転入生和田に歓迎ムードとノリ腰痛全快準備完了。
2月1日からのキャンプインを前に
前日に沖縄入りした主力選手たちが、
最終日となる合同自主トレに合流しました。
この日の注目は、FA移籍後、
ドラゴンズの選手たちと初めて対面した和田と、
2年目ながらキャンプフル参戦となる中村紀洋。
ともにフリー打撃などのメニューをこなしたようですが、
状態に関しては上々。意欲満々で迎える決意を示しました。
ドラゴンズトピックス(30日)
◇和田一浩
<北谷球場で行われた合同自主トレに初参加。
加入後初めてチームメートと対面。
主力選手から次々と手厚い歓迎を受け>
「新入団選手のような気持ちで緊張感はあるけど、
いろいろ教えてもらっています。スッと入っていけるように」
<沖縄入りした前夜、
立浪と谷繁の部屋を訪れるも不在であいさつはできなかったが、
一夜明け宿舎から球場へ向かうバスや球場で
立浪からチーム方針などを丁寧に説明され感謝>
「立浪さんには最初からずいぶんと気を使っていただいて…。
いろいろ教えていただけるので助かります」
<球場では新選手会長の荒木がキャッチボールの相手を
買って出て、練習メニューや施設の説明も受けた>
「選手会長の荒木がいろいろ教えてくれる。
会長とは(北京五輪予選などで)
これまでもよく話をしているし、
何でも教えてくれるので頼りになります」
<心強い味方はパ・リーグでしのぎを削った中村紀洋。
以前から打撃理論を話し合う間柄なだけに>
「同じリーグでやっていたし、知っている人」
<この日はキャッチボール、
室内でのフリー打撃など約3時間のメニューをこなす。
歓待ムードに出迎えられ、新天地でのスタートは上々>
「いつもとは違う新鮮な気持ちで練習できました。
まずは早くチームメートや裏方さんの顔と名前を覚えたいですね。
あとはケガをしないよう、キャンプでしっかりやっていきたい」
<新天地でのキャンプインを控え、
マスコミ各社に対して異例の『お願い』を出す>
「(フリー打撃の)サク越え(の本数)は数えないでください。
基本的にバッティング練習はヘタなんですよ。
サク越えは数えてほしくないですね。
(練習を)見られるのが、あまり好きじゃないんです」
<フリー打撃を行う際には一発は求めない主義。
照れでも弱気でもなく、確固たる理論を持つからこその要望>
「いつも、いろいろ自分の頭で考えながら打撃練習するんです。
細かいことですけど、右に打とうとか『今はこうしてみよう』とか。
詰まらせたり、考えながら振るんで、
だから、サク越えはあまりないと思いますよ。
ガンガン打つタイプじゃないんで。
でも、中日のキャンプは厳しいと聞いています。
全メニューについていく覚悟です。
けがをせず、何とか練習についていけるように頑張りたい」
(中スポ、東京中日、スポーツ報知、スポニチ名古屋、名古屋ニッカン)
◇中村紀洋
<北谷球場での合同自主トレに初参加。
アジアシリーズ以来となるフリー打撃を行い、
時折、体がねじれるほど力のこもったスイングを披露。
腰痛回復の手ごたえをつかみ、ホッとした表情>
「振っても、腰は痛くならなかった。
久々のバッティングで手のひらはしびれたけどね。
もう痛くない。腰の状態は100%に近い。ほぼ治った。
ただ、ノックではグラウンドが柔らかいんで腰がパンパンに張ってます」
<テスト生として沖縄キャンプにやって来た
昨年は2月15日から参加したが、
今年は初日からフルメニューに参戦する構え>
「守備でパンパンになったから
心配がないわけではないけどね。
とにかくキャンプでつぶれないようにしたい。
キャンプは1軍なら(練習メニューは)全部やるつもり」
<行き先の見えなかった昨年の今頃とは違い、
大好きな野球をやれる場所がある>
「去年は不安だらけだったけど、今年は気持ちが全然違うね。
去年は去年。期待半分、不安半分だけど、
今年はまた新たな気持ちでチームに貢献できるようにしたい」
<落合監督が『中村紀は腰の状態次第』と
定位置を確約してないことについて、余裕の笑みを浮かべ>
「まずはサードのレギュラーを狙いましょうか」
<テスト生のデラロサとの再会を喜ぶ。
05年にドジャース傘下の3Aラスベガスで
メジャーに挑戦した時に出会ったという。
この日は同じ組でノックを受け、エールを送る>
「とにかく日本でも野球を思い切り楽しんで」
<デラロサの守りを高く評価し、合格を後押し>
「グラブさばきがうまいのは変わってない。
あいつはグラブさばきがうまいですよ」
<また新しい環境へ臨む和田への支援を約束>
「去年は僕が立浪さんとか先輩に気を使ってもらった。
自分が入った時は周りによくしてもらったので、
今度は自分が和田さんに強力したい。
今年は和田さんが入りやすいようにしていきたい」
(中スポ、東京中日、スポニチ名古屋1、2、名古屋ニッカン1、2、3)
