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2009年10月11日 (日)

CSへタイトルへ、竜レギュラーシーズン最終戦。

ドラゴンズナインレギュラーシーズン最終戦となる
神宮での東京ヤクルト戦に備えて
ナゴヤドームで練習後、東京入りしたもよう。
最終戦の相手はクライマックスシリーズ第1ステージで
対戦することになった東京ヤクルトスワローズ
いわば「CS前哨戦」となるだけに
良いイメージを持って、6日後の本番を迎えてほしいもの。
チェン、吉見、森野ら最終戦に臨むナインの声に加え、
宮崎で実戦復帰を果たした藤井など、この日の話題を。

ドラゴンズトピックス(10日)

◇チェン・ウェイン

<きょう11日の東京ヤクルト戦の先発が予想される。
歴史的な数字での最優秀防御率のタイトルがかかる。
目下、両リーグトップの防御率1.57。
これは1970年、阪神・村山実が「0.98」以来、
今季までの40年間でそれに次ぐ数字なのだ。
難攻不落ぶりを見せつけてきた今シーズン。
驚異的な防御率の仕上げとなるが>
「いつも通りに投げたい。
コースだけは間違えないようにして、
腕を全力で振って思い切り投げたい」

<しかし現実的には、タイトルや防御率の
数字だけを考えているわけにはいかない。
東京ヤクルト打線とはCSで1週間後にぶつかる。
しかも今季初対戦。しっかりとした手応えを
得ておきたいところでもある>
「今年1回も投げてないから印象がない。
対戦しないと(相性が)いいか悪いか分からない。
少しでもやっておいた方がいいです。
いつも通り投げて、その中で調整していきたい」

<今回は情報収集の意味もある。
ちなみに昨季は先発2試合、救援1試合で1勝1敗。
最初の2試合は打ち込まれたが、最後にやり返した。
9月22日ナゴヤドーム。プロ初完投初完封の相手が東京ヤクルトだった。
その完封以来の対戦。左腕の手の内をCS前に
明かすことにもなるが、まったく気にしない>
「向こうもこっちの球種は分かっているから。
去年まで何度も対戦しているし、今さら隠すことはない。
真っすぐを待ってくるだろうけど、待っていても打てない球を投げたい」
中スポスポーツ報知スポニチ名古屋

◇森バッテリーチーフコーチ
<17日からのCS第1ステージをにらんだ温存も考えられたが、
左のエース・チェンをぶつける。真っ向勝負の構えで>
「こっちは調整のために投げさせるんだ。なんで隠す必要があるんだ」
スポーツ報知

◇吉見一起
<16勝目を挙げた先週の横浜戦同様、
勝ち投手の権利を得やすい2番手での登板が予想される。
単独17勝となれば、最多勝の安全圏に入る。
あす12日の東京ヤクルト-巨人戦で、16勝の館山に
並ばれることがあっても、抜かれる可能性はない>
「レギュラーシーズンの最後の登板なのでしっかり抑えたい」

<もっとも本人はその先を見ている。
CS第1ステージは間違いなく先発。
事前に相手の急所を突き、けん制しておきたいところ>
「クライマックスシリーズでも当たる相手ですから、しっかり抑えたい。
(相手に)いい印象を与えないようにしたいです」

<今季は東京ヤクルトに先発で3度対戦。
1勝2敗と負け越しているが、これは援護に恵まれなかっただけ。
対戦防御率は2.05と悪くない>
「向こうにもこっちにもデータはありますから」
中スポ


◇岩瀬仁紀
<体調不調のため再調整している守護神の
『試運転』は当日の様子を見て決める。
11日の東京ヤクルト戦登板について>
「あした(11日)になってみないと分からない。
投げられるなら投げたいけど、そこで無理をしてもしょうがない。
良くはなってきているから、あしたの状態を見てから決める」
(中スポ)


◇森野将彦
<レギュラーシーズン最終戦の相手は
CS第1ステージで戦うことになる東京ヤクルト。
いわばCSのプレマッチとなるわけだが、本番前にやるべきことがある。
打点王争いは108打点で同僚のブランコと並んでリーグトップだが、
ともにトップから陥落する可能性がある。
3位の巨人・小笠原は1試合で逆転可能な2点差。
その巨人の最終戦は東京ヤクルト戦の翌日にある。
つまり1点でも多く稼いでセーフティーリードにする必要があるのだ。
ライバルに差をつけることを誓って>
「ヤクルトが相手? 特に意識はしません。
いつもと同じ気持ちで戦いますが、チャンスがあれば打ちたい。
それしかないです」

