荒木気持ちの決勝打、雨中延長戦竜辛くも制す!
勝ちパターンを崩され、鬼門・神宮で痛い連敗。
3位・東京ヤクルトに1ゲーム差に迫られたドラゴンズ。
小雨ぱらつくなかで行われた直接対決第3戦は、
3-3のまま両軍譲らず、延長戦へと突入。
そして4時間以上を過ぎた延長11回、
2死満塁から、荒木が左越えに走者一掃の二塁打を放ち、
ようやく勝ち越しに成功すると、
そのウラ、守護神・岩瀬が3本の二塁打を許して、
1点差に迫られたものの、辛くも逃げ切って、2位を死守。
前夜の雪辱を果たした浅尾が7勝目をマークしました。
◇セントラル・リーグ公式戦 東京ヤクルト-中日 15回戦 (2日・明治神宮野球場 | 中日4勝11敗) | ||||||||||||
18310人 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | R |
中 日 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 6 |
ヤクルト | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 5 |
[勝] 浅尾(41試合7勝7敗) [S] 岩瀬(41試合1勝2敗31S) [D本] なし | ||||||||||||
[Dバッテリー] 中田、河原、パヤノ、浅尾、岩瀬 - 谷繁 |
◇対東京ヤクルト15回戦・スタメン
1 (遊)井端 (6打数2安打)
2 (二)荒木 (5打数1安打3打点)
3 (三)森野 (4打数1安打)
4 (一)ブランコ (6打数2安打1打点)
5 (左)和田 (4打数1安打)
6 (中)藤井 (5打数4安打1打点)
7 (右)野本 (4打数1安打)
8 (捕)谷繁 (5打数無安打)
9 (投)中田 (2打数無安打)
【イニング経過】
<1回・中日> P・由規
井端二ゴロ、荒木四球、森野中直球見三振、
ブランコ中高め直球左前落とすヒット・荒木三進、
2死一、三塁から、和田内直球詰まり左飛
<1回ウラ・東京ヤクルト> P・中田(中12日)
青木三ゴロ、田中浩康中高めカット左中間突破二塁打、
福地内フォーク空三振、デントナ外外れ四球、
ガイエル初球腰死球、
2死満塁から、畠山中低め直球三遊間抜く適時打(D 0-1 S)
<2回・中日> P・由規
藤井内高め直球右中間フェンス直撃二塁打、
野本内スライダー引っ張り右前落とすヒット、
無死一、三塁から、谷繁二ゴロ一走タッチ4-4-3の間(D 1-1 S)
<2回ウラ・東京ヤクルト> P・中田
川島慶三外カット右飛、由規高め直球空三振、
青木中直球左前打、田中浩康外直球右翼線二塁打、
2死二、三塁から、福地中フォーク高いバウンド一ゴロ
<3回・中日> P・由規
井端二ゴロ、荒木高いバウンド遊ゴロ、
森野外高めスライダーセンターオーバーフェンス直撃二塁打、
2死二塁から、ブランコ外低めスライダー右前持って行く適時打(D 2-1 S)
和田外スライダー中前抜けていくヒット、
2死一、二塁から、藤井詰まりながら左前落とす適時打(D 3-1 S)
<3回ウラ・東京ヤクルト> P・中田
デントナ外直球右前落ちるヒット、ガイエルストレート四球、
畠山高いバウンド二ゴロ・荒木一走空タッチ、
1死二、三塁から、相川外高め直球・
ライトフェンス際野本グラブ当てながら捕れず適時二塁打(D 3-2 S)
1死二、三塁から、川島慶三浅い右飛、由規内高め直球中飛
<4回ウラ・東京ヤクルト> P・中田
青木四球、田中浩康投犠打、
福地中低め直球中飛・青木タッチアップ三進、
2死三塁から、デントナ外カット遊正面ゴロ
<6回ウラ・東京ヤクルト> P・中田
川島慶三高いバウンド遊ゴロヘッドスライディング、
代打川端投犠打、
1死二塁から、青木3球目中田フォーク暴投・川島慶三三進、
4球目フォーク谷繁捕逸・川島慶三生還(D 3-3 S)
