24 2007秋季練習

2007年11月24日 (土)

秋季練習打ち上げとアライバジャパンで疾走。

落合監督無言のゲキ 竜秋季練習打ち上げ

ドラゴンズはこの日、ナゴヤ球場での
秋季練習を打ち上げました。
落合監督は最終日まで手綱を緩めることなく
選手の動きを細かくチェック。
ベンチに腰を下ろしながらも、グラウンドに向け、
無言のゲキを飛ばしていたもよう。
また福岡での日本代表壮行試合には、
荒木、井端1、2番コンビがスタメン出場。
でかき回し、チャンスを演出したようです。


ナゴヤからの話題。(23日)

◇落合監督
<ナゴヤ球場で行っていた秋季練習を打ち上げる。
早朝から日没までのトレーニングは、
最後まで手綱を緩めることなく続いたが>
「こんな練習して『何で』って思うんだろうな。
でも、なんでオレがこんなことを言うのか。
それはアイツらが野球を辞めた時にわかるんだよ。
(現役時代の)オレの周りにもいっぱいいた。
もっと練習すれば違っただろうにって選手が」

<練習を見守った15日に引き続き、
成長を願う高橋に対し、メニューにない2時間走を再び課す>
「座ってるヒマがあるなら走れ!。
アキフミ(高橋)、この火が消えるまで走ってろ!」

<2時間2分、真っ暗になるまで走り続け、
フラフラになりながらの完走した高橋を見届け>
「あいつ(高橋)はうちで一番体力がない。
だから1カ月(好調が)持たないんだ。
すごい球投げるのに、(シーズンの)旬が1カ月しかないもんな。
いいもの持ってるんだから、来年は旬を2カ月にしたい。
そしたら、どれだけ助かるか。
2、3カ月続いてくれると中(中継ぎ投手)の
やりくりが楽でいいんだけどなあ。
これが後で生きてくるんだ。
また太って(春季)キャンプに来るんだろう。
それまでの2カ月が大事なんだ」

<収穫などについては多くを語らず>
「(行事が多く)ほとんど見ていないから」

<辻2軍監督に『監督、最後に何かありますか』と尋ねられ>
「何もありません」

<来季への課題に左投手の戦力底上げを挙げる。
ドミニカ共和国のウインターリーグに
派遣している久本を先発候補の1人に指名>
「久本が何か一つ変化球を覚えて
(日本に)帰ってきてくれれば頭(先発)で使える。
馬力があるだけにな」

<来年8月の北京五輪に出場となれば
主力が召集される可能性が高い。
すでに全面協力する方針を明言しているだけに>
「いるメンバーで戦うしかないだろう」

<本格的なオフシーズン突入を前に、継続の重要性を説く>
「あとは12月、1月をどう過ごすかだな。
これからだろ。ウチには、まだ体力のない選手が多い。
この12月、1月の過ごし方が大事になってくるんじゃないか。
人よりうまくなりたきゃ、練習するしかないだろ。
人と同じことやってても、差は埋まらないんだから。
これで差がつく。プロなんだから、
自分で自分を管理しないと。全員に期待している」


<また今季から導入された
クライマックスシリーズに改めて疑問を呈す。
CS制度に救われて、53年ぶりの日本一を達成したが>
「オレは今でも反対。
140試合以上やってきたものを、
たったの何試合かでひっくり返されたらたまらない。
やるからには7試合制にするとか
(出場を)2位までにするとか考えた方がいいだろう」
(中スポ、共同通信社スポニチ名古屋
名古屋ニッカン12名古屋タイムズデイリー


◇佐藤亮太
<この日、ブルペンで何と400球を投げ込む。
取り組んできた投球フォームの安定を
追求するうちに、球数が増え400球に到達>
「限界に挑戦しようとか、
そういう考えはなかったんですけど…。
オフもフォームを忘れないよう練習します」
中スポ

◇高江洲拓哉
<この日もブルペンで約100球を投げフィニッシュ。
休日を1日挟んだものの、9日連続でブルペンに入った>
「さすがに今日はバテバテでした」
中スポ

◇チェン・ウェイン
<秋季練習では投球フォームの安定に取り組んできた。
決して好調ではなかったが、抜群の球威で首脳陣をうならせた>
「今年の秋はそれほど調子が良かったとは
思わないけど、しっかり練習はできました」

<来季は支配下選手に戻ることも正式決定。
今月中にも台湾に帰る予定だが、
帰国後もオフ返上で練習するという>
「来年は1軍に残れるようにしたい」
中スポ

◇高橋2軍投手コーチ
<この秋の成長株として、チェンを挙げる>
「今年はみんなよく投げ込み、がんばったと思う。
特に良くなった選手を挙げるならチェン。
まだ結果が出ていないけど、ボールのキレが良くなった」
中スポ


アジアシリーズを戦っていたこともあり、
例年よりもやや短期間となった今季の秋季練習
最終日となったこの日も時間はかなりのロングラン
野手陣にはいつもの如く、コーチからのノックの雨あられ。
また投手陣は、多くがブルペンに入り、
フォーム固めのための投げ込みを行うなど、
その練習量は、相も変わらぬものとなったもよう。

前日は、故稲尾氏の葬儀に参列した落合監督
この日は、ナゴヤ球場の練習に姿を見せ、
ベンチに腰を落としながらも、選手の動きを細かくチェック。
練習のなかでは、石井を手本にして、
高橋、菊地らに一塁ベースカバーの入り方を
指導するなど、自ら動きも見せる一方で、
「一番体力がない」高橋には
この日も2時間走を命ずるなどの愛のムチも。
指揮官が加わり、ピリッと締まったムードのなか、
真っ暗になるまで行われた猛練習
終了後、落合監督「12月、1月の過ごし方が大事」
地獄の秋を終えた若竜にさらなる精進を期待しました。


秋季練習で落合監督が指摘していたのが、
若手選手の体力不足
1シーズンフルに戦い抜く体力を付けることに
この秋季練習では重きを置いていたと思います。
走り込むこと、鍛えることという、
秋にしかできないことを行い、土台をしっかり作る。
しかし作ったものをそのままにせず、
これから2カ月間のオフシーズンに
いかに継続することができるか。
試合に出たければ、レギュラーを掴みたければ、
とにかく人よりも練習をすること。
それこそが今季日本一を掴んだ「落合流」。
その辺をどのくらい理解できるか。
直接ではないながらも、を送ったように感じました。

現在、主力5選手が日本代表として、
北京五輪出場を目指していますが、
もしもこれで出場権を得ることになれば、
その主力がごっそりとチームから抜けることになる。
これまでのように1人や2人ではなく、
攻守の要エース守護神がいなくなってしまう。
しかし五輪が開催される8月も、ペナントは当然続行。
抜けた穴を残ったメンバーでいかに補うことができるか。
「現有戦力の底上げ」こそが、リーグ優勝奪回
さらに日本一連覇を掲げる来季において、
かなりの比重を占めてくることとなるでしょう。
それを1軍の選手だけでなく、
若竜たちが少しでも担うことができれば…。

若竜のみなさん、とりあえず秋季練習お疲れ様でした
体をケアすることももちろんのことですが、
これからの2カ月を有意義に使うことができるかで
来季の自分の立ち位置が変わることも、確か。
そこを自覚して、オフを過ごしていただきたい。
そして来春のキャンプへと繋げてほしいです。
ただ数日は、ゆっくりしてもらいたいなとも思いますけれど。


ジャパンからの話題。(23日)

◇荒木雅博
<『1番・二塁』で先発出場し、足を存分にアピール。
3回、三塁手の前に転がすセーフティーバントを敢行。
4回には三塁内野安打で出塁すると、
続く井端の初球にすかさず2試合連続となる二盗に成功>
「セーフティーバントは相手の守備位置を見て決めました。
足が動いているんで、(状態は)いいんじゃないでしょうか」

<オーストラリア代表の中には、
日本ならボークになるけん制球を投げてくる投手もいる。
この日も打者への投球で帰塁しようとするなど、とまどっていたが>
「確信なんて全然ないですよ」
中スポサンスポスポニチ名古屋

◇井端弘和
<『2番・DH』で先発出場。
3回は引っ張って三塁線をく二塁打を放ち、得点につなげると
4回は四球で出塁し、青木の二塁打で荒木とともに生還>
「点につながって良かったです。
(荒木とのコンビは)慣れてますからね。
西岡にしろ、荒木にしろ、足が速いからやりやすい」

<DHでの出場について、役割に徹する姿勢を口に>
「与えられたところでやるだけ」
中スポサンスポスポーツ報知


前日に続き、行われたオーストラリア代表との壮行試合。
野球日本代表が、5-1で勝ち、2連勝となりました。
初回にいきなり先制されたジャパンでしたが、
打線の火付け役となったのが、代表で初めて
1、2番を組んだ荒木、井端ドラゴンズコンビ
3回、先頭の荒木が三塁手の前に
見事なセーフティーバントを決めると、
続く井端は送りバントの構えで
内野手を前に引きずり出したうえで、思い切り引っ張り、
三塁を強烈に抜くレフトへのツーベース。
無死二、三塁として、3番・青木(東京ヤクルト)の
同点犠飛に結びつけました。

さらに続く4回にも、2死から荒木
高いバウンドでの三塁内野安打で出ると、
続く井端の初球にすかさず二塁へスチール
捕手のマシュー・ケントの悪送球で一気に三塁へ。
井端も四球を選び、一、三塁から
青木のライトオーバーのツーベースで、2人が相次いで生還。
で揺さぶり、チャンスメーク。
さらにクリーンアップで走者を返すという
『スモールベースボール』の形に、大いに貢献しました。


絶妙セーフティー!足を絡めて、4得点
まさに『日本一の1、2番』。
アライバコンビここにあり!
アピールしてくれました。
当初は、西岡(千葉ロッテ)と
井端の予定だったものの、
前日のゲームで
死球を受けた西岡が大事を取って欠場。
それによる代役ながらも、さすがに息のあった名コンビ
特に荒木の動きの良さが光っていたと思います。
ポストシーズンから心がけている積極的な走塁
ジャパンに入っても、好調を維持できていることもあり、
この日もさまざまな動きを披露。
これ以上ないセーフティーなど、
昨日の憲伸ではないですが、シーズン以上。
センターに入って、やや目測を誤ったプレーもありましたが、
とにかく荒木の「足」が動いているのは、頼もしい限り。
おそらく本番は、西岡DH・井端
行きそうな気もしますが、何かもったいない気も。
アジアを足でかく乱するアライバコンビ
攻守ともどもで魅せてもらいたいなと期待します。

その他では、森野が8回から一塁の守備で登場。
9回の打席では二塁ゴロに倒れました。
あす24日に決戦の地・台湾へ出発する日本代表
ドラゴンズ勢は漏れることなく、
5選手すべてが、乗り込むこととなりました。
そして初戦は、1週間後の12月1日
まあ結果がどうであれ、適度に頑張ってもらいたいなと思います。

2007年11月23日 (金)

秋練佳境ナゴヤは寒風と代表憲伸4回を完封。

ドラゴンズの秋季練習も残るところあと2日。
特に大きな動きこそなかったものの、
冷たい風が吹くなか、若竜は頑張っているようです。
オフシーズンも近づいているナゴヤ
福岡からのジャパンの話題をどうぞ。


ナゴヤからの話題。
(22日)


◆福留孝介
<この日もナゴヤ球場でランニング中心に約3時間の調整。
ゴールデングラブ賞4度の名手がほめた若手は、普久原。
ひそかにうなったのが普久原の打球に対する動き>
「守りがうまいのは藤井と普久原ですね。
普久原? 動きにむだがないんですよ。ボールに対して、速いから」

<練習後、自らファンのもとへ
足を運び、即席サイン会を開催。
約15分間ながらファン100人以上が列をつくる盛況ぶり。
『孝介さん、どこのチームに行くんですか』という直接質問には>
「まだ決まってませーん」

<自身の去就については、
着々と準備が進んでいることを強調>
「FA? 今日も動きはありません。
少なくとも(代理人と会談する)
29日までは、こんな感じだと思います。
代理人に言いたいことはまとめている?
交渉の席で話す内容は頭の中では色々と考えている」
中スポサンスポスポーツ報知スポニチ名古屋

◇普久原淳一
<福留の眼鏡にかない、直接指導も受けることも>
「福留さんには守りを教わったことがあるんです。
右翼線の打球(ゴロ)をボクは正面で捕っていたけど
『(体の)左側で捕れ』って。
その方が二塁に送球するのがスムーズでした。
すごく勉強になるんです」
中スポ

◇浅尾拓也
<バントの練習で福留からアドバイスを受ける>
「バットと目線が離れていると言われました。
これまでも肩を痛めない投げ方を教わったり、
投手の癖などいろいろ教わった。
これからも中日にいてほしいのですが…」
名古屋タイムズ

◇高江洲拓哉
<休日を除き、8日連続でブルペン入り。
この日は約120球を投げ込む。秋季練習では
右肩に負担の掛からないフォーム固めに取り組む>
「きょうは昨日に比べるといい感じだったと思います。
来季は春先につまずかないように、
オフはしっかりトレーニングします」
(中スポ)


◇井上一樹
<オーバーホールを行っているメナード青山リゾートで、
来季も『孤独トレ』でスタートすることを明かす。
今季は度重なる2軍落ちなど屈辱を味わったが逆襲を宣言>
「オレの立場は極めて厳しいと思っているよ。
だからといって競争して負けない自信もある。
競争するための準備はしておかないといけない。
このチームに愛着がある。
ずっとプレーしたいと思っている。そのためにやらないと」
中スポ

◇岡本真也
<メナード青山リゾートでのオーバーホールでは
陶芸教室やそば打ちなどで英気を養っている。
最終日にそば打ちに参加する予定>
「いいリフレッシュになっています。
賢一(中田)なんかは陶芸にハマっていますよ」
中スポ


最近のスポーツ紙でドラゴンズの話題をいえば、
FA宣言した福留のことがちょこっと載っている程度。
寒い中、番記者がしっかりとマークし、
毎日「動きはありません」とレポートしてくれます。
そんな福留ですが、この日は自らバットを持ち、
浅尾らにバント指導をしていたもよう。
さらに練習後には即席のサイン会
その色紙に「Dragons」の文字はまだ入っていたようです。


また優勝パレード終了後から始まった
オーバーホールもきょう23日が最終日。
先発、中継ぎ投手陣や、谷繁、井上らが参加し、
来季に向けて心身ともに疲労をとっているようです。
今朝の中スポでは、井上岡本らのフォトが出ていましたが、
とりあえずはリフレッシュできているようですね。
中田が陶芸にはまっているそうですが、
岡本さん、せっかく中田が焼き上げたものを
誤ってぶっ壊してしまうことがないように…。


今日のその他。(22日)

◇川上憲伸
<日豪親善日本代表最終強化試合で先発。
4回を投げ、1安打6奪三振無失点の好投。
納得の投球に試合後、笑顔で振り返る>
「日本シリーズ以来の久しぶりのマウンドで、
ストライクが入るか、打者に通用するか不安があった。
久しぶりに打者を相手に投げたが、
すんなり入っていけたのでよかった。
本当に不安だったけど、腕は振れたし、
1回が終わって、感覚が自分の想像通りで安心した。
球の勢いに関しては、シーズン中と同じだった。
(練習試合3試合での登板を見合わせた)
宮崎では周りに迷惑をかけた。
早く、決め手となるような形を見せたかった」

<練習で内、外角ぎりぎりのラインへ
投げていた成果が試合に表れ>
「ストライクゾーンを確認するために
ボール球をもっと使いたかったが、
ちょっと真ん中に入り気味だった。
もっと散らせば良かった。真ん中に集まりましたね。
外角は広く、内角もストライクに取ってくれた。
インコースを結構取ってくれて、
あそこまで取ってくれるなら、ワイドに使えます」

<日本代表のユニホームを着るのは、
明大時代の97年のインターコンチネンタル杯以来。
プロでは初めてだがどっしり構えている>
「独特の雰囲気。プレッシャーもありますね。
重圧ある分、気持ちいいです。
周りからはシーズン中よりいいって言われて、
うれしいやらちょっとショックというか、少し複雑だったけど。
チームは連係も含めてもう、完ぺきです。
(星野監督は)気心が知れているし、やりやすさはある」

<12月1日からの北京五輪アジア予選。
初戦(予選リーグ1位国戦)での先発が有力>
「今日は投げるだけに集中した。
次、投げるときは走者がいる時にどう投げられるか。
フィールディングとか総合的な投手らしい投球をしないといけない」
憲伸の声「全日本最終強化試合」、中スポ中日新聞サンスポ
スポーツ報知時事通信毎日jpスポニチ名古屋デイリー


◇岩瀬仁紀
<2点リードの8回に登板。内野ゴロ2個に三振1個、
9球で三者凡退に仕留める完ぺきな投球を見せる>
「投げた感触は良かった。
順番? どんな感じになるからわからないけど、
自分に与えられた場所でしっかりやりたい」
中スポ時事通信毎日jpデイリー


◇落合監督
<この日、福岡市内で行われた
故稲尾和久氏の告別式に参列。
恩師との別れを惜しみ、告別式の感想を
求められても、すぐには言葉が出ず>
「こういうの、苦手なんですよね…。
ロッテの時、福岡にね…。
球団を持ってくるということで、
(稲尾氏は監督の)ユニホームを着たんです。
それがかなえられなかったのは、
今にしてみれば悔しかったのかもしれない。
(遺影の稲尾氏は)いい顔してました。
できたら福岡で一緒にやりたかったですよ」
中スポ名古屋ニッカン


その他としては、福岡からのコメントが。
この日、野球日本代表はヤフードームで
オーストラリア代表と壮行試合を行い、
6-0で快勝したもよう。
投手陣が順調な仕上がりを見せていたなか、
やはり光っていたのは、先発の川上憲伸

日本シリーズ第1戦以来のマウンドとなりましたが、
初回、先頭のトレント・オールティエン
空振り三振に取ると、続くブラッド・ハーマン
外一杯のストレートで見逃し三振。
この連続三振で、リズムをつかむと、
その後は、MAX148キロの力のあるストレートに
鋭く変化するカットボールなどの変化球を混ぜ、
オーストラリア打線を完ぺきに封じ込める好投
川﨑(福岡ソフトバンク)、西岡(千葉ロッテ)の
好守にも助けられながら、相手にまったくスキを与えず、
3回には、04年のアテネ五輪準決勝で
決勝の適時打を放ったブレンダン・キングマン
外角低目のカットボールで空振り三振に仕留めると、
4回2死までパーフェクト
続くジャスティン・ヒューバー
真ん中高目に入ったところを叩かれ、
センターフェンス直撃の二塁打を浴びたものの、
最後はベン・ライシンガー
内へのストレートでズバッと決めての見逃し三振
予定通りの4回を1安打6奪三振無四球で無失点。
ほぼ完ぺきに抑える堂々の投球
周囲の不安をしっかりと払拭しました。


ジャパンに憲伸あり!それにしても憲伸
気合が入っていましたね。
久々の登板で
不安があったと言いながらも、
初回の投球などは
完ぺきな出来。
両コーナーに広かったストライクゾーンも味方したか、
ほとんど危なげもなかったですし、
正直、シーズンよりもよかったのではとも
思わせるような投球でした。
これでアジア予選本番でも、
先発での登板がありそうな気配です。

また岩瀬が、2点リードの8回に5番手で登板。
アジアシリーズで国際球になじんでいることもあり
ストレートのキレ、宝刀・スライダーと
まったく問題ない投球を披露。
1イニングを三者凡退に打ち取りました。


一方、打線は8回に集中打で4点を奪い、
勝負を決めたものの、計9残塁の拙攻
ドラゴンズ勢では、荒木が6回1死一塁で
DHで出場していた阿部(巨人)の代走で登場。
2球目にすかさず二盗を決め、自慢の足を披露しました。
初回、先頭で四球で出塁した西岡が、
オーストラリア先発左腕・トラビス・ブラックリー
「日本ならボーク」に見えるけん制球に、
あっさりと刺され、出鼻をくじかれるなど
国際試合ならではのシーンもあり、
荒木の出塁時は右投手で問題はありませんでしたが、
左投手の時は警戒しないといけないかもしれません。

また森野も同じく6回、村田(横浜)の代走で登場。
そのまま三塁の守備に就きました。
しかし8回無死一、二塁の打席では、
1球ファウルのあと、再び送りバントを試みるも
一塁に読まれ、三封されてしまう失敗を。
まあ読まれて当然なシーンでしたが、
その前に1球で決めないといけませんね。
なお井端はベンチにこそいたものの、出場はありませんでした。

