ

<8回ウラ・中日> P・山口
荒木一二塁間しぶとく抜くヒット、
森野外低め直球払うも三ゴロ5-4-3併殺、
ブランコ外チェンジアップ高いバウンド遊ゴロ


<9回・巨人> P・ネルソン
鈴木高め直球空三振、亀井胸付近死球・代走木村拓也
初球中直球中前打、阿部投ゴロ進塁打、
2死二、三塁から、古城初球内直球一ゴロ

<9回ウラ・中日> P・木村正太
和田初球スライダー遊ゴロ、
イ・ビョンギュライト手前飛球・松本前進好捕、
藤井外シンカー見て四球、
2死一塁から、
代打平田外高め直球・
高々上がり左中間飛び込む2ラン(D 4-7 G)

代打立浪中カーブ遊ゴロ、試合終了。


【ゲームレビュー】
先発・川井が誤算

1回にラミレスに2ランを浴び、5回以降も失点を重ねた。
打線も3本塁打で反撃したものの、つながりを欠いた。
公式サイト共同通信社ニッカン式スコア


延長戦の末に競り負け、
雪辱の思いを胸に迎えたはずの直接対決第2ラウンド
しかし満員のナゴヤドームでみせた姿は、
前日以上に『情けねぇ…』という言葉がぴったり。
最後の最後で平田が意地の2ランを放って、
3点差には詰め寄ったものの、はっきり言って後の祭り
負けられない首位攻防で、まさかの連敗となってしまいましたね。

これまで固定していたローテーションをあえて動かし、
巨人戦今季3勝負けなしの川井を中5日で起用しながら、
その川井が逆に誤算を招いてしまうとは。
立ち上がり、左投手にもかかわらず起用された松本
レフト前に運ばれると、続く小笠原は抑えたものの、
ラミレスの2球目にカーブがワンバウンド。
暴投となってしまい、当たっている主砲を前に
得点圏に走者を背負うピンチに。
大事な一戦だけに、できるだけ先制はされたくない。
谷繁の構えるミットは内角へ。
しかし続く3球目、内に投じはしたものの、
ナチュラルカットが攻めきれずにやや真ん中寄りに。
ただでさえ内のボールをうまくさばくラミレス
逃さずに叩かれると、打球はあっという間に左中間スタンドへ。
前夜チェンが打たれまくった相手主砲
その続きかの如く、先制の2ランを献上。
それは同時に相手を勢い付けるにはもってこいの一打に。

それでも2回以降は落ち着いたか、
持ち前の粘りを見せ始めた川井でしたが、
軸になるナチュラルカットが決まらず、
変化球で何とか抑え込みはしたものの、
本来の自分の投球ができないありさま。
そんな左腕を状態の上がった巨人打線が逃すはずもなく、
5回以降は小刻みにチャンスを作られ、
ジャブのように失点を重ねていくことに。
ヒットで出て、犠打で進め、一発こそないものの、
犠飛やタイムリーで相手を追い込んでいくのは、
本来ドラゴンズがやらなくてはいけない仕事。
しかし前日以上にそれを遂行していたのは、巨人ナイン
味方打線が東野の思い切りの良い投球に封じ込められるなか、
3点目を奪われたところで、ゲーム的には危険信号
ところがドラゴンズベンチは全く動くことなく、
良くない川井をそのまま7回まで投げさせた。
結局99球を投げ、12安打6失点で降板となった背番号17
それまでのGキラーのオーラは消え失せ、
大事な一戦で、巨人戦初黒星を喫することとなりました。


またしてもラミレス…。立ち上がりは
決して良い方ではない川井ですが、
この日もいきなりラミレスに2ランを被弾。
一発を浴びたのは、
確かに甘いボールではありましたが、
打たれた相手が悪かったなと思いましたね。
巨人戦に3勝しているとはいうものの、
決して抑え込んでいるというわけではない。
しかも相手の主砲に、
これで15打数11安打
あまりの打たれすぎには、
もはや口あんぐりかも。
天王山とはまだ言うのは早いながらも、
こういう大事なゲームでの登板経験が少ない川井
これからを考えての続投だったのかもしれませんが、
果たして今回の黒星を糧にすることはできるのか。
そのためにはもう少し厳しいコースを突くことや、
ボール球を有効に利用するなど、課題も色々あるとは思いますが、
今季ここまで勝ってきただけに、さらなる力を見せてほしい。
連勝後、やや白星が遠くなってきている感のある背番号17
何とか復調の兆しを掴み、悔しさを晴らしてほしいです。


それにしても星回りといいますか、
チーム的に悪いバイオリズムの時に、この決戦が来てしまった。
そんな風にも思えてしまうのが、とても残念ですね。
確かに秋風も吹き出し、夏の疲れも出てくる季節。
「へばっている」のが目に見えるだけに、悔しいなと。
しかしそれでも試合は続いて行く。
何とか踏ん張り、この逆境を跳ね返してほしいですね。
決戦前は考えもしなかった「マジック阻止」というフレーズが
出てきてしまった現状ですが、とりあえずは1つやり返す
このままズルズルとやられることなく、
一矢報いて、まだ先があるということを示してほしい。
そのためには、沈黙しすぎの野手陣
特にその旗頭となる1、2番の出塁がいかに出来るか、そこでしょう。
第3戦も満員で埋まるであろう、夏休み最後のナゴヤドーム。
このままで終わっていいのか、それを肝に銘じて、
奮闘するナインの姿を今夜こそは見せてほしいものです。


★プレーヤーズ・ボイス(26日)

●川井雄太

<7イニング12安打6失点と打ち込まれ、3敗目。
開幕から無傷の11連勝後は
4試合勝ち星から見放され、うなだれるしかなく>
「きょうは何もないです。投げきれなかったですね…」

<打たれても打たれても、
マウンドに立たせたベンチの意図をどう受け止めたのだろう。
10秒ほど宙を見て、声を絞り出した>
「んん…。自分がいけないっす…」

<もっとも警戒すべき相手だった。
今季はこの試合までラミレスとの対戦成績は
1本塁打を含む、11打数7安打と打ち込まれていた。
この日も初回の本塁打を含め、4打数4安打。
球種も速球、スライダー、カーブとことごとくやられた。
これで7月5日から3試合で8打席連続安打を許しことになる。
要注意人物を乗せて、自身初の巨人戦黒星へ突き進んでしまい反省>
「(狙ったコースに)行ったボールもあったけど、
全体的に投げきれなかった。意識の問題だと思う」
中スポサンスポおおさか報知時事通信
毎日jpスポニチ名古屋ニッカンデイリー

●森バッテリーチーフコーチ
<反撃に転じたい中盤。
3点差に広げられた直後の5回裏、川井に打席が回ってきたが、
ベンチの指示は続投。試合後、その意図を語って>
「何とか立ち直ってもらおうと
(川井が)7回の打席に立つまで投げさせたんだけどな。
あんなに気持ち良く打たれて、そのまま終わるわけにいかねえだろ。
だからアイツに打席が回って来ても打たせて、7回まで投げさせてる」

<川井は打たれ続けたが、説明を加えて>
「本当は(失点)ゼロで帰ってくるのがいいんだろうけどな。
そこはアイツに力が足りねえってことだ。
今までができ過ぎだったんだ。
ただ、アイツだってまだこれから投げていかなきゃならねえんだ」

<ラミレス対策が投手陣にとって急務。
前日にチェンが6回にラミレスに同点弾を浴びて、勝ち星を手放した。
チェンもここまで20打数8安打3本塁打と苦手にしている。
13勝を挙げている吉見もラミレスには5打数2安打1本塁打>
「ラミレス? そりゃ、何とかしないといけない」
中スポスポニチ名古屋ニッカン

●田中監督付スコアラー
<川井のラミレスへの配球について、ネット裏から分析。
ラミレスへの全12球のうち、ボール球はわずかに4球だけ。
割合にして三分の一しかなかった>
「ストライクを投げすぎ。
初球からどんどんストライクを投げている。もっとボール球を使わないと」
中スポ


●森野将彦
<自己最多タイとなる19号ソロを放つ。
4点を追う6回2死、東野のカウント2-2からの
スライダーを完ぺきにとらえ、右翼スタンドに運んだ。
昨年の本塁打数に112試合目で並んだが、
チームは首位・巨人に2連敗。厳しい表情で引き揚げて>
「絶対打とうと思って打席に入りました。
スライダーを待っていたわけではありません。体が反応しました」

<チームが東野を攻略できないのと同時に、
自身のふがいなさも感じていた。
前日、4打数無安打で敗戦の一因になってしまっていた。
相手の投球をじっくり見すぎていた。
そこでファーストストライクから、積極的に振っていくことを選択。
6回の一発もカウント0-1から3球ファウルを続け、その後に打ったもの>
「簡単にストライクを取られた。
初球から振っていけば配球も変わってくると思う。調子はよくはないですよ」
カメラブログ中スポサンスポスポニチ名古屋ニッカン

●イ・ビョンギュ
<5点を追う7回先頭の場面で
巨人・東野の直球を右翼スタンドへ7試合ぶりの今季2号ソロ。
前日は2打数無安打で5回に代打を送られ、
この日は4回2死二塁の場面で三邪飛。意地の一発だった。
今度は勝利につながるアーチをかけたいところ>
「手応え十分でした」。
カメラブログ中スポサンスポスポニチ名古屋

●平田良介
<9回2死から代打で今季1号の2ラン。
センター左のスタンドに飛び込んだ打球。
カウント1-2からの高め直球を仕留めて>
「甘い球だけを待って、思い切り打ちました。気持ちよかった」

<昨年9月7日・横浜戦(ナゴド)のサヨナラ弾以来
83打席ぶりのプロ2号。喜ぶだけでなく次を見据える冷静さも>
「変化球もいい形で待てた。
こういう当たりを続けていけば自信になると思う。次が大事です」

<2軍の新型インフルエンザ禍の影響で、
合宿所『昇竜館』から一時的に待避、ホテル住まいとなっている。
食事も含めて多少の不便さは否めないが、そこは若さで克服>
「きょうもこれからルームサービスです」
中スポサンスポ

●トニ・ブランコ
<死球を受けてあわや乱闘のシーンが起こった。
3点を追う6回2死の第3打席で左肩に死球。
怒りをあらわしてマウンドに歩み寄ろうとすると、ベンチから両軍の選手が…。
結局向かわなかったが物々しい雰囲気になった。
試合後は落ち着いた表情で>
「(巨人・東野に)キスでもしにいこうと思ったんだ。
ちょっと考えたけど、冷静になるのも必要だからね」

<執拗な内角攻めには険しい表情で>
「内角を攻めるのは野球の一つ。でももう死球はゴメンだよ」
(中スポ、ニッカン

●荒木雅博
<22日の横浜戦の第6打席で左前打を放って以来
ノーヒットが続いたが、第4打席でようやく右前打が出た。
13打席ぶりのヒットとはいえ、1安打では到底納得できない様子。
1、2番が出塁しないと得点力も上がらない。
絶対に落とせない3戦目に向け、真剣な面持ちで出塁量産を誓って>
「ボクも井端さんも塁に出られていない。
もう一回仕切り直し。考えてやっていきたい」
中スポ時事通信

●立浪和義
<この日最高の盛り上がりを見せた
3点を追う9回2死、そのアナウンスに大歓声が巻き起こった。
しかし結果は三ゴロ。最後の打者となった。
前日に続く凡打に悔しそうな表情を浮かべて>
「きょうは何もないね。
大歓声? そうだね。あしたまた頑張ります」
(中スポ)


●マキシモ・ネルソン
<リリーフした20日の広島戦でマクレーンに2ランを浴びて
2点を失い、以降登板機会がなかったが巻き返しに必死。
試合前には異例の内野ノックを受け、
右へ左へ打球を追いかけ、体のキレを取り戻そうと懸命に汗を流した。
この日は8回から2イニングを投げ、1失点だったが、
首脳陣の信頼を取り戻すためにも、マウンドで結果を残すしかない>
「状態? 悪くはない。ベストを尽くすだけだよ」
(中スポ)

●藤井淳志
<落合監督直々のノックで送球を確認。
指揮官の転がすゴロをダッシュして取り、矢のような送球を繰り返す。
肩の強さはチーム屈指だけに、あとは精度を上げて補殺を量産したい。
10分あまりに渡ったノックを受け終えて>
「コントロールに気を配った」

<守備面の課題ははっきりしている。それは『スローイング』。
驚異的なレーザービームで走者を刺す日があるかと思えば、
とんでもないところへと放ってしまうときもある。
ロスの少ないフォームへ矯正してきたのだが、
今度は肝心のコントロールが定まらなくなった。
コントロールがつきやすいように
足の運び方などを調整し、ペナントを乗り切ろうという。
理想的なフォームと精密なコントロールを追い求め、試行錯誤は続く>
「元に戻すことにします。バランスよく投げることが大事ですから」

<ナゴヤドームにあるドラゴンズミュージアムに
ブランコのコーナーがあり、あの認定ホームランボールと
バットが飾られているのだが、そのバットのグリップエンドには
「42」ではなく『4』と刻まれている。
刻印されているのは選手の背番号。
つまり『藤井モデル』を使用しているということになる。
このバットをブランコが手にしたのは4月末。
春先は34.5インチのバットを使っていたが、
もう少し短いサイズを差がしていた。
そんなとき同じミズノ社製で34インチのバットを借りると、
5月以降に大爆発。あの認定本塁打も
東京ドームの『看板越え弾』も藤井モデル。
6月以降に黒と白のツートンカラーのバットを手にしていたが、
それは藤井モデルのブランコ仕様だった>
「そうなんですよ。いまでもボクのモデルを使っていますよね。
ブランコからは『いいバットだな。感謝しているよ』って言われているんです」

<正確には右打席時に使うバットだが、自身にとっても大切なバット。
2年前、たまたまバットを手にした井端から
「このバットじゃ打てないだろ。これを使ったら?」と
差し出されたのが、巨人・阿部のモデル。
井端もバットを模索中でそのサンプルの1つだったが、自身には合った。
だが好感触でもすぐに折れる。そこでバランスを変えずに
0.2ミリ太くして、現在の藤井モデルが完成した。
実はブランコ以外にも、柳田や野本、小川ら若い選手にも愛用者が多い。
ブランコとタイプは違えど、同じ『名刀』を手にさらなる飛躍を狙っている>
「いいバットだと思います。ボクはブランコのように
飛ばせないけど、このバットでしっかり結果を残したい」
(中スポ)

●笘篠外野守備走塁コーチ
<22日の横浜戦の延長11回、2死一、二塁から
余裕を持ってバックホームしたはずが、
送球が大きくそれて決勝点を許した藤井について>
「(タイミング的には)200%アウトにしなくちゃいけないプレー」

<スローイングが藤井の課題と指摘して>
「送球フォームにまだまだ改善の余地がある。
あれだけの強肩。それにコントロールがつけば『鬼に金棒』になる。
今後も少しずつやっていくしかない」
(中スポ)


●落合監督
<4点を奪いはしたが、反撃も一発頼りの完敗で
首位・巨人とのゲーム差は4.5に。薄笑いを浮かべて球場を後にして>
「8月26日はこんな日や。
(ちなみに就任以来、8月26日は通算2勝4敗)」
(中スポ、サンスポおおさか報知スポニチ名古屋デイリー

2009年8月26日 (水)

チェン痛恨浅尾やられた、竜競り負けて3.5差に。

ついに来た夏の終わりの首位・巨人との直接対決。
2.5ゲーム差で迎えた首位攻防の初戦は、
ドラゴンズ・チェン-巨人・ゴンザレスの両投手が
粘りの投球を見せ、2-2のまま延長戦へ突入。
しかし延長10回、2番手・浅尾拓也がつかまり、
2死満塁から、に中前へ決勝2点タイムリー。
序盤リードしながら競り負け、痛い黒星のドラゴンズ
ゲーム差を3.5と広げられることとなってしまいました。

◇セントラル・リーグ公式戦
中日-巨人 16回戦
(25日・ナゴヤドーム | 中日6勝10敗)
37979人 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 R
巨 人
中 日
[敗] 浅尾(51試合7勝9敗)
[D本] なし
[Dバッテリー]
チェン、浅尾 - 谷繁

◇対巨人16回戦・スタメン
1 (遊)井端  (4打数1安打)
2 (二)荒木  (4打数無安打)
3 (三)森野  (4打数無安打)
4 (一)ブランコ (3打数1安打)
5 (左)和田  (3打数2安打2打点)
6 (右)イ・ビョンギュ (2打数無安打)
7 (中)藤井  (3打数無安打)
8 (捕)谷繁  (3打数無安打)
9 (投)チェン (3打数1安打)

【イニング経過】
<1回・巨人> P・チェン(中6日)
坂本直球続け中スライダー中途半端空三振、
松本中スライダー一ゴロ、小笠原外直球左正面フライ

<1回ウラ・中日> P・ゴンザレス
井端低め見て四球、荒木左翼正面ライナー、
森野中スライダー二ゴロ4-6二封、
ブランコ嫌がり外直球外れ四球、
2死一、二塁から、
和田初球高め直球右前運ぶ適時打(D 1-0 G)
2死一、三塁から、イ・ビョンギュ外スライダー空三振

<2回・巨人> P・チェン
ラミレス内高め詰まりながらも右前落ちるヒット、
亀井内高め直球遊ゴロ6-4-3も一塁送球逸れセーフ、
打ち上げ右飛、阿部外直球中前落ちるヒット、
2死一、三塁から、古城外スライダーバット止まらず空三振

<2回ウラ・中日> P・ゴンザレス
藤井左足死球、谷繁投犠打(199個目)、
チェン初球内直球流し打ち三遊間破るヒット、
1死一、三塁から、井端外直球一ゴロ亀井バックホーム本封、
2死一、二塁から、荒木外直球一二塁間抜けるかのゴロ・古城好捕


<3回・巨人> P・チェン
ゴンザレス二ゴロ、坂本外チェンジアップ空三振、
松本粘り中スライダー左前飛球・和田弾き二塁打、
2死二塁から、小笠原ど真ん中直球痛烈もセンター正面ライナー

<3回ウラ・中日> P・ゴンザレス
森野一ゴロ、ブランコ外直球センター右二塁打、
1死二塁から、
和田内直球バット折りながらしぶとく中前適時打・
二走ブランコ激走生還(D 2-0 G)

1死一塁から、イ・ビョンギュ中高め直球二正面4-6-3併殺

<4回・巨人> P・チェン
ラミレス初球外高め直球右前打、
亀井初球スライダー一ゴロ3-6二封、外直球見三振、
阿部中直球とらえ左前打、
2死一、三塁から、古城外スライダー中前適時打(D 2-1 G)
2死一、二塁から、ゴンザレス外直球空三振・食い止める

<5回ウラ・中日> P・ゴンザレス
井端中高め投返し中前打、荒木初球捕犠打、
森野低め外れ四球、ブランコ内直球詰まり一ゴロ進塁打、
和田勝負避けられ四球、
2死満塁から、代打立浪外直球空三振・絶好機逃す


<6回・巨人> P・チェン 右・小池
ラミレス初球高め浮いたチェンジアップ・
完ぺきとらえられレフト中段飛び込む本塁打(D 2-2 G)
亀井初球外直球左飛、中直球空三振、
阿部高めカーブボール球空三振

<7回ウラ・中日> P・ゴンザレス
井端初球外スライダー三ゴロ、荒木中スライダー遊ゴロ、
森野中低めスライダー一ゴロ


<8回・巨人> P・チェン
松本外スライダー止めたバット投ゴロ、
小笠原外直球三球空三振、ラミレス外フォーク遊ゴロ

<9回・巨人> P・チェン
亀井粘り二正面ゴロ、外直球中飛、
阿部初球外直球中前打、古城外直球中前打、
2死一、二塁から、代打大道外高め直球空三振・ガッツポーズ

<9回ウラ・中日> P・越智
藤井外151キロ直球空三振、
谷繁外直球見三振・悔しがる、代打小山外直球手が出ず見三振


<10回・巨人> P・浅尾
坂本外直球バットの先一ゴロ、松本中フォーク一ゴロ、
脇谷中直球左前打、
ラミレス内直球詰まりながらライト線落とす二塁打、
2死二、三塁から、亀井カウント悪くして敬遠、
2死満塁から、中高め直球・投足元抜く中前2点適時打(D 2-4 G)

<10回ウラ・中日> P・クルーン
井端粘るも内スライダー見三振、荒木外高めスライダー三ゴロ、
森野内フォーク打ち上げ遊飛、
試合終了。


【ゲームレビュー】
延長で力尽きる

初回、2死一、二塁から和田が右前に先制適時打。
3回にはブランコ、和田の長短打で2点目。
先発・チェンが9イニングを2失点と粘ったが、
浅尾が踏ん張れず。打線も中盤以降は精彩を欠いた。
公式サイト共同通信社時事通信ニッカン式スコア


2.5ゲーム差で迎えた地元・ナゴヤドームでの直接対決
首位攻防の独特な緊張感が溢れるなか、
序盤制球乱し、調子が上がらないゴンザレスから、
和田の2本のタイムリーで先制し、リードを広げたものの、
回を追うごとに徐々に巨人ペースへと傾く展開に。
先発・チェンが4回に伏兵・古城のタイムリーで1点を返されると、
5回2死満塁の絶好機を逃した直後の6回先頭、
この日2安打のラミレスに初球、甘く入った変化球を
逃さずレフト中段まで運ばれてしまう同点弾
それ以降は立ち直ったゴンザレス、越智に封じられ、
ノーヒットに抑えられる一方で、チェンも奮起し、粘りの力投
2-2と同点のまま、延長戦に突入したものの、
延長10回、2死から浅尾が連打と敬遠で満塁としてしまうピンチ。
何とか踏ん張り、ウラのサヨナラ劇へという願いむなしく、
ベテラン・に内角直球をコンパクトに
センター前に弾き返される決勝の2点タイムリーを献上。
今季ここまでの巨人戦、ヒット1本さえ打たれたことのなかった
セットアッパーが打ち込まれての痛い痛い競り負け
大事な初戦を落としてしまい、
その差が3.5ゲームと広がることとなりました。


普段ほとんど四球を出さないという
ゴンザレスが立ち上がりいきなりの2四球。
やはり相手もこの対戦を十分に意識しているなあと感じつつ、
ぜひともそのまま攻略してほしいと願いましたが、
結果的には立ち直らせ、8回まで投げさせてしまった。
さらに中盤5回、2死満塁と追い込みながらも
早めの投入となった代打・立浪があえなく空振り三振
ここでゲームの流れが一つ途切れてしまったかなと。
しかも直後の6回先頭、ラミレスへの失投。
痛すぎる一発を浴び、同点に追いつかれると、
以降はずっと向こうのペースに終始。
それでも投手陣が踏ん張り、ゼロに抑えてきたものの、
延長10回、ついに力尽きてしまった
やはり向こうも開幕からずっと首位を走ってきたチーム。
最後は層の厚さを感じる結果になってしまいましたね。

4番・ラミレスを抑えられなかったことが、
そもそもの敗因にと繋がってくるのですが、
坂本、小笠原、亀井などの主力級を抑えながらも、
古城、松本、脇谷、そして最後の
いわゆる『脇役組』に良い働きをされてしまった。
こちらが地元にもかかわらず、それを凌駕するかのような
積極的な姿勢に、この日はやられたという感じ。
戦力的には決してひけはとらないものの、
適所で自分らの仕事を果たしたのが、巨人の方が多かった。
それが競り負けへと繋がってしまったんじゃないかと思いました。

またしても「天敵」に…。まあチェンも9イニング、
125球を投げ、
9安打を許しながらも、
10奪三振無四球で2失点
ピンチを背負っても、
しっかりと踏ん張るという、
防御率ナンバーワンたる力
見せてくれはしたものの、
やはり同じバッター
1試合何度も打たれてはいけない。
それが相手の主砲になればなおさらですね。
特に悔やまれるは、6回先頭での失投
当たっている打者には得てして甘いボールがいく、
というのもあったかもしれませんが、それにしても不用意
力と力の勝負でやられるなら、諦めもつきますが、
あんなボールでいとも簡単に追いつかれるとは…。
この『天敵』を退治することが今後の対戦に向け、
そのまま勝利への命題となってくることでしょう。
まだ公式戦でもおそらく2回は対戦があるはずですし、
敵は1人だけではないとはいうものの、
やはり敵の主砲をおさえてこそ、左のエースというもの。
次回はしっかりやり返し、勝利へ繋げてほしいと願います。


ここまでのシーズン、幾度と競り合いを制してきたチームが
延長戦の末とはいえ、それも直接対決で競り負けてしまったのは、
自分的には、けっこうショックなものでありました。
ただこの日ですべてが終わるわけでもないですし、
やり返すチャンスがすぐさま来るのが、3連戦。
うまく切り替えて、2戦目以降に臨んでほしいものですね。
特に野手陣はしっかり自分の仕事に徹することに重きを置きたい。
今季の巨人投手陣で一番良いと言われるゴンザレス
白星を献上しなかったことは、長い目で見ればヨシでしょうし、
さらに今後はそれ以上の投手は出てこないはず。
プラス思考で、打席に、ゲームに向かってくれればと。

ここに来て2.5、さらに3.5差になってしまったのは
正直痛いですが、まだまだゲームは残されています。
劣勢は百も承知ですし、ここからが意地のみせどころ。
土俵際に追い込まれたものの、
そこから押し戻して流れを再びつかむ。
そんなドラゴンズの底力を見せてくれ!と期待したいです。


★プレーヤーズ・ボイス(25日)

●浅尾拓也

<延長10回から2番手でマウンドに上がったが、
2死から脇谷、ラミレスに連続長短打を浴びて二、三塁。
カウントを悪くした亀井は敬遠した満塁。
谷には1-0から内を狙った真っすぐが真ん中に。
投手返しに右足を出して止めようとしたがかなわず痛恨の2点適時打。
やはり延長10回に2点を許して敗れた16日の東京ヤクルト戦の再現。
10日間で2つ目となった黒星に、歯ぎしりするしかなく>
「申し訳ないです…。大事な試合とは分かっていたのですが…。
コントロールが悪かったし…。すみません」
中スポサンスポスポーツ報知ニッカン

●チェン・ウェイン
<9安打を打たれながらも9イニングを2失点。
10三振を奪う力投を見せたが、勝負どころで踏ん張りきれず。
2-0の4回に古城の適時打で1点差とされると、
6回には先頭のラミレスにソロ本塁打を浴びた。
初球、チェンジアップが高めに浮いたところを
痛打された一発だっただけに、反省して>
「(本塁打された)ラミレス選手への失投が悔しいです。
失投でした。スッと抜けてしまった。
何とか切り替えて、9回までは抑えたのですが、
あの1球だけが悔やまれます」

<投球自体は悪くなかった。
150キロ前後の快速球を主体に10奪三振と、
ラミレス以外の打者はおおむね圧倒。
それだけにホームランを含む3安打を許し、
2失点に直結したラミレスへのピッチングが惜しかった>
「今年の巨人戦では一番よかった」

<ラミレスとの対戦成績には憂慮すべき数字が並んでいる。
昨季は19打数9安打で打率.474。今季は20打数8安打で打率.400。
本塁打は今季7本しか許していないのに、うち3本をラミレス。
苦手を通り越して『天敵』そのものだ>
「負けたくないという気持ちはいつも持っているんですけど…。
やっぱりいいバッターです」

<防御率1.35と、超ハイレベルな数字で
リーグトップをひた走る左腕が、唯一巨人戦では結果を残せない。
これまで6試合に先発して勝ち星は1つだけ。
相手の強さを知っているからこそ、リベンジへの闘志は燃え上がる>
「今年は巨人戦で打たれているイメージしかありません。
巨人というチームは、台湾で例えるなら
『統一』(昨年の台湾王者)のような名門です。
すごい選手がたくさんいる。
そういう相手を倒したい。巨人に勝ちたいんです」
カメラブログ中スポスポーツ報知共同通信社時事通信スポニチ


●和田一浩
<1回2死一、二塁から巨人先発・ゴンザレスの初球、
144キロ直球を右前へ運ぶ先制のタイムリーを放つ>
「先制のチャンスだったので、ランナーを返せてよかったです。
(好投手の)ゴンザレスだからといって、意識はせずに打席に入れました」

<3回1死二塁にもカウント1-1から内角シュートを強振。
バットの根元だったが、中前適時打で追加点>
「とにかく来た球をしっかり打とうと思ったのが良い結果になった」

<8月に入り、状態を取り戻してきている。
疲れも出たか、7月は打率.227で2本塁打と本調子には遠かったが、
試合前の練習量を調整するなどして、体調を回復することに努めてきた。
それが8月の好調につながり、
この日を含め、76打数25安打で打率.329。
逆転を狙うチームを必死に引っ張っている。
全打点を叩き出したが、逆転負けを喫しただけに、試合後は喜ぶことなく>
「もっと序盤にたたかないといけなかった。
(ゴンザレスの調子は)あんまりよくなかったみたいですし」
カメラブログ中スポサンスポ毎日jpスポニチ名古屋ニッカン

●トニ・ブランコ
<初回2死一塁から四球を選んで、先制点を呼び、
3回1死から右中間二塁打を放って、和田の中前適時打で
2点目のホームを踏んだが、勝利にはつながらなかった。
第2ラウンドは豪快なアーチで勝利を呼び込みたい>
「負けてしまってはね。帰っていくファンに申し訳ないよ。
またあした頑張るよ」

<着実に復調の手応えを得てきている。
この日はフリー打撃でしきりに右打ちを繰り返し、
引っ張りをほぼ封印しながら右翼席へのサク越えも数本。
22日の横浜戦で一時外したひじ当てもタイプを変更して、
場合によっては装着することにしたようだ。
新兵器も手に入れて、天王山を制する力になる>
「柔らかいのにしたんだ。これならいくらかコントロールがきくからね」
(中スポ)

●立浪和義
<1点リードの5回2死満塁、イ・ビョンギュの代打で登場したが、
カウント2-2からの外角シュートに空振り三振。思わず天を仰ぐ。
試合後「すみません」と悔しそうに話すと、
初球の直球を見送ってしまったことを反省>
「真っすぐを待っていて、真っすぐを打てなかった。
あの初球を見送ってしまったのが反省だね」

<5回での代打は今季もっとも早い出番。
気持ちを切り替えて>
「5回? 準備はしていた。またあした頑張ります」
(中スポ、スポニチ名古屋

●石嶺打撃コーチ
<5回2死満塁、代打の切り札・立浪を
今季最速のイニングで起用したことについて。
今季3戦3敗のゴンザレスの制球が甘いと見るや、すかさず動いたが>
「速い遅いじゃない。その時の状況というのがあるから」
スポニチ名古屋


●イ・ビョンギュ
<打席に入ると、ヒップホップ系?の明るい歌が流れ出す。
『キタ、キター、イービョンギュ!』と
何ともシンプルかつ勢い満点の歌詞。そしてリズミカルなメロディー。
陽気な男にピッタリはまる登場曲だが、
8月上旬に1軍へ昇格して以降、ナゴヤドームで使われている新曲は、
韓国担当のチョン広報が知人の韓国人歌手・ノヒョンテに頼み込み、
無償で作ってもらったオリジナルソングだという。
本人はすっかり気に入っている様子>
「歌詞が日本語だから何を言っているのかわからないよ。
でも、いいリズムだよね」

<首位攻防で巨人は3人の右投手を先発に立ててくるとみられ、
そのバットが勝敗のカギを握るが、初回2死一、三塁から空振り三振。
3回1死一塁から二ゴロ併殺打。2打席とも凡退したこともあってか、
5回2死満塁の場面では代打が送られた。
大事な頂上決戦で結果を残せず、悔しそうな表情を浮かべて>
「交代については監督が決めることだからね。
気持ちを切り替える? そうだね。また頑張ります」
(中スポ、<ドラ番記者>

●岩﨑達郎
<若竜が練習に入れる気合を倍増させている。
それはチームを襲ったインフルエンザ禍で
思わぬあおりを食った格好になっているから。
1軍の試合はナゴヤドームであると、
通常なら1軍にいる若手がナゴヤ球場の試合に出て、
1軍で出場機会が少ない分、実戦勘を養うのだが、
対策のために1軍選手が親子出場するわけにはいかない。
現状を憂うが、嘆いてばかりもいられない。
この日も打撃練習から内野守備、バント、走塁と、
練習時間をいっぱいいっぱいまで使って、
グラウンドを駆け回った。口を結んで>
「仕方ないでしょう。その分こっちで倍の集中をするだけです」
(中スポ)


●落合監督
<先手を取りながら、10回に登板した浅尾が決勝点を献上。
首位攻防初戦で痛恨の逆転負けを喫したが、
マスク姿の報道陣が待つインタビュールームに姿を現すと、
薄笑いを浮かべながら、穏やかに一言だけ話して引き揚げる>
「きょうはこういう日。なっ」
中スポサンスポスポーツ報知時事通信
毎日jpスポニチ名古屋ニッカンデイリー


若竜トピックス(25日)

◆ウエスタン・リーグ公式戦
中日-オリックス 21回戦
(25日・ナゴヤ球場)
 Bs 000 000 110 = 2
 D 120 100 03× = 7
[勝] 佐藤充(9試合5勝1敗)
[D本] なし
[Dバッテリー] 佐藤充、齊藤、菊地、鈴木、伊藤準規 - 田中、小川
公式サイト・戦評

○佐藤充
<新型インフルエンザがチーム内にまん延しつつあるなか
行われたウエスタン・オリックス戦に先発し、
7イニングを7安打6奪三振1四球の1失点に抑える好投で
勝利に貢献し、チームの窮状を救った。
立ち上がりからエンジン全開。強気かつ低めを丁寧につく投球で、
公式戦復帰後4連勝と上昇気流に乗っている>
「いまは強く低めに投げて、ゴロを打たせることを意識しているけど、
きょうはもうひとつ投げ切れていない部分があった」

<2回には三者連続奪三振、
3イニングをパーフェクトの完ぺきな立ち上がり。
多少疲れの見えた7回に、3安打を許して1点を失うものの、
結果的には申し分のない投球を披露しながら、
真っ先に反省の弁が口をついて>
「打たれ方が悪かった。後半は甘いボールがあった。
しっかりと投げきってゴロを打たせる精度を高めていきたい」

<ひざは完治し、状態は良化の一途をたどっている。
1軍登板が視野に入る状態になってきたからこそ、
好調さに浮かれることなく、常に高いレベルの課題を自分に課している。
きっぱりとこう言い切り、前を見据えて>
「投げる試合は全部勝つつもりでやりたい」
中スポ

○伊藤準規
<ルーキーが9回に抑えとして登板し、
1イニングを1安打1四球の無失点に抑えた。
それでもプロ入り初被安打と初四球を与えて、
1死一、二塁のピンチを招いた投球を反省して>
「球自体は良かったと思うけど、制球力が全然ダメでした。
高め高めに浮いてしまったのが反省です。まだまだ、これからですね」
中スポ


◆中日、新型感染が8人に 2軍選手、新たに3人(共同通信社)
◆中日2軍 さらに3選手インフル(中スポ)
中日はこの日、さらに2軍3選手
新型インフルエンザ感染が判明したと発表。
これで感染者は2軍選手5人、同トレーナー2人、スコアラー1人の計8人
21日に最初に感染が分かったトレーナーは回復傾向にあり、
近く復帰しそうだという。ほかの感染者も重篤な状況にはなっていない。
中日2軍はこの日、ナゴヤ球場で行われたオリックス戦
7-2で勝ち、福岡ソフトバンクと引き分けた阪神
勝率で4毛上回って、ウエスタン・リーグ首位に立った。
27日までは試合がないが、28日からは同球場で
阪神との直接対決3連戦が予定されており、
感染がさらに拡大するようだと優勝争いへの影響も心配されるが、
西脇球団代表によれば、この日になって新たに発熱や体調不良を
訴えている選手・関係者はおらず、「沈静化してきている」という)

2009年8月25日 (火)

竜投最強ローテで臨む、ナゴヤDG対決今夜開戦。

逆転優勝を目指す2位・ドラゴンズにとって、
どうしても負けられない首位・巨人との直接対決3連戦。
いよいよ今夜からナゴヤドームでその火ぶたが切られます。
前夜となったこの日、先発陣野手数名がナゴヤドームで練習。
この3連戦を迎えるに当たり、ドラゴンズ先発陣を再編
初戦・チェン、2戦目・川井、そして3戦目・吉見
現状の三本柱を立てて臨むことが濃厚のようです。
その3人の意気込みを中心に、この日の竜の話題を集めました。

ドラゴンズトピックス(24日)

◇チェン・ウェイン

<きょう25日からの対巨人初戦先発が濃厚だが、
この日はナゴヤドームでランニング中心の調整。
今月3戦3勝、防御率0.38と
8月の月間MVPの最有力候補だが、無関心を強調。
あくまで勝利につながる投球をすることを誓って>
「月間MVP? 考えていないですね。
最近は四球の数が多いし、良い状態とはいえない。
チームが優勝するために巨人に勝ちたい。
巨人? 打たれているイメージしかない。
今年は苦手にしています。でも、何とか抑えたい。
先頭打者をしっかり抑えることを意識したい。
走者を出しても、そこから粘って投げたい」
中スポスポーツ報知スポニチ名古屋

◇川井雄太
<朝倉に代わって26日の第2戦に繰り上げとなりそう。
今季3勝無敗の『巨人キラー』は意気込んで>
「先頭打者をしっかり抑えたい。
自分の投球をすれば勝てると思います」
中スポスポニチ名古屋

◇吉見一起
<第3戦はリーグトップ13勝の右腕が中5日で投入されそう。
この日はナゴヤドームで練習。こう話したが、
描く次回とは、おそらく27日の巨人戦だろう。
順番通りなら次回登板は28日の東京ヤクルト戦(神宮)だが、
あえて6イニング90球で降板した前回21日の横浜戦、
さらにその後の調整を見たとき、ローテを組み替えることが濃厚。
引き締まった表情で意気込みを口にして>
「次回登板日? 直接は聞いていません。
ただ、ある程度、予想して調整していますよ。
いつ投げるかは分かりませんが、勝てる投球をしたい。
まずはチームの勝利を考えたい。
状態が悪くても、あきらめずに投げたい。
チームの雰囲気は悪くないんで、勢いに乗っていきたい」
中スポスポーツ報知

◇朝倉健太
<順番通りなら26日の巨人戦に登板だが、
28日の東京ヤクルトとの初戦に回りそう。
かつて『ヤクルトキラー』だった男。
神宮球場では8連敗しているものの、
好投しながら勝ちに恵まれないことが多かった。
前回19日の広島戦で降板理由となった
右手のアクシデントも後遺症はなさそう>
「大丈夫です。完ぺきです」
(中スポ)

◇マキシモ・ネルソン
<この日の練習はリリーフ投手はお休み。
先発陣のみの練習だったが、そこに長身右腕の姿も。
志願の休日返上だったとか。でもちょっと怪しい>
「休みはないよ。練習、練習、練習、練習…」
(中スポ)

◇浅尾拓也
<高校野球を見ていると『150キロ』左腕とか右腕とか次々と出てくるが、
本当にそんなにたくさん『150キロ投手』がいるものだろうか。
スピードガン表示にウソはないだろうが、甲子園、神宮などは速いと言われる。
中日でもっとも球速が出る右腕は>
「(スピードガン表示は)球場によって違います。ナゴヤドームが標準です」
(中スポ<ドラ番記者>


◇森バッテリーチーフコーチ
<新型インフルエンザが2軍にまん延している問題で、
チームは当面、投手陣の入れ替え『凍結』を明言。
1軍13人の投手陣で、事態が収束するまで乗り切る構えを見せて>
「今の状態じゃ2軍から上げるわけにはいかないだろ。
今いる奴らに頑張ってもらわないと。
(23日の横浜戦で完封した)中田が良い時に良い投球をしてくれた。
中継ぎ陣を休ませることができた」
スポーツ報知スポニチ名古屋ニッカン


◇藤井淳志
<休日返上でナゴヤドームで行われた若手中心の練習に参加。
フリー打撃など約2時間のメニューを消化。
今月はチームトップの打率.368、トップタイの25安打と大暴れしている。
巨人戦でも引き続き活躍すると誓って>
「相手がどうこうとかは気にせず、
1試合、1打席1打席に集中していきたい。いつも通りに頑張ります」
(中スポ、ニッカン

◇平田良介
<自身今季初となる巨人戦に向け、フリー打撃などで汗を流す。
代打で2試合連続安打を継続しており、調子はよさそう。
ファームの選手が新型インフルエンザに感染したことを受け、
ナゴヤ球場に隣接する合宿所ではなく、名古屋市内のホテルに
滞在しているが、過度なストレスは感じていないよう。意気込んで>
「与えられたところで頑張ります」
(中スポ)

◇イ・ビョンギュ
<休日返上で調整。ナゴヤドームの指名練習に、
約2時間、フリー打撃などをこなした。
今季は打率.219と低迷しているだけに、巻き返しに必死のよう>
「休みだけど練習したかった。
巨人戦は3試合とも全部勝ちたい。少しでもチームに貢献したい」

<グラウンドには2人の息子とともに現れ、笑顔も見せて>
「スタンドに連れてきたことはあるけど、
子どもと一緒にグラウンドに来るのは初めてだよ」
(中スポ)


◇荒木雅博
<巨人の防御網を崩すのはやっぱり『アライバ』。
今季の巨人戦、打率チーム2位の.355。
井端とそろって好相性をキープしているが>
「あまり打っているイメージはないんですよ」

<出塁率は.397という高さ。
しかも出るだけではなく、かなりの確率でチームの得点になっている。
出塁計27度のうち半分以上の15回で、そのイニングに得点>
「井端さんと2人で5割、5割なら、
2人がうまいこと出れば10割、全部点が入るってことですよね。
何でもいいので塁に出ます。当たっても出ます!」
中スポ

◇井端弘和
<今季の巨人戦、打率1位の.362>
「そんな感覚はないですよ、ジャイアンツに限らず」

<さらに出塁率は.441。
出塁30度中、半分の15度と、出れば点が入るという現実には>
「塁に出ればいい、ということです」
中スポ

◇和田一浩
<きょう25日から始まる巨人3連戦は、2.5ゲーム差で迎えるが、
中日が3タテしても首位にならない、という現状がある。
巨人が8試合も引き分けていることで、
たとえ中日の貯金数が巨人を上回っても、
勝率では上回らず(中日.616、巨人.621)。
3連戦で3タテしたらマイナス0.5ゲーム差の2位となる。
直接対決で4勝して初めて勝率で上回るから、
実際は4ゲーム差という考え方もあるが>
「こっちは4ゲーム差だと思ってやっているよ」
(中スポ)


◇小池正晃
<浴槽にお湯をため、約30分間の半身浴をしてからミーティングに出席する。
ビジターで遠征しているときの日課だが、ならではの理由があるという。
その半身浴に加え、球場入りすると、
ダッシュを多めに行い、体温を保つようにしている>
「昨年、横浜からトレードで移籍してきたときからずっと、
ビジターでは最初に(フリー打撃を)打っているんです。
首脳陣の方々が決められたと思うので、理由はわかりませんが。
部屋では半身浴をしたりとか、シャワーで背中に水をかけたりとか。
体をあたためてから、球場に行くようにしています」

<この日はナゴヤドームでの指名練習には参加せず、
名古屋市内の自宅で静養に努めた。
きょう25日からは相性のいい巨人戦。
前回対戦の7月28日からの3連戦では、2本塁打を放ち、
勝ち越しに大きく貢献。独自の調整とともに首位決戦に臨む>
「巨人に対して悪いイメージはありません。
どこが出てきても、気負わずに一生懸命やるだけです。
任されたところで頑張ります」
(中スポ)

◇石嶺打撃コーチ
<ビジターのフリー打撃の順番の理由について多くを語らず>
「いつも同じ順番にしているよ」
(中スポ)

◇勝崎コンディショニングコーチ
<小池のルーティンワークについてこう語って>
「先に温めておくことは、ウォーミングアップをするうえで
効果的だと思います。ただ時間が経って、
冷えてしまうと意味がないので、注意は必要です」
(中スポ)

◇立浪和義
<この日は名古屋市内で静養。
地元で迎える大事な頂上決戦に気合を入れて>
「あしたから本当の勝負が始まりますからね。
ボクにとってのカウントダウンは始まっていますが、
勝利に貢献できるよう1打席1打席を大切にしていきます」
(中スポ)


◆セ・リーグ選手権試合 追加日程発表(セ・リーグ公式)
◆セが日程追加を発表 10月の14試合(共同通信社)

【ドラゴンズ・10月の日程】
10月3日(土) 対横浜 (14:00・横浜スタジアム)
10月4日(日) 対阪神 (14:00・阪神甲子園球場)
10月5日(月) (対阪神予備日=阪神甲子園球場)
10月6日(火) (対広島共通予備日=※)

10月17日(土)~ クライマックスシリーズ第1ステージ
10月21日(水)~ クライマックスシリーズ第2ステージ

※10/6共通予備日の優先順位は 中日-広島広島-中日の順。
中日-広島(9/1浜松中止)の場合(18:00・ナゴヤドーム)
広島-中日の場合(18:00・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)


◆中日、新型感染が5人に 2軍選手とスタッフ(共同通信社)
中日はこの日、2軍選手1人新型インフルエンザ感染を発表。
氏名は公表していない。21日に2軍トレーナー、
前日には2軍選手、トレーナー、スコアラー各1人の新型感染が
判明するなど2軍で感染者が相次いでおり、
これで選手と球団スタッフを合わせて5人となった。
1軍選手には感染者は出ていない)

◆井手編成担当
<この日、新たに球団から2軍選手1人の感染が発表され、
選手、スタッフを含めて2軍関係者5人の感染が確認されたが>
「これから2軍はさらに感染者が出ることが予想される。
1軍への感染を防ぐことが大事」
ニッカン


【ドラゴンズ・今週の日程】
25日(火) 対巨人 (18:00・ナゴヤドーム)
26日(水) 対巨人 (18:00・ナゴヤドーム)
27日(木) 対巨人 (18:00・ナゴヤドーム)
28日(金) 対東京ヤクルト (18:00・明治神宮野球場)
29日(土) 対東京ヤクルト (18:00・明治神宮野球場)
30日(日) 対東京ヤクルト (18:00・明治神宮野球場)

<ファーム>
25日(火) 対オリックス (12:30・ナゴヤ球場)
28日(金) 対阪神 (12:30・ナゴヤ球場)
29日(土) 対阪神 (12:30・ナゴヤ球場)
30日(日) 対阪神 (12:30・ナゴヤ球場)


以上、いつものごとくドラゴンズの話題を集めましたが、
夏の甲子園も劇的な幕切れでこの日終了。
さらに日が暮れるのも早くなったうえ、
朝晩は若干涼しくなってきたという印象も。
少しずつ、が近づいてきているということなのでしょうね。

そんななか、いよいよ今夜から
ペナントの行方を占う大一番の第一弾
ナゴヤドームで首位・巨人との直接対決3連戦が幕を開けます。
現在、2.5ゲーム差で追いかける2位・ドラゴンズですが、
8月ここまで13勝7敗というハイペースで戦いながらも、
巨人も13勝5敗1分けと、ほぼ同様の数字。
これではいつまで経っても、縮まるものも縮まらないなと。
やはり白黒はっきりと付けるには、
直接対決で叩いていくしかないのかもしれません。

ただ巨人の引き分け数の関係で、今回の3連戦、
ドラゴンズがたとえ3タテしても、勝率の関係で首位には立てない
その一方で、3タテを喰らうことになれば、
巨人優勝マジック26が点灯することになる。
なんとなく相手に良さげに傾いているのが、
若干気に入りませんが、こちらは追いかける立場ですし、
たった1つの黒星も許されない
その状況は変わらないと思います。

逆転Vへ向けての3連戦、注目の先発予想は、
各スポーツ紙がほぼ一致の見解で
これまでのローテからの再編を示唆していますね。
ちなみに中スポ紙面の予想は、初戦から
チェン-ゴンザレス、川井-東野、そして吉見-久保

左から、チェン・川井・吉見。前回対戦の東京ドームで
KOされた朝倉を次の神宮にずらし、
川井、吉見をそれぞれ
中5日で投入していく。
3人合わせての平均防御率2.08とは、
まさに最強ローテ結成の様相と
なりそうですね。
まあ今季幾度も定石を
外してくることがあった森コーチですが、
さすがに今回は、この3枚で決まりでしょう。
むしろその3枚を惜しむことなく注ぎ込んで、
重量打線の巨人をとにかく封じ込める。
決戦を制するためには、ぜひともそうしてほしいところです。

中で最も重責を背負うことになりそうなのは、
やはり初戦を任されるであろうチェンでしょうね。
後半戦の開幕投手を任され、いきなり巨人との対戦。
しかしベストの内容にはほど遠かったものの、
7回途中まで投げ、3失点に抑え、
登板5試合目にして、ようやく今季G戦初勝利をおさめた左腕
それまでの対戦では、まずまずの投球をしながら、
今イチ勝利に結び付いていなかったのですが、
その1勝で巨人に対する嫌なムードもいくらか拭えたのでは。
さらにその後8月に入ると、3戦3勝、防御率0.38と抜群の数字。
しかも状態がよくなくとも、白星が付いてくるなど
「勝てる投手」になってきていることも好材料でしょうか。

前回の広島戦は抜群の投球でしたが、
ぜひとも今回も持ち前のパワーピッチ
巨人打線を封じ込んでほしいものですね。
大事な決戦の初戦ということもあり、
力んでしまうのはある意味仕方ないこと。
それでもそういう状況のなか、うまく立て直して、
何とか自分の投球に持ち込めるよう、投げ込んでほしいもの。
優勝するためにチームに貢献するためには、
巨人を叩くことが一番の近道になるのは確かですし。


重量巨人打線強固な中日投手陣というのが、もっぱらの見方。
その投手陣の中で最も結果を出している3人
注ぎ込むのですから、ぜひとも3つ白星を重ねてほしいなと。
状態が上がってきた中継ぎ陣を含め、
うまく繋いで、最後は浅尾-岩瀬の方程式に持ち込みたい。
まずは先陣を切ることとなる左のエースの好投を
大いに願いながら、注目の初戦を見守っていこうと思います。

2009年8月24日 (月)

中田冴投12K今季初完封、2.5差で直接対決へ!

延長11回の末、接戦を落として
手痛い黒星を喫してしまったドラゴンズ
6カード連続勝ち越しを期して臨んだ
ナゴヤドームでの横浜との第3戦は、投げ合いの展開に。
しかし打線が4回、ブランコの犠飛で先制すると、
6回には森野将彦のバックスクリーンへの中押し弾。
援護をもらった中田賢一は持ち前の直球が冴え、
横浜打線をそのままねじ伏せて、見事な3安打完封
2.5ゲーム差のまま、ついに週明けの直接対決へと向かいます。

◇セントラル・リーグ公式戦
中日-横浜 18回戦
(23日・ナゴヤドーム | 中日15勝3敗)
31466人 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
横 浜
中 日 ×
[勝] 中田(8試合3勝2敗)
[D本] 森野18号
[Dバッテリー]
中田 - 谷繁

◇対横浜18回戦・スタメン
1 (遊)井端  (4打数1安打)
2 (二)荒木  (4打数無安打)
3 (三)森野  (3打数2安打1打点)
4 (一)ブランコ (2打数1安打1打点)
5 (左)和田  (3打数無安打)
6 (右)イ・ビョンギュ (3打数1安打)
7 (中)藤井  (3打数無安打)
8 (捕)谷繁  (3打数1安打)
9 (投)中田  (3打数無安打)

【イニング経過】
<1回・横浜> P・中田(中6日)
下園内角高め直球ファウルチップ三振、
藤田内直球右前打、森笠外直球左飛
ジョンソン低め見て四球、
2死一、二塁から、佐伯外フォーク合わせるも左飛

<2回・横浜> P・中田
吉村内直球打ち上げ二飛、石川外フォーク空三振、
武山初球カットボール遊ゴロ

<2回ウラ・中日> P・グリン
ブランコ外スライダー一塁線抜く二塁打、
和田外スライダー打ち上げ一飛、
イ・ビョンギュ内スライダースイング取られ三振
藤井外フォークとらえるも左直好捕


<3回・横浜> P・中田
グリン外スライダー見三振、
下園一ゴロブランコ捕れずエラー、
藤田内フォーク空三振、森笠中直球レフトフェンス際フライ

<4回・横浜> P・中田
ジョンソン遊直、佐伯詰まり二ゴロ、
吉村左ヒジ死球、石川初球中前打、
2死一、二塁から、武山外フォーク空三振

<4回ウラ・中日> P・グリン
荒木内直球詰まり遊ゴロも石川ファンブルエラー、
森野外フォーク左中間落ちるヒット・エンドラン荒木三進、
無死一、三塁から、
ブランコ初球外スライダー・
バットの先合わせて運ぶ中犠飛(D 1-0 YB)

1死一塁から、和田外スライダー空三振・
エンドランスタート森野二塁盗塁死=三振ゲッツー


<5回・横浜> P・中田
グリン外直球空三振、下園内直球見三振、
藤田首振って投げた内直球左飛

<5回ウラ・中日> P・グリン
イ・ビョンギュ中低め直球中前打、
藤井外直球遊ゴロ6-4-3併殺、
谷繁外カーブ左前運ぶヒット、中田外直球右飛


<6回・横浜> P・中田
森笠内直球二ゴロ、ジョンソン外高め直球見三振、
佐伯外高め148キロファウルチップ三振

<6回ウラ・中日> P・グリン
井端外直球見三振、荒木外直球二ゴロ、
2死から、
森野外高め直球完ぺき・
センター一直線バックスクリーン中段飛び込む本塁打(D 2-0 YB)


<7回・横浜> P・中田
吉村外カットスハーフスイング三振、石川内直球見三振、
代打内藤内フォーク空三振・毎回の11K

<8回・横浜> P・中田
代打桑原義行外スライダー高いバウンド三ゴロ、
下園内フォーク詰まり二ゴロ、
藤田内高めカット一ゴロ・毎回奪三振ならず

<8回ウラ・中日> P・木塚
谷繁外直球空三振、中田遊ゴロ全力疾走、
井端外直球右打ち・一塁オーバーヒットようやく、
荒木外シンカー二ゴロ


<9回・横浜> P・中田
森笠外高め直球左前打・先発全員奪三振ならず、
ジョンソン内高め145キロ打ち上げ二飛、
佐伯中低め142キロ力ない遊ゴロ6-4-3併殺、試合終了。


【ゲームレビュー】
中田が3安打完封 6カード連続勝ち越し

4回無死一、三塁から、ブランコの犠飛で先制。
6回には森野の18号で加点した。
中田は両サイドの制球が良く、3安打に抑えて今季初完封3勝目
横浜グリンが好投したが、打線が12三振を喫した。
公式サイト共同通信社時事通信ニッカン式スコア


1勝1敗で迎えた横浜との第3戦。
両先発投手が好投し、早いテンポで進んでいきましたが、
中盤4回、エラー出塁をきっかけにチャンスをつかむと
主砲・ブランコがバットの先ながらもきっちりと犠飛。
この3連戦はじめて先制に成功すると、
6回2死からは、森野がまさに打った瞬間といえるバックスクリーン弾
8試合ぶりの打点が貴重な中押しとなりましたが、
その2点だけでも、この日の先発投手には十分な援護に。

それほど、中田の出来がよかったですね。
もっか4連勝中と得意としている横浜相手
さらに村田・内川といった「飛車角抜き」の打線とはいえど、
たとえこの2人がいたとしても、おそらく打てなかったのでは。
立ち上がりこそ、やや慎重に入ったか、
いつものごとくモタモタさが出ていたものの、
それ以降は自分のペースに持ち込むと、ほんとスイスイ。
特に、背番号20の命綱ともいえるストレートが力を発揮。
スピード表示こそ150キロに達しはしないものの、
それが気にならないぐらい、球の伸びが実に抜群
さらに中盤までややセーブしていたこともあり、
課題の制球の方も、大きく乱れず低めにしっかりとセーブ。
そしてもう一つの武器であるフォークもよくキレていたなと。
中盤5回、6回、7回はまさに奪三振ショー
本来の投球の片りんも示し、まさに危なげなし
まあさすがに相手も当てに入ってきたか、
終盤ゴロアウトが増え、毎回奪三振こそ達成できませんでしたが、
わずか3安打、そして三塁を踏ませることなく、
自己最多タイの12奪三振で、今季初完封をマーク。
その力強い投球は、復調への歩みをより感じさせるものとなりました。


クールに完封。現状6人いる先発投手のなかで、
最も投げてみないと分からないと
いえるのが、この中田
しかしここ数試合の安定ぶりを見ると、
ようやく本来の姿に戻りつつあり、
さらに一皮むけつつある
いうところが伺えますね。
まあ巨人・阪神相手に
威風堂々投げていたところまでは
まだまだいかないとはいうものの、
今回のような投球ができれば、
大一番でも使えそうな気が。
まだ3勝と、他の投手と違って
結果こそ出ていませんが、
これからの後半戦、中田が出てきたことは、
投手陣にとっても頼もしく、大きなものといえるでしょう。

ただこれで満足せずに、次回もきっちり結果を出し続けてほしい。
CS解説の小松さんも話していましたが、
「この日の投球を忘れるな」。
良かったところをはじめとして、投球をきっちりと分析。
そして次の神宮でもそれに近い投球を継続してほしい。
遅ればせながらも、ようやく出てきた背番号20
今後もその投げっぷり、さらに注目したいところです。


一方打線は、森野バックスクリーン弾が実に見事でしたが、
その上に前夜、チャンスで凡退し続けたビョン井端
一本出たというのは、大きいんじゃないかなと思います。
特に井端の方はやや心配でしたし、
最後の最後に右方向に放った一打に、ホッとしましたね
まあ一時のピークに比べると、若干疲れも見える打線
ただ次のカードは、大事な首位攻防でもあります。
キツいなかでも気を引き締めて、ぜひとも爆発してほしいです。

今週も2カードで、4勝2敗
お得意さま相手でしたし、もうちょっとイケた部分もありますが、
どうもこのペースを続けていくだけでは、
もしかしたら首位に立つことができないのかも。
やはり直接対決で叩かないと、差が縮まらないのでしょうね。
そんななか、まさに今季を占うであろう1つとなる
首位・巨人との3連戦がいよいよ明日からナゴヤドームで始まります。
地元での大きな声援を受け、願わくば3タテ
厳しい戦いとなるでしょうが、何とか打ち勝ち、投げ勝って、
逆転優勝への道が拓けるよう、頑張ってほしいと思います!