<追い風は吹いている。
前日にヤクルトがCS進出を決めたことで
きょう11日の先発が予想されるのは、一線級の投手ではなく、
プロ初登板初先発となる2年目の山本斉。
相手はCSに向けて手の内を見せない構えだが、こちらにとっては好都合。
20歳の右腕にプロの厳しさを教え込めばいい。
ナゴヤドームでの練習を終えて東京に向かうとき、
広島と巨人のデーゲームは終わっていた。
ライバルの小笠原の結果は0打点。平静を装ってはいたが、
プロ入り初のタイトル奪取に向けて、貪欲にバットを振る>
「そうなんですか」
中スポ

◇トニ・ブランコ
<本塁打、打点の二冠王を狙うが、
レギュラーシーズン最終戦に向けて気合十分。
この日のナゴヤドームでの練習でも鋭い打球を打ち込んでいた。
CSの相手が東京ヤクルトに決まったことに>
「早く対戦したい。勝ちたいね」

<11日の最終戦に関しては>
「いつも通り勝つために仕事をするよ。
打点王争い? チャンスで打ちたいね」
(中スポ)

◇和田一浩
<CS第1ステージの相手が東京ヤクルトに決まったことに気合十分>
「どっちが相手でも一緒。何としても勝ちたいね」

<まずは11日のレギュラーシーズン最終戦で
5年ぶりの30号を打ってCSに向かいたいところ>
「昔、最終戦(03年・千葉ロッテ戦)で
30本目を打ったことはあるんだけどね」
(中スポ)

◇笘篠外野守備走塁コーチ
<野本、平田、堂上剛裕の若手外野手3人が
そろってショートの守備位置につくと、
ゴロを捕球して一塁へ送球する動きを繰り返したが>
「足の運びの練習です。
3人ともステップがうまくできていない部分がある」
(中スポ)

◇野本圭
<珍しい『内野手特訓』について>
「勉強になりますよ。少しずつでもよくしていかないと」
(中スポ)


◇小川将俊
<新聞の片隅に載っていた一つのニュースが驚かせた。
埼玉西武・三浦貴への戦力外通告。
自身にとってはショッキングな知らせだったという。
浦和学院高から東洋大学とトップクラスの強豪校でプレー。
その7年の間、ずっとバッテリーを組んできた相手が三浦だった。
『元チームメート』という簡単な言葉では
片付けられないほど特別な存在。
三浦が07年に巨人に戦力外通告を受けて埼玉西武に
移籍した際には親身になって相談に乗ったという>
「あの時も心配していました。早く決まるといいなと話していたんです」

<今回が三浦にとっては2度目の戦力外。残念がって>
「まだ選手として『のびしろ』はあると思う。
何とか野球を続けてほしいです」

<心配してばかりもいられない。自身も今年30歳。
球界では生き残りへの分水嶺になるような年齢だ。
危機感をにじませて>
「もうボクも6年目。
そういう年代になってきたという実感があります。
人ごとだと思いませんよ」

<だからこそ『チャンス』へ懸ける思いは強烈だ。
シーズン最終盤の10月に入って1軍に昇格。
アピール次第ではCSのメンバーに入ることができる。
今は親友の挫折を力に変えるしかない。
悲壮なまでの決意を胸に『チャンス』をうかがっている>
「たとえ少ししかチャンスがなかったとしても、それを生かしたい」
(中スポ)


若竜トピックス(10日)

◆みやざきフェニックス・リーグ
埼玉西武-中日
(10日・南郷スタジアム)
  000 005 002 =
  010 000 010 =
[D本] 福田(2ラン)
[Dバッテリー] 朝倉、佐藤亮太、齊藤 - 小田、田中
公式サイト・戦評フェニックスリーグ公式

○藤井淳志
<左の肋骨骨折でリハビリ中だったが、
フェニックス・リーグの埼玉西武戦(南郷)で実戦復帰。
『6番・右翼』でスタメン出場し、2打数2安打で2四球。
CSへの滑り込み出場へ、いきなり完全復調を印象づけて>
「(安打を)打つことができたし、
練習試合と試合(公式戦)は違うとはいえ、
思っていたよりも違和感なく入れたし、怖さもなかった。
ストライクとボールを見極めて、四球も取ることができた」

<強い気持ちが、早期の復帰につながった。
戦列を離れた時点で、シーズンの規定打席には8打席。
そして打率.299だったから、3割はわずか1厘。
プロの世界に身を置いている以上、結果にこだわるのは当然だし、
何よりチームに貢献したかった。だから必死だった。
『ベッカムカプセル』と呼ばれる高圧酸素治療器の施設には毎日通い、
電気治療も欠かさなかった。体に良いとされるネックレスも試した。
驚異的ともいえる早期復帰。医師には「考えられない」と言われた。
シーズンは残り1試合だから、規定打席の可能性は消えた。
チームの日本一に貢献することが、今の願い。
それに向けて完全に集中している>
「理由? 気持ちです。あきらめたことは1度もありません」