ところでTVで見ていて、
自分的に気になったのは、日本代表への応援
サッカーのように代表専用のサポーターがいないことや
この日の観客が少ないこともあり、かなり貧弱に感じましたね。
さらにラッパの音が今ひとつ。
特に村田のテーマのファンファーレが
まともに吹けなかったところでは、思わず力が抜けてしまいました。
きょうは祭日ですし、少しはお客さんも入るでしょうから、
応援の方も頑張ってもらいたいところです。

2007年11月22日 (木)

森野初の昇竜賞受賞と語録炸裂英智更改。

昇竜賞に森野 チーム3賞独占

ドラゴンズの選手にとっては、
MVPと同じくらいの価値があると言われる
中日スポーツが選定する第46回『昇竜賞』
その年のドラゴンズで最も活躍した選手に
贈られる伝統あるこの賞に、今季は森野が選ばれました。
打率、本塁打、打点とすべてチームのベスト3に入り、
守ってはバッテリー以外の7ポジションをこなす器用さを発揮。
日本一に輝いたチームに大きく貢献しての受賞に、
感激もひとしおだったようです。


◇森野将彦
<中日の今季の最優秀選手に贈られる
第46回『昇竜賞』を初受賞。
プロ11年目、待ちに待った栄誉に>
「うれしいです。
ぼくが中日で一番評価されてるということですよね。
まさかいただけるとは思ってなかったので、
意識してなかったですけど、
昇竜賞はすごい賞だということは、頭の中にありました」

<過去の受賞者はそうそうたる顔触れ。
そんな面々の中に入ることができ、感激もひとしお>
「代々、どれだけの人たちが
もらってきたのかは知っています。
なので、選ばれて光栄です」

<日本代表の宮崎での3試合の練習試合では、
一塁と三塁の守備に就き、早速器用さを発揮しているが>
「ぼくはそのために、ここに来ているんですから。
この時期にナゴヤ球場で秋季練習するよりも疲れませんよ」
(中スポ、名古屋ニッカン

◇中村紀洋
<日本シリーズMVPは『特別賞』を受賞。
優勝パレード参加後は腰の治療に専念しているが、
一報を受けて素直な喜びを表現>
「選んでいただいて光栄です。
満身創痍(そうい)の中で日本一になれて本当によかった。
今年はいろんな意味で感謝の気持ちでいっぱいです。
これからも全力で頑張っていきたいですね」
中スポ

◇荒木雅博
<21年ぶりに盗塁王を獲得したことにより、
特別に『盗塁賞』が贈られることに。
現在は日本代表最終候補選手として練習中>
「賞をいただけて光栄です。
盗塁王は取りたかったタイトルですし、
積極的に走れたのが良かった」
中スポ


【昇竜賞とは】
中日スポーツが選定する、その年のドラゴンズ
最も活躍した選手に贈られるチームのMVP賞
1962年に江藤慎一が第1回受賞し、今年が46回目
ドラゴンズ担当記者などの意見を元に、選考委員会で決まる。
毎年、オフの球団納会の席で表彰される。
各受賞選手には盾と金一封が贈られる。
ちなみに04年は川上、05年岩瀬、昨年は福留が受賞した。
(東京中日より)


毎年、ドラゴンズの最優秀選手に
贈られる『昇竜賞』。
中スポローカルとはいえ,
ドラゴンズの選手にとっては
46年もの伝統、そして重みがある賞でもあり、
ある意味リーグのMVP以上のステータスとも言われています。
その『昇竜賞』に、今季は森野が初めて選ばれました。

昨季ようやく獲ったサードのレギュラーを
開幕直前に加入した中村紀洋に奪われ、
レフトのポジションでシーズンを迎えましたが、
その後、荒木が故障で離脱した際には、セカンドを。
福留が抜けた際には、センター、ライトを。
また井端の負傷退場した際には、ショートまで任されるなど、
投手、捕手以外の7つの守備位置に就き、
それをそつなくこなす器用さを発揮しました。

また変わったのは、守備位置だけではなく打順も。
開幕は7番で迎えましたが、その後は徐々に上昇。
主に5番を任され、シーズン途中までは打率3割をキープ。
『ミスター3ラン』と言われる勝負強さを魅せた結果、
打率(.294)打点(97打点)がチームで2位。
本塁打(18本)はチーム3位と、
数字もしっかり残して、チームの日本一に貢献しました。

守備位置が分散したこともあり、
ベストナインもゴールデングラブ賞ももらえず、
ある意味かわいそうな面もありましたが、
そんな今季の森野を周りはしっかりと評価
ドラゴンズ限定の大きな賞では、
『クラウン賞』、『ヤナセMIP賞』に続く今回の受賞。
まさに今季のドラゴンズのMVPは、
森野だったということが、証明される結果となりました。


ドラゴンズ代表です!もしもドラゴンズ
リーグ優勝していたら
きっと森野がMVPだったのでは
ないかと思っていましたし、
森野がいなかったら、
おそらく日本一もなかったかも。
そんな存在ともいえた今季の背番号31
今回の受賞は、ファンとしてもうれしい限りです。

レギュラーに定着した今季は、
キャンプから厳しい猛練習を行っていたものの、
中村紀洋が突如加入したことで、
モノにしたはずのサードを奪われ、
本人のショックは大きかったことと思います。
しかし『レギュラーで出られるのなら、
ポジションにはこだわらない』
という姿勢。
それにより様々なポジションを守ることで、
シーズンほぼフルに試合に出続け、貢献した。
井端を除き、必ず誰かしらが抜けていた今季、
チームにとっては、大きな存在だったと思います。

また打撃面においても、自己ベストを更新。
年明けに『打率3割、20本塁打、100打点』という
目標を立てた記事が出たときには、
ちょっと大きく出すぎていないかと思ってしましたが、
わずかに届かないながらもそれに近い数字をマーク。
この面での成長もとても大きかったです。
1年間しっかりレギュラーで出続けたこともあり、
本人にとっての充実感は、例年以上。
文字通り、最高の一年となったことでしょう。
森野選手、昇竜賞初受賞おめでとうございます!


そんな森野ですが、現在は福岡での日本代表
守備をそつなくこなす器用さを認められ、
ジャパンに選出されたことにより、
北京五輪出場へ向け、休みなく練習を続けています。
今回の昇竜賞受賞で、ようやく
ドラゴンズの中心選手として認められましたし、
これからは、ドラゴンズを背負って立つ1人として
さらなる飛躍を期待したいですね。
また打線の中心として、チームをけん引できるよう、
今後も頑張ってもらいたいなと思います。


ナゴヤからの話題。(21日)

◇英智

<200万円減の3600万円で更改。
シーズン佳境の9月末に右太ももを痛め、無念の離脱。
CS、日本シリーズは出場できず悔しい思いを>
「映画でいうとエンディングロールで
退出しちゃったような寂しい気持ち。
スタンドで見ていても嬉しくなかった」

<日本一のビールかけに参加したものの、
会場の隅で独りぼっちで眺めていた>
「見ていても面白くない。自分でやりたいと思いました」

<現在は来季に向けてナゴヤ球場で練習中。
フルに活躍できるための肉体改造がオフの課題>
「弱い体じゃあ駄目だと思いました。
ずっと試合に出続けるのは大変なこと。
自分に足りない部分が分かりました。
オフは休む期間じゃなく鍛える。
みんなが頑張っている時に休みをもらっちゃいましたからね」

<これまで嫌いですと話していた打撃についても>
「打撃が楽しくなってきたので
(来季は)より多く打席に立ちたい。
そのために試合に多く出られるようになることですね。
打席に立つ回数が増えればレギュラーが近づいてくる。
前は数学の授業(打撃練習)になると
眠くなってたのが、いまは楽しいし、うれしい」

<大・社ドラフト1巡目の山内投手は大学の後輩。
英智語録で歓迎の意を表し>
「全国の都道府県がある中で、なんで名城なのか。
名城大学の黄金期が来たのか…。
普通は優しい手を差しのべるんでしょうが、
ぼくは関知しません。
もちろん何か聞いてくれば教えてあげますけどね」

<FAでの獲得が検討されている和田は県岐阜商高の先輩。
実兄が和田とバッテリーを組んでいた縁がある>
「西武戦のたびにあいさつのために捜していたんですが、
(入団すれば)手間がはぶけます。すごくいい方ですし」
中スポ時事通信スポニチ名古屋名古屋タイムズ

◇井手編成担当
<『スーパーサブ査定』が適応されなかった英智について>
「スーパーサブ査定から外れた話はしませんでしたね。
なくてもいいくらいの内容。
力が(レギュラーに)追いついてきている」
名古屋タイムズ


◇新井良太
<200万円増の1300万円で一発サイン。
広島の兄・貴浩がこの日、阪神とFA移籍で合意。
ライバル球団への移籍に闘志をむき出しに>
「(広島時代は)いつも対戦する時
『おまえがいると気が散るからファームにいけ』と言われてきた。
それなら来年はずっと1軍にいてやりづらくさせないと。
いやらしさを出していきたいです。
(来季について)本塁打を打ちます」
(中スポ、スポニチ名古屋

◇藤井淳志
<600万円増の1800万円でサイン。
オフは巨人・脇谷、同僚の齊藤など
NTT西日本の同級生とともに自主トレを予定>
「最後までチームの一員として
日本一になれたのは自信にしなきゃいけない。
来年? 選手でやっている以上は
レギュラーを意識してやっていきます」
(中スポ)

△ドラゴンズ・契約更改▼
11月21日(金額は推定・単位は万円)
英智 3600(▼ 200・5%)
高橋 1900(▼ 100・5%)
石井 1700(□ 0・0%)
澤井 1100(□ 0・0%)
藤井 1800(△ 600・50%)
新井 1300(△ 200・18%)

契約交渉も徐々に中堅どころの選手へ。
さすがに万円の数字も4ケタとなってきました。
この日更改したなかでの注目は、英智
今季は故障で離脱した福留に代わり、
先発出場が増えたものの、事実上天王山となった
9月末の東京ドームでの巨人戦で、右太ももを肉離れ。
そのまま離脱してしまい、
ポストシーズンでも復帰できずという
不本意な結果に終わってしまったこともあり、
若干のダウン提示となりました。

リーグ連覇を逃した際に落合監督
クラ(英智)の離脱が一番痛かった」という
コメントがありましたが、確かにそうでしたね。
結果としては、それを藤井平田がどうにか埋めたものの、
長期的な展望では、いるといないでは大きな違い。
出場も99試合出場に止まっては、ダウンも致し方ないのでは。

堂上剛裕、藤井、平田らも期待されていますが、
経験と相手の脅威度を比べれば、やはり英智が上。
「数学の授業」など独特の語録を炸裂させて、
悔しさを紛らわしているようにも思えましたが、
名前がずらずらと残る「エンディングロール」よりも
いかに「本編」で効果的な仕事ができるか。
まずはケガをしっかり治し、シーズン通じての活躍を。
そしてより打撃面を伸ばし、レギュラーを奪取。
名城の先輩としての威厳を見せてほしいかなと思います。


ドラフトからの話題。(21日)

◆山内壮馬(名城大学)
<大学生・社会人ドラフト1巡目指名。
この日、名城大学で、
中田スカウト部長らから指名あいさつを受ける。
落合監督のサイン入りの指名用紙を手渡され
中田部長と握手すると、緊張の面持ち>
「ドラフト翌日の新聞を見たり、あいさつを受けて
ああ、本当に自分が指名されたのかって。実感がわきました」

<期待の大きさに顔を紅潮させ>
「うれしかったです。
期待されてるので恩返しできるようにプレーで頑張りたい。
自分もちっちゃいころにナゴヤ球場などに行って、
中日の選手に夢をもらってたんで、
子どもたちに夢を与えられるような、
そういう選手になりたいです」

<ナゴヤ球場通いしていた少年時代。
観戦する試合は決まって当時のエース、
今中がマウンドに立っていた>
「エースとして戦っている姿は衝撃でした」

<根っからの中日ファンは『生涯中日』を貫き、
将来のエースになることを誓う>
「メジャーなんかは考えられないです。
中日のことしか考えられない。
生涯中日? そうなればいいですね」

<新人王について聞かれると>
「1巡目で期待されているんで
恩返しできるように頑張りたい。
でも、即戦力でなく将来性を買われたので、
焦って獲ろうとはしない。
1年目は開幕1軍を目指したい」

<東北楽天から1巡目指名を受けた長谷部投手とは
前日、名古屋市内で2人で食事。合同自主トレプランも明かし>
「ライバルだけど、仲いいんです。
あいつ(長谷部)は忙しいですから。
1人より2人のほうがやりやすいですから。
(北京五輪予選が終われば)一緒にやりたいですね」
中スポ共同通信社時事通信スポニチ名古屋名古屋ニッカン12

◇中田スカウト部長
<指名あいさつをした山内投手に期待を寄せ>
「まだ原石に近いが、体力、スピード、
打者に向かっていく姿勢を総合的に評価している。
川上君のようなタイプの投手に
必ずなってくれることを期待している」
中スポ共同通信社時事通信名古屋ニッカン


前日の谷選手につづき、この日は
大・社ドラフトで1巡目指名された山内投手
中田スカウト部長、早川チーフスカウト、
中原スカウト
指名あいさつを。
念願かなってのドラゴンズからの使者に、
憧れのチームに入れるんだという実感と
期待に応え「よりやらなければ」っていう
気持ちがさらに満ちてきたようです。
この日の席では、メジャー指向の多い昨今では珍しく
『生涯中日』を貫くと誓った山内投手
将来のエースを目指すべく、すでに生まれ持った
ドラゴンズブルーの血が騒いでいるようです。


今日のその他。(21日)

◇川上憲伸
<きょう22日の日本代表壮行試合の
オーストラリア代表戦で先発予定。
冷え込む福岡でも気合十分。
球場入りしたときの姿はいつもの半袖姿>
「寒くないですよ」

<首脳陣から無失点指令を出され、
結果にこだわる姿勢を示す>
「モチベーション? 老かいに投げたいです」
ワイドに攻めたいですからね」

<実戦登板は日本シリーズの初戦以来。
中22日となる実戦感覚について>
「間隔は空いたけど、あまり関係ないですよ」

<唯一の懸念材料は慣れない国際球の感触だけ>
「ブルペンで投げてる感じでは
投げながら手になじんでくるけど、試合で投げてどうか」
中スポ名古屋ニッカン

◇岩瀬仁紀
<同じくきょう22日に代表初登板の予定。
前日練習では川上とキャッチボールを繰り返す>
「アジアシリーズで投げたボールだし、問題ない。
むしろ(スライダーの)曲がりがいい」

<予選本番を想定して23日との連投の可能性もあるが>
「連投は明日(22日)投げてみてから。
何番手で登板するかは言われていない」
(中スポ、名古屋ニッカン


◆福留孝介
<この日もナゴヤ球場で練習。
インディアンスと契約した小林雅英、
阪神と合意した新井貴浩とFA選手の進路が決まるが>
「自分の場合は宣言するのが遅かったからね。
宣言すればじっくり考える時間がある」

<12月中旬の渡米など長期戦になる見通しを示し>
「まだ何も考えていない。
焦らずに全部出そろったものについて判断する。
うまくいって年内かな」
(中スポ、スポーツ報知共同通信社


↑の山内投手
弟子入りしたいという川上憲伸の話題を。
きょう22日に行われる日本代表壮行試合の
オーストラリア代表戦先発予定とのこと。
12月1日のアジア予選初戦での
先発も予定されているジャパンの背番号11には、
調整とはいうものの、指揮官からは無失点指令が。
3、4イニングの登板と言われていますが、
本来の剛球で押すというよりも、
カットボールをはじめとする多彩な変化球を
国際球で試していきたい意向もあってか、
投球術で「老かいに」勝負していく姿勢を見せました。

しかし自分的に気になったのは、やはりこちら↓
名古屋ニッカンによると、この日の憲伸は、
『ほとんどの選手が防寒用に日本代表ジャージに
身を包む中、半そで姿で現れ、11月下旬の
冷たい風が吹き抜ける道を歩を進めた』
とのこと。

相変わらずだなあと、思わず吹き出してしまいましたね。
まあ今回の登板の結果はどうであれ、とりあえずは
「風邪ひくなよ!」エースには言っておきたいです。

2007年11月21日 (水)

井端ウッズベストナインと剛裕平田笑顔で更改。

井端、セ遊撃初の4年連続W受賞

福岡市内で『プロ野球コンベンション2007』が開かれ、
今年度ペナント・レース表彰選手が発表されました。
ドラゴンズからは、ベストナイン
遊撃手の井端と、一塁手のウッズが受賞。
また荒木が初の盗塁王に輝きました。
その他、堂上剛裕、平田ら
若竜の契約更改などこの日の話題を。


◇井端弘和
<福岡市内で行われた
『プロ野球コンベンション2007』に出席。
4年連続5度目となる
セ・リーグ遊撃手部門のベストナインを受賞>
「連続していただいてるのがうれしいです。
選んでいただいた方に感謝したいですね。
また、来年以降も続けて選ばれるように頑張りたいです」

<22、23日の日本代表候補の壮行試合・
オーストラリア代表戦で、三塁を守る可能性が浮上>
「三塁を守るという話は聞いてないですけど、
(合宿では)二塁も三塁もやってるし、大丈夫ですよ」
公式HP中スポ時事通信毎日jp、名古屋ニッカン)

◇タイロン・ウッズ
<2年連続3度目となる
セ・リーグ一塁手部門のベストナインを受賞。
コンベンションは欠席も、喜びのコメントを寄せる>
「毎試合、一生懸命プレーしたことを評価され、大変うれしい。
ナインやファンのサポートのおかげで、みなさんに感謝したい」
公式HP、東京中日、時事通信毎日jp

◇荒木雅博
<今季チーム唯一のタイトルホルダー。
自身初の盗塁王に輝く>
「ぼくが一番ほしいタイトルでしたから、
あらためてよかったなと思いました。
(ベストナインを受賞した)去年、思ったんです。
『来年は緑色の盾がほしいな』って」

<日本代表では足の切り札となるが>
「台湾や韓国の投手を研究するのは、
あっち(台湾)に行ってからになると思います」
(中スポ)

◇森岡良介
<コンベンションにはファームの表彰選手も出席。
ウ・リーグ最高出塁率で表彰を受ける>
「これを機に、来年は1軍で頑張ります」
(中スポ)

◇金剛弘樹
<ウ・リーグ最多セーブ賞で表彰され、来季の飛躍を誓う>
「この秋にしっかりやって、来年のキャンプにつなげたい。
1軍で成績を出さないと…」
(中スポ)

◇堂上剛裕
<ウ・リーグの優秀選手賞を受賞。
ちなみに父・照館長も『スタッフ部門賞』を受賞。
珍しい親子同時表彰となる>
「今年は頑張ったのが形として残ってよかった。
将来、子どもが生まれたら自慢します」
(東京中日)


◇落合監督
<プロ野球コンベンションに出席し、
初受賞した『正力松太郎賞』の表彰を受ける。
壇上で丸刈り頭についてに聞かれ>
「ずっとこのままでしょう。楽でいいですよ」

<『正力賞』受賞について>
「生きている間に1回はほしいと思ってはいましたが、
現役のときに取れなかったから縁がないかなと…。
正直に言って、アジアシリーズの中国戦が一番疲れました」

<川上、岩瀬ら日本代表候補の5選手には>
「迷惑がかからないよう、
しっかり日本のユニホームを着て、
予選を勝ち抜いて本大会に行ってほしい」
(東京中日、名古屋ニッカン


最優秀選手(MVP)、最優秀新人、ベストナインなど
今年度のペナント・レース表彰選手が発表される、
『プロ野球コンベンション2007』。
ちなみに今季の表彰選手は、以下の通りです↓
★2007年度 表彰選手 (セントラル・リーグ)
☆2007年度 表彰選手 投票結果(ベストナイン)
(NPB公式)

その年のリーグのMVPは、ほとんどが
「リーグの優勝チーム」から選ばれるもの。
ということは、今季のセ・リーグの優勝チームは、巨人
当然MVPにも巨人の選手が選ばれ、
ベストナインにも4選手が選出。
確かにシーズンを通せば、巨人は強かったですし、
こういう結果になるのは、ある意味妥当でしょう。


そんななか、ドラゴンズの選手では、
井端ウッズベストナインを受賞。
特に、2位以下に大きく差を付ける140票を集め、
遊撃手部門では、4年連続の受賞となった井端
同じく4年連続で受賞しているゴールデングラブ賞との
ダブル受賞は、セの遊撃手では史上初となるそうです。
ベストナインは、守備よりも
打撃面が重要視される賞ですが、
満身創痍ながらも、シーズン全試合に出場。
チームトップの打率.296をマークし、
攻守でチームを引っ張ってきた井端の受賞は、
まさに文句なしと言えるでしょう。おめでとうございます!

