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2009年10月22日 (木)

鮮やか速攻天敵攻略、快勝竜アドバンテージ消す!

セ・リーグのクライマックスシリーズ
第2ステージがこの日、東京ドームで開幕。
第1ステージを勝ち上がった2位・ドラゴンズが
リーグを3連覇した巨人に挑んだその初戦。
立ち上がり打線が集中し、森野の適時打で先制すると、
和田の適時打に続いて、野本が見事な3ラン。
天敵・ゴンザレスを一気に攻略して一挙5点のビッグイニング。
一方、投げては先発・小笠原が5イニングを1失点と
きっちりとゲームを作ると、その後は小刻みな継投。
初回の猛攻がモノを言って、7-2で大事な初戦に先勝。
実質1勝1敗のタイとして、ステージの主導権を握りました。

◇クライマックス セ 第2ステージ
巨人-中日 第1戦
(21日・東京ドーム | 中日1勝1敗)
41259人 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
中 日
巨 人
[勝] 小笠原(1試合1勝)
[D本] 野本1号3ラン ブランコ1号
[Dバッテリー]
小笠原、山井、小林正人、河原、高橋、浅尾 - 谷繁

◇対巨人第1戦・スタメン
1 (遊)井端  (4打数2安打)
2 (二)荒木  (4打数1安打)
3 (三)森野  (5打数1安打1打点)
4 (一)ブランコ (2打数2安打1打点)
5 (左)和田  (4打数1安打1打点)
6 (右)野本  (3打数1安打3打点)
7 (中)藤井  (4打数1安打)
8 (捕)谷繁  (4打数1安打1打点)
9 (投)小笠原 (2打数無安打)

【イニング経過】
<1回・中日> P・ゴンザレス(中10日)
井端内高めスライダー中前打、荒木投犠打、
1死二塁から、森野内直球弾き返し右前運ぶ適時打(D 1-0 G)
ブランコ内直球ショートオーバー中前打・
森野好走三塁ヘッスラ・ブランコも二塁陥れヘッスラ、
1死二、三塁から、和田中入るスライダー三遊間抜く適時打(D 2-0 G)
1死一、三塁から、野本内直球すくい上げ右翼席飛び込む3ラン(D 5-0 G)

<1回ウラ・巨人> P・小笠原孝(1軍では中16日)
坂本内スライダー左飛、松本内高め直球高いバウンド三ゴロ、
小笠原道大外スライダー一ゴロ・すんなり三者凡退

<2回・中日> P・ゴンザレス
小笠原孝外直球遊ゴロ、井端内直球打ち上げ右飛、
荒木中スライダー中前打、森野初球荒木二盗失敗

<2回ウラ・巨人> P・小笠原孝
ラミレス外スクリュー外れ四球、亀井内スライダー打ち上げ捕邪飛、
谷内直球二飛、阿部無理せず四球、
2死一、二塁から、古城内直球詰まりながら左前落とす適時打(D 5-1 G)
2死一、二塁から、ゴンザレス中直球打ち上げ一邪飛

<3回・中日> P・ゴンザレス
森野内低めスライダー空三振、
1死から、ブランコ外スライダー・
バットの先もレフト中段飛び込む本塁打(D 6-1 G)


<3回ウラ・巨人> P・小笠原孝
坂本外スクリュー打ち上げ右飛、松本内直球左中間飛、
小笠原道大外スライダー引っ張り右前打、
ラミレス外直球一二塁間抜くヒット、
2死一、二塁から、亀井外カーブ遊ゴロ6-4二封

<5回ウラ・巨人> P・小笠原孝
代打木村拓也内低め直球空三振、
坂本外カーブ当てただけ一ゴロ、松本外スライダー二ゴロ

<6回・中日> P・M.中村
ブランコ3球目内高め直球ヘルメット直撃・M.中村危険球退場、
P・野間口
和田内直球打ち上げ二塁後方フライ、
野本中スライダー二ゴロ4-6二封のみ、
藤井外フォーク逆方向左前運ぶヒット、
2死一、二塁から、谷繁中入る直球痛烈三遊間抜く適時打(D 7-1 G)
2死一、二塁から、代打井上外フォーク右飛

