中日交流戦14勝9敗1分、オリ4タテで有終締め!
5月19日に開幕した今季の日本生命セ・パ交流戦も
いよいよ最後のゲームとなりました。
この日唯一のナイトゲームで、実質オーラスとなった
ナゴヤドームでのオリックスとの最終戦は、
立ち上がりの攻防が勝負を分けるカタチに。
片やアンラッキーな併殺を喫したオリックスに対し、
ドラゴンズは和田が見事な先制満塁ホームラン。
その4点の援護で復調した川井が6イニングを無失点。
さらに打線が7回にダメ押しの4点を入れ、ほぼ勝負は決まり。
8-3で完勝し、今季オリックス戦は負けなしの4連勝。
交流戦を14勝9敗1分けの貯金5でで締めることとなりました。
◇日本生命セ・パ交流戦 中日-オリックス 最終戦 (21日・ナゴヤドーム | 中日4勝) | ||||||||||
31682人 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R |
オリックス | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 3 |
中 日 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | × | 8 |
[勝] 川井(9試合6勝) [D本] 和田17号満塁 | ||||||||||
[Dバッテリー] 川井、浅尾、平井、小林正人、河原、山井、岩瀬 - 谷繁 |
◇対オリックス最終戦・スタメン
1 (遊)井端 (4打数4安打)
2 (二)荒木 (4打数1安打)
3 (三)森野 (3打数無安打)
4 (一)ブランコ (3打数1安打2打点)
5 (左)和田 (3打数1安打4打点)
6 (中)藤井 (4打数1安打2打点)
7 (右)平田 (4打数1安打)
8 (捕)谷繁 (3打数1安打)
9 (投)川井 (2打数1安打)
【イニング経過】
<1回・オリックス> P・川井
坂口高いバウンド遊内野安打、大引一犠打、
大村四球、谷繁マウンドへ行き叱咤、
1死一、二塁から、ラロッカ内高め直球三塁ベース付近ゴロ、
森野ベース踏んで一塁送球5-5-3併殺
<1回ウラ・中日> P・平野佳寿
井端中高めスライダー左越え二塁打、荒木二ゴロ進塁打、
森野ストレート四球、ブランコストレート四球、
1死満塁から、和田初球外低めスライダー捉え・
センターバックスクリーン下バー直撃し跳ね返る・
二塁打と判定されたが、審判団が協議し本塁打に訂正・
=中越え先制満塁ホームラン(D 4-0 Bs)
<3回・オリックス> P・川井
相川遊ゴロ、平野左中間安打、
坂口一塁線ゴロブランコベース踏んで3-6-3併殺
<4回・オリックス> P・川井
大引二ゴロ、大村三塁ライナーグラブ弾く二塁打、
ラロッカ内直球空三振、フェルナンデス強い遊ゴロ井端好捕
<5回・オリックス> P・川井
辻三塁線ゴロ森野送球逸れエラー、
山﨑浩司内カーブ空三振・辻二盗、
相川内高め直球遊ゴロ、代打下山外チェンジアップ一ゴロ
<5回ウラ・中日> P・山本
川井中前打、井端右打ち右前打、荒木三犠打、
1死二、三塁から、森野中フォーク二ゴロ・ランナーそのまま、
P・大久保
2死二、三塁から、ブランコ外フォーク空三振
<6回・オリックス> P・川井
坂口初球二ゴロ、大引バット折れ二ゴロ、大村打ち上げ遊飛
<6回ウラ・中日> P・香月
和田外直球見三振、藤井投ゴロ、
平田中高め浮いたカーブ右前二塁打、谷繁敬遠、
2死一、二塁から、代打立浪中カット快音も右直
<7回・オリックス> P・浅尾
ラロッカ中飛、フェルナンデス一邪飛、
辻中高めパーム左前打、山﨑浩司三遊間抜くヒット、