今回の受賞について
「連続していただいてるのがうれしい。
来年以降も続けて選ばれるように頑張りたい」

コメントを寄せた井端ですが、よほどの事がない限り、
しばらくはこの牙城は崩れないのでは…。
ドラゴンズの攻守の要だけに、
この選手が元気できっちり仕事をしてくれれば、
今後もチームは好成績を挙げられるのではと思います。

ところで今朝の中スポによると、
この名ショートをジャパンでは、
なんと穴の『サード』に使うそうですが、
きっと、そこそここなしてくれることでしょう。
ドラゴンズでも、ジャパンでも貢献できる、
日本ナンバーワンの遊撃手の称号を手にした背番号6
今後も受賞が続いていくよう、
頑張っていってもらいたいと思います。


ナゴヤからの話題。(20日)

◇堂上剛裕
<福岡でのコンベンションから帰名して臨んだ交渉で
670万円アップの1250万円で契約更改。
今季は7月から1軍に定着。予想以上の昇給に大満足>
「高く評価していただいた。
今年1年頑張ってよかったなと思いました。
親に心配を掛けていたので
やっと安心させられたと思います。
印象に残っているのは
(8月11日の巨人戦の)サヨナラ本塁打ですね。
(来季は)目標が今までよりも明確になった。
今年はヒット22本。来年は100本打ちたい。
外野でどこでも出られるようにしっかりと練習します」
(中スポ、スポニチ名古屋名古屋ニッカン名古屋タイムズ

◇平田良介
<100万円増の900万円でサイン。
本来はダウン査定も、日本シリーズ第5戦での
決勝犠飛が認められてアップ>
「50万円ダウンかなって思ったんですけどね。
日本シリーズでの1点を評価してもらいました。
ダウンだと覚悟していたんですが、
あの1本が大きかったと思う。
来年への期待も込めてアップしてもらいました。
感想? 喜びましたね。
(日本シリーズで)ダルビッシュさんから
打ったのは自信になりました。
(来季は)レギュラーを狙っていきたい。
自信が過信にならないように頑張ります」

<今オフに大阪桐蔭高の後輩で北海道日本ハムへ入団する
中田翔と母校で合同自主トレするプランを明かす>
「(来年)1月は、僕は高校でやるつもり。
(中田が)来ればお互いにアドバイスしながらやりたい。
アドバイスしあって技術を高められれば」
中スポ時事通信スポニチ名古屋名古屋ニッカン

◇井手編成担当
<1年で着実に力を付けた堂上剛裕について>
「彼はファームで成績を残して正当に(1軍に)上がった」

<日本シリーズ、クライマックスシリーズは本来『査定外』。
しかし球団側は平田に期待料を上乗せした>
「本当なら査定とは別だけど、特別に頑張ったからね。
期待料? そうですね」
中スポ名古屋タイムズ

◇中川裕貴
<150万円減の530万円でサイン。
22日に名古屋市内の病院で右肩手術を行なう予定。
2月のキャンプで右肩関節唇を損傷。
リハビリを続け、シーズン終盤に復帰したが、
10月のフェニックス・リーグで再び右肩を痛めた。
手術して再起を誓うことになり>
「契約してもらえただけ良かった。
チームで一番低い年俸だと言われた。
下がるところまで下がったんで、しっかり治して自分で上げたい。
もう後がないと思っている。
ちゃんと動ける体にして取り返したい」
(中スポ、名古屋ニッカン

◇新井良太
<8日の韓国・SKとのアジアシリーズ初戦。
一塁守備で送球を取り損ない、
右手中指のツメの一部が裂傷したが、実は骨折。
しかし骨が折れていることに気づかなかった。
指にはめたギプスが痛々しいが、
それ以外は元気なため、秋季練習ではしっかりしごかれている>
「ずっと痛むので、検査してみたら…」
(中スポ<ドラ番記者>


△ドラゴンズ・契約更改▼
11月20日(金額は推定・単位は万円)
上田 1500(□ 0・0%)
春田  560(□ 0・0%)
中川  530(▼ 150・22%)
岩﨑 1050(▼ 150・13%)
柳田  900(△ 50・6%)
堂上剛裕 1250(△ 670・116%)
平田  900(△ 100・13%)


この日行われた契約更改
大きくアップしたのは、今年ブレークした堂上剛裕
今季年俸の倍以上となる670万円増の1250万円。
もちろん喜んでサインしたもよう。
外野手に転向した今季は、前半戦から2軍で大当たり。
何度が昇降格を繰り返した末に、
7月からは福留が離脱したこともあり、1軍に定着。
8月11日、ナゴヤドームの巨人戦では
延長戦の末、サヨナラ本塁打を放つなど、
37試合に出場して、打率.286、2本塁打、11打点。
結果を残し、プロ4年目で初めて1軍に貢献しました。


倍だぞ、兄リン!今季は、弟の堂上直倫
鳴り物入りで入団し、
『堂上のお兄ちゃん』という
呼ばれ方で
キャンプなどでは、
やや肩身が狭かったですが、
シーズンではその立場が逆転
しっかりと兄の面目を保ちましたね。
年俸でも850万円の直倫よりも
上に立つことになりましたし、
『堂上パパ』照館長
ホッとしているかも。
ただこの活躍がフロックとならないよう、
今後も兄弟で切磋琢磨していってほしいですね。
さらに来季は、もうワンステップ上がり、
チームにより信頼される打者を目指してほしい。
持ち前である思い切りの良い打撃に磨きをかけてほしいです。


そしてもう1人笑顔の更改となったのが、2年目の平田
ケガなどもあり今季の大半は、2軍暮らしだったものの、
故障で戦列を離れた英智に代わり、
終盤残り数試合でスタメンに抜てきされ、結果を残すと、
勢いそのままに、CS、日本シリーズでも先発出場。
そして53年ぶりの日本一となった
日本シリーズ第5戦では、ダルビッシュから決勝の犠飛
あの一打が特別に評価され、アップを勝ち取りました。

まさに『特別ボーナス』って感じでしょうね。
『2位査定』と言われる今季の交渉。
レギュラーシーズンでの査定が基本線となっていますが、
ポストシーズンにおける平田の活躍は大きかったですから。
9試合で打率.174と数字自体は、大したことがないながら、
センターでの安定した守備は価値が高かったですし、
あの犠牲フライがなければ、
いくら完全リレーをしても勝ててはいなかった。
そう考えれば、ポンと出しても良いものなのでしょう。


倍額アップとなった堂上剛裕
期待料をもらった平田
ともに来季の目標は、外野のレギュラー獲り。
FA福留の動向次第では、穴が空くこととなり、
その辺の競争はかなり激化すると考えられます。
特に若手の底上げが必要なチームとしては、
この2人が伸びてくれれば、うれしい限り。
この喜びを胸に、さらなる上昇を期待したいところです。


ドラフトからの話題。(20日)

◆谷哲也(日立製作所)
<大学生・社会人ドラフト3巡目指名。
この日、中田スカウト部長らから指名あいさつを受ける。
激励を受け、遊撃のレギュラー奪取に、強い意欲を>
「不安もあったけど、やる気がわいて来ました。
(スカウトから)
『頑張れば2、3年後レギュラーになれる』と言われたので、
できる限りのことをします。まず守りからアピールしたい」

<鳴門工高時代、同じ四国の明徳義塾高で
1歳上の森岡と練習試合で対戦経験がある>
「自分と比べられないほど、
守備もバッティングもうまかった」

<職場となる遊撃は、中日では井端の聖域。
過去10人の挑戦者のうち、4人は
競争からふるい落とされ、チームを離れたが>
「井端さんの守備はすべてがすごい。
難しいかもしれないけど、
勝負の世界だし、最終的には追い抜けるようになりたい」
中スポスポニチ名古屋

◇石井スカウト
<大・社ドラフト3巡目・谷選手に指名あいさつ。
担当選手の指名にホッと胸をなで下ろし>
「仮契約はまだだが、本人も喜んでくれていた」
スポニチ名古屋

◇中田スカウト部長
<石井スカウトとともに指名あいさつ。
谷選手の潜在能力には太鼓判を押す>
「足と肩はファンを魅了できるだけのもの。
将来レギュラーにできるだけの素材。
大きく分ければ、荒木に近いけど、
井端と足して2で割った選手になってほしい」
中スポ


中田スカウト部長、石井スカウト
茨城県日立市の日立製作所を訪れ、
大・社ドラフト3巡目で交渉権を得た
谷選手指名あいさつを行いました。
日立の野球部長、監督も同席し、
約30分間の会談だったようですが、
最初は表情の硬かったもの、激励を受けた谷選手
はにかんだ笑顔の奥から、プロに向けての
強い決意がにじみ出ていたもよう。


今朝の中スポでは、井端がレギュラーに定着した
01年以降、10人の挑戦者がいたとして、
前田新吾、都築、森岡、湊川、中川、
澤井
、鎌田、柳田、岩﨑、西川
の名前を挙げていました。
(ちなみに黒字は、すでにチームを離れた選手。
なお前田新吾は、現在巨人担当スコアラーとして在籍)
それにしても、期待に胸を膨らませ、
これからプロ野球に入る選手の記事で、
「競争からふるい落とされ、チームを離れたが」
って言うのは、いかがなものかとも思いましたが…。

しかしプロというのはそういう
厳しい世界であるというのも、確か。
井端・荒木の牙城というのは、なかなか崩れないでしょう。
それでもしっかり練習して、チャンスを掴むことができれば。
まずは練習で鍛錬し、プロとしての体力、技術を身につけ、
挑戦権を得られるよう、頑張ってもらいたいです。

2007年11月20日 (火)

山内壮馬、谷哲也、大・社ドラフト竜2選手指名。

竜1巡目、山内壮を指名 大学生・社会人ドラフト

今年のプロ野球のドラフト会議の第2弾、
「2007年度大学生・社会人ほか選択会議」が行われ、
ドラゴンズは、2選手を指名しました。
注目の指名選手は以下の通りです。


☆中日ドラゴンズ 大学生・社会人ドラフト確定選手☆
公式HPより)

1巡目 交渉権獲得選手
山内 壮馬 (やまうち そうま)
杜若高等学校-名城大学 
投手 右投右打
1985.7.1生 181センチ 77キロ

愛知県豊田市生まれの22歳。
杜若高から投手に専念。3年夏には背番号「10」で、
同級生の長谷部(愛工大-東北楽天指名)とともに
2枚看板を形成したが、準決勝敗退で甲子園出場経験はなし。
名城大では1年春からリーグ戦に登板。
昨春の全日本大学選手権大会では先輩・清水昭信と
力を合わせて、8強入りに貢献。昨秋に2部降格。
今秋リーグ戦では2部で6勝を挙げた本格派右腕。
MAX147キロの直球と緩い変化球で打者と勝負。
スライダー、フォーク、スローカーブ、カットボールなど
多彩な変化球を操り、マウンド捌きの良い
パワフルなピッチングが身上である。
祖父の義弟にあたる山内一生氏は、
有名な紙工芸作家で、人間国宝にも認定されている。
(東京中日評価 A、スポニチ寸評名城大学硬式野球部公式HP

<山内投手紹介記事>
名城大・山内壮は神頼み 「中日に入れますように」(中スポ)
名城大・山内壮、今後はプロ一本 
願いは中日入り 愛知大学野球
(中スポ)
名城大・山内悪夢の幕切れ…悔しさプロで(名古屋ニッカン)
名城大・山内に中日4スカウト熱視線(名古屋ニッカン)


<幼き日からあこがれたチームからの1巡目指名に、
感激で顔を紅潮させ、目を潤ませ感無量の表情。
会見は一時お預け。別室で必死に呼吸を整えた>
「涙もろいんです。でもうれし涙は初めてかも。
指名されて一番行きたかった球団なんで、
ほんとに一番うれしいです。
ちっちゃいころの夢は中日ドラゴンズの
エースになることだったんで、
頑張って夢を叶えられるように、一生懸命やっていきたいです」

<今の気持ちは>
「夢か現実か、どっちなのかわからない感じ。
ずーっと中日ファンでした。
そこに入れるなんて最高です」

<自他共に認める中日ファン。今年の日本シリーズも
家族でナゴヤドームで観戦。声をからして応援した>
「中日の帽子をかぶってナゴヤ球場に通っていた。
落合(監督)さん、立浪さん、今中さんの大ファンだった。
昔から、親も、おじいちゃんもおばあちゃんも、
みんな中日ファンだったんで、
やっぱりそういう球団に入れて1番うれしいです」

<セールスポイントは>
「自信があるのはスライダーです。
強気に攻める投球が、自分のいいところだと思います」

<厳しい環境では>
「12球団一の投手王国と言われているチームなので、
出てくるまでには大変だと思う。
そこで投げることは簡単なことではないが、
ストレートをもっと磨いて1軍で投げたい」

<好きな投手は>
「川上投手です。
自分もカットボールを投げるので、
現役中も試合を見ながら、川上選手みたいな
カットボールの使い方だとかを勉強しながらやってたんで、
やっぱりああいうふうになれたらいいなっていうのがあります。
左打者に対するインコース、アウトローのカットはすごい。
機会があれば、ぜひ教えてもらいたい」

<対戦したい打者は>
「阪神の金本さん…。
本当は中日ばかり見てきたから福留さんなんですけど…。
一番すごかったから投げてみたいと思ったことがあります。
中日ファンとしては(FA宣言した)福留さんに残ってほしいです」

<大学では3年春に全日本大学選手権8強に進んだ一方、
直後の秋季リーグで2部に転落し、悔し涙を流した>
「昇格への重圧が大きく、それまでと意識が変わった。
1部にいたら、ここまで成長できなかったかもしれない」

<杜若高時代は同級生としてエースを争い、
現在も親友である長谷部投手は、競合の末、
東北楽天と交渉することが決まったが>
「複雑な心境です」

<長谷部投手へのライバル意識は>
「今までもこれからも競争です。
先に1勝を挙げたいですし、
いつかは長谷部と日本シリーズで投げ合いたいですね。
対戦できる楽しみができた。
今まで切磋琢磨してきたんだから、
プロの一番高いところで戦いたい」

<1年目の目標は>
「まずは開幕1軍にいることを目標にします」
(中スポ、東京中日、中日新聞共同通信社時事通信
毎日jp12スポニチ名古屋名古屋ニッカン


◆大坪監督(名城大学)
<中日に1巡目指名された山内投手について>
「変化球はいいが、もっと速球に磨きをかけないと。
そこを伸ばせばプロで通用するはず」
(中スポ)

◆長谷部康平(愛知工業大学)
<中日を含む5球団競合の末、東北楽天が交渉権獲得。
杜若高出身コンビでの中日入りはかなわなかったが、
山内投手の中日1巡目指名を祝福>
「一緒にやれればすごく気が楽だったと思うけど、
そうなるとは限らない。
(山内)壮馬の方がすごくドラゴンズに行きたがってたんで、
すごいよかった。おめでとうと言いたい」

◇清水昭信
<名城大の1学年上の先輩は
山内投手のサポートを約束>
「(中日指名の一報を聞き)オッケーですね。
中日に入れたらよろしくお願いしますと
3日前くらいに電話をもらいました。
絶対にプロに行ける投手だと思っていた。
プロに入ればライバルだけど、分からないことがあれば
何でも電話してこいといってある。
後輩なのでサポートできるところはしてあげたい。
サポートしていって、一緒に成長していければ」
(東京中日、名古屋ニッカン

◇中原スカウト
<担当の山内投手について>
「性格的に打者に向かっていくタイプ。
そうなってほしいという思いも込めて、
私はずっと(川上)憲伸をダブらせていました。
直球に力があり、コントロールもいい。
クレバーな部分と使い分けることもできますから。
まだまだ課題はありますが、ステップアップしてもらいたい」
(中スポ、中日新聞


3巡目 交渉権獲得選手
谷 哲也 (たに てつや)
鳴門市立鳴門工業高等学校-日立製作所 
遊撃手 右投右打
1985.7.9生 180センチ 78キロ

徳島県つるぎ町生まれの22歳。
半田中では野球部と陸上部に所属。3年時に三種競技
(100メートル走、砲丸投げ、走り幅跳び)で四国1位になる。
鳴門工高では2年春から3季連続で甲子園出場。
1年夏から内野の控えでベンチ入りし、
同秋から三塁、遊撃手でレギュラー。
1番・遊撃で出場した2年春のセンバツは準優勝。
2年秋からチーム事情で投手に転向。
04年に日立製作所に入社。
06年に遊撃手に再転向し、俊足強肩で頭角を現した。
50メートル走は5秒9。遠投105メートル。
強肩、俊足、巧打で三拍子揃った選手で、
右打ちが巧い2番タイプ選手である。
高校時代は投手で社会人に入ってから遊撃手を始めたため、
経験は少し不足しているが、グラブさばきは良い。
(東京中日評価 B、スポニチ寸評日立製作所野球部HP

<谷選手紹介記事>
日立製作所・谷に白羽の矢 大学・社会人ドラフト(スポニチ大阪)
◇主将負傷で先発出場、首位打者に
-投手から転向の日立・谷哲也遊撃手
(毎日jp)


<指名前は緊張した?>
「きのうはぐっすり眠れたんですけど、
昼ぐらいからすごい緊張していました。
本当に指名されるかもわかりませんでしたから」

<指名はどこで?>
「工場の事務所のパソコンで見ていました。
きょうは仕事になりませんでしたね」

<指名された瞬間は?>
「中日に指名される可能性は低いかなと思っていたので、
正直ビックリしました。うれしいです。
これから(会社や両親と)相談して決めることですが、
前向きに考えています。プロでやりたいという気持ちはあります」

<プロ野球選手になる実感はでてきた?>
「少しずつわいてきましたね。
メールが30件ぐらい来ています。人生で一番ですね」

<自分のセールスポイントは?>
「守備と走塁です。
足と肩には自信があります。プロでもやっていけると思います。
課題はバッティングですね。
まずプロのスピードに慣れないと。
まだ全体的な実力がないので、
プロでももう1ステップあげないといけないです」

<半田中では体力強化のため、野球部と陸上部を掛け持ち。
3年時に三種競技で四国大会優勝を成し遂げた>
「野球に無駄なことはなかったと思います。
脚力もそうですが、肩が強くなりましたね」

<日立製作所にも投手として入社も
だが2年間で結果を残せず、昨年、再び遊撃手に転向>
「どうしてもプロになりたかったので自分で決めました。
まだ伸びる部分はあると思います。
将来は井端さんのように、
何でも器用にこなせる選手になりたいです」

<中日の印象は?>
「投手陣がよくて、野手も1人1人レベルが高く、
まとまったチームだと思います。
いやらしいチーム。自分のプレースタイルに合っているのでは」

<落合監督の印象は?>
「日本シリーズの最終戦で山井さんから
岩瀬さんに継投したのを見て、
チームの勝利を第一に考える監督なんだと思いました」

<実は阪神ファン。
対戦したい投手は同じ四国出身の藤川>
「将来は力と力の勝負をしてみたいです」

<日本一チームからの指名に気を引き締め>
「肩と足をアピールしたい。
出遅れないようにしっかり練習していきたい。
何年後というのでは遅いので、すぐに1軍に行きたいです。
プロでやっていく以上は、
自覚を持ってやっていきたいと思います。
チームに1日でも早く貢献したいと思います」
中スポ、東京中日、中日新聞スポニチ名古屋名古屋ニッカン

◇石井スカウト
<担当の谷選手について>
「(日立でも)大きな試合には出ていない。
今年の夏過ぎにようやくレギュラーになった選手ですが、
能力は高い。右打ちもうまく、盗塁もできる。
ウチでいえば2番をこなせる井端タイプです。
すぐにレギュラーとはいきませんが、
何とか荒木、井端を脅かしてほしい。
性格がよすぎるというか、いい子すぎるので、
もう少し気持ちで前に出られたらと思います」
(東京中日、名古屋ニッカン

◇中田スカウト部長
<谷選手の指名について>
「ポジションはどこというよりも、
足、肩、馬力、スピード。素材を重視した結果です。
肩が強く、スピードがある。鍛えがいのある選手です。
潜在能力という点で、今のアマチュアでは一番ではないかと。
中途半端な即戦力は避けたかったんです」
(中スポ、名古屋ニッカン


◇西川球団社長
<5球団が競合した長谷部投手の抽選に外れ、
10月の高校生ドラフトから抽選で3連敗。
山内投手との交渉権は競合せずに獲得し、安堵の表情>
「抽選になるかとヒヤヒヤしていた。
山内君をとれてホッとしています。
十分1軍でやってもらえる力量を買っています。
地元の逸材ですから」
毎日jp名古屋ニッカン


◇落合監督
<大学生・社会人ドラフトの結果について>
「去年と一緒。(選手を)取って、入ってから、
そこからがわれわれの仕事になる。
まだ交渉権を得ただけ。
本人が入ってくれるかどうかはわからない。
でも投手もほしかったし、内野手もほしかった。
それに見合う選手が今年は2人だったということ。
理想通り、順番通りじゃないのかな」
(中スポ、中日新聞サンスポ時事通信毎日jp名古屋ニッカン