<6回ウラ・巨人> P・山井
小笠原内低め直球詰まりながら中前落とすヒット、
ラミレス内高め詰まり捕邪飛、
亀井初球外フォーク二ゴロ4-6-3併殺

<7回・中日> P・野間口
井端粘って四球、荒木バント打ち上げ三飛失敗、
森野外一杯直球見三振、ブランコ高め見て四球、
和田外直球投返し足直撃も方向変わり一ゴロ

<7回ウラ・巨人> P・山井
谷ストレート四球、阿部高め直球打ち損じ中飛、
古城中入る直球左越えフェンス直撃二塁打、
P・小林正人
1死二、三塁から、
代打イ・スンヨプ初球外スライダー中犠飛(D 7-2 D)
P・河原
2死二塁から、坂本内フォーク空三振

<8回ウラ・巨人> P・高橋 中・英智 右・平田
代打鈴木中高め直球一邪飛ブランコミット伸ばし好捕、
小笠原中フォーク空三振、ラミレス外フォーク遊ゴロ

<9回ウラ・巨人> P・浅尾
亀井外高めパーム一ゴロ、谷外低めパーム打ち上げ中飛、
阿部11球粘って四球、古城内フォーク一ゴロ、試合終了。


【ゲームレビュー】
鮮やかな先制攻撃でゴンザレスを打ち崩し快勝
1回、井端の安打と送りバントで1死二塁から森野が先制打。
和田の適時打に続き、野本の3ランで一挙5点を奪った。
先発の小笠原は落ち着いた投球。6回からは継投で逃げ切った。
巨人は打線も1、2番が出塁できず、つながらなかった。
公式サイト中日新聞共同通信社ニッカン式スコア


戦いの舞台を東京ドームに移して、
3年連続同じ顔合わせとなったクライマックス第2ステージ初戦。
ドラゴンズ打線が立ち上がり鮮やかな速攻。
見事に苦手・ゴンザレスを攻略しましたね。

先頭の井端が高めのスライダーを弾き返し、中前打で出ると、
荒木が大事に送り、森野が右前へと運ぶタイムリー。
第1ステージ不振で前日は特打を行った森野でしたが、
まさに気持ちの一打で、すぐさま結果を出して、
先制できたのは大きかったですね。
さらにブランコも続いて、強いライナーで中前に運ぶと、
松本の拙守を見た森野が好判断。
一気に三塁を陥れて、ヘッドスライディング。
その送球間にブランコも二塁へ飛び込むと、ともにガッツポーズ。
スキあらば、次の塁を狙う。
リズムに乗れない巨人に対しての積極的な攻めは素晴らしかった。

さらに第1ステージ好調の和田が続いて、
中に入ったスライダーを三遊間へ運び、2点目を挙げると、
1死一、三塁で迎えるは、この日も6番スタメンの野本。
第1ステージ第3戦ではラッキーボーイとなったルーキーですが、
このチャンスをさらにつなぐことができるのか。
この流れを切ることになってしまうのではと、
一抹の不安もあったのですが、
そんな心配をものの見事にを吹き飛ばしたうえ、
ありあまるお礼さえもくれるような当たりが。
カウント1-1からの3球目、内角中寄りへの真っすぐを
フルスイングをすると、高々と上がった打球は、
オレンジ色のライトスタンドへ吸い込まれる貴重な3ラン!
立ち上がり制球が甘いうえ、自分のリズムで投げられない右腕を
わずか17球で攻略しての一挙5点のビッグイニング。
厳しい戦いを乗り越え、東京へ進んできたその勢いを
ここしかないチャンスできっちりとぶつけら積極攻撃。
それがモノを言っての快勝で、アドバンテージを消したドラゴンズ。
実質1勝1敗のタイへと持ち込みました。


