中日交流戦12勝12敗、小池躍動殊勲打3打点!
5月20日に開幕した今季の日本生命セ・パ交流戦。
けが人続出で苦しんだドラゴンズにとって、
いよいよ最後のゲームとなりました。
ナゴヤドームで迎えた千葉ロッテとの第2戦は、
立ち上がりから点を取り合うシーソーゲームに。
初回3点を先制したものの、先発・中田が5点を失い早々KO。
しかしすぐさま小池の気迫の適時内野安打などで同点に。
そして終盤、勝負を決めたのが、またも小池。
必死に弾き返しての2点タイムリーツーベース。
新戦力の躍動で白星を掴み、今季初の5連勝!
交流戦を12勝12敗の勝率5割で締めることとなりました。
◇日本生命セ・パ交流戦 中日-千葉ロッテ 最終戦 (22日・ナゴヤドーム | 中日3勝1敗) | ||||||||||
36744人 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R |
千葉ロッテ | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 |
中 日 | 3 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | × | 7 |
[勝] 吉見(20試合8勝) [S] 岩瀬(30試合2勝2敗22S) [D本] ウッズ19号2ラン | ||||||||||
[Dバッテリー] 中田、小林、朝倉、吉見、岩瀬 - 清水将海 |
【ゲームレビュー】
今季初の5連勝、交流戦を勝率5割で終えた
7回、デラロサの安打をきっかけに2死一、二塁から、
小池の2点二塁打で勝ち越し。勝負を決めた。
立ち上がりから点を取り合う荒れた展開。
同点の3回から登板した朝倉が落ち着いた投球で
試合を立て直し、得意の継投に持ち込んで
流れを引き寄せた。3番手・吉見が8勝目。
(公式サイト、中日新聞、共同通信社、ニッカン式スコア)
ドラゴンズ・中田、千葉ロッテ・清水直行の先発。
1回ウラ、荒木のヒットと小池の犠打で1死二塁から
中村紀洋が真ん中高目ののストレートを振り切り、
レフト前へのタイムリー!
先制に成功すると、ウッズが続いて、
若干中に入ったシュートを右方向へ持って行き
ライトスタンドへ飛び込む2ランホームラン!
1番から4番で点を奪う展開は、まさに『燃えよドラゴンズ』のよう。
3点を奪う上々の出足で、中田を援護します。
ところが初回、多少は荒れながらも
アウト3つをすべて三振で奪っていた中田が、
直後の2回に捕まり、オーディズの遊撃内野安打と
2死から投手の清水直行に一、二塁間を破られ、一、二塁。
ところがこの辺りからボールの制御が効かなくなり、
西岡に外へのフォークが抜け、四球で満塁としてしまうと、
続く根元俊一にカウント1-3からストレートが
外角高目に抜けてしまい、連続四球。
押し出しで1点を奪われると、さらに歯止めが効かない始末。
ベニーに中に入ったフォークを右に持って行かれ、
二塁への2点タイムリー内野安打。
荒木が追いついたものの捕れずに、同点に追いつかれると、
続くサブローの浅いセンターへの飛球を
突っ込んできた小池が大きく弾いてしまい、さらに2点。
2四球をはさみ3連打を喰らい、一挙5点を失った中田。
今季自己最短の1イニング2/3でKOされてしまいます。
3点先制しながらも、直後に5失点。
ところがまだ2回とイニングが浅かったのが救い。
流れの良いドラゴンズ打線が、2回ウラすぐさま反撃!
安定しない清水直行から先頭のデラロサが四球で出ると、
続く清水将海の2球目に、なんとワイルドピッチ。
労せず二塁へ進むと、1死から小林の代打・平田が、
カウント1-1からの3球目、外へのカットボールを叩き、
左中間に落ちるタイムリーツーベース。
デラロサが生還し、4-5と1点差に迫ります。
続く荒木の一ゴロ進塁打で、2死三塁。
ここで迎えるは、移籍後2試合目となる2番スタメンの小池。
第1打席は、得意の犠打を見事に決めましたが、
ここでそろそろ移籍初安打がほしい。
その気持ちが実り、カウント0-1からの2球目、
外角低目のストレートに食らいつくと、打球はしぶとく三遊間へ。
ショート・西岡が飛び込み止めるも一塁間に合わず。
さらに小池はその一塁へ気迫のヘッドスライディング!!