希望入団枠が廃止され、1巡目は入札抽選方式
15年ぶりにくじ引きが行われた今回の大・社ドラフト。
ドラゴンズは、当初の予定通りに
1巡目に長谷部投手(愛工大)を指名したものの、
西武、広島、東北楽天、千葉ロッテという
5球団競合の末、西川球団社長がくじを引く前に、
東北楽天に当たりを引かれてしまい、敗北
しかし外れ1位としてリストアップしていた
山内壮馬投手を単独入札することに成功。
交渉権を獲得することとなりました。

小さなころから大のドラゴンズファン
前日には、愛知県美浜町にある喬正院に神頼み
その護摩木には
『中日ドラゴンズに入れますように 山内壮馬22歳』
と書きこみ、手を合わせたという山内投手
高校時代のチームメートである長谷部投手
抽選に外れた結果とはいえ、その願いは叶うことに。
『夢』でもあったドラゴンズからの指名を受け、
その目は感激で潤み、胸からこみ上げる感情を
抑えることはできなかったようです。
それでも記者会見では、
憧れの球団からの指名に喜びを表すと共に、
さらなる夢の実現のために決意表明
自慢は強気のピッチングスタイルと、スライダー
そして目標とする選手として
エース・川上の名前を挙げ、早くも弟子入りを志願。
MAX147キロの直球と多彩な変化球を誇る本格派右腕
気持ちで打者に向かっていくタイプという山内投手
今後は、ドラゴンズのユニホームを着て、
1軍マウンドに上がることを目指し、
さらに同級生で同じプロの門を叩くであろう
長谷部投手との大舞台での対決を胸に期して、
投手王国の一員になるべく挑んでいくそうです。


夢のドラゴンズへ!本命であった
長谷部投手を逃し、
さらに山内投手まで
さらわれては
今回のドラフトは
どうなることかと思いましたが、
山内投手を単独入札
できたことは大きいですね。
地元屈指の右腕ですし、まだ伸びしろも十分。
将来のエース候補として頑張ってもらいたいです。

英智、清水昭信に続く
名城大出身の選手ということですが、
昨季の浅尾同様に中央球界ではやや無名。
その実力の程がやや気になるところですね。
MAX147キロのストレートの力で押すよりも、
低めに集まりキレのよいスライダー、
さらにカットボール、チェンジアップなど
変化球主体に相手を抑え込んでいくというイメージのようですが、
それでも「投手」としてぜひとも持っていてほしい、
勝負度胸を前面に出した投球が出来るのはいいですね。
プロの指導でさらに長所が伸びてくれればうれしい限り。
1学年上の清水先輩らとともに、切磋琢磨し、
まずはプロでもまれて鍛錬していってほしい。
そしてぜひとも将来は、自分がナゴヤドームのマウンドで好投し、
憧れられる存在になってもらいたいところです。


一方、3巡目左投手を獲るのかと思いきや、
思わぬ秘密兵器として指名されたのが、
日立製作所の谷哲也選手
ウエーバー方式の3巡目で、
ドラゴンズより先の千葉ロッテ
候補に挙げていた根本投手(横浜商科大)を指名。
残った候補の中から将来性高い谷選手の名前が浮上。
今回の指名へと至ったようです。
その谷選手ですが、日立でも遊撃手に転向してまだ2年目。
今夏の都市対抗予選までは、レギュラーの北村主将の陰に隠れ、
公式戦の出場機会はほとんどなく、
大試合に出ているところを見たことがないという存在。
それでもドラゴンズが評価したのは、
谷選手の持つ高い身体能力
中学時代は四国一にもなったスーパーアスリート
強肩、俊足という「素材重視」での指名となったようです。


拳デカいぞ!谷選手の指名には
少々驚きましたね。
「谷哲也」で検索しても
『灰谷哲也』とか
出てきてしまって、
なかなか見つからない。
そういう選手ながら、ドラゴンズのスカウト陣は
50メートル5秒9、遠投105メートルというその足、肩を評価した。
ただそれだけの選手というわけではなく、
高校時代にはセンバツ優勝の経験もあるなど
陸上だけでなく、野球でも大舞台を経験。
「ポスト井端」という位置づけなのしょうが、
足も速く、守備にも定評のあるだけに、
岩﨑辺りのライバルとなってきそう。
今後、日本一厳しいドラゴンズの指導を受け、
磨いていけば、さらに光りそうな原石性も十分。
アライバをはじめ、レギュラーがしっかりしている
内野陣に食い込むには、まずはから。
けっこうチームにフィットする可能性も高そうです。
「肩の強さと思い切りのあるプレー」がウリの谷選手
スーパーアスリートにまずは期待させていただきます。

素材重視の谷選手が指名されたことで
結局、4巡目以降は指名なし
今季のドラフトは、高校生2人、大社2人の
4選手の指名に止まってしまいました。
さらに即戦力もなく、チーム的には現状維持という感じ。
この4選手を含めた若竜の底上げがより必要になることでしょう。
今後は契約交渉などを行っていくことになりますが、
赤坂投手、樋口投手とともに、将来のドラゴンズを背負う逸材。
まずはドラゴンズの門を叩き、
そして春のキャンプで泥にまみれていく。
4人の新竜の今後の成長を楽しみにしたいです。


ナゴヤからの話題。(19日)

◇福田永将

<昨年の高校生ドラフト3巡目。
落合監督から打診を受け、捕手から一塁へコンバート。
落球、そしてトンネルと一塁手歴は2日目はエラーを連発>
「小学生のころからずっと捕手だったので、
ファーストは難しいです。打球が怖いです。
捕手にはこだわりを持ってやってきました。
だけど、1軍で試合に出られるようになりたい。
ファーストをやってチャンスが広がるのなら」
中スポ

◇佐藤充
<足が張り、下半身は重いなか
ぶれないフォームを固め直すために150球の投げ込みを行う>
「力が入るとどうしても(右)腕と体が離れてしまう。
そうならないように安定させたい。
去年の自分で何が良かったのか考えると、
腕の振りが良かったと思う。
コントロールは決して良くなかったですから。
(右腕の)トップの位置を安定させ、
しっかり上からたたけるようにしたい」

<30歳になる来年は正念場。
輝きを取り戻すため、まずフォームの安定を目指す>
「夏を過ぎたころからこの秋にかけて調子は上がっています」
中スポ


◇荒木雅博
<日本代表の巨人との練習試合に出場。
6回から中堅の守備に入り、7回右翼右へ初安打。
相手野手が打球に追いつくのが遅いとみるや、
ノンストップで一塁を回って二塁へ>
「積極的に次の塁を狙いますよ」
中スポ

◇井端弘和
<この日も『2番・DH』で先発出場。
2回2死一、二塁から得意の右方向への安打を放つ>
「(走者が)アウトになっちゃったけど、
いい感じで打てました。
球が見えてくるようになってきました」

<宮本が途中出場したため、
5回の攻撃からは一塁コーチにつく>
「宮本さんが試合に出たから、ぼくが行かないと。
ぼくも年は上の方だから、
みんなを引っ張るつもりでやらないといけないですからね」
中スポ


◆福留孝介
<29日に米国側の代理人を務めるジョー・アーボン氏と
名古屋市内で打ち合わせすることが決まる、
この日、午前中からナゴヤ球場で若手とともに汗を流し>
「(結論は)すべて出そろってからになる。
代理人には途中で情報を入れるよりも、
(メジャー各球団のオファーを)
ある程度まとめてから僕のところに
持ってきてもらうことになっています。
ボクより向こう(代理人)の方が
慣れているので向こうに任せている」

<またこの日、24日のファン感謝デー、
26日の球団納会など球団行事に参加しないことを表明>
「(ファン感謝デーは)張り出されたメンバーの中に
(自分の)名前が入っていないからね。
球団が考えたこと。立場が立場だからね。
出るわけにはいかないでしょう。
(球団納会に対しても)出ないよ。何も聞いていないから。
球団から出るように言われたら? たぶん出ないと思います」
中スポスポーツ報知スポニチ名古屋名古屋ニッカン


その他の話題からいくつか。
ナゴヤ球場での秋季練習も佳境。
またジャパンは宮崎での強化合宿を打ち上げ、
きょう20日に福岡へ移動するもよう。
ちなみに今夜は「プロ野球コンベンション」が行われます。

その中で気になったのは、
ルーキーイヤーを終えた福田
16日の練習中に落合監督から打診を受け、
捕手から一塁手へコンバート!
18日から内野手としての練習を始めたようです。
春のキャンプから打撃面では注目されていたものの、
いかんせんポジションが、捕手
守備の面で勉強することが多かったこの1年。
さらに同じルーキーには、希望枠の田中がいるうえ、
小山、小川、前田という先輩の捕手の残留も決定。
そうなると新人離れした強打を生かすためには、
少々手薄な一塁手の方がということで決断。
ポスト渡邉?に向け、取り組んでいるもよう。

ずっとやってきた捕手だけに
決断するのは辛かったかもしれませんし、
悪戦苦闘の日々が続きそうですが、
チャンスだと思って、チャレンジしてほしいと思います。

2007年11月19日 (月)

新井良太やるぞ内外二刀流ときょう大・社ドラフト。

新井が直訴「外野もやります」 来季は“二刀流”

日本一パレードも終わり、祝勝ムードも一区切り。
若竜のナゴヤ球場での秋季練習
特に目立つこともなく、地道に行われている様子。
ところできょう19日、東京都内で
注目の大学生・社会人ドラフトが開催されますが、
地元の逸材の直前コメントも含め、この日の話題をどうぞ。


ナゴヤからの話題。(18日)

◇新井良太
<来年の春季キャンプで本格的に外野手に挑戦。
今季途中、すでに首脳陣に対して決意を伝えていた>
「『外野もやらせてください』と
1軍に上がった時に自分から言いました。
やっぱり試合に出たいですし、
外野をやることで幅が広がるなら、と」

<この日も外野ノックを1時間以上受ける。
プロで外野を守ったのは1試合だけだが>
「自分で受けさせてくださいと言いました。
無難にできると思われれば
試合に出られるチャンスが増えると思いますから。
春(のキャンプ)も外野のグラブを持っていきます」
(中スポ、スポニチ名古屋名古屋ニッカン

◇高代野手総合チーフコーチ
<新井の外野挑戦について。
コンバートを否定した上で、オープン戦などでも
積極的に外野起用することを明言>
「一塁と外野ができれば、
確かにチャンスは増えるはず。
春季キャンプでもしごく? もち論。試合にも慣れないとね」
(中スポ、スポニチ名古屋


◇中里篤史
<秋季練習最多となる210球を投げ込む>
「今はいい感じで投げられているので、
この感じでフォーム固めをしたい」

<この秋、掲げるテーマは
『フォーム固め』と『シュート』の習得>
「少し沈む感じのシュートを覚え、
打たせて取るボールにしたい。
ゲッツーがほしい場面とか
ゴロを打たせたいところで1球で仕留められれば、
球数も少なくなるし投球が楽になると思う」

<沈むシュートの使い手として、
今の球界の代名詞となっているのが1歳先輩の朝倉>
「せっかくいいお手本がいる。
朝倉さんのシュートのような変化は
難しいかもしれないけど、ああいう変化を目指したい」

<背水の来季へ向け、全力で秋を走る>
「今は1日、1日を乗り切ること。それだけを考えています」
中スポ


前日は、パレードのために休日だった若竜の秋季練習。
主力はオーバーホールに出たことと、
この日は、日曜日ということもあり、話題は少なめ。
そのなかでは、2年目のシーズンを終えた新井良太
来季から「本格的に」外野にも挑戦することを明かしました。

これまで主な守備位置は一、三塁
しかし一塁は、ウッズ。三塁は中村紀洋、森野
どちらも『満席』の状態。
2軍の主砲も1軍では代打での出場がほとんどでした。
しかしこのままではせっかくの
1軍でのチャンスをみすみす逃してしまう。
出場機会を広げるためにも、首脳陣に外野参戦を志願。
実際にシーズン途中から外野の練習を始めて、
10月7日の横浜戦では『3番・左翼』で
スタメンでのお試し出場も果たした新井
今後は本格的な『二刀流』を目指し、
来春キャンプでも練習を続け、
紅白戦やオープン戦では外野での出場を増やしていくようです。


おっとっと…。試合に出たい。
グラウンドに立ちたい。
その意気込み
ヨシなのですが、
内野の守備も正直、
不安定なのに、
外野までやらせて、
果たして大丈夫なのかと、
この話題を知ったときに、
一抹の不安
よぎってしまいました。
新井の魅力は、やはり豪快なバッティング
その長所を活かしたいと思いながらも
現状の内野では、なかなかチャンスは得られない。
それならば、外野に挑戦する。
しかしこれまで守備面では粗さが目立ち、
あまり器用そうにも見えないだけに
どっちつかずにならなければ…と思ったりもします。

ただやる気とガッツは、チーム一ともいえる新井
外野手に転向したことで才能が開花した
福留堂上剛裕の例もありますし、
複数のポジションができる選手が多いのは、
チームにとっても、プラスになること。
まずはしっかりと取り組み、目一杯やってみることでしょうね。
森野、イ・ビョンギュ、英智、井上、上田らが中心となり、
藤井、平田、堂上剛裕、中村公治ら
虎視眈々とその座を狙うドラゴンズの外野陣。
正直、こちらも競争が激しいだけに、
まずは守備そこそこに出来るようになること。
それ以上に打撃面でもアピールすることでしょう。

厳しい練習を積み重ねることによって、
『外野手・新井』の姿がたくさん日の目を見ることを
来季の楽しみの1つに加えてみたいと思います。


今日のその他。(18日)

◇井端弘和
<福岡ソフトバンクとの練習試合に『2番・DH』で先発出場。
3回無死一塁、投前へ送りバントを決め、
5回の第3打席は1死から四球で出塁。
2打数無安打だったものの、存在感を見せつける>
「仕事はできたと思います。
(3回以外に)西岡(千葉ロッテ)が塁に出てくれたら
エンドランとかもできたと思うし。
中日の野球と変わらないから、やることは同じです」
中スポスポーツ報知


◆福留孝介
<ナゴヤ球場で4日ぶりに打撃練習を再開。
午後6時過ぎに現れ、約1時間のマシン打撃などに汗を流す。
FA問題について、複数のメジャーから
オファーが届いた場合には生活環境面なども含め、
2、3球団に絞ってから渡米したい意向を示す>
「(FAは)進展はない。まだ何も決めていない。
交渉時から米国に行く? 
よっぽどのことがない限り行かない。
アメリカは広いしね。
僕がアメリカへ行く場合は
条件を見て、ある程度(球団を)絞ってから
最後に見に行く形になると思う。
環境は気になります。1人で行くわけじゃないから。
プレーや生活などすべてを含めてですね。
自分はグランドに立っていればいいけど、
家族はそういうわけにいかないから」
(中スポ、スポニチ名古屋名古屋ニッカン


野球日本代表は前日に続き、サンマリンスタジアム宮崎で、
福岡ソフトバンクと練習試合を行い、4-2で勝利を収めました。
そのゲームに『2番・DH』で先発出場した井端
小技をしっかりと決め、その存在をアピールしたもよう。
4番に新井貴浩(広島からFA)が座るなど
決して大きなものを望めそうにない打線だけに、
「ちっこい野球」での戦い方となりそうなジャパン
それにうってつけの『2番』といえそうな気がします。

またその他のドラゴンズ勢では荒木が中堅の守備固め、
森野が三、一塁の守備固めなどで途中から出場しました。


◇中田スカウト部長
<この日、東京都内でスカウト会議を開き、
きょう19日の大学生・社会人ドラフトで
愛工大・長谷部投手を1巡目指名する方針を最終確認>
「ウチは長谷部です。外れたら山内(名城大)。
あとは投手、野手の順番をつけたので、
その通りにいくだけです」

<競争率で言えば東洋大・大場投手のほうが上だが>
「リストアップしたのは20人。
大場と長谷部ではタイプが180度違う。
大場にない長所を長谷部は持っている。
それは球のキレです。
左腕だからというのが指名の理由ではありません。
長谷部はタマのキレが素晴らしい。
地元でもあるし、ウチでやりたいということで、
早くから決断していた。
抽選になることは確実だろうけど、
いい選手をみすみすパスするわけにはいかない」

<抽選で外れた場合は山内を指名する予定>
「(山内は)将来的に先発で使ってもらいたい投手」

<さらに長谷部、山内を獲れない可能性もある。
2人に次ぐ候補の絞込みにも重点を置く>
「従来の方針通り。
ただ2人が獲れなかった場合のことも考えないといけない。
他にもいい選手がいますから
その中から指名することになるでしょう。
ここからは他球団との情報戦になってくるので
詳しいことは話せない」

<最終リストアップの選手数からも分かる通り、
今ドラフトは少数精鋭の方向>
「たぶん2人。
2人以上は無理。最悪1人ということもあります」
(中スポ、サンスポスポニチ名古屋名古屋ニッカン


◆長谷部康平(愛知工業大学)
<北京五輪アジア予選の日本代表最終候補に
アマ選手でただ1人選ばれた左腕。
台湾で開催のW杯に出場。ドラフト当日に成田に帰国予定>
「地元の中日が一番だけど、
チームはどこでもいいから、プロでやってみたい」
中スポ

◆山内壮馬(名城大学)
<運命のドラフト前日、
愛知県美浜町にある喬正院に中日指名を神頼み。
願い事を書く護摩木に書きこみ、手を合わせる。
今回も本当は高校からのチームメートの
長谷部投手と一緒に祈願したかったが>
「だからきょうは心の中で長谷部の分も祈りました。
一緒に中日に入れたら最高だし、無理でも同じリーグに行きたい」

<子供のころから熱烈な中日ファンで、
今季も5試合ほどナゴヤドームで中日戦を観戦>
「まだあしたがドラフトという実感はないです。
でも当日になったらドキドキするのかな。
とにかく中日入りできると信じて楽しみにしてます」
中スポ


大学生・社会人ドラフトが、きょう19日午後2時から
東京都内のホテルで行われます。
これまでの逆指名制度(昨年までの『希望枠』)が撤廃され、
15年ぶりに入札によって行方が決まる今回のドラフト。
ドラゴンズもこの日、東京でスカウト会議を開き、
ジャパンの候補選手でもある長谷部投手(愛工大)を
1巡目で指名することを再確認。
千葉ロッテ、西武、東北楽天などとの競合は
必至のようですが、地元の逸材に真っ向勝負を挑むもよう。
また、抽選で外れた場合は山内投手(名城大)を指名予定。
こちらも広島が外れ1位としてラインナップしているとのこと。
愛知・杜若高のチームメートでもあった長谷部投手山内投手
どちらかが獲れれば、上々のドラフトとなるようです。


MAX152キロを誇る小さなサウスポーの長谷部投手に、
MAX147キロのストレートに
鋭いスライダーを駆使する右腕・山内投手
ともに地元の投手だけにできれば、両獲りと行きたいですが、
これまでの逆指名がなくなり、抽選ですからね。
おそらくクジを引くであろう
西川球団社長の強運次第というところでしょうか。
自分的には、中日ファン山内投手の指名を期待しています。
さらにこのドラフトで、「何人」を指名するのか?
2人程度と言われていますが、その辺りも注目したいです。

2007年11月18日 (日)

ドラゴンズ日本一パレード、歓喜のナゴヤ55万人!