☆ウィナーズ・ボイス(23日)

◎中田賢一

<3安打完封で今季3勝目を挙げる>
「(ナイスピッチングでした)ありがとうございます。
(ヒット3本の完封勝利。今の気持ちは)
うれしいですね。はい。
今年いいピッチングがしっかり出来てなかったので、
ここで1回出来てよかったです。はい。
(特に中盤以降、相手打線を寄せ付けなかった)
そうですね。そう点数も少なかったんで、
あのう、できるだけ0点に近い形で、えー、抑えようと思って、
一人一人大事に投げました。
(今季は開幕から苦しかったが、見事な復活の投球)
そうですね。まだ1回なんで、まだこれから何試合か、
投げさせていただくと思うんで、
またこのようなピッチングができればいいなと思ってます。
(6回の森野の本塁打、どういう思いで見ていたか)
いや、打った瞬間だったんで。
森野さん、ありがとうございます、っていう感じです。はい。
(巨人3連戦に向けて一言)
えー、僕も応援することしかできないですけど、
あのう、みなさん大っきな声援で応援して下さい!
(次回もいいピッチングを期待しています)
はい、頑張ります! ありがとうございました!」


<最後の勝負球も、鋭く伸びる直球だった。
9回1死一塁。142キロの直球で佐伯を遊ゴロ併殺に仕留めた。
昨年4月以来、自身2度目の完封で3勝目。
握りしめた右拳を力強く突き出した。
1回2死一、二塁を切り抜け、失策で出た下園を
二塁に背負った3回も後続を断ち、波に乗った。
140キロ台半ばの直球が糸を引くように両サイドに決まり、
切れのあるフォークボールに打者のバットが次々と空を切った。
5回以降はわずか1安打。満足げに振り返って>
「今年はいい投球ができていなかったんで、うれしいです。
きょうは投げきりたいなと思ってマウンドに上がりました。
(球威を)抑えていたわけではない。(立ち上がりは)良くなかった。
谷繁さんが真っすぐのサインを多く出してくれたし、
途中から直球の状態が良くなってきたので大胆に攻められました。
多少中に入っても直球で空振りやファウルを取れた。
低め低めに投げようと思った」

<7回2死、代打・内藤を空振り三振。
三者連続三振でこの回を抑え込み、ここまで毎回の12奪三振。
06年8月22日のヤクルト戦(ナゴド)で記録した
1試合の自己最多奪三振記録に並んだ。
抜群のコントロールに胸を張って>
「最多タイ三振? (三振を取った球は)良いボールが多かった。
フォークもよく落ちた。勝負球が思ったところに行くように、
しっかり投げきりたいなと思ってマウンドにいますから」

<前回登板した16日の東京ヤクルト戦では
6イニング1失点ながら、7安打3四球の内容に不満が残った。
この1週間は全体練習が終わっても近藤コーチと
キャッチボールをするなど、リリースポイントを確認。修正を図り>
「リリースポイントがバラバラだったので、
最近はずっと近藤コーチとキャッチボールをして見てもらっていた。
抜けた球が多かったんでいろいろアドバイスしてもらった」

<ペナントレースもいよいよ勝負どころを迎えた今、
竜投の幹は太さを増すばかり。
力強い言葉でヒーローインタビューを締めくくって>
「まだ1回なんで、これから投げさせてもらって、
またこのようないいピッチングをしたい」
中スポサンスポおおさか報知時事通信
スポニチ名古屋ニッカンデイリー


○谷繁元信
<好リードで中田の持ち味を引き出す。
立ち上がりに10球連続でストレートを要求し、
この日の快投に火を付けた。充実の表情で球場を後にして>
「(中田の武器がストレートなのは)いつも言っていることだからね」
(中スポ)

○森バッテリーチーフコーチ
<前日は投手5人をつぎ込んだが、延長11回の末に敗戦。
首脳陣は黒星を喫した岩瀬の温存を試合前から決めていた。
疲労がたまっているリリーフ陣を休ませたことは大きな意味を持つ>
「昨日の今日だからな。もちろん準備はしているが、
明日も含めてリリーフが2日休めるのは精神的に大きい」
おおさか報知ニッカン

●杉村打撃コーチ(横浜)
<中田の前に打線が散発3安打。
その投球に脱帽、敗因を分析して>
「カウントを取りに来るストレートを狙ったが、前に飛ばなかった。
ストレートが良くて力負けしてしまった。
あれだけフォークを振ってしまうのは
よっぽどストレートが来ていたということ」
(中スポ、サンスポ


◎森野将彦
<6回にバックスクリーンへ18号本塁打>
「(ナイスバッティングでした)ありがとうございます。
(1-0で迎えたあの場面、どういう思いで打席へ)
えー、2アウトでしたしね。えーカウントも(1-2と)有利だったんで、
えーとにかくね、甘いボール来たら思いっきり振ろうと思って臨みました。
(バックスクリーンの中段までいった)
そうですね。やっとね、あの、練習でいつも打ってる当たりが
試合で出たなという感じで良かったと思います。
(今夜は中田が素晴らしい投球。どういう思いで見ていたか)
まあいつもね、あのう、フォアボールばっか出すんですけど、
えー、今日は安心して見ていられました。
(そしてホームランが貴重な追加点となった)
そうですね。ほんとにね、1点ほしいところで
えー、まあ結果的にね、あのういいところで打てたなとは思っています。
(現時点では巨人が東京ヤクルトにリード許している)
そうですね。えー、この次ジャイアンツがナゴヤドームに来るんでね。
えー、その時に何とか叩けるように、えー、頑張りたいと思います。
(週が明けたら巨人との3連戦。かなりファンは盛り上がっている)
はい、絶対に勝ちたいと思います!
(大いに期待しています)頑張ります!はい」


<ホームラン談話>
「思い切り振りました!」

<横浜・グリンの甘い142キロ直球をはじき返した打球は
きれいな放物線を描いてセンターバックスクリーンに『着弾』。
これが自身描き続けてきた理想の打球だった>
「完ぺきでしたね。やっと練習で打っていることが試合でできました。
センターに強い打球が打ちたかった。それが調子のバロメーターなんで」

<予感はあった。1回2死からの第1打席は平凡な遊ゴロ。
だが、自身にとっては意味のある凡打だったという。
バットの軌道、タイミングの取り方、
試行錯誤を繰り返した末につかんだ手応え。
それが4回の左前打、そして8試合ぶりの打点となるソロにつながった>
「あのショートゴロのとき、こんな感じかなって。
もうちょっと強引にいけばセンターに強い打球がいくかなって」

<25日からは地元・ナゴヤドームでの巨人3連戦。
現時点で恐れる敵はうがい、手洗いで予防している
新型インフルエンザくらいか>
「絶対に勝ちたい。(状態は)まだ半信半疑だけど、
少しでも手応えがある方がいい。
あとはインフルエンザに気をつけますよ」
カメラブログ中スポおおさか報知時事通信


○トニ・ブランコ
<4回無死一、三塁から、先制の中犠飛を放つ。
横浜先発・グリンの外角スライダーを
バットの先で拾い、鈍い当たりながら中堅に運んで>
「打ったのはスライダー。
とにかくランナーをかえそうと思って打席に入りました」
カメラブログ中スポサンスポ毎日jpニッカン

○荒木雅博
<4回無死一、三塁、ブランコの中犠飛で本塁へ好走塁。
かなり浅い位置だが、三塁走者は迷いなくスタートを切った。
位置は浅くても、捕球姿勢によってセーフになれる。
鋭く、正確な読みが先制点になって>
「あれだけ追いかけてくれれば、すぐには投げられないでしょう。
(スタートは)全然難しくなかったですよ」

<三塁に到達するまでの過程も足が生きていた。
出塁は遊ゴロ失策。捕っていても、
自身の足ならセーフになりそうなタイミングだった。
当然、相手は焦る。結果、捕球し損なった。
出塁すると、森野とのランエンドヒットを決めた。
左翼の右寄りに少しフワリと浮いた飛球。
一瞬捕球されそうにも見え、二塁手前でスピードを緩めたが、
落ちたのを見極めると、一気に加速し、三塁へ。
この時点で先制点奪取の確率は跳ね上がった>
「あれでも(判断は)遅かったけどね。
足で取ったともいえる1点? そんなことないですよ」
中スポ

○井端弘和
<11打席ぶりに安打を放った。
第4打席となった8回2死、カウント1-2から木塚の直球を右前打。
25日からの巨人との首位攻防3連戦に向け、気合を入れ直して>
「最後に打ててよかった。
状態は悪くないと思っていました。ミスショット、ミスショットで。
これで乗っていけると思います」
(中スポ)

○立浪和義
<兼任コーチは出番はなく、ベンチで勝利を見守った。
あす25日からは首位・巨人との直接対決。
今季の対巨人戦は9打席に立ち、5打数3安打で1本塁打。
4四球も選んでおり、出塁率はなんと.778。
抜群の相性のよさを生かすべく、しっかり英気を養う>
「あした(24日)は大事な試合に備え、しっかり休みます」
(中スポ)


◇吉見一起
<右投手なら右端に立ち、左投手なら左端で構える。
マウンドの投手板の一般的な使い方であるが、
あえてこの定石を崩しているのが4年目右腕。
社会人野球のトヨタ自動車時代に会得したという>
「右端に立つ選手が多いですけど、こぶし1つぶんくらいなんですが、
真ん中寄りに立つようにしているんです。
そのほうが投げやすくて、コントロールしやすい気がするんです」

<他人と少し、違う場所からボールを放る。
投げ合う相手によっては、左足の着地点の掘れる場所がずれ、
投げづらい場合もあるとか。だからマウンドに上がるとき、
スパイクなどで丹念に整えることも。冗談交じりに笑って>
「阪神の安藤さんと投げ合うときは、
偶然かもしれませんが、同じ着地点で投げやすいんです。
トヨタ自動車の先輩ですから、同じなんですかねえ」
(中スポ)

◇近藤投手コーチ
<理論的に、投手板の端ではなく、真ん中付近を使う効果があるのか>
「感覚的な問題だと思いますけど。
僕の現役時代ですか? 端から投げていましたよ」
(中スポ)


○落合監督
<6カード連続の勝ち越し。被安打3で今季初完封の中田の投球に>
「きょうは(中田)1人で投げさせていいだろう。
あれくらい(の内容)だったら」
中スポサンスポおおさか報知時事通信
毎日jpスポニチ名古屋ニッカン


ドラゴンズトピックス(23日)

◆中日、2軍選手らが新型インフル感染(サンスポ)
◆中日2軍選手もインフル感染(スポーツ報知)
◆新型インフルさらに3人=プロ野球・中日(時事通信)
◆中日にも!選手ら3人が新型インフル(スポニチ)
◆取材陣にマスク配布 中日(共同通信社)
◆中日・落合監督、報道陣に「マスクつけて」 試合後会見(朝日新聞)

◆竜2軍選手インフル感染(中スポ)
中日はこの日、新たに2軍選手トレーナー、スコアラー各1人の
計3人新型インフルエンザ感染が判明したと公表した。
球団内の感染者は21日に判明した2軍トレーナーと合わせて4人
選手名などはプライバシーの問題として明かしていない。
新たに感染が分かった3人は、1人目の感染判明後体調不良を訴え、
名古屋市内の病院で検査を受け、新型インフル感染と診断された。
現在は自宅などで静養中。またこの日。豊橋での2軍交流戦に
参加予定だった選手の一部が体調不良で名古屋へ戻っており、
感染はさらに拡大する可能性がある。
西脇球団代表によれば、球団は対応策として
2軍に『ファンとの接触を避ける』ことを指示。
また1軍選手と2軍選手の接触を避けるため、
出場選手登録されている28選手のうち、
1人だけ合宿所『昇竜館』に住んでいる平田を一時的にホテル住まいとした。
週明けのきょう24日には球団管理部が保健所に連絡し、
施設の消毒などの対処法について相談する)

◆加茂広報部長
<2軍選手1人と球団職員2人が
新たに新型インフルエンザに感染したことを発表。
今後の感染拡大を危ぐして>
「まだ検査結果の出ていない人もいるので増える可能性がある」
スポーツ報知

◆西川球団社長
<新たに2軍の選手やスコアラーら3人が
新型インフルエンザに感染したことが判明。
多くの感染者が出た北海道日本ハムが苦戦し、
あす25日からの首位・巨人との直接対決を控えて
チームは感染者の拡大を防ごうと必死>
「これ以上まん延しないよう、最善の策を取りたい」
共同通信社時事通信


◆落合監督
<新型インフルエンザ対策として、
今後、試合後の会見の際には報道陣がマスクを着用するよう要請。
一度は広報を通じて会見の自粛を伝えたが、撤回。
マスクで防ぐことに落ち着いて>
「うつしたりうつされたりしてもいけない」

<北海道日本ハムでの感染をきっかけに
球界も広がりが懸念され、中日では2軍選手ら4人に感染が確認された>
「予防しかない。マスコミの方が
多くの人に接触するから感染する確率は高いかもな」
朝日新聞


若竜トピックス(23日)

◆イースタン・ウエスタン・リーグ交流戦
中日-巨人 2回戦
(22日・豊橋市民球場)
  100 010 000 = 2
  010 000 010 = 2
(規定により引き分け)
[D本] 谷5号
[Dバッテリー] 山井、鈴木、金剛 - 田中、清水将海
公式サイト・戦評

△山井大介
<2軍交流戦の巨人戦(豊橋市民)に先発。
7イニングを投げ6安打2失点と好投し、1軍再昇格をアピール。
4回まで毎回の8三振を奪うなど、2ケタの10三振を奪う力投を見せて>
「調子は良かったです。ボールに力があったと思います。
スライダーも手応えありました。
きょうは全体的に良かった。どのイニングが悪いというのもなかったし、
イニングの途中でばたつくこともなかったので」

<しかし反省も忘れず>
「打たれたボールは高かったです。あの、一球が悔やまれます」

<今季ここまで1軍では7試合で2敗の成績だが、
降格後は4連勝で今季2軍では無傷の7連勝中>
「とにかくいいピッチングを継続していきたい」
ファームブログ中スポ

△小林投手コーチ
<勝ち星こそ付かなかったが、
1軍再昇格に向けて猛アピールしている山井に好評価を与えて>
「1イニングで3点、4点取られなかったから、課題は十分にクリアした。
真っすぐが良かったし、
イニングが進むにつれて抜けるスライダーも良かった」
中スポ


△新井良太
<2回に同点に追いつくきっかけとなる左安打を放つなど、2安打。
1軍からは遠ざかっているが、
2軍も現在、阪神と優勝を激しく争っている最中。
しかも相手が巨人となれば黙っているわけにはいかない。
そんな気持ちがバットに乗り移って>
「結果を残し続けていけば、
また(1軍の)チャンスがもらえるかもしれないし、
(ファーム日本選手権が行われる)富山にも行きたい」
(中スポ)

△中村公治
<途中出場だったが、マルチ安打をマーク。
2本とも外角直球をコンパクトなスイングでミートして>
「スライダーがくるかな?と思ったけど、ストレートをうまく打てました」
ファームブログ


◇伊藤準規
<豊橋市民球場で午後1時から約1時間、
遠征に参加している中日選手による野球教室が開催され、
豊橋市内の少年野球38チームから小学生185人が参加。
ポジション別にそれぞれ分かれ、投手を代表して
投球の基本動作を教えた新人は子どもたちを前に緊張した様子>
「まさか僕が説明するなんて。びっくりしました」
中スポ

2009年8月23日 (日)

拙攻竜好機でブレーキ、岩瀬打たれて延長負け。

6、7番の活躍などで横浜との初戦を制したドラゴンズ
ナゴヤドームでの第2戦は、先発・小笠原
立ち上がりいきなりの3ランを浴びてしまうと、
打線は再三のチャンスであと一本が出ない拙攻の連続
それでも7回にブランコが反撃の2ランを放つと。
土壇場9回には、和田の適時打でついに3-3の同点。
しかし延長11回、守護神・岩瀬がつかまり、
2死一、二塁から藤田に勝ち越し打を献上。
そのまま逃げ切られ、ナゴドでの対横浜戦連勝は12でストップ。
首位・巨人とのゲーム差は、再び2.5ゲームと開いてしまいました。

◇セントラル・リーグ公式戦
中日-横浜 17回戦
(22日・ナゴヤドーム | 中日14勝3敗)
37430人 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 R
横 浜 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1
中 日 0 0 0 0 0 0 2 0 1 0 0
[敗] 岩瀬(47試合1勝3敗36S)
[D本] ブランコ34号2ラン
[Dバッテリー]
小笠原、浅尾、河原、高橋、岩瀬 - 小田、小山、谷繁

◇対横浜17回戦・スタメン
1 (遊)井端  (6打数無安打)
2 (二)荒木  (4打数2安打)
3 (三)森野  (5打数2安打)
4 (一)ブランコ (6打数1安打2打点)
5 (左)和田  (4打数3安打1打点)
6 (右)イ・ビョンギュ (5打数無安打)
7 (中)藤井  (4打数無安打)
8 (捕)小田  (2打数無安打)
9 (投)小笠原 (2打数1安打)

【イニング経過】
<1回・横浜> P・小笠原(中6日)
下園外スライダー左中間落ちるヒット、
仁志一犠打・ブランコ中途半端なトス荒木捕れずエラー、
無死一、三塁から、大西外スクリュー空三振、
1死一、三塁から、ジョンソン外高め甘いスライダー・
完ぺきに運ばれ、ライト中段飛び込む3ラン(D 0-3 YB)

<1回ウラ・中日> P・スティーブン・ランドルフ
井端内スライダー詰まり二ゴロ、荒木内外れ四球、
森野2球目武山捕逸・荒木二進、
森野フルカウント外直球外れ四球、
ブランコ外低め直球空三振、和田外外れ四球、
2死満塁から、イ・ビョンギュ外147キロ直球二ゴロ・三者残塁


<2回・横浜> P・小笠原
石川外低め直球見三振、武山内高め直球空三振、
ランドルフ内低め直球二ゴロ

<2回ウラ・中日> P・ランドルフ
藤井外直球浮き四球、
小田初球前・ランドルフけん制もボーク・藤井二進、
小田初球バント打ち上げ捕邪飛失敗、
小笠原二ゴロ進塁打・藤井三進、
2死三塁から、井端外高め直球打ち上げ右飛


<3回ウラ・中日> P・ランドルフ
荒木左飛、森野外スライダー中前抜けていくヒット、
ブランコタイミング外され二ゴロも仁志弾きエラー、
1死一、二塁から、和田外チェンジアップ右中間打球伸びるも中飛、
2死一、二塁から、
イ・ビョンギュ外高めボール球手出して三振・ガックリ


<4回・横浜> P・小笠原
ジョンソン外直球投返し中前打、
佐伯初球外スライダー二ゴロ4-6-3併殺、吉村内直球空三振

<4回ウラ・中日> P・ランドルフ
藤井外チェンジアップ遊ゴロ、小田ボテ三ゴロ、
小笠原中高め直球右中間突破二塁打、
2死二塁から、井端外直球またも打ち上げ右飛


<5回・横浜> P・小笠原
石川初球高い一ゴロ、武山中スクリュー空三振、
ランドルフ四球、下園外直球左前打・ランドルフ三進、
2死一、三塁から、仁志中スローカーブ空三振

<5回ウラ・中日> P・ランドルフ
荒木外高め四球、森野当てただけ二ゴロ・走者入れ替わり、
ブランコ外チェンジアップ合わず空三振、
和田内スライダー左翼左持っていく二塁打、
2死二、三塁から、イ・ビョンギュ外低めスライダー拾うも中飛・大ブレーキ


<6回・横浜> P・小笠原
大西外低め一杯直球見三振、ジョンソン意識四球、
佐伯内スクリュー詰まりながらも中前打、
1死一、二塁から、吉村外スクリュー二正面4-6-3併殺

<6回ウラ・中日> P・真田
藤井中フォーク空三振、
代打小池内シュートレフト左クリーンヒット、小笠原三犠打、
2死二塁から、井端内低めシュート見三振・こちらもブレーキ


<7回ウラ・中日> P・木塚
荒木詰まり二塁後方飛球・背走仁志捕れずヒット、
森野初球中高め直球力負け遊飛、
1死一塁から、
ブランコ中スライダー打った瞬間・
弾丸ライナーレフト中段飛び込む2ラン(D 2-3 YB)

和田外シンカー高いバウンド三塁内野安打、
P・加藤康介
イ・ビョンギュ外高めボール球3球空三振、
藤井内直球バットへし折られ二ゴロ


<8回ウラ・中日> P・加藤康介
小山外直球空三振、
代打平田ど真ん中直球良い当たりレフト左二塁打、
1死二塁から、井端内直球手が出ず見三振、
2死二塁から、荒木粘るも11球目外直球遊正面ゴロ


<9回ウラ・中日> P・山口
森野内低め直球・ライナーライトフェンス直撃二塁打、
ブランコ中スライダー最低限二ゴロ進塁打、
1死三塁から、
和田外直球きっちり右前同点適時打(D 3-3 YB)
イ・ビョンギュ外フォーク空三振、
藤井2球目和田スタートも二盗失敗、延長戦へ突入


<10回・横浜> P・高橋
下園外フォーク空三振、山崎内外れ四球、大西投犠打
2死二塁から、ジョンソン外高め150キロ直球空三振・お見事

<10回ウラ・中日> P・山口
藤井窮屈遊ゴロ、小山高め直球空三振、
代打英智外低めスライダー空三振・この試合チーム初の三者凡退


<11回・横浜> P・岩瀬(連続試合セーブ20でストップ)
捕・谷繁 右・藤井 中・英智
代打桑原義行外直球外れ四球、
吉村初球バントも投正面・岩瀬二塁送球井端好処理二封、
石川捕犠打・吉村二進、
代打内川敬遠・代走細山田、
2死一、二塁から、藤田外高め甘いスライダー右前打・
藤井バックホーム若干逸れるも谷繁捕ってタッチ・
二走吉村うまく回り込んで生還=適時打(D 3-4 YB)

<11回ウラ・中日> P・高崎
井端フルカウント外スライダー空三振・6タコ
荒木外スライダー三塁強く抜いていく左前打、
森野中沈むスライダー空三振、
ブランコ初球外スライダー叩くも遊ゴロ6-4、
試合終了。


【ゲームレビュー】
岩瀬打たれる

7回にブランコの2ラン、9回に和田の適時打で追い付いたが、
岩瀬がつかまった。横浜が延長戦を制し連敗を5で止めた。
3-3の11回、2死一、二塁から藤田の右前打で勝ち越した。
5番手の山口が4勝目。高崎がプロ初セーブ。
公式サイト共同通信社時事通信ニッカン式スコア


初戦圧勝した勢いそのままに
一気にカード勝ち越しを狙いましたが、岩瀬のコメントのごとく
「こんな結果になって申し訳ないです…」的な黒星。
延長11回、4時間20分のロングゲームの末、
ナゴヤドームで12連勝中だった横浜相手
痛い星を失ったのは、とても残念でしたね。

守護神力尽く…。球団連続セーブ記録更新中の岩瀬
あえて記録が止まるのを承知で、
同点の11回に迷わず起用
そこまでして必勝を期したものの、
結局は裏目に。
代打・内川を敬遠して、
藤田勝負の選択は当然でしたが、
宝刀・スライダーが
甘く外角高めに浮いてしまった時点で
この日の勝負は決することとなりました。

まあ先発・小笠原が立ち上がり痛恨の失投
いきなり3ランを食らってしまったのが、
そもそもの苦闘の始まりではありますが、
その小笠原も含め、総じて投手陣良く投げたと思います。
それよりもこの日は、なんといっても打線
特に序盤から再三のチャンスがありながら、重ねてきた拙攻
あれだけミスをもらいながら、
一気に付け込めなかったのは、痛すぎました。
同じ打者にこれでもかというぐらい、何度もチャンスが回ってくる。
何とか打ちたいという気持ちは出ている。
しかしそれが力みと繋がって、ため息の出る結果に。
一度、二度ならず、何度もそういう場面に
出くわしてしまっては、さすがに勝てるものも勝てない。
前夜猛打賞のヒーローに、
得点圏打率が高いはずのリーグ首位打者
乗っていてもおかしくない選手の再三の凡退は、とても残念でした。

ただこれを引きずっていても仕方ないというもの。
しっかり切り替え、開き直って次戦を迎えてほしいですね。
くれぐれもグダグダのまま、
週明けの直接対決を迎えることは避けてほしいものです。


周囲の協力はもちろんなく、再び2.5ゲーム差に。
某スポーツ紙では「優勝マジック」どうこうと
腹立たしい記事もありましたが、
そんなことは気にせず、3戦目を取って、
勝ち越して、週明けの決戦を迎えてほしいですね。
そのためには、打線が序盤からつながり主導権を握ることでしょう。
そして最後は岩瀬にリスタートの舞台を与えてほしい。
痛い黒星には違いないですが、これをもにして、
これ以上差が広がらないよう、踏ん張ってほしいと願います!


★プレーヤーズ・ボイス(22日)

●岩瀬仁紀

<同点の延長11回から登板したが、3敗目を喫す。
先頭打者への四球をきっかけに、2死一、二塁から
129キロの高めのスライダーを藤田に右前に運ばれ、
藤井の返球がそれる間に吉村が生還。
よもやの不調に肩を落として>
「こんな結果になってしまって申し訳ないです」

<11回に突入する際に落合監督が
『ピッチャー・岩瀬』を告げた時点で
『20』まできていた連続試合セーブは止まった。
試合終了から1時間半が過ぎて
ようやく帰路に就いた守護神が、静かに口を開いて>
「それは割り切っていた。優勝を目指してやっているわけですから」

<ただ、心は前に向かっても体がついてこないこともある。
この夜が47試合目の登板。
チーム109試合の半数近く、それも修羅場のマウンドに立ち続け、
セーブ数は36個でリーグで2位以下に2ケタ差をつけている。
逆にリードを守れなかったのは2度(逆転1、同点1)だけで、
同点から勝ち越しを許したのもこの夜が2度目。
抑えの技量が、他の誰よりも優れているのは言うまでもない>
「それ(疲れ)はしょうがない。この時期だから」
中スポスポーツ報知共同通信社時事通信スポニチ名古屋ニッカン

●谷繁元信
<延長11回、藤田の右前打で本塁はクロスプレーになったが、
藤井の送球が三塁側にそれたことでタッチは間に合わず、判定はセーフ。
横浜に勝ち越しとなる4点目を献上。
必死のダイビングタッチも実らなかったが、悔いたのはそれた送球>
「(連続試合セーブは)いくつまでいったんだっけ? 
20? そんなに抑えてきたんだもん。たまには打たれるよ。
それより、アウトにしてやらなきゃ」
中スポ


●トニ・ブランコ
<3点を追う7回1死一塁、横浜3番手・木塚の失投を逃さず
左翼スタンド中段へ反撃の34号2ラン。
打った瞬間にそれと分かる自慢の鋭い当たり。
16日の東京ヤクルト戦以来、5試合6日ぶりのアーチで1点差に詰め寄って>
「打ったのはシンカー。神様のおかげです」

<横浜の先発ランドルフは2005年、
ワシントン・ナショナルズ傘下の3A、
ニューオーリンズ・ゼファーズでチームメート。
試合前には異国での再会を喜び、握手、談笑した。
その旧友との直接対決は3打数無安打と抑え込まれたが、
ランドルフの交代直後に放った一発は、
格段に成長した自らの姿を見せつけることになったはず>
「いいピッチャーだし、ナイスガイだよ」

<絶不調の中にいた。
16日の本塁打以降、4試合連続で打点なし。
なんとかヒットは放ってもチームに貢献できていなかった。
この日のフリー打撃ではサク越えはおろか、フェンス直撃すらなく、
練習見学に訪れたファンをがっかりさせていた。
8月に入ってから着用を始めたひじ当てをこの日、思い切って取った>
「バットのコントロールがきかなくなってしまっていたからね。
あしたもつけないでいくつもりだよ」

<少しずつ手応えはつかんでいる。
それでもチームが敗れたら、喜べない。前を向いて>
「6打数1安打じゃそんなこと(復調)も言えないだろう。
でもあしたはきっと神のご加護があるはずさ」
中スポスポニチ名古屋ニッカン

●和田一浩
<1点を追った9回1死三塁、同点タイムリーを放つ。
横浜の抑え投手・山口の速球を右前に打ち返して>
「(打ったのは)ストレート。
いい形でつながっていたので、
何としても(走者を)返そうという気持ちで打ちました。
楽な状況でした。(走者が)三塁にいてくれたのが大きかったです。
(山口は)速いけど合わせられたのでよかったです」
カメラブログ、中スポ、共同通信社毎日jp

●森野将彦
<1点を追う9回先頭、山口の直球を右翼フェンス直撃させ、
延長に持ち込むきっかけとなる二塁打を放つ。
この日は合計で2安打1四球だったが、試合に敗れただけに笑顔はない。
相手先発のランドルフを攻略できなかったことを反省>
「四球をあれだけ出してもらって、打ち崩さないといけなかった…」
(中スポ)

●荒木雅博
<2安打と2四球で4出塁と、チャンスをつくり続け、
4時間20分のロングゲームで横浜バッテリーにプレッシャーをかけ続けた。
結果は無念の敗戦にも、前向きに自分の尻をたたいて>
「こういう日もあります。
まだまだ、どんどん積極的にチャンスをつくっていきたい」
(中スポ)

●平田良介
<1点を追う8回1死、
加藤康介の真ん中直球をとらえ、左越え二塁打。
21日の中前打に続き、2試合連続で代打で
結果を残したが、気を引き締め直して>
「しっかり継続できるようにしたいですね」

<残念ながら、ファームのトレーナーが新型インフルエンザに感染。
現在のところ、選手にできることは、最大限の予防を講じることだけ。
感染者が出たファームのナゴヤ球場に隣接する合宿所で暮らすが>
「手洗いうがいをしっかりします」
(中スポ、<ドラ番記者>

●井端弘和
<第4打席から3連続三振など、
らしくない凡退が続いて、6打数無安打に終わった。
1試合、6打数以上の凡退は打撃の職人にとっては超珍現象。
06年4月22日・広島戦(米子)での7試合無安打以来、
プロでは2度目のこと。打率は.316まで落ち、
リーグトップから3位まで下がった。試合後はうつむいて>
「何もないです」
(中スポ)

◆井本スコアラー(横浜担当)
<5イニングで3安打。残念ながら得点は奪えなかったが、
3三振、5四球と横浜先発・ランドルフのボールを
じっくりと見極めていたことに>
「(ランドルフが)ボール球の多い投手で
あるということは分かっていましたので…。
チャンスで少しストライクゾーンを広げて
振ってしまったのはあるかもしれませんが、
それ以外はちゃんと見極めていたと思います」
(中スポ)

●立浪和義
<出そうで出なかった。接戦の末に迎えた延長11回、
大事に取ってあった切り札の使いどころもないまま終了。
自分自身を鼓舞するように語って>
「何度か準備はしていたんですが…。
またあした、週の終わりを締めくくれるように頑張ります」
(中スポ)


●小笠原孝
<1回、4番・ジョンソンへの3球目
コントロールミスをしたスライダーが真ん中近くへ入り、
次の瞬間には右翼席の中段で弾んでいた。
取り返しのつかない失投。一挙3点を失いマウンドで首をかしげる>
「投げミス? だからホームランになった。もう少し外へ投げるつもりだった」

<2回以降は完ぺきに立ち直った。
コーナーへビシビシ直球を決めて三振を量産し、
ランナーを背負えば2度の併殺で切りぬけるなど、
好調なピッチングで追加点は許さなかった>
「きょうはよかったと思います」

<7イニングを投げて9奪三振、被安打は5。
それだけに惜しまれる初回の被弾>
「先制点を取られたのがきょうの反省点ですね…」

<好投に報いるように、打線は9回に一度は追いつき、黒星は消えた。
5月14日の東京ヤクルト戦(ナゴド)で敗れて以来、
5連勝中の左腕の白星街道はまだ続いている。
『1球』の悔しさをバネに、白星を積み上げていく>
「一戦一戦自分のピッチングをしていくだけ」
カメラブログ中スポ

●浅尾拓也
<1点ビハインドの8回に登板。
2死からジョンソンに初球を打たれ、左中間フェンス上部を直撃された。
一瞬ヒヤリの二塁打だったが、それ以外は完ぺき。
きっちり無失点も反省を忘れず>
「きょうは久しぶりにストレートだけの投球になりましたけど、
零点に抑えられてよかった。
でも、ジョンソンの初球はボールから入ってもいい場面。
考えないといけないです」
(中スポ)

●高橋聡文
<延長10回に登板し、1死から山崎に四球を与えたものの、
後続はきっちり抑えて1イニング無失点。
この日も含め、8月は登板7試合で無失点と調子がいい>
「最後を抑えられたのはよかったけど、
(四球は)防げるところだったので、防がないと。また頑張ります」
(中スポ)


●英智
<この外野手はノックを素直に捕らないことがある。
正確に言えば、時々、わざと難しい捕り方をする。
この日の試合前の練習でもそうだった。
右翼付近で行われた、笘篠コーチによるノック。
容易に捕球できるであろう打球でも、
あえてショートバウンドなどで捕るシーンが何度かあった。
もちろん理由がある>
「早めに打球の落下点に入って、正確に捕ることが大切ですけど、
試合では毎回、そううまくはいきません。
普通に捕れば、次の送球でホームにストライクを放れる
自信はありますが、普通に捕るのが難しい打球もあります。
それを想定してやっています」

<目指しているのは、もう一つ上の段階。
しっかり握るのが難しい打球でも、正確に送球する。
試合では握り直す時間がないケースだってある。
握り損なったときでも、思い通りに送球を操ろうとしている>
「僕は握り直さないで投げるタイプなので」

<たとえばシュートのような握りになった場合。
本人によれば、かなり難しいケースだという。
ワンバウンドになることもあれば、あらぬ方向に行くことも。
わざとスライダーのような腕の振りで、
回転をかけて投げることで、送球を操れるという。
工夫を重ねた独自の練習でつちかったノウハウといえるだろう>
「ケンタ(朝倉)のような握りになったとき、変な送球になることが多いんです」
(中スポ)

●笘篠外野守備走塁コーチ
<今季は47試合に出場し、失策は1度もない。
34試合は守備固めとしての途中出場でチームに貢献。
球界屈指の守備力の英智に信頼を寄せて>
「英智の守備は安定しているし、
藤井とか若い選手のお手本といえるかもしれませんね」
(中スポ)

●藤井淳志
<選手のメンタルは繊細なものだ。
あるとき、数字についての会話になると>
「あんまり数字がよくないハズですよ…」

<最近のプロ野球はデータ重視。
知らなければならない数字はたくさんあるが、
知らない方がいい場合だってある。
自身もある率を気にしていたようだが、最後は無視を決め込んで>
「知らない方がいいんです。知ったらへこむかもかもしれないし」
(中スポ)

●長峰昌司
<長身左腕がワンポイントアドバイスで変身している。
1軍に再昇格した初日だった今月8日、
横浜戦で1/3イニングを投げて1失点。
いきなり敗戦投手になったが、その後は3試合、計3イニングを無失点。
しかも3イニングで許した走者は安打の1人だけという安定感。
その転機となったのがトレーニングコーチの手助けだった。
準備段階で左腕の動きを良くする方法を教えてもらい、
アシストしてもらったという。その後は投球が安定。
小さなきっかけを生かしている>
「(変身の秘密は)腕の角度が違います。
タテに振れるから、ボールの回転もよくなるし、
チェンジアップの抜け方も良くなりました」
(中スポ)


●落合監督
<3点差を追い付いて延長に持ち込む
粘りを見せたが、最後は岩瀬が力尽きる。
こう言い捨てて、会見を切り上げ>
「きょうこそ(話すことは)何もないわ」

<新型インフルエンザに感染した選手に関し、
出場選手登録の制限期間を短縮するなどの特別措置を
早急に適用すべきという考えを示す。
コミッショナーが静観していることを踏まえこう話して>
「感染者が増えたら対応するというけど数の問題じゃない。
他球団に広がったら対応するのか? 
(日本)ハムの選手が10日間抹消された後では遅い。不公平になる」
(中スポ、サンスポスポニチ名古屋ニッカン12


若竜トピックス(22日)

◆イースタン・ウエスタン・リーグ交流戦
中日-巨人 1回戦
(22日・岡崎市民球場)
  001 001 002 = 4
  001 001 001 = 3
[敗] 金剛(36試合2勝4敗12S)
[D本] デラロサ4号
[Dバッテリー] 山本昌、岩田、菊地、齊藤、平井、金剛 - 小川、田中
公式サイト・戦評

●山本昌
<2軍で調整を続けているが、2軍交流戦の巨人戦(岡崎)に先発。
5イニングを投げ5安打1失点とまずまずの投球を見せたが、
左肩の辺りに違和感を覚え、大事を取って予定よりも早めに降板。
4回に入る前の投球練習を途中でやめ、突然ベンチ裏に姿を消した。
ベンチ裏に引き揚げる際、左肩の辺りを気にするそぶりを見せたが、
治療時間は短く投球練習をすぐに再開。
その後の4、5回の2イニングは1安打無失点とピシャリと抑えた。
チームの方針によりケガの詳細は明かされないが、
大事には至らなかったことを感じさせる投球。
降板後はベンチで戦況を見守って>
「調子は良いです。体も元気。
ボールに力が出てきた感じがします。万全を尽すしかないです」
ファームブログ

『巨人との交流戦という珍しい試合に先発しました。
3回にランナーしているとき、ちょっと体がつっちゃって
予定より早く降板しましたが、出来はよかったと思います。
球速も139キロや140キロが出てましたしね。
4、5回はバタバタしましたけどね。
高橋由伸君や大田君らとの対戦も楽しめました。』

(「山本昌公式ホームページ」より引用)


●小林投手コーチ
<左肩の辺りに違和感を覚え、
大事を取って予定よりも早めに降板した山本昌について>
「(山本昌は)大丈夫だよ。
きょうはアクシデントだから参考にならない。
前回が良かったから、7回くらいまで投げてもらう予定だったけど。
大事に至らなかったのが良かった」
中スポ

●野本圭
<3回に一時は同点となる
左前適時打を放つなど3安打1打点と気を吐く。
8日に出場選手登録を抹消されてから
この試合前まで8試合で14打数1安打。
不振を振り払う活躍ぶりに気合を入れ直して>
「ずっと試合に出してもらっているので、
練習の成果を少しでも出したい」
中スポ

2009年8月22日 (土)

ビョン藤井で5打点圧勝、吉見対決竜三たび制す!

今季13勝2敗と大きく勝ち越している横浜との
ナゴヤドーム3連戦の初戦は、3度目となった「吉見対決」に。
ドラゴンズ先発・吉見一起が2回に先制を許したものの、
すぐさまそのウラ、イ・ビョンギュの適時打、
藤井の犠飛であっさりと逆転に成功。
さらに4回、打者9人の猛攻で5点を奪い、吉見祐治をKO。
序盤の大量点で一気に勝負を決めてしまったドラゴンズ
6イニング2失点にまとめた吉見一起はハーラートップタイの13勝目
また首位・巨人が敗れ、再び1.5ゲーム差に迫りました。

◇セントラル・リーグ公式戦
中日-横浜 16回戦
(21日・ナゴヤドーム | 中日14勝2敗)
33106人 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
横 浜
中 日 ×
[勝] 吉見(20試合13勝4敗)
[D本] なし
[Dバッテリー]
吉見、高橋、河原、小林正人 - 谷繁

◇対横浜16回戦・スタメン
1 (遊)井端  (4打数2安打1打点)
2 (二)荒木  (4打数無安打)
3 (三)森野  (4打数無安打)
4 (一)ブランコ (4打数2安打)
5 (左)和田  (1打数無安打)
6 (右)イ・ビョンギュ (4打数3安打2打点)
7 (中)藤井  (3打数2安打3打点)
8 (捕)谷繁  (2打数無安打)
9 (投)吉見  (1打数無安打)

【イニング経過】
<1回・横浜> P・吉見一起(中6日)
下園低め外れ四球、藤田投犠打、
内川内シュート一ゴロ・下園三進、
2死三塁から、ジョンソン初球内高め直球右飛

<1回ウラ・中日> P・吉見祐治
井端外フォーク外れ四球、
荒木内直球空三振・井端盗塁失敗=三振ゲッツー
森野初球スローカーブ二飛


<2回・横浜> P・吉見一起
佐伯内スライダーライト右二塁打、
吉村外スライダー遊ゴロ、石川内直球詰まり二飛、
2死二塁から、武山内シュート・
詰まりながらも中前落とす適時打(D 0-1 YB)

<2回ウラ・中日> P・吉見祐治
ブランコ打ち上げ天井当たる三邪飛、
和田外外れ四球、
1死一塁から、
イ・ビョンギュ初球外カットボール・
左中間突破適時二塁打・和田激走返球頭部に当たるも生還(D 1-1 YB)

武山ボール見失う間にイ・ビョンギュ三進、
1死三塁から、
藤井内直球中犠飛(D 2-1 YB)

<3回・横浜> P・吉見一起
下園外フォーク二ゴロ、藤田内スライダー右前落とすヒット、
内川中低め直球振り遅れ右邪飛、ジョンソン外スライダー空三振

<4回ウラ・中日> P・吉見祐治
森野泳ぎ一ゴロ、ブランコ内直球痛烈左翼線二塁打、
和田外直球見極め四球、
1死一、二塁から、
イ・ビョンギュ内直球・
詰まりながらも左翼線落ちる適時二塁打(D 3-1 YB)

1死二、三塁から、藤井内高め直球・
詰まりながらも前進二塁左抜く2点適時打(D 5-1 YB)

谷繁左足つま先付近死球、吉見一起三犠打、
2死二、三塁から、
井端2球目スライダー武山捕れず後逸・
暴投で三走和田生還(D 6-1 YB)

2死三塁から、井端フルカウント中フォーク右前適時打(D 7-1 YB)

<5回・横浜> P・吉見一起
武山外スライダー中飛、代打内藤中フォーク空三振、
2死から、下園中直球ジャストミート右最前列本塁打(D 7-2 YB)

<6回・横浜> P・吉見一起
内川一ゴロブランコバックハンド好捕、
ジョンソン内直球詰まり一ゴロ、
佐伯外スライダー三遊間抜くヒット、森コーチマウンドへ、
吉村内シュート遊ゴロ6-4二封

<7回ウラ・中日> P・工藤
代打平田スライダー中前落とすヒット、
井端三遊間ゴロ・ジョンソン弾き内野安打、
無死一、二塁から、荒木粘るも内スライダー空三振、
1死一、二塁から、森野遊正面ライナー・二走平田戻れず併殺


<8回ウラ・中日> P・桑原謙太朗
ブランコ初球打ち上げ二飛、和田四球・代走英智
イ・ビョンギュ3球目英智二盗失敗、
イ・ビョンギュ一二塁間ゴロも投手ベースカバー遅れ内野安打、
藤井中直球レフト線落とすヒット、谷繁高め外れ四球、
2死満塁から、
代打立浪5球目打ち損じるも
6球目見て押し出し四球(D 8-2 YB)


<9回・横浜> P・小林正人(29歳誕生日)
中・英智 左・藤井
ジョンソン内シュート・ブランコダイブも弾かれヒット・代走山崎
佐伯外スライダー空三振、
吉村2球目シュート暴投・山崎二進、
吉村内低めスライダー空三振、
2死二塁から、代打仁志内スライダー遊ゴロ、試合終了。


【ゲームレビュー】
大勝 ナゴヤドームで今季横浜戦負けなしの7連勝
2回、四球をきっかけにイ・ビョンギュが同点二塁打。
相手のミスも絡み、藤井の犠飛で勝ち越した。
4回には4長短打などで5点を挙げ、試合を決めた。
6回まで投げた吉見が、リーグトップタイの13勝目
公式サイト中日新聞共同通信社ニッカン式スコア


今季3度目ながら、ナゴヤドームでは初となる『吉見対決』。
過去2回は、安定感あるドラゴンズの右のエース格・
吉見一起が制してきましたが、やはり今回も軍配が。
立ち上がり、両吉見とも若干制球が不安定
さらにここまで横浜戦で圧倒的な力を示してきた
吉見一起が伏兵・武山に先制打を許すという
思いも寄らない展開となりましたが、
そのウラ、すかさず同点、勝ち越しに成功するドラゴンズ
前週同様、味方打線が良い形で援護してくれたかなと。
勝ち越してくれたことに加え、二巡目に入り、
ようやくエンジンがかかってきた感のある吉見一起に対し、
4回、和田への四球をきっかけに、
この日の得点のキーマンとなっていた
イ・ビョンギュ、藤井6、7番に連打を浴びると、
さらに四球に暴投と自滅し、ビッグイニングを献上した吉見祐治
ただでさえ、力の差がある両チーム。
それに加え、4回に大量5点が入ったことでほぼダメ押し
中盤手前で「吉見対決」が早々幕を閉じたのと同時に、
この日のゲームはほぼ決着が付く形となりました。


前夜の完封負けの影響も心配されましたが、
そんな様子はほとんど見せることなく、
相変わらずドラゴンズらしいつなぎの野球で、
同点、勝ち越し、そしてビッグイニングを形成してくれましたね。
ポイントはやはり、ここまでほとんど機能していなかった6番打者
イ・ビョンギュがヒットを放ち、チャンスメーク
及びポイントゲッターとなってくれたことでしょう。

オマタセ!1軍昇格後、ホームランが
1本あったものの、打率1割台
7番・藤井の急上昇が目立つ一方で、
不振を極めていましたが、
この日は第1打席から
積極的な打撃が功を奏したなと。
左の吉見祐治との対戦とあって、
多少の不利もあるかなと思いましたが、
2回、外角高めのカットボールをうまく弾き返すと、
打球は伸びて、左中間を破る
タイムリーツーベース
和田の好判断による激走もあって、
打点もマークしましたが、
この1本が「乗れる」きっかけとなったのかも。
さらに4回には二塁打のブランコ、四球の和田を塁に置き、
詰まりながらもレフト線へと落とすタイムリーツーベース
続く藤井の2点適時打とともに、中押しの役割を果たすと、
8回には一、二塁間へのゴロが、相手の連係ミスにより内野安打に。
も手伝い、今季初の猛打賞をマーク。
遅れなせながらといった感もあったりもしますが、
これまで沈黙していた6番が、ようやく機能したことが
この日の圧勝へと繋がったかなと。
6番・ビョンが打つことで、リズムが生まれ、
7番・藤井が気持ちよく打席に入ることができる。
広島での好調そのままに、この日も2安打3打点藤井
さらに打率を上げましたが、ビョン効果もいくらかあったのは確か。

まあ今回は、いい感じのヒットこそ出たものの、
後はこれを継続できるか。その辺りが今後のビョンのカギ。
切れ目なく、どこからでも点が取れる打線。
そのキーマンとなっているのは、主軸と下位を繋ぐ6番打者
ぜひともこの感触を忘れず、さらに「働いて」もらいたいところです。


お得意様の横浜に対して、変わらぬ戦いぶり
投手がしっかり投げて、打線がつながれば、
力の差は歴然ですし、今後も良い流れで戦うことができるでしょう。
そのポイントとなってくるのは、今夜の第2戦。
先発が予想される小笠原には前週同様の好投を期待。
そして打線は元気な藤井を筆頭に
首位打者直接対決中井端のしぶとさを楽しみにしたいなと。
現在5カード連続で勝ち越し中のドラゴンズ
連勝して、まずは6カード連続を決めてしまいましょう!