青木7球目四球、田中浩康高いバウンド三ゴロ・
森野一塁送球・一走青木その間に三塁向かうも転送アウト
<7回・中日> P・松岡
代打福田内直球一邪飛、井端高めスライダー左前打、
荒木遊ゴロ6-4-3も一塁セーフ、森野ストレート四球、
2死一、二塁から、ブランコ粘るも外スライダー空三振
<8回・中日> P・五十嵐
和田中フォーク右飛、藤井高めフォーク一二塁間突破ヒット、
野本2球目藤井二盗、
1死二塁から、野本中フォーク空三振、
2死二塁から、谷繁初球153キロ打ち上げ右飛
<8回ウラ・東京ヤクルト> P・パヤノ
相川外低め直球中前ポテンヒット、
川島慶三送れず空三振、代打川本外直球空三振、
青木初球前パヤノ一塁けん制悪送球、
2死二塁から、青木外高め直球ハーフスイング空三振・納得いかず
<9回・中日> P・イム・チャンヨン
代打立浪内高め直球空三振、井端外シンカー空三振、
荒木外スライダー打ち上げ左飛・歯が立たず
<9回ウラ・東京ヤクルト> P・浅尾
田中浩康直球おじぎ四球、福地投犠打、
右・英智
1死二塁から、デントナ外スライダー空三振、
ガイエル敬遠、
2死一、二塁から、畠山外直球二ゴロ4-6、延長戦へ
<10回・中日> P・押本
森野初球外直球投ゴロ、ブランコ外フォーク見三振、
和田外フォーク遊ゴロ
<10回ウラ・東京ヤクルト> P・浅尾
相川外フォーク空三振、川島慶三外スライダー空三振、
代打武内中フォーク3球空三振・完ぺき
<11回・中日> P・萩原
藤井外フォークうまく拾って中前運ぶヒット、
英智投犠打、谷繁外一杯直球見三振、
代打小池ストレート四球、
井端0-3外スライダー三ゴロ畠山はじき内野安打、
2死満塁から、荒木2球目中落ちないフォーク・
思い切り叩き前進左翼頭上越えていく走者一掃適時二塁打・
送球間荒木三進(D 6-3 S)
P・イ・ヘチョン
森野初球内スライダー背中死球「コラ」激高・
一塁方向へ歩く途中で「帽子取って謝れ」・
イ・ヘチョンそれに応じずエキサイトしマウンド降りてくる・
両軍入り乱れての乱闘騒ぎ、何とかおさまり試合再開、
2死一、三塁から、ブランコ中シュート打ち上げ二飛
<11回ウラ・東京ヤクルト> P・岩瀬 左・小池
青木中スライダー左翼頭上越えていく二塁打、
無死二塁から、田中浩康内スライダー左中間落とす適時二塁打(D 6-4 S)
福地内スライダー大きな中飛・田中浩康タッチアップ三進、
1死三塁から、デントナ中高めスライダー・
三遊間突破適時二塁打・代走ユウイチ(D 6-5 S)
1死二塁から、ガイエル外低め直球見三振
2死二塁から、畠山初球外シュート二ゴロ、試合終了。
【ゲームレビュー】
荒木が決勝二塁打
延長の末、競り勝った。
3回にブランコと藤井の適時打で2点をリード。
6回に追い付かれたが、11回2死満塁で
荒木が走者一掃の二塁打を放って勝ち越した。
東京ヤクルトもそのウラ、
岩瀬から3二塁打で2点を奪ったが、逃げ切られた。
(公式サイト、共同通信社、時事通信、ニッカン式スコア)
小雨が降ったり、止んだりしたなかで行われた
神宮球場での2位攻防第3ラウンド。
自分にとっても、今季初の神宮生観戦となりましたが、
終わった瞬間の感想が「ほんとしんどい」。
延長戦突入、4時間44分の激闘の末に辛くも勝利。
中盤以降、もやもやが続く展開が幾度も続きましたが、
延長11回、2死満塁から
荒木が何とか決めてくれて、本当によかったなあと。
中田-由規の両先発が交代した後は、まさに継投勝負。
しかしあまり調子の良くない松岡を攻めきれず、
五十嵐からも得点圏に走者を進めるも、ここもゼロ。
さらにイム・チャンヨンには全く歯が立たず、
延長10回も押本の前にクリーンアップが三者凡退。
次の1点が遠い一方で、河原-パヤノとつないで、
9回、10回の2イニングは、前夜痛恨の一発を浴びた浅尾が登板。