落合監督、55万人にピ~ス 竜日本一パレード

53年ぶり日本一の悲願を達成した
ドラゴンズ日本シリーズ優勝記念パレードが、
この日の午前、名古屋市中心部で行われました。
沿道を埋め、歓喜の声援を上げて祝ってくれた
ドラゴンズファンは、昨年を上回るなんと55万人!
落合監督をはじめ、選手、コーチは
熱い声援に、それぞれ笑顔で応えていたもよう。
遅くなりましたが、この日の様子をまとめました。


◇落合監督
<名古屋市内にて行われた
『日本シリーズ優勝記念パレード』に参加。
まずは出発点の名古屋駅前でのあいさつ>
「やっとこの日が来ましたね。待ちました。
われわれ以上にドラゴンズファンの方っていうのが
待ちこがれた日だと思います。
まさかこんなに時間がかかるとは
誰も思ってなかったでしょうけども、
やっとこの日が来てよかったなと思っています。
セ・リーグで優勝するのとまた違って、
日本一というのは、1つのチームしかありませんから、
それはやっぱり別ものだと思います。
来年は(リーグ、クライマックスシリーズ、日本シリーズ)
三つを持って、これ(パレード)をやりたいと思います」

<さらに久屋大通公園「光の広場」での優勝報告会。
大勢のファンの前で優勝報告と来年のVを約束>
「全国のドラゴンズファン、
そしてきょう、沿道を埋め尽くしてくれた
ドラゴンズファン、やっとこの時が参りました。
長かったです。
今年1年、選手は苦しみに苦しみ、
やっと栄冠を勝ち取ることができました。
去年はセ・リーグだけの優勝で、
喜んでいいのやら悲しんでいいのやら、
よく分からないパレードで終わりましたけれども、
今年は全員が心から喜んでパレードに参加して、
みなさんの温かい声援を肌で、受けとって感じてくれたと思います。

いま宮崎の方でオリンピック予選のために
5人(岩瀬、川上、井端、荒木、森野)の選手が
合宿に参加しています。
彼らのためにも、来年もう1回このパレードを
みなさま方といっしょにできることをお約束して、
本年度のあいさつにしたいと思います。
1年間、ご声援ありがとうございました」
公式HP、中スポ、サンスポスポーツ報知共同通信社時事通信
毎日jpスポニチ名古屋名古屋ニッカン12名古屋タイムズ


◇井上一樹選手会長
<優勝報告会でファンにあいさつ>
「みなさん、おはようございます。
まずこのパレードを開催するにあたって
段取りしていただきました関係者の方々、
本当にありがとうございました。
そして、このパレードに花を添えてくれたファンの方々、
本当にありがとうございました。

今年は、先ほどから日本一、日本一と言いますが、
違います。『アジア一』です。
今、全国、日本、都道府県のみならず、
アジアで一番熱い都市が、この名古屋になっております。
そして、沿道からあれだけ写真をバシバシ撮られて、
ぼくらは本当にヒーローになった気分に浸っております。
きょうは、きっとこの後、カメラ屋さんが
ものすごく忙しくなると思いますけれども、
来年、またその次の年と、ずっと永遠に、
ぼくらはみなさんのヒーローであり続けたいと思います。

そのためには、みなさんのこれからの
ドラゴンズに対しての応援がまだまだ必要になります。
きっと全国でドラゴンズのパレードを見ている方々も
いっぱいいると思いますけれども、
またみなさんの期待に応えられるように、
これからも強いドラゴンズを保って
またみなさんの前で良い報告ができるように、
このパレードがまた開催できるように、頑張りたいと思います。
また来年以降もどうぞよろしくお願いします。
今年はどうもありがとうございました」
公式HP、東京中日、スポニチ名古屋


◇中村紀洋
<日本シリーズMVPは、立浪と並んで
オープンカーに乗り、ファンに手を振る。
移籍1年目での日本一のVパレードを堪能し、
沿道から何度も繰り返される声援に感無量>
「感動した。ファンの方からは
『ありがとう』という声が多くて、
満身創痍(そうい)のなかで、
日本一になれて本当によかったと思いました。
ファンの方にも分かってもらえたのかなと思いました」

<ナゴヤを本拠地として1年。
沿道のファンは温かく、熱い声援を送ってくれた。
思い起こしたのは最初にここに来たころのこと>
「今年の春に1人で名古屋に来たことを思い出しましたね…。
最後はいいかたちで終われて、
ファンの方に喜んでもらえてよかった」

<日本一への代償の一つとなったのが重い腰痛。
連覇へ向けて、オフは治療に専念する>
「また来年、同じことができるようにまずは腰を治したい」
中スポスポニチ名古屋名古屋ニッカン

◇立浪和義
<プロ20年目にして初めての日本一。
手を振るファンの多さで偉業を実感。
オープンカーで感慨にふける>
「55万人? そうですか。
確かに去年より多かったような気がしますね。ありがたいです。
多くのファンが一緒に喜んでくれ、
あらためて日本一になったんだなって実感が沸きますね」

<来年は兼任コーチとしての新たな一歩を踏み出す>
「正直自分のことをやっている方が
いろんな意味で集中できる。
でも自分の勉強にもなる。
若い選手がレギュラーを獲れたらいいね」

<今後は三重県内でのオーバーホールにも参加する予定>
「いまはリフレッシュ期間かな。
高速道路がリフレッシュ工事をするように、
人間もリフレッシュが必要。
少し休んだら徐々に体を動かしていきたいと思っている」
中スポスポニチ名古屋

◇谷繁元信
<横浜時代の98年以来、2度目の日本一パレード。
朝倉、中田ら若手投手陣を率いるように、
バスの一番前で手を振る。改めてファンの存在に感謝>
「ファンのみなさんが喜んでくれてよかった」
中スポ

◇朝倉健太
<優勝報告会に集結した5万人のファンを、
コンパクトカメラでパシャパシャ撮り続ける>
「すごかったです。昨年よりすごい」
中スポ

◇中田賢一
<今年は胸を張ってパレードを楽しむ>
「2度目なんでファンの顔はよくみえました。
楽しかったです」
中スポ

◇山井大介
<昨年のパレードに参加できなかったが、
文句なしの働きで1年越しの晴れ舞台に立つ>
「昨年は何をしていたかな…。
覚えていませんね。それを考えればよかったです」
中スポ

◇小笠原孝
<目をまん丸くして、熱狂を見つめる>
「すごいですね。人の多さにびっくりしてます。
名古屋にこんなに人がいるとは思わなかった」
中スポ、東京中日)

◇平田良介
<パレード初体験。沿道に目を白黒させながら、
恥ずかしそうにバスの上から手を振り続け>
「気持ちよかったです。目まいがしそうでしたけど」
中スポ

◇堂上剛裕
<入団4年目で初のパレード参加>
「ようやく参加できましたね。気持ちいいっす」
中スポ

◇山本昌
<『日本一』の盛り上がりに大ベテランも驚く。
優勝パレードは何度も経験しているが、今回は一味違った。
来季へ向け、オフの間もトレーニングは続けるという>
「やっぱり違う。すごい人だったね」
中スポ

『ちょっと気恥ずかしかったのですが
日本シリーズ優勝パレードに加わりました。
本当に信じられないほどたくさんの方に
集まっていただき、驚くやら感激するやらで。
主力投手と一緒のトラックに乗ったのですが、
今年は全く役に立っていないボクにも、
温かい励ましの言葉をたくさんかけていただいて、
改めて日本一というものの大きさをかみしめています。
こんな声援のなか、引退できたらいいなあなんて
考えも浮かびましたが、来年こそはチームの力になって、
また日本一のパレードでみなさんにお会いできるよう
頑張る気持ちがより強くなりました。
本当にご声援ありがとうございました。』

「山本昌公式ホームページ」より引用)


◇浅尾拓也
<パレード初体験に感激。
愛知県知多市出身ながら、改めて地元ファンの熱さに驚く>
「ビックリしました。
こんなにたくさんのドラゴンズファンがいたのかと…」
中スポ

◇田中大輔
<広島県出身のルーキー捕手は
名古屋での知名度アップを誓う>
「ボクにとって『完全アウエー』。
名前を呼んでくれた人にはみんな手を振りました。
来年は『完全アウエー』ではなくなるようがんばります」
中スポ


◇白井オーナー
<パレードの終着点でファンに感謝のあいさつ>
「今回のパレードはドラゴンズ史上、
最大、最高のものになりました。
ドラゴンズがクライマックスシリーズから
怒とうの勢いで日本一を決め、
それもナゴヤドームで決めたのは、
ファンの皆さんの熱い声援のおかげです」
中スポ名古屋タイムズ


まさにドラゴンズブルーとも言える
雲一つない秋晴れの空の下、
行われたドラゴンズ『日本一パレード』。
午前10時15分に名古屋駅近くの
ミッドランドスクエアビル前を出発。
笹島-柳橋-栄というルートを経て、
午前11時に久屋大通公園『光の広場』までの
全長約3.1キロを約45分をかけて行進。

北京五輪予選の日本代表候補合宿
参加している川上、岩瀬、井端、荒木、森野の5人と
韓国代表合宿中のイ・ビョンギュが不参加。
さらに帰国中のウッズ
FA宣言した福留の姿もないながらも、
落合監督井上選手会長が乗った
赤いオープンカーを先頭に、
2番目のオープンカーにはミスタードラゴンズ・立浪
日本シリーズMVPの中村紀洋が。
さらにその後ろをゴールドシャオロン、シャオロン、
パオロン、ドアラが施された4台のトラックに
選手、コーチ約48人がそれぞれ分乗。
紙吹雪が舞うなど、華やいだ空気に包まれるなか、
沿道に詰めかけた約55万人のファンからの
大きな声援に応え、満面の笑みで手を振るなど
喜びと感動を分かち合っていたようです。
就任4年目で3度目となる優勝パレードながら
落合監督にとっても初めての日本一パレード
両手を高く掲げ、ダブルピースで
声援に応えるなど終始ご機嫌
ファンとともに『日本一』を喜び合いました。

さらに「光の広場」での優勝報告会では
選手が壇上に一列に並ぶなか、
落合監督、井上選手会長が再びあいさつ。
感謝の意を表すと同時に、不在の5選手にも言及。
「彼らのためにも、来年もう1回
このパレードを一緒にできることを約束して、
本年度のあいさつにしたい」
と締め、
球団初の2年連続日本一を誓ったようです。

日本一バンザイ!さすがに
関東ドラゴンズファンとしては
生でかけつける
時間と実行力がなく、
CBC、東海テレビなどの中継で
その様子を見せてもらいましたが、
それにしても、その数なんと55万人!
昨季の35万人を大幅に上回る大観衆。
どうやって数えたのかはわかりませんが、
それだけの人々がドラゴンズ
53年ぶりの日本一を祝福してくれたことを
とてもうれしく思いましたね。

レギュラーシーズンこそ2位に終わったものの、
クライマックスシリーズを5連勝で突破し、
悲願の日本一地元・ナゴヤドームで決めた。
これがナゴヤの人々にはうれしいことであったのでしょう。
そしてそこまで勝ち抜いてきた
ドラゴンズナインの健闘を讃え、声援を送りたい。
ファンのこの日の熱い声援は、選手たちにとって、
これまで以上に、今後への後押しになったことと思います。

岩瀬、川上、井端をはじめとした
主力選手の参加が叶わなかったことがとても残念
こういう日程になってしまったことに
悔しい部分もありますが、ぜひとも来季は全員で参加を。
そのためには2年連続日本一を含む
リーグ、クライマックスシリーズ、日本シリーズの
『三冠』での完全優勝を成し遂げてもらいたい。
ドラゴンズファンとしての来季の願いにしたいです。

日本一パレードを終えたことで、
今シーズンもとりあえずは、ひと区切り
若竜のナゴヤ球場での秋季練習も本格化しそうですし、
谷繁、朝倉、中田らはオーバーホールに向かうもよう。
5年目に突入する落合ドラゴンズ
この日の感動を胸に、来季も再びナゴヤの地を
パレードできるよう頑張っていってほしいです!


今日のその他。(17日)

◇荒木雅博
<西武との練習試合、9回に代走で登場>
「雰囲気? まだまだ」
(東京中日)

◇森野将彦
<9回2死一、二塁で矢野の代打で登場も、
中飛に倒れ、最後の打者になり悔しそう>
「情けなかった。
抜けそうだった? いやいや」
(東京中日)

◇川上憲伸
<日本代表最終候補のため、岩瀬らとともに
中日の日本一パレードに参加できず残念そう>
「(ここにいる人は)みんな知らないでしょう。
出たかったですね」
(東京中日)


◆福留孝介
<優勝パレードを欠席。
イベントがひと段落した午後3時前に
ナゴヤ球場で約1時間、ウエートトレなどで汗を流す。
練習前には三重でのオーバーホールに向け出発する
井上、朝倉、中田らと顔を合わせてあいさつ>
「パレード? 見てないです」

<前日16日には阪神と初交渉したが、
精神的に一段落したことを強調>
「国内は2つ手を挙げてくれているけど、
2球団(巨人と阪神)と
顔通しができたので、僕の中では落ち着いた。
(巨人と阪神の優先順位は)分からない。
まだ何も考えてないです。
どちらにも傾いてない。球団が出揃ってから」

<またメジャーからのオファーについて見通しを>
「メジャーのオファー? 
先生(代理人の水戸弁護士)に任せているので、分からない。
今月末には先生から中間報告があるんじゃないかな」
(東京中日、サンスポスポーツ報知
共同通信社スポニチ名古屋名古屋ニッカン


野球日本代表はこの日、サンマリンスタジアム宮崎で
西武と練習試合を行い、1-1で引き分けたもよう。
ドラゴンズの選手のなかでは、
荒木、森野が9回にそれぞれ出場したようですが、
それなら日本一パレードに参加させてくれても、よかったのでは。
ジャパンの監督ならナゴヤのことを
少しはわかってくれそうな気もしますが、
状況が状況だけに、そうはいかなかったようです。

また日本一パレードに参加したナインのなかで、
谷繁、井上、岡本、平井、小笠原、
朝倉、山井、中田、鈴木
の9選手に
慰労の意味も込め、オーバーホールが与えられ、
三重県の伊賀市の施設「メナードリゾート青山」に出発。
23日まで温泉のある施設で疲れた体を癒やすようです。
ゴルフもほどほどにしっかり休んでください。


PS 今日の渡邉選手。

渡辺「ウルっときちゃった」 最後のユニホーム姿

今季限りで現役を引退した渡辺が、
パレードで最後のユニホーム姿を披露した。
「沿道から『ナベさん、ありがとう』の声が
たくさん聞こえてきて、さすがにウルっときた。
少しはチームに貢献できたのかなって実感しました。
ラストイヤーを日本一で飾れてよかったです」

と感慨深げ。今後は球団職員として、
現役時代と同じよう地道にチームを支えていく。
(中スポ)


今月5日、現役引退を表明し、
球団職員となる我らが渡邉選手にとって、
この日のパレードは、
ドラゴンズのユニホームを着ての
最後の姿となったようです。
ファン感謝デーでもできれば見せてほしいですが、
その辺は微妙なのかもしれません。


ナベさん、ありがとう!ところで、うれしいことに、
この日の中スポと
東京中日では
最後の『背番号5』のフォトが
出ていました!
その顔をみると
ちょっとふっくらしたように
見えるのは気のせいでしょうか。
『ナベさん、ありがとう』の声が
沿道からたくさん
聞こえてきたのは、とてもうれしい限り。
自分の代わりに言ってくださったと
勝手に解釈して感謝したいなと思っています。

ところで東京中日のフォトの上には
『お疲れ様ナベちゃん』の文字が。
ナベナベさんならまだしも、
「ナベちゃん」呼ばわりできるのは、
さすがトーチュウさんだなとも感じました。

2007年11月17日 (土)

落合監督日本一報告と浅尾・直倫初の契約更改。

落合監督、まだまだ底上げ 
白井オーナーに日本一報告


落合監督がこの日、恒例のオーナー報告を行い、
53年ぶりの日本一となった今季についての反省と
来季の向けての強化案などを説明したようです。
また契約更改に浅尾、堂上直倫の両ルーキーが臨んだなど、
日本一パレードを翌日に控えたこの日の話題をまとめました。


◇落合監督
<名古屋市内で白井オーナーに
53年ぶりの日本一になった今季の報告を行う。
報告を終えた後、多くを語ろうとはせず>
「1年の報告をしただけだよ。それしか言いようがないよ」
(中スポ、スポーツ報知共同通信社スポニチ名古屋デイリー

◇白井オーナー
<落合監督から今季の報告を受ける。
日本一を達成、アジアシリーズも制覇したことをねぎらい>
「ご苦労さまでした。
正力賞ももらって良かったと話しました」

<来季2年契約の最終年を迎える落合監督について>
「要望はないですよ。
来年も頑張ってくれということだけ。
来シーズンも頼みますと言った」

<報告内容の一部を披露。
今季の反省や采配面の説明に及んだが、時間を割いたのが強化案>
「監督は反省が多かったね。
今年はキャンプの仕方が悪かったと。
来年の春はそれを踏まえて改良したいと言っていたね。
春のキャンプに欠陥があった。
新しいキャンプをやりたいと言っていた。
『大変結構なこと、よろしく頼む』と言ったよ。
『主力を放っておいたのは間違いだった。
きちんと指導者が指導してトレーニングしないと成長しない』と
(落合監督は)言っておった」

<注目のFA補強については、オーナーから質問>
「『和田(西武)はどうするんだ』と、私から聞いたんだ。
『どうなんだ?』と聞くと、落合監督は
『まだじっくり考えさせてほしい。
北京五輪予選があるから、それが済んでから』と。
オリンピックの予選が済むまでは
特別な動きをする必要はないだろうということだったね。
福留の話題? それはなかったね」

<新外国人の話にも及んだというが>
「『来年は若手を育てます』と。
誰か目星を付けてるみたいだな。
監督は若い選手をどうやって育てるかに
心を砕いているようだ。
どういう人をどう育てようかと」
(中スポ、スポーツ報知共同通信社
時事通信毎日jpスポニチ名古屋名古屋タイムズ

◇西川球団社長
<落合監督のオーナー報告に同席。
来年は1、2軍の差別化を図るという落合構想に>
「(宿舎についても)全員が一緒にいることで甘えが出る。
(1軍に)はい上がる意欲がなくなるということだった」

<フロントが進めている和田獲りに
オーナーからの事実上のGOサインが出るも
正式交渉が12月初旬にずれ込むことを示唆>
「いま動けば彼も集中できないだろう」

<東京ヤクルトの退団が決まったラミレスについて
継続して調査することを明言>
「まだ、現場と協議していないが、調査はしなければならない」
(中スポ、スポーツ報知スポニチ名古屋


この日、落合監督が恒例のオーナー報告
名古屋市内で白井オーナーと面談し、
リーグ2位からCSを勝ち抜き、53年ぶりの日本一
さらにアジアシリーズも制した今季を報告しました。
西川球団社長、伊藤球団代表も参加し、
約1時間30分に及んだ会談では
采配面の説明などもあったようですが、
53年ぶりの日本一に輝いたことよりも
リーグ連覇を逃した反省の方が多かったもよう。
さらに話は、来季に向けてのチームの強化案に及び、
欠陥があったとした春季キャンプについての
具体的な改良案などの説明があったようです。


ご苦労さまでした。やはり落合監督の目は
すでに『来季』へと
向かっているようですね。
今季を振り返るうえで、
リーグ連覇を逃した要因として、
落合監督から多く出てくるフレーズが
春季キャンプの「失敗」
若手の底上げを目指すゆえに、
通常1軍がキャンプを張る北谷に、
若手を集めての徹底指導した一方で
レギュラーなど主力の野手陣を、通常2軍の読谷に『放牧』。
しっかり指導できずに、選手の自主性に任せてしまったことが
結果としては、レギュラーシーズンの動きの悪さに繋がった。
落合監督はそのように分析したようです。

その反省を踏まえたうえで、来季の沖縄キャンプは、
主力・若手と区別せずに徹底的に鍛えていく。
チームの全体的な力を上げていくためには、
大事なこととなるでしょうし、
主力をも甘えさせず、さらなる向上心
あおる意味では悪くない案だとは思います。

それに加え若手については、
今春はルネッサンスリゾート一本だった宿泊先を
来季は再び1、2軍別にするなど、
格付けによるハングリーさも植え付ける方針。
補強も大切なことには変わりませんが、
より必要なのは、現有勢力のしっかりとした底上げ
特に若手をさらに育てることが、
今後のドラゴンズへと繋がっていきます。
悪い面は改善していく。
それが成功するかしないかは、来季の成績次第ですが、
その姿勢やヨシとしておきましょう。


日本一を掴んだことで、決して満足しないドラゴンズ
来季目指すは、リーグ優勝も含めた
『完全優勝での日本一連覇』。
それだけに、その礎となる春季キャンプは、
チーム全体で甘さを一掃、
より厳しいものとなっていきそうです。


ナゴヤからの話題。(16日)

◇浅尾拓也
<500万円増の年俸1700万円で更改した。
今季19試合に登板し、4勝1敗1ホールド。
先発に中継ぎにとの成績が評価されての大幅アップも
シーズン終盤を2軍で過ごしたことに悔いが>
「やれば上がるというのが分かった。励みにしたい。
いい評価をしていただいたんですけど、
自分としては、後半全然出ていなかった。
後味が悪いまま終わってしまいました。
後半ぜんぜんダメだったんで…。
来年は1年間フルに活躍できるようにがんばりたい」

<信頼される投手にレベルアップするため、
来季の目標をあえて先発に置く>
「来季は先発して、完投とか完封ができるようになりたいです。
今年はたまたまというのが多かった。
来季は0-0の展開でも勝てるようになりたい」
中スポ共同通信社時事通信名古屋ニッカン

◇堂上直倫
<150万円減の850万円で更改し、
初めての契約交渉を終える>
「ドラゴンズの役に立っていないので違和感はないです」

<今季1軍での出場はなかったが、
2軍では4番を打つなど首脳陣の期待は大きい>
「1年目でプロの厳しさを教えてもらった。
来年は1軍に上がって貢献したい」
(東京中日、時事通信