☆ウィナーズ・ボイス(21日)

◎イ・ビョンギュ

<今季初の3安打猛打賞、2打点の活躍>
「(第1打席は試合の流れを変えた適時二塁打。
どんな気持ちで打席に入ったか)
1打席目だから、リラックスしてバッターボックスに入ってました。
(打ったボールは)カットボールです。
(第2打席もランナーがたまったところでの見事な打撃。
第2打席はどんな感触だったか)
1打席目と一緒にリラックスして打席に入ったんですけど、
チームがリードして、後ろのバッター・藤井がすごい打てるから、
リラックスして入っています。
(今日は猛打賞。巨人追撃のためにその力が必要)
1軍に来たばっかりですから、今からもっと一生懸命頑張って、
チームのために優勝するまでに一生懸命頑張ります。
(ファンのみなさんにメッセージを)
みなさん、選手のために一生懸命応援して下さい」


<2回1死一塁、同点適時二塁打談話>
「昨日、一昨日と打ててなかったから気持ちが悪かったが、
1打席目から打てて同点にできたので気分がいいね!」

<4回1死一、二塁、左翼線適時ー二塁打談話>
「いいところに落ちてくれた、ラッキーです」

<『遅れてきた男』がチームを救った。
2回、和田が四球で歩いた直後の初球を、狙い澄ましていた。
読み通りの外角のカットファストボールを
うまくバットに乗せて逆方向にはじき返すと、
左中間を深々と破る同点の適時二塁打。
1点先制を許した嫌なムードをすぐに吹き払う価値ある一撃になって>
「野球には『四球の後の初球はストレートで
ストライクを取りにくる』という言葉があるからね。
きのう、おとといと打てていなかったし、
チームに申し訳ないという気持ちはあったけど、
打席にはリラックスして入ったのが良かった」

<8日に1軍復帰してから12試合連続で先発起用されたが、
前日まで43打数8安打、打率.186。最近2試合は
8打数ノーヒットと、好調な打線の中でブレーキになっていた>
「打てなくて気持ちが悪かった」

<もやもやがたまっていたが、ヒントになったのは落合監督の助言。
この日の試合前の打撃練習で、こうアドバイスされていた>
「構えるときにグリップの位置が下がっている。上げてみろ」

<韓国を代表するヒットメーカーには、この一言で十分。
下がり気味だったグリップの位置を上方修正。
『助け舟』に3安打2打点という最高の結果で応えてみせて>
「グリップを上げたら、バットがスムーズに出るようになった」

<今月上旬まで2軍暮らしが続いていたが、
来日3年目は手応えを口にして、力強く語る>
「来日して3年目で今年のチームが一番強い。投手も打者もいい。
まだまだ自分は疲れていないし、優勝するまでチームに貢献したい」
カメラブログ中スポ中日新聞サンスポ
おおさか報知時事通信スポニチ名古屋ニッカン


◎藤井淳志
<2回に犠飛、4回に2点タイムリーと3打点をマーク>
「(連日のお立ち台、本当に調子いいですね)
たまたまです!
(まずは勝ち越しの犠牲フライ、きっちりと走者を還した)
あのう、ビョンさん(イ・ビョンギュ)がいい形で打ってくれたので、
僕は気楽に打席に立つことができたので、ありがたいです。
(走者が溜まった後のタイムリー、あの打席は)
いやもう、同じようにビョンさんが打ってくれた後だったので、
もう思い切って行くことができたので、
あのう、結果が付いてきてよかったです。
(今日も打率を上げて.313。トップの井端と7厘差まで来た)
いや、まだまだ、あのう全然そんなことを
僕が口にできるようなあれじゃないので、
あのう1試合1試合一生懸命頑張ります。
(巨人が敗れ、再び1.5ゲーム差となった)
……はい(笑)、頑張ります。
(これからそのバットで巨人を追い越すことを期待しています)
えー、少しでもチームに貢献できるように精いっぱい頑張ります!」


<2回1死三塁、勝ち越し犠飛談話>
「なんとかランナーを返すことだけ考えていたので、
最低限の仕事ができました」

<4回1死二、三塁、中前2点タイムリー談話>
「ビョンさんのタイムリーの後だったので、
『やってやる』という気持ちになりました。
どんどん、どんどんその流れに乗れたらなと思ってました」

<2回1死一塁から、和田が一塁から一気に生還。
その際、本塁に走ってきた和田にスライディングの指示を出して>
「ボクも(左右に)よけたら逆にアウトになると思ったので、
そのまま突っ込むよう合図を送りました」

<中継プレーで遊撃手から捕手への送球がそれ、
イ・ビョンギュは三塁へ。それが気持ちをさらに前向きにした。
2つボールを選んだあと、ストライクを取りに来た直球を
きっちりたたいて中犠飛。
相手がミスを繕う間を与えずに勝ち越し点を奪った>
「安打じゃなくても点が入る。
気を楽にして、打てる球を打っていこうと思った」

<すきを突く野球を代名詞とする中日で、今季初めて主力格となった。
前半戦は上位打線が築いた無死、1死の好機で
アウトを増やすことしかできない場面も目立ったが、
試合での経験が自信となり、打撃でも結果がついてくるようになった。
8月はすでに14打点を挙げている。
強力打線の中にあっても、日増しに存在感が強まってきた印象も>
「ここまで試合に使ってもらい、
実戦でしか覚えられないことを学べている。
頭の中を整理してから打席に入れている。
自分がアウトになった時も、いかにいい形で点につなげられるか」
カメラブログ中スポ中日新聞時事通信毎日jp

○笘篠外野守備走塁コーチ
<この日の練習で落合監督が藤井に直接ノックの雨を浴びせたが、
その際コーチに藤井の後方に向かうように指示、
フライやゴロを打ち分け、藤井に送球時のくせを修正させたが>
「藤井は送球にうつる1歩目をジャンプするくせがある。
だいぶ直りましたけど、監督は『まだ飛んでいる』と厳しく見ていましたね」
(中スポ)


○和田一浩
<2回1死一塁、イ・ビョンギュの適時打でホームへ疾走。
コーナリングでの膨らみを最小限に抑える見事な走塁で生還。
二塁の手前で打球を最終確認。ホーム球場のクッションは熟知している>
「よほどうまくクッションが返らない限りはホームに行けると思いました」

<次は捕手・武山とのクロスプレー。
元捕手だけに、セーフになる術も心得ている。
返球のボールが頭を直撃し倒れこんだが、
外野手としての知識と捕手の経験などがかみあった1点となり>
「ベースがふさがっていたので、
正面から突っ込まないと止められてしまうなと。
セーフのタイミングでしたが、そういうときこそ
止められちゃうパターンがあるんですよ」
(中スポ)

○井端弘和
<4回2死三塁、右前にタイムリーを放つ>
「みんながつないでくれたので、打ててよかったです」

<7回無死一塁では、工藤からしぶとく遊撃内野安打。
ただ8回2死満塁の大チャンスで
遊飛に倒れただけに、厳しいコメントも>
「最後は打ちたかったですね…」

<4打数2安打1打点でチームの勝利に大きく貢献。
打率は.320に上がり、この日、4打数無安打だった
横浜・内川を抜き、再びリーグトップに立ったが>
「数字より1試合1試合、勝っていくだけですから」
カメラブログ中スポ

○森野将彦
<4打席凡退に終わり、連続試合出塁が「39」でストップした。
試合後報道陣から知らされて初めて知ったというが、
こう言って周囲を笑わせて>
「止まる前に教えてくださいよ」

<第4打席の遊直はいい当たりだったが、サバサバと振り返り>
「野手のいないところに打たないとね」
(中スポ)

○平田良介
<7回先頭、高橋の代打で出場し、ベテラン工藤から中前打。
これが昇格後3打席目の初安打となり>
「気持ちよかった」

<続く井端の三塁内野安打で二塁へ進んだが、
1死後の森野の遊直で帰塁できず併殺に。晴れのち雨の結果に苦笑い>
「かえる意識はあったんですが、アドレナリンが出過ぎました」
(中スポ)

○立浪和義
<8回2死満塁、河原の代打で登場し、押し出し四球を選ぶ。
ヒットこそ出なかったが、これで3打席連続打点となり、
ダメ押し成功を喜んで>
「四球でも何でもいい。これからも一打席一打席を大事にいきます」

<またこの日から「Final Season」のロゴも鮮やかなグッズなど
引退関連商品も発売になり、さらに打席に立つと、
『中日の宝、背番号3を永久欠番に!』と書かれた横断幕も登場。
こういった後押しには感謝しきりで>
「ありがたいことです」
(中スポ)


○吉見一起
<6イニングを投げ、5安打2失点。
これで横浜戦は今季5戦5勝。
昨年から続く同一カードの連勝記録も8に伸ばした。
また13勝として、ハーラーダービーのトップに並んだが>
「今は防御率よりチームが勝てればいいです。
欲を出さずにいつも通りに投げるようにしています」

<調子は「あまり良くなかった」と言う。
やや直球の切れが悪く、2回に先制点を献上。
大量援護を得た後の5回には下園にソロ本塁打を浴びたが、
それでも勝てるのが今の右腕。自らの投球に反省を忘れず>
「先頭打者の四球とか無駄なホームランが最近目立つので、
もっとしっかり投げないといけないなと思います」

<満足いく内容でなくとも、先発としての仕事を果たして>
「モヤモヤしながら投げていて、
抑えて、それで勝ちが付いているのはいいことかな、と思います」

<春先、4月中旬から1カ月以上勝てない時期があった。
好投しても勝てない。勝つための投球とは。
谷繁のリードが貴重な道しるべになった。
何度もバッテリーを組むうちに、勝負師の意図を少しずつ吸収して>
「ボクには谷繁さんの考えることの
1割か2割しか分かっていないでしょうけど、
以前に比べるとだいぶ分かるようになったと思います」

<理解を助ける助言も聞けた。初出場したオールスター。
横浜時代の谷繁とバッテリーを組んだ三浦から話を聞いた。
印象深かったのは、谷繁のリードについての話。
詳細は企業秘密ながら、大まかには次のようなことだそう。
谷繁の配球から学んだことは今でも生きている、
その配球には目の前の1球だけでない過去と未来へのつながりがある。
球界で長くエースを張る男ならではの奥行きのある話だった>
「あまり詳しくは話せないんですけど…」

<この日で通算投球回数は149イニング1/3となり、規定を超えた。
巨人との決戦へ向け、チームを守る盾になる男。
着実に頑丈になっている>
「規定投球回を投げるというのが
1年の目標だったので、一つクリアできました。
でも、これに満足することなく、上を目指していきます」
カメラブログ中スポサンスポおおさか報知時事通信ニッカン

○森バッテリーチーフコーチ
<90球で降板した吉見について、煙に巻いたが、
中5日で27日の巨人戦へ先発する可能性も出てきた>
「投げたくても投げられない時だってあるんだ。
朝倉はこの前、自分で巨人に通用しないことを証明したからな」
おおさか報知デイリー

○小林正人
<トリを飾ったのは、この日29回目の誕生日を迎えた左腕。
ジョンソンに内野安打を許したものの、
佐伯、吉村と連続で空振り三振。
代打仁志も遊ゴロで勝利を確定させた。笑顔で帰途に就いて>
「それを意識したわけではないですが、よい誕生日になりました」
(中スポ)


○小山桂司
<バットに危機感を募らせている。
7月は6試合で14打数1安打。8月に入ってからは
ここまで5試合で9打数1安打。この日は立浪の代走で出場したが、
じくじたる思いを抱えて、打撃練習に取り組んでいる>
「打てるということで使ってもらっている部分はあるから」

<そんな時、悩みを吹っ切ることができる出来事があった。
今月初めの横浜スタジアム、
打撃練習中に立浪兼任コーチに声を掛けられると、
ヒットがほしくて当てに行き、縮こまりがちだったスイングを見透かされた>
「おまえは飛ばせるだからしっかり振り切れ(と言われました)」

<以降はフリー打撃でもフルスイングを心している。
必ず結果でチームに報いるつもりだ>
「1度落ちるところまで落ちたんで、あとはしっかり上がっていかないと」
(中スポ)

○チェン・ウェイン
<その帽子の裏にはごく小さい文字が記されている。
『勝つ』。実は来日して初めて覚えた日本語。
黒いマジックで今季、ひさしの左側に書き入れ、
ピンチの時など節目でながめ、気合を入れ直すきっかけにしている>
「たまに見ていますよ」

<ネタ元は5年前のロッカールーム、
試合前に同僚が口々に発しているのを聞き、
『勝つ』ことの大切さを感じた>
「台湾にも勝つという意味の言葉はありますけど、
みんなが言っているのを聞いて、本当に大事だと思って。
チームは勝つことを一番に思ってやれています」

<ちなみに『勝つ』と一緒に覚えた最初の日本語は
「どうも」と「こんにちは」だとか。
巧みに日本語を操る来日6年目の現在からは
想像できないが、笑ってこう振り返って>
「球場に来るのにタクシーに乗っても、
『どうも』しか言えなくて。最初は大変でしたね」

<実は帽子にはもう一つ、言葉が記されている。
『一生懸命』知っている日本語で一番好きな言葉。
ひさしの右側に記した>
「台湾には一生懸命と同じ意味の言葉がないんです。
?(てへんに并)命(=ピンミン)という言葉もありますけど、
命懸けとかそういう意味なんです。
日本語の一生懸命は全力を尽くすというか、純粋な感じが好きなんです」

<日本語の学習法は洋画を見ること。
日本語の字幕と英語がともに半分ほど理解できるといい、
勉強のため、台湾語が入った映画を避ける。その中で知った言葉だった。
『勝つ』そして『一生懸命』。
ごくごく平凡でありきたりな日本語ではあるが、
漢字を多く使う台湾出身の左腕の心に、強く突き刺さった。
この日は次回登板に向け、ランニングなどで調整。
冗談交じりに笑って>
「特に一生懸命はいい言葉ですし、何にでも共通して便利ですよね。
お立ち台で時々、分からない言葉の質問もあるんですが、
そういう時は『一生懸命頑張ります』って言ってしまうこともあります」
(中スポ)


○落合監督
<横浜戦は今季16戦14勝。
巨人が敗れて、ゲーム差は再び1.5に。快勝ですが>
「気の利くようなコメントはない。今日のこのような試合では」

<残り36試合。胃の痛む試合が続くが>
「これからは、いかに普段通りの野球ができるかだな」
(中スポ、サンスポスポニチデイリー


ドラゴンズトピックス(21日)

◆中日2軍トレーナーが感染 選手らには影響みられず(中日新聞)
◆竜にもインフル禍か…2軍トレーナーが新型に感染(スポニチ名古屋)
◆中日2軍トレーナーが新型インフル感染(ニッカン)
◆2軍トレーナーが新型インフル感染…中日(おおさか報知)
◆中日でも新型インフル=2軍トレーナー感染(時事通信)
◆中日:2軍トレーナーが新型インフル感染と発表(毎日jp)
中日はこの日、2軍トレーナー(31)が
新型インフルエンザに感染したことを発表。氏名は公表していない。
ほかに体調不良を訴えている選手や関係者はなく、
フロントは口頭で体調管理に努めるよう指示をした。
球団によると、トレーナーは2軍の福岡の試合に
帯同していた今月19日に体調不良を訴えた。
選手らと同じ列車で20日に福岡から戻った後、
21日に名古屋市内の病院に行き、診断された。
一時は39度の発熱があったが、抗ウイルス薬のタミフルを服用して
現在は平熱に戻り、愛知県知多市の実家で療養中という。
プロ野球で新型感染者が出たのは、北海道日本ハムに次いで2球団目)

◆西川球団社長
<2軍トレーナーの1人が新型インフルエンザに感染したと発表。
選手やその他の球団関係者に体調不良を訴えている者はないが>
「特別な処置はしないが、体調管理を徹底させる。
体調がおかしくなったと思ったら一人で判断せず、
すぐにトレーナーに相談して医者に診てもらうことが大切だ。
(選手らには)症状が出たら、すぐに医者にかかれと指示した。
マスクをしたり、消毒液で手を洗ったりという対策をするしかない」
(中スポ、スポーツ報知共同通信社

◆西脇球団代表
<2軍トレーナーの1人が新型インフルエンザに感染したことについて>
「今のところ他の人間は大丈夫だが、
球場に消毒液、うがい薬を多く用意し、体調管理を徹底させる」
スポニチ名古屋

2009年8月21日 (金)

川井に無援竜打沈黙、コイ戦連勝ついにストップ。

同点に追いつかれたものの、終盤見事な集中打。
うまい試合運びで対広島戦13連勝となったドラゴンズ
迎えたマツダスタジアムでの第3戦は、
川井-齊藤の両先発による投手戦の様相となりましたが、
中盤6回、川井がつかまり、フィリップスに痛恨の被弾。
さらに8回にもネルソンが一発を浴びてしまい、ジ・エンド。
今季5度目の零封負けで、連勝を止められてしまったドラゴンズ
首位・巨人とのゲーム差は、2.5と開いてしまいました。

◇セントラル・リーグ公式戦
広島-中日 18回戦
(20日・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島 | 中日14勝4敗)
22056人 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
中 日
広 島 ×
[敗] 川井(17試合11勝2敗)
[D本] なし
[Dバッテリー]
川井、ネルソン、小林正人 - 谷繁

◇対広島18回戦・スタメン
1 (遊)井端  (3打数無安打)
2 (二)荒木  (4打数2安打)
3 (三)森野  (4打数1安打)
4 (一)ブランコ (3打数無安打)
5 (左)和田  (3打数1安打)
6 (右)イ・ビョンギュ (4打数無安打)
7 (中)藤井  (4打数1安打)
8 (捕)谷繁  (3打数無安打)
9 (投)川井  (2打数無安打)

【イニング経過】
<2回・中日> P・齊藤
ブランコ内直球打ち上げ一飛、和田低めスライダー外れ四球、
イ・ビョンギュ外低め直球見三振、
藤井詰まり遊ゴロも小窪お手玉内野安打、
2死一、二塁から、谷繁内直球中飛


<2回ウラ・広島> P・川井(中6日)
栗原一二塁間抜くヒット、マクレーン内詰まり右飛、
天谷エンドラン二ゴロ進塁打、
2死二塁から、廣瀬外低め直球・
左中間飛球和田追いかけランニング好捕

<3回ウラ・広島> P・川井
石原三塁線ゴロ、
齊藤高いバウンド一ゴロ・ブランコ掴み損ないエラー、
東出一ゴロもブランコ二塁送球叩きつけてしまい連続エラー
1死一、二塁から、小窪中直球打ち上げ中飛・走者動けず、
2死一、二塁から、フィリップス内直球中飛

<4回・中日> P・齊藤
森野外低め直球見三振、ブランコ外チェンジアップ空三振、
和田外スライダー右前打、
イ・ビョンギュ内高め直球詰まり遊飛


<4回ウラ・広島> P・川井
栗原外外れ四球、マクレーン内チェンジアップ空三振、
天谷二ゴロ4-6-3併殺・踏ん張る

<5回・中日> P・齊藤
藤井バット折られ二ゴロ、
谷繁中高め直球とらえ左中間伸びて行くも・
天谷背走腕を伸ばしてキャッチ・そのままフェンス激突


<6回・中日> P・齊藤
井端三ゴロマクレーンばたつくも一塁送球、荒木投ゴロ、
森野外直球左前打、ブランコ外外れ四球、
2死一、二塁から、和田痛烈ライナーもセンター正面


<6回ウラ・広島> P・川井
東出投返しセンター抜けていくヒット、小窪投犠打、
1死二塁から、フィリップス初球内直球フルスイング・
打った瞬間左中間席飛び込む2ラン(D 0-2 C)
栗原三遊間深いゴロ、
マクレーン高め直球中前打、天谷中前クリーンヒット。
2死一、三塁から、廣瀬外チェンジアップバットの先投ゴロ

<7回・中日> P・横山
イ・ビョンギュ内直球空三振、
藤井内直球詰まり右飛、谷繁外直球遊ゴロ


<8回・中日> P・シュルツ
代打小池三遊間ゴロマクレーンダイビング好捕、
井端粘り勝ち四球、荒木右打ちイレギュラー二塁越えヒット、
1死一、二塁から、森野外直球二ゴロ4-6-3一塁セーフ、
2死一、三塁から、ブランコ外スライダー当たり損ない二ゴロ


<8回ウラ・広島> P・ネルソン
小窪ストレート四球・代走木村
フィリップス初球ネルソン直球叩きつけ暴投・木村二進、
フィリップス外直球打ち上げ中飛・木村タッチアップ三進、
栗原初球中低め直球打ち損じ浅い左飛、
2死三塁から、マクレーン中高め直球・
高々上がり左方向レフトポール先端当たるダメ押し2ラン(D 0-4 C)

<9回・中日> P・永川
和田内直球中飛、イ・ビョンギュフルカウント遊ゴロ、
藤井初球内高め直球二飛、
試合終了。


【ゲームレビュー】
打線沈黙、連勝ストップ

先発・川井は味方打線の援護がなく、7イニング2失点で2敗目
一方、広島は中日戦の連敗を13で止めた。
6回にフィリップスの10号2ランで先制。
8回にマクレーンの13号2ランで加点し、4投手の継投で反撃をかわした。
齊藤は6イニング無失点で7勝目。
公式サイト共同通信社ニッカン式スコア


前夜の集中打がウソのように
広島先発・齊藤悠葵の緩急付いた投球の前に沈黙
一方の川井も味方のWエラー、やや制球の乱れなど
いくつかのピンチがありながらも凌いでいっての無失点
ゲーム前半は、締まった投手戦の様相でしたが、
6回1死二塁から、川井フィリップスに痛恨の先制被弾
初球、内へのボール球を要求した谷繁に対し、
その通りに内にストレートが来たものの、制球はやや甘め
それをものの見事にジャストミートされると、
打球はまさに打った瞬間、左中間へとどんどん伸びて、
そのままスタンドに飛び込んでしまいましたね。

ゲームの流れがどちらに傾くか、わからなかったなか、
先制となった一発で大きく沸いたマツダスタジアム
その一方で結果的には投げ間違いとなってしまい、
ガックリの表情のドラゴンズバッテリー
このシーンも含め、総じてこのゲーム、
ツキというものは相手側にあったかなと。
それまでもセンター・天谷の再三の好守に、
サード・マクレーンの必死のダイブ。
対してこちらは、守りではブランコが珍プレーに値するダブルエラー。
打っては5回の谷繁、6回の和田
良い当たりがことごとくヒットに結び付かないありさま。
まあ8回の2点はある意味ネルソンのバタバタによるものですが、
それまでの試合運びをうまく出来なかったことが、
今回の連勝ストップへ繋がってしまったと感じました。


カープファン涙目(T.T)それにしても、実に80試合ぶりの
「零封負け」となったドラゴンズ
広島に対しては、5月5日以来
約3カ月半ぶりの黒星となりましたが、
今季の広島戦の
4つの黒星すべてが、
零封によってのもの。
4月11日(0-2)、同12日(0-10)、5月5日(0-2)、そして今回。
そう考えると「1点さえ奪えば広島には勝てる」。
極論かもしれませんが、せめて1点でも取りたかったですね。
ここまで連続試合安打を続けていた井端が止められ、
この3連戦当たっていた藤井がエラー気味の内野安打1本と
打線のポイントが封じ込められたことも、
結果ゼロとなってしまった要因といえるでしょう。


ただまあ、13連勝できたというのが、逆に珍しいこと
できれば勢い付けて、地元に戻りたかったですが、
うまく切り替え、次の横浜戦に向かってほしいですね。
ちなみに3連戦の先発予想は、
吉見一起-吉見祐治、小笠原-ランドルフ、そして中田-吉川
前回手こずったウォーランドがこの日投げたことで
当たらないのはラッキーな部分じゃないかなと思います。
またしても「吉見対決」からのスタートとなりますが、
2.5ゲームと再び開いたゲーム差をできるだけ詰めて、
週明け早々の直接対決でひっくり返しやすい位置にいたいものですね。
ただこれも相手あってのモノですし、どう傾くかわかりませんが、
お得意さま相手に手を抜かず、ぜひとも勝ち越し、
もしくはカード3タテをゲットしてほしいです。


★プレーヤーズ・ボイス(20日)

●川井雄太

<7イニングを5安打2失点ながら、2敗目を喫す。
開幕11連勝した時の勢いと同じ、粘り強いゲームメークで、
5回までわずか1安打に抑えながら、
6回1死二塁でフィリップスに先制2ランを許した。
しかし失点はここだけ。7回まで投げて
先発の役目を果たし、安定感は健在だったが>
「もうひと踏ん張りができなかった…」

<唯一の失点はフィリップスの2ラン。
これも内角低め、厳しいコースへの速球だった。
うまくすくい上げられての本塁打にも、厳しい表情。
悔しさをにじませて>
「打たれたら、甘いということなので、自分の失投です」

<前回の登板後、思い切って自分自身に『メス』を入れた。
16日の練習ではこれまでほとんどなかった遠投を行った。
森コーチと話し合い、アドバイスを受けながら投球フォームを修正。
その後は毎日、左腕の振りのチェックを欠かさなかった。、
ブルペン入りの日も変えた。今季は基本的に登板前日に
投球練習していたが、今回は登板2日前にブルペンへ。
連勝は止まっても立ち止まらず、新たな取り組みをはじめた>
「勝っているときは流れを変えたくない、というところはありました」

<その結果は7イニング2失点。輝きは確実に戻ってきたが>
「チームが勝てなければ意味がないです…」
中スポサンスポスポーツ報知時事通信毎日jpスポニチ名古屋ニッカン

●谷繁元信
<6回1死二塁、フィリップスへの初球について。
打たれたのは内角へのストレートだったが>
「そう。(内角への)ボール球の要求でした。
でも、打たれたのも厳密にはボール球ですよ。
ただし(内角ではなく)低めのね。
前の打席(3回2死一、二塁)でチェンジアップを見せておいて、
内角真っすぐでうまく詰まらせることができたから」
(中スポ、サンスポ


●井端弘和
<チームの広島戦連勝ストップと歩を合わせるように、
連続試合安打記録が止まった。
前日までで自己最高タイの15試合まで伸ばしていた記録は、
この日は3打数無安打でストップ。
悔やんだのは6回の打席。先頭打者だったが、
カウント1-3から外角高めの速球に三ゴロに倒れて>
「力んでしまって、しとめ損ねました」

<最後の打席は、2点差を追った8回1死。
カウント1-3からの5球目を自信たっぷりに見送って
一塁に歩み出したが判定はストライク。
それでも気落ちせず、1球ファウルで粘って四球をもぎ取った。
この回、この日唯一の三塁への進塁。
出塁すれば安打でなくてもいい。記録は二の次。あくまで前向き>
「まだ2点差だったし、塁に出れば…と思っていましたから」

<敗れたことで『安打製造機・井端』のありがたみが
あらためて分かったが、笑って否定して>
「そんなことはないでしょう」
中スポサンスポニッカン

●荒木雅博
<この日2安打と気を吐く。3回に齊藤から中前打を放つと、
8回1死一塁ではシュルツから右方向へ強いゴロ。
二塁手・東出の正面を突いたかに見えたが、
芝生の切れ目で大きく跳ねて右前に転がった。
前夜に続いてシュルツ攻略がかないかけたものの、後続はなし。
気持ちを21日からの横浜戦へと切り替えて>
「みんな一生懸命やってるからしょうがない。これからです」

<18、19日に連日森野の守備に指揮官のメスが入ったが、
この日は二塁手に向けてノックを打った。
19日の9回に、今季7個目の失策を記録。
いや、むしろ6回に代打・喜田剛の一、二塁間のゴロを
グラブに当てたものの捕球できず、同点適時打を許したことが、
指揮官には気になったのかもしれない。
右に左に実戦以上のゴロを捕球して、涼しい顔。
ただ自身もピリッと締まったことを認めて>
「(監督ノックは)ときどきあることです。特別じゃない。
ときどき刺激を入れないとね」
(中スポ)

●和田一浩
<6回2死一、二塁、フルスイングは乾いた打球音を残した。
糸を引くような超高速のライナーが飛んだが、
センターの真っ正面をついて天谷のグラブに収まった。
先制機を逃し、一塁ベース手前で顔をゆがめて>
「(手応えは)完ぺきでした」

<速球は140キロ前後。驚くような球威はない。
ときおり甘いタマもあったが、
6回まで散発4安打、無得点に抑えられた齊藤についてこう証言>
「(齊藤は)きょうは良くなかったと思います」
中スポニッカン

●森野将彦
<齊藤から1安打した3番打者もこう話して>
「(敗因は)ピッチャーがどうとかいうんじゃない」
ニッカン

●石嶺打撃コーチ
<無得点での敗戦は5月5日で行われた同じカード以来、80試合ぶり。
広島戦では今季4度目となる屈辱だが、苦笑いして>
「広島に4つ全部完封負けしているというのは…。
80試合ぶり? う~ん、4敗がぜんぶだからね。どういうわけかね…」
中スポニッカン

●川相内野守備走塁コーチ
<それでも80試合ぶりの完封負けで逆に際立つのは、
これまでの79試合の間、どんな相手にも一太刀浴びせてきたしぶとさ。
バントや盗塁、タッチアップ、進塁打を駆使して
次の塁に走者を進め、内野ゴロの間に1点を取るスタイルに>
「あたりまえのこと」
ニッカン


●小林正人
<ネルソンが8回に乱れて2失点。
なお2死一塁で代打・嶋を迎えたところで8日ぶりの登板が巡ってきた。
間隔が開いたが、冷静なマウンドさばき。
嶋にファウルで粘られ、カウント2-1からの6球目の前に
一走・天谷のフライング気味スタートに慌てず、刺してみせて>
「いつも(登板を)言われたところで結果を出すつもりでいる」
(中スポ)

●立浪和義
<バット2本とヘルメットを抱えて、
ロッカールームへ引き揚げてきた兼任コーチ。
途中までは1点を争う接戦であった出番は最後までなかった。
打たずして残り試合は37へと減ったが>
「何度か準備していたんだけど。
負けるときもあるので、また出直して頑張ります」

<また『ファイナルシーズン弁当』が
きょう21日からナゴヤドームで販売されるが、
自身の要望で、あえて子ども向けにしたとのこと。
将来の監督候補は、未来のドラ党獲得もにらんでいるよう>
「いっぱい食べてもらえるように頑張ります」
公式サイト、中スポ、朝日新聞


●小山桂司
<旧友の活躍を祈ることは、自らを鼓舞することにもなる。
8月下旬になると、健闘を祈らずにはいられない親友がいる。
社会人ヤマハの主砲・佐藤二朗(つぎお)内野手。
かつてヤクルトでプレーした時の登録名はツギオ。
03年限りでヤクルトを退団し、04年在籍したシダックスでは
自身とチームメートだった。ともに松坂世代の同級生。
プロ入りしてからも、頻繁に連絡を取り合っているという>
「2年間同じ釜の飯を食った仲ですからね。
嫁同士も仲良しで家族ぐるみのつきあいです」

<社会人球界最大の祭典・都市対抗野球大会が
きょう21日に開幕するが、ヤマハは東海地区第3代表として出場。
大舞台に向かう親友に、小池とともに必勝を祈願して差し入れを。
小池は横浜時代にファームでよく対戦していたという縁で
仲が良かったという。2人で新品のバット8本と打撃用グラブを贈った。
また5日にヤマハが中日ファームとの交流戦で
ナゴヤ球場を訪れるのに合わせ、福田に差し入れを託した>
「同じ社会人でやってきた者同士、頑張ってほしいからね」

<昨年は東京ドームにまで応援に行ったというが、
中日に移籍した今年は開幕からここまでずっと1軍と大出世。
戦う舞台は違っても『日本一』を目指すのは同じ。
離れた場所から互いの健闘を祈っている>
「今年は行けそうもないけれど、ツギオが勝ち進んでくれれば、
自分も力をもらえるような気がします」
(中スポ)

◆桂川通訳
<県岐阜商高が甲子園で8強に進出。
中日では和田と英智が同校出身だが、
1軍に同行する裏方さんにも母校が勝ち進むのを喜んでいる人がいる。
同校の藤田明宏監督と同級生。
旧友の快進撃を自分のことのように喜んでいる>
「藤田監督はボクらの世代のキャプテンでしたからね。
高校時代から引っ張っていく力があるというか、器の大きな人でしたよ」
(中スポ<ドラ番記者>

◆安藤トレーナー
<県岐阜商高・藤田監督がPL学園高戦後
『当時小学生の自分はスタンドで見ていた』と話したのを聞いて
懐かしそうにして>
「私も31年前のPL学園戦をスタンドから見たんですよ」
(中スポ<ドラ番記者>


◆朝倉健太
<前日の広島戦の6回2死一塁、自ら異常を訴えて降板。
右手の異変だったようで、この日はいつもの登板翌日と同じように
ランニングを行い、軽くキャッチボールをして右手の感覚を確かめた。
練習後はこう語ったが、ツメやマメの問題ではなく
症状も軽い様子。次回登板への影響はなさそう>
「大丈夫です」
朝倉ブログ「広島戦投げました~マツダスタジアム」、中スポ)


●落合監督
<5月5日のこのカード以来、80試合ぶり5度目の零封負け。
翌6日から続けていた広島戦の連勝が13でストップ。
苦笑いしながら、こうつぶやいて球場を去る>
「野球って不思議だね、ホントに…。一日一言しか言わないんだ」
(中スポ、サンスポ毎日jpスポニチ名古屋ニッカン


若竜トピックス(20日)

◆ウエスタン・リーグ公式戦
福岡ソフトバンク-中日 22回戦
(20日・雁の巣球場)
  010 010 020 = 4
  001 010 002= 4
(規定により引き分け)
[D本] 西川1号
[Dバッテリー] 山内、平井、金剛 - 前田、清水将海
公式サイト・戦評

△山内壮馬
<ウエスタン・福岡ソフトバンク戦(雁の巣)に先発し、
7イニングを投げ、4安打2失点。
5日の社会人・ヤマハ戦で右ふくらはぎ痛から実戦復帰して
3試合目の登板で好投を披露して見せた。
前回先発した13日の広島戦では
5イニング4失点と奮わなかったが、この日は粘投。
3回と5回に失点したものの、それぞれ最少失点で切り抜けた>
「全体的に粘り強く投げることができました。
きょうは強気にいったのが良かったと思います。
ただリードをもらってすぐに点を取られてしまったのが反省点です」
中スポ

2009年8月20日 (木)

今夜も藤井4打点立浪不惑誕生日打、竜競り勝ち!

チェンの力投にソツのない攻め。
お得意さま・広島に対し、カード12連勝を成し遂げたドラゴンズ
マツダスタジアムでの第2戦は、3-3で迎えた8回、
打線が爆発し、和田、藤井、代打・立浪の適時打など
打者一巡の猛攻で一挙6点を奪うビッグイニング。
追いすがる広島を突き放して、終わってみれば大勝。
カードの連勝を13に伸ばすとともに、今季最多の貯金23としました。

◇セントラル・リーグ公式戦
広島-中日 17回戦
(19日・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島 | 中日14勝3敗)
22289人 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
中 日
広 島
[勝] 高橋(34試合2勝2敗)
[D本] 藤井10号3ラン
[Dバッテリー]
朝倉、河原、高橋、浅尾、長峰 - 小山、谷繁、小田

◇対広島17回戦・スタメン
1 (遊)井端  (3打数1安打)
2 (二)荒木  (5打数3安打2打点)
3 (三)森野  (4打数無安打)
4 (一)ブランコ (4打数2安打)
5 (左)和田  (5打数2安打1打点)
6 (右)イ・ビョンギュ (4打数無安打)
7 (中)藤井  (5打数3安打4打点)
8 (捕)小山  (2打数無安打)
9 (投)朝倉  (2打数無安打)

【イニング経過】
<2回・中日> P・ルイス
ブランコ外スライダーセンターオーバー二塁打、
和田外スライダー打ち損じ遊ゴロ、イ・ビョンギュ四球、
1死一、二塁から、
藤井内低めスライダー・
すくい上げ右中間席飛び込む3ラン(D 3-0 C)


<2回ウラ・広島> P・朝倉(中6日)
栗原中シュートセンター伸びて行くもフェンス際キャッチ、
マクレーン外スライダー見三振、天谷中フォーク空三振

<3回・中日> P・ルイス
井端中直球右打ち右前打、
荒木バント失敗もカーブバットの先二塁越えヒット、
無死一、二塁から、森野外シュート二ゴロ4-6-3併殺、
2死三塁から、ブランコ内低め直球見三振


<3回ウラ・広島> P・朝倉
小窪高いバウンド三ゴロ、
外シュート遊ゴロも井端バウンド合わずトンネル=エラー、
ルイススリーバント失敗、東出外シュート左前落とすヒット、
2死一、二塁から、末永内直球差し込み三飛

<4回・中日> P・ルイス
和田外スライダー二塁オーバーヒット、
イ・ビョンギュ中シュート中飛、
藤井外一杯直球見三振、小山外直球見三振


<4回ウラ・広島> P・朝倉
フィリップス四球、栗原中直球とらえるも中正面ライナー、
マクレーン外シュート大きな中飛・フィリップスタッチアップ二進、
2死二塁から、天谷内フォークハーフスイング三振

<5回ウラ・広島> P・朝倉
小窪三遊間抜くヒット、
中シュート詰まり右飛、ルイス一犠打、
2死二塁から、東出内直球詰まり二塁ハーフライナー

<6回ウラ・広島> P・朝倉
末永内フォーク空三振も小山後逸=振り逃げと朝倉暴投、
フィリップス中低めシュートセンターフェンス際ジャンピング好捕、
1死一塁から、栗原フルカウント中低めシュート・
ライナー左中間スタンド飛び込む2ラン(D 3-2 C)
マクレーン外低めシュート空三振、
天谷内高め直球引っ張り一二塁間突破ヒット、
朝倉指に異常・自らベンチ裏に下がって治療もそのまま交代
P・河原
2死一塁から、小窪外スライダー中前ポテンヒット、
2死一、三塁から、代打喜田剛中高めスライダー・
一二塁間打球荒木グラブに当てるもタイムリー(D 3-3 C)
2死一、三塁から、代打嶋内高め直球三邪飛・同点止まり

<7回・中日> P・横山 捕・石原
代打小池粘るも外高めスライダーボール球空三振
代打平田外低めスライダーハーフスイング三振
井端外見て四球、荒木内直球詰まり二ゴロ


<7回ウラ・広島> P・高橋 捕・谷繁
東出内直球打ち上げ左飛、末永内148キロ空三振、
フィリップス右前打、栗原外フォーク空三振

<8回・中日> P・シュルツ
森野外直球見極め四球、
ブランコ高いバウンド一二塁間抜くヒット、
無死一、三塁から、
和田外直球・
高いバウンド遊撃の頭越える適時打(D 4-3 C)

イ・ビョンギュ内直球見三振、
1死一、三塁から、
藤井外チェンジアップ・
泳ぐも食らいつき一二塁間抜く適時打(D 5-3 C)

ライト天谷後逸エラー・各走者それぞれ進塁、
1死二、三塁から、谷繁顔付近ボールよけて四球、
1死満塁から、
代打立浪(40歳誕生日)
外カットボール流し打ち左前2点適時打(D 7-3 C)

1死一、二塁から、井端外カット見て四球、
1死満塁から、
荒木粘り外チェンジアップ・
レフトオーバー2点適時二塁打・ダメ押し(D 9-3 C)


<8回ウラ・広島> P・浅尾
マクレーン外147キロ空三振、天谷外低め直球空三振、
小窪中低め直球当たり損ない二ゴロ

<9回・中日> P・牧野
和田内直球一邪飛、イ・ビョンギュ外スライダー投ゴロ、
藤井外カーブ右前打、谷繁外直球右前打、
2死一、二塁から、代打英智二塁抜けそうなゴロ東出好捕4-6


<9回ウラ・広島> P・長峰 捕・小田 左・藤井、中・英智
石原外低めシュート右飛、代打廣瀬外シュート空三振、
東出中低め直球二ゴロも荒木弾きエラー、
代打緒方孝市中直球左飛、試合終了。


【ゲームレビュー】
広島戦13連勝

3-3の8回に打者11人を送る猛攻で、広島戦13連勝。
無死一、三塁から和田が中前適時打を放つと、
さらに1死一、三塁から2四球を挟む3連続適時打で、
この回6点を勝ち越した。
広島は3番手のシュルツが5失点と大誤算。
公式サイト共同通信社ニッカン式スコア


藤井の3ランで先制し、ペースこそ握ったものの、
先発・朝倉が徐々にながら良い当たりをされてきたうえ、
6回に栗原の2ランで1点差に詰め寄られると、
そのイニング中に、指のアクシデントで緊急降板
スクランブル登板となった河原が急すぎて踏ん張れず、
連打を許し、3-3の同点に追いつかれたものの、
ある意味勝ち越されなければ、まだまだこちらのもの
焦らずに冷静に対処しながら、
そして迎えた終盤8回、打者11人のビッグイニング

相手の勝ちパターン、セットアッパーのシュルツに対し、
先頭・森野がしっかり見極め、四球を選ぶと、
ブランコが粘った末に高いバウンドで一、二塁間をしぶとく抜くヒット。
さらに一、三塁として飛び出した和田の叩きつけてのタイムリーも
これまた決してきれいではない当たり。
それでもそういうヒットが次々と飛び出すところに
チームとして培ってきた勝負強さが出ているなと。
続くビョンは見逃し三振に倒れたものの、
一、三塁で迎えるは、先制弾を含む2安打の藤井
この日は攻守で良い動きを見せていましたが、ここでもひと仕事
外のチェンジアップに必死に食らいつき、一、二塁間を抜いていくタイムリー。
これまたクリーンヒットではないものの、
こういうヒットこそ、相手に与えるダメージは大きい。
さらに動揺し制球乱れるシュルツから、谷繁が四球を選び
1死満塁のチャンスを作ると、ここからは鮮やかな攻め
この日「40歳」のバースデーを迎えた代打・立浪
代わった青木高広のカットボールをきれいに流し打ち!
前夜に続く2点適時打で、自らのバットでお祝いをすると、
井端四球で再び満塁から、荒木ダメ押しのレフトオーバー!
しぶといヒットからクリーンヒットまで重ねること5安打
3四球も絡め、打者11人での猛攻は、まさに圧巻
ちょっとやそっとじゃ負けることはない
さらにこんなところで星を落としていられない
そんな気持ちをしっかり持って、
個々のすべき仕事をしっかりとやり遂げる。
一丸となって競り勝つさまに、
今のチームとしての「強さ」を感じたゲームでした。


朝倉の指の状態が心配ですが、
持ち前の要所を凌ぐ投球も出来ていましたし、
次週そのまま登板できれば、きっとやってくれると思います。
その一方で、二遊間に思わぬエラーもありましたが、
まあ疲れもピーク、うまく乗り越えてほしいものですね。

勝ってナゴヤに帰ります!なんやかんやで、
これで対広島戦カード13連勝
こういう勝ち方もできていれば、
なおさら相手が意識してくるでしょうし、
その辺りをうまく生かして、
もう1ついただきたいものですね。
ドラゴンズファン
首位チームのファン
共に「負けねえなぁ」と思っているでしょうが、
このマッチレース、しばらく続いていくことは確か。
とにかくこちらとしては負けられない
第3戦も勝って、良い流れのままナゴヤに戻ってほしいです。


☆ウィナーズ・ボイス(19日)

◎藤井淳志

<先制3ランにダメ押し適時打、3安打4打点>
「(ナイスバッティングでした)ありがとうございます。
(今日は先制3ランに貴重なタイムリー。
どのように1試合を振り返るか)
いやもう、チャンスはもうとにかくがむしゃらに行こうと
思っていたので、えー、結果に繋がってよかったです。
(タイムリーヒットもしぶとく運んだ)
いやもう、何とかしたいという気持ちだったので、
あのう、ああいう形でもどんな形でもいいので
ランナーを還したかったので、えー、よかったです。
(一昨日、昨日の試合から6打席連続ヒット)
あのう、たまにはそういうこともあるのかな、と思います(笑)
(打率3割をキープ。好調の要因は)
まああのう、前向きに、
常にあのう、打席に立っているのがいいのかなと思います。
(今季すでに自己最多出場。優勝するチームで
レギュラーとして出る。どのような気持ちか)
もうあのう、チームに貢献できるようにっていう
気持ちだけでやっているので、
あのう、結果がまあ付いてきてくれれば最高なんですけど、
あまり結果ばかり考えずに、とにかく一生懸命やろうと思っています。
(これで広島戦13連勝。明日勝ってというところでしょう)
もちろん勝って(名古屋に)帰りたいという気持ちが強いので、
何とかあのう、貢献できるように頑張ります。
(明日の試合も期待してます)頑張ります!ありがとうございます」


<2回1死一、二塁、先制の10号3ラン。
カウント1-1からルイスのカットボールを右翼席へ運んだ>
「先制点のチャンスなので、積極的にいこうと思っていたら
たまたまいい当たりをしました」

<1球ボールを見送って2球目は内角へのカットボールを空振り。
3球目も同じ球種が来ると、今度は完ぺきに振り抜いた。
まず反省を口にしたが、結果には満面の笑みをたたえて>
「空振りはボール球でしたからね。打ったのはストライク。
ストライクをしっかり打てるようにしないと。先制点はよかったです」

<これが左打席7発目。
今季右打ちから3年ぶりに両打ちに戻した効果を存分に発揮している。
パワーでやや劣る左打席では、右打席用のバットより
0.25インチ(約6ミリ)短い33.75インチのものを使うが、
芯でとらえれば楽々とスタンドまで運ぶ。それでも平然と話して>
「左で(打席に)立つことが多いからじゃないですか。
左のほうが力があるというわけじゃないですし」

<その左打席でさらに2安打を重ねた。
8回、1点を勝ち越し、なお1死一、三塁の場面。
シュルツのチェンジアップを、やや体勢を崩されながら
右前にはじき返し5点目をもぎ取った>
「とにかく食らい付こう、何とかしようという気持ちでやっていた」

<試合後はヒーローインタビューにも呼ばれた。
最後は対広島14連勝を宣言して締めくくって>
「もちろん明日も勝って帰りたいです」
中スポ時事通信スポニチ名古屋ニッカン


○立浪和義
<8回1死満塁の好機で代打に出ると、
左腕・青木高広の、カウント1-1からの3球目を左前にクリーンヒット。
二者をかえす適時打で、自ら40歳の誕生日を祝う。
冗談口調で快打を語って>
「カットボールをカット気味に打ちました。
左方向(への打球)はイメージ通り。
イメージ通りのバッティングができました。
初めてイメージ通りに打てましたね。
嫌な追いつかれ方をしたけど、ブランコや和田がつないでくれて、
いいチャンスだったので(走者を)かえせてよかったです」

<練習中にも、スタンドのファンや報道陣から何度も祝福されたが、
たまたま今年が40歳という区切りの年であっただけ。
練習では、炎天下の中で若い岩﨑達郎とともに内野ノックを受けた。
守備機会はなくとも日々の鍛錬を欠かさず、
さっそうとした姿はとても不惑には見えない。
ただ今季限りでの引退は表明済み。現役最後の誕生日ともなったが>
「(毎年必ずくる誕生日は)特別な日ではない。
僕の出番がないくらい楽に勝てればいい」

<特別な気負いはなかったものの、
2夜連続のダメ押し打を素直に喜んで>
「もう40歳になったのかという感じで特別な思いはないけど、
39歳最後の日と40歳の最初の日に
2日連続で打てたことはうれしいですね」

<今季は、現役生活で一度しかない引退という節目がやってくる。
こう言うと、表情がキュっと締まって>
「これからが大事です。
ぼくにとっては(レギュラーシーズンが)あと38試合。
カウントダウンに入ってるんでね。
まだまだこれから貢献していきたい。
毎回ヒットが打てるわけはない。
だからこそ、より集中力を高めて一打席一打席臨まなければ」
中スポサンスポスポーツ報知スポニチ名古屋

○和田一浩
<8回無死一、三塁の絶好の勝ち越し機に、しぶとく中前打。
たたきつける打撃で前進守備の間を抜いて>
「運がよかった。(シュルツは)とにかく球が速かった。
球が速いから犠飛を狙うと、ポップフライになる。
序盤と違い、あの場面は最悪ゲッツーでも1点入れば良かった。
バッティングは最悪だったけれど、良かった」
サンスポ朝日新聞時事通信

○トニ・ブランコ
<2回には中越え二塁打、8回には右前打と、
主砲が2安打を放ち、いずれも得点に絡んだ。
6回に左脇腹に死球を食らって、周囲をヒヤッとさせたが>
「死球? ダイジョウブ。エブリシング、オーケー」
(中スポ)

○朝倉健太
<5イニング2/3を4安打3失点で勝ち負け付かず。
6回2死から天谷に右前打を許した直後、
自らマウンドをスタスタと降りる。一体何が起こったのか。
本人ははぐらかしたが、右手にはタオルをかけていた。
マメかツメか、指先の異変だった可能性が強い>
「何でしょう…」

<5回までは、2安打5奪三振、無失点と抜群の内容。
宝刀・シュート、フォークボールが鋭く切れたが、
最初の失点は6回の栗原の2ランだった。
内角低めへのシュート。悔やんだのは自分の狙いだった>
「(栗原が)狙っているボールを投げちゃったというのは
ありますけど、そこだけですね」

<19歳から1軍で投げてきた『若大将』も6月で28歳になった。
若さとパワーで押してきたこれまでとは少し違う。
ある程度クールに、最終的にチームが勝てるようゲームを組み立ててきた。
この日も勝利。試合後の表情は明るく、負傷もひどくはなさそう>
「もう『若い』と言える年齢じゃなくなってきたので…」
(中スポ、共同通信社

○河原純一
<6回2死一塁、朝倉のアクシデントに伴い2番手で登板。
中継ぎの宿命とはいえ、慌ただしい出撃に>
「急だった? いや、まあ、まあ…。
一度は肩をつくっていましたからね」

<小窪にフォークを中前に落とされ、一、三塁とされると、
代打・喜田剛にスライダーを右前に転がされ同点。
さらなる代打・嶋を三邪飛に打ち取って、
同点に止めたものの、反省を口にして>
「あの(小窪の)ポテンヒットよりも、喜田の方がね。
スライダーが甘く入っちゃいました。
走者をためていい場面じゃないし、
全球勝負くらいのつもりではいたんですが。
(朝倉)健太の勝ちを消してしまったしね」
(中スポ)

○高橋聡文
<好リリーフで2勝目を挙げる。
同点の7回にマウンドに登ると、東出、末永の1、2番は左飛、三振。
フィリップスには右前打を許したものの、主砲・栗原を3球三振。
最速151キロをマークした直球を主体に上位打線を
無失点に抑え、直後の味方打線の爆発を引き出した。
7月29日の巨人戦では3発を浴びるなど屈辱を味わったが、
以降は本来のキレを取り戻し、これで5試合連続計7イニング無失点>
「今は本当に調子がいいです」
(中スポ)

○浅尾拓也
<6点を勝ち越した直後の8回に登板。
8敗目を喫した16日の東京ヤクルト戦以来のマウンドだったが、
マクレーン、天谷を連続空振り三振に仕留めると、
小窪も三ゴロで三者凡退。黒星のモヤモヤを吹き飛ばして>
「そんなによくはなかったけど、
クリーンアップ(5番・マクレーンから)だったので、
しっかり抑えようと思いました」
(中スポ)


○英智
<夏の甲子園に出場している母校・県岐阜商高は
この日3回戦に臨み、PL学園高を下してベスト8進出。
自身は高校時代に甲子園出場ができなかっただけに、
母校の快進撃に感慨ひとしおの様子。顔をほころばせて>
「また勝ちましたね。優勝したら何か差し入れないと」

<高校卒業後およそ15年が経った今、
攻守に渋い働きで竜を支えている。
後輩たちの奮闘を励みに走り続ける>
「どんな場面でも力を発揮できるように準備したい」
(中スポ)

○イ・ビョンギュ
<韓国出身だが、最近あやつるのは日本語。
まだ片言に聞こえるときもあるが、今年に入って上達した>
「難しい言葉はまだ分からないことはあるけど、もうかなり分かるよ。
ゆっくり見て考えられるから、しゃべるより、読みのほうが得意かな」

<そう話す日本語にもよどみがなく、こう言って胸を張る。
取材の受け答えもすべて日本語だ>
「ベンチではまったく問題ないよ。仕事の日本語は大丈夫」

<今年の急な上達は自身が積極的に学んで手にしたもの。
実は昨オフ、日本語の勉強に本腰を入れだした。
外国人向け日本語学習用テキストで自習すると同時に、
知人男性にも先生役をお願いして勉強しているという>
「日本語のできる韓国の人に自宅に来てもらうようになったんだ。
月に3度か4度くらい。なんて言ったっけ。
家庭教師? そう、それだよ。
テキストを一人でやっているだけだと分からなくなるから」

<外国人枠の壁があり、シーズン前半は大半が2軍暮らしと
辛酸をなめたが、し烈な優勝争いを演じるチームとあって気合十分。
契約最終年のシーズンに燃え上がった日本語学習熱。
自らのバットで優勝に貢献し、存在感を際立たせる。
そんな決意の表れでもある>
「自分が打って優勝に貢献したい」
(中スポ)


○落合監督
<3点リードを追いつかれた後、
打者11人で6点を奪う猛攻でねじ伏せ、対広島戦13連勝。
不思議な勝利に首をかしげて>
「何年たっても野球は分からん。いつになったら分かるのかなあ」
(中スポ、サンスポスポーツ報知スポニチ


若竜トピックス(19日)

◆ウエスタン・リーグ公式戦
福岡ソフトバンク-中日 21回戦
(19日・雁の巣球場)
  020 111 020 = 7
  000 200 000= 2
[勝] 中里(18試合5勝2敗1S)
[D本] 中村公治1号 谷4号
[Dバッテリー] 中里、菊地、齊藤、平井、鈴木 - 前田
公式サイト・戦評

○中里篤史
<ウエスタン・福岡ソフトバンク戦(雁の巣)に先発し、
5イニングを投げ、3安打2失点と好投。
6月17日以来、約2カ月ぶりの白星で今季5勝目を挙げる。
4回2死一塁からアギーラに2ランを浴びたものの、
3回までは2安打無失点。5回は打者3人をピシャリと抑えた。
ストレートに伸びがあり、変化球のコントロールも良かった>
「前回(12日・広島戦、5イニング5安打2失点)の登板よりも
調子が良かった。ホームランを打たれた以外は良かったと思う。
もう少し長いイニングを投げられるようにしたい」
中スポ

2009年8月19日 (水)

チェン力投8回無失点、対広島戦勝ち越し決めた!

カード11連勝中とすっかりお得意様と化している
広島カープとのマツダスタジアムでの3連戦初戦は、
先発・チェンが立ち上がりから力のこもった投球を披露。
持ち前の直球で広島打線を完ぺきに封じ込めると、
打線も呼応し、2回に藤井の先制打、
4回にはイ・ビョンギュの今季1号で援護。
しかし中盤、ややバテがきたチェンがピンチを招くも、
粘りを見せて共にゼロに封じ込めると、
7回に井端の適時打、9回には代打・立浪の適時二塁打でダメ押し。
最終回に2点を返されたものの、力の差を見せつけての勝利。
8イニング3安打無失点のチェンは5連勝で7勝目。
またチーム対広島戦12連勝。今季のカード勝ち越しを決めました。

◇セントラル・リーグ公式戦
広島-中日 16回戦
(18日・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島 | 中日13勝3敗)
24536人 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
中 日
広 島
[勝] チェン(16試合7勝2敗)
[S] 岩瀬(46試合1勝2敗36S)
[D本] イ・ビョンギュ1号
[Dバッテリー]
チェン、河原、岩瀬 - 谷繁

◇対広島16回戦・スタメン
1 (遊)井端  (5打数2安打1打点)
2 (二)荒木  (5打数1安打)
3 (三)森野  (4打数1安打)
4 (一)ブランコ (4打数1安打)
5 (左)和田  (4打数1安打)
6 (右)イ・ビョンギュ (4打数1安打1打点)
7 (中)藤井  (4打数4安打1打点)
8 (捕)谷繁  (2打数無安打)
9 (投)チェン (3打数無安打)

【イニング経過】
<1回・中日> P・前田健太
井端外カーブ合わせて中飛、荒木外カーブ遊ゴロ、
森野中入るカーブ右前落ちるヒット、
ブランコ内高め直球三邪飛


<1回ウラ・広島> P・チェン(中6日)
東出真ん中148キロ空三振、
赤松外低め151キロ三ゴロ、フィリップス内外れ四球、
栗原外スライダー打ち上げ二飛

<2回・中日> P・前田健太
和田初球内直球三塁右鋭く抜くヒット、
イ・ビョンギュ3球目前田健太暴投・和田二進、
イ・ビョンギュ中チェンジアップ空三振、
1死二塁から、
藤井初球中低めカーブ中前運ぶ適時打(D 1-0 C)

<2回ウラ・広島> P・チェン
マクレーン内低め151キロクロスファイヤー見三振、
天谷初球中直球中飛、小窪外スライダー中前打、
石原内148キロ詰まり二塁ハーフライナー

<3回・中日> P・前田健太
チェン二飛、井端内低め直球遊深い内野安打、
荒木初球エンドラン三ゴロ進塁打、
2死二塁から、森野内高め直球中飛前進キャッチ


<4回・中日> P・前田健太
ブランコ内低め直球見三振、和田外直球右正面直、
2死から、
イ・ビョンギュ初球中入るカーブ・
打球伸びてセンターバックスクリーン左飛び込む本塁打(D 2-0 C)

藤井中高め直球左前落とすヒット、谷繁外スライダー空三振

<4回ウラ・広島> P・チェン
フィリップス内直球右飛、栗原初球中直球伸びなし右飛、
マクレーン外低め直球中飛

<5回ウラ・広島> P・チェン
天谷外150キロ三遊間深いゴロヘッスラ内野安打、
小窪外高め147キロ中前打、
石原初球スライダー右飛・天谷タッチアップ三進、
1死一、三塁から、前田健太バスター切り替えるも浅い中飛、
2死一、三塁から、東出逆球外低め直球二ゴロ・結果オーライ

<6回ウラ・広島> P・チェン
赤松内高め浮き四球、
フィリップス中低め直球三ゴロ・森野バウンド合わず後逸=エラー
無死一、二塁から、栗原内シュート打ち損じインフィールド二飛、
1死一、二塁から、マクレーン内高め148キロ力勝り左飛、
天谷内逆球外れ四球・森コーチマウンドへ、
2死満塁から、小窪内低め147キロ打ち上げ中飛・凌ぐ

<7回・中日> P・前田健太
藤井中低め直球引っ張り右前打、谷繁投犠打、
チェン内高め直球見三振、
2死二塁から、
井端初球外直球中前抜ける適時打(D 3-0 C)

<7回ウラ・広島> P・チェン
石原中高めスライダーぼてぼて三ゴロ、
代打廣瀬外高め150キロ空三振、東出外スライダー当てただけ遊直

<8回ウラ・広島> P・チェン
赤松三塁側セーフティバント森野素手送球事なきを得ず、
フィリップス中チェンジアップ空三振、
栗原外低めチェンジアップ打ち上げ一邪飛

<9回・中日> P・青木勇人
藤井内シンカー右中間突破二塁打、谷繁一犠打、
1死三塁から、
代打立浪フルカウント外シュート・
センター左突破ダメ押し適時二塁打・代走英智(D 4-0 C)


<9回ウラ・広島> P・河原 中・英智 左・藤井
マクレーン初球中スライダー左飛、天谷外高め直球右飛、
小窪初球叩きつけ二塁後方・荒木追いつくも内野安打、
代打末永内高めスライダー右前落とすヒット、
2死一、三塁から、代打嶋コールされる、
P・岩瀬
代打の代打緒方孝市外シュートワンバウンド岩瀬暴投・末永二進、
緒方孝市外高めスライダー中前2点適時打(D 4-2 C)
2死一塁から、東出初球内直球平凡な二ゴロ、試合終了。


【ゲームレビュー】

チェンが好投 球団新記録となる
対広島戦12連勝で、6年連続勝ち越しを決めた

チェンは立ち上がりから直球で押した。
8回まで投げて無失点。連勝を5に伸ばした。
岩瀬は20試合連続セーブをマークした。
打線は先制、中押し、ダメ押しと効率よく得点した。
公式サイト中日新聞共同通信社ニッカン式スコア


最後こそややバタついたものの、
お得意さま相手の貫禄の勝利で、カード12連勝
1週間ぶりに見るドラゴンズ、なかなかいい戦いぶりでした。
特にで光っていたのは、やはりチェン・ウェイン
前回の京セラではマウンドが合わなかったり、
フォームのバランスが悪かったりで苦しみましたが、
この日は立ち上がりから持ち前のパワーピッチを披露。
真っすぐも150キロを越えるなどスピード
さらに外野に飛ばさせても伸びなしと、球威もまずまず。
さらにテンポ良く、序盤は全く危なげなかったですね。
特に相手の中軸である栗原マクレーンなどに
まったく自分の打撃をさせなかったのは、実に見事でした。

ただ中盤、5回、6回は本人もいうように
やはり「バテ」が来たようですね。
ただでさえ蒸し暑い広島の屋外ゲーム
さらに相手の前田健太ともども、テンポがよかっただけに、
その一方で飛ばしすぎの印象も。
そのツケが一気に出て、6回などは崩れかかりましたが、
良いタイミングで谷繁森コーチが間を置いてくれたこと。
さらに相手の拙攻にも助けられ、ともにゼロで通過。
ランナーを塁に置いての投球で制球がばらついたものの、
気持ちがこもっていればそうは打たれない。
持ち前のストレートが勝負どころで力を発揮したことが、
そのまま勝利へと結びついたと思います。

力投。苦しい中盤を乗り越え、
7、8回は元に戻ってスイスイ。
9回のチャンスで代打が出たため、
完封こそ逃したものの、
終わってみれば、
8イニング3安打無失点
防御率ナンバーワンの
力たるところを見せてくれた背番号21
これで5連勝と、
すっかり「勝てるピッチャー」になりましたね。
次週は首位攻防の初戦
任されることが濃厚。
地元でのゲームとなりますし、
この日の投球同様に相手を牛耳る投球を期待。
左のエースとして、奪首へ大きく貢献してほしいです。


一方、打線は細かなチャンスをしっかりモノにしましたね。
2回、和田のヒットと暴投で得たチャンスで
この日大当たりの藤井がセンター前へ運ぶ先制タイムリー
思いきりの良い和田の走塁も光りましたが、
相手のミスや足を絡めるところは、ドラゴンズらしさ
それは同様に、7回と9回にも。
藤井が出て、谷繁が送って、井端・立浪好球必打で点を奪う。
敵地での戦いながら、しっかり自分らの野球が出来ていたことに、
勢いあるチーム状態の良さを垣間見ることができました。
さらにこの日の2点目となったビョンの今季第1号。
ブランコが三振、和田が良い当たりも野手の正面と、
やや相手側に向いていたムードを引き戻した大きな一打
浮いたカーブをうまく拾った一撃でしたが、殊の外よく伸びたなあと。
昨年のこの時期、市民球場で爆発したビョンでしたが、
遅ればせながらの今季初アーチで、
存在を示すことはできたのではと思います。


絶対に負けられない気持ちで臨んできたあろう
カープ相手力の差を見せつけながら、
返り討ちにしたことは、3連戦において大きいですね。
さらに6連戦の初戦を取って、良い流れを引き寄せたのもヨシ。
そんななかで迎える第2戦は、朝倉-ルイスの先発予想。
CSの解説者が「好調」と話していたルイスをうまく攻略できれば、
再びの敵地3タテも見えてくるのでは。
その一方でカギを握るのは、朝倉の出来。
前週の黒星を雪辱する粘りの投球に期待したいところ。
ルイスの一発にも気をつけながら、しっかり投げてほしいです!