9回の代わり端に四球を出して、二塁まで進まれたものの、
前夜被弾を喰らったデントナを外へのスライダーで料理すると、
延長10回は、相川、川島慶三、代打武内と三者三振斬り。
しっかりと「やり返す」投球で、味方打線を鼓舞。
これに報いる攻撃を見せて、11回こそ均衡を破ってほしい。
雨の中での願いが、どうにか叶ったようですね。
それにしても、底力ではやはりこちらに分があるかなと。
調子の良い投手を先に出して、相手を封じ、
サヨナラに持って行きたい東京ヤクルト。
ゆえに勝利の方程式を先に使って、10回はそれに次ぐ押本。
さらに11回は萩原-イ・ヘチョンとイニングを追うごとに、
「やや落ちる投手」が出てきてくれたのは、助かったなと。
それに加え11回先頭が、この日の打線のなかで、
3安打と当たっていた藤井だったのも大きかった。
萩原のフォークをうまく拾って、中前に運ぶと、
続く英智が送り、谷繁倒れたものの、
小池には急に制球が定まらなくなり、ストレートの四球。
さらに井端がしぶとい内野安打で満塁へと繋ぐと、
荒木に対しては、満塁にもかかわらずフォークの連投。
6回の中田の失点例もありますし、どうかなとも思いましたが、
2球目、そのフォークが落ちずに中に入ってしまう始末。
前夜には一時勝ち越しとなる本塁打を放っている荒木。
この日はここまで無安打だったものの、
「負けたくない」という
強い気持ちを胸に、
悔いを残さぬよう、
思い切り行ったことが功を奏しましたね。
良い角度で伸びてきた飛球が、
レフト・青木の頭上を越えたときには、
三塁側スタンドは狂喜乱舞。
正直、井端らのランニングを見ておらず、
荒木がサードにいることにより、
3点入ったのがわかったくらい。
午後10時を過ぎているとは思えないぐらいの喜びようとなりました。
ただそのままで終わらなかったのは、
鬼門・神宮だからでしょうか。
延長11回ウラ、5番手で登板の守護神・岩瀬の出来がイマイチ。
いきなり先頭の青木にレフトオーバーの二塁打を浴びると、
続く田中浩康、さらにデントナに適時打を許し、なんと1点差に。
宝刀・スライダーにもキレがなく、軽々運ばれる様には、
ほんとに驚き、さらに不安にもなりましたが、
この日に関してはやや準備不足も否めないようにも見えました。
神宮においての自分のいつもの観戦エリアは、
三塁側ブルペンが良く見えるのですが、
浅尾がかなり長い時間、ブルペンで準備していたのに対し、
岩瀬は何度か肩こそ作るものの、まさか出番が、といった雰囲気も。
この日のベンチは、もしも11回ウラ以降があった場合、
小林正人と高橋を繋いで、おそらく守護神を使わなかったのでは。
そんな流れもあったなか、3点勝ち越したためにマウンドへ。
ただそんな岩瀬でも、「スイッチ」が入ればさすがだなと。
ガイエルに対しての外一杯のストレートや
畠山を1球で料理した投球は、本来のものだったと思います。
小雨降るなか、いろんなことがありましたが、
勝ち越すまでの内容はともかくとして、
とにかく3タテだけはカンベンでしたし、
やや苦しみながらも、勝てたことはチームにとって大きいのでは。
さらに最後の最後まで粘られはしたものの、
鬼門・神宮でやり返せたこともヨシでしょう。
また相手の勝利の方程式、松岡-五十嵐-イム・チャンヨンが
そろって投げれば20戦全勝だったそうですが、
この日の勝利でそれを崩壊させたこともとてもうれしかったです。
後半戦いきなりのヤマ場、巨人・東京ヤクルトとの6連戦を
3勝3敗の五分で終えることとなりました。
欲を言えば、4勝2敗ぐらいを期待していただけに、
東京ヤクルト戦、特に2戦目を落としたのは残念。
それでも6連戦の前の2.5ゲーム差が、
1.5ゲームと若干ながら縮んだことですし、
ビジターながら良く踏ん張ったといえるでしょう。
あすからはまた次の6連戦が待っていますが、
長時間観戦の疲れもあって、その展望は次の記事で。