大方の予想通りに、ゴンザレスが来た。
対してこちらは立ち上がりに難のある小笠原。
とにかく初回がポイントと思っていましたが、
立ち上がりに捕まったのは、何とゴンザレスの方。
ただ今季5戦して4敗の天敵を叩くには、
この方法しかないのではと思っていたので、
それが見事にはまったことが、ほんとにうれしかったですね。
自分のリズムに持ち込んで投げるタイプのゴンザレス。
しかし確かオールスターゲームに先発した際に、
ものすごく緊張していたイメージがありましたし、
落ち着く前に叩いてしまえば、もしかしたら…と思っていましたが、
そこをしっかり突いてくれたドラゴンズ打線、見事でしたね。
しかも1点でも2点でもなく、5点だったというのも大きかった。
ただでさえ実戦間隔が空き、ゲーム勘が戻っていない巨人。
そんなチームに、いきなりヨーイドンでの5点はかなりキツイはず。
さらに、その勢いやそのままに
3回にはポストシーズンここまで本塁打のなかった
ブランコに待望の一発が飛び出し、
6回には危険球でもらったチャンスに谷繁がダメ押し打。
結局は10安打しか放ってはいないものの、効率の良い攻め。
チーム状態の良さとともに、ゲームにおいての集中力の高さ。
それが巨人を勝り、初戦快勝へと繋がったと思いました。


試合後の監督インタビューにもありましたが、
「誰とかでなく、それぞれが役割を果たしてくれないと勝てない」
打線においては、主役・脇役が
しっかりかみ合っての攻撃ができていましたし、
投げては大事な初戦の先発を任された小笠原が、
点差に押されることなく、平常心で5イニング1失点。
きっちり仕事をしてくれたのは、よかったですね。
とにかくここまで来たら、4つ勝つのみ。
連勝ではなく、6試合の中で4つ。
そのためにはナイン1人1人が託された任務を
遂行することで、白星を積み重ねていく。
そういうことなのではないかな、と思います。
まあ巨人もそろそろ目覚めることとは思いますが、
ただ昨季の第2ステージと比べると、ドラゴンズ的には
チームとしての士気も上がっているように見えますし、
連勝でもしてしまえば、さらに良い方向へと進んでいくかも。
まあかなりポジティブに考えてもおりますが、
まだ1勝1敗のタイですし、相手も慌ててはいないでしょう。
ただそんなことは気にせず、より気を引き締めていくこと。
勢いよく迎える第2戦、先発は中4日でチェンが濃厚。
まだ投げていない朝倉の可能性もありますが、
とにかく自分から相手に流れを差し出すような投球は避けてほしい。
そしてこのムードを大事にして、
チーム全体で、集中してプレーしてほしいですね。
まずは良き滑り出しとなった東京決戦。
この勢いで今夜も勝って、さらに波に乗ってほしいです!


☆ウィナーズ・ボイス(22日)

◎野本圭

<1回1死一、三塁、右越えに3点本塁打を放つ>
「(おめでとうございます)
ありがとうございます。ありがとうございます。
(1回あの場面、すばらしい当たりでした)
そうですね。えー、前のバッターの方もいいかたちで
えー、つながってましたし、何とか僕も勢いに乗って、
いきたいなと思ってフルスイングしました。
(打ったボールは)
真っすぐ系の、カッ…、あんまりよく覚えていないんですけども、
まあ点が入って良かったです。
(手応えはどうだったか)
そうですね。いい感触でした。
(レギュラーシーズンで苦戦を強いられたゴンザレスからの5点。
立ち上がりの攻撃見事でしたね)
そうですね。ほんに立ち上がり攻めれて、ほんとによかったと思います。
(何かゴンザレス対策というのは考えていたのか)
そうですね。やっぱり甘いボールをやっぱり
しっかり振らないと、ダメだと思ったんで、
追い込まれる前にしっかり振っていこうと思ってました。
(ルーキーで初めてのポストシーズン、第1ステージから戦っていてどうか)
そうですね。ほんとにできることをしっかりして、
少しでもチームに貢献できるように、頑張っていきたいと思います。
(これで1つ勝って1勝1敗。明日からですね
そうですね。ほんとに先のことを考えず、
僕は一戦一戦、えー、すべてを出し切ってやりたいと思います。
(またあしたも素晴らしい打撃を見せてください)
はい、頑張ります。ありがとうございました」


