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2009年9月13日 (日)

和田井上バックの好捕が竜救う、小笠原6勝目!

山本昌の今季初勝利、井上の涙の初安打と
投打のベテランの活躍で東京ヤクルトとの初戦を取ったドラゴンズ。
15時開始のデーゲームとなった第2戦は、
3回井端の適時打、4回和田の2ランとリードを奪う優位な展開。
しかし終盤、3番手・浅尾がつかまり2点を奪われると、
9回には守護神・岩瀬が2死満塁と一打逆転のピンチ。
迎えた代打川本が左中間抜けそうな当たりを放つも、
レフト和田が必死の好捕で、ヒヤヒヤながら逃げ切っての連勝。
粘りの投球で7回途中無失点の小笠原が6勝目をマークしました。

◇セントラル・リーグ公式戦
中日-東京ヤクルト 22回戦
(12日・ナゴヤドーム | 中日10勝12敗)
36090人 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
ヤクルト
中 日 ×
[勝] 小笠原(18試合6勝2敗)
[S] 岩瀬(52試合2勝3敗39S)
[D本] 和田25号2ラン
[Dバッテリー]
小笠原、河原、浅尾、岩瀬 - 谷繁

◇対東京ヤクルト22回戦・スタメン
1 (遊)井端  (4打数2安打1打点)
2 (二)荒木  (3打数無安打)
3 (三)森野  (4打数3安打)
4 (一)ブランコ (3打数無安打1打点)
5 (左)和田  (4打数1安打2打点)
6 (右)井上  (3打数無安打)
7 (中)英智  (3打数2安打)
8 (捕)谷繁  (2打数無安打)
9 (投)小笠原 (1打数無安打)

【イニング経過】
<1回・東京ヤクルト> P・小笠原(中6日)
飯原外直球空三振、川島慶三高め外れ四球、
青木外スライダー左飛、
デントナ外スクリュー・右方向伸びていく当たり・
井上フェンス際ジャンピング好捕・小笠原救う

<1回ウラ・中日> P・押本
井端中高め直球中前打、
荒木バント投前小フライ・
押本ショートバウンドでつかみ一塁アウト・
一走井端スタート遅れ一二塁間挟殺=ダブルプレー

<2回・東京ヤクルト> P・小笠原
ガイエル外低めカーブ左中間突破二塁打、
宮本外直球二ゴロ進塁打、
1死三塁から、田中浩康内低め直球空三振、相川敬遠、
2死一、三塁から、押本内直球見三振

<3回ウラ・中日> P・押本
英智初球外スライダー右前打、谷繁送れず外直球見三振、
小笠原きっちり投犠打、
2死三塁から、井端外直球一二塁間抜く右前適時打(D 1-0 S)

<4回・東京ヤクルト> P・小笠原
ガイエル外直球見て四球、
宮本中スライダー中飛、
田中浩康内低めスライダー止めたバット投ゴロ1-4-3併殺

<4回ウラ・中日> P・押本
森野中高めカーブ一二塁間破るヒット、
ブランコ内高め直球空三振、
1死二塁から、和田中高め直球ジャストミート・
一直線レフトスタンド中段飛び込む2ラン本塁打(D 3-0 S)

井上内直球見三振、英智外スライダー三遊間抜くヒット、
谷繁中低めフォーク見て四球、
2死一、二塁から、中フォーク空三振

<5回・東京ヤクルト> P・小笠原
相川8球粘るも外直球空三振、押本内スライダー空三振、
飯原外カーブ打ち上げ中飛

<5回ウラ・中日> P・押本
井端内直球中飛、荒木外スライダー遊ゴロ、
森野初球外フォーク右中間突破二塁打、
2死二塁から、ブランコ外スライダー空三振

<6回・東京ヤクルト> P・小笠原
川島慶三外直球中前打、青木ストレート四球、
無死一、二塁から、デントナ外スクリュー・
引っかけ遊正面ゴロ6-4-3併殺、
2死三塁から、ガイエル外低め直球見三振、

<7回・東京ヤクルト> P・小笠原 右・小池
宮本内直球遊直、代打野口内スライダー・
三塁ボテボテゴロ森野素手で掴むも内野安打、
相川2-3から中低め直球右飛、
P・河原
代打畠山外直球遊ゴロ6-4二封