◇高代野手総合チーフコーチ
<和田について全面的に信頼を置く>
「和田ほどの選手に技術的に言うことなんてないよ」
(名古屋ニッカン)
朝方少々雨があったようですが、
曇天で風も無くまあまあのコンディションという北谷。
この日の合同自主トレには、ベテランの立浪をはじめ、
谷繁、中村紀洋、和田といった主力選手が続々合流。
中スポなどには笑顔でランニングをしているフォトがありました。
そのなかで注目はやはり、
西武からFA移籍した和田一浩。
合同自主トレ最終日でのチーム初合流でしたが、
この日は、参加選手にあいさつした後、
ランニング、キャッチボール、内野ノックや
室内練習場でのフリー打撃に汗を流したもよう。
新しい環境での初練習となった和田でしたが、
球場に向かうバスや球場などで
チーム方針を説明してくれた立浪をはじめ、
キャッチボールの相手など、一緒に話し込みながら
トレーニングをしてくれた荒木選手会長。
さらに谷繁や井上という先輩たち、
そして同じパ・リーグ出身者である中村紀洋など
チームメートの気配りに感謝しきり。
歓迎ムードのなかでのドラゴンズ初日となったようです。
またフリー打撃を終えると、
報道陣に異例のお願いを。
その内容とは「サク越え何本とか数えないでください」
マスコミが好調のバロメーターとして
取り上げることの多い『サク越え○発』。
しかし自らの打撃を追求しながら
打ち込む和田にとっては、どうも性に合わないようで。
しかしそれが決して不安や弱気というわけでもなく、
12球団一の厳しいメニューには、もちろんついていく覚悟。
周囲の期待が集まるのは承知ながらも
異例の注目厳禁要望には、このキャンプに対する
決意というものも含まれているようです。
ベテランでその実力が
知られているとはいえ、新天地。
不安な部分も少なからず
あったと思いますが、
そこはみなさんプロ。
さすが立浪さん、さすが荒木選手会長。
まずはスムーズな感じで合流することができて
和田にとっては、良かったのではと思います。
人柄という部分もあるのでしょうが、
どんな形で合流するのかが気になっていたので、
その部分においては、まずは一安心というところ。
おなじみ北谷レポさんの動画などで
フリー打撃の様子を見ましたが、
まさに和田ならではという感のスイング。
厳しいキャンプでさらに中日流に染まることで、
その打撃がさらなる開花をさせてくれることを願っています。
スコアラー陣が特別編集した
『セ・リーグ投手攻略DVD』もきょう31日に手渡される予定。
この辺の勉強もしっかりしておいてください。
一方、同じくこの日合流したのが、中村紀洋。
前日深夜に沖縄入りした疲れも見せずに、
約2時間半のメニューを精力的に消化したもよう。
年明け以降は、自宅のある兵庫・芦屋で
ランニング、ウエートトレを重点的にこなしてきたそうですが、
この日は、昨年11月のアジアシリーズ以来のフリー打撃も。
しかし手はしびれたものの、今季のカギを握るといえる
腰の状態については、痛みが出なかったのこと。
「もう痛くない。ほぼ治った」と話し、
ホッとした表情を見せ『全快宣言』をした背番号99。
フル参戦となるドラゴンズキャンプについて
「練習メニューは全部やるつもり」と意欲満々だったそうです。
昨季終盤から悩まされていた激しい腰痛。
このオフは腰への負担を軽くするため、
禁酒などでの減量、さらに練習前後の入浴が日課とするなど
細心の注意を払ってケアしてきたことが
良い方向へ繋がったようでよかったですね。
完治ではなく、うまく付き合っていくというその腰の具合。
しかしその状態が今季の動向を左右するだけに。
キャンプを前にしての今回の好感触は、
本人にとって、まさに朗報となったことでしょう。
ファンとしては、昨季の日本シリーズのような
勝負強い打撃を今シーズンも見たいですし、
そのためにはフルスイングできることが必須。
ただ1シーズン戦い抜くためにも、
決して無理はしすぎないよう、再三の注意を計りながら、
厳しいキャンプに臨んでほしいところ。
おそらくダウンもあったりするかもしれませんが、
その一方で、プレーに関しては、
昨季のこの時期、また昨季よりさらにサビが落ち、
より研ぎ澄まされるよう、鍛錬に励んでほしい。
ドラゴンズ2年目となるノリさんに、さらに期待していきたいと思います。
1行ドラゴンズ。(30日)
イ・ビョンギュ来日「去年よりいい成績を残す自信はある」(中スポ)
クルス岡本移籍を「チャンスだと受け止めた。確実につかみたい」(中スポ)
中田熱投捕手も座らせ「いい感じですが肩が張ってます」(スポニチ名古屋)
合流憲伸の『捕手まね』に小笠原が小田が大爆笑(中スポ)
中村公治打ち込み「技術的な修正点を確認しながら打っている」(中スポ)
ネルソン2日連続のブルペンに「感触はよかった」(名古屋ニッカン)