<ホームラン談話>
「一、三塁だったので何とかランナーを返そうと思いました。
いい結果になって良かったです」

<スタンドに渦巻く悲鳴と歓声を一身に浴びて、
ルーキーは一、二塁間で右腕を高々と突き上げた。
特大の3ランで、巨人に与えられたアドバンテージの1勝を吹き消した。
相手投手は誰もが認める『竜キラー』のゴンザレス。
そんな相手から4安打を集中して2点を先取し、
まわってきた1死一、三塁。内角攻めの142キロを振り抜いて、
G党が埋め尽くす右翼席中段にぐさり。
序盤から大量リードの一方的展開に持ち込み、天敵に引導を渡した>
「ゴロでもフライでも次につなげられればと思っていました。
いい形でと思ってフルスイングしました」

<夢中で生み出したアーチ。
がむしゃらさが功を奏したのかもしれない。
今季放った本塁打は横浜のグリン(4月4日)と
巨人のグライシンガー(9月29日)からの2本。
この日も若さを力に変えて『外国人投手キラー』ぶりを発揮して>
「たまたまだと思いますけど、
追い込まれる前に積極的に振っていますから」

<自らをこの日の『主役』に押し上げた一振りも、
脳裏にここで一発などという考えはみじんもなかった。
CS開幕を前にして自ら目標を『名脇役』を演じることに定めていた。
ルーキーイヤーで開幕ベンチを射止めたが
2軍落ちの辛酸をなめること3度。
その度に耐えてもがいてはい上がってきた。
そんな1年を振り返り、地味でもチームに貢献することを第一に据えた>
「僕は主役よりも脇役のキャラですから。
自分のできることをしっかりやり遂げようと」

<そんな折、東京ヤクルトを下したCS第1ステージの前に
相手のある投手が語った中日打線の印象を聞いたという。
『中日は打者が点で線にならない。だから要所を抑えればいい』
そんな分析を聞いて自らの脇役としての立ち位置を定め、
無欲な姿勢が快打を生んだ>
「そんな言われ方をするなら、自分は打が線になるよう、
つなげられるようにしなければ。バントでも、進塁打でもいい」

<だからもちろん、これにおごることなどない。
この日は間違いなく『主演男優賞』でも
ルーキーの目指すところは謙虚に『助演男優賞』で変わらない。
「主役? それはたまたま今日だけです。自分は脇役で行きます。
いい本塁打が出たのはたまたま。
明日からもやることは変わらないです。
一戦一戦、先発でも代打でもできることをやり切る。
とにかくチームの足を引っ張らないように」
中スポ中日新聞サンスポ共同通信社時事通信
朝日新聞毎日jpスポニチニッカン


○森野将彦
<1回1死二塁から右前へ先制の適時打を放つ。
井端が打ち、荒木が送っておぜん立てしてくれた1死二塁。
簡単に2ストライクと追い込まれたが慌てない。
1球変化球を見送り、142キロの甘く入った直球を振り抜いた。
短い言葉に、これまでの苦悩と、
それを一つ乗り越えた安堵感がにじんで>
「気持ちだけです」

<第1ステージは突破したが、11打数2安打ともがいていた。
1、2番でチャンスをつくり、中軸の適時打で得点する
中日の攻撃の基本をポストシーズンで初めて見せることができた。
今季13打数1安打(.077)とレギュラー陣の中で
ゴンザレスに対し最も数字の分が悪かったが>
「ずっと打ってなかったゴンザレスから、みんながヒットをつなげて…。
いつも言っているように打てる球を打てば、ヒットは出る。
初回に打てたから、つながったんじゃないですかね。
その後の打席みたいに、打てない球を打とうとするから、
アウトになるんですよね」