<8回・東京ヤクルト> P・浅尾
飯原内直球中飛、川島慶三中高め直球二正面ゴロ、
青木中高め直球三遊間抜くヒット、
デントナ背中当たる死球・代走森岡、
2死一、二塁から、ガイエル初球外直球一二塁間抜く適時打・
ライト小池ファンブルエラーその間森岡三進(D 3-1 S)
2死一、三塁から、宮本初球ど真ん中・
投返し足下抜いていく適時打(D 3-2 S)
2死一、二塁から、野口内フォーク空三振

<8回ウラ・中日> P・吉川昌宏
荒木初球シュート右太もも直撃一旦ベンチ下がるも一塁へ、
森野6球目荒木二盗、森野中シュート流し打ち左前打、
無死一、三塁から、ブランコ初球内低めシュート・
センター伸びていく打球・青木フェンス手前つかむも犠飛(D 4-2 S)

1死一塁から、和田外スライダーひっかけ遊ゴロ6-4-3併殺

<9回・東京ヤクルト> P・岩瀬
相川内低め直球コンパクト中前運ぶヒット・代走福地、
代打吉本外シュート空三振、
飯原内高め直球引っかけ投ゴロも岩瀬二塁悪送球エラー、
1死一、三塁から、川島慶三内高め直球空三振、
2死一、三塁から、青木粘られ2-3外スライダー外れ死球、
2死満塁から、代打川本8球粘られ2-3中入るスライダー強振・
左中間抜けるかという当たり・和田懸命に追いかけ腕のばし好捕!
三者残塁、試合終了。


【ゲームレビュー】
逃げ切って3連勝 小笠原が6勝目

3回に井端の右前打で先制し、4回1死一塁から和田の2ランで加点。
1点差とされた8回にはブランコの犠飛で突き放した。
先発の小笠原が7回途中まで4安打無失点に抑え6勝目。岩瀬が39セーブ目。
東京ヤクルトは終盤の追い上げも及ばず、
今季ワーストの7連敗で、12カード連続の負け越しとなった。
公式サイト共同通信社時事通信ニッカン式スコア


雨強く降る東京駅から新幹線で向かった
年に一度のナゴヤ遠征。
ナゴヤドームも雨の影響でやや足下が滑りましたが、
最後はヒヤヒヤながらも
約1年ぶりの生観戦で勝利をつかめてよかったなと。
まあ終盤、相手打線に反撃こそされはしたものの、
全体的には、先発投手がしっかり7回途中まで投げ、
打線は先制・中押し・そしてダメ押し。
さらにはバックがしっかり守って、ピンチを救う好捕。
TVのスポーツニュースでは敗れたチームの方ばかりが目立っていましたが、
ドラゴンズ的には、決して悪くはない勝利だったと思います。


それにしても、最初から最後まで好捕に救われましたね。
立ち上がりに難のある小笠原、
今回も川島慶三に四球を与えるなど、やや慎重。
さらに2死からのデントナの当たり。
今回はFCでチケットを取った一塁側内野席から見ていたのですが、
打った瞬間は正直「行ったな」と思いましたし、口からも出ました。
しかしライトフェンス際、井上が見事なジャンピングキャッチ!
あのプレーが小笠原を本当に救いましたね。
前夜、ようやく出た涙の今季初安打。
この日のスタメン発表の際も、かなり沸いていましたが、
相変わらずヒットこそ出ない井上ですが、
このワンプレーでそれらをすべて補ったかも。
まあできれば打ってほしいものの、チームに弾みをつけるプレー。
そういうことができる選手の存在は大きいなと改めて思いました。