<体が復調しているのはもちろん、感覚も鈍っていなかった。
先頭で迎えた5回に左腕の松永浩典から
チーム初ヒットとなる左前打を右打席で放つと、
6回1死二塁では左打席から、
右腕のシュ・ダイエイの直球をセンターの後方へ。
俊足を生かして三塁に滑り込み、堂上直倫の犠飛で生還した。
4打席すべてで出塁し、打点を挙げ、
走塁でも問題のないことを証明。充実の表情を浮かべて>
「きっちり動けるところを見せたかった。
右(打席)でも左(打席)でも立ててよかった」

<守備でも魅せた。
2回、右翼線への二塁打性の当たりを回り込み、単打にしてのけた。
6回、右翼線横へのファウルフライを追うと、
足場の悪いブルペン上で難なくさばく場面も。
『不死鳥』のごとくよみがえり、完全復活を証明。
あとは17日に開幕するCSへ向け、調整とアピールを続けていく>
「これからもきちっと打って、守って、走ってを続けていきたい。
(1軍に)呼ばれるように、しっかり結果を残したい」

<リハビリの期間中、愛用していた赤いネックレス。
とあるメーカーの商品で治療などに効果があるとされている。
実は毎日のように通った高圧酸素カプセルの施設を運営するメーカー。
だから恩返しの意味も込め、使っているのだという。
使えば、それだけ露出も多くなる。この日の試合中も使った。
他人への感謝と義理を忘れない姿を
野球の神様が見て、完治を早めてくれたのかもしれない>
「ずっとお世話になりましたから。このくらいは、させていただきます」
中スポニッカン

○高柳打撃コーチ
<実戦復帰を果たした藤井について>
「全然大丈夫」
中スポ

○上田外野守備走塁コーチ
<いつもの中堅ではなく、
今季初の右翼での先発となった藤井について>
「あくまで他の選手との兼ね合い。負担を考えたわけではない」

<動きについては、万全を強調して>
「今日のところは何も問題はない。課題もない。
あとは強く投げることとか、怖さに対する気持ちの問題だけだと思う」
中スポニッカン

○塚本トレーニングコーチ
<わずか34日で実戦復帰。
ケガをする前と比べても、遜色ない動きの藤井に>
「故障者という枠には入らない」
中スポ


○福田永将
<フェニックス・リーグ3試合目で『3番・DH』で初スタメン。
9回1死二塁から、ダメ押しの2ランを放つ。
真ん中高めの直球を左翼芝生席に弾丸ライナーでたたき込んだ。
8日の開幕戦でもソロ。3試合で2発と、
CSのメンバー入りに向け猛アピールして>
「いい球を放っていたので上からぶったたきました」
(中スポ)

○トマス・デラロサ
<6回1死満塁、カウント1-0から
シュ・ダイエイのシュートをジャストミートして、
左中間フェンス直撃、走者一掃の二塁打。
8日の東京ヤクルト戦のソロ本塁打に続く活躍。
CSでは森野を右翼に回し、三塁で起用するプランも浮上しており、
抜てきへ向け、いい流れを維持している>
「いい当たりは1本だけでしたけどね。
きょうだけじゃなくて、続けていきたいですね」
(中スポ)


○朝倉健太
<CS前の最終調整登板として先発。
6イニングを投げ、6安打5四球と走者を出しながら、
粘り強い投球で1失点に抑えた。
スカッとする内容とはいかなかったが、持ち味は出せた。
課題を残した投球だったが、自身の感触は悪くなかった。
CSでの登板は第1ステージか、第2ステージになるかは分からないが、
それまでにこの日の課題をクリアしなければいけない。
本人は前向きに話して>
「いろいろ試しながら投げました。
調整は順調です。(外角の真っすぐは)うまくいったのと、
はじき返されてよくなかったのもあったので、
そのあたりをこれから修正していきたい」
朝倉ブログ「2009/10/10」、中スポ)

○小林投手コーチ
<予定では7イニング、約100球がメドだったが、
6回終了時に球数98球に達したため、
結局マウンドを降りた朝倉について>
「これからどう調整していくかは本人の問題。
今年2ケタ勝った訳だし。きょうは粘投だったということ」
(中スポ)

○齊藤信介
<9回に3番手で登板し、三者三振で試合を締める。
先頭の中田祥多を空振り三振に切って取ると、
続く梅田尚通を見逃し三振。最後は浅村栄斗を空振り三振に。
8日の東京ヤクルト戦に続く1イニング無失点。
逆転滑り込みでのCS出場へ向け、存在感を発揮している。
充実の表情を浮かべて>
「三振を取った球はすべてスライダーです。
これを続けられるように頑張ります」
(中スポ)