<さらに一塁に出てからもブランコの中前打で
中堅手の動きが緩慢と見るや、三塁へ好走塁。
立ち上がりにフラフラのゴンザレスをますます窮地に追い込んだ。
打ったこと以上に誇らしげに答える>
「(松本が)一歩下がった(待った)からです。
大事に捕りにいったじゃないですか。
あのままチャージしてきていたら『ウーン』って感じでしたけどね。
シーズン中からみんながやっていることですから。
ああいう形(二、三塁)をつくるってことは。
ボクもつくってもらってきたわけですからね」

<難攻不落の右腕から奪った勝利。
第2打席以降無安打に終わり、その立役者に笑顔はなかったが、
第2ステージは始まったばかり。喜びはまだ先にある>
「この1勝は大きいと思う」
(中スポ、中日新聞サンスポスポーツ報知
朝日新聞毎日jpスポニチ名古屋

○石嶺打撃コーチ
<前日一人だけ早出特打をこなして、成果が表れた森野について>
「一振りで仕留めたのが大きい。
森野がすんなり1点を取ってくれたので、あとがつながった」
中日新聞毎日jp

○笘篠外野守備走塁コーチ
<初回ブランコの中前打で中堅手の動きが緩慢と見るや、
三塁を奪った森野の走塁を絶賛>
「あの走塁は大きかったですね。
こちらの指示ではなく、すべて森野の判断です」
(中スポ)


○トニ・ブランコ
<4点リードの3回1死、カウント2-2から
ゴンザレスのカーブを振り抜くと大きな弧を描いて左翼席へ。
CS第1ステージから数えて15打席目の初本塁打は、
1点を返された直後だっただけに大きな価値があった>
「バットの先だったけど、うまく変化球に対応できたね。
仲のいいディッキー(ゴンザレス)から打ててラッキーだったよ」

<1勝1敗とした18日の東京ヤクルト戦の試合後、
室内にこもるとマシン相手に一心不乱に打ち込んだ。
終わったのは試合後から1時間以上たった午後11時前。
打てないとき、室内にこもるのは普段通りの行動。
すると翌日の第3戦で3安打、そしてこの日につなげた>
「初戦、2戦目は緊張していたんだ。普段の自分じゃなかった。
最初は緊張でガチガチだったが、だんだんよくなってきた。
緊張せずに普段通りの野球ができた。毎試合、何があるか分からない」
カメラブログ中スポ時事通信朝日新聞スポニチ

○和田一浩
<1回1死二、三塁、4戦連続打点となる左前適時打>
「ど真ん中にきたので、ランナーを返すことができてよかったです」

<シーズンで0勝4敗、チーム打率.181と
徹底的に抑えこまれたゴンザレス。
攻略の活路を開いたのは積極打法だった。
自身も2球目を左前へと、各打者が好球必打を徹底。
鮮やかな攻略劇に胸を張って>
「1打席に1球甘い球があるか、ないか。それを逃してはいけない。
それに向こう(ゴンザレス)はこういう試合(公式戦)が久々だからね。
どうしてもああいう立ち上がりになると思っていた。
立ち上がりがチャンス。だから初回に打てたのは大きいよ。
実際、2打席目は明らかに球のキレが違った」
カメラブログ中スポ朝日新聞ニッカン

○井端弘和
<初回先頭、ゴンザレスのスライダーに的を絞り、
2球直球が続いた後の3球目を中前へはじき返す>
「まっすぐかスライダーしかないピッチャー。
スライダーを狙えば、おのずと後から打つ球が絞られる」
朝日新聞

○田中監督付スコアラー
<データを洗い直し、今季最も苦しめられたゴンザレスを攻略。
狙い球は各自に任されたが、意識が徹底させて>
「甘い球を見逃すな、ということ」
朝日新聞

○谷繁元信
<5点リードの6回2死一、二塁、
巨人3番手・野間口からリードを6点に広げる左前適時打。
第1ステージからCS通算14打数4安打の打率.286、1本塁打、3打点。
6投手を好リードした司令塔はバットでも存在感を示している>
「何点あってもいいので、追加点が取れてよかったです」
カメラブログ、中スポ、時事通信