まさに『必死の一打』で、5-5の同点。
移籍初安打をタイムリーで飾り、流れを再び引き戻します。
序盤だけで両チームそれぞれ5点ずつ、
点を取り合う展開に、この先どうなるものかと思いましたが、
3回以降は一転、落ち着いた展開に。
その立役者が、この日再昇格し3番手で登板した朝倉。
3回先頭の里崎を内へのシュートで投ゴロに取ると、
オーディズ、今江と打ち取り、三者凡退に。
これでリズムを掴めたか、4回、6回と走者を出すものの、
持ち前の打たせて取る投球で、4イニングをゼロに。
ストレートにも力があり、かなりの復調度。
リーグ戦再開後の先発復帰に期待を持たせる投球を見せます。
さらに7回からは、交流戦期間ずっとセットアッパーを務めた吉見。
しかし1死からサブロー、大松と連打で一、二塁のピンチ。
それでもここで踏ん張れるのが、防御率1点台たるゆえん。
続く里崎を初球、外角低目のスライダーでひっかけさせ、
遊ゴロで6-4-3のダブルプレー。
ピンチを凌ぎ、味方の攻撃に弾みを付けます。
その一方で、一気に立ち直った清水直行の前に
3回以降ノーヒット、3人ずつで片付けられていたドラゴンズ打線。
ところがラッキー7、それも下位打線から一気の攻め。
先頭・デラロサがレフト前にチーム久々のヒットを放つと、
清水将海がしっかり送って二塁へ。
続く藤井の代打・立浪が顔で四球を選び、
一、二塁とチャンスを広げるも、荒木が見送り三振に倒れ2アウト。
ここで迎えるは、同点内野安打の小池。
前の打席はハーフスイングを取られ、三振に倒れたものの、
ここで打てば、一気に『竜の一員』と認められるチャンス。
小技とともに、持ち前のパンチ力を披露したい。
カウント1-2からの4球目、外角低目のスライダーを叩くと、
打球は前進守備のレフト・大松のはるか頭上へ!
デラロサに加え、一塁から代走・英智も一気に生還。
移籍後2安打目は、値千金の2点タイムリーツーベース!
勝利を決定づける一打を放った小池は
二塁ベース上で手をたたき、小さくガッツポーズ。
この2点を吉見-岩瀬の盤石リレーで守り切り、今季初となる5連勝!
さらに通算成績を12勝12敗として、
今季の交流戦を勝率5割で締めることとなりました。
立ち上がりから思いも寄らぬシーソーゲーム。
暴れ馬・中田の投球のごとく荒れた展開で、
まさか3時間に収まるゲームになるとは思いませんでした。
それにしても、
今夜のお立ち台となった小池。
前日の移籍初スタメンで
犠打と犠飛を見せ、
「掴みはOK」となっていたものの、
この日は待望の
移籍初安打を含むマルチ安打。
それもまさに食らいついての遊撃内野安打に加え、
一塁へ気迫のヘッドスライディング!