☆ウィナーズ・ボイス(18日)

◎チェン・ウェイン

<8イニング3安打無失点の好投で今季7勝目を挙げる>
「(ナイスピッチでした)ありがとうございました。
(今日のピッチングを振り返って)
まあ結局抑えてたから一番うれしいですけど、
まあ何とか粘って、0点に抑えてた、はい。
(広島打線を今日も0点。相性がいいですね)
いや、たまたまなだけです。
(ピンチがいくつかあった。5回無死一、二塁。
あの場面、どんなことを心掛けて投げていたか)
いや、一応何とか踏ん張って、
0点に抑えた方がいいなと思ったんですけど、
まあ何とか、まあフォアボール以外にヒットでもいいですけど、
フォアボールの方が、まあ自分の許さないんで、
まあ何とか投げて、向こうも打ってきたのが、
まあそっちの方がうれしいと思うですけど、はい。
(6回の2死満塁のピンチは)
まあ、自分もちょっとバテていたと思うんですけど、
やっぱりテンポもちょっと速すぎたと思うんですけど、
まあ逆に自分もバテてきて、
で、まあ井端さんも途中から言っていたので、
『暑いから、まあゆっくり投げた方がいいですよ』
まあテンポ速すぎる方が自分もバテてるし、
まあ野手もしんどいんで。
やっぱりその方のタイミングっていうかまあ、
自分のテンポも、まあこれから
まあだんだん良くなってきたと思います。
(3連戦の初戦を取った。追撃への良い流れとなる)
そうですね。まあ、まあ、順位、まだ巨人あるんで、
何とか踏ん張って、優勝できたいと思います。はい。
(最後にファンにメッセージを)
みなさんもまあ球場に良く来て、
まあ僕たちの試合見て、(応援)よろしくお願いします」


<防御率トップを走る左腕が、数字通りのピッチングを見せた。
150キロ前後をマークした自慢のストレートで、この夜も押しまくる。
奪った24のアウトのうち、実に14個がフライによるアウト。
力でねじ伏せ、今季の対広島戦の連続無失点は22イニングに伸びた>
「真っすぐがけっこう良かった。それにスライダーもよかった。
最後はちょっとバテたけど、ゼロで抑えられて良かった」

<一方で課題も残った。
この日は初回から順調に飛ばしていたが、中盤から失速。
2点リードで迎えた6回、2死満塁のピンチを迎えた。
この回は2つの四球を与えるなど、知らず知らずのうちに投げ急いでいた。
しかし気持ちの切り替えがうまくなったのも、ブレークの要因の1つ。
直前に井端から「ちょっとテンポが速過ぎるぞ」と言われ、ギアチェンジ。
ゆっくり間を取って腕を振り、小窪を中飛にしとめて切り抜けると、
7、8回を三者凡退に抑えてマウンドを下りた。
最大のピンチを脱したが、反省を忘れず>
「暑さでバテたと思う。
満塁で井端さんにもう少しテンポを落とせと言われた。
もっとペースを考えないと」

<8回でマウンドを譲り、今季4度目の完封はならなかったが、
無失点で5連勝。プロ入り以来広島戦で黒星はついていないが>
「相性が良い? たまたまですよ。特に理由はないです」

<抜群の安定感を誇る左腕が、特に屋外球場では『無敵』に変わる。
今季はマツダスタジアムに加え、横浜、
千葉ロッテの本拠地の千葉マリンの3球場で
5試合に先発し、計40イニングで失点は何と『0』。
空の下では1点も相手に許していないのだ。
広いマツダスタジアムが、強い追い風になっている。
「たまたまですよ」と前置きしつつ>
「(昨年までの)広島市民球場とここ(マツダスタジアム)を比べると、
この球場はマウンドの違和感もないし、
広くなって思い切って投げられるというのはあります」

<屋外の『大敵』とも言える暑さも関係ない。
もともと南国の台湾出身。日本の投手が苦しむ暑さもウエルカム>
「そんなに気にならない。
水分はたくさん取るようにしていますし、コンディションに影響はない」

<後半戦は火曜から6連戦が毎週続くが、
その最初の大役を任されている。
ちょっとやそっとでは打てない直球。
力で抑え、4週連続で責任を果たして>
「別に緊張することはない。
休みの次の日に投げるから、1週間の最初は何とか勝ちたいと思っている」

<真夏の広島での快投で、防御率は『1.30』に上昇。
いよいよ初のタイトルが視界に入ってきた。
2リーグ分裂後の球団記録は杉下茂氏が54年に残した1.39。
このままいけば、球団記録を更新する超ハイレベルな戴冠となるが、
首位の巨人を追う残りのシーズンを見据えて>
「目の前の一試合一試合をしっかり投げていきたい。
そして、優勝したい。そのために週の頭に勝っていけたらいい。
チームが優勝するために頑張りたい。これからも思い切って投げたい」
中スポ中日新聞サンスポ時事通信スポニチ名古屋ニッカン

○谷繁元信
<先発・チェンについて>
「前回の登板より直球が良く、中盤乱れたが持ち直した」

<自身は7、9回に2つの送りバント。
進めた走者はともに生還。貴重な追加点となった。
これで通算198犠打。200犠打まであと2となり、
あと1で8試合足踏みの通算200本塁打を
追い越しそうな勢いだが、犠打も立派な勲章>
「チームの作戦の中で、流れとして点に結びついたことがうれしい」
(中スポ、サンスポ


○藤井淳志
<2回1死二塁の場面で、先制タイムリーを放つ。
広島先発・前田健太の初球のカーブを
中前に運び、二塁走者を生還させて>
「先制点のチャンスだったので、
とにかく思い切っていこうと思っていました」

<2打席目以降もクリーンヒットを連発し、今季2度目の4安打。
7回と9回は先頭で安打を放ち、中押し、ダメ押しのホームを踏んだ。
攻撃の中心となり、存在感を示して>
「4点中3点に絡めたんで良かった。
なかなか点の取れない試合で、点に絡めたのはよかったと思います。
どんな場面でもチームに貢献できるようにしていきたい」

<試合前には立浪兼任コーチから直接指導を受けた。
『これができたら3割3分』
こうハッパをかけられて腕の使い方を修正してもらった。
すぐさま出した結果にも、尊敬する師への感謝の気持ちを包み込み>
「自分はまだまだです。
もっともっと吸収しなければならないことがいっぱいあります」

<8月も半ばを過ぎ、立浪の引退が刻々と近づいている。
打率も.307に大幅上昇して大台を回復。
同僚の和田らを抜いてリーグ6位に浮上した。
ペナントレースも残り39試合。
激しさを増す首位争いの中、師匠の期待にも応え続ける>
「直接教えてもらった日でなくても
(打席を)見せてもらったり日々勉強させてもらっています」

<レギュラーになって初めてのシーズンも終盤へ。
元気な男が、夏本番でまた調子を上げてきた>
「体は元気です。疲れ果てるくらい試合に出たい」
中スポ毎日jpスポニチ名古屋ニッカン

○イ・ビョンギュ
<4回2死、今季初本塁打を放つ。
前田健太の初球カーブをしっかり引き付けてとらえ、
バックスクリーン左へ運んだ。
8月後半になってようやく出た初アーチを喜んで>
「高めをうまく打てた。
ホームランになるとは思わなかったので、びっくりした」

<昨年10月2日の横浜戦以来、
今季46打席目にして飛び出した1号に相好を崩して>
「1年ぶりですから。うれしいですよ」

<球場入りしたときから予感があった。
3月に、実質見学に近い練習で訪れたことはあったが、
試合をするのは初めてのマツダスタジアム。
セでは唯一の内・外野天然芝のグラウンドに目がクギ付けになった。
韓国LG時代の本拠地・ソウルのチャムシル(蚕室)球場が、
やはり同国プロ野球本拠地ではただ一つ、
外野だけでなく内野にも天然芝を敷いたメジャースタイルのグラウンド。
ミスターLGの名をほしいままにし、最も輝いていたときを思い出した>
「一緒なんですよ。とてもすばらしいグラウンドです」

<もちろん、この1本だけで喜んではいられない。
そのほかの3打席は凡退に終わり、気を引き締めて>
「ホームランはラッキーです」
中スポスポニチ

○立浪和義
<9回1死三塁でチェンの代打で登場。
右腕・青木勇人から放った左中間への飛球を
赤松が捕球できず、幸運な適時二塁打となった。
自身の仕事をできたという満足感に包まれて>
「谷繁が送ってくれた後だったので、何とか1点取れて良かった。
ラッキーですが(捕られても)犠牲フライにはなっていた。
最近、犠牲フライも打てへんかったからね」

<楽しみにしていたPL学園高の後輩・前田健太とは
対戦しなかったが、まだ広島戦は残っている。
それよりも大詰めを迎えるペナントレースに集中する>
「大事な試合が続くので、調子上げていかなあかんですね」
(中スポ、サンスポ

○井端弘和
<7回2死二塁、中前タイムリーを放つ。
8番打者のバントを見た瞬間、自分のやるべき仕事も見えていた。
7割5分は自称だが、この日の1本で
本物の得点圏打率は.384に引き上げ、リーグトップ>
「谷繁さんがバントしたので、何が何でも打ちたかったです。
谷繁さんがバントしたときのボクの打率は自称7割5分です!
ピッチャーに回したいんじゃなく、はなからボクですから。
しかも目上の人(谷繁)が送るわけで…。
絶対に点にしたい。そう思いますよ」

<また2点リードで迎えた6回2死満塁のピンチ。
投げ急いでいたチェンに耳打ちして、こうアドバイス>
「テンポが速くなっているぞ。
暑いんだから速いと野手もしんどい。もっとゆっくり投げた方がいい」
中スポ

○荒木雅博
<5回2死から右前打で出塁すると、二盗を決め得点圏に進む。
これで今季29個。28個で並んでいた阪神・赤星に1つ差を付けた。
もっとも本人は勝利優先。タイトルは二の次だ>
「ホント、チームの勝ちにつながればそれでいいです。
チームが優勝して、その後でタイトルを争えるところにいれば、
そこから狙えばいいと思っています」
(中スポ)

○岩瀬仁紀
<4点差の9回、河原が簡単に2死を取った直後、
一、三塁でセーブが付く状況になり、ブルペンから急行。
代打・緒方孝市には2点タイムリーを打たれたものの、
東出を遊直で逃げ切った。ドタバタの登板に顔をしかめたが、
連続セーブ記録は『20』に伸ばし、日本記録にあと2に迫った>
「肩は9回につくっていたから準備はできていた。勝てて良かった」
(中スポ)


○小林正人
<10人以上いる投手陣が一緒に練習する中で、
かなり遠くからでも見分けがつく。
サイドスローが目立つのも一つの理由だが、
投げるときの腰の動きが特徴的なことや、
一人で壁投げしているのをよく見せることも。
日によってはやらないこともあるが、外野フェンスに向かって
ワンバウンドするほど低い球を繰り返し投げている。
それは生命線の低めへのコントロールを磨くための工夫>
「相手があると、低めばかり投げて
迷惑をかけるわけにもいかないですからね」

<そのコントロールを支えているのが柔軟な下半身だ。
またを割り、両ひざを交互に曲げて2、3度くねらせるという
キャッチボールでの独特の腰の動きも一役買っている。
球持ちをよくして打者にボールの出どころを見にくくするのが狙い。
開幕直後、河原と一緒だったときにアドバイスを受けて始めた。
12日の阪神戦まで今季20試合に登板して、自責点わずか2。
防御率1.59と素晴らしい成績を残しているのは、
自主トレ期間からの積み重ねと、日々繰り返す練習のたまものなのだ>
「また割りして投げるのは、ひざを柔らかく使えるように
意識しているからです。股関節とひざを使えば、
その分リリースを遅らせることができますし」
(中スポ)

○高橋聡文
<巨人との終盤のV争いに向けて、頼もしい男が調子を上げてきた。
16日の東京ヤクルト戦では、終盤7、8回の2イニングをパーフェクト。
4連続奪三振という圧巻のパワーを見せつけている。
8月に入って4試合、計6イニングを無失点。1本の安打も打たれていない>
「調子はよくなってきました」

<昨オフに結婚し、食生活も変わった、
結婚してからは食卓に栄養バランスを考えた
野菜たっぷりの食事が並ぶようにになった。
大事な時期に、しっかりと調子を上げてきて>
「前は肉ばかり食べていた。野菜はほとんど食べなかった」
(中スポ)


○落合監督
<広島戦の今季勝ち越しを決める。
戦いの後、発した唯一の言葉が最高の賛辞。
5連勝のチェンについて>
「勝てるピッチャーだよ、あれは」
(中スポ、中日新聞サンスポ毎日jpスポニチ名古屋


若竜トピックス(18日)

◆ウエスタン・リーグ公式戦
福岡ソフトバンク-中日 20回戦
(18日・福岡Yahoo! JAPANドーム)
  000 050 000 = 5
  004 000 000= 4
[勝] 佐藤充(8試合4勝1敗)
[S] 金剛(34試合2勝3敗12S)
[D本] なし
[Dバッテリー] 佐藤充、パヤノ、金剛 - 田中、清水将海
公式サイト・戦評

○佐藤充
<ウエスタン・福岡ソフトバンク戦(ヤフードーム)に先発。
7イニング2/3を投げ、4安打5奪三振4四死球4失点で4勝目を挙げる。
左ひざ手術から復帰後、ずっと好調をキープしているが、
それでも3回に3四球と2二塁打を浴びて、一気に4失点した投球を猛省。
1、4~7の5イニングを三者凡退に打ち取るなど、
3回以外は完ぺきな投球ができていただけに、余計に不満が残ったよう>
「今日は調子が良かったので、逆にいいところに投げようと
意識しすぎて自分を苦しめてしまった。
ストライクを取れないと勝負にならないので、次はきっちりと投げたい」
中スポ


◆加藤聡
<この日ナゴヤ球場で小学生を対象にした
野球教室が開催されたが、ルーキーが奮闘。
同じ新人の高島らとともに現役選手の代表として『先生』を務め、
身ぶり手ぶりを交えて熱心にキャッチボールなどを教えていた。
プロ野球選手になって、今回が「初めて」の講師役に笑って>
「人に教えるというのは本当に難しいですね。
こっちの言うことを子どもたちが真剣に聞いてくれたから、
『何とかしてあげたい』と思いました」

<午前中はみっちり野球教室に携わったが、
練習はどうなるの? と水を向けると>
「もちろん、これからやります。『甘えゼロ』ですから」
(中スポ<ドラ番記者>

2009年8月18日 (火)

まずはコイ倒連勝記録更新、竜戦士広島へ移動。

1.5ゲーム差の2位で首位・巨人をピタリと追走するドラゴンズ
きょう18日から共に好相性の広島・横浜との6連戦。
一部では「貯金ウィーク」とも言われていますが、
翌週の首位攻防に向けて、さらに勢いを付けておきたいところ。
この日、ドラゴンズナインはカード11連勝中広島戦に備え、
一部選手が炎天下のナゴヤ球場で調整練習後、広島へと向かいました。
滝のような汗を流したであろうナインの声を中心にこの日の話題を。


ドラゴンズトピックス(17日)

◇チェン・ウェイン

<きょう18日の広島3連戦初戦に先発が予想される。
最高気温34度のナゴヤ球場で1時間半のメニューで調整。
キャッチボール、ランニングなどを終えてロッカールームへ
引き揚げる左腕から、台湾出身者としては意外なセリフが>
「夏は苦手なんですよ」

<だが2完封を含む4連勝中という事実からは、
そんな様子はうかがえない。
59年ぶりのカード11連勝中という、チームがお得意にしている広島戦。
次に勝てば球団史上初の12連勝となるが、
連勝の事実をあらためて知った左腕は、
ニヤリと笑って、連勝ストップ宣言?>
「11連勝中? そうなんですか。ぼくで(連勝が)終わりますよ」

<冗談めかしながら自身も4連勝中だけに何の不安もなさそう。
自身はこのカード、今季2試合に先発して、計14イニング無失点。
勝ち星こそ1つしか挙げられていないが、
広島打線を完ぺきに封じている。
だがその記録継続にさえ、全く関心を示さず>
「点はいつか取られるんです。
それよりも、取られた後が大事です。
1点取られたら、次の1点を取られないように粘ること。
そのためには1イニングずつ、打者1人ずつを丁寧に投げるだけ」

<マツダスタジアムも4月11日の2回戦で経験済み。
この試合でも7イニング3安打零封。
ただ味方の援護なく逃した勝ち星。
4カ月ぶりの舞台で、それを取り戻してくる>
「粘り強く投げるだけ。
調子は悪くない。チームが勝てるような投球をしたい」
中スポスポニチ名古屋ニッカン


◇朝倉健太
<広島第2戦先発が予想される右腕も、
ランニングとウエートなどで調整。
広島戦は今季3度先発、いずれも6イニング以上を投げ、
偶然ながら3試合とも2失点だが>
「そうなんですか、知らなかった」

<しかしこの力投が自身1勝1敗、チーム2勝1敗という
成績につながっている。言葉少なに決意を語って>
「(次も)頑張ります」
(中スポ)

◇浅尾拓也
<真昼の屋外での練習は真夏を迎えてからは初めて。
ランニングなどで滝のような汗を流して苦笑い>
「どうやって乗り切るかって? 気合しかないですよ」
(中スポ)

◇マキシモ・ネルソン
<暑さに閉口していたのはドミニカンも一緒。
練習中に頭から水をかぶりつつ、
ランニングや遠投などのメニューをこなして、くたくたな様子。
練習後は自転車に乗り、涼しい風を一身に受けながら球場を後に>
「暑すぎる。ドミニカ共和国よりも名古屋の方が暑いね」
(中スポ)


◇森野将彦
<今季の広島戦成績は
打率.333、4本塁打、19打点と打ちに打ちまくっている。
18日からの3連戦への意気込みを問われると、不敵な笑みを浮かべて>
「(相性が)いいと思って頑張ります」

<広島から19打点は今季のセ・リーグの打者では最多。
しかもコイ料理人の包丁さばきは、日増しに鋭さを増している。
一時は打率2割1分台に低迷したが、現在は.287と大幅に上昇している。
85打点はリーグトップ。17本塁打もリーグ8位の立派な数字。
6日の阪神戦(ナゴド)から7日の横浜戦(横浜)にかけ、
球団記録にあと「1」に迫る7打数連続安打も記録、と準備は整っている。
この日はナゴヤ球場での指名練習には参加せず、静養したあと広島へ移動>
「1試合1試合、集中して打つだけですから」
中スポ

◇平田良介
<16日のウエスタン・オリックス戦(ナゴヤドーム)で
3回に左越えソロを放ち、試合後、ナゴヤ球場に引き揚げた直後に
1軍から昇格のお呼びがかかった。ナゴヤ球場の滞在時間は約5分。
あわててナゴヤドームに駆けつけて>
「とんぼ返りでしたよ」

<昇格はどたばただったものの、せっかくつかんだチャンス。
逃すわけにはいかないが、16日の東京ヤクルト戦では代打で空振り三振。
1軍定着のため、広島3連戦では、どうしても結果を残したいところ。
前回の昇格時は広島戦で9打数無安打に終わり、
その後、7月5日に出場選手登録を抹消されたが>
「この前は広島で打てなくて落ちましたから。打ちます」
中スポ

◇小池正晃
<広島へ移動前のナゴヤ球場での練習で精力的な動き。
真っ先にフリー打撃を終えると、バント練習、
そしてグラブを手に外野で打球を追い続けた。
一時期、右翼の定位置に手に入れたかに見えたが、
イ・ビョンギュの昇格で再びベンチを座ることが
多くなったが、それでもこう言って。
その言葉がウソではないのは、打線が完全に封じられた
16日の東京ヤクルト戦で由規からヒットを放ったことでも伺える>
「今までと気持ちは一緒。
いつ出てもいいように緊張感を持ち続けています」
(中スポ)

◇小山桂司
<打撃練習で高めの投球に対するスイングを修正。
トス打撃で高めのトスを振ると、
脇が甘くなっていたことを石嶺コーチから指摘され>
「バットが最短で出なくなっていました。直してもらえてよかった」
(中スポ)

◇小田幸平
<移動日練習の全メニューが終わり、
打撃ケージも片付けられたナゴヤ球場で、
バッターボックスの位置に立ってバットを構え、
無人のマウンドをにらみ、そしてそっとバットを差し出して、
バントのポーズを繰り返していた。
途中出場した16日の東京ヤクルト戦。
2点差を追う延長10回無死一、二塁のチャンスで失敗(投飛)。
成功していれば一気に反撃ムードが高まるところで、
逆にその火を消してしまった。
報道陣の質問にはこう答え、球場を後に>
「何もありません」
(中スポ)


◇藤井淳志
<15日の東京ヤクルト戦、髪を短く切ってナゴヤドームに現れる。
頭頂部も側頭部もボリュームを抑え、涼しげな『夏ヘア』に違いないが、
実はこの日に散髪してきたことが、心の強さの一端を表していた。
14日の東京ヤクルト戦では、5打数2安打3打点。
苦手にしていた東京ヤクルトをバットで粉砕するのに一役買ったが、
大活躍の翌日に髪を切るのは、実は肝が据わっていないとできないこと。
プロスポーツ選手にはゲン担ぎを大切にする人が
少なくないが、あえてゲンを担がない>
「自分がまったく気にしないようにしています。
打席に入るまでの一連の動きだとか、
変えると違和感につながるものはいつも同じにしようとは思っています。
けれどひげをそるだの、髪を切るだのは気にしません。
もっと目の前に集中すべきことはありますから。
昨年は気にしていたようなところがあるかもしれないですけど」

<開眼させてくれたのは井端だった。
徹底した現実主義。それは逃げない心の表れでもある>
「いつだったか細かい時期は覚えていないですけれど、
今年に入ってからです。
(井端さんが)あんまり気にしすぎるよって声をかけてくれました。
ゲンを担ぐことを逃げ道にしたくないんです。
失敗したときにやれあれが悪かったのかと理由にしてしまう。
それではいけない」
(中スポ)


◇立浪選手の記念グッズ販売開始のお知らせ(公式サイト)
◇立浪盛り上げるぞ ファイナルグッズ21日から発売(中スポ)
◇22年ありがとう!立浪グッズ発売(スポーツ報知)
中日は今季限りで現役引退を表明している
立浪記念グッズを、今週末から発売すると発表。
21日からナゴヤドームやドラゴンズショップで販売。
グッズの一部です。グッズには立浪自身
デザインの企画に参加した
『ファイナルシーズンエンブレム』を使用。
座右の銘である『氣』
背番号の『3』が記された
Tシャツ、タオル、サインボールなど
20種類以上が店頭に並ぶ。
「引退に合わせグッズを作るのは珍しいかもしれないが、
22年間の功労者ですから」と球団関係者は説明。)


◇立浪和義
<兼任コーチはこの日、名古屋から広島に移動。
きょう18日からの広島戦に備える。
先週は出番も2打席と少なく無安打だったが、気合を入れて>
「1本でも打って、勝利に貢献したい」

<また引退を目前にして、その背番号『3』を
永久欠番にするための運動が始まったが、こうした動きについて>
「そういう運動をしてくれるのはありがたいことですが、
ボクからは何とも言えないので。
とにかくいまチームは大事な時期なので、野球に専念していきたいですね」
(中スポ)

◇西脇球団代表
<球団としてはこれまで話題に上がったことはあったようだが、
今のところ背番号『3』の永久欠番指定の動きはないと説明。
中日の永久欠番は服部受弘の「10」と西沢道夫の「15」の2つだけで、
捕手・投手として活躍した服部の「10」を1960年に指定したのが最後。
杉下茂「20」、中利夫「3」、高木守道「1」、谷澤健一「41」ら
名選手の背番号も永久欠番になっておらず、
そうした前例との比較も検討材料となり、実現に至るかは微妙>
「永久欠番に関しては球団内に規約もなければルールもない。
そういう話があれば、(球団内で)話し合うことはあると思います」
(中スポ)


◆中日がブランコ残留へ早期交渉2億円用意(ニッカン)
中日がリーグ本塁打王を独走するブランコとの来季契約交渉
近日中にも乗り出すことがこの日、明らかに。
シーズン中の契約交渉はしない方針だったが、
1年契約、推定年俸2700万の「格安優良助っ人」には
米大リーグ、国内他球団の触手が伸びることも考えられる。
そこで最大で10倍近い年俸アップも用意し、異例の早期交渉を行う構え。
球団幹部は「いろいろな人間が近づいているのは知っている。
だから近々契約の話をしようと思っている。早めにしないといけない。
(来季年俸については)まずは1億円から2億円の間になるのでは」と説明)


◆みなさんにお知らせです。(公式ブログ)
◆中日・ドアラ、選挙の顔に!衆院選ポスターに起用(スポニチ名古屋)
◆8月30日(日曜日)衆議院議員総選挙
ドアラ広報部長から有権者の皆様へ
(愛知県選挙管理委員会)
ドアラがきょう18日に公示される
衆議院議員総選挙のポスターに起用されることになった。
愛知県選挙管理委員会から白羽の矢が立ったもので、
スーツ姿で『あなたの意志を、日本のあしたへ示してください』
と投票を呼び掛けている。愛知県選挙管理委員会の担当者は
「地元の球団の親しみやすいキャラクターだし、
幅広い年齢層に人気があるので」と採用理由を説明。
プロ野球のマスコットキャラが起用されるのは極めて異例。
ポスターは4種類で22270枚用意され、投票日の今月30日までの間、
駅や電車、デパートなどに貼られる。今後はテレビスポットCMにも登場予定)

◇石黒球団広報
<開幕から100試合以上を終え、選手は疲労がたまり、
体調管理が大切になってきているだろうが、
ドアラも独自の体調管理をしていると耳に。
なんとマリナーズ・イチローと同じ方法を採用しているという>
イチローがCMに出演している栄養ドリンク『ユンケル』を
必ず試合の1時間前に飲むそう>
「イチロー選手と同じ時間にしているんです。
イチロー選手の飲むものは高いので、ずっと安いものですけどね」

<ただ、コアラに栄養ドリンクは効くのか?>
「効いているらしいですけど。ちゃんと口から飲んでいますよ」
(中スポ<ドラ番記者>


若竜トピックス(17日)

◆菊地正法

<13日のウエスタンリーグ・広島戦。
リリーフで1球を投げ、1/3イニングで勝利投手になった。
逆にそれまでは3試合で2敗を喫していたが、
勝負運とは意のままにならないものと痛感して>
「それまではずっと負けが続いていたのに、たった1球だけで勝ちが付いた。
こんなこともあるものなんだあ、と思いました」

<今季は4月21日から5月14日まで約1カ月間、1軍にいた。
リリーフで6試合、防御率4.50だったが、その後はずっと2軍暮らし。
3勝5敗2セーブ、防御率6.41と結果はいまひとつ。
しかも1軍投手陣は好調で入り込む余地はなかったが、
ツキは1球1勝で変わったかもしれない>
「1軍に上がるチャンスは少ないと思います。
だけど、もし巡ってきたときには必ずつかめるようにします」

<今できるのは個性を磨くこと。
速球、スライダー、シュートは制球よく両サイドに投げる。
遅いカーブが意のままになれば、緩急の幅が広がる>
「ボクは真っすぐにスピードがあるタイプではないので、
もっと変化球を、特にカーブを磨きたいと思っています」

<昨年は秋からドミニカ共和国のウインターリーグに参加。
同じチームに在席した藤井は今年、殻を破った。
一緒にドミニカに渡った川井はブレークしたが、
今年のドミニカ組の活躍の流れに、左腕も乗っておきたい>
「がんばらないといけないですね」
(中スポ<若竜なび>


【ドラゴンズ・今週の日程】
18日(火) 対広島 (18:00・MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島)
19日(水) 対広島 (18:00・MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島)
20日(木) 対広島 (18:00・MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島)
21日(金) 対横浜 (18:00・ナゴヤドーム)
22日(土) 対横浜 (18:00・ナゴヤドーム)
23日(日) 対横浜 (18:00・ナゴヤドーム)

<ファーム>
18日(火) 対福岡ソフトバンク (10:10・福岡Yahoo! JAPANドーム)
19日(水) 対福岡ソフトバンク (12:30・雁の巣球場)
20日(木) 対福岡ソフトバンク (12:30・雁の巣球場)

~イースタン、ウエスタン・リーグ交流戦~
22日(土) 対巨人 (16:00・岡崎市民球場)
23日(日) 対巨人 (18:00・豊橋市民球場)


以上この日のドラゴンズの話題を集めましたが、
改めまして、約1週間のごぶさたでございました。
本日から記事更新を再開させていただきます。

この夏休みは、海外へ渡航していたのですが、
ネットブックやケータイも持って行ってはいたものの、
強行日程に追われたため、ともに触ることさえできず…。
さらにホテルのTVなども、NHKこそ見られましたが、
できるだけ現地の番組を見ようとしていただけに、
ここ数年では久々にドラゴンズの話題が全く入らない日々
もちろんドラゴンズ中毒の血は騒ぎ、
ゲームがなかった昨日はWEB記事や録画などで
ここ5試合の様子を一気に頭にたたき込みましたが、
早くもある意味、浦島太郎状態
中でも一番驚いたのは、落合監督のメガネ姿!
ナゴドのポールの件はいくらか話題に上がっていましたが、
落合メガネの方は、まさに目耳に水
まあ16日に敗れたこともあり「メガネ神話」こそ止まりましたが、
阪神・東京ヤクルトとの6連戦をともに2勝1敗で勝ち越し。
その上で、巨人とのゲーム差も1.5に詰められたのは、
大きかったんじゃないかと思います。


そんななか今週は、マツダスタジアムで広島カープと、
さらにナゴヤドームで横浜ベイスターズという、
ともに今季カモにしているチームとの6連戦。
特に広島に対しては、59年ぶりというカード11連勝中
交流戦後いきなりの3タテでチームに勢いを付けてくれたという
ある意味感謝しなくてはいけない相手ですが、
そんな感情はさておき、1つ1つ勝っていくことが大事でしょうね。

その3連戦の先発は、初戦から
チェン-前田健太、朝倉-ルイス、川井-齊藤との予想。
球団新記録となるカード12連勝は、
もっか4連勝中の防御率ナンバーワン左腕に託されましたが、
チェン本人「僕が止めてしまいますね」とのジョークも。
ただ今季の広島戦は14イニング失点ゼロ
まあ自身には勝ち星が付いていないとはいえ、
一時の勝てない時期と比べると、調子はだいぶ違っているはず。
きつい西日が試合開始後も残り、暑い屋外でのゲームとなりますが、
危機管理の要素をしっかりと持ちつつ、
ナゴヤドーム阪神戦のようなパワーピッチでも、
もしくは京セラドームの時のような粘投でも
どちらでもいいので、勝てる投球でチームを引っ張ってほしいです。


一方、打線での注目は、もっか85打点とリーグトップの森野
自分が見ていない間に一気に打点を荒稼ぎして、
ブランコを抜いていた背番号31ですが、今季はコイキラー
打率.333は東京ヤクルト戦に次いで2位
4本塁打と19打点は、セ・リーグでの対戦別成績では1位となっています。
対戦の中では相手ベンチがそれほど当たっていない森野を避け、
ブランコにガツンというパターンがありましたが、
まさに脅威のコイ料理人といえる存在。実に頼もしいですね。
ここ2試合はノーヒットとはいうものの、
四球でも出ていますし、状態は決して悪くないと思われます。
ぜひともマツダスタジアムでも効果的な一打を期待したいところです。


この6連戦を終えると、次週は地元での首位攻防が待っています。
3位のチームとは7ゲーム差
すっかり離れたこともあり、前を見るのみ
直接までは火花を散らしつつも、しっかりと離れないこと
そのための第一歩となる広島との初戦、必ず勝って、
球団新記録を成し遂げ、伸ばしていってほしいです!

2009年8月12日 (水)

チェン粘りの投球で虎倒、竜今季最多貯金20!

京セラドーム大阪に場所を移しての阪神3連戦初戦は、
前週に続いての先発となったチェンが
毎回のように走者を背負いながら、
7イニングを犠飛の1点に抑える粘りの投球。
一方打線は3回、井端・荒木・森野の3連打で2点を先制すると、
4回には2死三塁から、チェンの内野安打が
ラッキーな適時打となって、追加点。
2点リードのまま迎えた終盤はもちろん勝利の方程式。
最終回を岩瀬が締めて、歴代3位タイの通算227セーブ。
今季最多の貯金20としたドラゴンズ。チェンは6勝目を挙げました。

◇セントラル・リーグ公式戦
阪神-中日 15回戦
(11日・京セラドーム大阪 | 中日10勝5敗)
30138人 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
中 日
阪 神
[勝] チェン(15試合6勝2敗)
[S] 岩瀬(44試合1勝2敗34S)
[D本] なし
[Dバッテリー]
チェン、浅尾、岩瀬 - 谷繁

◇対阪神15回戦・スタメン
1 (遊)井端  (4打数1安打)
2 (二)荒木  (4打数1安打1打点)
3 (三)森野  (3打数1安打1打点)
4 (一)ブランコ (4打数無安打)
5 (左)和田  (3打数1安打)
6 (右)イ・ビョンギュ (3打数1安打)
7 (中)藤井  (4打数無安打)
8 (捕)谷繁  (3打数無安打)
9 (投)チェン (3打数1安打1打点)

【イニング経過】
<1回・中日> P・安藤
井端内シュート三ゴロ、荒木内シュート詰まり一ゴロ、
森野外スライダー外れ四球、
ブランコ外スライダーバットの先二飛

<1回ウラ・阪神> P・チェン(中6日)
平野外スライダー三ゴロ・森野一塁悪送球、
大和投犠打、鳥谷外直球外れ四球、
1死一、二塁から、金本外145キロ直球・
高いバウンド遊ゴロ6-4-3併殺

<2回・中日> P・安藤
和田内シュート三ゴロ、イ・ビョンギュ四球、
藤井初球安藤暴投ビョン二進、藤井内スライダー中飛、
2死二塁から、谷繁内シュート三ゴロ

<2回ウラ・阪神> P・チェン
新井粘るも外直球空三振、
ブラゼル外スライダー左中間突破二塁打、
桜井中直球右邪飛、矢野中高め直球引っ張るも三ゴロ

<3回・中日> P・安藤
チェン見三振、井端中シュート三塁線突破二塁打、
1死二塁から、荒木中甘く入るシュート中後方飛球・
平野追い付くもグラブの先弾いて落とす適時二塁打(D 1-0 T)

1死二塁から、森野初球外シュート流して左前適時打(D 2-0 T)
ブランコ中フォークボテボテ二ゴロ・森野二進、
2死二塁から、和田中フォーク空三振

<3回ウラ・阪神> P・チェン
安藤高め外れ四球、平野粘り外スライダー左前落とすヒット、
大和三塁線投犠打、
1死二、三塁から、鳥谷内直球引っ張るも一正面ライナー、
金本勝負避け四球、
2死満塁から、新井初球ど真ん中146キロ打ち損じ捕飛

<4回・中日> P・安藤
イ・ビョンギュ中カーブ左中間二塁打、
藤井フォーク引っ張り二ゴロ進塁打、
1死三塁から、谷繁内シュート三邪飛、
2死三塁から、チェン外高め直球叩きつけ・
高いバウンド三ゴロ・一塁駆け抜け内野安打(D 3-0 T)


<4回ウラ・阪神> P・チェン
ブラゼル外スライダー一二塁間抜くヒット、
桜井左飛、矢野2球目チェン暴投・ブラゼル二進、
矢野高め直球二ゴロ進塁打、
2死三塁から、安藤中直球遊ゴロ

<5回ウラ・阪神> P・チェン
平野内直球バットへし折り一ゴロ、
大和内低め直球左中間二塁打、
鳥谷外直球遊ゴロ進塁打、
金本外直球力入り四球、谷繁マウンドへ
2死一、三塁から、新井初球外140キロ直球力負け右飛

<6回ウラ・阪神> P・チェン
ブラゼル高々上がる二飛、
桜井フォーク引っ張り三直森野横っ飛び好捕、
矢野中スライダー二ゴロ・この日初の三者凡退

<7回ウラ・阪神> P・チェン
代打浅井外高め直球レフトオーバーフェンス直撃三塁打、
無死三塁から、平野外高め直球左方向飛球・
和田照明目に入るもスライディングキャッチ=左犠飛(D 3-1 T)
大和初球内直球打ち上げ中飛

<8回ウラ・阪神> P・浅尾
金本外フォーク投ゴロ、新井外フォーク左飛、
ブラゼル中高め151キロセンター伸びていくライナー・
藤井追い付きジャンピング好捕

<9回ウラ・阪神> P・岩瀬
桜井内低めシュート空三振、矢野外高め手が出ず見三振、
浅井中高めスライダー右前打、
代打高橋光信初球外シュート投ゴロ、試合終了。


【ゲームレビュー】
逃げ切り貯金を今季最多の20とした

3回、井端の左二塁打でチャンスをつかみ、
荒木、森野の長短打で2点を先制。
4回にチェン自らタイムリーとなる内野安打で加点した。
先発のチェンは毎回のように走者を背負いながら、
要所を締めて7イニングを1失点で6勝目。岩瀬が34セーブ目。
阪神は序盤の拙攻が響き3連敗。
公式サイト共同通信社時事通信ニッカン式スコア


前週の折り返しとなった阪神との3連戦初戦。
場所を移して、京セラドーム大阪での対戦となりましたが、
初戦は先週に引き続き、先発・チェンが好投しての6勝目。
ただその投球内容は、ナゴドの時とは全く違いましたね。

圧巻の2安打完封だった前回を100とすると、
この日の真っすぐは70~80ぐらい。
京セラドームのマウンドが合わなかったという影響も
いくらかあったようですが、調子自体はあまりよくなさそう。
それでも要所をきっちりと凌いでいく辺りは、
さすが防御率リーグナンバーワンピッチャー。
どちらかというと、相手の安藤の方が安定していましたが、
ここぞのときに変化球が甘く入った安藤に比べ、
本来の力ではないながらも、
大事なところではストレートが球威を発揮。
良い当たりが野手の正面に行ったり、
ど真ん中を打ち損じたりと、相手の拙攻にも助けられましたが、
前週のパワーピッチとは、ひと味違う打たせて取る『粘りの投球』。
良くないなりにも抑えられる投球ができるようになったのは、
チェンの成長といっても良いでしょう。
これで4連勝となった左のエース。
これからも1人1人をきっちり抑え、勝利に貢献してほしいです。


一方、打線はほんとワンチャンス。
これをしっかり生かし切っての先制点。
3回、シュートを多用していた安藤の、
そのシュートをきっちり叩いての、
イバアラ森野の3連打は、実に見事でしたね。
さらに続く4回のチェン自らのタイムリー内野安打。
高い弾み方とサード・新井の動きの緩さを見る限り、
もしかしたらこれは!と思いましたが、うまくいきましたね。
まあ投手ながら一塁に全力で走ったチェンがよかったですが、
こういうヒットで失点するのは、投手にとってはツライもの。
安藤にとっては1点以上のダメージを与えたんじゃないかなと思います。
ただ5回以降は、和田の四球と中前打のみで沈黙。
ダメ押し点が挙げられなかった部分は、ちょっと心配。
まあ取り越し苦労となるように、2戦目以降もつながってほしいです。


敵地・大阪でのゲームながら、
まずは頭を取って、これで貯金は今季最多の『20』に。
またしても首位のチームが負けないのがイヤな感じですが、
ドラゴンズらしく、しつこく粘り強く追いかけてほしいなと。
そのためには連勝、そして勝ち越しですね。
2戦目の先発は、阪神とは好相性の朝倉が濃厚。
この日はチェンが粘りましたが、こちらが本家。
しっかりした投球で抑え込んで、勝利に導いてほしいところです。


☆ウィナーズ・ボイス(11日)

◎チェン・ウェイン

<粘りの投球で7イニング5安打1失点で今季6勝目>
「(おめでとうございます)ありがとうございます。
(今日の投球を振り返って、何がよかったか)
今日はまあ、まあ全体的に、でもあまり良くないんですけど、
でも何とか1人ずつで取って、アウト取ってのが
一番いいなと思ったんですけど。はい。
(走者を出してから粘り強かった)
いや、たまたま、だけです。はい。
(しっかり落ち着いてマウンドで投げられた)
そうですね。まあランナー出しても、
まあ1人ずつに抑えて、そっちだけでよかったと思います。はい。
(4回の自身のタイムリーも大きかった)
そうですね。まあ、打った瞬間にでも
何とかセーフになりたいんで。はい。
それだけしか考えてないんで。はい。
(これで4連勝、ズバリ好調の理由は)
好調ではないと思うんですけど、
まあやっぱり、まあ1イニング1イニングずつに投げて、
まあアウトも1つずつに取って、そっちしか考えてないんで、はい。
やっぱりそっち、まあしっかり抑えていたから
結果も出たんで、はい。そっちで思うですけど。
(チームは強いが、雰囲気はどうか)
まあ、みんな楽しくやってるんで。はい。
まあ、ボクもまあチームの状態にもよかったんで、
自分も何とか7回3失点以内で取りたい。はい。
(自身の目標を聞かせてください)
まあチーム的にまあ、優勝目指したいんで、
自分もまあ何とか優勝に貢献したいんで。それだけです。はい」


<球速、制球とも本調子ではなく、
5回まで毎回、得点圏に走者が進んだ。
それでも状況に応じて抑えられる、成長の跡を見せた投球だった。
最大のピンチは2死一、三塁で新井を迎えた5回。
無心で直球を投げ込み、右飛に仕留めた>
「コントロールが良くない中で結果を出せたことが良かった。
走者を出しても1人ずつシッカリ投げていこうと思った。
(新井には)コースを考えすぎず、とにかく腕を振った」

<7回に平野の犠飛で1点を失い、
この回で降板したが、満足した様子で>
「きょうの調子なら3点ぐらいで抑えようと思っていた。
思った以上の結果」

<胸に刻まれた苦い記憶を払しょくしたマウンドでもあった。
京セラドームで行われた昨秋CS第1ステージ第2戦。
勝ち抜けを託された左腕は4イニング4失点でKOされた。
この日も同球場の「中途半端に硬い」マウンドに苦労。
そんな中でも崩れなかった姿に、昨年のひ弱さはなかった>
「正直ここは合わないというのがある」

<また一つ大投手への階段を上った左腕は、
力強く巨人追撃を見据えて>
「チームの優勝のために貢献していきたい」
サンスポ時事通信スポニチ名古屋ニッカン


○荒木雅博
<3回1死二塁で先制の適時二塁打を放つ。
阪神先発・安藤のシュートを中越えに二塁打し、
二塁走者を迎え入れた。続く森野の左前適時打で2点目のホームイン>
「(打ったのは)シュート。
まずは先取点が欲しかったので、打ててうれしいです」
時事通信毎日jpニッカン

○岩瀬仁紀
<9回を締め、歴代3位タイの通算227セーブ、
歴代2位の18試合連続セーブを同時に達成。
球速は最速140キロにとどまったが、スライダーのほか、
今季から多投しているシュートを織り交ぜ、
打者4人に対し、1安打2奪三振。反省の弁が口を突いたものの>
「きょうはあまりスピードが出ていなかった。
投げ間違いがなかったので良かった」

<記録については多くを語ろうとせず、涼しい顔で引き揚げて>
「そういうの(個人記録)は、シーズンが全部終わってからにして下さい」
スポーツ報知共同通信社スポニチ名古屋


○落合監督
<今季最多の貯金20。
チェンが粘り強く投げましたねと聞かれ>
「そう書いといて。
オレの言うことを言われたら、話すことないよ。その通りだ」
(中スポ、毎日jp


PS 夏休みのお知らせ。

いつもSTをご覧いただき、誠にありがとうございます。
あす8月13日(木)から8月17日(月)頃まで、
当ブログの記事更新をお休みさせていただきます。

例年夏休み期間も何とか更新していましたが、
今回は渡航のため、おそらく難しそうなムードも。
今週の6連戦の話題は、後日更新するつもりですが、
ぜひとも再開時には、ドラゴンズが首位に立っていてほしいです。
通常更新は早くて18日(火)頃より再開予定。
ご不便おかけいたしますが、お待ちいただければ幸いです。

2009年8月11日 (火)

竜戦士大阪再戦に臨むとナゴヤ球場今オフ改修。

ドラゴンズナインはこの日、京セラドーム大阪での
阪神3連戦に備え、横浜から大阪へ移動後、
一部選手が甲子園の室内練習場で調整を行いました。
前週のナゴヤドームでは2勝1敗と勝ち越したドラゴンズ
同じ先発投手同士での再戦が予想されますが、
雪辱を期すであろう阪神を返り討ちにできるでしょうか。
調整に参加した選手を中心に、この日の竜の話題を。


ドラゴンズトピックス
(10日)

◇イ・ビョンギュ

<8日に1軍復帰したばかりだが、
志願の休日返上できょう11日からの阪神戦に備える。
午前中に横浜から大阪入りすると、若手に混じり、
午後から甲子園の室内練習場で打撃練習などを行い、汗を流して>
「新幹線で座りっぱなしだったからね。体を動かしたかったんだ」

<8日に1軍に合流。前日の横浜戦では2安打を放ったが、
納得の活躍はできておらず、今後の活躍を誓って>
「がんばりますよ」

<流ちょうとはいえない。だがじっくり考え、ていねいに話す。
精いっぱいの日本語を操っているが、苦笑いして>
「日本語難しいから、まだ分からないこと多いね」

<7日出発の2軍・鹿児島遠征から通訳なし。
当然、翌日急きょ横浜にいた1軍に昇格したときも同じだった。
来日3年目。チームのしきたりや
韓国語と共通する部分の多い野球用語については
もう心配はないということで、本人の了承もあって通訳がはずれた。
その環境で前日には2安打を放ち、
違和感なくプレーできていることを示してみせて>
「でもミーティング大丈夫。ビデオあるから」

<出場選手登録に入れられる外国人選手は4人まで。
今季は投手3人に4番ブランコという構成が多いため、
枠の制約を受けてわずか5試合しか出場していないが>
「それは仕方ないですよ」

<自分が決めることではないだけに、
その不運を嘆くこともしないが、出番があれば結果を残す自信もある>
「あと46試合? 大事な試合だね」

<全部出場しても51試合と、シーズンの半分にも満たない。
それでもこれから先の戦いは順位を決めるという意味を持つ。
現在は2.5ゲームある巨人との差をひっくり返す原動力となることで、
これまで出られなかった無念を晴らすつもり>
「わたしが打って(巨人との順位が)逆転できればいい」

<今季はほとんどの期間を2軍で過ごしているが、
離れて見ているとなおさらその強さを感じたという>
「ドラゴンズは一番強いですよ。
今は巨人が上だけど、必ず一番になれる。
先発ピッチャーも(そろって)いる。ドラゴンズは日本一です」
中スポニッカン

◇笘篠外野守備走塁コーチ
<横浜での2試合、守備位置の指示などをした
イ・ビョンギュに太鼓判を押して>
「野球に関しては(通訳なしで)大丈夫ですよ」
中スポ


◇小山桂司
<台風9号の本州接近で新幹線ダイヤへの影響が心配されたが、
チームは無事に大阪入り。北海道日本ハム時代に
飛行機移動のトラブルを何度か経験しているというが、
笑顔で新幹線に乗り込んで>
「函館で飛行機が飛ぶ分かんなくて、
長時間足止めされたことがあったかな。
あんなのに比べたら気をもむこともないし、恵まれていますね」
(中スポ)

◇藤井淳志
<風が通らず蒸し暑さが倍加した甲子園室内練習場。
調整に参加したナインの人気を博したのは、
入り口に置かれた直径50センチほどの巨大扇風機。
練習の合間や終了後、代わる代わるすぐ前に立って、
ほてった体をクールダウン。
しかも時折、霧状の水が噴き出す優れものに、
声にならない声を上げて喜んで>
「あーっ」
(中スポ)


◇チェン・ウェイン
<きょう11日の阪神戦での先発が濃厚。
前回登板の4日の阪神戦でも完封しており、
自身初の2試合連続完封を目指す。阪神戦4連勝に意気込んで>
「次も抑えられるように頑張ります」

<MAX153キロの直球を主体に圧巻の2安打完封を演じたが>
「抜けた球も多かったし、完ぺきじゃなかった」

<京セラドームは、昨年10月19日のCSで
4イニング4失点と炎上しただけに、闘志>
「いいイメージはないですけど、頑張ります」

<この日はナゴヤ球場で調整し、大阪入り。
6連戦の最初の試合。まずは虎を片付け、巨人追撃に弾みをつける>
「これからも大事な試合が続くので、
(その思いで)一試合一試合抑えるだけです」
中スポおおさか報知スポニチ名古屋

◇川井雄太
<13日の阪神第3戦の先発が有力だが、
前回登板の6日の同カードでは、初回5失点を含む
6イニング13安打9失点で開幕からの連勝記録が11で止まった。
この日はナゴヤ球場で調整。
ボークに3盗塁。初回に許した4者連続適時二塁打。
完全にクセを見破られ、タテジマの軍門に下ったが、
投球フォームを納めたDVDを何度も見返し、
腕の振りを見直し、助言も仰いだ。
再び連勝街道を進むべく、気持ちを新たにして>
「自分なりにできることはやってきた。
あとはチームが勝つようなピッチングをするだけ。
連勝が止まったこととかは考えず、1試合1試合に集中して投げます」
(中スポ、デイリー

◇中田賢一
<前日の横浜戦で今季2勝目を挙げる。
この日の練習は阪神2軍練習場の鳴尾浜で行う予定だったが、
高校野球の第1試合が雨天中止となったため
甲子園室内練習場が使用可能に。
球場の周囲をランニングして汗を流していたが、
中止とはいえ聖地のムードに触れ、
9年前の思い出が頭をよぎったよう>
「(八幡高3年時は福岡大会の)2回戦敗退。
ぼくにとっては甲子園の『こ』の字の上の棒ほども縁がなかったですね」
(中スポ<ドラ番記者>


◇井端弘和
<中スポ『巧・井端の流儀』第11回「タイトル」より。
現在打率.320でリーグ首位打者争いをリード。
初の打撃タイトル獲得へ絶好の位置につけているが>
「今、打率でリーグトップに立っています。
だけど、ボクは最初から『タイトル』に興味がないんです。
『首位打者』は一番打った打者が取るタイトルだという
思いはありますけど、それだけです。
タイトルを取るために野球をやっているわけじゃないし、
個人の記録を目標にやっている選手がいたらチームが成り立ちません。

ボクはタイトルを取ったことがありません。
ベストナインやゴールデングラブを頂いたことはありますが、
それは『選ばれるもの』でやっぱり『タイトル』じゃない。
亜細亜大時代を振り返っても、何か取ったという記憶はありません。
タイトル争いをするのも珍しいんじゃないですか。
(.323でキャリア最高の打率5位につけた)05年も
トップ(ヤクルト・青木)とはだいぶ差がありましたから。
繰り返しますが、タイトルへの執着は全くない。
プロ野球選手としてのボクの仕事はあくまで『塁に出ること』です。
ヒットでも四球でもいい。とにかく塁に出ること。
それでメシを食っているという思いでやっています。
まして打率は日々変動するものです。
結果として取れればいいんでしょうが、目指すものではありませんね。

『タイトル』を意識するより、日々の試合でいかに力を出すか。
今後の戦い方は特に大切です。
(8、9月の月間打率は2割8分台とやや低調だが)
開幕からずっと試合に出てきて、
蓄積した疲労というのはやっぱりあります。
今年のボクは(目の病気で)キャンプをやっていないから、
ほかの選手より確実に弱っています。
その点に関しては、例年とは全然違う。
コンディションつくりというのは人によってやり方が違うし、
その時々の体調によっても違う。今のボクに気をつけているのは
『必要以上にやらないようにする』ことです。
試合前の練習では無理をせず、ゲームだけに集中する。
調子がいいときも悪いときもありますが、
練習では『変わらない』ことが大事だと思います。

首位の巨人に2.5ゲーム差まで迫ってきました。
ここから先は『やるべきことをやった』チームが勝つ。
バント、走塁…。春先のウチは本当にミスが多かったけど、
それが少なくなって勝てるようになった。
巨人との戦いでも同じ。ミスした方が負けるだろうし、
相手よりもミスが少なくしないといけない。
自分ではやっぱり『出塁』にこだわっていきます。
打率がトップだろうと、今の成績には全然満足していません。
大げさに言えば、塁に『10割出る』ことを目指して頑張っていきます」
(中スポ『巧・井端の流儀』より引用)


◇立浪和義
<この日、横浜市内の宿舎から大阪市内の宿舎へ移動。
11日からの阪神戦に備えた、2打席連続安打中だが気合を入れて>
「好調? それは分からない。
ただ、いまチームは大事な時期だし、結果を残せるように頑張るよ」

<今月1日、2日、愛知県半田市内で行われた
「ず~っと私らしくmeetingちた」という福祉イベントに協力し、
自らの帽子や打撃用手袋、お立ち台でもらったドアラ人形、
さらには他の主力選手のサインボールまで提供し、好評を得たが>
「何か協力できることがあれば、と思ってね。
まあ、ユニホームを着ているときにしかできないことがあるから」
(中スポ)

◆立浪「引退試合」来年3月オープン戦(ニッカン)
(今季限りで引退を表明している立浪「引退試合」
来年3月にナゴヤドームで計画していることが明らかに。
シーズン最終戦を引退試合とすることが多いが、
功績を考慮し、入念な準備ができるオープン戦を最後の舞台にする予定。
「シーズン最終戦だと優勝争いが絡んでいる可能性もあるし、
何かと制約がある。あれだけの選手なのだから、
しっかりと準備をした上でファンにも告知して
引退試合をやるべきだということ」と球団関係者は説明。
また9月30日の本拠地最終戦となる巨人戦でも、
立浪がファンにあいさつする場を設ける予定)

◆中日、ナゴヤD両翼ポールの高さ「天井」まで延長(スポニチ名古屋)
中日落合監督の要望で本拠地の両翼にある
ポールの高さを天井まで延長することが明らかに。
これまでポール上を通過していた飛球が、
本塁打かどうかを一目でわかるようにする狙い。
「監督の言うことは理にかなっているし、
ポールを延ばす工事も可能なようなので」と球団関係者は説明。
14日の東京ヤクルト戦にも『お目見え』する)

◆ナゴヤドーム初 カメラ席開放しちゃう(中スポ)
(中スポ創刊55周年を記念して9月9日にナゴヤドームで行われる
中日ファーム-茨城ゴールデンゴールズの試合で、
一塁側と三塁側にあるカメラマン席を観戦希望者に開放することが決定。
開放されるのは当日にカメラマンが入らない余剰スペースで、
一塁側と三塁側合わせて30席ほどのスチール椅子を設置する予定。
グラウンドレベルの視線で、臨場感たっぷりに観戦できる)


◆ナゴヤ球場改修について(ナゴヤドーム公式)
◆ナゴヤ球場が秋から改修(中日新聞)
◆ナゴヤ球場8億円改修(中スポ)
(ナゴヤドームはこの日、管理するナゴヤ球場改修すると発表。
工期は中日の地元2軍戦が終わった後の
9月22日から、来年4月下旬まで。
工事期間中は一般ファンなどの立ち入りは全面禁止となり、
2010年シーズン開幕前の2軍教育リーグは実施できず、
2軍公式戦も完成するまで行われない。
今回の改修は、耐震補強のため。
バックネット裏の内野スタンドを含め、リニューアルされる。
主に改修工事が行われるのは、正面入り口、バックネット裏のスタンド、
一、三塁側ベンチ、ロッカールーム、球場事務室など。
一塁側内野スタンド上部席、外野右翼席は撤去される。
改修後の収容人数はこれまでの11106(実質8939)人から4883人に減り、
合宿所『昇竜館』や屋内練習場との往来の利便性のため、
ホームチームの中日三塁側ベンチを使用する見込み。費用は約8億円)


【ドラゴンズ・今週の日程】
11日(火) 対阪神 (18:00・京セラドーム大阪)
12日(水) 対阪神 (18:00・京セラドーム大阪)
13日(木) 対阪神 (18:00・京セラドーム大阪)
14日(金) 対東京ヤクルト (18:00・ナゴヤドーム)
15日(土) 対東京ヤクルト (18:00・ナゴヤドーム)
16日(日) 対東京ヤクルト (18:00・ナゴヤドーム)

<ファーム>
11日(火) 対広島 (12:30・ナゴヤ球場)
12日(水) 対広島 (12:30・ナゴヤ球場)
13日(木) 対広島 (12:30・ナゴヤ球場)
15日(土) 対オリックス (12:30・ナゴヤ球場)
16日(日) 対オリックス (10:20・ナゴヤドーム)


以上、この日の話題を集めましたが、
8月2つ目となるきょうからの6連戦は、↑に示した日程の通り。
まずは前週の折り返しとなる阪神との3連戦を迎えます。
4日からのナゴドでの対戦では、初戦チェンが見事な完封、
第2戦は朝倉が粘りの投球を見せて、連勝しましたが、
3タテ目指した第3戦で、11連勝中の川井が初回炎上など9失点。
最後にやや乗せちゃったかなという印象こそ残ったものの、
それでも力の差というのも、いくらか感じたのも確か。
同じ曜日での折り返しということで、先発予想も
初戦からチェン-安藤、朝倉-岩田、そして川井-久保と、全く同じ。
まあ好投した投手はそれを継続してほしいですし、
しくじった投手は、しっかりとやり返してもらいたいなと。

その中で自分的に注目は、
阪神の足攻めに翻弄された川井
自らのミスもあってか、本来の投球ができませんでしたが、
その後の期間の練習で、フォームの見直しを行っていたもよう。
時には英智ら野手からもアドバイスを受けるなど、弱点克服に必死、
ぜひともその成果を、リベンジの舞台で披露してほしいですね。
また川井においては、この日の黒星により、
開幕からずっと続けてきた連勝も11でストップ
そのリバウンドについても、いくらかの不安があったりもします。
まあ本人はしっかり切り替えて臨んでくれると思われますが、
勢いが押してくれた部分も多少はあるでしょうし。
どんな星取りで迎えるかは分かりませんが、
リスタートとなるであろう第3戦のマウンド。
塁に出しても揺さぶられることなく、
持ち前の粘りの投球を披露してくれることを願っています。


一方、打線はやはり『久保攻略』がポイントとなるでしょう。
前回も結果的には9安打を放ちながらも、うまく交わされ7回までゼロ。
どちらかというと軟投派にも見えますが、
どうもとらえきれないまま、ゲームが流れていく印象が。
ただ久保も好相性の理由を「テンポしかない」と話しています。
となれば、相手のリズムで投げさせず、
こちらのペースに持ち込むこと。その辺がカギでしょうね。
横浜初戦で5安打5打点と好調だった森野
3戦目で久々の一発を放ち、復調の兆しをつかみつつあるブランコ
さらに「塁に出ることにこだわる」と話す井端
まあ東京中日では記事自体を完全に吹っ飛ばされたビョンも含め、
チーム一丸となり、天敵未遂で手を打ってほしいですね。
首位チームもなかなか負けませんが、
こちらは、やるべきことをしっかり続けていく。
敵地での戦いとなりますが、遠慮せずに白星を重ねてほしいです。


その他の話題としては、
立浪『引退試合』は、来年3月のオープン戦が濃厚とのこと。
これからの星取り次第ではありますが、
ポストシーズンになっても、代打の切り札は必要ですし、
普通に戦力として登録されることになるでしょう。
ナゴヤドームでの今季公式戦は、9月30日がラストですが、
真剣勝負が続くならば、日程的になかなか組めないでしょうね。

新・ナゴヤ球場のイメージです。またこのオフに大幅に改修することが
発表されたナゴヤ球場
現在、ファームの本拠地である
ナゴ球ですが、
耐震強度の問題もあり、
一塁側を中心にだいぶ様変わりしそう。
できれば改修前に一度でも足を運びたかったところですが、
なかなか遠征できる機会もなく、残念に思う次第であります。

2009年8月10日 (月)

投打かみ合いベイ戦勝ち越し、中田安定で2勝目!