○小笠原孝
<緩急を生かした投球で、5イニング3安打1失点。
巨人に与えられていた1勝のアドバンテージを
帳消しにする快投は、まるで2年前の再現。
07年の10月18日、巨人を相手にしたCS第2ステージ、
その大事な初戦に先発。『奇襲』と呼ばれたマウンドで、
あれよあれよの好投を見せて白星を奪取。
勢いに乗ったチームは日本一まで突っ走った。
帰りのバスへと笑顔で歩みを進めながら、昔を振り返って>
「あのときも1失点でしたか。確か谷さんに一発を食らいましたね」

<そのときと同じ相手、同じ場所、同じ舞台。
さらに『5イニング1失点』という結果までもがピタリと重なった。
昔を思い出しつつ、勝利の余韻に浸って>
「きょうは大事な試合だった。ゲームをつくれてよかった」

<つけいるスキを与えなかった。
いきなり5点の大量援護をもらって
マウンドに登った1回は、逆に気を引き締めた
先頭・坂本は低めのスライダーを打たせて左飛。
続く松本を内角高めをえぐる直球で三ゴロに仕留めると、
3人目の小笠原道大は外角いっぱいのスライダーで一ゴロ。
苦手の立ち上がりを完ぺき投球で乗り切ると、
2回は2四球と1安打で1失点。3回は2死から
小笠原道大、ラミレスに連打されたが、
亀井を内野ゴロに仕留めると4、5回は三者凡退。
平常心で大事な初戦を物にして>
「(打線が奪った)初回の5点は
なしのつもりでいけと言われ、そう思って投げた。
余計なことを考えないようにしていた。
捕手のサイン通りだけど、球に意図を込めて投げた」

<何もかもが2年前と一緒の勝利。
強いて違いを挙げるならば『中身』。
07年はCSまでの3カ月間勝ち星から見放されていたが、
今季は8月以降の10試合で防御率2.28と抜群の安定性。
第2ステージの開幕マウンドは当然の成り行きだった>
「レベルアップしないと通用しない世界だから」

<表面上の数字は2年前と同じでも、内容は違う。
1回に失点するパターンが続くと登板前の球数を工夫し、
決め球のスライダーにも毎年微調整を加えている。
余力を残しての83球が『09年版』を物語っていた>
「(2年前とは違って)きょうはもう少しいけたかな」

<チームにとってはこの上ない『吉兆』のスタート。
進化する33歳は、中継ぎ待機も辞さない。
その目は2年ぶりの日本シリーズ進出を見据えて>
「大舞台は嫌いじゃない、
次はどこで投げるかわかりませんが、まずは応援します」
中スポ共同通信社時事通信朝日新聞毎日jpスポニチ名古屋ニッカン


○山井大介
<6点リードの6回に2番手として登板。
最初のイニングは3人で片付けたものの、
7回に四球と二塁打で1死二、三塁のピンチをつくって降板。
3番手の小林正人が犠飛を浴び、記録は1イニング1/3を1失点。
降板後のベンチで落合監督と話をする場面もあったが、
ホロ苦い結果となってしまい、口は重く>
「調子どうこうは言ってられない。あしたも頑張ります。
落合監督と話? 特にないですよ」
(中スポ)

○小林正人
<左サイドハンドがきっちり『想定内』の仕事をした。
6点リードの7回1死二、三塁、左の代打イ・スンヨプが
出てくると、山井からバトンを受けて登板。
1球で犠飛に仕留め、期待通りに相手の勢いをそいで>
「どんな形でもアウトを取りたかったのでよかったです」
(中スポ)

○高橋聡文
<8回の1イニングを完ぺきに抑える。
小笠原から空振り三振を奪い、ラミレスに遊ゴロを打たせるなど、
勝負球に使ったフォークボールがさえた。
狭い東京ドーム対策が功を奏した3人切りに>
「ホームランを打たれないように、
フォークボールを低めに投げるように意識しました」
(中スポ)

○浅尾拓也
<9回に6番手で登板。不安払拭の快投を見せる。
阿部を四球で歩かせたものの無安打無失点>
「点差があるので余裕を持っていけと言われた。落ち着いて投げられた。
おととい(19日)よりは自分らしく投げられたと思います」