開幕から2軍でずっとくすぶった上に、見返りとしての移籍。
それでもくさらず、自分を磨いていたことが、
今季2試合目となった1軍でのゲームで結びつきましたね。
ようやくできるようになった「野球」に
全身全霊をかけ、一生懸命に取り組む姿勢。
ガッツだ、気合だという見せかけのものとは違い、
とにかく全力で自分の与えられた仕事に向かっていく。
この交流戦で低迷していた時に落合監督が
円陣にてゲキを飛ばしたという「泥くさいプレー」。
移籍したばかりの小池がまさに実行。
それがチーム全体に良い流れを与えたのではないかと感じました。
大人の集団であるドラゴンズですが、
こういうプレーもあってこそ、さらに勢いがつくというもの。
さらに小池だけでなく、頑張っていたのが、
けが人の代役として出場した控え組。
下位打線の口火として、四球に2安打のデラロサ。
谷繁に続いて小田も欠いてしまったことで、
今季初スタメンマスクとなった清水将海。
ようやく調子が上がってきた主軸に加え、
こういった選手たちが貢献したことが、
今季初の5連勝に繋がったのではと思いました。
主力がどんどん離脱していき、かなりの不安もありましたが、
現状としてはチームは、まずまずの盛り上がり。
この流れをそのままリーグ戦へと繋げてほしいですね。
一方、投手陣では今季最短KOとなった中田は論外として、
3番手で4イニングを投げ無失点の朝倉が良かったなと。
交流戦セットアッパーとしての起用を
期待されながらも、不調でまさかの2軍落ち。
しかし最後の最後で、何とか帰ってきてくれました。
再び6連戦が続くリーグ戦では、
この投手にはやはりやってもらわないと。
ただこの日は中継ぎ登板だったことに加え、
大きなピンチがなかったため、抹消前との違いはそれほど見受けられず。
ローテ復帰した以降の登板で、その辺を注目していきたいです。
また7回から2イニングを投げ、その間に味方が勝ち越し。
チームトップとなる8勝目をマークした吉見。
この交流戦、セットアッパーとしてほんと頑張ってくれました。
やはり登板過多もあり、今回はやや不安定でしたが、
「勝ち運」を持つ投手というのは強いですね。
交流戦後は先発復帰が濃厚とはいえ、
この役目を現状他の投手に出来るのかと思えば、やや疑問も?
果たして背番号19が今後どう使われるのか、楽しみの1つにしたいです。
今季の交流戦は例年以上に厳しいものになりましたね。
やはりセンターラインにけが人が続いて出てしまったのが痛かった。
谷繁をはじめ、井端に、イ・ビョンギュ、そして小田。
投手陣も朝倉が抹消され、中田や昌さんが勝てない。
それでも後半盛り返して、よく勝率5割に戻せたなと、
本当に思いましたし、最後に連勝できてホッとしました。
しかしこれで終わりという訳ではなく、
週末からはリーグ戦が再開。
3.5ゲーム差だった首位・阪神との差は、6.5に開き、
さらに下からは盛り返してきた巨人が3.5差で迫る状況。
ドラゴンズにとって、今後も厳しい戦いが続いていくことでしょう。
それでもこの5連勝で弾みを付けたことが、
リーグ戦再開後も良い流れへと繋がってほしい。
まずはけが人がしっかり治して、復帰すること。
そして残っている選手たちについては、
主力は、持ち味を出して引っ張り、
控え、若手組はこのチャンスを十分生かし、
それぞれが勝利に貢献してほしい。
阪神の勢いは衰えませんが、まだ67試合が終わったばかり。
残り77試合、暑い真夏へと続いていくシーズン。
再び盛り返し、悲願の完全制覇に近づいていってくれればと。
ドラゴンズナインのさらなる頑張りに期待したいです!
☆ウィナーズ・ボイス(22日)
◎小池正晃
<7回、左越え適時二塁打など3打点を挙げる活躍>
「(ナゴヤドームでの拍手、大歓声に)ありがとうございます。
やっぱりスゴイですね。あのう、敵チームから見ていても、
あのう、ものすごくいい熱い声援だと思っていたんですけど、
あのう、このユニフォームを着て、
なおさらそれを感じるようになりました。
(移籍後初安打、そして初のタイムリー。
一塁へヘッドスライディングでしたね)
そうですね。えー、まあ、とにかく、僕はもう全力でやるだけなので、
えー、気がついたらヘッドスライディングをしていたという感じです。
(どんな感触?)