4時間44分という長い時間、選手のみなさん
本当にお疲れ様ということで今回は締めさせていただきます。
☆ウィナーズ・ボイス(2日)
◎荒木雅博
<延長11回2死満塁、走者一掃の勝ち越し二塁打>
「(おめでとうございます)どうもありがとうございます(一礼)
(延長11回2死満塁、どんなことを考えて打席へ)
あの、後悔したくなかったんで、思い切って振ろうと思いました。
(走者一掃のツーベースになった。その瞬間は)
もうね、あのう、打った瞬間に、抜けたのがわかったんで、
ヨシッていう気持ちになったんですけど、
うん、3点目が入ってくれてよかったです。
(チームは連敗、このゲームどんな気持ちで迎えたか)
うん、あのう、やっぱりその、負けられないという気持ちは
いつも持ってやってますけども、いつも以上に
今日はやっぱり気持ち入れていきました。
(最後は1点差まで詰められたが)
いやもう、岩瀬さんなんでね、
あのう、ここで終わるだろうという気持ちでやっていました。
(巨人が敗れ、1.5ゲーム差に縮まった)
はい、えー(笑顔)ゲーム差はね、縮まっているんですけど、
まだまだ先に、あのう、勝負のときはあると思いますので、
しっかりと野球をやっていきたいと思います。
(最後にファンに力強い一言を)
今日は本当に長い時間、ご声援ありがとうございました(笑)。
えー、まだまだ先は長いですけども、
一試合一試合しっかりとした野球をやって、
どんどん勝っていきたいと思います。今後ともよろしくお願いします」
<同点で迎えた11回2死満塁の場面。
初球は低めのフォークに空振り。
そして2球目、萩原が投げた真ん中のフォークをフルスイング。
快音を残した打球は左翼の頭上を一瞬で越えると、
一塁走者の井端まで生還する走者一掃の3点適時二塁打。
選手会長が大仕事をやってのけて>
「初球がフォークだったんで、
もう一回フォークもあるかなって思っていました。
後悔したくなかったんで、思い切って振ろうと。
打った瞬間、抜けたと思ったんでヨシって」
<今季満塁時はこれで7打数5安打9打点の打率.714。
照れる新・満塁男がチームに宿る『呪縛』を見事に解いて>
「満塁で結果? らしいですね。でもそんな実感はないんですよ」
<巨人が敗れたことで首位との差は再び1.5ゲーム。
忌まわしき神宮球場を気持ち良く後にして>
「打撃の状態はよくはないですよ。
きょうもボクが打っていれば楽に勝てましたから。
これからも1試合1試合しっかりした野球をして、
どんどん勝っていきたい」
(中スポ、サンスポ、時事通信、朝日新聞、ニッカン、デイリー)
○藤井淳志
<3回2死一、二塁、左前へのテキサスヒットを放つ>
「何とかしたいという気持ちで打席に立ちました。
気持ちでヒットになったと思います」
<延長11回には、勝ち越し劇の口火を切る中前打。
この日は5打数4安打。今季初の4安打で打率も.302と
7月19日以来の3割復帰を果たした。足取り軽く球場を後に>
「いつも通りランナーがいなければチャンスメークを、
いれば進めるバッティングを心がけています。
(ヒットの)本数よりも勝利につながったことがうれしいです」
(中スポ)
○トニ・ブランコ
<2打席連続安打で完全復活を高らかにアピール。
3回2死二塁から、外角低めのスライダーをはじき返すと、
打球はあっという間に右翼に弾んだ。
左ひじに死球を受けて以降、初の適時打。
芯を外されながらも持ち前の矢のような打球を繰り出し、
死球の影響を感じさせないバッティングに>
「バットの先っぽだったけど、何とかヒットになってくれてよかったよ」
<なおも2死一、二塁、藤井が左前へテキサス安打を放つと、
巨体を揺らして二塁から激走。
3点目のホームを駆け抜けて、健勝ぶりを重ねて披露。
左ひじの回復は順調そのもの。
前日は湿布を固定するために左ひじをバンデージで覆い、
メーカーが急きょ用意したひじ当てをつけ始めたが、