<19日の東京ヤクルト戦は1イニング2失点だったが、
前回の嫌な残像は完全に吹っ切っていた>
「自分の不調とかをチームに持ち込むつもりはないので、
調子が悪いなら悪いで割り切って投げています」
(中スポ、サンスポ


○鈴木義広
<東京ドームへ向かう道すがら、笑顔を見せていた。
ニュースでは城島健司が今季限りでマリナーズを退団し、
日本球界へ復帰する意向を明らかにしたと報じられていた。
自身にとって、城島は縁が深い先輩の一人。
城島が毎年1月に長崎で行っている合同自主トレに、3度も参加している。
ピッチング練習では城島に何度か受けてもらい、
『お前はこういうタマを投げた方がいい』と
丁寧にアドバイスをもらったこともある。
もしかしたら、同一リーグで対戦する機会が訪れるかもしれない>
「セ・リーグにきたらあいさつに行かないといけませんね」
(中スポ<ドラ番記者>

◇チェン・ウェイン
<左の柱は第2戦の先発が予想される。
第1ステージの東京ヤクルト戦では17日の第1戦に先発し、
7イニング3失点、109球を投げた。
今回は今年初の中4日登板になるが、気合十分>
「どこで投げても、チームが勝つために全力で投げるだけです」
(中スポ)

◇吉見一起
<登板翌日と登板直前の2度、
ナゴヤドーム内にある医務室に向かうのが日課。
別にケガをしたり、病気をしているわけではなく、目的は点滴。
1度に30分程度の時間をかけ、アリナミンと呼ばれる成分の投与を受ける。
ニンニク注射ともいわれる方法で、疲労回復に効果があるとされ、
愛用しているプロ野球選手も多いという。
しかし実はずっと敬遠してきた方法だった>
「疲労の回復に効果があると聞いて、昨年、試してみたんです。
たまたまだとは思うんですけど、それから勝てなくなってしまって」

<験担ぎの意味もあり、開幕直後から数カ月は避けてきたが、
疲労が限界寸前までに達した7月途中に再度試してみることにした>
「正直、ちょっと怖かったんですけど、
次の登板(7月18日・横浜戦)で完封できて。それから続けているんです」

<以降は点滴のかいもあってか、白星を重ね続け、
リーグトップタイの16勝でレギュラーシーズンを終えた。
18日の第1ステージ第2戦は8イニング2失点で勝利投手。
次の登板は第2ステージ第3戦の23日か、第4戦の24日が有力。
この日はランニングなどで調整したが>
「医務室の方もそうですし、本当、いろいろな人が支えてくださっています。
確かに疲れはまだありますけど、疲れたとか言ってられませんから」
(中スポ)

○川相内野守備走塁コーチ
<レギュラーシーズンで8勝16敗と大きく負け越してしまった巨人戦。
CS第2ステージでの再挑戦は気後れしてしまわないかが心配だが>
「負け越したから巨人にアドバンテージがあるわけなんだけど
(シーズンの結果は)あまり気にせず開き直ってやればいいんだよ」

<東京ヤクルトに初戦逆転負けを喫した
第1ステージでも2戦目以降は>
「そんな雰囲気(ナインが開き直った)があった」

<しかし『開き直り』って何?と質問すると。
勝ちたい緊迫感と、喜びを感じるおおらかさ。
どこでその折り合いをつけるかがカギを握りそう>
「だってクライマックスシリーズがなければ、
もう休みに入ってたり、秋季キャンプやってたりするわけだろ。
まだ試合ができる。その喜びを感じてやってくれたらいいんだよ」
(中スポ)