2死一、二塁から、代打小瀬中浮いたフォーク中前適時打(D 4-1 Bs)
<7回ウラ・中日> P・レスター
井端一、二塁間抜くヒット(この日4安打)、
荒木初球バスター失敗-4球目三遊間抜くヒット、
無死一、二塁から、森野投犠打、
1死二、三塁から、ブランコ初球中高め直球右前2点適時打(D 6-1 Bs)
和田四球、
1死一、二塁から、藤井外高め直球左翼線2点適時打(D 8-1 Bs)
P・菊地原
平田打ち上げ一飛、谷繁初球左前打・藤井本塁突入も憤死
<8回・オリックス> P・平井
坂口内カット遊撃後方落ちるヒット、大引外カット空三振、
P・小林正人
大村初球一塁線ゴロブランコ横っ飛び好捕・坂口二進、
P・河原
2死二塁から、ラロッカ初球中浮いたカーブ左越え2ラン(D 8-3 Bs)
<8回ウラ・中日> P・川越
代打谷(プロ初打席)外低めカーブ引っかけ遊ゴロ、
井端四球、荒木投ゴロ・井端二進、森野外ハーフスイング三振
<9回・オリックス> P・山井
辻外スライダー三ゴロ、山﨑浩司外直球詰まり一ゴロ
P・岩瀬
小瀬投ライナー・岩瀬はたき落とし一塁送球、試合終了。
【ゲームレビュー】
3連勝で交流戦を締めくくった
大技小技で得点を重ねた。
1回1死満塁から和田がバックスクリーンへ満塁アーチ。
7回は森野が送りバントを決め、ブランコの2点打などで追加点を挙げた。
川井は立ち上がりこそ制球に苦しんだが、6回を無失点で6勝目。
(公式サイト、中日新聞、共同通信社、ニッカン式スコア)
今季対戦3連勝で迎えたオリックスとの最終戦でしたが、
勝負の分かれ目は、やはり初回でしたね。
ともに立ち上がり、制球が不安定だった川井と平野。
ランナーを溜めてのピンチを迎えましたが、
ここで点を取れたか、取れなかったかで、流れが変わったような。
片や川井は、谷繁のゲキを受けたものの、さらに制球定まらないまま。
それでもラロッカに対し、ボール球でカウントを稼ぐと、
フルカウントから叩かれた三ゴロは、三塁ベースのすぐ近く。
ランエンドヒットで二走がスタートしているにもかかわらず、
森野がそのままベースを踏んで5-5-3と、鮮やかなゲッツー。
日曜日の登板で負けなしを誇る『サンデー川井』の強運が
ここでも生きたかのようなラッキーぶりでしたね。
一方、先頭の井端に二塁打を許し、
警戒しすぎか、森野、ブランコに連続四球。
1死満塁と、川井以上のピンチを背負ってしまった平野。
さらに四球のあとの初球、
外角にいかにも打ってくださいというような甘いスライダーが…。
打球好調の和田が
逃さず芯で捉えると、
スピンの利いた打球は
そのまま伸びて、
センターバックスクリーン下へ。
ものの見事に持って行っての
4点先制は、
オリックスにとっては、
かなりの痛手となりましたね。
一方その援護によって、
川井も徐々に復調し、
終わってみれば、6イニング3安打無失点と好投の数字。
さらに打線も5回、6回と好機を続けて逸したものの、
3点リードの7回に井端、荒木の連打から、
森野に送らせてまで作った二、三塁のチャンスで、
交流戦打点王のブランコが甘く入った初球を叩いての2点タイムリー。
ようやくの中押し点を加えると、
さらにこの日ヒットのなかった藤井が左翼線にタイムリー二塁打。
京セラドームのゾンビの恐怖こそあれど、
8-1となったことで、ほぼ勝負は決したなと。
その後、ドラゴンズがいわゆる中継ぎ陣の『虫干し』リレー。
5番手・河原がポカを犯し、2ランこそ浴びたものの、
最後は7番手・岩瀬が打者1人を抑えて、完勝での締めに。
オリックス戦は、交流戦チーム唯一となる4連勝を決め、