たった一夜でバンデージとはおさらば。
ひじ当てもフィットしている様子>
「具合はいいよ。コンスタントにパワーを発揮できそうだ」
<それでも第3打席からは再三のチャンスに凡退したことを
気に病んでか、肩を落とし球場を後にして>
「今日はノーコメントで」
(中スポ、ニッカン)
○井端弘和
<前夜までヒットがなかったが、
7回、左前に12打席ぶりの安打を放つと、
延長11回には2死一塁で三塁内野安打。
荒木の決勝二塁打を呼び込む。
3試合連続無安打は4月に一度あったきり。
打率も1厘上げて.319として>
「今年は調子を落としてもすぐ原因がわかる。
いろいろ試していて、昨日は分からなかったけど、
きょうの第3打席でファーストゴロを打ったときに戻った」
(中スポ)
○立浪和義
<9回先頭、代打で出場したが、イム・チャンヨンの
高め152キロ、ボール球に空振り三振を喫したが、
チームの勝利にホッと胸をなでおろして>
「勝ててよかったです」
<前日の打席では左翼スタンドから無数のフラッシュを浴びた。
おそらく引退を前にファンが写真を撮影しようとしている>
「気づかなかったよ」
<東京遠征6試合で、自らは3打数無安打だったが、
チームは3勝3敗。首位巨人との差を少し詰めることにも成功。
本拠地へ戻る4日からの阪神戦で、あと1本に迫っている
歴代7位タイの通算2471安打目を狙う>
「また来週、頑張ります」
(中スポ)
○浅尾拓也
<同点の9回に4番手で登板。
2死一、二塁のピンチで畠山を二ゴロに打ち取ってしのぐと、
続く10回は3連続三振を奪った。
前日の同カードでは、3失点で敗戦投手となっているだけに、
うれしそうな表情。11回に味方が勝ち越し、今季7勝目。
ホールドポイントは27となり、リーグ単独トップに>
「(1日と)同じようなところで使っていただいて、
抑えられて本当によかった。必死でした。
(投手コーチの)近藤さんとかみんなに励ましていただいて。
やられてしまったことのほうが
まだ大きいので、やり返せるように頑張ります」
<登板を告げられ、マウンドにたどり着くと、
必ず、何度かジャンプしている。この日の登板でも行った。
少し変わっているように見えるが、投球のために必要だからやめない。
プロ入り前から続けている、大切なルーティンワークだ>
「緊張が取れるようにと思って、ずっとやっているんですよ」
<日本福祉大時代のこと、部屋でテレビを眺めていると、
リポーターが『ジャンプをすると、緊張がとけるんです!』
目からうろこが落ち、それからいうもの、
マウンドでジャンプするようになったという。当時を振り返って>
「番組名は覚えてないんです。
バラエティー? うーん。そうでしたかねえ」
(中スポ)
○勝崎コンディショニングコーチ
<果たしてジャンプには本当に効果があるのか説明>
「リラックスできるかどうかはわかりませんが、
筋肉は最初に刺激を与えておくと、
力を出しやすくする性質があるんです。
陸上の短距離走の選手が、スタート直前に
ジャンプするのをよく見かけますよね? あれと同じです。
それをテレビでわかりやすく説明したのではないですかね」
(中スポ)
○中田賢一
<制球に苦しみながらも6イニング3失点と
粘ったが、2球で台無しに。
目を疑いたくなるシーンは、6回1死二塁。
青木への3球目、フォークがワンバウンドする暴投。
さらに次のフォークを谷繁が後ろにそらし(記録は捕逸)、
悠々と川島慶三が同点のホームを踏んだ。
必死で守り抜いた1点のリードをあっさり失い、唇をかんで>
「打者は青木さん。低めに投げようという意識は強かった。
捕逸のタマもボクの責任です。
先頭打者(川島慶三)を出したのが悔やまれます」
<本調子からは程遠く、被安打7に加え、
制球難で5つの四球を与えた。
それでも悪いなりに踏ん張って、勝ち越し点を許さず、
一度は勝ち投手の権利を手にしていたが>