○落合監督
<序盤の集中打で第2ステージ初戦に快勝。
アドバンテージのあった巨人にまずは追いついたが、
会心の勝利にもこれまでと同じ言葉を繰り返して>
「(初回井端が出て、荒木が送って、そこから5点。
今のチームの打線の調子がその目にはどう映るか)
うーん、このシリーズに関して、
そういうの(内容)を振り返るのはやめましょうや。
もう勝つか負けるか、それしかないんですから。
144試合の長丁場やってるわけじゃないしね。
もう6試合と決まっているわけだから、
そこでどうやって4つ勝つかってことだけなんでね。
いろいろゲーム振り返っていてもしょうがないと思います。
申し訳ないんだけど、そういう戦いです。第1ステージから。
(第1ステージからずっと変わらない)
はい、それは変わってません。
(ただ先発の小笠原が5回1失点、見事役割を果たした)
うーん、だから誰がってことじゃなくて、
みんなそれぞれの役割を果たしてくれないと
ゲームっていうのは勝てないんでね。
だから、で、その歯車が狂わないようにやらしているのが、
ベンチワークであると思うし。
(ナゴヤドームで厳しい戦いを経て、1日挟んで今日から東京。
選手の足の動き、どのように見たか)
(第1ステージ初戦から)そんな変わんないでしょ。
もっといいはずです、本当は。
だからもっとよくなるんじゃないですか。
試合を重ねるごとにそういうメンバーだと思います。はい。
(そして今日勝ってアドバンテージを消して、タイ)
だから、そういうことは考えてません。
一番先に言った通り、どうやってこの6試合を戦って、
4つ勝つかってことだけなんでね。
あのう、みなさん(報道陣)が思ってるような、
そんなシャレた言葉ってのは、私の中からは出ていきません。
すいませんけど、はい」
(中スポ、サンスポスポーツ報知時事通信12
毎日jpスポニチスポニチ名古屋デイリー


若竜トピックス(21日)

◆みやざきフェニックス・リーグ
千葉ロッテ-中日
(21日・都城市営野球場)
  001 000 000 =
  000 000 001 =
(9回規定により引き分け)
[D本] なし
[Dバッテリー] 伊藤準規、小熊、清水昭信 - 前田、田中
公式サイト・戦評フェニックスリーグ公式

△伊藤準規
<フェニックス・リーグの千葉ロッテ戦(都城)に先発し、
7イニングを投げ、2安打1四球7三振を奪い無失点。
ルーキーが宮崎での最終登板を好投で締めくくる。
前回15日の北海道日本ハム戦では、
先発して3発を浴びるなど4イニング7安打9失点と炎上。
プロの洗礼を浴びたが、5日間できっちり修正。
7イニングはプロ最長でMAX146キロを計測。会心の投球にほほ笑んで>
「きょうは変化球でストライクが取れたし、勝負もできました。
真っすぐでも押せたし、インコースをしっかりつくことができました」
中スポ

△小林投手コーチ
<7イニングを無失点に抑えた伊藤準規を評価して。
「きょうのようにある程度変化球でストライクが取れれば。
クイックモーションも速くなったしね。進歩が見られる。
あらためて潜在能力の高さを見せてくれた」
中スポ

△小熊凌祐
<8回から2番手で登板したが、1イニングをピシャリ。
青野を遊飛、田中を二邪飛、塀内を左飛に打ち取った。
これでプロデビューした16日の巨人戦から
3試合連続で1イニングずつをパーフェクト。
右ひじなどの故障に苦しんできた新人右腕が、順調に歩みを進めている>
「調子はまずまずだったと思います。
ここまで四球を出していないことがいいと思います」
(中スポ)




コメント

初回の速攻、お見事でした 結果的には
野本選手のスリーランで勝利が決まりましたが
やはり、森野選手が追い込まれながらも先制点を
叩き出してくれたのが大きかったと思いますね。
凡退なら初回は0だったかも……ですし、その後
相手投手のペースにはまったかも……ですから。

小笠原投手、頑張りましたね。気負わず、無理せず
丁寧に投げ込んで、きっちりと試合を作りましたね

コメントありがとうございます!

>ドライチさん
観戦勝利おめでとうございます
大量5点のきっかけとなった森野選手。
はじめの一歩がいい形で入ったことに加え、
吹っ切れたことにより、その後の走塁にも好影響を与えたと思います
それにしてもひとつひとつに気合が入っていた先制攻撃でしたね。

小笠原投手、良く投げてくれましたよ。
やや四球もかさみましたが、
大けがしなくてほんとよかったです

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