貯金5は、06年に並んで過去5年間でベストタイの成績。
チームとしても3連勝で、今季の交流戦を終えることとなりました。
立ち上がりの4点以降は、なかなか点が奪えず、
5回、6回に2イニング連続でチャンスを逸した際には、
流れが変わりそうで、何となくイヤな感じもしましたが、
7回に何とか2本の適時打で、4点を奪ってようやくホッとしたかなと。
先発・川井もそんなに調子がよくない風に見ていましたが、
要所をしっかり凌げていたのが、大きかったですね。
好機で打席が回ってきたことで、6イニングで降板となりましたが、
立ち上がり以外は本来の投球も出来ていましたし、とりあえずはヨシでしょう。
これで吉見と並んで、チーム勝ち頭の6勝目。
絶対とは言えませんが、このままの調子なら2ケタも可能かも。
ただリーグ戦が再開し、セ・リーグチームとの対戦となった際に
この調子をいかにキープできるか。
さすがに6勝負けなしの左腕ですし、相手も研究してくるでしょう。
その上で持ち味をしっかり出せるのか、
それによって、今後の星勘定も決まってくるのでは思われます。
交流戦で4勝を挙げ、チーム浮上の立役者となってくれた背番号17。
さらにサンデー連勝を伸ばすとともに、貢献してほしいと願います。
今季の交流戦の成績は、14勝9敗1分けの貯金5。
広島と同率の3位ながら、昨季の順位の関係で4位に。
それでも収穫的には、例年以上だったのではと思います。
とにかく交流戦に入ってから、一気に打撃が上昇。
なかなか打てないと、それまでボヤかれていたのがウソのように、
和田、ブランコ、そして井端らが調子を上げ、
打線がつながるようになってきたのは、大きかったなと。
さらに今季目立っていた守乱の方も、若干解消。
練習日に徹底して、守備練習を行ったり、
エラーの数が多い森野をある試合では
DHで起用するなど、いくらかの荒療治も効いたようで、
一時よりはだいぶ落ち着いてきたようにも感じます。
さらにチーム全体としては、ここに来てようやく
自分らのペースでゲームを進められるようになってきたのが、
そのまま貯金キープに繋がっているのでは。
まあまだエース級の時は、図ったように沈黙してしまうとか、
もう一押しができないときがあるとか、
課題もいろいろありますが、とりあえずは交流戦を利用して、
『底』の部分は完全に抜けたんじゃないかなと思いました。
しかし和田のお立ち台でもあったように、
これで終わりという訳ではなく、週末26日からはリーグ戦が再開。
いきなり目下の敵、4位・広島との3連戦。
敵地・マツダスタジアムでスタートすることになります。
現在ドラゴンズの位置は、
62試合を終え、32勝29敗1分けの貯金3。
2位・東京ヤクルトとは、5.5ゲーム差。
さらに2ゲーム上に、首位の巨人がいるという状況。
交流戦も落ちずに、貯金14の東京ヤクルトとは
かなりの差がありますが、とりあえずはそこを引きずり降ろさないと。
一方で1.5差で迫る広島をうまく振り払うことも必要。
まあV奪回に主眼を置くと、
今後も厳しい戦いが続いていくことには違いないでしょうね。
それでもオリックス戦4連勝で弾みを付けたことが、
リーグ戦再開後も良い流れへと繋がってほしいですね。
おそらく6本になるであろう先発陣の再整備。
さらに打線のより一層の繋がりなども必要ですが、
うまくチームが投打噛み合うよう、戦いを進めていってほしいもの。
上位との差はまだありますが、まだシーズン半分もいっていません。
残り82試合、暑い真夏へと続いていくシーズン。
しっかり追っかけ、追いつき、そして追い越してくれればと。
ドラゴンズナインのさらなる頑張りに期待したいです!