「序盤にかなり苦しい投球をしてしまった。
立ち上がりと中盤に先頭打者を出したのが悔やまれる」
<今回がオールスターブレーク後初めての登板。
その位置付けは『6人目』の先発。
2軍には実績のある山本昌や山井が控えていて、
立場は安泰ではない。そんな状況は自身もわかっている。
こう決意を口にしていたが>
「悪ければ下に落とされる。ボクは結果を出すしかない」
(中スポ、時事通信)
○河原純一
<7回同点のマウンドに上がると、2人目がデントナ。
ツバメの主砲には、前夜に浅尾が決勝弾を浴び、
対戦打率はセ・リーグではワーストの.386。
4本塁打を叩き込まれ、17打点を献上している。
竜投にとっては年間を通じての天敵だが、
ストレート(見逃し)、フォーク(ファウル)で追い込むと、
3球目。再び内角に食い込むストレートにバットは空を斬った。
ベースから離れて立つデントナには、
外角へ投げたい誘惑にかられるが、
内を攻めねば外にバットが伸びてくる。
やはり抑えるカギは内角にありー。
天敵の王様を仕留めた3球が、この先の航路を示してくれたはず>
「谷繁さんに要求されたボールを
キチッと投げるのがこちらの仕事ですから。
(デントナは)外に届かないかなと思っても、意外と届く。
谷繁さんの意図をくまなければいけないとは思います」
(中スポ)
○ネルソン・パヤノ
<1イニング1/3を無失点で勝利に貢献。
7回2死無走者でマウンドに上がり、四球を出しながら無失点。
続く8回もけん制球がそれ、2死二塁のピンチを招いたが後続を封じて>
「ナイスピッチング? ありがとう。
あしたは休みだから、しっかり休んで、あさってからも頑張ります」
(中スポ)
○岩瀬仁紀
<3点リードの11回に登板。
田中浩康、デントナに適時打を浴び、2点は詰め寄られたが、
ガイエルは見逃し三振、畠山は二ゴロに切って15試合連続セーブ。
1.5ゲーム差に迫った巨人追撃のため、前だけを向く>
「ここからは勝ちにこだわります」
(中スポ)
○森野将彦
<延長11回、荒木の決勝打の直後、
代わったイ・ヘチョンの初球が背中にドスンと当たる。
痛みで顔をゆがめ、マウンドのイをにらみつけると、
『逆ギレ』したイも何事か文句を言いながら応じる。
すかさず両軍ベンチから選手が飛び出し、一塁ベース付近で衝突。
あわや乱闘のシーンとなったが、
試合後、興奮冷めやらぬ様子で語って>
「(イ・ヘチョンに)『謝れ』と言ったんだ。
そしたら『何言ってんだ』という感じで言ってきた。
ここは韓国じゃない。日本なんだ。
日本でやるからには日本のやり方に従うべきなんだ。
接戦だったらあんなに怒らない。
故意? そこまでは言わない。でも初球だからね。
荒木さんのヒットで試合はほぼ決まっていたんだ」
(中スポ)
○川相内野守備走塁コーチ
<11回2死三塁、森野の死球をめぐり両軍が入り乱れた際、
輪の中心で東京ヤクルトサイドへ血相を変えて詰め寄ったが>
「森野が『帽子を取って謝れ』と言ったんだ。
でも、あれぐらい激しい気持ちでいい」
(中スポ、スポニチ名古屋)
●イ・ヘチョン(東京ヤクルト)
<3点を勝ち越された直後の延長11回、7番手で登板。
森野に当てた死球をめぐり、両軍入り乱れての乱闘騒ぎが起こったが>
「雨でボールが滑った。
むこうがいらついていたので、反応してしまった」
(サンスポ)
○和田一浩
<試合前、外野でノックを受けていた
投手陣の輪に加わると、右に左に軽快に体を動かした。
冗談で報道陣を笑わせつつ、しっかりとコンディションを整えて>
「投手に転向? そう。投手転向なんです」
(中スポ)
◇吉見一起
<先発投手は登板2日後が完全休養日となっているが、
この日がそれに当たっていながら、グラウンドへ。
ところがナインが練習を始めると、
雨が降り出したこともあって、チームメートから
『そんなことするから雨降るんだよ』と突っ込まれ苦笑い。
