岩瀬クライマックスへ前進、圧巻のシート打撃登板。
クライマックスシリーズ開幕まで、あと2日。
いよいよ決戦間近という感じですが、
開幕3日前となったこの日、ナゴヤドームでのシート打撃に
体調不良のため調整していた守護神・岩瀬仁紀が登板。
約1カ月ぶりの「実戦形式」のマウンドながら、
打者6人をピシャリと抑え、周囲の不安を一蹴しました。
東京ヤクルト相手となるCS第1ステージ、
頼れる竜の守護神は、おそらく間に合いそうなムードです。
ドラゴンズトピックス(14日)
◇岩瀬仁紀
<体調不良のため再調整していたが
ナゴヤドームで行われた練習でシート打撃に登板。
9月19日の横浜戦以来、25日ぶりとなる
『実戦形式』で打者6人をピシャリと抑えた。
マウンドに上がった竜の守護神に周囲の視線が集まる。
静まり返ったナゴヤドームに次々と鈍い音が響いた。
凡打の連続。打者6人を『パーフェクト斬り』。
首脳陣を、そしてナインを安心させる快投に
何より本人が一番ホッとしただろう。久々に明るい笑顔が戻り>
「自分も安心したよ」
<いきなりらしい投球を見せつけた。
最初の相手は井端。2球目の速球でバットをへし折ると、
次の荒木はスライダーで左飛。森野は速球で三ゴロ。
竜打線の看板3人を抑えると、一度ベンチへ。
再びマウンドに上がると、デラロサをスライダーで投ゴロ、
立浪を速球で二ゴロ、小池を沈む変化球で空振り三振と、
持っている球種を試すように使いながら完ぺきに封じた。
結果ももちろん、本人の感触でも合格。
CS開幕まであと2日。ギリギリ滑り込みで間に合った>
「何とか試合で投げられる状態になったね。
きょう投げるのは予定通りだった。
違和感なく投げられたし、だいたい思った通り(の投球)だった。
結果的には、久しぶりの割に良い感じで投げられた。
体もだいぶ戻ってきている。久々にマウンドにも立ったんで。
(体は)良い感じで回復してきているんじゃないかと思う。
変化球? 思うような形で投げられたことは良かった。
あとはコンディショニングのところですね」
<鉄腕最大の危機だった。今季は41セーブを挙げたが、
シーズン終盤に疲労が出て、9月19日以降は登板がない。
体調不良。首、肩、左腕などに、原因不明のしびれが走り、
肩や腰など日によって痛む個所が違い、
体が思うように言うことを聞かなかったという。
経験したことのない「初めて」の感覚。
痛いこと、しんどいことならガマンしてきた男も今回はこう漏らして>
「悔しい」
<独自に治療や調整を続け、11日の東京ヤクルト戦では
約2週間ぶりにベンチ入りして、ブルペンで待機。
登板は最終的には回避したが、復帰が近いことをうかがわせた>
「今は無理をしてもしょうがない。
少しずつ良くなっているものを、またゼロにするわけにはいかないから」
<良くなるという確証もないまま、
孤独に、手探りで再調整を続けてきた。
この日の登板前には明るい兆しを語っていたが、
マウンドに立つと、竜の守護神であることをしっかりと示した。
ポストシーズンではこれまで計22イニング1/3を投げ、無失点。
この秋も最後は岩瀬が締める>
「ちょっとずつだけどね。
ちょっとずつ、投げられるかたちにはなってきたから。
投げられることは分かった。
明日、明後日と調整していい形でCSを迎えられたら良いですね。
もう大丈夫ですね。最低、今日ぐらい投げられれば何とかなる」
(中スポ、スポーツ報知、スポニチ名古屋、ニッカン、デイリー)
◇井端弘和
<シート打撃で岩瀬と最初に対戦。
バットをへし折られての遊ゴロに打ち取られたが、
「重い」と表現される岩瀬独特のボールの威力を表現>
「良かったんじゃないですか。いい球だったと思います」
(中スポ、ニッカン)
◇谷繁元信
<岩瀬の球を受けた正捕手は笑顔で>
「いつも通りですよ」
<またシート打撃で好調をアピール。
山井から二塁打、高橋から左前打を放って>
「こういう(実戦形式の)練習も何百回とやってきているわけですから。
自分のやることをやるだけです」
(中スポ、ニッカン)
◇森バッテリーチーフコーチ
<実戦形式のマウンドで結果を残した岩瀬の投球に及第点>
「見ての通りだ。
肩は問題ないんだよ。投げられれば(CSで)使うよ」
<CSでも浅尾、高橋らをストッパーとして
準備させる可能性はあるが、このまま岩瀬が復調すれば、
ストッパーとして起用するメドが立つ>
「もちろん最悪のケースは想定しておかないと」
(ニッカン)
◇浅尾拓也
<岩瀬につなぐセットアッパーもシート打撃に登板。
打者6人に2安打1四球。
フォークボールはワンバウンドを連発し、制球に苦労>
「きょうは、ひどかったですね」。
<快投ではなかったものの、あくまで練習。
フォークが高めにいかないことを重視。最後は納得のボールで締めて>