まあ、当たりはよくなかったですけど、
えー、気持ちで打ったヒットなんで、とてもうれしいです。
(7回、見事な勝ち越しタイムリー)
ありがとうございます。
(感触は)そうですね。あのう、
みなさんがほんとにつないでくれて、
えー、僕もつなげる気持ちでいったんですけど、
えー、結果としてヒットになって、えー、うれしかったです。
(送りバントなど、らしさを存分にファンに見せた)
そうですね。あのう、与えられているポジションが、
えー、きっちりと仕事をこなせれば、
後ろの人が何とかしてくれると思って、
あのう、1つ1つきっちりと、えー、野球をやっていきたいです。
(ドラゴンズのユニフォームで、ナゴヤドームで、
大きなチャンス、見事に活かしましたね)
そうですね。本当に今年は、
昨日まで野球らしい野球をやっていなかったので、
昨日から本当に気持ちも充実していますし、
えー、とにかく一生懸命やるだけです。
(来週明けるといきなり横浜戦。ファンは活躍を当然期待している)
そうですね(笑)。あのう、まあ、これも何かの縁ですので、
えー、とにかく気負わずに、
えー、必ず3連勝してやっつけたいと思います」
<7回2死一、二塁から清水直行のカットボールをフルスイング。
左翼手の頭上へ運び、二者を迎え入れ>
「なかなか点が取れず、チャンスらしいチャンスもなかった。
二死だから安打を打つしかない場面。
つなぐことしか考えてなかった。
打者有利なカウントで当てにいくと悔いが残るので、
振れる球は全部思い切って振っていこうという
気持ちがいい結果につながった。
移籍して初めてのヒットらしいヒット。ましてや勝ち越し。
自分でも興奮したし、ほっとしている」
<2回2死三塁には、移籍後初安打。
一塁へ飛び込む泥くさい遊撃タイムリー内野安打となり>
「とにかく全力でやるだけなので、
気が付いたらヘッドスライディングをやっていたという感じで。
みんながつないでくれたチャンスなので、
何とか結果としてランナーをかえせてよかったです」
<先頭打者をバントで送り、つないでつくったチャンスに直面。
前日に合流したばかりでも、戦う形がくっきりと見えた>
「(中日は)きちんとした野球をするチーム。
打線はつないでいけば後ろが何とかしてくれるし、
守りもそつがなく、投手がしっかりしている」
<勝負を決めたフルスイング。それは信念でもある。
2軍暮らしの中でも曲げなかったスタイルを思い切りぶつけ>
「自分の持ち味は思い切り振っていくところ。
それが自分のスタイル。
いつか上(1軍)に呼ばれたときには
必ずそういうところを出していきたいと思っていた」
<新天地でのいきなりの活躍。
下支えしたのは不遇でも折れなかった気持ち>
「本当に、このままファームにいては
野球ができなくなる…、という気持ちにもなりました。
気持ちの変化は1日1日あり、1日1日違いました。
そういう中でもやっぱり、1軍でやりたい、という気持ちがずっと残っていた。
それがこういう結果につながっていると思います」
<すんなりとチームに溶け込んだようにみえるが戸惑いも。
中日では荒木が出塁した場合『動くまで』アシストを求められ、
積極性を奪われる可能性があったが、落合監督が取り除いたという>
「待てのサインが出なきゃどんどん打っていいぞ、と」
<客席には、休日を利用して
横浜から麻紀夫人と2人の子どもを招いていた。
家族の前で、久々に大仕事をする父親の姿を見せて>
「初めてこのユニホームを着ているところを見にきていて、
いいところを見せることができて、
ヒーローインタビューまでできた。
家族にも心配をかけたので本当によかったです」
<仕事では文句なしのスタートを切ったが、悩んでいることも。
長男が今年、幼稚園に入ったばかりでと迷う気持ちを明かす>
「子どもが幼稚園に入っているので、
単身(赴任になる)かなあ…と考えています」
<古巣の横浜と27日から横浜スタジアムで対戦する>
「気持ちが充実している。気負わず3連勝してきます。
もっと野性味を出していきますよ」
(中スポ、中日新聞、サンスポ、時事通信、
スポニチ名古屋、ニッカン、名タイ、デイリー)