◇小田幸平
<800万円減の2800万の提示に、プロ10年目で初の保留>
「納得いかないとかそういうのではないです。
持ち帰って、次回まで考えるということです」
(東京中日)


◇笘篠外野守備走塁コーチ
<秋季練習で堂上剛裕にフライの捕球から
送球への体勢を身振り手振りでアドバイス。
捕球時の重心の置き方を説明>
「ちょっとの差でアウトかセーフか分かれる」
(東京中日)

◇堂上剛裕
<笘篠コーチからの指導を振り返り>
「基本的なことができていなかった」
(東京中日)

◇中田賢一
<連日の名古屋市内マラソンに気分爽快のご様子。
きょう17日、オーバーホールのため
三重県のリゾート施設へ出発する予定>
「たまに気付かれて、『頑張って』とか声かけてくれますね。
景色が変わるし、外は楽しいです」
(中スポ<ドラ番記者>

◇勝崎トレーニングコーチ
<小笠原、山井、朝倉、中田に付き添い、
名古屋市内を1時間かけてランニングに悲鳴を上げ>
「きょうは鶴舞方面まで行ってきたよ。
大変だよ。あいつら、自転車使わせてくれないんだもん」
(中スポ<ドラ番記者>


△ドラゴンズ・契約更改▼
11月16日(金額は推定・単位は万円)
浅尾 1700(△ 500・42%)
中村公治 1050(△ 100・11%)
中村一生  700(▼ 100・13%)
普久原  720(□ 0・0%)
西川  760(▼ 80・10%)
森岡  850(□ 0・0%)
堂上直倫  850(▼ 150・15%)

小田 2800(▼ 800・22%)を、保留


この日も行われた契約更改交渉
7選手が選手が更改したものの、
第2捕手の小田が、ダウン提示を保留しました。
昨季はスーパーサブとして評価されたODA
今季は夏場の2軍落ちもありましたし、
コンビを組んだ昌さん不調もダウンの要因となったかも、
しかし重要な戦力であることは、確かですから、
伸びてくるであろう田中を引き離しつつ、
谷繁の牙城に迫ってもらいたいところです。

また今季、前半に4勝を挙げた浅尾
1軍出場こそゼロに終わったものの、
ファームでは、4番で英才教育を受けていた堂上直倫
両ルーキーが、プロ入り初の更改に臨み、
浅尾が42%のアップ、直倫は15%のダウンでサインしました。
正直キャンプまでのイメージとしては、
浅尾の今季の1軍登板は、なさそうに思っていただけに
前半戦の頑張りは、想定外でした。
ただあのストレートには引きつけられましたし、
素材の良さを十分もに感じさせてもらいました。

それでも急ぎすぎたこともあってか、
1シーズンフルに働ける体力は、やはりなかった。
それは堂上直倫についても同様。
高卒ルーキーらしく奮闘こそしたものの、やはりプロは厳しい。
ケガから復帰した秋以降は、4番にも座れなくなってしまいました。
プロの洗礼を受けた両選手ですが、経験を糧に。
そしてこの秋は、ともにしっかり体力を強化して、
来季は1軍で貢献できるよう、やっていってほしいです。


今日のその他。(16日)

福留淡々、虎苦戦ムード 
初交渉「4年20億円プラス出来高」提示も
(中スポ)
福留、初交渉の阪神から4年総額20億円提示も態度保留(サンスポ)
阪神の4年20億円も福留に笑顔なし(スポーツ報知)
阪神がFA福留と入団交渉 4年で総額20億円を提示(共同通信社)
福留、阪神と初交渉=前向きな姿勢は見られず(時事通信)
阪神:福留に4年総額20億円の複数年契約を提示(毎日jp)
阪神 福留と初交渉も好感触なし?(スポニチ名古屋)
虎と初交渉、福留に一問一答(名古屋ニッカン)
福留タテジマに心動かず…長期化示唆(デイリー)

◆福留孝介
<大阪市内のホテルで阪神とのFA初交渉。
きょう17日に行われる日本シリーズ優勝記念パレードについて>
「パレード? う~ん…
この状況で出るという方が難しいですね」
スポニチ名古屋


◇川上憲伸
<この日、合宿合流後初めての投球練習。
カットボールを内外角に投げ分けるなど55球。
ボールを受けた千葉ロッテ・里崎に
『初めて受けたけど、感動しました』と言わしめる>
「悪くなかったですね。国際球も大丈夫。
今のところ問題はない。
里崎? あいつは大げさなんですよ。
そんなに(間隔が)空いてないから大丈夫ですよ」
中スポサンスポ

◇岩瀬仁紀
<宮崎合宿で初めてブルペンに入る。
直球にスライダー、シュートなどを交えて50球。
すべての球種を試し、好感触に笑みを浮かべ>
「全球種を試した。投げた感じは思ったより良かった。
疲れを取りながら調子をいったん緩めて、
ゆっくり状態を上げていこうと思ったけど、
この感じなら問題ないね」
(東京中日、サンスポ時事通信

◇森野将彦
<きょう17日の西武戦に途中から出場の予定。
いつも通りの気持ちで練習試合に臨む>
「ストライクゾーンが違うといっても、
特に変えることはないですよ。
普段通りに試合に出られればいいと思っています」
(東京中日)


FA福留がこの日、大阪市内のホテルで
阪神との初交渉に臨んだもよう。
代理人の水戸弁護士同席で約1時間、阪神側と会談。
4年20億円プラス出来高という条件提示があったものの、
「あこがれ」を明かした巨人の時より、明らかにトーンダウン
気の利いた言葉ひとつも出ることはなかったようです。
せっかく手を挙げてくれたのに、つれない態度だったようで…。

またジャパンの強化合宿では、
憲伸、岩瀬が合流後初めてブルペン入りし、
疲れを感じさせない切れのいいボールを披露したもよう。
中スポでは、アジア予選3試合の初戦の先発もと報じられた憲伸
エースとされるダルビッシュ(北海道日本ハム)、
成瀬(千葉ロッテ)とは、やはり風格が違います!
正直、ジャパンのユニホーム姿に違和感を感じたりもしますが、
ぜひともアジアの舞台での好投を期待します。

2007年11月16日 (金)

落合監督合流、若竜ナゴヤに地獄の秋到来。

オレ竜地獄の秋いきなり 
落合監督、秋季練習に合流

ナゴヤ球場での秋季練習に落合監督が合流。
指揮官が加わったことで『地獄の秋』が本格化しました。
また契約更改では、今季わずか1試合の登板に
終わった佐藤充に上限を上回るダウン提示。
森野がヤナセ賞を受賞するなど、この日の話題をどうぞ。


ナゴヤからの話題。(15日)

◇落合監督
<この日、ナゴヤ球場での秋季練習に合流。
内野ノックを5分間ながめ、中断させると、
受けていた選手全員を呼び寄せ、激しいゲキを飛ばす>
「何を意識して、守っているんだ? 1人ずつ言ってみろ」

<講義はたったの5分間ほど。
9人の選手の目的意識を聞いた上で>
「おまえたちが言ったこと、みんなできてないじゃないか。
もっと基本をキッチリやれ。
レギュラーになりたかったならな!」

<外野付近の投手陣に近づくと
タイムトライアル走の設定タイムをいきなり上げたうえ
ダッシュが苦手な高橋へは非情指令>
「2時間走っとけ!」

<沖縄名物の落合ノックは、この日行わず>
「ノック? (耐えられるのは)いないな。
残念ながらこのメンバーの中にはいない」
(中スポ、スポニチ名古屋名古屋ニッカン名古屋タイムズ

◇新井良太
<落合監督からのゲキに苦笑い>
「腰を低くすることとグラブを早く出すことを
意識していると言ったら、『できていない』と言われました。
『意識してもっと丁寧にプレーをしろ』と言われました」
スポニチ名古屋名古屋タイムズ

◇春田剛
<体力強化の猛練習にグッタリ>
「グラブを出す前に足を出せと言われました」
スポニチ名古屋

◇堂上直倫
<下半身の筋肉痛に顔をしかめ>
「キツイっす。
(監督には)『腰が高い。基本をきっちりとやれ』と言われました」
スポニチ名古屋名古屋タイムズ

◇中川裕貴
<落合監督からのゲキについて>
「守備に対する意識のことを言われました。
『基本がなっていない』と」
名古屋タイムズ

◇森岡良介
<しっかり股を割って捕球するよう指示され、神妙に>
「『(守備の時に)しっかりまたを割ってやれ』と言われました。
自分のことをしっかりやろうと思いました」
名古屋ニッカン名古屋タイムズ


◇高橋聡文
<落合監督に2時間走りっぱなしを命じられる。
完走後の通常メニューも消化し、
プルプル震える下半身を押さえつつ帰宅>
「ぼくに体力がないからです。
きつかったけど、やるしかありません」
(中スポ)


この日からは一般ファンの見学も
OKとなったというナゴヤ球場での秋季練習
その練習に落合監督が初登場。
内野手への4カ所ノックの途中で
9人の選手をホームベース付近に集合させると、
いきなりカミナリを落としたもよう。
1人1人にこの秋の課題を自己申告させたあと、
指揮官が飛ばしたゲキは
「みんなできてないじゃないか。
レギュラーになりたかったら、基本をもっときっちりやれ!」。

それを直立不動で耳を傾けた若竜たち
その後の練習のムードが一気に締まると、
内野陣は一斉に苦しい股割りをさせられるなど、
腰を落とした捕球フォームの改善に努めたもよう。

また落合監督は、投手陣にも厳しい試練を。
グラウンド1、2、3周のタイムトライアル走の
設定タイムをいきなりアップさせることで、
全員がいつもより速く、長く走らせると、
ダッシュの苦手な高橋には
なんと2時間走りっぱなしの猛指令!
「練習をしなきゃうまくならない。
野球の体力は野球の実技でつくっていく」

その原点は、グラウンドへの猛練習
若竜にどうすればうまくなるかを考えさせ、
その上で野球をしていくうえでの体力を付けていく。
53年ぶりの日本一、アジア一を掴んでも、
指揮官の箍(たが)は決して緩くなることはなく、
今年の『秋』もこれまで通り、厳しいものとなりそうです。


「レギュラーになりたいなら…」落合監督が合流したことで、
本格的な『ナゴヤの秋』
迎えたんだなと感じました。
毎年のコトながら、
厳しい猛練習
書くだけならいとも簡単ですが、
これがドラゴンズの体力を作っていくんですよね。
レギュラーシーズン、クライマックス、
日本シリーズ、そしてアジアシリーズ。
1年間公式戦を戦い抜くと、なんと158試合ということに。
これにすべて出るとなると、相当の体力が必要。
ましてや年間通じてケガなしで戦えるということなど
皆無に近く、レギュラーになるためには
それを乗り越える体力が必要になってくることは確かです。

井端、荒木が脂の乗った年齢で、
不動のレギュラーを張っているとはいえ、
それを補う若手の台頭は、やはり不可欠。
年々必要なものとなってくるでしょう。
コメントでも出てきた新井、森岡、堂上直倫
また澤井、岩﨑、柳田らが、その座を少しでも脅かしてくれないと、
数年ならまだしも、未来は明るくはなってこないでしょう。
あくまで技術的なことは、翌年の春の沖縄で。
ナゴヤの秋は、ひたすら野球のための体力強化
厳しさはさらに増してくるでしょうが、これも試練。
歯を食いしばりながら奮闘する若竜に期待したいと思います。


◇佐藤充
<上限を超える約26%減の2500万円で一発更改。
今季出場はわずか1試合。事前に大幅ダウンを打診されていた>
「何も仕事をしていないんで球団に言うことは何もない。
今年は悩み続けた1年だった。
来年30歳になるし、後がないつもりで
最初から全力でぶつかっていきたい」
(東京中日、時事通信名古屋ニッカン

◇中里篤史
<200万ダウンの年俸800万円で一発サイン。
今季は練習中に起きた左ひじの故障に泣き、1軍未登録。
来季の先発挑戦を希望し、気持ちを切り替える>
「ケガしたので当然ダウンです。
これからは絶対にやらなきゃいけない立場。
来年は先発に挑戦したいという気持ちがあります」
(東京中日)

◇チェン・ウェイン
<200万アップの年俸600万円で更改。
左ひじが完治し、戦力となるメドが立ったため、
来季からは支配下登録されることに。
契約更改交渉で『復帰』を伝えられ笑顔>
「この1年間、リハビリで
厳しいシーズンだったけど、よく頑張ったと思う。
また支配下選手として契約できてうれしい」

<3年ぶりとなる1軍マウンドに意欲を見せ>
「オフは台湾に戻ってウエートと走り込みをしたい。
球威も戻ってくると思うし、来年は1軍で投げることを
期待していると言われた。自信はあります」
(東京中日、スポニチ名古屋名古屋ニッカン


△ドラゴンズ・契約更改▼
11月15日(金額は推定・単位は万円)
佐藤充 2500(▼ 900・26%)
清水将海 2200(□ 0・0%)
金剛  950(□ 0・0%)
中里  800(▼ 200・20%)
チェン  600(△ 200・50%)
小川  750(▼ 100・11%)
小山  800(▼ 100・11%)
前田  630(▼ 70・10%)


前日に続き、この日も若竜の契約更改が。
なかでも目立ったのは、佐藤充
上限の25%を上回るダウン額でのサイン。
まあ「何も仕事をしていない」のでダウンも仕方ないというところ。
昨季の交流戦の救世主も、今季1軍の登板は
4回1/3でKOされたわずか1試合に終わってしまいました。
その後悩み、夏のミニキャンプなども行ったようですが、
フェニックスリーグでの登板では
ようやく吹っ切れ、来季の浮上へのきっかけを掴んだ様子。
しっかりとフォームを固め、来春は全力で取り組んでほしい。
この日同じく更改した中里とともに、
可能性をもっている投手であることは、確か。
背番号16の復活、ぜひとも来季は楽しみにしたいところです。

またこの日は、4人の捕手がサイン。
とくに小川、小山、前田の3人は、来季が正念場でしょう。
しっかり課題に取り組み、アピールを期待します。


今日のその他。(15日)

◇森野将彦
<『2007ヤナセがんばれドラゴンズMIP賞』に選ばれる。
日本代表最終候補強化合宿は、この日休養日。
届いた知らせに、顔をほころばせ>
「本当ですか。いやあ、うれしいです。
今年頑張ってきたことが評価されたということですからね。
選んでいただいてありがとうございます」

<日本代表のユニホームを着るのはプロになって初めて。
臨時スコアラー役として、他の選手と話して仲良くなるつもり>
「アジアシリーズで対戦した、
韓国、台湾の代表選手のことは話します。
思った通りのことを話したい。
そうすることで、コミュニケーションが取れますから。
(予選で登板した抑えのチョン・デヒョンは)
対戦した上田さんからどんな感じか聞きました」

<自分で乗るか、家族にプレゼントするか、
うれしい悩みに最後まで表情は緩みっぱなし>
「どうすればいいですかねえ。じっくりと考えます」
中スポ


◆福留孝介
<東京で行われた巨人との交渉から一夜明けて帰名。
この日、阪神との交渉を大阪で行うことを明かす>
「大阪に行くと思う。
名古屋でするよりもいいかなと思って。
名古屋でやるといろいろと騒がせて、迷惑をかける」

<また代理人と正式に契約したことも明かす。
国内球団との交渉はTMI総合法律事務所の水戸重之弁護士で、
米国球団は大手エージェント会社のオクタゴン社>
「水戸先生には以前からお世話になっていて、
先生に紹介してもらって(オクタゴン社に)決めました。
すべての面において日本の窓口になっていただく。
以前からお世話になっている先生で信頼している。
(右ひじ)をケガしていたが、
僕は(右ひじの)治療とかに専念できる。楽な気持ちになった。

巨人との交渉から一夜明けて? 特にないですね。
すべてを聞いていないから。すべてが出そろってから判断したい。
渡米? そういうこともあるでしょうね。
メジャーから話はまだないけど、僕が行くことになるでしょう」
中スポ時事通信朝日新聞スポニチ名古屋名古屋ニッカン


宮崎での日本代表強化合宿は、休養日
おそらくゴルフなどの楽しい交流もあったのでは。
ところで中スポによると、口の立つジャパン首脳陣が
井端「2番・DH」で起用するプランを明かしたもよう。
荒木は試合終盤での代走と守備固めの起用が濃厚とのことで、
日本が誇る二遊間・アライバコンビ
もしかしたらアジアの舞台では見られないかもしれません。


また、シーズンを通じて、
最も印象に残る活躍をしたドラゴンズの選手に贈られる
『2007ヤナセがんばれドラゴンズMIP賞』
ミスター3ラン・森野が選ばれました。
森野選手、おめでとうございます!
シーズン中は、主にウッズの後の5番で
チャンスに強い打撃を披露した森野
これが評価されての受賞と、賞品として、
メルセデスベンツC200が贈られることに喜んでいたようです。
ジャパンでは、おそらく控えが濃厚ですが、
オールスターゲームでの一発のように
ここぞの場面で「森野ここにあり!」を魅せてほしいですね。

ところでリーグMVPというのは、
おそらく「リーグ優勝をしたチーム」から出るんでしょうね。
もはや印象が薄くて、覚えていませんが…。
もしもドラゴンズからならば、森野も有力だと思われます。

2007年11月15日 (木)

契約更改始まるとジャパン竜戦士に便利屋指令。

久本 プロ初の保留

11月も半ばとなりいよいよストーブリーグも本格化。
この日からドラゴンズでも契約更改交渉が始まりました。
この日は若手を中心に8人が交渉して、7人がサイン。
しかし一番手で交渉に臨んだ久本保留
その理由は提示された金額ではなかったようです。


ナゴヤからの話題。(14日)

◇久本祐一
<契約更改交渉のチーム一番手は
200万円増の2600万円を交渉1時間の末に保留。
プロ6年目で初の保留の理由は金額ではなく、
ドミニカ・ウインターリーグ参加のため>
「不満? そういうわけではないんです。
まだシーズンは終わっていないんで、サインしませんでした。
(交渉が)きょうでいいのかと言われて、ハイと言ったのはボク。
自分の中では大丈夫だと思ったけど、
やっぱり振り返ることはできなかったんです。
ここで振り返るとドミニカでいい成績が残せないと思った」

<さらなるレベルアップを求めて
ドミニカ共和国への武者修行を志願したが>
「行くと決めたら、やりたいことや
覚えたいことが頭の中で膨らんでしまった。
ドミニカでハングリー精神や、一流のチェンジアップを学びたい。
向こうでは短期間でさよなら(戦力外)ということもあるみたいだし、
そうならないように強い気持ちを持ちたい。しっかり頑張りたい」
(中スポ、スポニチ名古屋名古屋ニッカン名古屋タイムズ

◆井手編成担当
<普段は実績のない若手から始めるだけに
契約更改交渉1番手からの保留に交渉役は苦笑い>
「(1人目の保留は)こんなの初めてだね。
希望額とは違ったんでしょう。
別に帰国してからでもいい。
金額にも不満があるんでしょ」
(中スポ、名古屋ニッカン名古屋タイムズ


◇田中大輔
<希望枠ルーキーが初の契約交渉に臨み、
200万円減の1300万円で更改>
「来年は1軍でどんどんマスクをかぶって、
谷繁さんを脅かせるくらいの選手になりたい」

<今季の1軍出場はわずか2試合。
決して多いとはいえないが収穫を口に>
「谷繁さんを間近に見て学ぶことが多かった」

<母校・東洋大の明治神宮大会初優勝に発奮>
「1軍で活躍してナンボなんで。
後輩の優勝? 刺激になります。負けてられないと思う。
谷繁さんに負けないスローイング、キャッチングを身に付けたい。
来季は開幕1軍でいけるように準備したい」
(中スポ、時事通信名古屋ニッカン名古屋タイムズ

◇山井大介
<中田、朝倉、小笠原とともに秋季練習に合流>
「しっかり体のケアをしていきたいですね」
(中スポ)

◇朝倉健太
<17日の優勝パレード後に三重県内でオーバーホールの予定>
「ゆっくり体を休めます」
(中スポ)

△ドラゴンズ・契約更改▼
11月14日(金額は推定・単位は万円)
齊藤  980(▼ 100・9%)
清水昭信  860(▼ 100・10%)
佐藤亮太  780(▼ 70・8%)
菊地 1100(▼ 100・8%)
高江洲  490(□ 0・0%)
田中 1300(▼ 200・13%)
福田  530(▼ 10・2%)

久本 2600(△ 200・8%)を、保留


この日から『昇竜館』でスタートした契約更改
だいだい最初の方は、1軍出場のない若手から
始まるのですが、そのなかで異彩を放ったのが、
今季1軍で中継ぎを中心に36試合に登板した久本
2勝1敗4ホールドの成績を挙げた左腕の評価は、
『2位査定』もあり、わずか200万のアップに止まりました。
しかしその提示を約1時間の交渉の末、保留
いきなり一番手からの保留という珍しい幕開けとなりました。