「低く、低くということは意識しました。
最後に井上さんを三振に取れたフォークは
いい感じで投げられました。時間がかかりすぎですけど」
<レギュラーシーズンはチーム最多の67試合に登板。
働きづめだった右腕にとって、
日程が空いた終盤がほどよい休養になった。
岩瀬不在時は臨時ストッパーとして心構えもできていたが、
CSも『命綱』のセットアッパーを担いそう>
「緩みすぎてもいないので、
ちょうどいい感じで(調整)できると思います」
(中スポ)
◇高橋聡文
<左の中継ぎエースも順調。
シート打撃では打者4人に対して1安打1四球。
ブランコを速球で遊ゴロに封じるなど、力強い投球を見せて>
「ボール自体はいい感じで投げられました。
この感じをクライマックスシリーズまで保っていきたい」
(中スポ)
◇河原純一
<シート打撃に登板。4日の阪神戦以来
10日ぶりの実戦登板は打者3人で3安打。
ブランコ(中前打)和田(中前打)小山(右前打)の
3人に打ち込まれたが、不安の色はまるでなかった。
ベテランはきっちり本番に合わせる>
「きょうはスライダー、フォークの感触を確かめたかった。
久々に投げられてよかったよ」
(中スポ)
◇小林正人
<フェニックス・リーグでの調整登板を終えてこの日から合流。
東京ヤクルトは、3番から、宮本、青木、
デントナ、ガイエルというジクザグ打線が予想されるが、
対ガイエルは今季1四球のみ、通算で3打数無安打と抑えていて、
ワンポイントとして送り込まれそうな青木にも通算8打数2安打。
好感触を掴んでいる左の火消し役は気合を入れ直して>
「ジグザグになるんですか。
まあ、ガイエルに嫌なイメージはないですし、
いまの状態はいい。自分の投球をすることを考えます」
(中スポ)
◆トマス・デラロサ
<ナゴヤドームで行われたシート打撃でサク越えの一発を放つ。
存在感を示すには十分すぎる豪快弾。
左腕・パヤノの速球を振り抜くと、
静まり返ったナゴヤドームに乾いた打球音がとどろいた。
左中間へ高々と放物線を描いた打球は無人の外野席へズドン。
練習だからとダイヤモンドを回るのをやめかけたが、
コーチ陣に促されると苦笑しながら走りだした。
宮崎でのフェニックス・リーグでは
8日の東京ヤクルト戦で本塁打を放つなど好調をアピール。
首脳陣から名古屋へ呼び戻されると、
1軍合流初日の練習で早速アーチを架けた。にこやかに語って>
「疲れは少しあるけど、コンディションはいいね」
<CS第1ステージ突破への隠れた切り札になりそう。
今季は内野のレギュラー4人が固定されたため出番が少なかったが、
CSへ向けて、三塁の森野は右翼の練習もしている。
これは『三塁・デラロサ、右翼・森野』というオプションを用意するため。
第1ステージの相手は左のエース2人を擁する阪神ではなくなったため、
CSでこのシフトが実現する可能性は低いが、出番を待ちわびている>
「それはどうなるか分からない。
森野もいい選手だからね。でも、そうなることを期待しているよ」
<とはいえ、手薄な右の代打としても、
『有事』の際の内野の控えとしても重宝する。
この日唯一の一発が、首脳陣の目には強烈なインパクトを残しただろう。
来日2年目にして、究極のフォア・ザ・チームの心を備えた男。
ただ勝利のために、真価を見せるときがきた>
「オレは日本に骨を埋めるつもりだ。
このチームが日本一になるためなら、オレはなんだってやる」
(中スポ)
◆井上一樹
<デラロサとともにこの日1軍に合流したが
今季限りでの現役引退を表明しているベテランは
『感謝』の気持ちを強調して>
「引退を表明しながらここまでやらせてくれた。
フェニックス・リーグにも出してもらって、
ぼくのために出られなかった若い選手もいる。
そういうことを考えながら良い働きをしたい。
少しでもチームのプラスになれれば」
<この日のシート打撃では守備で一塁に入るなど、
練習の潤滑進行にも一役。悟りの心境でCSに臨む>
「調子がいい悪いというのはあまり頭に置かない。
失敗の原因は焦りだと思うので。
チームのためにいい働きをしたい。それしか考えていない」
(中スポ、おおさか報知、スポニチ名古屋)
◇平田良介
<ナゴヤドームで行われたシート打撃で中堅左への三塁打。
鋭いライナーが中堅・小池の左を抜けると、一気に三塁へ。
左腕・パヤノから放った快打に思わず笑みがこぼれる。
ポストシーズンでは強さをみせつけているプロ4年生。
実戦形式の練習で、そのはつらつさが際立って>
「スライダーです。うまく打てました」
<レギュラー陣が最初に打ったシート打撃だが、
その中にいた外野手は左翼の定位置が動かない和田だけ。
逆に守ったのは左翼・英智、右翼・野本、中堅は自身。
それが17日の東京ヤクルト戦に直結するわけではないだろうが、