○吉見一起
<4番手で2イニングを無失点に抑え、チームトップの8勝目>
「自分1人ではなく、みんなで勝ち取った勝利です。
そういう意味で、きょうの1勝はチームにとって大きいと思います。
きょうはブルペンの時からセットの調子がよかったんです。
だから(走者を背負っても)動揺しませんでしたね」
<これで開幕から無傷の8連勝。
06年の佐藤充以来となる球団史上5人目のタイ記録を達成も>
「それは気にしてないんです。
正直、勝ち星がつくことはうれしいけど、本当にこだわっていません。
チームが勝てるようにこれからも続けていけたらいいですね」
<今やセットアッパーとして外せない存在になったが、
リーグ戦再開とともに、先発のコマ数も確保したい。
今後、首脳陣は大きな決断を迫られるが>
「ぼくは、まだ何も言われてませんけど。
どんな形であれ貢献できればいいと思っています」
(中スポ、共同通信社、時事通信、毎日jp、名タイ)
○朝倉健太
<この日、1軍に再昇格したばかり。
3回からのロングリリーフで4イニングを2安打無失点。
白星こそ吉見に譲ったが、勝利投手に値する好投を見せ>
「チームに迷惑をかけっぱなしだったんで…。
きょうはファームでやってきたことをやろうと思っていた。
シュート以外の球もよかったと思います。
勝ち投手? それはこれからですね」
(朝倉健太公式、中スポ)
○タイロン・ウッズ
<1回1死一塁、右越えに19号2ラン。
これで交流戦は10本塁打とアーチ量産。
巨人・ラミレスに並び、ホームランダービーのトップに>
「真芯(ましん)でとらえられた」
<実は『予告ホームラン』だった。
領事館のパーティーで知り合ったという、
日本在住のアメリカ人の子どもたち9人を招待。
試合前にはグッズなどをプレゼントし、30分近くも仲良く話し込む。
さらに『きょうは絶対打つから』と約束も>
「子どもたちに会えてうれしかった」
(中スポ、スポニチ名古屋)
○中村紀洋
<2回の三直、7、8回の邪飛と美守3連発で投手をもり立てる。
7回のプレーでは左翼・和田と交錯。一瞬ヒヤリとさせたが>
「4日間あるので大丈夫。チームが勝ったのが何よりですよ」
(東京中日)
○清水将海
<今季初の先発マスク。苦しみながらも『完投』で果たし>
「幸平(小田)が(21日の試合で)
けがをした時点で、心の準備はしていました。
(中田とは)練習試合でも組んだことがなかった」
<チームにとっては非常事態でも自身には大チャンス。
しかも相手は古巣・千葉ロッテ>
「それが一番うれしいですね。
直(清水直行)、サブロー、大塚…。
一緒にやった仲間はいるし。恨み? とんでもない。
今でも感謝しているし、好きな球団ですよ。
でも、こういうと変かもしれませんが、
勝って恩返しというのがあると思うんです。
(ようやく)清水は元気にやっていますというところを見せられた」
<そして喜んでもらえたのが、もう1人…。
2月7日に他界した母・ひろ子さん。
さらに開幕前に右手親指を骨折するなど、
なぜか試練と悲しみがつきまとったが>
「(母は)最期まで強い人でしたから。
『練習はちゃんとやってるんか?』って。
でもね、こういうことがあるから成長できるんだと思うんですよ」
<移籍後、先発マスクは4試合目だが全勝している>
「そうみたいですね」
<9回最後の打者となった里崎のファウルゾーンへの飛球。
高々と上がって一瞬、天井をかすめたように見えたが、
正確には柱の向こうを通り越し、落下してきたという>
「天井にある柱の裏に消え、反対側から出てきたんです。
天井には当たってはないと思います」
<難しい打球のハズだが、ガッチリ捕球>
「アウトにすればゲームセットだったし、
とにかくしっかり捕ろうと思いましたよ」
(中スポ、<ドラ番記者>)
○立浪和義兼任コーチ
<早出特打の平田を指導。ロングティーにつきそって、
下半身の体重移動やバットの軌道についてアドバイス>
「(平田は)1つやったら、1つ忘れる。
課題はいっぱいあるんだけど」
<さらに千葉ロッテナインが三塁側に現れると、
平田の大阪桐蔭高の先輩・西岡にも指導を依頼>