延長11回の激闘の末、サヨナラ負け
横浜戦の連勝が9でストップしてしまったドラゴンズ
リセットして臨む横浜スタジアムでの第3戦は、
井端の先頭打者本塁打で先制すると、2回にも1点を追加。
5回には足で揺さぶり、相手ミスもからめ、
藤井の2ランなどで一挙4点のビッグイニング。
そして9回には主砲・ブランコの10試合ぶりとなる一発が。
一方投げては先発・中田が実に落ち着いた投球で8回を1失点。
最終回にややバタつき3点を失うも、約1カ月ぶりの2勝目
今季横浜戦13勝2敗として、早くもカード勝ち越しが決まりました。

◇セントラル・リーグ公式戦
横浜-中日 15回戦
(9日・横浜スタジアム | 中日13勝2敗)
18233人 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
中 日
横 浜
[勝] 中田(6試合2勝2敗)
[D本] 井端4号 藤井9号2ラン ブランコ31号
[Dバッテリー]
中田、岩瀬 - 谷繁

◇対横浜15回戦・スタメン
1 (遊)井端  (4打数1安打1打点)
2 (二)荒木  (5打数2安打)
3 (三)森野  (4打数無安打)
4 (一)ブランコ (5打数1安打2打点)
5 (左)和田  (5打数2安打1打点)
6 (右)イ・ビョンギュ (5打数2安打)
7 (中)藤井  (5打数3安打2打点)
8 (捕)谷繁  (5打数1安打1打点)
9 (投)中田  (4打数無安打)

【イニング経過】
<1回・中日> P・吉川
井端中シュート完ぺき左翼席上段飛び込む本塁打(D 1-0 YB)

<1回ウラ・横浜> P・中田(中6日)
森笠外カーブ高いバウンド二ゴロ、
藤田中フォーク合わせて右前打、
内川外直球右飛、ジョンソン初球高め直球左飛

<2回・中日> P・吉川
和田外シュート詰まり遊ゴロ、
イ・ビョンギュ中スライダー右前打、
藤井内高め直球詰まり右飛、
2死一塁から、
谷繁初球中シュート・
左翼フェンス直撃適時二塁打(D 2-0 YB)


<2回ウラ・横浜> P・中田
佐伯中高め直球二ゴロ、吉村内高め150キロ見三振、
2死から、石川初球内スライダー反応右越え本塁打(D 2-1 YB)

<3回・中日> P・吉川
井端内フォーク空三振、荒木内シュート中前打、
森野2球目荒木二盗、森野低め四球、
1死一、二塁から、ブランコ中スライダー伸びなし右飛・
タッチアップ荒木三進、
2死一、三塁から、和田初球中シュート高いバウンド三ゴロ


<4回・中日> P・吉川
イ・ビョンギュ外スライダー高いバウンド投ゴロ、
藤井中スライダー中前打、谷繁初球藤井二盗、谷繁四球。
1死一、二塁から、中田内シュート見三振、
2死一、二塁から、井端内シュート二ゴロ


<5回・中日> P・吉川
荒木中スライダー左中間ヒット、森野4球目荒木二盗、
森野中カーブ一ゴロ佐伯弾きエラー

P・加藤武治
無死一、三塁から、ブランコ外スライダー・
高いバウンド三ゴロの間(D 3-1 YB)

1死二塁から、和田初球外直球中前ぬける適時打(D 4-1 YB)
イ・ビョンギュ中高め直球空三振、
2死一塁から、
藤井初球ど真ん中直球思い切り振り抜き・
センターバックスクリーン右へ2点本塁打(D 6-1 YB)


<6回ウラ・横浜> P・中田
森笠中カーブ高いバウンド二ゴロ、
強い地震の影響で2分間中断・照明塔も揺れる
藤田初球中直球左飛、
内川外フォーク三遊間抜くヒット、ジョンソン中高め直球中直

<7回ウラ・横浜> P・中田
佐伯初球外直球センター深いライナー、
吉村内147キロ直球空三振、石川中カット高いバウンド遊ゴロ

<8回ウラ・横浜> P・中田
細山田外カット右飛、代打金城外フォーク空三振、
森笠内高めカット二ゴロ

<9回・中日> P・工藤
森野内低めシュート空三振、
ブランコ初球中カット振り抜き一直線・
センターバックスクリーン左飛び込む本塁打(D 7-1 YB)


<9回ウラ・横浜> P・中田
中・英智 左・藤井 三・岩﨑達郎 一・森野 右・小池
藤田初球三塁方向セーフティバント内野安打、
内川初球内高め直球左前落ちるヒット、
ジョンソン内147キロ詰まりインフィールド二飛、
1死一、二塁から、佐伯内高め直球ライナー右越え3ラン
(通算150本塁打)(D 7-4 YB)
吉村内直球中飛、石川初球内直球左前打、中田あと1人で降板、
P・岩瀬
代打仁志内直球左前打、
2死一、二塁から、金城内シュート二ゴロ、試合終了。


【ゲームレビュー】
横浜戦の勝ち越しを決めた

1回、井端が先頭打者本塁打。
2-1の5回は藤井の2ランなどで4点。9回はブランコが31号を放った。
中田は完投目前で降板したものの2勝目。
横浜は今季初先発の吉川が誤算。反撃も遅かった。
公式サイト共同通信社ニッカン式スコア


関東地方では夕方ところどころで強い雨
横浜地方も雷注意報が出るなど、
ゲームへの影響がいくらか心配でしたが、
6回途中に大きな地震こそあったものの、
雨の方はほとんど降らなくて、その辺りはよかったですね。

前夜は延長11回の激闘の末にサヨナラ負け
井端、谷繁ら悔しさを表すコメントが印象に残りましたが、
その2人が先頭打者本塁打に、左越え適時打と、
序盤の2点を叩き出す活躍。
デーゲームで巨人東京ヤクルトを3タテ。
絶対に落とせないというゲームの意義をしっかりと理解したうえで、
気持ちの入った打撃だったんじゃないかなと。
さらに相手はローテーションの谷間
今季初先発となった横浜・吉川の特長を把握し、
狙いを定めたうえでの先制攻撃は、実に見事だったと思います。

また5回の一挙4点のビッグイニング
先頭の荒木が出て、この日2つ目となるスチール成功。
若いバッテリーの未熟さを突き、得点圏に走者を進め、
さらに相手のエラーも絡んで、主軸へとつなぐと
ボテボテの内野ゴロ、バットの先でのセンター前と、
しぶとい当たりながら、得点を重ねていったところはドラゴンズらしいなと。
さらにこの日スタメン復帰の藤井の思い切りの良いスイング。
この2ランで完全にゲームの流れをつかみましたね。
そして最終回、ようやく飛び出した主砲・ブランコの一発。
ど真ん中に入ってしまった工藤の失投でもありますが、
久々のスタンドに吸い込まれた当たりと
「神様のおかげ」というコメントに、この一本で
何とか復調へのきっかけをつかんでくれればと思いましたね。


一方、投手陣は先発・中田が実に落ち着いた投球
球威あるストレートを主体に、スライダー、フォーク、
カーブ、カットを絡めての投球内容でしたが、
「あの中田が投げているのか」と思わせるほどの安定ぶり
落合監督「心静かに試合を見ていた」
コメントしていましたが、全く危なげないうえ、
テンポ良く打たせて取る投球には、
本当に安心してみていられましたね。
こんな投球ができるなら、前週の神宮でやってくれよと
思わず皮肉も言いたくなるぐらい、クールな投球でした。

ただ最終回はやはり「完投」を意識してしまったのか、
「いつもの中田」になってしまったような。
先頭・藤田の意表を突くセーフティーもあったり、
前日同様、午後9時頃にライト後方に舞い上がった
赤レンガでのアルフィー花火によって
やや集中力を欠いた部分もあったかもしれませんが、
あそこまで来たならば、何とか踏ん張り
最後まで投げ抜いてほしかったというのが本音でしょう。

岩瀬さん すみません…。もちろんそれは
中田自身も十分に感じていて、
試合後の悔しい表情でも分かりましたが、
その辺りが中田自身
さらなる課題といえるでしょうね。
8回までの投球
常に出来るようになれば、
もちろんローテーションに
定着できますし、
勝ち星を重ねることはできる。
いかに継続できるかが
「仕事をできる」男へのカギ。
まあ喜び半分、悔しさ半分でしょうが、
大事なゲームでの堂々たる好投で、背番号20としての
存在というものを、久々にアピールできたのではと思います。


お得意様・横浜に2勝1敗と勝ち越して、6連戦は4勝2敗
まあ延長サヨナラ負けこそ疲れましたが、
この日は良い流れで勝つことができましたし、次に進みやすいでしょう。
お盆ウィークとなる次週は、京セラドーム大阪で阪神と3連戦。
さらにナゴヤドームに戻っての東京ヤクルトとの3連戦が控えます。
昨季のこの時期は打線が低迷し、何イニング無失点とか
やや不名誉な記録があったりもしましたが、
首位追撃を大前提とする今季はぜひともそうならないでほしいなと。
さらに相性の良くない東京ヤクルトとのリベンジマッチ
地元でのゲームですし、何とか勝ち越したいものですね。
2.5ゲーム差を追い、進んでいくドラゴンズ夏の陣
さらに差を詰め、抜き去れるよう、力を注いでほしいと願います。


☆ウィナーズ・ボイス(9日)

◎中田賢一

<8イニング2/3を投げ、8安打4失点。
約1カ月ぶりの2勝目を挙げる>
「(何か勝った喜びとちょっと反省と
両方あるように見受けられますが)
いやあ、今日は全然ヒーローじゃないんで(苦笑)。
ちょっと断ったんですけど…、はい。
9回までしっかり投げきりたかったっすね。はい。
(9回は忘れましょう。8回まで本当に無四球、ナイスピッチング)
はい。次回も8回までのピッチングができるように、
はい、またやっていきたいと思います。
(昨日サヨナラ負けの後の大事な試合。どんな気持ちで)
毎日同じ気持ちで立っているんですけど、
やっぱりまだあのう、僕が仕事自体を全然できていないんで。
やっぱりそのう、一戦一戦勝つことだけを目標にやっていってます。
(でも途中テンポの良い投球。
打たせて取る投球もできましたし、手応えも掴んだのでは)
そうですね。次回に生かしたいと思います。はい。
(ちょっと地面が揺れてドキッとしましたが、
マウンドにいて大丈夫でしたか)
はい、大丈夫でした。
(違う自信を持って、次の投球ができるんじゃないですか)
そうですね。徐々にいい形にはなってきているんで、
それをしっかりやっていきたいなと思います。
(巨人追撃に向け、ファンのみなさんにお願いします)
えー、一戦一戦しっかり頑張っていきたいと思いますので、
応援よろしくお願いします!」


<暴れ馬とも呼ばれた、制球に苦しんだかつての姿はなかった。
四球はもちろんのこと、カウント0-2すら一度もない。
最速150キロの直球を主体にスライダーやフォークなどをちりばめた。
ストライクがおもしろいように決まり、8回までわずか1失点。
9回にあと1死で完投こそ逃したが、
安定感のあるピッチングで今季2勝目を手にして>
「きょうは真っすぐがよかった。
どんどんストライクで攻めていこうという気持ちで投げました。
谷繁さんが投げやすくリードしてくれました」

<約1カ月ぶりの白星にほっとした表情を見せて>
「長かったです。これで乗っていければいい」

<ただ味方の大量援護を得て、完投できなかったのは玉にきず。
9回、佐伯に3ランを浴びるなどして、2死一塁で岩瀬の助けを仰いだ。
結果は8安打4失点。素直に喜べず、
試合後のヒーローインタビューも1度は拒否。笑顔は浮かべなかった>
「完投は意識しなかった。
(完投は)もうちょっとだったんですが。
最後(佐伯の一発)は真ん中に入ってしまいました。
きょうは全然ヒーローじゃないんですけど…。
しっかりまたやっていきたい」

<7月7日の東京ヤクルト戦で今季初白星を挙げて以降、
勝利から遠ざかっていた原因の1つは、制球の悪さ。
登板3試合で四死球を計10個も与えていた。
悪癖を直すべく、休日を自主的に返上。
先発投手は登板2日後は静養するケースが多いが、
毎回、何食わぬ表情で球場入りしていた。
強めのキャッチボールなどで技術面を何度も確認し、
走り込みで下半身の強化を図る努力がようやく実を結んで>
「(完投できず)短いイニングしか投げていないんだから、
少し投げたほうがいいんです」

<勝つためには、どんな調整だってする男。
先週末の神宮球場。翌日に登板を控えていた右腕は
ルーティーンのメニューをこなすと、
外野のフェンス越しに、いきなり逆立ちを始めたが>
「なんか肩がはまっていない感じがして。
いつもするわけじゃないけど、ストレッチみたいなものですよ」

<まさかのアクシデントにも、動じなかった。
6回無死。森笠を二ゴロに抑えたのと前後して、
関東地方を地震が襲った。マグニチュード6.9。横浜の震度は3。
この影響で試合は2分間、中断したが、
ペースを乱されることなく、この回を無失点に封じて>
「(森笠を)アウトにしてから初めて気づきました。
びっくりしました。(試合中の地震は)初めてです。でも、大丈夫でした」

<無四球完投のチャンスは逃したが、
それ以上に大きなものを得た。
この日つかんだ自信は、そう簡単には揺るがない>
「徐々にいい形になってきている。
きょうの投球を次回に生かしたいと思います」
中スポサンスポ時事通信スポニチ名古屋ニッカン


○谷繁元信
<課題の制球がこの日は抜群。
無四球で乗り切った中田について>
「(暴れ馬が)いつ顔をのぞかせるか、ひやひやしながらだったけど、
きょうみたいな投球をしてくれたら、抑えていけるんだから」

<打撃では2回に左翼フェンス直撃の適時二塁打>
「ちょっと詰まっちゃいました」

<通算200号本塁打はお預けになったが、
もう一つの『勲章』に王手。
7回の三振で通算1500三振にあと『1』。
本塁打は94人目、こちらは7人目と聞き、笑顔で話す>
「こっちの方が先になりそうだな」
中スポ


○井端弘和
<初回、吉川のストレートを左翼席へ運ぶ先制の4号ソロ。
自身3度目の先頭打者本塁打に自画自賛>
「完ぺきなバッティングができました。
(吉川は)何年か前に対戦して、
シュートピッチャーだというイメージがあった。
積極的に打ちにいった結果。とにかく打てばチームの勢いも出る」

<帰りのバスへと歩く途中、なぜか首をひねっていた。
そして信じられない言葉がその口から出てきた>
「ホームラン打ちたくなかったんだよね。
今年はホームラン打つと(打撃が)崩れるような気がして」

<本塁打後の4打席は3打数無安打1四球。
苦笑いしながら自問自答。打撃の奥深さを改めて感じていたよう>
「すぐ修正しようとしたんだけど、ダメだった。
気のせいかもしれないけどね。
考えすぎで、そのままでもいいのかも。
次の打席も(本塁打を)狙っていればよかったかもしれない」

<6回ウラ、地震の瞬間は>
「最初はめまいがしてると思って、すぐ地震と気付いた。敏感でした」
(中スポ、時事通信毎日jpニッカン


○トニ・ブランコ
<5点リードの9回1死、無心でとらえたのは
横浜・工藤の初球、136キロカットボール。
打球はうなりを上げてセンターバックスクリーン左に吸い込まれた。
本塁打は7月29日の巨人戦(東京ドーム)以来、
実に10試合、47打席ぶりの31号ソロ。
試合数、打席数ともに来日最長ブランク。
安打自体も3試合ぶりの快音を響かせた大砲はうれしさのあまり、
一塁ベースコーチの川相コーチを吹き飛ばすくらいの
ハイタッチをしてダイヤモンドを駆け抜けて>
「スイングしなければ始まらないので
思い切ってスイングしたよ。神様のおかげだね」

<一発を放った直後こそ、球団広報を通じてコメントしたが、
一本出て浮かれるような性格ではなく、
試合後は自らを鼓舞するように言い残して>
「まだまだ満足できないし、もっともっと練習しないと」
中スポサンスポスポーツ報知時事通信
スポニチ名古屋ニッカンデイリー

○桂川通訳
<前日までの5試合でわずか20打数1安打、10三振。
9試合ノーアーチも来日後のワーストと
悩める助っ人・ブランコの心境を明かして>
「昨日(8日)あたりから、話したくないと言っているんです。
相当、ナーバスになっていますね」
中スポスポーツ報知


○藤井淳志
<5回、2点を追加してなおも2死一塁、
初球から真ん中に甘く入った142キロを見逃さない。
フルスイングの打球はぐんぐん伸びて、
中堅スタンド右よりに突き刺さる9号2ラン。
この一打が、勝利を大きくたぐり寄せて>
「初球から思い切って振ろうと思っていました。
僕自身、狙ってホームランが打てるバッターじゃないですから、
うまく伸びてくれて、入ってくれてよかったです」

<与えられたチャンスには、しゃにむにしがみつく。
7、8日はスタメンを外れ、3試合ぶりの復帰で一発回答。
本塁打の前後の打席でもそれぞれ単打を放ち、
今季9度目の猛打賞。打率を再び3割台(.303)に乗せて>
「もらったチャンスは生かしていかなければいけません」

<この日、練習はじめのウオーミングアップ、
20メートルをできるだけ少ない歩数でステップするトレーニングで
大多数の選手が8歩や7歩半でたどり着く距離を、唯一7歩でカバー。
最後の一歩を着地し、得意げに両手を広げると、
師匠・立浪から『そのバネを生かさんかい』とげきを飛ばされた>
「(バッティングに限らず)仕事に生かせ、ということだと思います」

<結果を残した試合後も謙虚。
逆転優勝を果たす日まで、持てる力を発揮し続ける>
「今日だけでなく、これからも貢献できるよう頑張らないと」

<またこの日今季14個目の盗塁を決めたが、
まだ納得いく走塁でないという。
幸い中日には荒木というお手本がいる。
先輩のスライディングは特に低くて早い。
見て勉強し、スライディングは改善されたが、こう説明して>
「確かにあの写真で勉強になりました。
低いスライディングが理想ですからね。
あれから意識するようになったのは確かです。
ボクの課題はスタート。荒木さんとかから直接聞いて勉強しています」
中スポ毎日jp

○笘篠外野守備走塁コーチ
<この日今季14個目の盗塁を決めた藤井。
失敗はわずかに1度で現時点で13連続成功中。
その裏側には中スポカメラマンが撮影した1枚の写真があった。
藤井への『教材』として6月21日付の写真。
盗塁を敢行し、二塁ベースに滑り込む姿だったが、
たしかにその写真を見ると空中に浮いていた。
それはコンマ1秒を争う盗塁では避けるべき行為。
理想は矢のようにベースに突き刺さるスライディング>
「いい写真を撮ってくれましたね。
あれを見てすぐに(藤井)本人に見せたんですよ。
口で言うのと実際に写真を見るのでは大きく違いますからね。
ちょっとのことですが、飛んでいたんですよ。
スライディングは低くいかないといけないですから。
中間走とスライディングはいいんですが、まだスタートがね。
ドキドキしながら見ていますよ。これからの課題ですね」
(中スポ)

○荒木雅博
<3回1死一塁から二盗を決めると、5回には無死から左前打で出塁。
投球間に4度という執拗なけん制を受けながらも二盗に成功。
大量点を呼び込む。今季26盗塁としてリーグ単独2位に浮上>
「けん制されるほど(クセが分かって)走りやすいからね。
連戦の中で足が動いているのはいいことです」
(中スポ)

○和田一浩
<5回、ブランコが三ゴロで1点追加してなおも1死二塁、
中前適時打を放ち、19打席ぶりの打点をマーク。
ブランコとそろって復活を印象づける。
クリーンアップの責任感をにじませて>
「前の打席、得点圏で打てなかった。
まだランナーがいたので、必ず返すという強い気持ちで打ちました」
(中スポ)

○イ・ビョンギュ
<2試合連続でスタメン出場して、5打数2安打。
2死1塁から前日の再昇格後初安打となる右前打で
チャンスをつくると、9回2死からは左前打。
5月27日の東北楽天戦以来、今季2度目の1試合2安打となり>
「(5打数無安打の)きのうは緊張していた。
きょうはリラックスすることを心がけたよ」
(中スポ)

○立浪和義
<ニヤリとしながらロッカールームを出てきて、
中盤までに大量リードを奪い、
自身の出番がなかったことを冗談口調で話して>
「立浪ナウ、閉店」

<前日の試合で長嶋超えの2472安打をマーク。
心境では現役の閉幕に向けて、カウントダウンに
入っていると言ってもいい。残りは46試合>
「来週からまた頑張ります」
(中スポ)


○岩瀬仁紀
<9回1死から中田が佐伯に3ランを浴び3点差。
2死から石川の左前安打が出ると、マウンドへ>
「準備? そこは点差を見ながらですね。
(佐伯の)3ランのときはまだ…。1人出たら? そう。そんな感じでした。
肩は(1回)作っているわけだから、あとは気持ちを入れるだけですね。
そう簡単じゃないけど、ずっと緊張しているよりは
(一気に上げる方が)いい部分もある」

<仁志に左前安打を許したが、
金城をシュートで二ゴロに仕留めて、今季33セーブ目。
これで小林雅英(02年・千葉ロッテ)に並ぶ
歴代2位の17試合連続セーブをマークして>
「ピンとこないですね。状況が(人とは)違うし。
まあ、成功しているわけだし、
名前があがるのはうれしいですが、それだけですよ」
(中スポ、おおさか報知


○長峰昌司
<今季2敗目を喫してから一夜明け、
元気にグラウンドに姿を見せて>
「反省すべきところは反省しますが、
引きずらないように気持ちを切り替えていきます」

<前夜のブルペンではおそらく準備を始めたのは一番最初。
何度何度も投球練習していたはず。しかも前回1軍にいた
7月10~25日の間は1度も登板機会がなく、
調子のいい悪いをはかることもできなかった。
それでも決して弱音を吐かない左腕。
この日も試合開始前には
高橋とともにブルペンに向かい出番に備えた>
「それは言い訳にはなりません。
使ってもらえるだけでも幸せと思わないと」
(中スポ)

○川井雄太
<センターのフェンスに向かって、
一塁けん制の練習に取り組んでいた。
ここのところ、投球動作に入るか入らないかのところで
一塁走者にスタートを切られることが連続しているため、
矯正に必死だが、そこに救いの手が。
英智から走者の視点からのアドバイスをもらったよう。
しかし企業秘密とばかり、口にチャック>
「まあいろいろと。内容? それは言えません」
(中スポ)

○英智
<一塁けん制の練習に取り組んでいた川井に
走者の視点からのアドバイス。しかしこうおとぼけ>
「ぼくは何もしていませんし、何もみていません」
(中スポ)

○福田永将
<この日、横浜スタジアムのある横浜市の最高気温は32.4度。
なのに平然とした顔で長袖のアンダーシャツを着て、
今回の3連戦の試合前の練習をこなしていた。
横浜の暑さは慣れっこということはなく、
暑さに負けないための体調管理の一環。
夏場の連戦が続いているが、独自の対策をしていた>
「そりゃ、暑いですよ。でも、本拠地がナゴヤドームですし、
ドームでの試合が多くて、たくさんの汗をかく時って、
なかなかないじゃないですか。
だから、汗を少しでも多くかくために、長袖にしているんですよ」。
(中スポ<ドラ番記者>


○落合監督
<投打がかみ合い、今季横浜戦の勝ち越しを決める。
無四球完投を逃した中田について>
「あれくらい投げられれば十分じゃないのか」

<打線は効果的に得点>
「選手に聞いてよ。きょうは最初から心静かに試合を見ていましたよ」

<6回の地震発生でベンチから出て>
「普通出ないか? 
オレたちは座っていたから揺れたのがわかったけど、
グラウンドの選手はどう感じたか分からない。
結構な揺れだったよ、あれは」
中スポサンスポ共同通信社時事通信スポニチ名古屋


若竜トピックス(9日)

◆ウエスタン・リーグ公式戦
福岡ソフトバンク-中日 19回戦
(9日・宮崎市生目の杜運動公園野球場)
  000 421 000 = 7
  400 000 020= 6
[勝] 山井(10試合6勝)
[S] 平井(8試合1勝4S)
[D本] 新井7号2ラン
[Dバッテリー] 山井、金剛、平井 - 田中
公式サイト・戦評

○小林投手コーチ
<宮崎県のアイビースタジアムで行われた
ウエスタン・福岡ソフトバンク戦に先発し、
7イニング1/3を投げ、10安打6失点(自責4)。
勝利投手となった山井について。課題は初回の4失点>
「球自体はいい。とにかく立ち上がりを気を付けてくれれば。
あとはよかったからね」
中スポ

2009年8月 9日 (日)

立浪同点打及ばずサヨナラ横浜戦10連勝ならず。

森野大爆発「吉見対決」を制したドラゴンズ
前日に続いてのハマスタでの横浜との第2戦は、
先発・小笠原が序盤につかまり、3点ビハインドとなったものの、
終盤打線粘りを見せて、8回に1点を返し、
9回に代打・立浪和義の右越え適時二塁打でついに同点。
しかし延長11回、内川に遊撃内野安打を喫し、無念のサヨナラ負け
追い付きはしたものの力尽き、横浜戦10連勝はなりませんでした。

◇セントラル・リーグ公式戦
横浜-中日 14回戦
(8日・横浜スタジアム | 中日12勝2敗)
21364人 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 R
中 日 0 0 0 0 1 0 0 1 1 0 0
横 浜 0 0 3 0 0 0 0 0 0 0 1x
[敗] 長峰(3試合1勝2敗)
[D本] 谷繁5号
[Dバッテリー]
小笠原、河原、ネルソン、浅尾、高橋、長峰、小林正人 - 谷繁

◇対横浜14回戦・スタメン
1 (遊)井端  (4打数1安打)
2 (二)荒木  (5打数1安打1打点)
3 (三)森野  (3打数無安打)
4 (一)ブランコ (4打数無安打)
5 (左)和田  (4打数1安打)
6 (右)イ・ビョンギュ (5打数無安打)
7 (中)吉見→小池 (3打数1安打)
8 (捕)谷繁  (4打数2安打1打点)
9 (投)小笠原 (1打数無安打)

【イニング経過】
<1回・中日> P・レス・ウォーランド
井端中カーブ中前打、荒木外直球空三振、
森野3球目井端二盗、森野遊ゴロ進塁打、
2死三塁から、ブランコ内低めスライダー空三振


<1回ウラ・横浜> P・小笠原(中6日) 中・小池
金城遊ゴロ、仁志投返し二塁内野安打、
内川中スクリュー右中間オーバーフェンス直撃二塁打・
一走仁志本塁突入も8-4-2谷繁ブロックで本塁憤死

<2回・中日> P・ウォーランド
和田初球捕邪飛、イ・ビョンギュ中カーブバット折れ遊ゴロ、
小池外直球中前打、谷繁内直球見三振


<3回ウラ・横浜> P・小笠原
ウォーランド三ゴロ、金城左中間飛球和田小池ぶつかるも捕球、
仁志外抜けて四球、
内川9球目スライダー打ち上げマウンド手前飛球・
小笠原森野ブランコお見合い誰も捕れずにファウル(珍プレー)、
内川10球目外直球一二塁間突破ヒット、
2死一、三塁から、ジョンソン外直球中前適時打(D 0-1 YB)
2死一、三塁から、佐伯中高めスライダー中前落ちる適時打(D 0-2 YB)
2死一、二塁から、吉村中スクリュー中前適時打(D 0-3 YB)

<4回ウラ・横浜> P・小笠原
細山田右翼伸びていく飛球・
イ・ビョンギュフェンス激突ジャンピング好捕、
ウォーランド空三振、
金城内スクリュー外れ四球、仁志外スライダー外れ四球
P・河原
2死一、二塁から、内川外スライダー打ち上げ右飛

<5回・中日> P・ウォーランド
イ・ビョンギュ当てただけ中飛、小池詰まり二飛、
2死から、
谷繁初球内スライダー・
左翼ポール際最前列飛び込む本塁打(D 1-3 YB)


<6回ウラ・横浜> P・ネルソン
細山田外スライダー空三振、
ウォーランド外直球左方向飛球・
和田突っ込むもバウンド跳ね上がって後逸=二塁打、
金城中高め直球中飛・ウォーランドタッチアップ三進、
2死三塁から、仁志外ボール球スライダー空三振

<7回・中日> P・ウォーランド
和田中左ライナー伸びるも金城スライディング好捕、
イ・ビョンギュ内チェンジアップ二ゴロ、
小池外チェンジアップ高いバウンド三ゴロ


<8回・中日> P・木塚
谷繁中高めシンカー右前落とすヒット、
代打藤井初球速い球足中前抜けるヒット、井端初球投犠打、
1死二、三塁から、
荒木中低めシンカー高いバウンド投後方ゴロ・
仁志石川ぶつかり内野安打の間(D 2-3 YB)

P・工藤
1死一、三塁から、森野フルカウントスライダー抜け四球、
P・山口
1死満塁から、ブランコ中低めスライダー遊ゴロ6-4-3併殺

<9回・中日> P・山口
和田外152キロ直球ライナー右翼線落ちるヒット・代走英智
イ・ビョンギュ2球目英智二盗、
イ・ビョンギュ中スライダー左直・英智懸命に戻る、
1死二塁から、
代打立浪内低め直球すくい上げ・
良い角度飛球右翼フェンス直撃適時二塁打(D 3-3 YB)

(プロ野球歴代単独7位・2472安打)代走小山、
谷繁3球目山口暴投、谷繁高め浮き四球、
1死一、三塁から、藤井内直球二塁後方・仁志後ろ向き好捕、
2死一、三塁から、井端外スライダー投ゴロ


<9回ウラ・横浜> P・高橋 左・藤井 中・英智
藤田内スライダー空三振、金城右飛、
仁志149キロ直球遊直、延長戦突入

<10回・中日> P・真田
荒木高いバウンド遊ゴロ、森野外シュートハーフスイング三振、
ブランコ内スライダー見て四球、英智内高め直球バット折れ遊ゴロ


<10回ウラ・横浜> P・高橋
内川外高めフォーク空三振、山崎内外れ四球、
佐伯4球目高橋一塁けん制悪送球・山崎二進、
佐伯高いバウンド遊ゴロ・山崎三進、吉村敬遠、
2死一、三塁から、石川内低め直球二ゴロ・凌ぐ

<11回ウラ・横浜> P・長峰
代打森笠ストレート四球・代走桑原義行
藤田捕犠打、金城敬遠、
落合監督自らマウンドへ
P・小林正人
1死一、二塁から、代打下園初球高いバウンド三ゴロ・
森野頭上よく捕るも投げられず内野安打
1死満塁から、内川初球内スライダー三遊間ゴロ・
井端横っ飛び好捕・懸命にバックホームも間に合わず
サヨナラ内野安打、試合終了。(D 3-4x YB)


【ゲームレビュー】
サヨナラ負け 今季横浜戦2敗目を喫した
11回、6番手・長峰が四球からピンチを招き、
7番手・小林正人が1死満塁から内川にサヨナラ打を浴びた。
8回に荒木の適時打で1点差。
9回には代打・立浪同点二塁打を放ったが、追い越せなかった。
公式サイト中日新聞共同通信社ニッカン式スコア


延長11回、4時間42分の超ロングゲーム。
蒸し暑いなかの攻防が続きましたが、
3点差をジリジリと追いつめる粘りこそ見せたものの、
最後は力尽きてのサヨナラ負け
残念ながら対横浜戦10連勝はなりませんでしたね。

まあ前夜村田が故障し、戦線離脱となった横浜
そういった状況のなか、ナインも奮起していたでしょうし、
これ以上連敗はできないという意地もあったのでは。
さらに先発・ウォーランドの想定外の好投
高めの直球と低めの変化球のコンビネーションの前に
ドラゴンズ打線は、沈黙してしまい、
谷繁のポール際の本塁打による1点のみ。
このままやられてしまうのかなと思いましたが、
そのウォーランド降板してから、別のゲームが始まったような印象も。

8回、代わった横浜2番手・木塚を攻め立て、
谷繁、藤井の連打などでチャンスを作り、
荒木の内野安打の間に1点差に迫ると、
土壇場9回、和田のヒットと英智の好走塁、
気運が高まるなか飛び出した代打・立浪見事な同点タイムリー
横浜の現状ストッパー・山口の低めストレートをすくい上げ、
良い角度で右方向へ伸びていった打球。
行ったかなと思いましたが、惜しくもフェンス直撃
それでもプロ野球歴代単独7位となる通算2472安打
ミスターツーベースらしく、見事に二塁打で飾る。
さらに窮地をも救う一打となったことにしびれましたね。
このまま一気に勝ち越して、10連勝を!
と願いましたが、そこまでは行かずに、延長戦へ。

ただ延長戦を迎えるにあたって、
控え層のコマ不足ががやや響いたかなと。
まあ10回から登板した真田の出来がよかったこともありますが、
やや「勝てる」というムードに欠けた部分も。
その一方でリリーフ陣危なっかしさ
10回、高橋が自らのミスでピンチをつくったうえ、
11回に登板した長峰がすっかり飲み込まれている状態。

今季公式戦初。先頭打者の四球を
バントで送られ、さらに敬遠。
このピンチに、
落合監督自ら
マウンドへ出向き、
ゲキを入れたものの、
代わった小林正人
アンラッキーな一打を許してしまい、1死満塁
その当たりもそうですが、ああなってしまっては、
ゲームの流れは、完全に横浜
最後に井端懸命のプレーを見せてくれたものの、
三塁走者が駆け抜けてしまい、ゲームセット
願わくば、何とかドローでいう望み叶わずと
力尽きるという悔しい結末となってしまいました。


まあいつかは連勝は止まりますし、その辺は仕方ない
ただ負けたとはいえ、最後まであきらめない姿勢
井端森野の懸命なプレーなどに、
いいものを見せてもらったかなという感も。
さらに攻撃面においての終盤の粘りなどにおいても、
「負けてなお強し」を印象づけたのも確か。
終盤まではほぼ負けパターンのゲームでしたし、
やや長かったですが、接戦に持ち込めたことは
今後の戦いへもつながるんじゃないかなと思いました。

ただそんななかでも心配なのが、主砲・ブランコ
前日からの連続三振を6にしたうえ、8回の好機で痛い併殺
この日もブレーキとなってしまいましたね。
まあこれまで以上に厳しい攻めを受け続けているのは確かですが、
チームにとっても大事な時期だけに、打棒復調に期待。
そろそろ「落合指導」を施してもらい、上向きへの兆しを掴んでほしい。
そして8月1号をかっ飛ばしてもらいたいなと。


同じ延長戦となりましたが、サヨナラ勝ちと負けの違いにより、
首位とのゲーム差が、2.5ゲームと開いてしまいました。
東京ドームでのデーゲームをTVで見ていましたが、
神宮で相対したときのツバメの強さ
なぜか東京ドームでは見せられないのか、やや腹立たしいなと。
まあ別に協力してくれとも思っていませんし、
やはり自分たちで勝っていかないといけないでしょう。
対戦10連勝は逃しましたが、お得意様はお得意様
3戦目をしっかり取って、勝ち越して次戦の地・大阪へ。
長時間ゲームによる疲れもあるとは思いますが、
うまくリセットして、ゲームに臨んでほしいと願います。


★プレーヤーズ・ボイス(8日)

●立浪和義

<1点を追う土壇場の9回1死二塁、
代打で右翼越えの同点二塁打を放つ。
カウント1-1から山口の内角低め150キロ直球を
鋭いスイングですくい上げると、
快音を残した白球は右翼フェンスを直撃。
球界で歴代トップを独走する通算485本目の二塁打。
代走を送られ、ナインや中日ファンから
スタンディングオベーションで迎えられた
ミスタードラゴンズは少年のように喜んでいた>
「とりあえず同点のチャンスだったので、
きょうは早いイニングから準備して
気合が入っていたので、追いつけてよかったです。
真っすぐの速い投手なんで、真っすぐを待って、
自分が打てるところにボールがきた。
打った瞬間はどうかなって。
(外野が)前に守っていたから抜けてくれって思っていたよ。
少し上がり過ぎかなと思ったけど、風が運んでくれました」

<長嶋茂雄氏の通算2471安打を追い抜いたが、
こう言いかけてしばらく沈黙>
「歴代単独7位? (記録は)とても光栄なことですけど…」

<チームが延長サヨナラ負けしただけに、笑顔は封印。
節目の安打が勝利に結び付かず、悔しさをにじませて>
「いまは個人記録のことより、チームが大事な時期ですからね。
勝利につながる1本を打とうと思っているからね。
勝ちゲームになればよかったんだけどね」

<長嶋氏に並ぶ2471安打目を放った翌日、
新聞紙上でミスターから寄せられたコメントを見た。
恐縮しながらも前を見据えて言って>
「ああいうすごい方にコメントをいただけただけでも光栄なこと。
ただ今年は良くても、悪くても後ろを振り返らないようにしている。
これから先何本打てるかはわかりませんが、
1本ずつ積み重ねていきたい」
中スポサンスポスポーツ報知共同通信社時事通信毎日jpニッカン


●谷繁元信
<3点ビハインドの5回、左翼席に飛び込む5号ソロを放つ。
前日に続き、2試合連続となる本塁打。
ベテランが自らの一振りでチームに喝を入れて>
「負けているので、とりあえず1点入ってよかったです」

<延長11回1死満塁、内川の遊撃内野安打でサヨナラ。
一瞬遅く、ホームベース上で地団駄踏んで悔しがる。
タイミングは分かっていても、悔しさは残って>
「実際いい勝負だよね。こっちとしてはアウトって言ってほしいけど」

<もつれた展開を明快に解き明かした。
サヨナラの舞台をつくったのは、
6番手・長峰が出した先頭打者への四球だったし、
3回に奪われた先制の3点は、先発・小笠原が
2死から出した四球がきっかけになった。
一つの四球がチームのリズムを狂わせてしまう典型のような試合>
「今日は本当に疲れた。すべては無駄な四球。
2死からの四球、先頭打者への四球」

<横浜戦の連勝は9で止まった。
首位に肉薄している正念場。
敗因が分かっているからこそ、悔しい思いが募る>
「粘りというよりも、今の時期は、
どんなことがあっても勝たなきゃいけない時だから」
中スポニッカン

●井端弘和
<延長11回1死満塁。絶体絶命のピンチで
内川の打球は完全に三遊間を破ったかに思えたが、
横っ跳びでグラブに収め、立ち上がりざまに本塁送球。
わずかに間に合わなかったが、
最後まであきらめない姿勢を強烈に見せつけて>
「(三塁走者の)スタートも早かったし、
あれはいっぱい、いっぱいでした。
ギリギリのプレーだったし、送球も精いっぱい。しょうがないですね。
うちにとっては勝てる試合だった。裏返せば、相手も勝てる試合」
中スポ中日新聞スポニチ名古屋


●トニ・ブランコ
<8回1死満塁、カウント1-1からの
山口のスライダーを振りにいったが、
ゴロが遊撃正面を突いて、最悪のゲッツーに終わる。
前夜の第2打席からこの夜の第2打席まで6連続で空振り三振。
2試合ヒットのなかった主砲は、報道陣からの質問を受ける前に
こう話して帰りのバスに乗り込み>
「今日は何もありません」
中スポニッカン

●石嶺打撃コーチ
<相手投手の低めへの変化球にバットが止まらなくなり、
一度は乗り越えたはずの壁に再び突き当たったブランコについて。
スイング自体に大きな問題があるわけではなさそう>
「練習と試合は違うけど、練習では悪くない。
(相手バッテリーに)極端な攻めをされているという部分もある。
本人も(ボールになる変化球を)意識しているよ。
ただ意識してすぐ結果が出るというものでもない」
中スポ

●田中監督付スコアラー
<8回の併殺打も含めたブランコの2つの遊ゴロを解説して>
「紙一重だよ」
中スポ


●小林正人
<延長11回1死一、二塁で7番手で登板。
下園の打球が高くバウンドする不運な三塁内野安打で満塁となり、
内川の打球を処理した井端の本塁送球も間に合わなかった。
わずか2球での最悪の結末にうなずくのが精いっぱい。
自身5月23日の千葉ロッテ戦以来、
今季2度目のサヨナラ劇にショックを隠せずに>
「明日から切り替えていく? そうですね」
(中スポ)

●長峰昌司
<1軍合流してすぐまわってきた出番だったが、
痛恨の敗戦投手となり、厳しい表情で球場を後に。
この日は25歳の誕生日でもあったが、
2軍が遠征していた鹿児島から空路横浜へ駆けつけた。
試合前はこう話していたが、
延長11回の出番ではいきなりストレートの四球。
犠打と敬遠で1死一、二塁となったところで
落合監督がマウンドへ。直接降板が告げられた>
「調子は上向きで来られました。
投げる準備はしっかりとしてきました。
言われたところで頑張るだけです」
(中スポ)

●小笠原孝
<3回2死一塁、内川への9球目がマウンド付近に上がり、
自身もポンとグラブを叩いたが、
その数秒後、誰のグラブにも収まらなかった。
いわゆる『お見合い』。三塁・森野が捕りに行き、
セオリーでは野手に任せて離れるべき投手が、
その場に止まってしまい、最後に一塁・ブランコが突っ込んできた。
グラブにすら触れなかった打球はファウルになったが、
直後の球を内川が右前に転がし、一、三塁。
さらにジョンソン、佐伯、吉村の3連続適時打が飛び出し、
大きく重い3点を失った。その1球への思いもそうだが、
その後を止められなかった自分を責め立てて>
「一番近いボクが指示をするべきだったし、もっと早くどけばよかった。
(いつもでもそこにいたから、邪魔になったみたいです。
それに野手は必死にやっているのに。情けないです」
(中スポ)


●森野将彦
<3回2死一塁、内川の飛球を
小笠原、ブランコとお見合いして、ファウルにしてしまう。
打球を追い切れなかったが>
「上がった瞬間はトニ(ブランコ)かなと思いました。
自分は深追いしすぎないようにと…。
でも、今思えばボクが捕りに行くべきでした」
(中スポ)

●川相内野守備走塁コーチ
<3回2死の打球を振り返って>
「小フライなら投手だけど、(あの打球なら)一塁か三塁が捕らないと」
(中スポ)

●高橋聡文
<5番手は2イニングを乗り切った。
延長10回は四球と自らの失策などで2死一、三塁のピンチを招いたが、
石川を渾身の全5球ストレートで二ゴロに打ち取って>
「(四球が)ちょっともったいなかったけど、
何とかゼロで抑えられたのはよかったです」
(中スポ)

●浅尾拓也
<前夜はパヤノの乱調で8回無死満塁から緊急登板。
『本音を言えば登板はないと思ってたんじゃない?』と問われ苦笑い>
「ちょっとは」

<それでもすぐ気を取り直してこう言う。
この日は8回の1イニングを抑え、同点を呼んだ>
「いつもたとえ負けている場面であっても投げたいと
思っているので、気持ちは張り続けていました」
(中スポ)


◆立浪和義兼任コーチ
<フリー打撃に向かう格好はほかの選手とは微妙に違う。
ヘルメットをかぶらずレガースもしていない。
それだけの信頼関係が打撃投手との間にあるからである。
感謝する最高のパートナーは、平沼用具担当兼打撃投手。
10年前コンビを組んでからは毎日投げ続けている>
「ヘルメットをかぶらず安心して練習できるのは平沼さんだからですね。
ボクにとっては最高の打撃投手ですよ。
平沼さんの魅力はストレート。
スライドすると打撃フォームを崩すけど、いい回転なんです」
(中スポ)

◆平沼用具担当兼打撃投手
<98年オフ、古巣中日の関係者から誘われて、打撃投手として再入団。
当時レギュラーの立浪に認められ、以降コンビを組む。
キャンプ中は特打に付き合ったこともあるし、
打撃練習では気持ちを引き締め続けて投げ続けた>
「いまでも打撃投手は難しいよ。
でも、タツ(立浪)やシゲ(谷繁)に育てられたのは確かだよ」

<打撃投手の立浪との一番の思い出は、
03年7月5日の巨人戦(東京ドーム)。
3安打を放って、2000本安打を達成した試合>
「あのときの打撃練習はすごかった。
目つきとか、集中力とか、いまでも覚えているよ」

<そして10年間支えた立浪は昨季末に今季限りの引退を表明。
パートナーには今年1月、
キャンプ地・沖縄の宿舎に到着した日に告げられたという。
一時代を築いた名コンビもレギュラーシーズンは残り47試合。
悔いのないシーズンへ、お互いに一球も無駄にするつもりはない>
「『今年で最後ですけど、よろしくお願いします』って。
最後の試合は泣いちゃうかもしれないね。
タツのすごさは体がどんな状況でも
打撃練習のときは集中して手を抜かないこと。
残り少ないけど、一日一日かみしめながら投げたいね」


●落合監督
<今季初めてマウンドに足を運ぶ執念も実らず、
今季5度目のサヨナラ負け。ゲーム差は再び2.5と広がったが、
さばさばした表情で球場を後に>
「きょうは何もないよ。ただ負けたっていうだけ」
中スポ中日新聞おおさか報知サンスポ毎日jpスポニチニッカン


記録備忘録。(8日)

◇立浪
は、横浜14回戦(横浜)の9回に
代打で右越え二塁打を放ち、今季13安打目で
歴代単独7位の通算2472安打とした。
5日の阪神戦(ナゴヤドーム)で長嶋茂雄(巨人)と並んでいた。
歴代最多は張本勲(ロッテ)の3085安打。
共同通信社時事通信毎日jp


今日の公示。(8日)

◆セ・リーグ

【出場選手登録】
△中日 長峰昌司投手、イ・ビョンギュ外野手
【出場選手登録抹消】
▼中日 ネルソン・パヤノ投手、野本圭外野手
(再登録は18日以降。公式サイト共同通信社

●イ・ビョンギュ
<5月31日に出場選手登録を抹消されて以来、約2カ月ぶりに1軍昇格。
ファームの鹿児島遠征に参加していたが、
この日の午前8時ごろ通達されたと言い、流ちょうな日本語でコメント。
試合では6番・右翼で先発出場。
4回に細山田の大飛球をフェンスに激突しながらつかむ
好捕を見せたが、5打数無安打。厳しい表情で球場を後に>
「9時50分の飛行機に慌てて乗りましたよ。
調子はまあまあ。打てるように頑張ります」
(中スポ)

◆笘篠外野守備走塁コーチ
<ルーキーの野本が3度目の登録抹消となったが、
外国人枠の関係で2軍落ちとなったもよう。
前日の横浜戦で乱調だったパヤノは抹消され、
空いた外国人枠を使うためにイ・ビョンギュは昇格。
それだけなら何も問題なかったが、
夏場で6連戦が続くため、投手も減らしたくない。
そこで長峰を登録する代わりにもう1人抹消しなければならなくなり、
イ・ビョンギュと同じ左打ちの外野手が押し出される形となった>
「今回は特に何を直してこいということは言いませんでした。
(野本が)悪いから抹消したわけではなかったので」
(中スポ)


若竜トピックス(8日)

◆ウエスタン・リーグ公式戦
福岡ソフトバンク-中日 18回戦
(8日・鹿児島県立鴨池野球場)
  040 500 600 = 15
  100 341 005 = 14
[勝] 齊藤(16試合1勝)
[S] 平井(7試合1勝3S)
[D本] なし
[Dバッテリー] 山本昌、齊藤、金剛、鈴木、菊地、平井 - 前田、小川
公式サイト・戦評

○井上一樹
<ウエスタン・福岡ソフトバンク戦(鴨池)に途中出場。
鹿児島出身のベテランが、地元の大歓声に奮起。
相手の暴投で1点を勝ち越した7回2死満塁から、
打撃戦に事実上の決着をつける走者一掃
左中間への3点適時二塁打を放ち、健在ぶりをアピール。
地元での一打を3度目の1軍昇格への足掛かりにする>
「ふるさとのゲームで、温かい声援に燃えました。
いい場面で打てて良かった。これからも存在感をアピールしていきたい」
中スポ

○山本昌
<4イニングを投げ、10安打2奪三振2四球7失点>
『雨が降っていたといっても言い訳のできない乱調でした。
2軍も優勝を争っている中で、打線が4回までに9点も取ったのに
楽勝を接戦にしてしまい申し訳ないと思いました。』

(「山本昌公式ホームページ」より引用)

2009年8月 8日 (土)

森野ハマスタ大爆発、鮮やか5打数5安打5打点!

今季11勝1敗と大きく勝ち越している横浜との3連戦初戦は、
神奈川出身・森野将彦が、故郷・ハマスタで大爆発
初回に右翼席上段に先制2ランを放つと、2回には右前打。
さらに5回にこの日2本目の2ランでビッグイニングに絡み、
6回にも適時打を放つなど、この日5打数5安打5打点
そんな森野の援護を受け、先発・吉見一起
7イニングを3失点の粘投で、自己最多となる11勝目をマーク。
英智、小池、浅尾らの活躍も光り、13安打10得点の大勝
これで横浜戦9連勝となりました。

◇セントラル・リーグ公式戦
横浜-中日 13回戦
(7日・横浜スタジアム | 中日12勝1敗)
14697人 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
中 日 10
横 浜
[勝] 吉見(18試合11勝4敗)
[D本] 森野15号2ラン、16号2ラン 谷繁4号
[Dバッテリー]
吉見、パヤノ、浅尾、小林正人 - 谷繁、小田

◇対横浜13回戦・スタメン
1 (遊)井端  (5打数2安打)
2 (二)荒木  (4打数1安打)
3 (三)森野  (5打数5安打5打点)
4 (一)ブランコ (5打数無安打)
5 (左)和田  (3打数無安打)
6 (中)英智  (5打数2安打1打点)
7 (右)小池  (5打数2安打3打点)
8 (捕)谷繁  (5打数1安打1打点)
9 (投)吉見  (3打数無安打)

【イニング経過】
<1回・中日> P・吉見祐治
井端中フォーク遊深い内野安打、荒木捕邪飛、
1死一塁から、
森野内高め直球反応右翼席上段2ラン(D 2-0 YB)

<1回ウラ・横浜> P・吉見一起(中6日)
森笠内スライダー外れ四球、藤田捕犠打、
内川外スライダー投手足元抜き中前打・英智チャージ三走抑制、
1死一、三塁から、村田内シュート遊ゴロ・
6-4-3も荒木送球ワンバウンドブランコ捕れず(荒木悪送球)
三走森笠生還(D 2-1 YB)
2死二塁から、佐伯内直球打ち上げ三飛

<2回・中日> P・吉見祐治
英智外フォーク泳ぎ遊ゴロ、小池外フォーク遊ゴロ、
2死から、
谷繁初球中フォーク打った瞬間・
左翼席飛び込む本塁打(D 3-1 YB)


<2回ウラ・横浜> P・吉見一起
吉村外スライダー空三振、石川投返し中前打、
武山中フォーク合わせて左前打、吉見祐治投犠打、
2死二、三塁から、森笠中直球二ゴロ

<3回・中日> P・吉見祐治
井端中飛、荒木外スライダー中前打、
森野中スライダー右前落ちるヒット・荒木一気に三進、
1死一、三塁から、ブランコ外チェンジアップ空三振、和田四球
2死満塁から、英智内直球二ゴロ


<4回ウラ・横浜> P・吉見一起
吉村外高め直球見三振、石川内高め直球空三振、
武山外直球空三振

<5回・中日> P・吉見祐治
井端内高め直球詰まりながらも左前打、
荒木二ゴロ4-6-3一塁セーフ、森野2球目荒木二盗、
1死二塁から、
森野内スライダー槍打球右翼席飛び込む2ラン(D 5-1 YB)
ブランコ外チェンジアップ空三振、
和田ストレート四球、英智中チェンジアップ左前打、
2死一、二塁から、
小池中低めチェンジアップ・
うまく拾ってレフトオーバー2点二塁打(D 7-1 YB)


<5回ウラ・横浜> P・吉見一起
代打下園二ゴロ、森笠三塁線打球森野弾く二塁打、
藤田一ゴロ進塁打、
2死三塁から、内川右翼フェンス際適時二塁打(D 7-2 YB)

<6回・中日> P・高崎
吉見一起三ゴロ、井端外スライダー空三振、
荒木四球、森野3球目荒木二盗、
2死二塁から、森野外スライダー中前抜ける適時打(D 8-2 YB)
ブランコ外スライダー空三振

<7回ウラ・横浜> P・吉見一起
武山右手死球・代走黒羽根、
代打ジョンソンバットの先右直、
森笠強い三ゴロ森野弾きエラー、藤田三遊間ゴロ6-5三封、
2死一、二塁から、内川外フォーク中前抜けていく適時打(D 8-3 YB)
2死一、三塁から、村田外フォーク打ちに行きボテ三ゴロ・
村田左太もも裏痛め走れず・担架で運ばれ退場

<8回ウラ・横浜> P・パヤノ
佐伯ストレート四球、吉村ストレート四球、
石川0-3・1球ストライク入るも四球、無死満塁
P・浅尾
無死満塁から、代打金城外高めフォーク打ち上げ浅い中飛、
1死満塁から、代打仁志中低めスライダー空三振、
2死満塁から、森笠外フォーク3球空三振・好火消し

<9回・中日> P・石井
森野内スライダー一塁線抜く二塁打、
ブランコ内スライダー空三振、
和田外フォーク詰まるも吉村スライディング好捕、
2死二塁から、
英智内直球引っ張り左翼左落とす適時二塁打(D 9-3 YB)
2死二塁から、小池初球中スライダー三遊間抜く適時打(D 10-3 YB)

<9回ウラ・横浜> P・小林正人 捕・小田 左・藤井
藤田中高めスライダー打ち上げ捕邪飛、
内川中スライダー打ち上げ三飛、
代打桑原義行外シュート二ゴロ、試合終了。


【ゲームレビュー】
横浜戦9連勝を飾った
吉見一起は立ち上がりから本調子ではなかったが、要所を締めた。
大量点を味方に自己最多の11勝目。横浜戦は4勝目。
打線は1回から好調。森野の2ランで先制し、
2回には谷繁がソロ本塁打。
5回には森野の2本目の2ランなどで4点を加え、試合を決めた。
公式サイト中日新聞共同通信社ニッカン式スコア


途中雨が降るなか行われたハマスタでのナイトゲーム。
今季11勝1敗とカモにしている横浜相手ではありますが、
立ち上がり2点を奪ってゲームの主導権を握ると、
5回に2ランと2本の適時打で一挙4点のビッグイニング。
以降もその攻撃の手を緩めず、
6回に1点を加えると、8回にも2点を奪ってのダメ押し
足も絡めて効率よく得点を重ねての13安打10得点
前夜は沈黙してしまった打線でしたが、切り替えて、
一晩でしっかりと息を吹き返してくれてよかったなと。

中でも大当たりだったのが、3番・森野
初回、横浜先発・吉見祐治の甘い直球にきっちり反応。
ライト上段へ持って行く先制2ランを放つと、
3回の第2打席では甘く中に入るスライダーを叩き、
ライト前へと落とすヒット
続く5回の第3打席、荒木を二塁に置いて、
内に入ったスライダーをとらえると、
おなじみ『槍』のライナーでライトへ突き刺すこの日2本目の2ラン
さらに6回には、またしても盗塁の荒木を置いて、
高崎の外角スライダーを叩き、中前へと抜けていく適時打
惜しくも3本目の2ランこそ逃したものの、これで5打点
そして最後は9回先頭、石井裕也のスライダーを引っ張り、
強い打球で一塁線を抜く二塁打で、ダメ押しのチャンスメーク。
結局この日は、プロ13年目で初めてという
5打数5安打5打点と、大爆発となった背番号31
まさに「手の付けられない」状態で、相手投手陣に猛威を奮い、
チームの対横浜戦9連勝へと大きく貢献することとなりました。


それにしても、5打数5安打5打点。
まさに『森野祭り』ともいえたこの一戦。
ほんとよく打って、勝利に貢献してくれましたね!