中堅スタメンに近い位置にいると見ても間違いはないだろう。
故障明けでフェニックス・リーグに参加している藤井との
兼ね合いもあり控えめだが、心構えはできている>
「それ(スタメン)はぼくが決めることではないですから。
自分の中では、常に出る気持ちでやっています」
(中スポ)
◇英智
<中堅のスタメン候補の1人であるが、
シート打撃で2安打を放ってアピール。
本気モードで取り組み、まずまずの手応えを口に>
「こういう(実戦形式の)練習は感覚を確かめるという意味ですごく大事。
ヒットとか凡打とかは問題ではないが、
内容的にある程度勝負できるところにいるという感触はあった」
(中スポ)
◇荒木雅博
<この日早出特打を敢行。
松永監督付広報の球を約30分。たっぷり汗をかいた。
短期決戦の経験は豊か。開幕までにやるべきことは知り尽くしている>
「もう開幕も近いですから、自分の中のスイッチを入れたかった。
体の切れも出したかったんで、ちょうどよかったです」
(中スポ)
◇野本圭
<右翼でフリー打撃の打球を追っていたときのこと。
打ち終えた立浪兼任コーチが、右翼方向へ向かって帽子を振って
トレーナーに合図すると、ルーキーが猛ダッシュで一塁側ベンチへ。
ロッカールームに向かう立浪を追いかけたが、
『オレは呼んでへんよ』と言われ苦笑い。思わぬ勘違いに>
「のもと、っておっしゃったと思って」
(中スポ)
◇立浪和義
<シート打撃で自分の打席を終えた兼任コーチが
センターの定位置へ走っていった。
報道陣が色めき立ったが、打者1人を終えたところで
小池が走り寄り、打球が飛んでくることなく交代した。
自分の打席のときにセンターを守っていた平田の打席が迫っていた。
つまり後輩が次の準備をしやすいようにという心遣いだった>
「みんながスムーズに練習できるようにと思ってね」
(中スポ)
◆2009年度日本シリーズ開催要項発表(NPB公式)
◆日本シリーズはナイターで インフル対策で40人枠撤廃(共同通信社)
(日本シリーズ運営委員会はこの日、
10月31日からの日本シリーズを全試合ナイターで実施すると発表。
パ・リーグの本拠地で開幕。試合開始は中日が出場した場合、
ナゴヤドームでの第3~5戦は午後6時10分。
パの本拠地では指名打者制を採用し、第7戦までは延長15回で打ち切り。
またインフルエンザ感染対策の特例措置として
例年40人としている出場資格者の人数制限を今年は撤廃する。
入場券発売は、先行抽選受け付けが21日から23日まで。一般発売は29日から)
◆楽天 仁村2軍監督!松井監督退任で野村派一掃(スポニチ)
(東北楽天が来季の2軍監督として、
中日で関東・東海地区担当スカウトを務める仁村徹氏に
就任要請をしていることがこの日、分かった。
東北楽天の2軍は今季、43勝63敗2分けでイースタン最下位。
しかし1軍で育成選手出身の中村真人、丈武らが活躍するなど、
ファームからの戦力がチーム躍進の大きな要因ともなった。
さらなるチーム力の底上げを、仁村氏に託すことになる)
【ドラゴンズ・今週末の日程】
<クライマックス・セ 第1ステージ>(3試合制)
17日(土) 対東京ヤクルト(18:00・ナゴヤドーム)
18日(日) 対東京ヤクルト(18:00・ナゴヤドーム)
19日(月) 対東京ヤクルト(18:00・ナゴヤドーム)
<ファーム・みやざきフェニックス・リーグ>
15日(木) 対北海道日本ハム(12:30・アイビースタジアム)
16日(金) 対巨人(12:30・サンマリンスタジアム宮崎)
17日(土) 対湘南(12:30・久峰野球場)
18日(日) 対埼玉西武(13:00・串間市総合運動公園野球場)
以上、ドラゴンズの話題を集めましたが、
クライマックスシリーズ開幕まで、あと2日。
下位球団では新監督が続々発表されるなど、
来季に向けての動きも出始めていますが、
この時期になっても、まだゲームがあり、
先のステージへと進むことができる。
そういう立場にいられることを喜ばないといけませんね。
しかし週末のCS第1ステージで敗れてしまえば、次は我が身。
しっかり気を引き締めて、準備していくことが大事。
立浪や井上のユニホーム姿をまだまだ見たいですし、
ぜひともチーム一丸となって、勝利への階段を上ってほしいです。
それはされおき、この日一番の話題は、
何といっても我らが守護神・岩瀬仁紀の『復帰登板』。
ナゴヤドームでの全体練習もいよいよ実戦形式となり、
決戦本番に向けて、スイッチが入ってきた印象ですが、
そのシート打撃に、あの岩瀬がついに登板。
9月19日以降、体調不良などにより、
マウンドに上がることがなかった守護神が
25日ぶりに打者相手に投球を披露したもよう。
シート打撃登板の1番手として、
打者6人と対戦。
果たして投げられるのか?