他の投手陣とは別に、じっくりランニングで汗を流していたが、
意欲の休日返上。敗戦のもやもやは折からの雨と
たっぷりかいた汗が流してくれたようだ>
「(2日前に)負けたのが悔しくて。
それに、前から練習に出ようとは思ってました」
(中スポ)
○川井雄太
<この日1軍合流した野本から
次戦に12連勝を達成した場合のインタビューポーズを提案された。
両手の指をそれぞれ1本と2本を立てて『12』をかたどる格好だが、
野本がやってみせたのは、右が2本で左が1本。
正面からは『21』に見えるが、苦笑いして>
「21連勝? 無理、無理ですから」
(中スポ)
○長谷部捕手コーチ
<夕方にサーッと降った雨の影響で
この日の試合前、練習は室内練習場で行われた。
その出入り口には魅惑的なポスターがはってある。
おいしそうに焼けたラム肉と特大のジョッキの写真が
ちりばめられたビアガーデンのポスターだ。
報道陣の横で、同じく足を止めて>
「名古屋にもいくつかいいところがあるよね。
でも遅くまでやってないと、いけないんだよなあ」
<ポスターの店もナイター終了後まではやってない様子。
でもビールなら秋に浴びられますよね、きっと>
「浴びたいよなあ」
(中スポ<ドラ番記者>)
●高田監督(東京ヤクルト)
<3点を勝ち越された11回に1点差まで詰め寄る
粘りも見せたが、悔しさをにじませて>
「負けたらしようがない。9回、10回に何とか勝負しないとね。
乱闘? (帽子をとって謝る)習慣がないんだから、外国人には無理だろう」
<中日とは14日からナゴヤドームで再び激突するが>
「これからも、こういう試合が続くでしょう」
(サンスポ)
○落合監督
<4時間44分の激闘の末、連敗を止め、3位転落を回避。
首位・巨人とは再び1.5ゲーム差。淡々と球場を後にして>
「選手に聞いてくれ。仕事をした選手に聞きな」
(中スポ、スポーツ報知、毎日jp、ニッカン)
今日の公示。(2日)
◆セ・リーグ
【出場選手登録】
△中日 野本圭外野手
【出場選手登録抹消】
▼中日 中村一生外野手
(再登録は12日以降。公式サイト、共同通信社)
△野本圭
<ルーキーが約1カ月ぶりに1軍に復帰。
この日朝の新幹線で名古屋から東京入り。
ちょうどナインがウオームアップをはじめたところで
細かい雨が降り始めたため、前日大雨が降った
『名古屋から持ってきたんじゃないの』と冷やかされ>
「ええ、持ってきました」
<さっそく『7番・右翼』で先発出場。
2回無死二塁のチャンスでは右前打を放つなど、
4打数1安打と、復帰を祝った。
しかし悔やんだのは3回の守り。相川の右越え二塁打を
グラブに当てながら捕らえきれなかった>
「グラブに当てたのに届きませんでした。
捕れるように見えました? 次頑張らなければなりません」
<2度の2軍落ちを経て、精神的にもひとまわり成長したよう>
「ファームで守備も含めて、しっかりやってきたという実感がある。
バッティングもしっかりミートできていると思う。
これを最後に(1軍に)定着したい。
ライトのポジションは小池さんが活躍されていますから。
それ以上の活躍をしないと。とにかく頑張ります」
(中スポ)
壮絶な死闘生応援、お疲れさまでした。
帰りの電車、間に合ったでしょうか?
ホントに色々なことがあって、最後の最後まで
熱くなりすぎる試合でした。もし、万が一
サヨナラ負けでも食らっていたら、しばらく
立ち直れないな……と思っていたのですが、
まさにチーム一丸となってもぎ獲った勝利ですね。
関東シリーズ3勝3敗で終わってホッとしました。
そして、今日が移動日で良かったです(笑)。
投稿: ドライチ | 2009年8月 3日 (月) 12時39分
雨中での観戦勝利&3タテ阻止
おめでとうございました
ハマスタ並の熱戦でしたね。
ツバメの巣に魔物がいる以上もっと
しっかりと退治しないとダメですね。
次こそ3連勝してもらいましょう!
