おめでとう王JAPAN、WBC日本世界一!!
ワールド・ベースボール・クラシックも
ついに決勝戦。
三度目の正直で韓国を破った日本代表、
初代王者をかけた一戦の相手は、
アテネ五輪優勝の赤い稲妻・キューバ。
先発・松坂の好投、イチローのタイムリー、
そして代打・福留の2点タイムリーなどで
詰め寄るキューバを振り切り、10-6で勝利。
王ジャパンがWBC初代世界一となりました。
第1回 ワールドベースボールクラシック ◇決勝 日本-キューバ (20日・ペトコ・パーク) | ||||||||||
42696人 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R |
日 本 | 4 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 4 | 10 |
キューバ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 1 | 6 |
[勝]松坂(3勝) [S]大塚(1S) [J本]なし |
【ゲームレビュー】
日本は1回に4点を先制した。
一死満塁から多村(横浜)の死球で押し出しの1点。
2死後、小笠原(北海道日本ハム)の四球で押し出しの2点目。
続く今江(千葉ロッテ)の中前打で2点を加えた。
5回はイチローの二塁打から好機をつかみ、2点を加えた。
1点差とされた直後の9回にはイチローの右前打、
代打・福留の左前打など4点を奪って突き放した。
日本の先発、松坂(西武)は1回、先頭打者本塁打を浴びた。
しかし、2回からは立ち直った。
5回からは渡辺俊介(千葉ロッテ)-藤田(千葉ロッテ)-
大塚(レンジャーズ)とつないでキューバの反撃をかわした。
(共同通信社、スポーツナビ、サンスポ、MAJOR.JP)
◆王監督(WBC日本代表)
<日本代表を世界一に導く>
「私は現役の監督なので、
こういう形でWBCの監督を任せてもらえるとは
全然思っていませんでした。
日ごろから熱烈な応援をしてくれているおかげで、
この素晴らしい感激を味わえることができた。
この喜びをファンのみなさまと分かち合いたい。
ありがとう!
たくさんの人たちに支えられ
金メダルを取ることができてうれしい。
こんな素晴らしい気分を味わえて言うことはない。
(日本代表は)初めてだったけど、
こんなにプレッシャーが大きいと思っていなかった。
野球はスポーツの中でも最高のもの。
それを選手たちがいい形で世界中にアピールしてくれた」
(共同通信社、スポーツナビ)
◆イチロー(マリナーズ)
<チームを引っ張り、ついに世界一の座に>
「野球人生最高の日。
素晴らしい仲間と野球ができて本当にうれしい。
ものすごいプレッシャーだった。でもこんな形で終わるとは。
僕がこのチームメートたちに持ち上げてもらった。
このチームでメジャーで戦いたいくらい。
それくらい素晴らしいチームだった」
<野球人生の中で、この優勝は
どのような位置付けになるか>
「野球にとって、世界一を決める大会が
必要だと思っていたので、
この大会をやった意義というのは
ものすごく大きいと思います。
オリンピックとは違って、このWBCが
本当の世界一を決める大会になったと思うし、
だからこそ参加したわけです。
結果としてチャンピオンになったことは、
『僕の野球人生にとって最も大きな日』と
言っていいと思います。
1カ月でしたけども、素晴らしい仲間と
いっしょにプレーができて、
最終的に素晴らしいチームになりました。
優勝した瞬間というのは、このチームと
今日で別れなければならない寂しさも、
喜びと同時に沸いてきました。
たくさんの問題がありましたが、
ただ、ファンの注目度とか、選手のモチベーションとか
そういうことを考えれば、
素晴らしい大会だったと思っています。
そのほかの細かい問題については、
この3年の間に解決していければいいと思います」
(共同通信社、スポーツナビ)
◆松坂大輔(西武)
<決勝戦でも力投、3試合に登板して3勝。
防御率1.38と好成績を残し、大会MVPに選出される>
「ぼくたちは、日本代表の選手として
大きな責任と誇りをもって戦ってきた。
日本が一番だということを証明できて満足している。
これまで数多くの国際試合を戦ってきて、
その経験をフルに生かすことができた。
自分では結果を出したとは思わないが、
チームとしてこういう(優勝という)結果を
(日本に)持って帰ることができてよかった。
みんな選手は自覚を持ってプレーをして、
それが(日本でテレビを見ている人々にも)
伝わったと思います。MVPを取ったんですけど、
(受け取った記念品が)もう壊れちゃったんですよ。
こういうのもアメリカっぽいですけど、
あとで自分で接着剤でくっつけます」
(共同通信社、MSN毎日新聞)
◇福留孝介
<2試合連続の代打での活躍、2点タイムリー>
「いいところで使ってもらった。
バット振るだけですから楽しんでやろうと思っていただけです。
第1回(大会)ということで(優勝の)うれしさが大きい。
1回だけじゃなくこれからも、続けていきたい」
(MSN毎日新聞)
やりました、王ジャパン!