☆ウィナーズ・ボイス(21日)
◎川井雄太
<6イニング3安打無失点で無傷の6勝目>
「(どんな気持ちでマウンドへ)
ま、いつも通り普通に、はい、上がりました。
(初回からいきなりピンチ、どのように乗り越えたか)
いやあのう、野手のみなさんにね、
あのう、助けてもらいましたので、ゲッツーも取れまして、
ほんとに助かりました。はい。
(その後も走者を出しても併殺などしっかり後続を断つ投球)
いや、もうそれは野手のみなさんのおかげなんで、
僕はあのただ投げてまして、本当に助かりました。はい。
(結局6イニング無失点。自身で振り返って)
いえ…、ま、何とか終わってよかったです。はい。
(これで開幕6連勝、日曜日の登板では負けなし)
えー、たまたまだと思ってます、はい。
(この後セ・リーグが再開されるが、いい弾みになったのでは)
そうですね、あのう、いい弾みになったと思います。はい(笑)
(1回に大きな一発も飛び出した。自分の中では大きかったか)
そうですね、大きかったと思います。はい。
(ペナントレースに向けて意気込みを)
えー、まだあのう、3位なんで、
何とか、首位目指して頑張っていきたいと思います。
応援よろしくお願いします!」
<プレーボール直後の1回。
いきなり大ピンチをつくって1死一、二塁。
谷繁がマウンドへ歩み寄ってきて、叱咤されて目が覚めた、
本人はしっかり投げているつもりでも、思うようにはいっていなかった。
谷繁とのマウンドでのわずかな時間。ここで変わって、
難敵・ラロッカを三ゴロ併殺打に仕留め、無失点>
「(谷繁さんには)特に変化球などは、
ただ投げているような感じだと言われました。
もっとしっかり投げてこい、と…。
リズムが悪いと、初回みたいな立ち上がりになってしまうので、
一球一球意識をしっかり持って、
意味のあるボールを投げていけるようにしたいですね」
<味方の援護を得たこともあって
変化球を織り交ぜて、2回以降は内容が一変。
持ち味の緩急がさえ、テンポよくカウントを稼ぎアウトを重ねた。
交流戦では、北海道日本ハム・ダルビッシュらに並ぶ最多の4勝目。
それでも関心を示さず、謙虚に話して>
「野手のみなさんのおかげです。
交流戦4勝目? 客観的に見ればすごいと思うけど、
自分としては自分の仕事をしただけであって、
おまけで勝ちが付いてきた。チームが勝てればそれでいいです」
<リーグ戦再開に向けて、平常心を強調>
「今まで通り与えられた場所で試合をつくっていければ」
(中スポ、共同通信社、時事通信、スポニチ名古屋、ニッカン)
◎和田一浩
<1回1死満塁、バックスクリーン下へ17号満塁本塁打>
「(1回いきなりチャンス。1死満塁、どんな気持ちで打席へ)
そうですね、あのう、やっぱり先制のチャンスでしたし、
えー、やっぱり先制点っていうのは大きいんで、
そういう意味では、もう初球からえー、行くつもりでいきました。
(初球、狙ってましたか)
あのう、狙ってたのは、何を狙ってたんですか?
(初球からホームランを狙っていましたか)
ホームランは狙ってなかったです。
あのう、やっぱりヒットというか、最悪外野フライ、
もしくはヒットが打てたらいいかなという気持ちでいきました。
(飛んだ打球の感触は)
そうですね、あのう、まあ芯は食ったんで、
あのう行くかなあという気持ちと、フェン直かなという気持ちと
えーどっちかなというぐらいだったです。
(少しホームランの判断に時間がかかったが)
あのう、僕は打った瞬間、あのう、見た瞬間、あのう、
ホームランだったんで、ホームランにはなるなと思ってました。
(これで交流戦の打率は4割)
うーん、そうですね。あのう、まあいい数字は残したと
思いましたけども、えー、交流戦で終わりじゃないんで、
これからまたシーズン入るんで、えー、そっちのシーズンでも、
どんどん打てるようにやっていきたいと思います。
(リーグ再開に向けて、ファンにメッセージを)
そうですね、あのう、まだ残り80試合ありますし、
えー、ゲーム差は少し離れてますけども、
えー、まだまだチャンスはあると思うんで、