明日から貯金シリーズです。
健太さえしっかりしてくれれば
大型連勝も可能ですから、
地元で意地を見せてほしいです
投稿: ギンタロウ。 | 2009年8月 3日 (月) 12時59分
乙カレーでした
に間に合って良かったですね
岩瀬はOFF状態でマウンドに行ったと思います(苦笑
さすがに1点差になった辺りからON状態になりましたがw
神宮は、なかなか思い通りに行かない展開が多いですね。
PS
昨夜は思いも寄らない場所()で再開(笑
帽子を落として洗いに行って良かったです
に関してもご迷惑をおかけしたと思いますが(今季2回目)
最後、サヨナラ負けになっていたら印象が最悪になるので
このレッテルだけは回避出来てボク的には良かったです。
今度は、皆さま(ブロガー)といっしょに観戦出来たら嬉しいです
投稿: dai | 2009年8月 3日 (月) 13時06分
ヤクルト戦は負け越したけど、これも4月5月のようにどうしようもないって感じじゃなかったので、
ものすごくポジティブにとらえられる3連戦と感じました。
デントナさえ抑えたらどうにでもなるのになあ。
投稿: コロンビー | 2009年8月 3日 (月) 14時54分
観戦勝利おめでとうございます。
雨の中しかも長時間の観戦お疲れさまでした。
勝ってホント良かったですね。
荒木の逆転打はもちろんのこと、チャンスを作った藤井にも拍手を送りたい気分です。
昨日はTV観戦でしたが、7回裏の河原のデントナへの攻めは見事でした。
内角高めの速球を決め球に空振り三振。
ベンチの指示か谷繁の考えかよくわかりませんが、それまで打たれ続けていたデントナに対し130km台の速球をズバリ内角高めに。
外での勝負が多い谷繁のリードにしては珍しいので驚きましたが、今後のヒントになった打席なのでは。
大事なのは速さだけではなく、狙ったところへのコントロールですね。
これからも厳しい戦いが続きますが応援頑張りましょうね。
投稿: りくぶっち | 2009年8月 3日 (月) 20時28分
みなさんコメントありがとうございます!
雨中の神宮観戦、勝ててよかったです
この1勝で対ツバメ戦の流れが変わればいいなと思います。
>ドライチさん
乗換案内にしたがって、信濃町-御茶ノ水
-西船橋経由で帰ったのですが、
西船での最終の武蔵野線の乗り継ぎ時間がわずか。
ちんたらやっていたら乗り損なうところでしたよ
サヨナラ負けはけっこう頭をよぎりましたね。
雨降ってるなか見てる輩としては
ショック極まりないところでしたが、救われました。
荒木選手をはじめみなさんにお礼を言いたいです
>ギンタロウ。さん
これで負けていたら、5月の東京ドームに続く
3タテ経験になりそうだったので、ホッとしています。
相変わらず魔物がいる神宮。
今月末が最後のようですが、退治してほしいですね。
今週は取りこぼさぬようやっていかないと。
まずチェン投手で勝って、波に乗りたいですね
>daiさん
観戦乙でした
延長に入るだろうとは薄々感じてましたが、
まさかこんなに長くなろうとは…。
ハマスタだったらおそらく家には帰れてなかったでしょう。
岩瀬投手、ヒヤヒヤさせてくれましたが、
ON状態になったらさすが。3点差でよかったと思いました。
PS ほんと思わぬところでの再会でしたね。
あの後、ツレが白のバッグを座席下に落としてしまい
まるで森野選手のように激高。
ほんと雨中観戦、カンベンしてよと泣きました
今度はぜひみんなで応援したいですね。
その際にはお声を掛け合いましょう。よろしくお願いします
>コロンビーさん
初戦は想定内、次戦は想定外。
とりあえず3タテされなかったのでヨシでしょう。
それにしても、デントナ選手よく打ちますね。
内攻めが効果ありと出ていましたが、うまい打者で困りものです
>りくぶっちさん
河原投手のあの投球は、
対デントナ選手のヒントになりそうですね
それにしても勝負どころでの制球は
大事だなとつくづく感じます。
河原投手も雨の中しっかり準備していました。
今後も勝ちパターンを担ってほしいと願います
投稿: Toshikichi | 2009年8月 4日 (火) 09時46分