打球の行方は右翼席!この日の試合前に、落合監督から
打撃指導を受けていたようですが、
力みなくスムーズにバットが出て、
うまく打球を運んでいた印象。
初回の特大先制2ランも見事でしたが、
2打席目のライト前に
そんな雰囲気が多々ありましたね。
さらに3打席目は、
久々の『槍弾』も披露。
先発の吉見一起が、
立ち上がりやや不安定だっただけに、
この日の森野の援護にはほんと助けられたはず。
後続のブランコが低めの変化球を振らされ、4三振だったなか、
中軸の一人である3番打者が、それをカバーする大活躍
夏場を迎えるに当たって、ようやく本来のバッティング
できつつあるんじゃないかなと。
打率も.292となり、ついに3割も見えてきました。
厳しい戦いが続くなか、その打棒をさらに安定させてくれれば。
そのバットに掛かる期待はもちろん大きい背番号31
今後も「一打席、一打席集中して」
鮮やかな打球で打線を引っ張ってほしいと思います。


一方投手陣では今季2度目の『吉見対決』を制した吉見一起
今季3勝、しかも3試合連続完封横浜相手ということで
立ち上がりはそんな意識もあったのか、ややバタバタ
ただ中盤以降は、勝負どころで甘くなった吉見祐治を尻目に
落ち着いた投球を取り戻した感もありました。
まあ粘りの投球で、7イニング7安打3失点は御の字ですし、
球数が120を越えていたことで、完投こそできませんでしたが、
次回まで細かい部分を修正し、立ち上がりの球数を抑え、
リベンジとなるツバメ打線を封じてほしいです。

さらに3番手の浅尾が、セットアッパーの貫禄を。
8-3と5点差という状況のなか、
おそらく出番はないのではと思っていたかもしれませんが、
13球中、1球しかストライクが入らないヤツのせいで、マウンドへ。
点差こそあれど、ここで一本でもヒットを許せば、
ゲームの流れが変わっていたかもしれませんが、
浅い中飛に、三振2つと、見事な火消しぶり
得てして「無死満塁は点が入らない」とも言いますが、
さすがは7月月間MVP、その仕事ぶりは光っていたと思います。


前日の負けがやや嫌な感があったうえ、移動日ゲーム。
ナインの動きはどうかなとも思いましたが、
さすがに上を見据えているチームだけに、
モチベーションが下がっていなくて、うれしかったですね。
さらにお得意さま相手に妙な意識もなく、
自分たちの野球で勝てたことは、本当にヨシだなと。
ややブランコの不調が心配ですが、
これまで頑張ってきましたし、こういうときこそ
森野をはじめとした他のバッターでカバーしていただきたいなと。
巨人もなかなか負けず、ゲーム差は1.5差のまま。
しかしこちらはやはり一戦一戦に集中していくこと。
やや天候的には不安定ではありますが、
ドラゴンズ的にはさらにチーム状態を安定させて、
きっちり貯金を増やしていってほしいと願います!


☆ウィナーズ・ボイス(7日)

◎森野将彦

<2本塁打を含む、5打数5安打5打点>
「(おめでとうございます) (脱帽して)ありがとうございます。
(まずは先制の2ラン、カウント2-0になったが、
どんな気持ちでボールを待っていたのか)
いやもう、追い込まれていたんで、
えー、何でも来てもいいように、えー、自然体で待ちました。
(真っすぐきましたね)
そうですね、ほんとにね、甘い球来たんで、反応で打てましたね。
(2本目の本塁打はスライダーだったが、どんな感触でした)
そうですねえ。それもほんとにね、
2ストライクから甘いとこ来て、まあ、ほんとにね、
えー、まあ狙ってはなかったですけど、
いいバッティングができました。
(そういう形での反応、かなりいい状態、調子も上がってきている)
まあ、いいとは言えないんですけど(笑)、
一打席一打席集中して立ってるのが、
いい結果につながっているのかなとは思います。
(そして今日は5打数5安打、打率も.290を越える形になったが、
1試合5安打の気分っていうのは、どんな感じ)
まあ自分でも怖いくらいなんですけど、
まあ、プロ入って初めてなんでね、
え-、まあとにかく毎試合いいところで打てるように、
これからも頑張っていきたいと思います。
(チームにも大きく貢献できた。納得の打席だったのでは)
そうですね、今日に関しては、えー、ほんとにね、
いい打席を全部できたと思うんで、
明日も全部の打席打つくらいの気持ちで行きたいと思います。
(ファンのみなさんにひと言)
そうですね、チームも良い位置にいるんでね。
えーとにかく勝ち続けるだけなんで、
とにかく目の前の一試合を勝てるように頑張っていきたいと思います!」


<プロ初の1試合2本塁打がチームを勝利へ導いた。
一塁に井端を置いた初回。カウント2-0から
左腕・吉見祐治の内角高め真っすぐをとらえて15号2ラン>
「(打った球は)ストレート。
狙い球を絞れる状況じゃないんで。
追い込まれていたので、体が勝手に反応しました」

<5回1死では盗塁の荒木を二塁に置いて
1-1からスライダーを右翼席中段へたたき込む。
右翼手がほとんど追わない、完ぺきなアーチを描いて>
「(5回の本塁打は)うまく粘れた。
狙っていたわけじゃないけど、いいスイングができました」

<調子は決していいとは言えなかった。
この日の試合前のフリー打撃では
落合監督から手首の使い方について指導を受けた。
即座にその成果を披露したかたちになって>
「四苦八苦していて。
(監督からの指導は)手首をこねない、ということです。
子供のころから言われていることだったんですが、
『ああそうだな』と(監督に)気付かされました。
少年野球時代から指摘されていたことを思い出した」

<試合前まで11勝1敗と圧勝していたこのカードだが、
自身は対戦打率.200しか残していなかった。
故郷ともいえる横浜では、.130の低率。
ひとりだけ乗り遅れていたといってもいいだろう>
「今年はなぜか打ってなくて」

<この夜は3回に右前打、6回には中前適時打、
9回にはダメ押しにつながる右翼線二塁打を放って、
これまた自身初の1試合5安打。
打たなければならないという責任感がそう言わせて>
「5安打? 初めてなんで、自分でも怖いぐらいですね。
でもきょうのは全部甘い球」

<6日の阪神戦第2打席からの連続打数安打を『7』とし、
05年にウッズがつくった球団記録の「8」にあと1と迫ったが、
とぼけたセリフで帰りのバスに乗り込む>
「それはないね。明日(8日)の第1打席で終わりますよ」
中スポサンスポおおさか報知時事通信
朝日新聞スポニチ名古屋ニッカンデイリー


○吉見一起
<制球に苦しみながらも7イニング7安打3失点(自責2)。
自己最多のシーズン11勝目を挙げたというのに、笑顔はなかった。
数字は決して悪くはないが、内容に納得はしていない。
試合後は反省ばかりが口をついて>
「立ち上がりどうこうではなく、
きょうは完投しないといけないと思います。
点を取ってもらったので、もっとトントンといかなければ
いけないのですが、ちょっとバタバタしすぎたかなと思います」

<相手はお得意様の横浜だというのに、立ち上がりから不安定。
森野の2ランで先制点をもらった初回にいきなり崩れかけた。
今季の登板18試合目にして初めて、先頭打者への四球を与えると、
内川の中前打で1死一、三塁とピンチを広げられ、
村田の遊ゴロ併殺崩れの間に1点を失った。
横浜打線を相手に29イニング目で初めて失った1点。
短い言葉で振り返って>
「あれ(村田へのシュート)は予定通り。
でも、先頭打者の四球はまだまだということ。
きょうはよく3点で抑えたなと思う」

<防御率は1.66に下がったものの、リーグ2位をキープ。
11勝、110奪三振も同じくリーグ2位。
反省ばかりが口を突くのも、理想が高いからこそ。
次回登板は14日の東京ヤクルト戦が有力。
同カードは今季0勝2敗と苦手にしているが、
気を取り直して、次こそは完ぺきな投球で勝ってみせる>
「きょうはもう終わったので…。
次が本当の勝負だと思うので、そこへ向け、
しっかり調整していきたいと思います。
また館山さんと当たると思いますから。
映像を見て、修正できるところは修正していきたい」
中スポ中日新聞共同通信社時事通信スポニチ名古屋ニッカン

○浅尾拓也
<突然の出番でも貫禄の投球をみせる。
5点リードの8回から登板したパヤノが3連続四球。
無死満塁とした後のマウンドだったが、
金城を中飛、仁志、森笠を連続三振に打ち取った。
会心の投球に満足そう>
「(コーチの)森さんからは、(走者を)返してもいいから、
ためるなと言われてましたが、0点で抑えるつもりでした」
(中スポ)

○小林正人
<6点リードの9回を3人切りで締める。
8回に同じ左腕のパヤノが出した3連続四球を
目の当たりにしていただけに、ホッとした表情で>
「意識はしていました。しっかり抑えられてよかったです」
(中スポ)


○英智
<7月21日の広島戦以来のスタメンで2安打1打点。
3回の満塁の好機では凡退も、5回に左前打。
9回2死二塁では左翼へ適時二塁打。ダメ押し点を叩き出した。
自らの結果より、チームの勝利を喜んで>
「勝利に貢献できたかわかりませんが、チームが勝ってよかった。
3連勝の頭をとって、2戦目、3戦目につながる」
(中スポ)

○小池正晃
<横浜戦今季初スタメンで2安打3打点の活躍をみせる。
5回、森野の2本目の2ランが出た後の
2死一、二塁で、左翼フェンス直撃の2点二塁打。
9回2死二塁でも左前適時打を放ち、チームの得点を10に乗せた。
昨季途中まで在籍した古巣に意地をみせて>
「気持ちで打ちました」

<夏の甲子園がいよいよきょう8日から開幕
先日、神奈川大会の決勝で横浜隼人高が
桐蔭学園高を破ったと聞いて「それは残念」と答えていたが、
横浜高OBとしては素直に応援できない理由は>
「理由ですか? まあ、どうせなら
強そうなチームに出てほしいですからね。
やっぱり神奈川県代表は気になるし。
それともう1つは隼人は(準々決勝で)
ウチの学校を破っていますからね。どうも応援できなくて」。
(中スポ、<ドラ番記者>

○谷繁元信
<1点差に追い上げられた直後の2回2死、
吉見祐治の初球、131キロフォークを振り抜くと、
打球は大きな弧を描いて左翼スタンドに吸い込まれた。
200本塁打まであと2本と迫る今季4号が、勝利をグッとたぐり寄せて>
「振ったところにボールがきたんだよ。
ストレートを待って振ったらフォークで…。
まあ、そんなに本塁打を打つ打者じゃないから、ダメージはあっただろうね」

<投げる側からすればもったいない、
打つ側からすれば、してやったり。手応え十分のアーチに>
「あんな力があるんだね」

<正捕手もまた、森野と同じように
試合前の落合監督のアドバイスによって生き返った。
この日は5打数1安打。満足はできないが、効果はあったよう>
「内容? まあ、ちょっとしたポイントだね。
悪いところを指摘してもらった。
生きた? うーん。ワンスイングだけだけどね」

<現時点で打率.200だが、対横浜は.286>
「横浜にいい? それじゃダメなんだけどね」

<立ち上がりから本調子ではなかったが、
要所を締めた吉見一起の投球について>
「打線がつながらなかったのが良かったね」
中スポ中日新聞

○荒木雅博
<5、6回に二盗を決め、
どちらも森野の本塁打と適時打でホームを踏んで>
「(配球を)読んだ部分はありましたね。
5回の方はチェンジアップがくるんじゃないかと思ったんです
(実際はスローカーブ)。
6回? あれは0-2だったし、たぶん真っすぐだろうと。
それを森野が打つかなと思って走ったんですが、
結果的に盗塁になりました」

<これで24盗塁。トップの赤星(阪神)は3差。
2位の福地(東京ヤクルト)には1差と詰めた。
連盟が表彰する野手6タイトル
(打率・本塁打・打点・安打・盗塁・出塁率)のなかで
最低?の3位に甘んじているのが盗塁だが、真顔で言って>
「盗塁だけ3位ですか…。なんとかがんばらないとね。
それに、それだけのタイトル争いをして
優勝できなかったら、逆に怒られちゃいますよ」
(中スポ)


○小山桂司
<打撃向上に本腰を入れている。
ティー打撃で通常のバットより
一回り大きな長尺バットを振って練習。
7月31日に小田が1軍合流し、捕手が3人になったことで、
バットでもアピールチャンスをつかみたい>
「バットを最短の軌道で出るようにつかっています。
ティーと素振りだけ。さすがにこれでボールを打ったら折れますね」
(中スポ)

○立浪和義
<この日は練習時間終盤に小山を呼び止め熱心に打撃指導。
踏み込む足への体重移動の修正を助言>
「前の日(6日)に変なバッティングをしていた。
あいつは試合に出るから早めに治しておかないとね」

<試合では序盤から大量リードの展開で、
代打の切り札に出番はなし。気持ちはすでに次戦へ向いて>
「出番があるときに頑張ります」
(中スポ)


○河原純一
<1年間の浪人生活を経て、見事な復活を遂げているが、
その1年間、トレーナーとして支えてくれたのが、大倉孝一氏。
駒澤大の10年先輩と二人三脚のトレーニングが始まったのは昨年1月。
筋力が低下している右ひざだけではなく、体全体の強化に乗り出した。
トレーニングは2カ月に1回のペース。
東京から倉敷に通い、ホテルに泊まり込んだという。
慣れない筋トレに悲鳴をあげながらも、球界復帰を目指して
鍛え続けると、最初は80キロだったスクワットの重さが
最終的には160キロに。強靱な下半身を手に入れた>
「1回で2、3週間くらい泊まってやるんだけど、きつかったよ。
でも、東京に帰っても大倉さんに言われたことだけをやろうと思っていた」
(中スポ)

◆大倉孝一
<現在、女子野球の日本代表監督を務め、
故郷の岡山県倉敷市でスポーツジムなどを経営。
太田誠・駒澤大前監督からの依頼に快諾して、
浪人中の後輩・河原と二人三脚のトレーニングを続けた。
振り返って、こうしみじみ語ったが、
実はいわゆる『レッスン料』はもらっていないという>
「いままで現役選手のトレーナーをしたことはあっても、
11月のトライアウトに照準を合わせるというのは初めて。
(河原と)よく話し合いましたね。
まさかここまでやるとはね。
初登板のときに電話をもらいましたが、本当にうれしかったな」
(中スポ)


○落合監督
<横浜戦27年ぶり9連勝で、今季最多タイの貯金19。
森野の活躍などで大勝にも難しい顔で>
「何もありません。
僕は評論家ではないので、ゲームを評論する立場ではない」

<森野へのアドバイスについて>
「技術的なことを言って(報道陣に)分かる人がいる? 
記事にできる? 内部のことを話すと思いますか? 
そういうことは選手に聞いて」
(中スポ、毎日jp


記録備忘録。(7日)

森野
が2本塁打を含む5打数5安打
自身3安打以上の猛打賞は通算39度目になるが、1試合5安打は初めて。
また、6日阪神戦の第2打席からは、1死球を挟み7打数連続安打
連続打数安打のプロ野球記録は、91年・レイノルズ(横浜大洋)、
03年・高橋由伸(巨人)の11打数。
球団記録は51年・西沢道夫、05年・ウッズの8打数。
スポニチ

2009年8月 7日 (金)

川井大乱調序盤8失点も続投、諸々連勝ストップ。

力の差を見せつけ、後半戦好調の阪神に連勝。
首位・巨人との差がついに1ゲームとなったドラゴンズ
迎えたナゴヤドームでの第3戦は序盤から思いも寄らぬ展開に。
開幕11連勝の先発・川井雄太がいきなり捕まり、
初回4連続二塁打などで一挙5点を奪われると、
2回にも3ランを喰らい、なんと8失点の大乱調。
一方、打線は阪神先発・久保に翻弄されてしまい、
8回に2点を返して、完封を免れるのがやっと。
川井の連勝は11で、ナゴヤドームの連勝も10でストップしました。

◇セントラル・リーグ公式戦
中日-阪神 14回戦
(6日・ナゴヤドーム | 中日9勝5敗)
34264人 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
阪 神
中 日
[敗] 川井(15試合11勝1敗)
[D本] なし
[Dバッテリー]
川井、ネルソン、小林正人、高橋 - 谷繁、小山、小田

◇対阪神14回戦・スタメン
1 (遊)井端  (5打数2安打)
2 (二)荒木  (5打数2安打)
3 (三)森野  (3打数2安打)
4 (一)ブランコ (4打数1安打2打点)
5 (左)和田  (3打数1安打)
6 (中)藤井  (4打数無安打)
7 (右)野本  (4打数1安打)
8 (捕)谷繁  (0打数無安打)
9 (投)川井  (1打数無安打)

【イニング経過】
<1回・阪神> P・川井(中6日)
平野初球中直球遊直、
大和中チェンジアップ投返し中前打、
鳥谷初球前大和スタート・川井一塁けん制偽投でボーク
鳥谷外外れ四球、
1死一、二塁から、金本中入るスライダー右翼線適時二塁打(D 0-1 T)
1死二、三塁から、新井初球内直球左翼線2点二塁打(D 0-3 T)
1死二塁から、ブラゼル外カーブすくい上げ・
右中間フェンスオーバー適時二塁打(D 0-4 T)
谷繁マウンドへ
1死二塁から、桜井0-3中高め直球左中間突破適時二塁打(D 0-5 T)

<1回ウラ・中日> P・久保
井端遊ゴロ、荒木中前抜けるヒット、
森野フルカウント中フォーク空三振・エンドラン荒木二盗失敗


<2回・阪神> P・川井
平野中スライダー合わせて左前打、
大和初球平野二盗、大和捕前バント谷繁三塁送球封殺、
鳥谷二塁寄りゴロ井端バウンド合わずこぼしエラー、
1死一、二塁から、金本中直球打ち損じ三邪飛、
新井6球目ダブルスチール成功、
2死二、三塁から、新井内甘く入る直球左翼席運ぶ3ラン(D 0-8 T)
ブラゼル外直球中前打、桜井三遊間抜くヒット、狩野三ゴロ

<3回・阪神> P・川井 捕・小山
久保空三振、平野外カーブ左飛、大和中直球右飛

<3回ウラ・中日> P・久保
野本遊深いゴロ内野安打、小山中直球二直、
川井外直球遊ゴロ6-4-3・川井全力疾走併殺逃れる、
井端外フォーク遊ゴロ


<4回・阪神> P・川井
鳥谷初球カーブ左前打、金本中スライダー捕邪飛、
新井中チェンジアップ左前落ちるヒット、
1死一、三塁から、ブラゼル外スライダーひっかけ1-6-3併殺

<4回ウラ・中日> P・久保
荒木遊ゴロ、森野外チェンジアップ右中間ヒット、
ブランコ内低めフォーク空三振、和田中カット伸びなし中飛


<6回・阪神> P・川井
大和外外れ四球、鳥谷外直球打ち上げ右飛、
金本内直球一二塁間突破ヒット、
新井一邪飛ブランコ落球、
1死一、三塁から、新井フルカウント外直球右犠飛(D 0-9 T)

<6回ウラ・中日> P・久保
代打福田フォークひっかけ遊ゴロ、井端外直球右前打、
荒木右飛、森野外フォーク中前抜けるヒット、
2死一、三塁から、ブランコ外低めフォーク空三振


<7回・阪神> P・ネルソン
桜井四球、狩野2球目ネルソン暴投・桜井二進、
狩野150キロ当たり良すぎ中直、久保打つ気なし空三振、
2死二塁から、平野外高め151キロ遊ゴロ

<7回ウラ・中日> P・久保
和田初球高いバウンド遊内野安打、
藤井二正面ゴロ・大和併殺焦り弾いて二塁セーフ、
1死二塁から、野本中チェンジアップ三邪飛、
小山2球目久保暴投・和田三進、
2死三塁から、小山中フォーク空三振


<8回ウラ・中日> P・久保
英智外スライダー中前落ちるヒット、
井端スライダー左飛金本拝み捕り、
荒木外カット右方向ヒット、森野初球右太もも死球、
1死満塁から、
ブランコ外フォークバットの先も・
ゴロで中前抜けていく2点適時打(D 2-9 T)

ブランコ送球間二進・代走岩﨑達郎
1死二、三塁から、代打小池外カット遊飛、
2死二、三塁から、藤井中スライダー遊ゴロ


<9回ウラ・中日> P・渡辺
野本中直球打ち上げ左飛、小田投手弾くも遊ゴロ、
英智内パーム左前ヒット、井端外スライダー右中間ヒット、
粘り見せるも、荒木中直球右飛、
試合終了。


【ゲームレビュー】
川井9失点で初黒星

阪神は1回、金本からの4連続二塁打などで5点を先制。
2回にも新井の11号3ランで加点した。
先発の久保は8イニング9安打2失点で6勝目。
中日先発川井は6イニング9失点で
今季初黒星を喫し、開幕からの連勝が11で止まった
公式サイト共同通信社ニッカン式スコア


チーム3連勝、阪神戦4連勝、ナゴヤドーム10連勝
そして何と言っても、川井本人開幕11連勝
さまざまな連勝の期待を背負ってのマウンドになりましたが、
初回5失点、2回3失点。文字通り「華々しく散った」かなと。

白星つかみ捕れず…。それにしても初回の川井
打たれっぷりは、凄まじかったなと
もともと立ち上がりには
課題のある左腕ではありますが、
この日は、いきなり
自身のミスが不運の幕開けに。
鳥谷への初球前、
大和が二塁へスタート。
慌ててけん制をしようとするも
偽投と判断され、ボークの宣告。
思わず苦笑いでしたが、
やはり動揺はあったようで。
その鳥谷に四球を与え、
一、二塁としてしまうと、
その後は甘く入ったボールをことごとく叩かれるありさま。
金本にはライト線、新井にはレフト線、
ブラゼルにセンターオーバーフェンス直撃を許すと、
桜井には0-3から左中間へ運ばれる4連続タイムリーツーベース
右へ、左へ、真ん中へ、ものの見事に運ばれるさまは、
もはや本来の川井の投球ではないなと。

それでも川井登板の際は、いつも味方の援護がある。
5点ビハインドとはなってしまったものの、まだ初回
何とかなるだろうというかすかな望みは、続く2回で早くも消滅
けん制のクセを見抜かれているのか、
先頭でヒットで出た平野に初球すぐさま走られてしまうと、
2死から新井の時には、大和・鳥谷のダブルスチール。
連勝中もウイークポイントとして挙がっていたものの、
思いも寄らぬ阪神積極的な足攻めに揺さぶられた背番号17
しかし流れを引き戻すことはもはやできずに
この日なぜか合っていた新井に内へのストレートを
ものの見事にレフトへ持って行かれての3ランホームラン
ただでさえ球威のない左腕の生命線は、低めへの制球力
しかしこの日は、踏ん張りが利かずに球が浮いたうえ、
どのボールもかなり見やすかったようですね。
打ち損じなく叩かれまくられ、自己ワーストの2イニング8失点
3回の守備で早くも谷繁が引っ込んだ時点で、
この日の勝負、そして連勝ストップが決まってしまいました。


まあ8点差になってしまうと、ジ・エンド
いくら勝負強さを誇るドラゴンズ打線でも、
この日の久保の投球を考慮すれば、おのずと答えは見えたかなと。
ただそんななか、驚いたのは、
それだけ失点してもベンチが動かず、川井続投させたこと。
投手陣を預かる森コーチの判断だったようですが、
あえて投げさせたことは、今後へと繋がるんじゃないかなと。
同じ先発投手でも、小笠原ならおそらく代えていたでしょう。
ただここまで11連勝してきた投手、
いくら徹底的に打ち込まれたとしても、そう易々は代えられない。
さらに夏場6連戦の最中で、リリーフ陣を温存したい。
また次週折り返しで、全く同じカードでの登板がある。
打ち込まれままで下げてしまっては、
相手良い印象を与えてしまうし、本人にも何も残らない
実情がどうだったのかはわかりませんが、
「この試合だけではなく先のことも考えて、だ」という
首脳陣の決断には、そうだよなと思わず納得してしまいました。

結果的には、6回に新井の犠飛で
中押しの1点こそ奪われたものの、この日120球を投じ、
3回以降は、本来の粘りの投球も垣間見せてくれた川井
その部分ではベンチの思惑に応えてくれたかなと。
足対策など今後に課題が残りましたが、
それ以上に11連勝してきた左腕において怖いのが、その反動
川井本人は「そりゃ負けますよ。人間ですもん」と
笑顔で話していたようですが、
きっちりと切り替えて次戦以降に臨んでくれればいいなあと。
まあ打たれ方が尋常ではなかっただけに、
ショックが尾を引くことは少ないだろうとも取れますが、
自身できっちりとその辺りの切り替えができるか。
次週も先発となれば、まさにリベンジマッチ
重圧から「解放された」左腕真価に、ぜひとも注目したいです。


8回に何とか2点を返し、完封こそ免れたものの、
巨人のゲームがなかった日にこそしっかり勝って、
多少でも詰めておきたかったですね。
ただ勝負はまだ先でしょうし、慌てることもないでしょう。
そして今週末は、再び関東遠征
ハマスタでの横浜との3連戦を迎えることになります。
今季11勝1敗、対戦8連勝中と完全にカモにしている横浜ですが、
この日のように連勝というのは、いつかは止まるもの
そのウラで週末で巨人東京ヤクルト
潰し合いをしてくれるだけに、こちらはしっかり勝ち越しておきたい。
ちなみに先発予想は、初戦から
吉見一起-吉見祐治、小笠原-ウォーランド、中田-寺原
第3戦の先発がしっかり投げてくれればいいですね。
大敗となったものの、チーム全体としても
しっかり切り替え、次のカードへと向かってほしいと思います。


★プレーヤーズ・ボイス(6日)

●川井雄太

<6イニング13安打9失点(自責6)で今季初黒星を喫し、
開幕から続いていた連勝記録が11でストップ。
初回からいきなり4連続二塁打を含む5連打を許し、
5点を先制されると、2回には新井に3点本塁打を浴びるなど、
序盤で8失点し流れを失った。制球が甘く、四球に暴投、
ボークもありの独り相撲に肩を落として>
「立ち上がり、リズムが悪く、そこをつけこまれてしまった。
早く自分のペースに戻せればよかったのですが…」

<ペースを乱したのは阪神の足攻め。
初回のボーク、さらに2回には二盗と重盗。
1イニングで3盗塁を許した。
初回1死一塁で3番・鳥谷を迎えた場面。
アッと思ったときには遅く、プレートを外さないまま、
一塁へのけん制動作を途中でやめてしまった。
すぐにミスに気づき、西本一塁塁審がボークのジャッジ。
クイックモーションが苦手な左腕は
これまでも走られることが多く、本人にも自覚がある。
だからこそ、ボークの判定にがっくりと首を折って>
「ボークは、最初からけん制を投げるつもりだった。
(一塁へ)けん制をしようと思っていたタイミングで
走られたので(モーションを)止めてしまった。技術のなさです」

<それでも成長の証しは苦しんだこの日のマウンドにもあった。
3回以降もベンチは続投させ、それに応えた。
3回から6回までの4イニングは1失点と修正した>
「でも(3回以降も)投げさせてくれたのは本当にありがたいことです。
そのときではもう遅いんですけど、
投げさせてもらえる限りは抑えようと思いました」

<ここまでノンストップで駆けてきた。
走り続ける間、貴重な体験を積み重ねてきた。
独特のメンタルコントロールでつないできた記録は、
自己ワーストの13安打、9失点と
派手に打たれて途切れたが、サッパリした顔>
「そりゃ、つねに勝ちたいですけど、
いつかは負けますよ。人間ですもん。
自分の記録より、チームが優勝できる方が断然うれしい。
いつかは負けるし、切り替えていきたい」
中スポサンスポスポーツ報知時事通信朝日新聞
毎日jpスポニチ名古屋ニッカンデイリー

●森バッテリーチーフコーチ
<指揮官からの『(交代を)どうする?』という問いかけに
『NO』と返し、あえて6回まで投げさせたのは、
少しでもいいイメージで降板させたいから。
川井続投の意図を説明して>
「あれが3、4失点ならば代えていた。
でも先発としての責任を果たしてこい、ということ。
この試合だけではなく先のことも考えて、だ」
朝日新聞スポニチ名古屋

○久慈守備走塁コーチ(阪神)
<阪神の各走者の川井に対しての『抜群以上』のスタートについて>
「何かをしていかないと、11連勝もしている投手には勝てません。
川井に対して、こういう攻めでいこうというのは
ミーティングでも話し合いましたから。
少々、ギャンブル的な早いタイミングでのスタートでした」
(中スポ)

●小林正人
<中継ぎ左腕が8イニングを3人でピシャリ。
大差だったとはいえ、2死から金本を投ゴロに打ち取って>
「金本さん? 怖さはあるけど、特別な意識をせずに、
いつものように低め低めを意識して投げました」
(中スポ)


●トニ・ブランコ
<8回1死満塁で中前適時打を放ち、2打点を記録。
リーグトップの打点を80に伸ばす。
守備では一邪飛を取り損ねるなどミスもあったが、
帳消しとなる一打に、安どの表情。
3打席目まで、久保に完ぺきに抑えられていたが、
16打席ぶりの快音となる安打を喜んで>
「バットの先っぽだったけど、何とか抜けてくれて良かったよ」

<この3連戦で初安打初打点となったが、試合後正直に振り返って>
「この3連戦は厳しかった。
相手投手は低め低めに投げてくる。自分のコンディションも悪かった」

<交流戦の序盤まで、まだ今ほどの安定度がなかったころは、
凡退してバットをグラウンドにたたきつける姿も目立ったが、
この夜は空振り三振を喫してもバットを放ったりせず、
センターの大スクリーンに映し出される自身のスイングをじっくり観察。
失敗から成功を導き出す方法をさぐって>
「どんなボールをどう振ったか、確認したんだ」

<この夜2三振を喫した久保とはおそらく来週、
京セラドーム大阪でまた対戦する。
さらに強固な4番になるための努力は惜しまない>
「いろいろな投手と対戦するから
(投球スタイルを)整理するのは困難だけど、
たくさん考えてたくさん振るだけだ」
中スポサンスポスポニチ名古屋

●英智
<途中出場していたが、2打数2安打と存在感をアピール。
8回先頭から中前打をマークすると、9回2死からは
左前打を放って、最後の打者を免れる。
打席に立つのは7月29日以来だったが>
「久々だったから思い切っていこうと思っていました。
準備はいつでもしていますから」
(中スポ)

●荒木雅博
<結果的には9安打を放ったが、またしても久保を攻略しきれず。
自身も2安打を放ったがこうポツリ>
「やられた気がしない」
中スポ

●和田一浩
<この日の試合ではフォークやスライダーを多投。
久保の千葉ロッテ在籍時から数多く対戦しているが、
攻略のヒントについてこう語る>
「フォーク? そのへんの見極め、対策が大事になるんじゃないかな」
中スポ

●石嶺打撃コーチ
<リベンジの機会は1週間後に到来。
順当なら京セラドーム大阪で行われる阪神3連戦で
久保が再び登板してくるはずだが、自信を見せて>
「それぞれの打者は考えながら打席に立っている。
こういう(大差のついた)展開になっても
しっかりヒットを打っていた。次は打てるんじゃないかな」
中スポ

●立浪和義
<前夜に長嶋茂雄氏の通算安打数2471本に並び、
この日は『ミスター越え』が期待されたが、最後まで出番なし。
8イニングを2失点に抑えられた阪神・久保に対してはこう分析>
「点差もあったし、うまくすかされたね。
また気持ちを切り替えてあしたから頑張るよ」
(中スポ)

●小山桂司
<ナゴヤドームでの試合前、子どもたちが
中日の練習を見学するツアーが行われていたが、
練習時間終盤、守備練習から帰ってきて、
子どもたちに囲まれて撮影体制に入ったところに、
ちょうど立浪もベンチに帰ってきた。
目を輝かせて大喜びの子どもたちに囲まれつつ、びっくりしたのは本人。
流れで2人一緒に写ることになり、
やや緊張気味な笑顔で記念撮影に写ったが>
「びっくりしたね。同じチームで一緒にいるけど、
やっぱり偉大な人だから緊張しますね。
あの写真、むしろ自分が欲しいくらい」
(中スポ<ドラ番記者>

●岩﨑達郎
<前日が後半戦初出場。といっても代走で出場した一瞬だけ。
7月10日に2度目の1軍昇格して以降、前日が2度目。
この日の代走&三塁守備で3度目となったが、
いまの主な仕事はベンチウォーマー>
「いまの仕事? ベンチで声を出していますよ」

<主な役割は井端、荒木、森野らが故障したときの
内野のバックアップ。頑丈な先輩たちがいるだけに
なかなか出番に恵まれないが、こんな男も強竜を支えている>
「準備だけはしています」
(中スポ)

●野本圭
<気温は30度を超え、湿度も70%。
不快指数にすると80以上の数字になる夏の名古屋。
初体験のルーキーはさすがに閉口気味>
「試合はドームだからいいですけど、外はね」

<ただ、そんな中でも体調のために何が重要かは知っているよう。
合宿所『昇竜館』の自室はエアコン完備だが、
ギンギンに冷やしたりはしない。
過ごしにくいことでは有名な名古屋の夏との
付き合い方を覚えたら、怖いものはない!?>
「つけても、寝るときには消します」
(中スポ<ドラ番記者>

◆朝倉健太
<前日の阪神戦で今季8勝目を挙げ、この日クールダウン。
次回登板も得意の阪神戦が予想されるが>
「阪神? 何度も言うようですが、特に意識はありませんよ」
(中スポ)

◆中村一生
<今季初の1軍合流を果たす2週間ほど前の
6月27日未明、携帯電話にメールが届いた。
国際武道大で同期だった埼玉西武の3年目右腕・山本淳が
前日に果たしたプロ初登板の内容を伝えるものだった。
野球部の同級生がプロに進んだ2人の成績を
速報するために運営しているメーリングリストを
通じて送られた。自身はこれを『連絡網』と呼ぶ>
「目立つところでプレーすると連絡網がまわってくるんです。
自分を含めて50人くらいに届くようになっています。
同窓生同士、仲がいいですから」

<プロに進んだ同期の代表の活躍は特に気になる。
山本のメールを見たときの心境を振り返り苦笑い。
自身も7月10日に1軍合流。
まわってきた『連絡網』を思い出し気を引き締めたという>
「山本も頑張ってるなと思う反面、
こんな内容(1/3イニング3失点降板)でも流されちゃうんだなって」

<7月17日の横浜戦でプロ初アーチ。
友人からの祝福メールに混じって、
しっかり活躍を伝える『連絡網』もまわってきた>
「やっぱりうれしかったですよ」

<ただよいことばかりは続かなかった。
出場すればチームが勝つ『ラッキーボーイ伝説』を
7試合続けたが、7番中堅で先発出場した7月29日の巨人戦で
チームが敗れ、自身も今月2日に出場選手登録登録を抹消された>
「送球が課題だと言われました。
正確性を磨いて、再び呼んでもらえるように頑張ります。
それに、こっちにいると連絡網もまわってこないですからね」
(中スポ)


●落合監督
<よもやの大乱調で開幕からの連勝が
11で止まった川井について、笑顔すら見せて>
「(川井は)十分連勝の重圧を楽しんだんじゃない。
これでやっと(連勝の重圧から)解放されるでしょう。
みんな(報道陣)が重圧をかけてくれたから。
やられるときはこんなもん」
中スポサンスポスポーツ報知時事通信朝日新聞
毎日jpスポニチ名古屋ニッカンデイリー

2009年8月 6日 (木)

立浪気迫井端集中勝ち越し劇、竜貫禄虎に連勝!

チェンの力強い投球で阪神に圧勝。
地元での初戦をきっちりとモノにしたドラゴンズ
迎えたナゴヤドームでの第2戦は、
1-1で迎えた終盤7回、突如制球を乱した岩田から
連続四球で1死一、二塁のチャンスをもらうと、
代打立浪・井端の見事な連打などで、勝ち越しに成功
そして8回以降は浅尾-岩瀬とつないで、貫禄の連勝
ナゴヤドーム10連勝、貯金を今季最多の19にするとともに、
この日引き分けた巨人との差がついに1ゲームとなりました。

◇セントラル・リーグ公式戦
中日-阪神 13回戦
(5日・ナゴヤドーム | 中日9勝4敗)
34076人 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
阪 神
中 日 ×
[勝] 朝倉(18試合8勝5敗)
[S] 岩瀬(42試合1勝2敗32S)
[D本] なし
[Dバッテリー]
朝倉、浅尾、岩瀬 - 小山、谷繁

◇対阪神13回戦・スタメン
1 (遊)井端  (3打数1安打2打点)
2 (二)荒木  (4打数無安打1打点)
3 (三)森野  (3打数1安打)
4 (一)ブランコ (4打数無安打)
5 (左)和田  (4打数1安打)
6 (中)藤井  (4打数無安打)
7 (右)小池  (2打数無安打)
8 (捕)小山  (2打数1安打)
9 (投)朝倉  (0打数無安打)

【イニング経過】
<1回・阪神> P・朝倉
平野初球スライダー左足死球、藤本初球投犠打、
鳥谷中フォークバットの先中前落ちるヒット、
1死一、三塁から、金本中フォークボテ一ゴロ・
ブランコ本塁送球・三走平野三本間挟殺(走塁死)、
2死二、三塁から、新井中シュート三ゴロ

<2回・阪神> P・朝倉
ブラゼル外低めフォーク二ゴロ、
リン外シュート一ゴロブランコ一塁トス悪送球エラー、
狩野外フォーク捕ゴロ進塁打、
2死二塁から、岩田外シュート見三振

<2回ウラ・中日> P・岩田
ブランコ内低め直球見三振、
和田中スライダー三塁線突破二塁打、
藤井高いバウンド三ゴロ進塁打、
2死三塁から、小池中フォーク手が出て三振


<3回・阪神> P・朝倉
平野見三振、藤本中スライダー一ゴロ、
2死から、鳥谷中甘く入ったシュートすくい上げられ・
高々右翼持って行かれる本塁打(D 0-1 T)

<3回ウラ・中日> P・岩田
小山外高め直球右中間オーバーフェンス直撃二塁打、
朝倉一犠打チャージブラゼル三塁悪送球(犠打野選)、
無死一、三塁から、
井端中低め直球きっちり右犠飛(D 1-1 T)
荒木二ゴロ進塁打、森野シュート抜け背中死球、
2死一、二塁から、ブランコ初球高めフォーク叩くも遊直


<4回・阪神> P・朝倉
新井三遊間抜くヒット、
ブラゼル初球左方向打ち上げ・和田前進もグラブの土手落球(左安打)、
無死一、二塁から、リン初球フォーク大きな中飛・新井三進、
1死一、三塁から、狩野初球シュート引っ張り前進三塁正面ゴロ・
森野バックホーム・三走新井三本間挟殺、
2死一、二塁から。岩田外シュート遊ゴロ6-4二封

<5回・阪神> P・朝倉
先頭平野初球外フォーク左中間・
藤井ランニング地面スレスレ好捕

<5回ウラ・中日> P・岩田
小山中フォーク空三振、朝倉フルカウント低め見て四球、
井端内スライダー引っ張り三ゴロ5-4-3併殺


<6回・阪神> P・朝倉
新井やや嫌がり四球、ブラゼル外シュート打ち損じ左飛、
リン外高めフォーク投ゴロ1-6-3併殺

<7回・阪神> P・朝倉
狩野外シュート打ち上げ二飛、岩田外シュート空三振、
平野内直球詰まり遊飛・初の三者凡退

<7回ウラ・中日> P・岩田
藤井中フォーク投ゴロ、
小池スライダー抜けまくりストレート四球、
小山ボール高く浮きストレート四球、
1死一、三塁から、代打立浪中高め直球振り抜き・
右前落ちるクリーンヒット
(歴代7位タイの2471安打)
岩田KO立浪に代走出さず
P・アッチソン 右・浅井
1死満塁から、井端中高め直球右前勝ち越し適時打(D 2-1 T)
二塁代走・岩﨑達郎
1死満塁から、荒木中高め直球叩き遊ゴロ・
鳥谷飛び込み三塁送球・6-5-4併殺崩れの間(D 3-1 T)


<8回・阪神> P・浅尾(7月リーグ月間MVP) 捕・谷繁
代打葛城フルカウント中直球左邪飛、鳥谷中フォーク空三振、
金本中低め153キロジャストミートセンターオーバーフェンス直撃二塁打、
2死二塁から、新井中スライダー空三振

<9回・阪神> P・岩瀬 左・英智
ブラゼル初球外スライダー当てただけ遊後方フライ、
浅井ストレート四球、
代打桜井外高めシュート泳ぎ遊ゴロ6-4二封、
代打矢野外シュートバット折りながら遊越えヒット、
2死一、二塁から、代打高橋光信外高め直球遊ゴロ6-4二封、試合終了。


【ゲームレビュー】
3連勝 阪神戦4カード連続で勝ち越した
6回まで岩田に3安打に抑えられたが、7回1死から連続四球
代打立浪の安打で満塁とし、
井端の勝ち越し打と荒木の内野ゴロで2点を入れた。
朝倉は要所を締め、継投で逃げ切った。
これでナゴヤドーム10連勝。
公式サイト中日新聞共同通信社ニッカン式スコア


今季阪神戦3勝負けなし朝倉に対し、
昨年の中日戦3勝負けなしという岩田
ともに好相性同士の先発となったゲームは、
その相性通りに両投手が好投し、1-1のまま終盤7回へ。
毎回のように走者を得点圏に進まれながら、
阪神の拙攻自らの粘りによって、凌いできた朝倉と、
緩急よく相手のタイミングを外し、凡打へと導く岩田
どちらかというと、岩田の出来の方がよかったですが、
7回、その岩田突然の乱調
それによってもらったチャンスを、うまくモノにできましたね。

それまでの投球では考えられないように
抜けるボール、高く浮くボールを連発した相手左腕
それまで手こずり、攻略の糸口を見つけるのがやや困難
しかし勝手に崩れ、その糸口へ導いてくれたのにはほんと感謝
さらにここでドラゴンズベンチが動き、
尻上がりに調子を上げてきた朝倉にスパッと代えて、
代打の切り札・立浪投入。
この作戦がものの見事に当たりましたね。

左対左という意味も含め、
岩田を投げさせるための作戦でもあったようですが、
ここぞの好機でキラリと光る輝きを見せたベテラン

ミスタードラゴンズの一撃!相手に重圧をかけつつ、
3球目、狙いを定めていた
真ん中高めに甘く浮いた直球を振り抜くと、
鋭い打球が一、二塁間を抜け、
ライト前でワンバウンド。
通算2471本目の安打となる
鮮やかなクリーンヒット
飛び出したことで、ゲームの流れが変わったかなと。
慌てて動き出す阪神ベンチを尻目に、
気迫の一打はネクストで見ていた井端にも火を点けたよう。
さらに普段はすぐ代走が出るにもかかわらず、
立浪をそのまま一塁に残したというのも、
もしかしたら相手に向けての一種の駆け引きだったのかも。

前の打席は痛いゲッツーに倒れた井端でしたが、
この場面は立浪に習い、いつも以上に集中
高めのボールに狙いを定めていたようですね。
そして2球見逃したあとのカウント1-1からの3球目、
アッチソンが投じた高めに浮いたストレートをきっちり叩くと、
お得意の右方向へと持っていく勝ち越しタイムリー
さらに続く荒木の内野ゴロの間に
もう1点が加わったことで、一気に勝ちパターンに。
なかなかチャンスが来ないなか、
ほんのささいなところから糸口を掴み、
勝負どころへと変化させて、きっちりとモノにする。
それこそが今季のドラゴンズの好調を支える攻撃といえるもの。
立浪・井端のここぞの集中力を堪能させてもらうとともに、
チームとしてのそつのなさを感じることもできたこの日の勝利でありました。


これで本拠地・ナゴヤドームでは10連勝
さらに首位・巨人が12回ドローのため、
ゲーム差がさらに縮まり、ついに1ゲーム
いよいよ「上をつかまえる」ところまで来ましたね。
まあ序盤はややドタバタがあったものの、
朝倉も尻上がりに調子を上げて、7イニング1失点。
勝負どころでボールを低めに集めていたことと、
宝刀・シュートがいい感じに決まり、効果を発揮していましたね。
さらに巨人戦ではダメでも、阪神との相性
相変わらず良いんだなということも十分わかりましたし、
それを支えた小山とのバッテリーというのも悪くないなと。
この一週間、悔しさもあったでしょうが、しっかりと修正
粘り強さを取り戻したことは、今後の登板にきっと繋がることでしょう。

そして連勝で迎える第3戦
おそらく先発はサンデー改め、サースデー川井
阪神戦は今季初登板のようですが、
いつも通りの投球で、虎打線を封じ込んでほしい。
また「野手のみなさん」にも川井にいつも通りの援護を期待。
勝ち越しついでに、3つ目もきっちりいただき、
上との差をさらに詰めて、次へと進んでほしいと願います!


☆ウィナーズ・ボイス(5日)

◎朝倉健太

<7イニング4安打1失点で今季8勝目をマーク>
「(ナイスピッチングでした)ありがとうございます。
(いろんな思いがあっての今日のマウンド。どんな気持ちで)
そうですね。(前回の)ジャイアンツ戦であのう、
思うようなピッチングができなかった(4イニング6失点)ので、
えー、その悔しさをこの一週間大事にして、
あのう、今日という日をね、
いい形で終わることができてよかったと思います。
(立ち上がりいきなり死球でピンチ。でも4、5番を抑えた)
そうですね。初回だけあの、バタバタしちゃったんですけど、
まああのう、落ち着いていけたんでよかったかなと思います。はい。
(その後の投球、今日は何がよかった?)
そうですね。シュートもあのう、良いキレしてたんで、
あのう、自信を持ってあのう、投球してました。はい。
(一つ手応えを掴んだマウンドということか)
そうですね。あのう、僕より年下のピッチャーたちが、
みんな頑張っていたので、あのう、
負けるわけにはいかないという気持ちはあるので、
あのう、しっかり後につなげられるかなと思ってます。
(それにしてもタイガース戦、今季4勝負けなし。
素晴らしい強さ、どういうことなんでしょう?)
へへっ(笑)たまたまだと思いますけど。はい。
(ナゴヤドーム10連勝、ファンにひと言)
えー、お客さんがたくさん入っているってことは
選手にとって、力になると思いますので、
またみなさんあのう、足を運んでください。
これからもよろしくお願いします!」


<先発談話>
「立ち上がりバタバタしましたけど、
残りは自分のペースで一人一人、
一球一球大事に投げることができてよかったです」

<力投の源。それは前回登板で味わった『くやしさ』。
7月29日、巨人との首位決戦で初回に大量6点を失った。
この1週間、つらい残像をあえて何度も、何度も呼び起こした>
「モヤモヤした部分があったので、
1週間の調整期間で自分のできることはやろうと思ってやってきた。
ボールのキレというか、感覚的なものです。
毎回やろうと思ってはいるんですけど、それがきっちりできた。
自分がやってきたことはムダじゃなかったと思います」

<これで今季は阪神戦5試合で4勝負けなし。
同点だった7回、代打・立浪と代わったが、
チームがその後勝ち越して、白星が巡ってきた。
阪神戦の黒星は06年9月17日のナゴヤドームが最後。
その後は3年間負けなし、6連勝という好相性だが>
「どのチームとやってもそこまで意識するようなことはないので、
ホントたまたまだとボクは思ってます」
朝倉ブログ「阪神戦投げました!」、
カメラブログ中スポサンスポ毎日jpスポニチ名古屋

○森バッテリーチーフコーチ
<7イニング1失点で、一昨年から続く阪神戦連勝を
『6』に伸ばした朝倉について
自信が好投につながっていることを勝因に挙げ>
「阪神には勝っているからな」
スポニチ名古屋


◎井端弘和
<3回同点右犠飛、7回右前適時打と、貴重な2打点>
「(ナイスバッティングでした)ありがとうございます。
(タイムリーの場面、四球2つに代打立浪が打って作ったチャンス)
あのう、立浪さんがものすごい集中力で
打席に立ってるのがネクストでわかったので、
えー、僕もそれ以上の集中力を持っていきました。
(右方向へのナイスバッティング、当たった瞬間は)
あのう、あそこで点が入らないと、
健太(朝倉)の勝ちが付かないので、
何とか1点と思って、最低限の仕事をしようと思ったら、
結果がね、タイムリーへとつながったんでよかったです。
(今日はどうしても点がほしいところに打った)
うーん、そうですね。あのう、タイムリー打つ前の打席に
ダブルプレー打ったときに、あのう、朝倉に(笑み)
まあ…何も言われなかったんですけど、顔で訴えられたので、
まあ何とか打ってやろうと思いましたけどね。はい。
(朝倉『井端さんを信じてました』)
(夏真っ盛り、バットマンレースも熱くなっているが、
自身のバッティングの状態は?)
あまり良くないと思いますけど、
あのう、どんどん積極的に、あのう、打っていこうかなと
思いますし、えー、どんどん上げていきたいなと思います。
(ファンにひと言)
えー、早い段階で、はい、
上(巨人)と(の差を)縮めたいと思いますんで、
えー、そのためにもファンのみなさんの声援が
必要だと思いますんで、どんどん球場に来てもらいたいなと思います」


<3回無死一、三塁、同点右犠飛談話>
「最低限の仕事です。まずは同点です」

<7回1死満塁、右前適時打談話>
「立浪さんの集中力をそのままいただきました」

<大先輩から受け取ったたすきをゴールに繋いだ。
同点の7回1死満塁、前打者の立浪が広げたチャンス。
その姿をネクストバッターズサークルから見ていてうなった。
「きょうの立浪さんはものすごく集中力が高まっているように見えました。
いつも以上に集中していると感じた。
構えが低かった気がしたし、打ちそうな雰囲気が漂っていた」

<マウンドには2番手のアッチソンがいたが>
「スライダーがいいので、
低めの球だけは打たないようにと思っていた。
反対方向に打ちやすい球を待っていた。
変化球も真っすぐも高めを打とうと思った。
失投を逃さずに打てた」

<自身井端を変えた1打席がある。5月9日の巨人戦の5回。
ゴンザレスのスライダーで遊ゴロに倒れた場面。
以降63試合で254打数86安打の打率.339、と覚せいした>
「直球待ちで初めて変化球に体が反応できた。
あの打席から、今年が始まった」

<時々、フリー打撃で1歩、前に出ることがある。
実は立浪が先にしていたルーティンワーク。
この日の試合前も行っていたが、
先輩が記念すべき記録を打ち立てた試合を、勝利で飾る立役者になった>
「体にキレを出すため。
調子は良くはないですけど、集中して、なんとかしないと」
カメラブログ中スポ中日新聞サンスポ
時事通信朝日新聞毎日jpニッカンデイリー


○立浪和義
<通算安打数歴代7位タイとなる2471本目の安打を放つ。
7回、連続四球で1死一、二塁になって、
朝倉に代わり、告げられた代打のアナウンス。
表情を変えずに、打席へ歩み寄ったが>
「常に準備はしていますから」

<相手投手の突然の乱れを、勝負の分かれ目にできるか否かを占う場面。
いつものように冷静だった。2人の走者は連続四球。
自らの初球まで実に9球連続ボールと、岩田はもがいていた。
何よりも欲しいストライク。そんな投手を前にした打者心理とは?>
「いや、打席に立てば関係ないんです」

<冷めていた頭の芯で配球を読んで>
「最初はスライダーを待っていたんです。
打ったときは真っすぐ待ちです。
2球目にシュート気味の変化球を
いいところに決められたので、真っすぐに狙いを変えた」

<3球目。内角高めへの直球の勢いに負けずに
バットを振り抜くと、鋭い打球が右翼手の前で弾んだ。
1死満塁。得点の予感が極限にまで高まった>
「いい形でうまく後ろにつなげられた。
ヒットがああいうところで出るとうれしい」

<長嶋茂雄氏(巨人終身名誉監督)の記録に並んだが、
記録のことを問われると複雑な表情になって>
「本当に小さいときに現役を引退されていたので、
現役時代は昔の映像を見た程度ですが、
長嶋さんといえば国民的ヒーローですから。
そういう方と並べたことは光栄ですが、まだ超えてないですから。
僕なんかは比べられるようないい選手じゃない。
すごい方に並べたのは光栄ですけど、頑張って超えられるようにやっていく」

<1988年、PL学園からドラフト1位で中日に入団。
空いている中からひとケタの背番号を選ぶ権利を与えられた。
高校時代の「6」は4番・落合(現中日監督)のものだった。
だから、用意された2つの番号から『3』を選んだ>
「3番は好きな番号だったから。
でも長嶋さんとの接点というのではない」

<『悔しい思いもしたけど懐かしい』と
敵将として戦ってきた長嶋氏との歴史を振り返ったが、
一度、野球人として交わらなかった接点が交わる可能性があった。
97年。FA権を取得した際、人づてに当時巨人監督をしていた
長嶋氏が関心を持っていてくれることを聞いた。
だが心は傾かなかった。接点は線となることはなく、
中日の背番号『3』」であり続けることを選んだ>
「ボクはそういうこと(移籍)をまったく考えませんでしたね」

<試合後は記録よりチームの勝利に言葉を割いた。
引退を決意している今季は、必ず続ける言葉がある。
今季限りの現役引退を表明しているため、
手の届くところにある優勝フラッグは他の選手より重い>
「自分の1本から2点を取れたのが一番良かった。
自分の記録のことは二の次として、いい形でつなげた。
勝負どころで打てるとうれしい。
あと残り50試合ですか。1打席、1打席、集中して、
残り試合、もう一働き二働きできるよう頑張っていきたい」
中スポ中日新聞スポーツ報知共同通信社時事通信
朝日新聞毎日jpスポニチ名古屋ニッカン

◆長嶋茂雄 氏(巨人軍終身名誉監督)
<自身に並ぶ通算2471安打を放った立浪について>
「記録達成おめでとうございます。
ついに並ばれてしまいましたね。
小さな体でここまで精進するには大変な努力を要したと思います。
立浪君といえば、(巨人と中日がシーズン最終試合まで優勝争いした)
94年の『10.8決戦』で一塁にヘッドスライディングした姿が
今もまぶたに焼き付いています。
ファンを魅了すると同時に、チームを鼓舞してきた彼のプレーは、
まさにミスター・ドラゴンズの名にふさわしいと言えるでしょう。
今後も精進を続け、さらに上を目指してください」
中日新聞サンスポスポーツ報知朝日新聞