まさかの保留となったものの、
その理由は金額ではなく、
ドミニカ・ウインターリーグへの参加のため。
さらなるレベルアップを求め、
自ら志願し、きょう15日出発予定。
「自分の今シーズンはまだ終わっていない」
という気持ちが、シーズンの区切りともなる
ハンコを押させなかったのでは。
しかしもめているというわけでもなく、
12月中旬に帰国後、改めて2回目の交渉に臨むようです。


ドミニカでさらに一皮。いよいよ到来した
「井手の季節」。
いきなり『保留者』
出たので驚きましたが、
そういうわけなら納得ですね。
高橋、石井、グラセスキ
シーズン通じて働けなかった
左の中継ぎが多かったなかで、
久本の功績は大きかったと思います。
ロングで投げられるのも、その特長で
ある意味投手陣における
ユーティリティプレーヤー的な存在。
CSや日本シリーズでも、山井にもしやのことがあれば
『最悪久本だった』落合監督にも
言葉自体は悪いながらも信頼されていた背番号61
この位置に止まらず、さらなる向上を求め、
武者修行をしたいという心構えは、ヨシと感じました。
12月中旬までと、期間こそ短いですが、
目的とするチェンジアップの取得を始め、
すでに現地で投げている若竜とともに、
様々なことを吸収してきてほしいです。


その他の話題では、ナゴヤ球場の秋季練習
アジアシリーズで先発した中田、朝倉、小笠原、山井が合流。
シーズンの疲れも考慮されてか、本隊とは離れ、
ランニング、ウエートトレの軽めの調整だったのこと。
今後は、三重県内でオーバーホールの予定。
先輩たちはジャパンで忙しそうですが、
しっかり疲れをとることも、主力選手の大事な仕事。
ゆっくり休んで、リフレッシュしてほしいです。


ジャパンからの話題。(14日)

◇井端弘和(背番号『6』)
<北京五輪出場を目指す
野球日本代表の宮崎での強化合宿に初合流。
緊張感が芽生えてきたチームの雰囲気に驚く>
「もっとリラックスしてるかと思ったけど、
意外とみんなピリピリしててボクも気合が入った」

<この日は遊撃に専念したが、有事に備えた心構えを披露>
「今日は遊撃に入れと言われたけど、
ほかもあるぞと(星野監督から)言われている。
二塁とか三塁とか外野をやれと言われても
戸惑わないようにしたい。
外野も二塁もやれるように準備していきたい。
結果オーライでも何でもいいから予選を突破したい」
中スポスポーツ報知共同通信社時事通信

◇荒木雅博(背番号『17』)
<星野監督からユーティリティー指令が下され、
二塁のほかに中堅でノックを受け、本職顔負けの動きを披露>
「本格的に外野をやってるのは7、8年前だけど大丈夫。
慣れればできる。意外と違和感なくできたなという感じ。
外の球場が久しぶりだった」
中スポサンスポ

◇森野将彦(背番号『29』)
<シーズン同様に内外野用グラブを2つずつ、
一塁ミットと3種類5つのグラブを宮崎に持ち込む。
一塁、三塁の守備に就いて軽快な動きを見せる>
「2日間休んだわりには動けましたね。
特別やりにくいということはないです。
内野用を2つ、外野用を2つに
ファーストミットと5つのグラブを持ってきた。
どこでもやります。そのために呼ばれたと思う」

<アジアシリーズでは、ライバルとなる
韓国、台湾勢の力を肌で感じた。試合経験をチームに伝えるつもり>
「聞かれたら思ったことを言おうと思います」
中スポサンスポ時事通信


◇川上憲伸(背番号『11』)
<五輪予選での起用について、
先発にこだわらない考えをみせる>
「先発がやりたいとか、中継ぎをやりたいとかはなくて、
どこで投げてもチームに迷惑をかけたくない。それだけです。
星野さん、大野(投手コーチ)さんに負担をかけたくないです。
素晴らしい投手陣の中でやらせてもらえる。力になりたい」

<日本代表のユニホームを着るのは、
97年のインターコンチネンタル杯以来10年ぶり。
プロでは初の日本代表について>
「遅れて来て違和感はある」

<宮崎入りした13日夜は、岩瀬とともに、
すぐに星野監督にあいさつ。フル稼働を命じられ>
「(星野監督は)相変わらずですね。
あいさつに行くと、岩瀬はゆっくり休ませるけど、
憲伸は覚悟しとけと言われました」

<日本シリーズ後に疲れが出て、
アジアシリーズの登板を回避したが、
休養日明けの16日には投球練習もする予定>
「正直、体の方が日本シリーズが終わって
ちょっと(疲れが)きたけど、気にすることはないです。
そう大野さんにも伝えましたから。
予選が一番大切です。韓国もいるし、台湾もいる。
1戦1戦を大事に戦いたい」
中スポサンスポスポーツ報知共同通信社スポニチ名古屋

◇岩瀬仁紀(背番号『13』)
<アテネ以来の日本代表ユニホームに淡々>
「初めてじゃないし」

<この日はシーズンの疲れを考慮され、
軽めのランニングなどで汗を流す。調整はまかされている>
「様子を見ながらですね。うまいこと調子を上げていきたい」

<ほとんどの投手が宮崎での練習試合3試合で登板するが>
「福岡へ行ってからでもいいと言われてるので」

<上原・藤川との共闘を誓う>
「(抑えは)誰がやってもいいです。こだわりはない。
自分のできるところでできることをやりたい」
(東京中日、サンスポ


北京五輪出場を目指し、宮崎で行われている
野球日本代表の強化合宿に、この日から
川上、岩瀬、井端、荒木、森野ドラゴンズ勢が合流。
徐々に合宿も本格化し、チームに緊張感が増していくなか、
アジアシリーズの疲れを感じさせない
軽快な動きを見せていたもよう。
憲伸、岩瀬の両投手はブルペンに入らず、
ランニングなどで軽めの調整となったものの、
一方、井端、荒木、森野の野手陣は
シートノック、フリー打撃にも加わったそうです。

ところでドラゴンズの5選手に、ジャパン首脳陣からある指令が。
今回外野手として登録されている森野に三塁と一塁を、
二塁手の荒木には、センターなど外野守備を、
さらに井端には、遊撃の他に、二塁、三塁、外野。
また投手陣も、憲伸には先発、中継ぎでのフル回転。
岩瀬も抑えではなく、上原(巨人)、藤川(阪神)の前を投げることもあるなど、
広い意味での『便利屋』としての指令が出されたようです。
予選のベンチ入りメンバーは24人
投手9人、野手15人としたならば、
複数のポジションを守れるユーティリティーな選手もほしいところ。
センスがあるかないかは分からないながらも
首脳陣が白羽の矢が立てたのは、
遅れて加わったドラゴンズの選手たちでした。


いくらジャパンの監督の古巣で
「育てた」選手が多いとはいえ、
実際にそういうことになったら驚くでしょうね。
それだけ期待されていると取って良いのでしょうか。
ただ今回のジャパン候補の外野手を調べると、
稲葉(北海道日本ハム)、サブロー(千葉ロッテ)
多村(福岡ソフトバンク)、和田(西武)
青木(東京ヤクルト)となっていますが、
全員がベンチ入りすることはないですし、
やはり「便利屋」の方がチャンスがあるかもしれません。
それでもレフト・森野、センター・荒木、
ライト・井端
ってことになると、逆の意味で、
そんなジャパンでいいのかよと思ったりも。
まあ経験にはなるでしょうから、
とりあえずは取り組んでおいてほしいです。


今日のその他。(14日)

福留グラリ! 巨人と電撃FA交渉(中スポ)
巨人、朝一番のラブコールで福留グラリ!「あこがれある」(サンスポ)
福留、巨人にグラッ「小さい頃から憧れのチーム」(スポーツ報知)
福留、巨人と初交渉=今後は阪神などと接触(時事通信)
巨人 福留に13年越し“愛”アピール(スポニチ)
FA福留、巨人の速攻交渉に好印象(名古屋ニッカン)
福留Gにグラリ 巨人の速攻成功!(デイリー)


◇白井オーナー
<東京都内でのオーナー会議後、福留について言及>
「(条件については)球団社長が
『一発回答』と言ってしまったから、変なことは言えません。
ただ、彼の『福留』という名字からすると、
私は(中日に)留まると思いますよ」

<福留の残留交渉をフロントに一任することを明言。
大リーグからのオファーについて>
「海外からの話は来たの?
海外からのオファーに注目しています。
一般の野球ファンとして彼(福留)が
どれくらいの評価をされるか興味があります。
アメリカはすごいからね。
ケタ違いのとんでもない額が(報道で)出ている。
当球団ではとても太刀打ちできない」

<この日は福留と巨人の初交渉があったが>
「国内はいいんだ。
海外の提案がどのくらいか注目している。
本人も注目して待っているんじゃないか。
メジャーなら『頑張ってこい』と送り出す? そうですね」
(東京中日、名古屋ニッカン

◇西川球団社長
<ナゴヤ球場へ秋季練習の視察に訪れる。
登録枠は空いている外国人選手について>
「外国人は今は調査中。
今はまだ(人選できる)その段階じゃない。
右とか左、中継ぎは関係ない。力があるかどうか。
国内で実績を残した選手の獲得?その可能性は十分ある。
右打者の外野手が補強ポイントだから。
そういう意味では(西武からFA宣言した)和田君もそうだが、
ラミレス(東京ヤクルト)も当てはまる。調査はしている。
一塁手はウッズもいれば、中村(紀洋)もできる。それならば…」
スポーツ報知スポニチ名古屋12


FA交渉が解禁となったこの日の夜、
福留がさっそく巨人と交渉を行ったもよう。
ただ「評価」の対象である金額の提示はなかったようです。
午前8時、携帯に連絡が入ったそうで、
さすがに口八丁に手八丁、
FAに手慣れている巨人ならではの
『速攻劇』という感じでしたね。
その一方でこっちは「変なこと」を言っているし…。
コメントなどは正直めんどうなので、↑の見出しからどうぞ。

また今朝のスポーツ紙のなかに、
来季の新外国人についての憶測記事が。
ダーウィンはともかくとして、
ラミレスについては、ちょっと吹き出してしまいました。
たしかに右打者で打てる外野手なのは確かですが、
広いナゴヤドームですし、守りの面でやや不安。
「A・ラミレス」の獲得は、おそらくないでしょう。
きっとこの日福留と交渉したところに行くのでは?


【お知らせ】2007ファン感謝デーについてのご案内(11/14)

●11/24(土)ファン感謝デー「不参加」予定選手
<北京五輪アジア予選の最終候補選手>
・ 11投手  川上憲伸 選手
・ 13投手  岩瀬仁紀 選手
・ 2内野手 荒木雅博 選手
・ 6内野手 井端弘和 選手
・31内野手 森野将彦 選手

<ドミニカウインターリーグ参加>
・ 17投手 川井進 選手
・ 19投手 吉見一起 選手
・ 61投手 久本祐一 選手
・ 68投手 長峰昌司 選手
・ 69投手 小林正人 選手

公式HP


今月22、23日と福岡Yahoo! JAPANドームで、
『日豪親善 野球日本代表最終強化試合』が
行われることもあり、ジャパンの5選手は、
24日のファン感謝デーには「不参加」のようです。
よく参加予定選手は誰々とか、先に出すことにより、
入場をあおることはありますが、
『不参加予定選手』って、ある意味すごいなと…。
またこの5選手は、17日の日本一パレードにも参加できない予定。
落合監督や、立浪、谷繁、中村紀洋、
山本昌、中田、朝倉ら
はいますが、
ウッズ、イ・ビョンギュ、そして福留も当然いないですし、
ファンとしては、ちょっと寂しい気もしたりします。

2007年11月14日 (水)

落合監督正力賞受賞と若竜秋季練習本格スタート。

落合監督、正力賞 稲尾氏から最後の贈り物

その年のプロ野球発展に貢献した
選手や監督に贈られるという『正力松太郎賞』
その選考委員会がこの日開かれ、ドラゴンズ
53年ぶりの日本一に導いた落合監督が選ばれました。
強い信念をもってチームを率い、
日本一、アジア一を掴んだ手腕が高く評価されての初受賞
しかしその正力賞の選考委員の1人で、
監督の恩師でもあった稲尾和久氏が、この日未明に急逝
会見での受賞の喜びとは裏腹に、胸中は複雑だったようです。


◇落合監督
<チームを53年ぶりの日本一に導いた手腕を
評価され、今季の『正力松太郎賞』に選出される。
以下一問一答。受賞の感想は>
「率直にうれしい。
そうそうもらえる賞じゃない。
25年前(82年)に『どうもオマエだ』と
ウワサに上がったことはあるが…」

<当時の記憶は>
「どこだったか練習しているときだった。
(ロッテで)史上最年少の三冠王を取って、
担当記者は全員そうだろうっていっていた。
ところが受賞は広岡(達朗)さん(当時西武監督)。
担当記者は(広岡さんのところに)
だれもいなかったと後々に聞いた」

<受賞できず、残念な思いはあったのか>
「外れてオレじゃないんだなって。
(その時は)次には取れるようにと思ったけど、
三冠王を2年連続取っても選ばれなかったし、
一生縁がないなって気がしてたよ。
もう1回三冠王になれば取れたのかもしれないが
残念ながらとれなかったからね。
受賞が決まり、女房と『25年かかったね』と話をしました」

<正力賞への思いは>
「この世界で生きていると、
数字のタイトルを追っかけて人より一番上にいけばもらえる。
でも沢村賞もそうだけど、人が選んでくれる賞は、
われわれにはどうすることもできない。
選んでくれる賞にはまた別の重みがある。
野球界に尽力した方がもらう賞。感慨深いものはある」

<勝負にこだわった采配が受賞理由の一つ>
「チームで動くわけで、私というより、
選手が野球をやって勝ってご褒美にいただいたと思っている。
個人でもらうのと監督としてもらうのは意味合いが違う。
選手ならびに、スタッフにはありがとうと言いたい」

<選考委員会では『野球観』も評価された>
「川上(委員長)さんには就任するときに
『オマエがどういう野球をやるのか楽しみに見ている』と言われた。
でも『好きなようにやれ』とも。
練習しなきゃうまくならない。
昔のスタイルに戻すのが一番だと思った。
ウエートトレーニングとかやっているけど、
野球の体力は野球の実技(練習)で作るのが一番。
昔の野球、原点から見直すことで始まった、この4年だった。
(そういうスタイルだから)
年配の野球界の方は楽しみにしてくれているようだ」

<それが結果に>
「結果を残し、間違いではなかったと思う。
それと勝つことは別ものだけど、
4年間トータルでもらったのかな。
日本一ということじゃなくてね。
自分では一番簡単な野球をやってきたと思っているが」


(ひな壇から降りて)

<奇しくもこの日、正力賞の選考委員で、
現役時代の恩師にあたる稲尾和久氏が急逝。
『稲尾君がいても、推薦したと思う』という
川上委員長の話を伝え聞くと、しばし絶句>
「稲尾さんも委員だったのか…。
何か変な日ですね、今日は…」

<恩師の訃報に触れたのは昼すぎだった>
「『エッ、ウソ』と思った。
具合が悪いのも聞いていなくて。
最後に会ったのがいつだったか、記憶がないんです。
球場で必ず話をするんだけど、
いつも『今度ゆっくりな』って。
あまり覚えていない。それだけ急だった」

<稲尾さんとの思い出は>
「(83年オフに)契約でもめたとき、
電話がかかってきたのが最初。
『稲尾だけど』って。
『どこの稲尾さん』って言ったら
『監督だよ。早く(契約の)判を押せ』って。
『それとこれとは別ですよ』と答えたかな」

<現役時代・ロッテでの監督だった>
「監督だけど兄貴分だった。
(86年に)4月から一番状態が悪いときにも
『何があっても4番は外さないぞ』と言ってくれた。
その年も三冠王をとれた。
監督と選手だったけど、稲尾さんとは酒を飲んだり、
ウチで女房の手料理を食ったりした。
ウチに飯を食いに来ても野球の話ばかりだった。
立場を離れて、朝まで酒を飲みながら野球の話をした」

<どんな教えを>
「投手とはこういう生き物で、
こういうことを考えているとか、
打者はどういう考えなんだって。
あれだけ勝ってきた人に打者にはわからない
投手心理をを教えてもらった。
それは今も私の中で財産として残っています」

<ときには采配を批判したことも。
しかし主砲の『越権』に耳を貸す度量があった>
「あそこはバントだろ! とかね。
稲尾さんは決まって最後にこう言ったな。
『オレが監督だ』ってね」

<いま自分が監督になったが>
「いい人というと変ですが、優しい人でした。
以前にもう少し早く(自分が)監督になっていたら、
投手コーチを頼むよって話したこともある。
実現はしなかったでしょうけど。
あんまり酒を飲むなよと言っていたんだけど。
強いからね、あの人。
70歳か、ちょっと早過ぎるよ。
野球をよく教えてくれた数少ない人だった。
もうちょっと、野球の話を聞きたかった。残念です。
また野球界から大きな星がひとつ消えました」
(中スポ、東京中日、中日新聞サンスポスポーツ報知12
時事通信毎日jpスポニチ名古屋名古屋ニッカン12


◆川上哲治委員長(正力賞選考委員会)
<4人の選考委員の満場一致で決定。
その選考理由を説明>
「独特の野球観を持って、
強いチームと心技体の充実した選手を作った。
正力(松太郎)さんはいつも
『勝負に私情をはさんではいかん』と
私によく言っておられたが、落合監督の
日本シリーズでもそういう一面があった。
勝敗に徹して、そういう強い信念が感じられた。
強い信念と選手をうまく使って
シリーズで成果を収めた功績は、
正力賞に値する立派なものだった」

<稲尾氏の死去に伴い、選考委員会は4人で開かれたが>
「稲尾君が(委員会に)見えられたとしても、
きっと落合君を推したと思う」
(中スポ、サンスポ時事通信12毎日jp

◆中西太委員(正力賞選考委員会)
<落合監督の手腕について>
「育成方法がしっかりしている」
サンスポ

◆杉下茂委員(正力賞選考委員会)
<落合監督の正力賞選出について>
「監督4年間で1、2、1位ときて
今季は2位からアジア一までたどりついたのは意義がある」
サンスポ


率直にうれしいです。日本のプロ野球発展に
大きな功績を残した
故・正力松太郎氏を記念して、
1977年に制定されたという
『正力松太郎賞』
これまでドラゴンズ関係では、
誰の受賞もなく、
日本一のチームの監督がもらえる賞という
認識だったのですが、
歴代の受賞者を見ると、
けっこう選手ももらっていたんですね。
それにしてもこの正力賞の賞金は、なんと500万円!
かなり権威のある賞なんだなと改めて知りました。

そしてその賞に今回、ドラゴンズとして、
初めて選出されたのが落合監督
史上最年少で三冠王を獲った25年前は、
幻に終わってしまったものの、
今回は日本一を導いたその手腕が評価され、晴れての受賞。
悲願達成とまではいわないものの、
実に感慨深いものとなったことと思います。
本当におめでとうございました!