一方、最後といえば、やはり和田さん、
いや「和田様」といっても、決してバチは当たらないでしょう。
一打同点の場面となった9回2死満塁、
2点リードでマウンドに上がった守護神・岩瀬でしたが、
対東京ヤクルト戦、通算防御率6.00、
やはり相性の問題も今季に関してはあるのかも。
先頭の相川にうまくセンター前に運ばれると、
1死から飯原をうまくひっかけさせたものの、
焦ったか、まさかの二塁悪送球。
終わったとバンザイしていたスタンドも、
思わずエーッ!となりましたし、やや空気が変わった感も。
しかしそこは百戦錬磨、
切り替えて川島慶三を三振に取って、ツーアウト。
この日当たっていた青木とは勝負したものの、
結局はフルカウントからスライダーが外れて四球。
満塁とはなってしまいましたが、まあこれは仕方ない。
ただ続く代打の川本の粘りには、やや苦しんだかなと。
球審の微妙な判定もあって、決めさせてもらえず、
ファウル3球のあと、ボールでフルカウント。
最後はスライダーを振らせてと思っていましたが、
なんとそれが真ん中に入ってしまう始末。
強振した打球は左中間に向かってぐんぐん伸びていく。
正直これもかなりヤバイと感じましたし、抜かれると思いました。
しかしここで必死の守備を魅せたのが、和田様。
打球に対し一直線に追っていくと、
最後は腕を必死に伸ばしての見事なランニングキャッチ!
その瞬間思わず立ち上がってバンザイ!
同時にホッとしましたね。
4回のライナーでの2ランとともに、攻守の主役。
お立ち台にあがった際には、もちろん大歓声を送らせてもらいました。


まあ8回に登板した浅尾が
2死から捕まったことで、若干もつれはしましたが、
東京ヤクルトの状態の悪さに助かりましたね。
小笠原は持ち前の粘りの投球で、6イニング2/3を無失点。
ランナーを背負うことが多かったですが、要所を締めていましたし、
中盤やや疲れこそ出たものの、まずまずの投球だったと思います。
また岩瀬に関しても、結果ヒヤヒヤにはなったものの、
自らのエラーさえなければ、すんなり終えられたでしょうし、
そんなに心配はないのではないかという印象ですね。

ナゴヤドームで久々の連勝。
首位チームが雨天中止だったため、ゲーム差も若干縮まりました。
追い上げはするものの、抜ける力は現状ないスワローズ。
そうなると今度こそはヤク戦カード3タテを喰らわしてほしいですね。
デーゲームの第3戦の先発は、おそらく中6日で中田が濃厚。
ノーゲームとなった神宮以来の対戦となりますが、
自信をこめた投球でツバメ打線を眠らせたままにしてほしい。
また打線に対しては、もしかしたら中4日で館山が来るかも?
キラーとの対戦となりますが、勢いの差でそれを制してくれれば。
あれだけやられていた対戦成績も、10勝12敗となりましたし、
10月予定の神宮含め、残り2試合しっかり勝って、
CSに向けて、苦手意識さえも払拭してほしいなと願います


☆ウィナーズ・ボイス(12日)

◎和田一浩

<4回の25号2ラン、9回2死満塁の好捕と攻守で活躍>
「(みなさん最後ヒヤヒヤして見てました)
そうですね、あのう、僕もドキドキしながらボールを追いました(笑)。
(大きな勝利になった)
そうですね。あのう、いい形であのう、勝てたと思います。
(いい形で勝った一打がホームラン)
うーん。(大歓声)
ずっと、あのう、苦しんでたんですけど、
えー、ほんと一月(ひとつき)ぶり、あのう、
ホームランが打てて、自分の中で、あのう、すごくホッとしています。
(1-0からほしいところでの打った瞬間に分かるホームラン)
あのう、ホームランを打とうと思ってた訳じゃないんですけども、
えー、しっかりした形で、あのう、打ちたいなっていうのが、
ああいうホームランという形につながったと思います。
(チームは苦しい時期があったが、ここに来て連勝は大きい)
えーと…、まあ9月に入ってようやく何とか、
あのう、本来の姿というか、形になってきたと思うんで、
えー、これからはもっともっと勝っていけるように、
頑張っていきたいと思います。
(残り19試合、クライマックスシリーズに向けてもメッセージを)
えーと、先のことは考えず、あのうとにかくあしたの1試合、
えー、勝つことに全力を尽くしていきたいと思います。
えー、大きな声援よろしくお願いします」


<4回1死一塁、約1カ月ぶりの25号2ランを放つ。
押本の直球をジャストミート。打球はレフト席中段に突き刺さして>
「久しぶりにホームランが打てて、ほんとに良かったです」