デラロサノリと再会「言葉をかけられ気が楽になったね」(名古屋ニッカン)
山内キャンプを前に「沖縄に来たときから入っていると思っている」(中スポ)
小林チェンジアップに意欲「右打者を泳がせるボールがほしかった」(中スポ)
英智キャンプは自然体「ああしろこうしろと言われる年でもない」(中スポ)
2008年度ウエスタン教育リーグ日程発表中日は13試合予定(NPB公式)
落合監督丸刈りで深夜沖縄入り「3月28日に元気なやつを使う」(中スポ)
◇イ・ビョンギュ
<この日、中部国際空港着の航空機で来日。
きょう31日に沖縄入りする予定で、
2年目に向け気合十分。自信を持って逆襲宣言を>
「今年もチームの優勝に向けて頑張るよ。
個人的にはケガなくシーズンを過ごしたいね。
1年目は不本意? そうだね。
でも1年間やった経験がある。
去年よりいい成績を残す自信はあるよ」
<若手との競争、外国人枠の激化とライバル出現にも余裕>
「それは分かっているよ。
試合に出場できるようにベストを尽くす。負けたくないよ。
デラロサ? どこの出身だ?」
<昨年末からはソウル市内でトレーニングを開始。
すでにフリー打撃も再開し、逆襲への準備は整っている。
当初は第2クールからの合流予定だったが>
「向こうが予想以上に寒かったからね」
(中スポ)
◇川上憲伸
<この日、読谷球場での自主トレに合流。
小笠原の投球練習の時に捕手役を買って出ると、
途中から古田、矢野、阿部、さらに谷繁をまねた捕球姿を披露。
特徴を掴んだ物まねに、小笠原や小田を爆笑させる。
自身はランニングとキャッチボールをこなし>
「体調はいいですよ。
サイパンで順調に調整できたし、けがなくやりたいですね」
(中スポ)
◇山内壮馬(大・社ドラフト1巡目)
<この日合同自主トレを打ち上げ、沖縄では2回ブルペンに入った>
「肩が張ってます。
張った状態にするのは、予定通りですし、2月1日から投げられます。
体中の筋肉が張ってるけど、体調はいいですよ」
<いよいよプロ初のキャンプを迎えるが>
「沖縄に来たときから、
キャンプに入っていると思っているので、
気持ちは変わらないと思います」
(中スポ)
◇英智
<読谷球場で自主トレを打ち上げる。
キャンプでは特にテーマを設定せず、自然体で臨む>
「テーマとか、強化するところとか、
どこということはないですね。
自分の形はある程度決まっているので変えることもない。
こういう練習をやりたいなと思ったら、その時にやりますし」
<プロ10年目にもなればやるべきことはわかっている。
やることをやったら若手に負けはしないという自信もある>
「ああしろ、こうしろと言われる年でもないです。
門は狭いです。若い選手も出てきているし、
やることをやって取られたら仕方ない。
とにかくけがしないようにやりたい」
(中スポ)
◇落合監督
<この日深夜に恩納村の選手宿舎に到着。
トレードマークになった丸刈り頭を
さらに髪を短く刈って羽田空港に現れる。
就任5年目の沖縄キャンプについて明るい表情で>
「特に何もないよ。
(開幕の)3月28日に元気にグラウンドに立てるやつを使う。
(1、2軍の)メンバーはだいたい決まっている。
あとはそいつらがいかにけがなくやっていけるかどうかだ」
<時事通信・12球団監督談話より>
「今のレギュラーの平均年齢は12球団で1番高い。
彼らに代わる選手を育てなくてはいけない。
選手もそれなりの覚悟を持ってキャンプに臨んでくれると思う」
(中スポ、時事通信、名古屋ニッカン)
その他のヘッドライン『1行』からは、
まずこの日韓国からナゴヤに入ったイ・ビョンギュ。
初日から参加する2年目の沖縄キャンプに気合十分。
マスコミが煽る外国人枠争いにも、
1年間の経験もあってか、自信を見せていたようです。
五輪最終予選に臨む韓国代表から外れ、
さらに古巣・LGのキャンプに参加しようとしたら
首脳陣の拒否などによって中止と、
本人にとっては、思わぬ展開になったものの、
キャンプ初日からしっかり参加するというのは、良いこと。
首脳陣もファンも韓国出身選手ならではの
『2年目の成功』を期待しているようですが、
果たしてビョンも諸先輩に続いてくれるのでしょうか。
ただビョンに限って、そこに当てはまらないのでは?と
ある意味ネガティブに考えてしまう自分もいたりしますし…。
まずは初日の動きで『今季のビョン様』を
占ってみるというのも悪くないかもしれないですね。
また恒例の如く、夜遅く東京からの便に乗り、
深夜にルネッサンスに到着したという落合監督。
その風貌は、今やトレードマークとなった丸刈り頭。
この日、都内の理髪店でしっかり散髪して、
気合を入れ直し『プロ野球の正月』を迎えることなりそうです。
就任5年目の今季は、1、2軍を完全に分けた『格差キャンプ』。
きょう31日の全体ミーティングで、
指揮官は、その方針を選手たちに伝えます。