しかしその受賞の知らせは、
悲報とともに舞い込んだようで。
野球人生の師と仰ぐ稲尾和久氏がこの日急逝
よりによってこんな晴れの日に、逝かれるとは…。
選考委員会の委員でもあった稲尾氏
この姿を見てもらいたかったでしょうし、
「もうちょっと、野球の話を聞きたかった」という
コメントにも、無念さを感じました。
それでも稲尾氏とともに語り合った数々の野球談義
今でも監督自身大きな財産となっているそうです。

栄誉ある賞を受賞したことで
落合野球結実したのかといえば、そうではないでしょうし、
まだまだやっていきたいことは、数多いと思われます。
ともに培ってきた野球観を糧として、
自ら率いるドラゴンズをさらなる強いチームにしていく。
それが同時に恩師への供養となっていくのでは。
さらに進化し、発展していくであろう
落合野球を、これからも楽しみにしていきたいと思います。


ナゴヤからの話題。(13日)

◇井端弘和
<この日の夜、北京五輪を目指す日本代表チームに合流。
宮崎市内の宿舎に到着すると、すっかり代表モードに。
4年ぶりに日本代表のユニホームを着るが>
「何年ぶりですかねえ。
アジア選手権以来? 4年ぶりですね。
日本代表のユニホームを着られるのは楽しみです」

<今季158試合にすべて出場。、
肩、手首、ひざ、と故障は体中にあるが>
「気持ちは(代表モードに)切り替わったけど、
体が切り替わってないですね。ついていけるかどうか。
あと3週間、とにかく頑張ります」。
中スポ名古屋ニッカン

◇岩瀬仁紀
<同じく代表チームに合流。表情を引き締め>
「勝つことが目標だからポジションにこだわりはない。
与えられたところで頑張ります」
名古屋ニッカン


◇笘篠1軍外野守備走塁コーチ(背番号『73』
<新コーチが若手中心のチームの秋季練習に合流。
各選手の守備練習、打撃練習を見守り、自らノックバットも。
目標に掲げたのは、若手外野手のレベルアップ>
「初めて練習を見るんですが、いい選手ばかりですね。
まずは顔と名前を一致させたい。
(FA宣言した福留)孝介がどうなるかわからないですが、
ポスト福留世代を育てなければいけない。
ファームのレベルを1軍に近づけないと優勝は難しい。
外野手みんなにチャンスがあると思う」
名古屋ニッカン

◇堂上剛裕
<来季5年目の若手外野手。。
来季外野のレギュラー争いはし烈を極めるが>
「レギュラーへの思い? もちろんあります」
名古屋ニッカン

◇藤井淳志
<アジアシリーズから移動日を
1日はさんだだけで、秋季練習に合流>
「疲れてるけどがんばります」
名古屋ニッカン

◇平田良介
<同じくフルメニューをこなしてグッタリ>
「ホント、疲れました」
サンスポ


◇辻2軍監督
<若手主体の秋季練習のテーマについて>
「技術より体力。
バットを振って、いっぱい(ノックを)捕って…。
頭でわかっていても実戦でできないのが
ファームの実態ですから」
名古屋ニッカン


岩瀬、川上、井端、荒木、森野の5選手が
五輪日本代表最終候補強化合宿が行われる宮崎入り。
体は疲れがありながらも、気持ちを代表モードへと切り替え、
きょう14日からは、練習に入るそうです。
くれぐれも無理せず、適度にやってください。


またドラゴンズ秋季練習
この日、ナゴヤ球場で本格的にスタート!
アジアシリーズに出場していた1軍若手
合流したことで、メニューもよりグレードアップ
午前10時から日が暮れた午後6時までの長時間。
投手陣はランニング中心のメニュー、
野手陣はノック、ティー打撃などに取り組んだもよう。
その中には、新任となる笘篠コーチの姿も、
福留FA宣言をしたことで、枠も空くことが予想され、
外野のレギュラー争いも新たな展開を迎えると思います。
できればこれからのためにも、若手を育ててほしい。
↑に出てきた若竜ぜひとも一人前に!と期待します。


今日の公示。(13日)

◆コミッショナー
【2007年度 フリーエージェント宣言選手】
▽中日 福留孝介外野手
▽阪神 下柳剛投手
▽広島 黒田博樹投手、新井貴浩内野手
▽東京ヤクルト 石井一久投手
▽千葉ロッテ 薮田安彦投手、小林雅英投手
▽東北楽天 福盛和男投手
▽西武 和田一浩外野手
NPB公式共同通信社


◆福留孝介
<FA宣言選手として公示されたこの日、
いつものようにナゴヤ球場に練習に現れ、
秋季練習組の外野ノックにも参加するなど、
行動はまるっきり中日の一員というスタイル。
今後もナゴヤ球場での練習は>
「(他の選手の)邪魔にならない程度に(続ける)」

<練習後は合宿所にこもり、午後7時ころまで事務仕事。
その内容は今オフの中日選手会ゴルフの準備>
「最後まで仕事はしないとね。参加? その方向です」

<一方で、国内球団との交渉は
弁護士の代理人を使うことを明かす。
2回目以降は代理人に任せることも示唆し>
「準備を進めてもらっている代理人の方がいる。
ボクが行くより任せた方が変な混乱にならなくていいかも」

<交渉解禁即交渉に応じる可能性も。
阪神、巨人の2球団との同日交渉については>
「時間的に無理じゃないかな。
時間的にうまくいけば、1つであれば可能性はあります」


<入籍から一夜明け、あらためて照れた表情>
「奥さんの誕生日だから。
前からその辺で(入籍しよう)と思ってた。
たまたま奥さんの誕生日が、その日(FA期限日)だっただけ。
期限が後から付いてきた」

<しかし渦中の真っただ中にいるだけに苦笑いを浮かべ>
「式の予定? 忙しくて、できない」
中スポスポーツ報知スポニチ名古屋


◇西川球団社長
<FA宣言した和田の獲得に
乗り出すかに関して未定を強調>
「現場の要望も聞かないといけない。まだ何も決まっていない」
スポニチ名古屋

◇落合監督
<FA宣言した福留について
ヒートアップする報道合戦に苦言を呈す>
「本人が決めること。周りが決めることじゃない。
あまり、あおるなよ」

<チームの来季戦力について>
「まだこれからだよ。
球団と話す時間なんてまったくなかったでしょ?
パレード、ドラフト、納会…。
その辺が終わってからじゃないかな。どうするか話し合うのは」
(東京中日、スポニチ名古屋


最後に『今日のコースケくん』のコーナー。
まだFA選手として公示したばかりということで、
『ドラゴンズ度』が比較的強いようです。
選手会副会長としての最後の仕事でもあり、
昇竜館にこもり、準備していたというゴルフコンペ
チームメートの別れの場となってしまうのでしょうか?

2007年11月13日 (火)

福留決断FA&入籍と岩瀬は来季も中日に残る。

福留、けじめ婚 FA宣言!大銭争ゴング

アジアシリーズ制覇から一夜明けたこの日は、
フリーエージェント(FA)の権利を
行使するための申請手続きの締め切り日
今季の目玉と言われ、その動向が注目されていた
福留孝介が、ついにFA権の行使を正式に表明。
9年間プレーしたドラゴンズを離れることになりそうです。


◆福留孝介
<フリーエージェント(FA)の権利を
行使することを正式に表明。
以下記者会見での一問一答。FA宣言を決断した理由>
「FA宣言することに決めました。
周りの評価を聞いてみたい。
自分の中でその気持ちが強くなったので、手を挙げました。
中日からの提示を聞いて、それが高いのか低いのか決めかねた。
それなら周りがどう評価してくれるのかを聞くことで、
高いか低いかを決めた方がいい。そう考えました。
聞くためには手を挙げて聞くしかなかった」

<かなり悩んだというが、つらい決断だったのか>
「ビジネスと割り切ってしまえば、
もう少し早く、簡単だったんでしょうけど、
9年間、ファンの人たちやチームメートとやってきたので、
そういう意味で宣言するのは悩みました。
それが(決断が)ギリギリになった理由の1つです」

<最終的に背中を押したものは>
「純粋に中日の提示を聞いて、
高いのか低いのかはっきりと決めかねたというのがある。
それであれば、周りがどういう評価をしてもらっているかを聞いて、
それが高いのか低いのか、はっきりと決めた方が
いいのかな、と思ったからです」

<中日からの提示条件はイメージと違った>
「違う部分があったといえばあったし、
予想できる範囲かといえばそうでもあった」

<すでに獲得に名乗りを上げそうな球団があるが>
「そうですね。ありがたいことです。
9年間プレーして、評価していただいているのは素直にうれしい」

<大リーグで自分の力を試してみたい気持ちはどのくらいあるか?>
「全く分かりません」

<ここ数年手を挙げた選手は
海外志向が強いが、メジャーリーグへの思いは>
「特に今は…。海外に行くとはハッキリ決めてはいない。
評価してくれるところの話はすべて聞きたいと思っています」
FAをするかどうかを決めただけなので」

<決断にあたって重視するのは>
「そこまでは何も考えていません。
宣言したことで時間も少しある。
もう少し落ち着いてからまとめて考えたい」

<ファンへのメッセージがあれば。
宣言したということは移籍ということか>
「それはこれから。今までは
手をあげるかどうかで悩んでいた。
まだFA宣言するということだけなので…。
チームから離れると決めているわけではないので
何を言っていいのかというのはある」

<泣くかもしれないと言っていたが>
「はっきりと(移籍が)決まった時にそうなるかもしれない」

<スッキリした表情に見えるが>
「少し気持ちが楽になったのかな」

<1人で決めた>
「数多くの方に相談して、数多くのアドバイスをいただきました。
人数はおぼえていません。1人で育ったわけじゃない。
ファンに支えられ、チームメートに支えられ、
ここまできてこの権利を得た。
皆さんの気持ちを考えながらというのはありました」

<自ら渡米することも>
「今のところは考えていませんが、必要とあらば考えます」

<高校を出るときのドラフトでは中日とともに巨人を希望していた。
また、大阪に6年間住んでいたことは今後の結論に影響はあるか>
「今はかかわってこないです。あまり関係ない。
横一線ということです」

<残留も含めてすべての可能性が同じ?>
「そうですね」

<球団を決めるにあたり重視する点は条件面か環境か>
「まだそこまで考えを決めているわけではないので、
何ともいえないが、その両方がそろえば
一番ベストだと思っています」

<交渉希望の球団とはすべて交渉するのか>
「はい、一応そのつもりです」

<(結論は)どれくらいまでに>
「できれば年内には」

<中日側は条件を変えない方針。再交渉について>
「そうであれば(再交渉は)
ないんじゃないでしょうか。
連絡をいただいてないので、わからない」

<メジャー球団との交渉に備え、
代理人会社オクタゴン社と契約する意向も示す>
「(交渉を)1人でやるというのは難しいので
代理人ということも考えています。
近く代理人とマネジメントは決めます」
孝介日記「№88」、中スポ、東京中日、サンスポ
スポーツ報知12共同通信社時事通信朝日新聞毎日jp
スポニチ名古屋名古屋ニッカン12名古屋タイムズ


◇西川球団社長
<この日、午前中に東京から名古屋に戻る。
福留のFA宣言を受け、再度条件の見直しをしないことを明言>
「FA権を行使しようがしまいが、
こちらとしては最大限の条件を出した。
条件を変えることはありません。
宣言は選手の権限。他球団の条件と比べて
うちの条件を判断してくれればいい。
(FA権の行使は)予想されたこと。
球団経営を危うくするほどの大金は出せない。
メジャーとのマネーゲームになると、太刀打ちできない。
1選手だけで球団の年俸総額を出さなきゃいけないようなこともある。
いくらでも出せるというものではない。
グループの存続をおびやかすようなことはできない。
経営重視でやるしかないんです」
中日新聞サンスポスポーツ報知スポニチ名古屋名古屋ニッカン

◇伊藤球団代表
<この日、コミッショナー事務局に
直接、福留のFA書類を持参。移籍決定的な状況に嘆き節>
「再交渉の予定?何も決まっていないし、分からない。
あきらめムード? そんなの、見ていれば分かるでしょう」
スポニチ名古屋

◇中田スカウト部長
<98年、福留から逆指名を取りつけた。
福留は残留が基本線だったと証言>
「孝介(福留)は残って頑張るつもりだった」
サンスポ

◇立浪和義
<福留のFA宣言について、残留を説得したことを明かすも>
「本人とは1、2回話しましたが、
悩んだ末の決断なので、応援してあげないといけない。
頑張って取った権利だし、
決めたことに関しては悔いのない決断をしてほしい」
(東京中日、朝日新聞名古屋ニッカン

◇荒木雅博
<同級生で仲の良かった福留の宣言に複雑そうに>
「難しいですけど、心残りのないように決めてほしい。
出て行ってしまうようなら、さみしいですけどね…」
(東京中日、朝日新聞名古屋ニッカン

◇井端弘和
<福留のFA宣言について>
「最後まで一緒にやりたかったですが、
彼の野球人生なのでしかたがない」
名古屋ニッカン

◇イ・ビョンギュ
<福留のFA宣言について>
「選手が獲った権利。
自分も同じ形でドラゴンズに来た。
いなくなればチームにとって大きな影響があると思う」
スポニチ名古屋


◇落合監督
<福留のFA宣言にもオレ流の反応。
球団に一任し、静かに見守っていくというスタンス>
「FAについては私は立場が違う。
球団と本人が話すことで、監督の仕事ではない。
契約した選手が私のところに来てどう育てるかにある」
(東京中日、中日新聞


午前9時から行われた記者会見に臨んだ
福留の表情は、吹っ切れたような様子。
そしてはっきりとした口調で、行使を宣言したもよう。
5日に行われた中日球団との交渉では、
単年で現状維持の3億8500万円。
複数年では、4年総額17億円という
2種類の条件提示を受けたものの、態度を保留
かねがね年俸=選手に対する評価と考える背番号1にとって、
その評価が果たして妥当なのかどうなのか。
他球団の話を聞きたい気持ちが日々強くなる一方で、
9年間支えてくれたファンチームメートの支えを大事にし
最後まで残留を模索するなど、悩み抜いたうえの決断
気持ちを整理し、自らが導いたの結果は
『FA権行使』となったようです。

「周りの評価を聞いてみたい気持ちが強くなった。
聞くためには手を挙げるしかなかった」
と行使の理由を説明し、
今後は評価してくれる球団の話はすべて聞きたいという福留
希望球団は一切なく、残留の可能性も示唆したもの、
他球団への移籍がどちらかといえば濃厚というのが大方の予想。
その他球団には、日本はもちろん、メジャーリーグも含まれるようで、
年内決定をリミットとした、マネーゲームも辞さない、
過激な福留争奪戦が、明日14日からいよいよ展開されそうです。


さらば独身。このFA問題を通じて、
福留が言っていたのが、
『自分に対する評価を聞いてみたい』。
それならば、手を挙げない
もちろん聞くことができない。
宣言するのは、
当然だろうなと思っていました。
しかしその一方で、
今季は行使せずに残ってくれるのでは。
もう1年ドラゴンズブルー
ユニホームを着て、
プレーしてくれるのではという淡い期待もありましたが、
やはり現実はそうはいかなかったようで…。

9年間中心選手としてプレーしてきたドラゴンズとの決別。
悩んだうえでの決断なのでしょうから、
ファンとしては、あとは後悔しないよう、
自分でしっかりと判断してくれとしか言いようがないですね。
それが万が一ドラゴンズとなり、残留となれば
それはそれでスゴイことでしょうが、
おそらくそういうことは、ないに等しいでしょう。

ただ気になるのは、福留の言動に
メジャー指向がそれほどないこと。
そうなると、巨人、阪神など国内の条件の良い球団に
傾くのではと、そんな不安が少々よぎります。
まあメジャーとの交渉では、代理人を立てるでしょうし、
評価が聞ければ良いのでしょうけど、
その辺に関しての明確な方向性
感じられないのがちょっと…と思いました。

今後はおそらく毎日のように、
スポーツ紙上をいろいろ揺るがしそうですが、
とりあえずSTとしては、静観しようと思っています。


◆福留孝介
<FA宣言したこの日、もう1つ人生の決断を下す。
午前9時から会見を終えた後、丸茂和枝さんと入籍>
「正式にお話しするのはもう少し先ですが、
そういうことになりました」

<一般女性であることに配慮して
写真やコメントなどは公表しない意向も示し>
「発表はきちんと自分のことが決まってからやりたい。
写真などは出さないつもりです」
孝介日記「№89」、中スポ、サンスポ
スポーツ報知スポニチ名古屋名古屋ニッカン


FA権行使の方は、ある程度想定内でしたが、
こちらの方が、正直ビックリしましたね。
宣言したばかりの福留が、この日の夜、
自身のHP上で、入籍したことを発表しました。
ルーキーイヤーの99年から愛をはぐくむこと9年。
5歳年上で女優の小雪さんに似た信州美人ということですが、
これまで結婚をそれほど急がない発言が多かったのは、
なるほどそういうことだったのかと…。

しかしあまりにも突然だなと。
それでも、この日同時に2つの決断を行ったことは
福留自身がそれだけの覚悟を示したようにも感じました。
これに関しては、やはり祝福したいですね。
ご入籍おめでとうございます!

これでドラゴンズのビッグネームの独身貴族は、
憲伸井端の両巨頭となりましたが、果たして…。


ナゴヤからの話題。(12日)

◇岩瀬仁紀
<この日、名古屋市内で会見を開き、
FA権を行使せずに残留することを正式に表明>
「地元だし、できればここで
ずっとやっていきたいと思っていた。
最初に交渉して、すぐに残る気持ちが固まりました。
よっぽどのことがない限り残ろうと思っていた。
球団の最大限の提示と言ってくれたので納得した」

<単年と複数年の2種類の提示を受けたが、
提示額には満足しており、結論を急がない考えを示す>
「この後は通常どおりの契約交渉。
金額の提示は変わらないと思う。
選択肢に関してはゆっくり考えたい」

<残留を決めた守護神の来季の目標は>
「今年はリーグ優勝を逃したから、
来年は完全な形で終わりたいという気持ちがあります」

<来年以降の米大リーグ挑戦については>
「よく分かりません」
中スポ中日新聞サンスポスポーツ報知共同通信社
時事通信毎日jpスポニチ名古屋名古屋ニッカン名古屋タイムズ


◇西川球団社長
<岩瀬の残留表明に、安堵の表情>
「孝介(福留)とともに今年の目玉でしたからね。
満足しています。さっき『頼むぞ』と声をかけました」

<西武からFA宣言した和田の獲得に向け
4年後を引き合いに出して複数年契約の提示を示唆>
「まだ正式に獲得に乗り出すと決めたわけではない。
(年齢については)関係ない。
39歳になってもやっている選手はいるわけだから」

<福留のFA流出が決定的となり、
外野手の補強の必要に迫られているが>
「まったく別の問題」
中スポ名古屋ニッカン


福留同様、その去就が注目されていた
守護神・岩瀬FA権を行使せずの残留
この日決まり、発表されました。
すでに最初の交渉を終えた時点で
残留を決意していたという岩瀬
やはり守護神『ドラゴンズ愛』は固かったようですね。
「できればここでずっとやっていきたいと思っていた」
このコメントが泣かせますし、
とりあえず残留が決まり、ホッとしました。
いるといないとでは、チームの根幹を揺るがす大問題ですし、
ポスト岩瀬は見つけようにもそう簡単にはみつかりません。
来季の9回のマウンドにも、守護神・岩瀬がいる。
残ってくれてありがとう!
そして来季も頼りにしています。

今後は、交渉時に提示された単年、
もしくは4年という契約のどちらを選択するかを
来月にも行われる契約交渉までに決断するそうです。
それから平井も宣言せずに残留することが決まりました。


◇荒木雅博
<井端、森野、川上、岩瀬とともに
14日から日本代表合宿に2日遅れて合流予定。
アジアシリーズは全試合フル出場。
再び対戦するであろう各球団の代表選手も目の当たりに>
「(アジアシリーズとは)
また全然、違うんでしょうけどね。
でも、何も知らないよりはいいかなと。
役に立つことは活用していきたい」
中スポ

◇森野将彦
<アジアシリーズは1安打とふるわなかったが、
どこでも守れるよう、守備練習も一からやり直す覚悟>
「気持ちを切り替えてやります。
今のままではまずいです。
すべてにおいて、合宿でまたしっかりやらないと」
中スポ

◇岩瀬仁紀
<ポストシーズンでフル回転も
気力を振り絞って戦う構えを見せている>
「疲れのことなんて言ってられない。
やるからには最後までがんばります」
中スポ

◆イ・ビョンギュ
<この日、東京から名古屋に戻る>
「疲れはあるけど、やるべきことがまだ残っています」

<次に向かう先は、沖縄の五輪韓国代表合宿。
14日までに荷物をまとめ、15日に代表チームに合流。
中日の同僚とはしばし、敵味方に分かれるが>
「今年は楽しくプレーして2回優勝した。
これからは母国のために頑張る。
日本での経験は韓国代表でもプラスになると思う」
(東京中日、スポニチ名古屋


◇岩﨑達郎
<きょう13日からナゴヤ球場での秋季練習に合流>
「立浪さんに『短い間だけど、しっかりやってこい』と言われました。
厳しくなるけど、頑張りたい」
スポニチ名古屋

◇藤井淳志
<同じく秋季練習にやる気満々>
「自由参加だけどやるつもり」
スポニチ名古屋


アジアシリーズを制覇して一夜明けたこの日、
東京からナゴヤに戻ったドラゴンズナインですが、
主力選手たちには、未だ休息が許されず次なる戦いが
北京五輪アジア予選の日本代表候補に選出されている
岩瀬、川上、井端、荒木、森野の5選手が
きょう13日に、代表合宿が行われている宮崎へ移動。
あす14日から合流するそうです。

できればもう何日か休んでほしいですが、
そうはいかないようですね。
ただ合流こそ遅れたものの、それ以上に
アジアシリーズで苦しんだなか掴んだ経験
大きなものとなっていることでしょう。
ジャパンには、正直それほど思い入れはないですが、
ケガのないよう、頑張ってもらいたいです。


また岩﨑、藤井らシリーズのメンバーだった若竜が、
きょう13日からナゴヤ球場での秋季練習に合流とのこと。
15日には落合監督も練習に合流の予定だそうで、
昨季は速射砲カーブマシンなどがあったりしましたが、
今年の秋も厳しい練習が待っていそうです。

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