1試合1試合勝って、早く上位2チームに追い付きたいと思います」
<ホームラン談話>
「打ったのはスライダー。
満塁で先制のチャンスだったので、初球から行く気満々だった」
<1回。井端の左越え二塁打に続き、
荒木は二塁手の前に転がす進塁打。
森野とブランコに1球もストライクを投げることができず、
連続四球で1死満塁となって、打席に。
初球来たのは外角へのスライダー。
やや腰を落としながらバットのしんでとらえた打球は
中堅のフェンスをぎりぎり越え、
バックスクリーン手前の壁に当たってグラウンドへ>
「とにかく積極的にいこうと。チャンスだったんでね。
平野はもともと制球の悪い投手ではない。
次はストライクを投げてくると思い、初球を狙っていた」
真っすぐを狙っていたんで気持ち泳ぎ気味だったけど、
インパクトの瞬間では(力を)抜かれずにすんだ。
強くボールに入れたと思います」
<1度は審判のインプレーのジェスチャーで
『二塁打』と判定されたが、紛れもない本塁打。
審判団が協議し『ホームラン』に訂正。苦笑いで>
「一塁を回ったところで(フェンスを)越えたのを見て、
足を緩めたんですけど、みんなが必死で走っていたんで。
(本塁打の判定ではないから)あれ、おかしいなって感じでしたね」
<今季チーム初の満塁弾は自身にとって
昨年4月11日の広島戦(広島)以来、通算6度目だった。
交流戦では打率4割をマークしながら、得点圏打率は2割3分台。
最後の試合で悩みを吹き飛ばしてみせて>
「このところ打率は良かったが、
好機で打てないのが物足りなかった。いいきっかけになれば」
<今年も交流戦男だった。
これで85打数34安打で打率4割ジャスト。
交流戦の『首位打者』こそ逃したが、
2年連続でチーム最高打率をマークし、7本塁打18打点も秀逸。
西武時代に培ったパ・リーグの投手との経験もあるのだろう。
そしてもう1つ、特筆すべきは本塁打数。
今季17号は昨年の16本を上回った。
62試合目での17本、このペースで144試合に換算すると約39本。
自己最高だった02年の33本を抜くのも夢ではない>
「自分はホームラン打者じゃないんで、
なぜ本塁打の数が増えているのかは本当に分からない。
打法を変えたのがあるかもしれないけど、
そういう部分も影響しているのかな。
これから30試合、ないかもしれないですからね」
<また節目の4000打数目だった。
通算.315は『打撃の神様』と言われた川上哲治氏をしのぎ、
三冠王3度の落合監督をも上まわる歴代6位にランクイン。
しかも日本人右打者としては最も高い数字だったが、首を振って>
「え、本当? (落合)監督を? いやいや、そんなことにはなりません。
(4000打数を)だれが決めたのかは知らないけど、
そういうものはすべて終わってからですから」
<こだわっている数字がある。
100打数という長い期間で35本(.350)という目標に向かう。
毎年の繰り返しが、高い通算打率につながっている>
「100打数ですね。100打数で35安打を目標にしています。
アベレージヒッターという意識はある。
だから、この数字にはこだわります」
<2日前の19日には37歳の誕生日を迎えた。
その日は試合のない日とあって
名古屋市内の自宅マンションで家族と手巻きずしのパーティー。
一緒にケーキを作った4歳の息子には
幼稚園で作ったというキーホルダーをもらったが、
父の日のこの日は4歳と1歳の息子に
最高のお返しをプレゼントした格好>
「さすがに2日前だったんで、何ももらっていないです」
<交流戦は14勝9敗1分で終えたチームだが、
交流戦前と比べると首位・巨人との差は、
1ゲームしか縮まっていない。
それでもチーム状況は当時よりも確実によくなっている。
視線はすでに、26日から再開するリーグ戦に向いて>
「いい数字は残せたが、交流戦で終わりじゃない。
(巨人を)追いかけていかないといけない。
投手に迷惑をかけた時期もあったが、
好機で打線がつながるようになってきた。
ここからが本当の勝負。昨年は交流戦明けに