<練習中に落合監督からアドバイスを受け、
すぐに結果が出た。笑顔をのぞかせて>
「久しぶりにバットの芯に当たった感じ」

<守備では9回2死満塁で、代打・川本の左中間への飛球を
落下地点まで一直線に走って好捕。抜ければ逆転されていた当たり。
チームを救うプレーだったが謙虚に>
「誰でも捕れる。思ったよりも詰まっていたからね。
そこまでいっぱいいっぱいじゃない」
カメラブログ共同通信社時事通信毎日jpニッカン


◎小笠原孝
<6イニング2/3を4安打無失点の好投で今季6勝目を挙げる>
「(ナイスピッチング!)ありがとうございます。
(和田のホームランをどんな気持ちで見ていたか)
いやもう、打った瞬間、ホームランだと思って、
あのう、まあ、あのう、ホームランもそうなんですけど、
最後の(和田さんの)プレーといい、初回の井上さんのファインプレー、
ああいうんで、僕は今日はリズムに乗れました。
(打撃でもしっかりバントを決めてそのあとの1点だった)
まあ、そうですね、はい。
バントはあまり得意じゃないんですが、
まあ、やることはやって、で、その結果だと思いますけど。
(そして無失点ピッチング。今日の投球を振り返って)
うーん、まあ、ランナー毎回のように出してたんですけど、
えー、見てる方はヒヤヒヤしていたと思いますけど、
まあでも自分の中で、粘り強く、
ランナー出しても粘り強くと思ってたんで。はい。
(一時チームが苦しい状況のなか、
ここでの連勝は自身にとっても、チームにとっても本当に大きい)
そうですね。あのう、今はすごい大事な時期っていうのは、
自分でも分かってますし、チームがあのう、すごく良い雰囲気で、
その流れに自分も乗っていけるようと思って、マウンドに上がりました。
(残り19試合、その後も待っている。どんな投球をしたい)
まあ、まだ残り試合あるんで、今日みたく
粘り強く、あのう、気合で、やっていきたいと思います」



<今季最多の4四球を与えて、球数は111球。
だが、要所を締めて無失点で乗り切った。野手に感謝して>
「今日は球数が多かったけど、
1回の井上さんのプレー(好捕)に助けられ、乗っていけた。
野手の守りに助けられてリズムに乗ることができた。
残り試合も、きょうみたいに気合で投げたい」
サンスポ時事通信ニッカン


○井端弘和
<3回2死二塁、右前にタイムリーを放つ>
「先取点がとれてうれしいです」
カメラブログ

○岩瀬仁紀
<ヒヤヒヤ救援で39セーブ目をマーク。
2点リードの9回から登板。相川の中前安打に自らの失策も絡んで2死満塁。
球審の微妙な判定にも泣かされ
最後の川本を左飛に打ち取るまで9球を要したが、
8月29日の東京ヤクルト戦で白星を消していた
先発・小笠原に白星をプレゼントできてホッとした表情>
「苦しかったけど(判定は)しようがない」
スポーツ報知


○落合監督
<東京ヤクルトの追い上げをかわして3連勝。
試合後の会見で試合に関する取材を事実上、受け付けない意向を示す>
「何でオレが話さなくなったかわかるか。
選手に直接話すことにした。
これまではマスコミを使って選手にメッセージを伝えてきたけれど、
新聞を読んでいない選手がたくさんいるから。
当分、オレから野球の話はないから。一つ一つ答える必要も無い」
朝日新聞毎日jp




コメント

遠征勝利、おめでとうございます
最後、ちょっとした演出がありましたが(笑)、
緊張した分、勝利の瞬間の喜びが
大きかったと思います。それにしても
「和田様」、よく捕ってくれましたよね

小笠原投手、素晴らしい粘投でした。
もう少し球数を減らしていけば、完投も
狙えると思いますし、また次回も期待します

コメントありがとうございます。
こちらが滞る中、本当に感謝いたします

>ドライチさん
演出、約20分近くありましたからね。
まあひっくり返されることはないと思っていましたが、
相手の粘りにやきもきしましたね。
ただ「和田様」のスーパープレー!
攻守にほんと助けていただいたなと感謝しています。

小笠原投手、初回は相変わらずでしたが、
6回にバテたのは球数が多かったからでしたね。
東京中日には「CS男」という見出しでしたが、
ポストシーズンでも力を発揮できるよう、
さらに調子を上げてほしいものです。

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