◆小熊凌祐
<ルーキーがついにプロ初登板を果たしそう。
昨年11月に右ひじを手術。今季はリハビリに専念してきたが、
いよいよフェニックス・リーグで登板する見通しが立った。
15日からの第3クールで登板予定>
「だいぶ違和感なく投げられるようになってきました。
いいときの自分のボールのイメージと違う部分はありますが、
投げながらよくしていきたい」
(中スポ)


以上、この日のドラゴンズの話題を集めましたが、
1週間空いて迎えるレギュラーシーズン最終戦
その相手が奇しくも、6日後のCS第1ステージで
当たることになった東京ヤクルト
戦前は消化試合になる可能性が高かったゲームが、
CSに向けての『前哨戦』になることとなりましたが、
久々の実戦の場にするドラゴンズはともかく、
故障者続出なうえ、10月戦いっぱなしの東京ヤクルトは、
「疲れがある選手は使わない。試したい選手もいるので」との構え。
おそらく中心選手などを休ませ、手の内を見せてこないのでは。
中スポの先発予想も、プロ初先発の山本斉となっていましたし、
若い野手陣は見ることができるでしょうが、
対戦の少ない高木などはおそらく投げることはなさそうです。
まあガチンコ勝負になることはないだろうと思いますし、
くれぐれもケガだけは避けたいもの。
ただ投手陣では、防御率のチェン、最多勝の吉見
野手陣では、打点王争いの森野、ブランコ
タイトルがかかる選手にとっては総仕上げのゲーム
他の選手にとっても、CSで当たる相手だけに、
良いイメージを掴んで、レギュラーシーズンを締めてほしいです。


その最終戦、ドラゴンズの先発予想は、
3日の横浜戦に続いて、チェン
東京ヤクルトの3位が決まったときに
チェン条件別成績を見ていたのですが、
意外や意外、東京ヤクルト戦の登板はなかったんですね。
そのまま隠しておいてもよさそうというものの、
チェン自身、さらにチームとしての考えは、
「なんで隠す必要があるんだ」真っ向勝負の構え。
もっか防御率リーグナンバーワン、
さらに12球団見回しても一、二を争うと言われる左腕
分かっていても打てない。そのストレート
それを駆使して、逆に封じ込むことで
相手に「これは打てない」という嫌なイメージを与えられる。
1点台の防御率はほぼ確実といえそうですが、
CSで当たる相手に、しかと豪腕ぶりを見せつけてほしいです。

また2番手は、単独最多勝を狙う吉見が濃厚。
こちらは東京ヤクルト戦の登板がありますが、
タイトルを争う館山がいるチームですし、
しっかりした投球を見せて、17勝目を掴んでほしいですね。
周囲がやれ中継ぎだどうだとか、うるさい部分もありますが、
大事なのはこれからのポストシーズンで柱になること。
シーズン後半になって、やや納得いく投球ができていない背番号19
今回の登板においてもテーマなどもあると思いますが、
良いイメージでシーズンを締め、決戦へと向かう。
それとともに最多勝がガッチリ固められればいいなと思います。


一方、ファームみやざきフェニックス・リーグ
この日から第2クールに入りましたが、
左肋骨を骨折し、リハビリを重ねていた
藤井『6番・右翼』でスタメン出場。
ついに実戦復帰を果たしましたね。

アツシ復活!9月6日に骨折してから、
わずか34日での復帰は、
まさに本人の努力
驚異の回復力
よるものじゃないかと。
それにしても、
2打数2安打2四球で1打点。
さらに守備、走塁も
無難にこなしたようですし、
まずは復活に向けて、
良い滑り出しとなったのでは。
今後も実戦を重ね、
ゲーム勘を取り戻していくようですが、
まあ6日後までには1軍に背番号4が帰ってくる可能性は高いでしょう。
復帰に向けてさらにアピールを重ね、
ポストシーズンで『不死鳥』復活ぶりを見せてほしいと願います。




コメント

まずは、藤井選手復帰のニュースに
胸をなでおろしました。トーチュウの
一面写真にも躍動感がありましたし、
2四球を選んだことからも、実戦感覚は
思ったほど心配はなさそうです。残りの
5日間で調整して仕上げて、土曜日には
スタメンに名前を連ねてほしいです。

今日は吉見投手の登板と勝利にも
注目が集まりますね。ここまできたら
外野の声は完全無視して、ぜひとも
単独で最多勝を掴み獲ってもらいましょう

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