という周囲の視線が注がれるなか、
先頭の井端に対し、
力のあるボールでバットをへし折ると、
その後も切れ味鋭い変化球を
投げ込み、制球も抜群。
まさに約1カ月という
ブランクを感じさせない投球で
荒木、森野という主軸に淡々と投球を続けて三者凡退。
さらに間隔を空けて再び上がった2回目では
デラロサ、立浪と次々に打ち取り、
最後の小池を沈む変化球で空振り三振に。
緊張感漂うなか圧巻の19球で、無安打パーフェクト。
きっちりと結果を残して登板を終えた岩瀬からは、ホッとした表情も。
一時は登板が危ぶまれたクライマックスシリーズ。
しかしあと3日という直前で、復調への手応えを掴んだ感の背番号13。
今後のコンディション次第という部分もありはしますが、
短期決戦を勝ち抜くためには、絶対に欠かせぬピース。
竜投の最後の砦といえる鉄腕、
その勇姿を週末のナゴヤドームで見られる可能性は高そうです。
今朝の東京中日の駅売り版は、
サッカーの日本代表が1面でしたが、
宅配版の1面は、『岩瀬 任せろ!!』。
久々にベンチ入りした神宮でのブルペン投球を見ていたので、
決して投げられないという状態ではないなとは思っていましたが、
実際にナゴヤドームでのマウンドに立った
岩瀬の姿を見て、まずはひと安心だなと。
優勝後、ある意味消化試合になってしまったことに加え、
岩瀬自身過去にも例がないような「体調不良」。
一時は浅尾、高橋、山井らで補うことになるなと思いましたし、
まさに逆襲を期すチームの不安要素となりかねない状況。
何とかして戻ってきてほしいと願っていましたが、
ギリギリながらも、とりあえずは投げられるようになったようで。
森コーチのコメントなどから推測するに、
肩痛ではなさそうですが、まずは復帰登板できたことがヨシですし、
逆にブランクが空いたことで、ボールの切れなどが戻り、
「いつもの守護神」的な状態になってくれれば、さらにいいなと。
もともと短期決戦には実績のある岩瀬だけに
今後はこの状態をできるだけキープしたうえで、
決戦に向けて、気持ちを高めてほしい。
まあ「何とかなる」というフレーズも出ていましたし、
岩瀬ならば大丈夫だろうと信じたいところですね。
CSを戦う上での大きな不安要素が消え、一歩前進。
いよいよ決戦まであとわずかとなりましたが、
先発投手が踏ん張り、河原、高橋、浅尾とつなぎ、
最後に岩瀬にバトンを渡すという本来の継投ができそうな予感。
戻ってきた守護神の活躍に、期待しながら、
「勝利の方程式」が実現することを願いたいなと思います。



岩瀬投手、間に合いましたね。良かったです
「原因不明のしびれが走り…」という文章を読んだとき、
多大な重責を背負って任務を全うしてきたことで
蓄積した心身の疲労の濃厚さを痛感し、同時に、
守護神の存在の大きさを再認識しました。
この日の手応えとコンディションをキープして
ポストシーズン開幕に臨んでほしいですね。
日本シリーズは、仙台の場合でもナイター開催
なんですね。もしかしたら、時期的にデーゲームかも
と考えていたのですが…。うーん、寒そうです
投稿: ドライチ | 2009年10月15日 (木) 15時13分