ついに世界の頂点に立ちました。
WBC優勝、本当におめでとうございます!!
大塚が最後の打者を三振に取ったとき
思わず「ヨシっ!!」と叫び、手を叩いてしまいました。
立ち上がり、キューバの投手の不調もあって4点を先行。
松坂は本塁打1本こそ浴びたものの、
徐々に調子を上げ、威力のあるストレートを軸に
後続を抑える気迫のピッチング。
5回の小笠原の犠牲フライで6点目が入ったときは
これはいけると思いました。
しかし、回が増していく毎に
世界一への重圧が徐々にかかったか、
流れがどんどんキューバに傾き、
好守の川﨑がイージーなゴロを弾き、
渡辺俊介がファーストからのトスをこぼすなど、
ミスが目立ち始めてからは、
まだ3点のリードがあるにも関わらず、
とても勝っているような気持ちがしませんでした。
そして8回ウラにフレデリック・セペダの2ランで
1点差に追い詰められたときは、
アマ最強というキューバの底力を感じるととも
いよいよやばいかもと思ってしまいました。
しかしそれを吹き飛ばしてくれたのが、
9回表、日本らしい猛攻での4点。
金城(横浜)のサードの送球エラー内野安打から始まり、
一死後の西岡お得意のセカンドへの見事なプッシュバント、
イチローの一二塁間を鋭く抜く見事なタイムリー。
二走・川﨑のブロックをかいくぐっての
右手でのベースタッチは、神業的でした。
そして、松中敬遠での一死満塁に登場したのが、
『代打の切り札』我らが、福留孝介。
カウント2-0からの3球目、
キューバ6番手の右腕・ユネスキー・マヤの
外角のスライダーを流し打って、
レフト前への2点タイムリー!!
準決勝と同様、大きな仕事をしてくれて
とてもうれしかったです。
さらに小笠原の犠牲フライでの松中の激走!
主砲としての気迫を感じたナイスランで、
5点差となって、世界一が見えてきましたね。
そして締めくくりは、
守護神・大塚の落ち着いた投球。
8回一死から登板し、イニングをまたいでの登板。
1点を失うも、ほとんど影響はなく、
最後は、ジュリエスキー・グリエルを
空振りの三振に取って、ヨッシャー!
ナインがマウンドの付近に集まって抱き合い、
王監督が3度、宙に舞ったときは
心の中は、バンザイのしまくりでした。
王さん、よかったですね。
2次リーグで韓国に敗れ、
1勝2敗となったときは
このような歓喜は
予想できませんでしたが、
たなぼたながら、
準決勝に進出してからは、本当に一丸となって
いいチームになったなと思いました。
優勝トロフィーを授与されたときは、
ここまでチームを導いた王監督も
MLB選手ながら先頭にたって
鼓舞しながら、日本を引っ張ってきた
イチローも本当にうれしそうでした。
ドラゴンズでも、不振だった福留が
準決勝、決勝でしっかり仕事。
谷繁も出場は少なかったものの、
打撃投手をおこなったり、
韓国戦の前は、ライトの守備位置に清めの塩をまくなど
最年長として、チームを支えていたと思います。
おつかれさまでした。
16チームが参加して行われたWBC。
第1回とあって、開催時期、選手の招集、
球数制限、誤審問題など様々な問題点もありました。
当初は自分もやや冷めた目で見ていましたが、
アメリカラウンドは、かなり熱が入ってしまいました。
日本が優勝したということもありますが、
野球ファンをはじめ、世間でも盛り上がったのではと思います。
今回はベースボールに
『野球』が勝った形になりましたが、
次の開催ではアメリカも本気になってくるでしょうし、
韓国も、ドミニカ共和国も、キューバも、
そしてアミーゴ、メキシコもさらに力を付けてくることでしょう。
日本も負けないように、
さらにレベルを上げていってほしいです。
本当におめでとう!王ジャパン!!