上位との差を広げられたが、今年は縮める年にする」
(カメラブログ、中スポ、中日新聞、サンスポ、スポーツ報知、
時事通信、スポニチ名古屋、ニッカン、デイリー)
○井端弘和
<今季初の1試合4安打をマーク。
初回にいきなり左越え二塁打を放つと、
2回の第2打席ではゴロで二遊間を抜き、
続く2打席は連続で得意の右打ち。それでも素っ気なくコメント>
「振ったらたまたまヒットコースに飛んだだけ」
<8回の第5打席でもヒットを放てば、
デーゲームで3安打した北海道日本ハム・高橋と並んで
37安打の交流戦安打1位なるところだったが、
フルカウントから四球。しっかりボールを選ぶのも真骨頂。
交流戦の打率は5年目で初めて3割を超えた(.367)>
「(5安打ならトップタイと)知ってましたよ。
(最終打席は)いいタマもあったんですが」
(中スポ、サンスポ)
○森野将彦
<小技が光ったのは、7回無死一、二塁。
ベンチの指示は今季62試合目にして初の送りバント。
きっちり投前に転がした今季初犠打を振り返って>
「サインだから。昨年なら普通のこと」
(中日新聞)
○トニ・ブランコ
<7回1死二、三塁から、右前に2点タイムリー>
「ランナー二、三塁でチャンスだったので、
何とか点を入れようと集中していた、うまく打てて良かった」
<11本塁打、24打点で交流戦の『二冠』に輝く。
来日1年目で4月は苦しんでいたが、
今ではすっかり頼れる主砲に。満足そうに>
「初めて経験する日本での交流戦だったが、
こういうチャンスをもらって、うまくなんとかできました」
<リーグ戦よりも対戦相手が頻繁に変わり、
知らない投手を相手に残した.298という打率とともに、
順応という言葉がこれほどピッタリくる結果もないだろう。
そのすべてについては、こう言って天を仰いだが、
8回1死一塁で大村の一ゴロに飛びついて捕った好守も合わせて、
紛れもなくこの地上で起こした事実。
フリー打撃後のティー打撃を欠かさず、守備練習でも手を抜かない。
そんな姿勢には神様でなくても手を差し伸べたくなるはずだ>
「いい結果に恵まれたのは、やはり神様のおかげです」
<交流戦で日本各地のグルメを満喫したが、
では、いままででどこが1番よかった?という質問には>
「どこもいいね。ヤキニクがあるところならどこでも好きさ」
(カメラブログ、中スポ、<ドラ番記者>、スポーツ報知、共同通信社、毎日jp)
○藤井淳志
<7回1死一、二塁、左翼線へタイムリー二塁打>
「チャンスだったので、初球から振るつもりで思い切って振りました」
(カメラブログ、毎日jp)
○谷哲也
<2年目の内野手が8回、河原の代打としてプロ初打席。
内角の直球を空振り後、外角低めのカーブを引っ掛けて
遊ゴロに倒れたが、前向きに話して。
首脳陣から平田、中川とともにあす23日の
ウエスタン・福岡ソフトバンク戦(ナゴヤ球場)出場を
命じられたようで、実戦勘を養いつつ、
リーグ戦再開に備えることになる>
「3つ思い切って振ってこようと思って立ちました。
1軍の球も(ファームと)変わらず見えていたと思います」
(中スポ)
○立浪和義
<6回2死一、二塁のチャンスに川井の代打で登場。
1ボールからの香月のカットボールをフルスイング。
快音が残ったが、ライナーは右翼正面。
一瞬起こった大歓声はため息に変わり、こう言って苦笑い>
「いい当たりでもアウトはアウト」
<現役最後の交流戦は8打数2安打。
有終の美を飾れなかったが、すぐ気を取り直して>
「ここで前半をしっかり振り返って、リーグ戦再開を迎えたい」
<残り82試合の完全燃焼を目指して>
「試合の中でいい当たりが出ると、調子もよくなっていく」
(中スポ)
○山井大介
<14日の北海道日本ハム戦以来、
7日ぶりのマウンドで完ぺきな投球を見せる。
5点リードの9回に登板し打者2人をピシャリ。岩瀬に繋いだ>
「目の前の打者を打ち取ることだけですから。
抑えられてよかったです」
(中スポ)
○浅尾拓也
<ナゴヤドームで試合が行われるとき、
多くの投手陣が球場入りするのは、午後1時を回ったころ。