○荒木雅博
<7回1死満塁、遊撃右に痛烈なゴロを放ち、
併殺崩れで貴重な1点を加える。満足そうに>
「いいところに飛んでくれた」

<あと少し右方向の打球だったら、
センターへ抜けていただけに、本音も口をついて>
「次はヒットを打ちたいね」
(中スポ)

○小山桂司
<13試合ぶりにスタメンマスクをかぶったが攻守に奮闘。
攻撃では3回、先頭で右中間を深々と破る二塁打。
直後の井端の同点犠飛に結び付いて>
「点を取られた直後だったので何とか点を取り返したいと思った」

<守りでも先発の朝倉を好リードで勝利に導き、こう言って笑う>
「出番が少ないので、出た試合は勝ちたいですから」
(中スポ)

○藤井淳志
<スーパープレーで朝倉を助ける。
同点の5回守備、先頭・平野が中堅の左前方へのライナー。
通常はヒットコースだが、素早い反応でダッシュすると、
倒れそうな姿勢でグラブを差し出し、地面すれすれで拾った。
猛スピードのまま一回転。ならではの美技に>
「飛ぶには近すぎる距離だった。(グラブに)入ってくれました」
(中スポ)

○森野将彦
<3回、岩田から死球を受けたが、
これでチームとしては、5試合連続死球。
この日も一瞬緊張が走ったが、ニコリ>
「大丈夫ですよ」

<試合後はロッカールームで巨人-広島戦をテレビ観戦。
延長12回の表ウラに1点ずつ取り合った末の引き分けに>
「あんなこともあるんだねえ。最後まで見ていると疲れるよ」
(中スポ)


○浅尾拓也
<その武器は快速球だけではない。
8回2死二塁、切れ味抜群のスライダーが低めに決まると、
新井はあえなく、空振り三振。
9回の岩瀬につないで8月初ホールド。試合後は自画自賛して>
「今日はよかったです」

<人生初の勲章に花を添えた。
試合前、7月の月間最優秀選手(月間MVP)賞に決まった。
3年目で初受賞。7月は13試合に登板して1勝1敗、防御率1.76。
リーグ新記録となる月間11ホールドをマークして>
「最初は自分が選ばれていいのかな…と、
めったにないことなのでありがたいです。
チームの勝ちに貢献できるように頑張った結果だと思います。
アマ時代もなにか賞を頂いたことはありません。
自分のことじゃないような気がするし、嬉しい。
周りの先輩からはおめでとうと声をかけてもらいました。
トロフィー? 実家に飾ると思います」

<中継ぎ投手の月間MVPはセ・リーグの投手記録に
ホールドが導入された2005年以降、3人目。
言葉どおり、受賞はチームの勢いを象徴している>
「チーム状態がよくないとできない記録です。
チームの皆さんに感謝したい。
チームが勝っている中で貢献できるようにしたい。
常に0点で抑えて岩瀬さんにつなぐことだけを考えて投げている」

<27ホールドポイントは現在リーグトップ。
勝利の方程式がある限り、そのホールドは勝利に直結する。
タイトルに手が届くようなら、逆転優勝に大きく貢献しているはず>
「タイトル? とれるものならとりたいです。
最終的に勝つことが大事。チームが優勝して、
そのうえでタイトルが取れたらいいですね。
(巨人を)追い越せるうちに早く追い越したい」
カメラブログ中スポスポーツ報知共同通信社スポニチ名古屋


○岩瀬仁紀
<2点リードの9回に登板。
浅井に四球、代打・矢野には安打で2人の走者を許したが、
最後は代打・高橋光信を遊ゴロに仕留めて
無失点で逃げ切り、32セーブ目。
これで自己の持つ球団記録をさらに伸ばす16試合連続セーブ。
球界でも3位タイとなったが、もっとも自身は気にしていない様子>
「記録よりも1戦1戦抑えることだけを考えている。
記録のことばかり考えるとろくなことがない。1試合1試合です」
(中スポ、スポーツ報知


◇チェン・ウェイン
<剛球うならせ、2安打完封した前日の阪神戦。
頼れる左腕にはもう一つうれしいことがあった。
それは北京五輪の台湾代表チームで一緒だった
阪神のジャンが同じマウンドに立ったこと>
「日本に来ている僕たちが投げ合った形になったことが、
台湾の人たちに喜んでもたえたらうれしいです」

<阪神には台湾人選手は3人いる、ジェンに加えて、
外野手のリン・ウェイツウ、ファームには蕭一傑がいる。
連帯感は海外で奮闘するモチベーションになっている>
「連絡はよく取っていますよ。
蕭一傑が同郷の後輩(チェンが高苑高出、蕭が高苑商工出)なんで、
大阪に行ったときはリンさん、ジェン君と4人で食事にいきますね」

<この日のジェンは1イニング4失点と
明暗が分かれたが、刺激を受けた様子>
「ジェンは来日1年目でもうマウンドに立っている。
自分が来日した5年前に比べたら、ジェンの方が
上にいかれてしまうかもしれないと思いました」

<さらに蕭一傑の1軍昇格にも期待する>
「勢揃いしたらもっといいですね」
(中スポ)


○落合監督
<投打がかみ合う3連勝で
ナゴヤドームでの連勝は10に伸び、貯金も今季最多の19。
前日、本塁打で先制するまで逸機を続けたことに苦言を呈したが、
中日らしい試合運びに納得の表情を浮かべて>
「(まだ不満が残るかと問われ)理想が高いだけにな。
(もっとも岩田は)そう点が取れるピッチャーじゃない。
よく3点も取れたと思えばいいんじゃない」

<もちろん先発も>
「よく健太(朝倉)が1点に抑えたと思えばいいんじゃないの」
(中スポ、中日新聞サンスポ時事通信毎日jp


若竜トピックス(5日)

◆プロ・アマ交流戦
中日-ヤマハ
(5日・ナゴヤ球場)
  000 200 130 = 6
  D 000 004 000 = 4
[D本] なし
[Dバッテリー] 伊藤準規、佐藤亮太、岩田、山内、赤坂 - 田中、前田
ファームブログ

●伊藤準規
<ドラフト2位ルーキーが、社会人のヤマハと行われた
プロ・アマ交流戦(ナゴヤ球場)でプロ入り初先発。
3イニングを1安打無失点に抑える好投を見せ、
速球は最速146キロを計測。
7月15日の東邦ガス戦(1イニング無失点)以来、
プロ入り2試合目の登板でも能力の高さを見せる。
初回、いきなり先頭を四球で出塁させ2死二塁のピンチとなったが、
4番・佐藤二朗(元ヤクルト、登録名ツギオ)を
116キロのカーブで見逃し三振に。
2回1死一、二塁でも後続を打ち取り、3回は打者3人をピシャリ。
この日も初登板と同様、走者を背負っても落ち着いた投球を見せた。
予定されていた3イニングを無失点に抑えたが、
満足せずに、次回登板へ課題を掲げて>
「調子は、まずまずでした。
きょうはコーナーに投げ分けることがテーマでしたが、
ストレートが時々抜ける事がありました。
変化球は、全部投げましたが良かったと思います。
ストレートが指にもっと掛かるようにしたいです。
最後の回は真っすぐ主体でどんどんいけたけど、
きょうはキレがよくなかったしコントロールもよくなかった。
次までにコーナーに投げ分けられるように
しっかりコントロールをつけていきたい」
ファームブログ中スポ

●山内壮馬
<右ふくらはぎを痛め、別メニュー調整を続けていたが
この日実戦復帰。6回から4番手で登板し、2イニングを3安打1失点>
「痛みがなく投げられたので。
打たれたことは反省して、これから状態を上げていきたい」
中スポ

●堂上剛裕
<『8番・左翼手』で先発出場し2安打2打点の活躍。
5回は右中間二塁打、6回には1死満塁から
一時は逆転となる右前2点適時打。気合を入れ直して>
「やっとこれまでやってきたことができてきました。
これから挽回していきたいです」
中スポ


●井上一樹
<2軍は社会人の名門・ヤマハと交流試合だったが、
ベテランは社会人入りを考えた過去を振り返って>
「NTT九州を考えてたんだけどね。でも、内定もらえなかった」

<就職活動したのは今から20年前の1989年。
鹿児島商業高の3年生だった。
当時、プロ注目の左腕投手は九州では有名な存在だったが、
内定をもらえなかった。失敗は、ペーパー? 面接?>
「君は絶対にプロから指名されてプロに行く。
だから君のために内定を1つ出したら、
その1つがムダになってしまう、って言われてね…」

<うれしいような、残念なような不合格。
最終的に内定をくれたのは名古屋の名門チームだった>
「やっぱり名古屋に来る運命だったのかな」
(中スポ<ドラ番記者>

2009年8月 5日 (水)

チェン圧巻完封和田2連発、竜CSマジック39点灯!

首位・巨人を1.5ゲーム差で追いかける2位・ドラゴンズ
8月最初のナゴヤドームで迎えるは、4位・阪神との3連戦。
その初戦、チェン-安藤の両先発がまずまずの立ち上がり。
両軍無得点で進んでいたものの、5回2死から
連続四死球でもらったチャンスで、和田が左中間へ先制3ラン。
一気に流れを引き寄せると、8回に一挙4点のビッグイニング。
打線の援護を受けたチェンは、力強い投球阪神打線を圧倒。
2安打無四球でそのまま9回を投げきり、今季3度目の完封勝利
まさに攻守に力の差を見せつけたドラゴンズ
ついにクライマックスシリーズ進出マジック39が点灯しました。

◇セントラル・リーグ公式戦
中日-阪神 12回戦
(4日・ナゴヤドーム | 中日8勝4敗)
33412人 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
阪 神
中 日 ×
[勝] チェン(14試合5勝2敗)
[D本] 和田22号3ラン、23号
[Dバッテリー]
チェン - 谷繁

◇対阪神12回戦・スタメン
1 (遊)井端  (5打数2安打1打点)
2 (二)荒木  (4打数無安打1打点)
3 (三)森野  (4打数無安打)
4 (一)ブランコ (3打数無安打)
5 (左)和田  (4打数3安打4打点)
6 (中)藤井  (4打数2安打)
7 (右)野本  (2打数1安打)
8 (捕)谷繁  (0打数無安打)
9 (投)チェン (4打数無安打1打点)

【イニング経過】
<1回・阪神> P・チェン(中6日)
平野外スライダー三ゴロ、大和中低め150キロ左飛、
鳥谷内150キロ打ち上げ三飛

<1回ウラ・中日> P・安藤
井端内シュート詰まり二ゴロ、荒木外フォーク空三振、
森野外低め直球空三振


<2回・阪神> P・チェン
金本内高め150キロ直球空三振、新井内低め直球左飛、
ブラゼル初球外スライダー投ゴロ

<2回ウラ・中日> P・安藤
ブランコ高いバウンド二ゴロ、和田外直球差し込まれ右飛、
藤井内スライダー・一二塁間抜くヒット、
野本外シュート高いバウンド遊撃内野安打、谷繁外カーブ外れ四球、
2死満塁から、チェン外直球叩くも遊ゴロ


<3回ウラ・中日> P・安藤
井端初球高めシュート二塁オーバーヒット、
荒木バント投前中途半端で二封、
森野初球シュート遊ゴロ・エンドラン荒木二進、
2死二塁から、ブランコ外スライダー三ゴロ


<4回・阪神> P・チェン
平野外スライダー合わせるも中飛、
大和内151キロコンパクト振り抜き右前打、
鳥谷中直球右飛、金本外高め148キロ直球空三振

<4回ウラ・中日> P・安藤
和田外直球遊撃右抜く左中間二塁打、
藤井内高め打ち上げ一飛、
野本外フォーク二ゴロ進塁打・和田三進、谷繁敬遠、
2死一、三塁から、チェン初球外シュート投ゴロ


<5回ウラ・中日> P・安藤
井端初球シュート三ゴロ、荒木外スライダー二ゴロ、
森野ストレート四球、ブランコ内シュート左腕死球、
2死一、二塁から、
和田外低めフォークうまくとらえ、
センター左持って行く3ラン(D 3-0 T)


<6回・阪神> P・チェン
矢野外低め150キロ空三振、代打高橋光信9球目低め直球中飛、
平野外149キロ直球空三振

<6回ウラ・中日> P・筒井
代打小池外チェンジアップ外れ四球、
谷繁投犠打、チェン一ゴロ進塁打、
2死三塁から、井端外高め直球空三振


<7回・阪神> P・チェン
大和初球内高め直球左中間落ちる二塁打、
鳥谷外低め142キロ三球空三振、
金本内ヒザ元147キロ直球空三振、
2死二塁から、新井中低めズライダーボテボテ捕ゴロ

<8回ウラ・中日> P・ジェン・カイウン
和田代わり端初球内直球左翼席前列運ぶ本塁打(D 4-0 T)
藤井初球ど真ん中直球右前打、
小池2球目藤井二盗、小池低め外れ四球、谷繁投犠打、
1死二、三塁から、
チェン内スライダー前進二ゴロ・
大和バックホームも三走藤井足勝り生還(二ゴロ野選)(D 5-0 T)

1死二、三塁から、井端粘り外フォーク中前適時打(D 6-0 T)
1死一、三塁から、荒木外甘いフォーク中犠飛(D 7-0 T)

<9回・阪神> P・チェン
代打狩野外高め149キロ直球空三振、
代打浅井外スライダー空三振、
大和3球目153キロ、4球目外151キロ空三振、試合終了。


【ゲームレビュー】
チェンが今季3度目の完封勝利を無四球で飾った
チェンは球威が抜群。相手に付け入るすきを与えない投球で
2安打に封じ、12奪三振。三塁を踏ませなかった。
5回2死から森野、ブランコの連続四死球のあと、
和田が中堅左へ放った3ランが効いた。
公式サイト中日新聞共同通信社ニッカン式スコア


いやあ、チェンがほんとよかったですね!
阪神打線をわずか2安打、無四球で三塁踏ませず。
力のあるストレートを思う存分投げ込んで、ねじ伏せるという、
持ち味である『パワーピッチ』を披露。
最初から最後までほとんど危なげない投球に、
久々に「左うちわ気分」で安心して見ていられたなと。

特に戦前に注目された左打者との対戦。
中でも金本との3度の対決は、まさに圧巻
「内角に、当たっても仕方ないぐらいの気持ち」
で臨んだ第1打席、その言葉通りに
きっちり内角高目を突いて、空を切らせると、
続く2打席目は外角高めに渾身のストレート。
さらに3打席目は再び内角でも、
ひざ元へビシッと投げ込んでの、3打席連続三振
その抑え込む様は、本当に素晴らしかったですね。
とにかくストレートがキレキレなうえに、
低めにきっちり投げ込む制球もまずまず。
多少甘くなったとしても、差し込まれることがほとんどで、
付け入るすきさえ与えない、ほぼ完ぺきともいえる投球。
横浜戦での完封もよかったですが、内容的にはそれ以上
ここ数試合、気持ち的にはややモヤモヤが続いていただけに、
この胸をすくような快投には、本当にスッキリさせてもらいました。

圧巻陳偉殷力のある真っすぐを支える源は、
鍛え込んだ下半身
阪神戦は今季初めての登板でしたが、
久々の対戦で、
こんな投球をされてしまっては、
相手もおそらく
面を喰らったことでしょうね。
まあこれだけ完ぺきに
抑え込めるということは、
それだけの成長
あったからといえるでしょう。
リーグトップの防御率も、
さらに下がって、1.41
またなかなか付いてこなかった白星もここに来て、3連勝
5勝目となり、左のエースとしてのものに近づいてきています。
本人は謙そんしてはいましたが、胸を張れる好投
この投球をしっかりと自信にするととも、
これからの後半戦、さらにチームをけん引してほしいです。


一方打線では、和田2打席連発4打点の大暴れ。
特に5回の先制3ランは、実に価値あるものに。
ナゴヤドーム5連勝中の安藤から幾度もチャンスこそ作るも、
打順の巡り合わせが悪く、凌がれてしまうありさま。
監督からも「こんな野球をやってちゃダメ」という苦言がありましたが、
そんなことによりたまっていたうっぷんを吹き飛ばしてくれた一振り
まあやや飛ばしすぎた安藤がバテ始め、
四球、死球でもらったチャンスではありましたが、
外へのフォークをしっかり前でさばく、らしいスイング
まさに和田でないと打てないホームランだったと思いますね。
さらにスコアボードに一気に『3』が点せたのも、効果あり
チェンに封じ込まれ、1点さえも取るのが困難に思えた
相手に与えたダメージとしては、実に大きかったなと。
8回先頭のダメ押し弾ととも、グッジョブだったといえるでしょう。

また8回の4点は、相手投手が完全に「格下」でしたね。
そんななかでのビッグイニングでしたが、
自分たちの野球を思い出すには最適となったのでは。
神宮でやや忘れかけていた攻撃パターンですが、
しっかり繋いで、足を駆使してそつなく点を奪い取る。
こういう攻撃が再びできれば、さらに前に進めると思います。


先発投手の快投と、中軸打者の活躍。
久々の地元でのゲームが、快勝となってほんとよかったですね。
さらに何でウチだけ点かないのか、いくらか疑問だった
クライマックスシリーズ(CS)進出マジック
この日の勝利でついに『39』が点ることに。
おそらく対象相手となる阪神との星取りの関係だったと思いますが、
気にすることなく、いつの間にかに減らしていってくれれば。
上位チームがすべて勝ち、ゲーム差こそ変わらずですが、
まずは6連戦の初戦を取れたので、次は勝ち越しと一歩一歩。
先日、東海地方も梅雨明けをしたそうですが、
地元での戦いも多い8月、熱い夏になるよう進めてほしいです。


☆ウィナーズ・ボイス(4日)

◎チェン・ウェイン

<2安打無四球12奪三振の快投で今季3度目の完封を飾る>
「(すばらしいピッチングでした)ありがとうございます。
(今日は完ぺきなピッチングと言っても良いのでは)
まあ、そうっすね。まあ、最初立ち上がってるときに
まあ、よくないなと思ったんですけど、
まあ、1イニングずつで投げると思った。はい。
(今日は何が一番よかったか)
やっぱり真っすぐですね。はい。
(今日はコントロールもよかった、無四球ですよ)
まあ、抜けたりとかけっこう多いんで、
でもファウル打ったりされたのがけっこうあるんで、
まあ、完ぺきのコントロールじゃないし、
まあやっぱりファウルになって、
そっからまあ三振取れるの方が、一番よかったと思います。
(球にやっぱり力があったということ)
そうっすね。まあできるように
まあ最後まで力で勝負と思います。はい。
(最終回には153キロも計測していた)
いや、わかんないですね。はい。
(そこまで力は残っていたということ)
まあ、そうですね。はい。
(最後は三者三振でのゲームセット。ちっと格好良すぎる)
いえ、もう、たまたまなだけです。はい。
まあ、できるように、まあ三振じゃなくて、
まあ(球)数少ない方がいいと思うんですけど、
三振の方が球数が増えてるから、
まあ、自分もしんどいなと思うんですけど、
まあ、三振取ったからそれでもよかったと思います。はい。
(これで今季3度目の完封勝利。防御率も1.41に)
(大歓声に)ありがとうございます。
まあ、これからもまだ試合いっぱいあるんで、
まあ、できるように自分も頑張ります。はい。
(ファンにひと言)
まあ、夏が暑いけど、
でもみなさんよくドームに来て、中日の試合見て、
僕たちも頑張ります。応援よろしくお願いします!」



<三塁も踏ませぬこん身のピッチングで今季5勝目をつかんで>
「完ぺきではなかったけど、テンポよく投げられました」

<今季一番の快投の最高傑作が7回。
先頭の大和に左前二塁打された。
1球で初めて得点圏に走者を背負い、迎える主軸>
「鳥谷さんも、金本さんも去年けっこう打たれたイメージがあった。
とにかく抑える。その気持ちだけだった」

<鳥谷を2球で追い込むと、
外角いっぱいに制球された直球で空振り三振を奪った。
続く金本への初球は内角への直球。
ボールにはなったが攻めの姿勢は4番打者の打ち気を押しやった。
続く外角への2球はファウルにするのが精いっぱい。
2ストライクとし、最後は内角へ食い込む速球で
気持ちいいほどの空振りをナゴヤドームのファンにみせつけた。
この日、本人が一番、自信を持った直球の4球勝負。
2死とすると新井は捕ゴロ。唯一のピンチを難なく切り抜けた>
「内角に、(体に)当たってもしょうがないくらいの気持ちで投げた」

<9回2死、打席にはただ1人安打を許している大和。
2ストライクからの投球は、この日112球目にして
最速の153キロ(ボール)を計測。
続くこん身の151キロで空を切らせると、
左手を派手に突き上げて喜んだ。
3者三振。完ぺきにフィナーレを締めくくって>
「真っすぐが1番良かった。
最後は疲れていたけど、思い切り腕を振って
100パーセントじゃなく、120パーセントの力で投げました」

<全く危なげのない完封ショーだったが、
それでも1回は心にさざ波が立っていたという>
「立ち上がりは『調子がよくない』と思った。
緊張してあまり良くなかった。
阪神にはあまり良くないイメージがあったんで、
立ち上がりはちょっと怖いなと思っていた。
でも1回を抑えてから、『それではアカン』と思い直して
2回からは気持ちに余裕を持って投げるようにした。
阪神は去年も打たれているし、初回は気持ちが足りなかったけど、
集中してから、徐々にテンポがよくなって、
1イニングずつ投げることを心がけた」

<今やリーグ屈指の呼び声高い快速球。
それを支える秘密の一つは強い『下半身』にある>
「下半身の強化は週に一度は必ずしています。
故障で2軍にいた6月はスクワットなどの筋力トレーニングもしていました。
走ったりするのは好きじゃないが、日本(の練習)に慣れてきた」

<鍛錬の成果は太ももに表れている。
プロ野球選手としては60センチは驚異的。
それくらい徹底的に足腰を鍛え上げたのだ>
「昨年より3センチから5センチは太くなりました。
今は60センチくらいありますよ」

<前半戦最後の登板となった7月17日の横浜戦で
完封したにもかかわらず、その後の期間でミニキャンプを敢行>
「去年は夏までが中継ぎで、北京五輪もあったので
練習量を増やせなかった。いいトレーニングができている」

<しっかりした土台を養い、投球フォームは安定。
下半身強化が実を結び、回が進んでも球速は衰えない。
速球はスピードとキレを兼ね備えた最強の武器に進化して>
「下半身を使って投げることは、絶対に忘れないようにしている。
真っすぐを投げる時のフォームのバランスが、
去年よりも良くなったと思う。今季が一番いい」
中スポ中日新聞サンスポスポーツ報知時事通信
スポニチ名古屋ニッカンデイリー


◎和田一浩
<先制3ランにダメ押しソロと、
価値ある2打席連続本塁打を放って4打点>
「(本当にここで一発ほしいところでのホームラン)
いやあのう、まあヒットを打ちたいなっていう、
あのう状況だったんで、えー、ホームランは、あのう、
最高の結果になったと思います。
(相手からもらったチャンス、ここで点を取るという姿勢が大事だった)
そうですね、あのう、チェンがすごく、危なげないというか、
えー、1点でも取ればそのまま行きそうな雰囲気もあったんで、
えー、どうしてもあのう、先制点っていうのがほしかったんで、
えー、3点入ってよかったと思います。
(あの場面、気持ちとしてはグッと入った)
そうですね。あのう、そこまでまああのう、
冷静にいったと思うんですけども、
えー、最近ちょっといいところで打ててなかったんで、
えー、そういう意味でも、自分自身も
明日につながるホームランかなって思ってます。
(8回のダメ押し弾、本当にいいところで打てた)
そうですね。あの2本目っていえば、あのう
ちょっと出来すぎだと思うんですけども、
あのう、ランナー出ることだけ考えていきました。
(横にいますが、今日のチェンの投球、いかがでした)
そうですね。ほんとあのう、リズムもよく(笑み)、
あのう、飛んでくることもなかったんで、
えー、素晴らしいピッチングだったなと思います。
(明日以降もいいところでバッティングを見せてください)
そうですね、あのう、ランナーいるところで
えー、打てるように頑張ります。
(最後にファンにひと言)
そうですね、あのう、すごくいい位置にいると思うんで、
あのう、一戦一戦、えー、毎日勝てるように頑張ります!」


<5回2死一、二塁、先制3ラン談話>
「ずっと得点圏で点が入らなかったので、
必ず返すという強い気持ちで打席に入りました」

<8回無死、2打席連続23号本塁打談話>
「点がちょっと入っていなかったので、
出塁しようと思ったらいい結果になりました」

<両軍無得点の5回2死一、二塁。
カウント1-2から外角フォークを振り抜くと、
打球はセンターへグングンと伸びた。
バックスクリーン左への先制の22号3ラン。
具体的な安藤対策は明かさなかったが、小さく笑って>
「速い球を待っていて。
少し甘くて、たまたま拾えた。運がよかった」

<不振という呪縛からも脱する本塁打にもなった。
6月に打率.415で月間MVPを獲得したが、
その後は打率.275で本塁打は2本。
決して悪い数字には見えないが、
求める理想が高いだけに、悔しかった。情けなかった>
「7月はキツかった。最近、打席でいろいろ考えることが多くて
(ボールを)見過ぎていることや手が動かなかったことが多かった」

<この日の試合前に決断。積極的に振ることにした。
初球から3球連続でボールだった第2打席以外、
全打席でファーストストライクを振った
3点リードの8回は、ジェンの初球シュートを左翼席に突き刺した。
1試合2本塁打は開幕戦となる4月3日の横浜戦以来。
これで23号となり、リーグ2位の巨人・小笠原に1本差。
61打点で、リーグ7位に浮上>
「今日はごちゃごちゃ考えるのをやめてみようと思った。
来た球を思い切って打とうと思っていた」

<『天敵』の安藤、そして不振は自らの手で振り払った。
あとはチームとともに上昇気流に乗っていくだけ>
「安藤を打った? 相手がどうこうより、
6連戦の最初を勝てたのがよかった。
自分でも明日につながるホームランだと思います」
カメラブログ中スポサンスポおおさか報知
共同通信社時事通信スポニチ名古屋ニッカン


○井端弘和
<8回1死一、三塁、ジェンから中前タイムリーを放つ。
6回2死三塁での空振り三振に触れ、ほっと胸をなで下ろして>
「その前のチャンスで打てなかったので、打てて良かったです」
カメラブログ、中スポ)

○トニ・ブランコ
<5回2死から森野が四球で出塁した直後の第3打席
阪神・安藤の初球139キロのシュートが左肩部分を直撃。
7月31日の東京ヤクルト戦で受けた左ひじではなかったが、
リーグ最多の11個目の死球で一瞬、緊張が走った。
さすがにムッとして相手投手をギロリとにらむと、
捕手と何やら会話して、一塁に向かったが、
冷静になった試合後はこう説明して>
「これが最後であってほしいね。
怒った? 怒ってはいないよ。
キャッチャーには『いつもだよ』とは言ったけど」

<これだけ痛い思いをしても、
大人の対応をするのが主砲のスゴイところ。
さらに試合後は室内練習場に直行。
この日は3打数無安打、マシンを打ち込んでフォームを修正したよう>
「ちょっと気になったことがあってね」

<最後はこう笑い、ナゴヤドームを後にして>
「まあ、当たるのもいいけど、たまには甘い球も投げてほしいね」
中スポ

○谷繁元信
<4回2死三塁の場面で敬遠され、
一、三塁からチェンが投ゴロに倒れたが、
これが中日が望んだプロセスでもあった。
なぜならば、5回は三たび井端から攻撃が始まる。
攻めのリズム、落合監督が重んじる要素の1つでもある。
捕手目線から敬遠の効果を話して>
「8番が次の回に1番に回すというのは大きかったと思います。
勝負して、取られたって1点なわけですから。
逆に守っている立場なら、1番から始まるのは嫌だと思うから」

<この日は2四球、2犠打。
ジャスト2割の打率以上に敵を警戒させるベテラン捕手は、
こう笑わせて愛車を発進させて>
「それにしても…。きょう、1度もバットを振らなかったなあ」
(中スポ)

○立浪和義
<この日は2回にまな弟子の藤井、野本が連打して、
2死満塁の好機を演出。目を細めて>
「こういう大事な試合でしっかり打っていくことが
財産になっていくと思う」

<一方的な展開に代打の切り札の出番はなかったが、
次戦にむけて闘志をため込んで>
「自分は自分でしっかり仕事をするだけですよ」
(中スポ)

○マキシモ・ネルソン
<貴重な『何でも屋』としてブルペンを守っているが、
前回登板は来日初白星をゲットした7月21日の広島戦。
そこから球宴休みを挟んで13日間も登板がない。
さぼっているわけでもなく、この間ずっとブルペンで控えている。
どんな役割でもこなせるように試合の最初から最後までブルペンにいる。
体力、精神力のタフさが求められるのに、結果がなかなか報われないが、
欠かせないブルペン要員として好調の投手陣を支えている>
「ブルペンで最初に投げるときは少し軽めにして肩をつくっておきます。
ここでいくぞと言われたら、そこから力を入れて
万全の状態でマウンドにいけるように準備をしています」
(中スポ)

○小池正晃
<全144試合の2/3となる93試合を終えたドラゴンズ。
この日も名古屋の最高気温は34.2度と真夏を迎えたとあり、
選手の疲れもピークに達しているに違いないが、
どう対策しているのだろうか>
「早く寝るようにしていますよ。
ナイターの試合を終えて、外に食事に出たときで1時くらい。
ナイターじゃなければ、夜10時とか。で、朝8時とかに起きる。
これがリラックス方法といえば、リラックス方法かな」
(中スポ<ドラ番記者>


○吉見一起
<慣れない家事で泣かされているという。
苦笑いで語ったのは食事の支度の失敗談。
チンするのすら一苦労。自炊などさっぱりできないという。
今、自分で家事をしているのは、
聡子夫人が出産準備で大阪の実家に帰っているため。
当分は野球だけでなく家事でも奮闘が続きそう>
「カレーとか冷凍してあるんですけど…。
朝、カレーを電子レンジで温めて食べようとしたら、
ちゃんと温まってなくて中がまだ凍ってたんです」
(中スポ)

◇川井雄太
<開幕から無キズの連勝を『11』まで伸ばしているが、
その左腕がおおむね週1回、こっそり通っているところがある。
名古屋市内にあるというネイルサロン。
指先の微妙な間隔を左右するつめは投手の生命線の一つ。
店ではつめをみがいて形を整えたり、マニキュアを塗って補強している>
「通うようになったのは春先ですね。
開幕前後のファームにいた時期だったと思います。
毎日自分でやるよりも、週に1回、
プロの手に任せてやってもらうことにしたんです。
市販のマニキュアを塗るよりも
(マニキュアの)質も技術もいいんだと思います」

<つめのケアは長年の悩みだった。
昨年までは自分で手入れしていたというが、
おかげで今季、つめが欠けたりするトラブルとは無縁でこられた>
「自分、つめが弱いんです。
市販のマニキュアを塗っても割れてしまったりする。
だから自分でテープを使って止めていました。
それでも昨年はシーズン中に何度かつめが割れました。
それでもテープで固定したりして投げていましたね。
今年はそんな心配もないです」

<これまでも知人に紹介してもらった店のほか、
自分でも何件か渡り歩いたというが、
遠征などの都合で予約を入れるのは直前のケースが多いという。
自らの足で探してこの春、やっとたどり着いたネイルサロン。
プロの手による毎週のつめの手入れが、
つめの長さとは裏腹に伸び続ける連勝記録を支えている>
「行こうと思ってもすでに予約がいっぱいで入れなかったり。
それで行けなくなってしまう。
でも、今のお店はそういうことがなくて助かっています」
(中スポ)


○落合監督
<首位・巨人とのゲーム差は変わらず1.5だが、
チームはクライマックスシリーズ進出マジック『39』を初点灯させた。
それでも、序盤の拙攻が気に入らなかったよう。
先頭安打の3、4回はともに無得点。
バント失敗など走者を進められない攻撃が相次いだことに>
「こんな野球をやってちゃダメだ。もっと1点を大事にしなきゃ。
非常にストレスがたまるゲームだった」
(中スポ、サンスポスポーツ報知時事通信毎日jpスポニチ


記録備忘録。(4日)

セ・リーグ2位の中日がこの日、阪神を7-0で下し、
上位3チームによるクライマックスシリーズ(CS)進出への
マジックナンバー『39』
を点灯させた。
4位・阪神、5位・広島、6位・横浜が残り試合で全勝しても、
中日が残り51試合で39勝した場合の勝率を上回ることができず、
中日3位以内が確定するため。
セ・リーグにCSが導入された07年以降、
中日のCS進出マジック点灯は、07年8月28日(M27=112試合目)、
08年9月24日(M9=135試合目)で、今回は93試合目で最も早い。
(中スポ、共同通信社

2009年8月 4日 (火)

ブランコ志願の休日特打、竜虎返り討ちの3連戦。

後半戦最初のヤマ場、直接対決6連戦を終え、
1.5ゲーム差で、首位・巨人を追うドラゴンズ。
今夜からは地元ナゴヤドームで4位・阪神を迎え撃ちます。
ここまで7勝4敗と勝ち越している相手ではありますが、
後半戦は調子を上げてきていますし、油断禁物
この日はその阪神3連戦に備え、ナゴドで練習を行ったナイン
休日返上、志願参加で打ち込みを行ったブランコ
対左内角辞さない覚悟のチェンなど、竜の話題を集めました。


ドラゴンズトピックス(3日)

◇トニ・ブランコ

<ナゴヤドームで行われた指名練習に自ら志願して参加。
おもむろにドームを訪れると、バットを持って打撃ケージへ。
左ひじの死球を受けてまだ3日、そんな中、
痛みが残る中で休日を返上。時間にして約20分。
桂川通訳が打撃投手を務めた投球を黙々と打ち続けて>
「きょうは調子が悪いというわけじゃないんだけど、
ちょっと違和感があってね。
だから(打撃練習では)タイミングを確かめながら打ったよ」

<痛みをおして打撃練習を選んだだけでもスゴイが、
もっと驚かされたのが7月31日の東京ヤクルト戦で、
死球をぶつけた相手投手・館山への思いだった>
「(館山に対して)別に怒ってないよ。相手も抑えようと必死なんだから」

<当たる場所が悪かったら骨折していたかもしれないのに、
やさしいというか、大人というか…。
さらに今後も内角攻めが続くことが予想されるがキッパリ。
この日も左ひじにプロテクターをつけて練習したが、
厳しい攻めも覚悟して戦うという>
「内角攻め? それはしょうがない。
わざとぶつけてくるわけじゃないし、気にしない。
ただ、いいバッターというのは
ストライクゾーンにくるボールを打つもの。
ボール球には手を出さなければいいだけだからね。関係ないよ」

<ぶつけられて以来、今も超音波治療を続けている。
それでも、笑顔でナゴヤドームを後にした本当に頼もしい大砲>
「(左ひじは)まだちょっと痛いけど、大丈夫だよ」

<きょう4日から対戦する阪神との対戦成績は
打率.286、1本塁打、7打点で本塁打、打点は
セ・リーグ相手ではもっとも少ない。
しかも初戦先発が予想される安藤はナゴヤドームで5連勝中>
「そうか。でもどこが相手だろうと関係ない。
安藤? どんな投手でも打ちたいのは変わらない。
しっかりボールをたたくだけだよ。
名古屋に帰ってきたし、いい結果を出すよ」
中スポ<ドラ番記者>おおさか報知スポニチ名古屋デイリー


◇藤井淳志
<前カードの東京ヤクルト3連戦で
3試合連続の盗塁を決めたが、阪神相手にも足でかき回す構え>
「打順が6番になったということもあると思うんですが、
いけたら行っていいよというサインが増えたんです。
これを積み重ねて(ゆくゆくは)いつでもいっていいよという
サインを出してもらえるようになりたいです」
(中スポ)

◇小山桂司
<フリー打撃後、居残りでティー打撃を約30分。
石嶺コーチの指導で顔の前にトスされたボールを打ったり、
ノックバットを使ったり。
フリー打撃の前にはアメリカンノックをこなすなど、
移動日を有効に使い、汗びっしょりで>
「バットが遠回りしてしまうのでそれを直そうと。
簡単じゃないですけどね」
(中スポ)

◇福田永将
<フリー打撃前のティー打撃で
左足を大きく上げる一本足打法を試していたが、
右足にしっかり体重を残してから
打ちにいけるようにという工夫だった>
「ティーの最初だけです。
普通に打ち始めると前(左足側)に突っ込んでしまうので」

<前夜は乱闘を初体験。少し楽しそうに?振り返って>
「ああいうときは全員でいくものらしいので、
ぼくもいきました。初めてでした」

<もちろん暴力をふるうために参加したわけではなく、
181センチの長身を生かし、騒ぎが大きくなるのを見事に防いで>
「ぼくはデントナを止めていました」
(中スポ)

◇野本圭
<2日に1軍に合流したルーキーにとっては
きょう4日からの阪神3連戦は正念場のカード。
この日ナゴヤドームでの指名練習に現れると、危機感をにじませ>
「もうひと仕事がないと(1軍に)定着できないですから」

<1度目の2軍落ちから復帰した7月初めは
結果を残し続けられず、10日に2度目の2軍落ち。
同じ轍は踏まない、と2度目のファーム暮らしでは体力強化。
さらに笘篠コーチに『守備を鍛えてこい』と送り出されたこともあり、
ノックを含めて2軍では走り回ってきたという。自信を見せて>
「守備を含めてものすごくやってきた実感があります。
伸ばした点? 体力面の向上ですね」

<そして迎える阪神3連戦>
「上位を追っていく中で、とても大事なカードだと思っています。
このタイミングで呼んでもらえたことはすごくうれしいですし、
ベンチに入っているからには仕事があると思うんで」
(中スポ)


◇小池正晃
<ナゴヤドームで約20分間の特打を行う。
ここ5試合は14打数1安打と快音も減っており、
2カード遠征が続き、十分に打ち込む時間もなかったため敢行。
ブランコとともに汗だくになりながら白球を打ち続けて>
「状態が落ちているんで、上げないとね。
久々に打ち込みたかったのもありますしね」

<中スポ紙面『旬撃』より。
後半戦開幕カードとなった巨人との首位攻防3連戦、
初戦に先制ソロ、第3戦に逆転2ランと勝ち越しに大きく貢献。
対巨人戦ではブランコにも劣らない頼もしさを発揮しているが>
「あの3連戦に関してはいいスタートがきれて。
巨人戦では悪いイメージはまったくないですし、
好きか嫌いかで言えば好きですね。
巨人戦はお客さんが入りますし、緊張感の中でできるというのもありますしね」

<横浜市出身、なのに横浜スタジアムでの
横浜-巨人戦を観戦するときはいつも三塁側だった。
巨人ファンになったきっかけは地元スーパーでのイベント。
出演していた中畑清氏にサインをもらったこと>
「小さいころはやっぱり巨人が好きでしたね。
野球選手になるなら巨人に入りたいというのは、最初の夢でもありましたね。
もちろん今は中日が好きですよ。
巨人ファンでしたから、ユニホームを着ている相手を
倒すのは、モチベーションが上がりますよね」

<大好きなチームだからこそ、
選手の特徴はよく知っている。弱点だって見えてくる>
「巨人に限ったことではないですけど、DVDはよく見ますよ。
スコアラーの方々に焼いてもらって。
自分のイメージと照らし合わせて、
なんで打てなかったのとか見ますね。
人と比べてはいないので、人より多いかどうかは
わかりませんが、やってはいます」

<今年から背番号が『44』に変わった。
昨年までの主砲・タイロン・ウッズから受け継いだ>
「44と僕は相性がいいんです。
(05年)横浜でもらったときも、自らお願いしてもらった背番号で
初めて規定打席に達して、自分の好きな番号ですね」

<今年はウッズのお墨付きを得ているという。
昨季終盤のとある日のこと、いつもきさくなウッズが
珍しく神妙な顔でこう話し掛けてきたという。
『もしオレがやめたらまた44番つけろよ』>
「自分の中では(背番号44を)タイロンからもらって、
レギュラーも取りたいというのがあって。
いい流れじゃないかなと思って変える決心をしました。
彼(ウッズ)の分まで頑張りたいというのは、やっぱりありますね。
中日の44番っていったらタイロンっていうイメージが
みんな強いでしょうけど、僕はその背番号に負けないようにというか、
試合に出続けたいというのはありますね」

<もともと『44』はMLBのマイク・キャメロンにあこがれて着けたもの。
広い守備範囲とパンチ力が特長。今でも一線級で活躍している>
「プレースタイルが好きで。
守備のうまさというか、ユニホームの着こなし方とか。
試合が終わると、ユニホームの上着をズボンから出すんです。
それもかっこよくて。自分も? それはマネできないですけど(笑い)」

<勝負強さを武器に、右翼のレギュラーを英智や野本と争っているが、
打率.235、6本塁打という今の数字には納得していない>
「1軍で野球をやっている実感もありますけど、
もう少し成績がついてこないと。
守備は自信をもってやれていますが、打撃は波がありますので。
試合にも出たり出なかったりですし。
後半戦に入る前に、後半戦は全試合に先発で出るという目標を立てて、
巨人の3連戦ではいい形で入れたんですけど、その後が…。
日曜日(2日)では、先発出場できなくて、
途切れてしまったんですけど、逆にこれを発奮材料にして。
巨人戦に相性がいいというか、好きなので、
そういうところでアピールしていきたいですね。チームに貢献したいですね」
(中スポ、ニッカン


◇立浪和義
<東京都内の選手宿舎から名古屋に移動。阪神戦に備える。
後半戦は6試合で3打数無安打。地元ファンの前で偉業を達成したい>
「出番があったら、しっかり結果を残したい」
(中スポ)


◇チェン・ウェイン
<きょう4日の阪神戦初戦先発が予想される。
この日はナゴヤドームでランニングなどに汗を流し、
入念なマッサージで体をほぐした。
ドームを後にしたのは選手の中で最後。意気込んで>
「阪神? (今季2完封している)横浜戦と同じような感覚で投げたい」

<今季4勝ながらリーグトップの防御率1.54。
快投を続ける左腕といえども、阪神との相性は決してよくない。
昨季の対戦成績は8試合に登板して2勝2敗、防御率3.58。
今季は初登板となる阪神戦でリベンジすべく強調したのは左打者対策。
鳥谷、金本、ブラゼルと主軸には左の強打者がズラリと並ぶが、
特に金本、鳥谷には本塁打を打たれており、
2人合計で25打数9安打8打点と相性が悪い。
しかも今季は右打者を被打率.193に抑えているのに対し
左には.244と比較的打たれている>
「巨人と阪神は左打者が多いですから」

<具体的な対策として『内角攻め』を挙げる。
リーグ屈指の球威を誇る左腕がきわどい内角を突けば効果は絶大。
『当たったらすいません』というのは、
あくまで言葉のあやなのだが、それくらいの攻めの姿勢を貫くということ>
「以前は左打者のインコースが投げにくかった。
内に投げないと自分が苦しくなる。
去年は左打者の内角の球が甘くなったんで、
外に逃げて打たれるよりも、『当たったらすいません』というくらいの
気持ちで攻めるつもりです。とにかく思い切って腕を振ります」
中スポスポニチ名古屋ニッカン


◇朝倉健太
<あす5日の第2戦先発が予想されるが、復調気配。
前回登板の巨人戦では1回に6点を失うなどしてKOされたが、
阪神戦では今季3勝負けなしと好相性だけに、同じ失敗はできない。
この日の練習では入念に遠投を繰り返し、手応え十分の様子>
「感覚的なことを確かめました。修正? できていると思います」
中スポ

◇川井雄太
<6日の第3戦が予想されるが、阪神と今季初対戦となる。
開幕12連勝のかかる一戦も、気負うことなくマウンドに向かう>
「印象? 当たってないですし分からないです。
それよりも自分のピッチングに集中します」
(中スポ)


◇落合監督
<ナゴヤドームの両翼ポールを
天井まで延ばすプランがあることが明らかに。
指揮官自身の発案で、ポールの上を通る打球が
『フェア』か『ファウル』か判定しやすくすることが目的。
現在はスタンドから13.5メートルの高さだが、
実現すれば40メートルあまりの超長尺となる。
実施の時期などは未定だが、11日からセ6球場で
ビデオ判定が試行されるが、その動きとは一線を画している。
ビデオ判定については、持論を展開して>
「ビデオって簡単に言うけど、それでプレーが止まるんだ。
野球はアメフットみたいに止めるスポーツじゃない。
いろいろやってみてそれでもだめで、最終手段というなら分かる」
ニッカン


【ドラゴンズ・今週の日程】
4日(火) 対阪神 (18:00・ナゴヤドーム)
5日(水) 対阪神 (18:00・ナゴヤドーム)
6日(木) 対阪神 (18:00・ナゴヤドーム)
7日(金) 対横浜 (18:00・横浜スタジアム)
8日(土) 対横浜 (18:00・横浜スタジアム)
9日(日) 対横浜 (18:00・横浜スタジアム)

<ファーム>
5日(水) プロアマ交流戦 対ヤマハ (12:30・ナゴヤ球場)

8日(土) 対福岡ソフトバンク (16:00・鹿児島県立鴨池野球場)
9日(日) 対福岡ソフトバンク (16:00・宮崎市生目の杜運動公園野球場)


以上、この日のドラゴンズの話題を集めましたが、
後半戦最初の巨人・東京ヤクルトとの
ビジター直接対決6連戦を3勝3敗の五分で通過。
首位・巨人との差を1.5ゲームと若干縮めはしたものの、
東京ヤクルトとは、新たな遺恨を生みそうな気配も。
まあ上位3チームにおける争いは、
依然として続いていくと思われますが、
前週の厳しい直接対決に比べると、
今夜からの6連戦は、割に与しやすそうなムードも。
地元・ナゴヤドームで阪神と、さらに週末はハマスタでの横浜戦。
ともに7勝4敗、11勝1敗と好相性のチームとの対戦が続きますが、
「奪首ウイーク」とか「貯金ウイーク」とか
上から目線で見るようなことはぜひとも避けてほしいもの。
数年前、同じこの時期に好相性のチームを迎えながら、
3タテを喰らうなど思わぬつまずきがあったりしましたし、
まあ今季のチーム状態とは違いはするものの、
油断などをせずに、一戦一戦引き締めて臨んでほしいですね。

そんななか、そういう姿勢を実行している主力
この日のナゴドにはいたようで。
移動日となったこの日は、ナゴヤドームで
投手陣と、野手陣指名練習が行われたようですが、
なんと主砲・ブランコ志願参加
休日を返上して、フリー打撃で汗を流したもよう。

休日返上!先週末の神宮では
館山から左ヒジに死球を喰らい、途中退場。
幸い大事には至らず、
翌日からもスタメン出場してはいるものの、
まだ痛みや腫れは
完全にはひいていないはず。
それにも関わらず、
自らの意志で球場に赴き、
遠征で不足した打ち込み量を解消するため、
しっかり振り込んでいたという主砲
その姿勢には、
とても頼もしさを感じましたね。
また今後さらに予想されるであろう
厳しい『内角攻め』にも、立ち向かう姿勢
当てられた館山に対しても、心の広さを感じる言動がありましたし、
「大人な」対応は、実に好感が持てましたよ。
もちろんそこにはそんなことには決して負けないという強い気持ちと、
克服できるという技術の向上への自信。
「いい打者というのはストライクゾーンのボールを打つもの」
当然そういう言動が出るということは、
体調面にも大きな問題はないということなのでしょう。

心配だったフォームの変化なども、
今のところはそんなになさそうですし、
強い打球も出ていますから、今回の3連戦では一発が見たい。
阪神戦は1本塁打、7打点とカード別では最低の数字。
それでもどんな投手が来ようとも、少しでも甘く
ピンポイントに来たボールをしっかり叩ければ、
そのパワーで強烈な一発をお見舞いできるはず。
主砲が打てば、チームは勢いに乗れること確実。
久々のホームゲームで、復調弾を楽しみにしたいところです。


ところでこの阪神3連戦、気になる先発予想は、
初戦から、チェン-安藤、朝倉-岩田、そして川井-久保
これまでの阪神戦でおなじみだった下柳の登板はなさそう。
その一方で、ナゴヤドーム5連勝中の安藤が来るのは厄介ですね。
さらに久保には前回の甲子園で勝たれていますし、
決して楽な相手でもなさそうな感も。
ただ攻撃陣で、赤星、関本という2人をケガで欠くのは大きい。
平野、藤本、桜井などが代役になるのでしょうが、
赤星ほどの足や、関本ほどのいやらしさはないでしょう。
さらに代わりではないですが、
中日戦に強いベテラン・矢野が戻ってきましたし、
マスクを被るかはわかりませんが、何とかうまく交わしてほしいです。

対するドラゴンズは、チェン、川井が阪神戦今季初登板
特に昨季阪神の左打者に苦しんだ
チェンがいかなる投球をしてくれるのか、
その辺りがこの3連戦の流れを占いそうですね。
対策として、強気の内角攻めも辞さない構えのようですが、
下半身を使い、腕をしっかり振る投球。
それさえ出来れば、現状のチェンの力なら封じられるのではと。
また阪神戦3勝負けなしと好相性の朝倉
前回登板の巨人戦では初回の6失点が大きく響きましたが、
その分の雪辱もしっかりとしてほしいところです。


2カード連続負け越しの首位・巨人は、
週末に東京ヤクルトとの直接対決が控えていますし、
その辺りをうまく利用し、追いつき追い越せれば言うことなし。
おそらく阪神も一泡吹かせてやろうと向かって来ることでしょうが、
こちらのペースに持ち込んで、返り討ちを。
まずは初戦、防御率1位左腕快投を期待しながら、
2週間ぶりのホームゲームを見守っていきたいと思います。

2009年8月 3日 (月)

荒木気持ちの決勝打、雨中延長戦竜辛くも制す!