「おい、西岡! 平田を頼むぞ」
(ニッカン)
○平田良介
<試合前の早出特打で立浪兼任コーチの指導を受ける>
「下半身の動きをチェックしてもらいました。
なかなか言われた通りにできていないので…」
<2回1死二塁、小林の代打で出場し左中間へ適時二塁打。
今季初打点が追撃の一打となり、指導に応えたことを喜ぶ>
「バットの先っぽでも
うまいこと外野に越すことができてよかった」
(中スポ、ニッカン)
○中田賢一
<プロ最短の1イニング2/3で5失点KO。
味方が同点に追いつき黒星が消えたことが救い>
「何もありません…」
(東京中日、毎日jp、ニッカン)
◇小川将俊
<忘れられない試合となった12日の福岡ソフトバンク戦。
立て続けに4つの盗塁を決められ>
「あの試合で『走れる捕手』と思われたかもしれませんね。
4つのうち2つはどうしようもなかった。
でも、2つは防げる盗塁だった。
捕ってから投げるまでのスピードを上げないと、盗塁は刺せない」
<試合前の日課にしている投球練習に力が入る>
「動きだしが遅いという欠点を修正しています。
捕ってからではなく、捕りながら動くという意識です。
あとは送球の正確性を磨いています。
練習でいくら速くても試合でコンスタントに
(二塁への送球時間)2秒を下回らないと。2秒5じゃ絶対ダメなんです」
(中スポ)
◇田村捕手コーチ
<盗塁阻止率向上が課題の小川について、成長に期待>
「うまく体を使えるようになれば、盗塁阻止率はもっと良くなる」
(中スポ)
○落合監督
<今季初の5連勝。開口一番>
「中田のことは聞くなよ。わかんないから」
<中継ぎが繋いだ白星に>
「収穫は健太(朝倉)だろ。
3週間くらいいなかったんだろ? あれくらい放ってくれれば…」
<けが人が続出する厳しいチーム状況で、交流戦を5割で終え>
「けが人はしょうがない。ゆっくり休んでくれればいい。
帰ってきても出るとこないぞ。
ゆっくり養生して、ゆっくり上がってくればいい。
今いるメンバーで、必死こいてやるだろ」
(中スポ、中日新聞、時事通信、毎日jp、スポニチ名古屋、ニッカン)
今日の公示。(22日)
◆セ・リーグ
【出場選手登録】
△中日 朝倉健太投手、田中大輔捕手
【同抹消】
▼中日 長峰昌司投手、小田幸平捕手
(公式サイト、共同通信社)
▼小田幸平
<前日の千葉ロッテ戦の8回の守備で、
本塁で走者をブロックした際に左ひざを痛め、
この日、出場選手登録を外れる>
「絶対に早く帰ってきます」
<復帰へのメドを抹消期間の10日間かと問われ>
「そうですね」
(東京中日、共同通信社)
◆森野将彦
<左ふくらはぎを痛めて戦列離脱中。
ナゴヤ球場の屋内練習場で負傷後初めて
スパイクを履いてノックを受ける。
ほぼ正面の打球ばかりながら、たっぷりと受け>
「本当は外でもっとやりたいことがあるけど、
こういう天候(雨)だから仕方がないです」
(中スポ)
前日の千葉ロッテ戦での8回、英智からの返球を本塁で受け、
三塁走者のベニーと接触したものの、見事にブロックした小田。
しかしその際に左ひざを痛め、9回に清水将海と交代しましたが、
痛みが引かなかったようで、この日登録抹消となってしまいました。
代わってファームから田中が再び昇格。
この日の先発マスクは、清水将海が被ることとなりました。
今季の交流戦の誤算の1つが、故障者の続出。
攻守のキーマン・井端とともに、
大きかったのが正捕手・谷繁の離脱。
さらにその留守を必死に守ってきた小田が
最後の最後に故障で抜けてしまったのは、とても残念。
本人にとっても、とても悔しいものとなったことでしょう。
きょう23日にも名古屋市内の病院で精密検査を受けるようですが、
できれば診断結果がひどくなければと。
ただ重きものとなったとしても、しっかりと治してからの復帰を。
見切りで上がって失敗した「谷繁の二の舞」にならぬよう、
治療に専念してほしいです。
そしてこれによってさらに『野戦病院』と化した捕手陣。
清水将海を中心に、小川、田中らも頑張るでしょうが、
やはりリーグ戦再開と同時の谷繁復帰を願いたいところです。