しかし5月下旬から、しばしばかなり早く球場入りするようになった。
向かった先はスコアラー室。
5月17日の横浜戦で2番手で登板以降、ずっとリリーフ。
日々、自らのフォームを見つめ直したという>
「自分は投げた翌日によく行っていましたね。
自分の投球フォームをビデオで見ていました」
<ところが6月に入ると、早出する姿はめっきり見られなくなった。
好投した自分の映像を持ち帰り、
イメージトレーニングを積むようになったから>
「主に5月ごろまででしたね。
今でも翌日すぐに見たいと思ったときは
少し早めに(球場に)来ることもありますが、
主にもらって帰ったビデオを見ます。
『今日はよかったな』と思った日のビデオを見返しています」
<リリーフ転向から間もない交流戦の序盤では、
3試合連続失点を記録するなど悩みのなかにいた右腕も、
今では昨年同様、8回を抑えて、9回の岩瀬につなぐという
『勝利の方程式』の一翼を担いつつある。
この日は4点リードの7回から登板し、1失点。
決して満足いく内容ではなかっただろうが、
セットアッパーとしての安定感は日に日に増すばかり>
「ビデオは毎試合もらって帰ります。
見てよい時を思い出す。そんな感じです」
(中スポ)
○近藤投手コーチ
<5月には浅尾を駐車場で出迎える姿があったが>
「浅尾の早出? 知らないな」
(中スポ)
○トマス・デラロサ
<パ・リーグとの交流戦が終了した。
福岡や仙台、札幌など各地のグルメを堪能した
選手も多いだろうが、ドミニカンたちも例外ではなかったようす。
仙台での東北楽天戦では牛タンのお店には行かなかったようだが、
お弁当で試し、続く札幌での北海道日本ハム戦では
名物のジンギスカンをペロリ。
ブランコ、パヤノと3人で20人前以上を平らげたよう>
「とてもおいしかった。牛タンのお店に行けばよかったね」
(中スポ<ドラ番記者>)
○川相内野守備走塁コーチ
<『ベスト・ファーザーイエローリボン賞inプロ野球部門』の
表彰式がオリックス戦開始前に行われ、
男4人、女2人の計6人を育てるコーチが
ドラゴンズのベストファーザーに選ばれた。
賞品のジャケットに身を包み、目尻を下げて>
「(選手と違い)最近、こういうのじゃないと表彰されないから、うれしいね」
(カメラブログ、中スポ)
○落合監督
<オリックスに完勝し、3連勝で交流戦をフィニッシュ。
14勝9敗1分の勝率.609は交流戦5年目で最高。
貯金5も最多タイの成績だが、交流戦に関してはひと言も語らず、
こう話しただけで、風のように会見場を後に>
「きょうの収穫は(7回の)森野のバントだけ。
今年は3、4、5番にバントさせなくていいかなと
思ったけど、やっぱりダメだな」
(中スポ、中日新聞、サンスポ、時事通信、毎日jp、ニッカン)
若竜トピックス(21日)
◆ウエスタン・リーグ公式戦
広島-中日 14回戦
(20日・広島東洋カープ由宇練習場)
D 000 003 002 = 5
C 000 000 000 = 0
[勝] 長峰(15試合3勝1敗1S)
[D本] なし
[Dバッテリー] 長峰、鈴木、金剛 - 小田
(公式サイト・戦評)
○長峰昌司
<ウエスタン・広島戦(由宇)に先発。
7イニングを投げ、7安打2奪三振1四球、無失点で3勝目を挙げる。
14日のオリックス戦に続いて今季2試合目の先発だったが、
三塁を踏ませたのは3回に1度あっただけ。
この1死二、三塁では安部を一ゴロに打ち取り、三走を本塁でアウトに。
さらに2死満塁とピンチが続いても、
落ち着いた投球で田中を右飛に仕留めた。
その後も走者を背負っても、粘り強い投球で得点を与えず>
「調子は決してよくなかったけど、
丁寧に投げて要所で抑えることができた」
<5月31日に出場選手登録を抹消されてから
ここまで2軍戦5試合に登板し、3勝1セーブ。
計18イニングを投げ3失点(自責2)、防御率1.00。
次回登板に向けては、課題を挙げて>
「変化球がいいところに決まっているので、
ストレートの精度をもっと高められるようにしたい」
(中スポ)