勝ちパターンを崩され、鬼門・神宮で痛い連敗。
3位・東京ヤクルトに1ゲーム差に迫られたドラゴンズ
小雨ぱらつくなかで行われた直接対決第3戦は、
3-3のまま両軍譲らず、延長戦へと突入。
そして4時間以上を過ぎた延長11回、
2死満塁から、荒木が左越えに走者一掃の二塁打を放ち、
ようやく勝ち越しに成功すると、
そのウラ、守護神・岩瀬が3本の二塁打を許して、
1点差に迫られたものの、辛くも逃げ切って、2位を死守。
前夜の雪辱を果たした浅尾が7勝目をマークしました。

◇セントラル・リーグ公式戦
東京ヤクルト-中日 15回戦
(2日・明治神宮野球場 | 中日4勝11敗)
18310人 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 R
中 日 0 1 2 0 0 0 0 0 0 0 3
ヤクルト 1 0 1 0 0 1 0 0 0 0 2
[勝] 浅尾(41試合7勝7敗)
[S] 岩瀬(41試合1勝2敗31S)
[D本] なし
[Dバッテリー]
中田、河原、パヤノ、浅尾、岩瀬 - 谷繁

◇対東京ヤクルト15回戦・スタメン
1 (遊)井端  (6打数2安打)
2 (二)荒木  (5打数1安打3打点)
3 (三)森野  (4打数1安打)
4 (一)ブランコ (6打数2安打1打点)
5 (左)和田  (4打数1安打)
6 (中)藤井  (5打数4安打1打点)
7 (右)野本  (4打数1安打)
8 (捕)谷繁  (5打数無安打)
9 (投)中田  (2打数無安打)

【イニング経過】
<1回・中日> P・由規
井端二ゴロ、荒木四球、森野中直球見三振、
ブランコ中高め直球左前落とすヒット・荒木三進、
2死一、三塁から、和田内直球詰まり左飛


<1回ウラ・東京ヤクルト> P・中田(中12日)
青木三ゴロ、田中浩康中高めカット左中間突破二塁打、
福地内フォーク空三振、デントナ外外れ四球、
ガイエル初球腰死球、
2死満塁から、畠山中低め直球三遊間抜く適時打(D 0-1 S)

<2回・中日> P・由規
藤井内高め直球右中間フェンス直撃二塁打、
野本内スライダー引っ張り右前落とすヒット、
無死一、三塁から、
谷繁二ゴロ一走タッチ4-4-3の間(D 1-1 S)

<2回ウラ・東京ヤクルト> P・中田
川島慶三外カット右飛、由規高め直球空三振、
青木中直球左前打、田中浩康外直球右翼線二塁打、
2死二、三塁から、福地中フォーク高いバウンド一ゴロ

<3回・中日> P・由規
井端二ゴロ、荒木高いバウンド遊ゴロ、
森野外高めスライダーセンターオーバーフェンス直撃二塁打、
2死二塁から、
ブランコ外低めスライダー右前持って行く適時打(D 2-1 S)
和田外スライダー中前抜けていくヒット、
2死一、二塁から、
藤井詰まりながら左前落とす適時打(D 3-1 S)

<3回ウラ・東京ヤクルト> P・中田
デントナ外直球右前落ちるヒット、ガイエルストレート四球、
畠山高いバウンド二ゴロ・荒木一走空タッチ、
1死二、三塁から、相川外高め直球・
ライトフェンス際野本グラブ当てながら捕れず適時二塁打(D 3-2 S)
1死二、三塁から、川島慶三浅い右飛、由規内高め直球中飛

<4回ウラ・東京ヤクルト> P・中田
青木四球、田中浩康投犠打、
福地中低め直球中飛・青木タッチアップ三進、
2死三塁から、デントナ外カット遊正面ゴロ

<6回ウラ・東京ヤクルト> P・中田
川島慶三高いバウンド遊ゴロヘッドスライディング、
代打川端投犠打、
1死二塁から、青木3球目中田フォーク暴投・川島慶三三進、
4球目フォーク谷繁捕逸・川島慶三生還(D 3-3 S)
青木7球目四球、田中浩康高いバウンド三ゴロ・
森野一塁送球・一走青木その間に三塁向かうも転送アウト

<7回・中日> P・松岡
代打福田内直球一邪飛、井端高めスライダー左前打、
荒木遊ゴロ6-4-3も一塁セーフ、森野ストレート四球、
2死一、二塁から、ブランコ粘るも外スライダー空三振


<8回・中日> P・五十嵐
和田中フォーク右飛、藤井高めフォーク一二塁間突破ヒット、
野本2球目藤井二盗、
1死二塁から、野本中フォーク空三振、
2死二塁から、谷繁初球153キロ打ち上げ右飛


<8回ウラ・東京ヤクルト> P・パヤノ
相川外低め直球中前ポテンヒット、
川島慶三送れず空三振、代打川本外直球空三振、
青木初球前パヤノ一塁けん制悪送球、
2死二塁から、青木外高め直球ハーフスイング空三振・納得いかず

<9回・中日> P・イム・チャンヨン
代打立浪内高め直球空三振、井端外シンカー空三振、
荒木外スライダー打ち上げ左飛・歯が立たず


<9回ウラ・東京ヤクルト> P・浅尾
田中浩康直球おじぎ四球、福地投犠打、
右・英智
1死二塁から、デントナ外スライダー空三振、
ガイエル敬遠、
2死一、二塁から、畠山外直球二ゴロ4-6、延長戦へ

<10回・中日> P・押本
森野初球外直球投ゴロ、ブランコ外フォーク見三振、
和田外フォーク遊ゴロ


<10回ウラ・東京ヤクルト> P・浅尾
相川外フォーク空三振、川島慶三外スライダー空三振、
代打武内中フォーク3球空三振・完ぺき

<11回・中日> P・萩原
藤井外フォークうまく拾って中前運ぶヒット、
英智投犠打、谷繁外一杯直球見三振、
代打小池ストレート四球、
井端0-3外スライダー三ゴロ畠山はじき内野安打、
2死満塁から、
荒木2球目中落ちないフォーク・
思い切り叩き前進左翼頭上越えていく走者一掃適時二塁打・
送球間荒木三進(D 6-3 S)

P・イ・ヘチョン
森野初球内スライダー背中死球「コラ」激高・
一塁方向へ歩く途中で「帽子取って謝れ」・
イ・ヘチョンそれに応じずエキサイトしマウンド降りてくる・
両軍入り乱れての乱闘騒ぎ、何とかおさまり試合再開、
2死一、三塁から、ブランコ中シュート打ち上げ二飛


<11回ウラ・東京ヤクルト> P・岩瀬 左・小池
青木中スライダー左翼頭上越えていく二塁打、
無死二塁から、田中浩康内スライダー左中間落とす適時二塁打(D 6-4 S)
福地内スライダー大きな中飛・田中浩康タッチアップ三進、
1死三塁から、デントナ中高めスライダー・
三遊間突破適時二塁打・代走ユウイチ(D 6-5 S)
1死二塁から、ガイエル外低め直球見三振
2死二塁から、畠山初球外シュート二ゴロ、試合終了。


【ゲームレビュー】
荒木が決勝二塁打

延長の末、競り勝った。
3回にブランコ藤井の適時打で2点をリード。
6回に追い付かれたが、11回2死満塁で
荒木が走者一掃の二塁打を放って勝ち越した。
東京ヤクルトもそのウラ、
岩瀬から3二塁打で2点を奪ったが、逃げ切られた。
公式サイト共同通信社時事通信ニッカン式スコア


小雨が降ったり、止んだりしたなかで行われた
神宮球場での2位攻防第3ラウンド
自分にとっても、今季初の神宮生観戦となりましたが、
終わった瞬間の感想が「ほんとしんどい」。
延長戦突入、4時間44分の激闘の末に辛くも勝利。
中盤以降、もやもやが続く展開が幾度も続きましたが、
延長11回、2死満塁から
荒木が何とか決めてくれて、本当によかったなあと。

中田-由規の両先発が交代した後は、まさに継投勝負
しかしあまり調子の良くない松岡を攻めきれず、
五十嵐からも得点圏に走者を進めるも、ここもゼロ。
さらにイム・チャンヨンには全く歯が立たず、
延長10回も押本の前にクリーンアップが三者凡退。
次の1点が遠い一方で、河原-パヤノとつないで、
9回、10回の2イニングは、前夜痛恨の一発を浴びた浅尾が登板。
9回の代わり端に四球を出して、二塁まで進まれたものの、
前夜被弾を喰らったデントナを外へのスライダーで料理すると、
延長10回は、相川、川島慶三、代打武内三者三振斬り
しっかりと「やり返す」投球で、味方打線を鼓舞。
これに報いる攻撃を見せて、11回こそ均衡を破ってほしい。
雨の中での願いが、どうにか叶ったようですね。

それにしても、底力ではやはりこちらに分があるかなと。
調子の良い投手を先に出して、相手を封じ、
サヨナラに持って行きたい東京ヤクルト
ゆえに勝利の方程式を先に使って、10回はそれに次ぐ押本
さらに11回は萩原-イ・ヘチョンとイニングを追うごとに、
「やや落ちる投手」が出てきてくれたのは、助かったなと。
それに加え11回先頭が、この日の打線のなかで、
3安打と当たっていた藤井だったのも大きかった。
萩原のフォークをうまく拾って、中前に運ぶと、
続く英智が送り、谷繁倒れたものの、
小池には急に制球が定まらなくなり、ストレートの四球
さらに井端がしぶとい内野安打で満塁へと繋ぐと、
荒木に対しては、満塁にもかかわらずフォークの連投。
6回の中田の失点例もありますし、どうかなとも思いましたが、
2球目、そのフォークが落ちずに中に入ってしまう始末。
前夜には一時勝ち越しとなる本塁打を放っている荒木

荒木決めた!この日はここまで無安打だったものの、
「負けたくない」という
強い気持ちを胸に、
悔いを残さぬよう、
思い切り行ったことが功を奏しましたね。
良い角度で伸びてきた飛球が、
レフト・青木の頭上を越えたときには、
三塁側スタンドは狂喜乱舞
正直、井端らのランニングを見ておらず、
荒木がサードにいることにより、
3点入ったのがわかったくらい。
午後10時を過ぎているとは思えないぐらいの喜びようとなりました。

ただそのままで終わらなかったのは、
鬼門・神宮だからでしょうか。
延長11回ウラ、5番手で登板の守護神・岩瀬の出来がイマイチ。
いきなり先頭の青木にレフトオーバーの二塁打を浴びると、
続く田中浩康、さらにデントナに適時打を許し、なんと1点差に。
宝刀・スライダーにもキレがなく、軽々運ばれる様には、
ほんとに驚き、さらに不安にもなりましたが、
この日に関してはやや準備不足も否めないようにも見えました。
神宮においての自分のいつもの観戦エリアは、
三塁側ブルペンが良く見えるのですが、
浅尾がかなり長い時間、ブルペンで準備していたのに対し、
岩瀬は何度か肩こそ作るものの、まさか出番が、といった雰囲気も。
この日のベンチは、もしも11回ウラ以降があった場合、
小林正人高橋を繋いで、おそらく守護神を使わなかったのでは。
そんな流れもあったなか、3点勝ち越したためにマウンドへ。
ただそんな岩瀬でも、「スイッチ」が入ればさすがだなと。
ガイエルに対しての外一杯のストレートや
畠山を1球で料理した投球は、本来のものだったと思います。


小雨降るなか、いろんなことがありましたが、
勝ち越すまでの内容はともかくとして、
とにかく3タテだけはカンベンでしたし、
やや苦しみながらも、勝てたことはチームにとって大きいのでは。
さらに最後の最後まで粘られはしたものの、
鬼門・神宮やり返せたこともヨシでしょう。
また相手の勝利の方程式、松岡-五十嵐-イム・チャンヨン
そろって投げれば20戦全勝だったそうですが、
この日の勝利でそれを崩壊させたこともとてもうれしかったです。

後半戦いきなりのヤマ場、巨人・東京ヤクルトとの6連戦を
3勝3敗の五分で終えることとなりました。
欲を言えば、4勝2敗ぐらいを期待していただけに、
東京ヤクルト戦、特に2戦目を落としたのは残念。
それでも6連戦の前の2.5ゲーム差が、
1.5ゲームと若干ながら縮んだことですし、
ビジターながら良く踏ん張ったといえるでしょう。
あすからはまた次の6連戦が待っていますが、
長時間観戦の疲れもあって、その展望は次の記事で。
4時間44分という長い時間、選手のみなさん
本当にお疲れ様ということで今回は締めさせていただきます。


☆ウィナーズ・ボイス(2日)

◎荒木雅博

<延長11回2死満塁、走者一掃の勝ち越し二塁打>
「(おめでとうございます)どうもありがとうございます(一礼)
(延長11回2死満塁、どんなことを考えて打席へ)
あの、後悔したくなかったんで、思い切って振ろうと思いました。
(走者一掃のツーベースになった。その瞬間は)
もうね、あのう、打った瞬間に、抜けたのがわかったんで、
ヨシッていう気持ちになったんですけど、
うん、3点目が入ってくれてよかったです。
(チームは連敗、このゲームどんな気持ちで迎えたか)
うん、あのう、やっぱりその、負けられないという気持ちは
いつも持ってやってますけども、いつも以上に
今日はやっぱり気持ち入れていきました。
(最後は1点差まで詰められたが)
いやもう、岩瀬さんなんでね、
あのう、ここで終わるだろうという気持ちでやっていました。
(巨人が敗れ、1.5ゲーム差に縮まった)
はい、えー(笑顔)ゲーム差はね、縮まっているんですけど、
まだまだ先に、あのう、勝負のときはあると思いますので、
しっかりと野球をやっていきたいと思います。
(最後にファンに力強い一言を)
今日は本当に長い時間、ご声援ありがとうございました(笑)。
えー、まだまだ先は長いですけども、
一試合一試合しっかりとした野球をやって、
どんどん勝っていきたいと思います。今後ともよろしくお願いします」



<同点で迎えた11回2死満塁の場面。
初球は低めのフォークに空振り。
そして2球目、萩原が投げた真ん中のフォークをフルスイング。
快音を残した打球は左翼の頭上を一瞬で越えると、
一塁走者の井端まで生還する走者一掃の3点適時二塁打。
選手会長が大仕事をやってのけて>
「初球がフォークだったんで、
もう一回フォークもあるかなって思っていました。
後悔したくなかったんで、思い切って振ろうと。
打った瞬間、抜けたと思ったんでヨシって」

<今季満塁時はこれで7打数5安打9打点の打率.714。
照れる新・満塁男がチームに宿る『呪縛』を見事に解いて>
「満塁で結果? らしいですね。でもそんな実感はないんですよ」

<巨人が敗れたことで首位との差は再び1.5ゲーム。
忌まわしき神宮球場を気持ち良く後にして>
「打撃の状態はよくはないですよ。
きょうもボクが打っていれば楽に勝てましたから。
これからも1試合1試合しっかりした野球をして、
どんどん勝っていきたい」
中スポサンスポ時事通信朝日新聞ニッカンデイリー


○藤井淳志
<3回2死一、二塁、左前へのテキサスヒットを放つ>
「何とかしたいという気持ちで打席に立ちました。
気持ちでヒットになったと思います」

<延長11回には、勝ち越し劇の口火を切る中前打。
この日は5打数4安打。今季初の4安打で打率も.302と
7月19日以来の3割復帰を果たした。足取り軽く球場を後に>
「いつも通りランナーがいなければチャンスメークを、
いれば進めるバッティングを心がけています。
(ヒットの)本数よりも勝利につながったことがうれしいです」
(中スポ)

○トニ・ブランコ
<2打席連続安打で完全復活を高らかにアピール。
3回2死二塁から、外角低めのスライダーをはじき返すと、
打球はあっという間に右翼に弾んだ。
左ひじに死球を受けて以降、初の適時打。
芯を外されながらも持ち前の矢のような打球を繰り出し、
死球の影響を感じさせないバッティングに>
「バットの先っぽだったけど、何とかヒットになってくれてよかったよ」

<なおも2死一、二塁、藤井が左前へテキサス安打を放つと、
巨体を揺らして二塁から激走。
3点目のホームを駆け抜けて、健勝ぶりを重ねて披露。
左ひじの回復は順調そのもの。
前日は湿布を固定するために左ひじをバンデージで覆い、
メーカーが急きょ用意したひじ当てをつけ始めたが、
たった一夜でバンデージとはおさらば。
ひじ当てもフィットしている様子>
「具合はいいよ。コンスタントにパワーを発揮できそうだ」

<それでも第3打席からは再三のチャンスに凡退したことを
気に病んでか、肩を落とし球場を後にして>
「今日はノーコメントで」
中スポニッカン

○井端弘和
<前夜までヒットがなかったが、
7回、左前に12打席ぶりの安打を放つと、
延長11回には2死一塁で三塁内野安打。
荒木の決勝二塁打を呼び込む。
3試合連続無安打は4月に一度あったきり。
打率も1厘上げて.319として>
「今年は調子を落としてもすぐ原因がわかる。
いろいろ試していて、昨日は分からなかったけど、
きょうの第3打席でファーストゴロを打ったときに戻った」
(中スポ)

○立浪和義
<9回先頭、代打で出場したが、イム・チャンヨンの
高め152キロ、ボール球に空振り三振を喫したが、
チームの勝利にホッと胸をなでおろして>
「勝ててよかったです」

<前日の打席では左翼スタンドから無数のフラッシュを浴びた。
おそらく引退を前にファンが写真を撮影しようとしている>
「気づかなかったよ」

<東京遠征6試合で、自らは3打数無安打だったが、
チームは3勝3敗。首位巨人との差を少し詰めることにも成功。
本拠地へ戻る4日からの阪神戦で、あと1本に迫っている
歴代7位タイの通算2471安打目を狙う>
「また来週、頑張ります」
(中スポ)


○浅尾拓也
<同点の9回に4番手で登板。
2死一、二塁のピンチで畠山を二ゴロに打ち取ってしのぐと、
続く10回は3連続三振を奪った。
前日の同カードでは、3失点で敗戦投手となっているだけに、
うれしそうな表情。11回に味方が勝ち越し、今季7勝目。
ホールドポイントは27となり、リーグ単独トップに>
「(1日と)同じようなところで使っていただいて、
抑えられて本当によかった。必死でした。
(投手コーチの)近藤さんとかみんなに励ましていただいて。
やられてしまったことのほうが
まだ大きいので、やり返せるように頑張ります」

<登板を告げられ、マウンドにたどり着くと、
必ず、何度かジャンプしている。この日の登板でも行った。
少し変わっているように見えるが、投球のために必要だからやめない。
プロ入り前から続けている、大切なルーティンワークだ>
「緊張が取れるようにと思って、ずっとやっているんですよ」

<日本福祉大時代のこと、部屋でテレビを眺めていると、
リポーターが『ジャンプをすると、緊張がとけるんです!』
目からうろこが落ち、それからいうもの、
マウンドでジャンプするようになったという。当時を振り返って>
「番組名は覚えてないんです。
バラエティー? うーん。そうでしたかねえ」
(中スポ)

○勝崎コンディショニングコーチ
<果たしてジャンプには本当に効果があるのか説明>
「リラックスできるかどうかはわかりませんが、
筋肉は最初に刺激を与えておくと、
力を出しやすくする性質があるんです。
陸上の短距離走の選手が、スタート直前に
ジャンプするのをよく見かけますよね? あれと同じです。
それをテレビでわかりやすく説明したのではないですかね」
(中スポ)

○中田賢一
<制球に苦しみながらも6イニング3失点と
粘ったが、2球で台無しに。
目を疑いたくなるシーンは、6回1死二塁。
青木への3球目、フォークがワンバウンドする暴投。
さらに次のフォークを谷繁が後ろにそらし(記録は捕逸)、
悠々と川島慶三が同点のホームを踏んだ。
必死で守り抜いた1点のリードをあっさり失い、唇をかんで>
「打者は青木さん。低めに投げようという意識は強かった。
捕逸のタマもボクの責任です。
先頭打者(川島慶三)を出したのが悔やまれます」

<本調子からは程遠く、被安打7に加え、
制球難で5つの四球を与えた。
それでも悪いなりに踏ん張って、勝ち越し点を許さず、
一度は勝ち投手の権利を手にしていたが>
「序盤にかなり苦しい投球をしてしまった。
立ち上がりと中盤に先頭打者を出したのが悔やまれる」

<今回がオールスターブレーク後初めての登板。
その位置付けは『6人目』の先発。
2軍には実績のある山本昌や山井が控えていて、
立場は安泰ではない。そんな状況は自身もわかっている。
こう決意を口にしていたが>
「悪ければ下に落とされる。ボクは結果を出すしかない」
(中スポ、時事通信

○河原純一
<7回同点のマウンドに上がると、2人目がデントナ。
ツバメの主砲には、前夜に浅尾が決勝弾を浴び、
対戦打率はセ・リーグではワーストの.386。
4本塁打を叩き込まれ、17打点を献上している。
竜投にとっては年間を通じての天敵だが、
ストレート(見逃し)、フォーク(ファウル)で追い込むと、
3球目。再び内角に食い込むストレートにバットは空を斬った。
ベースから離れて立つデントナには、
外角へ投げたい誘惑にかられるが、
内を攻めねば外にバットが伸びてくる。
やはり抑えるカギは内角にありー。
天敵の王様を仕留めた3球が、この先の航路を示してくれたはず>
「谷繁さんに要求されたボールを
キチッと投げるのがこちらの仕事ですから。
(デントナは)外に届かないかなと思っても、意外と届く。
谷繁さんの意図をくまなければいけないとは思います」
(中スポ)

○ネルソン・パヤノ
<1イニング1/3を無失点で勝利に貢献。
7回2死無走者でマウンドに上がり、四球を出しながら無失点。
続く8回もけん制球がそれ、2死二塁のピンチを招いたが後続を封じて>
「ナイスピッチング? ありがとう。
あしたは休みだから、しっかり休んで、あさってからも頑張ります」
(中スポ)

○岩瀬仁紀
<3点リードの11回に登板。
田中浩康、デントナに適時打を浴び、2点は詰め寄られたが、
ガイエルは見逃し三振、畠山は二ゴロに切って15試合連続セーブ。
1.5ゲーム差に迫った巨人追撃のため、前だけを向く>
「ここからは勝ちにこだわります」
(中スポ)


○森野将彦
<延長11回、荒木の決勝打の直後、
代わったイ・ヘチョンの初球が背中にドスンと当たる。
痛みで顔をゆがめ、マウンドのイをにらみつけると、
『逆ギレ』したイも何事か文句を言いながら応じる。
すかさず両軍ベンチから選手が飛び出し、一塁ベース付近で衝突。
あわや乱闘のシーンとなったが、
試合後、興奮冷めやらぬ様子で語って>
「(イ・ヘチョンに)『謝れ』と言ったんだ。
そしたら『何言ってんだ』という感じで言ってきた。
ここは韓国じゃない。日本なんだ。
日本でやるからには日本のやり方に従うべきなんだ。
接戦だったらあんなに怒らない。
故意? そこまでは言わない。でも初球だからね。
荒木さんのヒットで試合はほぼ決まっていたんだ」
中スポ

○川相内野守備走塁コーチ
<11回2死三塁、森野の死球をめぐり両軍が入り乱れた際、
輪の中心で東京ヤクルトサイドへ血相を変えて詰め寄ったが>
「森野が『帽子を取って謝れ』と言ったんだ。
でも、あれぐらい激しい気持ちでいい」
中スポスポニチ名古屋

●イ・ヘチョン(東京ヤクルト)
<3点を勝ち越された直後の延長11回、7番手で登板。
森野に当てた死球をめぐり、両軍入り乱れての乱闘騒ぎが起こったが>
「雨でボールが滑った。
むこうがいらついていたので、反応してしまった」
サンスポ


○和田一浩
<試合前、外野でノックを受けていた
投手陣の輪に加わると、右に左に軽快に体を動かした。
冗談で報道陣を笑わせつつ、しっかりとコンディションを整えて>
「投手に転向? そう。投手転向なんです」
(中スポ)

◇吉見一起
<先発投手は登板2日後が完全休養日となっているが、
この日がそれに当たっていながら、グラウンドへ。
ところがナインが練習を始めると、
雨が降り出したこともあって、チームメートから
『そんなことするから雨降るんだよ』と突っ込まれ苦笑い。
他の投手陣とは別に、じっくりランニングで汗を流していたが、
意欲の休日返上。敗戦のもやもやは折からの雨と
たっぷりかいた汗が流してくれたようだ>
「(2日前に)負けたのが悔しくて。
それに、前から練習に出ようとは思ってました」
(中スポ)

○川井雄太
<この日1軍合流した野本から
次戦に12連勝を達成した場合のインタビューポーズを提案された。
両手の指をそれぞれ1本と2本を立てて『12』をかたどる格好だが、
野本がやってみせたのは、右が2本で左が1本。
正面からは『21』に見えるが、苦笑いして>
「21連勝? 無理、無理ですから」
(中スポ)

○長谷部捕手コーチ
<夕方にサーッと降った雨の影響で
この日の試合前、練習は室内練習場で行われた。
その出入り口には魅惑的なポスターがはってある。
おいしそうに焼けたラム肉と特大のジョッキの写真が
ちりばめられたビアガーデンのポスターだ。
報道陣の横で、同じく足を止めて>
「名古屋にもいくつかいいところがあるよね。
でも遅くまでやってないと、いけないんだよなあ」

<ポスターの店もナイター終了後まではやってない様子。
でもビールなら秋に浴びられますよね、きっと>
「浴びたいよなあ」
(中スポ<ドラ番記者>


●高田監督(東京ヤクルト)
<3点を勝ち越された11回に1点差まで詰め寄る
粘りも見せたが、悔しさをにじませて>
「負けたらしようがない。9回、10回に何とか勝負しないとね。
乱闘? (帽子をとって謝る)習慣がないんだから、外国人には無理だろう」

<中日とは14日からナゴヤドームで再び激突するが>
「これからも、こういう試合が続くでしょう」
サンスポ


○落合監督
<4時間44分の激闘の末、連敗を止め、3位転落を回避。
首位・巨人とは再び1.5ゲーム差。淡々と球場を後にして>
「選手に聞いてくれ。仕事をした選手に聞きな」
(中スポ、スポーツ報知毎日jpニッカン


今日の公示。(2日)

◆セ・リーグ
【出場選手登録】
△中日 野本圭外野手
【出場選手登録抹消】
▼中日 中村一生外野手
(再登録は12日以降。公式サイト共同通信社

△野本圭
<ルーキーが約1カ月ぶりに1軍に復帰。
この日朝の新幹線で名古屋から東京入り。
ちょうどナインがウオームアップをはじめたところで
細かい雨が降り始めたため、前日大雨が降った
『名古屋から持ってきたんじゃないの』と冷やかされ>
「ええ、持ってきました」

<さっそく『7番・右翼』で先発出場。
2回無死二塁のチャンスでは右前打を放つなど、
4打数1安打と、復帰を祝った。
しかし悔やんだのは3回の守り。相川の右越え二塁打を
グラブに当てながら捕らえきれなかった>
「グラブに当てたのに届きませんでした。
捕れるように見えました? 次頑張らなければなりません」

<2度の2軍落ちを経て、精神的にもひとまわり成長したよう>
「ファームで守備も含めて、しっかりやってきたという実感がある。
バッティングもしっかりミートできていると思う。
これを最後に(1軍に)定着したい。
ライトのポジションは小池さんが活躍されていますから。
それ以上の活躍をしないと。とにかく頑張ります」
(中スポ)

2009年8月 2日 (日)

浅尾吹っ飛ぶまさかの被弾、ツバメに痛い連敗。

天敵をまたも攻略できずに、
東京ヤクルトとの2位攻防初戦を落としたドラゴンズ。
8月最初のゲームとなった神宮での第2戦は、
終盤、1点をめぐる白熱した展開に。
それでも8回、荒木の本塁打で勝ち越しに成功。
ところがそのウラ、セットアッパー浅尾がつかまり、
同点に追い付かれると、デントナに決勝の2点本塁打を被弾。
ミスも絡んでの逆転負け。鬼門神宮で4連敗となりました。

◇セントラル・リーグ公式戦
東京ヤクルト-中日 14回戦
(1日・明治神宮野球場 | 中日3勝11敗)
25226人 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
中 日
ヤクルト ×
[敗] 浅尾(40試合6勝7敗)
[D本] 荒木2号
[Dバッテリー]
小笠原、河原、浅尾 - 谷繁

◇対東京ヤクルト14回戦・スタメン
1 (遊)井端  (4打数無安打)
2 (二)荒木  (4打数2安打1打点)
3 (三)森野  (4打数2安打1打点)
4 (一)ブランコ (4打数無安打)
5 (左)和田  (4打数1安打)
6 (中)藤井  (3打数1安打)
7 (右)小池  (4打数無安打)
8 (捕)谷繁  (2打数1安打)
9 (投)小笠原 (1打数無安打)

【イニング経過】
<1回ウラ・東京ヤクルト> P・小笠原(中10日)
青木初球中スライダー三ゴロも森野弾きエラー、
田中浩康投犠打、
福地内高めスライダー詰まるも三遊間落ちるヒット、
1死一、三塁から、デントナ中高め直球高々右犠飛(D 0-1 S)

<2回・中日> P・ユウキ
ブランコベージュサポーター&白い防具・内フォーク空三振、
和田内直球投ゴロ、藤井ど真ん中直球手が出ず見三振

<2回ウラ・東京ヤクルト> P・小笠原
畠山低めカーブとらえ中前打、相川詰まり左飛、
川島慶三四球、ユウキ一犠打、
2死二、三塁から、青木中直球ういい当たりも中飛

<3回・中日> P・ユウキ
小池三ゴロ、谷繁外カーブ右前落とすヒット、
小笠原三犠打、
2死二塁から、井端内スライダー詰まり三ゴロ

<4回・中日> P・ユウキ
荒木外スライダー遊右抜けていくヒット、
森野3球目荒木二盗、
無死二塁から、森野外高めチェンジアップ
中前しぶとく抜けていく適時打(D 1-1 S)

ブランコ中カーブ空三振、
和田外フォーク遊正面ゴロ6-4-3併殺

<4回ウラ・東京ヤクルト> P・小笠原
畠山一ゴロ、相川遊ゴロ、川島慶三内直球ズバッと見三振

<5回・中日> P・ユウキ
藤井内直球見三振、小池三ゴロ、
谷繁2球目内高め直球・
ヘルメットつば付近かする死球=ユウキ危険球退場

<6回・中日> P・萩原
井端二ゴロ、荒木力負け右飛、
森野0-3から内直球右前打、
ブランコ痛烈ライナーも一塁デントナミット収まる

<6回ウラ・東京ヤクルト> P・小笠原
福地外スライダー弱い一邪飛、
デントナ内直球詰まり右中間飛、飯原外直球二ゴロ

<7回・中日> P・松岡
和田高いバウンド中前抜けていくヒット、
藤井バント松岡処理も焦って一塁悪送球・和田三進、
小池2球目藤井二盗、
無死二、三塁から、小池中フォーク振らされ三振、
谷繁制球定まらず選んで四球、
代打・立浪(通算10000打席到達)
1死満塁から、代打立浪外スライダー叩くも遊正面ゴロ・
6-4-3併殺・絶好機つぶす

<7回ウラ・東京ヤクルト> P・河原
畠山三ゴロ・森野右足ひねりバランス崩し一塁悪送球=内野安打、
代走川端、森野ベンチに下がって治療、
相川投犠打、川島慶三高いバウンド三ゴロ・森野処理、
代打ユウイチも中日ベンチ河原続投
2死二塁から、代打ユウイチ内スライダー高々も右飛・火消し

<8回・中日> P・五十嵐
井端外フォーク空三振、
1死から、荒木ど真ん中152キロきれいに振り抜き・
ライナーレフト最前列飛び込む本塁打(D 2-1 S)

森野二直田中浩康ダイブ、
ブランコ痛烈遊ゴロ川島慶三大遠投・見せ場

<8回ウラ・東京ヤクルト> P・浅尾
青木初球外高め直球左方向・
和田背走ジャンプでグラブ当てるも後逸二塁打、
田中浩康一塁方向バント・
チャージブランコ素早く三塁送球もセーフ(=犠打野選)
無死一、三塁から、福地内直球バットへし折り一二塁間・
荒木ダイビングキャッチ二ゴロも、三走青木生還(D 2-2 S)
1死二塁から、デントナ初球中入る直球・
ライトスタンド最前列持って行かれる逆転2ラン(D 2-4 S)

<9回・中日> P・イム・チャンヨン
和田中高め145キロ遊飛、
藤井中高め直球ライトフェンス直撃二塁打、
小池外スライダー空三振、
2死二塁から、谷繁外シンカー空三振、試合終了。


【ゲームレビュー】
浅尾打たれ逆転負け

東京ヤクルトが終盤に逆転し2連勝。
1点を勝ち越された直後の8回、
無死一、三塁から福地の二ゴロで同点とし、
続くデントナが右越えに2ランを放った。
中日は8回に荒木が勝ち越しソロを放ったが、
3番手の浅尾が誤算だった。
公式サイト共同通信社ニッカン式スコア


8月最初の土曜日のナイトゲーム、
この日の神宮球場、かなり入っていましたね!
2位攻防だからなのか、花火300発が上がるからなのか、
その辺りはよくわかりませんが、
数多く詰めかけたファンの前で、まさかの逆転負け。
1点差とはいえ、勝ちパターンに持って行っていただけに、
あそこからひっくり返されたのは、とても悔しかったです。

特に8回の3失点は、本当に信じられない展開。
セットアッパー・浅尾が、同点に追いつかれると、
もはやドラゴンズキラーといえるデントナに痛恨の逆転被弾。
初球、甘く中にシュート回転した真っすぐガツン。
完ぺきというわけではなく、パワーで運ばれたものの、
まさに打った瞬間、しまったと思いましたね。
追い込めばパーム、フォークで牛耳れる快足右腕ですが、
積極的に好球必打で向かってくる相手主砲には
初球からちょっとでも甘く入ってしまうボールは禁物。
実に痛い授業料となってしまいましたね。
それにしても、この日も先制犠飛に、決勝打。
2安打3打点と、かなり打ち込まれている感のあるデントナ。
「暑くなると打つ」打者らしいですが、
これ以上乗せないためにも、何としても止めないと。
4番が打てば、乗ってくるのはどこでも一緒。
東京ヤクルト戦、これ以上の借金をかさねないためにも
「デントナ封じ」の徹底が望まれるところです。

またこの日はこれまでの快進撃中には
ほとんど見られなかったミスが目立ちました。
初回の森野、7回の森野、そして9回のブランコの犠打野選。
こういう接戦になった際は「ミス」で勝負が決まってしまう。
特に苦手としているカードで
自らがこういうプレーをしてしまうと、
まさに相手の思うツボとなってしまいますし…。
ただ3失点につながった8回のプレーを見ても、必死にやってのもの。
背走ジャンプの和田も、必死にチャージしたブランコも、
さらに一、二塁間抜けそうなゴロをダイブして掴んだ荒木も、
それぞれがいっぱいいっぱいなのはわかります。
それでも大事なゲームとなれば、そうはいかない。
修正して、できることをしっかりやってほしいと願います。


初戦、天敵を攻略できずに落とし、
2戦目は勝ちパターンを叩かれての逆転負け。
ミスも多く、やはり今季のこの球場は鬼門のムードが多々。
しかしそんなことを言っている場合ではなく、
とにかく3戦目しっかり取って「やり返す」ことが先決でしょう。
ゲームも1ゲームと迫られましたし、
これ以上の対戦借金を重ねては、今後の戦いに
さらに大きな影響を与えることとなってしまいます。
だからこそこれまで以上に、必勝態勢で臨んでほしいですね。
先発は中12日と空きましたが、中田が来るんでしょう。
前回の神宮で復活を果たしただけに、
その相性を買ってのものなのか。
それとも現状での評価が単に6番目だからなのか。
その辺りは定かではないですが、満を持しての登板ですし、
ぜひとも「3タテストッパー」となってほしい。
この日尻上がりに調子を上げた
小笠原に続いての好投を期待したいものですね。

一方打線としては、前夜左ひじに死球を受け、
途中交代となっていたブランコが、離脱に至らずひと安心。
サポーターと防具を着けての打席でしたが、
痛烈な弾丸打球もありましたが、スイングはまずまず。
あとは上に打球が伸びてくれれば。
さらにここ2試合、ブレーキになっている井端をはじめ、
大事なところで打てなかった面々の奮起も必要でしょう。

「これ以上負けられない。絶対にやり返す」
ファン以上に、ナインの方がそう思っていることでしょう。
ぜひともその気持ちを上手く作用させて、
気負いすぎることなく、ツバメ退治に繋げてほしい。
とにかく最後に岩瀬が登板できるようなゲーム展開に、
チーム一丸となって、持っていってほしいもの。
またしてもカード負け越しこそしてしまいましたが、
しっかり一矢報いて、地元に戻ってくれることを期待しています。


★プレーヤーズ・ボイス(1日)

●浅尾拓也

<1点リードの8回、当然のように登板したが、
デントナに本塁打を打たれるなど3失点。7敗目を喫す>
「調子はそんなに悪いとは思っていないんですが。
抑える気持ちで投げたけど…」
時事通信ニッカン

●荒木雅博
<8回1死、左越えに勝ち越しソロを放つ。
五十嵐自慢の直球をライナーで弾き返し、左翼席へたたき込む。
4月9日の同じ神宮での東京ヤクルト戦以来、4カ月ぶりの2号に>
「自分はホームランバッターじゃない。
ただ何としても塁に出たかった。あの場面はバットが振れた結果」

<前夜、一塁側のファウルフライを追ったとき、
フェンス際でグラブをはめていた左手を強打。
この日のフリー打撃はクッションを手にはめて行ったが、
それでも口癖のようにこう話して>
「大丈夫です」

<一度はそのバットで
チームに勝利をもたらしたはずだったが、逆転負け。
試合後は鬼の形相。ファンの声援を浴びて歩く帰り道。
声を絞り出すように、3勝11敗と
借金8を背負った東京ヤクルト戦で反攻を宣言して>
「明日から。取り返さなきゃいけない」
(中スポ)

●森野将彦
<1点を追う4回無死二塁、ミスを帳消しにする同点タイムリーを放つ。
ユウキの高めのチェンジアップをたたき、
詰まりながらもしぶとく中前に運んだ。
1回の三塁の守備では、先頭の青木の打球をファンブル。
失点につながり、小笠原の足を引っ張ったが、打撃でばん回>
「何とか進塁打を打とうと思ったら、いいところに飛びました」

<7回の守備で右足にアクシデント。
三塁右手前へのゴロを処理する際、右足首をひねった。
送球はワンテンポ遅れた上に本塁側にそれて、記録は内野安打に。
幸い大事には至らず、数分間の治療を経てプレーを継続。
翌日への不安を打ち消して>
「情けないです。不安? あのあともやってるんでね」
(中スポ、毎日jpニッカン

●立浪和義
<同点の7回、1死満塁の好機に小笠原の代打で登場。
しかし外角の沈む球を打たされ、あえなく遊ゴロ併殺に倒れた。
通算1万打席到達も、肩を落として引き揚げて>
「記録はありがたいが、勝たないことには。
ああいうところで打たな。
流れが変わっていたかもしれない。悔しい」
(中スポ、共同通信社時事通信

●藤井淳志
<2点を追う9回1死、直球を捉え右中間フェンス直撃の二塁打。
東京ヤクルトの守護神、イム・チャンヨンから
長打を放ち存在感を見せたが、チームが敗れ、
自身も2打席連続で三振を喫する場面もあっただけに笑顔はない>
「それまでの打席が悪すぎるので。
気持ちで打てるようにならないと。
イム・チャンヨン打ちは次につながる? 
そうですね。つなげていきたいです」
(中スポ)


●小笠原孝
<6イニングをエラー絡みの1失点に抑える好投>
「きょうは全体的にコントロールがよかった。
いい守備に助けてもらって乗っていけた」
(中スポ、毎日jp

●河原純一
<同点の7回にマウンドに上がり、1イニングを1安打無失点。
8回に味方が勝ち越し、一度は勝利投手の権利を得たが、
その後に逆転されてしまった>
「僕の仕事はうちのピッチャーにつなぐことだけですから。
明日また頑張ります」
(中スポ)


●トニ・ブランコ
<前夜の死球が心配されたが、
この日も変わらず『4番・一塁』で先発出場。
この日からつけ始めたひじ当てもフィットしたよう>
「いい感じ。変わらずパワーを発揮できそうだ」

<この日は安打こそ出なかったものの、
6回には痛烈な一直を放って、健在ぶりをアピール。
8回には痛恨の野選で逆転負けの転機をつくってしまったが、
ひじの心配はなさそう>
「ちょっと違和感はあるけれど、(体が)あたたまれば大丈夫」
(中スポ)


●川相内野守備走塁コーチ
<快進撃支えた守備が乱れて、厳しい表情>
「二つ、三つのミスが出て、ピッチャーに負担をかけてしまった。
できることをやっていかないといけない」

<それでも追い付かれ、逆転を許す転機となった
ブランコの野選についてはむしろ前向きに受け止め>
「あれだけ突っ込んで来たんだから、
(三塁を)見ずに一塁に投げてたら逆にダメだよね」
(中スポ、サンスポ


●落合監督
<逃げ切り失敗、東京ヤクルトに逆転負け。
森野の失策が失点につながるなど守備も乱れ、
試合巧者らしからぬ内容。
報道陣に一言。仏頂面で引き揚げて>
「好きに書いといて」
(中スポ、時事通信毎日jp


記録備忘録。(1日)

◇立浪
は東京ヤクルト14回戦(神宮)の7回1死満塁から
代打で出場し、通算1万打席に到達。
この打席は遊ゴロ併殺打に倒れた。プロ7人目。
初打席は1988年4月8日の大洋1回戦(ナゴヤ球場)の1回。
時事通信毎日jp

2009年8月 1日 (土)

痛いブランコ死球交代吉見も痛打ツバメに黒星。

ドラゴンズの後半戦2カード目は、3ゲーム差で迫る
3位・東京ヤクルトと神宮での直接対決3連戦。
その初戦、吉見-館山というエース格対決となりましたが、
初回、吉見デントナの適時打で先制を許すと、
6回に自らの暴投も絡みピンチを招き、さらに2失点。
一方打線は7回に幸運な当たりで1点差まで
詰め寄りはしたものの、この日も天敵攻略できず
主砲・ブランコが死球交代というアクシデントもあるなど、
鬼門神宮で実に痛い黒星を喫する事となりました。

◇セントラル・リーグ公式戦
東京ヤクルト-中日 13回戦
(31日・明治神宮野球場 | 中日3勝10敗)
18996人 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
中 日
ヤクルト ×
[敗] 吉見(17試合10勝4敗)
[D本] なし
[Dバッテリー]
吉見、河原、パヤノ - 谷繁

◇対東京ヤクルト13回戦・スタメン
1 (遊)井端  (3打数無安打)
2 (二)荒木  (4打数無安打)
3 (三)森野  (4打数1安打)
4 (一)ブランコ (1打数無安打)
5 (左)和田  (4打数2安打)
6 (中)藤井  (4打数2安打)
7 (右)小池  (4打数無安打)
8 (捕)谷繁  (4打数1安打1打点)
9 (投)朝倉  (2打数1安打)

【イニング経過】
<1回・中日> P・館山
井端内スライダー詰まり二飛、荒木三ゴロ、
森野外直球中前抜けていくヒット、
2死一塁から、ブランコ外直球一塁ベンチ前捕邪飛


<1回ウラ・東京ヤクルト> P・吉見(中12日=球宴から中5日)
青木外直球右前打、田中浩康捕犠打、
福地初球外フォーク二ゴロ進塁打、
2死三塁から、デントナ外スライダー右前運ばれ適時打(D 0-1 S)

<3回・中日> P・館山
谷繁外スライダー三ゴロ、吉見中直球一ゴロ、
井端四球、荒木中フォーク空三振


<4回・中日> P・館山
森野外スライダー二ゴロ
ブランコ内高め直球・左ひじ付近死球・
ブランコ激怒の表情も苦悶に変わりベンチ裏で治療・
サポーターを巻いてベンチから出てくると、
一塁へ向かう途中館山に一瞬突進するパフォーマンス・
ベース上で笑顔でペコリ・試合再開、
1死一塁から、和田外カットボール叩き・
センターオーバーフェンス直撃二塁打、
1死二、三塁から、藤井外チェンジアップ空三振、
2死二、三塁から、小池外直球叩くも右飛・二者残塁


<4回ウラ・東京ヤクルト> P・吉見 一・福田
福地左飛、デントナバット折りながら右前落とすヒット、
ガイエル内高め直球高々右飛、
畠山ビシッと内直球手が出ず見三振

<5回・中日> P・館山
谷繁中スライダー空三振、吉見高いバウンド二塁内野安打、
井端外スライダー二正面ゴロ4-6-3併殺


<5回ウラ・東京ヤクルト> P・吉見
相川三ゴロ、川島慶三引っ張り一塁弾く右前打、
館山バント高く打ち上げ一邪飛、青木外直球二ゴロ

<6回・中日> P・館山
荒木初球打ち損ない二ゴロ、森野初球打ち上げ三邪飛、
福田外スライダー三球空三振・歯が立たず


<6回ウラ・東京ヤクルト> P・吉見
田中浩康外フォーク合わせ右前打、
福地ボテ二ゴロ・田中浩康二進、
デントナ5球目フォークワンバウンド
谷繁大きく弾き暴投田中浩康三進、
1死三塁から、デントナフォーク続け空三振、
ガイエル勝負避け四球、
畠山2球目スライダーワンバウンド前弾き暴投ガイエル二進、
2死二、三塁から、畠山中入るシュート左中間2点適時打(D 0-3 S)

<7回・中日> P・館山 三・吉本亮
和田高いバウンド三ゴロ・三塁吉本待ったが
バウンド変わって頭越されるヒット、
藤井高いバウンド一塁頭越えるヒット・和田三進、
無死一、三塁から、小池初球低め直球引っ張るも三ゴロ・
和田三本間挟殺・その間走者それぞれ進塁、
1死二、三塁から、
谷繁初球外スライダー右方向・
ライトガイエル前進スライディングキャッチも弾いて後逸・
その間に三走藤井生還=適時二塁打(D 1-3 S)

1死二、三塁から、代打立浪外チェンジアップ引っ張り
一二塁間破るかの打球も田中浩康横っ飛び好捕・
その間に三走小池生還=二ゴロ(D 2-3 S)

2死二塁から、井端外スライダー当てただけ二ゴロ・ブレーキ

<8回・中日> P・館山
荒木セーフティ打ち上げ捕邪飛、森野外直球遊ゴロ、
福田変化球攻め粘るも外フォーク空三振


<8回ウラ・東京ヤクルト> P・河原
福地三ゴロ、デントナ外スライダー右前打・代走川本
P・パヤノ
代打飯原初球前・パヤノ一塁けん制川本タッチアウト、
代打飯原内直球打ち上げ二飛

<9回・中日> P・イム・チャンヨン
和田外直球強い当たり二ゴロ田中浩康体で止める、
藤井外シンカーボテ捕ゴロも相川ボール手に付かず内野安打、
小池初球藤井ヘッスラ二盗・判定セーフ高田監督ら抗議、
1死二塁から、小池2球目直球叩き二塁左ゴロ・
またしても田中浩康バックハンド好捕・走者そのまま、
2死二塁から、谷繁外154キロ直球見三振、試合終了。



【ゲームレビュー】
館山攻略できず

7回に幸運な安打が重なり2得点したが、そこまで。
館山は8イニングを投げてリーグ単独トップの12勝目。
吉見は1回にデントナの右前打で先制され、
6回には畠山の左前打で2点を追加された。
公式サイト共同通信社ニッカン式スコア


ハーラートップタイのドラゴンズキラー・館山
あえて10勝、防御率トップの吉見をぶつけたエース格対決
なかなか点を取れない相手だけに、
こちらも最少失点に防ぎたいという狙いもあったと思いますが、
その吉見が対決を意識しすぎたか、
4番・デントナにあっさりと先制を許す展開。
しかしその後は踏ん張り、時に強い気迫を見せて
スミ1のみに凌いできたものの、
打線が相変わらず館山の多彩な変化球に手を焼き、攻めあぐむ始末
しかも4回にはブランコが左ひじに死球を受け、途中交代
頼みの主砲が抜けてしまい、意気消沈のなか、
6回、吉見がやや力んだか、自らの2暴投も絡み、
ピンチを広げると、デントナを三振に取ったものの、
6番・畠山に右中間へタイムリーを浴び、手痛い2点を献上。
一方的な展開になると思いきや、打線が奮起。
7回、ラッキーな当たりが重なり、谷繁の適時二塁打と
代打・立浪の二塁ゴロの間に2点を奪ったものの、そう幸運は続かず。
館山に8イニングを投げきられたうえに、
最終回はイム・チャンヨンに抑え込まれてゲームセット。
ただでは終わらない粘りこそ見せるも、
ドラゴンズにとっては、実に『痛い』黒星を喫することとなりました。


敵地で首位・巨人に勝ち越し、再び首位に1.5ゲーム差。
その勢いを駆って、神宮に乗り込み苦手・館山攻略
さらに吉見を立てて、必勝態勢で臨んだものの、
ほんとに『痛い』ゲームになってしまいましたね。
特にショックなのは、左ひじに死球を受けたブランコ
好調ドラゴンズの旗頭となっていた主砲
30号にも到達し、ますます脅威となっていく一方で、
やや心配に思っていたのが、アクシデント
おそらくこのまま順風満帆ではいかない、
もしもブランコに何かあったらどうしようと、
ややネガっていた矢先に起きた、今回の負傷交代
防具を着けていないうえ、ボールに向かっていっていただけに
ぶつかった衝撃というのはかなり大きかったのでは。
それでも一旦治療して、一塁に向かう際、
一瞬館山に突進する振りするパフォーマンスを魅せるなど、
ユーモア器の大きさを感じる一幕もありましたが、
やっぱり痛みやしびれがひかなかったようで、
そのウラの守備には就かず、そのまま病院へ

イターーーイ(T^T)診断結果が公になっていないだけに
どんな容体なのかは
わからないですが、
今朝の中スポによると
「どうやら骨には異常がなかった」とのこと。
最悪の事態こそ免れたものの、
まだまだ予断は許さないでしょう。
もはや打線に欠かせぬものと
なっている主砲だけに
この時期での離脱となると、チームにとっては大打撃
代わって一塁に入った福ちゃん危なっかしい守備などを見ると、
けっこう守備でも貢献していたんだなと改めて感じましたし…。
まあまだ後半戦も始まったばかり。
おそらくチーム的には無理させないとは思いますが、
とりあえずは軽症であるのを祈りたいところです。


天敵にそれなりの投球をされてしまい、初戦黒星
いつも以上に打てなかったうえ、
二塁の田中浩康にやられてしまった印象も加わりましたが、
ある程度は折り込み済みの一敗だったかも。
ただこの直接対決も、勝ち越しが必須。
首位を追いかけることに集中するためにも、
なんとしても振り払っておきたいところですね。
第2戦、中スポ先発予想は、中10日で小笠原
中田はいったいどうしたんだ?という思いもありますが、
そのどちらかがマウンドに上がることが濃厚でしょう。
一方、打線4番に誰が入るのか?
そこに『ブランコ』の名前が無事に戻ってくればいいですね。
7月を17勝7敗の貯金10で通過したドラゴンズ
今夜からさらに厳しい戦いが待つ8月へと突入しますが、
ぜひともうまく乗り切って、今月を首位で通過してほしい。
その初っぱなとなる残り2戦
相変わらずやりにくいカードではありますが、
できれば勝ち越して、大きな波に乗ってくれれば。
熱き夏となるである竜の戦い、さらに見守っていきたいと思います。


★プレーヤーズ・ボイス(31日)

●トニ・ブランコ

<4回1死、館山が投げた2球目の直球が左ひじを直撃。
思わず声を張り上げると、一瞬マウンドに向かおうとしたが、
そのままベンチに下がって治療を受けた。
数分後、患部に包帯を巻いて出てくると、
一塁へ向かう途中に館山に突進するふりをする
パフォーマンスを見せ、ニヤリと笑ってみせたが、
そのイニングが終わると、プレーの続行はできないと判断。
守備には就かず福田と交代し、そのまま東京都内の病院に直行。
患部をアイシングして球場を離れる間際、
報道陣から『大丈夫か』と問われ、うなずいて>
「ウン。でも、これから病院に行ってくるよ」

<翌日からの出場の可能性を聞かれると、
こう答え、気丈には振る舞ってタクシーに乗り込み>
「(診断の結果を)待ってみないと分からない。
今はまだ分からないから、何とも言えない」
中スポスポーツ報知時事通信ニッカン


●吉見一起
<6イニング6安打3失点で、連勝が5で止まる。
ハーラーダービーのライバルで、
チームが大の苦手としている館山が相手。
そうそう援護はもらえないことは覚悟の上の後半戦初マウンド。
その意識は間違いなくプラスに働き、
2回以降は持ち味の低めへの投球がさえた。
ブランコの負傷退場というアクシデントにも揺れることなく、
バットを持っては5回に内野安打を放ち、勝利への執念もみせたが>
「悔しいです。
(館山との投げ合いは)だいぶ意識しました」

<大相撲名古屋場所が始まる前には
「ファンだった」という横綱・朝青龍と対面するチャンスを得て
マウンドでの気持ちの高め方に通じるものがあったという>
「プロ意識というか、どんなことにも動じない強さを感じた」

<しかし6回、相手への意識は大きくマイナスへ転じた。
試合前までわずか2つだった暴投が、この回だけで2つ。
1つ目をやらかした直後の1死三塁では、
初回に適時打を放ったデントナを空振り三振に仕留めて
小さくガッツポーズを作ったが、
2つ目で走者を進めた2死二、三塁では
伏兵・畠山に左中間へはじき返され痛恨の2失点。
徹底して低めに投げたからこそのワンバウンドだったが、
失点につながっては意味がない。自分を責めて>
「結果的に暴投も痛かった。
初回は仕方ないが、こういうピッチャー(館山)相手に
先取点、中押し点を取られているようではまだまだダメです。
こういう時こそ0点に抑えないと」
中スポサンスポ時事通信


●谷繁元信

<7回1死二、三塁、追撃の適時二塁打を放つ。
外角のスライダーに食らいつくと、打球が
スライディングキャッチを試みたガイエルのグラブを弾いて
右翼線へ転がった。価値ある一打となって>
「3点取られていたので何とかしたかった。飛んだところがよかったね」
(中スポ)

●立浪和義
<7回、1点を返してなお1死二、三塁の
一打同点の場面で、吉見の代打で登場。
『天敵』館山のチェンジアップを「うまく拾えた」打球は
一、二塁間を破るかと思われたが、田中浩康がダイビングキャッチ。
1点は返したものの『同点適時打』は幻に終わって>
「とられてしまっては仕方ない。
館山に対しては、左打者が何とかしなくてはいけなかった」
(中スポ)

●福田永将
<この日は途中出場し、2打数無安打に終わる。
前カードの巨人戦の試合前、
初対面だった球界の先輩に厳しい言葉を浴びせられた。
声の主は巨人の小笠原道大。
指導していた立浪兼任コーチが声をかけて、
フリー打撃を見てもらうと、以下の評価が。
本来、ライバルチームの主軸から話を聞くのは難しいが、
衝撃を受けるとともに、さらなるレベルアップへの意識も高まった>
「下半身が死んでるな(と言われました)」

<指摘された欠陥を直すべく、立浪兼任コーチから
『左肩が入りすぎている』とのアドバイスも得た。
プロ入り時が捕手で、現在は一塁、三塁をこなす点も
小笠原とは共通している。
球界を代表する強打者に一歩でも近づくべく、
金言を胸にバットを振り続ける>
「小笠原さんはすべてがすごいです。
ルーティンもしっかりされていて、自分を持っている。
僕はふらふらしていて、まだまだですけど、
見て学んで、自分を持てるように頑張ります」
(中スポ)

●藤井淳志
<後半戦で初めてマルチ安打をマーク。
7回無死一塁で右前打を放ち、谷繁の二塁打で生還すると、
9回1死では捕手前への内野安打。
ヘッドスライディングで盗塁も決めたが、
チームが敗れただけに、試合後は悔しそうな表情。
4回1死二、三塁で空振り三振したことに自ら触れ、反省>
「チャンスで三振してしまったので…」

<立浪兼任コーチとオフの自主トレをともにしているが、
指導する際、巨人・小笠原を引き合いに出すことが多いという>
「立浪さんには、小笠原さんをよく見ておけと言われて。
バットを体の後ろではなく、前で最短距離で出していて。
だから内も外もさばける、と。
タイプは違っても、練習法とか学ぶところは多いですね」
(中スポ)

●和田一浩
<3点を追う7回。無死一、三塁から
小池の三ゴロによって挟殺されたが、そのとき館山と接触。
それが発端で一触即発のムードになった。
普段は温厚な男が珍しく激高したが、
試合後、あえて話そうとはしなかった>
「怒っていた? 何にもないです。ボクからは何も言っていない」

<この日はブランコが死球によって途中退場。
そんな伏線も微妙に影響したのかもしれない。
自身は館山に対して中越え二塁打を含めて
2安打をマークしていたが、そんな背景がイライラを生んだのかも>
「それ(ブランコの死球)は関係ないです」

<東京ヤクルトとは今回を除いて残り3カードが組まれており、
そのすべてに館山が登板する可能性がある。
気の早い話ではあるが、CSで対戦する可能性もあるが>
「みんな何とかしようと思っているんです
(館山の調子は)良くも悪くもなかった。何とかしないといけないが…」
中スポ共同通信社

●石嶺打撃コーチ
<東京ヤクルト・館山の多彩な変化球に手を焼き、
この右腕に対して昨季途中から続く連敗が7となったが>
「何とかしないと、とみんなそう思っている。
その中でのこの結果。
ただ、内容的に完全に抑えられているわけじゃない。
(攻略への)方向性は間違っていないと思う」

<4回に死球を受けて交代したブランコについて。
エルボーガードを装着していなかったが、
今後は本人の意向を確かめると答えて>
「その辺も含めて、本人と話し合っていかないといけませんね。
抜けられると困る選手ですから」
中スポ


●河原純一
<1点を追う7回に登板し、1イニング1/3を1安打無失点。
前カードの巨人3連戦では、第1戦に四球を与えていただけで
降板していただけに、この復調は今後に向けてチームには大きい>
「1点差で試合はまだまだでしたから。僕の場合は1人1人ですからね」
(中スポ)

●ネルソン・パヤノ
<8回1死一塁で登板。
打者に初球を投げるよりも前に一塁に投げ、代走・川本をアウトに。
打者の飯原も二飛に仕留め、無失点と結果を残して>
「いいピックオフプレーだったでしょう。
でも勝てなかったから、あしたリベンジしたいですね」

<最近5試合は連続無失点と好調。
同じ左腕の高橋が不調に苦しんでいるだけに、
貴重な戦力になっているが、好投を続ける理由は>
「日本のストライクゾーンに慣れてきた。
最初は外角をストライクに取られなくて戸惑った。
でもその分内角は広い。
今では逆にそのことを利用できるようになってきたよ」

<もともと速球は150キロを超え、球威は十分。
内角を突いて詰まらせるパターンをものにし、
投球の幅が広がったという。こう言ってニヤリ>
「今は日本での野球を楽しんでいる。優勝したいね」
(中スポ)


◇井野審判部長(セ・リーグ)
<フリー打撃を見詰めていた落合監督に
ビデオ判定の試験的導入について説明。
落合監督から特に注文などはなかったことを明かした。
早ければ今月11日にセだけ導入する予定だが>
「いろいろと言いたいこともあるようですが、
落合監督は常に、決まったことには従う、という姿勢ですから。
運用面などで少し(導入が)遅れるかもしれない。
いずれにしろパ・リーグにもやってもらいたいんですけどね」
(中スポ)

●落合監督
<4回に死球を受けたブランコの診断結果について>
「知りません。言えない? 言えないんじゃなくて、
(検査結果を聞いていないため)知らないんだ。
知らないから、知らない」
中スポスポーツ報知毎日jpニッカンデイリー


今日の公示。(31日)

◆セ・リーグ
【出場選手登録】
△中日 吉見一起投手、小田幸平捕手
【出場選手登録抹消】
▼中日 堂上直倫内野手、中川裕貴外野手
(再登録は8月10日以降。公式サイト共同通信社

◇田村捕手コーチ
<小田が5月25日に出場選手登録を抹消されて以来、
約2カ月ぶりに1軍に昇格したが、
谷繁、小山と合わせて捕手3人制になることについて説明>
「これから夏場で連戦が続くから、
交代交代で使うことになるかもしれないからね。
先は長い。いろいろ考えながら起用していきたい」
(中スポ)


若竜トピックス(31日)

◆ウエスタン・リーグ公式戦
中日-阪神 18回戦
(31日・ナゴヤ球場)
 T 020 120 300 = 8
 D 102 200 000 = 5
[敗] 菊地(24試合2勝5敗2S)
[D本] 柳田4号 イ・ビョンギュ4号
[Dバッテリー] 山井、齊藤、菊地、鈴木、金剛、岩田 - 田中、小川、前田
公式サイト・戦評

●柳田殖生
<4年目内野手が、好調な打撃で
今季初の1軍昇格へ向けてアピールを続けている。
ウエスタン・阪神戦(ナゴヤ球場)では、
1回に先制の4号ソロを含む2打数1安打、2打点。
7月月間では11試合、39打数15安打、
2本塁打、9打点の打率.385の好成績をあげて>
「4年目で一番バッティングの調子がいいです。
環境に慣れたということもあるんですけど、打席でしっかり集中できている。
今季はまだ1軍に上がれていないので、一打席一打席を必死にやってます」

<打撃上昇への転機は、左足首をねんざして
戦列を離脱した6月初旬だった。
故障を前向きにとらえて、災い転じて福となして>
「ケガした期間中に、自分のやりたいことができました。
ロングティーなどで前(フォロースルー)を
大きく意識することで、打撃がしっくりくるようになった」

<今季、中日の内野手として唯一1軍昇格がないが、
打撃で活路を見いだそうと必死。決意を新たにして>
「1軍にいつ呼ばれてもいいようにしっかり準備して、
これからも結果を出してアピールしていきたい」
中スポ

●山井大介
<ウエスタンでは今季8戦負けなしで、
目下5連勝中と好調だったが、この日は投球に精彩を欠き、
先発で6イニングを投げ、7安打1奪三振4四球の5失点>
「これまで内容が良かったので、
そのイメージで投げようと思ったけどできなかった。
今日はまったく内容がないです」
中スポ


◆辻2軍監督
<中日が残り試合を現有戦力で戦うことが確定。
今季の支配下登録期限はこの日で終了。
開幕時と同じ支配下登録68人の顔触れで最後まで戦うことになった。
加藤、小林高也の育成2選手の支配下登録も見送られたことに>
「支配下登録するということは、
1軍の戦力になれる力がある、ということ。
(2人は)まだ1軍戦力になるまでにいたっていない。
いいものは見せている。力をつければ、また来年チャンスがあるでしょう」
(中スポ)